更新日: 2024年8月10日

いちかわ市議会だより令和6年8月10日号(6月定例会号)

一般質問

 6月定例会では、22人の議員が一般質問を行いました。
 各議員の持ち時間は1人60分(答弁含む)です。
 ここでは、1人1項目を選び質問・答弁を要約し、分野ごとにまとめて掲載しました。
※6月定例会の一般質問は6月5日に通告を締め切り、6月17日から5日間の日程で行いました。

目次

市民生活

図書館資料の取り扱い
マナー向上についての取り組みは
引き続き効果的な呼びかけを行う

中町けい議員(市民クラブ)

 令和5年度における市内全図書館の廃棄資料のうち、約7割が汚損・破損による廃棄とのことである。適正利用に関する利用者の意識をどう変えていけるかが重要と考えるが、更なるマナー向上について、市はどのように取り組んでいるのか。
 本市の図書館では「本が泣いています」と題した図書館内での廃棄本の展示や、子どもたちから公募したポスターや標語の使用など、マナー向上に対する周知等を行ってきた。今後は、広報いちかわへの掲載も検討するほか、他市の事例も参考にしつつ、より効果的な呼びかけを行い、マナー向上に取り組んでいく。

援農ボランティア
いちかわ援農隊の募集方法は
市公式ウェブサイトで随時受け付け

沢田あきひと議員(市川維新の会)

 令和6年3月末から梨の花摘みボランティアが行われ、実施後のアンケートでは梨農家、ボランティア参加者共に満足度が高かったとのことである。このような援農ボランティアの確保、連携は重要と考えるが、本市の援農ボランティア団体である、いちかわ援農隊の活動内容と募集方法を問う。
 いちかわ援農隊は農業従事者の要望に応じ、圃場(ほじょう)の草刈りや営農施設の片付けなどの軽作業を行っている。募集については、市公式ウェブサイトで随時受け付けており、今後も市公式ウェブサイトのほか、広報いちかわに掲載するなど広く募集したいと考えている。

自動車図書館
利用者の要望の把握は
アンケートを実施していく

廣田徳子議員(日本共産党)

 本市では、市内の図書館から遠い地域の人などのために車で巡回する自動車図書館を運行しているが、積載する本の数は限られており、利用者の趣味嗜好に合わない場合もあるのではないかと考える。そこで、利用者の要望を把握するため、読みたい本などに関するアンケートを実施することについて市の見解を問う。
 自動車図書館に積載されていない本でも、希望により巡回地点で貸し出しするサービスはあるが、各巡回地点の利用者の要望をより積極的に把握するため、アンケートを実施するなど、自動車図書館が魅力的な存在になるように努めていく。

AEDの整備状況
公共施設の屋外への設置は
学校施設など65カ所に設置予定

丸金ゆきこ議員(チームいちかわ)

 市内のコンビニエンスストアにAEDが設置されたとのことだが、設置状況と導入された機種の機能を問う。また、公共施設の屋外に設置することについての検討結果はどうなったのか。
 市内に店舗を持つコンビニエンスストア事業者5社と協定を締結し、令和6年6月1日から市内110店舗にAEDを設置している。導入した機種は最新のオートショック機能や、AEDの稼働状況を遠隔監視する機能も備えている。公共施設では7月以降、学校施設を中心に建物の入口や体育館など65カ所に収納ボックスを設置し、屋外にAEDを設置予定である。

団体使用の更新手続き
提出書類や提出方法の見直しは
令和7年度に向けて見直しを進める

石原みさ子議員(清風いちかわ)

 公民館を継続的に使用する団体が毎年行う使用者登録の更新手続きは、申請書のほか、団体の会則、会員名簿などを全て紙ベースで公民館の窓口に提出することとされている。市民サービス向上の観点から、提出書類の簡略化や、紙提出以外の更新手続きなどを検討することはできないか。
 現在、令和7年1月から3月までの間に受け付ける7年度の団体登録の更新に間に合うよう提出書類の簡略化を含めた見直しを検討している。また、公民館に出向かなくても更新手続きが可能となる新たな選択肢も提供できるよう見直しを進めているところである。

