更新日: 2019年12月20日

令和元年9月市川市議会環境文教委員会

開会

                           会  議  概  要
午前10時開議
○久保川隆志委員長 ただいまから環境文教委員会を開会する。
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○久保川隆志委員長 まず、審査に当たっては一問一答制が導入されているので、委員の皆様におかれては、質疑冒頭に私、委員長に対し発言方法、[1]総括、[2]初回総括2回目以降一問一答、[3]質疑項目を全て述べてから一問一答を申し出た上で質疑されるようお願いしたい。
それでは、議案質疑に入る。
 理事者の方々におかれては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は職名を名乗った上で発言されるようお願いしたい。

議案第25号 令和元年度市川市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会に付託された事項

○久保川隆志委員長 議案第25号令和元年度市川市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
 提案理由の説明を求める。
〔生活環境整備課長、指導課長、教育施設課長、青少年育成課長 説明〕
○久保川隆志委員長 質疑はないか。
○長友正徳委員 3項目について、初回総括2回目以降一問一答で伺いたい。
 1番目は、行徳野鳥観察舎整備工事費について。さまざまな事情があり、6,000万円の計上である。この6,000万円は、4ページの繰越明許費補正の2億6,000万円に含まれているのか。
 2番目は、27ページの講師謝礼金の外国人子女等適応支援講師謝礼金について。外国人子女は何人ぐらいいるのか。また、講師に対する謝礼金であるが、講師はどのような人が何人ぐらいいるのか。さらに、適応支援の内容について伺いたい。
 3番目は、カリキュラム・マネジメント調査研究講師謝礼金について。聞きなれない言葉なので、カリキュラム・マネジメントとはどういうことか、調査研究の内容について伺いたい。また、講師はどのような人が何人ぐらいいるのか伺いたい。
○生活環境整備課長 1点目の行徳野鳥観察舎の質疑について答弁する。今回補正で計上している6,000万円は、繰越明許費の2億6,000万円の中に含まれている。
○指導課長 外国人子女等適応事業について答弁する。
 まず、外国人子女が何人いるかであるが、外国人子女は215人である。講師については、通訳の講師として指導課に登録している者、個人登録している者、国際交流協会から推薦を受けて登録している者などがいる。言語は11言語を登録している。
 適応支援の内容については、学校の中で子どもたちの不安や悩みに対して直接相談に応じることで、不安や悩みを解消することや心の安定を図る役割がある。当然、日本語の指導や教科指導において、日本語の説明だけでは理解の深まらない内容を通訳することにより効果的に学習を支援している。また、保護者への連絡もこちらでできるだけ正確に伝えられるように支援している。
 講師の人数は今調べているため、先にカリキュラム・マネジメントを答弁する。カリキュラム・マネジメントについては、各学校では学習指導要領等を受けとめつつ、社会に開かれた教育課程の理念のもと、学校教育目標を実現するために人的、物的な資源を活用しながら、児童生徒、学校、地域の実態等に応じた教育課程を編成、実施し、その取り組みを評価し、改善につなげていくことを通して、組織的かつ計画的に自校の教育活動の向上を図っていくことがカリキュラム・マネジメントである。簡単に言うと、人や物、教育課程を横断的に編成することにより、人的、物的資源を活用して、より教育を効果的に活用することを各学校の校長先生がマネジメントする内容の授業である。
 今回は、市川市が実践研究――実際の効果的な研究をしていただきたいと文部科学省の委託を受け、取り組みの概要を作成し、どのような効果が向上したのかを各学校に普及する。今回は冨貴島小学校、宮田小学校、第一中学校の3校を市川市として指定し、その中で各学校の学校教育目標に向けた、あるいは新しい教育に向けた取り組みについて進めていく。
 どのような人が講師で何人いるかであるが、大学教授が3名である。定期的に2回もしくは3回ほど、指針などについて指導してもらう。通訳講師の言語別の人数であるが、計14名である。
