更新日: 2018年11月15日
平成25年12月市川市議会環境文教委員会
開会
○田中幸太郎委員長 ただいまから環境文教委員会を開会する。
現地視察
○田中幸太郎委員長 審査に入る前に、現地視察についてであるが、委員長としては史跡曽谷貝塚用地購入費に関して現地視察を考えているがいかがか。皆様の意見を伺いたい。
○松永修巳委員 私は、本日は1時間以内に終わると見込んでよんどころない約束をしてしまった。現地調査を行うと間に合わなくなるので、私としては突然の提案であるので賛成しかねる。曽谷貝塚の現況はまだ民家が建っているはずであり、そこを買収して一帯の中に含めるということであるから、きょう視察に行ってもどれだけの効果があるか疑問である。その辺、担当理事者から参考までに状況を聞かせていただきたい。
○生涯学習振興課長 今回補正で対象になっているのは2カ所である。片一方が90平方メートルでもう1カ所が130平方メートル、合計220平方メートルである。現地の状況として、2カ所ともまだ家が建っている。今回は公有財産購入費と移転の補償費、補償補填及び賠償金について、当初と比べて実際に実測した結果、及び業者による補償の算定結果に差異が出たので、その分について補正を計上するものである。
○松永修巳委員 今聞いたとおりで、曽谷貝塚全体の事業は進んでいて、今回は民家2軒の立ち退きであり、金額的にも非常に低い。そこで私の考えであるが、興味関心のある方は事前に自分で調査するのも1つの方法と思うし、できれば審査を先に行ってもらい、後ほど散会後に見ていただければありがたい。これは個人の意見であるので、あとは皆さんの意見に従う。
○田中幸太郎委員長 まず、松永委員に私からもお伝えしたい。まず、直前の話で申しわけないが、できれば委員会の運営を重視していただきたい。
もう1つ、この金額については全体的に見れば500万円程度の金額かもしれないが、曽谷貝塚の計画は以前から続いているもので、この計画の中長期的なビジョンを視察に行きたいと私は考えている。
ほかに意見はないか。――現地視察を行うことに異議ないか。
○松永修巳委員 私は欠席させていただく。委員長にお願いするが、こういうことを行うのであれば事前に、今回であれば金曜日にでも打診していただければ対応できたので、そういう点、今後の委員会運営に御留意くださるようお願いする。委員会重視という言葉が出たが、私は委員会を軽視しているわけではなく違和感を感じたので申し添えておく。
○かいづ 勉委員 採決はしないのか。
○田中幸太郎委員長 採決を行う。
現地視察は必要ないとの御意見があるが、挙手によって決する。現地視察を行うことに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○田中幸太郎委員長 挙手多数。よって現地視察を行うことに決した。
バスは第2駐車場に用意してある。早目に帰ってきたいので、5分後の10分には市民課前にお集まり願いたい。
暫時休憩する。
午前10時5分休憩
議案第36号 平成25年度市川市一般会計補正予算のうち、本委員会に付託された事項
午前11時11分開議
○田中幸太郎委員長 再開する。
まず、12月5日の議会運営委員会において、今12月定例会より、常任委員会における一問一答制の導入が決定された。委員の皆様におかれては、質疑冒頭に委員長に対し発言方法を申し出た上で質疑されるよう願いたい。
3つ確認する。全て総括、初回総括2回目以降一問一答、質疑項目を全て述べてから一問一答のどれかを述べてから質疑願いたい。
議案審査に入る。理事者においては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は、職名を名乗った上で発言願いたい。
議案第36号平成25年度市川市一般会計補正予算のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
提案理由の説明を求める。
〔義務教育課長、生涯学習振興課長、社会教育課長、保健体育課長 説明〕
○田中幸太郎委員長 質疑はあるか。
○増田好秀委員 初回総括、2回目以降一問一答でお願いいたしたい。3点お聞きする。
補正予算の6ページ、繰越明許費補正、教育費で信篤公民館のエレベーターを車椅子にも対応させるとのことであったが、この対応というのはボタンが下につけられて、手すりがついているということか。ほかに追加で何かあれば教えてほしい。