防災

水難事故防止
どのような啓発を行っているのか
人命救助のデモなどを実施

野口じゅん議員(チームいちかわ)

 江戸川ではこれまで繰り返し水難事故が発生している。本市が進める水辺のまちづくりにおいては、市民に水辺の魅力を感じてもらい、水辺に親しんでもらうと同時に、水の危険性も学んでもらうことができるのではないかと考えるが、水難事故防止のためにどのような啓発を行っているのか。
 水フェスタinいちかわでは、人命救助のデモンストレーションなどにより啓発を行っている。また、水辺のまちづくりのイベントでは、河川の知識啓発のためのパネル展示を行っており、今後は、河川の魅力を伝えるとともに、その危険性もしっかり伝えていく。

保健・福祉

軟骨伝導イヤホン
本市の相談窓口に導入できないか
引き続き研究していく

川畑いつこ議員(公明党)

 難聴で聞き取りづらい人のために、従来の骨伝導より痛みや音漏れが少ない軟骨伝導イヤホンが、多くの自治体や銀行、警察署の窓口に取り入れられている。利用者からは声がクリアに聞こえて良かったなど好評とのことだが、本市においても、軟骨伝導イヤホンを相談窓口に導入できないか。
 軟骨伝導イヤホンについては、近年、金融機関や自治体の窓口などに導入されている事例は認識している。聞こえづらい人であっても安心して相談することができ、また、高齢者にやさしい窓口となるよう、軟骨伝導イヤホン導入も含め、引き続き研究していく。

新型コロナワクチン
接種による死亡認定数は何人か
6件の申請 そのうち認定は1件

太田丈之議員(参政党)

 本市において、予防接種健康被害救済制度に係る、新型コロナワクチン接種による死亡認定数と、新型コロナワクチン以外のワクチン接種による死亡認定数はそれぞれ何人か。また、死亡認定者に対し、市はどのような対応をしているのか。
 令和6年4月末現在、本市における新型コロナワクチン接種に係る死亡事例として6件の申請があり、審査結果は、認定が1件、否認が2件、審査待ちが3件である。その他のワクチン接種については、平成6年以降、該当する死亡事例はない。当該死亡認定者へは、健康被害救済制度に基づく給付を行っている。

公園

国分尼寺跡公園
看板設置について市の見解は
固定式看板の効果を踏まえ検討

門田直人議員(れいわ新選組)

 国分尼寺跡(こくぶんにじあと)公園には、近隣住民からの苦情に対応するためか、市が設置した注意喚起の看板が65枚もある。サッカーフィールドより狭い当該公園にこれだけ多くの看板があることで、子どもたちは委縮してのびのび遊べないと考える。この現状に対し、市の見解を問う。
 当該公園は数年前からボール遊びなどに対する苦情が多数寄せられたため、その都度簡易的な看板を設置し注意喚起を行ってきた。令和6年5月にボール遊びのルールを集約した固定式の看板を設置したため、今後はこの看板の効果を踏まえ、公園内の看板の数などを適切に見直していく。

こども・教育

干潟整備
地域学習などの題材となり得るか
積極的に活用していきたい

ほとだゆうな議員(創生市川)

 現在、本市は、塩浜2丁目護岸干潟整備事業を進めており、海に直接触れられる憩いの場を創出することで、市民の環境意識の醸成や漁業への関心を深めることができるとのことである。市は、干潟整備について、市内の学校における環境学習や地域学習の題材となり得ると考えているのか。
 今後、干潟が整備された際には、総合的な学習、理科、社会科などの時間における題材として積極的に活用していきたいと考えている。また、小学校3・4年生の社会科の学習で活用している本市発行の副読本に干潟整備に関する掲載ができないか検討していく。

子どもへの学習支援
どのような支援を行っているのか
学習指導や宿題の支援などを実施

石原よしのり議員(市民の力)

 市長は令和6年度の施政方針で教育格差の問題に触れているが、本市は教育の環境が十分に整っていない子どもたちに、どのような学習支援を行っているのか。
 本市は、生活困窮世帯の子どもが学習塾の運営事業者から指導を受けられる事業を行っているが、利用者が定員を下回っていることから一層の周知を図っていく。また、主に中学生が対象の校内塾・まなびくらぶと、全市立小学校に設置した放課後こども教室で、宿題の支援等を行っている。教育を受ける機会は等しく提供されるべきと考えており、今後も学習環境を整備し学力向上を目指していく。

