更新日: 2024年8月8日
令和6年2月 市川市議会 環境文教委員会
令和6年2月28日(水曜) 午前10時
場所
第3委員会室
出席委員
- 委員長
- 石原たかゆき
- 副委員長
- にしむた 勲
- 委員
- 門田直人
丸金ゆきこ
浅野さち
中村よしお
廣田德子(ひろたのりこ)
石原みさ子
小泉文人
中山幸紀
欠席委員
なし
説明のため出席した者の職氏名
- 文化国際部次長
- 吉田一弘
- 文化芸術課長
- 植松紀彦
- 文化施設課長
- 石川元浩
- 東山魁夷記念館施設長
- 丸山 賢
- 国際交流課長
- 山影聡香
- スポーツ部次長
- 小島信也
- スポーツ計画課長
- 櫻井千里
- スポーツ推進課長
- 矢澤昌視
- スポーツ施設課長
- 小林良二
- 環境部次長
- 品川貴範
- クリーンセンター建設担当参事
- 伊藤正宏
- 総合環境課長
- 西倉和弘
- 自然環境課長
- 北市 勝
- 生活環境保全課長
- 髙濵伸昭
- 清掃事業課長
- 青田維也
- クリーンセンター建設課長
- 柳澤義行
- クリーンセンター所長
- 峠越稔正
- クリーンセンター副参事
- 竹林英介
- 生涯学習部次長
- 後藤貴志
- 教育総務課長
- 樋口智昭
- 教育施設課長
- 小山松 健
- 青少年育成課長
- 三浦将之
- 社会教育課長
- 宮本隆之
- 中央図書館長
- 安永 崇
- 考古博物館長
- 杉山元明
- 学校教育部次長
- 池田淳一
- 義務教育課長
- 城戸三郎
- 学校環境調整課長
- 小笠原勝海
- 指導課長
- 富永香羊子
- 就学支援課長
- 日暮真司
- 保健体育課長
- 関原一久
- 学校地域連携推進課長
- 榎本弘美
- 教育センター所長
- 横田礼名
会議に付した事件
- (1)議案第72号 市川市放課後保育クラブの設置及び管理に関する条例の一部改正について
- (2)議案第73号 令和5年度市川市一般会計補正予算(第9号)のうち本委員会に付託された事項
第1条|第2項|歳出|第2款|総務費のうち第1項、第17目市民会館費、第18目文化振興費及び第25目スポーツ費
第1条|第2項|歳出|第4款|衛生費のうち第2項清掃費及び第3項環境費
第1条|第2項|歳出|第11款|教育費
第2条 継続費の補正のうち教育費
第3条 繰越明許費の補正の追加のうち衛生費清掃費、環境費及び教育費並びに変更のうち教育費
第4条 債務負担行為の補正の追加及び変更 - (3)議案第77号 令和6年度市川市一般会計予算のうち本委員会に付託された事項
第1条|第2項|歳出|第2款|総務費のうち第1項第17目市民会館費、第18目文化振興費、第22目国際交流費、第23目東山魁夷記念館費及び第25目スポーツ費
第1条|第2項|歳出|第4款|衛生費のうち第2項清掃費及び第3項環境費
第1条|第2項|歳出|第11款|教育費
第2条 継続費のうち教育費
第3条 債務負担行為のうち第26段から第30段、第33段及び第34段
※議案の内容については総務課のページをご参照ください。
会議概要
午前10時2分開議
○石原たかゆき委員長 ただいまから環境文教委員会を開会する。
○石原たかゆき委員長 まず、審査に当たっては一問一答制が導入されているので、委員の皆様においては、質疑冒頭に私、委員長に対し発言方法、1、総括、2、初回総括2回目以降一問一答、3、質疑項目を全て述べてから一問一答を申し出た上で質疑されるようお願いしたい。
○石原たかゆき委員長 議案審査に入る。
理事者の方々においては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は、職名を名のった上で発言するよう願いたい。
○石原たかゆき委員長 議案第72号市川市放課後保育クラブの設置及び管理に関する条例の一部改正についてを議題とする。
提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○青少年育成課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査くださるよう、お願い申し上げる。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。――質疑を終結する。
討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 討論を終結する。
採決する。
本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
次に移る。
○石原たかゆき委員長 議案第73号令和5年度市川市一般会計補正予算(第9号)のうち本委員会に付託された事項を議題とする。
提案理由の説明を求める。
〔文化施設課長、文化芸術課長、スポーツ施設課長、クリーンセンター所長、清掃事業課長、クリーンセンター建設課長、総合環境課長、自然環境課長、教育総務課長、指導課長、教育施設課長、就学支援課長、保健体育課長、考古博物館長、社会教育課長、中央図書館長、青少年育成課長 説明〕
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
○中村よしお委員 先に項目を挙げてから一問一答で伺いたい。
補正予算書50ページの清掃費、51ページの報酬、給料について、64ページ、教育費、学校教育指導費、7節報償費が不採択になった説明を伺いたい。66ページ、小学校費、学校管理費、工事請負費、改修工事費はいいことだと思うが、伺いたい。68ページの中学校費も同じである。68ページ、学校給食費の借上料における契約差金574万5,000円の応札者数と、受けた業者は市内の業者なのか属性を伺いたい。学校保健費と71ページの社会教育費の給料は、職員が当初の予定よりも採用が少なかったということであるが、人数は何人か。実際の業務に支障が生じないのか。放課後子ども教室運営委託料の契約差金が生じているが、応札者数と受けた業者の属性を伺いたい。71ページ、放課後児童支援員等処遇改善臨時特例国庫交付金償還金は、他の予算と重複している部分を返したということであるが、こういったことはあるものなのか伺いたい。
まず、清掃費については、会計年度任用職員報酬の一般のところが不足をしているので、その下の技能のほうから一般に持ってきたということであるが、技能の人を一般で入れたが、やっている仕事は技能という趣旨なのか。
○クリーンセンター所長 内容は、技能労務職ではなく一般の行政職業務になっている。技能労務職となると資格を持っている方で、主な業務はプラントの中に入って作業することとなっているが、事務作業がメインの仕事となっているので、技能ではなく一般行政で、トータルではマイナス50万円となる。
○中村よしお委員 私が申し上げたいのは、資格を持っていて、本来技能で入る人が一般に入ったということではなく、技能を採用しようとしていたのであれば、こちらのほうは落とす必要はなかったのではないか。2人それぞれで採用すればよかったのではないか。
○クリーンセンター所長 今回は資格者を予定していたが、内務事務を行うために技能労務職ではなく一般の行政職の業務を行っている。
○中村よしお委員 本来は技能の資格を持った人が必要だということで予算を組んでいたのに、ここを落としてしまうというのは、本来要らなかったのではないかという積算の妥当性に疑問が残るということを指摘しておく。
65ページの中学校夜間学級調査研究運営協力者報償金が不採択になった経緯の説明を願いたい。
○指導課長 不採択になった理由は、評価の点数の順番の不採択であるが、近年、夜間学級の設置数が増加しているため、採択予定の数に対して多くの申請があり、本市は20年間、採択し続けているので、その点で不採択になったと考えられる。
○中村よしお委員 分かった。結構である。
67ページ、68ページをまとめて伺う。国の交付金を活用することはいいことだと思っているが、この財政的な効果と、これをやることによって、当初の計画よりも前倒しになっているのではないかと想像するが、その2点について説明を願いたい。
○教育施設課長 工事請負費について、校舎等改修工事の内容は、小学校において国分小学校照明改修工事はLED化で、このほか3校がLED改修工事になる。次に、大洲小学校冷暖房設備改修工事、妙典小学校給食室冷暖房設備改修工事、鬼高小学校23棟外壁及び屋上防水改修工事、稲荷木小学校コンクリートブロック塀改修工事である。トイレの改修工事は、稲荷木小学校、鶴指小学校、大洲小学校の3校である。中学校では、第八中学校の照明のLED化改修工事、第七中学校の空調設備改修工事、第五中学校の外壁及び屋上防水改修工事、妙典中学校の外壁改修工事、トイレ改修工事は大洲中学校となっている。
工事の内容は以上である。今申し上げた工事全てにおいては国の補助金を活用し、事業費の補助率が7分の2で上限がある。したがって、特別財源として歳入が入るので、その分、市の負担が減る効果がある。
前倒しについては、トイレは計画的に年度ごとに学校を決めているので、令和11年度までに2系統目のトイレ改修が全て完了することになる。
○中村よしお委員 よく分かった。特に学校の外壁が傷んでいるところが多いので、計画的にやっていただいているということで、引き続きお願いしたい。
次に、学校給食室冷暖房設備借上料の契約差金が出ているが、応札者数と落札した業者の属性を説明いただきたい。
○保健体育課長 学校給食室冷暖房設備は、入札の参加業者は4者で、三井住友ファイナンス&リース株式会社と契約をしている。冷暖房施設は今年度9月から運用しているが、工事の業者は第一セントラル設備株式会社である。
○中村よしお委員 よく分かった。
学校保健費、職員の異動等に関する給与費と71ページの社会教育総務費の職員の異動等に伴う給与費の理由と業務に支障がないのか説明願いたい。
○教育総務課長 学校保健費の主な理由は、該当する職員は保健体育課の学校保健グループの職員1名が、課内異動で学校保健グループ以外のグループに異動したことから、事務局費の対応となった。社会教育費の主な理由は、中央図書館で司書が1名退職している分が不補充になっている。現状では、いずれも支障なく業務は行われている。
○中村よしお委員 分かった。ここでとどめるが、支障がないと言わざるを得ないと思うが、人手が少なければ、その分、職員の負担は当然増えると思う。心配なのは、補充ができていない理由をしっかりと捉えて、不足がないように取り組んでいただきたい。これで結構である。
次の放課後子ども教室運営委託料も契約差金が出ているが、応札者数と落札した業者の属性について説明願いたい。
○学校地域連携推進課長 放課後子ども教室運営委託料入札者数は6者である。そのうち入札落札業者は、株式会社アンフィニ、株式会社エデュケーショナルネットワーク、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社の3者である。
○中村よしお委員 分かった。これは結構である。
○青少年育成課長 第8目青少年育成費の償還金について説明する。償還金は、令和3年度2月、3月、令和4年度4月から9月まで、その後も永続的に補助を行うことを前提として、国が100%の補助金として出していただいたものである。本市においては、令和3年度中に令和4年度の9月分まで請求していただいたが、その後、令和4年度に国からの通知で、再度交付申請を行うよう指示を受けた。私どもとしては、重複することが前提となっていたので、県に何度か確認したが、償還金ありきで対応するように説明を受けたため、改めて受けたものである。
○中村よしお委員 意味は分かった。これは結構である。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 1問だけを一問一答で伺いたい。
中村委員の聞いた64ページの学校教育指導費で不採択となった理由は分かった。実際の調査研究の内容について伺いたい。
○指導課長 調査研究の内容は、夜間学級に在籍している子どもたちに対して、教職員がどのような指導を行っているのか、また、子どもたちがどのようなことで指導を受けて、指導内容が向上しているかについて、研究を行ってきた。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 市川市には大洲に夜間中学がある。直近の様子は分からないが、以前伺ったときは、外国人ばかりで日本語教室のような様子であった。日本人の地元の子どもたちも受け入れられるような教室をつくってもらいたいと議場でも以前要望したが、どのようになっているのか。
○指導課長 日本人の子どもを受け入れていないということは決してない。希望があれば受け入れていくという状況である。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 受け入れていないということはよく分かっているが、日本人の生徒が見学に行くと、日本語学校みたいな感じなので行かないという話も聞いたことがある。日本人の生徒も受け入れられるような夜間中学をつくっていただきたいと要望して、終わる。
○門田直人委員 1問だけ伺いたい。
67ページ、小学校費、工事請負費、トイレ改修工事費について先ほども説明があったが、稲荷木、鶴指、大洲の3校で行われ、令和11年度までに完了するという答弁であったが、トイレの和式を洋式に替えることがメインだと思うが、具体的に何%から何%にこの段階で替わって、令和11年度までには何%から100%になるのか数字を伺いたい。
○教育施設課長 学校トイレの改修については、先ほど説明した工事請負費で行うものだけでなく、修繕で行っているものもあるので、工事費だけで行ったもののパーセンテージはこの場では示せない。全体としての洋便器率は、令和5年度末現在の小学校の便器は2,634基に対して1,772基改修済みで、洋便器改修率は67.3%、中学校は1,178基に対して746基改修済みで、洋便器率は63.3%となっている。
令和4年度との比較でどれだけ率が上がったかは、小学校は約3.0ポイント増、中学校は3.5ポイントの増となる。令和11年度までの洋便器率は、小学校は76.2%、中学校は82.5%である。さきに申し上げた工事以外の修繕による洋便器化を含めると、小学校で78.2%、中学校で82.5%である。
○石原みさ子委員 1点のみ伺う。
68ページ、学校給食費、69ページ、委託料、学校給食調理等業務委託料の提供予定回数が下回ったということであるが、ここには百合台小が入っているのか。昨年の途中から百合台小の給食が他校に比べて、ちゃんと提供されていないという事故があり、現在も通常の給食に戻っていないと聞いているが、百合台小の学校給食が提供されていないという回数が入っているのであれば、それがどれぐらい影響しているのか金額で伺いたい。また、百合台小の給食の現状も併せて伺いたい。
