文化財(県指定)絹本著色十羅刹女像
絹本著色十羅刹女像(けんぽんちゃくしょくじゅうらせつにょぞう)

鬼子母とともに法華経を広める人を護る鬼神女、十羅刹女を描いたものです。唐衣をまとった長身の立像が、なめらかな墨線で細密に描かれています。足下には、わきあがる雲があり、持物は金泥で彩色しています。
画面上方に6尊、下方に9像が配置され、背景は濃青色で虚空を表しています。鬼子夫神と思われる肉身が朱色の男神像が描かれるなど、たいへん特異な図像です。
表現の特色から、制作年代は鎌倉時代末期から南北朝時代に属するもので、絵画史上ではほとんど類例がない貴重な作品です。
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