○長友正徳委員 行徳野鳥観察舎の補正予算の計上であるが、繰越明許費で計上するぐらいなら今補正予算を計上しなくてもよいのではないか。例えば12月でも2月でもよいと思うが、そうではない理由は何かあるのか。繰り越すのだから、今増額しなくてもよいのではないか。
○生活環境整備課長 当初、一日でも早い再開のため、来年度早々の開園で計画していたが、今回設計した結果、増額補正することとしたため、今の時点で繰越明許費で計上しておき、一日でも早く再開するためにこのタイミングで補正予算を計上した。
○長友正徳委員 これに基づいて契約変更はすぐ行うのか。
○生活環境整備課長 今回の補正予算が可決された段階で早々に進めていく予定である。
○長友正徳委員 外国人子女等であるが、答弁を伺い理解した。適応支援は、14人の講師が教室に入り、そばに付き添い支援するのか、支援の形態を伺いたい。
○指導課長 学習の形態は2つある。1つは、担任が指導しているところに、個別に児童の横で言語について補助をする。もう1つは、授業中、もしくは授業以外のときに別室で日本語指導や生活指導等を行うことである。
○長友正徳委員 その点は結構である。
 次に、カリキュラム・マネジメントである。なかなか高尚な答弁を伺ったが、具体的に何か例があればよいと思う。人や物、資源を有効活用してカリキュラムを充実させる趣旨、理念はわかるが、具体的には例えば何かないのか。リソースも限られているし、人、物も潤沢にあるわけでもないし、それを有効活用する精神であろうが、何か具体的な例があれば伺いたい。
○指導課長 例えば、今回の実践校が現在考えていることの例を申し上げる。冨貴島小学校では、学びに向かう力、いわゆる学習の意欲をつけさせることを学校の中心とし、言語活動の実践を深めることにより、さまざまな学びが深まるのではないかと言語活動の推進を進めている。そのために研究、国語や読書教育を深め、地域の人や、さまざまな物的、人的な資源を使いながら、学校教育のカリキュラム全体で言語活動が高まるような活動をすることにより、学校教育目標に近づくことを行っている。
 第一中学校では、現代的な課題として、同じように学びに向かう力が落ちているのではないかと想定し、それに向けて何のために学ぶのかを考えるために、地域でさまざまな関連する高校や大学、和洋女子大学や千葉商科大学、国府台高校、教育の機関がたくさんあるので、そのような立地環境を生かし、他校種との基盤の連携を重視しながら、いろいろな活動を一緒に行うことにより、学びを深めていくための教育活動を進めることで、カリキュラム・マネジメントを学校全体で行うことを計画している。
○長友正徳委員 今の説明で大分イメージアップが図れた。
○荒木詩郎委員 1点、一問一答で伺いたい。
21ページの行徳野鳥観察舎整備工事費、今、長友委員からも質疑があったが、これは当初の工期が変更になるのだと思うが、詳細を伺いたい。
 当初予算が可決されたときに、3月24日に地域住民への説明会が行われている。仮に工期が変更になるのであれば、あるいは補正予算を計上するのであれば、住民への説明は改めて行うのか伺いたい。
 3月24日の説明会のときに住民からさまざまな意見があったが、それについて補正予算を計上する議論はされたのか、必要はないと考えていたのか伺いたい。
○生活環境整備課長 まず、1点目の当初予算から変更になる工期の話であるが、このままいけば予定では11月中旬ごろから工事の着工に入る。工事期間として7カ月間を要するので、令和2年度6月中旬ごろの完成予定となる。
 2点目の住民への説明については、今年度8月にかもめ自治会に住民説明会を実施した。
 3点目の住民からの意見については、環境団体や住民からたくさんの意見をもらい、それを今回の補正予算の計上に反映している。
○荒木詩郎委員 今の答弁を伺い大体理解したが、最後の答弁の住民の意見を補正予算に反映している件であるが、具体的にどのようなことが反映されているのか伺いたい。
○生活環境整備課長 大きく2点ある。1点が、野鳥観察舎の機能で、観察の眺望を確保できるようにとの意見、もう1つは、環境学習のスペースを確保していただきたいとの意見である。1点目の眺望については、今回の補正予算で、観察機能の向上を図るための構造の見直しで、観察スペースが曲面であるから平面ガラスで対応するのが難しいので、カーテンウオールを採用し、眺望の確保を図っている。また、環境学習スペースの確保については、例えば小学校の見学で来たときには2クラスに分けるなど、運用面で対応していくと回答している。
