更新日: 2024年10月24日
真間の手児奈 文献コレクション
数ある手児奈の文献の中から、基礎的なものを集めてみました。
基本研究書 手児奈の正体はいかに?
『さまよえる手児名』鈴木恒男
古典文献を多数参照しながら、手児奈がそれぞれの時代の中で、どう受け止められてきたかをさぐる。かつての真間周辺の地理の復元も試みる。手児奈伝説を知る上で必読の本。
同氏にはほかに、「手児奈霊神略縁起」「手児奈尊霊略縁起」「手児奈大明神略縁起」の原文対訳もある。
たくみぼり工房(自刊)1996
図書館で閲覧可
『手児奈伝説』千野原靖方
手児奈伝説の成立の過程や、手児奈霊堂建立の歴史などをさぐる。
「さまよえる手児名」とともに必読の本。
崙書房 1977
図書館で閲覧可
『水のをとめ手児名(「常総の歴史17」)』鈴木恒男
手児名がなぜ複数の男に言い寄られるほどの美女なのか、なぜ死ななければならなかったのかをさぐる。
地域研究誌所収の論考。
崙書房 1996
図書館で閲覧可
『市川の歴史を尋ねて』
市川の歴史書の一節として、「万葉集と手児奈伝説」の章が設けられている。
市川市教育委員会 1988
図書館で閲覧可※完売しました
『真間の里』西川智泰
「真間の井」のある亀井院住職の手になる地域案内書。版を重ねるたびに内容が増補。全編にわたって住職ならではの叙述がなされる。
亀井院 2000(6版)
図書館で閲覧可
民話集 手児奈の民話に耳かたむけて
『市川のむかし話』市川民話の会/編
市川市のホームページでも見られるお話。市川に伝わるオーソドックスな再話です。まず最初に読んでみてください。
85P~88P
市川民話の会(絶版) 1980
図書館で閲覧可
『真間の手児奈』中津攸子/文 和爾寛子/絵
中津攸子氏の文芸色豊かな再話です。後半に、独自の史観に基づく解説が付いています。
自刊 1991
図書館で閲覧可
『千葉県の民話』日本児童文学者協会/編
偕成社 1980
図書館で閲覧可
『続千葉のむかし話』千葉県文学教育の会/編
千葉の方言を多用して再話されています。「市川のむかし話」の基になっているようです。石井和代再話。 156P~159P
日本標準(絶版) 1974
図書館で閲覧可
『千葉ふるさとむかし話』
2ページ足らずの短い話ですが、要領よくまとめられています。表紙も手児奈が描かれています。
26P~27P
千葉興業銀行 1992
図書館で閲覧可
『房総の伝説(日本の伝説6)』高橋在久・荒川法勝
前半は、高橋氏による伝説散歩。後半は荒川氏による文芸色豊かな創作風再話が掲載されています。
21P~22P・125P~134P
角川書店 1976
図書館で閲覧可
万葉集関連書 万葉集の中の手児奈
『市川の文学』市川の文学調査研究会
上代文学と市川の関わりの叙述に始まり、手児奈の歌を歌った歌人の略歴と作品と訳文を載せる。後半の「地誌紀行と市川」「市川文学散歩案内」にも、関連記述が見られる。
29P~35P
市川市教育委員会 1982
図書館で閲覧可
文化振興担当でも購入できます
『下総文学のふるさと』市川市立図書館
元図書館長山岡寛章氏の著になる市川の文学の案内。 1P~4P
市川市立図書館 1972
図書館で閲覧可
『文学の散歩道 万葉のみち』
見開きの地図と、「万葉集と葛飾の真間」の解説。コンパクトにまとめられたパンフレット。
市川市教育委員会
文化振興担当・教育委員会での無料配付は終了しました。
こちらのページでもご覧いただけます。
『万葉集の中の市川』中津攸子
万葉集の中にいきいきと歌われている市川の姿を、ダイナミックな歴史観によって描く。
真美社(自刊) 1989
図書館で閲覧可
『房総萬葉地理の研究』今井福治郎
房総万葉研究の基本書。「ママとテコナ」の章で、詳説される。242P~275P
春秋社 1964
県立図書館で閲覧可
『鑑賞房総の古典文学』江口孝夫
「恋に沈む手児奈」の姿を、こまやかな語釈を通して鑑賞していく。 24P~41P
崙書房 1985
図書館で閲覧可
『房総の万葉』池田重/編著
手児奈の原文・歌意・語釈・鑑賞の章と、「真間の手児奈を尋ねて」と題する紀行文を載せる。「夏麻の会」という万葉集の勉強会の手になる本。
新典社 1987
図書館で閲覧可
『万葉の道 房総編』山村栄三郎
「真間の手児奈 市川史跡コース」と題するコース案内が載せられる。表紙絵は山村睦子「手児奈幻想」。 100P~109P
東京学芸館 1992
文芸作品 変奏される手児奈
『雨月物語』上田秋成
江戸時代の作家秋成の代表作の中に収められた「浅茅が宿」は、中国短編説話を下敷きとしながらも、手児奈の伝承も盛り込まれており、手児奈を題材とした最初の物語らしい物語とでもいったところ。
さまざまな翻刻があるが、小学館の「日本古典文学全集」などが訳文も付いてわかりやすい。
図書館で閲覧可
『手児奈』西川日恵
リズミカルなことばを連ねてまとめ上げられた物語。 後記に代えて「手児奈と真間の井今昔」を所収。
五月書房 1979
図書館で閲覧可
『真間の手児奈』西川日恵/作 竹下宏長/版画
手児奈のリズミカルな物語を、色鮮やかな版画が彩りを添える。
水書坊 1989
図書館で閲覧可
『手児奈物語』斎藤国太郎
文学的想像力を駆使してまとめ上げられた長編物語。
風濤社 1974
図書館で閲覧可
『真間の手児奈』中津攸子
古代ロマンの紋様を、独自の歴史観に基づいてまとめ上げた長編物語。
新人物往来社 1995
図書館で閲覧可
『謡曲 手古奈』伊藤憲三
伊藤氏が万葉の語句に基づいて作詞し、平冨武次氏が作曲した謡曲。シテに手児奈、ワキに国司を配し、三番目若女物に仕立てている。
自家製本 1968
図書館で閲覧可
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