更新日:2024年2月27日

定例会

2023年12月11日

議案第41~50号、52号 各委員長報告

午前10時開議
○稲葉健二議長 ただいまから本日の会議を開きます。


○稲葉健二議長 日程第1議案第41号市川市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正についてから日程第11議案第52号令和5年度市川市一般会計補正予算(第7号)までを一括議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。その報告の順序は、健康福祉、環境文教、建設経済、総務の各委員会の順でお願いいたします。
 健康福祉委員長、西村敦議員。
〔西村 敦健康福祉委員長登壇〕
○西村 敦健康福祉委員長 ただいま議題となりました議案第44号市川市国民健康保険税条例の一部改正について、議案第45号令和5年度市川市一般会計補正予算(第6号)のうち健康福祉委員会に付託された事項、議案第46号令和5年度市川市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)、議案第47号令和5年度市川市介護保険特別会計補正予算(第2号)、議案第48号令和5年度市川市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)及び議案第52号令和5年度市川市一般会計補正予算(第7号)のうち健康福祉委員会に付託された事項について、委員会における審査の経過並びに結果を一括して御報告申し上げます。
 まず、議案第44号について。
 本案は、地方税法の改正に伴い、出産被保険者の産前産後期間における国民健康保険税の所得割額及び被保険者均等割額を減額するものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第45号について。
 今回の補正は、第3款民生費において子ども医療扶助費等の増額を、第4款衛生費においてがん患者ウィッグ・胸部補整具購入費等補助金、返還墓地助成金等の増額、あるいは新たに計上するものであります。また、債務負担行為の補正において、火葬業務等人材派遣委託費を追加し、その期間及び限度額を定めるものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、まず、第3款民生費第1項社会福祉費第1目社会福祉総務費、いちカレ事業運営費負担金について、「本事業についてどのような配食の方法を想定しているのか。また、事業者は公募により選定するとのことだが、事業者数及び実施日はどの程度を想定しているのか」との質疑に対し、「配食の方法については、飲食業の許可のある施設で調理したものをその場で食べてもらうことを想定している。また、事業者数及び実施日については公募により3事業者程度を選定し、隔日の月、水、金で、一月当たり12回実施することを想定している」との答弁がなされました。
 次に、「本負担金は、カレーライスを提供する事業者に対し、人件費や光熱水費等の運営にかかる経費と食材にかかる経費を負担するものとのことだが、事業者への負担金の支給額及び提供する食数はどの程度を想定しているのか」との質疑に対し、「事業者に対して1日当たりの運営費として1万円、食材費に相当する費用として10食単位で3,000円から1万2,000円を1回の費用として支給する予定である。また、食数については、令和6年1月から事業を開始して3月までの間に33回実施し、平均で1日30食、合計で約1,000食の提供を想定している」との答弁がなされました。
 次に、第4款衛生費第1項保健衛生費第1目保健衛生総務費、がん患者ウィッグ・胸部補整具購入費等補助金について、「補正予算を増額で計上しているが、想定していた助成件数及び増額の理由はどのようなものか」との質疑に対し、「当初においては、ウィッグ90件、胸部補整具10件を見込んで予算を計上していたが、予想より多くの申請があったことから、ウィッグ39件、胸部補整具51件分を増額補正するものである」との答弁がなされました。
 次に、第7目霊園費第18節返還墓地助成金及び第22節還付金について、「一般墓地の返還が当初の見込み数を上回り、墓地を原状回復する工事費に対する助成金及び返還時に還付している一般墓地使用料に不足が見込まれることからそれぞれ増額補正を計上するとのことだが、返還墓地の数はどの程度を想定していたのか。また、返還墓地と新規の使用許可数はどのような状況になっているのか」との質疑に対し、「返還墓地は当初113基を見込んでいたが、決算見込みとしては142基を見込んでおり、29基分を増額補正するものである。また、返還墓地と新規の使用許可数は例年と同数程度あるが、現在墓地に対するニーズは、小区画墓地や承継を必要としない合葬式墓地などに変化していることから、今後はニーズに対応した整備が行えるように検討していきたい」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第46号について。
 今回の補正は、歳出において各負担金の増額及び減額を、歳入において前年度繰越金の増額を計上し、収支の均衡を図るものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第47号について。
 今回の補正は、歳出において主治医意見書作成手数料、要介護認定調査委託料等の増額を、歳入において介護保険事業費補助金、職員給与費等繰入金の増額を計上し、収支の均衡を図るものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第48号について。
 今回の補正は、歳出において保険料負担金の増額を、歳入において前年度繰越金の増額を計上し、収支の均衡を図るものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第52号について。
 今回の補正は、第3款民生費において低所得世帯に対する重点支援給付金等の増額、あるいは新たに計上するものであります。繰越明許費の補正において、低所得世帯に対する重点支援給付金給付事業の事業費について、年度内の支出が困難となったことにより翌年度に繰り越す措置を行うものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、第3款民生費第1項社会福祉費第8目低所得世帯等に対する重点支援給付金給付事業費について、「前回の低所得世帯に対する重点支援給付金において、郵送で申請をしたが給付金を受け取ることができなかったとの市民の声があるが、本給付金の給付に際して、そのような未申請者へのアプローチは何か考えているのか」との質疑に対し、「未申請の方へのアプローチについては、可能な限り申請の漏れがないようにしていきたいと考えている」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 以上、御報告申し上げます。
○稲葉健二議長 次に、環境文教委員長、石原たかゆき議員。
〔石原たかゆき環境文教委員長登壇〕
○石原たかゆき環境文教委員長 ただいま議題となっております議案第45号のうち環境文教委員会に付託された事項について及び議案第50号指定管理者の指定について、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 まず、議案第45号について。
 今回の補正の主なものを申し上げますと、歳出第2款総務費第1項総務管理費において、いちかわかるたの増刷に係る印刷製本費及び国府台公園野球場再整備事業費本年度支出額を、第4款衛生費第3項環境費において猫不妊手術費等助成金を、第11款教育費において施設修繕料及び校舎等改修工事費等を増額するものであります。また、継続費の補正において、国府台公園野球場再整備事業の総額及び年割額を変更し、繰越明許費の補正において、小学校営繕事業の事業費について年度内の支出が困難であるため翌年度に繰り越す措置を行うほか、債務負担行為の補正において、文化会館等指定管理料及び行徳公会堂備品保管料を追加し、その期間と限度額を定めるものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、まず、第2款総務費第1項総務管理費第18目文化振興費、印刷製本費について、「今回の補正は当初予算で制作したいちかわかるたを市立小学校3年生の児童等へ配布したほか、一般に向けて販売をした結果、好評により在庫がなくなったことから増刷を行うためのものとのことであるが、かるたの単価及び印刷予定の部数はどのようになっているのか」との質疑に対し、「かるたを販売する際の単価は800円であり、今回の補正により4,500部増刷する予定である」との答弁がなされました。
 次に、「今回増刷するかるたは全て販売する予定なのか。また、インターネットを活用した販売については検討したのか」との質疑に対し、「今回販売を予定しているのは1,000部程度である。なお、そのほかのものについては私立小学校3年生の児童や特別支援学校のほか、放課後保育クラブ等への配布を予定している。また、当初予算で制作したかるたの一部をふるさと納税の返礼品としたことを踏まえ、インターネットを活用した販売の利点を勘案の上、今後の販路の拡大について検討したい」との答弁がなされました。
 次に、第4款衛生費第3項環境費第2目環境保全費、猫不妊手術費等助成金について、「本助成金のうち市川市飼い主のいない猫不妊等手術費助成金制度に係る費用については、当初予算において計上した100頭分の手術費に係る助成金130万円を本年8月末に使い切ってしまったため、今回新たに約150頭分の手術費に係る助成金に当たる200万円を計上したとのことである。当初予算において計上した金額に対して補正予算の金額が大きいと考えるが、当初予算の積算は妥当であったのか」との質疑に対し、「今回の補正に係る制度は昨年8月より開始しており、本年度の当初予算を積算した段階では実績がない状況であった。そのため、当初予算の積算に当たっては、昨年度と同様に100頭分の手術費に係る助成金を計上したものである」との答弁がなされました。
 次に、第11款教育費第2項小学校費第1目学校管理費、施設修繕料及び第3項中学校費第1目学校管理費、施設修繕料について。
 まず、「今回の補正は、小学校及び中学校において、施設の老朽化に伴い修繕箇所が増加していることから修繕に係る費用を増額するためのものとのことであるが、どのような内容の修繕を実施する予定なのか」との質疑に対し、「実施を予定しているのは、エアコン、壁等の剝離、放送設備などの小破修繕のほか、プールフェンスの改修及び揚水ポンプの交換などである」との答弁がなされました。
 次に、「今後実施を控えている修繕は、小学校で約40件、中学校で約30件とのことであるが、今回の補正により当該修繕に係る費用の全てを賄うことはできるのか」との質疑に対し、「今年度の当初予算の残額と今回の補正増額分を合わせた金額で、修繕に係る費用は賄うことができると考えている」との答弁がなされました。
 次に、第6項社会教育費第8目青少年育成費、施設修繕料について、「本修繕料700万円の内訳はどのようになっているのか」との質疑に対し、「本修繕料の内訳は、稲荷木小学校内に新たに保育クラブを整備することに伴う校庭のプレハブ改修のための費用が約500万円、他の小学校の保育クラブにおける電灯設備等の修繕に係る費用が約200万円となっている」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第50号について。
 本案は、令和4年4月1日から市川市文化会館、市川市行徳公会堂、市川市芳澤ガーデンギャラリー及び市川市木内ギャラリーを管理する指定管理者を指定するためのものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 以上、御報告申し上げます。
○稲葉健二議長 次に、建設経済委員長、小山田なおと議員。
〔小山田なおと建設経済委員長登壇〕
○小山田なおと建設経済委員長 ただいま議題となっております議案第45号のうち建設経済委員会に付託された事項及び議案第49号令和5年度市川市下水道事業会計補正予算(第2号)について、委員会における審査の経過並びに結果を一括して御報告申し上げます。
 まず、議案第45号について。
 今回の補正は、第5款労働費において職員の異動等に伴う給与費を、第6款農林水産業費において航路浚渫工事費等を、第7款商工費において職員の異動等に伴う給与費を、第8款観光費において市民まつり負担金及び施設修繕料等を、第9款土木費において道路擁壁補修工事費及び塩美歩道橋改修工事費等を増額するものであります。また、繰越明許費の補正において、航路整備事業、道路維持補修事業及び南行徳水辺の周回路整備事業等の事業費について、年度内の支出が困難となったことにより翌年度に繰り越す措置を行うものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、まず、第9款土木費第2項道路橋りょう費第2目道路橋りょう維持費、道路擁壁補修工事費について、「本工事費は、大野第2緑地沿いの市道3138号の舗装に亀裂が生じたことなどから、道路の崩壊を防ぐため道路擁壁築造工事を行うためのものとのことである。当該道路の擁壁においては平成26年にも工事を行っているが、今回行う工事との違いは何か」との質疑に対し、「平成26年に行った工事は、道路の擁壁の脇から斜めに生えていた樹木が倒れた際に、根の部分が擁壁を壊してしまったことから一部補修を行ったものである。今回行う工事は、令和5年6月2日に発生した大雨の影響で地盤が緩み道路の舗装に亀裂が生じ、一部沈下も見られたことから、擁壁自体を新たに造り替えるものである」との答弁がなされました。
 また、「当該道路は通学路に指定されているが、工事期間中は通行止めとなるのか」との質疑に対し、「当該道路は、擁壁や舗装の工事期間中は車両通行止めとなるが、歩行者が通行する空間は確保して工事を進めていきたいと考えている。なお、夜間においては車両も通行できるように開放する予定である」との答弁がなされました。
 次に、第4項都市計画費第2目都市整備費、塩美歩道橋改修工事費について、「塩浜3丁目に位置する塩美歩道橋は、狭小かつ急勾配であるため改修工事を行うとのことであるが、竣工時期はいつ頃を予定しているのか」との質疑に対し、「当該歩道橋の改修工事については、橋の架け替え、仮設橋の設置及び既存歩道橋の撤去などに時間を要することから年度内の完成は見込めず、現時点では令和6年10月頃の竣工を予定している」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第49号について。
 今回の補正は、下水道事業の業務の予定量を改め、収益的支出において職員の異動等に伴う給与費等を増額するほか、企業債利息を減額し、資本的収入において公共下水道事業債を増額し、資本的支出において汚水管渠整備工事費等を増額するものであります。また、継続費の補正において、市川南4号幹線建設事業の総額及び年割額を変更するほか、起債の限度額及び議会の議決を経なければ流用することのできない経費を改めるものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 以上、御報告申し上げます。
○稲葉健二議長 次に、総務委員長、国松ひろき議員。
〔国松ひろき総務委員長登壇〕
○国松ひろき総務委員長 ただいま議題となっております議案第41号市川市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について、議案第42号市川市一般職の職員の給与に関する条例等の一部改正について、議案第43号市川市会計年度任用職員の給与及び報酬並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部改正について並びに議案第45号及び議案第52号のうち総務委員会に付託された事項について、委員会における審査の経過並びに結果を一括して御報告申し上げます。
 まず、議案第41号について。
 本案は、新たに森林環境税の賦課徴収等に関する事務を行うことを踏まえ、当該事務を庁内で特定個人情報を利用する事務として条例で定めるためのものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第42号について。
 本案は、人事院勧告等を踏まえ一般職の職員の給料並びに期末手当及び勤勉手当の改定を行うとともに、これに合わせて市長等の期末手当の改定を行うためのものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、「一般職の職員と市長等の特別職の期末手当等の改定を同時に行う理由は何か」との質疑に対し、「市長等の特別職の期末手当は一般職の職員の期末勤勉手当の支給割合に準じていることから、これまでと同様に一般職の職員の改定に合わせて特別職も改定するものである」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第43号について。
 本案は、地方自治法の改正等を踏まえ、会計年度任用職員に対する勤勉手当の支給に関する事項を定めるためのものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 次に、議案第45号及び議案第52号のうち本委員会に付託された事項について、今回の補正の主なものを申し上げますと、まず、議案第45号について、歳出においては各款において人件費を増額し、第2款総務費において障がい者自立支援システム改修委託料、防犯灯設置費等補助金等を増額あるいは新たに計上するほか、各選挙執行経費における執行差金を減額し、第10款消防費において燃料費等を増額し、第12款公債費において市債元金、市債利子を減額し、歳入においては県支出金、繰越金、市債等を増額するものであります。
 また、繰越明許費の補正において、障がい者自立支援システム改修事業について、年度内の支出が困難であるため翌年度へ繰り越す措置を行うほか、債務負担行為の補正において、総合計画策定支援委託費を追加し、その期間と限度額を定め、地方債の補正においては起債を追加するとともに、そのほかの起債の限度額を変更するものであります。
 次に、議案第52号について。
 歳出においては、第2款総務費において低所得世帯に対する重点支援給付金給付管理データ作成等委託料等を新たに計上し、歳入においては、国庫支出金を増額するものであります。また、繰越明許費の補正において、低所得世帯に対する重点支援給付金関連システム運用管理事業について、年度内の支出が困難であるため翌年度へ繰り越す措置を行うものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、まず、議案第45号について、歳出第2款総務費第1項総務管理費第4目文書管理費、弁護士委託料について、「本委託料は訴訟の終了に伴い計上したとのことだが、訴訟の内容はどのようなものか」との質疑に対し、「公文書公開請求に対して文書不存在決定をしたところ、請求人より審査請求がなされた。その後、市川市公文書公開審査会への諮問、答申を経て審査請求を棄却する旨の裁決をしたところ、裁決の取消しを求めて本市を被告とする訴えが提起された。本件訴えについては、訴えを提起することができる期間を過ぎていたため、不適法として却下判決が出された。その後控訴されたが、本件控訴には理由がないことから棄却する旨の判決があり、本市の勝訴が確定し、本件訴訟は終了した」との答弁がなされました。
 次に、歳入第17款寄附金、犬や猫のいのちを尊重する事業指定寄附金について、「本寄附金について、いつ、どこから寄附があったのか。また、今定例会で補正予算を計上した理由は何か」との質疑に対し、「本寄附金は、本年4月から9月の間にインターネットや窓口で合計110件、約205万円の寄附を受けたものである。飼い主のいない猫の不妊手術費等の助成金について、8月末で予算の上限に達し申請受付を終了したが、寄附を財源として活用することにより助成を再開することとして、歳出予算を増額するとともに、本寄附金を計上したものである」との答弁がなされました。
 次に、議案第52号について。
 歳出第2款総務費第1項総務管理費第12目情報システム費、低所得世帯に対する重点支援給付金給付管理データ作成等委託料について、「本委託料について、どこの事業者と、どのような方法で契約を行う予定なのか」との質疑に対し、「本市の基幹系システムの保守業者である株式会社大崎コンピューターエンヂニアリングと随意契約を締結する予定である」との答弁がなされました。
 また、「本委託に係るデータの抽出作業を業者に委託することの必要性をどのように考えているのか」との質疑に対し、「本件に係るデータの抽出作業は、本給付金の対象となる市民税の均等割非課税世帯等のデータを抽出するため市民税システムの保守業者に委託するもので、本作業は、システムの内容を熟知しているシステム保守業者しか履行できないと考えている」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、歳入歳出予算の総額については、他の常任委員会の審査の結果を確認の上、採決の結果、両案とも可決すべきものと決しました。
 以上、御報告申し上げます。
○稲葉健二議長 石原たかゆき議員に申し上げますが、先ほどの委員長報告の際、「令和4年4月1日」と発言をされました。正しくは「令和6年4月1日」からと思われますが、いかがでしょうか。
○石原たかゆき環境文教委員長 申し訳ありません、訂正お願いいたします。
○稲葉健二議長 以上のとおり訂正を許可いたします。
 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑はないと認めます。質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
議案第41~50号、52号 採決
 この際申し上げます。採決表示システムによる表決は、集計を行った時点で確定し、議員は理由のいかんを問わず訂正を求めることはできないこととなっております。表決に際しましては賛成のボタンの押し忘れ、押し間違いなど、議題に対する意思表示を誤ることのないよう十分に御留意ください。
 これより議案第41号市川市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第42号市川市一般職の職員の給与に関する条例等の一部改正についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第43号市川市会計年度任用職員の給与及び報酬並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第44号市川市国民健康保険税条例の一部改正についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第45号令和5年度市川市一般会計補正予算(第6号)を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第46号令和5年度市川市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第47号令和5年度市川市介護保険特別会計補正予算(第2号)を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第48号令和5年度市川市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第49号令和5年度市川市下水道事業会計補正予算(第2号)を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第50号指定管理者の指定についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第52号令和5年度市川市一般会計補正予算(第7号)を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