○保健体育課長 百合台小の給食提供については、停電の関係で学校全体が電力不足という事案があったが、発電機等を早急に配備して、一日、二日は献立を少し変更した給食の提供を行っていたが、給食用に発電機を配備していただいたおかげで、現状は通常どおりの給食提供に戻っているところである。今後、発電機が取り除かれて電気の接続ができると伺っているので、この先においても給食の提供は問題なくできると考えている。
○石原たかゆき委員長 回数が下回っているのは、百合台小がなかった分はどの程度影響しているのかについてもお願いしたい。
○保健体育課長 回数は、当初、契約の関係で少し多めに日数を取っているが、学校の授業等の日数は減っていて、百合台小も通常の日数でカウントされている。
○石原みさ子委員 今の答弁によると、百合台小学校では2日程度、献立は変えたが、給食を提供できなかった日は生じていないという理解でよいか。
○保健体育課長 そのとおりである。
○石原みさ子委員 結構である。
○にしむた 勲副委員長 2点伺う。
67ページ、17節備品購入費、69ページの中学校でも同じ備品購入費でピアノの差金について、2点目は8ページの債務負担行為、次期クリーンセンター整備運営事業者選定支援委託費についてである。
最初の備品購入費については、小学校と中学校で同時にピアノを購入するということは、期間がもともと決まっていて、減価償却となっているのか。
もともとの金額はどれぐらいか。また、どこから買っているのか。国内の業者なのか海外なのか伺いたい。
○就学支援課長 期間については、おおむね35年を経過したピアノを計画的に購入し、今回は小学校、中学校それぞれ購入している。
1台当たりは約200万円程度で購入を予定していたが、半額程度となった。
契約先は株式会社伊藤楽器八幡営業所から購入している。
○にしむた 勲副委員長 1台当たり200万円は小学校も中学校も同じで、差金が300万円、500万円出ているということは、何台も買っていると思うが、全部一斉に入れ替えるのか。
伊藤楽器から全部購入するということは、入札はないのか。
○就学支援課長 小学校、中学校はまとめて入札をかけていて、小学校が3校に対して3台、中学校がグランドピアノ4台とアップライトピアノを2台購入している。
全て入札で伊藤楽器が納品している。
○にしむた 勲副委員長 今、ピアノを作っている会社はそんなにないと思うが、応札した会社は何者あるのか。
○就学支援課長 3者応札をして、伊藤楽器1者に決まった。
○にしむた 勲副委員長 債務負担行為の、選定支援委託事業は、計画を1年延長すれば、また1年延長するということであるが、永遠にそのようにしていかなければならないのか、詳しく分からないので、内容等伺いたい。
○クリーンセンター建設課長 永遠に延長する前提で動いてはいない。今回、この補正予算と来年度予算を併せて事業者選定を進めたいと考えているので、それを前提に、今回、アドバイザリー委託契約をこの補正予算でお願いしている。現在やっている内容は、事業者選定に向けての募集書類の作成等をアドバイザリー業務で委託している。当初は令和5年度から6年度にかけて選定を終える計画でスケジュールは組んでいたが、それが令和7年度まで延びることにより、事業者募集・選定の支援など契約締結に係る支援、来年度予算で予定している有識者意見交換会の会議資料等の作成、運営の支援等の業務が令和6年度に移ることで、繰越明許費と債務負担行為の設定を併せてお願いすることになった。
○にしむた 勲副委員長 令和6年度で終わっていれば、そこで終わっていたのが1年延びて、その1年分は無駄になったのではないか。最初は令和6年までで契約していたはずであるが、その辺はどうか。
○クリーンセンター建設課長 当初、この事業について、発注時期をいつにするか見極めていたことから、今回、令和6年度でこの事業を進めることになったので、今年度進めてきたものについては、そのまま来年度に生かしていくので、一切無駄になっているということはない。これまでやってきたことを生かして、令和6年度、事業者選定にそれをベースに進めていくことを考えている。
○にしむた 勲副委員長 結構である。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 質疑を終結する。
討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 討論を終結する。
採決する。
本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
次に移る。
○石原たかゆき委員長 議案第77号令和6年度市川市一般会計予算のうち本委員会に付託された事項を議題とする。
審査に当たっては、お手元に配付の審査順序のとおり進めるので御了承願いたい。
まず、第2款総務費第1項総務管理費のうち第17目市民会館費、第18目文化振興費、第22目国際交流費、第23目東山魁夷記念館費、第25目スポーツ費について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べ大幅に変わった点について説明願いたい。
〔文化施設課長、文化芸術課長、国際交流課長、東山魁夷記念館施設長、スポーツ計画課長 説明〕
○石原たかゆき委員長 説明が終わった。
これより質疑に入るが、質疑に当たってはページ数、項目を明示されてから質疑されるよう願いたい。
質疑はないか。
○中村よしお委員 初めに項目を述べる。
147ページ、東山魁夷記念館費、17節備品購入費で、東山魁夷先生の研究で絵画を購入するということである。絵画購入費の内容について詳しく説明いただきたい。149ページ、7節報償費、スポーツ競技大会出場賞賜金の内容について、153ページ、工事請負費、北市川運動公園整備工事費と、それに関係して補償補塡及び賠償金、工作物等移転補償金について。
1点目、絵画購入費の金額と内容、必要性について説明願いたい。
○東山魁夷記念館施設長 147ページ、第17節備品購入費の内訳は、温湿度計測器具と絵画購入となっている。絵画購入は2点ある。日本画の「ひよこ」と「猿の親子」で、いずれも約100万円と見込んでいる。この作品は、東山魁夷画伯夫人の父親である川﨑小虎画伯の描いた絵である。この川﨑小虎画伯は、東山画伯がとてもお世話になったということと、絵についても多大なる影響を与えたところから、今回、東山魁夷記念館としては、画伯以外の周辺についての顕彰も含めて必要と感じて、このような形に至ったものである。
○中村よしお委員 必要なものは計画的に購入をし、整備をしていくということはあるのか。あればどのような計画を立てて進めているのか。
○東山魁夷記念館施設長 現在、絵画購入の計画はない。今回の絵は、以前、特別展「川﨑家の系譜」として、展覧会の中で展示したもので、遺族の日本画の方たちから東山家と川﨑家を顕彰するに当たり重要なテーマの位置づけになるということも聞いたことから、今回購入に至った。
○中村よしお委員 引き続き東山開記念館の内容が、より充実をしていくように進めていっていただきたいことを要望する。これで結構である。
次に、149ページ、スポーツ競技大会出場賞賜金は、当初の費目から国際大会にも進めていくという話であったが、それに至った経緯と金額の内訳について説明をお願いしたい。
○スポーツ推進課長 149ページ、スポーツ競技大会出場賞賜金は、以前はスポーツ大会に出場するための交通費、宿泊費の補助金として支出していたものを、スポーツ大会に参加することを祝う賞賜金として費目の振替を行ったものである。これをすることにより、例えば全国大会が東京で開かれた場合、今までは東京までの交通費しか出すことができなかったが、一定の金額を賞賜金として出すことができるよう、他市の事例に倣い制度の振替を行ったものである。
内訳について、今までは関東大会、全国大会に出場する方しか対象としていなかったものを、国際大会に出場する選手が増えてきたことから、国際大会に出た方も賞賜金の対象としている。全国大会に出た方は1人1万円、国際大会に出た方は1人3万円、全国大会に出る団体は1団体で10万円、国際大会に出た団体は1団体30万円、合わせて95万円で計上している。
○中村よしお委員 この金額等、制度については、先進自治体の事例を参考につくられたと理解したので、これは結構である。
金額については、様々な立場の方がスポーツで結果を出して出場していくところについて、そういった方が経済的なところにストレスなく出場し、いろいろなことにチャレンジできる環境整備を進めていただきたいということを要望する。これは結構である。
153ページ、北市川運動公園整備工事費についての経緯と工作物等移転補償金について、この金額の積算の根拠について説明願いたい。
○スポーツ推進課長 北市川運動公園整備工事費4,000万円について、J:COM北市川スポーツパークは2017年にオープンし、今回整備する土地は、当初計画時に計画範囲として入っていた土地であるが、その時点では土地の持ち主が梨畑を継続したいということで購入することができなかった土地であったが、持ち主との話合いがつき、賃借して来年度以降、借りた土地を整備するための工事費となる。約1,400㎡の土地をバスケットコート1面とスケートパークを併せて整備する。工作物等移転補償金900万7,000円は、梨畑を更地にするための移転補償費となる。梨の木を伐採する費用、梨棚を撤去、移設するための費用を、今年度の委託費で、梨の本数や梨棚の大きさを測り、積算した金額900万7,000円を計上したものである。
○中村よしお委員 内容は分かった。土地の賃借契約の内容を説明願いたい。
○スポーツ推進課長 固定資産税評価額を基に積算している。所有者が2人で、1か月当たり賃借料として2人分を合わせて8万8,800円を7月から3月までの9か月分80万円を計上している。
○中村よしお委員 分かった。これにとどめておく。
○浅野さち委員 2項目伺いたい。
135ページ、行徳公会堂天井等改修事業について、151ページ、12節委託料、夢の教室運営委託料について。
1項目めの135ページ、行徳公会堂天井等改修事業の工期と、その他の部屋の影響はどのようになるのか。
○文化施設課長 工事の期間は、令和6年3月から令和7年7月末までを予定している。
影響については、令和6年2月から令和7年9月末まで行徳公会堂を休館として、ほかの文化施設である文化会館や全日警ホールを利用いただけるように案内している。
○浅野さち委員 行徳公会堂のほかの部屋は大丈夫なのか。
○文化施設課長 令和6年2月から令和7年9月にかけて行徳公会堂を休館としているので使えない。
○浅野さち委員 分かった。
次に、151ページ、夢の教室運営委託料はどのような内容で、どこに委託するのか。
○スポーツ推進課長 夢の教室は、市内の小中学校や特別支援学校を対象にして、オリンピックなどの大舞台で活躍した選手を小学校、中学校に派遣し、その方が夢に向かって努力した内容の話を語っていただき、仲間と協力することや夢を持つことの大切さを教える内容となる。こちらは日本サッカー協会と協定して行っている事業で、委託先は日本サッカー協会となる。
○浅野さち委員 サッカーの選手だけなのか。
○スポーツ推進課長 サッカー選手だけにこだわらず、多種多様にわたるスポーツ選手が講師となっている。
○浅野さち委員 日本サッカー協会がサッカーだけではなくていろんなところをコーディネートするという意味か。
○スポーツ推進課長 そのとおりである。
○浅野さち委員 分かった。
○門田直人委員 153ページ、14節工事請負費について1点伺いたい。
工事請負費には新設工事費、取りこわし工事費、改修工事費の3項目があるが、民間の環境保護団体が、周りの植林を数百本切った後、その倍の数を植林することを発表されたが、これはスポーツ部の管轄と考えていいのか。管轄ならば、どのような計画があったのか、その金額について伺いたい。
○スポーツ推進課長 樹木を植えるための計画、費用ということでよいか。国府台公園野球場を整備する際に樹木を必要に応じて伐採した。その分は公園全体で倍の樹木を植えるとお話しした。今回の工事請負費の中には、樹木を植樹するための費用は含まれていない。公園全体の計画は、これからも続く。この後、体育館、陸上競技場の管理棟の建て替え、その後に公園全体の通路等の整備を行うので、その中で必要に応じて樹木を植えていく予算も計上していく予定である。
○門田直人委員 この中には植林の金額は現時点では含まれていないのか。
○スポーツ推進課長 含まれていない。
○門田直人委員 今後は公園緑地課とも相談しながら、総合的に考えていくということでよいか。
○スポーツ推進課長 国府台公園なので、他課とも協力しながら進めていく。
○門田直人委員 分かった。
○石原みさ子委員 142ページ、国際交流費、委託料を1点伺いたい。
外国との公式訪問団等受入れ・派遣等委託料の内容を詳しく伺いたい。委託料は国際交流協会への委託料なのか、ほかにもあるのか。その下の多文化共生推進事業委託料も同じ質疑で、内容、回数、委託先を伺いたい。
○国際交流課長 委託料の1点目、外国との公式訪問団等受入れ・派遣等委託料の内訳は、全部で5点ある。ガーデナ市公式代表団の受入れが191万3,414円、楽山市青少年代表団の受入れ業務委託が415万9,100円、イッシー・レ・ムリノー市公式代表団の受入れ業務委託が50万2,827円、カゼルタ市公式代表団の受入れ業務委託が40万7,000円、市川市公式団ローゼンハイム市派遣に係る通訳の委託が139万8,100円、合計838万1,000円となる。
委託先は、ローゼンハイム市の派遣に係る通訳業務委託は、まだ決まっていない。それ以外の海外都市の受入れ業務は市川市国際交流協会に委託する予定である。
2点目の多文化共生推進事業委託料は、日本語ボランティア養成講座業務委託が60万円、多文化共生出前講座業務委託が67万6,000円、合計127万6,000円を計上している。
委託先は両方とも市川市国際交流協会の予定である。
○石原みさ子委員 ガーデナ市からは公式訪問団が来たばかりだと思うが、来年度はガーデナ市から青少年を受け入れるための金額ということか。
公式訪問団の予定は、イッシー・レ・ムリノー市とカゼルタ市の2件あると理解したが、カゼルタ市は、これまでIIAの中にカゼルタ専門の委員会はつくられていないが、どのように対応するのか。
多文化共生推進事業は、日本語ボランティア養成講座は、いつ頃、何回を予定しているのか。
○国際交流課長 ガーデナ市公式代表団の受入れについては、本年度、ガーデナ市より公式団の受入れを行ったところである。今年は市川市制施行90周年で、本市は5都市と締結しているが、ガーデナ市が一番古い付き合いがあり、昨年60周年を迎えたこともあり、いらしたときに市長同士の話で、ガーデナ市を90周年に合わせて招待することを予定している。
カゼルタ市の代表団受入れの国際交流協会への委託は、確かに以前は国際交流協会の中では都市ごとに委員会を設けていて、カゼルタ市については委員会を立ち上がっていなかったが、昨年10月に国際交流協会の中で組織の改変を行い、委員会を廃止して都市交流部会を立ち上げた。こちらの都市交流部会でカゼルタ市の受入れについても対応していただこうと考えている。
