更新日: 2018年11月15日

平成21年2月市川市議会環境文教委員会

開会・現地視察について

平成21年3月3日(火) 
午前10時4分開会
○稲葉健二委員長 ただいまから環境文教委員会を開会する。
―――――――――――――――――――――――――――
○稲葉健二委員長 審査に入る前に、現地視察について、委員長としては市川駅南口図書館を考えているが、いかがか。意見を伺う。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 それでは現地視察を行うこととする。10時15分に市民課前にバスを用意するので、よろしくお願いする。
 暫時休憩する。
午前10時5分休憩

議案第58号市川市環境保全条例の一部改正について

平成21年3月3日(火)
午前11時22分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
 皆さんに審査順番をお諮りする。
 審査の順番が、本来なら議案第58号の環境保全条例、63号の奨学資金条例、続いて補正の64号、当初の73号、そして84号の例の南口図書館の指定管理者の指定についてだが、一部委員の意見等もあり、また委員長並びに副委員長で相談して、議案第84号を63号の後、要するに補正予算の前に審査順番を持っていく。そのかわり、当然、補正予算にかかわるもの、当初予算にかかわるものが84号についてきてしまうので、それを一緒に聞いてもいいということで、84号、南口図書館にかかわる補正並びに当初予算は、84号の審査のときに一緒に聞いてもよいという形で審査を進めたいと思っているが、いかがか。
 というのは、84号を聞くときに、ここは当初予算、補正予算にかかわるからここでは聞いてはいけないという部分的な絡みが当然出てくるので、どうせなら聞きやすく答えやすいほうがいいという判断で、84号を前に持っていくことによって、補正予算並びに当初予算の分もその部分にかかわるものは一緒に聞いてよい。そのかわり、64号と73号のときにはもう南口図書館のことは聞き終わったということで、そこでは触れないという形で審査を進めていきたいと思うが、いかがか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 では、そのように進める。
 そう変わったことによって、もし例えば議案審査がスムーズにいって58号、63号が昼前に終わったとしても、84号に入るのは午後からとし、午前では入らないということで休憩にしたい。
 議案第58号市川市環境保全条例の一部改正についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願う。
○環境保全担当マネージャー 本会議以上の説明はない。
○稲葉健二委員長 質疑はないか。
○宮本 均委員 まず、1の(1)で大型車両とあるが、これは免許証上でいう大型車両と一致しているのか。それと、専ら車両を洗車する施設とあるが、どういう設備が整えばここに合致する施設になるのか。
 (2)は悪臭にかかわる規制ということだが、特に市川南の地域で北越製紙のにおいの苦情が多分今もあるかと思うが、そちらは今回の一部改正で規制の対象になるのかお尋ねする。
○環境保全担当マネージャー 大型車両については、条例で書いてあるように、道路交通法施行規則第2条に規定する大型自動車及び大型特殊自動車となり、自動車の種類としては、これは水質汚濁防止法施行令第3条の中にあるが、大型自動車とは大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車等で、車両総重量が1万1,000kg以上のもの、最大積載量が6,500kg以上のもの、乗車定員が30人以上のもの、また大型特殊自動車についてはキャタピラーを有する自動車、ロードローラー、タイヤローラー、ロードスタピライザー等のもの及び農耕作業用自動車、ロータリー除雪車等という形で区分されている。免許証と同じ分類と認識している。
 専ら洗浄する施設とは、車両をとめる敷地があり、その中で洗車スペースとして事業所が定めた水洗設備のある場所や移動可能な高圧洗浄機等の洗浄装置を備えている場所の範囲、その高圧洗浄施設を移動できる範囲となる。その敷地の中に単なる散水栓があっても、それが自動車を洗う以外に使用する目的で設置している場合には対象としない。
 北越製紙については、これまでも規制がかかっており、変更はない。
○宮本 均委員 (1)についてはよくわかった。大体そういう車両を持っているのは事業所と普通考えられるのでいいのだが、(2)は、今も規制がかかっていたのか。その辺の認識はなかったが、今まで何らかの対策は講じられたのか。
○環境保全担当マネージャー 北越製紙については、特定施設があるので、現在でも規制の対象になっている。
○宮本 均委員 確かにいまだに苦情はあるかと思うが、それは今も規制の範囲でおさまっているということか。
○環境保全担当マネージャー 現状においては、北越製紙の悪臭は基準以内となっている。
○宮本 均委員 基準以内ならば、体感的には現状よりよくなることはないのか。現状のままか、さらに改善されるか。
○環境保全担当マネージャー 悪臭については感覚公害なので、受ける方によって、北越製紙のにおいがひどいと感じる方もいるし、大したことはないという方もいる。北越製紙も、その場その場で悪臭が強いときと弱いときがあるので、これからそういう苦情があった場合には対応していきたいと考えているが、一応基準があるので、基準の範囲内であれば規制よりも指導の形で対応することとなる。
○宮田かつみ委員 対象の施設が市内に結構あるが、今現在、苦情が近隣から相当来ているのか。それとも、法令からこの条例を改正するというだけなのか。
○環境保全担当マネージャー 現在は、特定施設のある事業所についての悪臭は規制できるが、特定施設がない事業所については規制ができず、指導の範囲までとなる。そういった特定施設がない事業所、今回それを業種で24事業と定めたが、そこから発生する悪臭が、多くて10社程度あるので、それに対応したい。
 1つは、具体的に言うとニンニクのようなにおいが出てしまう。そこは特定施設も何もないので、今は規制の対象にはならない。そういうところがあるので、そこについて即規制ができるような対応をしていきたい。
 悪臭については、市民からの苦情があったときに初めて対応するので、そのときに効果的に対応ができるようにと。それから、特定施設については、例えば印刷業は、現在ある条例で定めている特定施設があるが、時代の変遷によって特定施設が変わってしまい、その都度特定施設を追加していかなければならないという問題もあるので、今回、事業という形でその事業、印刷業に該当すれば規制がかけられるようにしたい。今回の24事業所については、本会議でも申したように対象事業所は700ぐらいあるが、問題となっているのはそんなに多くなく、10社以内。正確に言うと、ここ二、三年で問題になっているのは四、五社である。
○稲葉健二委員長 今宮田委員が言ったのは、市民からの苦情があってこれを考えていったのかということで、それに答えていない。
○環境保全担当マネージャー 市民からの苦情に対して、今の状況の特定施設の悪臭苦情対応では対応できないために、市民からの苦情に効果的に対応していくために改正するということである。
○宮田かつみ委員 そうすると、一番ひどいのはその四、五社ぐらいで、全体には10社ぐらいあるという話だが、いろいろ指導されて、その施設を持っている会社の経営状態にもよるだろうし、また融資体制とか補助とかいろいろあるわけだが、今、市は、これで解消が図られると思っているから条例改正するのだろうが、実際は、この景気だし、相手の経営者にもよるし、近隣の声の大きさにもよるしとか、いろいろあると思う。その辺はこの条例で指導ができて、強制力は余りないと思うが、これからどの程度解消するのか、教えていただきたい。
 それから、時代の変遷とともに特定施設の苦情がふえてくると先ほど答弁されていたが、この辺はこれから相当出てくるのか。その辺を2点お尋ねする。
○環境保全担当マネージャー まず、既存の事業所で悪臭が出ている事業所について、指導はしていくが、今回の条例の中でも書いてあるが、勧告とか命令は1年間猶予する。こういう景気なので、もちろん会社の経営状態とか資金面、住民側からすれば悪臭の強度、そういったものを勘案した上で、できることを指導していきたいと考えている。
 指導する上では、市の公害防除資金という融資制度があるので、本会議でも説明したが、2.1%の利子補給をする形で、借りられる額は2,500万円、そういう制度もあると事業者側に提示することも考えている。また、市の融資以外に、県でも利子補給制度があり、これは5,000万円という形で、ただし利率が1.3%低いが、そういう利子補給ができる。
 特定施設の増加は予測できないので、事業により今回特定工場等として、例えば食用品製造業、化学工業、印刷・同関連業、化学製品製造業とかという業種に入っていれば規制できるようにしておけば、より効果的に即対応ができる。先ほど申したように、特定施設は時代とともに変化していくので、そのたびに特定施設を追加追加というより、業種で抑えていったほうがより効果的であるというところである。
○宮田かつみ委員 何十年前だったか、住工混在の解消ということで、1期埋め立てのときに行徳の塩浜の海のところへ埋め立てした企業庁の土地を買収して、何十社か移転させた。あれで、田尻とかは別として、ある程度解消してきたと思っていたが、四、五社といってもそれは相当ひどいところで、10社ぐらいあるということは、まとまってあるわけではなくてあちこち点在しているのだろうが、それは、今この条例による施しで融資とか補助がいろいろできるのか、それとも前にやったような形の、要するに移転を含めた、市が協力するような施策をしないと、移って解消できないのか、その辺はどう思うか。
 今、この条例で解消していくとおっしゃっているのはわかるが、相手もあることだし、この景気だし、なかなかできないんじゃないかと思っている。行政が前にやった、埋め立てのところに出るような、いろいろな点で企業に恩典を出さないと、また時代背景もないと、非常に難しいのではないかと思う。事業者の規模もあるから。それを、この条例で、今のマネージャーの説明とか本会議での質疑に対する答弁の中から、実際に解消できるのかということである。条例をつくっても絵にかいたもちで、多少指導しているというだけで何もできないのではしようがないので、解消ができるかどうかを確認したい。指導していくとかこういうふうにするというのはわかるが、完全にできるのかというところは非常に難しいと思う。だって、これは強制力がない。
○環境保全担当マネージャー 今回の悪臭については、条例の中で改善勧告、改善命令ができるようにしたいと考えている。本当にできるのかとなると、規制をかけたことによってその会社をつぶしてしまうということはなかなか難しいと思うので、その辺のところではいろいろなやり方があると思う。例えば悪臭を発生させない装置をつけるといった指導はできる。事業者も基準を超えている以上は、そういう努力をしていただかなければならないと思うし、うちもそのように指導していかなくてはならないと思う。そこは事業者も市民に迷惑をかけているという視点に立って対応をしていただきたいというところである。
○宮田かつみ委員 では最後にするが、要するに改善命令ができる。そうすると、改善命令でどういう手順を踏むのか。例えば建築基準法上の違反建築の退去命令、排除命令という、解体させるまでの命令があるが、あれは何十段階と踏んで、完全にやるまでは気の遠くなるような話である。今マネージャーが言ったように、即効力があれば相手の会社がおかしくなってしまうわけだから、それもなかなかやり切れないところがある。
 何で聞いているかというと、私の住んでいる近くに運送屋があって、その運送屋にドラム缶を運ぶ会社があって、そのドラム缶からオイルがこぼれていて、それが土に染みる。そうすると臭い。それと、下に浸透していくから井戸水とかにもよくない。そのようなものも廃除してもらうといいなと思っているが、ただ現実にそんなことがすぐマネージャーが言うようにできるのかなと心配している。その辺、答弁をいただいて終わりにする。
○環境保全担当マネージャー 具体的な例で、油を輸送する、そこから漏れる、それは悪臭の苦情とは違うと思うが――悪臭もすごいのか。そういう問題については、うちのほうで苦情処理というのがあるので、その中で対応する。多分そういうものをこぼしたりするのは違法行為だと思うので、それは指導できると思う。
 それから、手続だが、まず悪臭があった場合には、悪臭がその会社から出ているかどうかをきちんと確認する必要がある。これは非常に難しく、悪臭というのは作業をしているときに年じゅう出ている場合には非常につかまえやすいが、ある作業をしたとか、作業の手違いをして一時悪臭が出てしまったとか、いろいろな事例によって違うので、その対応のところでまず指導の内容が違ってくる。悪臭については、基準を超えて、改善も何もしない場合には必ず勧告を出す。
 ただ、既存の事業所の場合は、施行が7月1日を予定しているが、そこから指導に入り、その後その事業所が何もやらないと、1年間の猶予をとり、勧告。勧告したにもかかわらず、できる努力も何もしないとなると命令となる。まず指導、その次に勧告、命令という形でいきたいと考えている。
○戸村節子委員 いろいろな苦情が来ると思うが、特に悪臭について苦情が年間どのくらい来ているのか、どんな内容なのかを聞きたい。
 それから、今回環境保全条例のレベルアップということだと思うが、近隣市はどういう状況になっているのか。同じような内容なのか、全国的にはどうなのかも聞きたい。
 指導、勧告、命令ということだが、このことについて、今宮田委員もおっしゃったが、こういう時節で市内業者の方々も大変厳しい状況にあるわけで、丁寧にやっていただきたいと思う。これは申し上げておくだけにしたい。前半の部分について教えてほしい。
○環境保全担当マネージャー 事業所からの悪臭苦情については、年度で述べると、平成15年度が37、平成16年度が44、平成17年度が51、平成18年度が35、平成19年度が29となっている。現行条例では、規制できない未規制事業所からの悪臭苦情については、平成15年が10件、平成16年が13件、平成17年が17件、平成18年が9件、平成19年が5件である。
 近隣市の状況で、悪臭にかかわる当市の今回の条例改正のように、食料品製造業とか繊維工業とか24事業を定めて特定工場として規制するところは、県内にはない。参考としたのは埼玉県の生活環境保全条例で、悪臭を発生する指定した事業を営む事業所を規制している。この事業所について、排出口と敷地境界における規制を課している。なお、千葉、船橋、市原、松戸は法律により悪臭を指導し、習志野市は条例、法律により悪臭を指導している。
 国からは、中小の事業所については、勧告、命令は丁寧にやってもらいたいという趣旨があり、本市もそれに準じている。悪臭は感覚公害であるから、直接悪臭を吸ったから健康被害が生じるというものではないので、その点を考慮して指導、勧告、命令等についても対応していきたいと考えている。
○戸村節子委員 本当に丁寧にやっていただきたいと思う。資金繰りが大変厳しいという話も聞いているし、実際に過去に、近隣からにおいの苦情、非常に強いそういった要望があるにもかかわらず、事業者は資金繰りで対応がなかなかできないという事例を同僚が経験されているのをわきで見ていたが、そこのところを丁寧にやっていただきたい。
 先ほど、ニンニクとおっしゃっていたが、具体的にこの5社はどんなにおいを発生しているのかをお聞かせいただきたい。
○環境保全担当マネージャー まず、食料品製造業の中のニンニク臭。あと、廃棄物処理業、廃棄物からのにおいがある。それから印刷業からのにおい。印刷は、紙にインクを焼きつけるときに悪臭が出るという事例がある。
○高安紘一委員 最近の時代は、こういう住民のいろいろな意見がふくそうして行政に届く。そのときにこの条例は、特定施設はそういう設備を持ってあらかじめ備えているが、そうでないところから出る悪臭に対してどう捕捉するかということを書いてある。シンプルにわかりやすく言うと、そういう設備を持っている工場はチェックされている。設備を持っていないところの苦情とか報告が来る。それに行政が丁寧にこたえている。そうすると、この条例の趣旨として、いろいろ皆さんに言っていただいてわかったが、本当にシンプルに一言で言えば、特定施設を設置していないところも特定工場とみなしてチェックしていくという考えでいいのか。そうするとわかりやすくなるが、それでいいか。
○環境保全担当マネージャー そのとおりである。
○プリティ長嶋委員 多少戸村委員とかぶるかもしれないが、市川市民からの苦情のうち、発生源が市川市内ではなくて松戸とか船橋とか浦安の近隣から来ているものはあるか。
○環境保全担当マネージャー 船橋境のほうから発生しているものがある。特に臨海部は工場等が多いので、そちらからの苦情。また逆に、市川から船橋のほうへのものもある。
○プリティ長嶋委員 一例を挙げると、江戸川区側のグラウンドで野球をやっていると、昔、北越製紙とか、ゴムのにおいとか、市川毛織があったときは川を越えて江戸川区のグラウンドまでにおってきたのを過去に経験している。市川南3丁目に住んでいて、すぐ近くですごいにおいがした。ということは、悪臭とか汚濁、オイル流出というのは境界線を越えてくる可能性がある。そうすると、市川市内では網を張ったが、市川は松戸、船橋、浦安と隣接しているから、そこがある場合、この市川の環境保全を万全にしてもタッチできないのではないかという心配があるので聞いたが、いかがか。
○環境保全担当マネージャー 例えば船橋のほうから悪臭が来た場合には、船橋にも環境保全担当課という担当セクションがあるので、そちらに連絡をして対応してもらうとか、合同で対応するというのもある。
 もう1つ、広域異臭という船から発生するものについては、全県でそういう体制をとっている。
○プリティ長嶋委員 市川の厳しいネットをかぶせたわけだから、近隣からのそういうのも、町が連鎖しているので、ぜひそれを考えて頑張っていただきたい。
○稲葉健二委員長 休憩する。
午前11時58分休憩
午後1時4分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
○鈴木啓一委員 議案第58号市川市環境保全条例の一部改正について伺う。
 生活環境の保全というのは大切なもので、先順位者も質疑していたが、5社についてはきちんと名称を出さないと、抽象的で何を言っているかわからない。具体的に聞いていても全然ぴんとこない。まずそれを伺う。
○稲葉健二委員長 今の質疑だが、名称を出すということに関しては……。
○鈴木啓一委員 委員長がそういうことを言うのはおかしい。我々は市民から選ばれた議員である。きちんと5社あると言っていて、そのことを聞いているのに、守秘義務も何もない。答えてほしい。
○稲葉健二委員長 今、議事録もインターネットで公開されるから、特定業者というか固有名詞が全部載ることに関しては、取り扱いとしては慎重に考えたほうがいいと私は判断する。
○鈴木啓一委員 何を言っているのか。きちんと5社と理事者が答弁している。戸村委員も聞いている。私はそれに対してきちんと答えると思っていたら何も答えない。これでは何のための常任委員会なのか。委員長が判断することではない。これは、現にこの悪臭の問題も含めて住民の生活環境に及ぼすことをやっている。
○稲葉健二委員長 でも、現況……。
○鈴木啓一委員 でもではない。それは委員長の独断である。
○稲葉健二委員長 でも、出す出さないに関しては、すべて……。
○鈴木啓一委員 戸村委員も5社はどこかと質疑している。
○稲葉健二委員長 でも業種名しか挙げていない。会社名は挙げていない答弁である。
○鈴木啓一委員 委員長は何をしたいのか。これは常任委員会である。市民から選ばれて、市民の生活環境を守るために我々はきちんと質疑する義務がある。それを尋ねているのに、委員長だけが判断して……。答えてほしい。
○稲葉健二委員長 休憩する。
午後1時8分休憩
午後1時16分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
○鈴木啓一委員 この問題のある5社もそうだが、市民の環境保全のためにしっかりやってもらいたいと思う。
 それから、指導、勧告、命令、これについてもどこまで行ったらやめるのか、具体的に今までの例を一、二挙げて教えてほしい。
○環境保全担当マネージャー 悪臭が出たからとすぐ指導するわけではないが、勧告まで出した事業所についてお答えする。
 平成15年度が2件あり、広尾にある三共油化工業、これはアスファルトをつくっている会社だが、そこのにおいを、既に15年度で勧告までやって改善して、改善報告書をいただいている。それから、農業技術という会社が本行徳にある。これは廃棄物の処理業者である。16年に1件あり、碇谷自動車という広尾にある会社だが、これは塗装から出るにおいである。
 平成17年度に2件あり、農業技術という、先ほど言った本行徳にある廃棄物の事業者である。それから、東洋合成という化学工業の会社に勧告を出している。18年度は2件あり、また三共油化に関して勧告を出している。それから、加藤新田の小林香料に対して、これは香料をつくる会社だが、勧告を出している。
 いずれにしても、勧告に基づく指導に従い改善され、改善報告書も出てきているので、命令には至っていない。
○鈴木啓一委員 今伺ったが、農業技術が15年、17年と2回も出ている。それから15年、16年の三共、碇谷は広尾である。広尾も今マンションの住宅地になっている。これはすごく問題提起がある。この点、どう考えているか。
○環境保全担当マネージャー 三共油化については、改善が行われると常に新しい設備を入れるので……(鈴木啓一委員「農業技術」と呼ぶ)農業技術については、15年と17年に同じ案件で、一たん15年で改善したが、17年度に再度においが出たので、勧告に基づいて改善したときに加工する原料をかえたということで、悪臭はそれ以降は発生していない。
 広尾については、住工混在になっているので、そういった問題が非常に大きいと思うが、もともとあそこはずっと準工だった。そこが住宅地になったり公園になったりという変更があるので、そういう点も問題を大きくしていると思う。ただ、その都度改善をしているので、また苦情が出たら、それについては指導して改善していただくことになる。
○鈴木啓一委員 これで最後にするが、勧告でほとんどおさまると言うけれども、命令はそんなに怖いのか。命令が向こうに与えるダメージはどうなのか。ほとんど勧告でおさまっているというので、そこのところを1点だけ聞きたい。
○環境保全担当マネージャー 勧告で出して、それで改善されない場合は次に命令に行くが、改善勧告を出した段階で改善をされていて、においは一たんおさまるので、そこで指導としては完了になる。
○鈴木啓一委員 違う、命令が企業に対してそれだけ怖いのか。勧告でおさまるというから、行政として命令を出したら向こうにどういうダメージを与えるのかを聞きたい。
○環境保全担当マネージャー 命令を出し、違反すると罰則が科せられるので、抑止効果があるのは大きいと思う。
○稲葉健二委員長 討論はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

議案第63号市川市奨学資金条例の一部改正について

平成21年3月3日(火)
○稲葉健二委員長 議案第63号市川市奨学資金条例の一部改正についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば、説明願う。
○就学支援課長 本会議場での説明以上のものはない。審査のほど、よろしくお願いする。
○稲葉健二委員長 質疑はないか。
○桜井雅人委員 ここで質疑するかわりに予算ではやらない。
 この一部改正、教育の機会均等を図る点ではもちろん賛成だが、今回、なぜ奨学資金が増額なのか。例えば、入学準備金の貸付事業、あるいは保護児童生徒援助金等、こうしたものも含めて検討がされたのかどうか、その点をお聞きする。
○就学支援課長 本会議で入学準備金の関係もあったが、今の経済事情からして、奨学資金制度のほうをより充実させていこうと。高校生を子供と言うのはどうかと思うが、子供たちがより安心して勉学にいそしめるように、奨学資金のほうをまずやろうと考えている。
○桜井雅人委員 たしか12月議会だったと思うが、そのときの教育総務部長の答弁で、入学準備金がなぜ少なくなっているのかという分析について、なかなか難しいということや、近隣市と比べて低くないと言っていたが、教育の機会均等を図れたと言えるのかが、それだとわからない。今の子育て世代の実態をつかんで、よく分析した上で、奨学金だけでなくこの入学準備金などもどれだけの額が求められているのかとか、所得制限についてもまず考えていく必要があるのではないか。でないと、ただ額をふやしただけでは、それをもって機会均等が図れたとは言えないのではないかというのが疑問として残る。今後、その辺について、こうしていきたいという考えがあればお聞かせ願う。
○就学支援課長 今回金額を、公立1,000円、私立2,000円上げるが、この額以外に枠も広げようということで、実際に公立、私立の配分というか、もらう人数にもよるが、13名から14名ぐらいの枠が拡大できるのではないかと考えている。
○桜井雅人委員 奨学資金についてはわかったが、入学準備金のほうが減っていることも考えて、何か対策はないか。
○就学支援課長 入学準備金については考え方もいろいろあるが、まず、現在返済が滞っている方が結構いる。ということは、市の税金を使っているので、それを返してくれる形になると回転していくが、その辺のところも少し問題を含んでいると考えている。
○稲葉健二委員長 討論はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決する。

