- サル舎の動物・オランウータン
飼育日誌(8月24日~9月7日)クロキツネザル
グミちゃんへのマッサージ
クロキツネザルはオスとメスで色が異なるという珍しいサルです。オスは名前通り全身真っ黒な体毛をしているのですが、メスは茶色で耳周りの房毛が白いです。
当園で飼育している1頭のクロキツネザルは「グミ」という名前の24歳のメスです。
本来クロキツネザルは5~10頭ほどの群れで生活しており、グミちゃんも数年前まではお母さんやお姉ちゃんと一緒に暮らしていましたが、現在は一人暮らしをしています。
群れの仲間とはお互いにグルーミングをすることで体をきれいにする目的以外にも、お互いへの愛情表現として幸福感を得られるとも言われています。
最近のグミちゃんは飼育担当者からのマッサージが大好きです。肩回りや背中、しっぽの付け根などを触るとウットリした表情でとても気持ちよさそうにしています。
現在、一人暮らしをしているグミちゃんにとってマッサージが楽しみの一つになっているのだと思います。
体を触らせてくれるというのは、飼育員からするととてもありがたいことです。というのも、体の様々な部分を触ることで健康チェックを行えるからです。また、人が近くにいることに慣れてもらうことにより、人に対してのストレスを軽減することができます。
クロキツネザルの飼育下での平均寿命は20~25歳と言われているため、グミちゃんの24歳という年齢は決して若くはありません。これからも元気に過ごしてもらうために、グミちゃんが求める限り健康チェックを兼ねたマッサージを継続していきたいと思います。
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