2点目は25ページである。第7項社会教育費第2目文化財費、土地購入費と補償金、これは史跡曽谷貝塚のものになる。土地購入のためというのが補正理由になると思うが、まず聞きたいのは、どのように家屋所有者に土地購入を促しているかである。現状どう行っているかと、この2件を買わなければならない理由をもう少し詳しくお聞かせ願いたい。
3点目は7ページ、第9段の学校保健定期健康診断委託費である。内訳は説明でわかったが、このほかに国や県からの補助は特にないということか。
○田中幸太郎委員長 2点目の用地購入、また手順の理由についても、現地視察に行った経緯もあるのでお答えいただきたい。
○社会教育課長 6ページの繰越明許費補正についてお答えする。エレベーターの仕様についてである。委員の言われるとおり、車椅子対応として車椅子の方が車椅子に乗ったまま各階を押せるようなボタンを設置する。そのほか、手すりも設置していく。また、現在考えていることは緊急通報の関係があるので、緊急通報装置をつけることも考えている。
○生涯学習振興課長 曽谷貝塚の購入に関して働きかけということであると思うが、土地所有者に関してはアンケートをとり、売却希望の有無を確認している。今回については、2件とも所有者から家屋自体も老朽化して住まれている方も子供が独立して親だけとなり、保有が難しくなることから売却の希望があり購入をするものである。
公有化については、所有者もこの土地は史跡になっており土地の変更もできないことがあるので、売却以外の方法はないと思っている。
○保健体育課長 債務負担行為補正の追加第9段学校保健定期健康診断委託費のうち、国や県からの補助があるかということであったが、こちらについては補助の対象ではない。
○増田好秀委員 再質疑する。
繰越明許費補正の公民館改修事業費は理解したので結構である。
債務負担行為補正の第9段の学校保健定期健康診断委託費も内訳どおりということで理解したので結構である。
再質疑があるのは25ページの土地購入費補償金で、家屋所有者にアンケートを促しているということがわかった。それでは、ここで買い進めていくということを30年前から事業として進めているが、今後、購入した土地をどのように活用していくのかという点がある。税金を使って買い進めてきたが、30年前と今とでは現状が少し違うところがあると思うので、それも含めてどのように活用していくのかお伺いする。
○生涯学習振興課長 昭和54年に指定してから30年以上たっているが、今後についても公有化を進めていく考えである。活用については、やはり保存がまず第1原則である。その上で、整備についてはある程度の面積なりが公有化された時点で、具体的な整備計画を立てていく形となる。ただ、当面は、まだ今65%という段階であり、今後また何十年もかかる。現在でも年に1回の縄文まつりで、土地の下に影響のない範囲で地元の方に利用していただいている。今後も、目的、公益性があるということの確認をした上で、暫定的な単発の活用については考えていきたい。
○増田好秀委員 今65%ということであったので、それが恐らく70%、80%となって整備計画を立て活用していくことになる。税金を使って活用していくということであるので、80何%は国の負担であるが市も負担していると思うので、整備計画を立てて、より活用していただければと思う。
○湯浅止子委員 一問一答でお願いする。
最初に、7ページの債務負担行為について、学校保健定期健康診断の先ほどの増田委員の質疑でわかったが、もう1点、内科あるいは歯科等の検診の医師への支払いも補正の2,800万円の中に入っているのか。一般質問のときに、医師が大分高齢化していることに加え、1人当たり支払う額が高額ではないかと質問した際、近隣市と均衡をとっているという返答はいただいているが、その辺、来年度債務負担をしながら少しは考えていただいているのか。
23ページの弁護士料について先ほどの説明で理解したが、内容は調停料ということである。100万円の賠償金で53万円の弁護士料と私は理解しているが、その額が本当に妥当なのか。53万円の内訳を教えてほしい。
また、いろいろな意味で保険というか、先生方も何かあったらいけないということで、以前なかったようないじめや体罰で保険に入っていると聞いているが、そういうものの適用は今回なかったのか。
○保健体育課長 内科、歯科の報酬等について債務負担行為に含まれているかであるが、債務負担行為を設定しているのは、先ほど御説明した尿・ぎょう虫卵検査や心電図、脊柱側わん、胸部エックス線であり、内科、歯科はこの中に含まれていない。学校医が内科、耳鼻科、歯科検診を行うが、こちらの予算については新年度予算の中で計上する。