日本語ボランティア養成講座の委託は、9月頃に広報等で募集をし、11月頃から3月まで、13回の講座を予定している。受講は24名を予定している。
○石原みさ子委員 結構である。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 次に移る。
○石原たかゆき委員長 次に、第4款衛生費のうち第2項清掃費及び第3項環境費並びに債務負担行為のうち第26段から第30段について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べ大幅に変わった点について説明願いたい。
〔総合環境課長、清掃事業課長、クリーンセンター所長、クリーンセンター建設課長、生活環境保全課長、自然環境課長 説明〕
○石原たかゆき委員長 説明が終わった。
これ以降は午後に回す。
休憩する。
午後0時6分休憩
午後1時開議
○石原たかゆき委員長 再開する。
これより質疑に入るが、質疑に当たってはページ数、項目を明示してから質疑するよう願いたい。
質疑はないか。
○中村よしお委員 269ページ、12節委託料で労務単価が増となったという説明があったが、その労務単価増の内容について、275ページ、7節報償費、報償金、次期クリーンセンター整備運営事業有識者意見交換会委員報償金、12節委託料、次期クリーンセンター整備運営事業者選定支援委託料、277ページ、7節報償費、報償金、地域新電力会社共同事業者選考委員報償金、279ページ、18節負担金補助及び交付金、補助金、電気自動車等導入補助金、281ページ、13節賃借料、航空機騒音自動測定システム機器賃借料、補助金、猫不妊手術費等助成金、283ページ、12節委託料、特定外来生物捕獲調査委託料、285ページ、18節負担金補助及び交付金、負担金、広域連携森林整備等協定負担金、令和6年度当初予算案説明書の78ページ、衛生費の4市川市地球温暖化対策実行計画策定事業について。
269ページ、委託料の労務単価が増となったという説明であったが、この中身を詳しく説明いただきたい。
○清掃事業課長 質疑の委託料は人件費、車両費、その他で積算しているが、労務単価の金額は国交省の千葉県基準を基に算出している。参考までに、作業員は前年度より1日当たり1,500円、運転手は前年度より1日当たり1,400円の増となっている。
○中村よしお委員 説明は理解した。
275ページ、次期クリーンセンター整備運営事業有識者意見交換会委員報償金で、懇談会の設置とその中身について詳しく説明いただきたい。
○クリーンセンター建設課長 有識者意見交換会の設置目的は、令和6年度に事業選定を行うに当たり、公平性、透明性を確保するために、有識者による意見聴取をいただきながら事業選定に当たることを考えている。廃棄物等の専門家に意見をいただくことを考えている。
○中村よしお委員 設置された日にちと、メンバーは何名ぐらいいて、廃棄物の専門家は、例えばクリーンセンターの専門家、建設に関する専門家も入っているのか詳しく説明願いたい。
○クリーンセンター建設課長 設置の日付は、今、手続中で準備をしている最中で、正式に設置日を申し上げる段階ではない。専門家については、今回クリーンセンター建設に向けて、施設の設備やDBOの事業選定に造詣の深い専門家に意見をいただくことを考えている。今現在では5名程度を考えている。
○中村よしお委員 分かった。これからの設置であるが、次期クリーンセンターの整備については、市民からの注目も高いので、この意見交換会が実のあるものになるようにしていただきたい。その都度、必要なことについては議会にもお知らせいただけるとありがたい。これで結構である。
次期クリーンセンター整備運営事業者選定支援委託料は中身がよく分からないので、内容について説明願いたい。
○クリーンセンター建設課長 委託料の内容は、今年度もアドバイザリー業務委託を続けていただいている最中であるが、現在は募集書類の作成を行っていただいている。来年度に本格的な事業者選定に入るので、事業者募集、選定の支援、最終的には契約締結に係る支援業務も想定している。先ほど委員から指摘のあった有識者意見交換会の会議資料の作成、運営支援、議事禄の作成などを委託することを考えている。
○中村よしお委員 確認する。この委託先はアドバイザリー契約を結んでいる企業という理解でよいか。
○クリーンセンター建設課長 そのとおりである。
○中村よしお委員 最後の確認で、先ほどの補正予算で来年までの契約を結んでいるということであるが、補正で組んでいる予算はここに書いてある委託料は含まれているのか。
○クリーンセンター建設課長 順を追って説明する。これまで、次期クリーンセンター整備運営事業に係る事業者選定アドバイザリー業務委託の契約を令和4年度から令和6年度までの3年度で契約したが、今回、スケジュールの見直し等あり、最終的には令和7年度まで業者選定のスケジュールが延びたことにより、令和4年度、令和5年度、令和6年度、令和7年度の4年度にわたって業務を進めることとなった。予算は739万6,000円であるが、先ほど補正予算で繰越明許費を承認いただいた1,273万8,000円を合わせて、最終的に令和6年度の事業費は2,013万4,000円で業務委託を依頼することになっている。最終的に令和7年度も業務が残り、それについては先ほど900万円の債務負担行為の設定を承認いただいたものである。
○中村よしお委員 理解した。アドバイザリー契約の中身がどうなっているか疑問に思う。それがそのほかの予算にもし出てきているとなると、余計分かりづらくなると思ったので質疑した。これは結構である。
277ページ、地域新電力会社共同事業者選考委員報償金について、選考委員会の設置日と内容について、メンバーは何名か、この目的は何か、期日はいつまでなのか。
○総合環境課長 地域新電力会社は、脱炭素化社会の実現に向けて、二酸化炭素排出量を削減するために、エネルギーの地産地消、再生可能エネルギーの利用促進を目的として立ち上げる。立ち上げるに当たり、専門的な見地から共同事業者を選定していくために、令和6年度の設立を目指して、外部審査を含めた公募型のプロポーザルによる選考を検討しているところである。メンバーは3人を予定していて、予算は1人当たり9,100円の3人で、これを3回実施することで8万2,000円の予算計上としている。期日は、4月に入ってからこの会を立ち上げる予定で、はっきりとした期日は決まっていないが、3か月程度の中で決めていけたらという想定で進めている。
○中村よしお委員 今の話で、期限がいつまでというのはないが、9,100円掛ける3人掛ける3回と説明があった。毎月あるということではなくて、3回実施するということなのか。3回という数は決まっているという話なので、それを終えれば選考委員会としての意見の取りまとめはできるという理解でいいか。
○総合環境課長 一般的な回数として3回として計上しているが、月1回という想定はしていない。必要に応じて行い、3回の中で決めていけたらと想定している。
○中村よしお委員 地域新電力会社の立ち上げは令和6年度中という理解でいいのか。
○総合環境課長 これまでも説明させていただいているが、令和7年2月の設立に向けて準備を整えているところである。
○中村よしお委員 分かった。質疑はこれでとどめるが、回数も令和7年2月の立ち上げを目指していくのであれば、この委員会はこれから設置する、報償金の予算は出す、日程はこれからだというのは遅いと思ったので、そこは指摘をしておきたい。
279ページ、18節、電気自動車等導入補助金、この電動バイクについては、確かにそのようなニーズはあると思うが、本市で電動バイクの補助金を申請する見込みについて、補助金予算の積算根拠につながるわけだが、そこの見立てについて説明いただきたい。
○総合環境課長 電動バイクに関しては電動自動車等導入促進事業に入る。見込みとしては、令和6年度は25件で予算を計上している。
○中村よしお委員 25件はそれなりの根拠があるのか。
○総合環境課長 市川市の普及の状況の推移を見て、この25件を算定している。
○中村よしお委員 市内の電動バイクの保有台数を押さえているということで、根拠は分かったので、これで結構である。
281ページ、航空機騒音自動測定システム機器賃借料について、航空機騒音自動測定システムの目的、効果を説明願いたい。
○生活環境保全課長 航空機騒音自動測定システムの導入の目的は、平成22年に羽田空港のD滑走路が運用を開始した。この運用開始に伴い、これまでの市川市上空を通る航空の経路が若干変更となった。これに伴い、天候により低い高度で飛ぶことがあるので、これに対して市民から多数の苦情をいただいた。対応としては国の空港なので、千葉県一体で対応しているところである。市内の状況として騒音の動向を把握する必要がある。それをもって賃借で測定システムを導入して、日々、騒音の状況を計測している。
効果は、先ほど申し上げた県の協議会において、それぞれの騒音値を取りまとめて提出している。この取りまとめの結果を持って、県で合わせて国へ要望する。市内の測定については、県全体の要求の一部として成り立っている。
○中村よしお委員 効果のところで説明は分かったが、実際にそれは県を通して国に言って効果が認められたのか。騒音の測定値が、生活をするに当たって支障があるということは、実際に認められる計測値は出たのか。
○生活環境保全課長 国における効果は、羽田空港の滑走路の運用については、国が順次いろいろな形で進入角度、進入方向の見直しをしている。千葉県としては、千葉県側からの進入を極力避けていただくよう働きかけを行い、近年、北側からの進入路が増設されるなど、国においても一定の考慮をしていただいた。
測定における値は、一律に環境基準が適用されるものではないが、参考までに申し上げると、環境基準57㏈が目安とすると、それを下回る状況である。
○中村よしお委員 分かった。これで結構である。
次に、281ページ、猫不妊手術費等助成金について、様々予算も増額するなど一生懸命取り組まれていることについては敬意を表すが、これまでの効果について、どのように捉えているのか、認識を伺いたい。
○自然環境課長 猫不妊手術費等助成金の効果は、実際に手術をやってきて、野良猫がかなり減ってきているのではないかという印象はある。ただ、定量的に野良猫がどれだけいるというのはなかなかつかむことができないので、それについては数値化できていない。我々担当部局からすると、飼い主のいない猫による苦情の件数が徐々に減ってきている印象がある。これについても、今年度、まだ途中ということもあるので、数値化はできていないが、感覚的には少し減っている印象がある。昨年度から、飼い主のいない猫に助成金を出したということが一定の効果だと思っている。
○中村よしお委員 分かった。令和6年度については、まだ途中であることは理解したが、その前までの苦情件数は、過去数年ぐらいで大体何件ぐらいか。これが分かることで、苦情件数が減っているのかどうかが分かると思うので、過去のものを分かる範囲で伺いたい。
○自然環境課長 猫に関わる部分で餌やりの苦情の件数を申し上げる。令和元年度は33件、令和2年度は38件、令和3年度は45件、令和4年度は32件、ここまでは横ばいであるが、令和5年度は、1月現在で10件といきなり減っている印象がある。
○中村よしお委員 分かった。
285ページ、広域連携森林整備等協定負担金は一宮町との協定で、この協定の概要は分かるが、実際の協定をして負担金をして、その効果はどのようにはかっていくのか。
○自然環境課長 一宮町と森林整備の協定をすることにより、市川市では森林が限られているので、森林の多い一宮町の森林を整備することにより、CO2の削減効果をカーボンオフセットという手法で、市川市がその分を削減したということで、一宮町の森林を整備した分を市川市から差し引くことができる。そして、これによるCO2の吸収量は、本事業では微々たるものではあるが、5年間の協定期間を通じて、67.3tという二酸化炭素の吸収量がオフセットできる。その部分はメリットと考えている。それがある意味、効果でもあると思う。
もう1点、森林のある一宮町に市川市の子どもたちを連れていくことを、次年度から順次計画していきたいと考えている。森林に子どもたちが触れることによって、森林教育にも一定の効果が今後出てくるものと期待している。
○中村よしお委員 カーボンオフセットが5年間で67.3tがどうなのかは、よく分からないので、後で調べみようと思う。この取組は、単にカーボンオフセットだけではなく、森林を守っていくというところから見れば、地下水の問題や、そこに触れることで様々ないい効果があると思っている。
次年度は令和6年度だと思うが、こういうのをやっていこうと思うのであれば、この段階でぜひ少しPRをしてもよかったのではないかという気がした。いい取組だと思う。
最後に1点、当初予算案説明書の市川市地球温暖化対策実行計画策定業務で、「専門的な知識が必要となる『施策による温室効果ガス削減効果の算定』などの項目について検討」とあって専門的な知識が必要になるが、実際にどのような対応をされるのか。
○総合環境課長 今まではこの数値を出すに当たっての積み上げは、職員でやってきた部分がある。算定方法は案分方式で、千葉県の排出量をそれぞれの市の実態に合わせて案分していくものだったが、今回、これをもっと精度の高い数値を出すに当たって、もっと細かい下から積み上げた形での数値を出す予定である。そこについて、我々もその知見がないので、そこを業者に委託を出す中で、そこの積み上げについて併せて検討しながら作成していく内容になっている。
○中村よしお委員 分かった。カーボンニュートラルの実現に向けて、より精度の高い削減効果の算定をしていくということなので、評価をしたい。あとは、こういった取組が様々大変になってくると思うが、ぜひ取組を進めていただきたい。
特定外来生物捕獲調査委託料について、私が1期目に環境文教委員会にいたときにアライグマが行徳で出て捕獲したということがあって、私にとっては結構ショッキングであったが、この中身について、どういったものの捕獲をこれまでされてきて、今回の積算はそれを根拠にしているとか、その妥当性について説明いただきたい。
○自然環境課長 予算書の283ページ、12節委託料、特定外来生物捕獲調査委託料の概算の根拠や今までの状況を説明する。令和6年度はアライグマの捕獲費用として積算している。内容は、アライグマを捕まえるための箱わな設置が10箱分、1回置くと一定期間設置することになる。中に入って捕獲されれば、そこで1回の設置が終わったことになる。入らなくても、1か月程度効果が出なければ外すことになる。実際にアライグマがかかると、最終的にかかった頭数の殺処分費として10頭分で、合わせた金額が43万5,000円計上している。この計上額については、今までの実績からするとかなり少ない金額になっている。令和4年度は殺処分数が34頭、箱わなの設置数が54箱という格段な設置をしている。令和3年度は殺処分数が19頭、箱わな設置が30箱分である。波があるものなので、今回、予算としては少なめで取っているが、実際に自然環境費の中の委託費用のやりくりの中で、アライグマを捕まえて殺処分までこぎつけるだけの事業ができると考えている。