議案第84号指定管理者の指定について

平成21年3月3日(火)
○稲葉健二委員長 議案第84号指定管理者の指定についてを議題とする。
○桜井雅人委員 この間、委員長より私に、賛成はしなくてもいいから退席してくれないかとの話があった。私も最初は冗談半分で受けていたのだが、私が記憶しているので3回、それとうちの会派の代表にも同じような申し入れがあった。こうなると冗談では済まないと私としては思う。議案の賛否や事前の調査や本会議での質疑を受けて、ここでも質疑をした上で各委員が判断するということで、これはどうなのかと思った。確認をしたいが、ほかの委員の方にもそうした申し入れがあったのか、それとも私だけだったのかというのも疑問だが、その確認も含めて皆さんの意見をお聞きしたい。いかがか。
○稲葉健二委員長 休憩する。
午後1時32分休憩
午後1時38分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば、説明願う。
○中央図書館長 本会議以上の説明はない。
○稲葉健二委員長 本会議から委員会送りの内容に対しての説明を求める。3件の委員会送りがある。
 まず、指定管理者が利益を追求するようになると、人件費にしわ寄せが行くことが心配されるが、そのようなことはないのかとの委員会送りがある。このことについて答弁願う。
○中央図書館長 本会議でも答弁したが、候補者の掲げる5つの約束や資格取得、スキルアップの支援体制など、候補者の人材に関する取り組みを見る限り、人件費にしわ寄せが行くような懸念はないと考える。
○稲葉健二委員長 質疑は、委員会送りが全部終わってからまとめてやる。
 次に、指定管理者の選定、指定の任に当たって、5人の合議体である教育委員会ではどのような審議をしたのかとの委員会送りがあるが、このことについて答弁願う。
○中央図書館長 定例教育委員会の中で指定管理について話し合われたことということで、20年10月の定例会から話をさせていただく。20年10月の定例会の中では、指定管理に関する意見等はない。続いて20年11月の定例教育委員会の際には、委員から、価格だけで選ぶのでは質の保障できなくなるので、企画がよい新しいアイデアを出してくれるところを選んでほしいとの意見があった。また、本会議でも答弁したとおり、コーソーシング、すなわち外部を入れて一緒にやろうとの意見もあった。続いて12月定例会では、12月議会に提案した条例に関して、部長が答弁したとおり、開館時間に関する意見交換があった。続いて21年1月の定例教育委員会では、市川市公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例に基づき、その手続を行うための様式を定める規則の制定を提案して、様式の用い方について委員の質問があった。最後に21年2月定例教育委員会では、指定管理者の指定に関する議案を提案し、採決をいただいており、候補者の会社概要について質問があった。
○稲葉健二委員長 次に、協定は市長権限の財産に関する事項と、教育委員会権限の施設の管理運営に関する事項があるので、市長、教育委員会及び指定管理者の3者による協定が適当と考えるが、教育委員会はどのように考えているのかとの委員会送りがある。本会議でも答弁があったと思うが、本会議以上の答弁があれば答弁願う。
○中央図書館長 本会議以上の答弁はない。
○稲葉健二委員長 質疑はないか。
○桜井雅人委員 今回、ヴィアックスが挙がってきたが、この指定管理の問題については、昨年の12月議会で結局可決されたが、常任委員会では議案が否決されたという事実、また、質疑で明らかになった問題点などはどのように受けとめたのか。まずその点をお聞かせ願う。
○中央図書館長 12月議会でいろいろ指摘いただいた点を踏まえ、その後に行われた募集要項、仕様書、実際の選考委員会において、いろいろいただいた意見を参考にした。
○桜井雅人委員 先ほど教育委員会の定例会の話が出ていたが、12月の定例会は12月4日だったと思う。環境文教委員会の2日後の会議での報告で、常任委員会での議論や、さらに議案が否決されたことは一切触れられなかった。たしか湯浅副委員長も一緒だったのでそうだったと思う。その事実は新聞でも報道されていたが、そこにいた教育委員からも一切何も触れられなかった。なぜなのか。常任委員会が終わって委員長報告作成日で、議場で可決される前の定例会議だったのだが、環境文教常任委員会の位置がどうも軽く受けとめられていると私は思うが、いかがか。
○中央図書館長 委員会後の定例教育委員会だったとのことだが、私の記憶では、議案の締め切りが事前にあるので、そこに間に合わなかったことも1つだと思うが、本会議での結論がまだ出ていなかったので、定例教育委員会であえてこちらから提案はしなかった。
○桜井雅人委員 議会の議案質疑についての説明はあったが、委員会のことは一切触れない。しかもこれは否決された。私は大変なことだと思うのだが、それは報告されないと。言っていることがおかしいと思う。説明願う。
○教育次長 定例教育委員会での議会報告はいつも私のほうでさせていただいている。それは主に大きなもので、こんな議案を出しているということと、一般質問ではこういう質問があったと。一番最後に細かい質問があればお願いするということで、おられた方はわかると思うが、委員からはどんなことを聞かれたかというのはある。申しわけないが、委員会の論議については今まで報告していなかった。特に隠す必要もなく、新聞報道もあったので、あえて新聞報道を繰り返すようなことはしなかった。私はそのときに発言した本人であるので、そんな経過であった。
○桜井雅人委員 今まで委員会の報告がなかったからといっても、その時点で、委員会で否決されたということは、今回のことについては報告が必要だったのではないか。新聞で云々と言っているが、教育委員が5人いてだれも何も言わないというのも私は賦に落ちなかったが、それをそちらに言っても仕方ない。ただ、やはり定例教育委員会で報告されなかったということは、かなり軽く受けとめられたと、私たちの気持ちが逆なでされたような気持ちである。
 たしか次の定例教育委員会は来週の月曜日だったと思うが、そこではこの委員会での論議はしっかりと報告していただけるのか。
○教育次長 今この場でこういう意見をいただいたので、きょう出た意見を含めて内容について報告させていただきたい。
○桜井雅人委員 次に、用意していただいたこの資料を見せてもらって、2枚目の裏、審査委員の主な意見は次のとおりというところ。ここの一番最後だが、候補者が選定され指定管理制度導入後の事業開始からが最も重要であり、[3]図書館が指定管理者制度を導入する際のモデルとなるように努めていただきたいとある。この意見はどういう意味なのか。
○中央図書館長 こちらに書いてあるとおりだが、これから議決を受ける予定だが、大事なのは指定管理者が決まってからのことで、実際決まったら、やる以上は市川駅南口図書館が他の模範となるようなもの、要は利用者にとって非常にありがたい施設になるように頑張ってもらいたいという意見であった。
○桜井雅人委員 ここでは指定管理者制度を導入する際のモデルと書いてある。私はこれを読んだときに、では市内の他の図書館への導入を前提にしているのではないかと受けとめた。その点が賦に落ちないが、説明願う。
○中央図書館長 今の委員の内容と私は受けとめていないし、これはあくまでも、全国的に今いろいろなところで指定管理導入となっているので、それについての意見と受けとめた。
○桜井雅人委員 選考委員の、生涯学習部次長、生涯学習振興課長、中央図書館長、外部委員2人のうちのだれの意見なのか。言った本人に説明いただきたい。
○中央図書館長 こちらの意見は、外部委員で青山学院大学の図書館情報学専攻の准教授の意見である。
○桜井雅人委員 つまり館長の意見ではないということで、ではよくわからないが、そういった外部委員の方にも12月議会のこととかをきちんと説明をしたのか。であれば、こうした文面では出てこないと思うが。
○中央図書館長 委員には、これまでの経緯はきちんと説明している。外部の青山学院大学の准教授の個人的な意見としては、指定管理に大賛成という立場ではないという話も伺っている。
○桜井雅人委員 本人がいないのでは、これ以上ここでは聞けない。
 次に、12月のここでの常任委員会での質疑の際に、どのような図書館にしていくのか、市民の声を聞くのかとの質疑に対して、答弁では、愛称についての意見も含めて市民の声を聞いていきたいと考えている。また、時期については本条例の議決後、現段階でできる項目で実施していくとの答弁が委員長報告でもされている。
 では、現段階でできる項目はどういった項目でいつ実施されたのか、結果の内容はどうなっているのか、資料も出ていないので詳しくお聞きする。
○中央図書館長 愛称募集については、一緒に意見もということで今月7日号の広報に載せる。アンケートについては、間もなく各図書館の利用者ということで実施を予定している。
○桜井雅人委員 つまり今の段階でアンケートをされていない。12月の指定管理の提案も急な話だったが、結局その後も今まで市民不在で話が進められているということは、私としては、12月の質疑と答弁から考えると、なぜ今までやられていなかったのかが賦に落ちないので説明いただきたい。
○中央図書館長 まず、愛称の募集に関しては、どういう時期にやったらいいのかという検討をして、余り前過ぎるのもということで、開館が4月30日なのでこの3月7日に出して、期間的には1カ月以上とれるので十分ということで、そういう形にした。
○桜井雅人委員 ただし、これは12月の委員会での、市民の意見を聞くべきではないかとの指摘に対して答えている。今回の2月議会の常任委員会でまだそれが報告できないというのでは、これも質疑できない。それも問題であると指摘しておく。
 次に、資料の2枚目の表の選定評価表を見せていただいた。議場では、他の業者と比べてという質疑があったと思うが、私としては応募業者との比較でなく、今の市川市の図書館と比べてどうかを問いたい。
 例えば、12月のときにも答弁の中に、市川市立の図書館が従来行ってきたサービスと同等以上のサービスを指定管理者が市川駅南口図書館において実施することは十分に可能だという答弁があったが、これだけを見ると、本当に市川の図書館と同等のサービスが図れると言えるのか、これだけではわからない。何か根拠になるようなものはあるのか。
○中央図書館長 今お話しいただいているページでいうと、21番の下に基準評価値32点とあるが、それが表に当てはめた市川市の評価点数である。なので、この32点よりも高ければ、市川市の現評価よりも高いという判断になる。
○桜井雅人委員 市川市の図書館は、全国でもトップレベルという評価を受けているのに、市川の評価は採点したら32点しか出ないということなのか。
○中央図書館長 いわゆる基準評価値ということなので、私どものほうで採点表に基づいて、結論からいえば現在の私どもは32点ということになる。
○桜井雅人委員 つまり市川の図書館は32点ということか。市川が32点というのは私はちょっと納得がいかない。
 最後に1つ。公立図書館の管理運営に関する考え方が2点だったということは、つまり公立図書館の管理運営に関してはすぐれた考え方を持っていないということである。実績実績と実績を上げた割には、公立として大事なそういった評価が持てていないのが私は不安材料である。その点について。
○中央図書館長 ただいまの件については、4番の評価の中で、ほかも含めてだが、図書館の教育施設としての把握が提案の中にどうしても読み込めなかったので、この評価基準に合わせると2点となるが、当然教育施設という記述がなかったことに関しては、これからもし議決をいただければ協議の中にこういうものを盛り込んでいきたい。
○桜井雅人委員 教育施設において、実績があるけれども、そういうことが書かれていなかったのは、私はちょっと不安になった。
○宮本 均委員 ICタグの活用は、今回ここが初めてということで、3年間でICタグをやっていくとのことである。ICタグのシステムは市川市が用意するものなのか。それとも指定管理者が現状使っているものを持ってくるのか。
○中央図書館長 私どものほうで準備をする。
○プリティ長嶋委員 いっぱい疑問があるので聞きたいが、ほかの委員も皆さん疑問があると思うので、幾つか質疑する。
 まず、選考委員の5名のうち3名はわかるが、外部委員の税理士の方と青山学院大学准教授は、どういう理由でこの2人を選んだのかお聞きする。
○中央図書館長 選考委員会の中には、団体の経営面を見ていただく必要があるので、それに関しては公認会計士ということで、今回声をかけたのは市のほかの施設でもやっていただいている方ということで、本人に連絡をした。
 もう1人、青山学院大学の准教授の方については、私どもの中央図書館で東京大学の根本教授のゼミの受け入れをしており、そのときのつながりで、根本教授に私どもの指定管理の話をして、いい選考委員の方はいないかということで紹介いただき、こちらからアプローチをした。承諾をしていただくまでには、いろいろ話のやりとりがあったが、最終的に受けていただいた。
○プリティ長嶋委員 選考委員の、生涯学習部次長、生涯学習振興課長、中央図書館長の3名は市川市の方である。そして私たちのこの常任委員会でのやりとり、否決されたこととかいろいろ情報があると思うが、税理士の方はお金の専門家で図書館の専門家ではない。この中でプロと言える人は、青山学院大学の准教授の外部委員の方1人、こういうバランスである。
 そうすると、全体のバランス的に市の人は3人いて、話を聞いていると指定管理のほうに持っていきたい意見がいっぱいある人であり、その中に外部委員の先生1人という状態である。その方にはきちんとこの委員会の内容は伝わっていない、新聞報道だけであったとの話である。それは間違いないか。外部委員の方にはどのくらいの情報が入っているかを知りたい。
○中央図書館長 図書館の情報学の准教授なので、私どもから話す前に、常任委員会での否決、その後の本会議での可決については、自身も情報として持っておられた。
○プリティ長嶋委員 指定管理者の運営に大賛成ではないと言われたのはこの方であるが、大賛成ではないということは反対なのか。あるいは、どういう考え、立場なのか。
○中央図書館長 こちらは選考委員にお願いをする立場であったので、その立場については本人には聞いていない。
○プリティ長嶋委員 この辺の考え、どういう立場なのか、どういう基準で物を考えるのかがはっきりわからないと、全体に、色が染まるという表現が正しいかどうかわからないが、選考委員の市の人たちの考えに流れていきかねない。
 なぜかというと、候補者とA団体の差は0.4ポイントとわずかである。そうすると、この基準もあやふやな根拠になりかねないというので、この外部委員の先生の考えがはっきりしないと、選考の結果がどういうものなのかが当然はっきりしないので、明確にこういう考えのもとでこういう意見が出たんだと。例えばコーソーシングというのもあるとの話が出たというのは、この先生から出た言葉なのか。
○生涯学習部次長 私はここで雑用をしていたが、今の青山学院大学の准教授の方は、先ほど館長からあったが、決して指定管理者に大賛成しているものではない。ただ、こういう流れの中で、こういう時代の要請で120幾つとふえてきている。東京都内はかなりのところが指定管理者がやられているという中にあって、今回引き受けたのだから、各団体について私の目から評価させていただくという形で点数を入れてもらっている。
 また、この意見は審査会が始まる前に確認をして、いろいろこういうところがあり、本来であれば私としては大賛成ではないのだけれども、ただこういう委員として仰せつかった以上、私の目で見た立場で審査はさせていただくという形で審査をしていただいている。
 コーソーシングの話は、定例教育委員会の委員から出た言葉である。
○プリティ長嶋委員 当然この大学の准教授もアウトソーシングの時代からコーソーシングの時代に移っているという認識は十分お持ちである。なぜこのことにこだわるかというと、候補者とA団体がわずか0.4ポイントの差である。最後のAEDとか救命の講習を受けているか受けていないかで点数が逆転したら、A団体が落札した可能性もある。
 高いレベルでここが選ばれたのならいいが、ドングリの背比べというか、ぎりぎりのところでどちらでもいいというところだったので、この選考委員の選考基準がしっかりしなければ、0.4ポイントの差なのでどちらに転んでもおかしくないという判断になりかねないのではないかとの危惧があって、しつこく聞いている。
○生涯学習部次長 この0.4ポイントということで今話が出ているが、これは結果として最終的に0.4という差がついたのである。
 ヴィアックスは東京都でかなり業績を持っていて、駅前やいろいろなところでも実績を持っている。それと、本会議の中でも部長から答弁させていただいたが、駅前という実績を持っていることと、提案書の中を読み込んでいる時点では、市川駅周辺でリサーチをかけているということが、ヴィアックスの提案書の書きぶりには見えた。
 それに反してA団体については、どこへ出しても大体おおよそ高得点を取るのではないかという書きぶりである。このA団体は、全国的にもかなりいろいろなところで指定管理者制度を請け負っているので、その書きぶりはすごく丁寧な書き方である。AEDのところについてはそういう書きぶりである程度差が出たのではないか。
 ヴィアックスについても、確かに指定したその様式の中では、各委員が審査基準に従って判断をつけるのにはやはり評価が薄いというところがこの結果となっている。ただ、ヴィアックスにしてもA団体にしても、21番の危機管理の項目については、実態としてはきちんとマニュアル等を整備しながら遜色のなくやられているというのは、候補者が決まった後に確認はしている。
○プリティ長嶋委員 では、この0.4ポイントのことはほかの方も聞きたいところだと思うので、私は次に移る。
 1,000万円の経費削減というのが、要するに随分得をするという話だったが、細かい数字の根拠はどこまで計算したのかを聞きたい。例えば、指定管理者の選定の概要の勤務ローテーション作成例があるが、これを仮に館長と副館長を市の職員に任せて、その後3から15の職員を同じ条件でやった場合、やはり1,000万円くらいの削減、お得になるのか。そういうところまで計算して答えを出したのかお聞きする。
○中央図書館長 12月議会で話した数字は、直営と指定管理にした場合の人件費の差で答えているので、今の委員の話の2名云々という数値は出していない。
○プリティ長嶋委員 ということは、コーソーシングの考え方は、お金の面では計算していないということか。
○中央図書館長 これは私見であるが、コーソーシングというのは、たとえ指定管理者であっても市川市の図書館の1つであるので、南口を含めて図書館全体でいろいろ改革をやっていくという意味でコーソーシングととらえている。
○プリティ長嶋委員 なぜこれを聞いているかというと、130mのほうに行政サービスセンターができた。あそこにいろいろな市民が駆け込むというか、例えば私が経験したことだと、風が強くて屋根が飛ばされそうになったとか、上から物が落ちてきてけがをしそうになったとか、いろいろな問題を、すぐ近くの場所に市の出張所みたいなものができたということで、皆さんはあの3階の行政サービスセンターに行く。ところが、行政サービスセンターで、私も市民から言われたが、部署が違うので対応できないと。あるときは私が消防署に電話をして対応してもらったり、ある人は、市役所がちょうど連休中だったので、遠回しに消防署の人が来て対応した。エスカレーターがとまったときは、私も窓口に行ったがあそこでは対応できない。
 皆さんは、そうやって市民の窓口だと思って行く。そうするとここの場合、先ほど行ったときにわかったように、あの入り口は風が相当強い。あとパーゴラのあたりで将来的に本を読んだりする。あそこで急病人が出たときに市民はどうするかというと、同じように、図書館の中に市役所の人間がいるから、頼みに行こうと思って行くはずである。一番近いから。実例として130mのほうで起こっていることは皆さん知っているから。そうするとそこに責任問題が出てくる。指定管理の人たちはあの中だけで、一歩外へ出たあの辺の管理は、当然市役所の人たちの助けを求めようになると思う。それで私たちは窓口が違うからとか担当が違うからとなりかねない。そこで先ほどAEDの話を聞いたところ、完全に3点満点を取っていない状態、2.8点である。そういう状態のときに対応できるのか不安があるので、そこを聞いている。
○生涯学習部次長 21番に関してはAEDだけではなく、その他すべてについての書きぶりでヴィアックスのほうが低かったと理解いただきたい。
 また、今出た、図書館の内部だけでなく、外で何かあったときの対応については、例えば千代田区ではコンシェルジュという方を中に置いて、図書館の情報だけではなく、その他の周りにあるいろいろな施設の案内をしたり、総合案内的なこともやっているそうである。そういうことをやっているヴィアックスなので、議決をいただいた後に協議を進めていき、協定書を結んでいく中で協議をしていきたい項目の1つであると考えている。
○プリティ長嶋委員 先ほど私たちが見に行ったときに、入り口のところに木が1本立っていた。あれを見ると相当葉が落ちている。あそこは一番風が強い。私も何度もあそこへ行って見ているし、写真も撮っている。あそこへ行ったときに、皆さん気づいたと思うが、防風ネット、フェンスがある。あそこのアーチのところが一番風が強い。あそこにお年寄りも行くだろうし、お子さんも行くだろう。私は風害のことをずっとやっていて、何人も下のほうで倒れたり、自転車で転んだりけがした人を本会議でも話しているが、当然起こり得る話である。そのときの急病人やけが人の対応もきっちりしなければ、安心・安全ができないと思い質疑をしている。外のこともきちんとやってくれるのか。
○生涯学習部次長 今ここでやるやらないではなく、議決された後に、他市の例があるので、ヴィアックスとそういうことを含めて協議をして、できる方向で考えていきたい。
○プリティ長嶋委員 私があそこで市民の困っている姿を何度も見たとき、例えば中に市役所の人たちがいれば、市役所の人間は市川市民全体の奉仕者であるから、当然図書館の中だろうが外だろうが対応しなければいけない。市民にとっては安心・安全である。市の職員はまじめな方が多くて、皆さんAEDの講習や救急のときの対応もやっている方が多い。そうすると、市民にとって21番とかエリアの外ということを考えれば、1人でも2人でも市の職員がいたほうが安心・安全だと思う。その点は、大丈夫だとの認識をするのはまずいのか。
○生涯学習部長 いずれにしても、今回、これは総合評価という形で評価をさせていただいた。確かにすべて3点で63点満点であれば、それが一番いいわけだが、総合評価が大前提にあるということだけ理解をいただきたいと思う。今の質疑のとおり、これから、浮ヶ谷次長が言ったとおり、指定管理の議決をいただければ、半月ばかり協議の場があるので、今の指摘も含めて十分協議を図って、開館を予定している4月30日にはオープンできるようにしていきたいと考えている。
○プリティ長嶋委員 あそこは風が強かったり、私は何度も問題を指摘しているので、お子さんとかご老人の方がけがのないように対応をとっていただけるよう、ぜひお願いする。
○戸村節子委員 きょうは午前中見せていただき、吹き抜けのところが非常にいい雰囲気で、整ったらきっとすばらしい図書館になるのではないかと楽しみになったところである。
 評価ということで資料もいただいているが、議場でも指摘していた議員がいるが、ヴィアックスが、公立図書館で働こう、JR総武線沿線ですと広告を出していて、市川だろうなという感じがしているが、給与は850円以上で、こんなに安いんだと思った。私たちとしては資質のある方、資格を持っている方にいい仕事をしてもらいたいと思っているわけだが、選定の評価をする中での一番最初の書類ではそういうことを取り交わすことはあったのか。もしなければ今後、そういうことについて市が申し入れ、協議をする場があるのかどうか伺いたい。
○中央図書館長 人件費については、残念ながら私どもがそこまで踏み込んで要望することはできかねると思う。
○生涯学習部次長 補足説明をする。委員もご存じのように、千代田区議会の中でもこの議論がされており、たしか830円から850円にされたとホームページでの記事を読んだ記憶がある。ヴィアックスも公共を受け持つに当たっては、その辺は意識して今回も850円以上、これが資格のある人であれば幾らか、幾らにしなさいと指定はできないが、その辺は十分に意識していると私どもは考えている。
○戸村節子委員 850円という金額は、コンビニエンスやスーパーのレジをやるのにいただけるような金額だと思うわけであり、ぜひそのときに、それなりの待遇でやっていただきたいことを、きちんと申し伝えていただきたい。
○寒川一郎委員 いろいろと意見が回っているが、私が端的に伺いたいのは、例えばヴィアックスが指定管理者にもしなられた場合、市が今の体制の中でこれ以上のサービスができる自信があるのか、ないのか。
○中央図書館長 これ以上というのは、市の今のサービス以上ということでお答えする。この評価の結果を見ても、いろいろな面で私どもの評価点よりも非常に高くなっている。実際にこれまでの実績を見ても評価は高いと思うので、言いづらいが、現在の私どもの全体としての図書館のサービスとしては、質が上になる可能性はあると考えている。
○宮田かつみ委員 何点かお尋ねする。
 まず、本会議で3者協定の話が出ており、先ほど、委員会送りについては本会議以上の答弁はないということであったが、この趣旨をよく見てみると、協定の書いてある文章が「市長は」「市は」「市長と市は」となっていて、そこの解釈が、本会議で質疑をした者からすると、どうしても協定の中でスムーズにいかず、誤解を招くところがあって、それなら3者協定の形にしたほうが間違いないということかと思うが、その辺について再度お答えいただきたい。
○中央図書館長 ただいまの件については、繰り返しにはなるが、現在の指定管理者の手続条例第6条に基づき、協定は、市川市、指定管理者株式会社ヴィアックスとの締結としている。
○生涯学習部次長 補足説明する。今の質疑は、手続条例で「市長は」「市は」「市長と市は」となっているとのことだと思うが、条文については今手元にないが、その何条か下に読みかえ規定があり、「市長は」については「教育委員会は」と読みかえるとなっていると思う。「市は」については、地方自治法と教育の中で定めているところ、その両方を含んだ形でこれを制定するに当たって、「市は」という形で定義されたと伺っている。
○宮田かつみ委員 今次長が答弁をしたことはわかるので、後々その問題があったり誤解がないような形で3者協定をするべきではないのか。あるいは3者協定ができないならば、紛らわしい条文にしないで最初から「市は」としたほうがいいのではないかという趣旨だと思う。
 ただ、館長が答えているのは、今設管条例があるから、それによっているということだからちょっと心配になる。後々問題がないという担保がない。今現在の設管条例がそうなっているからそうしているというだけである。しかし、そうではなくて、我々が審議して心配になっているのは、そのことが後々誤解を招いたりトラブルになる可能性があるのではないのかと言っている。
 その1つとして追認するように、今次長が読みかえをしていると言った。条例がきちんとしていれば、そのとおりにすればいいので、そういうことをする必要はない。そこに市の見解の甘さ、条例と皆さんの考え方の相違があるのではないかと言っている。もう1回答えていただけるか。
○生涯学習部次長 この条例をつくるに当たっては、そのあたりが議論された上で「市」という形でつくられたと聞いているので、ぶれはないと私どもは考えている。
○宮田かつみ委員 ぶれはある。次長が答えたように読みかえをすると書いている。ぶれがなければ読みかえする必要はない。もう1度答えてほしい。
○生涯学習部次長 条例のつくり方は、市川市の場合、私が聞き及んでいる範囲では、条例はまず「市川市長」、教育委員会だけのものであれば「教育委員会」という形でつくられていると思う。ただ、この手続条例に関しては、市長部局だけではなく教育委員会でもどこでも共通して使えるものという認識のもとに、まず1つ基本をつくった上で、その条文によって教育委員会でも同じように使える。ただ、こういう条例の中にあっても、市川市として定めなければいけない条文については「市」と定めたと聞いている。
○宮田かつみ委員 しつこいようだが、今、次長が答弁されていること自体、人格が違う表現をされていて、それを読みかえしなければいけない条例になっているから、3者協定にしたほうがいいのではないかと言っている。そこが、そういうことがないと言っていること自体、認識が違うのではないかと尋ねている。
○生涯学習部次長 3者協定にしておいたほうが間違えはないのではないかということだが、単に市長部局だけではなく教育委員会も含まれた形で「市」という形で表現されているので、3者協定という形で具体的にうたわなくても、それを含んだ形と理解している。
○宮田かつみ委員 ならば、しつこいようだが、「教育委員会は」とか「市長は」と言わないで、総称して「市は」にしたらいいのではないかと言っている。
○生涯学習部次長 「教育委員会は」「市長は」という読みかえの条文については、おのおのの条文に従って処分をしたり申請を受けるに当たって、相手先となるところが、例えば第3条の指定管理者の指定の申請で、市長部局で管理している施設であれば市川市長に対して行うものであるし、今回のような図書館の場合であれば教育委員会に申請するという形で、第3条は読みかえ規定となっている。これをあえて市川市長は何々、例えば条文を変えて第4条で、あるいは第3条の2でもいいが、「教育委員会は」と書いてあっても同じという形で条文が整備されて、読みかえる形になっていると理解する。
○宮田かつみ委員 今、次長が答えていることは間違えではない。ただ、条例でそういう複雑なことをするのであれば3者協定にしたほうがいい。先ほど、次長が答えたことに揚げ足を取るような言い方をして、ならばオール市ということだから「市」にしたほうがいいのではと言ったが、それは私が間違えというか、それがそうだと言ったら、それは次長おかしいではないかと言おうと思った。要は条文がおかしい。
 条文からすれば、読みかえたりしないで3者協定にするべきである。最初から3者協定にすれば、今次長が答えたように、教育委員会の要件が出れば教育委員会にもそこで言えるし、「市長の」というところに何か要件が出てくれば「市長は」と言える。それを読みかえなければいけない条例、条文は実際におかしい。
 何回も水かけ論みたいな言い方をする。次長は、条文が今そうなっているからしようがないと言わんばかりのへ理屈をこねて正当化しようとしている。だから、ちょっと言葉は悪いが、こちらが理解できない。もう少し理路整然として、法律、あるいは条例の要旨を理解してきちんと答えていただければ理解ができる。
 要するに今の条文が紛らわしい条文になっているのを、いろいろ説明して議員に理解させようとするから、なお理解できない。言っている意味がわかるか。そういうところはきちんと答弁していただきたい。また、答弁ができないような、整然とした文章になっていないものは、事前に整備をして上程するべきと私は思うが、いかがか。
○生涯学習部次長 ここにちょっと関連した話になるが、協定の締結に当たっては、各委員ご存じだと思うが、「教育委員会」だけでやられている他市町村もある。今、話にあった3者協定をやられている他市町村も山梨県のほうである。
 ただ、行政手続条例を定めるに当たっては、市長でやられているところ、教育委員会としてやられているところ、それと3者協定でやっているところ、同じ教育委員会の施設であっても、その3つの形で定められているところが全国であると、私もホームページ等で見ている。これは国できちんとした見解がまだなされていないのではないかと私は解釈しており、その中で市川市として手続条例の条文を組み上げていく中で、当時市川の場合は「市」の形で定められたと考えている。
○宮田かつみ委員 そういうことだと思う。前に議会で、こども部で保育園の仮園舎の問題の議論があって、どこかの市町村で判例が出て、たしか市が負けた。市川市の判断が違っているという判断をして、他市の判断が出たから、去年の9月だったか、それに倣って急遽変えた。今次長が言っているのはそれと同じようなことである。確かに条例の例文としては何種類かあるが、国、あるいはどこかで問題が出て3者協定の統一見解が出れば、市はそのように直すと思う。我々の言うことは聞かないが、そうなればそうすると思う。
 私が言っているのは、正しいことは1つしかない。私が正しいとは完全に言い切らないけれども、見解としたらそのほうが正しいと思う。私も質疑をするのに、弁護士の意見も聞いている。これは3者協定にするほうが問題が出ないだろうという言い方はしている。
 これ以上は言わないが、もしそうなった場合はよく記憶にとどめておいていただきたい。たしか議会で出たこども部の保育園の話もそうである。あれだけ議論をしていてだめだと言っていたのが、そのこと1つでころっと変わって、何億円もかかる仮園舎をやって、ばかみたいなことをする。だったら最初からすればよかったと思う。
 そういうこともあるので、今次長が、今あるからと言っていることももちろんわからなくはないが、そういうことに横着をしないで、問題があるものについては認めて、やり返すような謙虚さも必要だと思う。余り強引にされるところを見ると、市民も市をよりどころと思えないのではないかということを申し上げて、次の質疑に行く。
 先ほど桜井委員の質疑で、教育委員会の話で、議会へ報告はしているが委員会への報告はしていないと。そこについてもう1度尋ねたいが、委員会の議決と議会の議決が同じよりは、違ったほうが教育委員に報告する要件としては重要なことと思うが、その件についてはどうか。
○教育次長 貴重な意見をいただいたので、今後そのように対応してまいりたい。
○宮田かつみ委員 教育委員会のあり方については、私も議員生活10年の中で教育委員会に質疑しているが、マスコミとかの中で一般的に教育委員会は形骸化されていると言われている。
 教育委員会と教育委員の中で、教育委員会が強過ぎている。要するに教育長が、実際は事務局長にすぎないのに、教育委員を余り重んじずに教育委員会をすべて仕切っている。そのこと自体おかしいし、教育委員からの意見も、確かに先ほどの答弁からすれば、新聞でこの委員会の否決については知っていたと言われているが、この委員会の中とまではいかないにしても、もう少し違った意見があってもいいと私は思うし、情報を教育委員会からある程度正しく伝えていただける形にしてほしい。確かにこれは指定管理者を選ぶことなので、教育委員会の意見としては、指定管理にするのか直営でやるのかという議論もさることながら、選考の方法の意見を聞いたということである。しかし、委員会の中では指定管理者にするか否かという大きな議論があったので、その辺はわかりやすく説明をしていただいた上での意見でないと、必ずしも正しい意見かどうかわからないような気もする。
 それかで、市川市直営の図書館よりも、指定管理者にした場合、安価でよりいい管理ができると。先ほどの答弁からすると、担保されるような答弁ではなかったが、もう1度お願いできるか。
○中央図書館長 先ほど私が申し上げたのは、評価点数をこの評価表に当てはめて考えると、市は32点、それに対してヴィアックスが57.60点なので、これも1つの目安というか、私どもの現在のサービスよりも高いサービスが期待できるということである。
○生涯学習部次長 補足で……。
○宮田かつみ委員 補足ばかりだったら、これから最初から次長が答えてもらえるか。
 そういうことでいくと、今の市の図書館は32点だと言っているのか。そうだとすると、今の市直営の図書館はいかに無駄なことをしているかということになる。これから頼もうとするところは評価が高い。本会議の答弁も含めて先ほどからの答弁を聞いていると、今かかっている費用よりも安いということである。それが事実だとしたら、職員は、そうではないと怒るのではないか。
○中央図書館長 先ほど申し上げたように基準評価点は、1つ1つ評価の項目をつけての結果で市川市は32点である。実際には今の私どもの市川市の図書館が受けている評価は、私見であるが、もっと全国的にも注目されている高いレベルであると思っているが、こちらの評価点に合わせて1つ1つの項目を取り上げると結果的に32点になる。
 また、先ほど言ったように、指定管理者がこの評価項目によると私どもよりもレベルが高いということは、現在の図書館の中の職員もある程度刺激を受けて、これからさらに今の図書館のレベルをアップできると考えている。
○宮田かつみ委員 そうすると、たしか前回の12月の委員会のときに、委員、副委員長も随分長々と現在の図書館の状況のよさを言われていだが、その辺からすると、今の評価点のつくり方が、私は余り図書館のことはよくわからないながらも、皆さんの話、理事者側の今の答弁を伺っていると、資料とのギャップを感じる。
 なぜギャップを感じるかというと、評価書からすると評価点は32点、ヴィアックスは57.6点。そうすると、市の直営のものを、本当はいいのだけれども、わざとすごく下げて、こちらがすごく高いのでここを選ばせようとも聞こえてしまう。今、館長自体が市川の図書館のレベルは全国的に見ても高いと言っている。それが、市による評価点は32点で、ヴィアックスが57.6点だと。すごく高いというイメージはわかるが、むしろ、レベルは市川市のほうが高いけれども、安いからこっちに頼んだほうが得なのだと言われたほうがわかりやすい。レベルは実際見た感じは市は高い、しかし評価点は低い。今度実際に頼もうとするところは、安いけれどもこんなに高いと。我々はどこを基準に判断したらいいのかが非常にわかりづらくなる。そこは次長に伺う。
○生涯学習部次長 評価点の質疑のところを、安価でよい管理とは何で担保されるのかと聞いたので、その点について先ほど手を挙げた。安価でよい管理は、今ヴィアックスが提案されているが、それを担保するのは何かということだが、今後締結していく協定書の中で、仕様書とかいろいろ組んでいるが、その一番最初に提案された内容については遵守しなさい、次に仕様書を遵守しなさい、それから協議事項、先ほど何点かこういう形で協議をお願いしたいと出てきたことに対して、向こうがどう取り扱うのかという取り決めをしていくのが協定書になる。したがって、提案書をもとにして評価をして候補者となった内容については、すべて遵守していくというのが、1つの担保をとる内容になり、それをとるものは協定書となっていく。
 32点については、調べさせていただきたい。
○中央図書館長 先ほど私が、レベルが高いと言っておきながら、32点はおかしいのではないかということに対してお答えする。
 こちらに書いてある項目に合わせるとということになる。現状の市川市の図書館は全国的にレベルが高いというのは、市民の方たちの満足度、主に窓口の印象が高いと思う。実際にこの中にある、一般の市民、外から見たらわからないようなところ、あるいは市川市の司書率、館長に図書館経験者を置く等、そういうことを重ねていくと32点になってしまう。サービスの着眼点が違うと思う。
○宮田かつみ委員 サービスの着眼点と今館長が言われたように、まさに利用する市民が満足していれば、1つの突破口としてはいいと思う。その上に立っていろいろな専門的なものが付加されれば、なおいいに決まっている。ただ、それがどう担保されるのかと伺っている。この設計仕様書を見て、これ全体で費用は1年間6,800万円である。そうすると、きょう工事中の概略を見ただけでは、先ほど戸村委員はすごくいい図書館になりそうだと。我々は余り想像力がないからわからないけれども、南が明るくガラス張りで、何となくよくなりそうな気はするが、この項目で掃除のやり方からはしの上げおろしまで全部指示されていて、補修工事も30万円まではおまえが払え、30万円以上は検討しろとかいろいろ出ている。それで、人件費の向こうの試算は大体850円以上。「以上」とか「から」というところに大体問題がある。
 比較的男性が多いか女性が多いかわからないが、サービスを今の直営でやられている形のように、人当たりがいい、利用者の市民に対してそつなく対応するということが、この中では抽象的に書かれているが、清掃とかいろいろな管理については事細かく書いてある。仕様書ではそれは大切なことだと思う。それをお金にかえようとすると、項目を全部1時間幾らとか1分幾らと計算していくと相当な額になる。それが通常今までやられている市の直営管理ということで、これで頼めば何割か安くなるということであろう。
 そうなると私が心配しているのは、先ほど館長がみずから言ったように、今後は市民に対する第一印象のサービスが欠けてくるのかと。例えば、掃除、洗濯、いろいろな整理、仕様書に基づいたほうにまず手をかけざるを得ない。そして市民、利用者が来たときに、対応するほうが手薄になったり、対応に事欠くとか、850円だから対応が悪くて1,000円だからいいとは限らない、これは人間の質もよるので何とも言えないが、ただ、特に最初は、往々にして余りぎりぎりな予算を組んで内容豊富な仕様書を渡したら、やるほうは大変なのかと思う。
 何でも最初は肝心で、最初に利用者が来て、応対が悪い、中身が悪いとなってしまうと、今度は利用しないとなる可能性もある。だから担保はどうなのか聞いた。そういう点で、仕様書と月に560万円支払う価格との整合性を客観的に説明していただければ、なるほどこれでできるのかなと思うので、そのように答弁をいただけると助かる。
○中央図書館長 今回、募集要項、仕様書、提案書、それと今後交わす予定の協議書の中に書いてあることはすべて実行していただくということで、その辺の念押しをする。業者のほうも今回の提案額に対して、ご自身での積算もいろいろやっていると思う。納得の上での応募だと思うので、こちらは、この中に書いてあることはすべてやっていただくという立場で行く。
○稲葉健二委員長 休憩する。
午後3時02分休憩
午後3時32分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
 ここで委員長より、先ほどの桜井委員から始まった、市川市が32点、ヴィアックスが57.60点の差の部分に関して、どのようにこのような差がついたのか中央図書館長より説明を求めて、なぜ市川市が低くてヴィアックスが高いのかという意味も含めて、整理して答弁をいただいてから、宮田委員の質疑を進めさせていただきたい。
○中央図書館長 それでは、点数の主な点を申し上げる。皆さんのお手元にある6市川駅南口図書館の特徴を生かした新たな事業提案についてということで、市としては具体的な案がなかったので、ヴィアックスは3点になっているが私どもはこれを1点と評価している。8館長候補者については、公立図書館5年以上、かつ図書館に限らず管理職3年以上という規定等があるが、私どもは市川市を1点と評価している。14レファレンス対応等研修ついては、研修の体制が私どもは1点。
 最初に申し上げるべきであったが、市川市は中央図書館だけでなく、地域館を全部含めた全体的な評価である。
 15スキルアップや資格取得の支援についても、私どもは1点、ヴィアックスが3点。ヴィアックスは全国展開しているので、14、15、16の接遇についてもそうだが、研修に対しては非常に高いものがあると考えられる。私どもは、接遇について特別研修を数多くしていないので、ここの評価も1点で、このような積み重ねで、32点と57.6点という差ができた。
○宮田かつみ委員 1から21まで全部点数を言っていただきたい。
○稲葉健二委員長 では点差のついているところだけ言ってもらいたい。同点のところは結構である。
○中央図書館長 まず、1経済的安定について市は2点。2定款等に同種の業務内容が記載されているかについてが1点。3図書館の指定管理者や公立図書館等の業務受託実績については市が1点。5指定施設における事業計画については、ヴィアックスが3点で市川市が1点。(宮田かつみ委員「上からばあっと読んだほうが早い」と呼ぶ)4は2、5は1、6が1、7が2、8が1、9が1、10が2、11が2、12が2、13が2、14が1、15が1、16が1、17が2、18が2、19が2、20が2、21が1、以上である。
○宮田かつみ委員 32点という市川市の大変低い点については、悪いから1点ではなくて、例えば研修制度とか定款その他、あるのは3で、ないのは1となっている。そうすると、市川市の採点については、その前のC団体の28.4点とかB団体の37.6点というところの審査ももちろんだが、完全にこの法人の点数が、いいのか悪いのかという判断が評価表の中で読み取れない。
 そうなると、例えば先ほどの1つをとっても、2定款等とか、9館長の補佐に当たる職の候補者は、すばらしい館長が来るという担保ではなくて、市川市だって館長とか職員がすばらしいから、先ほど館長が言っていた待遇の点とかいろいろな点で評価が高いとなると思う。それは市民の判断なので、すごく正しいと思う。市民が図書館に対して遠慮して物を言うわけではないし、率直に感じたことを、よければいい、悪ければ悪いと言うだろうから、この32点の評価が市川市に対して正しい評価点かどうかというのは、今の話からすると正しくないのではないかと思う。今度の指定管理者になろうとする人が57.6点で、市川市が32点だと言ったら、図書館の職員は怒るのではないかと思う。対外的な評価も含めて、働いている方々の職場に対する自分達の自負感というか、一生懸命やっているものがあるだろうから、そこに32点という今の点数の根拠から伺う中では、非常に誤解を招く点数のつけ方かなと思う。
 それをもとにして、57.6点の業者を選ぶこと自体、館長の答弁からすると、私からすれば少し偏ったというか正しくない判断ではないかと思う。それから、直営で1,000万円余分にかかるということ自体も、判断とすると正しい数字なのか、それとも直営が高いという話が実際にどうなのか。例えば国府台のスポーツセンターも直営で運営されているが、全部が正規職員ではない。窓口の方にしても近所の方で、図書館がそういう形にしてはいけないということはないわけで、いろいろ判断する材料として我々に提供されている資料が正しいのかという疑問が起きる。この辺については浮ヶ谷次長が館長よりも答弁者としては適任者と思うから、答弁してほしい。
○生涯学習部次長 何点かあり、館長が答えるものだと思っていて油断していたので、漏れた点は指摘願えればと思う。
 まず、最後のほうで出た比較という点だが、あくまでも市川市の32点は、ヴィアックスの57.6点と比較をするものではない。32点というのは、オール市川の図書館の中で、館長以下職員が自分らでつけた自己評価となる。ヴィアックス、A団体、B団体、C団体については、休憩前に話したように、外部委員2人を含め、私、館長、生涯学習振興課長の5人で評価した点数となる。
 今回は誤解を招く点のつけ方という話があったと思うが、自己評価の32点は何かというと、4団体で32点より低かったところは失格であるというボーダーラインになっている。C団体については、市川市より提案内容が低かったので、例えば価格点数で仮に一番最高得点になったとしても、そこはもう候補者とはなれない。あくまでも4団体で出てきたおのおのの点数は、候補者にどこが1着となるかという合計点となる。各項目について市川市の出た基準評価値をこの4団体がすべて上回っているかどうかで評価される。
 何点か漏れていると思うので、指摘いただければと思う。
○宮田かつみ委員 評価は、今次長が言われたように、ここで4つ並べるということは比較するわけだから、それに加えて市の評価は32点で、ボーダーライン、自己評価が云々というよりも、やはり株式会社ヴィアックスがいいんだということ、それから市はだめなんだと言わんばかりの数字で比較した評価表だと普通は見る。言いわけとして今のようなことを言うのはおかしい。普通だれが見ても聞いてもそうなる。先ほどの次長の答弁は、B団体は37.6点で選ばれるに値しないと言っている。ましてや32点ならとんでもない、あしたからやめてもらうぐらいの点数だとなる。今、市で説明する点数で言えば。その辺が選考している基準としてはおかしいのではないかと思う。
 それから予算的な面で、この分厚い仕様書を1年間560万円でやってくれということである。市がやるとこれから1,000万円高いと言っている。7,800万円かかるということである。それも、今のこの評価表の自己評価をされた根拠からすると、どうも余り根拠がない。
 実際に今運営されている市全体の職員の数、それから定数外職員の数等々を比較すると、今言った7,800万円もかかるようなばかなことは、千葉市長はしないのではないかと私は思うし、それを比較して1,000万円高いと言うこと自体は、今自分たちがやっていることを余りにも愚弄化するというか非難、否定するような考え方である。私もアウトソーシングが悪いと思っていないが、この場合でいくとアウトソーシングはよくてコーソーシングが悪い、だからこうした方がいいと言わんばかりの書類にして、我々を説得しようと。
 最終的にはひいては、市民はそんなことはわからないから、そこに図書館ができて本があれば、行って見たり読んだりするわけだから中身はわからないし、先ほど館長が言っていたように、仕様書からしても、市民が利用する窓口の人は別として、隠れた部分の仕様書に書かれていることが実際にいいか悪いかはわからない。どうもその辺を一緒くたにしてわかりづらくして我々に審議させるようになっているという気がする。
 先ほど申し上げた、直営でやっている図書館よりも、こういうアウトソーシングにする図書館のほうがいいのだという担保についての答弁をもう少し丁寧にわかりやすくしていただかないと私はよくわからない。もう1回答弁していただいて、それでわからなければ、それ以上してもしようがない。
○中央図書館長 人件費を除いては、ヴィアックスあるいは直営でやっても当然同じ費用がかかるが、人件費について私どもの試算においては、直営でそのときに必要な人数を、市川駅南口図書館の業務を想定し出した試算が、指定管理者よりも約1,000万円低くなったということである。
○宮田かつみ委員 人件費をあらわす概算の表があるが、これは、今現在直営でやっている部分は別として、館長が勤務ローテーション表を計画したときに、例えばスポット的に入る。要するに、来客数が多いだろうというときには人を入れて、余り手がかからないと思うときは入れていないという表だと思う。これを全部固定した職員でやれと言っているわけではなく、このときに職員を入れなさいということだと思う。そういうことからすると、直営もそういう形でやっている。そうなると、年間1,000万円だから月100万円に満たない額だから、どういう根拠なのか、その差が微々たるものなのかと思うが、その辺の説明をしてほしい。
○中央図書館長 手元で今委員がごらんになったのは、あくまでも書き方の作成例として、このような形で出してくださいというものであり、これと同じ人数などを指定して出したものではない。
○宮田かつみ委員 終わりにしたいが、終わりにできる答弁をいただきたい。この表は確かに例と書いてあるが、例と言われるような形のスキームを市川市としては提案されている。こういう形が望ましいと言っている。あるいは、これ以上の市民サービスや利用者サービスに事欠かないようなサービスができるローテーションをつくりなさいという意味だと私は思う。そうでなければこんな例を入れる必要はない。
 例えばこれでいけば、常時人を入れるような配置ではなくて、スポット的に入れるような、一般でいえばアルバイトのような形をスキームとして組んでいるのではないのか。そうなれば直営で市でやっても1,000万円も差が出ないのではないかと思うから今申し上げている。その辺、ご答弁をいただきたい。
○中央図書館長 まず、1,000万円の差については、この勤務ローテーション表とは関係ない。先ほど申し上げたとおり、あくまでも直営で必要な人数を出した結果の数字の差である。ローテーション表といっても、全く例がないとどう書いてくるかわからないし、私どもも見た場合に同じほうが見やすいということでの、あくまでも作成例ということで提示している。
○鈴木啓一委員 指定管理者の選定の概要を見せてもらった。12月議会で否決しているのだから、本当は見たくない。指定管理者はだめだと言っている。全国で3,000ある図書館の中で、市川の図書館はベストファイブに入っていて、みんな市川の図書館を目指せと言っている。たしか12月16日に議会が終わったと思うが、私はその後長崎に行った。人口規模は大体同じである。長崎に行ったら、市川市の議員さんですかと大歓迎された。うちの図書館は市川市の図書館を目指していると。そこに指導に来ている人はあなたたちの先輩である。私もびっくりした。小川俊彦。すごい、長崎は指導に来てもらっている。そして私も指定管理者の今の質疑を聞いて判断しようと思った。ところが、自分の図書館を余りにも卑下して、この点数の32点など、もうひどくて反対に笑ってしまった。プライドも何もない。ヴィアックスだか知らないけど、どうなっているのか。そういう中で私は注目していた。どうしてこういう表などが出てくるのか。聞いているだけでがっくりきた。あなたたちも指定管理者にするのなら、これでは常任委員会で否決された重みを全然感じていない。
 1点だけ聞くが、これでまた否決されたら本会議で可決するからいいと思っているのか。例えば、ここで継続になったらどうするのか。その1点だけ聞く。
○生涯学習部長 ここの委員会で継続という今の質疑、私どもとしては、12月議会で指定管理者の導入をお願いして、この委員会の中では否決された、その重みは重々承知しているが、本会議場では可決していただいた。その後、それに従って私どもは一生懸命今回この評価選定、また選定作業に当たって、2月議会に評価ということで議案を出させていただいた。できればここで議決していただき、4月1日からの指定管理者の導入に向けていきたいと考えている。
 今のお話の部分については、継続となると、私のほうで今予定しているすべての作業がずっとおくれてしまう。今、市民の一日も早く南口図書館をという大きな期待をひしひしと感じているし、その期待にこたえるようにやっていきたいということで、今現場ともども一生懸命やっている。これを決定いただければ、速やかに指定管理者候補者と正式な協議、準備を経て、皆さんが待っている4月30日のオープンに向けて頑張っていきたいと考えている。ぜひこの辺について理解いただたければ思う。
○鈴木啓一委員 全然答弁になっていない。常任委員会の重みがわかっていない。元市長や私が知っている皆さんのOBの人たちは、大変な事態ですねと言われた。市川市始まって以来だと。市川の図書館は市民サービスが低下して、もうどうしようもない、指定管理者でやるしかないというわけではない。3点のところはみんな2点で、何かずれがある。
 私が視察に行った長崎はすごい。下からみんな上がってきて、バーコードで分類ごとに区分けして自動的に入ってくる。10冊の本を借りるときに、ICタグで全部画面に掲示される。そういう進んでいるところが市川市を目指せと言っている。
 あなたたちが視察に行かないで我々ばかりが行っているから乖離がある。インターネットなどでは全然わからない。昔は審議会で視察があって、総合計画審議会では幹部も行っているから、ほかの市の総合計画を見て、ここは手直ししなければならないとなっていた。今は経費節減、ただそれだけである。これも、ただそれだけで指定管理者にする。12月議会で司書の数を減らすとか、臨時をふやすとか、そういうたぐいのことになってくる。TSUTAYAじゃないけれども、あの程度になったら困る。
 私も図書館友の会に入っているが、レファレンス業務も、職員以上にみんな毎日ボランティアでやっている。返ってくる本だって相当数で、それをもとのところに入れるのも大変である。そういうことも含めて大変な力となって、図書館友の会を全国でつくらないとだめだ、市川市のとおりにやらなければだめだと皆さんが言っている。教育委員会は教育長以下把握していない。私は、本当はこれを見るのも嫌である。でも、議案質疑なのだから出てきたからにはきちんと見なければならないなと思う。私は愕然とした。
 だから、例えばの話で、これで継続になったらどうなるのかと私は聞いている。
○生涯学習部長 継続になると、基本的には予算措置をしていないので、これが流れるというか、また6月あるいは9月に出直しとなり、その間空白が起きてしまう。それは先ほどの、答弁になっていないという話もあるが、市民の大きな期待にこたえることができなくなってしまうということである。もう1度繰り返すが、今質問者から言われたが、私どもも12月の経過から重みは重々承知している。
 また、日ごろ中央図書館が今回の評価制度の中で、基準評価点32点というものではなく、全国的に評価が高く一生懸命やっている、それは私もよくわかっているし、自分たちの身内の話だが、感謝している。ただ、新しい南口図書館という駅前の情報拠点型の指定管理を導入するに当たって、非常にハイレベルな指定管理者が応募していただいた。それが基準評価点と比べて評価制度の中で非常にいい得点を取っていただいた。逆に言うと期待するところ大であると考えている。その辺も含めてぜひ理解いただければと思う。
○鈴木啓一委員 それも答弁になっていない。市民を人質にする、そういう言い方である。市川の図書館は、全国に3,000ある中で3位か4位である。こんなに立派な、中央図書館も含めてネットワーク化された図書館を、何でそういう形でやるのか。継続にしたら、私は直営でやるしかないと思っている。その点どうか。
○生涯学習部長 先ほど申し上げたが、直営となると基本的に予算措置をしていない。今までの経験の中で言うと、既定予算の中で費目がいろいろあるが、適当な言葉が見つからないが、それを食べながらしのげるだけしのいでいくというやり方があるかもしれないが、これは市民を含めて皆さんが理解しにくいところもあるので、十分な説明をさせていただく中で、今回議案第84号を委員会の中においてもぜひ可決していただければと考えている。
○鈴木啓一委員 やる気がない。ただそれだけである。
○湯浅止子副委員長 指定管理者の問題だが、前回12月にも述べたが、図書館は教育の一環であり文化の大事な一翼を担っていて、そこには大事に育っていく子供たち、市民、そういう人たちが存在している。それを横に置いては話ができないと思う。
 何回も言うが、鈴木委員も言ったように、市川市の図書館は大変に誇るべき、それこそシティーセールスの一番の目玉だと私も思っている。そこに東京都の業者が入ってきてノウハウを教えてもらう。よくそんなことが言えるなと思う。市川市民としてとても恥ずかしい。市川市の誇るべき図書館をより充実するためにどうしたらいいのか、どんなノウハウを持ってやっていけばいいのかということへの審議であれば、私も熱を持って頑張りたいと思うが、他市のあるいは市場原理を持っている株式会社の参入するような図書館に、熱意を持って意見を言いたいとは本当は思っていない。
 今回の指定管理者のヴィアックスについて、少し調べてみたらこういうこともあった。先ほど千代田区の図書館のことを次長も何回も言っていたが、これは市川市とは比較にならない規模のものであるし、また年間100万人もの人が使う図書館なので、これと市川市の3万冊、570平米の南口図書館と比較するのはおかしいと思うかもしれないが、千代田区の図書館について千代田区の区議会の記録に載っている。このヴィアックスが指定管理を引き受けた。そしてそこにいろいろな人たちが入ってきて、仕事が始まったが、もともとこの図書館のあった資料を検索に来た人が、そんな資料はありませんと言われてしまった。その資料は大変貴重なものであるし、絶対ここにあるはずだからと調べていただいたけれども、承っていない、それを引き継いでいないということで、その資料は見つからなかったということがあった。その担当した方が1年でやめている。2007年5月にリニューアルオープンして、ヴィアックスが千代田図書館のそれを始めたときに、担当になって今言いました資料について答えていた女性は、次の年にはもう退職している。1年間しかいない。図書館の業務の中でこんなにくるくる職員がかわるようでは、図書館の業務はできない。コンビニのレジで物を売るわけではない。お金を打つわけではないので、そこにいる方々の意識、待遇がきちんとしていない限り、そこでの仕事は長続きしない。
 先ほど戸村委員が850円と言った。20日間働いても月に13万6,000円。年間で働いてもいわゆる200万程度の収入しかない。そういう職員の方々が10名いても仕事にはならない。そこに、きちんとしたノウハウを持った正規職員が誇りを持って1人いれば、1人で3人分も4人分もの力を発揮すると私は思う。10人のいろいろな人たちの中に1人、2人いれば十分に可能だと思う。そのように人対人である。だれでもいいから受付にいればいいというのではなくて、市民サービス、公共サービスをする図書館の仕事は人対人である。本の貸し出しという物の受け渡しもあるが、そこには心の受け渡し、人と人との触れ合いがあるからこそ、市川の図書館がすばらしいと言われる。
 例えば新聞記者の人が、過去何十年前の資料が欲しいといったときに、少しお時間をください、調べておきますと。それでまた行くと、できておりますというふうにレファレンスで出てくる。そんなふうに市川の図書館はすばらしい。だからすばらしいのである。受け付けた人が、そんなのはよくわかりませんではなく、きちんと対応して答えが出てくる。だから少し時間がかかってでも待つ。資料として大変いいものが出てくる。
 今このご時世の中で、出版業界も随分と倒産の憂き目に遭っていると聞いている。その中で図書館は、出版社の本を受け取って蓄積している大事な場所である。市川の図書館は大変すばらしい選書能力を持っていて、いつもすばらしいものをとってくれる、そこまで評価をされている。その市川の図書館が、今言ったように1年間でやめてしまうようなパートタイマーの方々にお任せをする。たとえどんな研修をやろうとも、月に13万円の収入しかない方々に、質問されたら答えられるようにと医療の研修をやっても、難しくて頭に入らない。日進月歩する医療の現場のことを本気で勉強する気がなければ、私はこんな難しい仕事だったらやりたくないと言ってやめていってしまうと思う。
 まず、1つ聞きたいのは、直営にすると1,000万円上乗せになってしまうというのは、人件費をどれぐらいに見て言っているのか。また、人数を、例えば南行徳の図書館は410平米で、今度の南口図書館は570平米というからそれほど変わらないと思うが、そこで働いている方は4人である。司書の方1人、職員3名の4名と書いてある。行徳支所のほうは4,950平米で少し大きいが、そこでも働いている方は17名である。このような人数でいった場合、市川駅のところに何名を置くと直営では1,000万円多くなるという試算をしたのか教えていただきたい。
○中央図書館長 直営方式での費用の算出とのことだが、正規職員5名、非常勤職員7名で、正規職員については年間850万円で計算をしている。非常勤の賃金は7名で1,900万円、合計約6,200万円である。
○湯浅止子副委員長 正規の方は850万円ということで、随分と高額だと思うが、これは高年齢の方なのか、平均年齢で出しているのか。
○中央図書館長 この850万円というのは、通常、正規職員の費用の試算を出すときに、市でこの金額を使っている。
○湯浅止子副委員長 了解した。
 先ほど言ったように、実際千代田区の図書館は、利便性のいい場所だったので、あけてみたら物すごく人が来た。それで最初よりも多くの人数が必要になり、結局850円で雇う人たちを830円まで下げないと人が雇えなくなってしまったという状況である。結局はお金の面でどこで削減するかといったら、ヴィアックスは人件費で削っていくしかないという状況に追いやるわけである。市川市が1,000万円を上乗せしたとしても、価格上は6,800万円で、いかにもヴィアックスのほうが安く見えるが、実際にはお金がかかる。ヴィアックスそのものは、働いている人たちは疲弊していく、そしてやめていく、そういうことが私には見えてくる気がする。
 だったら正規の職員、人数が大変少ないかもしれないが、誇りを持って南口図書館で頑張って働こうと、図書館友の会も中央図書館しか行かないけれども、ここならば手伝いに行こうということで、多くのボランティアの人がいらっしゃる。そうすれば十分にこれでやっていけると思う。ヴィアックスそのものに問題があるとは思わないが、私が思うのは、こういう指定管理の人たちを入れても結局は、派遣切りではないが、非正規雇用の方々の大変苦しい状況をつくっていく1つにもなると思う。ぜひ市川で、直営はもうだめとなっているが、直営ができればいいと思っているのが本音である。
 それから、先ほど気になったのだが、浮ヶ谷次長が指定管理者の選定の概要のところで、書きぶりと言った。書きぶりによって評価がこんなふうになっている。例えば2.8になっている急病人のところ、書きぶりという表現をなさったが、書いてあることだけで判断をしたという受け取り方になる。もちろん書いてあることしか見えないが、書きぶりというとA団体の書きぶりがとても上手にできていて、ヴィアックスのほうが誠意を持って書いているという受け取り方ができたが、そこをお答えいただきたい。
○生涯学習部次長 今回、お手元に募集要項や仕様書があると思うが、募集要項の中で、例えばこういった点について答えてほしいと項目を挙げて、質問のような形で挙げている。それに対して、下のほうに提案でどういう形で表現して書いてあるか、それとその内容を市川市が評価表の基準に照らして、きちんとそういう内容が入っているのかどうかというところを書きぶりと表現した。そこで誤解があったようであれば申しわけなく思っている。
○湯浅止子副委員長 もう1つ、A、B、Cの団体が書いてあるが、この団体の中に市川市の業者はいたのか。
○中央図書館長 4社の中にはいなかった。
○湯浅止子副委員長 ということは、市川市でこういう団体は育っていない、また必要がないと理解してよいか。
○中央図書館長 今回はあくまでも応募された4社なので、それ以外の会社は私どもでは把握できないので、今の質問に対してはお答えできない。
○湯浅止子副委員長 最後にまとめるが、いろいろな規制緩和の中で、今盛んに民でできることは民でと言いながらも、いろいろな構造破壊が起きているという社会情勢である。私は市川市に指定管理を入れることは、その破壊の一端を担っているような、大変心苦しい思いがある。公共でできるサービスの中で特に市川での図書館は、唯一と言ったら語弊があるが、公共でできる大事な分野だと思っている。そこに民を入れることに大変抵抗があるということだけは言っておきたいと思う。
○稲葉健二委員長 質疑が終わった。
 討論の発言はあるか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 なしと認める。
 本案を可決すべきものと決することに賛成の……。
〔鈴木啓一委員「ちょっと待ってくれ。今、継続も出ている。諮るときは、継続からやるのではないか」と呼ぶ〕
○稲葉健二委員長 鈴木委員が発言したときは、継続になったらどうするのかという発言に私はとった。なので、継続と言われていないと判断した。
〔鈴木啓一委員「継続である」と呼ぶ〕
○稲葉健二委員長 了解した。
 本案を閉会中継続審査事件とすることに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○稲葉健二委員長 挙手多数。よって、本案は閉会中継続審査事件とすることに決した。