請願第5-3、5-4号 委員長報告、採択

○稲葉健二議長 日程第12請願第5-3号「国における2024年度教育予算拡充に関する意見書」採択に関する請願及び日程第13請願5-4号「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」採択に関する請願を一括議題といたします。
 本請願に関し、委員長の報告を求めます。
 環境文教委員長、石原たかゆき議員。
〔石原たかゆき環境文教委員長登壇〕
○石原たかゆき環境文教委員長 ただいま議題となりました請願第5-3号「国における2024年度教育予算拡充に関する意見書」採択に関する請願及び請願第5-4号「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」採択に関する請願について、環境文教委員会における審査の経過並びに結果を一括して御報告申し上げます。
 まず、請願第5-3号について。
 本請願は、令和6年度予算編成に当たり、憲法、子どもの権利条約の精神を生かし、子どもたちによりよい教育を保障するために「国における2024年度教育予算拡充に関する意見書」を政府及び関係行政庁宛てに提出してほしいとの趣旨であります。
 本委員会といたしましては、紹介議員の取消しを認めた上、採決の結果、採択すべきものと決しました。
 次に、請願第5-4号について。
 本請願は、令和6年度予算編成に当たり、「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」を政府及び関係行政庁宛てに提出してほしいとの趣旨であります。
 本委員会といたしましては、紹介議員の取消しを認めた上、採決の結果、採択すべきものと決しました。
 以上、御報告申し上げます。
○稲葉健二議長 この際、お諮りいたします。
 請願第5-3号及び5-4号の紹介の取消しについて、ただいまの委員長報告のとおり所管の委員会において承認されておりますので、お手元に配付の文書のとおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二議長 御異議なしと認めます。よってお手元に配付の文書のとおり承認することに決定いたしました。
 これより委員長の報告に対する質疑に入りますが、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二議長 質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより請願第5-3号「国における2024年度教育予算拡充に関する意見書」採択に関する請願を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は採択であります。本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本請願は採択することに決定いたしました。
 これより請願第5-4号「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」採択に関する請願を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は採択であります。本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本請願は採択することに決定いたしました。