○中村よしお委員 分かった。年々減っているということではなくて波があるということは理解したが、最後に1点だけ確認する。捕獲される場所はどこら辺なのか。
○自然環境課長 今年度途中であるが直近の情報として、行徳地区が一番多くて16頭捕まっている。原木地区が7頭、市役所辺りの北部地区が3頭で、行徳地区がかなり多い傾向が見られる。
○浅野さち委員 1項目伺いたい。
269ページ、不法投棄監視カメラの設置している条件とか、現在何基設置されていて、その効果はどうか。
○清掃事業課長 269ページ、13節使用料及び賃借料のうち賃借料、不法投棄監視カメラ賃借料の設置個所は、2か所である。設置基準は、パトロールを不法投棄の重点地区で実施していて、そちらに設置する形で行っている。
○浅野さち委員 2か所というと、かなり条件が限られていると思うが、どのような条件で、効果はどうか。
○清掃事業課長 状況としては、周りに人がいない、もしくは人通りが少ないところに不法投棄されるケースが多いので、南部、北部それぞれやっている。現状、不法投棄の場合、監視カメラを設置する場所において、警察に通報する案件は、今年度、前年度ともにゼロ件である。
○浅野さち委員 分かった。もう少し多いと思っていたが、2か所で、人の通らないところという条件があるということで、もう少し広げてもいいと思ったが、一般のところは入っていないということで、了解した。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 5項目ある。項目だけ先に述べて一問一答で伺いたい。
267ページ、コンポスト容器等購入費補助金、281ページ、補助金、猫不妊手術費等助成金、犬・猫マイクロチップ装着費助成金、275ページ、報償金、次期クリーンセンター整備運営事業有識者意見交換会委員報償金、12節委託料、次期クリーンセンター整備運営事業者選定支援委託料について伺いたい。
最初に、267ページ、コンポスト容器等購入費補助金は、今年度と同じ金額で予算をつけていただいた。議会で要望して決まった店、決まった物ではなくても補助金を頂けると変えていただいたが、直近の実績はどうか伺いたい。
○清掃事業課長 コンポスト容器の実績は、令和4年度実績として61基補助をした。令和5年の直近のデータではあるが、減少傾向にあり、令和5年12月末現在で31基の補助を行っている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 せっかく補助枠を広げていただいたが、減少傾向にあるということで残念であるが、市川市の場合はマンションも非常に多いので、コンポストは難しいと最近思っているが、こういったものの代わりの集合住宅でも使えるようなものはあるのか。
○清掃事業課長 今のところ補助を出している方から声を聞くと、容器自体の置場の問題と、コンポスト内をかき混ぜる手間がかかるという話と、委員から話のあった堆肥の行き先に苦慮されるという意見は伺っている。原則、一軒家の方で庭を持つ方とか、一部北部地区の方で、個人の方が対象で特定されているので、改めて堆肥の活用方法は検討させていただきたい。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 これは結構である。
次に、281ページ、補助金、猫不妊手術費等助成金は今年度よりも金額が上がっていてありがたいが、これは団体向けなのか、個人向けなのか。どのように中で分けているのか。
○自然環境課長 地域猫活動団体向けについては280匹を想定している。飼い主のいない猫不妊等手術の個人向けは260匹を想定し、合計540匹を想定している。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 内訳を伺った。飼い主のいない猫に対する苦情は、市川市に寄せられているのは減ってきたというお話であるが、地域猫の保護団体では、かなり増えていると聞いているので、引き続き、予算が早くなくなれば本年度のように補正をつけていただきたいと思うし、積極的に対応していただきたい。これは結構である。
次の犬・猫マイクロチップ装着費助成金は、今年度は50万円ついていたと思うが、かなり減っている理由を伺いたい。
○自然環境課長 今年度は50万円計上していたが、来年度は16万円となった理由について、今年度50万円の内訳は、この表に載っている犬・猫マイクロチップ装着費助成金分で20万円、殺処分ゼロ推進事業の飼い主のいない猫の譲渡を目的にマイクロチップを入れる場合には、1頭当たり1万円の助成、30頭分があって、合わせて50万円という計上の仕方をしていたが、今回、飼い主のいない猫のマイクロチップの装着費が犬猫不妊手術費等の補助金の中に組み込まれていて、そこで、今年度は30頭分だったが、来年度は20頭分で、実績に見合ったように減らしている。ここでいう犬・猫マイクロチップ装着費助成金が、今年度100頭分の20万円を計上していたが、これも実績がそこまで多くないということで、来年度は80頭分の16万円を計上した。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 内訳を変えたということは、申請するときにちゃんと説明があるのか。その辺の周知がどのようにされるか伺う。
○自然環境課長 まず、今年度は新規事業で載せていて、足された形で計上していたが、来年度から、もう少し分かりやすく、猫不妊手術費等助成金は飼い主のいない猫でくくっている。犬・猫マイクロチップ装着費助成金は飼い主のいる猫や犬にマイクロチップを装着する場合に助成する制度で、分かりやすく分けた。対象者が異なるので、そごはない形になると思っている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 ぜひ分かりやすく市民に周知いただきたい。
275ページ、有識者意見交換会の報償金は、令和5年度も同じ金額でついていたと思うが、まず確認する。
○クリーンセンター建設課長 令和5年度も予算化している。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 1年間、これに関しては何も進んでいなかったという理解でいいのか。
○クリーンセンター建設課長 現時点ではそのような状況である。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 分かった。仮にこれから進めていって設置をして、意見交換会で出された意見はどこに反映させていくのか。
○クリーンセンター建設課長 事業者選定の手続の中で意見を受け止めて反映させていく。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 分かった。委託料の次期クリーンセンター整備運営事業者選定支援委託料は令和4年からずっとついているが、なかなか進まない。進まなくて何年もかかっている事業に対しては、次に書かれている県の環境影響評価で、またお金がかかっている。クリーンセンターの整備事業について、私たちはこれ1枚しかもらっていないが、膨大な金額の事業である。これに当たって、アドバイザリーからの意見は聞いているのか。
○クリーンセンター建設課長 アドバイザリー支援業務委託をしているので、アドバイザリーの受注業者からは、当然、意見、情報提供等、様々いただいている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 具体的にはどんなアドバイスを受けているのか。
○クリーンセンター建設課長 アドバイザリー業務委託の中身については、先ほども申し上げた募集書類の作成、事業者募集選定支援等に向けた準備の中で必要な情報提供、また、市場調査等、様々やっていただいている内容を我々に提供していただいている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 それはやってもらっている作業の話で、どんなアドバイスをいただいているのか。
○クリーンセンター建設課長 本会議でも答弁したが、現在の建設費の高騰の状況について、どう考えるのか、今後上がっていくのか下降しないのか、また、様々な建設費高騰の中で大阪万博の建設費の部分で影響が出るのか出ないのか、また、能登半島地震の影響が出るのか出ないのかについて、るる分析結果等いただき、それについては、今後下がることはない、また、建設費においても、能登半島地震、大阪万博の建設の部分での影響はないと見ているというような形で意見をいただいている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 これ以外に資料はあるか。
○クリーンセンター建設課長 今こちら以外はない。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 これから工事期間も長いし、いろんな影響があって、また金額が上がるかもしれないという話であるが、私もこの環境文教委員会に長くいて、令和4年度のいろんな話も聞いているが、そこから2年の間でも上がっている。これから6年も7年もという先の話になると、一体幾らになるのかという不安ばかりがあるが、そのあたりはアドバイザリーの方とどのような話をされているのか。
○クリーンセンター建設課長 国のほうで建設費の高騰についての指標として示された建設費デフレーターを加味して予算化するのが重要だということは意見をいただいていて、我々のほうで、今回、環境省の算定方法を用いて積算するに当たっても、そういったものも含んで建設費の高騰も考慮した上で、今回積算させていただいた。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 結局は環境省の積算に基づいて計算をしていると代表質問でも分かるような答弁があった。そういうことなのかと思うが、私たちに提供する資料が金額の割にはさっぱりし過ぎていてよく分からないので、そのあたりもちゃんと出していただきたい。
○門田直人委員 一問一答で伺いたい。
275ページ委託料に関して、新クリーンセンターができるまでに、まだ数年あるが、その間に保守点検をする企業に年間8億円以上委託料を払うということを聞いたが、そのデータはこの予算書のどこに出ているのか。
○石原たかゆき委員長 質疑の中身をもう一度お願いできるか。
○門田直人委員 現在のクリーンセンターをあと数年間維持するわけで、その間に1年間に8億円以上かかるというメンテナンスの料金はこの予算書の中のどこに載っているのか。
○クリーンセンター所長 273ページ、12節委託料、施設管理等委託料の中に施設の維持管理等の委託料が含まれている。委員のおっしゃった約8億円については、現在のプラントメーカーが担っている維持管理料で、それ以外の様々な機械等も含めた中での委託料として、施設管理委託料の中に計上されている。
○門田直人委員 了解した。
○石原みさ子委員 当初予算案説明の冊子の31ページ、衛生費、ごみ減量・資源化促進事業について、当初予算額が昨年に比べて約2,000万円増えている理由を伺いたい。
ごみの減量化を進めていると思うが、実際、市民1人当たりのごみの量は減っているのか増えているのか。
○清掃事業課長 ごみの量は、1人当たりは僅かながら減少傾向にある。令和5年度より金額が上がっている理由は、主にプラスチック製容器包装類の資源化回収事業において増額になったと考えている。
○石原みさ子委員 1人当たりは減少傾向ということでいいと思うが、プラスチック製容器の資源化事業の予算が上がった理由は何か。
○クリーンセンター所長 新たな委託について、年度の切替えのタイミングで労務単価とか設備投資で新たに債務負担を組んで契約をする関係で上がっている。
○石原みさ子委員 結構である。
○小泉文人委員 大きく2つ、13ページ、債務負担行為750億円と275ページ、コンサルタント契約に関わる次期クリーンセンター整備運営事業者選定支援委託料について質疑する。質疑の件数は10件ぐらいある。
さきの我が会派の代表質問において、本体工事の積算根拠については、環境省が推奨する算定方法を参考にして算出していると次長から答えがあった。この500億円の算定の根拠が数字しか出ていなくて全く見えないので、さらに詳しく示しいただきたい。先ほど廣田(ひろた)委員からもあったが、我々に配られているA3、2枚、そしてこれに1枚、債務負担行為の750億円は、今ここにいる人たちが市役所に関わる中で一番大きな事業だと思っている。750億円以上の事業を市役所単体でやることはない。それなのに500億円と20年間250億円を債務負担で借金する覚悟をしてくださいというのは、我々に750億円でいいという根拠がないまま、この委員会で進められていることに違和感を持つ。根拠を示していただきたい。
さらに、その代表質問において、もう一つ答弁があったが、入札参加グループのうち1者は市内業者とするなど、入札参加資格要件に盛り込む場合等云々という答弁があった。これは入札参加グループのうち1者は市内業者とする。これは本体工事に関わるものなのか、運営に関わるものなのか。また、本体工事に関わる業者は何者あって、市内でそれを請け負える業者が何者あって、運営を請け負える業者は何者あるのか。これをちゃんと言ってもらわなかったら、1者は市内業者というのは、万が一1者しかなかったら決まっているのと一緒である。ぜひお答えいただきたい。次長でもいい。
委託に関して、今まで令和4年とお話をいただいていると思うが、再度確認の質疑をするならば、委託業者に関して、今まで仕様書は何回市役所から提示をしたのか。そして、今回、契約は2者目となるが、何回の仕様書を出して2者目となっているのか。また、先ほど答弁であったが、約3,940万円と増額補正を債務負担別個でかけているが、当初、1者使っているから、さらに約1,096万円使っていると思う。もう既に5,000万円、私たちに対して予算要求して、我々は債務負担を認めてきた。なのに、先ほどの廣田(ひろた)委員の質疑に対して、今お示しできることはないという答弁はいかがなものか。我々が5,000万円使っていいから、きちっとした業者、きちっとした入札方法でやってくださいとお願いしてきたが、今示されているものが、このA3、2枚というのは甚だ遺憾であるし、おかしい。
このアドバイザリーに関しては、令和4年9月定例会において、この委員会でも私は質疑した。課長は御存じか。
○クリーンセンター建設課長 はい。