議案第64号平成20年度市川市一般会計補正予算(第4号)のうち、本委員会に付託された事項

平成21年3月3日(火)
○稲葉健二委員長 議案第64号平成20年度市川市一般会計補正予算(第4号)のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
 提案理由の説明を求める。
〔循環型社会推進担当マネージャー、清掃事業課長、クリーンセンター長、清掃施設担当マネージャー、環境政策担当マネージャー、教育政策課長、就学支援課長、保健体育課長、公民館センター長、中央図書館長、自然博物館長 説明〕
○稲葉健二委員長 提案理由の説明が終わった。
 質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 討論はないか。
〔桜井雅人委員 反対討論〕
○稲葉健二委員長 本案を可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○稲葉健二委員長 挙手多数。よって本案は可決すべきものと決する。

議案第73号平成21年度市川市一般会計予算のうち、本委員会に付託された事項

平成21年3月3日(火)
○稲葉健二委員長 議案第73号平成21年度市川市一般会計予算のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
 お手元に配付の審査順序のとおり進めさせていただくので、了承願う。
 まず、歳出第4款衛生費第3項清掃費及び第4項環境費の説明を求めるが、説明に当たっては特に新規事業のもの、前年度と比較して大幅に変わった点について説明願う。
〔循環型社会推進担当マネージャー、清掃事業課長、循環型社会推進担当マネージャー、自然環境課長、クリーンセンター所長、清掃施設担当マネージャー、環境政策担当マネージャー、環境保全担当マネージャー、環境政策担当マネージャー、自然環境課長説明〕
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○稲葉健二委員長 以上をもって散会する。
午後4時52分散会
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平成21年3月4日(水)
午前10時4分開会
○稲葉健二委員長 環境文教委員会を開会する。
―――――――――――――――――――――――――――
○稲葉健二委員長 議案第73号平成21年度市川市一般会計予算のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
 質疑はないか。
○桜井雅人委員 まず、293ページ、清掃総務費、給料の一般職給が減員となっているが、その理由、内訳と今後の対応についてお答えいただきたい。
 もう1つ、317ページ、負担金補助及び交付金の中の住宅用太陽光発電システム設置費補助金の昨年の申請数を、昨年は補正も組んだが、補正の見込みで足りたのかどうかをお聞かせいただきたい。
 以上2点をお願いする。
○循環型社会推進担当マネージャー 293ページ、第2節給料についての質疑に答える。昨年度は181名、今年度は176名で5名の減員である。市の方針としても効率的な行政運営で、部内で効率的な配置をしながら対応していくということで考えている。
○環境政策担当マネージャー 19節負担金補助及び交付金の住宅用太陽光発電システム設置費補助金についてであるが、20年度については、当初で348万8,000円の予算を計上し、補助件数が予算額を上回ったことから157万2,000円、合わせて506万円の予算をいただいている。現状までの補助件数は64件になっており、予算額を使い切っている状況である。この後の約1カ月間、問い合わせに対してこたえられない状況になっている。こうした中で、21年度は若干の金額をふやし、511万5,000円の金額を計上している。
○桜井雅人委員 まず、職員5人減で、毎年退職者が出る中で、このままいくと不安であるが、将来的にはどのように考えているのか聞く。
 それと、太陽光発電は補正の見込みよりもさらに上回った。それも問題だが、ということは、ことしの予算62基は少ないと思うが、数の設定根拠について説明願う。
○循環型社会推進担当マネージャー 人員削減について市の将来的な考え方であるが、市としても第2次定員適正化計画に取り組んでいる中で、効率的、最少の経費で最大の効果という地方自治の基本理念もある。その中で、業務の見直しや民間企業の活力活用、また職員能力の向上で、行政的なパフォーマンスが落ちないように考えていきたい。
○環境政策担当マネージャー 住宅用太陽光発電システムの補助金について、21年度は20年度の補正を含めた見込みの件数で計上した。こうした中で、住宅用太陽光発電については国の補助制度が復活している。また最近では、新聞報道によると、太陽光発電による売電の買い取り価格が現状の電気料に対して倍ぐらいの価格で買い取るという国の方針も出ている中で、来年度はさらに設置件数が伸びると見込まれる。21年度当初としては若干ふやした金額で計上したが、もしこの金額で補助件数が上回ることがあれば、来年度においてまた補正でお願いしたいと考えている。
○桜井雅人委員 一応見込みで計上したということだが、昨年、申請がふえた。なぜふえたのか、今後さらに普及するためにはどうしていくのか、どれだけの設置を目指すのか、ぜひそういうことも考えて予算を組んでいただきたい。見込みだけでやると、余り積極性が感じられないと思う。
 例えば地球温暖化対策地域推進計画を見させてもらったが、この計画の修正で、太陽光発電システムの設置数の目標が2016年で約5,000世帯となっている。ちなみに、現状は2008年で700世帯ということは、あと8年間で4,300世帯ふやす計画である。年間の平均で単純に割ると537.5世帯を毎年ふやしていかないといけない。それに対して今回の62基というのはかなり少ない。2016年までに5,000世帯に普及する、どういう道筋を考えているのか、その点も含めてお聞かせいただきたい。
○環境政策担当マネージャー 太陽光発電については、年々増加件数が伸びている中で、財政当局には当初予算の中で増額の希望を出しているが、見込み件数の数字の根拠が非常に出しにくい中で、最終的に今回計上した金額は前年度より若干ふえた金額となっている。今後も太陽光発電は設置の増加が見込まれることから、当初予算の計上については、今委員から言われたような内容も踏まえ、なるべく増額で要求していきたい。
 地球温暖化対策地域推進計画は、現状、策定段階にあり、最終的な内容ではないが、その中で目標値を掲げている。それが温暖化対策の1つの目玉にもなるものなので、目標に向かった数字を確保していくよう財政の確保にも努めていきたいと考えている。
○桜井雅人委員 では、最後に1点だけ。
 e-モニター制度アンケート調査の結果も見させていただいたが、太陽光発電の普及について補助金を高額にしてほしいというのと同時に、補助対象に集合住宅、マンション等や事業者も加えて普及を図ってほしいという意見が大変多かったが、その点について何か考えがあればお願いする。
○環境政策担当マネージャー 太陽光発電については、各自治体における助成の状況を見ると、一戸建ての住宅に対しての補助が主体となっている。例えばマンション等も考えられるが、設置主体、補助の対象等、非常に扱いにくい部分があり、現状では住宅用太陽光発電に限っている。ただ、他市における事例も参考にしながら、できれば拡大していきたいとは思っている。それから、太陽光以外に新エネルギーの機器としては、例えば省エネルギー機器としてエコキュートやガスを使ったエコウィル等もあるが、できればそういうものも補助の対象にしていきたいと考えてはいる。
○宮本 均委員 319ページ、衛生費の委託料で自然環境実態調査等委託料とあるが、これは自然環境保全再生指針事業の部分になるのか。この21年度の調査を概略で結構なので教えていただきたい。
○自然環境課長 ただいまの委託料の内容だが、これは市内の真間川や大柏川、真間川水系の河川遊水地の魚類や水生生物の生態系の調査をするものであり、今までは部分的にしか行っていなかったが、水系の生態系を調査するということである。21年度については県の補助金も見込めることもあり、歳入では生物多様性モデル事業補助金を合わせて計上している。調査の内容については以上である。
○宮本 均委員 今言った2カ所を来年度行うということで、それ以外はないのか。
○自然環境課長 真間川や大柏川、国分川、大柏川第一調節池等々の水生生物関係の調査をするものである。
○鈴木啓一委員 295ページ、8節、報償金、廃棄物減量等推進員報償金について、今、何名いて、どうなのか。
 同じ295ページ、13節、委託料、家具再生品販売等業務委託料の内容、内訳。
 297ページ、19節、負担金、同じ24万3,000円で2つ、全国都市清掃会議負担金、千葉県環境衛生促進協議会負担金はどういうことなのか。
 299ページ、13節、委託料、塵芥等収集委託料16億9,484万6,000円、今、業者は何社で、ふえていないのか、ふえているのか、その内訳。
 その下の資源物中間処理等処分業務委託料4億何がしについても、今と同じことを伺う。
 307ページ、13節、委託料、クリーンセンター余熱利用施設整備・運営PFI事業に係るサービス購入料2億1,241万5,000円、これは議会でもPFI事業のときにやったが、このサービス購入料の詳しいことをもう1度聞く。
 309ページ、19節、負担金、資格取得講習会負担金26万1,000円、ほかのところは電気主任とかボイラーとか、きちんと資格の名前が出ているが、これは何の資格か教えてほしい。
 太陽光発電は聞いたので結構である。
○循環型社会推進担当マネージャー 295ページ、第8節、廃棄物減量等推進員報償金について説明する。通称じゅんかんパートナーで平成5年7月に設置したものである。日常生活における廃棄物の発生抑制、再使用、再資源化等をみずから取り組むことと市民に普及するということ、また、ごみステーションにおける分別管理の状況、不法投棄の状況等を確認する業務である。1月末現在、310名の方に委嘱している。各市内を14地区に分け、その地区ごとにリーダーを中心に活動してもらっている状況である。
 続いて、13節委託料について説明する。家具等再生品販売等業務委託料ということで、内容的には大きく7つの事務である。家具等再生品販売事務、家具等再生品売上代金徴収事務、不用品交換情報提供事務、フリーマーケット開催事務、研修会開催事務、図書等貸し出し業務、委託業務情報提供事務、以上が委託の内容である。
 続いて、297ページ、19節、負担金の全国都市清掃会議負担金と千葉県環境衛生促進協議会負担金についての質疑である。両方とも24万3,000円という金額を計上している。まず、全国都市清掃会議負担金は、全国の会員が、市区町村が637、県が8、個人が67、法人が13、賛助会員が79で、地方公共団体が行う清掃事業について効率的な運営や技術の改善のための調査、研究等を情報共有し、住民の生活環境の保全及び公衆衛生の向上に資する組織である。ちなみに幹事市は川崎市である。続いて、千葉県環境衛生促進協議会負担金は、千葉県下の地方自治体の集まりで、会員数が74である。市町村が56、公社が1、一部事務組合が17で、この組織についても、千葉県下の地方自治体において清掃行政について合理的な運営なり適正な維持管理を実施すべく、会員相互の知識普及や技術の向上を目指す組織である。
○清掃事業課長 299ページ、委託料、塵芥等収集委託料は、収集運搬業務が54業務あり、平成17年度、44社が契約している。20年度は42社の契約である。
 続いて、資源物中間処理等処分業務委託料は、平成20年度、瓶、缶の中間処理業務委託が1件、プラスチック製容器包装類の中間処理業務委託が1件の2件である。
○クリーンセンター所長 307ページの委託料のうちのクリーンセンター余熱利用施設整備・運営PFI事業に係るサービス購入料の内訳についてであるが、施設の整備分として1億8,072万7,000円、運営維持管理分として2,467万5,000円、修繕更新分として701万3,000円、合わせて2億1,241万5,000円が内訳である。
 続いて、309ページの負担金補助及び交付金のうちの資格取得講習会負担金の内容については、焼却施設にはボイラーがついており、その運転に必要なボイラー技師を養成するためにボイラー実技講習会に2名派遣する予定になっており、その負担金である。それからもう1点、クレーン運転資格取得講習会に2名派遣する予定になっており、その講習会の負担金である。
○鈴木啓一委員 では、295ページ、廃棄物減量等推進員報償金、310人で14地区、リーダーを中心にやっていたのはよくわかった。じゅんかんパートナーは、310人がいつも出るわけではない。1回出るとどのぐらいもらえるのか。
 再生家具は了解した。
 297ページ、全国都市清掃会議負担金とか千葉県環境衛生促進協議会負担金の額について、総会でも出ていると思うが、入っていない市もあるのか、まずそれを伺う。
 それから、この会議に市川市からは昨年はだれが行って、今回はだれが行く予定なのか教えてほしい。
 299ページ、塵芥等収集委託料を16億円払っている。委員長、この内訳の資料を委員会に出してもらいたい。どういうところにどういうふうになっているか、これだけでは何だかさっぱりわからない。約17億円で額が大きいので、お願いしたい。振り分けているわけだから、昨年は42社、ことしは44社の予定だったか。もう1度お願いする。
 それから、資源物中間処理は、今聞いていて何を言っていたかわからない。2件で4億6,238万8,000円とはどういうことなのか、もう1回教えてもらえるか。
 307ページ、クリーンセンターは大分よくやっている。ただ、これだけサービス購入料を払っているのに、利用している人たちがバス停がわからないと言う。これは市民サービスになっていない。原木でも看板を出せる方向で鉄道事業者のフェンスのところでやるとか、例えば市役所前の北八幡郵便局の前でもわかりやすい看板や旗ぐらい立ててくれないと、市民の人たちはわからない。ほかのところもみんな同じなので、そこのところがどうなのか聞きたい。
 それから、資格取得講習会負担金はボイラーとクレーンでわかった。では、お願いする。
○循環型社会推進担当マネージャー まず、295ページ、第8節、報償金のじゅんかんパートナーの報償金の内訳は月2,000円の報償である。
 第2点目、297ページ、19節の負担金の全国都市清掃会議及び千葉県環境衛生促進協議会負担金についての質疑である。この組織については、ほとんどの市町村が参加していると認識している。ちなみに、近隣市も参加している。年度の活動内容等は、まず、全国都市清掃会議の活動については、毎年、総会、研修会、研究発表会が年1回、「全都清ニュース」発行が年4回である。総会、研修会については、循環型社会推進担当マネージャーが平成21年度は出席する予定である。また、千葉県環境衛生促進協議会の活動の内容として、定期総会、国の予算に対する要望書の提出、研修会、「促進協だより」の発行が年2回という昨年の実績である。平成21年度の総会及び研修会についても同様に循環型社会推進担当マネージャーが出席する予定である。
○清掃事業課長 まず、塵芥等収集委託料は、先ほど説明が不足して申しわけなかった。収集運搬について現在42社と契約している。その塵芥等収集運搬委託料の中に主要4駅の駅前清掃の契約も入っている。内訳は、塵芥等収集運搬に関して9本、大型ごみの収集運搬について5本、空き瓶、空き缶の収集運搬について13本、プラスチック製容器包装類の収集運搬について14本、紙、布の収集運搬について13本、駅前清掃を含めて計54本の契約の内容となっている。
 中間処理の件であるが、空き瓶、空き缶の選別処理、プラスチック製容器包装類の選別処理で12月の債務負担をお願いし、空き瓶、空き缶の選別処理については来年1月末までの予定で、2月1日以降新たに中間処理施設での業務委託を予定しており、現在、業者と契約を進めるべく事務を進めているところである。
○クリーンセンター所長 余熱利用施設に関してのバス停のお尋ねに答える。路線バスのように路上にバス停を実際に設置するのはなかなか難しい中で、利用者の方にバス停の位置等がよりわかりやすいように、今後、市と事業者との協議会の場もあるので、どのようにしたらバス停がよりわかりやすく利用者の方の利便性向上につながるか協議してまいりたいと思うので、よろしくお願いする。
○鈴木啓一委員 もう走っているのだから、やはりこれは協議検討ではだめである。今、本八幡の市役所まで来ているし、そこを回って、稲荷木からずっと回っているではないか。例えば選挙ではないけれども、飛ばないように下に水を入れたプラスチックを立てて、とまるバス停にクリーンスパ市川何々と幾らでもできる。だから、あなたが社長だったらやってもらいたいと思う。PFI事業で市民サービスできちんとやっているのだから、とまるところもわからないのでは、ただ走っているだけ。原木の鉄道事業者のところも、フェンスにちょっと掲示するぐらいだから、お願いしていただきたい。
○クリーンセンター所長 PFI事業であるので、運営協議会の場で事業者と十分に検討協議する。
○鈴木啓一委員 私が言っているのは事業者ではない。事業者とは鉄道か。センターとやるということだろう。それでは全然話のほかなので違う。やはり幾らPFI事業といっても、そういう面では少し市が協力してあげないといけない。
○クリーンセンター所長 PFI事業なので、バスの運行自体を事業者が行っており、それに市がどのように協力していけるかということであるので、今後、協議会の場で、できる限り委員が言われる形が実現できるように検討したい。
○鈴木啓一委員 市民が、クリーンスパ市川は市川市がやっているように思っている、ここが問題である。PFI事業は私も皆さんも知っているけれども、市民は知らない。市川市がやっていると思っているから、市川市が協力して、鉄道事業者でも道路管理者のところでも、うまい方法で、ここがバス停だということで知らせてくれと言っているわけである。ここに部長はいるか。市民がみんな困っているのだから、やはり部長である。では、部長が困っているから、部長ではなくて次長。
○石井俊雄環境清掃部次長 私がPFI事業に携わったので答える。今、歩道などにぴたっとつけるものがあるが、そういうものはどうかということで道路管理課と話し合いをしたら、いろいろ検討させてくれと言われているので、その辺を再度協議したいと思うので、よろしくお願いしたい。
○鈴木啓一委員 こちらこそよろしくお願いする。では、結構である。
○戸村節子委員 今、鈴木委員も言われたが、バスが本八幡や市川で動くようになり、非常に評判がよくて、行かれた方は本当にいいという評価をされているので、ぜひ今の点、道路に張るシールとかを考えていただいて、お願いしたいと私も思う。
 オープンのときは非常によかったわけだが、その後、入場者の推移はどうなのか。それから、温泉がいいということで、温泉が1度目詰まりしてとまってしまったときに、すぐに市民の方から、温泉はどうなってしまったのかという電話があり、私も課長にお聞きした記憶がある。温泉を拡大してほしいという一般質問もあったかと思うが、そのあたりについて新年度に何かあるのかどうかお聞かせいただきたい。
 297ページ、資源回収活動団体奨励金である。今、現場の担い手の自治会等でやめているところもあるわけだが、これについて、ことしの状況をどういうふうにとらえて予算を組まれているのか伺う。
 299ページ、監視カメラを活用しとある。地デジでテレビの購入も今少しずつ進んできているが、新しいテレビにかえるということで、テレビの不法投棄等の現状があるのかどうか。そういったことを踏まえて、ことしはカメラをふやすということはどこにも書いていないが、そういう予定がないのか。当初予算の概要には、監視カメラを活用し云々ということが20番として書かれており、その中では第4款衛生費第3項清掃費第2目塵芥処理費となっているが、予算書を見ると315ページにカメラがあるが、そこはどうなっているか教えていただきたい。
 太陽光発電システム、要するに売電の単価が今度上がってくるだろう、国の予算もついてきているという中で、他市では売電の単価に上乗せをして都内区民に供する施策があるというニュースをきのうかきょう見た気がしたが、市川市では何か考えていないか。また、先ほど桜井さんも言われたが、ことしは相当に市民の意識も上がって、つけたいという方もふえてくるのではないか。また、住宅を建てるときにつける方が多いということであれば、ことしは住宅ローン減税も1月1日から始まっていて、景気が悪いけれども新規着工もふえると思えば、62基でよかったのかと思うところである。補正で対応するとおっしゃっているが、なぜ62基だったのかと思うので、それについてお聞かせいただきたい。
 ことしは、カラス対策ということでは主要事業の概要には出ていないが、やはりまだ特に駅周辺ではカラスの害が相変わらずある状況なので、そのあたりについては、どこの予算でどう対応しようと考えておいでか伺う。
○清掃事業課長 297ページ、報償費、団体奨励金について、確かに活動をやめているところもあるが、新たに子供会、自治会等、相談があれば説明に伺い、また、活動が鈍っているところについては、それぞれ個別に確認しているところである。今後も地域活動の一環として、あるいはごみの資源化等の子供の教育の一貫としてもPRには努めていきたいと思っている。
○クリーンセンター所長 307ページの委託料に関する余熱利用施設関係について答える。
 まず、1点目の入場者数の推移だが、クリーンスパは19年9月から稼働しており、19年度7カ月間の実績は1日平均約599名来ている。20年度の4月から12月までの実績は1日平均695名で、前年度に比べ100名近くの増につながっている。
 続いて、温泉の利用が一時とまったのではないかというお尋ねだが、ことし1月に入り、露天ぶろで使っている温泉の熱交換器の部分で目詰まりが生じ、これを清掃せざるを得なくなり、露天ぶろの熱交換器を全部とめ、温泉の槽も全部抜いて原因を調べたところ、まだ原因ははっきしていないが、温泉の成分と熱によって生成物ができ上がり、それで目詰まりが起こっているということが判明した。そのためにどう対応するか、抜本的な対応策も検討している状況である。
 あと、温泉をもっと、例えば内ぶろのほうもふやせないかというお尋ねだと思うが、源泉のくみ上げ量が限られているので、これは議会の中でもお答えしたが、露天ぶろでの利用に現在のところとどめており、今後ともそのような形でやっていきたいと考えている。
○清掃事業課長 先ほど集団資源回収の団体数を漏らしたが、平成20年度は265団体、21年度も265団体を予定している。
 続いて、カラス対策だが、要望のあったごみステーションにおいて状況を確認した上で配付している。ちなみに新年度の予算については、カラス対策用ネットとして300枚購入の予定である。カラスの繁殖期に合わせて100日間、駅周辺等のパトロール、収集を、カラスによる被害を防ぐように行っている。早朝のパトロールは、塵芥等収集委託料の中に含まれている。カラスネットは、需用費の消耗品費の中で購入している。塵芥等収集委託料は、299ページの委託料の中に含まれている。
○廃棄物対策担当マネージャー 地デジの移行についてのテレビの不法投棄ということである。現状でテレビの不法投棄はどうなのかということだが、現在のところ400台余りが不法投棄で回収されている。地デジが2011年に移行されるわけで、これは一般質問の中でも堀越議員がご質問されているところだが、これからさらに大量な廃棄も考えられるし、一方、違う方法もある。
 続いて、監視カメラの増である。監視カメラについては、20年度に8台ふやしている。この8台は、たまたま中古品があったので、安い経費で入れられたということで8台加え、現在21台で行っている。残念ながら21年度はその増はない。
 さらに、315ページのカメラと塵芥のほうのカメラはどう違うのかというお話だと思うが、315ページの監視カメラシステムについては、本行徳石垣場にある東京電力の鉄塔の51mの高さについている動画カメラで、本行徳地域を監視、録画しているカメラであるので、塵芥のカメラとは意味合いが違うものである。
○環境政策担当マネージャー 317ページの住宅用太陽光発電システムについてであるが、21年度の予算計上については桜井委員の質疑でも答弁したが、今年度の補正を見込んだ数字で件数を挙げさせていただいた。昼間は家庭での電気使用料に対して太陽光発電の電力量が多く発生するので、余った電気を電力会社が買うシステムになっている。現状だと1kw当たり24円ぐらいで電力会社が太陽光で発電した電力を買い取っているが、2月末、これを倍ぐらいの価格で、市川でいえば東京電力が買い取るシステムが新たに導入されるという新聞報道がされている。
 市川市は、現状、太陽光発電については、設置に対して1kw当たり2万5,000円の補助をしているが、今言った発電電力に対する価格を市川市で補助するのはシステム的には難しいと思っているので、現状の補助の扱いで、設置に対しての補助で行っていきたい。来年度については、国の制度が拡大しているので、現時点では511万5,000円で62基を予定しているが、厳しいと思っている。そうした中で必要に応じてまた補正をお願いしたい。
○戸村節子委員 予算を当初でとるのが難しいということもあるかと思うが、実際、今年度よりも多い申し込みは当然のことながらあると思うので、なるたけ当初でつけていただいて、補正で遅滞なくやっていただくということでよろしくお願いしたい。
 カラス対策、パトロールと収集を100日間やっていただけるということで、そこが見えなかったので質疑をさせていただいたところである。これが非常に有効なようなので、どうぞよろしくお願いする。
 1点だけ。それぞれあらあらわかった。さっきの資源回収の団体の数であるが、20年と21年で教えていただいたが、例えば5年ぐらい前や10年前だと推移はどうなのか。
○清掃事業課長 今手元にある資料として、18年度270団体、19年度266団体、20年度265団体、21年度265団体を予定している。
○戸村節子委員 さらに前に戻るともっと多かったのではないか。私たちが住んでいる身の回りを見ても、特に自治会で高齢化しているとか、道路を使用することが難しいとかいろいろあって、団体数になるのか金額になるのかわからないが、周辺でも結構場所が減ってきていると思ったので、もう少し実態を知りたかった。そういう現状を踏まえて、啓蒙をよろしくお願いしたい。
○プリティ長嶋委員 それでは、1点の質疑であるが、ほかの主要事業の概要の15、16、17、18、19、20すべてに関係あるようになると思うので、お願いする。
 297ページの補助金のコンポストと生ごみ処理機の補助金だが、多分これは進んでいない。台数的にも少ない。もう限界に来ていると思うが、多いのか少ないのか、ごみの減量化や資源化推進が進んでいるのか、その辺を聞く。
○循環型社会推進担当マネージャー 297ページ、19節補助金のコンポスト容器購入費補助及び生ごみ処理機購入費補助の質疑について答る。
 コンポストは平成3年度からの補助制度である。また、生ごみ処理機は平成12年度からの補助である。コンポストは平成3年度当初は補助実績として1,279基であったが、平成19年度実績でいくと46基で、市川市は都市化が進んでいる中で、コンポストは多少においもあるということで、適地がだんだん少なくなってきたと感じている。また、電気式の生ごみ処理機購入費補助についても、当初、平成12年度実績として210台、平成19年度は124台で、電気式の生ごみ処理機は最近テレビ等でも宣伝されているケースもあり、それによって補助要望がある。市とすると、燃えるごみの3割を超える成分が生ごみで、さらに一層のごみの減量を進めていく上で、各家庭での生ごみへの対応については、さらにPRして実績をふやしていきたいと感じている。
○プリティ長嶋委員 そうすると、コンポストも非常に少なくなって、激減ということである。電動のほうも、私も何年か使った経験があるが、厄介なことにいっぱい出る。あれは家庭のプランターとか植物の根元にやるとすごく栄養価値が高い。ところが、それ以上に出るので結局困ってしまう。私自身も正直言うともうやめてしまった。お金もかかるし、結局それをごみとして最後に出してしまう。
 東南アジアのある国では、それを政府が補助金で買い取ってくれるとか、ポイント制でやってくれたら家庭ごみが非常に少なくなったということで奨励している。そうすると、全体的にさっきの15から19の啓発にもなるし、ごみの減量化にもなる、事業費の削減にもなるということで、たしかフィリピンのどこかの市だったと思うが、すごく進んでいる。今後もっとふやそうというならば、そのような啓発の持っていき方の考えは起こらないのか。
○循環型社会推進担当マネージャー 一般的に生ごみに限らず、ごみの減量については市民の啓発の部分がある。その啓発を進めていく上で実績としてごみの減量につなげていこうということと、生ごみについてはシステム的なところもあろうかと思う。各家庭で生ごみの減量化には当然取り組んでいただくが、例えば、生ごみだけを収集してバイオ発電に回すようなシステムが、現状としては市内にそういう施設がないので、生ごみについては今後の大きな検討課題と考えている。
○プリティ長嶋委員 この数字を見ると、今のごみの対策はピークというか、精いっぱいのところまで来ていると考える。コンポストと生ごみ処理機の補助金の額を見ると、新たな考えを導入しないと、これ以上生ごみの減量、分別ごみ、事業費を削減することは不可能ではないかと思う。
 私は、去年花火大会があった後、ごみ収集のお手伝いをしたり、実際にごみ収集車に乗って分別ごみとかを自分で拾ってみたが、例えば1点挙げるならば、瓶・缶の日に、まじめな人はビニールの中に入れて分けてくれるが、瓶と缶のごみ袋を結んでしまう。そうすると、収集する場合、これをまたほどいて、瓶は瓶、缶は缶としなければいけない。まじめな人ほどぐっと結んだり、1つの袋の中に瓶を入れて、また袋の中に缶を入れる。そうすると作業をするときに大変な思いをする。あるいは、ペットボトルのキャップをわざわざ締めて出したり、瓶のアルミキャップを出す。広報にはキャップを外して出してくださいと書いてあるが、余りにも小さいので、現実は、まじめな家庭ほどちゃんと締めて出している。それをまた取らなければいけない作業もある。これ以上の省資源化やごみ減量は進まないのではないかと現場を歩いていて感じたが、その辺は何か新たな対策のお考えはないか。
○循環型社会推進担当マネージャー 今ご指摘の、現状の啓発では限界に近いのではないかということである。昨年からことしにかけてじゅんかんプラン21(市川市一般廃棄物処理基本計画)の改定作業中で、最後のところにかかっているが、その中で1つの大きな課題は、転入者が多いことである。また、自治会の未加入者が多いということで、情報を満遍なく伝えるのはなかなか難しい。市としてはいろいろな手段、例えば広報、ホームページ、いちかわエフエム、ごみの関係だと、せんだって出したが、自治会経由で年2回出している「じゅんかんニュース」等でいろいろな情報は発信しているが、最後の1割、2割の方が不適切な対応をされると、どうしても問題が顕在化されることもある。1つ大きな課題として、特に来年度は、じゅんかんパートナーとともに各地区に細かく説明に上がろうと考えている。
○プリティ長嶋委員 おっしゃるとおりで、新しく入ってきた人には、あの紙にはキャップを外しましょうというのがすごく小さい。だから、現実に集めてみると、非常に多くの方がわざわざキャップをきちんと締めて出している。またそれを取らなければいけない。ベルトコンベヤーで来たものを作業で取るわけだが、大変な作業だったので、ぜひその辺は大きく扱って、作業しやすいように考えていただけないか。
 あともう1点、じゅんかんパートナーの人たちにお願いしたいのは、例えば塩浜のドッグランに、倉庫があって、側溝がある。今行くと、側溝に大型のごみとかたくさんのごみが不法投棄されている。トラックで持ってくる人もいれば、毎回毎回そこに捨てていく人もいる。外環道の工事をやっている空き地の中の側溝も非常に不法投棄が目立つ。その辺も啓発等、パトロールをやっていただいて、市川がきれいになるような対策を練らないと、このまま悪くなるのではないか。
 あともう1例、去年の暮れ、大雨が降ったら、江戸川の上流から市川橋の下に大量にプラスチックごみ、ビニール系のごみが流れてきた。私たちがボランティアで拾おうかと思ったら、江戸川は流れているので、そのうち江戸川区側に流れてしまって、少年野球場があるのだが、そこに大量に流れ込んで滞留している。そういうことを考えても、江戸川は両方にまたがっているので、市川市だけではなくて、東京都側、江戸川区側ともそういうお話をして、じゅんかんパートナーとか監視でごみの不法投棄を防ぐ方法を考えるのも1つの新しいやり方かと思うがいかがか。
○循環型社会推進担当マネージャー じゅんかんパートナーの活動の1つの項目として、不法投棄の通報という形で市に連絡いただいている。平成19年度の実績とすると、不法投棄等の通報で556件いただいている。市としてごみの減量も当然大事だが、町を清潔な状態に保つことも非常に大切なことだと認識しているので、今後、じゅんかんパートナーと連携を図りながら、先ほど言われた不法投棄等についても対応していきたい。
○プリティ長嶋委員 先ほど私が言った塩浜のドッグランの側溝だとか、ごみがいっぱい捨てられているところを1回きれいにしないと、またそこに不法投棄されているので、ここをごみ捨て場のように扱われてしまうので、ぜひ1回きれいにして仕切り直していただきたいと最後にお願いして、終わる。
○稲葉健二委員長 次に、第10款教育費第1項教育総務費の説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比較して大幅に変わった点について説明願う。
〔教育政策課長、指導課長、教育センター所長、義務教育課長 説明〕
○稲葉健二委員長 説明は終わった。
 これより質疑に入るが、質疑に当たっては、ページ数、項目を明示してから質疑するように願う。
 質疑はないか。
○桜井雅人委員 413ページ、1の報酬の教育委員会委員報酬であるが、毎月定例会議が行われている。昨日の議案第84号の質疑の際に、図書館の件に限らず、ここ環境文教常任委員会での質疑等の報告は教育委員会の定例会議では一切されていない、それが慣例になっているという答弁があった。一委員としてまことに遺憾であるが、そのときの答弁では、今回の図書館の件については来週月曜日の定例会議で報告していただくことは確認した。しかし、図書館の件に限らず、ここ環境文教常任委員会での質疑等は逐次定例会議で報告すべきではないかと思うが、いかがお考えかお答えいただきたい。
 次に、毎月定例会議が開かれているが、3月2日、議場である議員から、その会議録がホームページには8月までしか載っていないとの指摘があり、私も確認したが、次の日には9月の会議記録が新たに載っていたのも確認した。10月以降はまだである。これは情報公開の面で問題があるのではないかと思うがいかがか。
 定例会議は私も傍聴させてもらっているが、そこで出される資料は会議が終わった後に返さないといけない。これをくれないかと言ってもだめで、仕方がないから会議の間に私はいつも必要なところを筆記でメモしているが、そうした資料を傍聴者にも渡せるように改善していただけないかと思うがいかがか。
 次に、415ページ、7の賃金の非常勤職員等雇上料、用務員や事務員もここだと思うが、実際に退職が出るごとに非常勤に切りかえている。ただ、実際に働いている方に私もこの間話を聞いてきたが、今の勤務時間では足りない、時間外になったり翌日に回すことも多い。また、時間外勤務手当をもらっていないという人もいた。過去の議会の答弁では、校長のアンケートでも何の問題もないとした答弁があったが、働いている方は非常勤という年ごとの契約で雇われている弱い立場なので、不満があってもなかなか正直には言えないのではないかと思うが、何か対応や改善が図れないかどうか。
 次に、これも同じところで、少人数学習等担当補助教員は去年も安過ぎると言って、若干改善した面はありがたいが、今回これが55人から60人に増員となっている。ただ、市川の第三次総合3カ年計画では、今年度の数値目標は73名となっているが、60名しか配置されなかった。理由としては、最初にこの計画に出ている予算を余りいじれないから、待遇をよくした分、人数がふやせなかったと私は思っているが、待遇改善しただけでなく、予算の見直し自体も必要ではなかったのかと思うがいかがか。
 次に、421ページ、7の賃金、非常勤職員等雇上料、多分、昨年は入っていなかったスクール・サポート・スタッフも待遇改善でここに含まれたと思う。スクール・サポート・スタッフとゆとろぎ相談員、心理療法士、学校図書館員、それぞれここだと思うので聞くが、こうした職種は専門性とともに継続性が求められる職種だと思うが、それぞれ働いている方の勤続年数を聞く。何年働いているかとか何人いるのか、細かくなるが、明らかにしていただきたい。
○教育政策課長 413ページ、委員報酬について、まず会議録のことであるが、9月までは作成を終えて公開した。10月以降は今作成中なので、これも終わり次第公開する予定である。今回ちょっと期間がかかっているということだが、速やかに出せるように改善したいと考えている。
 次に、傍聴人に対する資料の提供であるが、議会の傍聴と同じように考え、資料は出していない。議会の傍聴でもそのようになっていると聞いている。
 定例教育委員会については、きのう教育次長から答弁があったように、議会終了後、その他報告で報告していると同時に、常任委員会については、今後報告をするということでお願いしたい。
 415ページ、7節の賃金だが、事務局費の賃金は、教育政策課のほか複数の課の賃金が含まれている。今回、教育総務課の分だけお答えする。非常勤職員の賃金で主なものは、学校事務員51人、学校用務員35人、幼稚園教諭25人、給食関係51人である。勤務時間については、児童生徒の時間に合わせて7時間とお願いしてはいるが、特別の用事があるときには時間外勤務もできるようにしてある。時間外の未払いについては、校長先生の承認を得て申請されれば出しているので、未払いはないと思っている。
○義務教育課長 少人数学習等担当補助教員についてのお尋ねで、3カ年計画で73名予定したのが60名にとどまった理由であるが、教育委員会としては、待遇改善と人数の2本について最後まで強く財政当局に要望したが、最終的に待遇改善を優先した形で、人数についてはプラス5名となった。理由としては、近隣各市が少人数とか同様の事業を展開しており、絶対的な講師の不足という状況が発生しており、人数を優先したときに、待遇改善が伴わないと人数の確保も難しくなるのではないかという考えがあった。そのようなわけであるが、最終的に95名前後の少人数要員を考えているので、人数については目標に向けて再度取り組んでいきたい。
○指導課長 スクール・サポート・スタッフの件であるが、これまでスクール・サポート・スタッフについては報償費であったが、報償費は主に講師謝礼などに使われるもののため、スクール・サポート・スタッフの仕事の内容、日数等から、働く条件として賃金に変更したものである。
 続いて、それぞれの継続性が大切だということで、全くそのとおりだと考えている。スクール・サポート・スタッフの経験年数は、20年度のこれまでのものでは、1年未満の者が46名、1年1カ月から2年までの者が12名、2年1カ月から4年までが10名、4年1カ月から6年が12名、6年1カ月以上の者が10名となっている。
 続いて、学校図書館員の経験年数は、1年未満の者が4名、1年1カ月から2年未満の者が8名、2年1カ月から4年までの者が13名、4年1カ月から6年までの者が3名、6年1カ月から8年までの者が2名、8年1カ月から10年までの者が3名、10年以上の者が11名という内訳になっている。
 ゆとろぎ相談員とライフカウンセラーは、賃金ではなくて、その上にある報酬のほうに入っている。小学校に行っているゆとろぎ相談員は、1年未満が7名、1年1カ月から2年が4名、2年1カ月から4年が11名、4年1カ月から6年が8名、6年1カ月から8年が4名、8年1カ月から10年が5名となっている。中学校に行っているライフカウンセラーは、1年未満が3名、1年1カ月から2年が4名、2年1カ月から4年までが5名、4年1カ月から6年までが4名、6年1カ月以上から8年までと、それ以上の者はいない。
○桜井雅人委員 まず、教育委員会の定例会議で資料がもらえない、返却しなければいけないのは議会と同様であると。では、議会のほうで改善を図るようにこちらも頑張りたいと思う。これは結構である。
 次に、415ページ、7の賃金の非常勤のところだが、私は時間外をもらえていないという声を聞いたので挙げたのである。つまり、言いづらい状態があるのではないかということで、そちらは把握していないということで答えたと思うが、実際そういう声を聞いているので、教育委員会で改善ができないかと思って聞いたが、お答え願う。
 少人数学習だが、待遇を優先した。私もそれは要望していたので、それはいいが、人数も予算もとってほしいという希望がある。例えば3カ年計画では22年は93名の目標で予算も増額しているが、1億9,418万4,000円の予算で対応するとなると、この補助教員は大体何人ぐらい採用できるのか、それだけ教えてほしい。
 次に、スクール・サポート・スタッフは働いている方の約半分が1年未満である。つまり、昨年度やってくれた方の半分が今年度はやめているということで、今回待遇の改善が果たされたと言うが、継続性の面で歯どめがかかるのかどうか少し心配である。例えばほかのゆとろぎ相談員やライフカウンセラー、学校図書館員を見ても、大体半分が4年未満である。待遇についてはさらなる拡充が必要ではないかと考えるがいかがか。
○教育政策課長 415ページの賃金、先ほどの時間外の未払いの件については、校長会、園長会で、未払い等はないように徹底したいと考えている。
○義務教育課長 少人数については、人数の確保も周辺各市との競合になっているが、先ほど言ったように、36人規模の学級まで手当てをする形で、最終的には90名を超えて、年度によって若干の違いがあるので、95名前後になると思う。1億9,000万円という数字は待遇改善以前のものなので、人数的には95名前後で抑えたものである。人数的には95名でやるので、待遇改善後、それよりは若干大きな金額になると思う。
○指導課長 スクール・サポート・スタッフの件について、待遇については、今、桜井委員からお話があったように、今年度は特に福利厚生面で待遇改善をした。こちらは要望に応じて学校長が採用することになっており、希望としては大変若い方を求めている学校が多く、若い方は教職志望や教育相談等を目指している方がいて、その間、学校に子供たちを非常に理解したいといった形で勤務している方が多い。期間的にも短期間での採用になっているので、そのような形になっている。ただ、半数が4年未満ということだが、実際に長くずっとやっている方もいるので、待遇面についてはいろいろ私どもも改善する形でしている。
 それから、ゆとろぎ相談員やライフカウンセラー、図書館員は、平成20年度に新たに採用したのは、図書館員で4名、ライフカウンセラーで3名、ゆとろぎ相談員で7名である。それぞれ待遇については一概に課題があるとは言えない部分もある。例えば近隣市を見てみると、ライフカウンセラー等については船橋、八千代、松戸、鎌ヶ谷では配置されていない。その中で市川独自で配置しているわけだが、例えば近隣の習志野市を見てみると、ライフカウンセラーについては週4日程度で5.5時間、年間140日で時給1,000円となっており、待遇がいいにこしたことはないと思うが、それだけではないいろいろな要素もあるのではないかと思っている。
 図書館員で言うと、先ほど20年度は4名と言ったが、より収入が高いほうを求めて転職される方もいるが、市川の読書教育は大変力を入れて取り組んできており、授業の充実に長年にわたって努めている歴史があるので、学校図書館員としてのやりがいを感じたりということで市川に戻ってきてくださっている方もいる。また、扶養控除の範囲内ということもあり、いろいろな要素があるので、いろいろな角度から研究してまいりたい。
○桜井雅人委員 1つだけ。少人数学習で私が聞いたのは、先ほど、最終的には90何名とか答えがあったが、今年度は3カ年計画の予算の中で待遇を改善したので人数が減ったということだが、来年度の予算1億9,418万4,000円でいったとしたら、来年度は何名になるのかということで聞いた。
○義務教育課長 約92名という計算になる。
○桜井雅人委員 3カ年計画の22年の予算では数値目標93名となっている。ことしの数値目標で73名だったのが、待遇改善して予算をほぼ同額でやったら60名になったということなので、22年度も3カ年計画の事業費でいったら92名にはならないと思う。すぐ出せないようなら後で報告という形でもいい。
○義務教育課長 では、正確にもう1度計算し直す。申しわけない。
○稲葉健二委員長 では、できた段階で教えていただく。
○宮田かつみ委員 415ページの共済費、共済組合負担金、社会保険料とあるが、この内訳を伺う。
 419ページ、私立幼稚園就園奨励費補助金、2,400万円増の2億6,100万円余りだが、この内訳を伺う。
 同じページの貸付金、入学準備金貸付金7,000万円とあるが、この人数と、貸し付けなので多分返済があると思うので、過去においての回収についての答弁を願う。
 421ページ、特別支援教育巡回指導職員報酬、部活動等地域指導者報償金、創意と活力のある学校づくり講師謝礼金、旅費の特別支援教育巡回指導職員旅費の内訳を伺う。
 425ページの適応指導教室専門指導員報酬、適正就学指導学校訪問委員報償金の内容と成果の期待をご答弁いただきたい。
○教育政策課長 415ページ、共済費の共済組合負担金と社会保険料の内訳であるが、共済組合負担金については、21年度は127人の負担金である。社会保険料については、各課にまたがっている非常勤職員もすべてこの予算で負担しているので、323人である。
○就学支援課長 419ページ、私立幼稚園就園奨励費補助金の内訳である。この補助金の体系が、所得割が4段階になっている。そして、1子、2子、3子別でそれぞれ単価が変わっている。それが従来の区分で、そのほかに第2子、第3子にかかわる新区分があり、これも4段階の階層がある。小学校3年生までに兄、姉がいる場合に該当するという国の制度である。その内訳は1子、2子、3子全部別々か、資料をお渡しする。
 次に、同じページの入学準備金貸付金について、まず、近年の人数は、17年度が190名、18年度が187名、19年度が148名、20年度は今やっている最中なのでまだ確定していない。
 次に、貸付の返済額の未収金の金額について、17年度末では2,299万2,886円、18年度末で2,859万5,420円、19年度末で3,471万3,000円とふえる傾向にある。
○指導課長 まず、421ページの特別支援教育巡回指導職員旅費は、各小中学校を巡回し、軽度発達障害と思われる児童生徒への指導、支援のあり方や校内委員会の運営等について、2名の特別支援教育の巡回員が教職員への指導を行うものである。これは年間151日間を2名が行うための旅費である。
 特別支援教育推進事業の報償費は、151日間、2名の巡回指導相談員が各学校を尋ねるもので、1回につき1万6,000円を計上している。
 部活動等地域指導者報償金は、学芸活動の振興を図るために専門的な指導力を備えた民間の指導者を派遣し、部活動の充実を図るために行っているもので、年間3万円で13人分を計上している。
 創意と活力のある学校づくり講師謝礼金は、56校の学校でそれぞれ講師を呼んで、各学校がその実態や特色を生かして創意と活力に満ちた取り組みを行い、主に授業研究等を行う場合に支払われるものである。
○教育センター所長 425ページ、適応指導教室専門指導員報酬についてである。今、適応指導教室の指導員は5名おり、年間119回出勤する。1回の出勤について1日1万円の報酬なので、1万円の119回の5名分でこの金額になっている。適応指導教室の19年度の成果として、学校復帰の面から見ると完全復帰者が4名、部分復帰者が11名になっている。ただ、こうした目に見える学校復帰だけでなく、子供たちが毎日充実して人間関係を築いているというのは、毎日見ていく中で感じ取っているところである。
