更新日: 2022年8月15日
令和4年2月 市川市議会 総務委員会
開会
午前10時32分開議
○久保川隆志委員長 ただいまから総務委員会を開会する。
○久保川隆志委員長 まず、審査に当たっては、一問一答制が導入されているので、委員の皆様におかれては、質疑冒頭に私、委員長に対し発言方法、①総括、②初回総括2回目以降一問一答、③質疑項目を全て述べてから一問一答を申し出た上で質疑されるよう願いたい。
また、理事者の方々におかれては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は、職名を名乗った上で発言されるよう願いたい。
議案第55号 市川市個人情報保護条例の一部改正について
○久保川隆志委員長 議案第55号市川市個人情報保護条例の一部改正についてを議題とする。
提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○総務課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査のほどお願い申し上げる。
○久保川隆志委員長 質疑はないか。
○金子貞作委員 総括である。この条例の提案理由が、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律の廃止に伴いとなっているが、市川市の個人情報の条例を廃止して、国の法律に合わせるという内容なのか伺いたい。
○総務課長 市川市の個人情報保護条例で引用している行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律と独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律が、本年4月1日をもって廃止されることから、これらの法律を引用している部分の条文の整備を行うものである。内容は、従前の内容と全く変わらないような改正としている。
○金子貞作委員 市川市の個人情報をどう担保する内容になっているのか。国はそういう方向を認めていないのか、その辺を確認させていただきたい。
○総務課長 個人情報の保護をする2つの法律が廃止されるが、今後国は、個人情報の保護に関する法律の中で保護を図っていくこととなる。自治体については、現状は各自治体の条例で保護となるので、今回は、今までの保護の内容と変わらないような改正をするものである。
○金子貞作委員 今までと変わらないとのことであるが、全部デジタル庁に一元管理されることになる。そうなると、データ漏えいの危険性はさらに高まるのではないか。国は、市独自の条例を定めることを禁止しているのか。
○総務課長 個人情報の管理は、昨年の条例改正の中でデジタル庁が設置されることに伴い、管理する省庁が総務省からデジタル庁に移管されただけで、その内容については特に変わっていない。市川市における個人情報の保護については、引き続き条例で保護を図っていくという取扱いに特に変更はない。
○金子貞作委員 国の一元管理に法律が決まったから、当然そういう方向になるのであろうが、市川市独自の条例を定めるのは駄目だという規定にはなっていないように私は思うのであるが、この辺は方向性としてどのように考えているのか。
○総務課長 地方公共団体については、これまでどおり国の個人情報保護の趣旨にのっとって個人情報保護の施策を展開していくことになっているので、その点は特に変更はない。
○金子貞作委員 今までいろいろな個人情報の漏洩が多数出ている。これを国が一元管理することになると、ますます芋づる式に、全部がこの危険にさらされていくのではないか。そのような危険はどう考えているのか。今まで以上の担保があると断言できるのか。
○総務課長 市川市は、これまでも個人情報保護条例、あるいは法令に基づいて適正に管理をしてきたので、今後も引き続き、漏えい等のないようきちんと管理していくことができると考えている。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
採決する。
本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
次に移る。
議案第56号 市川市特別職の職員の給与及び報酬並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部改正について
○久保川隆志委員長 続いて、議案第56号市川市特別職の職員の給与及び報酬並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部改正についてを議題とする。
提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○警防課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査くださるようお願い申し上げる。
○久保川隆志委員長 質疑に入る。
質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
採決する。
本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
続いて、補正予算に入る。
○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午前10時41分休憩
議案第59号 令和3年度市川市一般会計補正予算(第14号)のうち本委員会に付託された事項
午前10時43分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
議案第59号令和3年度市川市一般会計補正予算(第14号)のうち本委員会に付託された事項を議題とする。
この際、委員の皆様に申し上げる。補正予算の審査については、本委員会に付託された事項を一括して審査するのが通例であるが、今定例会では理事者が密にならないように考慮し、お手元に配付の審査順序のとおり分割して進めさせていただくので御了承願いたい。
それでは、歳出第2款総務費第1項総務管理費第1目一般管理費から第12目情報システム費及び繰越明許費のうち本委員会に付託された事項について説明を求める。
〔給与課長、人材育成担当室長、広報広聴課長、企画部次長、行徳支所総務課長、危機管理課長、情報管理課長 説明〕
○久保川隆志委員長 質疑に入るが、質疑に当たっては、予算書のページ数及び項目を明示されるようお願いしたい。
質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
次に移る。
○久保川隆志委員長 次に、歳出第2款総務費第1項総務管理費第13目自動車管理費から第28目特別定額給付金給付事業費のうち、本委員会に付託された事項、第2項徴税費、第3項戸籍住民基本台帳費、第5項統計調査費、第10款消防費、第13款諸支出金、繰越明許費のうち消防費、歳入全款及び地方債について説明を求める。
〔管財課長、地域振興課長、多様性社会推進課長、ボランティア・NPO課長、市民安全課長、国際政策課長、市川駅行政サービスセンター所長、総務課長、企画部次長、納税・債務管理課長、市民課長、消防総務課長、財政課長 説明〕
○久保川隆志委員長 質疑に入るが、質疑に当たっては、予算書のページ数及び項目を明示されるようお願いしたい。
質疑はないか。
○かいづ 勉委員 1点だけである。41ページの委託料、弁護士委託料369万6,000円が計上されているが、この事件内容はどのようなものか。
○納税・債権管理課長 この弁護士委託料については、滞納者の債務者が賃料を支払う義務があったが支払っていなかったので、それを当時差押えたが、強制徴収権がないので裁判所に取立訴訟を起こしたというのが事件のあらましになる。それが解決したので、それに対する弁護士の成功報酬を支払うために委託料を計上した。
○かいづ 勉委員 要するに、取立訴訟を弁護士に頼んだということか。
○納税・債権管理課長 そのとおりである。
○かいづ 勉委員 その費用が369万6,000円ということか。
○納税・債権管理課長 そのとおりである。
○岩井清郎委員 38、39ページ、行政サービスセンター費である。コロナが2年続いているわけだが、パスポートについて当初の発行見込み数は、コロナの前はどのくらいを見込んでいて、1年目が幾らで、今年はどのぐらいを見込んでいたのか、見込みの数字を伺いたい。
○市川駅行政サービスセンター所長 コロナ前は年間で2万6,000件の申請があった。その後、コロナの影響で申請件数が約8割減となったが、令和3年度当初はワクチン接種がかなり進むことを想定して、ただ、コロナ前には戻らないと予測して50%を見込んで予算を計上した。実際は、今回はオミクロン株がかなり蔓延してしまい、また申請件数が伸びなかったので、決算見込みとして2,200件を見込み、その差額を今回減額補正するものである。
○岩井清郎委員 最終的に2,200件、当初の見込みは何件だったのか。
○市川駅行政サービスセンター所長 当初は行徳と合わせて1万3,000件を見込んでいた。市川は、そのうちの7,000件を想定していた。