一般質問 国松ひろき議員

○稲葉健二議長 日程第14一般質問を行います。
 順次発言を許可いたします。
 国松ひろき議員。
○国松ひろき議員 会派創生市川の国松ひろきでございます。通告に従いまして、一問一答にて質問を行わせていただきます。質問項目が多岐にわたりますので、なるべく早めの御答弁をお願いいたします。
 それでは、大項目の1つ目、自治会についてになります。
 コロナによる制約が解け、様々な交流を目的とした自治会活動も活発になってきております。夏祭りや秋祭り、バザー、そして冬に向けて餅つきなどが行われております。
 そこで、活動を支援する自治会コミュニティ活動支援補助金の現在の執行状況を、まずはお伺いいたします。
○稲葉健二議長 佐藤市民部長。
○佐藤敏和市民部長 お答えいたします。
 現在、自治会が地域住民の相互交流を目的に夏祭りなどの行事を実施する場合、10万円を限度に経費の2分の1までを補助する自治会コミュニティ活動支援補助金を設けております。昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で自治会活動が自粛傾向にあったため、交付金の総額は41万3,000円にとどまりましたが、今年度は自治会の活動も活発となり、400万円を超える見込みでございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 執行率がかなり増大しているということで、すごい振れ幅だというふうに思います。コロナ禍での鬱憤が爆発的に広がっているのかなと私自身も感じております。前定例会におきまして、この補助金の対象として、バスの借上料についても対象となるように要綱の整備を進めるとの答弁をいただきました。物すごく評判がいいです。多数の自治会長、町会長から喜びの声を聞いております。ですが、まだ始まっておりません。具体的な時期はいつ頃から申請ができるのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 佐藤市民部長。
○佐藤敏和市民部長 バスの借上料につきましては自治会からの御要望も多く耳にしておりますので、令和6年度の事業から対象となるよう、要綱改正に向け関係所管と協議を行っているところでございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 来年4月から利用ができるということですかね、ありがとうございます。これは本当に先ほども申し上げましたがすごく反響がありまして、バス研修が行えるようになるとうれしい言葉をたくさん頂戴いたしました。多様化する自治会活動を推進するため、大変効果的な施策であると考えております。一方、1自治会・町会での補助金の上限が10万円であるため、バスの借上補助を受けてしまうと、ほかのお祭りなどの事業を実施する際に補助を受けられないのじゃないかとの声を多数いただきました。
 そこで、このコミュニティ活動支援補助金の上限額引上げについて検討しているのか、お伺いさせていただきます。
○稲葉健二議長 佐藤市民部長。
○佐藤敏和市民部長 補助の上限の引上げにつきましては、今後の補助金の活用状況などを踏まえ研究してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 活用状況、恐らくバス研修のイメージは秋から冬にかけてが多いのかなというふうに思っております。先に夏祭り等にこの補助金を利用してしまったら、バスでの補助金の利用は少なくなってしまうのではないかなというふうに思っております。結局、バス研修ができないというのが目に見えてきます。毎度申し上げますが、何度か前の定例会で、自治会は本市にとって欠かすことのできない大切なパートナーと申しておりましたが、結果として申請しにくければ意味がありません。ぜひ上限額の引上げを検討してください。
 また、部署は変わりますが、そもそも管財部のバスを利用しやすければ、コミュニティ活動支援補助金の対象にならなくてもよかったわけでございます。また、どこの部署がというわけではありませんが、本市の各種団体、各種協会、学校など、どなたでも、誰でも民間バス会社を利用した際の補助金の創設ができれば、このコミュニティ活動支援補助金を利用する必要性がなくなってまいります。自治会、町会でバスの補助金が出ると告知した際に、民生さんや公民館のサークル、商店会の方からも、バスの利用に関して問合せが多数ありました。商店会ならば経済観光部、公民館のサークルならば生涯学習部、学校関係ならば教育委員会、民生さんならば福祉部など、各部署で補助金の制度の創設をしなければなりません。これは本当に大変なことでございます。先ほど申し上げましたが、これは大型バスがなくなったことで市民から上がっている声でございます。田中市長、全庁横断など、何とかならないものでございましょうか。もっと市民の方が利用しやすい、大勢の方が利用できるよう、この民間のバス会社を利用した際の補助金の創設と、各部署、市民全体となるとどこの部署が管理するか分かりませんが、ぜひ大きく検討していただきますようお願い申し上げます。
 続きまして大項目の2つ目、子育て支援政策についてになります。
 小項目の1つ目、保育料第2子以降無償化の現状について。
 10月から第2子以降無償化を開始されましたが、利用の申込みなどはどのような状況なのか、現状をお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 本制度の導入に当たっては、先行して実施している自治体の状況などを鑑みまして、利用希望者が直ちに増加するとの想定はしておりませんでした。実際、実施から2か月が経過いたしましたが、本市におきましても制度開始後の申込み数は前年と比較して増加していない状況でございます。しかしながら、第2子以降保育料の無償化が開始されたので申込みをした、市川市が第2子以降保育料無償化を開始すると聞いて転入を決めたという保護者からの声も届いており、本制度が浸透してくると徐々に申込みが増えてくるものと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 潜在的待機児童の方など、申請が大きく増えると私自身は予想しておりましたが、そんなことはなかったとのことでございます。
 それでは再質問になりますが、第2子以降の保育料無償化の開始により、利用者にはどのようなメリット、デメリットがあったのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 一番の大きなメリットとしましては、第1子の年齢制限の撤廃、また所得制限の撤廃を行うことによりまして、多くの保護者の方へ経済的負担の軽減ができたというふうに考えております。本制度の対象となる家庭からは、保育料を子どものお稽古事に回せるようになったなどの声が届いており、子どもたちにとっても実施の意義は大きいものと考えております。
 利用者のデメリットは今のところ把握はしておりませんが、保育施設への利用希望が多くなり入園できないのではないかと心配する声も聞いておりますので、必要な地域を見極めて保育施設の整備を進めるほか、幼稚園で実施している預かり保育の活用など利用施設の確保に努め、御不安にならないよう情報提供に努めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 大変すばらしい制度だと私自身も思っております。そして、必要な地域に保育施設の整備を進めるとのことでございました。現在、国基準での待機児童は公表ゼロになっておりますが、入りたいところに入れないから、入りたい地域に空きがないから入らないなど潜在的待機児童が非常に多いと思っております。特に、北部の地域で発生しているのかなと感じております。しっかりとそういったことなどを加味していただき、必要な地域の選定をお願いいたします。
 それでは、対象とならない私立幼稚園への影響はどのように考えているのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 第2子以降保育料の無償化は、市内の未就学児の減少に危機感を持ち、主に少子化対策として実施をいたしました。保育園の利用希望者は、第2子以降の保育料無償化の開始直後には増えていない状況にございますが、保護者が保育園を選択する1つのきっかけになるものと考えております。現状では、本制度が私立幼稚園の利用者に影響しているという具体的なデータは把握しておりませんけれども、引き続き利用状況、推移の把握に努めてまいります。
 なお、本市では、本年度から私立幼稚園における延長保育利用料について、保護者への補助を拡充し、ほとんどの家庭で自己負担なく利用できるようになりました。両親が就労していても私立幼稚園を利用できるという環境の整備に努め、保護者の希望に合った教育・保育施設を利用できるよう、さらに努めてまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 私立幼稚園の利用者減について把握していないとのことでございました。私の手元に興味深いデータがございます。各私立幼稚園の本市における東西南北20園の新年少クラスの定員充足率ですが、令和4年度11月時点では77.3%、令和5年度11月時点では63.6%、約14%もの充足率が減りました。また、定員総数約830名に対し、令和4年11月が644名、令和5年11月が530名と、この1年で明らかに100名以上の申込みが減りました。明らかに保育園へのサービス向上で幼稚園に関しては苦しい状況になってしまったのではないかなというふうに思っております。
 今後、第2子以降の保育料無償化により申請者が増えてきた場合、それでも保育施設の整備を進めていくのか、改めてお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 新たな保育施設の整備につきましては、未就学児童数の推移、既存施設ごとの入園及び申込み状況、今後の大規模な宅地開発の予定などを基に、地域ごとの保育需要を細かく分析し、保育施設の必要な場所に的確な規模を整備することとしております。本年10月からは第2子以降の保育料無償化が開始され、保育施設の利用希望者が徐々に増えていくことも考えられますことから、今後につきましては、その影響も考慮に入れながら、地域ごとの保育需要を分析するよう努めてまいります。
 今後も待機児童ゼロを継続していくとともに、希望する保育施設に入園することができるよう、保育の需要を的確に把握しながら保育施設の整備に努めてまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 もちろん保育園を整備していくということも大変すばらしいことだと思いますが、年少未満の幼稚園に通っている方への整備を進めたほうが満遍なく制度が広がるのになというふうに個人的に思ってしまいます。既存の私立幼稚園でも3歳未満の園児の受入れを行っております。そして、市川の子育ての歴史を紡いでくれてきた幼稚園という文化が衰退してしまいます。私立幼稚園は市内に満遍なく点在しており、今幼稚園で行っている一時預かり事業幼稚園型Ⅱを利用する幼稚園児、つまり満3歳未満の保育の必要性の認定を受けた子を、なぜ第2子以降保育料無償化の対象にしなかったのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 一時預かり事業幼稚園型Ⅱは、私立幼稚園の空き教室を利用して入園前の乳幼児を預かる事業で、乳幼児が幼稚園での保育を経験する機会となっており、対象児童はゼロ歳から2歳の乳幼児で、保護者に就労等の保育の必要のある、いわゆる3号認定の園児となっております。これは私立幼稚園に入園し在園するということではなく、保護者と園の契約により私立幼稚園を利用する制度となっておりますことから、第2子以降保育料無償化の対象とはしておりません。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 とてもへ理屈のようにしか聞こえておりません。この幼稚園型Ⅱの子は、保育が必要と認定を受けた子でございます。ならば、なぜ認定をしたのか不明です。近隣市では、働いていても幼稚園と、就労していても保育園に入れることができなくても幼稚園に入れようという制度があるそうでございます。私自身が幼稚園に通っていた頃は、幼稚園の利用者が格段と多く、保育園に通っている子が少なかったイメージがあります。時代の変化につれて共働き世帯が増え、保育園の利用者が増加し、幼稚園の利用者が減ってきております。新たな保育園を整備することも大切ですが、幼稚園に少し目を向けてもいいのではないかなというふうに思っております。
 また、再質問させていただきます。今後、幼稚園で行っている一時預かり事業幼稚園型Ⅱを利用している園児を第2子以降無償化の対象とすることはできないのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 この事業を実施する私立幼稚園には、預かり人数に応じて補助金を交付しており、それを考慮した利用料を園が設定しているものと考えております。一方で、この事業を利用しやすくすることは、私立幼稚園を利用する子どもの増加につながり、結果として本市の待機児童対策にも寄与するものと考えておりますことから、多くの乳幼児に利用していただける制度となるよう検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 検討を考えているということでございますが、行政のあるあるですが、少ないからやらないではなく、多くさせるために先に制度をつくるべきだと思います。1園数名程度だから対象とする、そのほうが自然なのかなというふうに思っております。
 また、その1園が始めれば、ほかの園も始めます。現に何園かからは、空き教室が増えてきたから始めたいけれども、結果、保育園は無償化され幼稚園には来ない可能性があるから始められないというお話を伺いました。この保育料第2子以降無償化は大変すばらしい制度でございます。利用者が増え、保育園、幼稚園ともに同制度が利用しやすく、共に共存共栄ができる幼稚園型Ⅱの子も保育料第2子以降無償化に含まれるよう制度の検討をお願い申し上げまして、次の項目に移りいたいと思います。
 続きまして、小項目の2つ目、私立幼稚園預かり保育に対する補助について。
 本年4月から実施している私立幼稚園の無償化の対象とならない預かり保育の保護者負担に対する1万円の補助の現状はどうなっているのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 私立幼稚園預かり保育利用料助成制度は、国による預かり保育の無償化給付に上乗せをして助成金を交付する本市独自の事業となっております。現在までに4月から6月の利用分の申請を受け、9月に助成金として支給しております。開始から1年が経過していないので成果を測りにくいところもございますが、保護者の負担額は確実に減少している状況でございます。具体的には、令和4年6月と本年6月を比較しますと、保護者の平均負担額は2,580円から204円に減額しております。また、利用費の負担がない世帯が31.7%から93.2%に増えている状況でございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 すごい増え幅だと思います。こちらに関しても大変すばらしい制度だと思いますが、あまり周知できていないように感じております。朝、娘を幼稚園に送って行った後に、保護者の方々とたくさんお話をさせていただきます。ですが、理解している方、知っている方があまりおりません。在園している世帯のほか、広く周知をするべきだと思いますが、制度の周知はどのように行っているのでしょうか、お伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 本年4月の制度の開始後、全ての私立幼稚園に依頼をして、対象となる全世帯に預かり保育への補助制度を案内するチラシを配布いたしました。また、行徳支所や大柏出張所をはじめ、図書館やこども館、親子つどいの広場や広報スタンドなど市内各所でチラシを配布するとともに、市公式ウェブサイトやLINEを利用して広く情報提供を行っております。さらに、保育園の利用を希望する保護者を対象に開催した説明会においては、私立幼稚園の利用も検討していただけるよう幼稚園を案内するガイドブックに預かり保育のチラシを添えて配布し、本制度を周知したところでございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 周知しているとのことですが、やはり知らない方がいるという時点で周知としてはうまくいっていないように感じております。すばらしい制度ですので、しっかり告知のほどをお願いしたいというふうに思います。
 また、まだ半期分しか集計ができていない、検証ができていないかもしれませんが、制度の開始から現在まで、制度の問題点や課題はあったのか、お伺いをしたいと思います。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えします。
 本制度を導入するに当たりましては、預かり保育の利用希望者が増加し施設が対応できなくなるとの懸念がありましたが、今のところ私立幼稚園からそのような声は上がってはおりません。現状で特に問題点はないものと考えておりますが、制度を開始して間もないことから、問題点や課題につきまして引き続き検証してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 検証してブラッシュアップし、よりよい制度としてしっかりと周知していただきますようお願い申し上げます。
 また、保育園や幼稚園の制度はとても分かりにくいものだと私自身、保護者として感じております。自分が対象者になるのか、その制度を受けられるのか、年収の問題、働いているとかの有無などでいろいろ理解ができない部分がたくさんあります。保育園、幼稚園関係者は分かるでしょうが、利用している方々が分からなければ意味がありません。制度の一覧化や名称を分かりやすくするなど、誰でも何かのサイト、何かの冊子を見ればすぐ分かるような見える化、そして周知の徹底もお願いいたします。
 それでは、次の項目に移ります。小項目の3つ目、給食費の補助について。
 令和4年12月定例会において、3歳以上の児童に対する給食費の無償化の実施について一般質問を行い、直近では令和5年6月定例会において、慎重に調査研究を進めると答弁をいただきました。その後の状況はどうなっているのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 令和5年6月定例会において、未就学児の給食費の無償化については、補助する金額や手段だけでなく、特に施設に在籍していない児童との公平性の確保が非常に重要な課題であると考えていると答弁いたしました。給食のある幼稚園においても、提供する回数は施設ごとに違いがあり、さらに施設を利用していない同年齢の児童もいることから、制度設計においては多様な家庭状況に配慮する必要がございます。今後も乳幼児を養育する保護者への経済的支援については、給食費補助も含めて様々な方策を調査研究してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 答弁の内容は変わっていないのかなというふうに思います。もちろん提供する回数、提供する方法、お弁当の園などいろいろと配慮しなければならないことがたくさんあります。だから、何度も議会でこうしたらどうかと要望させていただいているとおり、幼稚園、保育園、さらにはほかの子育て施設に通っている子や、そういった子育て施設に通っていない子も対象に、子育て世帯に支給している子ども手当に1食100円から200円程度、約20食分を支給するだけで、全ての子育て世帯に満遍なく給食費の補助、昼食費の補助が受けられるようになります。
 その試算も前の一般質問で出していただきました。幼稚園の関係者だけでなく、保育園の関係者ともこのお話をさせていただきましたが、どちらにとっても大変いいことだというお話をいただきました。ぜひ調査研究だけでなく、検討を切にお願いしたいというふうに思います。
 先日、保育園の市川子ども・子育て支援施設大会に総務委員会の委員長として出席をさせていただきました。もちろん市長も参加しておりました。その2週間前、幼稚園の教育振興の集いが開催されました。そちらは市長が欠席。もちろん市長と教育長が個別で、何園か幼稚園に訪問をして問題をヒアリングしていることも知っております。ですが、保育園には力を入れて、幼稚園に力を入れていないのではないか、心配になってしまいます。ぜひこれから幼稚園に対する支援、補助も力強く検討していただきますようお願い申し上げまして、大項目の2つ目を終えさせていただきます。
 それでは、大項目の3つ目、市民が利用する鉄道施設について。
 小項目の1つ目、踏切の安全対策について質問をしてまいります。
 本市の道路交通行政において、踏切の問題は切っても切れない問題の一つでございます。現在、本市の行っている踏切の安全対策はどのようなものなのか、お伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 市内及び本市と船橋市との市境には30か所の踏切道があり、全て京成本線と交差するものであります。その内訳としましては、歩行者等と車が混在する踏切道が21か所、歩行者及び自転車、バイクに限る踏切道が9か所となっております。踏切道の安全対策としましては、平成22年度に踏切道改良促進法に基づく速効対策として、市内12か所の踏切道において、歩行者や車の視線誘導のための区画線を設置いたしました。また、一方通行となっている踏切道への進入を防止するため、千葉県警察が設置する車両進入禁止の標識とは別に、車は通行できませんとの注意喚起の看板を設置しております。
 次に、踏切道の拡幅についてですが、踏切道の拡幅に係る国の方針は、平成8年1月に当時の運輸省鉄道局長、建設省都市局長及び道路局長の連名による踏切道の拡幅に係る指針で示されております。指針によりますと、踏切道は踏切事故の防止及び道路交通の円滑化のため、立体交差化、統廃合等により除却に努めるべきとされておりますが、近隣の地域の状況等により早期に統廃合ができない場合で、歩道がないものや歩道が狭い踏切道等では、踏切道前後の道路に歩道があることなどを条件に拡幅を認めております。この条件に適合した踏切道として、近年では2か所について拡幅整備による安全対策を実施しております。
 1か所目は、国道14号と八幡神社を結ぶ京成八幡第3号踏切道で、平成27年度から28年度に市民会館の建て替え等に合わせ、全体幅員を5mから8.5mに拡幅整備いたしました。2か所目は、京成八幡駅西側、国道14号と八幡小学校との間にある菅野第5号踏切道で、通勤時間帯における自転車通行量が非常に多く、歩行者と自転車のふくそうなど危険であったことから、平成29年度に全体幅員を5.3mから7.5mに拡幅整備したものでございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 2か所の拡幅整備を行ったということは分かりました。これだけの数の踏切があり、慢性的に交通渋滞が起こってしまう踏切ですが、2か所だけというのは驚いております。
 次に、例えば踏切内で交通事故が起きた際に、どういった状況で事故が起こったのか、行政の過失ではないのか、車と車がぶつかった、かすったというただの事故でも、道路幅が狭かったり踏切内が狭かったり歩道がしっかりと整備されていなかったり等、行政の過失という場合が往々にしてあると思います。そういった事故の情報は本市に共有されるのか、お伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 踏切道における交通事故の状況は、道路における交通事故と同様に、本市が管理する道路施設が損傷するなど復旧の必要がある場合は共有されますが、それ以外の場合は本市には共有されておりません。そのため、踏切道での交通事故は、その都度所轄警察署へ交通事故の状況を問い合わせることになります。