 同じく425ページの報償金、適正就学指導学校訪問委員報償金については、医師と学識経験者、特別支援学校関係者等が2人1組で組んで、学校長の要請によって、主に就学指導委員会にかかった子供たちのその後の学校内での様子を観察し、学校に対して指導助言をする訪問である。この報償金の内訳は、医師が1日2万4,300円の年間10回、学識経験者が1日2,000円の年6回、特別支援学校関係者が1日2,000円の年4回で、合計がここにある26万3,000円となっている。この訪問の成果は、就学指導委員会にかかった子供たちの中で、必ずしも答申どおりに措置できなかった子供たちもいるわけで、そういう子供たちについては特に、ふだんの指導を担任がどのようにしたらいいのか、学校の支援体制をどのようにしたらいいのかについて医師からの専門的な観察や指導があり、学校からは非常に助かっているという反応がある。
○宮田かつみ委員 それでは、415ページからお尋ねする。共済組合負担金と社会保険料はわかった。非常勤の方は雇用保険には入っていないのか尋ねる。
 419ページは後で資料をいただく。
 貸付金については、回収率は非常に難しい部分なのだろうけれども、入学するのにいろいろ大変だからお金を貸してくれと、その部分の生活改善ができなければなかなか返せない、こういう問題については、過去においてその処理はどうされたのか。例えば5年間経過して時効処理をしているのかどうかを尋ねる。
 421ページ、指導員の方々の報酬のばらつきがあるが、これは職業やその人の身分で教育委員会が差をつけているのか、それとも事の重要性とかを教育委員会がはかって差をつけているのか尋ねる。
 425ページの適応指導教室専門指導員報酬で、今5名の方の活動の成果は伺ったが、この対象者が何人で4名と11名になったのか、再度尋ねる。
 先ほどの指導員と同じことだが、適正就学指導員の中にお医者さんと学識経験者のお二方の1日当たりの報償金という名目での報酬に大分差がある。先ほど伺ったようなことも含めて費用の点をお伺いしたい。それから、学校で専門的な視野でアドバイスをいただいて相当助かっている。どういうことが助かっているのかお尋ねしたい。
○稲葉健二委員長 暫時休憩する。
午後0時2分休憩
午後1時2分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
 先ほど宮田委員から資料請求の出された私立幼稚園就園奨励費補助金の資料を委員の皆様に配付する。
 それでは、午前に引き続き答弁願う。
○教育政策課長 415ページ、社会保険料のうち雇用保険について、雇用保険は強制加入なので、非常勤についても全員加入している。
○就学支援課長 419ページ、入学準備金貸付金の返済処理方法についてのお尋ねである。5年でどんどん落としていっているのかということだが、入学準備金の貸付制度は司法上の債権という扱いにされているので、10年の消滅時効で、時効の援用も必要なことから、落とさないでそのままずっといるということで、雪だるま式に膨らんでいる状況である。近年落としたのは、借りた人と保証人が同時に破産した場合が14年と16年にあったので、そのときには落としている。
○指導課長 421ページの報酬について、巡回指導職員及びライフカウンセラー、心理療法士においては、より専門性が高いものなので、1日1万6,000円となっている。1日となっているのは、巡回指導職員が年間151日、ライフカウンセラーが年間126日の勤務で、毎日の勤務ではないので、そういう設定となっている。外国語指導助手については、毎日勤務なので月額報酬となっている。英語会話指導員については、報酬額は外国語指導助手に準じている。勤務が1日5時間となっているので、時間報酬2,000円となっている。
 先ほどの創意と活力のある学校づくり講師謝礼金の答弁の中で、各学校56校のほかに各幼稚園8園も含まれる。
○教育センター所長 先ほどの適応指導教室の成果に関連して、対象者の人数という質疑であった。平成19年度は31名で、完全復帰が4名、部分復帰が11名である。
 2番目に、425ページの適正就学指導学校訪問委員報償金について、医師とそのほかの学識経験者との差が大きいということであるが、学識経験者等というのは、普通の小中学校の校長や教頭、児童相談所の担当者等が該当する。いずれにしても、医師以外の方々は県費負担教職員となる。そこで、県費負担教職員については、県からの通知によって多額の報償あるいは報酬は支払ってはいけない。可能なのは交通費に準じる程度の報償ならばよいということなので、大変低く抑えているわけである。医師については、もちろんそういうことではないので、専門的な知識、技能をおかしいただくということで高額になっている。
 3番目に、適正就学指導学校訪問で何が助かっているのかというご質疑であった。この訪問においては、先ほど申し上げたような児童生徒がふだんの学校生活の中でどのような状態で過ごしているのか、どのように授業を受けているのかを参観していただくわけであるが、その中で、例えば当該児童の座席の位置が適切かそうでないか、先生の子供たちに投げかける言葉に否定語がないか、子供への支援の仕方1つ1つについて、例えば先生が言葉で指示をしたときに、ほかの子にはそれでいいかもしれないが、言葉だけではなくて黒板に絵や字をかいて視覚に訴えるような指導をしたほうが、その子にはより伝わるとか、当該児童が立ち歩いたりした場合にも、なぜ今この子はこういう行動をとっているのか担任の先生はわかるかということで指導してくださる。そのような指導を通して、担任が当該児童生徒に具体的にどんな支援、指導をしたらいいのかがわかってくるということで、担任の先生の指導の仕方について非常に多くのことを学ばせてもらっている。その結果として、当該児童が集団の中で適応する力が少しずつついてくる。
 なお、そのほかにも、学校の教室の中の子供たちの絵を見たときに、この子は該当児童ではないけれども、ちょっとこういうところに気をつけたほうがいい子かもしれないというようなアドバイスもいただいて、担任の先生だけでは見過ごしてしまいがちなことなどにも気づかせていただけている現状がある。
○宮田かつみ委員 415ページの雇用保険の件はわかった。
 419ページの私立幼稚園就園奨励費補助金、これが調書である。これはわかった。
 先ほどの貸付金の話だが、時効が10年で、基本的には余り催促していないということで、貸付残高は相当あるということなのか。逆に言うと相当助かっている人がいるということだろうが、その辺を今後どういうふうに対応されていくのか。金額はふえる一方だと思うが、参考に、どのぐらいあるのか教えていただきたい。
 特別支援の指導員の先生方の報酬とか、先ほど質疑した4点があるが、部活動は年間3万円で13人で、多分これをやられる方はスポーツを推奨されていて、ボランティア意識が強くて、地域のため、子供たちのためということで協力をしていただいていると思うが、13人というのは随分人数が少ない気がする。例えば部活をやりたくてもできない、適切な先生、指導者がいないときには、年間の予算が39万円で13人いらっしゃるということだが、これをもっとふやしたいときには、逆に言うと当該年度はできないということになるのか。13人というと大した学校の数ではないような気がする。その点を伺う。
 創意と活力のある学校づくりというのは、多分、何年か前に学校からいろいろな提案を教育委員会に出させて、その提案に基づいて学校の活性化だとかいろいろなことでやろうとした事業だと思う。教育委員会とすると、創意と活力のある学校づくりはすごく力を入れていて、部活動とかには余り力を入れていないということになるのか、その辺を答弁いただきたい。というのは、部活動も学校によってすごくレベルが違う。指導者によって差がある。人間がやることであるし、多少はしようがないと思うが、私がいろいろ承っているものについては特に歴然としている。その先生が動くと、そこの学校がすごくレベルアップされて、その部のスポーツが強くなる。そういう点で先生にゆだね過ぎてしまっていて、教育委員会とすると余り力を入れていないのではないか。予算的にも、人数的に見ても、余り力を入れない方向でいるのかということを尋ねる。ほかはこの項目は結構である。
 適応指導教室専門指導員から31人に対して指導をしていただいた成果で、学校に復帰した子供が完全復帰が4名で部分的な復帰が11名いるということであるが、そういう点では半分ぐらい復帰されていて、あと半分をまた何とか頑張っていただくということだろうが、ぜひそういう形でより一層よろしくお願いしたい。
 お医者さんとほかの先生との差があるというのは、いろいろあると思うので、それは結構である。それだけお答えいただきたい。
○就学支援課長 419ページ、入学準備金に関して返済されない金額はどのぐらいあるのかということだが、19年度末で3,471万3,000円である。この入学準備金は、学校へ行くわけなので、学校を卒業してから返していただく形になる。したがって、短大であるとか、高校であるとか、大学であるとか、貸してから2年後の場合もあるし、3年後の場合もあるし、4年後から返済になる場合もある。留年すればもっと延びるということで、今回現年度分として調定した額8,923万8,000円に対して入ってきた金額が7,851万5,000円である。収納率としては88.0%返していただいたことになる。一方、過年度分で既に滞っている分については、2,859万5,420円に対して、返していただいたのが460万5,420円、16.1%に下がってしまう。余り催促していないのかという話もあったが、19年度で申し上げると、督促状は2,044件、催告書は800件送っている。電話での催告は1,513件行っている。臨戸で現場へ行って話してくるのは117件という状況である。
 今後、たまってきて、市としてどう対応していくのかというお尋ねであるが、市税を使って、これだけどんどん滞納額を膨らませていっていいのかという制度存続にかかわるような問題だと思うが、ではこれはやめてしまうのかというと、助かっている人がたくさんいるので、だんだん膨らんできているが、継続の道を選択している。
○指導課長 421ページの部活動の報償費の件であるが、ここに書かれている39万円は文化系部活動、学芸的活動であり、スポーツ系はまたこの後の学校保健費に入っているので、あくまでも文化的、学芸的活動の13名となっている。この方たちは、部活動の担当の先生と一緒に、より専門的なところで直接的に子供たちの指導に当たっていただくことになっている。
 創意と活力のある学校づくりの講師料については、教員の資質の向上を主なものとしており、教員が指導をしていただいたものに対する講師料となっている。子供と教師ということで実際にかかわるところが違っているので、両方とも力を入れてやっている。
○鈴木啓一委員 413ページの教育委員会委員報酬は委員長、委員で4人だけだが、教育委員会は年間どんな方式でどんなことをやるのか。
 8節報償費、教育功労者報償品は、何名で何をやる予定なのか伺う。
 その下の19節、負担金、千葉県と葛南地区の負担金の額はいいとして、どういうことなのか。
 415ページ、第8節報償費、学校評議員報償金394万8,000円、これは今幾ら出しているのか、各校ごとに何人振り分けているのか。私の古い記憶だと、最初、学校評議員は1人2万1,000円だったが、今はどうなっているのか教えてほしい。
 417ページの一番上、教育振興会議委員報償金は、何名でどういうことをやっているのか。
 419ページ、19節、負担金、補助金、千葉朝鮮学園振興協議会負担金52万2,000円、これはどういう協議会なのか。それから、補助金の県立高等学校定時制振興会補助金60万円、これは行徳高校と市川工業高校で30万円ずつやっている。そろそろこれは要らないのではないか。なぜそう言うかというと、私は京葉工業高校のPTA会長をやったが、いっぱい残って、教育振興期成会といい、その当時6,000万円ぐらいあった。昭和35年に開校したときに、まだまだ千葉県が裕福でなくて、その教育振興期成会の力をかりないといけないので、入るときに入学金と一緒に期成会の会費を取ってしまう。たまったから校門の前の芝生を取りかえたり、ベンチを置いたり、園芸に使ったり、その当時の降旗校長は大喜びであった。県立だから全部千葉県がやってくれているから浮いてしまった。それから、自転車部が強いから自転車部の部室の畳を取りかえたり、今までは全然金がないから、運動部の穴のあいているのを直したり、そういう形で、定時制も千葉県の補助が大分あるのではないか。前はたしか記憶で50万円だったか。それも含めてどうなのか教えてほしい。
 425ページ、19節、補助金、青少年教育国際交流協会事業費補助金620万8,000円、これは申しわけないが、市川少年文化推進会議と関係あるのか、関係ある項目がどこかにあるのか。
 では、それだけお願いする。
○教育政策課長 まず、413ページの報酬について、会議の開催であるが、定例会を毎月1回で12回開催する予定である。また、臨時にあれば臨時会も開催する予定である。19年度は臨時会はなく、定例会が12回であった。会議に付した議案の主なものは教育委員会の規則の制定及び改廃が19年度は23件、予算、条例、その他の議会の議決を要する事件の議案について意見を申し出ることが20件、委員の任命または委嘱することで14件、その他を含め計69件の議案があった。
 次に、報償費の報償品については、19年度は11人を対象に功労賞を出した。記念品はその年によって変わるが、19年度は油性ボールペンで5,000円相当のものを出した。
 負担金補助及び交付金の千葉県市町村教育委員会連絡協議会負担金については、研修会、講演会の開催に伴って委員が出席をしている。葛南地区教育委員会連絡協議会負担金についても、同じように研修会、講演会の開催に委員が出席している。
○義務教育課長 学校評議員の事業について、現在は学校評議員を全校56校に1校5名という形で配置している。会議1回当たり1人4,700円、3回までで、1人最大1万4,100円の報酬を支払っている。
○教育政策課長 417ページの教育振興会議委員報償金であるが、委員は10名で、委員の中に辞退者として県職員、市職員3名がおり、7名の計上をしている。目的は、教育委員会の求めに応じ、教育の基本的な方針、施策について協議してもらうことになっている。
○就学支援課長 419ページ、千葉朝鮮学園振興協議会はどういう協議会かということである。昭和58年に県内の19市1町で千葉朝鮮学園に対して協議会を設立して、負担金をもって支援していこうという会である。
 次に、同じページの県立高等学校定時制振興会補助金であるが、振興に関する補助について県では助成していないので、市で助成している。昔は金額がもっと高かったという話はそのとおりで、年々落としてきている。19年度は36万円ずつだったが、20年度は33万円ずつ、来年度はまた3万円下げて30万円の計上をしている。
○指導課長 425ページ、青少年教育国際交流協会事業費補助金は、国際交流を通し、中学生の国際感覚を高め、国際理解教育の推進を図ることを目的に、市川市の中学校の生徒をドイツ・ローゼンハイム市へ派遣するものと現地の生徒を受け入れするものに要するものである。先ほど言われた少年文化推進会議とは全く別のものである。
○鈴木啓一委員 425ページから行く。これは本会議でも問題になった。私も一般質問をしている。中学校3年生が受験を控えて、いかがなものかということで、答弁は、1年生にも門戸を広げて、2年生を中心にやるとあった。これは再確認で答弁願う。
 413ページ、先ほどもそうだけれども、定例の教育委員会に我々の仲間の湯浅さんと桜井さんが行って、資料を回収された。こんなことは言語道断である。私は議会事務局に確認に走ったら、私たちを巻き込まないでくださいと言われた。審議会は審議会のやり方があって、私も環境審議会の会長をやったときに、国幹審に上げるために国の技術指針、県の技術指針をみんな出した。何で教育委員会は閉鎖的なのか。
 その傍聴のときにもこういうことがあった。常任委員会はこれに関連して話すことができるから話させてもらうが、傍聴者が傍聴するのは委員長判断である。だけれども、どこの常任委員会でも、委員長は会議を円滑にするために、各委員が傍聴してよいか、パフォーマンスを見せる人も中にはいるから、それで傍聴は認められない。そうしたら、古小高さんが私が会長のころに傍聴させてもらえないかと言った。議員は市民から信託を受けてやっているのだからフリーである。そういう人たちにもみんな資料は渡して回収しない。湯浅さんや桜井さんは市会議員ではないか。それを資料を回収するというのは行政としていかがなものか。これについて答弁を求める。開かれた教育委員会にしていただきたい。
 報償費は5,000円でわかった。
 負担金は、千葉県と葛南地区教育委員会連絡協議会は、ことしはだれを予定しているのかだけ聞かせてほしい。
 学校評議員は安くなった。3人ぐらいだったのを5人にして、教育委員会は安くしてすごい。さっきのは1万6,000円と多いし、これから比べると学校評議員の人は大変でかわいそうだ。それは結構である。
 417ページ、これはちょっとわからないのだけれども、10人のうち7人が県と市という意味だったのか。
○教育政策課長 はい。
○鈴木啓一委員 では、わかった。委員長を通さないで聞いてしまって申しわけない。それは結構である。
 419ページ、私が高校のときには朝鮮人、朝鮮人とばかにしてしまって、今は国際化で、本当に迫害を受けて異国の地でやっているのだから、額としてはもうちょっと出してあげたい気はする。これは説明を受けたので結構である。
 高等学校の定時制は下がっているので、これも了とする。では、よろしくお願いする。
○指導課長 425ページの青少年教育国際交流協会の海外派遣の件について、全学年に海外派遣参加の機会や門戸を開いていくことは大切であると認識している。2年生を中心に参加学年を広げ、生徒が国際交流の大切さを認識したり自分の将来を考えたりする機会や場を提供していきたい。なお、3年生の派遣については今までも募集していたので、受験を控えていることを考慮して、参加を希望する生徒に対しては本人及び保護者との面談実施の上に特段の配慮を行い、もし参加をしたいという場合には過度の負担を生じないようにしてまいりたい。あくまでも2年生を中心に参加学年を全学年に広げていきたいと考えている。
○教育総務部次長 先ほど鈴木委員から話があった定例教育委員会の資料の提供であるが、課長から議会に準じてお断りをしていると申し上げたが、議会事務局に確認したら、議案についてはお渡ししているという話があったので、今後お渡しする方向でやっていきたいと考えている。ただ、予算等の議案については、議員に配付する前の段階のものもあり、まだ確定していない部分があるが、そういうものについては内容によってお渡しするしないを私のほうで判断させていただきたい。
○鈴木啓一委員 青少年の件はわかった。しっかりやっていただきたいと思う。学校教育部長もきちんと本会議で答弁しているわけなので、それを守っていただきたい。また、確認したら3年生が過半数を超えていたらまた問題になる。そこは厳に言っておく。
 それから、教育総務部次長さん、議員が見たものも全部回収して、井の中のカワズではないが、あとのは資料を出さないと見られてしまうと、教育委員会は閉鎖的に見られる。教育委員会も閉鎖性を取り払って、正々堂々とだれに出しても回収しない、会議の模様もかんかんがくがくと子供たちのために教育行政をばっちりやっているところを資料の中で渡してあげてほしい。議会に係る案件は精査してやっていただければいいと思う。よろしくお願いする。
○戸村節子委員 私は2点お願いする。
 入学準備金について、先ほど細かい数字を宮田委員のときに教えていただいた。10年の消滅時効ということ、また、督促、催告、電話、臨戸徴収でやっていただいているということを伺った。ただ、こういう形でなかなか返さないというか、モラルが崩れてきているような状況は、これから借りようとする後進の道をふさぐことにもなると思うので、借りたからにはきちんと返していただくことが大事かと思う。今教えていただいたことについては、税の滞っている方への対応とリンクしているのか、また、同じような形でやっているのかについて聞きたい。
 また、先ほど幼稚園の補助金の資料を出していただいた。いただく側からすると、幼稚園の補助金は一律に3万5,000円で、その後、所得に応じてもう1度いただくということだと思うが、これを見ると国の補助金は減っているということか。そういう中で、市単がふえているというふうにこれを見たらいいのか、そこのところをもう少し聞きたい。
 また、事業の5番の類似園については、2万3,000円から9万4,000円となっている。そうすると、幼稚園の子供と類似園の子供にはそういう形で差があると受けとめるわけだが、そういうことになるのかどうか。
 もう1つは、7番の私立幼稚園等子育て支援金については、限度額で2万5,000円となっているが、保育園については第3子無料とうたってあり、月々納めている金額との差はどうなっているのか現状を教えていただきたい。大きく3点、よろしくお願いする。
○就学支援課長 全部419ページであるが、まず、入学準備金について、税とリンクして徴収しているのかということだと思う。税と同じようなことはしているが、直接リンクはしていない。また、借りに来られるときに、必ず市税を納めていなければ貸さないとまでは言っていない。滞納のある方はなるべく納めてくださいということで、1回きりのチャンスしかないようなものなので、そこまで厳しくはしていない。課の職員で独自に回収も行っている現状である。
 次に、幼稚園の補助金は、最初に3万5,000円で、それは支給時期の問題だと思う。一番上の園児補助金が私立幼稚園の園児の保護者に対して一律3万5,000円補助しているが、市単の額が減っているのかについて、この額は20年度から3万5,000円になり、その前までは3万2,000円だったので、ふえている。21年度はそのまま据え置きである。その後に国のものが来るのかについて、先ほど質疑があった就園奨励費の部分が国の制度であり、所得段階別、1子、2子、3子別で分かれている細かい補助金であるので、確かにそれが後に来る。これは支給が12月ごろになるので、かなりおくれて参る。7月ごろに前年の所得が決まるから、それからの話になるので、どうしても12月ごろになってしまう。
 類似と幼稚園の差であるが、そもそも類似の園児補助金ができたのは、私立園児補助金をもらえない、就園奨励費ももらえないと、入れなくて仕方なく類似に入った方にとっては何ももらえなくなってしまうので、そこが出発点になっている。それを埋めるために、類似でも所得段階に応じて渡そうという形で援助しているものである。
 最後の子育て支援の限度額、月額2万5,000円については、実績としてはまだ1回しかない。ことしになって初めて2回目の実績ができるわけで、実際には払った金額30万円を限度にして、その金額を保障していこうということで、18万3,000円という所得制限はあるが、3子であれば、今の市川市の私立幼稚園の保育料であれば無料となる。ただ、これは3月をもって全部払った金額と補助金を差し引いて見るので、時期が、卒園した後の4月とかになって、3月に早く保育料を払えば3月中にとも考えられるが、通常は3月分を支払った後に精算する形で事実上ゼロ円にするということである。
○戸村節子委員 そうすると、第3子については私立幼稚園に入っているお子さんはほぼ無料になっているということでよいか。それを確認で聞かせてほしい。
 それから、類似園については、私立幼稚園は補助しているが、類似園はしていなかったのでこういう形でやっているという話だと思うが、であるならば、最低の金額を3万5,000円からということで、ぜひ今後また考えていただきたいと要望する。
 さっきいただいた資料の件であるが、新条件だと第1子がなくなっている。人数が大分少ない、金額も全然少ない状態、半分になっているが、国からこんなに来なくなるということなのか、そこのところが聞きたかった。
 入学準備金については、滞納後、集金するときに、そのほかの滞納の部分とリンクしているのかということである。同じように税の滞納対策を設けてやっているが、そういうところと情報を共有していることがあるのかどうかも聞きたい。もう1度お願いする。
○就学支援課長 最後の子育て支援に関するものに対しては、事実上無料ということであるが、そこは線を引いている。所得割18万3,000円以下ということで国と同じ基準にしている。それ以下であれば事実上無料である。
 2番目の、先ほどの国の就園奨励費の新条件に1子はいないのかということであるが、この新条件は、幼稚園に就園している子供が2子あるいは3子という勘定の仕方になる。従来条件は同時就園なので1子、2子、3子があるが、必ず小学校1年から3年の長女なり長男がいるということで始まるので、1子はあり得ないところで、2子、3子から始まる。1子はもう小学校に入っている子供という勘定の仕方をするのが新条件の扱いになっている。
 最後の、貸した後に徴収するときに税とリンクして情報の提供等をしているかということに対しては、今のところしていない。
○戸村節子委員 奨学金ということで、所得の制限も当初からあったということなので、これ以上申し上げないが、そういう知恵もあるのかと思う次第である。これはもう結構である。
 そうすると、新条件では国から来るお金は少なくなったということでいいのか。
○就学支援課長 条件が変わって少しずつ値上げになっているので、下がったのではなくて、国からの補助金も上がる形になる。個々のランクでそれぞれの金額が改定されている。少ない改定のところ、多い改定のところということになる。補助は国が3分の1なので、全体がふえれば国の金額もふえてくるという形になる。
○戸村節子委員 各自の金額は、新条件のほうが大分少ないので、その意味合いがわからない。
○稲葉健二委員長 課長、従来条件と新条件の上と下を単純に比較してみると、市民税非課税世帯が、例えば第2子で22万4,000円が16万8,000円だから、それは国からの金額が減ったのかというのが戸村委員の最初の質疑である。
○戸村節子委員 総合計として去年の半分ぐらいになっているので、そうすると国から補助金が随分減ったというふうに読み取れてしまうが、今ふえたとおっしゃったので、意味がわからない。
○就学支援課長 この表は21年度の積算内容の表なので、前年度と比較するためには、前年度の補助金額の表がないと比較は難しいと思う。
○稲葉健二委員長 だから、こうやって書いてしまうと、従来はこういう金額をあげていたけれども、新条件、要するにことしだと16万8,000円になったと見てしまう。総額でいうと半分だし、例えば第1子はもらえないというふうにとってしまうから聞いているのである。
○就学支援課長 前年度と比較して個々の金額がどういうふうに変化したかという表を出す。
○稲葉健二委員長 そうしないとこれでは多分わからないと思う。
○寒川一郎委員 簡単に2点。421ページ、報償費の中で、外国人子女等適応支援講師謝礼金を具体的に、例えば何人の講師なのか、外国人子女はここ二、三年、何人ぐらいいらっしゃるのか。
 あと、9の旅費の外国語指導助手旅費は、多分、外国から呼んでいる方の旅費だと思うが、その辺を具体的に、何人ということも含めて教えていただきたい。
○指導課長 421ページの外国人子女等適応支援講師謝礼金は、外国人児童生徒が円滑に学校生活に適応できるように、その受け入れや日本語指導、主に通訳に当たる講師である。対象の児童は、平成20年度は現在のところ154人、19年度は147人である。講師の派遣は、20年度は現在のところ17人、19年度は13人の派遣となっている。
 外国語指導助手旅費は、中学校の英語の補助に行っている外国語指導助手が教育委員会から学校まで行く旅費である。積算としては1日440円で210日と考えている。16名いるが、実際に旅費がかかるのは14名という形で積算している。
○寒川一郎委員 外国人子女は、19年度に比べて20年度は結構ふえている。それで、13名から17名と講師の派遣もふえているわけだが、21年度は何名で積算されているのか。
 外国語指導助手の旅費の件はわかった。その点をお願いする。
○指導課長 先ほどの154人、147人というのは対象の児童生徒であり、19年度については派遣回数が836回である。こちらの積算根拠は、1回2,000円で1回の通訳は2時間を考えている。回数的には857回を精算の根拠としている。
○寒川一郎委員 2時間というのは、放課後ということでよいか。
○指導課長 例えばワールドクラス等があり、授業をやっているときにも行くし、放課後もある。
○プリティ長嶋委員 主要事業の概要の13、14、421ページ、423ページ、425ページのそれぞれの事業費計、報酬、旅費、需用費、役務費、使用料及び賃借料、備品購入費等トータルで、子供たちに外国語に親しんでいただこうということでやっていると思うが、これだけお金をかけて、成果の判断はどのようにしているのか。また、児童生徒、家庭からはどのような声が上がっているのかを教えていただきたい。
 あともう1点、413ページの委員報酬の件だが、定例会が月1回で年12回、上がった件数が69件とすると、これを12回で割ると1回の定例会で6件となる。これは間違いないか。
 あと、月1回で12回、臨時会とかはないという話だったので、1回の定例会に平均時間はどのくらい費やしているのか。
 あと、この12回の定例会で委員長や委員はこれだけの報酬をいただけるのか、ほかにもっと仕事をやるのか。そうすると、1回当たり11万3,000円になるという計算で間違いないのか。
 あと、この委員会は教育に関する重要なことを会議する定例会ということで間違いないのか。ベテラン議員はご存じだと思うが、新人議員なものでわからないので、その点を教えていただきたい。
○指導課長 最初に、英語の成果についてであるが、小学校の英語活動推進事業については子供からのアンケートを1つとらせていただいている。それが一番メーンになる。
○教育政策課長 413ページの委員報酬について、先ほど定例会が19年度は12回と申し上げたが、負担金で説明したように、委員として協議会の講演会や研修会にも参加していただいている。ことし、児童生徒との交流会、学校への訪問を行ったり、先ほど教育振興会議報酬で説明したように会議にも出席している。それから、公民館の活動状況や発表会、学校の運動会、文化祭にも各委員に出席していただいている。だから、定例会だけではなくて、毎月必ずいろいろな行事や催し物にも出席していただいているということである。
 会議の平均時間は、定例会のときには1時間半から2時間行っている。そのときの会議の議題によって時間的にかかる場合もある。計算はしていないが、平均2時間となっている。
 定例会については、先ほど申したように、議案としては規則の改正、制定ということで、教育委員会にかかわる重要な案件をすべてここでかけている。
 報酬については、委員長は月額11万3,100円、委員は10万6,600円である。
○プリティ長嶋委員 新人議員でわからないので事細かく聞いてびっくりしたのは、確かに鈴木委員が途中で言われたように、そのほかに研修会とか講演会とかいろいろな発表会とか運動会とかに出ていらっしゃる。こういうのは議員も出るが、これは議員報酬の中に入っていないのではないか。新人議員としてはそうやってもらった経験はないが、そうすると、単純に、一番重要な月1回の定例会で1回当たり11万3,000円いただける。平均時間が大体2時間で短いときもあるということは、2時間の平均会議で11万3,000円もいただいたり、委員で10万6,600円、これはちょっと高過ぎるのではないか、すごいお金をもらうのではないかと、新人議員としてはかように判断せざるを得ない。
 しかも、教育に関する重要なことを話題にする定例会において、2時間で11万3,000円ももらえる会議において、この環境文教委員会で取り上げた図書館の問題が、きのうも桜井委員から出たが、報告も何もされていなかったというのは?然とせざるを得ない。今後報告をするというが、2時間でこんなにたくさんもらっているにもかかわらず、私たち議員が10人でやっていることは重要ではないと、2時間で11万円ももらえる会議の隅っこにさえ上げていただけない、軽んじられているというのは、怒り心頭まではいかないが、納得できない。委員報酬が高いという批判は出ていないのか。
○教育政策課長 他市と比較して、教育委員の報酬として千葉市、船橋市、市川市、松戸市の4市が10万円を超えており、柏市、市原市、浦安市が9万7,000円くらいになっている。これはその市の人口、財政規模や市の事情によって異なると思うので、一概に比較できないと考えている。
○プリティ長嶋委員 比較できないといっても、一般常識で市民感情で見ると、約2時間以内の1回の定例会で11万3,000円もらえるということは、相当な大会社の社長でもそんなに時間給はもらえないのではないかと思う。ほかと比べるようなものではないとおっしゃるならば、これを見直す考えは全然ないのか。
○稲葉健二委員長 やはり総合的に判断してもらわないと、例えば議員報酬にしても、人口規模もあれば、財政規模もあって決まっているので、他市と比較してただ高い安いを決めていないわけだろうから、課長にこの答弁を求めるのは難しいと思う。
○プリティ長嶋委員 どなたか答えていただければ。
○稲葉健二委員長 というか、答えようがないと思う。
○教育政策課長 先ほど説明したように、定例会だけではなくて、小中学校の児童生徒との交流会とか教育振興会議にも教育委員として出席しているので、月1回の定例会だけではなく、いろいろな会議にも出席しているということを考えていただければと思う。
○プリティ長嶋委員 しつこいようで申しわけない。新人議員で、こんなにいい報酬をもらっていて余りにもびっくりした。
 研修会、交流会とかもろもろはどのくらいの頻度で、年間どのくらいで、どのくらいの時間を割いているのか。
○教育政策課長 児童生徒との交流会は、55校を4年で終わって、1年で12校ないし13校、1カ月1校回るようにしている。教育会議は2カ月に1回で6回開催し、そのときに教育委員として出席をお願いしている。
○プリティ長嶋委員 これは答えにくいと思うが、月1回1校を回って、月1回の定例会に時間を割いて大変だと思うし、確かに戸村委員の言うように教育はすごく重いのだろうけれども、しかしながら、新人議員としては、随分たくさんもらっている印象を受けるので、その感想を言わせていただいて、終わりにする。
○湯浅止子副委員長 最初に、桜井委員から出たことでよい結果が出て、今度定例委員会に行ったら資料はいただけるということで、大変うれしい。大変悲しい思いをしていたので、よかったと思う。
 今の話につけ加えると、定例委員会を何回か傍聴したが、5人の方がそろうときとそろわないときがある。それから、ご意見が全然出ないときもある。どう考えても皆様方、要するに教育委員会の方々のご報告会で、うんうんとうなづいている、うなづき11万という感じがした。これは偏見かもしれないが、活性化するような報告の仕方をなされば、教育委員会の方々もご意見が出て、もう少し活性化するのではないかという感想を持った。
 では、質疑させていただく。
 413ページと423ページに筆耕翻訳料が役務費のところにある。最初のほうが63万円で423ページのほうは1万円である。この内訳を教えていただきたい。
 それから、先ほども出ていた417ページの教育振興会議委員報償金で、ここに教育委員の方も参加とあったが、教育振興基本計画をつくらなければいけないとなっているはずである。何回か教育政策課に教育振興基本計画はできたかと尋ねても、まだであると言ってなかなか到着しないが、それは教育振興会議でとまっているのか教えていただきたい。
 421ページのライフカウンセラー報酬55人となっている。私もよく聞き間違いをするのだが、先ほど非正規の非常勤の方々のところにゆとろぎ相談員は入っているのかと思ったが、ここでライフカウンセラー55人ということは、中学校には入っていると思うが、小学校にも心理療法士の方々が全部入ったということなのか、ゆとろぎ相談員のこともライフカウンセラーと言うのか、その辺が混同しているので、はっきり教えていただきたい。
 もう1点、同じページの報償費の中学校夜間学級調査研究講師謝礼金3万円とある。夜間学級に関する項目がここ1項の講師謝礼金3万円しかないが、後半に出てくるところで夜間学級の経費、消耗品は入っているのかどうか。ここで聞いていいのかどうかわからないが、夜間学級はここの1項目しかないのでお尋ねしたい。
○教育政策課長 413ページ、役務費の筆耕翻訳料63万円の内訳は、教育功労者表彰状筆耕料で3万円、それから、今、会議録の作成は録音テープをとっているので、その翻訳料として57万1,200円。来年から改善できるとさきの答弁で申し上げたとおり、この翻訳を今度外注するので、そういう点では大分改善できると思っている。
 それから、教育振興基本計画だが、今、教育振興会議、教育委員と会議と持ち、大分できつつある。教育振興基本計画については、基本案は今つくっているので20年度にできると思う。案はまだ教育委員会にかけていないので、それがかかったらまた皆さんのお手元に出したい。実施計画はそこにはまだ入っていないが、実施計画は今後21年度にかけて出していきたい。基本計画案については、3月定例会にかけるように今準備している。委員からご指摘があったように、まだできないということで、定例会にまだかかっていないので、かかったらまたご報告できると思っている。
○指導課長 423ページの筆耕翻訳料は、学校版環境ISOの認定証を手書きで書いていただく筆耕料である。
 421ページ、ライフカウンセラー設置事業については、小学校のゆとろぎ相談員、中学校の心理療法士を総称してライフカウンセラーと言うわけであるが、小学校にはゆとろぎ相談員、中学校は俗称ライフカウンセラーと呼んでいるが、実際は心理療法士が行っていて、小学校には心理療法士は行っていない。
 同じく421ページの中学校夜間学級調査研究講師謝礼金3万円は、大洲中学校から、来年度は講師をお呼びして研修等をやりたいとあった。具体的には、20年度は千葉商大の名誉教授をお呼びして夜間学級の現状と課題をお聞きしたり、子供たちには、特に夜間の子供たちは外国籍の子供もいるので、日本の古典芸術の津軽三味線等を子供たちに聞かせて日本文化の理解をしていただいたということで、講師は違うと思うが、来年度についても同じような講師をお呼びして使う謝礼金である。
○義務教育課長 大洲中学校の夜間学級について、その他の費用だが、437ページの中学校費のほうに計上がある。
○湯浅止子副委員長 それぞれにご答弁感謝する。
 1つだけ、ライフカウンセラーのところで額が一律に書いてあるが、心理療法士の方とゆとろぎ相談員の方と給料の面で差はあると了解してよいか。
○指導課長 そうである。
○湯浅止子副委員長 もう1点、教育振興基本計画であるが、それができないと教育委員会等が動かないのではないかと私は思うが、そんなに時間がかかるものなのか。また、策定の期限は決められていたのか。
○教育政策課長 教育振興基本計画は期限については決められていないが、平成13年に策定したものがあり、今現在その基本計画で動いている。平成18年に文科省から教育振興プログラムができて、それに基づいて今回、20年度、教育委員会でいろいろ検討して、今策定中である。
○稲葉健二委員長 以上、第10款教育費第1項教育総務費の質疑を終結する。
 次に、第2項小学校費、第3項中学校費、第4項学校給食費、第5項幼稚園費、第6項学校保健費の説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比較して大幅に変わった点について説明願う。
〔就学支援課長、教育施設課長、保健体育課長 説明〕
○稲葉健二委員長 説明は終わった。
 質疑はないか。
○宮田かつみ委員 それでは、よろしくお願いする。
 431ページ、クリーニング料の400万円であるが、このクリーニング料は毎年出てくるが、今は生徒たちには全然掃除はさせないのか、その辺の内容をお尋ねしたい。
 13節委託料のトイレの工事はどこの学校なのかお尋ねしたい。
 次の433ページ、たしか昔も伺った気がするが、千葉県校長会等負担金の内容を確認させていただきたい。
 439ページ、工事請負費、校舎の改修とトイレの改修の内容をお願いする。
 それから、先ほどお尋ねした部活動等地域指導者報償金270万円の内容をお尋ねする。
○就学支援課長 431ページ、クリーニング料は、教室にかかっているカーテンをクリーニングする費用であり、大体2年間で1回カーテンをクリーニングするということで計上している。子供たちがということではなくて、カーテンのクリーニング料である。
○教育施設課長 同じく431ページのトイレ改修設計委託の学校名は、大洲小学校、菅野小学校、柏井小学校、稲越小学校の4校である。
 続いて、439ページの工事請負費の内訳だが、トイレ改修については、平田小学校、稲荷木小学校、信篤小学校、大和田小学校の4校である。
 校舎改修については、かなりあるが、全部読み上げるか。
○稲葉健二委員長 もらっているので結構である。
○義務教育課長 433ページの千葉県校長会等負担金のうち、小学校長会等負担金についてのお尋ねだが、校長1名につき2万7,600円掛ける39校39人分の計上がある。校長会では、学校の管理運営や会員の研修、その他教育関係機関、団体との連絡、提携等の事業を行うということで、中学校長会とともに負担をしている。
○保健体育課長 先ほどお尋ねの部活動等地域指導者協力事業の件であるが、次年度については、お1人年間3万円の90人分の予算を計上している。特に中学校においては、それぞれの学校から、指導者不足等により、子供たちの活動欲求に対してこちらから少しでも支援するということからつくられている事業である。バスケットボール、野球、バレーボール、サッカー、ソフトテニス、剣道、卓球、バドミントン、柔道、ソフトボールとほぼすべてに近いぐらいの形での指導者の派遣をお願いしている現状である。以上、1人3万円の90人分の報償金の270万円の内訳である。
○宮田かつみ委員 たしか私が1期生のときもカーテンのことを伺ったような気がしたが、忘れていた。これはわかった。結構である。
 同じページの施設管理等委託料で、これは結構である。
 それから、校長会だが、今のお話を伺うと、千葉県の校長会に39校の校長先生が常に出ていかなければならないということである。負担金が2万7,600円で39校であるから、そういうことでいいのか。そうすると、39校すべての校長先生が県の校長会に行って、情報交換やいろいろな注意事項だとかもろもろを会議しているということでいいのか、もう1度確認のためにお答えいただきたい。
 439ページの校舎の改修とトイレの改修で、校舎の改修はいろいろ悪いところが出てくるからしようがないと思うが、トイレはこれであと何校残るのか。多分トイレはユニットトイレみたいな形での改修で、たしか戸村委員が昔よく質問されていて、それで工事が始まった。そういう形で汚いとか臭いというのが大分なくなって、乾燥式のトイレになってきたと思うが、これであと何校ぐらいなのか、達成率をお答えいただきたい。
 それから、1億4,800万円の校舎の改修というのは、内容的にはどんな内容なのかお答えいただきたい。
 部活動だが、1人3万円の90人ですべての学校の部活動の指導がほとんどすべてなのか、ほとんどということは若干それに値していない学校が残っているということだが、その学校は学校の先生だけで足りているのかどうかお答えいただきたい。
○教育施設課長 まず、最初のトイレの改修だが、私どもは、先ほど言われたように、汚い、暗い、臭いということで早急にトイレの改修を再度進めようと、その当時、学校建設後、全くトイレの改修をしていない学校が20校あった。20年度で小中1校ずつ行っているので、残りについて23年度までに18校すべてを終了させる計画で進めていくようにしている。今年度は、小学校4校で中学校3校の計7校を計画している。
 校舎の改修工事の主なものとしては、屋根の防水、消火栓関係の工事、教室、音楽室等の特別教室の内部改修等がある。
○義務教育課長 千葉県の校長会についてのお尋ねだが、千葉県の小学校長会、中学校長会に各校長が参加、加盟する形になっており、総会は年1回であるが、理事会、常任委員会のほかに、各教育事務所ブロックで、市川は葛南教育事務所ブロックの校長会、市川市の校長会という組織がある。それで日常的な活動をしているが、そのほかに各校長は委員会にそれぞれ所属し、委員会が年に数回開催されている。
○保健体育課長 部活動の指導者については、基本的に学校の校長先生から私どもの委員会に、現在指導者としておいでいただいている方を部活動等地域指導者として申請し、その報償費に該当する申請があった。申請が出されて要望のあったところにはすべてかなうことができたということである。
 それから、中学校の部活動の種目について要望があったので、中には水泳等はないが、種目において要望のあったことについてはこたえられた。要望のないところはどうなのかということだが、部活動、課外活動として当該学校の先生が指導しており、地域指導者の要望はなかったということである。
○稲葉健二委員長 先ほどの義務教育課長の最初の答弁のときに、千葉県の校長会の校長1名派遣が2万7,600円掛ける39校分と答弁していると思うが、55校分ではないのか。
○義務教育課長 先ほどは小学校で、あとは中学校である。
○稲葉健二委員長 別々に言ったということか。わかった。
○宮田かつみ委員 トイレのほうはわかった。あと残り18校ということだが、23年度までに全校できる。これは国の補助でやっていたと思うが、今でもそうなのか。そうだったらそのままで結構である。
 それから、校長会はわかった。
 校舎の改修で、主なものは防水、その他となっているが、多分学校の校舎は、増築も含めて最近新築された数校は別だが、それ以外のほとんどの学校は昭和50年代とか40年代につくったものである。そうすると、防水工事の例を挙げられたが、それは今回初めての防水工事ではないと思う。今回の当該校について、前回の防水工事の部分のみお尋ねするとすれば、いつごろやられて、その保証期間はどうだったのか、そのことについて尋ねる。
 あと、部活だが、今、課長は、校長から教育委員会に要望があって、教育委員会からその予算で執行しているという話である。要望のないところは学校の教職員で対応されているということであるが、要望のないところの内容については教育委員会では把握されているか。要望のないところ、子供たちの部活動についての地域の協力者、指導者をお願いしていない部分で、用が足りていると言うと変な言い方であるが、要するに、指導者が必要ないという判断が正しいのかどうかという確認を教育委員会ではされているのかお尋ねする。
○教育施設課長 まず、校舎等改修工事の防水についてであるが、今回対象となっている学校については、建設後初めての防水工事になる。なお、防水の保証期間は10年となっている。(発言する者あり)昭和47年である。
 トイレのほうの補助金の関係であるが、耐震促進ということで国のほうで補助を一時とめていたが、平成20年度よりトイレ改修についても改めて補助金がつくようになったので、20年度より始めている。
○保健体育課長 ただいまお尋ねの件であるが、基本的に年度当初に部活動等地域指導者推進事業があることはそれぞれの学校に通知を出している。現在、例えばA中学校でボランティアで指導に来ていただいている地域の方に対して、学校として校長先生が、うちの学校の子供たちの部活動指導をお願いするに当たって、教育委員会にこの推進事業を使おうということで申請されて、その方に有償ボランティアという形でのお金を出している。各学校で指導者が足りているということであれば、この申請はないと考えている。
 それから、どれだけの学校に要望にこたえて指導者を派遣しているかは、今ここに資料はないが、数的に小中合わせて90人の指導者の方にお願いしているので、56校あるわけだが、必ずやその中で指導者がいるのではないか。ただ、はっきりとしたことはまだ資料がないとわからないので答えられない。