○岩井清郎委員 この事業は市の職員が行っているのか委託か、どちらか。
○市川駅行政サービスセンター所長 市の職員と会計年度任用職員を採用して運営している。
○岩井清郎委員 私ものぞいてみると、仕事がない場合が多かった。この辺は難しいところではあるが、途中で人の配置を変えたり、当初の人数配置を途中で減らしたなど、そのようなことはこの1年間であったのか。
○市川駅行政サービスセンター所長 各課からの応援要請などがあった場合には、応援に行ってもらうなどしていた。パスポート業務は県からの移譲なので、すぐに新しい人がその事務に携われるかというと、研修を受けて、ある程度経験を積んでいかないといけない。去年、実際に人が入れ替わっているので、人が来ない時期に関しては、研修などをして、すぐ仕事ができるようにしていた。
また、去年の7月から海外渡航者に対してはワクチン接種証明書をパスポートセンターで発行しており、それに当初はかなりの人が来ていたので、その業務に当たっていた。
○岩井清郎委員 分かった。いろいろ臨機応変に、市川市全体の仕事を見ながら、また、いろいろな担当があるのであろうから、そういうところと連携を取りながら、市民のための仕事をぜひ続けていただきたい。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
予算の総額については、他の常任委員会の審査結果を確認の上、修正等がなければ承認することで御了承願いたい。
討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
採決する。
本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
次に移る。
議案第64号 令和4年度市川市一般会計予算のうち本委員会に付託された事項
○久保川隆志委員長 議案第64号令和4年度市川市一般会計予算のうち本委員会に付託された事項を議題とする。
審査に当たっては、お手元に配付の審査順序のとおり進めさせていただくので、御了承願いたい。
なお、第2款総務費第1項総務管理費については、2回に分割して審査するのが通例であるが、今定例会では3回に分割をし、審査を進めさせていただくので、御了承願いたい。
まず、歳出第1款議会費について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と大幅に変わった点について説明願いたい。
〔庶務課長 説明〕
○久保川隆志委員長 これより質疑に入るが、質疑に当たっては、予算書のページ数及び項目を明示されるようお願いしたい。
質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
次に移る。
○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午前11時51分休憩
午後1時2分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
議案第64号令和4年度市川市一般会計予算のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
次に、第2款総務費のうち、第1項総務管理費第1目一般管理費から第7目企画費及び債務負担行為のうち第4段について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と大幅に変わった点について説明願いたい。
〔給与課長、人材育成担当室長、総務課長、広報広聴課長、管財課長、企画部次長、職員課長 説明〕
○久保川隆志委員長 これより質疑に入るが、質疑に当たっては、予算書のページ数及び項目を明示されるようお願いしたい。
質疑はないか。
○越川雅史委員 それでは、一問一答で3項目通告する。
まず、78ページの第2目人事管理費、いろいろなお金に絡むと思うが、例えば報酬の産業精神相談医、もっと言うと第1目一般管理費の職員の給与や手当、健康経営担当室に関わる業務について質疑したいと思う。
86ページ、第6目財産管理費の庁舎のセキュリティーについて伺いたい。
88ページ、第7目企画費については、企画費全体であるが、今回骨格予算で、今後肉づけ予算を編成するのだと思うが、その考え方について伺いたい。
以上が一問一答の3つの項目である。
順番的に軽いものから片づけたいので、86ページの第6目財産管理費から始めたいと思う。
ここの庁舎はセキュリティーがかかっていて、権限のない者の侵入を物理的に制限している。例えばセキュリティカードや、一般的にはストラップの色などで客と職員を区別したり、客や出入り業者などにも必ずネームホルダーを渡してぶら下げてもらう、情報セキュリティーの基本だと思う。関係ない人が立ち入っても、こういうものがぶら下がっていれば、その場で誰でも識別できる。注意をして出ていってもらう、あるいは警備員を呼んでくるということだと思うが、例えばセキュリティーラインを越えて来ている人に対して、課長は見かけたらその場で注意できるか。
○管財課長 セキュリティーラインを越えて入ってきている方を見かけたら注意する。
○越川雅史委員 それは当然、庁内職員全てに周知しているということである。1年目の人であろうが、関係ない人が入ってきたら注意しなさい、通報しなさい、相談しなさいなど、そうでないとセキュリティーラインを定めている意味がないと思うが、そう理解してよいか。
○管財課長 セキュリティーを越えて入ってきた方に対する周知については、例えば運転の注意などのように、頻繁には注意していないところであるので、そこについては検討の余地があろうかと考えている。
○越川雅史委員 そこまで難しく考えないでいただきたい。普通、研修でそういうものを周知していたり、当然にみんなそうしているなど、上司は当然何のためのものか理解しているのだから、関係ない人がうろうろしているのに誰も注意しないということは起こり得ない。普通の企業であれば起こり得ないと思うが、関係ない人がうろうろしていて誰も注意しない、みんなが戸惑うだけということはないか。
○管財課長 無関係の方がいれば、当然注意するものと考えている。
○越川雅史委員 思ったより長くなってしまったが、それはたとえどの議員であっても、私であっても課長は注意できるか。
○管財課長 議員に関しては、要件によって執務室内に入っている場合もあろうかと思うので、そこについては状況を鑑みて対応したいと考える。
○越川雅史委員 条件をつけないで、勝手にセキュリティーラインを越えて入ってきている人がいれば注意するのか、そのように認識すれば注意するのかと聞いている。
○管財課長 セキュリティーラインを越えている方がいれば注意する。
○越川雅史委員 分かった。大津副市長は総務部長のとき、部長の席にいたところ、セキュリティーラインを越えて執務室に入った人がいて、職員の席に座って大きな声で誰ともなく発言していたが、特段行動しなかったようで不思議だなと思った。
次に進む。次は、78ページの健康経営担当室の業務について伺う。昨日2月24日のいじめ問題に関する小倉学校教育部長の答弁では、いじめに関して何もしないのであれば、いじめを容認していることにもつながりかねないといった旨の発言があって、私も本当にそのとおりだなと思った。そこで、健康経営担当室長の見解を伺いたいが、職員が自らパワハラ被害を受けたこと、あるいは自らの目の前でパワハラ被害を確認した場合、パワハラ防止のために、人ごとではなく、人任せにしないで自ら率先して行動する、例えば、直属の上司に報告する、健康経営担当室に相談する、あるいは内部通報制度を利用して通報する、そういった行動を取るべきだと私は考えるが、室長の見解を伺いたい。
○健康経営担当室長 私もそう考える。
○越川雅史委員 見解は伺ったが、実際にそういう行動を取れるのか。例えば、室長自身がパワハラ被害を受けた、あるいは目の前でパワハラ行為が行われているのを確認した場合に、黙認することなく、見て見ぬふりをするのではなくて、自ら率先して行動できるか。
○健康経営担当室長 私を含め管理職には安全配慮義務がある。どのような行動を取ってそのことに対応するかはいろいろあるかと思うが、考えていかなければいけないと思っている。
○越川雅史委員 この点、念のため総務部長にも見解を伺いたいので、総務部長に答弁を求めたい。
〔総務部長 入室〕
では、総務部長に伺う。今、市川市議会では、議員による職員に対するパワハラの議論がある。総務部長として新年度、このような状態を放置するのではなくて改善を図っていかなければいけない。これは聞かなくても分かるので、それを前提に質疑したいが、総務部長就任に当たって前の総務部長から、例えば、越川議員はパワハラをする議員としてずっと前からうわさがあったとか、無所属の会の議員、特に秋本議員、長友議員、増田議員の3名は目の前でパワハラが繰り広げられていたとしても、誰もとがめずに容認する、無所属の会は、そういう議員集団であると。答弁調整に赴く職員を守るために、私のことや無所属の会の議員のこと、これのパワハラ対策を講じるように引継ぎを受けたことはあるか。