 京成中山第3号踏切道付近で記録されている交通事故につきまして船橋警察署に確認したところ、今年に入ってから交通事故は、9月中旬に歩行者と車が接触する事故が1件あったとのことでございました。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 共有されていないということ、びっくりしております。
 それでは、先ほど2か所の整備を行ったとの答弁がありましたが、本市としてここは危険だな、事故が起きる前に拡幅したいななどと検討している箇所や、拡幅などを予定している踏切道はあるのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 現時点におきまして、具体的な踏切道の拡幅計画はございません。バリアフリー法の特定経路に指定されている鬼越、税務署通りにあります京成鬼越駅西側の京成八幡第9号踏切道につきましては、国土交通省より視覚障がい者を対象とした安全対策として、踏切道へ点字ブロックの設置等を早急に進めるよう求められております。当路線については、今後点字ブロックの設置対応と併せて、拡幅整備による歩道新設の可能性について鉄道事業者と協議を予定しております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 ぜひ拡幅ができるよう協議を進めてもらいたいというふうに思います。
 地域で活動している私たち議員は、ふだんから踏切を通り、ここは危険だなと認識している箇所がたくさんあります。今答弁にあった税務署通りでも、線路内の歩道が狭く、相互通行するのにも車が横を通っていると危険が伴います。ましてベビーカーを押していたらなおさらでございます。鬼越駅東側の鬼越神明社がある踏切はもっと道幅が狭く、車の相互通行はできません。お互いが車を寄せ合って譲り合って通行しています。そうすると、歩行者はなおさら渡りにくくなってしまいます。役所内で動態地図を見ているだけでは分からない危険踏切が市内では点在しております。
 それでは、行政として踏切を拡幅してほしい場合と鉄道事業者として確保しなければならない場合など、きっかけは様々でございますが、踏切道の拡幅に係る鉄道事業者との費用負担割合はどのようになるのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 踏切道を拡幅する場合の費用については、踏切道の拡幅に係る指針の中で、統廃合しない場合における拡幅工事費は道路管理者が負担するものとされております。近年整備した京成八幡第3号踏切道と菅野第5号踏切道につきましても、踏切道前後の道路を含めた拡幅整備費用を市が全額負担しております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 本市が負担しているということが分かりました。本市が負担しているのならば、本市として拡幅してほしい踏切は、本市が鉄道事業者にお願いをすれば、時と場合によると思いますが、本市の負担で拡幅ができるということだというふうに理解をいたしました。でしたら、なおさら本市の職員は一度全ての踏切を見に行ったほうがいいと思います。
 いつもの市境について、行政界上の踏切道の拡幅に係る費用負担はどのようになるのか、改めてお伺いをさせていただきます。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 市境における踏切道の拡幅費用につきまして、隣接市と具体的な協議は行ったことがございませんが、本市としましては、道路を管理する自治体が費用を負担することを基本とした中で、利用者の状況によっては費用負担について協議することもあると考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 今までにはないが、これから協議することもあるということでございました。
 それでは、踏切道で交通事故があった際の情報共有はされないということでございました。行政としての事故の検証と、新たな安全対策についてはどのようになるのでしょうか、お伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 踏切道で事故があった場合の検証は、鉄道事業者の協力の下、道路での事故と同様、警察主導で実施されています。また、踏切道につながる前後の道路の構造上の問題等が交通事故に起因するものであれば、道路管理者への協力要請があるものと考えております。
 次に、新たな安全対策としまして、道路上の交通事故が多発する箇所については、千葉県が主催する共同現地診断の中で、関係機関が共同の下、現地の状況を確認した上で、各管理者へ効果的かつ実施可能な対策について検討が依頼されます。その後、各管理者のほうで対策を実施することとなります。
 踏切道での共同現地診断については、千葉県に確認したところ、令和元年より令和5年10月末までの実績はないとのことでございます。今後、地域からの要望や事故等で踏切道の安全対策が必要な状況となった場合は、同様な手法等による診断ができないか、千葉県警察及び鉄道事業者と協議してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 令和に入り、共同現地診断が行われていないということを理解できました。本当に不幸で甚大な事故が起きてしまったら、市川市のどこどこという踏切で事故が起きましたと報道されてしまいます。事故の内容によってはワイドショーや夕方のニュースで、市川市はどんな安全対策を行っていたのかなど大規模に報道される可能性もあります。何もしていませんでした、知りませんでしたでは許されないことになりかねません。
 次に、市川市民の利用が大多数で、他市に属する踏切道の安全対策の話ですが、そういった場合は本市が負担をして、本市が先行して、本市で実施することはできるのか、お伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 船橋市域にあります京成中山第3号踏切道は、市川市若宮や中山等の地域の多くの市民が利用しているものと認識しております。この踏切道の安全対策として、踏切道の前後の道路上に置いた標識、看板等による注意喚起を行う場合は、占用許可等の所定の手続を行えば実施は可能と考えられます。また、道路の構造上の問題等が交通事故に起因するものと考えられる場合には、船橋市と安全対策を協議してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 実施は可能ということでございますかね。何を長々聞いていたか、何を言いたいかと申し上げますと、答弁でありました中山3号踏切ですが、船橋市域になります。先ほどの答弁でもありましたとおり、9月頃事故があったということでございます。私が地域の方に聞いた話だと、その1件だけでなくもう1件、何か事故があったそうでございます。そのときに、事故があった直後に、まず本市にどのような事故だったのか確認したところ、認識していないとのことでした。何が原因での事故だったのか、行政の不手際なのか、鉄道事業者の不手際なのか、当事者の問題だったのか、事故が起きたことを認識していなかったら対策のしようがありません。若宮1丁目、2丁目の一部、中山4丁目の人間は、一方通行の中山2号踏切から住宅街に侵入し、一方通行の中山3号踏切から国道14号に出ます。船橋市東中山の住民は非常に少なく、車で進入できない東中山の高台の住民は別の路線が利用できます。つまり、利用している方の大半が市川市民でございます。そして、この中山3号踏切は、通っていただいた方は分かると思いますが、急勾配な坂を上って、急勾配な坂を下りなければ通行できません。除雪の問題のときにも一般質問に取り上げた危険踏切だと私自身は思っております。雪が降ったら上り切れません。それくらいの急勾配の坂の上に踏切があります。つまり、対岸にいる車やバイク、自転車、歩行者を認識することができなくなっております。事故が起きる前から、誰がどう見ても事故が起きそうなスポットでございます。
 今、一方通行を南へ直進すると、踏切手前右手側は明らかな空き家になっており、不法投棄スポットにもなって、船橋市においてごみ投棄禁止の看板が掲示されておりますが、ごみ、雑草であふれかえっております。また、対岸、踏切を越え南側、右手側は広大な敷地の更地になっております。踏切を拡幅していただき、歩行者、自転車のみで通行できるよう、人だまりができる場所はつくれないものでしょうか。もしくは歩行者専用踏切を新設したりできないものでしょうか。先ほども申し上げましたが、船橋市域です。ですが、利用民の大半はほとんどが市川市民でございます。一度ぜひ市長にも見に来てほしい踏切でございます。
 通行量も非常に多いです。特に、朝は京成線の電車のタイミングにもよりますが、車が並びます。そして、踏切を越え幼稚園、保育園に通わせている方もたくさんおります。本市が把握していなかったので私自身も分かりかねますが、踏切に花が今でも献花されています。船橋地域でも本市の負担で工事ができる、鉄道事業者がお金を出さなくても本市で工事ができる、利用民の大半が市川市民ならば、本市で拡幅の交渉を行うことができるということでございます。ぜひ市の執行部の方は一度この踏切を見に来てください。本当に危険な箇所でございます。一方通行の出口は船橋市の西部公民館、児童館があります。子どもの往来も非常に多い踏切でございます。ぜひ拡幅の検討をお願い申し上げまして、次の項目に移ります。
 小項目の(2)京成中山駅についてお伺いしてまいります。
 ここも厳密には船橋市域になりますが、本市の駅と言っても過言ではない、下総中山駅、原木中山駅同様の市境の駅になります。現在京成中山駅で工事が行われておりますが、どのような工事なのか、本市が把握しているのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 京成中山駅は、中山法華経寺山道の西側に立地し、市域としては船橋にございますが、本市との市境付近に位置しているため、多くの市川市民も利用しております。現在行われている工事について京成電鉄に確認したところでは、地震発生時の安全性と安定輸送をより一層向上させるため、ホーム上屋の耐震補強と駅舎の建て替え工事を行っており、工事期間は本年10月から令和7年3月末を予定しているとのことでございます。
 工事期間中の改札口は、現状の南側の上り線ホーム端部に設置されている改札口ではなく、北側の下り線ホームにある正月等の際に開設していた臨時改札口部分に仮設駅舎を整備し、改札口として利用するとのことでございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 駅舎の耐震及び建て替えということ、分かりました。私は、市役所に電車で来る際は、時間にもよりますが京成中山駅かJR下総中山駅を利用します。恐らく若宮1、2丁目及び中山町会1丁目から4丁目の住民は、市役所に来る際以外でも基本的にこの2駅を利用いたします。ですが、皆様一様に何の工事をしているのか知りませんでした。こういった公共交通機関の整備に関しまして、本市及び本市の住民に周知されないというのはどういうことなのでしょうか。改めまして、工事の周知方法についてどうだったのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 京成電鉄では、京成中山駅に工事のお知らせのビラを掲示するとともに、駅が所在している船橋市の自治会や、船橋市と市川市の近隣商店街、中山法華経寺、駅に隣接する住民や店舗に周知したとのことでございます。今回は、市川市の自治会への周知が行われなかったため、今後は市境に近く市川市民の利用が多い駅については広く周知するよう京成電鉄へ要望してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 ぜひ周知してください。市民の代表として選挙に選ばれました。地域の方より問合せがたくさんあります。優先的に知らせろとは言いません。自治会長も知らなかったとのことでございます。自治会長からも問合せがございました。そのときに、私も答えられませんでした。ぜひ周知の方法を、本市含めて改めて再考してもらいたいというふうに思います。
 続きまして、現在臨時で北側に改札ができております。京成中山駅は南側にしか改札がなく、北側の上り路線に乗る場合、まず南側の改札を通り、改札内の踏切を越え北側に行かなければなりません。臨時ができるということは、南北に改札をつくることができるということだというふうに思います。この北口に常時改札をつくることはできないのか、お伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 京成電鉄では、京成中山駅の令和4年度における1日平均乗降客数が約3,400人であり、路線全体の駅数69駅の中で61番目と、当該路線の中では乗降客数が少ない駅であるとのことであります。また、北側下りホームの臨時改札口の開設は、正月の参拝客の減少等から平成28年以降は供用しない状況となっており、北側の臨時改札口の常時開設や、改札口の新設の必要性はないとの考えでございました。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 乗降客数の問題ではなく、踏切がある以上、中山商店街は南北ともに車が列をなします。それは、つまり事故の起きる可能性があるということでございます。中山景観条例に基づき、確かに電柱等は無電柱化されておりますが、車以外にも人や自転車の往来も非常に多い道でございます。やはり船橋市域ですから、本市の職員は見にも来ていないのかなというふうに思ってしまっています。夕方は車が並び、自転車が行き来し、それほど大きな道路ではないので、車は自転車が行くまで渋滞のまま並び、また遮断機が下りて1台しか進めない。また、相互通行が一応できるくらいの幅はありますが、自転車や歩行者とともに通行はできません。
 そこで、先ほどの中山3号踏切ではありませんが、歩行者専用、自転車専用レーンをつくるためにも、北側に改札があったほうがいいと思っております。先ほどの踏切の拡幅の場合は、行政が費用負担を行うとの答弁がありました。だとしたら、改札を新設する場合の費用負担はどうなるのか、お伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 京成電鉄では、設置費や維持管理費、運営費を市が全額負担する方針であれば設置について検討するとのことでございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 市が設置費を負担すればできるということでございました。維持管理費や運営費はどのぐらいかかるものなのか、Suicaを押し当てる自動改札口に維持管理費がどのくらいかかるのか想像ができかねますが、検討の余地はあるというふうに思います。
 それでは、先ほどの踏切の拡幅時にもお聞きしましたが、この京成中山駅は船橋市域になります。船橋市もたくさん駅があるから、率先して京成中山駅の改札、北口改札をつくったりはしないということもあると思いますが、こういった市境の駅の場合の駅の改良等の負担はどのようになるのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 市境付近にある駅の改良等に伴う負担金については、船橋市と具体的な協議は行っておりませんが、本市の考えとしましては、駅の所在する自治体が負担することを基本とした中で、利用者の割合によっては船橋市と協議することもあると考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 利用者の割合によっては協議、でしたら拡幅同様、協議の結果、本市が安全対策、利便性向上に取り組んでもよいということになります。私自身は京成中山駅やJR下総中山駅、原木中山駅、船橋法典駅など、全て船橋地域の駅になりますが、利用民の大半は市川市民で、これからさらに発展することができるポテンシャルを秘めた駅だと思っております。京成中山駅、JR下総中山駅に関して言えば、中山法華経寺という由緒正しきすばらしい仏閣があります。市長も中山法華経寺のすばらしさは重々承知していることと思います。地元の大切な、本当に大切なシンボルです。若宮1丁目、中山4丁目の子どもたちは法華経寺の中が通学路だったり、皆が集合する市川市東部の一大拠点だと思っております。市川駅や京成真間駅は真間山弘法寺、本八幡駅や京成八幡駅は葛飾八幡宮、下総中山駅や京成中山駅は中山法華経寺と、由緒正しきすばらしい神社やお寺があり、それを目当てにもっと乗降客数を増やすことは可能じゃないのかなというふうに思います。
 そこで再度質問いたしますが、過去に京成中山駅の駅名を中山法華経寺駅と改名しようとしたことがあったそうでございます。船橋の大神宮駅みたいでとてもいいことだなというふうに思いました。結果として駅名は変更されておりませんが、過去の駅名変更の経緯と、駅名変更等の費用負担はどのようになるのかお伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 駅名変更については、平成15年6月に地元町会からの陳情があったことを受け、同年7月、市から京成電鉄に対し、駅名に法華経寺の名称を入れることなどを要望いたしました。京成電鉄はこの要望に対し、市の協議には応じましたが、駅名については当面変更しないとの回答でございました。理由としましては、中山駅自体が由緒ある名称であることや、他の駅、商店会等への影響が大きいこと、変更に莫大な費用がかかることなどでございました。この1年後、平成16年6月にも再度協議を行いましたが、同様の回答でございました。さらに、平成17年2月には中山地区の自治会や商店会、中山法華経寺をはじめとする寺院等で構成された中山まちづくり協議会が京成電鉄に対して、ダイヤ改正等に合わせ、駅名を中山法華経寺駅に変更することを要望されましたが、京成電鉄からは、他の駅においても同様の要望が多数あることから、同駅だけ特別に対応することは困難との回答でございました。その後、平成18年の協議においても、駅名変更による影響は京成電鉄だけではなく同業他社に広く及ぶことや、莫大な費用がかかることなどから困難との回答でございました。
 このような経緯から、費用負担についての協議には至っていない状況となっております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 平成15年から18年まで協議を行ったが、費用負担まで協議が進まなかったということでございました。確かに、京成電鉄だけのパネルを京成中山駅から中山法華経寺駅に変更するだけでも何百枚もパネルを変更しなければならなくなったり、他路線の駅名表示も全て変更しなければならないなど、大変莫大な予算がかかることが予想できます。幾らかまで協議が進んでいないから、本市か船橋市が負担すればいいじゃないですかとは簡単に言えませんが、中山法華経寺は本当にきれいで、四季を感じることのできる市川市の観光名所でございます。千葉県の旅行雑誌があるのであれば、載っていてもおかしくないくらい広大で情緒あふれるお寺だと私自身、思っております。
 私は政治家でございます。隣の隣の駅の市川駅に真間山弘法寺があるということを知っておりますし、行ったことももちろんあります。ですが、25歳まで真間山弘法寺というお寺があることを知りませんでした。近所の方とも京成中山駅のお話をしているときに、市川真間駅にも大変すばらしいお寺があるんですよなんていうお話をしたときに、えっ、どこですかと知りませんでした。ここにいる我々市議会議員や行政の人にとっては当たり前でも、市民にとっては当たり前ではありません。駅名が中山法華経寺駅ならば、そこにお寺があることが一目瞭然でございます。行ってみようかなともなります。ちなみに、私の妻は大門通りの存在も、真間山弘法寺も行ったことがなく、何年か前に一緒に行くまで知りませんでした。
 当たり前を疑って、市の観光をアピールするためにも駅名の変更をしてくれとまではいきませんが、中山法華経寺という観光資源を生かすためにも、踏切の拡幅や利用向上のため北口改札をつくるなど検討していただきますようお願いを申し上げて、次の項目に移ります。
 続きまして、小項目の(3)JR下総中山駅南口のバリアフリー化について伺います。
 この項目は年に1回は必ず聞いていて、本年も2月に聞いております。そんなに難しいことではないんじゃないかなというふうに思っておりますが、一向に話が進みません。2019年に初当選させていただいてから質問を続け、ベビーカーで南口に行くことができないと言っていた長女も、もう5歳になりました。次女もあまりベビーカーを使用しなくなり、南口へは歩いて行けるようになりましたが、私の家族以外にも、下総中山駅利用民に子どもは生まれてまいります。また、年配の方のカートでも南口に行くことができません。車椅子で行くこともできません。
 改めまして、本年2月の定例会においてJR下総中山駅南口のバリアフリー化について質問し、その答弁にて、JR東日本と船橋市、市川市の3者で協議できる場を設けることについて、船橋市と調整するとの答弁がありました。その後どうなりましたでしょうか、お伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えします。
 JR下総中山駅南口のバリアフリー化の協議状況といたしましては、本年6月に駅を管理するJR東日本千葉支社と、駅の所在地である船橋市、利用者が多い本市の3者で協議を行いました。この協議において、JR東日本からは、北口にバリアフリー化経路を1経路確保していることから、バリアフリーに基づく省令に定められた基準に達しているとのことでございました。また、同社としましては、基準に達していない他の駅の整備を進めることが優先であることから、現時点では同駅南口のバリアフリー化は検討していないとのことでございました。このほか、本年11月13日には船橋市と本市を含む県内自治体で構成している千葉県JR線複線化等促進期成同盟により、JR東日本千葉支社に要望を行ったところでございます。
 今後については、引き続き船橋市と連携しJR東日本への要望を行うとともに、駅舎外へのバリアフリールートの整備等の他の方策についてもJR東日本と協議してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 国松議員。
○国松ひろき議員 もう思い切って、船橋市と市川市がお金を出し合って、もしくは市川市が全額負担をして駅の改築をしてはいかがでしょうか。前回の2月定例会のときが本当にチャンスでございました。駅ナカのそば屋、喫茶店が改築しており、まさにそのテナント部分に南北通路や昇降機をつけるなど可能だったのかなというふうに思います。今ではおそば屋さん、ラーメン屋さんが完成しております。毎度言いますが、北口だけバリアフリー化がされているから、バリアフリー化が完了しているということはおかしいことだというふうに思います。北口を下りて南口に行くのにどれだけ時間がかかるか分かりますか。商店の中を通行しなければ南側へ行くことができません。ましてベビーカーを押している人、車椅子の人では、相当な時間をかけなければ南口へ行くことができない状況でございます。せめて近しいところに南北通路ができるだけで納得ができますが、その気配もないのであれば、南口をバリアフリー化させるべきだと私とは思います。
 船橋市議会でも取り上げられるようになりました。みどりの窓口がなくなり、駅員さんもまばら、改札の中のキオスクもなくなり、南側へ行けない構造。これから人口減少社会、どうやって市川市民を、船橋市民を増やしていかなければならないか、インフラ整備、バリアフリー化が必要不可欠でございます。
 ぜひまた次回の質問までに話が少しでも進んでいることをお願い申し上げまして、私からの一般質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。