○宮田かつみ委員 今の部活動のみ伺うが、部活があるところは55校である。私が申し上げたいのは、55校の中で部活の種類、その他を計算すると、90人というのはすべての部活ではないわけである。我々がいろいろ伺っているところでは、その辺が足らなくても、例えば校長先生や教頭先生に親から言いづらいそうである。今、課長に伺ったのは、全部で55校で部活の数を掛け算すると相当な数になるわけである。その中で90名を引き算すると、その中にはもちろん学校の先生が顧問で一生懸命やられているところもあると思うが、そうでないところのほうが数的に言えば多い。その中で親御さんが、例えばA部活動に自分の子供が入っていて、こうだのああだのと帰ってから食事のときとかにいろいろ言うのだろう。それが全部要望事に値するかどうかは別として、教育委員会のほうで必要要件の把握をどうされているかというのが今の質疑の主な内容である。今伺っていると、学校からの申請、要するにエントリー制で出ていなければうまくいっているのだという課長のお答えのように伺える。
 先ほど課長からご答弁いただいた中で、今、子供の教育の中で部活動や武道にすごく力を入れることによって、道徳心等の教育に寄与するという基本的な考え方が文科省のほうにある。親は子供がお世話になっているから、学校の先生になかなか言いづらい。私も親の1人だからわかるが、できれば教育委員会のほうで学校の状況を把握していただくことで、その辺の課題をクリアしていただけると、学校の部活動が内容的により一層充実した部活動になると思って質疑をした。よろしくお願いする。答弁は結構である。
○稲葉健二委員長 休憩する。
午後3時1分休憩
午後3時32分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
 先ほどの資料で、わかりやすい資料を作成したので、これを配付する。先ほどのだと上下で資料を見てしまうので、これは横に見て前年度と今年度ということである。補助単価の改定案の新条件は、要するに小学校1年から3年の兄、姉を有する園児の別な条件の部分のということで、上と下が別である。
○戸村節子委員 去年より市単額が余計にもらえるようになったということか。
○稲葉健二委員長 上と下で差額を見たのでマイナスに見えてしまったということである。これで大丈夫か。
○戸村節子委員 わかった。
○稲葉健二委員長 これは終わりにする。
○鈴木啓一委員 435ページ、教育振興費、石井秋藏教育振興基金は全部使ってしまったらまた今度こうやって、教育委員会はずるい。ゼロにしたら積み増しになってしまって、どうなっているのか。1,191万円を今度はがばっととってきて、そこのところの経過を伺う。
 441ページ、需用費、これも石井秋藏で692万7,000円で700万円。合わせると2,000万円近くである。
 445ページ、学校給食調理等業務委託料8億何がし、これは委託が半分以上終わって、またやる。3校だったか、ちょっと内容を教えてほしい。
 455ページ、一番最後の19節、掛金、日本スポーツ振興センター共済掛金3,000万何がし、これも内容を教えてほしい。
○就学支援課長 435ページ、石井秋藏教育振興基金事業についてどうなっているのかというお尋ねであるが、これは基金がほとんど底をついてきて、使い切るのが21年度で終わる。そこで最後の年度ということになる。来年は石井秋藏基金よりは一般財源のほうが多くなる。ただ、事業的には来年度末をもって終了となると思う。
○保健体育課長 次年度の給食委託であるが、大町小学校、八幡小学校、大和田小学校の3校と大和田小の子校である六中、3校の3調理場、4校を次年度民間委託の方向で進める。調理場については、本年度は58.9%の民間委託率である。21年度は66.1%の民間委託率となる。この委託の経緯については、当初より退職者不補充のもとで委託を進めていくということである。
 それから、日本スポーツ振興センター共済掛金は、子供たちの学校の教育課程の中で事故等が起こった場合に掛ける掛金である。小中児童生徒については920円の掛金であるが、保護者が半分負担で460円負担し、残り半分、10分の5を市で負担する。これについては、市内の小中児童生徒、特別支援学校・高等部の児童生徒すべてが含まれる。
○鈴木啓一委員 日本スポーツ振興センター共済掛金は、半額の460円ずつ市と保護者負担ということでわかった。
 学校給食の民間委託は66.1%、もうちょっとなので頑張っていただきたい。異物混入とかいろいろ聞きたいけれども、きょうで終わりだというから、これは割愛する。
 それから、この石井秋藏さんのはだめだ。基金にあったものを大事に使いなさいと言ったら、全部使ってしまって、今度、予算をがばっととってきて、ちょっとやり過ぎである。かわいく350万円ぐらいだったらわかるけれども、1,100万円もとっている。昨年も私はこの石井秋藏さんの件は言った。だんだんずうずうしくなって、教育長、教育次長はいないのか。これは言っておくが、こういうことをやると不透明である。寄贈してくれた人には万難を排して、その中からきちんとした対応で使わなければならない。一気に使って、今度新たにこれをとってくるというのは、基金は、幾ら使って、どういう経緯かもう1回だけお願いする。
○就学支援課長 平成12年に基金ができて、そのときの残高が5億2,532万4,714円である。これが来年度末をもってなくなる。
○鈴木啓一委員 私が言うのがわかるだろう。1億やそこらではあるまいし、5億2,000万円の中で年次計画を立てて、その人の遺志を生かしてきちんとやらなければならないのに、一気にゼロにして、それをいいことにして、私から言わせれば、石井秋藏さんのは終わりではないか。5億2,000万円も使ったのに、その名前を使って今度は予算化してやる。西垣さんがやるのは本当におかしい。これは苦言を呈しておく。また来年度もどうなるのか注目している。
 石井秋藏さんの名前を使って、今度そういう形でやるのはだめだと言っている。5億2,000万円の中できちんとやらなければならないのに、使い切ってしまって、そのたびに予算化して、この世知辛い世の中で、その人の名前を使って今度は予算化ではだめなことを指摘して、終わる。
○プリティ長嶋委員 それでは、早目に。
 431ページ、光熱水費、433ページ、普通教室のエアコンのレンタル料、437ページ、光熱水費、439ページのエアコンのレンタル料、451ページ、心臓精密検査執務医師報償金と心臓対策委員会委員報償金、次の453ページ、委託料の心音心電図検査委託料と、背骨の曲がっているのを調べる脊柱側わん症検診委託料の説明を願う。結果的に何を聞きたいかというと、11番の学校版の省エネやリサイクル活動に対して、ガス代や電気代や水道代が随分ふえているはずなので、それをどのように指導していくかということに結びつけたいので、お答え願う。
○就学支援課長 431ページ並びに437ページの光熱水費の計上額について説明する。平成20年度と21年度の電気料、水道料、ガス料の伸び率でよいか、それとも金額ベースか。
○プリティ長嶋委員 伸び率で結構である。
○就学支援課長 わかった。小学校費は、電気料、20年度が2億448万1,000円の当初予算、21年度は2億616万7,000円、0.8%の増である。水道料については、20年度が1億6,874万7,000円、21年度が1億5,993万1,000円、マイナス5.2%である。ガス料について、20年度が166万2,000円、21年度が1,587万2,000円、855%の伸びである。プロパンはない。中学校費、電気料、20年度が1億235万4,000円、21年度の計上が1億805万6,000円、5.6%の伸びである。水道料、20年度が6,788万5,000円、21年度が6,041万2,000円、マイナス11%の計上である。ガス料、20年度が257万8,000円、21年度が392万円、52.1%の増である。
○教育施設課長 普通教室等冷暖房設備借上料は、借上料の内容をお話しすればよいのか。昨年、普通教室に全部入れたが、これは一括で発注しているので、借上料は、ガスに対して幾ら、電気に対して幾らと分けていない。その中で今回計上しているのは、小学校については、妙典小学校を除く小学校38校の昨年導入した普通教室に対する借り上げ、これは債務負担行為で19年度から33年度に分割して支払う金額である。中学校についても同様の形で計上している。
○保健体育課長 それぞれお答えする。
 まず、学校保健法第6条において、学校において毎学年定期的に児童生徒の健康診断を行わなければならないこととされている。心臓精密検査執務医師報償金については、小学校1年生、4年生、中学校1年生の全員を対象に実施し、このうち精密検査に従事する心臓専門医に対する報償金である。1人2万3,300円である。それから、同じように心臓対策委員会委員報償金も、先ほど申し上げた小学校1年生、4年生、中学校1年生の児童生徒を対象に心電図判読を専門医にお願いし、市川市ではその後に2次検診をするのではなくて、精密検査で医療機関への診断を勧奨している。その関係での報償費となる。
 続いて、心音心電図等の検査委託料は、先ほども申し上げたように、小学校1年生、4年生、中学校1年生、特別支援学校の生徒を対象に、該当した児童生徒に対して心音心電図検査を行う。その1回の検査料が1,300円である。
 それから、脊柱側わん症も同じように、学校保健法第6条1項に基づいて実施しなければならない検査であり、これについては小学校5年生、中学校2年生及び特別支援学校全員を対象に検査を実施するもので、それにかかわる委託料である。
○プリティ長嶋委員 光熱水費とエアコン絡みであるが、この結果、当然、使用料で電気代とかがもろもろふえると思うが、学校教育の中でどのようなエコを考えた指導をして、どのようにオン、オフをしているのか、現状を教えていただきたい。
○指導課長 特に学校教育では、学校版環境ISO認定事業で子供たちの環境意識を高めている。これは過日議員の皆さんにご案内したが、子供たちが自然を大切にするとか、物を粗末にしない、節電、節水、紙のリサイクル、裏紙も学校の中で使用する。それから、子供たちが先生と一緒に知恵を絞ってシンボルマークを自分たちでつくって、非常にそれを意識してやるとか、キャラクターをかいたりしているものもある。あるいは環境の学習コーナーを設置して意識を高めたり、実践したものを校内で広めていく。それから、学校だけではなく、親にも広めたり、地域にも広めたりという活動をやっている。今年度、ある小学校で、絶滅危惧種であるクロメダカの保護活動に取り組んでいるところもある。市川の地域の自然を活用した環境意識という形でやっている。
○プリティ長嶋委員 ある学校のことがニュースに載っていたが、各学校、各クラスで対抗するような形で、うちのクラスはこういうことをやっている、学校ではこういうことをやっているというので発表会のようなことをやって、エアコンはこうやって使っているとか、水道はこうやって節約しているとか、エコに対して学校でまとめてグラフをつくったりして、それに賞を与えるようなことをやって、節電とかエコのことを随分考えている。あるいは、植物を育てるとか、自分たちが先生と一緒になって、各クラスや学校で、特に群馬あたりでやっているというのを聞いた。そのような方法をとると、エアコンを入れて電気代もガス代もふえたが、こういうふうにエコに対する教育のことも含めてやっているということになると思うが、そういうお考えがもしあったら。
 あと、心電図等の件だが、千葉県内のある小学校で、この検査で引っかかった児童が、ドクターのほうは、一般的な運動をやってもいいということでプールの授業をさせていたが、先生はそういうことを聞いていたので、たまたまキャップに印をつけてあった。その子が心肺停止になってしまった。目印があったのですぐにわかって、AEDで助かったという例がある。そういうことを踏まえると、単に検査で出た、引っかかった、精密検査もした、その後、指導とか学校内で学校の先生はどのような注意の仕方をしているのかをお伺いできればと思う。
○指導課長 先ほど、ISO活動を学校ごとに、市内では過日は10校だが、今年度新規に認定した学校と、特に昨年度から取り組んでいる学校の5校が、その実践について広く、今回保護者の方にも呼びかけたし、学校ごとの発表を市全体で設けている。それから、学校が自分のISO活動に取り組む中で、例えば節電で自分のクラスではどういう取り組みをしたとか、学級あるいは学年ごとに一覧表にして、それを配る形でエコ活動を推進している学校も実際にある。いろいろな形で、競争がすべていいというわけではないが、それぞれの学級の知恵や取り組みをお互いに紹介し合う中で、切磋琢磨して環境活動意識を高めていこうということをやっている学校がある。
○保健体育課長 今プリティ長嶋委員からのご指摘があったように、心臓に関する疾患については、先ほど申し上げたように学校保健法で小学校1年生、4年生、中学校1年生を対象に実施しているが、機械的な心電図で有所見者となった者については、心臓対策委員会の中で、市川市では2次検診をするのではなくて、精密検査として医療機関への紹介をしている。そうはいっても、こういう心臓の疾患等での所見が出た場合には、学校にお知らせするのも当然だが、保護者にもお話しして、保護者と養護教諭と学校の管理職とで相談して、今後の学校生活をどうするかについて話している。
 ただ、今ご指摘があったように、プールの中で、この子は心臓疾患があるというようなことで何か目印をつけることについては、プライバシー的なこともあるが、そこら辺については教職員のほうで十分綿密に連絡をとり合って、活動の抑制をかけるとか、自分なりに判断できるように事前に教員が声をかけるなどしながら、そういったことにならないように取り組んでいるのが現状である。当然学校には健康管理カードもあるので、そこら辺の十分な理解はこれまで以上に進めていかなければいけないと考えている。
○プリティ長嶋委員 私は発表会をニュースで見たが、すばらしい取り組みであった。市川の文化会館で音楽とかの発表会をやるような方式で、私の学校はこんなふうにエコをやっているとグラフで見せたり、いろいろなものを見せて、競争ではないけれども、発表会をしてお互いに情報交換して、すごくいいものを出していたので、ぜひ今やっている以上の進歩をこの先考えていただいて、エコと、お父さん、お母さんが一生懸命働いた税金でエアコンを買って、電気や水道を使っているということを子供たちにぜひ教えていただければと、これは了解した。
 あと、学校内での子供の突然死のシンポジウムがあったので、去年出たら、男子生徒は10時から12時の間に学校内での突然死がすごく多いということを聞いて、チェックしてみると、検査で引っかかった子が割合にいるということがある大学の先生の報告であったので、これからも十二分にこの検査の結果を踏まえ、子供たちの安心・安全の教育に取り組んでいただければということを言わせていただいて終了する。
○戸村節子委員 2点お願いする。
 学校給食である。445ページ、生ごみ処理装置保守点検委託料のことについて伺う。先日、今度委託される学校の参考のために、委託をしている事業者の方がつくった給食をいただきに会派の議員と行った。今度委員会でも行くといいと思ったが、大変おいしくて驚くほどであった。宮本さんも一緒に伺った。そんなことで、ご報告までである。
 それで、残す子はどのぐらいかと思った次第だが、生ごみというのは、調理時のごみと残したものということだろうが、そういったものの量を各学校でははかっているのかどうか、どのぐらい残っているかがわかるものなのかどうか。生ごみ処理機はまだ全部の学校に備わっていないが、処理機を今後拡大していく予定があるのか。見てみると、ことしはないわけだが、さらにその後ではふやしていく計画になっているのか。また、大田区のバイオの工場に市川市の生ごみを出していたと思うが、出さなくなったと聞いたので、その後のいきさつと、今年度、そういった生ごみをどう処理する予定か伺いたい。
 もう1点は451ページで、ちょっとどこかわからないので、報償費のところに小児生活習慣病二次検診執務医師報償金というのがあったので、これかなと思いながら、市川市で5年生と中学2年生に対して生活習慣病の調査をモデル事業のような形でやり始めていたかと思うが、その事業がことしも続いているのかどうか。もしそうであれば、その調査の結果とアフターケアをどういうふうにしていくのかについても聞かせてほしい。大きくその2点でお願いする。
○保健体育課長 今ご指摘の学校給食から出る生ごみは、全くの食材のごみ、例えば皮、あとは子供たちの食べ残したものを合わせて、総量の大体10%がごみとして出てくる。このごみについては、先ほど指摘があったように、生ごみ処理機を設置している学校もある。それに入れて堆肥化して、それは清掃公社からとりに来ていただき、堆肥となる。
 それから、来年度は生ごみ処理機の設置がないということであるが、これについては資源循環のモデル事業としてやっていたが、19年度で終了した。現在は生ごみとして出している状況である。今後についてはまだ不明な状況である。ただ、今設置されているところは引き続き生ごみの堆肥化という形で進めていく。
 小児生活習慣病二次検診は、これまで行ってきたすこやか健診である。これについて、10項目の検査があるが、その項目の中でボーダーラインにかかった子供、例えば10項目の中で1つかかったとすれば1点、2つかかれば2点という形でやる。2点、3点、4点、5点まであるが、それぞれの段階で、例えば1点であれば、学校で養護の先生と保健体育の先生、栄養士の先生が健康指導を進めていく。3点以上については、ここにある小児生活習慣病二次検診という形で、市川市の医師会館に親御さんとお子さんと一緒に来ていただき、医師会と東京女子医大と市川病院の先生方にお願いし、親御さんとお子さんと先生とで実際に向かい合って指導をしていただいている。そういった関係での執務医療費である。
 今後、すこやか健診については来年度も実施していきたいと考えている。いろいろな報道の中で示したように、始まった当時は有所見者が3人に1人であったが、昨年あたりからは5人に1人に減ったということがデータとして出ており、健康であるかからない子供、0点の子供たちがふえてきたということが1つ言える。さらに、点数をとっている3点、4点の子供たちの数が減ったということを考えると、すこやか健診の事業の成果が、各学校でヘルシースクール推進事業でいろいろ手だてを進めてきている中での結果が、こういうふうにようやく実ってきているのではないかと考えている。このような形で、すこやか健診等について、子供の健康については今後考えて進めてまいりたい。
○戸村節子委員 すこやか健診という名前は、体脂肪率が非常に高いということで、最初、報道からも注目されていたような気がする。それが減ってきたということで、ヘルシースクール事業はということであるが、特に学校を挙げて皆さんで運動を熱心にしたとか、食事も規則正しくとか、そういったご指導が学校全体であったのかどうか。何か効果をあらわした指導の項目があったのかどうか。それから、今もう全校に広まったのか。それと、特に2次検診が必要なお子さんは何%ぐらいかがわかったら教えてほしい。
 生ごみについては、私は生ごみ処理機をぜひ学校にと言ってきた議員の1人であるが、生ごみ処理機を学校に置くことで、お子さんたちが学校の食事を残さないとか、また、生ごみがそういう形でリサイクルされて、花畑や芋をつくったりするときに残り物が使えるようになればいいというイメージでいたわけで、大事な教材の1つと思っていた。清掃公社にとりに来てもらうということだと、そこに教育的なものは何も感じられない気もするが、そのあたりについてはどう考えているか。
○保健体育課長 まず、ヘルシースクールの件であるが、子供たちの健康問題について、例えば食事の問題については、千葉県立衛生短大にお願いして食事調査を実施している。これは、子供たちが1カ月間にどういった食事をとっているかを分析し、その分析に基づいたデータを学校に返していただく。それで、子供たちに1人1人学級活動、あるいは個人的に栄養士や養護教諭が対応して食事の改善を図っている。
 それから、全校でやっているかということであるが、ヘルシースクール推進事業は市川市の健康教育の大きな柱であり、全学校で実施している。
 もう1つ、例えば肥満傾向の子供たちについては、順天堂大学とタイアップして運動指導を実施している。これについても親御さんとお子さんに来ていただいて、肥満を解消する楽しい軽運動を一緒に2時間程度やらせていただき、その解消を図っているところである。
 それから、先ほどあった3点以上の2次健診の子供たちは平成20年度は全体で2.2%で、3点以上の子供たちは135名程度である。これが3点、4点、5点という形である。
 先ほどの環境教育の件だが、この生ごみ処理機を使って堆肥ができるということは、環境教育の中で小学校等で当然実施していると思う。それと、見返りというわけではないが、これを堆肥、資源として出した場合に、その後、学校の校内用の堆肥としていただくことができる。それを使って校内の花壇の堆肥とかいう形で進めている。
○桜井雅人委員 では、445ページ、11の需用費の賄材料費、学校給食緊急措置で値上げにならなかったのはとてもよかったが、ただ、この間の流れだと、1月の教育委員会の定例会議の説明では、あくまで給食費を値上げするということで11月に市川市の学校給食会より算定結果の提示があり、12月には各関係団体、給食検討委員会、校長・園長会、PTA連絡協議会等より意見調整を受けて、市教委で再調整、1月の定例教育委員会に報告ということで、1食当たり小学校が253円から280円、10.67%増、中学校が300円から340円、13.33%増と、1月の時点でそこまで決めていて、今回結局は値上げをしない。値上げしないのはいいが、どういう決め方でそうなったのか教えていただきたい。
 あと、お米の現物支給だが、今、自校炊飯の校数はどのぐらいかも教えてほしい。
 次に、13節委託料の学校給食調理等業務委託料に関しては、私どもの会派では、この予算審議に先だって予算要望書を提出し、その中で学校給食の民間委託の検証結果等、情報を公開することを求めた。その回答書では、平成18年に学校給食運営委員会を立ち上げ、経費比較等の検証を行い、順調に委託が進んでいると考えているとあるが、この回答だと結局検証結果の中身がよくわからないので、結果を公開してくれと情報を求めたが、明らかにならなかった。ベテラン議員の方はそういうのも知っているのかもしれないが、私はその辺がよくわからないので、ぜひ教えていただきたかったが、明らかにできないのかお答えいただきたい。
 それと、異物混入等の事故件数を聞く。9月議会の一般質問で聞いたときには、委託校においては1校当たりの件数が平成12年が6.7件あって問題になった。それが翌13年には1.2件と減ったが、その翌年以降を順番に言うと、1.9件、1.6件、3.4件、3.5件、2.4件、そして19年度がまたふえて3.4件。そのときの部長の答弁では、委託になった直後の学校で事故の件数が多いからで、全体では減っているといった趣旨の答弁だったと思うが、毎年委託を進めているのだから、新規の委託より委託が継続されている学校のほうが全体の中で比率が多くなるはずなので、やはり1校当たりの件数がふえるということはなく、むしろ減るはずではないかと思うが、その辺の説明をいただきたい。例えば、平成19年は1校当たり3.4件とあったが、全体では105件の事故であった。その中で新規委託校は何校で、それぞれの学校の事故件数を教えていただけるか。
○保健体育課長 たくさんのご質疑があり、ちょっと漏れるかもしれないが、そのときはまた教えていただきたい。
 それでは、まず給食費の値上げの経過の件については、私どもは平成10年から給食費の値上げは据え置いてきた。物価は微増であったので、1食単価253円と300円の給食費で何とか来られたわけだが、昨年9月に小麦の値上がりと乳製品の値上がりが起こったことと、オイルの高騰に伴って製造、輸送関係のコストが随分高くなったということがあり、253円と300円では21年度は実施は難しいだろうと考えていた。そこで、市川市の学校給食会の算定委員から、この分ではできないので、平成21年4月から値上げをしたい旨の申し出があった。そんなことで、私どもとしては21年度に値上げを考えていた。ただ、昨年9月ぐらいから上がってまいり、中間での値上げも考えたが、途中で上げるのは何だということと、学校側の努力でとりあえず本年度はしのいでいこうということで、21年4月から値上げをしていこうと考えていた。その中で、21年度からの値上げについて幾らほど上げたらいいのか算定していたが、物価の乱高下があり、この経済状況、物価状況がいつ安定するのだろうかということが1つあった。そんな中で適正なる給食費の価格を決定することができないという判断が1つである。
 それと、昨年9月からのアメリカのリーマン・ブラザーズの経営破綻があり、製造業あたりで雇用が解雇になったり、物流等の関係も非常に緊縮状態になったので、必ずしも今の状況の中で21年4月から給食費を上げることが望ましいかどうかと悩んでおり、そこら辺をいろいろ協議した。その協議した中で、市長部局から、今回の件については値上げをするのは控えて、野田市あたりも米の現物支給をしているので、家庭の負担軽減を図るということで現物支給が出てきたわけである。それで、1月の定例協議会のときにはまだはっきりとした算定ができない、物価の乱高下があって決められない状況があり、はっきりした段階でお伝えするということをやっていたが、それができなかったのが経過である。
 自校炊飯については、基本的には全校で実施する。献立の都合等で炊飯米を購入するところも一部ある。
 異物混入の件だが、委託がふえるに伴って事故件数がふえているのは事実である。これは、委託に対して、髪の毛1本入っていても、あるいは食器数が足りない、お茶わんとかはしの個数が違うといったことまでも事故件数として上げさせていたので、新規委託校や更新時に業者が交代したときなどには、ふなれなことがあり、事故件数がふえる傾向があったということである。
 検証結果の回答は、平成18年から給食検討委員会を立ち上げて検証を進めてきた。これについては、市川市の職員組合も入って検証を進めてきた。その委託の経過を見て、果たしてこれが順調に進んでいるかどうか、学校としての給食が安全に提供されているかというようなことも検証した結果、順調に進んでいるという検証結果を得た。しかしながら、委託を平成12年から始めて、もう既に10年経過しているので、来年度よりさらに検証を進めてまいりたい。これついては公表できる、開示できると考えている。
○桜井雅人委員 ちょっと順番が変わるが、最後の開示できるということは、後で私が開示してほしいと言ったら見せてもらえるのか、後でまとめてお答えいただきたい。
 それと、答えていなかったのが、異物混入で、昨年19年度、新規委託校が何校あって、それぞれ事故件数が何件あったのか、ここだけ答弁がなかったのでお願いする。
○保健体育課長 まず、開示の件だが、検証については開示できるので、おいでいただければと思う。
 本年度の新規委託は、下貝塚中学校と妙典中学校で、20年度の異物混入については、下貝塚中学校と妙典を合わせて13件である。
○桜井雅人委員 19年度9月議会に答えてもらって、1校当たり3.4件あってと聞いていたので、私は19年度のほうを聞いたので、お願いする。
○保健体育課長 19年度は、今お話のあったとおり1校当たり平均3.4件で、合計数は105件である。19年度の新規は二俣小と高谷中だが、いずれも件数はゼロである。
○桜井雅人委員 答弁では、部長が、新規のところが多いからふえたけれども、全体ではそんなことはないということだったが、新規でゼロということは、ちょっと説明が食い違っていると思うが、答えられるか。
○保健体育課長 ちょっと複雑であるので、また後ほど調整させていただきたい。
○湯浅止子副委員長 先ほどの夜間学級の437ページにあるとの説明で、夜間学級にはどれだけの消耗品費とか予算が組まれているのか、どこを見てもわからないので、教えていただきたい。
 それから、先ほど石井秋藏さんのことは鈴木委員が言われたが、再度伺いたいのは、今暫定的に計算してみると、雑駁であるが、小学校が1校当たり30万円、中学校が1校当たり43万円という割り当てになると思う。昨年度の予算よりもどれだけ減になっているのか。基本図書がそろっているからもういいのだというお話があったが、いきなりことしから減っていく、来年も減っていくとなると、機会均等ではない。昨年までいた小中学生はとてもたくさん新しい本に触れられたのに、だんだん減っていくことになるといけないので、30万円強、43万円強というので昨年よりどれぐらい減っているのかお教えいただきたい。
 もう1点、最後に448ページ、学校保健費でどこに出ているのかわからないが、柔道着の件で学校体育指導推進事業は当初予算案の概要に出ているが、これは市長の施政方針にも載っていたし、24年度から武道が入るということで、柔道着も120着の現物支給を3年間でという話だった。剣道の防具、小手とかは個人で買えるものではないと思うのでいいが、今、柔道着は、必修ではないけれども、子供たちは柔道の授業に対してたしか3,000円で買っているはずである。ここで配るからそれを使いなさいと男女共修で120枚配られて、600人いる学校の生徒の、選択にしても1学年120人の子たちが、1年生が使ったのを2年生が使って、2年生が使った後、3年生が使う。子供たちが実際に汗臭い柔道着を着回すかどうか。結局は自分で買うことになるのではないか。
 私は現場でやってきて、市で買って学校で使いなさいと与えたものが無駄になるような感じがする。実際に柔道の授業で子供たちは柔道着を使うが、子供たちは持って帰らない。洗わない。自分のものだからもっと丁寧に扱えと言ってかばんに押し込んで持たせて帰すが、置いておけば来年も使えると言って、次の年はかびが生えている。それが中学生の現状である。言いたいのは、現物支給ではなくて、実際に子供たちが柔道着を買うわけだから、買うときの補助金ということにはならないのかどうかお答えいただきたい。
○義務教育課長 大洲夜間学級の予算ということで、437ページだが、夜間学級の補助教員雇い上げ事業に197万2,000円の予算がある。同じく437ページの需用費、中学校管理運営費の中の30万円が大洲夜間学級の学習教材と消耗品費である。
○就学支援課長 図書がどれだけ減っていくのかというお尋ねだが、予算ベースのお話か、それとも本の冊数か。
○湯浅止子副委員長 予算ベースである。
○就学支援課長 予算ベースでいくと、小学校は20年度が2,283万9,000円、21年度では1,191万1,000円で、減額が1,092万8,000円である。中学校費では20年度が1,300万2,000円、21年度で692万7,000円になり、減額が607万5,000円である。基準を満たしているからこれで大丈夫なのかという質疑だが、市川市には本の物流という制度が確立しているので、隣の学校から図書を借りることが可能になっているので、それを利用していただくとかなり違うのではないか。事業としては就学支援課の事業ではないが、そういうのが確立されているので、年間5万件以上の移動がある。
○保健体育課長 柔道着の件については、453ページの需用費、消耗品費の中に入っている。これについては、先生の言われるとおりだが、24年度から学習指導要領が男女とも武道が必修になった。これまでは男子生徒のみでやっていたが、24年度からは女子もやらなければいけない。これは必修なので、やらなければいけないわけで、1年間に大体10時間程度しか武道はやらない。その10時間程度の武道の中で、それを親御さんに負担していただくのは難しいと思った。必修という形で行うのであれば、柔道着についてはこちらから準備する。
 衛生上の問題については指導の問題であるので、学校側で十分指導していただくことになると思うが、基本的には素肌で着るわけではないので、下着を着て、体操着を着て、その上に胴着をつける形になろうかと思う。やる時期が10月、11月なので、当然そうなると思うので、そのような形で指導をしてまいりたい。
 補助金の件については、私も詳しくわからないが、現段階においては需用費の消耗品費という形でやらざるを得ないと思っている。
○湯浅止子副委員長 図書のことはわかった。
 柔道着に関しては、検証していくことも入れていただきたい。実際に新聞にケジラミの件も出ていた。今、皮膚病の子も、すごく敏感な子もいるし、大変に時代が変わってと言うと変だが、いろいろなアレルギーの子もいる時代のときに着回しを奨励するような教育行政はおかしいと私は思う。実際にはまだ柔道は必修にはならない。ただ配っていくだけなので、今回120枚やって無駄な気がしている。
○稲葉健二委員長 次に移る。
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○稲葉健二委員長 次に、第7項社会教育費の説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比較して大幅に変わった点について説明願う。
〔生涯学習振興課長、公民館センター長、中央図書館長、地域教育課長、自然博物館長、青少年育成課長 説明〕
○稲葉健二委員長 説明は終わった。
 これより質疑に入るが、質疑に当たっては、ページ数、項目を明示してから質疑するように願う。
 質疑はないか。
○宮本 均委員 471ページの8節報償費、少年補導員報償金、これは160名の補導員の方の分かと思うが、結果として補導される対象は横ばいなのか、減っているのか、ふえているのか。数字的な細かい部分は結構である。
 481ページの13、委託料の中でプラネタリウム委託料としてずっとあるが、市川のプラネタリウムに余り魅力を感じないという思いがどうしてもある。1つは千葉市にQiball(きぼーる)で大変立派な施設もできており、東京も民間のプラネタリウムが幾つもある。現在ある市川市のプラネタリウムは今後何年まで使うのか、その予定のもとで今委託をしているわけなので、私から見れば、あるから使っているという感じがどうしても否めない。せっかくあるので、もう少し活用する方法を打ち出しているのかといったら、そういう感じもないと思う。今後あのプラネタリウムをどうするのか、この2つをお願いする。
○地域教育課長 1点目、少年センターの補導員の件について答弁する。現在、160名の補導員が市川市全地域において補導活動をしているが、その主な対象の補導業務は、基本的には愛の一声でかけている。中高校生を補導することが最も多い。傾向として、数字の増減は、極端にふえているということはないが、ある程度の声かけを連続的に行っている次第である。遊びの種類としては、危険な遊び、特に自転車の2人乗りというマナー的な部分のものが多く挙げられている。
 2点目のプラネタリウム事業について答える。宮本委員ご指摘のプラネタリウムの投影はいつごろまでかについては、私どもは有効活用という視点で、今、毎週土曜日、日曜日の一般開放、年3回のプラネタリウムコンサート、ことし新たな試みとして、小学校4年生が自然の家を多く使う。その教員にある程度プラネタリウムの使い方を理解してもらって、できれば、こんなニーズの番組をお願いできないかを言ってもらえるようにして、プラネタリウムの仕組み等の講習会を設けて実施している。そういう期待している部分もあるので、今後、今ご指摘にあったようなことではなくて、活性化の方向で検討して進めてまいりたい。
○宮本 均委員 補導のほうはわかった。
 プラネタリウムのほうだが、今プラネタリウムもかなり進んでいて、市川にあるものは星の数でいえば圧倒的に負けている状態である。そういうものを見てしまえばどうしても見劣りしてしまう。予算の関係もあるかと思うが、将来プラネタリウムを使うのであれば、そのもの自体をいいものに、教育上必要だというのであれば、そこまでまずは考えていただきたい。
○桜井雅人委員 457ページ、8の報償費、報償金の成人式出演者等報償金に該当するのかちょっとあやふやだが、ことしの1月にやった成人式のオープニングとエンディングがダンスだったが、当初の予定ではどちらかが別のものだったはずである。変更の理由が予算の関係という説明を定例会議でしていたと思うが、まだ議事録がホームページに出ていないので確認できなかったが、予算としてどうなのかお聞きしたい。
 あと、来年度は日曜日に開催するとホームページに出ていたが、今どのくらいの自治体で成人式を日曜日に開催しているのかも教えていただきたい。
○生涯学習振興課長 457ページ、第8節報償費、報償金、成人式出演者等報償金である。まず1点、これについては出演者というよりも、当日、茶道会、着つけの雅び会の皆さんに4階で新成人のためにお茶と着つけ直し等をお願いしているので、その礼金が8万円である。今ご指摘があった当日のオープニング、エンディングで、当初は藤田志穂さんの関連でギャルよさこいをやろうと予定していたが、音楽の歌詞の関係で藤田事務所と音楽会社の契約が切れて曲が使えなくなったこととあわせて、いわゆるギャルの出演者をそれだけ集めると費用的にも高額になる中で見送った経緯がある。実行委員会の中で麗澤大学のダンス部に関係している女性がおり、そちらの出演をお願いして、オープニングとエンディングを両方演じてもらったという経緯である。
 来年度は、アンケートをやる中で、実際には1月10日日曜日開催である。以前からアンケートでも、大学生で次の日が試験だから、できればというような意見もあるし、参加率が3年前は60%を超えたこともあるが、57%で今年度は55.5%ということで若干下がってきている中で、1つの試みとして、日曜日開催することによってどのような傾向が出るのか。やはり新成人も次の日が休みということを望んでいるので、今回試行的に日曜日開催を予定している。
 実際に、傾向としては、確かに千葉市から上、葛南地域は祝日の開催が多い。ただ、千葉市から南はほとんどの市が日曜開催である。そんな話も定例教委でする中で、委員の方から、市川市は新しいことをやれという意見もいただいているので、葛南区域で初めてやってみようということでPRしていきたい。
○プリティ長嶋委員 469ページの喫煙システム保守手数料は、たばこを吸わない人間なので全然意味がわからないので、これは場所がどこなのか教えてほしい。
○中央図書館長 場所というお尋ねだと思う。生涯学習センターに入り、ぶつかると図書館のところに・・・。
○プリティ長嶋委員 わかった。全国的に禁煙が厳しくなっている中で、これを廃止する方向は全然ないのか。
○中央図書館長 あちらは一般の方のための喫煙所なので、その他の公共施設でも減ってきていることは確認しているが、今のところ、周囲の状況を見てという判断である。
○湯浅止子副委員長 467ページ、一番上のほうのアスベスト除去委託料、今どきアスベストとびっくりしたが、アスベストとはどこの部分の除去なのか教えていただきたいということが1点。
 463ページ、曽谷の史跡のことだが、実は2月28日の新聞にこんなものが出ていた。「市民や歴史ファンに知られた城跡のため、指定史跡ではないが、異例の用地取得で保存、活用する」ところがある。私もびっくりして見たが、異例の用地取得である。そして、「市は新年度、隣接の山林約1,800平方メートルの取得を目指し、関連予算を含む約1,800万円を計上している」とある。この1,800万円で買うのかと思って予算書を見たら、予算書463ページに土地賃借料1,800万円とある。新聞では取得とあり、取得となると買い上げると私も理解したので、異例の用地取得、取得を目指して1,800万円を計上したとあるのに、なぜ賃借料なのか。
 それから、曽谷城址ということで、歴史的証拠はないけれども、市川の中で城跡としては今の五中のところの城山と里見城があるが、実際にはここの曽谷城は空堀も残っているということで、残すことに関しては大変すばらしいことだと思うが、この新聞報道の文章とこれが合わないので、そこだけ教えていただきたい。
 最後、少年自然の家だが、480ページの需用費に自動車修繕料が出ている。少年自然の家で車をお持ちだと思うが、私に入っている情報の中で、今、小学校4年生がよく少年自然の家で研修していると思うが、送迎バスがなくなって大変使い勝手が悪くなったから、もう少年自然の家は使わない、食堂もちっとも改善されていないというようなことが聞こえてきた。バスについてだけお答えいただければと思う。
○公民館センター長 467ページのアスベスト除去委託料に関しては、本行徳公民館の階段裏の青くなっている部分が、アスベストで固めて、その上に青い塗料を塗ってある形になっているそうである。飛散しているかどうか調べたところ、飛散はしていないが、手で触れようと思えば触れられる場所にあるので、そのまま放置するわけにもいかないので、これは除去するということで予算計上した。
 あともう1個残っているのが、来年度予定しているが、東部公民館のスポーツをするレクリエーションホールの天井の一部にアスベストがあることがわかり、これも飛散状況を見たら飛散はゼロであるが、ボールは当たらないにしても、いずれ直さないと健康被害が出たときに困るので、これは年次計画で除去していく予定である。
○生涯学習振興課長 463ページ、第17節公有財産購入費の土地購入費、史跡曽谷貝塚用地購入費は、先ほど副委員長の言われた曽谷城址とは全く違うところである。これは曽谷2丁目の毎年買っている貝塚の保存用地の購入経費で6,400万円である。
 その上の土地賃借料は、1,800万円ではなくて180万円で、この土地賃借料は曽谷城址とは全く関係ない。なおかつ、曽谷城址については、今急遽探したが、389ページの公園、緑地の土地購入費の中に入っているのではないか。あそこの斜面緑地については、所管が水と緑の部の緑地課である。その中で、曽谷城址は市史にも載っており、私どもも説明板等をつけた経緯がある。現状を私も確認しているが、主要な部分については、今の状況から想像すると宙に浮いている状況で、がけになっているので、現状では残っていない。その一部が土塁として残っている。
 ただ、私どもは文化財を担当する所管として、地上に見える集落、竪穴住居や貝塚の土に埋もれているものとは違い、立体的に見ることができるので、そういったものを生かして、あとは高台にあるといった中で、水と緑の部と協力し合って整備、PRに努めていきたい。
○稲葉健二委員長 議事日程としては5時とは書いていないが、通常は5時までだが、このまま延長して続けることに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○地域教育課長 481ページ、自動車修繕料とバスのチャーターについて答弁する。
 まず、自動車修繕料の内訳として、この計上は6カ月の法定点検が2回で14万4,900円計上している。なお、この車については、遠いということで、公用車として本庁との業務の間に職員が中心になって使うものである。
 なお、ご指摘があったバスの輸送は、結論から申し上げると予算計上はここ数年していない。不便という部分もあるが、逆にメリットを考えると、小学生は1、2年で生活の授業をやる。そのときに、保護者のサポーター等かなり配慮は必要かと思うが、1年生、2年生で学んだ基本学習の検証として、公共機関を使って、切符を買って自分たちで考えて自然の家までたどり着くということはほとんどの学校でやっているのではないかと思う。確かにバスが使えないというデメリットはあるかもしれないが、逆に1、2年生の既習学習を生かした体験的な幅広い活動で厚みを増している部分があるので、私どもはそれを尊重しているところである。
○湯浅止子副委員長 アスベストは、やはり業者が大変だと思うが、業者はアスベストと承知の上で了解しているのか。
 もう1点、史跡のほうはよくわかった。
 それから、自然の家のバスの利用だが、今の話でもわかるが、北部の不便な地域なので、今言った1、2年生が行けるというと、北部の地域の小学校は大丈夫かと思うが、市川市は広いので、南行徳のほうから1、2年生があそこまでは来られないと思う。先ほどのプラネタリウムのこともあったが、昨年大変お金をかけてリニューアルオープンした自然の家であるので、やはり利便性を考えて、しっかり予算ももっと要求していただき、子供たちに使い勝手がいいように要望する。
 アスベストのことだけお願いする。
○公民館センター長 アスベストのことについて説明する。
 これまでもアスベスト除去の工事はほかの公民館でも見つけ次第やっていた。アスベスト除去専門の業者がいて、まずビニールで全部コーティングして、人が入れないように隔離する。そして、中にマスクをつけた専門の作業の方が入って、はがして、はがしたものは飛散しないようにその中でくるんで、スプレーで固めて空気中に落として、残らないようにきれいにはがすが、はがした後にそこを固める塗料を塗って、絶対に外に出ないようにして、1ミリたりとも外に出さないという作業でやる。普通の壁をはがすのだと半日かそこらで終わるが、1週間ぐらいかかる。それも作業をする人の労働安全の観点から、2時間以上やってはいけないとかいう決まりがあるので、その人工でできる限りのことで、2時間やったら次の交代要員という形で、その作業はかなり緻密にやっていた。今回もその形で、ご利用者には申しわけないが、幾ら外に出ないとはいっても何が起こるかわからないので、その工事期間は1週間なり2週間閉館してその作業を行う予定である。
○鈴木啓一委員 最初に私がまずいことを言ってしまったのは、委員長、きょうで終わるのかと言ったら、終わると言うから、さっきもいっぱいあって、今回もいっぱいあるが、しようがない。協力しないと。
 477ページ、補助金、上から4行目、博物館友の会補助金、これはちょっとだけふやしてくれた。ただ、この人たちがいなかったら歴史博物館もすごく大変である。だから、この点はどうなのか、ちょっと石毛さんに聞く。
 少年自然の家は私は褒める。なぜかというと、私はそろばん塾を6カ所やっているから、小学校の低学年はプラネタリウムを見ると物すごく興奮してきて、すごいと言われる。夏もそうだし、プラネタリウムコンサートが市民の人たちから大好評である。大変だろうと思うけれども、あれだけ好評で市民の人が喜ばれているので、3回と言わずもうちょっとふやせないか。この2点だけで結構である。
○考古博物館長 博物館友の会の予算は、委員言われるとおり博物館に協力いただいている。今実際に10万円でやっているが、過去には5万円であり、10万円に増額している。これは昭和50年に設立しており、今は240名近くいる。歴史と考古と民俗と拓本の4会に分かれており、私どもの事業に協力してもらっているし、逆に共催の行事も行っている。ただ、今、実際に予算としては事業経費が100万円前後である。100万円のうちの10万円で10分の1の補助をしているということで、この辺は守っていきたい。
○地域教育課長 プラネタリウムコンサートについて答弁する。
 平成19年度、昨年度は本来2回の予定で設定していたが、今、鈴木委員からご指摘いただいたとおり非常に人気が高くて3回にした経緯がある。ことしも実際3回実施した。おかげさまで150名以上の大盛況の形に終わっている。数をふやせないかということだが、せっかく喜んでいただけるコンサートであるし、自然の家の看板事業であるので、回数をふやすことも視野に入れなければいけないかもしれないが、今のところ、1回ずつ3回の内容の充実に力を入れて、市民の皆様に引き続き喜んでもらえればということで努力していきたいと思っている。
○鈴木啓一委員 プラネタリウムコンサートも、その点はこれから十分反映していただきたい。
 それから、石毛さん、100万円の10%ぐらいではだめである。文化国際部に行くと、手工芸連盟もそうだし、我々そろばんもそうだし、いろいろやった中で大体30%である。だから、ここは十分頭に入れてやっていただきたい。
○寒川一郎委員 469ページの自動車図書館運行業務等委託料というのがあるが、これを具体的に、どれぐらい利用しているかということも含めて伺う。
○中央図書館長 自動車図書館の利用で19年度の件数だが、総計で3万5,201冊の貸し出し数で把握している。
○寒川一郎委員 よくわかった。結構である。
○稲葉健二委員長 以上をもって質疑を終結する。
 暫時休憩する。
午後5時12分休憩