○総務部長 特にそのような引継ぎは受けていない。
○越川雅史委員 2月24日のいじめ問題に関する小倉学校教育部長の答弁では、いじめについて何もしないのであれば、いじめを容認していることにもなりかねないといった発言があって、私もそのとおりだなと思ったが、総務部長の見解を伺いたい。総務部長たるもの答弁調整の過程において、自らパワハラ被害を受けたり、自らの目の前でパワハラ被害を確認した場合、答弁調整に職員は頻繁に赴くわけであるから、部下の職員、仲間の職員を守るために、自ら率先して対策を講じていく。例えば、その場で毅然とした対応をして相手の議員を黙らせたり、それが困難であれば、市長を通じて議長に申し入れるなどの行動をその時点で取るべきだと思うがいかがか。
それとも、市長部局は教育委員会と方針が大きく変わっていて、総務部長というのは何年も何年も我慢する、これが務めであって、みんなの記憶があやふやになって、客観的な証拠の保全も難しくなって、一体いつの話をしているんだかよく分からなくなってから、しかも、部下が先に意を決して、勇気を振り絞って名のりを上げて、それでもまだ我慢を重ねて、そこから半年ぐらいたって、議場で答弁を求められて初めて、実は私も総務部長時代パワハラ被害を受けていたと被害を訴えるのがあるべき姿とされているのか。目の前でパワハラが展開されたとき、自分が受けたときの総務部長のあるべき姿を説明いただきたい。
○総務部長 議員ということではなく、パワハラ全般について言うと、目の前で見た、聞いた、相談を受けたというような事案があった場合は、やはり総務部長、あるいは特に管理職だと思うが、自ら率先して、そういった事案の解決に当たらなければならないと考える。
○越川雅史委員 健康経営担当室長と総務部長、感謝する。大津副市長のこれまでの答弁と、2人の答弁が大分乖離していると思うので、大津副市長の見解をいま一度確認したい。総務部長として何年も何年も黙ってから行動するのは、副市長は今そのようにしていて、それを黙認するのか、それは駄目だと言われるのか、そのあたりを聞きたいので大津副市長の答弁を求めたいと思う。
○久保川隆志委員長 1つ確認であるが、今定例会でやり取りもされていたかと思うが、同じ内容か。
○越川雅史委員 そうである。代表質問で聞き切れなかった部分で、新年度、どういう姿勢で議員からの職員に対するパワハラ撲滅に臨んでいくのか。そのために必要な予算は十分組まれているのか確認する必要があると思う。あのときは時間がなくて途中で止めたが、松永鉄兵議員から、やれよ、やれよとやじを言われて、ここで質疑しないと私が何か逃げ回っている議員のように思われると困るので、松永議員からの挑発に乗ってしまう部分はあるが、大津副市長に答弁を確認したいと思う。今2人の答弁と大津副市長の答弁は真逆のような気がするので、大津副市長の発言の真意をここでただしたいと思う。
○久保川隆志委員長 委員の皆さんに確認であるが、大津副市長の答弁を求めているが、よろしいか。
暫時休憩する。
午後1時24分休憩
午後1時28分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
○越川雅史委員 次に進む。
88ページ、今回は骨格予算で、これから肉づけの予算編成をしていくとのことで、例えば、新しい市長が新たな政策を掲げるとか、公約実現のために肉づけ予算を編成することになると思うが、企画で例えばいろいろな事業を実施していくに当たって、全部過去のことは一切白紙にしてしまうのか、この間、決算で指摘された事項や、これまでの過去の経緯、いろいろなものを検証した上で新しい政策を行っていくにも、肉づけ予算を組んでいくのか。新しい市長になると、全部過去は一切関係ないのか、決算で指摘されたことなども、検証して、反省して、そういうものは反映させるのか、その辺の考えを伺いたい。
○企画部次長 今言われたように、当然指摘を受けた事項はこちらでも分かっているので、そういったものを踏まえて、この後どういった事業を進めていけばいいかを考えていきたい。
○越川雅史委員 例えば過去に行った事業について、何が客観的事実だったのか事実を認定して、検証して、反省があれば反省する、成功体験だったら、さらに成功体験として生かしていく、そういう考えが必要だと思う。去年行った社会実証実験について、私はコオロギとVRの件の実現可能性を観点に審査して実験を開始して、その結果、当初想定、当初計画が全然できなかったのであるから、先見性がなかったのではないか、実現可能性の評価を間違えたのではないかと、この間、村越市長に指摘したら、村越市長は実現可能性云々と言われているが、コオロギのお菓子はスーパーに行けば売っている、それからプールの中を運動することが健康増進につながる、これも客観的な事実である、実現可能性がないなどという御発言は全く事実を無視した市政を愚弄する発言だと答弁した。
そうであるので、去年のコオロギとVRはどういう実験をするのが客観的な事実だったのか認識をすり合わせたい。企画部次長とは、ずっと2年ぐらいこのやり取りをしているので、私の記憶がたしかだったら、コオロギを経口摂取するために倫理審査委員会で承認してもらって、市民を何百人か集めて口から摂取を続けて、便の採取をして腸内環境の数値がどのように改善されたのかを検証する実験だったと理解していて、スーパーでコオロギのお菓子が売られているかの実験ではなかったと思うが、ここをもう1回説明いただきたい。
○企画部次長 コオロギ粉末の経口摂取の実験については、今、越川委員が言われたとおりの実験である。市長が答弁した件であるが、確かにスーパーでコオロギの煎餅などが売っているので、口に入れるだけであれば、そういうものを食べることができるという意味で答弁したのだと考えている。
○越川雅史委員 その議論をしたい。実験が、実現可能性がないものを実現可能性があると進めてしまったのではないかと言っている。例えば、スーパーにコオロギのお菓子を持っていっても、どこも並べてくれないので、スーパーでコオロギのお菓子を売れるかの実験を市川市で行うという話で、それはすばらしいアイデアだと50万円を払って、いろいろなスーパーにアタックして、よそでは断られるけれども、市川市のスーパーは売ってくれることになった、これは社会実証実験成功だという話なら分かるが、そうではなかったと思う。経口摂取して、便の採取をして、腸内環境の改善を図る、全然違う話だと思う。だから、この答弁は正しいのかと思うが、実証実験の実現可能性がないというのは全く事実を無視した市民を愚弄する発言、僕が今言っていることは、客観的事実を無視している市政を愚弄する発言なのか。
○企画部次長 コオロギの実験の実現可能性についてであるが、まず未来創造会議の会員の中に、大学で……。
○越川雅史委員 全部知っている。
○企画部次長 市としては、そういったところで倫理審査を受けられるものとして、実現可能性があると判断して採択した。
○越川雅史委員 それも全部知っている。スーパーで売っているというのは、そういうことで正しい答弁なのか。(「予算じゃないよ」と呼ぶ者あり)それは委員長が指示するからあなたは黙って。
○企画部次長 繰り返しになり恐縮……。
○越川雅史委員 では、いい。
プールの中で運動することが健康増進につながる、これは客観的事実だと言っている。今回は骨格予算で、今度の肉づけ予算で新市長のいろいろな政策を反映させる際に、過去の客観的事実を踏まえて検証して、次のものに生かすという予算編成の考え方を聞いている。だから、プールの中で運動することが健康増進につながるかではなかったと思う。障がい者や高齢者の市川市民に限定した上で、普通、この人たちはプールの中以外だとインナーマッスル以外が使われて、肩こり、腰痛など、いろいろな問題が起きるから、そういう人たちはプールの中に入って運動してもらう。そのためにVRゲームであれば運動しやすい。そのときに、インナーマッスルが使われていることを科学的、客観的にデータに基づいて証明するために筋電図を装着する、そういう専門的なことだから国士舘大学の教授が立ち会って、インナーマッスルが使われていることを立証する、これは客観的事実である。
○久保川隆志委員長 1回整理する。先ほど企画部次長からも答弁があった部分に関しては、総合計画策定事業に関して、昨年度の反省を踏まえて新年度ではこう実施していくとの内容だったかと思うが、その反省を踏まえた内容は、今の質疑の具体例だったと思うが、個別具体的に質疑をしていっても、多分このまま進まないと思うので、新年度に反省を踏まえてどういう方策があるかという質疑の趣旨でよいか。
○越川雅史委員 分かった。仮に来年度同じことを、新しい市長がコオロギの実験をもう1回行いたいと言ったときに、スーパーでお菓子が売れるかの実験をするのか、倫理審査委員会の開催を求めて、市民が経口摂取して、便の採取をして、腸内環境の改善を図る実験を行うのか、どちらなのか。これで最後にする。
○企画部次長 社会実証実験になるので、同じように経口摂取して、腸内細菌・環境がどうなるかという実験になると考える。
