更新日: 2020年6月10日

令和2年2月市川市議会環境文教委員会

開会

午前10時開議
○久保川隆志委員長 ただいまから環境文教委員会を開会する。
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○久保川隆志委員長 まず、審査に当たっては一問一答制が導入されている。委員におかれては、質疑冒頭に私、委員長に対し発言の方法、[1]全て総括、[2]初回総括2回目以降一問一答、[3]質疑項目を全て述べてから一問一答を申し出た上で質疑願う。
 理事者におかれては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は、職名を名乗った上で発言するよう願う。

議案第58号 市川市森林環境譲与税基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について

 議案第58号市川市森林環境譲与税基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願う。
○生活環境整備課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査くださるようお願い申し上げる。
○久保川隆志委員長 質疑はないか。
○長友正徳委員 初回総括2回目以降一問一答で3点行う。
 森林環境譲与税であるが、森林といってもいろいろある。どういった森林を対象としていて、市川市にはそれに該当する森林があるのか。
 2番目は、第1条に「施策に要する費用の財源に充てる」とあるが、どんな費用が発生するのか伺いたい。
 基金を設置するとあるが、基金を設置しなければいけない理由は何か。通常の一般会計の歳入歳出では処理できずに基金を設置するメリットは何か。
○生活環境整備課長 1点目、森林の対象の規模であるが、基本的にそもそもの目的が森林の健全な維持で、持ち主がおらず荒れ放題のところを健全に保つ目的があり、規模的に何haの規定はない。市川市にどれぐらいあるかについては、市川市には持ち主不明の森林はなく、森林の持ち主が適正に管理しているので、対象になる森林はない。
 第1条の「費用の財源に充てる」に関しては、法律の第34条に、森林整備に関する施策や、森林の整備を担うべき人材の育成、確保、森林の有する広域的機能に関する普及啓発、あとは木材の利用促進、森林の整備の促進に関する施策等に充てるようにと規定されている。
 3番目の基金を設置した理由であるが、今答弁した使途の中でも、市川市で特に活用する部分は木材の利用促進になると思う。今年度から既に1,800万円の譲与税がある状況の中で、すぐ何に使うとの決まりはないが、まず基金を設置し、木材利用をした公共施設に使ったときにそこに充てる等、柔軟な運用を考えるために基金を設置している。
○長友正徳委員 市川市には対象となる森林はないと伺ったが、そうであれば何もしなくてもよいのではないか。将来そういうものが出てきたときに備えるためか。
○生活環境整備課長 訂正する。対象となるところはあるが、荒れ果てた土地が市川市にはないとの意味である。手入れがきちんとされている。
○長友正徳委員 1,800万円は、国からか。
○生活環境整備課長 国からである。
○長友正徳委員 基金であるからいろいろな収入があり、市税からもその基金に繰り入れすることはあるのか。
○生活環境整備課長 市からの繰り入れはない。
○長友正徳委員 国からの1,800万円を、例えば人材育成や木材振興等に使うのか。今はどう使うか計画を構想中なのか。
○生活環境整備課長 結論からいくと、まだ決まっていない。ただ、目的が先ほど説明した使途に当てたものにしか活用できない。この税金自体も県内でことしからどの市町村も与えられているので、まだ県の中でもガイドラインの中で、どう活用していくかがまだはっきり定まっていないところがある。ただ、目的の使途に合うものに使う方向で運用していく。
○荒木詩郎委員 一問一答で行う。
 今の話にも関係するが、森林環境譲与税について基金を設立し積み立てていく。その財源と使途の関係について、市川市の見解を伺いたい。
○生活環境整備課長 市川市の場合は、これから財政課等との相談になると思うが、公共施設の備品としての木材や建築資材などに計画的に充てていければと現在考えている。
○荒木詩郎委員 今の話だと余り計画的に考えていない気がする。これは森林環境税が導入されて、4年後に住民税均等割の1,000円がこれに充てられて、森林環境譲与税として地方に交付されてくる。市川市の場合は森林が余りないので、まずどのぐらいあるのか、手入れされたものはあると伺ったが、それにしてもそんなに量的にはないと思う。それがどのぐらいあるのかと、それを育てることに使える必要はないならば、森林環境税を市民が納めて、それに見合う譲与税が人口見合いであると思うが、これはどのぐらい将来的に積み立てられることになるのか。そして、それを今答弁された使途に的確に充てる見込みがあるのか、そういう計画はあるのか。地方譲与税であり一般財源であるから、必ずしもこれに充てる必要はない。特定財源的な性格もあるが、どこに使うかは市川市の判断でかなり柔軟に対応できることになる。そういうことを考えるならば、この譲与税が人口見合いで、相対的に地方の山村等に比べてある気がするが、そういうところについてどういう認識を持っていて、どういう財源の使い方をするのか。これからそういう計画をつくる必要があると私は思うが、そういうことも考えているのか。そういう意味での財源と使途の関係について伺いたい。
○生活環境整備課長 使い方の方針については、森林環境譲与税の活用に向けた基本方針や市川市木材利用促進方針の策定をしていくべきかと思っている。これについては、まだ県内でもどこも始まったばかりであるので、その情報収集をしながら策定して、活用していきたいと考えている。
○荒木詩郎委員 理解した。これは県の方針も恐らく大したものは出てこないと思う。これは自治体のせいではない。国がこういう制度をつくり、譲与税で、しかも我々市民から均等割で1人1,000円の徴収が4年後には始まるが、市民が納めた分を市川市がしっかり譲与税として受けて、市民のために利用するとの市川市自身のしっかりとした計画を、県の動向を見極めるのではなく、県はどうせろくなものをつくらないと思うので、市川市自身がしっかり計画をつくり、市民のためにこういう利用をすると市川市自身が発信していく必要があると思うので、整備方針になるかもしれないが、これはぜひしっかりとした計画をつくり、運用していただきたい。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

議案第63号 市川市行徳野鳥観察舎の設置及び管理に関する条例の制定について

○久保川隆志委員長 次に、議案第63号市川市行徳野鳥観察舎の設置及び管理に関する条例の制定についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○生活環境整備課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査くださるようお願い申し上げる。
○久保川隆志委員長 質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

議案第62号 市川市東山魁夷記念館の設置及び管理に関する条例の一部改正について

○久保川隆志委員長 次に、議案第62号市川市東山魁夷記念館の設置及び管理に関する条例の一部改正についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○文化スポーツ部次長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査願くださるようお願い申し上げる。
○久保川隆志委員長 質疑はないか。
○長友正徳委員 一問一答で1点である。
 議案の提案理由で、主な改定は駐車場の使用料を無料にすることだと思うが、提案理由のところで「無料とするほか、所要の改正を行う」とある。その「ほか」については駐車場の使用料無料化以外にどのようなことがあるのか。
