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アカテタマリンの人工哺育

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更新日: 2018年10月23日
2013年11月7日に生まれ、人工哺育になった「トラ」。ホームページでも何度かその成長を
お知らせしましたが、このたび無事にサル舎で生活することになりました。

これまでの経過をお知らせします(2014年5月現在までの様子)。

人工哺育となった経緯

人工開始時の画像

11月7日朝、発見したときにはすでにからだ
が冷えていました。
オス親、メス親ともに世話をする様子がみら
れなかったので、やむをえず人工哺育を
することにしました。

保育器に移し、温度31℃、湿度75%に
設定しました。

性別はメス、体重は44グラムでした。

育児の様子

哺乳中の画像




ミルクをあげるときは、スポイトの先にゴムチューブ
をつけたものを使いました。


最初は1日7回、その後だんだん回数を減らして
いきました。

自家製保育器の画像


11月16日から、夜の授乳は飼育担当者が
自宅で行いました。


家には保育器が無いため、大きめの水槽
にヒヨコ電球と濡れタオルを入れ
温度と湿度を保つようにしました。

ぬいぐるみにしがみつくトラの画像


アカテタマリンの赤ちゃんは本来、授乳の
とき以外はお父さんにおんぶされて育ち
ます。


トラは、お父さんの代わりにと用意した
カピバラのぬいぐるみにいつもくっついて
いました。

順調に成育する「トラ」

離乳食開始時の画像


生後1ヶ月頃から、いろんなものをかじりたがるように
なったため、離乳食をあげてみることにしました。

つぶしたバナナから始め、様子をみながら少しずつ
種類を増やしていきました。

展示場の画像

   
   年が明けてからは、時々人工哺育 
   ルームからサル舎につれてきて
   お客さんや他のサルたちに慣らす
   練習を始めました。

   家でやるときと同じように、水槽と
   ヒヨコ電球濡れタオルで、温度と
   湿度を調節しながら展示しました。

ウサギ用ケージに移ったトラの画像


1月の終わり頃には、かなり活発に動くように
なりました。

平面的にしか動けない保育器や水槽では
行動が制限されてしまうので、ウサギ用の
ケージで飼育することにしました。

アカテタマリン、トラの画像




2月に入り、もう完璧に固形のエサと水だけ
で成長できるようになったので、ミルクを
やめることにしました。

そして現在は・・・

春になりあたたかくなってきたので、人工哺育ルームを卒業し、一日を通してサル舎で
生活できるようになりました。

体重は産まれたときの6倍以上、子どものときだけ見られる顔の白い部分も黒くなって
すっかりおとなっぽくなりました。

今はひとり(1匹)暮らしですが、いずれは他のアカテタマリンと一緒に暮らせるようにして
いければと思っています。
アカテタマリン、トラの画像