○越川雅史委員 スーパーでコオロギのお菓子を売っている実験ではないと確認できたので、委員長の整理に従って終わる。
○清水みな子委員 3点、質疑項目を全て述べてから一問一答にする。
まず、75ページ、会計年度任用職員を増やしたとのことであるが、正規職員の退職金が積み立てられているので、退職者がすごく多くて、その後も正規を雇わないで会計年度任用職員が増えるのか、何人くらい増えるのか。
次が89ページ、八幡分庁舎建て替え工事の件であるが、教育と総務、両方当初予算説明には入っているが、取り壊しと建て替え、それから中央公民館を里見公園に移設すると聞いたが、その部分は取り壊しの工事が終わる時点で移動するのか、中央公民館そのものが移動するのか、骨格だけが移動するのか、その辺を伺いたい。
3点目が、企画政策アドバイザー報酬があるが、村越市長になってから、この方が来たのではないかと思うが、どういう役割で、どういう効果があったのか。令和4年度も必要なのか。
3点である。
○人事課長 まず1点目、会計年度任用職員の増に関してである。こちらは退職補充をせずに、そこを減らして会計年度任用職員を増やすのではない。主な理由としては、通常、病休や産休等で休む職員がいた場合、その欠員の代替については、給料を支給しているフルタイムの会計年度任用職員で補充する考えを基本としているが、実態としては、フルタイムを希望する方がなかなかおらず、即時任用しやすいパートタイムの会計年度任用職員を任用することが多くなっていることから、給料ではなくパートタイムの報酬で支給しているので、その点で報酬が増になっている。ちなみに、人数は21名ほど増と見込んでいる。
○清水みな子委員 パートタイムで病休などの代わりに入れるとのことであるが、病休などで休んでいる職員はもっと多いのではないかと思うが、この21名で相殺されるのか。
○人事課長 昨年度の比較で21名増えると説明したが、令和3年度476名で見込んでいたところを、令和4年度は497名で見込んでいる。
○清水みな子委員 正規職員の退職者を減らしたままではないということか。
○人事課長 退職補充をしない、正規職員を減らすとの考え方から、会計年度任用職員を増やすのではない。
○管財課長 2点目の89ページ、八幡分庁舎建替事業費の工事請負費について、事業費の約6億円のうち、中央公民館の取り壊し工事があるので7,200万円が生涯学習部から計上されている。それから、中央公民館移設の件であるが、中央公民館の中で玄関の車寄せの部分とホールの部分については、新潟県の方から遺贈を受けたものなので、それだけ一時取り壊した後、別の場所に一旦移動して、市内の公園で利用できるかを今検討しているところである。
○清水みな子委員 八幡分庁舎の件は、親子つどいの広場が令和6年3月開館であるが、約2年ある。その間、親子つどいの広場の代替みたいな形で考えているものは、そちらでよいのか。
○管財課長 八幡親子つどいの広場については、現在アクス本八幡で代わりに活動を行っている。
○清水みな子委員 分かった。このものにある設備概要などが、これからの設計の中に入ってくるということでよいのか。
○管財課長 今建て替え基本計画をホームページに上げているが、親子つどいの広場についても機能の一つとして載せているので、新しい施設にも同様の機能を入れる予定である。
○清水みな子委員 分かった。
企画政策アドバイザー報酬について、この4年間どのような活動をして、アドバイザーとしての役割はいかがか。
○企画部次長 まず、89ページの企画政策アドバイザーの役割であるが、本市の行政運営について、市長及び補助職員に対して助言、その他の支援を行うことになる。その効果であるが、市長が受けている助言は、私どもで把握していないので今答弁することはできない。各担当課で様々な助言を受けており、例えば、行徳地区が主であるが地域の活性化、それから町の景観を保全するためにはどうしたらよいか、あと福祉関係でプロジェクトを立ち上げていろいろ助言を受けたなどが4年間で行ったことになる。令和4年度も企画政策アドバイザーは必要なのかとの質疑については、こういう体制を引き続き維持することで、市でもメリットは大きいと考えているので、必要性があると考えている。
○清水みな子委員 私たちにはよく見えてこないのであるが、企画政策アドバイザーがいなくてもそれぞれの部署できるのではないかと思う。
企画政策アドバイザーは週に何回来るのか。
○企画部次長 こちらにいるのは週何回などではなく、不定期になっている。
○清水みな子委員 企画政策アドバイザーを最初からあまりよく思っていなかったが、この先4年間もずっと必要なのかは少し疑問に思う。
○金子貞作委員 質疑項目を全て述べてから一問一答で3問である。78ページの人事管理費の中の81ページ、12節委託料、まず職員採用・昇任選考試験委託料、職員健康診断等委託料、職員ストレスチェック委託料の3点である。
まず、職員採用・昇任選考試験委託料であるが、委託先についてはどこがこれまで受託しているのか。職員の採用であるが、競争倍率は何人ぐらいの応募に対して試験を受けているのか。それから、昇任であるが、やはり女性管理職がまだ少ないと思うが、その点でどのような改善を考えているのか伺いたい。
○人事課長 まず委託先は、基礎能力検査、いわゆるSPIと言われる試験を実施しているが、その試験を作成しているリクルート社になる。
2点目の倍率であるが、令和3年度大卒事務については、募集45名に対して応募が500名、約9倍の倍率であった。
3点目の女性の管理職については、委員御指摘のとおり、女性の管理職をこれからも積極的に増やしていかなければいけないと考えている。過去5年間、徐々に女性管理職は増えており、令和3年度は21.3%となっているが、まだまだ不足していると考えているので、今後も女性職員に対して啓発活動などを行いながら、管理職を増やしていきたいと考えている。
○金子貞作委員 採用試験については9倍とのことで理解したが、職員採用試験を受けるのに受験料を取っていると思うが、その理由は何か。
女性管理職については、21.3%とのことで増えているようには思うが、目標の3割以上に対して、いつまでに達成する方向で考えているのか。
○人事課長 まず、受験料については、平成28年度までは受験料1,000円を取っていたが、平成29年度に廃止して、現在受験料はかからない。
女性管理職の目標であるが、令和4年度までに26%という目標を掲げているが、現状、残念ながらその達成は難しい状況にある。引き続き努力していきたいと考えている。
○金子貞作委員 受験料を廃止した理由は何か。
○人事課長 採用試験において受験料1,000円を徴収していたが、やはりこれが足かせとなり応募者がなかなか伸びないであるや、そもそも市川市が採用するに当たり受験料1,000円が必要なのか、そのような議論の中から廃止に至ったものと考えている。
○金子貞作委員 他市は受験料をほとんど取っていない。なぜ市川市がこれを取ってきたのか、やはりこの点はいろいろ疑問の声が出てきたと思う。今は廃止しているとのことなので理解した。
次に、職員健康診断等委託料の金額の内容と根拠を伺いたい。
○健康経営担当室長 健康診断は30項目ある。30項目の単価に人数を乗じたものを総計して、概算で委託料を出す。
○金子貞作委員 金額の根拠を聞いている。
○健康経営担当室長 申し訳ない、内訳……。
○久保川隆志委員長 2,413万円が30項目で計算式があるのか。
○健康経営担当室長 健康診断には30項目あり、受ける人数を掛けたものを全部足したものの合計がこの金額になる。
○久保川隆志委員長 30で割れば人数が出るのか。人数は何人なのか。
○健康経営担当室長 申し訳ない。30項目は全部が同じ人数ではない。
○久保川隆志委員長 根拠でいい。
○健康経営担当室長 人数は2,100人ぐらいになる。
○金子貞作委員 平均で約2,100人である。金額も大体同じ金額を計上しているということでよいか。
○健康経営担当室長 物価によって単価が微妙に変化するので、その辺を計上して行う。
○金子貞作委員 健康診断は非常に大事だと思うが、例えばストレスチェックもある。病休など、いろいろな職員の健康状態については、どのような状況になっているのか。去年との比較でいい。
○健康経営担当室長 令和3年に30日以上病休を取った職員は109名になる。
○金子貞作委員 30日以上が109名とのことであるが、どういう病状が多いのか。
○健康経営担当室長 精神疾患が56名、がんが10名、あとは循環器、消化器、骨折などの症状の病休がある。
○金子貞作委員 今はコロナで職員の仕事も非常に複雑多岐にわたり、やはり精神的に病む方が増えていると思う。次の項目になるのかもしれないが、職員ストレスチェック委託料はどのようなチェックをして、どういう効果があるのか。
○健康経営担当室長 ストレスチェックは、職員のメンタル不調を未然に防止するために、ストレス調査票という57項目の質問用紙に回答してもらう。これは全国で57項目の文言が全部決まっており、それを集計して、一人一人のストレス度をはかる。
○金子貞作委員 57項目をチェックして、それをどのように生かしているのか。