○文化スポーツ部次長 基本は、東山魁夷記念館の設置及び管理に関する条例で使用料を無料にすることである。それから、市川市使用料条例が絡んでいるので、東山魁夷記念館の設置及び管理に関する条例と使用料条例が変わるので、金額をなくすことに関してはそこだけがポイントとなる。
○松永修巳委員 一問一答で1点伺う。
 今、あそこの一般車両の駐車場の台数と、大型の観光バスは特に指定していないと思うが、それでよいか伺いたい。それと、無料にすることは遅きに失したと感じている。今、あそこでガードマンのような指導する人がいるが、無料になってもあそこにいるのか。
○文化スポーツ部次長 今、普通自動車は20台、バスは約3台である。警備については引き続き有人警備を行う予定である。駐車場警備だけではなく、管内巡視や展示場の監視も含めて、来年度以降も有人管理とする。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
 暫時休憩する。
午前10時21分休憩

議案第65号 令和元年度市川市一般会計補正予算(第5号)のうち本委員会に付託された事項

午前10時23分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
 次に、議案第65号令和元年度市川市一般会計補正予算(第5号)のうち本委員会に付託された事項を議題とする。
 提案理由の説明を求める。
〔文化振興課長、スポーツ課長、循環型社会推進課長、新クリーンセンター建設準備課長、生活環境保全課長、生活環境整備課長、教育センター所長、教育施設課長、保健体育課長、考古博物館長、中央図書館長 説明〕
○久保川隆志委員長 質疑はないか。
○大場 諭委員 初回総括2回目以降一問一答で行う。
 入札差金について伺う。39ページの環境費、13節委託料310万円は、もともと総額幾らであったのか。入札差金について私が気にしているのは、入札の金額だけで決めていて、これで当初予定した品質、委託の要件をきちんと満たしてくれるのか。差金が生まれることだけが目的になると心配な部分がある。
 同じく自然環境費の委託料でカラス生息調査委託料、53ページの社会教育費13節委託料のSNS活用対応委託料も入札差金があるが、総額は幾らだったのか。活用してクオリティー、品質が保証されるのか。金額だけではなく、入札にどういう考えを持っているのか伺いたい。
○生活環境保全課長 38ページ、39ページ、第2目環境保全費第13節委託料について答弁する。
 初めに大気環境委託料は2点あり、当初の予算額が440万円に対し、決算見込み額が370万円で補正額が70万円である。もう1つ、有害大気汚染物質等のモニタリング調査は、当初予算額726万2,000円に対し決算見込み額が676万2,000円で、補正額が50万円となっている。
 次に、水質関係の委託料である。当初予算額が1,202万5,000円に対し、決算見込み額が1,012万5,000円で、補正額が190万円となっている。
 委託の要件を満たしているかであるが、こちらについては全て指名競争入札としており、専門的な知識、技術を有しており、しかも分析精度のしっかりしている業者を選定して指名競争入札としている。結果については特に問題なく、しっかりとした成果品をいただいている。
○生活環境整備課長 39ページのカラス委託業務について答弁する。予算現額400万円に対して決算見込み額が308万3,000円、補正額として91万7,000円を計上している。費用のほとんどが調査従事者の人件費になる。前回調査分を参考に、それぞれの調査ごとに必要人工を算出し、県が定める労務単価を乗じて積算している。この内訳は、ねぐら調査、分布状況調査、営巣状況調査、こういったものの直接人件費と直接経費で約150万円、諸経費が約210万円、合計360万円に消費税10%を加えたものである。
 つけ加える。契約金額が272万8,000円になる。そのほかに他業務執行予定額があったので、それを差し引いて決算見込み額が308万3,000円となっている。
 調査精度を上げるために、業務の責任者に生物分類技能検定1級の資格を定めている。昨年当期の調査を委託しており、今回と同様に見積もり額も低価格での契約となっているが、その際にヒアリングを実施している。社員に鳥類調査の精通者及び市内在住者が多数存在して自社で調査員を調達でき、諸経費を低価格に抑えられたと伺っている。業務は問題なく行っている。このような諸経費が低価格に抑えられたことが今回の理由と推測する。
○教育センター所長 SNS活用対応委託料の入札差金についてお答えする。総額は656万1,000円であった。委託の要件を満たしているかは、今回この入札差金が出た件に関しては、落札した業者が既に相談のシステムを持っていたため、システムにかかわる料金が少なくて済んだ。内容については、国の相談事業等も受けている経験のある業者であったので、専門の心理士が丁寧に対応しており、子どもたちからの反応も大変よかったと認識している。
○松永修巳委員 補正予算はいつ現在で算出し計上したのか。学校給食回数の減について、これはいつの数字か。コロナの関係で長期の休みに入るが、それらはまたこれからの話でよい。
○保健体育課長 12月1日現在の数字である。
○松永修巳委員 今は1日休んで給食をなくすと、小学校でも中学校でもいいがどのぐらいの減額になるのか。コロナウイルスの関係で長期休暇になり、これから補正予算は間に合わないので、もしわかったら概算で数字を伺いたい。
○保健体育課長 市全体で1日当たりの給食調理業務の支出額は平均で約800万円である。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
――――――――――――――――――――――――
○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午前10時52分休憩

議案第69号 令和2年度市川市一般会計予算のうち本委員会に付託された事項

午前10時54分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
 議案第69号令和2年度市川市一般会計予算のうち本委員会に付託された事項を議題とする。
 審査に当たっては、お手元に配付の審査順序のとおり進めさせていただくので、了承願いたい。
 まず、第2款総務費第1項総務管理費のうち第17目市民会館費、第18目文化振興費、第23目東山魁夷記念館費、第25目スポーツ費及び継続費のうち総務費について並びに債務負担行為のうち第6段から第9段について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べ大幅に変わった点について説明願う。
〔文化振興課長、文化スポーツ部次長、スポーツ課長 説明〕
○久保川隆志委員長 これより質疑に入るが、質疑に当たっては、ページ数、項目を明示してから質疑されるよう願いたい。
 質疑はないか。
○廣田德子委員 初回総括2回目以降一問一答で2点行う。
 予算書の135ページ、講師謝礼金として競技力推進事業は、概要の26ページ、39に新規事業と書かれている。これは下の40、これまで行ってきた夢の教室関連事業に比べてどのように変わるのか伺いたい。
 予算書の139ページ、負担金補助及び交付金、スポーツキャンプ等誘致等負担金で、昨年は1,300万円で、ことしは4,000万円になっている。これはオリンピックがあるためだと思うが、具体的にこれは主に何に使われるのか伺いたい。
○スポーツ課長 まず、競技力向上推進事業は、来年度よりトップアスリートを招いてスポーツ教室を行っていくものである。具体的には、体育協会が行う定期市民教室に派遣して、月1回、年間を通して10回から12回程度、毎月来ていただくことで練習方法等を学んで競技力向上を図る。具体的な種目等については、今後体育協会と調整していく。
 夢の教室はスポーツ教室とは違う観点で、こちらはトップアスリートのほかに著名人の方等が講師になり、仲間を大切にすることや協力することを中心に行っているもので、スポーツとは若干違う。行っている講師はサッカー協会が行っているものでありスポーツ選手が多くなっている。
