- サル舎の動物・オランウータン
マンドリルの「ジョディ」の治療経過について
マンドリルのジョディ(メス 35歳)は現在展示を中止しています。
発端は昨年8月の終わりに左頭部に傷ができたことです。大きな傷ではなかったのですが患部の腫れが徐々に広がっていき、眼の上を中心に顔全体が腫れた状態になってしまいました。
高齢なこともあり、なるべく負担をかけないよう投薬で様子をみていましたが改善がみられず、患部の腫れが眼に覆いかぶさるようになってきました。そのため11月17日に麻酔をかけて処置を行うことにしました。
麻酔がかかった状態で患部を確認すると、皮膚の内側の組織が著しく腫れていることが分かりました。それが顔に覆いかぶさっていたため、腫れた組織を摘出することにしました。可能な限り摘出しましたが、腫れた組織がかなり深い場所にまで存在していたため、血管や神経を傷つけてしまうリスクがあったことから全てを摘出することは難しい状態でした。
その際の病理検査で、腫れの原因が「肉芽腫」というものであることがわかりました。
数週間経過すると再び患部が腫れてきてしまいました。
そのため12月11日に再び麻酔をかけて処置を行いました。前回アプローチできなかった場所からも腫れた組織を摘出しましたが、腫れが深い場所に存在していることや処置中に一時的に心拍が微弱になったこともあったため、状況をみながら可能な限りの処置を行いました。
長時間の麻酔はやはりリスクが大きくなるため、今後同じ処置を何度も行うことは難しいと考えられました。しかし腫れはまた徐々に大きくなり、腫れによって眼や鼻が圧迫され、視界や呼吸にも影響が出ている状態でした。
年が明けて1月26日、今度はごく短時間の麻酔下で患部に腫れを抑える薬を患部に直接注入しました。効き目は翌日にはあらわれ、目の開き方や頬の腫れが少し改善されました。
現在(2月1日)はまた経過をみている状況です。今後の治療については、ジョディの状態をみながら最善の方法を考えていきたいと思います。
目が見えづらくなってから動きもかなり慎重になり、大きく動き回ることはありません。ただそんな状態でもエサを持っていくと喜び、よく食べてくれることが救いです。
来園者の皆様にもご心配をおかけしますが、見守っていただければ幸いです。
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