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永井荷風文学賞

市川市は市制九十周年を記念し、三田文学会とともに「永井荷風文学賞」を創設しました。
永井荷風は明治43年『三田文學』を創刊し、初代編集長となって以降、百数十年にわたる日本文芸の隆盛の礎を築きました。戦後、荷風は晩年を市川市で過ごし、市川の風物を描いた作品を多く残しています。荷風が橋渡し役となって三田文学会と市川市は深い縁で結ばれています。
本文学賞は、既刊本を対象とする“永井荷風文学賞”と公募作品を対象とする“永井荷風新人賞”から構成されます。
画像提供:永井壮一郎氏
新着情報
- 2026年01月07日 第1回永井荷風文学賞授賞式を開催いたしました。
- 2025年12月18日 第2回永井荷風新人賞募集中です。<外部リンク>
- 2025年10月08日 中央図書館にて永井荷風文学賞特集展示を行っています。
- 2025年09月11日 第1回 永井荷風文学賞・新人賞受賞作が決定しました。
- 2025年06月16日 第1回 永井荷風文学賞最終候補作品が決定しました。
- 2025年04月28日 選考委員からのメッセージを更新しました。
- 2025年04月21日 選考委員からのメッセージを更新しました。
永井荷風文学賞
対象作品
荷風の幅広い功績にならい、小説、随筆、評論、演劇、詩、翻訳の分野において、永井荷風文学賞に最も相応しい文学作品。
対象期間
第2回は、令和7年6月1日から令和8年5月31日に刊行された作品。
※本文学賞は、既刊本を対象としています。
選考委員(※五十音順、敬称略)
受賞作は選考委員の会議を経て決定します。

安藤 礼二

岡田 利規

金原 ひとみ

蜂飼 耳

松浦 寿輝
選考委員プロフィール一覧
結果通知・表彰
賞金 100万円
受賞結果並びに選考会の様子は「三田文學」誌上に掲載予定。
永井荷風新人賞
永井荷風新人賞は新進気鋭の書き手の発掘と支援に情熱を傾けた荷風の精神にならい、「三田文學新人賞」を引き継ぐ形で行います。
対象作品
対象分野は小説と評論で、募集要件は未発表作品で400字詰め原稿用紙100枚以内。
対象期間
毎年6月1日~翌年5月31日。
※本新人賞は公募作品を対象としています。
選考委員(※五十音順、敬称略)

いしい しんじ

青来 有一

田中 和生

持田 叙子
応募規定・応募方法
詳細は、三田文學ウェブサイトをご覧ください。
三田文學ウェブサイトの応募ページ <外部リンク>
結果通知・表彰
永井荷風新人賞 50万円
佳作 10万円
※受賞作が複数の場合は賞金を等分します。
※受賞に該当する作品が無い場合があります。
受賞結果は広報いちかわ、受賞作品の全文ならびに選評は「三田文學」誌上に掲載予定。
第1回 永井荷風文学賞・新人賞受賞作
選考委員による厳正なる選考の結果、下記の通り決定いたしました。
永井荷風文学賞 受賞作

田中純 / 著
『磯崎新論』 (講談社、2024年11月)
選考の様子は『三田文學』162号(2025年9月29日刊行)に掲載されます。
※『三田文學』162号は10月1日より市内図書館にて閲覧できます
永井荷風新人賞 受賞作
春野礼奈/著 「コーロキの蒐集」
湯谷良平/著 「夜警」
(※著者五十音順)
新人賞受賞作は『三田文學』162号(2025年9月29日刊行)に掲載されます。
第1回 文学賞最終候補作品

市街地ギャオ / 著
『メメントラブドール』 (筑摩書房、2024年10月)

田中純 / 著
『磯崎新論』 (講談社、2024年11月)

宇野常寛 / 著
『庭の話』 (講談社、2024年12月)

乗代雄介 / 著
『二十四五』 (講談社、2025年1月)

江本純子 / 著
『真夜中に寂しくなったときに観たい演劇』
(上演用台本、公演期間:2025年4月11日~4月20日)
※『三田文學』162号(2025年9月29日刊行)に掲載されます。
※刊行・発表順
選考委員からのメッセージ(2025年 4月 28日更新)

松浦 寿輝
永井荷風文学賞
知性と「粋」
西洋への憧憬と江戸への鍾愛に生きた荷風にとって、その中間にある同時代の日本は眼中になかったかに見える。ところがそんな特異な立ち位置にいたからこそ、彼は現代日本の現実を誰よりも冷徹に見据えていた。彼の衣鉢を継ぐような知性と「粋」を兼ね備えた若い文学者の出現を期待する。

蜂飼 耳
永井荷風文学賞
永井荷風の名のもとにどのようなことができるか考えたい。心の赴くまま、複数のジャンルを手がけた荷風の生き方がいま、ジャンルを横断する光として差している。言葉と文学を刷新する魅力をもつ作品と出会いたい。

持田 叙子
永井荷風新人賞
働き、稼ぎ、強大になる道を選んだ近代国家に早くハテナ?を唱えたのが永井荷風です。荷風は幸せを主題とします。幸福学の先駆者です。荷風を銘ずる賞は困難なこの世紀に最適であると感じます。ゆたかに光る作品をお待ちいたします。
金原 ひとみ
永井荷風文学賞
書籍における異種格闘技戦が成立するのか、正直懐疑的ですが、やってみます!