 続いて、オリンピック・パラリンピックの使途、お金の関係である。今回、キャンプ誘致実行委員会負担金4,000万円を計上しているが、当該年になりブルガリアの新体操チームが市川市に来訪する。そちらに係る経費として約1,800万円程度を充てている。これは、事前キャンプのほか、新体操のマットほかのリース代、練習に係る設備費用もこの中に含まれている。そのほか、機運醸成に係るイベントを定期的に行っていく。一番大きいところではパラリンピックの採火式である。こちらは夏休み期間中に、場所は未定であるが、子どもたちと一緒に市川の火として火をともし、千葉県に持っていき、千葉県で各市町村の火を1つにしてリレーをするイメージになる。このときにただ火を起こすのではなくイベント的に行う形で考えているので、こちらに係る経費、そのほかイベントがあるが、機運醸成経費を合わせて1,700万円程度計上している。
 あとは、オリンピックに絡めて機運醸成を図るために、大会観戦チケットを債務負担で100万円組んでいるが、こちらもチケットをどう活用していくかは今調整している。
 そのほか、バレーボール公式練習会場が塩浜体育館に決定しており、国府台市民体育館にブルガリアチームが来るので、子どもたちに歓迎の花として、年度が明けたら夏に開花する花を1クラス1鉢育ててもらう。それを育ててもらう土、プランター、花の種、苗の代金、そのほか同じく歓迎ののぼり旗を国府台と塩浜に飾るためのポールやのぼり旗台、合わせて4,000万円となっている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 よくわかった。
 最初の競技力向上は、ふだんからその種目に取り組んでる子どもたちに対して指導に入るのか。
○スポーツ課長 基本的にはスポーツ教室の中で行うので、取り組んでいる方になるが、新規の募集もできるので、そのような方たちも参加することができる。あわせて、指導者に対しての講義も考えている。
○荒木詩郎委員 今の質疑に関連して、オリンピック・パラリンピックが来ることに対して、せっかくの機会なので子どもたちにいろいろ選手と触れ合う機会を考えていただきたいと思っている。今の質疑の中で、塩浜体育館をバレーボールの練習会場にする選手たちに対して、子どもたちが花を育てる、のぼり旗をつくることを考えているようであるが、競技前の選手であるので練習が第一であるが、例えば練習風景を子どもたちが見たり、練習前に子どもたちが歓迎するような機会をつくることは考えているのか。世界のアスリートと地域の子どもたち、特に塩浜体育館の前には義務教育学校の塩浜学園があるので、そことの触れ合いについて何か考えているのか。
○スポーツ課長 塩浜体育館のバレーボールの公式練習会場については、市民還元ができるように今組織委員会と調整を図っている。組織委員会にはバレーボールの練習を見せていただきたいと要望はしているが、サイン競技でもありそこの練習に入るとシャットアウトすると伺っている。しかし、練習前のウォーミングアップ等まで見せていただくことが可能か交渉を現在している。あとは、選手たちがバスで塩浜体育館に入ってくるので、そこで子どもたちで歓迎する等いろいろなことを考えているが、セキュリティーが厳しいらしく、その辺も組織委員会と今調整している。
 いずれにしても、塩浜体育館が一定期間閉鎖することもあるので、市民、子どもたちを中心に、いろいろオリンピックに絡めて還元できるように今検討している。
○荒木詩郎委員 結構である。
○長友正徳委員 初回総括2回目以降一問一答で2問行う。
 まず、119ページの12節委託料の下から3番目、永井荷風書斎移築再現委託料について、代表質問でも質問したが、この書斎の広さは約6畳であり、全部を移設するわけではないとも伺っている。一体どの部分を移設するのか。
 2番目は137ページの12節、13節の関連で、当初予算の概要の27ページ、45.スポーツ施設環境改善事業が12節、13節の関連であるが、スポーツ施設、体育館、国府台、信篤の利用申請手続はスマートフォンアプリで既に行っており、それを簡素化するとあるが、まず、12節、13節の項目と27ページについて詳しく伺いたい。それから、スマートフォンのアプリはどのようなアプリで、どういう簡素化をするのか。
○文化振興課長 永井荷風の書斎のどの部分を移築するかについては、現存する6畳間の書斎について、現在使える部材を調査している。その中で、柱やはり、書棚については移築できるのではないかと想定している。
○スポーツ課長 DX関連のシステムについては、まず、このシステムを導入するに当たり、システム構築をしているので、そのシステムの使用料として514万8,000円、そのほか保守委託、健康増進システム利用システム及びパソコン保守業務として69万3,000円、あとはパソコンの賃借料が17万6,000円となっている。それをあわせて全体で601万7,000円となる。
 どのアプリかであるが、基本的に今公共施設のトレーニング室は紙の様式に名前、住所、電話番号をいろいろと書く手間が結構ある。それを、アプリを登録してその情報をスマートフォンの中に入れると、そのページを開いて画面にタッチすることによって、その手間を省いて受け付けができるものになっている。あわせて、それを行って料金を払うと事務の簡素化、統計業務等が一気にできるアプリとなっている。
○長友正徳委員 永井荷風についてはわかった。柱やはりなど移設できるものをすると伺った。床面積は6畳ぐらいになるのか。それとも、部分的ならもっと小さいのか。
○文化振興課長 現在の書斎は6畳一間であり、そのまま移築する予定で考えているので、スペースとしては約5.5m掛ける3.5mの広さで考えている。
○長友正徳委員 体育館の予約システムは、概要によると改修、簡素化をするとあるがどのようなものか。
○スポーツ課長 先ほども少し答弁したが、今は利用する際に住所、氏名、場合により学校名、会社名、種目、人数等を毎回書く必要がある。その手間を省くためのものである。
○長友正徳委員 こちらの読み方が足りなくて、既にあるシステムを改修してより簡素化するのかと思ったが、もともと紙のものをアプリで行うと理解した。
○大久保たかし委員 初回総括2回目以降一問一答で3問行う。
 同じく永井荷風について、移築再現委託料は、例えば文化財の運搬を得意とする日本通運のようなところに一括して投げて、全部先方で完成まで委託するのか、それとも、そういうところは運ぶだけで、また別の業者が組み立てたりするのか。
 121ページの行徳地域活性化実行委員会負担金と、その下の街中アート関連負担金について、もう少し詳しく伺いたい。
○文化振興課長 1点目の永井荷風の書斎移築については、新庁舎にレプリカの再現で考えているので、レプリカの作成から、現在調査しているものの移築を含めて、1つの業者で全部行えるところで今考えている。
 次に、負担金のほうの行徳地域活性化実行委員会負担金については、地元の協議会で今行徳ふれあい伝承館を拠点として、竹馬づくりやノリすきなどのイベントを実施しているが、より地域を活性化させるため、地域にかかわりのある方や民間企業を含めた実行委員会を立ち上げてイベント等を実施していきたいと考えている。
 街中アート関連負担金については、こちらも地域や民間企業と連携協力を図って若手アーティストの発表の場を創出し、市民の方が日常的に文化に触れることができるようにしたいと考えている。具体的な内容については、市内等の若手アーティストの関連する事業実績のある方や地域の方々、または地元企業による実行委員会の中で協議検討していくことになると思うが、これまで行ってきた展示施設やホールだけではなく、地域の資産を活用し、市民の方が日常生活の中でもアートに親しめるような場を創出していきたいと考えている。
○大久保たかし委員 街中アートの実行委員会はもうできているのか。
○文化振興課長 現在はできていないので、これから立ち上げていろいろイベントを考えている。
○松永修巳委員 4点行う。初回総括2回目以降は一問一答で簡潔に行うので、答弁も簡潔に願いたい。
