文化財(市指定)鬼高遺跡

鬼高遺跡(おにたかいせき)

鬼高遺跡

鬼高遺跡は昭和12年、旧共立モスリン工場造成工事の際に発見されました。工事を始めると水田表面下1メートルほどで貝殻が出土し、さらに1メートルほど掘り下げるまでに、獣骨、杭木、土器片などが出てきたのです。

この遺跡は古墳時代後期の集落遺跡であり、特徴は岸近くの海上に住居を築いて、漁撈中心の生活をしていたと考えられることです。遺跡基底の標高は約2.7メートルで、同時期の他の遺跡よりはるかに低位です。発見された杭木は人工的に切り落としたものと自然木がありますが、人の手が加わったものは住居の用材だったと考えられます。貝塚は杭木が発見された地帯を半月形に囲んで形成されていました。そこからカキ、ハマグリ、シジミなど陸地近くで捕獲できるものが見つかり、魚骨、魚鱗のほか漁具の土錘も発掘されています。

なお、ここからはたくさんの土器が発掘され、いわゆる鬼高式土器の標式遺跡として考古学史上重要な遺跡の一つになっています。

鬼高遺跡出土一括遺物のページ

アクセス

所在地
鬼高1丁目95-1
交通
JR総武線下総中山駅から徒歩15分

鬼高遺跡の一部は、公園として一般開放しています。

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