○稲葉健二議長 この際、暫時休憩いたします。
午前11時39分休憩


一般質問 宮本 均議員

午後1時開議
○稲葉健二議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第14一般質問を継続いたします。
 宮本均議員。
○宮本 均議員 公明党、宮本均です。一問一答で質問を行います。
 まず、保育人材確保についてです。
 市川市には、現在幾つも支援策がございますが、その効果、またどう評価しているのか、お伺いをいたします。
 また、さらに新たな支援策、例えば船橋、最近では松戸ですが、独自の修学資金貸付制度を行っております。それぞれ月3万、条件つきで返済免除となります。市川市でも同様の保育士を目指す学生等に対し支援はできないのか、この点についてお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えいたします。
 最初に、現状と効果についてでございます。本市では、保育士の処遇改善は人材の確保につながるとともに、保育の質の確保においても重要なことと考え、積極的に取り組んでおります。そこで、職員の給与を国の水準に上乗せして支払う施設に対して、上乗せ分を毎月の施設運営費に加算するという本市独自の制度として、保育士等職員処遇改善加算を設けております。この制度により、市内民間保育施設職員の給与水準が向上し、職員の確保や定着率の向上に寄与しているものと考えております。また、法人が宿舎を借り上げて保育士に住居を提供した場合に、その家賃の一部を制度の利用を開始した年度によって月額7万5,000円もしくは8万2,000円を上限に補助する保育士宿舎借上げ支援事業や、本市において保育士として就業を開始した方へ10万円を支給する保育士就業開始資金支給事業を実施しております。これらの制度の活用は、市内保育施設で働く保育士の確保に効果があるものと考えております。
 一方で、保育士等の離職も少なくないため、職員の負担を軽減し、さらなる定着を図るため、国の基準より多い職員の配置を実現するための加算制度として、保育士や調理員などの職員を配置するための職員配置基準向上加算、保育士資格を持たないで一定の要件を満たす方を保育補助者として配置するための保育補助者雇上費加算、清掃業務、給食の配膳、園外活動時の見守りなど、保育に係る周辺業務を行う保育支援者を配置するための保育体制強化費加算を設けているところでございます。
 次に、保育人材の確保に向けた新たな支援策についてでございます。御質問の保育士を目指す学生を対象とした支援については、千葉県や近隣市において修学資金などの貸付制度を創設しています。千葉県の修学資金貸付制度は、修学資金として月額5万円以内で総額120万円の貸付けを受けられるほか、入学準備金20万円や、就職準備金20万円などを加算できるものでございます。返還免除の条件としては、卒業後1年以内に保育士登録を行い、県内の保育所などで5年間継続して従事した場合となっており、多くの学生が利用していると認識しております。この県の制度に上乗せをして他市で実施している貸付制度については、在学中の経済的支援になる一方で、時に多くの借入金を抱えることにもなり、将来の職業選択の制限となることを懸念しているところでございます。
 そこで、学生向けの支援として、本市では学生のときから保育施設の状況をよく理解し、自分に合った職場を選ぶことができるように、学生と保育施設をつなぐ取組や、安心して働き続けることができる働きがいのある職場づくりを進めてまいりたいと考えております。本市は、既に市内保育士など養成校3校が参加している大学コンソーシアムと連携し、就職説明会、幼保就職ナビを開催しております。この大学コンソーシアムとさらに連携し、学生と現役保育士をつなぐ情報交換の場を創設し、早くから市内保育所などの現場の魅力を知ってもらう機会をつくってまいります。また、現在働いている方が働き続けたいと思えるための支援策としては、違う職場に勤務する保育士同士が集い、仕事に関する情報を交換したり、保育について語り合う場の創設などを、本市が中心となって整えていきたいと考えております。
 今後も、市内の保育施設を職場として選んでもらえるよう、魅力ある職場づくりに向けての支援策などを調査研究してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 ありがとうございました。いろいろとお考えはあるようですけれども、答弁の中で特に注目したいところ、定着率、これを図るための支援策もございます。また一方では、離職する方も少なくないという答弁もございました。ここが今後いわゆる職場としての保育所関連、そこが1つ問題になるのではないかと思います。
 市川市は、近隣に先んじて保育士確保の制度というのを実施してきたと思います。一定の成果も上げてきたと思うわけですが、現在を見ますと、同等か、私は若干差がついてきたのではないかと思います。
 まず、船橋、松戸で行っております独自の修学資金の貸付制度ですが、この実績というのはあるんでしょうか、その点。さらに、他市にはない支援策、市川市でまだ考えがあるかと思いますが、再度この点についてお伺いいたします。
○稲葉健二議長 鷺沼こども部長。
○鷺沼 隆こども部長 お答えをいたします。
 船橋市の修学貸付制度の実績は、年間利用者約180人、貸付金を返還している人は令和5年度34人となっています。また、松戸市は令和2年度に制度がスタートし、これまで54人が利用し、返還者は7人と聞いております。なお、本市で検討してきた支援策としては、市川市内の施設で保育士などとして勤務する方が奨学金を返済している場合、その返済の一部を補助する制度などを検討した経緯がございます。
 今後も、本市の保育施設で働く保育士の人材確保に向けての支援策について、修学貸付制度も含め、効果的な施策について調査研究を行ってまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 ありがとうございました。また新しい制度ですが、いろいろ課題もあるかと思いますが、どうか支援策、本当に必要なものを見極めた上で新たな支援策を期待いたします。
 全般的に利用者としての保育事業、これを市川市はいろんな施策を行いまして、先順位者の質問でもございましたが、第2子以降の保育料無償化、これで私は市川市が自ら新しいステージをつくったと思っております。他市はそこのステージにまだ上がってこられない状況なんですね。それと同時に、現場の保育所のほうがまだ新しい、市川市が用意したところにまだまだ乗り切れない、そんな状況を感じます。そういう意味から、利用者だけではなく、やはり職場としての市川市の魅力を、保育所、高めていただきたいと思います。
 それでは、次の質問に移ります。自治会活動の支援についてです。こちらは先順位者の質問と重なる部分がございますので、その部分を省いた上でお伺いをいたします。
 まず、(1)と(2)、自治会等提案地域活性化事業補助金、自治会コミュニティ活動支援補助金制度、この2つ、自治会支援活動の補助金がございます。どういう違いがあるのか、それぞれ制度創設の経緯、利用状況、対象事業について、この点についてまずお伺いをいたします。
○稲葉健二議長 佐藤市民部長。
○佐藤敏和市民部長 お答えいたします。
 初めに、自治会等提案地域活性化事業補助金と自治会コミュニティ活動支援補助金の2つの制度が創設された経緯についてでございます。自治会は、地域社会における活動の中心的な担い手となり、市政運営に欠かせないパートナーとして、市と共同で本市の発展に大きく寄与してまいりました。しかしながら、近年自治会の加入率の低下と、自治会活動の担い手不足が顕著となり、お祭りなどのコミュニティー活動のほか、防犯や防災など、地域にとって欠かせない様々な分野の活動の継続に懸念が生じておりました。そこで、安全で安心な住みよい地域社会を形成するため、市民の自治会への加入及び自治会活動の促進を目的に、令和2年4月に市川市自治会等を応援する条例を施行したところでございます。この条例では、自治会の応援に係る基本理念のほか、市民、自治会、市の役割などが掲げられ、市の役割の一つとして必要な財政措置に努めることを定めております。このことを受け、自治会活動を財政面から支援する取組の一つとして、自治会等提案地域活性化事業補助金と、自治会コミュニティ活動支援補助金を創設したものです。
 続きまして、補助の対象事業と利用状況についてですが、まず、自治会等提案地域活性化事業補助金についてです。補助対象は、自治会の創意工夫により地域を活性化する効果が期待できる新しい事業としております。一例を申し上げますと、地区の歴史を記した高さ2m、幅3mの看板設置事業です。この看板には、昭和33年に地域で発見されたコククジラの骨を模した彫刻をあしらい、その制作に地元の高校生も携わるほか、歴史や文化、伝統を継承するなど、地域の活性化が期待できる取組でございます。補助金の利用状況につきましては、令和2年度の創設以来、毎年1自治会から1件の申請をいただき、今年度まで4件、4自治会に活用いただいております。
 次に、自治会コミュニティ活動支援補助金ですが、補助対象は、自治会が実施する夏祭りや餅つき大会など地域住民の相互交流を目的とした事業であり、消耗品や備品の購入費のほか、事業者への委託料や器具のレンタル料などを補助対象経費としております。制度創設の令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け自治会活動も抑制されていたことから申請件数は1件、令和3年度は3件、令和4年度は10件でございましたが、今年度は自治会の活動も活発化し、既に約60件の申請をいただいているところでございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 ありがとうございました。ほぼほぼ目的は一緒かと思います。
 まず、自治会コミュニティのほうは、対象範囲が広くなったのは1点ありがたいですが、やはりここも先順位者の国松議員も言っていたとおり10万円しかないので、1個使ったらほぼ終わり、ほかができない、そういうこともございます。もう一方の地域活性化事業補助金、こちらは利用できるのは企画力のある自治会、これは限定されている。元々が限定されているものですが、金額は多いんですが使い勝手が悪い、そんな関係にあるかと思います。
 この2つの補助金ですが、例えば相互補完ができるようになど、何かいい感じの工夫というものはできないものでしょうか、再度お伺いいたします。
○稲葉健二議長 佐藤市民部長。
○佐藤敏和市民部長 お答えいたします。
 どちらの補助金も地域の活性化という大きな目的は同じでありますが、自治会等提案地域活性化事業補助金は、地域の独創的な事業費を支援するものであり、一方、自治会コミュニティ活動支援補助金は、継続的な事業の活動費を支援するものでございます。このように目的達成のための補助対象が異なることから2つの補助金制度としておりますが、今後は自治会の御意見を伺いながら検討したいと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 ありがとうございました。自治会の意見は、先ほど国松議員も言ったように、金額を増やしてほしい、これが一番単純な解決策かと思いますが、例えば、バスの利用だけを考えた場合、これは明らかにいわゆる市民サービスの低下を招いております。これでは福祉の増進ではなく私は減退、それはもう明らかでございます。補助金制度だけでカバーできるものではないと思っております。今後、再度バスの利用だけでも独自に設けるか、コミュニティ活動支援補助金制度の増額か、またはもう一方の補助金制度との相互補完ができるか、何かしらの手を打っていただきたいと思います。
 それでは、次の質問に移ります。道路行政についてお伺いをいたします。
 都市計画道路3・6・32号市川鬼高線の工事の進捗状況、今後のスケジュールについてお伺いをいたします。
 現在工事が進められている通りでございますが、歩道の一部も整備され、長年待ち望んでいた歩道整備も進んではおりますが、一方で、まだ工事が始まっていない部分もございます。現在までの状況、また特に北側歩道の整備時期、こういった整備予定などについてお伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えいたします。
 都市計画道路3・6・32号市川鬼高線は、外環道路との接続部から南八幡4丁目の市川市保健センターまでの約650mの区間において、平成27年度から拡幅整備を進めております。その整備の内容は、全体幅員を16mに拡幅するもので、幅員構成は幅3mの車道と幅1.5mの自転車レーンを双方の車線に整備し、その両側に幅3.5mの歩道を設置するものでございます。また、県道市川浦安線との交差点につきましては、幅2.75mの右折レーンも設置します。さらに、県道から保健センターまでの区間につきましては、電線共同溝方式による無電柱化の整備も予定しております。
 次に、事業の進捗状況ですが、用地買収はほぼ完了しております。工事については、令和3年度より道路築造工事等を進めているところであり、令和4年度末時点で外環道路の接続部から県道まで約520m区間の南側の歩道が完成し、供用を開始しております。今年度は、道路拡幅に支障となる施設の移設工事を行っており、企業者によるガス管や電柱移設のほか、市では外環道路の接続部から勤労福祉センター分館西側交差点までの区間において、道路北側にある水路の撤去や移設を行う雨水管渠築造工事を実施しております。工事期間中、北側の歩道を利用する歩行者は、上部を歩道としていた水路を撤去するため、仮設の鉄板の上や狭くなった歩道を通行することとなります。また、電柱の移設工事など別の工事が重なった際には、交通を規制するためさらに通行しづらい状況となります。この間の安全対策として、段差が生じた箇所においては、その都度暫定的にすりつけ舗装を実施するなど歩行者の安全確保を図っております。
 今後のスケジュールですが、令和6年度は県道から勤労福祉センター分館までの区間において、車道及び北側の歩道を築造する道路築造工事と、県道から保健センターまでの区間に電線共同溝を敷設する工事を予定しております。令和7年度は、勤労福祉センター分館から外環道路との接続までの区間の道路築造工事と、県道から保健センターまでの区間における道路築造工事及び電線共同溝に関する工事を予定しております。これらの工事が完成する令和7年度末に、全体区間の供用開始を見込んでおります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 ありがとうございました。かなり長い期間の計画があって今実施されております。皆さん通るたびに少しずつ変わっていく様子はよく分かるんですが、また滞りなく工事が進むようにお願いをいたします。