 まず、当初予算案の概要の26ページ、41の信篤市民体育館の天井照明修繕の予算はどのくらいか。工事の内容と、あわせて2点目、信篤公民館の脇にバスケットゴールネットの広場がある。どこが管理しているのか。
 27ページの43、オリパラ関連事業として4,610万円計上されているが、この内容は何か。また、パラリンピックの採火の方法をもう少しわかりやすく説明願いたい。
 同じく45、スポーツ施設の環境改善事業のDXの中で、信篤体育館の必要経費はどのくらいを見込んでいるのか。そして、私が見たところ利用者は多くはないので、この辺の費用対効果をどう考えているのか。利用者の実態を含めて説明願いたい。
 最後に、横綱の顕彰碑を以前よりお願いしているが、具体的な名称はどこにも出てこない。予算書135ページの10節、印刷製本費にでも出てきているのかと考えるので、この辺の考え方、信篤地域から2人の横綱を輩出しており、これから観光部もできるので、横綱の顕彰の案内板、説明板をどう考えているか。
○スポーツ課長 信篤市民体育館の天井照明修繕の件について、予算額は約350万円である。工事内容は、信篤市民体育館のフロア照明は水銀灯が38台あるが、これを全てLEDに交換する修繕である。休館日を使って五、六カ月かかるが直していく。移動式足場で行う関係で、このような安価で抑えられている。
 信篤公民館脇のバスケットゴールのネット、広場の件については、教育委員会の社会教育課の管轄である。具体的には信篤公民館が管理していると伺っている。ただ、バスケットのネット等もあるので、こちらはスポーツ施設の管理の観点からも連携して協力して行っていければと思う。
 オリパラ関連業務の4,610万円の内訳である。先ほども説明したが、ブルガリア共和国新体操チームの事前キャンプや、大会終了後、ブルガリア新体操チーム報告会を行っていただくことで調整しているので、その報告会、それに係る新体操マットの購入費、リース費などに係る経費として約1,800万円である。
 塩浜体育館はバレーボールの公式練習会場になっているので、こちらに懸垂幕、または終わった後に銘板をつくる予定で、これが約50万円である。あと、パラリンピックの採火式を本市で行うための経費や、それに関連するイベント費1,700万円、あとは訪れる選手の歓迎の花、のぼり旗、おもてなしを行うための経費が400万円、あとはオリンピック・パラリンピックチケット代金として100万円のほかに、実行委員会費のほかに610万円であるが、通年開催している、J:COM北市川で行っているいちかわスポーツフェスタの負担金となっている。合わせて4,610万円である。
 採火式の具体的な内容について答弁する。今、候補地は大洲防災公園などの広い土地を考えており、そちらに子どもたち、市民の方たちに集まっていただき、いろいろイベントを行っていきたいと考えている。火の起こし方は、舞いきり式や弓きり式で起こして、その火を市川の火として千葉県に運ぶことを考えている。ただ火を起こすだけではなく、例えばイベント的にステージや模擬店なり、工夫を凝らした形になるよう調整している。
 最後に、スポーツ施設環境改善事業、DXの関係の信篤市民体育館の必要経費である。必要経費については、先ほど説明した健康増進施設利用システム及びパソコン保守委託として69万3,000円、健康増進施設利用システム使用料が514万8,000円、システム用パソコン賃借料が17万6,000円となっており、単純に3施設あるので、現状を3で割ると信篤市民体育館に係る必要経費は約200万円となる。信篤市民体育館の費用対効果については、費用としては各施設に約200万円かかってくるが、利用申請が自動で行われて窓口の手続が簡略化されるなど、利便性の向上が図れることと、使用料計算や統計事務も簡素化が見込めることで、一定の効果があると考えている。今後、利用拡大することにより、さらにいろんな部分で費用対効果が生まれてくるのではないかと考えている。
 続いて市民体育館利用者の実態であるが、信篤市民体育館の体育館利用者が、体育館で年間約3万人、トレーニング室で約1万人の利用者がある。また、トレーニング室に登録している方が3館で約6,000人おり、信篤体育館は約600人程度になっている。
○文化振興課長 横綱の顕彰碑の設置についてお答えする。本市には、過去信篤地域出身の横綱が2名いた。そのうちの1名については教育委員会で説明板を設置しているので、もう1人の横綱の顕彰碑についても検討していきたい。
○松永修巳委員 信篤体育館の天井関係に350万円ほどかけることであるが、ぜひほどほどにして、信篤公民館一帯をどう改革していくのか、その辺も考慮して、ぜひ余り金をかけず次に備えていただきたいことを地元の声として強く要望する。答弁は不要である。
 次に、オリパラの関係のパラリンピックの採火は、実現性は高いのか。現実に行うと理解してよいのか。そうした場合の日程はどうなるのか。
○スポーツ課長 現時点、オリンピックが今このような状況になっているが、開催されるに当たっては確実に行っていく方向で考えている。日程的には、パラリンピック開催前であるので、8月中旬あたりの日曜日を考えている。お盆あたりになるかと思うが、その辺の日程で今調整中である。
○松永修巳委員 聖火リレーが市川だけ外されて、市民の多くは悲しんでいる。私もその一人であるが、こんなことがあっていいのかと非常に頭を痛めている。ぜひひとつ、新庁舎の完成も7月下旬であり、ちょうどいいタイミングで若人に夢と希望を与えて新庁舎の前をぜひ走破していただきたいと希望を持っていたが、せめてパラリンピックの聖火を回していただきたい。強く要望して、成功するように私たちも協力していきたい。
 スポーツ施設の環境についてはわかったが、なぜか信篤市民体育館は600人の登録者がいるが、見てみるとそんなに使っていない状況である。今後の実態をよく調べて費用対効果を、あそこで夜こうこうと電気だけつけて数人が利用しているような状況であるが、すぐ近所にもフィットネスクラブができたので、そこは24時間営業して大変盛んである。そういう民間でできることは民間ですることも考慮に入れて、ぜひひとつお願いしたい。
 横綱の顕彰碑については答弁感謝する。そんなにお金をかけずに説明文を、千葉県で輩出した横綱は4人しかおらず、そのうちの2人が信篤地域、高谷と原木から出ている。こんなことはまず未来永劫発生しないと思う。いろいろと観光部もできることであるので、ぜひその辺を考慮して実現していただきたい。幾らもお金をかけなくて結構であるのでお願いしたい。部長も本会議で答弁してくれるように、いろいろな歴史的な人物や功績のある方の顕彰を含めて、ぜひ14代横綱の境川、21代の若嶋、ぜひひとつその辺を考慮して、早急に実現するようにお願いして終わる。
○久保川隆志委員長 そのほか質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 次に移る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午前11時40分休憩
午前11時45分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
 第4款衛生費のうち第2項清掃費、第3項環境費及び債務負担行為のうち第11段から第14段について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べて大幅に変わった点について説明願いたい。
〔循環型社会推進課長、清掃事業課長、クリーンセンター所長、新クリーンセンター建設準備課長、生活環境保全課長、生活環境整備課長 説明〕
○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午前11時59分休憩
午後1時1分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
 これより質疑に入るが、質疑に当たってはページ数、項目を明示されてから質疑されるよう願いたい。
 質疑はないか。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 初回総括2回目以降一問一答で行う。