○廣田德子委員 2点、一問一答で伺いたい。
 1つ目は、これまでも答弁いただいているが、21ページの野鳥観察舎の件である。外観的には、これまで提示されていたもので進めていくのか伺いたい。
○生活環境整備課長 5月ぐらいに渡したパースの絵があるが、現状では、あくまでまだイメージであるが、おおむねこのような形で進めている。
○廣田德子委員 今回は野鳥観察舎のみの工事であるが、周りに関しては、今後どのように整備を進めていく予定なのか伺いたい。
○生活環境整備課長 周りの近郊緑地全体については、そちらは県の施設なので、将来的には近郊緑地全体の整備を進めていくことになるかと思うが、実際のところ、まだ県といろいろ調整するべきところがあるので、時間的にはまだまだかかる。
○廣田德子委員 わかった。
 もう1点は、29ページの放課後保育クラブについてである。八幡、行徳、大和田の3校については増設でよいか。委託料の移転とは具体的にどういうことか伺いたい。
○青少年育成課長 委託料については、既設の場所にロッカーや什器類を置いているので、それを学校の要望に応じて違う場所へ移転するための経費である。
○廣田德子委員 これは先ほどの3校とは別なのか。それとも、この3校の中で行うのか。
○青少年育成課長 3校をメーンに行う予定である。
○大場 諭委員 2点、初回総括2回目以降一問一答で伺いたい。
 1点目は、29ページ、委託料で家屋等調査委託料は、工事前と工事後について、周辺はどのあたりまで調査を考えているのか。また、調査費を補正予算で計上した理由は何か。
 2点目は、11節の需用費について、施設修繕料でオートロックは具体的にどのような修繕なのか伺いたい。
○教育施設課長 まず、家屋等調査委託については、今回建設する敷地から30mの範囲としている。30mの範囲については、国土交通省関東地方整備局が工事調査等標準仕様書で規定している。調査範囲は、一般的には20mから40mの範囲としている。今回、30mの想定は、過去にこの建設地に伝染病棟の隔離病棟があり、その解体工事のときに敷地内の重機の動きに応じて、近隣の地盤がかなり揺れたため、30mの範囲で設定している。
 また、今回補正予算で計上した理由は、院内学級校舎の工事は設計、調査及び工事の一括発注方式としている。調査し設計をするに当たり、その調査の結果において、今回建てる建物の規模、構造、基礎状況、地盤調査を考慮した段階で、当初予定していなかった地盤改良及び重機の大きさが想定できたため、地盤の状況において近隣に影響が出る可能性があると思い補正予算で計上している。
○青少年育成課長 11節需用費の施設修繕料について、オートロック錠の内容である。オートロック錠は、放課後保育クラブの子どもたちが出入りする昇降口につけるもので、各保育クラブの部屋から支援員がボタンで解錠、施錠の操作をできるようにするもので、部屋から昇降口までの支援員の移動の負担を軽減するため、さらに、子どもたちの安全を確保するためにオートロック錠を整備する。
○大場 諭委員 家屋等調査委託料については理解した。ここは高台なので当然――今回地下はないか。では、水が出る調査ではなく、あくまでも振動の調査と理解した。
 保育クラブは3校ともオートロックの修繕か。
○青少年育成課長 3校ともオートロック錠を設置の予定である。
○松永修巳委員 3点、初回総括2問目以降一問一答で伺いたい。
 1点目は、外国人子女について。215人と答弁を伺ったが、国別の数を伺いたい。また、11言語の内訳も伺いたい。
 2点目は、小学校費、中学校費の使用料及び賃借料の借上料で契約差金が多額と言えば多額、市のほうで大したことないと言えばそうかもしれないが、その原因をどのように認識しているのか伺いたい。
 3点目は、さきほどの大場委員の質疑で、30m以内の対象家屋は何戸あるのか。また、667万7,000円は確定しているのか、それともあくまでも予算の範囲なのか伺いたい。
○指導課長 国別の人数については、学校より要請があった言語別の児童生徒の内訳になるが、通訳に関しては、まず中国語の該当の児童生徒が97名、スペイン語が11名、タイ語が9名、タガログ語が48名、ネパール語が11名、英語が11名、ヒンディー語が7名、インドネシア語が6名、ベトナム語が3名、ウルドゥー語が1名、ポルトガル語が1名、あと派遣できていない言語もある。