 次のイの質問ですが、交差点の付加車線でございますが、現在行われておりますこの3・6・32号市川鬼高線と交差する行徳街道でございます。こちらに付加車線を設ける、これは県の事業になるわけですが、一方は市のほうが進めて付加車線がつけられます。もう一方の行徳街道についてはどうなんでしょうか。これは随分前ですが、同様の質問をさせていただきました。その時点では、県のほうには取り立てて計画はないとのことですが、千葉県と今後どう調整していくのか、この点についてお伺いいたします。
○稲葉健二議長 岩井道路交通部長。
○岩井忠良道路交通部長 お答えいたします。
 行徳街道は、都市計画道路3・6・32号市川鬼高線と交差する県道市川浦安線であり、千葉県が管理しております。右折レーンの設置でございますが、本事業において道路設計を実施した際、交通量や沿道建物の立地状況等から、県道には右折レーンを設置しないことといたしております。また、千葉県に確認したところ、当該交差点において右折レーンを設置する計画はないとのことでございます。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 大体そうなりますよね。県のほうは全く予定もないわけですが、この道路、さきの答弁でありましたように、道路整備、歩道もしっかりできて、一部無電柱化も行います。工事が終わった後、当然利用者から行徳街道のほうの交差点の改良はしないのかという要望が、これはまず出てくるかと思います。引き続き県への強い要望をお願いいたします。
 それでは、次の質問に移ります。今後の図書館についてお伺いをいたします。
 今回質問します内容は、かなり広範囲になります。市川市が考えるこれからの図書館像、図書館サービス、取組、これら3点について大枠で結構です、お伺いをいたします。なお、この3つに関しましては、2006年文科省生涯学習政策局から発表されました「これからの図書館像」の報告を基に、この3点お伺いをしております。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えいたします。
 まず、図書館像についてであります。図書館は、全ての市民が調査研究やレクリエーションを自由に行うことができるよう設置されている生涯学習の場であるとともに、地域文化の発展や、よりよい地域社会の形成に寄与する教育機関であり、その基本的な意義はこれまでも、これからも変わらないものと考えております。その一方、図書館を取り巻く社会状況の変化は大きいものがございます。例えば、科学技術の革新が加速度を増しており、常に新しい知識や情報が必要とされております。また、インターネット上に流れる情報が膨大になったことにより、多くの人が手軽に検索できる反面、こうした環境を持たない方との情報格差が生じているものと認識しております。こうしたことから、これからの図書館は市民の身近な情報センターとして常に新しい情報を全ての市民に届けることを目指し、サービスを改善、発展させていく必要があるものと考えております。
 次に、図書館サービスについてであります。図書館が収集、保存する資料や情報を利用者の求めに応じて提供することが図書館サービスであり、館内での閲覧環境の提供のほか、貸出し、複写といった各種サービスについては図書館サービスの中心的な部分となります。こうしたサービスの充実を図るためには、市民がより手軽に求める資料や情報にアクセスできるようにすることが重要であります。そのため、現在市内に6か所ある図書館施設のほか、自動車図書館や公民館図書室の活用、さらに千葉商科大学附属図書館などとの連携による図書館ネットワークの充実が必要となってまいります。さらに、インターネットによる資料検索や貸出し予約等のウェブサービスの充実化、デジタル形式による資料の提供といった、いわゆる電子図書館としての機能の充実が必要になるものと考えております。
 最後に、図書館の取組についてであります。本市では、市川市立図書館運営基本計画において、情報拠点として市民の学びを支える図書館、子どもの成長をサポートする図書館、地域の文化を育み、豊かなまちづくりを支える図書館の3つの柱の下、合計21の具体的な施策を掲げております。施策の進捗状況につきましては、外部有識者からの評価もおおむね高水準なものとなっておりますことから、これらの基本的な取組については、今後さらに推進してまいりたいと考えております。
 これらに加え、近年図書館は市民の憩いの場、また地域住民の交流の場としての機能も注目されております。そのため、今年度実施している市民提案型イベントの募集をはじめ、様々な工夫を重ねながら運営することにより、これまで以上に市民にとって身近で利用しやすく、また親しまれる図書館となるよう取組を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 ありがとうございました。ちょっとある意味、哲学的な内容にもなったかと思いますが、実は、昭和の時代は図書館、いわゆる蔵書、これが大きな目標でございました。その次には、調査研究のためのサービスの提供、その次が、実は全国レベルの話になりますが、これからの図書館はどうするのか、実は明確な指針や目標、これがはっきりしない状況もあるかと思います。言い換えれば、それぞれの市で方針、目標を決めて、これからの図書館をつくっていくことができる時代になったかとも思います。
 再度お聞きしますが、例えば、地域の行政に役立つサービスの提供というのは、今後、私は図書館の方向の一つとして考えられるのではないかと思います。対象となるのは主に市の職員または議員向けになりますが、行政情報の発信など、こういったことも今まで以上に積極的にやられてはどうかと思うんですが、この点についてお伺いいたします。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えいたします。
 図書館では、地域資料と呼ばれる行政機関による刊行物や記録、地域の歴史について書かれた資料、そのほか本市に関連する資料を多数所蔵しておりまして、本年3月末時点で、その総数は約6万点に上っております。これらの地域資料と地域資料に精通した図書館司書の存在は、本市の行政を推進する上で、職員や議員の皆様への支援という形で大きな役割を果たすことができるものと認識しております。
 支援の現状ですが、まず、職員の業務への支援につきましては、現在図書館に関する案内や新着図書等に関する情報をまとめたニュースレター、また図書館で受けたレファレンスの事例集について、庁内情報の掲示板に定期的に掲載しているところでございます。
 次に、議員の皆様の議会活動、調査研究への支援ですが、平成23年7月に議会事務局と中央図書館との間で連携に関する内規を定め、所蔵資料の貸出しサービスや会派、議員からの調査依頼に対する協力レファレンスなどの事業を行っております。なお、この協力レファレンスについては、今年度は現在までに2件実施しております。
 こうした現状を踏まえ、議員から御提案のあった行政情報の発信につきましては、行政資料や統計に関する新着情報、時事問題に関するタイムリーな資料に関する情報、また館内の各種データベースの活用に関する情報など、職員や議員の皆様がどのような種類の情報を必要としているのか、また情報をどのような手段で発信していくかについて、今後議会事務局など関係部局とも連携し、調査研究を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 ありがとうございました。いずれにしましても、今もこれからも司書の存在というのは、役割も含め、ますます大きくなってくるところかと思います。今まであまり積極的に行われなかったところ、行政向けのサービス、これには特に職員、私も含めた議員もそうなんですが、図書館への理解、まずはここから入らなければ、なかなか図書館を利用しようと思ってもできない話かと思います。それには、まず具体的な広報活動も併せて、今後の市川市の図書館に期待をいたします。
 それでは、最後の質問です。教育、消防におけるDXの推進です。DX推進の質問は過去に何度か行っておりますが、今回特に触れていなかった消防、教育におけるDXの推進についてお伺いをいたします。
 特にこの2つは自治体の最も重要な機関であり、代わることができない専門職の機関でもございます。最もDXを推進し、最も効果が大きい2つの機関であるとも言えます。幾つかの自治体を視察してまいりましたが、どの自治体でも消防DXは進めなければいけない、教育のDXもやりたい、ただしなかなか進んでおりません、そういったところでございます。これは市川市に限らず、どこの自治体も抱えている課題かと思います。1つの例でございますが、消防の場合ですが、これは春日井市では、いわゆる消防の備品、消耗品の在庫管理システム、これのDX推進を行っております。その結果、従来よりも作業効率が上がり、棚卸し時間は3分の1に短縮をされております。市川市の教育、消防におけるDXの推進は進んでいるのか、現状と今後の取組について、それぞれ教育委員会、次に消防局にお伺いをいたします。
○稲葉健二議長 藤井学校教育部長。
○藤井義康学校教育部長 お答えいたします。
 学校現場では、ICT機器等の活用により、教育の質の向上と働き方改革は一歩一歩進んでおります。教育のDX化の現状を示す具体的な取組として、現在導入されている校務支援システムを引き続き利用することで成績や保健情報などを一括管理するほか、連絡機能や掲示板機能を活用することで必要な情報をいつでも見ることができ、そのことが業務の軽減につながっております。また、教育委員会からの資料をデジタル文書便としてデータで配付することで、受付処理の軽減、カーボンニュートラル推進を含めたペーパーレス化を図っております。学校評価等のアンケートは、アンケートフォームを使うことで集計時間や情報の整理の時間の削減となります。学習に関しましては、デジタルドリルを宿題で活用し、丸つけやミニテストの集計を容易に行うことで業務量の軽減につなげるなど、様々な場面でICT機器を活用し業務の負担軽減を図っております。
 このようにデジタル化を進めることで実現できる教育DXは、これまでの教育課程や授業の在り方を変革するとともに、教職員の業務や組織、プロセス、学校文化をも変えることが期待でき、時代に即した新たな学校教育の構築につながるものと考えます。教育DX化の推進のためには、着実なインフラの整備が重要となります。現在、教育委員会では教育の質の向上や教職員の業務量の削減につながる教育ダッシュボードや、特別支援教材等の効果的なアプリケーションの導入を検討しており、また、行政経営・DX課とも連携しながら、学校現場の業務改善を図るためのAI議事録等の効果的なツールの導入を探っております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 角田消防局長。
○角田誠司消防局長 お答えいたします。
 本市消防におけるDXの推進状況につきましては、火災をはじめとする災害活動において、各消防車両に車両動態システムを搭載し、災害発生場所や消防水利の位置、各出動車両の停車位置などが地図画面に表示され、全ての出動隊が同時に活動状況を共有できます。このほか、タブレット端末やスマートフォンを活用し、災害現状の画像共有や支援情報などの収集、共有を行い、効率的かつ効果的な活動につながっております。また、火災予防の分野では、各種SNSを活用した広報活動を積極的に実施するとともに、一部の届出事務を電子化したことにより、届出事務の効率化を図っているところでございます。さらに、救急業務においては、より有効な応急手当の普及啓発活動を行うため、普通救命講習会の一部にeラーニングを導入しています。受講者には、eラーニングで事前に座学の部分を学習していただき、講習会場では実技訓練だけを行うウェブ講習を取り入れたことで、受講時間が短縮し、普通救命講習会の回数を増やし、救命率向上に欠かすことのできない、より多くのバイスタンダーを育成することが可能となりました。
 最後に、今後の取組についてでございます。今回御提案いただきましたように、他市の消防本部では、消防活動用資機材や、救急用資機材の在庫管理システムを導入している事例などもあることから、先行事例等も参考にしながら、業務の迅速化、効率化、職員の負担軽減、そして市民サービスの向上に向けて関係部局と連携し、DXの推進について研究してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 それぞれ答弁いただきました、ありがとうございました。実は、この消防教育というのが、私から見ますと現場の超多忙化でなかなかDXの推進が取り組めなかった市川市の中でも、消防、教育、どっちが一番か分からないですけれども、現場が大変なところという認識でございます。ですから、特にDXを進めて少しでも現場が軽減できればと思っております。それぞれのDXのこれからの取組、大まか分かりました。今までDXが進まなかった原因、別の観点から見ますと、やはり現場の情報の共有不足、または現場と管理部局、またはDX推進ですから企画部との情報の差があったのではないかと思います。これからさらにDXを進めるためには企画部の協力が当然不可欠になるわけですが、私は、企画部のほうから消防、教育の現場に赴き、情報共有、情報の格差を解消する、ここから始めるべきかと思います。今後どのようなDX推進を図っていくのか、最後に再質問になりますが、企画部にお伺いをいたします。
○稲葉健二議長 小川企画部長。
○小川広行企画部長 お答えします。
 日々の業務を行いながら事務事業の見直しを進めていくことは、現場における負担が大きくなることから、現場の意識改革が必要であるものと考えております。そこで、DX推進部門が第三者として関わることによりまして、新たに業務改善の視点を加えることが期待できることから、各現場へ赴いて支援を行うことは非常に有効であるものと認識しております。これまでも各課におけるDX推進の取組に対しましては、企画部及び情報管理部の職員が伴走して支援をしております。今年度、教育現場の教員の負担軽減を目指しまして、DXの活用につきましては情報を共有し、既に検討を始めているところでございます。
 御質問者から御指摘をいただきました消防現場におけるDXの推進につきましても、現場の負担軽減、これに大きく寄与することからも、今後速やかに所管部署と連携しながら進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 宮本議員。
○宮本 均議員 ありがとうございました。ここの2つの部署のDXが進めば、市川市全体のDXも大きな進捗が図れるかと思います。ぜひともお願いをいたします。
 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。