○健康経営担当室長 まず、個人には1人ずつ自分のストレス度を表した個人票ができる。その中で、高ストレスと判定された者には精神科医の面談を勧めている。また、所属ごと、いろいろな集団ごとに分析をして、高ストレスの所属に対しては、その所属に職場の改善を求めるためにコンストレーションという話合いを持つことになっている。ただ、今年度はコロナのためにまだ実現していないが、できれば3月に行いたいと考えている。
○佐直友樹委員 85ページの13節について一問一答でお願いする。
判例・法令検索システム等使用料があるが、この判例・法令検索システムはどのようなときにどのような使われ方をするのか、できれば具体例を添えて説明していただきたい。
○法務課長 判例・法令検索システム等使用料についてお答えする。例えば法務課や所管課で判例を調べたいとき、あるいは国の法令を調べたいときに、インターネット上で様々な条件を選んで検索できるシステムの使用料になっている。
○佐直友樹委員 例えば判例・法令検索システムでは解決ができなかった場合、どのような措置を講ずるのか伺いたい。
○法務課長 その場合は、市川市の顧問弁護士に相談するなどして解決を図っている。
○佐直友樹委員 顧問弁護士以外の相談先はないという認識でよいか。
○法務課長 基本的には顧問弁護士の相談のみになる。
○佐直友樹委員 顧問弁護士でも解決できないことについては、どのような解決を図るのか。
○法務課長 今までのところ、顧問弁護士で解決できず、さらにほかに相談した事例は特にない。
○佐直友樹委員 今までに顧問弁護士以外に相談するケースには遭遇したことがないのか。
○法務課長 日々の法律相談は全て顧問弁護士に相談している。それとは別に、例えば訴訟を起こされたときなどには、そのために別の弁護士に委任してお願いすることはある。法律相談は全て顧問弁護士にしている。
○堀越 優委員 1問だけ質疑する。1目一般管理費で、77ページの7節の報償金。2点あり、総合評価競争入札における学識経験者意見聴取報償金、その下の公金管理アドバイザー報償金の内容について伺いたい。
○技術管理課長 77ページ、総合評価競争入札における学識経験者意見聴取報償金についてお答えする。この報償金については、価格競争のみではなく、価格及び価格以外の要素を評価して、総合的に優れた契約をする、公共工事の品質確保の促進に関する法律に基づいて行っているものである。地方自治法施行令の中で価格その他の条件が当該普通地方公共団体にとって最も有利なものをもって申込みをした者を落札者とすることができると、先ほどの品質確保に関する法律を自治法ではそう読み替えており、総合評価一般競争入札と呼んでいるが、これを行おうとするときは、あらかじめ学識経験者の意見を聴取するという規定があり、その法令に従って意見を聴取する。そのときの学識の先生方に支払う報償金である。
○堀越 優委員 何名で、どのような方がなっているのか伺いたい。
○技術管理課長 今4名に委嘱しているが、実際は、2名以上から意見を伺うと決まりがあるので、2名から意見を伺っている。個人名は控えさせていただくが、先生方はどのような方かというと、入札契約については非常に特殊な分野で、そのノウハウを持っている建設マネジメントという特殊な分野の専門家の先生、あとは弁護士、法律の専門家の先生にお願いしている。
○堀越 優委員 分かった。
次の公金管理アドバイザー報償金について内容を伺いたい。
○会計管理者 日々、行政活動に伴う支出については歳計現金で扱っている。その歳計現金について、例えば歳入の納期が到来したものについては、歳計現金に一定の余裕が生じるので、そういう余裕が出たときに定期性預金で運用資金として運用している。公金管理アドバイザーについては、その際に、運用先の金融機関の経営の健全性等について、公認会計士や銀行OBに財務諸表に基づいた各金融機関の経営の健全性について意見をもらっている。
○堀越 優委員 歳計現金とは何か。
○会計管理者 歳入歳出の現金である。
○堀越 優委員 何名で、どのような方がなっているのか。
○会計管理者 人数は3名である。2名が公認会計士、1名が銀行OBとなっている。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 次に移る。
○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午後2時10分休憩
午後2時13分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
次に、第2款総務費第1項総務管理費第8目支所及び出張所費から第14目地域振興費及び債務負担行為のうち第5段から第8段について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と大幅に変わった点について説明願いたい。
〔行徳支所総務課長、総務課長、危機管理課長、情報管理課長、管財課長、地域振興課長 説明〕
○久保川隆志委員長 これより質疑に入るが、質疑に当たっては、予算書のページ数及び項目を明示されるようお願いしたい。
質疑はないか。
○越川雅史委員 2点、質疑項目を全て述べてから一問一答で伺いたい。
98ページの第12目情報システム費、103ページの第12節委託料でDX関連の委託料、114ページ、第14目地域振興費、117ページの第12節委託料、自治会等事務委託料の2点について伺いたい。
2月21日の答弁で大津副市長は、市役所が外部にお願いする立場のときに、対等でありたいが、やはりお願いする立場であると、対等とは言えない立場で接する部分があり、それを逆手に取られた場合、威圧的な対応をされてもずっと我慢を重ねてきたとの発言があった。DXの委託はシステム会社に、大げさかもしれないが、今までに類を見ないようなシステムを作ってほしいとお願いする立場であって、納期に間に合わせてほしい、バグを修正してほしい、要件定義どおり作ってほしい、要求定義どおり作ってほしいとお願いする立場だと思うが、やはりシステムなので、どうしてもバグが発生したり、納期に遅れそうになったり、機能追加してほしいがそういうところでもめるなどいろいろあると思うが、DXのシステム開発についても、やはり市役所はお願いする立場だと、対等でありたいと思っても、仮にもめて相手が威圧的だった場合は我慢して、自分たちの主張ができないのか、それとも毅然とした対応で対等に業者と対峙して、要件要求どおりのシステムを納期までに納品させることができるのか、課長の精神的な部分はあると思うが、どのように業者と接しているのか伺いたい。
○デジタルトランスフォーメーション推進課長 DXのシステム開発に係る業者との関係についての質疑であるが、基本的にシステム開発、構築、運用保守に係るものは全て仕様書に基づく契約行為であるので、対等の関係の下に法や契約にのっとって行われるものと了解している。
○越川雅史委員 お願いする立場だと、それを逆手に取られて相手に威圧的な対応をされる場もあると思うが、そういう場合であっても我慢に我慢を重ねるというのではなくて、法と契約に基づいて適切に対応できているということでよろしいか。
○デジタルトランスフォーメーション推進課長 契約行為であるので、あくまでも対等で、法にのっとった対応をしているものと了解している。
○越川雅史委員 すばらしい毅然とした立場だと思う。同じ質疑を地域振興課長にぶつけたいと思う。自治会等事務委託で、やはり市役所は自治会にいろいろなお願いをする立場だと思う。自治会の協力なくして市政は回らない。ただ、お願いする立場にあると、自治会長や自治会役員、あるいは自治会員から一定程度対等とは言えない立場で接することになって、それを逆手に取られて威圧的な対応をされる場合があるかもしれない。そういう場合に地域振興課の職員が、例えば自治会長から女性職員がセクハラをされるとか、若手職員が嫌がらせされるときに、地域振興課長はお願いする立場であるから、何ら是正するための行動を取らないで何年も何年も我慢を重ねるのか、それとも課長として自治会に対して是正を求める、見て見ぬふりをするのではなく、毅然とした対応で直ちに行動を開始できるのか、課長の考えを聞かせていただきたい。
○地域振興課長 第12節委託料の自治会等事務委託料についての越川委員の質疑にお答えする。この委託料については、そもそも広報事務委託料で、掲示板や回覧することを目的として、自治会にお願いしている立場で委託料を渡しているものである。質疑の自治会長から職員に威圧的に無理難題、強要があった場合の対応についてであるが、今現在そういった事例はもちろんないが、もしそういったことがあった場合には、まずは職員から事情を聞き、その後、是正をすることがあるのであれば自治会長にも話をして、対応を考えたいと思っている。
○越川雅史委員 どなたとは言わないが、昔総務部長だった人は、そういうときに我慢に我慢を重ねて、お願いする立場だからと、何年もたってから実はと打ち明けた事例があったようであるが、課長の場合は今言ったような答弁であるから、時間をかけずに適時適切に速やかに行動するということでよろしいか。