また、予算額については、近隣市と比較してもほぼ同等と考えている。来年度予算についても同等の予算額を要望している。
なお、高齢の医師については、医師会とも相談しながら今後も進めてまいりたい。
○湯浅止子委員 新年度予算の中に入っているということと、6月30日までにやらなければいけないということであるので、いろいろなぎょう虫検査と同じく内科等もしなければならないので、新年度予算で間に合うのか。間に合わないので債務負担行為になっているのか。その辺がよくわからない。
○保健体育課長 内科医等が実施するものについては学校医が行うものであり契約の必要がないが、債務負担行為を設定するものについては、委託業者との入札等による契約が必要になる。4月に入ってからの契約では、既に他市で業者が決まっておりなかなかいい業者が選定できなくなるので、債務負担行為を設定させていただき、早目に入札等を実施して業者を決めていきたい。
○湯浅止子委員 理解した。高齢の医師ではなく、よい医師をぜひ探してほしい。
○学校安全安心対策担当室長 2点についてお答えする。
まず1点目、弁護士費用の53万円の妥当性についてである。算出根拠は、顧問弁護士の定める報酬基準によるもので、これについては従前の弁護士会基準に準拠している。それに伴って執行した。
内訳は、今回申立人の請求額が1,000万円であった。それに対し調停額が100万円ということで、900万円が経済利益となっている。これを基礎額とし、その10%の90万円及び基礎額18万円を加算して108万円、さらに今回は調停の中で解決が図れたので、その3分の2を乗じて72万円、さらに作成する書類が最大30%まで多い、少ないによって変わる関係で、最大30%減額してもらい、72万円にの0.7を掛けて50万4,000円、これに消費税を加えたものが52万9,200円となっている。
続いて、今回の保険の適用等についてであるが、市の中で、名称ははっきりしないが全国市長保険に加入している。ただし、こちらについては傷害についての補償が対象であり、問い合わせたところ精神的な部分に係る慰謝料についての補償は範囲外ということで、適用はされなかった。また、教諭あるいは校長等で個人的に入っている保険については、今回は特に加入していないのでそちらの適用もなく、国家賠償法に従って市で対応している。
○湯浅止子委員 会派の部屋にも今回のいろいろな説明が届いていたが、再発防止というか、二度とないようにということを指摘して終わる。
○戸村節子委員 1点伺う。7ページ、学校保健定期健康診断委託費について伺う。
市川市周辺の他市は随契でやっていると説明があった。本市は21年から入札でやっている。入札にすることによって、債務負担行為の補正を組み、事務的には少し多くなっていると思うが、入札によってどういう効果があったのか。随契と入札の違いについて説明願う。
○保健体育課長 入札については、例えば昨年実施した心電図については6社に指名競争という形でお願いしたところ、3者が辞退し、残りの3者の応札があった。これにより入札金額も一番安い業者で契約することができた。
胸部エックス線についても6者指名競争でお願いしたところ、2者から辞退があり、4者の応札があった。そのうち一番安い業者で落札している。そういった効果があった。
○戸村節子委員 お手元にあるかわからないが、例えば今例に挙げた心電図や胸部エックス線は入札の結果、一番安い業者と契約したということであるが、周辺市ではどのくらいで随契しているのか。市川市ではどのくらいだったのか、単価の違いというか、そういったものがわかれば教えてほしい。
○保健体育課長 他市の随契の金額については手持ちの資料がない。
○戸村節子委員 後でもいいので、やはり入札を行うことにより、事務作業がふえている状況がある中で、どのくらいの効果があったかはしっかりと検証すべきかと思う。恐らくそういったものがあると思うので、また改めて資料等いただければありがたい。
○守屋貴子委員 土地購入費と補償金のところを伺う。
先ほどの答弁で2筆を現地調査をしたところ、公簿面積よりふえたことにより、予算に不足が生じたという答弁があった。細かい話になるが、何がどうふえてこのような補正になっているのか。まず、どうふえたのかということを伺った上で次の質疑をしたい。
