更新日: 2018年11月15日

平成23年6月市川市議会環境文教委員会

開会

午前11時23分開議
○堀越優委員長 ただいまから環境文教委員会を開く。

議案第6号平成23年度市川市一般会計補正予算(第1号)のうち、本委員会に付託された事項

○堀越優委員長 議案第6号平成23年度市川市一般会計補正予算(第1号)のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
 提案理由の説明を求める。
〔教育施設課長、青少年育成課長 説明〕
○堀越優委員長 質疑はないか。
○かつまた竜大委員 歳出の第10款中学校費で、補修工事費、校舎等災害復旧工事費、これは塩浜中学校の工事費ということで3,000万円計上されている。
今お伺いすると外周の沈下に関連する工事ということである。実は私も塩浜中学校は3月15日に見てきたが、確かに外周が沈下している状況で、それに伴って給水管、排水管、U字溝といったものもひどい被害をこうむっていた。
一方で、今回あの場所も大規模な液状化があった。校庭のひどい液状化の状況を私も見てきたが、いろいろ調べたところ、液状化があのような形で大規模に起きた場合、建物本体においても、構造そのものにおいても、いわゆる外周だけではなく、液状化によって大きな空洞ができる。それによってパイル、くいが浮くような状況があるということで、しっかりと補修をしないと非常に怖い。もしその後余震等があると、場合によっては建物が倒壊する可能性もあると聞いたが、その辺の対応は、今回の補修工事費3,000万円の中でどういう内容をやるのか、そこを詳しくお伺いしたい。
○教育施設課長 まず初めに、塩浜中学校の工事内容についてご説明する。質疑者がおっしゃられたとおり、学校本体については、ほとんど被害は出ていないが、外周が沈下したことにより、建物と外周につながっている汚水管、U字溝といった給排水設備が被害を受けた。こちらについては、水道管の漏水などは、被害発生後すぐに施設修繕ということで、漏水箇所をふさぐなりして使用に耐えるような状態にしている。
また、下水管についても、漏水はあったが、施設修繕ということで、今、仮接続しており、今回の補正予算の中身については、本復旧にかかわる経費である。側溝もかなりの範囲で破損しているので、U型側溝の改修を行うものである。
また、昇降口に上る階段があり、一番下が沈下によりかなり段差が広がってしまった。これについても、階段をふやすなり昇降に支障がないように今回の補正予算で対応させていただく。
 もう1点、建物本体への影響であるが、今回塩浜中学校においては、建物は固い支持層までくいを打っているため、建物の沈下はなかったが、逆に液状化により周りが沈下してしまった。この場合、私も専門家ではないが、そういったことも想定され、建物のくいの下の部分が沈下した場合に、何cm下がっても既存のくいに影響がないという設計上の沈下幅を設定している。その辺も含めて、今後調査していきながら対応していきたい。現状、想定される中では特に建物本体のくいへの影響は出ていないと見込んでいる。
○かつまた竜大委員 ちなみに、そういう専門家の方による調査は入ったのか。
○教育施設課長 今回、工事においては当然工事設計も入る。また、下水管にしても地下に埋設した下水管である。
塩浜中学校の場合、塩浜中学校からグラウンドを突き抜けて塩浜小学校に抜けて行徳高校側に下水管が埋設されている。それについても、これからスコープ、カメラを投入して破損状況を調査したり、そういうことでさらに精度の高い補修を見込んでいる。その中で、くいの周りもあわせて確認ということで考えている。
○かつまた竜大委員 了解した。
○堀越優委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 討論はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