○小泉文人委員 この質疑はどこから起きているかというと、その9月定例会で公明党の代表質問に対して、私はこの委員会で質疑した。議事録を抽出しながら質疑する。その際に、公明党の代表質問で、クリーンセンターへの質問があった。答弁では、令和6年9月定例会で契約議案を提出できればと答弁もあって、今回提出されている、そのときのアドバイザリー契約、今回提出されているコンサルタント支援を受けながら進めていくという答弁があった。それについて、皆さん方はどういうふうに進めていくのか具体的に答えてくださいと当時の課長にお話ししたら、具体的には、建設費の予算を計上するためのプラントメーカーからの見積りの徴取の支援、運営業者の募集書類の作成支援、事業者募集選定の支援、整備・運営事業者を選定する会議等の資料作成という答弁があった。先ほどから聞いている課長の答弁で言うならば、今コンサルタント、アドバイザリーが私たちにしてくれているのは何かと言ったら、入札に関わる際の仕様書の作成という話が2回ぐらい、中村委員の答弁でも、廣田(ひろた)委員の答弁でもあったが、令和4年に債務負担を認めてくれと私たちに言ってきたときの条件は、具体的には、建設費の予算を計上するためのプラントメーカーからの見積り徴取の支援、整備・運営業者の選定の支援等々ということで、幾つか細かなお願いをして、市役所の職員が全員プラントのプロではないし、私たちもプロではない。だから、プロのアドバイザリーを雇って、その人たちからの意見を聞きながらやっていこうというのは当たり前のことである。だから、我々はいいと言った。その前にもいろいろあっただろうが、今回も4,000万円を認めて、今ここに来て、この間の答弁で、環境省の指針にのっとって積算して上げてきたのが500億円である。その積算の項目数は何項目で、幾つあって、どうやって500億円なのか。私たちは全く分からない。なのに、市民の人たちには、私たちが議決したことで、もう500億円の借金を認めた、その後の20年間も250億円を認めた、それは私たちにはできない。だから、500億円の算定の根拠を出すべきである。
これについては、先ほど廣田(ひろた)委員からも話があったが、アドバイザリーを、令和4年9月に436万7,000円、その後、減額補正で121万8,000円、その次の年が2,035万8,000円、さらに追加で900万円、今年の730万円、我々は債務負担を認めて、その都度予算をつけてきているが、結果を何も見ていない。何も見ていないが、500億円借りる許可をくださいと言われて、許可できるわけない。何を根拠に500億円と250億円を言っているのか。車の見積りではない。そのときにも、何で私が40分も質疑をしたかというと、今これを読んでも腹立たしいが、議案が配られて、これに対して資料を下さいと当時の部長に言ったら、幾つかのやり取りがあった後、市長から資料の取扱いについては十二分に気をつけるように、外部へは露出するなと指示があったことで、議員からの資料請求については1枚も提示することはできないと言われて、私は怒りに震えながら質疑をしたが、今回また同じことである。また資料を何も出さない。また金額だけ許可してくれ。無理である。同じことをやっている。それで最終的に、部長はそこに立っているだけであったが、当時の課長は、これからは出せる資料はしっかりと事前に提示をして皆さんにできるだけ知ってもらって許可いただいて前に一つずつ進めてまいりたいということであった。今まで何が出たのか。何が我々のところに500億円を示す根拠が出たのか。これについては、500億円と250億円のアドバイザリーについて、ずれてもいいので答えていただきたい。
今回の示されている491億円と5億円と4億円で500億円という資料になっているが、まず491億円で消費税は割れないから、本当は幾らなのか。我々は仕様書の入札金額を教えろと言っているのではない。積算根拠を伺いたい、何で500億円を市民に求めているかを聞いている。
それと、高規格堤防、管理棟の改修はいいとして、そのほかの工事はもうないか、これは別に質疑する。
そして、ほかにも質疑が出ていたが、環境アセスについて、現状とこれからについては説明してもらわないとみんな分かっていない。なぜ今補正予算で、毎年伸びないかと質疑されているかといったら、ちゃんとそこを示さないで、お尻が決まっているからだと言わなければ駄目である。やらなければいけないと迫っている。
○クリーンセンター建設課長 まず、積算根拠については、我々としては、他の自治体の実績を基にトン単価幾らを把握した上で、環境省の算定の手引きの算定方法があるので、一般的にはプラントの設備は6乗則という方法で、規模に応じてそのまま幾何級数的に建設費が上がるものではないということで、他市の自治体の様々な実績を基に、この6乗則を用いて1t当たりの単価を出した上で、それについて、焼却施設だと423t、破砕施設だと27tで合計450tと規模が決まっているので、それを掛け合わせた上で、さらに物価の上昇率は建設費デフレーターを採用して、それを掛け合わせた上で、本体工事約491億円を出した。
また、運営費についても、他市の実績を各自治体の実績として、我々だけではなくてアドバイザリーがそれぞれの実績は調査分析して、我々に提供していただいている。その実績を基に、規模に応じてどれぐらいになっていくのかは、改めて傾向を分析してもらったものをコンサルからいただいている。それを基に、1年当たり幾らぐらい運営費がかかるのかということが出てくるので、我々のトン数に応じて、それに対して20年間かかるということで、これも入札の時期を踏まえて建設費デフレーターを掛け合わせて、実際に約250億円になると我々のほうで計算した。
委員の質疑を全部メモできていなかったら御指摘いただきたい。
入札の地元業者の1者がどこに入るのかという質疑(小泉文人委員「建物と運営を分けてもいいが、何者あるのか」と呼ぶ)まず、建物については複数者ある。何者かは、私たちのほうでは正確につかんでいるわけではない。また、運営についても、どこまでを運営とするのかが1者以上あるとは思うが、何者まであるかは正確には把握していない状況である。
○石原たかゆき委員長 今、話の中であったのが、アドバイザリーをしているが、令和4年9月の答弁と今の状況が違っているのではないかという指摘があったが、その点についての何か答えがあれば。
○クリーンセンター建設課長 令和4年9月にアドバイザリーの質疑をいただいた後、我々のほうで、こういったことをアドバイザリーにお願いするという形で説明したうちの、何が行われているかを改めて説明する。プラントメーカーからの見積り支援は実際に行っていただいている。仕様書の作成は、昨年度1回はやり取りしている。今年度は複数回以上、仕様書の内容についてコンサルとやり取りしながら詰めている状況である。
そのほかの工事はないのかという質疑については、クリーンセンター建設に伴ってクリーンスパ市川をどうするのかは、まだ決まっていないが、それに伴う周辺の整備が必要になってくることを想定する工事費がある。具体的に言うと駐車場をどうするのかが課題としてある。それは、現在検討中で、クリーンスパ市川を実際にどのようにするか、まだ確定したことは申し上げられない。業者が決まれば工事監理等の費用も当然発生するが、今回の予算の中には、まだ業者が決まっていないので入っていない。
○石原たかゆき委員長 令和4年9月にアドバイザリー契約には建設費見積り支援が入っていたが、今その言葉がもうなくなっているのではないかということに対して、なぜかということを伺っていたと思う。
○クリーンセンター建設課長 なくなっていなくて、実際には見積り支援はいただいている。言葉が足りなくて申し訳ない。
アセスについては、先ほど当初予算の説明をした中で、令和2年1月7日にアセスの報告をして、その時点ではこの事業について、環境に配慮した計画であるということで公告をしている。実際これから選定に入るということで、アセスが有効という場合、5年以内に着工しないといけないというルールがある。それを超える場合には、令和2年からもう既に5年以上たっているので、それが実際の新しい年数の間に地域の状況について、この計画を進めて影響があるかないかを改めて県に報告しなければならない。現状では、我々の認識としては、大きな変化はないと考えているが、それを改めて調査した上で県に示す必要がある。
工事関係で、工事の解体と跡地整備の費用は、この予算には含まれていないので、それについては改めて事業が確定した段階でお願いすることになる。
○小泉文人委員 先ほどは気持ちが入って、ぐだぐだ質疑して申し訳ない。もう少し整理して質疑できたらいい。
結論は、今の質疑では全く分からなくて、工事業者が決まっていないから、次に行う事業の予算も上げていない。もっと借金する、もっとお金がかかるのではないか。もっと費用が膨らむ可能性があるのか。
○クリーンセンター建設課長 総事業費からすれば、今回お願いしているDBOの予算と運営費の予算以外にかかるものはある。ただ、その金額については、今算定できていないので、ここで示すことはできない状況である。
○小泉文人委員 はっきり言って、けしからぬ。総事業費が出ていないのに、途中までの金をくれと言われても無理である。残りの分は誰が認めるのか。皆さんももういないかもしれない。僕らも選挙もあるので、どう考えても無責任である。だからこそ環境アセスの期限もあるし、アドバイザリー契約、コンサルを急いでやって来た。仕様書を何回も出し直した。あんなやり方は見たことがない。
もう1回質疑する。見積りを取る協力は得て、コンサルタント、アドバイザリーとやってきたが、皆さんで考えて500億円を今回、債務負担で本体工事を認めてほしいが、本体工事以外に解体もあるし、例えば駐車場にする整備費もあるし、私は素人だから分からないが、何十年もごみを燃やしてきて、壊したときに本当に今のクリーンセンターの跡は駐車場でいけるのか。それに対して、今そのお金は入っていないが、少しでも金をくれと言われても、幾らかかるか分からないのに、何で議員がうんと言うのか。スーパー堤防だってあるという話になる。
もう1回言う。アドバイザーはこれに関しては何と言ったのか。それとも、見積りを集めるだけで、私たちは無駄にした1,000万円も含めて5,000万円、今年も730万円をつけてくれと言われているのか、どっちなのか。それによっては予算は通らない。無理である。自分たちで電話して見積りを取ればいい。
○クリーンセンター建設課長 私のほうで説明が不足していたかもしれないので、改めて駐車場の件をお話しするが、跡地を整備して、例えばクリーンスパ市川の駐車場にすることは想定していない。あの広大な土地を駐車場にすることが現在決まっているわけではない。近くの矮小な土地を活用できないか検討している。跡地を全部駐車場にするという考えは現在ない。そこは説明不足で申し訳ない。
今、見積り以外にという話であるが、コンサルからは見積り以外にも、このような形で積算する方法があるということは内容としていただいている。その内容をベースに、同じ環境省の算定方法を使って、積算したものが、今回お願いしている経費になっている。コンサルに何も聞いていないということではなく、提案をいただいた上で、その内容を受け止めた上で積算している。
○小泉文人委員 分かった。課長が悪いと言っているわけでもない。議員と執行部として質疑させていただいている。課長も前任の方とも違うし、また、さらに前任もいた。次長、部長もそうである。
品川次長に答弁を求める。今、課長からるる説明があったが、6乗則とかデフレーターは言っていることは分かるが、やり方がこうだったと言っているだけで、お金が積み上がった根拠は何も見えない。前任の部長にも言ったが、僕らにはあなたたちが作った資料しか配られていない。外部有識者の意見書も何もない。分からないから毎回、大きい金額やその節目で質疑する。今回、750億円を議員に認めてくれとの資料がこれだけで、外部の声を誰か聞いたことがあるのか。これは私が数年前にやったのと一緒だし、令和4年のときも言ったが、僕はこれを10年以上追いかけてきていて、あなたたちは毎回自分たちの資料しか出してこなくて、何年前には見積りがあると言ってきた。だが見積りは1回も見たことはない。それはいいが、その後コンサルタントもぐちゃぐちゃしていたようで、仕様書は3回、契約は2回、2者、その間にあった会社1者はどこかで談合で逮捕された事件まであったと聞く。その節目に資料を出せるものは出してください、環境アセスの件もあると早く進めてきたのに、また同じ。上がっている理由が、今度は大阪万博と能登半島、東京オリンピックの前と一緒だ。そのときには600億円。また今度、750億円で設計して2年後、我々が委員改選して後半に入ったとき、今度は950億円と誰かが言ってくるのか。議員はそんなに甘くない。外部有識者の資料が見たいので、委員長、休憩してください。
○石原たかゆき委員長 休憩する。
午後2時26分休憩
午後2時33分開議
○石原たかゆき委員長 再開する。
○小泉文人委員 幾つかの答弁をいただいたが、今のところ500億円、さらに運営20年間の250億円、合計750億円の債務負担行為の根拠が乏しいと思う。その根拠をしっかりと示せるように、ここ数年間、また別個の債務負担行為を行っているアドバイザリーの契約書、また、今回、500億円になるという外部のアドバイザリーの結果等も見られれば、資料として提出していただきたい。また、資料提出が厳しいようであれば、アドバイザリーコンサルタントの証人を求める。
○石原たかゆき委員長 小泉委員から、クリーンセンター整備事業等について、るる資料提出の要求がある。提出を求めることとしてよいか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 御異議なしと認める。よってこの件に対する資料の提出を求める。
審査を続ける。
○にしむた 勲副委員長 1問伺いたい。
271ページ、11節役務費、電力託送手数料は、電力を売却している電力会社に対して配送の手数料として払うものなのか。今年度から出てきたが、こういうふうに取られるということが決まっていたことなのか。地域新電力会社をつくった場合には、地域新電力会社にクリーンセンターの電力を売却するという話も聞いているが、このような手数料は新電力会社に支払うものなのか。
○クリーンセンター所長 電力の託送手数料は、従来、送配電網を利用していた際の託送料金は小売電気事業者が全額を支払っていた。これが令和6年度より発電事業者も託送料金の1割を負担する形に変わったことから、この発電電力の託送料がかかってきている。もう一つ、アンシラリーサービスという送配電ネットワーク周波数制御手数料についても、令和5年11月の発電機の整備の内容で、今年度、発電機を更新したことにより新たなサービスとして、特別高圧、または高圧ということで、市川市には大きい施設はクリーンセンターだけではあるが、東電の周波数の制御を安定的に行うサービスということで、新たに売電をする際に発生する費用として挙げたものになる。
○にしむた 勲副委員長 その上の制御手数料を含めて東京電力に対して支払っているものか。それから、間に新電力会社が入った場合には、そこに払うことになるのか。