 予算書255ページ、委託料と使用料及び賃借料にスマートごみ箱に関連することが幾つか書かれている。1つ目として、スマートごみ箱通信システム使用料はどんなシステムなのか具体的に伺いたい。ここについては後にもう少し詳しく伺いたい。
 261ページ、クリーンセンター余熱利用施設整備・運営PFI事業に係るモニタリング等委託料と、その下のクリーンセンター余熱利用施設整備・運営PFI事業に係るサービス購入料について、先ほども説明があったが、もう少し詳しく伺いたい。この委託料は単年度なのか、今後も続くのかあわせて伺いたい。
 261ページの工事請負費で、クリーンセンターの改修工事があると伺った。執務室をつくるために2億8,000万円かかるとのことであるが、こちらには何名移るのか。
 263ページ、負担金補助及び交付金で、環境保全協力負担金1,110万5,000円が昨年よりふえている理由と、どういったところに支払う負担金なのか伺いたい。
 263ページ、委託料のバイオガス化施設事業手法検討委託料500万円の内容と、単年度なのか伺いたい。
○循環型社会推進課長 私からは、255ページの使用料及び賃借料のスマートごみ箱通信システム使用料、267ページの委託料、二酸化炭素排出削減可能性診断委託料について答弁する。
 1点目のスマートごみ箱通信システム使用料については、インターネットの専用ホームページでスマートi-BOX内の生ごみの蓄積量、それから通信状態や故障の状態、バッテリーの残量を通信して、個々のスマートi-BOXの中からセンサーでインターネットの回線を使って専用ホームページで見られるシステムの導入を予定しており、そのためのシステム使用料である。
○クリーンセンター所長 261ページ、第12節委託料、余熱利用施設運営PFI事業に係るモニタリング等委託料及び3点について答弁する。
 余熱利用施設モニタリング等委託料については、例年行っているモニタリングが適正に運営されているかチェックする業務をコンサルにお願いしている補助委託であるが、これは例年どおりである。令和2年に新たに計上したものは、現PFIが令和4年度で終了すると、その際市川市に施設を引き渡されるが、その引き渡しの際に施設が健全な状態で引き渡されるよう、施設の引き渡し前に検査を行う費用、それと現契約終了後に次の事業形態を検討する費用をそれぞれ計上したものである。
 次に、同じく委託料、クリーンセンター余熱利用施設・運営PFI事業に係るサービス購入料については、特定事業契約に基づき事業者に対し運営資金を補てんするもので、これについては現契約期間中であるので引き続き令和4年度まで続くものと考える。
 第14節工事請負費、クリーンセンター管理棟工事の際に職員がどのぐらいになるかについて、現在、クリーンセンターはクリーンセンターと準備課合わせて100名弱で、今後事業化、クリーンセンターが移転する場合には約70名がこちらに来る予定である。
 263ページ、負担金補助及び交付金、環境保全協力負担金がふえた理由は、来年度の焼却処理予定量から算出した焼却灰の発生量が今年度に比べ約1,100t増量する見込みである。そのために負担金が上昇した。支払い先に関しては、処分委託業者の所在自治体である各自治体に支払われるものである。
○新クリーンセンター建設準備課長 263ページ、12節、バイオガス化施設事業手法検討委託料の内容は、本年度に行った生ごみの資源化実現可能性調査業務委託において、生ごみをバイオガス化施設で資源化することに優位性があると判断されたが、民間活力を活用することでさらなる経済的メリットが得られることが想定されることから、民間事業者の参入意向や参入条件、事業として成り立つかなどについて市場調査を行い、最適な事業手法を選定するための業務となる。また、経済性だけでなく、環境負荷などについても比較検討を行い、業務については単年度を予定している。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 少しスマートi-BOXのことで伺いたい。補足質問でもいろいろ質問した。最初、来年度から入れるのは6台であるが、1台はデモ用に使うので設置するのは5台とのことである。さらには、夏ぐらいまではそれを見せながら市民への周知で、各自治会等を回って説明するので、夏以降それが使われると理解している。実際に設置するのは5台で、市内全域のわかりやすいところに設置し、3年かけて300台にと伺った。今回、さまざまな予算がつけられているが、単年度だけで済むものと、これからもかかるもの、または台数がふえればその分お金もかかると思うが、その辺について、もう少し詳しく伺いたい。
○循環型社会推進課長 スマートi-BOXを3年間で300台について、まず、3年間は試験期間であり、ここでは余り台数をふやさず、スマートi-BOXの使い勝手や生ごみの集まる量、市民の皆さんがどのように使われるか試験させていただき、その上でスマートi-BOXのバージョンアップをした上で広げていく考えがある。
 それから、予算書の中のスマートごみ箱に関係するところで、台数がふえればふえるところは、まず255ページの12節委託料の中のスマートごみ箱設置委託料は、設置の台数がふえればここもふえる。その下の生ごみ収集運搬委託料も、収集の箇所数がふえればふえる。生ごみリサイクル委託料も、資源化施設に搬入する量がふえるとふえてくる。13節使用料及び賃借料の使用料の一番下、スマートごみ箱通信システム使用料も、1台当たり幾らで今回は6台分で計上しているので、こちらも台数が300台に近づくにつれて、こちらも金額はふえていく。17節備品購入費、事業用機械器具費もスマートi-BOXの購入費用であるので、こちらも台数がふえればこの金額もふえる。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 少しずつ理解してきた。3年間は試用期間で、1年に3台や6台など、そのくらいずつ徐々にふやしていき様子を見るが、それで市民に周知できるのか疑問に思う。
 また、補足質問でも行ったが、燃えるごみから生ごみだけを別にして、それを違うところに持っていくことが皆さんに定着していくのかと思う。仮に、これを3年間いろいろ試行して、スマートi-BOXボックスも改良して、結果的にやはり余りなじまなかった、売電までつなげられなかったとする。当初は都内で電気にしてもらうのであるが、結局委託して電気にしてもらうのはこちらでお金を払うが、向こうで売電して電気を売るのは向こうの収益で、市川市は何も入ってこない。これだけ予算を計上しても、なかなか市に収入が得られない。それを3年間行い、もしこれがだめだったときには、これまでかけたお金や、例えば違うものに変えていくのかなど、今の時点ではこれを成功させようと考えていると思うのでそこまで考えていないと思うが、例えば、どのくらいまで市川市内で生ごみだけが抽出できれば電気をつくる工場をつくれるのか、その辺は考えているか。
○循環型社会推進課長 数台ずつ入れて市民に周知ができるのかについては、駅前や旧八幡市民談話室と相談しているが、そのように人目につくところで行って、市としてこういう事業を進めていると知ってもらった上で、実際に置く場所の近くの自治会等で丁寧な説明会をすることにより協力していただける方をふやしていきたい。
 生ごみだけ分別することが定着するのかについては、説明をする中で、市の施策に対して協力していただける方が分別していただけると思うので、最初は少しかもしれないが、徐々にふやしていきたいと考えている。
○新クリーンセンター建設準備課長 どれぐらい集まれば売電できるのかについては、今想定しているレベルでは日量30tぐらいの施設であればつくれるのかなと思う。それより小さくても施設をつくることは可能だと思うが、小さくなれば当然維持管理費に対する費用が大きくなり、採算性はどうしても悪くなってくる。量が大きければ大きいほど採算性は上がると考えている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 今、燃えるごみは1日にどれくらい集まっているのか。