市立学校のプール清掃
現状と今後の対応は
教職員の負担軽減なども考慮し判断

石原たかゆき議員(創生市川)

 市は、プール清掃の業務委託にPTA予算を充てることは不適切としつつも、令和6年度当初予算では、本件に関する予算措置をしていない。6年2月定例会で困っている学校への支援を要望したところ、各課の予算内で対応していくと答弁された。困っている学校への対応を含めた当該清掃の現状と今後の対応を問う。
 6年度のプール清掃は、基本的に教職員や児童生徒等で行うが、人員配置が困難等の事情がある場合は相談に応じており、小規模校等では試行的に清掃業務の一部を委託した。7年度以降は、教職員の負担軽減なども考慮し、判断していく。

保育所等の受け入れ
特別な支援が必要な児童への支援は
施設の面談や、見学を実施している

久保川隆志議員(公明党)

 本市は、特別な支援が必要な児童を受け入れている保育所等に補助金を交付し、受け入れ体制を整備しているとのことである。当該児童が保育所等の入園を希望した際、どのような利用調整を行っているか。また、児童の保護者が保育所等を探す際の支援体制を問う。
 当該児童が入園を希望した場合は、利用調整において、加点などの配慮を行っている。また、保護者への支援としては、保護者に直接施設を見学してもらった上で、本市の看護師等が事前面談を行い、児童の状態や施設見学の状況を踏まえて、受け入れ施設について一緒に検討を行っている。

カウンセラーの不足
増員の予定はあるか
小学校への派遣を検討する

中村よしお議員(公明党)

 県は、市内の小中学校等にスクールカウンセラーを配置し、市は、中学校等にスクールカウンセラーと同等の能力を持つライフカウンセラーを配置しているが、小学校において、面談予約が取りづらいと聞く。ライフカウンセラーを小学校にも配置するなど、カウンセラーの増員はできないか。
 小学校のスクールカウンセラーは勤務日数が限られているため、県に対して勤務日数を増やすよう要望すると共に、市としても、中学校に配置しているライフカウンセラーを近隣小学校に更に派遣できないか検討を重ねつつ、効果的な配置の方法を検討していく。

中学校のトイレ改修
外トイレ改修と温水洗浄便座設置は
体育館トイレ洋式化と同時に進める

越川雅史議員(無所属の会)

 中学校の体育館トイレの洋式化に当たり、従前は別工事であった外トイレの改修を同時に実施するよう求めると共に、温水洗浄便座の設置も要請してきたが、令和6年度の体育館トイレの洋式化工事においては、外トイレの改修工事は同時に実施するのか。また、温水洗浄便座は設置するのか。
 質問者からの意見を受けて6年度から体育館トイレの洋式化工事と同時に、外トイレの洋式化と温水洗浄便座の設置を進めることとした。小中学校の外トイレは、災害時において多くの人が使用する大切なトイレであることから、早期に整備できるよう進めていく。

行政

公共施設の再編整備
部署間調整が必要 他に重視する点は
予防保全や情報の一元管理等が重要

宮本均議員(公明党)

 総合計画に基づく公共施設個別計画による施設の再編整備については、今後各部署が整備を進める際、異なる施設で目的の重複等が生じる場合があり、これを調整する仕組みが必要と考える。このほか、施設の再編整備に当たり、市はどのような点を重視しているか。
 施設の再編整備には、予防保全、施設のライフサイクルを考慮した費用の管理、及び各施設情報の一元的管理という三つの視点が重要と考えている。施設の整備・運営・維持管理を適正かつ効率的に行うことは全庁的な課題と捉えており、先進事例の調査研究も行いながら取り組んでいく。

インボイス制度
事業者への支援 今後の取り組みは
制度や特例措置の内容を周知する

やなぎ美智子議員(日本共産党)