○稲葉健二委員長 それでは、議案第73号の討論に入る。
 討論の発言はないか。
〔桜井雅人委員 反対討論〕
○稲葉健二委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○稲葉健二委員長 挙手多数。よって本案は可決すべきものと決した。

陳情第20-21-2号現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大幅増額を求める意見書提出を求める陳情

平成21年3月4日(水)
午後5時25分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
 皆さんの了承のもと、陳情を先に審議させていただくのでよろしくお願いする。
 それでは、陳情第20-21-2号現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大幅増額を求める意見書提出を求める陳情を議題とする。
 まず、書記に朗読させる。
〔陳情第20-21-2号朗読〕
○稲葉健二委員長 意見を求める。
○鈴木啓一委員 私は長く議員をやっているが、これは常任委員会をばかにしたみたいで、せめて学童保育がいかに重要かという1点で常任委員会に持ってきてほしい。私は継続して出し直してもらいたい。
○稲葉健二委員長 継続だと出し直しはできない。不採択にしないと。
○鈴木啓一委員 これでは何かおかしい。
○宮田かつみ委員 これは民生委員会にも出ている。同じ常任委員会で、すべてが同じ内容で、民生と環境文教に両方出てまたがっている。例えば、環境文教の結論と民生の結論が違った場合にどうなんだと提出者からは思われるだろうし、いずれにしてもその足並みもそろえなければいけないし、先ほど来意見が出ているような提出者の提出の仕方にもいろいろある。それから、提出者も言われているように、国会ではもうこれは採択されて進んできている。それからさらにということだが、先ほど言われたように、そのさらにの部分だけをきちんとこちらに出していただいたほうが好感が持てるし、我々とすると、そのことについての採択はしやすいのではないかと思うので、継続という意見である。
○戸村節子委員 私はこれを読ませていただく中では、やみくもに、大幅にというところは実は気になったところである。そういう言い方でいいのだろうかと思ったが、国会でも通っているということなので、国会で通っているならば、地方が屋上屋を架す必要があるのかという感じもしているので、不採択でもいいと思う。
○稲葉健二委員長 休憩する。
午後5時33分休憩
午後5時35分開議
○稲葉健二委員長 再開する。
 本陳情を閉会中継続審査事件とすることに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○稲葉健二委員長 挙手全員。よって本陳情は閉会中継続審査事件とすることに決した。

所管事務の調査について

平成21年3月4日(水)
○稲葉健二委員長 所管事務の調査については、お手元に配付の文書のとおり行うことに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 異議なしと認め、お手元に配付の文書のとおりに決した。
 所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○稲葉健二委員長 異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については正副委員長に一任されたいので、了承願う。
―――――――――――――――――――――――――――
○稲葉健二委員長 以上で環境文教委員会を散会する。
午後5時39分散会

委員長の互選について

平成21年3月12日(木)
午後2時32分開議
○稲葉健二委員長 ただいまから環境文教委員会を開く。
―――――――――――――――――――――――――――
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
○桜井雅人委員 稲葉健二環境文教委員長の、不信任を求める動議である。書面にて提出する。
〔稲葉健二委員長 退席〕
○湯浅止子副委員長 ただいま、稲葉委員長に対する不信任の動議が提出された。
 この際、本件に関する取り扱いを協議するため、暫時休憩する。
午後2時34分休憩
午後2時36分開議
○湯浅止子副委員長 再開する。
 先ほど提出された稲葉委員長に対する、不信任の動議についてである。
 お諮りする。本動議を議題とすることに、ご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湯浅止子副委員長 ご異議なしと認める。よって、直ちに議題とすることに決した。
 理事者の皆様は退席願いたい。
〔理事者退席〕
―――――――――――――――――――――――――――
○湯浅止子副委員長 稲葉委員長に対する不信任の動議を議題とする。
 提出者の説明を求める。
○桜井雅人委員 先日の常任委員会で問題にしたのだが、委員長より私に対して、議案第84号に関し、賛成はしなくてもいいから退席してくれないかという話が3度あったということ。さらに、会派の代表にも同様の話があった。その場で委員長は陳謝したが、やはり問題は残るということ。あと、私は謝ってもらったが、会派の代表には今に至るまで一言も陳謝はなかったということ。そのようなことから、もはや委員長として不適格だと思い提出した次第である。以上である。
○湯浅止子副委員長 説明は終わった。
 これより、本件を採決する。稲葉委員長に対する不信任の動議に賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○湯浅止子副委員長 挙手多数。よって、稲葉委員長に対する不信任の動議は可決された。
 休憩する。
午後2時37分休憩
午後2時38分開議
○湯浅止子副委員長 再開する。
 委員長から辞任願が提出されたので、暫時私が委員長の職務を行う。
―――――――――――――――――――――――――――
○湯浅止子副委員長 委員長辞任の件を議題とする。
 辞任願を朗読させる。
〔書記 辞任願朗読〕
○湯浅止子副委員長 お諮りする。ただいまの申し出のとおり、辞任を許可することにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○湯浅止子副委員長 ご異議なしと認める。よって、申し出のとおり委員長の辞任を許可することに決した。
 休憩する。
午後2時39分休憩
午後2時40分開議
○湯浅止子副委員長 再開する。委員長が欠員となったので、これより委員長の互選を行う。
 委員長の互選は、指名推選の方法により行うか、投票により行うか、ご意見を伺いたい。
〔「投票」と呼ぶ者あり〕
○湯浅止子副委員長 暫時休憩する。
午後2時41分休憩
午後2時46分開議
○湯浅止子副委員長 再開する。
 それでは、委員長の互選は投票により行う。なお、投票の結果、得票数が同数のときは、くじで定める。
 開票立会人は先例により2名とし、戸村節子委員、鈴木啓一委員にお願いする。
 投票用紙を配付させる。
〔投票用紙配付〕
○湯浅止子副委員長 配付漏れはないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○湯浅止子副委員長 投票箱を改めさせる。
〔投票箱点検〕
○湯浅止子副委員長 念のため申し上げる。
 投票は単記無記名である。投票箱を持ち回らせるので、順次投票願いたい。
〔投 票〕
○湯浅止子副委員長 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○湯浅止子副委員長 投票を終了する。
 開票を行うので、立会人の立ち会いを願いたい。
 投票を計算いたさせる。
〔開票・計算〕
○湯浅止子副委員長 投票の結果を報告する。
 投票総数10票。これは、出席委員数に符合している。有効投票10票、無効投票0票。
有効投票中、寒川一郎委員6票、湯浅止子委員2票、桜井雅人委員2票。
 以上の結果、最多得票者であり、また会議規則第118条第3項の規定による、有効投票数の4分の1を超えている、寒川一郎委員が委員長に当選されました。
 この際、ただいま委員長に当選された、寒川一郎委員をご紹介する。
〔寒川一郎委員長あいさつ〕

