更新日: 2024年12月14日

いちかわ市議会だより令和6年12月14日号(市議会90周年記念特別号)

議長賞受賞作品(原文のまま掲載しております)

目次

市川市の未来へつなぐ地域の絆

第三中学校1年 知久 由梨奈

 私は二十年後も人々が災害にも負けず、安心して生活できる市川市の未来を想像した。
 今現在、市川市の人口は約四十九万五千人だ。二十年後日本の人口は減少しているが市川市の人口は変わらないだろう。なぜかというと市川市にはたくさんの防災設備を持った公園やこども園、そして世代を超えてグループホームや地域の方々、そして学生たちが集える公共の場があり、とても生活しやすい環境が整っている。私たちはこれからもこの街に住み続けたいと強く願っている。
 人々が安心して生活するには、これから来るであろう様々な災害から地域を守る必要がある。
 市川市には地域の人々と協力して色々な災害に対応できる施設がたくさんある。地域ごとの施設を活用して交流を深め、安心安全な街づくりを私たち若い世代が年長者の方たちの思いを未来へ繋いでいく必要がある。そのためには地域の人々との日頃からの絆や、チームワークが大切だ。
 そこで私は今年の四月に中学生になったので、自分に何か出来ることはないかと考えてみた。地域のボランティアに参加したいと思っていたが、人見知りな私には少しハードルが高かった。
 しかし、今年の夏に私は自治会で活動している祖母の薦めもあり、地域の盆踊り会のボランティアに初めて参加することができた。通っている中学で地域ボランティアのお誘いの案内もあり、思いきって友達も誘ってみた。幼い頃から親しんでいたお祭りにボランティアとして参加できる事がとてもうれしく、誇らしく思った。
 当日、盆踊り会の自転車置き場の整備やお祭りの見回り、お菓子配りなどを担当した。その中でお祭りに参加した小さな子どもからお年寄りの方まで、たくさんの人の笑顔を見ることができてとてもやりがいを感じた。普段お話しすることがない方たちともお話が出来て楽しかった。その話の中で、私の自治会はなんと今年で創立七十周年である事を知った。市川市議会は今年九十周年だ。たくさんの人の思いが受け継がれ今を創っている。そう考えると感慨深いものを感じた。
 このような地域社会での交流の場を大切にし、安心安全な街づくりを目指したい。子どもがいきいきと学び遊び、健やかに育ち社会人になって、お年寄りとなる。それぞれのステージでこの思いを忘れないように、未来へつないでいく事が非常に大事なことだと強く感じた。
 この市川市を支えていく存在となるのは、この街に住んでいる自分たちなのだと強く感じる機会となった。私はこれからも勇気をだして地域のボランティア活動をしてみたい。

エコでつかもう明るい未来

八幡小学校6年 江見 碧

 私の母はいつも言っています。
「水と食べ物と電気を大切にしない人は幸せになれない。」
と。最近は『SDGs』という言葉をよく耳にします。本で調べると、世界は危機的な状態になっていることがわかりました。
 そこで、せめて市川市だけでも、「エコな街」にしたいと思いました。私が想像するのは、六年後の未来です。皆が水、電気、食物を大切に思い、大切に使えば、危機的な状態も少しは救われるのではないでしょうか。
 市川市は食品ロスが少ない、市川市は、水と電気のむだ使いが少ない…。そういうふうにほめられたら、他の市もおのずと、エコな市になろうと動いてくれるのかもしれないと思います。
 そのために、私達にできることは沢山あります。これから挙げるのは、その例です。
 例一 毎日エアコンをつけるのではなく、風がある日は、まどを開ければ涼しいですし、保冷剤を当てても涼しくなれます。また、外との気温差も少ないので、外出することがあまりおっくうになりません。
 例二 火をつける時間を短くするため、お湯をわかすときはふたをしています。そのほうがより早く、効率よくわかせるからです。
 例三 食べ物を捨てずに、野菜も食べられるところまで食べます。人参の皮もむきませんし、野菜のへたも取りません。かぼちゃの種も、みそしるに入れます。コリコリしていてとても美味しいです。
 例四 トイレにはまどがあり、晴れの日には日が差しこむので周りが見えるはんいの明るさでは電気をつけません。
 例五 お皿を洗うときは、一度水をためて、ため洗いをしています。それに、食べ終わってすぐにお皿を水にひたすと、よごれがとれて洗いやすくなるので水をむだ使いをしてしまうということもありません。
 このように少しの努力で、世界が救われるのなら、私はこれらをいつまでも続けたいと思います。そして、その努力を市川市の全員で実行すれば、良り良い未来につなげられると感じます。
 六年後、地球温暖化の心配などしなくても良いようになってほしいです。
 そのため、水と食べ物と電気を大切にしない人は幸せになれないの言葉を大切にし、少しの努力をつないでいきます。