○地域振興課長 質疑のことについては、事実をまず確認して、できるだけ早く対応を考えていきたいと思っている。
○岩井清郎委員 質疑項目を全て述べてから一問一答で簡単に2点である。
98ページ、住居表示審議会が今回は4回であるが、多くなるその理由を伺いたい。
もう1点は、113ページの自動車管理費、バスは、新年度はどのような考え方でいくのかの2点である。
○総務課長 審議会の開催回数が1回から4回に増えることについてお答えする。今年度は稲越の住居表示の実施についての報告を1回行ったが、来年度は大野ブロックの住居表示実施に向けた取組として、今現在住居表示の実施の議決を得ている区域のまま住居表示を実施していくかを諮問して、委員にも現地調査や審議をしてもらい、答申を得るということで4回の開催を見込んでいる。
○岩井清郎委員 令和4年度のうちに、この4回の中で答申を見込んでいるのか。
○総務課長 現在の予定では年度内を見込んでいるが、コロナ禍でもあり、通常どおりの流れでいくか不透明な部分もあるので、今後の事情によってはそうではなくなることもあると認識している。
○岩井清郎委員 了解した。新しい地域が始まると理解した。
あと、コロナの状況次第であろうが、令和4年度はバスがちゃんと動くのか。
○管財課長 115ページのバスの使用料及び賃借料に関する質疑にお答えする。大型バスについては、令和3年度はコロナが収まった場合のリバウンドの需要を見込んで、大型バスのリース料等を計上していたが、今はコロナが収まる見込みがないことから、現状、それから新年度についても骨格予算では計上していない。今後については動静を見極めながら、場合によっては肉づけ予算で検討することも視野に入れている。
○金子貞作委員 質疑項目を全て述べてから一問一答で2点である。まず、98ページの情報システム費、それから当初予算案説明の22ページ、114ページの地域振興費の中の18節負担金補助及び交付金の中で伺いたい。
当初予算案説明の22ページで情報システム最適化事業、国がシステムの標準化仕様を提示するとのことで、これまで私も本会議で何度か質問してきたが、プライバシー侵害の拡大にならないか、住民サービスの後退にならないかといった指摘をしてきた。国が標準化仕様を出すとなると、今までの市のサービスがどうなっていくのか、プライバシーの問題についても併せて伺いたい。
○情報管理課長 まず住民サービスの点についてお答えする。今回国が示す標準化については、全国の自治体が同様なシステムを使えるような形で移行が進められている。そうすると、今まで市独自でカスタマイズなどをしていたものが、今後標準仕様においてはそのようなものができなくなってくる。どのように住民サービスが低下しないように補っていくか、今後進めていきたいと考えている。また、プライバシーについては、今回の標準化に移行する20業務については、国がつくるガバメントクラウドに移行する計画になっている。国においては、セキュリティーに万全を尽くすと公表しているので、その点については国の動向を見据えながら万全を期していきたいと考えている。
○金子貞作委員 国が標準化を示す、それに合わせて市が仕事をすれば一番楽である。なぜ国の標準化に合わせなければいけないのか。これは地方自治の侵害に当たると私は思うが、市川市は独自のいろいろな市民に密着した住民サービスをこれまで行ってきたわけである。これが後退することはないのか。あった場合にどうするのか。それから、プライバシー侵害の問題では、やはり本人の同意なしで自分の情報を勝手に使わないでほしいというプライバシー保護権がヨーロッパでは既に実施されている。やはり情報漏洩が今は頻繁に起きているわけである。この点で、これは絶対大丈夫ということはあるのか、ないのか。ないとすればどうするのか伺いたい。
○情報管理課長 住民サービスの点については、委員が言われるように、今後標準システムと現行システムの状況などを分析して、低下しないように、所管と密に連絡を取って進めていきたいと考えている。セキュリティーの関係については、国でつくり上げるガバメントクラウドにのせて、国で万全のセキュリティーを期すと聞いているので、私どもも大丈夫だと認識をしている。
○金子貞作委員 国は前のめりで進めているが、やはり地方自治の侵害にならないように、そういうガイドラインみたいなものをつくっていく必要があると思う。地方自治の侵害にならない、ここが大事なのである。その点で、今後も国の標準化だけではなくて、市川市独自のガイドラインなどをつくる考えはないか。
○情報管理課長 市川市においても、現在セキュリティーのガイドラインが既に存在しているので、時々に応じてそれを修正するなどして対応していきたいと考えている。
○金子貞作委員 しっかりしたガイドラインがあって、それで進めていくことをお願いしたいと思う。
次の117ページ、補助金である。自治会の委託料とは別に、この間も言われたが、自治会が中心になって防犯パトロールを行っているが、市川市からは何の援助もないとの声があった。防犯パトロールを行っている人たちに何らかの支援が必要だと考えるが、それについて検討していないのか。
○地域振興課長 地域振興費の第12目委託料について、防犯パトロールを自治会で行っている場合の補助であるが、委託料、補助金ともに、それに対しての補助は地域振興費には含まれていない。ただ、同じ市民部内の市民安全課で物品等の支援を行っている。
○金子貞作委員 自治会が中心になって行っている。千葉市でも、私は要綱を見たが、帽子や明かりなどいろいろ登録申請をすれば、使うものは貸出しなのかは分からないが、全部出している。今はなかなかやり手がいないことも多い。高齢者が寒い中、防犯パトロールを行っているのに、これに対する支援がほとんどない。やはり地域振興課として、しっかり補助要綱をつくるなり検討する必要があるのではないか。他市でも行っているところがあるわけであるから、それについての今後の考え方を伺いたい。
○地域振興課長 地域振興課として、防犯パトロール等を行っている自治会への支援を何か考えられないかとの質疑だと思うが、市民部として地域振興課独自に何か支援ができるのか、また研究していきたい。
○金子貞作委員 いろいろな自治会がいろいろなことを行っているわけである。千葉市でも、子どもの通学路の見守りなどの活動をしている。そういうところに使う帽子や洋服など、そういうことぐらいはせめて支援しないと、活動する人がいなくなる。活動している地域は、警察が言うには犯罪が少なくなっている、そういう効果があると自治会の関係者も言っていたので、今後検討していただきたい。
○清水みな子委員 1つである。98ページからの情報システム費であるが、ページ数が分からないので、重点推進プログラムの46ページにDX推進事業でRPAシステム関連で新規導入事業8事業と入っていて、概要も職員がコンピューター上で行っている定型業務を自動化するRPAシステムを活用することで、業務効率の向上を図ると書いてあるが、新規導入事業8事業とは何を指しているのか伺いたい。
○デジタルトランスフォーメーション推進課長 RPAの新規導入事業8事業の内訳についてであるが、令和3年度に全庁に調査をして、各課のヒアリングやトライアルを行った結果として、適した事業を選出したものの中から導入する予定である。具体の事業としては、例えば職員課が現在行っている共済貯金の入力処理、市民税課が行っている特別徴収者の異動届の入力処理、障がい者支援課で行っている事業者の請求書の入力処理といったシステムへの定型的な入力処理を中心に考えている。
○清水みな子委員 令和3年度に聞き取りをして新しく導入するとのことであるが、これまでも導入していて、新規で今回8事業を進めるのか。
○デジタルトランスフォーメーション推進課長 RPAについては、これまでも導入してきた経緯があり、令和元年度児童手当の所得情報の入力業務からスタートした。令和2年度は9業務でRPAを導入したところである。令和3年度も幾つかの業務を増やしながら、現在もまだ執行中で、令和4年度予算での新規導入数の目標を8事業としている。
○石原たかゆき副委員長 一問一答である。107ページ、上から2つ目、学校コンピューターネットワークシステム保守等委託料6億3,931万9,000円。本会議でも関連する質問をしたが、1つ伺いたい。委託料の中で6億円となっている、103ページの一番最初の基幹系システム運用管理委託料が一番多いわけだが、学校のシステムはこれだけ多額で、いろいろなものが合わさっていると思うが、この内訳を伺いたい。
○情報管理課長 学校コンピューターネットワークシステム保守等委託料6億3,900万円の内訳についてお答えする。内容について、大きく分けて2点入っている。成績処理等を行う学校の校内LANシステムの機器の保守、それを運用する校内LANシステムの運用業務委託、GIGAスクール関係のネットワーク関係の委託料とGIGAスクール関係のヘルプデスクのサポート業務委託となっている。金額を内訳で言うと、校内LANの機器の保守委託料が1億5,640万円、校内LANシステムの運用業務委託として2億4,690万円、次に、GIGAスクール関係のSINET等への接続の関係になるが3,770万円、GIGAスクール関係のヘルプデスク等のサポート業務関係が1億9,820万円となっている。
