文化財(県指定)絹本著色十羅刹女像

絹本著色十羅刹女像(けんぽんちゃくしょくじゅうらせつにょぞう)

絹本著色十羅刹女像

鬼子母とともに法華経を広める人を護る鬼神女、十羅刹女を描いたものです。唐衣をまとった長身の立像が、なめらかな墨線で細密に描かれています。足下には、わきあがる雲があり、持物は金泥で彩色しています。

画面上方に6尊、下方に9像が配置され、背景は濃青色で虚空を表しています。鬼子夫神と思われる肉身が朱色の男神像が描かれるなど、たいへん特異な図像です。

表現の特色から、制作年代は鎌倉時代末期から南北朝時代に属するもので、絵画史上ではほとんど類例がない貴重な作品です。

関連リンク

このページに掲載されている情報の問い合わせ

市川市教育委員会 生涯学習部 考古博物館文化財グループ

〒272-0837
千葉県市川市堀之内2丁目27番1号 歴史博物館1階

電話
047-701-8399
FAX
047-372-5770