○教育施設課長 小学校費、中学校費の使用料及び賃借料の借上料について、エアコンの特別教室冷暖房設備借上料の契約差金について答弁する。まず、今回予算を計上するに当たり、ガス事業者及び大手のリース会社4社から見積もりを事前にとっている。ガス事業者及びリース会社から見積もりをとった金額を参考にして予定価格を設定した。その後、入札においてかなり差額が出ている状況である。具体的に何が原因なのかはリース会社からの聞き取りができていない状況であるが、前例をつくりたいとの一言があったと認識はしている。
 家屋補償であるが、30mの範囲で17カ所を調査対象としている。その全数について、調査箇所は建物外部及び内部の調査を対象としている。ただし、所有者が、外部は見てもらいたいが内部は拒否したいとの意向があれば外部のみの調査となるため、予算の範囲内での調査としている。
○松永修巳委員 最初に言語の関係であるが、詳しく答弁していただいた。これだけの多言語があるが、講師をそろえる見込みはどうなのか。それぞれ特殊な国の言葉だと補充できない可能性もあるが、その辺はどう考えるか伺いたい。
○指導課長 現在、通訳講師14名の具体的な言語別の内訳で言うと、中国語、スペイン語、タイ語、タガログ語、ウルドゥー語、ヒンディー語、インドネシア語、マレー語、英語、ネパール語、ポルトガル語、ベトナム語とかなりの言語をそれぞれで派遣している。ただ、今質疑されたように、全ての言語がまだ十分ではないので、さらに人の配置について研究していきたいと考えている。それ以外の方法でも、ITを使った方法などができないか検討している。
○松永修巳委員 わかった。市の計画どおり補充できることを期待しているので、頑張って補充していただきたい。
 次に、契約差金の関係で伺いたい。毎回のことであるが、当初予算に比べて落札価格が非常に乖離している。低額で抑えられることは結構な話であるが、やはり、これは市全体の話で当初予算計上時に的確な数字を計上していただきたいと常に我々は考える。ぜひその点は考慮して、それぞれの立場で検討していただきたい。これは要望する。
 3点目、最後の問題である。院内学級の建設委託の関係は今答弁されたとおりであろうが、1つだけ答弁がなかった。この数字の範囲内で行うことを確認したい。17カ所の家屋対象区域であるが、17棟、17戸でよいのか。その点を確認したい。
○教育施設課長 今、委員が言われたように、この範囲内での数になる。
 17カ所と答弁したが17戸である。
○松永修巳委員 対象の家屋を把握しているのであろうが、17棟、17件、その表現がはっきりとわかれば確認したい。1つの屋敷に2棟あれば2棟なので、それがわかれば伺いたい。
○教育施設課長 失礼した。17棟である。
○松永修巳委員 了解した。補正予算の計上どおり、しっかり仕事を進めていただくことを要望する。
○大久保たかし委員 3点、初回総括2回目以降一問一答で伺いたい。
 聞き漏らしかもしれないが、保育クラブのオートロックの3校はどこか伺いたい。
 外国人子女の講師謝礼金は80万円計上されているが、仮に1人1万円としても延べ80回しか使えないが、これで期末までなのか。
 行徳野鳥観察舎の6,000万円であるが、これは市長からの指示で、例えばこの中に新たに扉をつけろ、階段をつけろとの指示がなかったのか確認で3点である。
○青少年育成課長 八幡小学校、行徳小学校、大和田小学校の3校である。
○指導課長 日本語指導が必要な外国人児童生徒に対する講師であるが、1回につき2時間で4,000円である。4,000円で80万円は200回になるので、40人掛ける5回で計上している。各学校に5回派遣するとしたら、40人の講師をこの金額で確保できる計算である。
○生活環境整備課長 補正の6,000万円の内訳の中に市長からの指示は特別にはない。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

所管事務調査

○久保川隆志委員長 お諮りする。所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については正副委員長に一任されたいと思うので、御了承願いたい。
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○久保川隆志委員長 以上で環境文教委員会を散会する。
午前10時50分散会

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