○生涯学習振興課長 まず、2筆の公有財産購入費は、予算自体はそれぞれ公簿の面積で行ったが、実際に実測を行ったところ面積がふえた。両方合わせた公簿の面積が209.7平方メートルであったが、実測すると219.56平方メートルで約10平方メートル面積がふえたので、それに伴って購入費が増になったということである。
補償補填及び賠償金であるが、補償の補填の場合は、現地に行き内部の調査を行い、建物の躯体の材質や動産にどういうものがあるかなど、調査をしないと実際の補償の金額は出せない。補償の算定自体については国庫補助が80%ついているが、国庫補助がついたのがことしの5月で、それから現地調査を行ったことから、当初予算と実際の補償額は差異がどうしても生じてくる。それぞれ2つの建物があるが、内訳で言うと、小さいほうでも165万8,000円、当初の見積もりとの差が出る。もう1つも331万8,000円であり、それを合わせて合計497万6,000円の補償金額に差が生じた。
○守屋貴子委員 文化財費を2本一遍に聞いていきたい。
今、国庫補助80%というのは、497万6,000円に対してこれから入ってくるのかがまず1点である。それがいつの段階でどう入ってくるのか、それが伺いたい。
それから、先ほど公有化率65%とのことであるが、今回これが加わると何%ふえてくるのか。まず2点伺う。今後どう進めていくのかも含めてお答え願う。
○生涯学習振興課長 こちらの国庫補助80%の件については、今回の12月補正の歳入に入っている。ページで言うと10、11ページの国庫支出金の6目教育費国庫補助金で481万8,000円とあるが、これが80%分ということで歳入が入っている。
公有化率については、今回購入分を入れると約66.3%になる。
3点目の今後であるが、今66%ということで、今回現地を見ていただいて、まだ中央部に畑や家が建っていたりという部分があったと思う。やはり中央部分がある程度公有化が進まないと、全体的な整備計画はまだ立てられないと思う。今66%であるので、パーセントというのはなかなか難しいと思うが、80%、90%になった段階でその公有化の状況を見ながら整備計画、委員会を立ち上げて整備計画を策定していきたいと考えている。
○守屋貴子委員 大体理解した。残りの部分が市の負担の部分だと補償金のほうは理解してよいか。
それから、今80%から90%の段階で協議会のようなものを立ち上げて検討していくというお話であったが、それは、これからもずっと続けて、いつをめどにどこの段階で計画を進めるのか。その点だけ最後確認したい。
○生涯学習振興課長 先ほど80%は国庫補助で、残り20%は市の負担となる。市の負担の内、今回75%が市債を組む形になる。数字が20%の75%で、残りの部分は一般財源となる。
いつ計画を立てるのかということであるが、中央部の畑とか家の状況もあるので、ある程度80%、90%ほどになった段階で、公有化の状況を見ながら委員会を立ち上げていきたいと思っている。
○守屋貴子委員 時期はいつか決めていないということか。
○生涯学習振興課長 通常のよくある強制的な収用とは違い、文化財保護法では、個人の所有者の所有権なり財産権は尊重している部分がある。今回の2件についても、個人の相続の話や家が老朽化して住めなくなったという個人の状況に応じて進めていく部分があるので、10年後か20年後か、平成何年かというめどは今の段階では言えない状況である。
○田中幸太郎委員長 ほかに質疑はあるか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中幸太郎委員長 討論の発言はあるか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中幸太郎委員長 採決する。
本案を可決すべきと決することに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中幸太郎委員長 異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
所管事務調査
所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中幸太郎委員長 異議なしと認める。
また、委員長報告の作成については、正副委員長に一任されたい。
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○田中幸太郎委員長 以上で環境文教委員会を閉会する。
午前11時47分散会
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