○クリーンセンター所長 今回、東京電力パワーグリッドに一般送配電を使っているということで支払うものになる。地域新電力会社については、アンシラリーサービスは確定していないので、まずは送配電の東京電力に対する使用料として1割負担するものになっている。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 次に移る。
○石原たかゆき委員長 次に、第11款教育費第1項教育総務費について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べ大幅に変わった点について説明願う。
〔教育総務課長、指導課長、教育センター所長 説明〕
○石原たかゆき委員長 説明が終わった。
これより質疑に入るが、質疑に当たってはページ数、項目を明示されてから質疑されるよう願いたい。
質疑はないか。
○中村よしお委員 1問だけ伺いたい。
375ページ、委託料、入学準備金貸付金償還金債権回収強化事業委託料について、実際に債権の件数、金額はどれぐらいあるのか。
どのような形で強化した回収をしているのか。
○就学支援課長 現状の債権は、令和4年度末の貸付金償還金の未償還金額は約7,500万円ある。
どのような形で回収を委託するのかということについては、弁護士事務所に委託をすることによって、弁護士事務所から滞納者への架電での催告や書面での催告、また、滞納者の住居の調査を行ったり、滞納者の相続の調査などをしたり、委託した滞納者に対する債権回収のケース管理などを行っていく予定である。
債権の件数は、重複する部分もあるが、令和4年度末で550件ある。
○中村よしお委員 分かった。回収が毎年どれぐらいできているのか。ある程度調べていると思うが、債務になっている、支払いができない理由等の聞き取りをして、情状により分割で回収をするというような取組はしているのか確認したい。
○就学支援課長 現年度の収納率は約80%である。また、理由については、生活困窮者への貸付けであるので、償還金を返済する時点でも困窮が続いているということで、分納や一時支払いができない状況が続いているということ、また、債権者、借受けした方、または連帯保証人が亡くなったり、自己破産になったりするケースもあるので、回収できないケースがある。
○中村よしお委員 収納率80%ということと、理由については、もともと資力の乏しい方々に貸付けをしているということではあるが、貸しているものなので返還をしていくのは当然ではあるものの、昨今の社会経済情勢を見たときに、より工夫をして、返済をしながら、生活を続けていかれるような対応をぜひお願いしたい。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 1問伺いたい。
377ページ、負担金補助及び交付金、補助金、県立高等学校定時制振興会補助金について、令和3年から毎年減ってきているが、3校に対して出している。市川工業高校、松戸南高校、船橋高校、それぞれの金額を伺いたい。
○就学支援課長 県立船橋高等学校定時制振興会には、令和6年度、5万2,500円、県立市川工業高等学校定時制教育振興会には24万円、県立松戸南高等学校定時制教育振興会には7万円の補助金額を予定している。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 行徳高校の定時制がなくなって船橋高校に行ってから、人数も大分減っていると思うが、今、船橋高校の定時制には市川の生徒が何人通っているのか。
○就学支援課長 令和5年5月1日現在で船橋高校には市川市内の方が16名通っている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 減ってしまったという実感がある。今までは行徳にあれば南行徳や浦安の地域の方も自転車で通っていたので、大変残念に思う。どのような使い方をしているのか伺う。
○就学支援課長 使途については、生徒活動を支援するための事業、例えば部活動等で使用する消耗品等の活動の負担金など、また、校内行事を支援するための事業としての会場の使用料、行事で使用する消耗品や備品など、進路指導のための事業として進路指導に関する書籍代や進路指導に必要な研修等の参加に関する費用等も対象としている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 人数割れしたこともあるが、様々な使途に使っていただけるように、再来年度はまたあまり減らさないようにお願いして終わる。
○門田直人委員 1点伺いたい。
377ページ、18節負担金補助及び交付金の交付金で、一般例を言うと、世界の国も似ているが、日本も奨学金の中で給付と貸与のバランスが、貸与ばかりで給付金が少ない傾向にあるが、市川市の場合の奨学資金の給付金、貸与金のパーセンテージを伺いたい。
○就学支援課長 市川市の奨学資金の事業は給付型である。
○門田直人委員 返済しなくていいということであるということで、貸与金は全く入っていないのか。
○就学支援課長 この事業で行っているものは全て給付型となっている。
○門田直人委員 貸与金のほうのデータはないか。伺いたい。
○就学支援課長 奨学資金事業は給付だが、例えば別の事業として20節貸付金で入学準備金貸付金は経済的な困窮の方に対して入学金の調達が困難な方に貸す事業である。
○門田直人委員 これは入学貸与金という名称ではなく使っている。
○就学支援課長 貸付金という形である。
○門田直人委員 入学に関する貸付金ということか。
○就学支援課長 入学準備金貸付金ということで、高等学校や大学に進学する際にかかる入学金等に対する一時的な費用を貸し付けるものである。
○門田直人委員 例えばOECDのデータによると……。
○石原たかゆき委員長 意見ではなくて質疑をするので端的に聞いていただきたい。
○門田直人委員 貸付金と給付金のパーセンテージの数字は出ないか。
○就学支援課長 パーセンテージは金額か。
○門田直人委員 学生を支援するための額ということである。
○就学支援課長 奨学資金は約130名の方に対しての給付を想定している。入学準備金は約60件弱を想定している。
○石原みさ子委員 今の377ページ、貸付金の入学準備金貸付金について伺う。来年度の当初では1,995万円となっているが、今年度に比べ200万円減額になっている理由、積算根拠、令和5年度の申請希望者全員に貸付けができる見込みかどうか。
○就学支援課長 まず減額となっている理由は、過去の実績を見ると減少傾向にあるので、その実績を基に積算している。
2点目も、高等学校、専修学校、短期大学、大学等、過去の実績を見て積算をしている。今年度の見込みは、申込みがあった方に対して、要件、基準を満たしている方には支給できる見込みである。
○石原みさ子委員 入学準備金を貸し付けるに当たり、昨年度と今年度、今年度と来年度で条件の変更はあるか。
○就学支援課長 今後、正式に決めていくことになるが、例えば連帯保証人の要件を変えるなど、幾つか要件を変更していきたいとは思っている。ただ、現時点での大きな変更は想定していないが、細かいところで見直しをする。
○石原みさ子委員 家庭の年収の基準を上げるということは考えていないのか。
○就学支援課長 現時点での収入の要件を変更する予定はない。検討していく中で変更していく可能性はゼロではない。
○丸金ゆきこ委員 1問伺いたい。
377ページ、学校教育指導費、報償費、報償金の部活動地域指導者報償金30万円があるが、399ページ、学校保健費の報償費にも同じ部活動地域指導者報償金150万円と出ているが、こちらの内訳はどうなっているのか。
○指導課長 377ページの部活動地域指導者報償金は、学校ごとに様々な部活動を担当してくださる方に支払う報償金である。
○石原たかゆき委員長 399ページは次項で伺う。
質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 次に移る。
○石原たかゆき委員長 休憩する。
午後2時59分休憩
午後3時30分開議
○石原たかゆき委員長 再開する。
理事者より発言を求められているので許可する。
○就学支援課長 貴重な時間をお借りして申し訳ないが、発言の訂正をお願いしたい。
中村委員の答弁において、債権の件数の質疑について、約380件と発言すべきところ、約550件と発言した。約380件に訂正をお願いしたい。
○石原たかゆき委員長 ただいまのとおり発言の訂正を許可する。
次に、第11款教育費第2項小学校費、第3項中学校費、第4項学校給食費及び第5項学校保健費並びに継続費のうち教育費について並びに債務負担行為のうち第33段及び第34段について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べて大幅に変わった点について説明願いたい。
〔教育施設課長、指導課長、就学支援課長、保健体育課長 説明〕
○石原たかゆき委員長 説明が終わった。
これより質疑に入るが、質疑に当たってはページ数、項目を明示されてから質疑されるよう願いたい。
質疑はないか。
○丸金ゆきこ委員 1問伺いたい。
399ページ、7節の報償費、報償金、部活動地域指導者報償金150万円は、何校にどのような内訳で配分されているのか。
○保健体育課長 部活動地域指導者報償金は、保健体育課は運動部の部活動の指導支援で協力をいただいている。今年度は48名、指導に当たっていただいている。中学校、義務教育学校で複数名の指導者にお願いしているが、内訳が手元にないので、大変申し訳ないが、ほぼ全校で協力いただいている。
○丸金ゆきこ委員 内訳をそのうち伺いたい。
○浅野さち委員 2項目伺いたい。
397ページ、18節負担金補助及び交付金の学校給食食物アレルギー等対応補助金、401ページ、13節プール授業施設使用料について。
1点目の397ページ、アレルギー等対応補助金は、まず何名を対象で、1人どのくらいの補助で、どのような方法で行うのか概要を伺いたい。
○保健体育課長 アレルギー等対応補助金は、重度な食物アレルギーの方に対して、また、ふれんどルーム市川に通級して学校復帰を目指している児童に補助金を充てていくことを想定している。来年度はアレルギーをお持ちのお子さん、ふれんどルーム市川に通級して学校復帰を目指しているお子さんで、およそ50人を想定している。内訳は、小学校は200円の補助で20人を想定し、また、中学校は1食単価250円で、いずれも出席日数をカウントして補助金を充てていくことを考えている。先ほどと同様であるが、合わせて50名を見込んで予算計上している。
○浅野さち委員 小学校200円、中学校250円で日数分ということであるが、この金額の根拠を伺いたい。
○保健体育課長 この補助金の対象経費は、児童生徒が持参した弁当代で、弁当づくりにかかった個々の費用の明細を把握していくことが困難な状況だと考えている。その上で、補助金を適正に執行する観点から、補助対象経費を超えた補助とならないよう、これまで保護者に負担いただいた学校給食費の額なども参考にして単価の設定を行っている。
○浅野さち委員 分かった。この点は結構である。
401ページのプール授業施設使用料は、現在、何校が使っているのか。
○保健体育課長 外部の民間のプールは、行徳小学校と塩浜学園が使っている。こちらのプールの使用料は、行徳小学校でプールの授業実施をするために、コナミスポーツクラブ妙典を利用するための使用料である。
○浅野さち委員 この使用料の前にあるプール授業送迎委託料も連携するのか。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
○保健体育課長 こちらの送迎については、先ほど申し上げた塩浜学園の児童がクリーンスパ市川にバスで移動するための料金である。
○浅野さち委員 分かった。
○中村よしお委員 2点伺いたい。
当初予算案説明書の69ページ、12教育環境の充実、学校給食室運営事業・学校給食費管理事業、もう1つが、教育行政運営方針の仮称スペシャルサポートルームは予算のどこに入っているのかお示しいただきたい。
1点目の学校給食費管理事業で、事業目的に「学校給食の調理業務委託等を行うとともに」「給食を安全に、安定して提供することを目的とする」ということであるが、先般、ウズラの卵で喉を詰まらせたという悲しいことが起きたが、本市においては給食を安全に提供する上でマニュアルや調理の仕方などをつくっているのか確認させていただきたい。
○保健体育課長 給食を安全に安定して提供することの1つには、まず、食物アレルギーの対応として、アレルギーを持つお子さん方に間違いなくしっかりと安全な給食を提供することに取り組んでいる。
また、給食のマニュアルは、市川市の学校給食衛生マニュアルに従い、調理業務の過程において衛生管理等をしっかり注意しながら調理を進めている。例えば、加熱で調理する中では、中心温度75度を1分以上持続し、出来上がりが喫食2時間以内に原則として安全で適温の給食提供をしていることが挙げられる。子どもたちに安全、安心な給食の提供を心がけている。
○中村よしお委員 具体的に先ほどの卵が入っていないのであれば、加熱の部分は理解したが、様々な調理の仕方によって事故が起こる事例が発生したことを受けて、本市だけのことではないと思うが、そういったこともしっかりと参考にしながら、より安全な調理方法等について反映していただきたい。これで結構である。
次に、校内教育支援センターのことで、これは大変重要な事業だと思うので、これについて、予算を説明いただきたい。
○教育センター所長 校内教育支援センタースペシャルサポートルームは、令和7年度の開室を目指している。令和6年度は、その開室のためのモデル校、協力校6校にお願いして開室するということで、予算計上していない。現在、学校に配置されているゆとろぎ相談員、スクール・サポート・スタッフ、少人数学習等補助教員を組み合わせて毎日開室するということで、6校の状況を見ながら、令和7年度の予算計上を進めていく予定である。
○中村よしお委員 令和6年度は6校をモデル校として行っていくということで承知している。内容的には、もう1部屋確保できるのかなど、一定の条件を満たしている学校の中で6校を指定していると理解している。そこに関しては、修繕など細かいところも要ると思ったが、今回は予算を全くつける必要はないという理解でいいのか。
また、NPO法人と関係機関との情報共有が行える体制ということであるが、令和6年度はそこまではしないという理解でいいのか。
○教育センター所長 部屋等の修繕については考えていないが、人の配置に関しては、今学校に配置しているゆとろぎ相談員を中心に、それプラススクール・サポート・スタッフを増置する学校と、少人数学習補助教員を増やす学校の予算は多少つけるということで、今話が進んでいる。
NPO等との連携は、今、教育委員会内で不登校対策検討会を行っているが、これは令和6年度にその拡大版でNPOの方と一緒に何回か会議をする予定で計画を進めているところである。