請願第23-1号中学歴史教科書採択に関する請願

○堀越優委員長 請願第23-1号中学歴史教科書採択に関する請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○堀越優委員長 意見を求める。
○金子正委員 本請願の紹介議員が基本的に我々の保守系の仲間、あるいはみんなの党の皆さんも入っているということはここにも書いてあるが、平成18年の安倍内閣のときに教育基本法が改正された。自民党にとっても悲願の教育基本法の改正という重みがある。同時に、以降、約5年が経過しているが、新教育基本法になって初めて教科書採択が行われる。この間に新法に基づいて、伝統文化とか公共の精神とか日本人としての自覚、誇りというものが取り入れられたのがこの新教育基本法で、以前の教科書を見ると侵略や進出など、いろいろ話題になっている。
歴史的な評価に対するさまざまな意見がある中で、私たちはよく自虐的歴史観はおかしいという表現もしてきたが、そういうものがかなり見受けられる教科書が過去取り入れられたということで、新教育基本法ができた。教育基本法は国の法律であり、それによって初めて今般教科書採択が行われる。
全般についてはそういう精神であるが、その後、こちらの教育委員会が説明していないというのは、過去、なるほど求めても教科書検定に受かっているのだからそこは踏み込まないのだということで、国民、市民に知らされていないということが機能を果たしているとは思えない、こういう部分であるので、そういう意味でこれは、我々の仲間としては採択という思いでいる。
 同時に、新法ができて国の教科用図書検定調査審議会が国の機関としてあって、それに基づいてしっかりと細則や規則を改定しなさいと提言している。文部科学省は、平成20年以降に具体的な改善をして、文部科学省の初等中等局長名で各都道府県知事あるいは教育委員長あるいは学校の校長に向かって、文部科学省からこういった新法に基づく規則改定が行われたから、これに基づいてしっかりと教科書選択をするようにと、それを各市町村の教育委員会に、あるいは学校に向かって報告するように通達が出ている。
 その意味で、これは右とか左とかというよりは、むしろ国の法律が変わったのでそのとおりやりなさいよと。それから、選んだらそれなりに説明をしなさいと、これは当たり前のことだと思う。そんな意味で、ぜひ採択していただきたい。
○清水みな子委員 不採択の意見を述べる。
 まず、新教育基本法には基本的に反対である。それから、教科書自身は葛南西部地域、市川市と浦安市の2つで採択協議会をつくって、昨年は小学校の教科書、ことしは中学校の教科書というふうに協議会でしているので、私たちもその協議会の公開を求めてはいるが、市議会において教育委員会に勧告をするということについては、やはり協議会があるのであるから、きちんと協議会の中での意見を取り入れていただきたい。
 それから、歴史教科書、公民の教科書が今全国的にも注目されているが、すべての教科書は検定を受けているのであるから、これを尊重しなければならないということに対して、私たちはその教科書を使って採択をしないでほしいという、憲法を軽視したり、過去の戦争を肯定するような歴史の教科書、天皇の記述なども違うし、その点でこの請願については不採択を求める。
○佐藤義一委員 「『頑張れ!日本』の掛け声が全国に満ちている」、そのとおりである。長期的には人材の育成こそ重大、これもそのとおりである。心身ともに健康な国民を育成、我が国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚、全くそのとおりだと私は思う。それは別に反対ではない。
ただ、「法令に基づいた採択をお願いいたします」とあり、法令に基づいた採択がされていないかのような言い方がある。あるいは「教育委員会は教科書採択委員会」、清水委員は協議会と言ったが、協議会があるのか。「採択委員会に全面的に依存することなく、市民に対して公開により採択理由を説明し、質問する機会を設けること」と言っているが、清水委員のような意見もあれば、金子委員のような意見もあって、これは教科書採択委員会がこうだと決めたことは、やはり尊重するということでいいのではないかと思う。
ただ、今のような情報公開の時代であるから、採択理由を説明し質問する機会があっても悪くはないと思うが、何か教育委員会を大分よくないと、今まではどうも教育委員会からこれまでの教育理念や教科書採択の説明を受けたことがないといって、教育委員会を批判している。これは、私は今言ったような右と左の相当な開きのある中で、教育委員会がここで出しゃばらなくてもいいという考えではないかと私は思う。
 最後に、「中学歴史教科書が長年独占的に採択されてきた」とあるが、そんなに採択委員会が一方的に独占的に採択してきのか、金子委員。私は、何よりも紹介議員が納得できない。一方的に市川市議会42人の中の右ばっかりに歩いて、私の、たしかに民主・連合だったから避けていったのかもわからないが、議員は無視されることが一番腹が立つ。私は不採択にしてほしい。
○中村義雄委員 私は、継続でお願いしたい。今佐藤委員からも言われたが、断定的な部分もあり、また金子委員から言われたように、新法になってから平成20年に文部科学省から通達されたとか、そういったいろいろな細かい経緯もあるので、そういった部分をもう1度しっかり勉強させていただきたいということで、継続でお願いしたい。
○かつまた竜大委員 私は不採択ということで発言する。私は先週3階を歩いていたら教育委員会の皆さんとすれ違ったが、教育委員会のメンバーは、そういった意味では幅広く医療関係の方などもおられ、決して教育委員会の方々は偏っていないのではないか。そういう中での教科書採択委員会があるということでは、適正な採択をされているのではないかと私は考えたい。
 確かに、歴史教育の問題は非常に重要な問題だと思う。特に、中学の歴史教育も大事であるし、高校の歴史教育も大事だと思う。最近の大学入試の仕組みはよくわからないが、私がサラリーマンの時代は、新卒の新入社員が選択制の歴史教育という中で、日本史または世界史のどちらかを選択するということで、その両方をわかっていないと、やはり歴史というのは日本史もわかっている必要があるし、世界史もわかっている必要がある。そういった意味では、いろいろと歴史教育に関しても幅広い目で見たらいろんな問題があるのかなということは感じるが、現状においては私は市川においては教育委員会は適正な採択をされていると思う。ただ、2の市民に対して公開していくという部分に関しては、今の時代の中では必要なことかと思うが、ここはもう少しきちんと議論していく必要があるという思いがある。
○堀越 優委員長 ほかに意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 本請願を閉会中継続審査事件とすることに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○堀越優委員長 挙手少数。よって本請願を閉会中継続審査事件とすることは否決された。
 続いてお諮りする。
 本請願を採択すべきものと決することに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○堀越優委員長 挙手多数。よって本請願は採択すべきものと決した。