田中 和生
永井荷風新人賞
近年、目の前に見えている現実がそのまま信じられないような出来事が次々と起きています。ずっと以前から、文学はその向こうにある真実を突き当てるものでした。いましか読めない、新しい人による真実の言葉を待っています。

岡田 利規
永井荷風文学賞
新しく設立されるというのみならず、ジャンルごとのパーティションを設けないで選考するというその姿勢もまた挑戦的で新しい文学賞に携わることになり光栄ですし興奮しています。どんなことになるのやら予想がつかなくてわくわくします。

青来 有一
永井荷風新人賞
傑作だと信じて書いた作品が、一夜明けたらつまらないものに変わっている。だれもが経験するはずだ。情熱と幻滅のくりかえしの中で満ちてくるものはある。あきらめないで挑戦してほしい。

安藤 礼二
永井荷風文学賞
巨人と称される作家たちは小説、詩、戯曲、批評と、ジャンルを軽々と乗り越える優れた作品を残してきた。読むことが書くことに直結する表現の核を、いまあらためて問い直す機会が訪れた。選考会を心待ちにしている。

いしい しんじ
永井荷風新人賞
真新しい文学賞に、真新しい書き手が、真新しいことばを投げる。ひとりひとりが主役です。ひとことひとことが宝です。こころして読みます。
関連イベント
第1回永井荷風文学賞授賞式(終了しました)
令和7年11月24日(月曜・祝日)、市内山崎製パン総合クリエイションセンターにて第1回永井荷風文学賞授賞式を開催いたしました。
事前にお申込みいただきました観覧者の皆さまと栄えある第1回受賞者3名をお祝いすることができました。
ご参加いただき、誠にありがとうございました。
また、文学賞受賞者田中純氏には、記念品として、ガラス工芸家 藤田創平氏製作の花器を贈呈いたしました。
- 日時
- 令和7年11月24日(月曜・祝日)午後3時~午後4時10分(受付は30分前から)
- 場所
- 山崎製パン総合クリエイションセンター Llcホール
(市川市市川3-23-27)
- 内容
- 永井荷風文学賞・新人賞授与
各賞選考委員講評
各賞受賞者挨拶
- 出席者
(敬称略) - 【受賞者】
(本賞)田中純
(新人賞)春野礼奈、湯谷良平
【選考委員】
(本賞)安藤礼二、岡田利規、金原ひとみ、蜂飼耳
(新人賞)いしいしんじ、青来有一、持田叙子

永井荷風文学賞実行委員長 田中甲市川市長より記念品の授与

文学賞受賞者 田中純氏(右から3番目)

新人賞受賞者 湯谷良平氏(左から2番目)
春野礼奈氏(左から3番目)


1879年(明治12)~1959年(昭和34)
東京(現・文京区)生まれ 本名:壮吉
若くしてアメリカやフランスに外遊し、『あめりか物語』(明治41)、『ふらんす物語』(明治42)を著す。
明治43年慶應義塾大学教授となり、「三田文學」を主宰創刊。あいつぐ発禁処分を経て、江戸文化、趣味に傾倒する。
随筆『日和下駄』(大正4)、小説『腕くらべ』(大正6)、『つゆのあとさき』(昭和6)、『濹東綺譚』(昭和12)、オペラ「葛飾情話」(昭和13)など多数。
昭和20年戦災で自邸偏奇館(現・港区)を焼失、疎開ののち、昭和21年より市川に移り住み、終焉の地となる。

戦後は小品を雑誌に発表し、昭和27年には文化勲章を受章している。
荷風が市川周辺の風物を描いた作品には、「来訪者」「或夜」「羊羹」「畦道」「にぎり飯」「買出し」「葛飾土産」などがある。
また、大正6年9月16日から昭和34年4月29日の亡くなる前日まで42年にわたって書き続けられた日記『断腸亭日乗』が残されている。
(参考:『市川の文学 散文編』市川市文学プラザ 2012年)
永井荷風の世界について詳しく知るには
主催
永井荷風文学賞実行委員会(市川市・三田文学会)
- 市川市 文化国際部文化芸術課
- 三田文学会ウェブサイト<外部リンク>