○中村よしお委員 そのNPO法人は具体的にどこになるのか。
○教育センター所長 今のところ市川市内で市川の小中学校の児童生徒が通っているNPOを訪問し、協力を仰いでいるところである。ただ、どこにするかは今のところまだ決定していないが、市内の小中学生が通っているNPO等を中心にお願いする予定である。
○中村よしお委員 準備はこれからだという印象なので、これ以上は聞いてもしようがないと思うので、これでとどめる。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 次に移る。
○石原たかゆき委員長 理事者より発言を求められているので許可する。
○保健体育課長 先ほど浅野委員の質疑で発言の訂正があるので、よろしくお願いしたい。
先ほど、アレルギー等対応補助金の質疑の中に、アレルギーの人数の内訳で、私からは小学校20人と申し上げた。正しくはアレルギー30人、ふれんど20人、合計50人の誤りである。よろしくお願い申し上げる。
○石原たかゆき委員長 ただいまのとおり発言の訂正を許可する。
次に、第11款教育費第6項社会教育費について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べ大幅に変わった点について説明願いたい。
〔学校地域連携推進課長、考古博物館長、社会教育課長、中央図書館長、教育センター所長、青少年育成課長 説明〕
○石原たかゆき委員長 説明が終わった。
これより質疑に入る。質疑に当たってはページ数、項目を明示されてから質疑されるよう願いたい。
質疑はないか。
○中村よしお委員 当初予算案説明で1項目伺いたい。
84ページ、10番、考古博物館展示・教育普及事業は大変興味深い取組だと思うが、この内容について詳しく説明いただきたい。
○考古博物館長 アイ・リンクタウン展望施設の廊下壁面に市川の歴史的出来事を写真やイラストで分かりやすく表示する歴史年表である。アイ・リンクタウン45階の南側の廊下壁面を利用して、幅18m、高さ3m弱の市川の太古から現代に至るまでの歴史的事実を日本の歴史との対比を年表形式で紹介するものである。その中で、ここの説明にあるように写真やイラストも用いながら、分かりやすく表示しようというものである。
○中村よしお委員 設置期間について説明いただきたい。
○考古博物館長 設置期間は、現段階では、目標としては本年6月末までには設置を完了したいと考えている。
○中村よしお委員 分かった。6月末に設置をしたら、ずっとそのまま掲示をしているという理解でよいか。
○考古博物館長 そのとおりである。
○石原みさ子委員 1件伺いたい。
423ページ、青少年育成費、委託料、放課後保育クラブ指定管理料、約1億88万円増となっている理由が支援員の処遇改善によるものと伺った。もう少し詳しく人数、何がどう変わったのか説明いただきたい。
○青少年育成課長 まず、支援員は月額9,000円アップした。その結果、年額は10万8,000円のアップで、人数は270人を見込んでいる。補助支援員は資格の要件はないが、時給は21円アップする。補助支援員の場合はシフト制で、ピンポイントで入っている方、常時入っている方と様々である。平均年収は6,000円弱から最高70万円まで幅がある。その中で平均年収としては4,400円ほどアップしている。対象人数は560人を見込んでいる。
○石原みさ子委員 この予算案説明の冊子の85ページの11番に同じく放課後保育クラブ運営事業がある。こちらに「処遇改善についても、引き続き取り組んでいく」とあるが、来年度当初予算よりも、さらに処遇改善に取り組んでいくという理解でよいか。
○青少年育成課長 関係部署と引き続き処遇改善していきたいと思っている。
○石原みさ子委員 結構である。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 休憩する。
午後4時18分休憩
午後4時19分開議
○石原たかゆき委員長 再開する。
お諮りする。以降の議題については、明日審査することといたしたい。これに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 御異議なしと認める。よって以降の議題については明日審査することに決した。
本日はこれをもって散会する。
午後4時20分散会
令和6年2月29日(木曜) 午前10時
場所
第3委員会室
出席委員
- 委員長
- 石原たかゆき
- 副委員長
- にしむた 勲
- 委員
- 門田直人
丸金ゆきこ
浅野さち
中村よしお
廣田德子(ひろたのりこ)
石原みさ子
小泉文人
中山幸紀
欠席委員
なし
説明のため出席した者の職氏名
- 文化国際部長
- 森田敏裕
- 文化国際部次長
- 吉田一弘
- 文化施設課長
- 石川元浩
- スポーツ部長
- 立場久美子
- 環境部次長
- 品川貴範
- クリーンセンター建設担当参事
- 伊藤正宏
- 総合環境課長
- 西倉和弘
- 自然環境課長
- 北市 勝
- 生活環境保全課長
- 髙濵伸昭
- 清掃事業課長
- 青田維也
- クリーンセンター建設課長
- 柳澤義行
- クリーンセンター所長
- 峠越稔正
- クリーンセンター副参事
- 竹林英介
- 生涯学習部長
- 板垣道佳
- 学校教育部長
- 藤井義康
会議に付した事件
- (1)議案第77号 令和6年度市川市一般会計予算のうち本委員会に付託された事項
第1条|第2項|歳出|第2款|総務費のうち第1項第17目市民会館費、第18目文化振興費、第22目国際交流費、第23目東山魁夷記念館費及び第25目スポーツ費
第1条|第2項|歳出|第4款|衛生費のうち第2項清掃費及び第3項環境費
第1条|第2項|歳出|第11款|教育費
第2条 継続費の補正のうち教育費
第3条 債務負担行為のうち第26段から第30段、第33段及び第34段 - (2)議案第82号 市川市行徳公会堂天井等改修工事請負契約について
- (3)所管事務調査
※議案の内容については総務課のページをご参照ください。
会議概要
午前10時開議
○石原たかゆき委員長 ただいまから環境文教委員会を開く。
○石原たかゆき委員長 議案第77号令和6年度市川市一般会計予算のうち本委員会に付託された事項を議題とし、昨日の議事を継続する。
この際、申し上げる。
昨日、本委員会で議決したクリーンセンター整備に関する資料の提出要求について、執行機関から資料の提出があったのでお手元に配付させていただいた。
配付した資料は、次期クリーンセンター整備及び運営事業に係る事業者選定アドバイザリー業務委託の業務委託契約書及び株式会社日建設計から提出された資料のそれぞれ写しの2件である。確認をお願いしたい。
当該資料について、環境部次長より発言を求められているので許可する。
○環境部次長 配付した資料について説明する。まず、業務委託契約書、次期クリーンセンター整備及び運営事業に係る事業者選定アドバイザリー業務委託の契約書について説明する。
これは、現在契約している株式会社日建設計との契約書の写しである。全ページコピーしたものを配付させていただいている。その中で業務関係については、14枚目から後に委託設計書、その後ろの仕様書に本業務の内容が書かれている。
これまで理事等が説明していた業務内容については、15枚目の委託概要に1.事業者選定アドバイザリー業務、2.(仮称)整備・運営事業者選定審査会の運営支援業務、3.費用対効果分析、4.その他と大項目が触れられている。この仕様の中身は、この後、質疑のあったときに追加で説明させていただきたい。
次に2点目、A4の資料になる。左肩に「NIKKEN」と打たれている。こちらは株式会社日建設計に対してクリーンセンター整備事業に対しての予算算定に当たり分析と算定をお願いしたもので、直近のものである。右肩に日付が入っているが、2023年10月の時点である。「修正」と入っているのは、事業者のほうで版の修正をしている。我々はPDFのデータで入手しているもので、特に加工はしていない。
3点目に、積算の根拠の提出を求められたが、こちらは市長、副市長確認の上、今後の設計業務に差し障りがあるということが1点と、算定に当たり、他市の事例の中で市職員がアドバイザリーも含めて外部に出さないでくれという条件でいただいている資料等があるので、今回は差し控えさせていただく。その代わり最終的な数字を算定したのに当たり、2点目でお話ししている日建設計の資料を参考にしているので、まずはこの日建設計の資料の説明をさせていただく。
1枚目に建設費について、まず建物整備事業についての価格を算定するに当たり、我々がこれまで――日建設計も行っていただいていたが、環境省が推奨する算定方法がもともとある。先日、クリーンセンター建設課長から説明があった環境省が推奨する6乗法という言い方をしていたが、環境省が出している廃棄物処理施設建設工事等の入札・契約の手引きの中に触れられていて、正式名称は0.6乗比例に係る経験則法に基づく積算技法で、略称が0.6乗則積算技法となる。委員長、先日のクリーンセンター建設課長の発言と差があるが、訂正をかける必要があれば、ここで訂正をかけたい。よろしいか。
○石原たかゆき委員長 皆さんが承知していればよろしいと思うが、委員の皆さん、どうか。
〔「大丈夫である」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 では、結構である。
○環境部次長 続けさせていただく。この0.6乗則積算技法を用いて、当初、1度、日建設計及び市においても積算を行っている。ただ、このレポートに入っているやり方は、それとは別の視点で分析を行っている。これは、各プラントの入札結果を基に、統計の手法を用いてトン当たりの単価を出した上で、我々が想定している規模の施設を導き出すというやり方を行っている。それがグラフ化されているのが(1)に当たる。サンプルとしては、表の中にある22件を抽出している。
次に、(2)の落札価格から予定価格への補正については、後で解説をするが、こちらは日建設計独自の判断で、予定価格に対して落札率を割り戻す形で反映させるべきと考えたものである。文章上には、おおむね1.142倍ということで、逆算するとおおむね落札率の約87.6%が平均だと見込んだものである。
(3)1年後の入札時の補正は、実際の入札時を想定して国土交通省が公表している建設デフレーターを使って、上昇率を上乗せするという考え方である。約7%の増加を見込んで、それを掛けているものである。これらを合わせて下の段の(4)、(5)、(6)と算数が続くが、こちらを用いて、まず施設の建設費を出すのに処理量と1トン当たりの建設費を掛けたものに予定価格の補正率及び建設デフレーター、物価の上昇率分を見込んで算定したものが税抜きで約484億円と算出している。
その他工事費については、11.8億円はスーパー堤防の建設費と既存の管理棟の改修費で、ベースの積み上げは市で行っているが、こちらはアドバイザリーと共用して使っている数字なので、ここに反映されている。こちらも同じ予定価格の上昇率を掛けて算定して約14億円、総額498億円で、整数に丸めて500億円税抜き、税込み550億円と算出している。
3ページ目は運営費になる。こちらも同様の手法でサンプルとしては14件を用いて、落札価格から処理量の450tの規模に割り戻して算定をした。同じく下の(2)も予定価格と落札価格の差を割り戻して掛けている。落札率を86.4%と見込んでいる。
4ページ目の(3)は企業向けサービス価格指数で、こちらも公表されている数字を利用して上昇率を算定している。これによると約2%と見込んでいる。
(4)で算数を行っているのが処理量掛けるトン当たりの費用掛ける予定価格への補正率掛ける増加率で、20年の運営期間を見込んでいるので掛ける20で、おおむね250億円税抜き、税込み275億円と見込んでいる。
5ページ目に概算に対する考察で、事業者の競争性を働かせるために必要な予定価格とするためには、予定価格の補正率を加味する必要があると考える。こちらはアドバイザリーの見解になる。括弧内の補正率を加味しないと1者入札や不調となる可能性が高くなると推察するということをうたっていたために、この算定の中に予定価格分の割戻しが掛けられているという説明である。
次に、参考としてつけているのが、日建設計が独自に調査している物価変動について調べているものである。こちらでは24%と見込んでいる。デフレーターとの違いは承知している中で、参考として、このようにつかんでいる。ただ、算定としてはデフレーターを使っているという説明である。
その後ろについている両面でNIKKENのコストマネジメントレポートが、先ほどの上昇分を算定するために分析したときのレポートで、参考で添付されているものである。
次に、本市でお示しできなかった積算根拠について、アドバイザリーの内容を使って一旦確認をしている。
日建設計の2ページ目に戻って、こちらの(4)ごみ処理施設の建設費について、通常我々の積算の場合、落札率から割り戻すという補正をしていないので、一旦これを抜きにして、日量450t掛けるトン当たりの単価掛ける建設デフレーター増加率を掛けて算定したものが約424億円。(5)その他工事費についても、補正率を除くと約12億円。こちらの総額として約480億円と見込んだ。このときに我々が算定した債務負担行為の中では500億円として計上しているが、実際に他市の平均を取ったものよりもおおむね4%程度高い数字になっているので、決して全然合わない数字ではないという判断をしている。
次に、4ページの運営費も、予定価格への補正率がかかっているが、これを取り除いて450tの日量掛ける年間の費用掛ける増加率掛ける20年で算定した場合、約236億5,000万円と見込んだ。これについても、我々が予算の中で算定した250億円に対して、まだ高い値になっている。合計した750億円で評価すると、全国の平均を集めたものの合計が約716億5,000万円と見込んだ。これに対して、今回提示している予算は、約4.7%程度高い値を出しているので、決して非現実的な数字ではないという判断をしている。
説明は以上となる。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 1点伺いたい。
計算で予定価格への補正率を掛けなかった理由を伺いたい。
○環境部次長 補正率という考え方は、通常、我々の工事の積算等では行っていなかったということで、こちらはアドバイザリーの提案なので、当然無視はしていない。余裕度がないと問題が出るだろうという覚悟があったので、念のために比較をしている。極端なことを言えば、全く無視してこの数字なしで先ほど言った掛け算を全部すると、提示している予算よりもさらに低い額になるが、それは難しいので、我々の積算のほうで少し余裕があるのを確認し、それを採用している。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 単位がすごく大きいので、例えば一般的に980円を1,000円と見るのはいい。確かに切りはいいが億単位なので、もう少し細かな手法を取らなかった理由を伺いたい。