○石原たかゆき副委員長 校内LANとGIGA関係が分かれていることは理解している。それぞれにヘルプデスクがあったと思う。今の課長の答弁だと、ヘルプデスクは、一方のGIGAスクールにしかないような答弁だったが、そのような理解でよいのか。
○情報管理課長 校内LAN関係のヘルプデスクについては、校内LANシステム保守等運用業務委託に入っている。
○石原たかゆき副委員長 本会議でも質問したが、GIGAスクールがインターネットにつながりにくい状況が生じていて、アクセスポイントを再起動させることでしのいでいる状況がある。アクセスポイントを再起動する方法は、ヘルプデスクに電話をして、再起動する時間的ロスが必ず生まれる。今伺うと、ヘルプデスクにかかる費用が、一方では1億円ぐらい、一方でも1億円、両方で何億ヘルプデスクにお金がかかっているのか。校内LANとGIGAスクール、両方ヘルプデスクと言われたが、大体幾らぐらいかかっているのか。
○情報管理課長 まず、校内LANシステムの運用保守関係については、ヘルプデスクの運用を含め、教室内の無線アクセスポイントの運用管理、大型提示装置の運用管理、校内システムや図書システム等の運用業務も含まれている。また、一方のGIGAスクールのヘルプデスクの関係についても、ヘルプデスクのほかに、パソコンへのID登録やi-フィルターの設定などの費用も含まれており、ヘルプデスクだけの委託ではないので御理解いただきたいと思う。
○石原たかゆき副委員長 ヘルプデスクだけの金額としては分からないということはよく分かった。ヘルプデスクの電話を受けた人は、ヘルプデスクだけの仕事をしているわけではないので、全てのいろいろなことに対して熟知しているからヘルプデスクだけの金額がないとの答弁だと思う。そうすると、再起動しなければできない状況を、ヘルプデスクのヘルプデスクだけしか仕事をしていない人たちが、今何億円もお金をもらって、何もしていないと理解するしかなくなってしまう。今話をしてもここで解決はしないのでよいが、予算をこれだけ計上して4月から始まるわけであるから、4月に始まったときに、今の状況からよい状況に行ってくれればよい。前回はシステムの運用について学校教育部に質問したが、設備、環境は情報であるから、次回、この予算を使ってどのように改善されているのかを4月からよく見させてもらって、またその状況を確認させていただく。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 次に移る。
○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午後2時57分休憩
午後3時16分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
次に、第2款総務費第1項総務管理費第15目多様性社会推進費から第27目諸費のうち本委員会に付託された事項について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と大幅に変わった点について説明願いたい。
〔多様性社会推進課長、総合市民相談課長、ボランティア・NPO課長、市民安全課長、国際政策課長、市川駅行政サービスセンター所長、健康都市推進課長、総務課長 説明〕
○久保川隆志委員長 これより質疑に入るが、質疑に当たっては、予算書のページ数及び項目を明示されるようお願いしたい。
質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 次に移る。
○久保川隆志委員長 次に、第2款総務費第2項徴税費から第6項監査費、第3款民生費第1項第4目国民年金費及び債務負担行為第10段から第12段について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と大幅に変わった点について説明願いたい。
〔納税・債権管理課長、市民課長、選挙管理委員会事務局次長、総務課長、監査委員事務局次長、国民年金課長、財政部次長 説明〕
○久保川隆志委員長 説明は終わった。これより質疑に入る。
質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 次に移る。
○久保川隆志委員長 次に、第10款消防費について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と大幅に変わった点について説明願いたい。
〔消防総務課長 説明〕
○久保川隆志委員長 質疑に入る。
質疑はないか。
○金子貞作委員 総括で2点である。
1つは、テレビでも盛んに各地での火災の報道があり、この間も宮久保で火災に遭遇してしまったが、火災が最近多いのと亡くなる方も多いように思うが、市川の現状と、どういった対策を講じているのか。
2つ目は、ビルなどの火災で査察をして指導しているにもかかわらず、それを守らないことで起こる火災事故もあるようであるが、市川市では査察の指導件数と守らないところに対してどういう指導をしているのか、2点を伺いたい。
○予防課長 市川市の火災の状況である。令和4年2月24日現在、今年の状況は死者1名、負傷者3名となっている。続いて、令和3年中に起きた火災の死者の状況であるが、5名いた。この中で、建物火災において亡くなっている方がいて、大半が一般住宅、共同住宅、併用住宅の火災である住宅火災で亡くなっている。この大半の理由としては、やけどや一酸化炭素中毒で亡くなっている。統計を取ると、一般住宅の中で亡くなっている方の大半が住宅用火災警報器の設置がなかった。5件のうち、住宅用火災警報器の設置がなかった件数が4件で、1件だけが住宅用火災警報器があるにもかかわらず亡くなっていた。これが火災の概要である。
ビルなどの火災に対する査察の指導方法であるが、令和2年中における査察件数は695件である。このうち、大半が軽微な違反であって、例えば消火器のところに表示がなかったり、あるいは屋内消火栓設備といって、この設備のところには表示とパイロットランプがついている。こちらの表示切れといったものが指導事項として見られる。令和元年のときにはまだコロナ禍ではなかったので、3,878件の査察件数となっている。
査察において、その指導を守らないところがあるのかについては、丁寧に何回も足を運んで継続して指導していくので、大半のものは是正がされている。この消防の査察は1年置きのものと、2年置きのものと、5年、それから消防長が認める回数といった形で不特定多数のものは1年に1回、毎年査察に伺って、その状況を確認して、是正の必要がある場合には指導している。
○金子貞作委員 火災の原因はどういうものが多いのか。それから、警報機の設置は前からずっと言われているが、今何%ぐらいの設置状況になっているのか。査察については、軽微なものが多いとのことであるが、消火器の表示がないなど、いざというときにそれを使えないことにつながっていくわけである。軽微な問題が大きな火災に発展する可能性もあるので、やはり厳しい指導をもっとしていかないと、軽微だから何か言われたらしようがないという程度で済んでしまうと大規模な火災に発展していく可能性もあるので、厳しい指導をもっと行っていく必要があると思うが、今後の対策について伺いたい。
○予防課長 1点目の令和3年の火災の出火原因で一番多いのが、テーブルコンロの火災が7件発生している。令和3年は全体で70件の火災発生件数のうちの7件である。その次に多いのは、たばこが6件である。そのほかに電気配線による電気機器が4件で、この辺のところが多くなっている。これ以外に、やはり放火も大変多くなっており、放火と放火の疑いを含むものが両方合わせると17件で、少し突出しているような出火原因となっている。
住宅用火災警報器の設置率であるが、市川市は設置率が84.4%となっている。千葉県の設置率は77.6%であるので、市川市のほうが高い設置率を誇っている。
続いて、査察の軽微な違反に対する今後の指導であるが、軽微であっても、やはり委員が言うように、貴い命が奪われてしまうといったことが考えられるので、消防として厳しい態度で指導を今後も続けていって、1件でもそういった違反がなくなるように、安心して暮らせるような建物になるように努力していきたいと考えている。
○金子貞作委員 分かった。今は本当にコロナで皆さん大変な活動をしているので、非常に敬意を表したいと思う。今後とも頑張っていただきたいと要望して終わる。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 次に移る。
○久保川隆志委員長 次に、第12款公債費から第14款予備費について説明を求めるが、説明については、特に前年度と大幅に変わった点について説明願いたい。
〔財政課長、管財課長 説明〕
○久保川隆志委員長 これより質疑に入る。
質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 次に移る。