○循環型社会推進課長 30年度の実績で、家庭から集まるものが7万5,000tなので、燃やすごみとして約205tである。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 なかなか難しい事業であると思うが、1日30t、仮に将来それが集まったとしたら、もっとごみ運搬の委託料等も加算されてくると思う。なおかつ売電で収益が得られるかについては、工場の運営費を含めて非常に難しいのではないか。3年以降後の結論は今は出ないが、7月以降、行徳には1カ所置くとすると、その1カ所に生ごみだけを捨てに行くことがなかなか市民に定着しない。確かに、市が環境のことを皆さんに説明すれば、本当に関心のある方は遠くても捨てに行き、これが電気になるならと思うであろうが、電気になっても市の収益にはならないとわかってしまうと、3年の間で非常に難しい事業ではないかと思う。
 クリーンセンターの余熱利用等について再質疑はない。1つ、クリーンセンターの改修工事で、今100名いて、プラス70名になるのか。
○クリーンセンター所長 現在、クリーンセンターにいるのが、クリーンセンターと準備課を含めて約100名、それと、今度事業課の移転に伴う人数が約70名である。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 170名になると理解した。
 環境保全協力負担金については、来年度焼却量を多く見込んでこの金額と伺ったが、焼却量が多くなるならば、人口増もあるが、余りごみが減らないとの想定なのか伺いたい。
○クリーンセンター所長 来年度については、松戸市のごみを市川市で受け入れる予定になので、それに伴うものである。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 理解した。
○長友正徳委員 一問一答で1問である。
 概要と予算書の対応がつかないが、概要の47ページ、12のバイオマス活用促進事業にスマートごみ箱、チップ化、バイオガスと3つある。スマートごみ箱とバイオガス化はわかるが、チップ化の予算はどれなのか。261ページの12節委託料の中に含まれているのかと思うが、詳しく伺いたい。
 それから、チップ化は一体どこに委託しているのか、チップ化した後はどのように利用しているのか。
○クリーンセンター所長 どこに含まれているかであるが、261ページの12節委託料、廃棄物処理・処分委託料に含まれている。
 次に、チップ化をどこで委託しているかは、今年度に関しては千葉市にあるバイオ発電の業者に原材料として売り払いをしている。来年度に向けては入札になると思うし、業者選定はまだこれからである。
○長友正徳委員 チップ化は千葉市の業者が行っており、バイオガス発電業者にチップを売り払っているのか。
○クリーンセンター所長 そのとおりである。
○大場 諭委員 1つであるので一問一答で行う。
 予算案の概要48ページの15、高齢者等世帯ごみ出し支援事業について、議場でも代表質問の中で質問があり、答弁いただいたが、事業の内容、規模、どこから困難な高齢者と定義するのか。それから、事業費が800万円、委託料としては770万円と大きな事業ではないので、これは今後どうしていくのか。新規で重要施策となっているので、その辺のことを伺いたい。
○清掃事業課長 高齢者等世帯ごみ出し支援の内容については、近年高齢化等が進んでおり、ごみをなかなか出しに行けない方からの意見をいただいている。その中でごみ出し支援が必要であろうと考え、始めていく予定である。これは戸別収集で、委託業者が各家庭に行き、玄関前等に出していただいたごみを収集するものである。
 対象者については福祉部とも協議しており、また先に実施している自治体等の基準も考慮しながら決めたものであるが、介護保険における要介護1から5の認定を受けている方、身体障害者手帳2級以上の方、療育手帳所持者の中で最重度、重度の方、精神障害者保健福祉手帳1級の障がいのある方で、それぞれこれがひとり暮らしまたは世帯全員がこの対象に当たる方を対象としている。今後もずっと進めていきたいと考えている。この先どんどん高齢化が進むに当たり、ごみ出しが困難な方がふえてくると考えているので、続けていきたいと考えている。
○大場 諭委員 ごみの減量、削減について答申があって、ごみの有料化、各戸収集が答申に入っていたが、実質各戸収集を部分的に開始することになるかと思う。そうすると、その答申を受けて行っているのか、どういう方向性で進んでいくのか。パッカー車が入れなければ、そこに人件費がふえる。台車か何かで回収に行くことになるので、どこまで事業を見込んで、この金額でどこまでやれるのか限界があるかと思う。その後補正を考えているのか。来年度の事業として少なくともどこまで考えているのか。
○清掃事業課長 答申については考慮しているが、主にはやはり市民の方々の意見の中で進めていた。あと、今市内対象者が約2,800世帯ある。船橋等の近隣市では先に始めているが、初年度は約200世帯であった。であるので、令和2年度については200世帯を対象と考えている。
 パッカー車等が入れない狭い道もあるが、実際に昨年の5月から8月末まで実証事業を直営で行い、その中で確かに狭い道等もあった。基本的にトラックで回って回収することを考えている。
○大場 諭委員 2,800世帯対象があり、今回200世帯、来年度計画するとなると、事業は拡大していくことになる。具体的にもう少し、パッカー車が入れなければ何十mか回収に行かなければならないので、人件費が相当かかると思う。一般の狭い道にとめて運転手を乗せたまま作業することになるであろうから、もう少しお金を事業として乗せるのであれば、しっかりと計画をしたほうがよいのではないか。意見を述べて終わる。
○松永修巳委員 2点、一問一答で簡潔に行う。
 まず、クリーンセンターで昨年発生した焼却炉の火災は現状どうなのか。そして、必要な経費、予算はどれぐらいかかるのか。また、保険適用はあるのか。
○クリーンセンター所長 火災について、現状は業者と無事契約を結び、壊れたものについて、製作している状態である。経費については、昨年度補正で計上したので、そのときの5億円の経費で今のところ進んでいる。
○松永修巳委員 保険適用は考えられるか。
○クリーンセンター所長 保険については、こちらに1回チェックは来ているが、物がまだ完成していないため、今現在まだ交渉中である。
○松永修巳委員 交渉中と伺ったが、ぜひ保険適用を求めていただきたいこの件は確認で結構である。
 その前に、同じように先ほど予熱利用のサービス料金の関係で、令和4年に終了するが、この施設そのものの耐用年数はどのぐらいを見込んでいるのか。今、送迎車両も地域も膨らみ、何台ぐらい用意しているのか。また、あそこで働いている職員の雇用はどうなるのか。廃止後、市はどのように考えているのか。もし現時点である程度わかるならば伺いたい。
 また、以前注目した足湯は使用しているのか伺いたい。
○新クリーンセンター建設準備課長 施設の耐用年数は、令和4年に契約が終了した時点で、使える状態で施設は引き渡すことになっている。その前に、譲渡前検査で劣化状況の確認と、使える状態にする修繕を行う。あと、来年度の予算の中で、その辺の診断等も行い、今後の修繕計画を練った上で使用年数を考えていきたいと考えている。
○クリーンセンター所長 足湯は現在使用していない。春に再開する予定である。
○松永修巳委員 送迎車両はかなり広範囲にわたって利用しているようであるが、当初と現状でどのぐらいふえているのか。
 今、あそこで働いている職員はどのぐらいいるのか。
 足湯は今使用していないが春から使用する。利用者は余りいないが、できれば実施していただきたい。
 終了後はどうなるのか。これは15年契約であり、毎年2億円以上のお金をかけて地元に何の利益もない。つくる前は、地元の人たち優先で割引や招待券を出すなどと言っていたが、全然ない迷惑施設である。そんな状況で、やはり地元にも少し考えていただきたい。お年寄りも一律料金で利用している。せっかくの市の施設であるが、バスなどばかりにお金をかけて、あちこち遠くまで迎えに行って営業している。温かい行政の心を地元に差し伸べていただきたい。つくるまでは盛んに頭を下げてお願いして、できたらだめ、その後職員がかわれば何も知らないでは寂しい。今後の終了後の対応と、終了間際の記念式典でも行うなど、ぜひ地域に還元していただきたい。見解を伺う。