一般質問 清水みな子議員

○稲葉健二議長 次に、清水みな子議員。
○清水みな子議員 日本共産党の清水みな子です。通告に従いまして、一問一答で一般質問を行います。
 まず最初に、ゴールドシニア外出支援事業チケット75についてです。
 (1)として、申請件数及び課題について伺います。
 11月29日に75歳を過ぎた知り合いからチケット75、これが届いたよ、ありがとうというLINEが入りました。市川市は、これまで給食費の無償化をはじめ、子育て支援を充実、拡充してきました。高齢者からは、私たちは置き去りかなという、そういう声がたくさん聞かれていましたけれども、今回の外出支援チケット75はとてもうれしいというふうに言っております。ある方は、お友達と75歳になっていてよかったねというふうに喜びましたというLINEもありました。またその一方で、タクシーチケットを受け取った方から、近くの駅からのタクシー会社がリストに入っていなかったので次回からは入れてほしいという、そういうお電話もありました。
 そこで、申請状況と課題について伺います。
○稲葉健二議長 菊田福祉部長。
○菊田滋也福祉部長 まず、申請状況につきましては、10月23日より11月15日までの間を1次受付期間としまして、この間にバス、タクシー合計で2万2,848件の申請がありました。そのうちバスは1万1,187件、タクシーは1万1,661件と、それぞれ1万件を超える申請でありました。
 課題といたしましては、結果的に予算の上限を超える申込みがありまして、一部の方にこのタイミングで配付できなかったこと、また申請を希望する方に十分に周知が行き渡っていない可能性があること、このあたりが課題であると考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 伺いました。バス、タクシーとも1万人を超える応募があったということです。市は1万人ぐらいだろうという、そういうことだったということですけれども、やっぱりまだまだ知らない方がたくさんいたのではないかというふうに思います。自治会の掲示板にはポスターが貼ってありますけれども、その申請用紙が手元にないと、どうすればいいんだという方も多かったと思います。自治体はとかく申請主義です。プッシュ型というのはほとんどありません。ですから、申請すること、これは確実に相手に情報を伝えることだというふうに思いますので、その点はしっかり行ってほしいと思いますが、次に、周知方法について伺います。
 市議団では、申請用紙がホームページにアップされてから、すぐに用紙を1人当たり50枚から100枚印刷して地域を回りました。私は、11月の締切の1週間前にスーパー前で宣伝を行いました。その際にチケット75の話をして、申請用紙も配布しました。そうしたら、やっぱり何人か受け取る方がありまして、掲示板で知ってはいたけれども用紙がなくてどうすればよいか分からなかったと、そういう方たちがやっぱりいたわけです。その点で、市がどのように周知をしてきたのか伺います。
○稲葉健二議長 菊田福祉部長。
○菊田滋也福祉部長 周知に当たりましては、「広報いちかわ」や市のウェブサイトへの掲載をはじめ、自治会掲示板、いきいきセンター、地域ケアシステムの拠点、高齢者サポートセンターにおけるチラシの掲示や配架のほか、10月3日のゴールドシニアイベントや市民まつり、行徳まつり、また民生委員や高齢者クラブの会議での事業紹介などを通じて周知を図ってまいりました。そのほか、記者会見では8月の補正予算の提案時、また10月の事業開始時と2回にわたって案内をさせていただきまして、各紙において報道をいただいたことなどもあり、多くの方に情報が伝わったと考えております。今後は、地域における会議などで改めて周知を図るとともに、事業の実施を通じて利用された方の口コミなどからも、さらに周知が広がっていくものと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 よく「広報いちかわ」というふうに、市公式ウェブサイトへ掲載というふうに言われるんですけれども、今、商業新聞を取っている方というのが本当に少なくなっておりまして、「広報いちかわ」が行き渡らないという、そこで見ることができないという方たちもやはりたくさんおりますので、市議団では、やっぱり全戸配布、全員に配布はどうかというのを毎回ごとに訴えをしているわけですけれども、そういう点も考えていただきたいなというふうに思います。
 今回、QRコードで申込みということで、私も地域を回りますと、娘さんや息子さんが全部やってくれたという方たちもたくさんいました。また、バスやタクシーは乗らないよという方もいますし様々な方がいたんですけれども、今回1万人を超えたということで、(3)として今後の取組について伺いたいと思います。
 私たちにも様々な御意見があるんですけれども、市にも御意見があったと思いますけれども、それらを踏まえて今後の取組はどのように進めていくのか伺います。
○稲葉健二議長 菊田福祉部長。
○菊田滋也福祉部長 8月の報道発表以降、市民の皆様からは様々な御意見をいただいております。事業自体に関しましては、高齢者にとってよい事業であるといった評価の声を多くいただいております。一方で、チケットが希望者全員に行き渡るようにしてほしいといった御意見も大変多くいただきました。そのほか、市民まつりや行徳まつりで申請を受け付けましたけれども、気になってはいたけれども窓口に行くのが手間であったので、このようなイベントで受け付けてもらえるのはありがたいといった御意見や、申請窓口に関して、駅から近い市川駅行政サービスセンターや南行徳市民センター、また高齢者も多く利用する公民館などでも受け付けてほしいとの希望もありました。
 周知に当たりましては、先ほどもちょっと触れましたけれども、自治会、町会にはチラシの掲示に御協力をいただいたほか、いきいきセンターや地域ケアシステムの拠点、高齢者サポートセンターなど、高齢の方にとって身近な場所にもチラシや申請書を配架したところです。今回の申請状況を鑑みますと、まだまだ多くの希望者がいらっしゃると考えられます。市民の皆様からいただきました御意見なども参考にしながら、希望者がより円滑に申請できるように検討してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 伺いました。ある方は、民生委員さんが申請用紙を持ってきてくれたんだけれども、ポストまで行けないと、歩けないのでポストまで行けないと。でも、タクシーはいつも使っているのでタクシー券が欲しいんだというふうな話をされました。そこで、私が市役所に持っていくのでその場で記入してくださいねと言って、それでその場で記入してもらって、書いてもらったんですけれども、やっぱりまだまだ地域を歩いて声をかければよかったなというふうに思ったところです。
 再質問なんですけれども、自治会、町会に御協力をいただいたということなんですが、ある自治会長さんは、チケット75の掲示板用のチラシを持ってきた若い職員に、一緒に申請用紙を二、三枚でも持ってきてくれたら自分のところで印刷して回覧板で回すのに、何で持ってきてくれないのかという話をしたんだそうです。そうしたら、ホームページから印刷してくださいと、QRコードもありますからというふうに言って帰っていったと。本当に年寄りのことを何も知らんのかなというふうに怒っていました。パソコンはあっても印刷機がなければ印刷はできないわけで、そういうところではもう少し配慮があってもよかったのではないかというふうに思います。自治会、町会の協力という点では市はどのように考えているのか、その点について伺います。
○稲葉健二議長 菊田福祉部長。
○菊田滋也福祉部長 今回、自治会、町会さんには事業の周知用チラシについて、掲示板への掲示を依頼させていただきました。そのほか、自治会、町会によっては対象者に個別に御案内をいただいた例や、申請書を取りまとめて御提出いただいた例など、様々な形で事業の周知や申請に御協力をいただいたと伺っております。今後、事業の周知方法など、自治会、町会の方々から寄せられる御意見等を踏まえまして、可能な限り自治会、町会の負担にならないよう配慮をしながら事業を実施してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 伺いました。先ほども言いましたけれども、様々な企画や事業が「広報いちかわ」、市公式ウェブサイトを見てくださいというふうに言われますけれども、スマートフォンを持っていても、かける機能だけ、受け取る機能だけ、それしかできないという高齢者もたくさんいます。市公式ウェブサイトは見れないという方もいらっしゃいます。ぜひその点は市としても自覚をして進めてもらいたいなというふうに思います。
 今後については、先ほども言いました様々な御意見を取り入れていただいて改善するということなので、来年度以降の取組に期待をしたいと思います。
 次の大項目、国府台遺跡の発掘について伺います。
 (1)として、今回の発掘調査の概要について伺います。
 私は、今年2月の定例会の代表質問をさせていただきました。その際には、国府台公園野球場における発掘調査の進捗状況、それから国府台遺跡に対する市の認識、北下遺跡の保存、遺跡の市民への公開などについて伺いました。その際に、設置予定とされていた史跡の説明板、これが掲示されました。ありがとうございました。その説明板は宝探しのようになりますが、見つけると、やった、ここにあったと、やっと見つけるとうれしいものです。今回は、2月定例会以降これまでの調査で国府台遺跡がどこまで明らかになったのか、この点について伺います。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えします。
 令和5年2月定例会以降、これまでの国府台遺跡に関する発掘調査の成果について、調査区域ごとにお答えいたします。
 初めに、国府台野球場内におきましては、竪穴建物や掘立柱建物の柱跡などが確認できました。次に、千葉商科大学の敷地におきましては、複数の掘立柱建物の柱跡がまとまって出土し、また意図的に幅や深さを広げた溝や塀なども確認できました。これまでに実施してきた野球場内での調査結果を踏まえると、国衙の中でも、より重要な施設が同大学内にあったのではないかと推定しております。
 次に、10月28日の現地説明会で多くの市民の皆様に御覧をいただきました野球場の北側に位置する千葉商科大学の旧アーチェリー場と西消防署国府台出張所裏手の2か所からは、幅約2mの北東角と北西角の溝が確認できました。それぞれの角を結んだ東西の距離は約220mあり、下総の国の国司やそのほかの役人が執務を行う空間である国衙の主要施設を区画していた遺構であると推定しております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 10月28日の現地説明会にも行かせていただきました。まだまだ全容解明には時間がかかりそうですけれども、今後も発掘作業を続けていかれるということなので、よろしくお願いしたいと思います。
 毎日新聞でこんな記事を見つけました。千代田区にあるイギリス大使館が再開発で業者に売られました。その跡地から、弥生時代の竪穴式住居跡が28棟確認されたということです。千代田区と業者の話合いが何回も行われましたけれども、折り合いがつかずに遺跡として現地に残すことは難しいと。さらに、調査後埋め戻されてマンション建設が始まるということでした。現地説明会も開かれず、都心における遺跡活用の難しさを改めて浮き彫りにしたと記者は結んでいます。国府台遺跡についても、きちんとなされた後は埋め戻されるというふうに思いますけれども、やはり市民への公開をどのように進めていくのか、これについてはしっかりと検討していただきたいというふうに思います。
 その後の発掘調査について伺います。(2)として伺います。国府台公園野球場の工事が始まっています。令和4年、5年は工事が始まらないというふうに思っていたんですけれども、始まりました。今回、今定例会の補正予算で令和5年、6年度の繰越予算の増額が確認をされたところです。その工事が始まる中でたくさんの木々が伐採されていることは、それはそれでちょっと問題だと思いますけれども、その工事が始まっている中で、どのような発掘調査を進めていくのか伺います。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えいたします。
 今後、本年度中に実施する国府台遺跡の発掘調査につきましては、野球場整備工事と並行しまして、スタンド外周での調査を12月中に実施いたします。また、千葉商科大学に御協力をお願いした上でとなりますが、大学の敷地やスポーツセンター内において、地中レーダー探査による非破壊調査を実施することを予定しております。地中レーダー探査とは、高周波数の電磁波を地中に放射し、その反射波を測定、解析することで地中の地質状況や空洞、埋設物などの位置や深さを推定する調査でありますことから、例えば、アスファルトなどに覆われている場所においても、この地中レーダー探査を用いれば、地上から非破壊で地中の様子を調べることが可能となります。この調査を行うことで、下総の国の国庁や国衙に関連する遺構の存在を確認するとともに、今後の発掘調査実施に向けた計画を立てていくための一助になるものと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 地中レーダー探査による調査をこれから行うということですけれども、全容解明に向けて最後まで発掘調査を進めていただきたいと思います。
 では、市長にお伺いいたします。最愛のお母様を亡くされてお悔やみを申し上げます。市川市を中心に国府が置かれていたということが明らかになっています。下総の国は、千葉県北部、茨城県南西部、埼玉県南東部、東京都東部を含めた本当に広大な地域、1都3県地域の中心が市川市国府台に国庁が置かれていたこと、これを遺跡としてやっぱりはっきりさせたいというふうに思うところです。市川市は市制90周年、これに向けて、また100周年に向けて、市川の歴史が明らかになれば本当にわくわくするものだというふうに思います。市長としてこのことをどのように感じているのか、ぜひお聞かせいただきたいというふうに思います。
○稲葉健二議長 田中市長。
○田中 甲市長 私たち一人一人の体の中に、数万年以上前からの遺伝子が継承されているわけでありますが、その先人たちがどういう歴史を紡ぎ、どういう文化を持っていたのか、それを知ることは本当に大切といいますか、楽しいことだと思います。さらにそこから温故知新、古きをたずねて新しきを知ると、これからの未来をどのようにすべきかを考えていくという大切な学びでもあると思っています。
 そこで国衙、そしてその中心の国庁というものをしっかりと探り当てて、最終的にはバーチャルな形でそれを次の時代の人たちにしっかりと継承していくということをぜひ実現したいというふうに思っています。愛すべき市川の地に国府があったという誇りを、そして多くの市川市民の皆さん方はじめ、多くの地域の方々にも知っていただきたいというふうに思っています。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 ありがとうございます。市長にその思いをお聞きしました。
 9月9日に市川緑の市民フォーラムと文全協という、文化財保存全国協議会が共催で、「下総国府と葛飾郡衙」と題して講演、シンポジウムが開催されました。130人を超える参加者が集まりまして、本当に関心の高さがうかがえました。私も参加をさせていただきました。講師の先生のお話から、市川市国府台に下総の国府が置かれたのは、水上交通と陸上交通の接点となる交通の要衝があったことが国府に選ばれた理由ではないか、このようにおっしゃっておりました。そして、今回の発掘結果について、このように倉庫の跡が密度高く見つかったことは、国衙、官衙と関係することは明らかで、葛飾郡衙、正倉院の可能性は高いという見解を示されました。行政機関の中心となって進めているのが国司であり、政務や儀式を行う政庁が国庁、さらにその周辺に形成された実務を行う諸機関が国衙と、こういうふうに言われています。こうした遺構の存在が目に見えるものとなるよう何らかの形で地表に表す必要がある、そうして初めて市民がこの地域の歴史を理解することができる、このように話されました。本当にそのとおりだというふうに思います。
 先ほども要望しましたけれども、市民への公開、これをぜひお願いします。3Dによる映像、またジオラマなどで当時の様子を明らかにしていくなど、やっぱり目に見える形での公開、これを要望します。