○久保川隆志委員長 次に、歳入全款、地方債、一時借入金及び歳出予算の流用について説明を求めるが、説明に当たっては、特に前年度と大幅に変わった点について説明願いたい。
〔納税・債権管理課長、財政課長 説明〕
○久保川隆志委員長 質疑に入る。
質疑はないか。
○金子貞作委員 質疑項目を全て述べてから一問一答で2点である。
28ページの使用料であるが、庁舎駐車場使用料の内訳を伺いたい。
2点目は、地方創生臨時交付金の活用について伺いたい。
○管財課長 令和3年度の実績に基づいて、7万5,000円掛ける12か月で90万円を計上したものである。
○金子貞作委員 なぜこの質疑をするかというと、八幡神社に初詣に来る人が、周りに駐車場がないので非常に困っている。全日警ホールも三が日は駐車場を閉めている。もっと市民が利用できるよう年末年始の参拝や七五三など、こういう休日の活用についてもっと検討してもらえないかとの要望があったが、この考えについて伺いたい。
○管財課長 市川市第1庁舎の地下駐車場については、有料駐車場として年末年始も使えるようにしているので、そちらを御利用いただければと思う。
○金子貞作委員 利用状況はどうなっているか。それを知らない市民がいる。全日警ホールも駐車場は使えないように貼り紙がしてあった。全日警ホールも含めてもっと参拝しやすいように――寒い日に自転車で来るのも大変なわけである。
○管財課長 地下駐車場の利用については、また今後業者と一緒に周知を考えていこうと考えている。全日警ホールについては、あくまで来館者のための駐車場として考えているので、年末年始は閉鎖としている。令和4年1月の駐車場の利用実績については、今資料として持ち合わせていない。
○金子貞作委員 庁舎は市民のための財産なわけであるから、もっと使いやすいように周知しながら運用していただきたい。
次に、地方創生臨時交付金8億円が入った。コロナがこれからどうなるかまだ分からないが、例えば市長が代わって、次の6月定例会に補正予算を組むということで間に合わない場合がある。せっかく国から交付されるコロナ収束に向けたいろいろな対策費を、どのように活用していくのか、今後の財政運営を聞かせていただきたい。
○財政課長 地方創生臨時交付金についてお答えする。今、委員が言われた8億円は、令和3年度の2月補正で計上しており、当初予算での計上はないので、令和3年度中の事業に活用することにはなる。こちらの充て先は自由に充てられるようにはなっている。先般行ったいちかわ生活よりそい臨時特別給付金は市税と財政調整基金を活用して実施したわけであるが、その後、国からこういった交付金が充てられることになったので、それを活用するように考えている。このように、コロナの対策として事前に計画を出して臨時交付金を充てるようになっているので、今後ももし国から、また令和4年度についても措置されることになれば、それを活用していきたいと考えている。
○金子貞作委員 国からいろいろな交付金が出されてくると思う。今は市民がコロナで苦しんでいる中で、6月定例会で補正予算を組めるよう、使えるものはどんどん使って、市民の命や暮らしを守る、そういう形でぜひ活用を今後も考えていただきたい。
○かいづ 勉委員 27ページ、急傾斜地崩壊対策事業分担金169万3,000円の額がすごく低いと思うが、この活用方法はどのようなものか。
○財政課長 急傾斜地崩壊対策事業分担金についてお答えする。こちらは条例に基づいて急傾斜地の対策事業を行った場合に、その一部を受益者から分担金として徴収している。実際に今回、国分3丁目の松香園の北西側にある場所に当たるが、工事費が5,079万3,000円かかる。その10%を分担金として徴収するとなっており、合計で507万9,000円になるが、これを年4回ずつ3年かけて徴収するようになっている。そういったものに充てることになる。
○かいづ 勉委員 国分3丁目の松香園は随分前だと思うが、これは何年前ぐらいのことか。
○財政課長 令和2年度から令和3年度に実施した工事になる。
○かいづ 勉委員 何か古い感じがしたが、分かった。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 以上で質疑を終結する。
予算の総額については、他の常任委員会の審査結果を確認の上、修正等がなければ承認することで了承願いたい。
討論に入る。討論の発言はないか。
○越川雅史委員 無所属の会の越川雅史である。議案第64号令和4年度一般会計予算のうち本委員会に付託された事項について反対の立場から討論する。
新年度の一般会計予算は骨格予算とのことで、義務的経費を中心にして計上する、政策的判断を要するものや新規事業は計上しないと伺っていたが、第4目文書管理費第12節委託料においては非識別加工情報作成委託料、第7目企画費第1節報酬においては企画政策アドバイザー報酬が計上されていた。これらについては、村越市長によって新たに始められた施策であって、政策的判断のものであり、継続とはいえ他の事業が計上されていない点に鑑みると、計上は見送るべきだったと思う。この点が予算に反対する最大の理由である。
ただ、是々非々を旨とし、よいものはよいと評価する立場の無所属の会としては、新年度においては、つい数年前まで改善が一切図られることもないまま放置されていた諸問題について、現場の皆さんの責任感と使命感によるものか、今後は改善が図られる、あるいは未然防止に努められる姿勢が打ち出されたと感じたので、これらの点は率直に評価したいと思う。
具体的に言うが、これらに関連して1つ答弁を紹介したいと思う。2月24日、小倉学校教育部長がいじめに関する問題について、何もしないのはいじめを認めることにもなりかねないという趣旨の答弁をして、私はこれに非常に共感する立場である。それを踏まえた上で、第6目財産管理費のうち施設管理費に関する質疑において、セキュリティーラインを越えて職員の執務室に侵入してくる者に対してどのように対応するのかと質疑したが、管財課長は、それが誰であったとしても不法に侵入する者については、毅然として対応するといった旨、答弁していた。また、第2目人事管理費に計上された予算のうちパワーハラスメントへの対応について、健康経営担当室長は、職員が自らパワハラ被害を受けたとか、自らの目でパワハラ被害を確認した場合、健康経営担当室長も自ら率先して行動する、パワハラ防止のために自分でできる行動を直ちに起こすといった旨の答弁をした。同様に総務部長においても、総務部長といっても現総務部長や前総務部長、元総務部長、いろいろ総務部長はこの間いたが、前任者は何年も何年も我慢して、みんなの記憶があやふやになり、客観的証拠の保全が難しくなってから、しかも、部下が意を決して勇気を振り絞って名のりを上げてから、それも半年近くたって、議場で答弁を求められて初めて、実は私も総務部長時代パワハラを受けていたと被害を訴えたことに対して、現総務部長は、これとは到底かけ離れた、総務部長たるもの答弁調整の過程において、自らパワハラ被害を受けたとか、自らの目でパワハラ被害を確認した場合、答弁調整に赴く職員を守るために自らが率先して対策を講ずる、毅然とした対処をする、職務を全うするといった旨の答弁があった。
何年も何年も我慢して、みんなの記憶があやふやになって、客観的証拠の保全が難しくなって、しかも自ら率先するのではなく、部下が意を決して勇気を振り絞って名のりを上げてから、それもさらにそこから半年近くたって、議場で答弁を求められて初めて被害を訴えるという行動は、パワハラを容認し、助長するものなのではないか。こんな上司に部下はついていくのであろうか、そんな上司に部下を指導する資格があるのか、あなただけには言われたくないと反発されてしまうのではないか、職員に対する安全配慮義務を果たさなかったにもかかわらず、コンプライアンスは万全だなどと議会で答弁するのは笑止千万だといった話に発展してしまうのではないかと懸念していた次第であるが、新年度はこうしたことがなく改善が図られる、部長自ら先頭に立って、率先して行動するとの話を伺った。この点を素直に評価して反対討論を締めくくる。
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
それでは、採決する。
本案を可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○久保川隆志委員長 挙手多数。よって本案は可決すべきものと決した。
所管事務調査
○久保川隆志委員長 所管事務の調査については、お手元に配付の文書のとおり行いたいと思う。これに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よってお手元に配付の文書のとおりに決した。
所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
また、委員長報告の作成については、正副委員長に一任いただきたいと思うので、了承願いたい。
○久保川隆志委員長 以上で総務委員会を散会する。
午後4時35分散会
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