○クリーンセンター所長 バスの運行ルートと人数についてである。バスの運行ルートについては、当初は原木、西船の2ルートでスタートしたが、現状は行徳駅、妙典駅、市川市役所、本八幡で、現在は5ルートで運営している。
 スパの人数は、現状PFI事業で日により変わるので市では把握していない。
○新クリーンセンター建設準備課長 契約後のその後の運営であるが、来年度要求している事業手法等検討委託業務の中で検討していくが、なるべく今より市民サービスが向上する方法、また経済的にもサービス購入料等を支払っているが、そのようなものがなるべく少なくなるような手法を、民間活力を得ながら、可能性について市場調査等も行いながら検討していきたい。
 今いる従業員がどうなるかについては、今の業者がそのまま引き継ぐ可能性もあるし、違う業者が行うこともあるので、どうなるかに関しては現状わからない。
○松永修巳委員 我々が第三者的に見ていると、かなりあそこも利潤は出ているはずである。何回も収益、決算を見せていただきたいと要望しても全然出てこない、わからない。バスはルートをどんどんふやして倍以上になっている。そういうことであるならば、広域的な事業の一環であるから、ぜひそれを強く求めて、来年度以降も地域のためにも市民のためにも使い勝手のよい施設にしていただきたいことを強く要望して終わる。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 質疑なしと認める。
 次に移る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午後1時37分休憩
午後1時39分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
 次に、第11款教育費第1項教育総務費について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べて大幅に変わった点について説明願いたい。
〔教育総務課長、指導課長、教育センター所長 説明〕
○久保川隆志委員長 説明が終わった。これより質疑に入るが、質疑に当たってはページ数、項目を明示されてから質疑されるよう願いたい。
 質疑はないか。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 一問一答で1点伺う。
 予算書の379ページの報償費、教育相談スーパーバイザー報償金について、どのような人が、どのようなところで、どんな業務をしているのか伺いたい。
○教育センター所長 スーパーバイザー報償金について答弁する。どのような人かは、国府台病院児童精神科の医師、元国府台病院児童精神科の医師、大学の心理学部の名誉教授の3名にお願いしている。場所は、教育センターの研修室を使い、本教育センターの相談員に対してアドバイスしていただいている。具体的な中身は、お子さんの見立てや保護者面接のあり方、子どもへの心理療法を行う上での留意点等について、具体的に助言を受けている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 相談員に対してのアドバイスであるので、今後ふやすことは考えていないのか。
○教育センター所長 今年度同様の内容で行っていこうと思っている。
○長友正徳委員 1点である。
 381ページの12委託料、委託料で、よくわからなかったが、学校のコンピューターネットワークシステムの関係経費で2つ項目があるが、タブレット端末の購入費はこれに含まれているのか。含まれているとしたら台数は何台か。1人1台なのか、1クラス分なのか、台数の規模について伺いたい。ここでなければほかのところで質疑する。
○教育センター所長 コンピューターネットワークシステムについて、12節の委託料について、構築委託料としては、タブレット端末を使うために無線LANを使えるようにする工事と設定が必要であり、それがこの構築委託料である。13節使用料及び賃借料の中にある賃借料、パーソナルコンピューター等賃借料が主にタブレットである。現在のところ各学校40台程度と考えているが、今後、国のGIGAスクール構想に合わせて端末の代金が今非常に安く出始めているので、それを見据えて台数をふやしていきたい。
○石原たかゆき副委員長 381ページの学校コンピューターネットワークシステム構築委託料は、無線LANを引くと伺ったが、その範囲は学校内のどういうところと考えているのか。
○教育センター所長 全ての普通教室と考えている。
○石原たかゆき副委員長 理科室や特別教室等も使えるのか。
○教育センター所長 普通教室のほかに各校5教室で、今必要な部屋を調査している。
○石原たかゆき副委員長 体育館は対象なのか。
○教育センター所長 体育館は、今データセンターのほうからデータを送ってくる回線がまだ体育館に引かれていないので、現状としては体育館の無線化は計画に入っていない。
○石原たかゆき副委員長 今年度当初予算で計上するところは、体育館は無線LANが使えない状況であると確認した。
○大久保たかし委員 総括で3点。
 学校コンピューターネットワークシステム保守委託料は、保守点検なのか。
 今の学校コンピューターネットワークシステムの無線LANは、無線LANなので一応普通教室プラス5教室としているが、電波が届くところも出てくるのか。
 パーソナルコンピューター等賃借料は、タブレット40台程度でどのように使うのか。教員も使うのか、生徒も使うのか、どういう使い方をするのか伺いたい。
○教育センター所長 保守点検は、データセンターのシステムの保守、学校の機器の保守等を全て含んでいる。
 電波が届くところは、一応教室に1カ所、無線を飛ばすAPを置く予定であるが、40台を無線APで賄うので、廊下までそれが使えるかについては、そこまでは安定的に使えないと思う。であるので、各教室に1台ずつ置くことで、教室の中では安定的にタブレットが40台同時に使えるようにしたいと考えている。
 どのように使うのかについては、既に学習支援システムが学校に入っているので、それを使いながら、教員の使うタブレット、子どもたちが使うタブレットがあるので、子どもたちがタブレット上で学んだことを教員側が選択して、大型提示装置に映して発表する、あるいは考え方の比較をする、あるいは共同学習をして、それを子どもが発表するなどの主体的な学びにつながるような活用をしたいと考えている。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 次に移る。
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○久保川隆志委員長 次に、第11款第2項小学校費、第3項中学校費、第4項学校給食費、第5項学校保健費及び債務負担行為のうち第21段から25段について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べて大幅に変わった点について説明願いたい。
〔教育施設課長、教育センター所長、就学支援課長、保健体育課長 説明〕
○久保川隆志委員長 説明が終わった。これより質疑に入るが、質疑に当たってはページ数、項目を明示し質疑されるよう願いたい。
 質疑はないか。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 初回総括2回目以降一問一答で4点行う。
 予算案の概要の78ページの11、避難所環境整備の事業で、今回小学校、中学校、公民館のトイレの改修、冷暖房の設備等とあるが、災害はいつ起こるかわからないし、体育館は同じような形をしていると思うが、なぜ全校のトイレが対象にならなかったのか。小学校に関しては39校中の9校であるし、中学も16校中の1校であるが、選んだ理由を伺いたい。また、今年度優先順位を考えて、このようなところをいち早く整備していくのがよいと考えるがいかがか。