 次に、全国国府サミットに関する市の認識について伺います。
 (1)は、小松市で開かれた全国国府サミットにおける本市の報告についてです。
 本市が小松市で開かれた全国国府サミットに参加した経緯、市長が国司の格好をして式典に参加したというふうに先順位者から伺いましたけれども、本市がその際にどのような報告をしたのか、改めて伺います。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えいたします。
 初めに、本市が全国国府サミットへ参加いたしました経緯についてお答えします。このたびの開催市であります石川県小松市からは、昨年9月、令和5年度に同市で全国国府サミットを開催するとの通知がございました。サミットの開催につきましては、前回の第4回サミットが平成26年度に広島県府中市でございましたことから、今回は9年ぶりの開催となるものでありました。その間、本市におきましては国府台野球場整備工事に伴う発掘調査を令和元年度から実施しており、国衙に関連する遺構が確認されてきておりましたことから、サミットに参加することといたしました。
 次に、サミットでの報告内容であります。サミットでは、会場に投影された資料に基づき、参加した自治体ごとに取組事例が報告され、田中市長自らが本市の取組を発表いたしました。各自治体の持ち時間が4分間という大変限られた時間でありましたが、下総の国の規模と国府及び国府関連施設の位置関係、国府台野球場や千葉商科大学での発掘調査の成果、全国国府サミットの後に実施する現地見学会のことに加えまして、梨やノリなどの産業、花火大会や行徳神輿、動植物園の動物たちなど、本市の魅力をPRしてまいりました。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 伺いました。先順位者への答弁で、この国府サミットに参加した自治体が少ないことに驚きました。今、全国には68の国府があったというふうにされていますけれども、今回参加したのは市川市をはじめ12の自治体ということでした。そのことは、国府の遺跡調査をしていないところが多いということなのかもしれません。その点で、市川市では遺跡調査を続けていること、また本市の魅力をPRしたことで、次回の開催地が市川市に決まったということではないでしょうか。
 次に、(2)として本市における全国国府サミットの開催について伺います。
 前回の開催から9年ぶりの開催ということで、次回、市川市で行うとしてもいつになるか、これはちょっと分かりませんけれども、本市で開催される予定の国府サミットではどのようなことを実施する予定なのか、これについて伺います。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えいたします。
 本市で来年度以降に開催することとなりました全国国府サミットの内容につきましては、小松市や、これまでに開催した自治体の事例を参考にしながらも、本市の特色などを踏まえた本市ならではの開催を目指してまいりたいと考えております。メイン会場での式典と併せ、サミットの開催に伴う関連事業も実施する方向で検討を進めてまいります。関連事業の一例といたしましては、国府関連の企画展や講演会、市民が参加する各種イベントなどの実施が考えられますが、国府台遺跡での発掘調査の進捗状況も踏まえながら、具体的な内容については今後検討を進めてまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 開催時期を含めて具体的な内容は今後検討するということですが、まず、その際に外環道路の工事での発掘調査で出土した丸木舟、ぜひこれを市川市で展示していただきたいというふうに思います。現在、千葉県大多喜町の県の施設で管理をしているということをお聞きしていますけれども、やはり丸木舟、市川市にあってこそ、子どもたちや市民に公開してこそ意味のあるものだというふうに思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えいたします。
 東京外郭環状道路建設に伴う千葉県の発掘調査において発見された丸木舟は、道の駅いちかわの北側に位置する雷下遺跡から出土し、7,500年前の縄文時代のものとされています。この丸木舟につきましては、考古博物館が令和元年度に実施いたしました企画展「大地からのメッセージ-外かん自動車道の発掘成果-」において、数多くの展示品の中でも最も注目されたものの一つとして来場された皆様の関心を集めました。
 御質問のサミットの開催における丸木舟の展示につきましては、多くの縄文時代の遺跡がございます本市の歴史の特色を改めて市内外の皆様に知っていただくよい機会となりますことから、検討を進めてまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 伺いました。やはり市民の目に触れることが大事だというふうに思います。ぜひ丸木舟については千葉県とも協議していただいて、市への展示を計画してください。丸木舟は、先ほどもありました7,500年前のものということで、現状では国内最古というふうに言われています。それまでの最古のものは7,000年前ということですから、それよりも500年も前となります。しかし、丸木舟は1万年ぐらい前から使われているらしいので、もっと古いものが見つかる可能性があるというふうに言われているところです。
 市川市で見つかった丸木舟は全長約8mということで最大級。島根県の壱岐諸島の先生方が、丸木舟を実際に作り、実験をしたそうです。そうすると、その丸木舟は5人でこいで時速五、六km、10時間こいで50kmから60km進んだという、そういう新聞記事がありました。このことから、東京湾内の交流ネットワークが想像できますし、先ほど前に先生が述べた水上交通の拠点としての市川市を感じ取ることができるのではないでしょうか。サミットの期間だけの展示ではなくて、市川市に丸木舟を展示する、持ってきてこそ意味があると思いますので、ぜひ検討のほどよろしくお願いいたします。
 次に、最後の小塚山公園について伺います。
 (1)の研修室の使用率、利用方法についてです。
 これまで北国分地域では、小塚山公園の市民の森の側にありました小塚山研修所を借りていました。2階に2部屋、和室で40人から50人入るところ、そして1階に1部屋、椅子席で10人ほどが入る、そういう研修所がありました。北国分地域には、何回も言いますけれども公民館も図書館も、また気軽に集まる場所もありません。新しい小塚山公園ができるときに、ここをどういう公園にするかという話合いを何度か持ちました。そこで、管理棟に2部屋研修室ができ、借りられるようになりました。管理棟の中に研修室をつくってほしいと要望してきたところです。利用方法が以前と同じ方法だと聞きましたが、簡単には借りられないようです。時間がかかります。
 そこで、研修室の使用率、また利用方法、これについて伺います。
○稲葉健二議長 小塚街づくり部長。
○小塚眞康街づくり部長 お答えいたします。
 小塚山公園にある新たな管理棟は、令和4年3月に完成し、研修室は5月から主に地域住民のコミュニティーの形成や、教養及び健康増進を図る活動に利用されています。研修室は2部屋あり、利用時間は午前9時から午後9時までの間で、午前、午後、夜間の3区分で予約を受け付けております。研修室の使用率は、今年度11月末までの平均で約61%、最も使用率が高かったのは5月の約71%であります。研修室の利用に当たりましては、初めに、公園施設の使用団体として登録していただきます。登録後は、研修室の利用予定日の2か月前から、土日と祝日を除いた14日前までに必要な申請書類を市役所公園緑地課に提出していただきます。申請内容が許可の条件に合致していれば許可証を交付し、研修室の利用が可能となります。
 なお、このように申請内容の確認等がありますことから、電話等による当日利用の問合せや申請には現在対応しておりません。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 お聞きしましたけれども、公民館などの使用とは違って、電話で確認して、それから土日を除く14日前ですから十七、八日前には申請用紙と、それから返信用の封筒を送って、また返してもらうということで、84円切手で、往復で168円かかるわけです。本当にやり方がアナログといいますか、そういうのがずっとまだこの公園の利用には残っているのではないかというふうに思っているのです。それも直していただきたいなというふうに思いますけれども、研修室は、団体登録をして初めて借りられるということになっています。前の小塚山公園、前の研修所のときは何団体が登録をして借りていたのか。そして、コロナ禍でサークル活動をやめてしまった団体もあるでしょうし、新しくできた小塚山公園の管理棟にある研修室、ここには何団体が登録をされているのか。そして、団体登録すれば借りられるということを知らない住民もいるのではないかという話も聞いたことがあるんですけれども、団体登録の数、周知について、これについて伺います。
○稲葉健二議長 小塚街づくり部長。
○小塚眞康街づくり部長 市民の森側にあった旧管理棟の研修室の利用登録団体は、令和2年度末の実績で13団体でありました。新たな管理棟の研修室の利用登録団体は、令和5年度の現時点で13団体であります。現在、研修室の利用に関しての周知は行っておりません。今後は、利用条件や利用方法について、市公式ウェブサイトなどで周知してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 伺いました。13団体と数は同じですけれども、全く同じ団体ではないというふうに思います。先ほども言いましたけれども、コロナ禍で団体を解消した団体も知っていますので、その点ではぜひ、周知を図っていないということなので、周知を図っていただきたいというふうに思います。
 次に、研修室の利用に係る手続を簡素化できないかどうか、これについて伺います。研修室の利用には、利用日の2週間前、土日、祝日を除く2週間前です。空いているにもかかわらず、公民館のように気軽には使えない状態です。
 そこで、これらの手続の日数で使用できる、これらの手続を簡素化できないかどうか、これについて伺います。
○稲葉健二議長 小塚街づくり部長。
○小塚眞康街づくり部長 お答えいたします。
 研修室を利用するためには、公園をイベント等で使用する場合と同じように、市川市都市公園条例施行規則に規定する都市公園制限行為許可申請書を提出していただきます。この手続に関する申請は月に約100件と多く、申請内容の確認や審査に時間を要しております。なお、申請書は郵送やファクスでも受け付けており、許可証は、提出時に切手を貼った返信用封筒をいただければ郵送で対応しております。
 手続の簡素化は、使用する市民団体の利便性の向上だけではなく、市の業務効率化の観点からも望ましいと考えております。今後、手続のシステム化などを含め検討を進めてまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 簡素化も進めていくという、手続のシステム化も進めていくということですけれども、やはり14日間、土日、祝日を入れたら十七、八日間というのは、もうあまりにも期間が長いというふうに思いますけれども、これの短縮というのは考えられないのかどうか伺います。
○稲葉健二議長 小塚街づくり部長。
○小塚眞康街づくり部長 都市公園制限行為許可申請の手続期間の短縮につきましては、今後、手続の簡素化も含め、同時に検討してまいります。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 手続の簡素化は進めていただきたいと思いますし、団体登録をしている団体しか借りられませんから、例えば電話で確認をしてオーケーとかにならないかなというふうに思います。申請手続の短縮化、それから手続のシステム化、簡素化、これをぜひ進めていただきますように要望いたします。
 次に、(3)の自動車図書館の巡回先に小塚山公園を加えることができないかどうか、これについて伺います。
 現在、図書館で運行している自動車図書館みどり号に関しては、北国分地域では3か所巡回をしていますが、もう1か所、小塚山公園を新たに巡回先に加えることができないかどうか伺います。小塚山公園にはたくさんの子どもたちも遊んでいますし、散歩している方もたくさんおります。自動車図書館があるということも知ってほしいというふうに思うんですが、いかがでしょうか、伺います。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えいたします。
 本市の自動車図書館は昭和50年より運行を続けており、車体が緑色であることからみどり号の愛称で親しまれております。自動車図書館では、近隣に図書館のない地域を定期的に巡回し、図書の貸出しや返却等の業務を行っており、高齢者や障がい者等図書館に来館することが困難な方をはじめ、多くの方に図書館サービスを提供しております。巡回地点につきましては、令和4年10月にそれまでの18か所から25か所に増設する見直しを実施したところでございます。1か所につき月に2回ずつ巡回しており、1回の滞在時間はおおむね30分から40分程度としております。
 御質問の小塚山公園につきましては、北国分、堀之内地域は図書館のない地域であるため、巡回地点とした場合、多くの方の利用が見込まれるものと考えられます。しかしながら、この地域には既に北国分2丁目公園、堀之内公園、歴史博物館の3か所に巡回をしている状況でございます。また、自動車図書館に巡回してほしいという要望は市内の多くの地域から寄せられている状況にもございます。このことから、今後小塚山公園に新たに巡回するかについては、地域バランスや既存の巡回地点の利用状況など様々な要素を勘案しつつ、慎重に検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 伺いました。自動車図書館のみどり号のホームページを見ますと、巡回コースと1か所30分から40分間の刻みのルートがびっしりと書かれております。記されておりまして、本当にこのコース取りも大変だろうなというふうに思うところです。
 先ほど答弁にありましたように、昨年巡回箇所を7か所増やしたそうですけれども、新たにこの巡回地点を指定するとき、増やすときはどのような基準で選んでいるのか、これについて伺います。
○稲葉健二議長 板垣生涯学習部長。
○板垣道佳生涯学習部長 お答えいたします。
 巡回地点につきましては、先ほどお答えしましたように、令和4年10月にそれまでの18か所から25か所に増設いたしました。その際、新たに巡回する7か所を選定するに当たり、基準として次の4つを設定いたしました。1つ目は、巡回先の周辺に図書館及び関連施設がないこと。2つ目は、住宅や社会福祉施設が集積する地域であって一定以上の利用が見込まれること。3つ目は、地域からの要望が多く寄せられていること。4つ目は、運行距離や移動時間に照らして運行ルートに支障なく組み入れられること。以上4つの基準に基づき、候補地の中から最終的に7か所を選定したものです。
 以上でございます。
○稲葉健二議長 清水議員。
○清水みな子議員 地域からの要望がたくさんあるということが重要だと思います。
 自動車図書館は今1台で市内を回っているということで、その1台が故障した場合、仮の乗用車に乗せて回っていたというふうにお聞きしました。やはりこの1台では、先ほど言いました昭和50年から回っているということなので、その1台が故障したら、もうその後なかなか大変になるということなので、例えば、もう1台増やしていただいて、1か所に30分ではなく1時間くらい止まるとか、ちょっと工夫ができないかなというふうに思うところです。ぜひもう1台、自動車図書館も増やしていただきたいということも検討していただくように要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。


○稲葉健二議長 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
午後2時25分散会

会議録を検索したい方はこちらから検索できます。

このページに掲載されている
情報の問い合わせ

市川市 議会事務局 議事課

〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号

議事グループ
電話 047-334-3759 FAX 047-712-8794
調査グループ
電話 047-712-8673 FAX 047-712-8794