○環境部次長 絶対金額で言われると、確かに大きいのは承知している。基本的に市の予算の精査の考え方の中で、パーセンテージの部分も見過ごせない。パーセンテージ的には、我々のほうで実際に算定したものに対して最終的に精査した段階で、1%行かない程度の削減があったのは事実である。それは、我々のほうの算定も決して余裕のある見積りではないということを内部で説明した中で確定しているので、さらに切られてという話ではないと認識している。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 この金額を出された工事完了までの期間も非常に長いが、その間はどのぐらいの増があると見込んでいるのか。
○環境部次長 1年後の入札時の補正とした理由は、他の案件もそうであるが、上昇率については、応札するタイミングのときに、各事業者で工期の終わりまでを見据えて算定するという前提があるので、そのタイミングに合わせて増加率を見込んでいるということで、ある程度は見込んでいると思っている。想定外の高騰までは盛り込めないが、一般的な高騰分は盛り込んでいると捉えている。
○小泉文人委員 これで皆さんも分かったと思うが、コンサルでは数字が違って0.6乗則とデフレーターを市役所で見ると、今回500億円の提示となっている。先に言っておくのは、分かっていると思うが、歩切りは違反である。その審議を今行ってもしようがないので、750億円の債務負担行為に特化して質疑するならば、この50億円ずれているところの根拠は、今お話しいただいたが、実際はよく分かっていない。昨日既に昨年度2回程度見積りをいただいているようだが、1回ずつは何者程度から見積りをいただいているのかを教えていただきたい。
○クリーンセンター建設課長 私どもで依頼をしたプラントメーカー7社に対して4社程度はいただいた。
○小泉文人委員 1回だけか。昨日、2回程度という話があったと思う。
○クリーンセンター建設課長 私のほうでは、そのような発言はしていないと思う。
○小泉文人委員 今話があったように、市役所で取ったのが1回、アドバイザリーを取らずにこの積算を持ってきているということでよいか。
○クリーンセンター建設課長 私どもで主としてコンサルを通じて参考見積りを取ったのは1回である。
○小泉文人委員 この1年間の間では、ざっくり言うとコンサルと一体となって1回ということでよいか。
○クリーンセンター建設課長 そのとおりである。
○小泉文人委員 昨日質疑していた中で、他工事についても少しお話しして、まだ決まっていないから積算もできないという話があったが、これは設計、建設、運営を一括のDBO方式で、かなり危険だと思う。だから、金額が750億円以上に積み上がっていて、ほかの工事は出ていないから補正予算をかけなければいけないが、これ以上かかるということでよろしいか。
○クリーンセンター建設課長 今回のこの予算とは別に解体工事の予算は当然必要になってくる。昨日、金額等は申し上げていなかったが、この解体工事費はコンサルに確認をした。コンサルの見解では2年から3年で30億円から40億円程度必要になるという回答はいただいている。
○小泉文人委員 30億円から40億円が妥当な線なのかとは思っている。そのほかに、駐車場にするとかしないは決まっていないと昨日話があったが、もう30年もやっているのだから、あそこを解体した後は普通ではないのではないか。土壌調査も必要だし、何かに利用するかしないかもまだ決まってはいないから分からないが、土壌改良にはもっと莫大な金額がかかる。私は今回の750億円については、積算根拠が甘いと思っている。令和4年まで皆さん方が頼りにしていかなければいけないと言っていたアドバイザーの資料から50億円乖離しているのは納得がいかない。それと、1回契約したら、もううちからは解約できない。それはちゃんと分かっているのか。
○クリーンセンター建設課長 委員のおっしゃるとおりである。
追加で1点、先ほど解体の土壌汚染の話をされたが、現クリーンセンターは、建てるときに土壌汚染の問題は基本的に全て解決した上で建設しているので、現在のクリーンセンターを解体するときに土壌汚染の問題は出てこないと考えている。
○小泉文人委員 私が10代の頃にクリーンセンターができたと聞いて、ごみの出し方が変わってきたのが高校に入ったぐらいで、当時最新鋭の機械が入って、今の200t、200t、200tを3炉で回してきたが、それで土壌改良は当時なかったのは分かる。土壌汚染がないところに建てるのは当たり前で、この三十数年余りの間に土壌汚染がされていないという決め手は何かあるのか。
○クリーンセンター建設課長 何か根拠があるかと言われれば、現在ないが、この建物の周辺の土地の利用について、現在の運営の中で重大な土壌汚染が行われるような、これまでの運営はしてこなかったと考えている。
○小泉文人委員 市川市内でいうと田尻など小さな町工場でも、管理が行き届いえていないと言えばそうかもしれないが、小さな町工場でも土壌改良が必要になっているようである。もちろん三十数年前にプラントは高規格で造っているから、そういう土壌汚染は多分ないだろうという見立てで進んでいると思うが、この間、炉が停止してしまったときに、周辺にあれだけごみを積んで、当然ビニールで積んでいるからいいし、燃えてもいないし、燃えかすが出ているわけでもないから土壌汚染はされていないというのは言い分としては分かるが、私たち市民としては理解できない。しっかりとした土壌調査をこれからもしてもらわなければいけないし、もしあれば改良の予算も出てくる。
債務負担行為は750億円の起債も含めて確保する中で、例えば今、500億円、250億円と決まっているが、そこの変動は可能なのか確認する。
もう1点は、債務負担行為の増額も我々は考えなければいけないのかをお答えいただきたい。
○環境部次長 今回、予算計上した整備・運営費は750億円1本である。内訳は、説明のために根拠の一部として500億円と250億円の合計と示したので、大きな乖離は難しいと思うが、基本的にこれぴったりにならなくても説明はできると考えている。
増額の可能性は、先ほど説明したように、ある程度の増加率を見込んだ中で入札行為は行うが、これまでも資材高騰とかインフレとかが予測を外れるレベルで上がったときに、絶対にないとは約束はできないが、今分かる範囲の増加率は見込んでいる。
○小泉文人委員 債務負担行為のときに資材高騰でスライド補正をかけられることがあるので、これから私たちは見ていかなければいけない。できれば、また丁寧に資料を提示していただくということで、私の質疑は一旦止める。
○中村よしお委員 今初めて見て、1回説明を受けて理解ができなかったところがあるかもしれないので、基本的なことで確認させていただきたい。
さっき説明があった716億5,000万円は市で見立てた数字で、今回出てきた予算の750億円は日建設計で出してきた数字という意味でいいのか。
○環境部次長 言葉を足させていただく。716億5,000万円は我々が算出したのではなく、確認をするために日建設計が出したレポートの予定価格への補正率を除いて出した額である。
○中村よしお委員 予定補正というのはどこにあるのか。
○環境部次長 2ページの(4)、(5)で使われている予定価格への補正率1.142倍という数字を除いて算定したものである。運営費については、4ページの(4)ごみ処理施設の運営費の真ん中にある予定価格への補正率1.157倍を除いて算定したものの合計が716億5,000万円で、各平均の合計の生の数字という解釈をしている。これと比較をした。
○中村よしお委員 分かった。逆にそれを除いた生の部分で補正の部分については妥当ということで、この金額で出してきたという理解でよいか。
それはそれで理解した。この500億円と250億円で見ると、ここの中には20年間のイニシャルコストのほかにランニングコストがあって、これは故障が続くなどメンテナンスが必要だと思うが、そこについては今回全く入っていないという理解でいいのか。
○環境部次長 この20年間の運営費の中には、通常の運転に係る消耗品類及び通常の修繕等も含んでいる。また、一般的な定期保守も含まれている。法律が改正されて、急遽何か新しい改造をしなければならないということがない限り、この金額の中で運営から機器の維持管理まで含めてやっていただくことになっている。
○中村よしお委員 前回での議会での質問で申し上げたが、このランニングコストがかなりかかっているということで、前回の答弁のときには、年間8億円か11億円という数字を答弁されていたと思うが、20で単純に割ると12.5億円になる。これが修繕等で出した数字としては妥当な数字という理解でいいか。
○環境部次長 資料としては提示していないが、他のプラントの実績も分析したり、今のクリーンセンターと比較したりしている。DBOに決めたそもそもの検討のときに、現クリーンセンターは直営という考え方で、人件費にも差が出ているので、12億円の中で我々が年間出している維持管理費プラス人件費等を合わせても、こちらの運営費のほうが安いと判断している。
○中村よしお委員 分かった。このクリーンセンター整備事業の議論を聞いていると、今回の事業の内容は、設計及び更新費と運営費を出してきているので、それ以外でもいろいろかかるという話も当然私たちから見れば心配になるが、それはそれで全体像をしっかりしていかなければいけないと思っている。それが不安になっている1つの要因だと思う。
出せないものという話が冒頭にあったが、なぜ出せないのか、何が出せないのかをもう一度丁寧に説明をしていただきたい。
○環境部次長 今回出せなかった理由は2点ある。1点目が、算定に当たって、先ほどお話ししていた国でうたっている0.6乗則積算技法は、他市の実績、実例を基に算定するやり方である。このため、現在出来上がっている施設の数字を自治体にお願いしていただいているが、この中に公表しない、名前を出さない、数字も市職員以外には開示しないでくれと言われていただいている数字が混ざっているので出せない。
もう1点は、これはまだ入札前の案件なので、細かい積算内容を示すと今後の入札に差し障りがあるという判断をした中で提出を控えた。
○中村よしお委員 分かった。それは今確認できたので結構である。
最後に、今のこの説明を最初の資料の中に落とし込んでいれば、より理解ができた。今頂いた資料は、最初に出てきて当然だと思った。この紙1枚だけだと裏づけの部分が何も書いていないので、せめて今あった説明の概要は、しっかり入れていかないと、議会での審議ができないので、そこはしっかりと今後の取組に反映していただきたいことを強く申し上げる。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
○にしむた 勲副委員長 委託概要書の中に成果物として費用対効果分析がある。この概要について教えていただきたい。
○クリーンセンター建設課長 この費用対効果分析は、設計、建設、運営という一連のDBO事業を進めていくことで我々は考えているが、それを市が全てやった場合と民間で行った場合の比較を、DBOが本当にコスト削減になるのかという効果分析をするという内容となっている。
○にしむた 勲副委員長 日建設計の意見はどうなのか。具体的な数字もある程度教えていただければありがたい。
○クリーンセンター建設課長 現在、この費用対効果分析は行っていない。来年度の中で進めていくことを想定している。
○にしむた 勲副委員長 分かった。DBOをやるかどうかは重要なポイントなので、回答が来たらぜひ公表いただけるようお願いしたいが、それは可能か。
○クリーンセンター建設課長 公表の時期は、事業選定の流れや国との絡みもあるので検討した上で公表する。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
○門田直人委員 1問伺いたい。
令和13年1月から稼働するが、点検修理の会社は、今までの会社があるが、稼働してからも同じ会社にお願いする予定はあるのか。入札で替わる可能性もあるのか。
○環境部次長 入札にかけるので、取った事業者が自分たちで保守業者なり点検業者を連れてきて維持管理していただくので、そこは市がコントロールする予定はない。
○門田直人委員 結構である。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。――以上で質疑を終結する。
休憩する。
午前10時41分休憩
午前10時53分開議
○石原たかゆき委員長 再開する。
討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 討論を終結する。
採決する。
本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
次に移る。
○石原たかゆき委員長 議案第82号市川市行徳公会堂天井等改修工事請負契約についてを議題とする。
提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○文化施設課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査くださるようお願い申し上げる。
○石原たかゆき委員長 質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 質疑を終結する。
討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 討論を終結する。
採決する。
本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
次に移る。
○石原たかゆき委員長 所管事務の調査については、お手元に配付の文書のとおり行いたいと思うが、これに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 御異議なしと認める。よってお手元に配付の文書のとおりに決した。
続いてお諮りする。所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原たかゆき委員長 御異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
また、委員長報告の作成については正副委員長に一任されたいと思うので、御了承願いたい。
○石原たかゆき委員長 以上で環境文教委員会を散会する。
午前10時56分散会
このページに掲載されている
情報の問い合わせ
市川市 議会事務局 議事課
〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号
- 議事グループ
- 電話 047-334-3759 FAX 047-712-8794
- 調査グループ
- 電話 047-712-8673 FAX 047-712-8794