更新日: 2016年12月16日
教育長室からのお知らせ No.19(平成28年12月)
年の瀬も押し迫ってまいりました。今年一年を振り返ってみますと、市内各地で様々な行事が催され、保護者並びに地域の皆様には多くのご支援・ご協力をいただき感謝申し上げます。
先日、特別支援学級の児童生徒が日頃の成果を披露する「合同学習発表会」が、市内2ヵ所で開催されました。児童生徒たちは皆、明るく生き生きとした表情でステージに立ち、発表を心待ちにされていた保護者や地域の皆様へ、自分たちの頑張りを元気いっぱい表現していました。
発表後、保護者や地域の皆様からいただいた盛大な拍手には、子どもたちの表情からも充実した様子が窺えました。今後の活動において、さらに自信を持って取り組めるようになることと思います。
このように、保護者や地域の皆様のあたたかい眼差しが、未来の子どもたちへの架け橋となり、地域に愛着を持ち、地域とともに歩んでいく子どもたちを育むための大きな要素となります。
そのため、今後もこのようなつながりをより強化していきたいと考えております。
その取り組みのひとつとして、本年12月に第4回塩浜学園学校運営協議会が開催されました。今年度より義務教育学校として誕生した塩浜学園は、本年5月にコミュニティ・スクール(学校運営協議会を設置している学校)として指定され、学校運営協議会を開催しています。学校運営協議会では、「学校運営方針」や「地域との連携」「学校評価」について学識経験者や保護者・地域の方、そして当該校の校長等により協議が行われています。第4回学校運営協議会では、地域とのつながりや今後の塩浜学園の動きについて協議され、地域の方による塩浜学園の児童や生徒に対する思いがさらに強まってきています。
また、常に子どもを中心に、子どもたちのために何ができるのかという視点で協議が進み、様々な意見交換を交わすことで、家庭・学校・地域・行政の連携協働体制が図られてきています。
この取り組みは、平成27年12月の中央教育審議会の答申「これからの学校と地域の目指すべき連携・協働の姿」を具現化していくための組織的・継続的な仕組みであり、今後、全国すべての公立学校において、コミュニティ・スクールを目指すべきであるという方針が提議されました。
また、従来の学校支援地域本部活動や放課後子ども教室等の個別の取り組みを有機的に結び付け、個別の活動から総合化・ネットワーク化を図り、地域学校協働本部を整備する方向性も示されました。
市川市では、塩浜学園の他、平成29年度は複数の研究校を指定し、研究校での取り組みを広くお知らせするとともに、円滑な導入につなげられるよう努めてまいります。
そして、平成33年度を目途に、市内すべての公立幼稚園・学校に学校運営協議会を設置し、コミュニティ・スクールに指定する方向で考えています。
教育委員会では、学校をさらによりよいものに、そして地域とのつながりを深め、子どもたちの未来のためにコミュニティ・スクールを通して育てていけるよう努めてまいります。
保護者や地域の皆様には引き続き、ご支援・ご協力をお願いいたします。
(参考リンク)
○コミュニティ・スクール
○新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申)(中教審186号)(文部科学書)
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