請願第23-2号「義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書」提出に関する請願

○堀越優委員長 次に、請願第23-2号「義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書」提出に関する請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○堀越優委員長 意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 採決する。
 本請願を採択すべきものと決することに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 異議なしと認める。よって本請願は採択すべきものと決した。

請願第23-3号「国における平成24(2012)年度教育予算拡充に関する意見書」提出に関する請願

○堀越優委員長 続いて請願第23-3号「国における平成24(2012)年度教育予算拡充に関する意見書」提出に関する請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○堀越優委員長 意見はないか。
○清水みな子委員 採択の立場で発言する。教育予算の拡充、7項目を中心にということであるが、私は福島県の南相馬市に現地視察とボランティアに行ってきたが、学校給食もまだままならない状態であり、被害を受けていない中学校に他の4校が来て5校で学習している状況も見てきた。さらに、東日本大震災の子供たちへの予算の拡充もあわせてお願いしたい。1に震災支援策を十分に行うことと入っているが、本当に現地の子供たちの心のケアも含めてぜひ進めてほしい。
○堀越優委員長 ほかに意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 採決する。
 本請願を採択すべきものと決することに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 異議なしと認める。よって本請願は採択すべきものと決した。

所管事務調査

○堀越優委員長 所管事務の調査について、お手元に配付の文書のとおり行いたい。これに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 異議なしと認める。よってお手元に配付の文書のとおりに決した。
 所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越優委員長 異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については正副委員長に一任されたいと思うので、了承願いたい。
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○堀越優委員長 以上で環境文教委員会を散会する。
午前11時59分散会

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