 令和5年10月に開始されたインボイス制度は、今も国のコールセンターに1日2千件もの相談が寄せられているほか、制度の見直しや廃止を求める声もある。このような混乱が続く中、廃業や事業縮小を余儀なくされる市内の事業者はますます増加すると危惧しているが、本市はどのように事業者を支援していくのか。
 本市では、事業者が課税事業者として登録するかを判断する際に、本制度の仕組みや特例措置の内容について、市川商工会議所等の関係機関と連携し、広く周知することで、各事業者が適切に判断できるよう支援していきたいと考える。

ネーミングライツ
これまでの市議会での答弁内容は
制度導入に関する当時の考えを答弁

加藤武央議員(創生市川)

 国府台公園野球場にネーミングライツ制度を導入すれば、施設の維持管理、各スポーツ団体の支援などの財源を確保できると考える。制度導入に関し、これまで市議会で質問してきたが、令和4年12月及び5年12月定例会における市の答弁はどのようなものであったか。
 4年12月は「制度導入できる状況になってきたものと考えており、工程の精査と設計の進捗を見極めつつ、スケジュールや公募条件の整理などを行う」と、5年12月は「なるべく早い段階でのパートナー選定と公表が必要と認識しており、時期は供用開始の半年程度前を想定」と答弁している。

八幡5丁目の共同住宅
条例違反となった場合の罰則適用は
全国的に調査・研究していきたい

にしむた勲議員(市民クラブ)

 八幡5丁目の共同住宅は、建物用途を社宅から賃貸住宅に変更したことから必要駐車台数が3台となり、現在は敷地内に1台、隔地に2台確保しているとのことである。今後も引き続き駐車場を3台確保することについて、業者に書面提出を求めることは可能か。また、必要台数が確保されず条例違反となった場合の罰則適用について市の見解を問う。
 駐車場の維持については、事業完了後であっても事業者等に確認を行い、適切に対応していく。手続き完了後の罰則については、近隣市では事例がないため、全国的に範囲を広げ、状況を調査・研究していきたい。

道路交通

都市計画道路3・6・32号
歩道にベンチを設置できないのか
地域の声を聴きながら検討していく

とくたけ純平議員(日本共産党)

 都市計画道路3・6・32号市川鬼高線は、ガードレールに腰掛けたり寄り掛かったりする高齢者の姿が見られ、近隣住民からはベンチがあっても良いと思うという意見がある。当該歩道の北側と南側のそれぞれにベンチを設置することについて、市の見解を問う。
 当該路線は、市川市道路占用許可基準に定められた歩道にベンチを設置するための条件は満たしている。しかし、歩道に設置されるベンチは歩行者等の休憩場所として利用される一方で、ごみの不法投棄の問題が生じる恐れもあるため、今後、地元自治会や地域住民の声を聴きながら検討していく。

七中歩道橋の修繕
請願採択後の状況は
県が6年度に設計業務を委託

西村敦議員(公明党)

 市立第七中学校前の行徳バイパスに架かるいわゆる七中歩道橋については、管理者である県に対し、早急な修繕を市から強く要望するよう求める請願が提出され、令和5年2月定例会で採択された。そこで、その後の市の対応と現状を問う。
 5年4月に管理者である県に対し、請願書を添えて修繕の要望書を提出した。これを受け、県は、5年度に点検を実施し、歩道橋の主桁(しゅげた)の腐食部分の補修が必要と判断した。6年度は補修の設計業務を委託し、工法の検討などを行うが、施工方法や施工時期については当該設計業務委託の中で決定するとのことである。

文化

芸術家・文化人の支援
ネットワーク形成を支援すべき
より交流が広がるよう研究していく

大場諭議員(公明党)

 市内には芸術家・文化人が多く住んでいるが、それぞれのつながりが十分でないと感じる。芸術文化活動を行っている市民や団体がつながることで、自身の活動を披露する場や選択肢が増えると考えるが、芸術家・文化人が有機的なネットワークを形成することを市が支援することは可能か。
 本市では、令和6年度に実施する芸術文化集会において、様々なジャンルの芸術文化団体が一堂に会する催しや、幅広い年代が参加できる企画を予定しているところである。今後も、支援方法等について、国、県の動向や他市の事例などを参考に調査研究していく。

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