伝統工芸で笑顔の花咲く市川市へ

平田小学校5年 立花 美織

 急いで家に帰り、アルバムで七五三のときの写真を確認した。イチョウが色づく葛飾八幡宮、むっちりとした頬で恥ずかしそうに笑う三歳の私の頭には、赤色の可愛い「つまみかんざし」が付いていた。
 千葉県の伝統工芸品、江戸つまみかんざしを知ったのは、一学期の授業だった。市川市の有名なものを各グループで調べ、発表する授業で、友達のグループが写真付きで「つまみ細工」を発表していて、色とりどりで可愛いな、と思った。そしてある日、なんとなく「広報いちかわ」を眺めていたら、夏休みにつまみ細工体験会が開催されていることを知り、参加することにした。
 当日教えてくれたのは、伝統工芸士である穂積裕子さん。丸くふっくらとした「丸つまみ」の花びらを五〜六枚を貼り合わせた花を飾ったフォトフレームを作った。ピンセットで一枚一枚ていねいに貼って花の形にしていく作業は、初めは花びら一枚一枚のバランスを保ちながら貼るのが細かくて大変だった。でも気づいたら無言で、夢中になっていた。
 裕子さんの父である穂積実さんは現在八十八歳。一九五一年に集団就職で上京し、親せきの紹介でつまみかんざしの修行を始めた。当時はまだ女性たちが着物を着用している時代だったため、つまみかんざしは日常品として使われていた。裕子さんは、父である実さんの姿を子どもの頃から見ていて、はじめは「伝統工芸品やその技術を守っていかなくてはならない」という想いだったそう。でも今は「七五三や成人式などの晴れの日に、彩りを添えたい」という気持ちで春は大人、夏は子ども向けに体験教室を開催し、多くの人に知って興味を持ってもらえたらと語っていた。そしてその横には、体験会に参加している小さな子どもたちの作業を優しく手伝ってくれるお姉さんの姿が。裕子さんの娘のあゆさん。「この子が継いでくれるかわからないですが今はお手伝いだけ、ね」と裕子さん。
 伝統を守ることは、誰かの笑顔を守ることに繋がっていた。私たちができることは、まずそれを知り、自分で体験したり、自分の言葉で感じたことを伝える、そして使っていくことなのだと思う。十年後、私は二十歳になる。成人式の形は変わっているかもしれない。服装も、和装だけでなく、もっと自由で個性的になっていくかもしれないなと思う。でも私は着物を着て、つまみかんざしを頭に飾り、きっと七五三のときと変わらぬ笑顔で笑っているだろう。伝統工芸だから守らなければならない、それはもちろん大事だけれど、良いものを当たり前のように誰もが知り、使っていくことで生活の一部として残っていくことの方が大事だと思う。十年後も古き良きものを身に付け、笑顔があふれる市川市であったらいいなと思う。

いいことづくしの歴史のまち市川

南行徳小学校4年 千葉 詩乃

 私の住んでいる地域は、“みこしのまち行徳”と言われています。私の家の裏の日技神社にも、おみこしがかざられていて、お祭りの時に大人の人がかついでいます。調べてみたら、行徳は江戸時代に「行徳千軒寺百軒」と言われるくらいお寺や神社が多かったために、大工さんなどが集まりおみこし作りが盛んになった事が分かりました。家の近くを歩いてみると、源心寺や了善寺があり、行徳古道案内、常夜灯など、歴史的な物も見つけられます。日技神社は毎朝、おそうじをしてくれる人がいるのでいつも整っていて、お参りをすると気持ちが、すっきりします。ふだんは静かですが、お正月や七五三の時には人がたくさん来てにぎやかになります。地域の人達の大切な場所になっていると感じます。夏休みに、お祭りに行った時には、風陣だいこの人達の和だいこを見て、感動しました。市川市内には、古くから大切にされてきた伝統や文化が残っています。これが市川市の良さだと思い、百年後にも大切に残されているといいなと考えました。
 今、私は、地域に残っている古い物をあまりよく知りません。百年後には子どもも、大人も、興味をもって実際にやってみたり、伝えたりできる人がたくさんいる町にしたいです。自分の地域に興味をもって知ると市川市のことが好きになると思うので百年後は、市川市が大好きな人がふえ、みんなが住みたい町になってほしいです。
 そのためにしたいと思うことが、三つあります。一つ目は小学生や中学生が地域のことを知るき会を作ることです。学校に来て神社やおみこしのみ力を伝える活動があるともっと知りたいと思うきっかけになります。もし音楽の時間に風陣だいこさんの和だいこ体験があったらとても興味をもつと思います。子ども達に知ってもらうことで未来につなげていきたいです。
 二つ目に町の良さが伝わる食べ物を作りたいです。たとえばおみこしせんべいや常夜灯だんごがあったらいいと思います。おせんべいはおみこしやお寺の絵がかいてあり、おだんごは前が常夜灯の絵で後ろは常夜灯と字で書いてあります。このような食べ物のアイディアを市内の人にぼ集したら楽しいと思います。自分達で作った食べ物があるともっと町が好きになるし、古い物を大切にする気持ちが育つと思います。
 三つ目に市川歴史スタンプラリーを作りたいです。市川市の歴史ある場所に行ったら、キューアールコードなどをよみとってスタンプがおせるようにしたいです。全部まわったらけい品がもらえます。まわる場所やけい品のシールやスタンプのデザインもみんなにぼしゅうして作りたいです。
 このように楽しんだり、さんかしたりして伝統や文化を伝える町になってほしいです。


※受賞者の敬称は、省略させていただいております。

このページに掲載されている
情報の問い合わせ

市川市 議会事務局 議事課

〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号

議事グループ
電話 047-334-3759 FAX 047-712-8794
調査グループ
電話 047-712-8673 FAX 047-712-8794