議案第84号指定管理者の指定について

平成21年3月12日(木)
○寒川一郎委員長 議案第84号指定管理者の指定についてを議題とする。
○宮田かつみ委員 今、委員長が言ったように本会議での決定事項で、3月23日の午後5時までということなので、我々も慎重に審査したいわけである。ついては、継続審査事件となる前の委員会での資料はいただいているが、なお一層慎重に審査するために、以下のような資料を要求するのと、委員会の今後の開き方について、皆さんのご意見を伺っていただきたい。
 資料については、委員会のときにいろいろと物議を醸していた、評価についての内訳、明細についてもう少し細かく書かれている資料を提出してもらいたい。また、費用の点で3年間で2億100万円、それのもう少し細かくてわかりやすい内訳書を提出していただいて、それに基づいて審査をしていきたい。
 それから直営でやられているときの理事者の答弁によると、確か32点ということだったが、それの内容について、この項目は何点というのは前回の委員会の答弁で伺っているが、その何点になったという各項目についての説明、内訳をお知らせいただきたい。
 それから、直営でやる場合の費用の点で、中央図書館長並びに生涯学習部次長の方から、先の委員会で答弁があった。だが、その答弁の内訳については若干アバウトな部分がある。なので、1,000万円高いというふうな費用を捻出されたものについて、我々の方にも若干違った意見が出てきているので、その点との比較をするために詳しい内容のものを資料として委員会に提出していただきたい。よろしくお願いしたい。
○寒川一郎委員長 休憩する。
午後2時56分休憩
午後3時13分開議
○寒川一郎委員長 再開する。
 先ほどの資料については、できる限り努力していただき提出を求める。
 その後の日程については、16日、月曜日の本会議が終了した後お集まりいただき、決定したい。開会時間は午後5時15分からお願いしたい。
―――――――――――――――――――――――――――
○寒川一郎委員長 本日は散会する。
午後3時14分散会
―――――――――――――――――――――――――――
平成21年3月16日(月)
午後5時02分開議
○寒川一郎委員長 ただいまから環境文教委員会を開く。
―――――――――――――――――――――――――――
○寒川一郎委員長 議案第84号に関する資料を本日皆さんに配付したが、今回の質疑時間及び今後の日程をお決めいただきたい。
 委員長としては、質疑時間については、本会議での追加議案等の質疑時間を参考にし、答弁を含めて1人30分以内、審査日程については、あすの本会議終了後からと考えている。
 このことについて、皆さんのご意見を伺いたい。
○戸村節子委員 きょう資料をいただいたので、1日くらい勉強させていただき、きょうも少し見ていたが、かなり今までに審査してきているので、どういう角度で質疑しようかと思いながら……。あす1日いただければありがたいと思うし、質疑時間は今委員長からは30分という話があったが、外環特別委員会や行徳臨海部特別委員会も1人15分ということなので、20分くらいでどうかと思う。1日時間をいただければ、水曜日はちょうど職員も水曜窓口の日でもあり、こういう形でお願いできればと思う。
○高安紘一委員 20分くらいがちょうどいいかと思う。関係ないが水曜日は大安でもある。
○宮田かつみ委員 先ほど戸村委員が言ったように、きょうの朝に資料をいただいた。私も一般質問中で不謹慎ではあったが、多少見させていただいた。1つは指定管理者の評価についてのものと、あともう1つは議事録、それからもう1つは予算(費用)の関係のところですね。指定管理者と直営の場合の比較。まだ細かくは見ていないが、できればきょうとあすくらい時間をいただいて、資料を熟読させていただきたいというふうに思っている。
 その上で、前回の委員会のときに資料を要求し、提出していただいているわけだが、費用についてはそんなには時間はいらないと思うが、評価項目に対する内容、それから選考委員の議事録を含めていろいろやり取りがある。そこは私自身が質疑できるようには拝見していないので何とも言えないが、ただわかっていることはどうも流動的に進められているようなところもあったり、その項目も多岐にわたっている。それから国会のほうでの附帯決議の状況を勘案したり、全国の自治体の直営に対する考え方、そして指定管理者に対する考え方等々、それは資料で確認しているが、その辺についての質疑をさせていただくのに、能力の点も問題があるが、30分で切られてしまうのはちょっと厳しいかなと。だからといって延びてだらだらとは申し上げていないが、その辺をきちっとさせていただく中で、できれば1回に長くというより、2日か3日に分けていただいたほうが私としてはありがたい。1日で集中してやるとなると、相当遅くなる。一般質問を終えた方とこれからの方がいらっしゃるが、個人的なことで申し訳ないが私は23日である。体調の関係もあったり、できれば12時前には帰りたいなと思っており、12時くらいまでならなんとか皆さんとお付き合いできるが、その後の時間になると非常に厳しくなる。そんなこともあり、その辺の質疑時間は確保していただいた上で、答弁は別として簡潔にしてほしいが、配慮していただきたい。
○プリティ長嶋委員 ここの資料の中に市民満足度4位というのが出ていて、きょうまでにも4位だ4位だという話は出ていた。そのきっかけをつくったのが去年の2月定例会の一般質問の中で、図書館の問題を聞いたときに当時の部長が私の質問に対して答えていただいた。当時私は窓口業務だとかしたほうがいいのではとか……。それでいろんなところに視察や聞きに行ったときに、当局の4位というのはすばらしい管理をしているということで、そうか、直営の方がいいんだなということがスタートだった。その後急に9月ころになり指定管理という考えが出てきた。私は一番最初に4位というのを聞いた当事者として、何か詳しく聞きたいと、今新聞でも随分この話題が出ている。ほかの建設委員会とかの時間とかと違い、すごく市民も注目しているし新聞報道もされているので、長く質疑したい人もいるし短い人もいる。それを全部一律に20分とされてしまうと、特に私一番最初にきっかけの質問をして、違う答えをもらっているということなので、少し長めに吟味したいということもある。時間はもう少しいただければという意見である。
○稲葉健二委員 私は20分で水曜日くらい。そのかわりあらかじめ精査をして、端的に答弁をすれば別に長く質疑をしなくても大丈夫のような気がするので、戸村委員と同じように1日で、8時15分が少し延びようが、その前後で終了できる方がいいと思っている。
○宮本 均委員 今まで質疑を重ねてきた結果が継続ということで、今回動議で結論を出さなければいけないということだし、宮田委員がおっしゃったように議論の中心はもう、この資料の委員長からの発言内容のことにかかっていると思う。であれば、事前にいただいた資料で、質疑項目は当然要約できるのではないかと思う。
○桜井雅人委員 1日おいて水曜日からということは私も賛成だが、質疑の時間は各委員によっても考え方に温度差があるのかと。私は長く取って―― 長く取ったからといって全部使おうとは思わないが―― やはり質疑時間はある程度確保していただきたいなと思う。
○鈴木啓一委員 外環でもそうだが、質疑時間15分といっても時間ばかり食って何もできない。要するに常任委員会の重みで継続になったわけなので、それを中間報告も何もなしで、そして多数の横暴で差し戻すなんて、やはりこれは少なくとも委員長が最初に言ったように30分取って、私なんて30分やったときないよ、ほんとに。稲葉委員長のときだって12分とか13分とかちゃんとそれなりにあれしているのだから。本当は切っちゃいけないんだけど、切るのならやはり30分くらいで柔軟にその以内でやる方向でお願いしたいと思う。
○湯浅止子副委員長 やはり枠は取っておいた方がいいと思うので、30分で15分で終わる方もいるだろうし、30分ぎりぎりの方もいると思うので、あまり遅くなるのは好ましくないので、3番目の7時15分を目安にするのがありがたいかなと、2日間にわたってしまうが、8時はちょっと厳しいと思う。
○寒川一郎委員長 皆さんのご意見は伺った。
 休憩する。
午後5時14分休憩
午後5時18分開議
○寒川一郎委員長 再開する。
 それでは、質疑時間については答弁を含めて30分以内とし、審査日程については18日及び19日の本会議終了後、15分あけてから始めることにする。
―――――――――――――――――――――――――――
○寒川一郎委員長 以上で環境文教委員会を散会する。
午後5時20分散会
 ―――――――――――――――――――――――――――
平成21年3月18日(水)
午後5時3分開会
○寒川一郎委員長 ただいまから環境文教委員会を開く。
―――――――――――――――――――――――――――
○寒川一郎委員長 議案第84号指定管理者の指定についてを議題とする。
 念のため申し上げるが、平成21年度予算及び平成20年度一般会計補正予算(第4号)は既に可決されているので、質疑に当たっては、議案第84号に絞った質疑をされるように、よろしくお願いする。
 なお、質疑については、答弁を含め30分以内と前回の委員会で決定しているので、何とぞよろしくお願いする。
 質疑はないか。
○桜井雅人委員 まず、資料もいただいたが、資料の前に、3月9日の教育委員会の定例会議を傍聴させてもらって、そのときの答弁のことで聞きたい。委員への今回継続に至った説明の中に、我々とそちら側で視点のすれ違いがあったと。この議案第84号は業者の指定議案なので、業者の評価をしていただきたかったのだが、市川市の32点が低いとか、指定管理にするかどうかを決める12月議会の視点が強かった、さらに反対のための保留であって残念だという答弁もあった。私としては、もちろん業者の評価も必要であるが、業者を指定するに当たって選定がしっかりやられたのかとか、12月議会の答弁で言ったこと、例えば市川の図書館と同等以上のサービスが期待できるとか、市民の声を聞いていくとか、そうしたことが守られたのかどうか、そうしたことも重要だと思って質疑をしたが、それが視点のすれ違いと言われるのは、私は心外であるが、その辺の発言の真意についてご説明をお願いしたいと思う。
○生涯学習部長 桜井委員のご質疑について、委員会で私も答えている。12月の議案第31号は条例の全面改正で、指定管理者の同意を受けた。いろいろご議論いただいたり、また委員会で否決という形になったが、一応本会議において可決された。
 それで、私たちは、その後、粛々と2月議会に向けて選考委員会だとか選考審査会を経て、業者の選考について議案として上程すべくいろいろ作業を進めてきた。その間、今桜井委員がお話しになった部分であるが、私どもとしては、業者選考の議案第84号そのものは、議案第31号が12月に一応可決されたことを踏まえて、選定評価の内容、評価の仕方だとか、そういうものについて、関連のご質疑はあると思うが、基本的にはそこに集中したというか、それについてのご審査をいただいた中で、丸かバツの決をとっていただければ一番ありがたい。私どもとしては、議案第84号をぜひ可決していただいて、その後の準備期間も含めて、4月のオープンに向けてやっていきたい。今もそのような強い気持ちを持っているので、その辺のことで私は申し上げた。桜井委員の質疑のすべてのお答えになるかどうかわからないが、冒頭そういうご説明をさせていただきたいと思う。
○桜井雅人委員 私としては、行政のためでなく市民の立場で質疑してきたつもりである。
 あと委員会で継続審査という結論が出て、本会議で動議が出る前に、今後のことについて詳しいことは言えないが、継続審査のままなら4月末にオープンできないという答弁もあったと思う。この業者の指定も、あくまで議会で可決されることが前提である。否決とか継続審査という選択もこちらは当然できるし、当然の選択をしたと私は思っているので、4月30日にオープンという約束をしておいて、今回動議が出なかったらどうなっていたのか。この点については、私は反省していただきたいと思うが、いかがお考えか。
○生涯学習部長 冒頭あいさつをさせていただくような形がとれれば、市民の方にもそうだし、議会に対してもそうであるが、大変ご心配をおかけしているということで、この議案に関して、こういう形で委員会でもう1度議案第84号のお話をさせていただいて、再度ご理解いただく場を設けていただいたということで、そういう意味で感謝したいし、また、私どもも前回十分説明できなかったところを、きょうこれからご質疑があると思うが、一生懸命お答えさせていただいて、ぜひ議案第84号についてご審査の上、私どもとしては可決をしていただければ大変ありがたいと思っている。
○桜井雅人委員 では、資料についてお聞きする。選定評価項目と点数であるが、先日の常任委員会でやったときは、市川の評価が評価基準で32点だという答弁があった。ただ、評価基準値根拠を見ると、例えば一番最初の2点というのは、「指定施設の指定管理者となるには『概ね安定している』以上を求めるため2点」とか、次の「定款や会社概要等に図書館管理運営を掲げている団体が望ましいとして1点」とか、32点というのが市川の図書館の評価とはならないと思う。これは先日の常任委員会の説明と食い違っているのではないかと思うが、お答えいただきたい。
○中央図書館長 今委員からご質疑のあった評価基準が、表で言うと中央から右側の評価基準値根拠ということで、今委員にも読み上げていただいたが、これが各評価基準点を入れた根拠である。これは私どもの市川駅南口図書館の担当職員がこの根拠に基づいてつけた点数が評価基準なので、その合計が32点ということである。この評価基準における合計点数が、市を判断した場合には32点になるということでお答えしたつもりである。
○桜井雅人委員 私が先日聞いたときは、応募業者との比較でなく、市川市の図書館と比べてどうかということで、市川の図書館は何点なのかと聞いたときに、評価基準の32点だという答弁をいただいたし、ほかの人もそう受け取ったと思うが、ちょっと食い違っている。
 私が何を聞きたいかと言えば、12月議会で市川の図書館が従来行ってきたサービスと同等以上のサービスが期待できると言うので、では市川は何点なのかというのがないと、同等以上というのは言えないと思って聞いたのである。その点はどうなのか。私は市川の今の図書館の点数がわからないと、これは比較できないがいかがか。
○中央図書館長 繰り返しになるが、この表の評価項目を評価観点、評価基準に基づいて私どもで判断したものが評価基準だから、ずっと同じお答えをしているつもりである。
○桜井雅人委員 では、この評価基準から頭を離した上で、市川の図書館と同等以上というのは一体何をもって判断したらいいのか、お答え願いたい。
○中央図書館長 あくまでもこの評価基準で、同等というのは、例えば評価項目4の「公立図書館の管理運営に関する考え方について」は、市の評価基準は2で、候補者も2ということで、これは同等である。そのように1つずつ見ていくと、候補者の点数が同等以上になると思う。
○桜井雅人委員 そういうことが前のときにわかっていればよかったが、今言われて、これをまた1つ1つというのは、もう時間的に無理である。
 こだわるようだが、市川のサービスと同等以上というのは、私としては、市民から見て、今の市川の図書館のどういったところに魅力を感じているのかというところを押さえた上で評価すべきだったのではないかと思う。例えば、12月議会でどのような図書館にしていくのかということでは、「愛称についてのご意見も含めて市民の声を聞いていきたい」。また、「時期については、本条例の議決後、現段階でできる項目で実施していく」とした答弁があったが、結局、今、愛称の募集だけしかされていない。市民の声をきちんと聞いた上で、そうした市川と業者の評価、比較の仕方も考えるべきではなかったのかと思う。特に、現段階でできる項目で実施していくとまで言っていたのだから、これはおかしいのではないかと思うが、その点はどうか。
○中央図書館長 答弁の中では、それも含めて、たしか検討していくという言葉で表現をしていたと思う。
○桜井雅人委員 12月議会の常任委員会の議事録がまだ来ていない。私は、稲葉委員の委員長報告が会議録に出ていたので、それを見たら、正確に言うが、「時期については、本条例の議決後、現段階でできる項目で実施していく」と報告しているがいかがか。
○中央図書館長 現段階でできることということで、愛称についての募集をしたということになる。
○桜井雅人委員 本条例の議決後、現段階でということであるが、愛称の募集は今月である。質疑者は愛称について聞いたのでなく、どのような図書館にしていくかということで質疑している。やはりここは問題があったと思うが、お答え願いたい。
○中央図書館長 あのときには、特に愛称についてということで要望があったと受けとめている。
○桜井雅人委員 これは議事録がないので、だれの質疑だったのか、私もはっきり言えないが、たしか議会ではプリティ長嶋委員が愛称のことも取り上げていたと思うが、そうではなかった気がする。はっきりしないので、これはいいが、いずれにしても、市川の図書館と同等以上というのであれば、市民にとって納得できるものとするためにも、やはり意見は聞くべきだったと思う。
○宮本 均委員 新しい資料と先にいただいていた管理者募集要項、両方を使って何点かお尋ねする。
 新しいほうで資料2、評価項目が1からずっとあるが、その6、「市川駅南口図書館の特徴を活かした新たな事業提案について」ということで、評価内容にもいろいろ書かれているが、募集要項の次の管理者運営仕様書の1ページの下から始まって、2ページにかけての(1)から(5)が新しい事業提案ととらえていいかと思う。指定管理者ではなく独自でやった場合、(1)から(5)の中で、当面はできそうもなかった新しいサービスというのはどういうところになるのか。逆に、指定管理者であるから、これとこれが可能になったとか、そういう違いがあれば教えていただきたい。
○中央図書館長 資料2の評価項目6の一番右側、指定管理者候補者の評価内容に書いてあることでお答えさせていただく。(1)駅前情報拠点として「セミナー実施やデータベースの有効活用等」のセミナー実施というのは、私どもでは、もしやるとしても考えられなかったと思う。それと、ICタグで自動貸出機という点は私どもでもできるが、提案の中には、ICタグをさらに新しい利用券と絡めての提案があった。もう1つ、有料データベースで私どもは数的に言うと10種類ぐらい準備の予定があったが、それにプラスして有料データベースを追加で提案してきた。それと、最後のほうにある健康に関したセミナー、イベントをタイムスケジュールに乗せて提案しているが、これらについても私どもでは考えられなかったというところである。
○宮本 均委員 ICタグの利用というのは、たしかことしから3カ年で使っていくという事業だったかと思うが、ICタグの利用に関しては、ここがまず始まりになる。ICタグのシステム自体は市川市独自のものを使って、ICタグの取りつけ作業とか運用、要は蔵書管理をするのは指定管理者ということである。今までは休館日を設けて、人数を集めて蔵書管理で除籍とかをやっていたかと思うが、ICタグを使って、1つはそれを効率的にという部分があるかと思う。この業者は、ICタグの利用はほかのところでもやられていたのか。
○中央図書館長 ICタグについては、たしか千代田区で利用していると思う。それと、今お話のあった蔵書点検期間ということで、中央図書館については、毎年2週間ぐらいの期間をいただいている。この蔵書点検期間については、まだはっきりとしたものは出ていないが、相当短い日数で期間を設けると聞いている。
○宮本 均委員 司書の経験年数云々は、館長が何年とかスタッフで何年とか書いてあるが、多分皆さんが心配されているのは、市川市の特徴、事情がわからないので、経験者であっても的確な答えが出せない、また資料収集に関してもできるのかという心配はあるかと思う。そういった場合に、こちらの中で館長候補は5年か6年か経験年数を有するということで、これはさすがに大したものだとは思うが、その前提として、市川市で図書館を新しく1つふやすということになる。そうなったときに、当然公立図書館の現状は、年々ふえ続けているというところはあるかと思う。市川市でも同じような状況で、ふやしていこうということはありがたいが、ふやす上で一番困難な事柄は何だったのか、その辺を聞きたい。特に館長が現場を抱えながらやっている中で、新しく人員を確保するときに、当然、経験者はいるかどうかというのも大きな問題になるかと思うが、一番大変だった点というのは何だったのか。
○中央図書館長 新しい図書館ができるという計画があって、12月議会でもその経過についてはお話ししたと思うが、現場サイドで考えること、それと市全体の状況ということで、こちらの考えている案については、こういう点だからだめとか、そういういろいろなやりとりがあった中で、なかなかこちらの望んでいるような方向に行かなかった。最終的に指定管理者という方向性が決まったということはいいが、これは個人的な感想になるが、その過程で大変だった。
○生涯学習部次長 今回の指定管理については、当初、直営でいこうという考えがあったことは皆さんもご承知のことだと思う。その中で指定管理に変わってきたのは、1つには市川市として労務管理、人的な問題が一番大きく作用したところである。図書館は、皆さんもご存じのように、経験年数のある人がどれだけ集められるかというのが最大の課題となっている。そういったところで一番苦労したのは、やはり人の交渉である。市の職員として直営で採用するにしても、今は年齢撤廃になったから入ってくるかもしれないが、司書枠という形で採れるのかどうかも1つの課題になっていたし、実際にそういう人が手を上げて来ていただけるのかというところも1つあった。やはり一番大きいのは、オール市川として労務管理を含めて人事管理の中で、直営から指定管理、指定管理であれば、人材等を多く抱えている民間企業のほうがより優秀な人たちを集められるだろうというところも作用した。これにはいろいろご議論のある方はいらっしゃるが、そういう動きの中で、人集めが一番苦労したところである。
○宮本 均委員 仕様書のほうで特記事項に関してお尋ねする。仕様書の8ページ、3の貸出返却業務の最初の特記事項に「貸出返却作業は正確かつ迅速に行う(例えば、貸出を待つ利用者が3人以上にならないように注意する)こと」とある。これは指定管理者の頭数によると思うが、時間帯による配置は全時間帯で隈なくできるような体制になっているのか。
○中央図書館長 提案書の人事配置等を見ると、その辺は経験があるということだと思う。私どもから見ても、新しい施設なので予想の範囲であるが、込むと思われるところにはそれなりの人を充てている提案書を拝見している。
○宮本 均委員 次のページの5のレファレンス業務の特記事項に「回答不能若しくは不十分と思われる事案は委員会に速やかに調査依頼すること」とあるが、レファレンス業務が図書館の評価の大きな点になるかと思う。指定管理者のほうで出さなければわからないということは十分予測がつくかと思うが、本当に出していただけるのか心配である。その辺のチェック機能などと言うと原則無理かもしれないが、私が一番気になるところは、先ほど言ったICタグとレファレンス業務が果たしてできるのか、回答不能の場合はきちんと調査依頼をかけてもらえるのかというところであるがいかがか。
○中央図書館長 ただいまの件については、これが議決されれば協議に入るので、その中で、私どもでも、特にレファレンス等については慎重に協議をする事項と考えている。もちろん実際に調査依頼が来るということを信用はしたいと思うが、万が一そういう場合は、恐らく利用者から市に対してのアピールが来ると思うので、そういうことでも把握できると考えている。
○宮本 均委員 今回指定管理者にした場合、経費削減効果が生まれるというところは了解しているが、それに関係して、仕様書の10ページ、特記事項の上から2番目、選書に関しては、指定管理者ではなく市で行うということは間違いないと思う。これが2番目の大きい心配事だったが、この文言を見つけてよかったと思う。私は、市川市の図書館も基礎資料の確保が多分年々難しくなってきているのではないかと思う。全部とは言わないが、指定管理者にして経費削減になった分は基礎資料の確保に使っていただきたいと思うが、その辺に関してはどういう思いがあるのか。
○中央図書館長 ただいまの件については、現在の財政の中で、工夫によって浮いたものについては予算の際にそれなりに見てもらえるという制度もある。館長として、予算要求のときに資料代のアップを要求していきたいと思う。
○寒川一郎委員長 休憩する。
午後5時36分休憩
午後5時42分開議
○寒川一郎委員長 再開する。
○プリティ長嶋委員 私がこだわったのは、ヴィアックスとA団体を比べた場合、提案額はA団体のほうが256万円前後安くなる。評価点数は58.07点と57.67点で、わずか0.4点差である。そこで採点を細かく見てみると、私はAEDとか救急救命ということもタレント時代からずっとやっているが、評価項目21で理解できない採点の結果が出ている。資料3の4ページ、A団体は救急救命についてAEDの取り扱いに関する記述しかなかったのが気になるということで1点。ヴィアックスは救命講習とあえて表現している。だから3点だと。それを受けて委員長が、A団体については確かに云々で3点をつけたということである。
 そこでお聞きしたいのは、AEDの取り扱いに関する記述しかなかったということはどういうことなのか。
○中央図書館長 この議事録から判断するに、「救命講習についてAEDの取扱に関する記述しかなかった」と書いてあるので、A団体について、救命講習というところの記述がなくて、AEDの取り扱いについての記述しかなかったということだと思う。
○プリティ長嶋委員 AEDの取り扱いに関することと救命講習の違いというのはどういうことだと思うか。
○中央図書館長 救命講習の中にAEDの取り扱いが含まれている。ただ記述として、あえてAEDについてのみの記述であったということだと思う。
○プリティ長嶋委員 あやふやな答えしかないので、本人を呼んでいただきたいということである。
○生涯学習部次長 それは評価表の21をごらんいただくとおわかりになると思うが、まず、F委員は、ここのところの評価基準として、マニュアルが整っていて従事者が救命講習を受講しているという記述があれば3点あげようと。ところが、A団体については、AEDについての取り扱いに関しての記述しかなかった。マニュアルは用意しているとか、職員にはこういう形で体制をとっているとかというところがなかったので、評価点数から言うと、マニュアルか訓練等のどちらかが整っているということで、1点となった。
 選考委員長という形で私が出ているのでお話しする。A団体については、書いてある内容から言うと、そこしか記述はないのだが、ほかの様式等から判断していくと、記述は薄いが、会社組織として十分そういうことは実施しているだろうという判断で、ちょっと主観的なところが入ってしまったが、3点をつけたという形である。
 それで、そうではないだろうということで、各委員が自分の評価について、私は、ここはこういう形で厳密に見たというところがあったので、結果としてヴィアックスについては2.8とか、例えばほかの団体でも平均をとるという形で、選考委員会のこの項目に対する評価になったところである。
○プリティ長嶋委員 確かに私は評価項目21を読んだ。でも、F委員が言っていることとここをあわせても、これが何で3点と1点という差になるのかは理解できない。私は、もちろん市川市の消防局の救命講習経験もあるし、セントジョンアンビュランスのファーストエイドの資格認定証もあるし、AEDの講習修了証もある。そうすると、AED講習というのは、私はずっとやっているからわかるが、AEDだけをやるわけはない。CPRから救命講習を含めてAED講習である。これは表現が救命講習とAEDの取り扱いだけであって、内容的には何も変わらないのに、何で3点と1点になったのか理解できない。今、マニュアルがある、ないと言ったが、それが何で1点と3点の差になったか理解できない。
 これを全部読んでみると、ヴィアックスよりもA団体のほうが規模が大きいし、安定している。やっている仕事の数も多い。だから、伏せ字になっているところは3けたである。B、Cは1けたである。ヴィアックスは2けただから、はるかにA団体のほうが大きい。なのに、わずか0.4点差でA団体が落ちた。その根拠になる一番最後の21のポイントが、私から言わせると同等か、あるいは同じ3点をつけてもおかしくないのに、なぜかここに1点しかつけていない。F委員が言っていることを見ると、とらえ方によっていろいろなとらえ方ができる。例えば資料3の4ページの一番下のF委員の意見、「A団体とヴィアックスは内容の第一印象としてはほとんど差がないと感じた。A団体は他の自治体における実績、会社の安定性、そつのなさ等。しかし、逆に真新しさに欠け、一歩を踏み出すといった所が少ないと感じた」ということは、今までの実績からいけば、むしろA団体は安定しているから、今までの経験上、真新しい一歩をやる必要がないほど実績が十分だと受けとめられるのではないか。なおかつ、その後、「ヴィアックスはA団体よりも実績は少ない」と認めている。「提案内容を見ると民間のノウハウを生かした新しい提案があると感じた」とあるが、実績が少ないからこそ、新しい試みをして実績を残さなければいけないというとり方もできる。0.4点という差は、21のF委員の点数を同じにすれば逆転現象が起こってしまう。0.2点A団体のほうが優秀だと。しかも金銭も250万円ぐらい安くなってしまう。そちらが主張していた58.07点とわずか0.4点差は逆転現象が起こってしまう。だから、21はどうなのかと聞きたかった。
 こんなぐあいに点数をつけていて、A団体がいい、ヴィアックスがいい。あるいは基準点となる自己評価が32点、こういうあやふやな点数のつけ方を出してこれから指定管理をしていったら、本当に市民サービスのアップになるのか、私はそこがとても心配であるが、こういう点数のつけ方をして果たしてサービスアップになるのか。
○生涯学習部次長 今のことに端的にお答えすると、資料3の6ページ、今、1項目だけでいろいろお話しいただいたが、総合的な評価としてとらえた点数の僅差をまずご理解いただきたい。それと、先ほど宮本委員からもお話があったように、市川駅南口図書館については、仕様書で特徴として、ICタグを使ったり、ビジネス支援サービスとか、健康情報とか、地域との連携、そういったところを総合的にやって、今回、市川市としては、滞在型ではなくて立ち寄り型というところで特化した形で市民サービスを提案してくるか、ほかの項目ではそういったところにウエートが置かれている部分もある。
 だから、6ページ目に私のコメントとしてそのまま出ているが、「堅実な内容というよりも市川駅前という特性を活かしたものという点に重きが置かれていた」と。そういう提案がされたのではないかというのが最後の僅差になったところである。確かに今プリティ長嶋委員が言われたように、最大手という中では、読み上げたとおり、そつのない、すごく安定した提案である。ただ、市川駅前という、そこに特化した事業提案については、やはりヴィアックスのほうが僅差でまさっていた。それが結果として僅差となってあらわれたというところである。
○プリティ長嶋委員 確かにトータルで僅差である。トータルで僅差になった大きな点が0.6点差の21であり、資料3の2ページ、下から5行目でF委員が言っているが、これは評価項目6の「特徴を活かした新たな事業提案」に対する点差である。「A団体の新しい提案は□□□□□くらいだったため、2点とした」。これがヴィアックスは3点であり、A団体は2.4点である。ここで0.6点差がついてしまっている。ということは、ほかの3人が3点をつけて、2点、2点というぐあいである。
 F委員は、話の内容から見ると、ヴィアックスよりもA団体のほうがはるかに業績がいいことは知っている。管理している件数も多い。安定したところだと言っている。どなたかは立派な会社だとも言っている。F委員は、この議事録の中では8回ぐらいコメントしているが、どういうわけかA団体に対してだけすごく厳しい。ヴィアックスには3点つけておいて、A団体は提案がこのぐらいだから2点だと。さっき言ったように、AEDの件では、ほかの人が3点つけているのに1点だと。最後の評価項目21、「急病人の発生等への対応について」、トータル2.2は5人掛ければ11点である。11点ということは、ほかの人は最低3人が3点をつけて、1人が2点、F委員だけが1点をつけている。
 そうすると、A団体とヴィアックスのトータルの一番重要なポイントである6と21で、この議事録を読むとF委員だけが低い評価をしているために、トータルでわずか0.4点差でA団体がだめで、ヴィアックスが勝っている。これは歴然とした事実である。しかし、私がさっきから主張しているように、F委員がちゃんとやれば逆転現象になるということであるがいかがか。
○生涯学習部次長 最初のほうの資料3の2ページ目の□□□□□について2点しかなかった。それについては、先ほど館長からお答えさせていただいたが、資料2の2ページ目の6でヴィアックスは3点と入っている。評価内容については、たどたどしい説明ではあったが、(1)から(4)、ビジネス支援であればセミナーを実施するとか、具体的なスケジュールをつけてきたとか、セミナー、イベントについてもきちんと書いて提案をしている。そういったところでヴィアックスについては当然2点以上、評価基準にあるように3点という形でつけている。点のつけ方については、各委員が項目によって厳しい見方をしているところがある。
 そういうことで言えば、9のヴィアックスのコメントにあるが、館長を補佐する職員をヴィアックスは2人提案している。ヴィアックスは、公立図書館経験5年以上と3年以上の2名を提示したがために2点という評価になった。ほかのところでもあるが、これは委員の中でもかなり意見が分かれたところである。片方で3点以上が入っているのだから、3点をつけてもいいのではないか。でも、我々が質疑で求めているのは、あくまでも経験が3年以上なのかどうなのか、そこで求めているから、上をとってつけるわけにはいかないという意見がかなり出た中で、2人つけているのはヴィアックスだけである。ほかのところは1人で3年以上とかという形になっているので、3点という簡単なところであるが、ここはすごく議論が分かれたところである。結果的に、こういうところをほかの項目でも見た。確かに厳しい意見を言う方もいた。それがA団体に限らず、ほかのところでも出ているし、実際に提案を読み込んだ中で僅差になったというところをご理解いただきたいと思う。
○プリティ長嶋委員 だから、それがよくわからない。ある人は3点をつけているし、同じ項目が1点だとか、それを幾ら説明されても、主観だけで点数が決まってしまうのではないか。そうすると、こういう点になってしまうのかと思う。
 そこで、次の質疑は、指定管理者制度導入に当たり、去年の9月ごろから考え始めたようである。私が2月定例会で聞いたとき、前の部長とか図書館長はそういうことを言っていなかったが、何月ごろから考え始めたのか。
○中央図書館長 昨年9月である。
○プリティ長嶋委員 もう1点、そのころ指定管理者制度導入に当たり、図書館でどのような質の向上をしようという話が出たのか、明確な指針があったのか教えてほしい。
 なぜこれを聞いたかというと、今、指定管理者制度を導入している千代田区のヴィアックスの図書館長に、ある大学の図書館学の先生が、指定管理者になったからできたことはあるかと尋ねたところ、指定管理者になったからできたというものは、会員制のサポーターズクラブくらいで、そのほかには1つもない、多分直営でもこの図書館の形はできたと思う、むしろ直営で今までどうしてできなかったのか、お聞きしたいと図書館長は言っている。
 こういう答えが出る前に、この図書館は平成16年から区民や専門業者を交えて、どういう図書館にしようかということでたどり着いて、今、成功だと言われている。一方、さっき聞いたら、市川市は急にこれを考え始めた。多くの失敗例を挙げると、経費削減だけを訴えて図書館運営をやると、この5年間でほとんどが失敗しているということである。その点について、これらの図書館長の言葉などを受けて、本当にサービスアップなのか私は非常に不安であるが、この辺は大丈夫なのか。
○中央図書館長 先ほどの繰り返しになると思うが、評価項目6で挙げているヴィアックスの提案内容等を見ると、図書館側では期待できる内容ととらえている。
○プリティ長嶋委員 千代田図書館の運営の4年間ぐらいの会議録を見ると、いろいろな意見を交えてここまで来ている。区の図書館の係の人たちも意見を言って、市民から選ばれた人たちも言って、大学の先生も言って、ここまで築き上げた。市川は取ってつけたように急に指定管理を導入しようというように見える。しかも、さっき言ったように、あやふやな理解できない数字でヴィアックスになったということが果たして市民のサービスアップになるのか、これが不安なので一言言わせていただいた。
 あと、千代田図書館の成功例の中に千代田区図書館評議会がある。これは市川はあるか。
○中央図書館長 ない。
○プリティ長嶋委員 仮にヴィアックスがこのまま指定管理者になった場合、千代田区図書館評議会の市川型のようなものをつくる予定はあるか。
○中央図書館長 私どもで考えているのは協議会である。ただ、これについては、歴代の市川市の図書館の流れがあるようなので、その辺の歴史を考えて、今回指定管理者が入るので、協議会の設立も視野には入れている。
○プリティ長嶋委員 それは了解した。
 もう1点、指定管理者導入に当たり、失敗例の1つに、民間の柔軟性を導入すると言いながら時間指定をしてしまう。これは指定管理者に指定された運営会社も頼んだほうも、後で大変困る状態になるという経過が出ている。
 そこでお聞きするが、民間のノウハウを導入して柔軟な運営をすると言いながら、どうして時間指定という枠組みをつくったのか。
○生涯学習部次長 開館時間については、あくまでも公の施設なので条例に基づいてつくっていくものであって、当然、変更等については議会の承諾を得ていくことになる。仮に現在設定した時間について提案があれば、次期の指定管理になるかは別としても、協議事項となる。中央図書館も試行を踏まえて今回時間延長という形を条例の中で組み込んだ。指定管理であれば市民、利用者からモニタリングを行って、市民の満足度、いろいろな課題等が出てくるので、そういうものを踏まえてやっていく。指定管理者だから千代田区で実践されてきている内容もあるので、そういったものは今後の中で可能と考えている。
○プリティ長嶋委員 研究発表による時間管理のことであるが、こういう文面がある。指定管理者に仕事を頼んだ場合の問題点で一例を挙げると、何時から何時までが開館時間と指定管理者の契約に書かれてしまうと、柔軟に対応しようにも難しい。開館時間を指定されてしまうと、指定管理者が持っている民であることの強みが生かせない。これは明らかに行政側の勉強不足だというのがある。もしこのまま指定管理をやるのであれば、民間のノウハウを生かすため柔軟な運営をしていただけるのか。
○生涯学習部次長 すぐというわけにはいかないが、事業者との協議を踏まえた中で、条例改正という形で提案をしていきたいと考えている。
○プリティ長嶋委員 千代田区の成功した例で言うと、平成16年度から、成果、役割という点で、どういう千代田区の図書館が位置づけられているのか、構想を考え、民間や専門家の方たちを中心にした議論が4年間ほどあった。そして、指定管理者導入をいきなり進めたのではなく、今もやっているということである。
 具体的に例を挙げるならば、地域の環境をよく考えている。神田町を控えている点、地理的環境における千代田文化資源システムをどう生かすかという議論、千代田図書館におけるパフォーマンスの評価指標設定に関する委託調査などさまざまやって、やっとここまで来ている。これらを受けると、5年間の運営実績などを評価して、しかも指定管理費も毎年のように実績を見ながら決定されている。来年度の予算は今年度よりもふえる予想だということである。だから、評価をして、指定管理費も変えると書かれているが、市川市は3年間、指定管理費は固定なのか。その方法で、市民の皆様から要望があったとき、柔軟にサービスが変えられるのか。
○生涯学習部次長 ご存じのように、指定管理は3年間の指定の中で債務負担を組んで行っている。先ほどお話ししたように、モニタリングでどう見ても市民の皆さん、議会の皆様の賛同が得られるような提案があれば、年度額の変更という形で実施していくことは可能であると考えている。ただ、当然いろいろな協議を踏まえてという形になろうかと思う。
○戸村節子委員 今、プリティ長嶋委員のお話を伺っていて、選考委員長を初め5人の委員の点数が小数点のついている点数になっているが、いただいた資料の9ページを見てもよくわからないので、点数のつけ方について初めに教えてほしい。1人1人の3点とか1点がどのぐらいに反映するのかお聞きしたい。
○中央図書館長 議事録を見ていただくと細かく出ていると思う。5人それぞれがそれぞれの提案書を見て、評価項目1から21までを評価観点、評価基準に基づいて最初に点数をつけた。それぞれが提案内容を確認して、提案書のこういうところを見て私は何点をつけた、評価基準にあるこういうところが出ているので何点ということで、それぞれ点数をつけて、もしそこに考え方の違いが出た場合には平均を出してこの点数にしたため、点数に端数が出てきている。
○生涯学習部長 ちょっとだけ補足する。1人1点がどのぐらい影響するのかというのは、5人いるから、もし4人が3点をつけて、1人が2点の場合、1点というのは0.2の影響力があるという考え方である。それが全体を通した評価項目の点数になっている。さっきプリティ長嶋委員が言った3点をつけて1点だと、0.4の影響があるという見方である。
○戸村節子委員 そこのところで0.2の影響があるということがわかった。
 次の質疑に移る。評価について、もし私の考え方が違っていたらご指摘いただきたい。最初にもらった資料で、市川市の市の図書館に対する評価があった。これは自己評価であると委員会でご説明があったかと思う。私も32点というのは低いと思ったが、項目を見ていくと、特に「法人等全般」のところは公立の図書館を評価するには当たらない項目で、こういった項目をここに挙げて、それを比べるのはどうだったのかと私は思っている。
 また、評価をする者がこの委員ではなくて、別の方の自己評価であるというところも、評価する人の価値観が違うわけだから、ここのところは、市川市の資料を出す中で、例えば「法人等全般」のところを抜いて、下のところは市川市の図書館としてはこのぐらいの評価であるというものを出してしかるべきかと思ったし、これ以上は欲しいという点数のつけ方もあると思う。今回はこれで評価をしたので仕方がないので、この評価については、今後検討していただく余地があるのではないかと指摘をさせていただきたい。私の認識が違っているようであれば聞かせてほしい。
○生涯学習部次長 自己評価というところでつけ加えさせていただく。図書館の職員が基本的なところをつけた。その後、副市長を委員長とする選定審査会に職員がつけた評価点について、こういう形になったという報告をして、その中で承認をいただいた形で、これ以下の提案をしてきたものはだめだという段階を踏んでいる。これは図書館に限らず、ほかのところでもすべてそのような形で、単独の部署で決定されているものではないということだけご理解いただければと思う。
○戸村節子委員 ただ、ここに居並ぶ委員の皆さんが余りに低いのではないかと感じておいでのようなので、これについては内部的によく検討していただければと思う。
 議事録を出していただいたところで、私は、ヴィアックスがすぐれているということがこの資料の中で理解できた。6ページでH委員が、「安い提案額を提示してきた事業者より高い提案額を提示してきた事業者の方が、内容的に高い評価を得ているという結果が出ており、大変面白い結果であると思う」とおっしゃっているが、これを読ませていただいて、ほっとしたので、それも申し上げておく。
 市民満足度全国第4位は、市川市民にとってはうれしい結果であるが、これを読ませていただいて、こういう調査だったのかと思った。図書館の全般的なことが評価されたというよりは、利用者の満足度というか、こう感じているというものだったことがわかった。また、浦安がやけに多いというのも何なのだろうという感じはする。うれしいけれども、市民満足度全国4位についても、こういう側面があるという受けとめ方でいいかと思った。
 指定管理者については、議会を経て、市川市は先頭を切って今回これで突入していくということになると思う。これだけ議論を呼んだし、市川市もどんどん進むということでなく、振り返って指定管理者に向く事業とそうでない事業を、この3年間を通してぜひしっかりと検証してほしい。私も、もろ手を上げて賛成というよりは、これをモデルとして、これでいいという結果が出れば、また、さらに市民のためになるということであれば進んでいいが、そのほかのいろいろな事業についても、こういったものは指定管理者に向くかどうかという議論がたびたびあるので、指定管理者の事業に向くもの、向かないものということとか、そのほかのところで課題になっていたが、市内業者という問題もあるかと思うので、そういったところのガイドラインを、これをきっかけに今後ぜひ市として設けていってほしい。
○稲葉健二委員 今回の議案第84号で決めなければいけないことは、指定管理者がヴィアックスでいいかどうか、是か非かを決めるものであって、それでいくならば、市川市公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例の4項目に準じた形で、それに適しているかどうかをまず判断することが妥当であると思っている。
 まず、市民の平等な利用の確保に関しては、当たり前であって、これができないようなものが参入できる余地はない。物的、財政的、人的能力は、内容を見ていると十分に理解する。問題になるのは先ほどから出ているように同等以上のサービスが可能かどうかで、それが先ほどの評価点でどうこうという部分だと思う。あと先般の委員会の中では、その費用が、市の職員の金額850万円ということの根拠があるかという部分だと思う。
 まず1点目は、指定管理者の選考委員の選定に当たって、どういう条例で、どういう根拠で委員を選んだかを教えてほしい。
 それと、市の職員の年収850万円を根拠にしたことは理解するが、現在、市川市の図書館にかかっている職員の平均賃金で単価を計算すると幾らぐらいになるのか、もし資料があれば教えてほしい。
 それと、先ほど戸村委員が言われたように、資料2の「法人等全般」の項目1、2、3は、市川市と比べる理由はない。経営が安定しているとか、定款がどうとか、業務受託の実績に関して、過去にあり得ないものを評価の対象にしていること自体は、やはり今後検討してもらいたいと思う。
○中央図書館長 1点目の選考委員の選出の根拠、妥当性は、市の公の施設の指定管理者制度の指針の中で指定管理者の候補者の選定に関する事項という項目があって、それにのっとったものでやっている。人数の5人とか、学識経験者、その施設についての識見を有する者で構成するというものである。具体的には、生涯学習部の施設なので、私どもの部で所管する施設の指定管理者候補者選考委員会の設置基準があって、選考委員については、生涯学習部次長、生涯学習振興課長、生涯学習部長が指定する公の施設を所管する所属長、学識経験者、その施設についての識見を有する者ということになっている。
 今回、外部委員2名については、1つは応募者の物的、経済的状況を見る必要があるので、経済的判断については、市でもほかの施設の指定管理者の選考委員を経験されたことのある、市内に事務所を構えている税理士にお願いしたという経緯がある。もう1点の図書館について識見を有する者については、前回もお答えしたが、図書館学の大学教授または准教授にお願いしたいと考えて、大学のゼミの関係で私どものほうに来ている先生の紹介を得て、図書館の情報学の分野で活躍されている大学准教授にお願いし、了承をいただいたという経緯である。図書館学等の分野においては、指定管理者制度に即賛成という方は少ないという状況の中で、今回、大学准教授の方に受けていただいたということは非常にありがたく、選考するについては、事業提案、施設のよい運営について着目して、きちんと冷静に判断をしてもらえるという話があった。
 それと、平成19年度決算での図書館職員1人当たりの人件費の平均額は835万円、平成19年4月1日現在の図書館職員の平均年齢は44.2歳となっている。
○稲葉健二委員 市の職員の基準を850万円に設定して、もしそのまま図書館の今の方たちをスライドして雇用したとしても835万円を基準に考えたとすれば、直営で850万円を比較基準に使ったことに関しては不自然がないと私は判断する。
 次に、評価基準の中で、個人的な意見であるが、ヴィアックスであってもA団体であっても、先ほどの0.4という差は、本来は市川市にとってどちらでもよかったのかと思う。この項目がこうだからこっちだとか、そういう論理ではなくて、これだけ僅差であれば、どちらもいい会社であると私は判断する。ただ、その中で、ヴィアックスの今後の市川市に対するいろいろな事業の提案が非常によかったようであるが、その辺をもう少し具体的にわかりやすく教えていただければありがたい。
○中央図書館長 提案内容については先ほど資料2で申し上げたが、それ以外に、貸し出しの際のデートスリップの裏に広告をとるとか、しおりに広告を載せるとか、そのような提案もあった。民間の会社は研修体制に非常に力を入れている。特にA団体とヴィアックスについては、市と比べても、いろいろな研修体制にすぐれていると感じた。
○稲葉健二委員 資料2の中で、評価項目8の「館長候補者について」、司書資格がないとか、管理職何年以上というのは、市川市は今までやっていなくて別に問題はなかったが、このようにしたほうが質が上がるのであれば、今後市川市もそういう部分が改善されたり、単純にこの項目がすべていいというわけではないが、もしこの評価基準で市川市の点数が足りない部分は今後ぜひ検討して、同じ点がとれる項目で並べるように努力していただきたい。
 問題は、先ほど戸村委員も一部言われたと思うが、3年後に指定管理が1回終わった後、その際も総合評価でいくのか、項目について検討していくのか。先ほど検証という言葉が出ていたが、3年後に対しての明確な考えがあれば教えてほしい。
○中央図書館長 指定管理者については、毎年度モニタリングという制度もあるので、主にはモニタリングを通じて指定管理者全体についての把握をして、3年後、どういう形になるかわからないが、指定管理者制度、あるいは会社の評価というものを正しくできるように私どもも努力してまいりたい。
○稲葉健二委員 今回これで決まったからそれでいいというものではないし、3年後もヴィアックスありきではなくて、それだけ努力をして次の評価で、逆に言うと指定管理がよくなかったということもあるかもしれない。そういうときには、毎年のモニタリングを含めて、きちんと検証した上でやることが、指定管理をしたという市民への責任の最後の部分だと思う。それだけは忘れずにやってほしい。
○宮田かつみ委員 まず基本的なことから伺いたい。公の図書館というのは教育の施設か。
○中央図書館長 教育施設の1つである。
○宮田かつみ委員 指定管理者にした場合の弊害や指摘がいろいろある。議事録の2ページでF委員が、「4社とも教育施設として果たす役割に関する記述はみられなかった」と指摘しているが、このことについていかがか。
○中央図書館長 提案の中に教育施設という言葉がどの業者も出ていなかったと思うので、これについては、これから私どもも業者にその辺をよく指導していくつもりである。
○宮田かつみ委員 指定管理者が限りなく公の図書館として市民にサービスをするという時点で大切なことが幾つかある。まず、公の図書館を教育施設として成り立たせるために、なおかつ経費はなるべくかけないで、要するに最少の経費で最大の効果ということであるが、その辺に対して、「教育施設として果たす役割に関する記述はみられなかった」とF委員は言っている。先ほどプリティ長嶋委員が点数のことで指摘していたが、一番大切な部分が記述として書かれていないということについては、そういうスタンスにないということである。全国で、指定管理者にしたが、トラブルがあってやめさせたという弊害の事例が出ている。その中で、教育施設としての認識が欠けている部分というのは、通常の商売としての認識でこれに応じている。要するに安いか高いかということになるわけであるが、選考委員長を務められた次長は、そのことについてどう思われて審査をしたのか。
○生涯学習部次長 これは提案書の中に教育施設としてどのように考えているのかという記述がなかったということである。教育施設として果たす役割に関する記述が提案書の中にきちんと書き込まれていなかったとF委員は判断した。同時に、参考資料という形でカタログ等々をつけてもらっており、それは公表されているが、そういったもの等を見ると、教育施設とまでは書いていないが、教育、文化という表現で、パンフレットの中には、こういう形で図書館に取り組んでいくという記載はあった。
○宮田かつみ委員 資料3が間違っていないとすれば、F委員が言われているのは、評価項目4、「公立図書館の管理運営に関する考え方について」は、「4社とも教育施設として果たす役割に関する記述はみられなかった」ということである。私は、提案書に書かれているか書かれていないかということを1つも申し上げていない。先ほど館長が最初にお答えになられたように、公の図書館は教育施設であるという認識のもとに、市が図書館を運営されているという認識は確認させていただいている。その認識のもとに、審査の基準として、教育施設として果たす役割が、こちらから言っている、言っていないにかかわらず、4業者がなかったということは事実なのではないか。事実か事実でないかということだけでお答えいただきたい。
○生涯学習部次長 教育施設という言葉を入れての記述はなかった。それは事実である。
○宮田かつみ委員 3年ごと、あるいは1年ごとに検証していった際に、全国で指定管理者に委託した場合の弊害がある。事例で出ているものについては、例えば奈良県の何とか村で2005年4月に経営が破綻した、あるいは北海道帯広市で職員の給料を払わなくてトラブルになって指定を取り消した等々いろいろなことがある。今、トヨタ、日産、ソニー等の大型会社がかなり急激に経営不振になるという事実がある。損か得か、通常の株式会社としての利潤を追求するという次元でここに臨むか臨まないかという観点で審査をするということは大変重要かと思って、私は、館長とか選考委員長を務められた次長に確認をさせていただいた。その辺についてのご認識は考えられて審査をされたのか、再度次長からお答え願いたい。
○生涯学習部次長 その辺は十分考えている。確かに今言われたように、トヨタ、日産もあすはわからぬということを言ってしまえばそうなのかもしれないが、この4社の中でも、経営状況の点数を見ていただければ、ヴィアックスについてもA団体についても、その実績等々はある。奈良県とか、ほかのところではそういった事例があったというのは私もホームページ等で見て、危惧している部分はある。ただ、そういったところはモニタリング等できちんと把握していかなければならないと考えている。
○宮田かつみ委員 先ほど伺ったように、市は、まずこの施設は教育施設であるという認識はある。応募された事業者が教育施設として果たす役割については何ら触れられていない。そういう考えを持たれている方々が、指定管理者を依頼した3年間やっていただけるという根拠はどこにあるのか。
○生涯学習部次長 1つには、今回の提案書、仕様書を踏まえて、今後進めていく協議の中で定める協定書である。もう1つ、資料2の1ページ目で「公立図書館の管理運営に関する考え方について」ということで伺っている。その中で、確かに記述としての教育施設という文言はなかったが、評価内容にも書いてあるように、ヴィアックスは、公立図書館の役割と基本理念については図書館法等を引用して記載している。
○宮田かつみ委員 それはおかしい。議事録で例えば定款に触れて選考委員長、准教授がいろいろ言われている。定款に項目として図書館とある。私はそれだけでいいと思っているが、ヴィアックスを選んだ1つの理由が、細かくいろいろ書いてあるということを理由にしてヴィアックスにいい点をあげている。会社が経営不振になったら、弊害の事例があるように、その指定管理者はできなくなってしまう。それができるかできないかという判断は、全国のいろいろな事例を見てみると、例えば人件費の問題等が具体的に出ている。月給12万円とか時給幾らとかというのだと、言い方は悪いが、図書館としてはレベルの余り高くない、教育的な考え方でない人たちが集まってくるから、どうしても図書館としての質が落ちてくる。また、難しいという書き方もされている。選考委員長を務められている次長は、その辺をきちんと確認しながら選ぶ必要があると思うが、今の答弁からしても、そうは選ばれていなかったということになると思う。
 経営的に根拠があるということであれば、私も見させていただいて、A団体はかなりいいと思う。ヴィアックスはほとんど変わらないと言うが、税引き後の経常費の割合は幾らだったのか。それが経営的に安定しているという1つのもとなので、今、選考委員長がはっきり言い切った根拠は、そういうことでお示しいただけるか。
○生涯学習部次長 経営状況については、先ほどお話しした専門の税理士に内容を詳しく見ていただいた。見方等についても、このような形で見てほしいとお願いした。経営的に安定した状況にあるというのは、私も専門家ではないので、そこまで詳しく見ていない。そういったものは、選んだからには今後きちんと検証等をしていく必要があると考えている。
○宮田かつみ委員 確かに浮ヶ谷次長はそういう点での専門家でないということは私も存じているが、選考委員長の責任として、経営が安定的かどうかというのは、例えば税理士なり公認会計士に聞けばいい。その数字に当てはまっているかどうかというのは、選考委員長の責務としてあるのではないかと伺っている。次長にそういう知識があるかないかよりも、自分のことだったらそういう基準で見るのではないかということを伺っているので、お答え願いたい。
○生涯学習部次長 その点に関しては若干欠けていたと思っている。
○宮田かつみ委員 そのような形で答弁があったことは、きちんと議事録に載せてほしい。
 それから、この評価をするときに、ヴィアックスについては館長不在の時間帯がある。全国的な市町村での弊害の中で、館長不在の時間帯にいろいろな相談事があったときに、例えば館長の右側にいらっしゃる女性の方みたいに適宜きちんと対応していただける職員がいれば別だが、一般的な考え方とすると、正規職員ではない人に任せていると、そういう問題が起きたときに往々にしてトラブルになると言っている。そこは指摘をされているのに、点数的にはぐっと落ちていないことについて、館長にお答えいただきたい。
○中央図書館長 提案書の中でローテーションの表があって、その確認で館長不在という時間が30分あったので、それについては、今後の協議の中でそういうことがないように指導をしていく。
○宮田かつみ委員 私は館長がずっといなくてはいけないということを言っているわけではない。休憩もあるし、私用で休まれるときもあれば、用足しで出かけられるときもある。そのときに、館長の横にいらっしゃる優秀な女性みたいな方がいらっしゃればいいが、一般的にいらっしゃらないから、そういう問題が地方で出ていると私は思う。それを選んでしまってから、あなたはこうしなくてはいけない、ああいうふうにしなくてはいけないと言っても、そういう気持ちがない人だったらそのことが履行できないのではないか。選ぶときに、そういうこともきちんと担保して選ばないとまずいのではないかと申し上げているので、お答えいただきたい。
○中央図書館長 当然、館長不在のときには副館長みたいなものを置くような体制になっているので、その辺はこれからきちんとやっていきたい。
○宮田かつみ委員 今、我々は、皆さんが選んだ指定管理者を委員会で承認し、議会でさらに確認して議決しようとしている。だから、そういうものが担保できているかできていないか、公の施設の指定管理者としてどうなのか、指定管理者にして問題がなければいいが、全国的にいろいろな問題が出ていて、市川の場合には問題がないのかを確認している。今の館長の答弁は、選んでからこれからやらせるということで、やらせる根拠はどこにあるのかと言ったら、副館長がいるということで、その人たちが大丈夫なのかどうかということを確認している。また、あなた方が選ぶときに、そういうことは大丈夫だということは、何をもって言えるのかを伺っているわけだから、そこをきちんと答えていただきたい。
○中央図書館長 ヴィアックスの全体的な人事配置が非常に柔軟に対応できる状況を持っていると把握している。
○生涯学習部次長 資料2の項目9で、先ほどちょっとお話しさせていただいたが、館長を補佐する職をヴィアックスは2名提案している。提案書の中には、2名の副館長を置いて、なおかつ館長を置いている中で、30分事務室にいない空白の時間が出ていたということである。これについては、今後協議をして協定を定めていく中で、館長補佐職2人をずらすなりして空白の時間がないようにという申し入れはできる。向こうから提案があったことに対しての修正という形になる。
○宮田かつみ委員 営利を目的として、請け負ったらその中でいかに利益を出すかということを考えるのが民間の会社である。市民のために本の種類だとか、量だとか、サービスをする職員のことだとか、そういうことを考えるから教育事業、教育行政になる。そこの違いが大きいと私は思っている。そこの違いが大きいところで、今、次長だとか館長が言われている形でやってしまうと弊害が出ているという資料があると私は思っている。選考する中で、きちんとそういうことがされているか否かを今確認しているが、その辺がどうもあやふやで、困ると、これから指示する、協定書でやると言う。そんなことはわかっているが、そんなものは、相手のやる気がなくなってしまったら、民間の世界は、損害賠償ぐらいはとれるが、逃げてしまう。トヨタでさえ会社が困ったら人を切ってしまう。そういう次元なので、民間の会社というのは公の公務員とは違う。それで生きていかなくてはいけない。その辺の認識が少し不足している選び方だと思う。
 経費の節減についてお尋ねする。先ほど次長から、直営の場合、労務管理、人事管理に課題があるという答弁があった。当時はそうだったが、現在は大丈夫だというような言い方だったが、もう1度それを詳しくご答弁いただきたい。
○生涯学習部次長 労務管理について、直営の場合、現在の図書館の職員体制で市川駅南口図書館をやるには、どうしても職員の増員が必要であるということで、人事当局と話し合いをしてきたが、先ほどお話ししたような理由で、やはりそういうところは難しいという流れの中で指定管理という方向になった。
○宮田かつみ委員 難しいというのは、前回の委員会でもご答弁いただいているように、約1,000万円の差があるということが難しいとおっしゃっているのか。
○生涯学習部次長 経費節減ではなく、職員の採用が難しいということである。
○宮田かつみ委員 前回までの私の認識では、直営でやると経費がかかる。そして一般的には、官でできることは官であるが、民でできることは民に頼んで経費節減して、浮いた分を市民サービスに向けたほうがいいということで、民営化あるいはアウトソーシングという形が今進んでいる。もう1回確認するが、職員を募集しても入ってこないということか。
○生涯学習部次長 そういった職種が採用しにくいというところが1つある。それと絡めて、では市川の図書館をどういう形で持っていくかと考えたときに、指定管理を選択した場合に結果として経費縮減ができてきたということである。
○宮田かつみ委員 当時選考委員長を務められた次長がほとんどを仕切っていられるので、今言っていることは市の言い分だと私は理解する。経費の点で直営でやっても同じで、これから職員を募集して、1カ月以内にこうしなさいと言ったってなかなか難しい面があるが、当初から募集をして入るのだったら直営でやるのか。アウトソーシングが先に出てきているが、経費が同じか、もう少し低くて、職員は募集して雇えるということが確認できれば、直営でやる意思があるのか。
○生涯学習部次長 直営でやるとかではなくて、今回新設の図書館である。新設の図書館で今の市川市のレベルまで行くかどうかはこれから先の議論があるが、そういうところに持っていくということも1つあったので、指定管理という選択をして、経験者が多く集められる候補者を持ってきた。
○宮田かつみ委員 今まで議会の本会議、あるいは前回の委員会があり、委員会で差し戻せば、また議会が委員会へ差し戻すという作業を何回もして、マスコミにまで取り上げられて、いろいろ出ている事柄を、選考委員長を務められた次長は、そんな軽い話で今の指定管理者にしようとしていたのか。
○生涯学習部次長 そういう短絡的な形で指定管理を選択したわけではない。
○宮田かつみ委員 先ほど人が募集できない、人件費が高いということであるが、人が募集できて、人件費が下がったらどうなのかを伺っている。新しい図書館だから指定管理者にすると言っているが、社会教育法の改正で国会でも附帯決議が出ている。大臣まで指定管理者はなじまないと答弁している。そういうことを無視して指定管理者にする意義があるのか。次長がおっしゃっている大義は何か。
○生涯学習部次長 住民サービスの向上が大前提にある。
○宮田かつみ委員 先ほど次長は、住民サービスは現在の公営でやっているほうがいい、早く近づけるということを答弁されている。それなのに何で指定管理者にするのかと聞いている。再度お答えいただきたい。
○生涯学習部次長 今のほうがいいのではなく、今回できる新しい図書館について、仮に新規に職員を採用した場合、市川と同じレベルにまで持っていけるのかというところにはやや議論がある。
○宮田かつみ委員 ちょっとおかしい。新しくオープンするのに、建物も新しくなった、畳も新しくなったから、女房までかえてしまおうという理屈である。表現が悪かったら訂正するが、言いたいことは、一般的には新しい店でも店長は今やっているほうから行くものである。あとは現地で雇ったり、スポット的にはアルバイトを雇ったりする。次長は今、全部新しくしてしまおうと考えているのか。この間現地を見たが、建物は新しい。職員も全部新しくしてしまおうという考えなのか。
○生涯学習部次長 そういう考えではない。今回の市川駅南口図書館は、1つには先ほどお話ししたコンセプトの中で立ち上げていく。すべてを新しくするということではなくて、結果として指定管理のほうが優秀な人材等を確保できるのではないかということである。
○寒川一郎委員長 休憩する。
午後7時3分休憩
午後7時4分開議
○寒川一郎委員長 再開する。
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○寒川一郎委員長 本日はこれまでとして散会する。
午後7時5分散会
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平成21年3月19日(木)
午後5時17分開会
○寒川一郎委員長 ただいまから環境文教委員会を開く。
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○寒川一郎委員長 議案第84号指定管理者の指定についてを議題とする。
 質疑はないか。
○湯浅止子副委員長 まず評価表の評価項目6、「市川駅南口図書館の特徴を活かした新たな事業提案について」、ヴィアックスからの提案で、きのうとりたてておっしゃっていたのは、セミナーと、有料データベースをこちらは10しか用意していないが、追加の提案があったということである。「セミナー実施」とは何のセミナーなのかよくわからないので、ご答弁いただきたい。
 それから評価項目10、「その他の人員の司書資格や図書館勤務経験について」というところで、「司書有資格者又は図書館勤務3年以上の従事者を多数確保できる」が3点とある。市の評価基準が2点、ヴィアックスは満点の3点となっているが、市の図書館の場合は司書の有資格率が65%で、ヴィアックスが83.3%だから3点という評価である。私の持っている資料の市川駅南口図書館指定管理者募集に関する質問及び回答というところで、21年1月14日の質問日に、資料5の指定管理者評価表2ページにおける司書有資格者に関して、現場従事者の司書資格を有する比率については、最低限の目標値はあるのかと聞いた指定管理者に対して、平成21年1月18日の回答で、司書率は設定していないとご返答している。あわせて、司書資格者、勤務経験者多数とあるが、多数とは何割以上を示すのかという質問に対して、同じく1月18日の回答で、具体的に何割以上という設定はしていない。指定管理者が指定施設を円滑に運営するために必要と考える人員を確保していただく必要があるとご回答なさっている。そうすると、今の目標値は設定していない、司書率も設定していないという状態で、ヴィアックスが満点で、市川市が2点、A団体も2点という評価は、評価項目の選定において納得がいかないというのが私の疑問である。まず指定管理者選定評価項目の6と10について、お答えをお願いする。
○中央図書館長 評価項目6は、どんな種類のセミナーかというお尋ねであると思うが、主にビジネス支援、市川の商工会議所とか保健センター、そういう地域の施設と連携してセミナーを開くという計画を立てている。
 評価項目10の司書率については、右側の説明のところに書いてあるが、ヴィアックスは6人のうちの5人ということで、これを率に直すと83.3%になる。6人というのは、ヴィアックスの社員の率を今回求めているので、この数値として83.3%ということで、評価基準の中ではそういう読み方をするということなので、この数字で3点という評点をつけている。
○湯浅止子副委員長 セミナーはビジネス支援とか保健センター等との連携ということで、これは新しい事業の1つであるが、実際にお伺いした市川駅南口図書館では会議室とかセミナーをやるような場所はないので、そこから指定管理者の方が外へ出ていって、こういうセミナーを開くということか。
○中央図書館長 提案書の中では、市川市をリサーチしたのだと思うが、図書館がA棟で、B棟に行政サービスセンターがあり、そこのI-linkルームの利用を考えて、このセミナーを開催したいという計画になっている。
○湯浅止子副委員長 新しい事業と言いながらも、新しくできた場所を利用して直営の市の職員の方々でもできると私は思った。
 評価項目10の司書率は、「有資格者又は図書館勤務3年以上の従事者を多数確保できる」ということで3点であるが、さっき申し上げたように、ご回答の中では数字は設定していないと。出た数字が高ければ、それが数字だという答えである。A団体、B団体、C団体の方々は、設定基準はよくわからないが、司書率を設定していないということならば、「又は」が入っているので、図書館勤務3年以上の従事者が多数いればクリアできるということになる。図書館勤務3年以上の人が多くいれば満点の3点をいただけるのではないか。
○中央図書館長 評価基準には司書率という言葉はないが、図書館運営をするに当たっては、司書率を上げる、人材を擁するという認識があるので、私どもでは、司書がいればある程度の評価をするということで、このような配点になっている。
○生涯学習部次長 若干補足説明させていただく。一般的に電話等による質問のときには、こちらで例えば具体的なパーセンテージを言ってしまうと、その社がそれ以上を入れてくるという形になってしまう。そういうおそれがあるので、あくまでもそれは募集要項とか仕様書を読んで判断してくださいということである。一般にそのようなお問い合わせがあったにしても、その書きぶりとしては、ホームページの中でも回答してあるように、具体的には設定していないとか、そのような書きぶりで出している。それは募集要項とか公表しているものを見ればおのずとわかるはずなので、あえてそこで設定はしないということである。
○湯浅止子副委員長 それは選ぶほうの論理である。応募してくるほうとしては、「又は」とあれば、もう1つの条件をクリアしていればいいのかと思う。図書館だから司書の資格があったほうがいいのは当然であるが、この文章だけで言えば、それはそちら側の論理かと思う。ヴィアックスが83.3%、6人中5人とおっしゃっているが、実際には館長、副館長、そしてもっとたくさんの人数が予定されていると思う。ヴィアックスの職員が6人ということではないのではないか。
○中央図書館長 従事者は延べで19人という形で提案を受けている。
○湯浅止子副委員長 そうすると、2人は館長、副館長ということなので、17名中5名と私は思えてしまう。しつこく言ってもしようがないので、これでやめるが、ただ、算定の仕方がはっきりしない。ヴィアックスの司書率は出ているが、A団体、B団体、C団体はどういう状態だったのかということを知りたいと思う。それはないか。
○中央図書館長 恐縮であるが、その点については、A団体、B団体、C団体から公表は避けてくれという要望を受けている。
○生涯学習部次長 司書率の出し方は、資料2の項目10の評価観点をごらんいただきたい。司書率については、19名で算出するのではなく、項目10は指定施設の従事者(館長及び補佐職を除く。正規雇用者のみ)で司書資格のある者についてのパーセントを出している。ヴィアックスは19人で提案が来たが、A団体の人数は19人でないので、司書率としては変わってくる。そういう比較ではなくて、あくまでもここでは書いてあるとおり従事者に限って出てきて、それを評価基準に合わせて入れた点数という形になる。
○湯浅止子副委員長 さっきやめると言ったが、もう一言、今の評価基準値根拠のところに「市立図書館の司書有資格率は約65%」とあるが、これはどこの市立図書館を指しているのか。
○中央図書館長 全体である。
○湯浅止子副委員長 そこまで広げれば有資格者が65%であるが、中央図書館だけの有資格者だったらもっとパーセントが高いのではないか。
○中央図書館長 はっきりした数字は今手元にないが、施設管理等の職員もいるので、余り変わらないはずである。
○湯浅止子副委員長 選定評価のことはわかった。
 次に、きのうも先順位者から質疑があったが、教育施設だということはご理解いただいている。教育機関である公立図書館は、図書館職員の専門性に基づいて、時の政治的、行政的権力に左右されることなく、図書館協議会の答申や意見を傾聴しつつ、住民の学習する権利を保障する教育機関として自主的に活動することが求められている場所である。教育行政には図書館の自立性を尊重し、その活動のバックアップに努めることが求められているということで、行政のほうでもしっかりバックアップをしなければいけないので言うが、先順位者から、教育施設としての記述がなかったので、彼らは商業ベース、商業的な観点で言っているのではないかという言葉もあった。私の持っている資料にも書いてあるが、ある図書館業務を受託している指定管理者の民間会社の社長が、図書館は民間のノウハウが蓄積されていない分野である、そして、指定管理者にはなかなかなじまないが、無料貸し出しの原則から創意工夫の範囲が限られて、入館者がふえれば赤字になる、全くうまみのない事業だと発言している。ここがちょっと気になるが、入館者がふえると赤字になるということは、利用者が多くなればなるほど人手が要るということで、引き受けた会社は人手を出さなければいけない。限られた予算の中で、19人の予定が25人になるかもしれない。そうしたら当然利益も生まれず、うまみがないという事業になる。もちろん、それを承知で引き受けていらっしゃると思うが、そのうまみのない指定管理の仕事の中で、市川駅南口図書館の利用者はこれぐらいいるのではないか、それで人数を算定してくれということは言わなかったのか。資料を見てもわからなかったので教えてほしい。
○中央図書館長 人数については、平成17年12月定例会で市川駅南口再開発事業について一般質問が出たが、そのときに年間入館者を200万人とお答えしたことがあったそうである。ただ、それから施設内の広さ等が若干変更になったということで、当初の計画より蔵書数も減った。また、市川駅は非常に乗降客の多い首都圏の駅前ということで、その辺を勘案して、貸し出し冊数では50万冊から70万冊、利用者数は15万人から20万人程度ではないかということで予想を立てている。中央図書館の半分ぐらいの数字であるが、これは未確定の部分が多いので、あくまでも予想の数字である。
○湯浅止子副委員長 3万冊の図書館を15万人の方々が利用して、そこに19人で対応するということだから、私が予想するのに大変混雑をする。ICタグが入って貸し出し機があるということだが、そこにレファレンスも入ってくる。市川市はレファレンスが大変多いと思うが、レファレンスもその方々が受けてやるということだから、大変苦しいのではないかと思う。
 そこで、資料1で市正規職員人件費を850万円で算定なさって、指定管理者のほうが市で直営よりも年間1,299万円安くなるという試算をいただいているが、私も人事課の許可を得て、平成20年12月に公表されている職員の経験年数別、学歴別の給料月額、そして給料はここにいろいろなものが入らないので、全部入れて算定したものを出していただいた。そうすると、きのうは835万円という数字が出ていたが、私が直営のほうで計算すると、一般の職員の平均給与は、45歳3カ月の方で月52万円ということで、年収799万9,846円という試算が出ている。45歳3カ月の方で計算しても、共済費やいろいろなものを含めた給与で800万円という数字が出ている。職員5名を全部800万円で計算しないで、例えば45歳の方が1人、40歳の方が何人とやっていくと、職員5名の直営の場合だと5,326万4,000円、指定管理者だと5,277万円ということで、1,000万円の差は出てこなくて済むような形態がとれる。勤続10年の方2名、勤続15年の方2名、勤続20年の方1名と入れても、そんな試算がある。言いたいことは、市の税金だから、市民にとってどっちが安かろうというところを見るのだったら、もっと細かく試算してもよかったのではないか。全員850万円で試算しているというのが私には納得がいかないが、その辺をご返答願いたい。
○中央図書館長 昨日申し上げた835万円という数字は、平成19年度の決算ベースでの図書館職員の平均給与なので、その数字は間違いないと考えている。委員の人事課からというお話であるが、私どもも生涯賃金推計という数字をいただいている。それによると、45歳の方で年収が848万9,078円である。今、委員も共済費ということでお話しされたと思うが、事業者負担分が通常給料の20%から25%かかるという話を受けたので、それを合わせると今申し上げた848万9,000円という数字になるということでご理解願いたい。
○湯浅止子副委員長 そういう細かい数字もわかるが、言いたかったのは、平均年齢でやっていらっしゃるが、もう少し柔軟に、20歳代の方、30歳代の方、45歳、あるいはもっと経験のある方という形でいろいろな組み合わせをしてみて、やはり指定管理者のほうが安いという算定をしていただきたかった。紋切り型に850万円で計算して、相手はこんなに安いという出し方は丁寧ではないということが言いたかった。
 それから、非常勤の方は市川市でお雇いになったほうが多分時間給はいいと思う。ヴィアックスのほうで雇われた方々は、今の世の中の派遣切りではないが、大変安価な雇われ方をするのではないかということを危惧している。そういう意味で、指定管理に関して、もともと私の根底にあるのが反対なので、あら探しになったかもしれないが、お金に関しては、短兵急に850万円、八百何十万円という平均値を生かしたものであるという言い方ではなくて、今言ったように、20代、30代、40代、50代の方々を配置した場合もこうであるという試算の仕方をして、やはり指定管理者のほうが安いというような算定をして出していただくのが選定をする上では大事なことだと思う。紋切り型に1,000万円という言葉ではなくて、その1,000万円の根拠がこうであるということを、もう少し細かくきっちりと出すべきであったのではないか。その結果、指定管理者のヴィアックスがA団体、B団体、C団体の中では高い。きのうも出ていたように、H委員が「面白い結果であると思う」と言っているのは、私は皮肉のように思えるが、そのようなとらえ方をしている。先ほどの司書率のこととか、今のこととか、もう少しきめ細やかにやれる範囲があったのではないかということを言って終わりにする。
○鈴木啓一委員 私は、市民病院でも後継医療法人を決めるときに何点何点と比較してもわからない。市民病院の後継医療法人は、とったのは地域医療振興協会で、物すごく不透明でわからない。我々は関与しないで、選考委員会でやるわけである。資料をもらっても、その人の判定によっては1点だとか2点だとか3点だとか、すごくわかりづらい。指定管理をしようとした発想は、まずどこから出たのか。
○生涯学習部長 指定管理の導入については、12月議会でもその辺の経過は若干お話しさせていただいたと思う。19年6月ぐらいに、まだ規模とか何かは別として、その当時は職員5名に非常勤職員で、直営方式でやったらどうかというものを私どもも行革に提示している。何度も言うとおり、私どもは、指定管理者を導入する以前の基本的考え方は直営、もしくは直営プラス業務委託と考えていたので、その当時としては、我々のごく自然な考え方だと思う。昨年2月ぐらいには、プリティ長嶋議員からもご質問をちょうだいしたようであるが、それは図書館の利用時間などについての質問だったと思う。別の段階では、直営と業務委託のお話を受けているようなことは聞いている。行革のほうの流れとしては、私どもは行革からも、19年の秋に指定管理者制度の導入について少し検討したらどうだということを受けている。昨年、私が部長になってから、5月ごろにいつも市長ヒアリングがあるが、その際にも市長から、指定管理者導入についても直営と並行して少し検討してみたらどうかという意見はちょうだいしていた。それで、私どもは、直営については現場も見ながら、一方、指定管理者導入についても検討していた。指定管理者の検討というのは、去年4月ごろでは120館ぐらいであったが、20年度末ぐらいには百七、八十に上るだろうという見込み、要は五、六十ふえるということで、そうしたら近隣市を含めた指定管理者導入の状況を探ろうということを夏の間検討して、そういう状況の中で、去年9月ごろ、我々事務サイドとしても、1つの考え方として、本格的に指定管理者導入を考えていこうという部としての踏ん切りを決めた。その後は、我々の考え方がそれでいいのかどうかということで、庁内には意思形成機関である経営会議や調整会議があるので、そのようなところで1つ1つチェックだとか指示を受けながら精査を深めて、去年の10月、私どもとしても、設管条例の関係が出てくるので、条例改正をして指定管理者の導入ということを検討した。その後は庁内の流れに沿って議案提案に向けて作業をし、昨年12月に条例改正を行わせていただいた。流れとしてはそういう形である。
○鈴木啓一委員 市長以下、田口部長の前に指定管理者にしようという流れができてしまっている。私もよく視察に行くが、高松の美術館は立派である。私が指定管理者はどうなのかと聞いたら、1社も応募がなかったと。そこの館長いわく、文化事業は応募などない、採算に合わないと。市の補助金がなければ後世に残す文化事業など成り立っていかない。そういう意味からすると、資料に出ているように、3,000ある図書館の中で市民満足度全国4位ということで、直営の市民サービスの行き届いた方向でやろうというのは、私はきちんと把握していなければいけないと思う。その当時は900万円か1,000万円、上がってきたときは1,000万円削減できるということであるが、それは甘いと思う。結局、指定管理者にするには、市民サービスがだめだから、民間の指定管理にするしかないというのが普通なので、市川市は、市川の図書館を目指せと全国の自治体から言われているのに指定管理者にするから、この間も否決されてしまうわけである。ここの委員は、中央図書館も含めてよくやっていると思っている。市の基準点が32点で、片方は57.6点である。今、副委員長が中央図書館のことを聞いたが、中央図書館だけで何点なのか。
○中央図書館長 基準点について、中央図書館だけという評価はしていない。
○鈴木啓一委員 だから基準点や何かでも差異が生じてくるのである。市川の図書館を視察に来て、南行徳図書館を見に行くのか。中央図書館である。そこを目指して各自治体が切磋琢磨してやるわけである。私は、12月16日に議会が終わってから、12月17日に長崎に行った。そうしたら、小川俊彦さんが月に二、三回指導に来ていると言う。市川の議員だということで大歓迎された。長崎の図書館は、書庫から上がってくると相当の冊数がある。それが各分類ごとにコンベアで運ばれてきて、バーコードで分類されていく。それから、10冊ぐらい借りる市民は受付を通さない。10冊を機械の上に置くだけで、ICタグで全部サーッと出ていく。そういう長崎の図書館が市川市の図書館を目指すと言っている。だから理解が得られないで否決されてしまうのである。委員会で否決されて、本会議では可決した。それで指定管理者が出てくる。同じ委員会のメンバーで、指定管理者はもめると思わないか。私は、市川の基準点が32点だったら、33.1点とか32.9点とかで拮抗しているのだったら指定管理者もいいと思うが、市川の図書館が市民満足度全国4位で基準点が32点、指定管理者は57.6点では話にならない。もっともっと行政は頭がいいと思ったが、おかしいと思う。
 宮田委員も財務状況などを聞いていたが、私は一般質問とか議事進行などでこっちまで目が回らなかったので、改めてお伺いする。財務状況、業務委託の実績、36カ所あると言うが、その中で把握しているのはどうなのか。
○中央図書館長 財務状況については、評価項目1にあるが、4団体の提案書で過去3年間の決算書を提出させており、税理士の選考委員の評価も聞きながら、それをそれぞれの選考委員が審査して、ヴィアックスは3点で、安定しているという判断をさせていただいた。
 ヴィアックスの実績は、千代田区ということはお答えしているが、応募書類にどこでやっているという全部の図書館名が載っているので、私どもはそれで把握している。
○鈴木啓一委員 ヴィアックスは設立が昭和48年8月、資本金が8,800万円であるが、売上高、正味財産はどうなのか。
○中央図書館長 正味財産は5億円である。売上高は平成19年度で22億1,300万円である。
○鈴木啓一委員 市川駅南口図書館について留意した点は、ヴィアックスは新しい提案があったと聞いているが、具体的にどういう提案なのか。
○中央図書館長 具体的に申し上げると、セミナー等の開催で、その中には医療情報セミナーとかデータベース活用セミナーがある。それと、おはなし会、読み聞かせコンクールの開催で、場所については先ほど申し上げたところである。ほかには、きょうは何の日コーナー、図書館振興の月及び読書週間などの読書推進活動、それと、これは私どもでもやっているが、おはなし会、読み聞かせの定期的開催ということである。それと、スポンサー支援の取り組みということで、その中には、しおり、ブックカバーに広告を入れるという内容が入っている。それと、自主事業の中でサーチャー教室がある。
○鈴木啓一委員 ほかの団体と指定管理者との差異を聞いている。セミナーなどだれでもやる。市川駅南口図書館の特色を出す留意点を提案してきたと言うのだから、それを聞いている。
○中央図書館長 市川駅南口図書館の一番の特徴ということで、私どもでビジネス支援を掲げているので、商工会議所等のビジネス支援ということである。
○鈴木啓一委員 私も商工会議所の参与をやっているが、研修制度、セミナーなどは常識でやっている。そこの会社だけではない。そういうことを言うと笑ってしまう。
○生涯学習部次長 今ほかでもやっているというお話もあったが、他の提案の中では、そういった具体的な名前が出てきていない。唯一、ヴィアックスについては、きのうもお話しさせていただいたが、市が提供している以外のデータベースをやっていくという形で市川の図書館に対しての提案はしている。それは、ほかの事業者にはない一番大きな点になる。ほかのところは、蔵書等の話はあったが、データベースを提供するというところはなかった。
 そのほかに新しい提案という形になると、きのう館長からお話しさせていただいたが、今、長崎のお話があったように、本にICタグを入れて貸し出しを早くする。それ以外に、実現性については今後検討の余地はあるが、今、市川ではバーコードであるが、ICチップを入れた図書館利用券を独自につくって、それによる予約管理がある。例えば、いすなどが少ないので予約待ちになるときに、ICチップを読み取って、持っている携帯電話にかける。だから、買い物に来たついでに予約をしながら、ほかに行ける。具体性は今後詰めていかなければいけないが、ICチップという形での提案はあった。これはほかの業者にないところである。
○鈴木啓一委員 データベースはきちんとやってほしい。今、そういう時代だから、ICチップを組み込んだ方向できちんとやってほしいのはもちろんである。選定より受託後がはるかに大切だ、市川市と緊密に連携をとって、3年間発展的に実施していきたいと言うが、市は指定管理者にどのように関与するのか。
○中央図書館長 指定管理については、モニタリングという制度がある。当然、モニタリングをするためには、指定管理者の事業内容をよく見なければならないということで、連携を密にする必要が出てくると思う。そういうことで、お互いに連携を密にして、事業の点検等も含めてやっていきたいと思っている。
○鈴木啓一委員 市川市図書館友の会との関連はどうなるのか。
○中央図書館長 友の会の活動については、私どもでああしろ、こうしろという立場ではないので、友の会の方にお任せする。
○鈴木啓一委員 友の会に任せるというのはどういう意味か。何を言っているかわからない。
○中央図書館長 友の会から市川駅南口図書館で今やっていただいている活動をやりたいという希望が出たら、私どもが間に入って指定管理者にそういう話を持っていく。私どもからやってくださいということは言えないという意味で申し上げた。
○鈴木啓一委員 わかったようでわからない。今、中央図書館でも図書館友の会のボランティアの支援で、美化委員会でもレファレンスでもみんなやってもらっている。そういうことを踏まえて、きちんと対応していただかないと困る。
○生涯学習部長 図書館友の会には央図書館でいろいろ活動していただいて感謝している。今回の市川駅南口図書館は指定管理者を導入していくので、この議案が通って、もしヴィアックスがとれば、基本的に指定管理者がまずやって、軌道に乗るまでは指定管理者にやらせる。それから図書館友の会に聞いて、もしその中で活動の場所があったり、希望があれば、指定管理者との協議という形になると思う。
○鈴木啓一委員 この指定管理者は議員をどう思っているのか。3月二十何日に図書館友の会に次長が指定管理者制度についての説明をやるのではないか。
○生涯学習部次長 友の会の方からお話しいただいたのは、指定管理者制度そのものがよくわからないところがあるので、初歩的なところから教えてもらいたいという依頼は受けている。
○鈴木啓一委員 議会の前から次長のそういうチラシが出ている。だから私は硬化するわけである。上條さんが東山魁夷館の地鎮祭をやると言って、まだ議会で請負契約案件が通っていないのにやっている。それと同じようなもので、そういうものはだめである。
○生涯学習部次長 確かにタイミング的にはバッドなタイミングだったということで、当初はもっと早い時期の依頼を受けていた。それと、中身が図書館のことについては、今の時期だからというお話はさせていただいた。そういった中で、直接お話はしていないが、館長を介して、先ほどお話ししたように、指定管理者制度そのものはどういう仕組みなのか、そういう初歩的なところというお話をいただいたので、私は、中央図書館とか市川の図書館の状況云々ではなく、俗に言われている一般的なところということで考えている。
○鈴木啓一委員 ナーバスになっているときに、それは不適切である。東山魁夷館の地鎮祭も、議会で請負契約案件を審議していないうちから議会ロビーで招待状を配っている。副市長だって真っ青である。そんなものは行政としてあるまじきことなのだから、厳に慎んでもらいたいと思う。
 それから、稲葉委員も言ったように、評価表に「法人等全般」の部分を入れ込んでいるのはもってのほかである。比較できる方向でやらないといけないと思うが、その点はどうか。
○中央図書館長 評価表は大きく分けると2つに分かれると思う。1つは、市川駅南口図書館を市が運営した場合にはという観点で点数をつけていく。
○高安紘一委員 1つは、この会社が、このような不景気の中で、いつ、どのようになって倒れるかわからない。行政当局は、万が一倒産してしまったことも想定して考えておられるかどうか。今の情勢では、他人事とは思われないような大不景気である。行政当局は最後の最後まで心配しているから、そういうことも当然考えていると思うが、ぜひそれをご披瀝願いたい。
 もう1つは、図書館には図書館法というものがある。その上には社会教育法があって、精神的な面は先ほど来、微に入り細にわたってご説明をいただいているが、そういう中で大事なことは、教育施設の面から切り込んだ考えがあると思う。そういうことも教えてもらいたい。
○生涯学習部次長 倒産の件について、きのうの流れもあるので私からお答えさせていただく。確かにリスクの高い内容になっている。各市町村が指定管理を始めた当時は、リスクに関しての記述が薄かったというところがあるが、きのうもお話があったように、地方では倒産が出てきているという状況の中で、最近は協定書の中に経営不振とか倒産等になった場合の対応として、指定の取り消しという文言を明文化している。募集要項の中にもその旨を記載させていただいて、応募者には周知を図っている。
 具体的に指定の取り消し後の対応という形になろうかと思うが、例えば違約金とか損害賠償についての協議をするとともに、暫定的に元社員の方とか非常勤の方による直営の運営を行って、新たな指定管理者の募集をして、候補者の選定をして、同様に議会にお諮りして指定管理者の選定という形になる。
○生涯学習部長 今の取り消しの話であるが、もしヴィアックスという形になると、3年間の指定期間になる。この間、私たちは常に注視してしっかりと会社の経営を把握していく。それから、モニタリングという制度があるが、モニタリングの評価委員会には経理の先生もおいでになるので、しっかり経営状況を把握して、ご心配のないような形にしていきたい。
○中央図書館長 図書館は教育施設という観点でお答えさせていただく。今回、各応募者には、事業提案で指定管理者としての基本的な考え方をA4判1枚以内で記載するようにということでこちらから提示をした。その中で、指定管理者として公立図書館を運営する理念などをコンパクトにまとめた書類の提出がそれぞれからあった。ただ、各応募者とも、教育施設として果たす役割について、教育施設という言葉が直接記載されてはいなかったが、例えばヴィアックスについては、指定管理者制度への取り組みを示すとともに、公立図書館の役割と基本理念において、図書館法の精神に触れた記載や、文部科学省の「これからの図書館像」を引用して、図書館が地域の知のインフラとして社会教育、生涯学習の場であることを強く意識した提案になっていると私どもは判断した。
 なお、他の3団体についても、教育施設という言葉はないが、ヴィアックスと同じような内容は読み取れた。
○高安紘一委員 きのう評価項目と基準について整理して言っていたが、わからなくなってしまったので、もう1回わかりやすく教えてほしい。
○中央図書館長 今のお話は、評価項目、評価基準値の決め方についてということだと思うので、お答えする。これらは手続条例第2条の規定に基づいて、図書館司書職を含む担当職員が素案を策定した。その際に、市川駅南口図書館の特徴、コンセプトに基づき指定管理者が管理運営するために必要な項目を洗い出して整理をした。さらに、指定管理者制度を担当する契約課と協議をした上で、公の施設の指定管理者候補者選定審査会の承認を受けている。
 評価項目と評価基準値の設定趣旨についてお答えする。 このつけ方は2通りであるが、1つは市が運営した場合を想定した項目、もう1つが市の体制とは比較にならない項目である。1つ目の項目は、例としては館長職等の配置、あるいは研修の機会等についてである。もう1つの例としては、定款、経済的状況、実績等の項目である。
○高安紘一委員 私は理解がかなったので、質疑はここで終わりとさせていただく。
○寒川一郎委員長 討論はないか。
○鈴木啓一委員 否決だとか継続だとか、これだけ物議を醸したものなので、討論の前に委員長にお願いする。委員長報告に、今後は、指定管理者候補者選定評価表について、「法人等全般」の部分を外すことと、市川市の図書館の実態に合ったものに見直すとともに、市民サービス向上の観点から、毎年度のモニタリングによる検証を適正に行い、3年後の指定期間終了時には、指定管理者制度を継続するのか、または直営による管理運営とするのか、的確な判断を下すよう委員会として要望を付してはどうかと私は思う。
○高安紘一委員 委員長と副委員長が相談して、それなりの考えがまとまればそうすればいい。今の鈴木委員の意見も委員長の判断である。
○戸村節子委員 今、鈴木委員がおっしゃったことは、私が昨日申し述べた意見と全く合致していた。評価表の「法人等全般」を外すということについては、そういうふうな形ではなくて、評価表そのもののあり方について検討していただくような形のほうがいいのではないか。
○宮田かつみ委員 今、鈴木委員、戸村委員が言ったように、特に今回、質疑の中で問題があったのは、評価をする評価表の考え方自体がおかしい。それと、2月議会の前回の委員会に何で最初から今出てきている資料が出てこなかったのかというところは大変残念である。いろいろ聞くと、最初から指定管理者ありきみたいな形で、賛成のための賛成みたいな話になってしまう。理事者側は、きちんと審査できるよう資料を提出する義務があると私は思う。ただ、私としては、ここまで物議を醸した委員会は私の経験の中ではないものだから、皆さんがどうかはわからないが、休憩して雑談めいた話で、もうちょっといい結論が出るような形ができれば、委員長と副委員長にご尽力をいただきたい。そうではなくて、賛成か反対かという形で結論を本会議に持っていくという形であれば、そのための委員会だから、それもやむを得ないと思うが、この質疑を聞いていてもいろいろ問題点があるわけで、この委員会の10人の中で慎重に審査されたものが2つに分かれることはどうなのか。考え方の相違とか、いろいろあるので、最悪の場合はもちろんしようがないが、私が今申し上げているのは反対とか賛成とかではなく、休憩の中で調整ができるものであれば正副委員長にご尽力をいただきたいし、だめであればしようがないというのは当然のことである。そんなような気持ちがある。
○寒川一郎委員長 休憩する。
午後6時32分休憩
午後6時57分開議
○寒川一郎委員長 再開する。
 討論はないか。
〔桜井雅人委員 反対討論〕
○寒川一郎委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○寒川一郎委員長 挙手多数。よって本案は可決すべきものと決した。
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○寒川一郎委員長 また、委員長報告の作成については正副委員長に一任されたいと思うので、ご了承願う。
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○寒川一郎委員長 以上で環境文教委員会を散会する。
午後7時散会

 

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