 80ページの16、学校給食食育交流事業で、今福島のお米を給食に提供している。ことしの契約は11月までと伺っているが、市民から地産地消でお願いしたいとあり、途中から変えることができるのか。今回の予算は1年分なのか伺いたい。
 81ページの19、学校給食公会計化事業は今年度からなので、今年度の費用については次年度からはこれほどかからないと思うが、収納管理や督促業務、食材納入業者への支払いなどを市のほうで行うが、督促はやはり税金と同じように管理が厳しくなるのではないかと懸念している。その辺はどのように考えているか。このような業務がかなりふえるので、これを行う人員増はあるのか。
 予算書の397ページ、工事請負費で、塩浜学園はかなり費用がかかっているが、この事業はトータルで幾らか。それから、義務教育学校をこれから市内で2カ所検討し、建てかえを考えていると思うが、今後同じような金額がかかるのか伺いたい。
○教育施設課長 予算案の概要78ページの避難所環境整備事業、屋内運動場トイレ改修、公民館トイレ修繕、屋内運動場冷暖房設備設置事業について、まず予算の内訳を答弁する。2項の小学校費、10節需用費3,150万円の内訳は、屋内運動場トイレの改修事業、載せている9校の改修工事費として需用費を計上している。使用料及び賃借料においては、冷暖房設備設置事業の賃借料として6校、小学校費を計上している
 6項の社会教育費、需用費については、公民館トイレ修繕7館のトイレ修繕の事業費を計上している。
 中学校費の需用費500万円については、第三中学校のトイレ改修事業の金額を計上している。
 この事業は、まずトイレについては、市内として福祉避難所、自主避難所等に指定している公民館7館において、ウォシュレットの設置及び和式は一部残すが便器を洋式化する。それと、トイレ内の個室に手すりの設置を行う。そして便座を拭くクリーナーの設置、紙巻き器の再設置などの整備を行う。
 体育館のトイレについては、和式便器を全て洋式便器とし、ウォシュレットの設置を行う。そして、避難時に高齢の方、障がいを持つ方々が避難するので、できる限り手すりを設置していく方針として、修繕費を計上している。
 順番としては、小学校からいくと9校、中学校1校の選定について、トイレの優先順位のつけ方として、まず、崖避難所に指定されている小中学校を優先的に行うため、令和2年度に小学校9校、中学校1校の改修を行う。2年度以降は、やはり計画的に進めていくために優先順位として考えているのは、避難所に指定されている小学校で、洋式便器の設置個数が現在少ない状況、全てが避難所に指定されているので、その中でも想定避難者数の多い小学校から優先して修繕、改修をしていこうと考えている。小学校が終われば避難所に指定されている中学校を整備したい。全て洋式便器に改修済みの学校もあるが、ウォシュレットの設置等ができていない学校、手すりをつけていない学校などについて最終的に計画的に進めていこうと考えている。
 体育館の冷暖房については、基本的に小学校、中学校の体育館全てにつける方向での計画としている。ただし、一度に全ての施設につけるには財政的な負担がかなり大きいので、リースを想定している。その中で、整備順位の考え方としては、防災拠点にもなっている小学校、また児童生徒の年齢が低い小学校を優先的につけていく。その中でも、これから施設の建てかえ等が計画としてあるので、それの矛盾がないように、建てかえが遅い体育館から優先的につけていきたい。場所としては、災害は風水害、地震等いろいろあるが、基本的には市内均等につけていこうと考えている。今回設定した6校については、北部2校、中部2校、南部2校の選定で今回設定した。
 塩浜学園の今現在校舎、屋内運動場の建てかえ事業が進んでいる状況であるが、予算としては30年、令和元年、令和2年、3カ年の継続費、予算としては43億3,000万円、総額として設定している。今現在、校舎棟と屋内運動場棟が工事中であるが、これ以降、今現在使用している小学校であった前期校舎及び中学校として使用している後期校舎と体育館の解体工事が令和2年度に行われる。その後、グラウンド整備、夜間照明、テニスコートなどの外構の工事を令和2年度に予定している。
○保健体育課長 16、学校給食食育交流事業について答弁する。契約については11月の新米ができた時期に次年度の1年分の米の確保について交渉する。先方との信頼関係もあるので、年間で確保している米の総量を変更することは難しいと考えている。2,200万円の積算根拠は、これまで使用していた米、千葉県産のふさこがねとの差額を1年分積算したものである。
 81ページ、19、学校給食費公会計化事業について答弁する。今年度はシステム構築の費用がほとんどであるが、令和3年、公会計が始まれば構築委託費用はかからないが、それ以外にシステムの運用保守などがかかり、費用的には4,870万円ぐらいであるので、令和2年度と余り変わらない費用がかかる。それから、収納管理督促業務、食材納入業者への支払いが令和3年から発生する。それについては人員増を希望している。その人員については、1つは収納管理、督促業務、それから食材納入業者への支払いなどの業務に対応してもらうと考えている。督促については、今まで学校が行っていたものを市から通知を出すことになっている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 まず、避難所の整備であるが、いつ災害が起こるかわからないので、1校当たり同じような金額にならすと350万円ぐらい、体育館のトイレを改修するにはそのぐらいかかる。39校、できれば同じ年度に改修していただきたいとの要望である。やはり災害が起きたときに、あそこの避難所はトイレがきれいだとか、こっちの避難所は改修がまだだなどと聞くことがある。避難されてから、例えばトイレに行くのが嫌だから水分をとらなかったり、御飯を食べなかったりする高齢の方もいて病気になる場合もあると伺っている。清水議員が代表質問で行ったように、関東大震災と東日本大震災とで避難所の体育館の様子が全く変わっていない事態があるわけで、やはりここは何よりも優先していただきたいのが要望である。
 今後2カ所で義務教育学校をつくることについて伺いたい。
○教育施設課長 現在進めている義務教育学校の推進において、委員が言われるように今進める方向として話をしている。近隣の方及び学校ごとに学校運営協議会を使い、また学校にもアンケートを行いながら進めている状況の中で、どのような学校にしていけばよいのかをまだ調整中の段階である。金額的に同じ程度かは、規模的にまだそこが設定できていないので、金額が同じかと言われると難しいところである。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 塩浜学園については結構である。
 給食の食育交流事業について、以前話を伺ったときは、全部をいきなり変えることはできないが、半分を千葉、半分を福島にするなどの可能性はあるような話であったが、総量の変更が難しいと伺い、できないのかと思ったが、どうなのか。
○保健体育課長 令和2年度についての変更は難しいと思うが、令和3年度の契約は令和2年度の11月に行うので、その11月の契約のときに地産地消の観点でどのようにしていくかを現在検討している。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 公契約については、市からの直接の通知なので今までより厳しくなるのではないかと懸念されるので、その辺は給食を食べさせないではないと思うが、よろしくお願いしたい。
○荒木詩郎委員 一問一答で1点伺う。
 ただいまの質疑の中で塩浜学園についてあったが、義務教育学校の経費としては中学校費に計上されているのか。
○教育施設課長 言われたとおりである。
○荒木詩郎委員 千葉県初の義務教育学校としてスタートしたが、今検討している小中一貫校が2つある。これも義務教育学校にする方向で議論されているのか伺いたい。
 これから義務教育学校はふえてくると思うが、全国的な義務教育学校の現状、数などがわかれば伺いたい。
 それから、義務教育学校費の費目はつくれないのか。義務教育学校であるがゆえに、例えばカリキュラムなども変わってくる。小学校、中学校一緒に教育を進めていくようなカリキュラムにこれからなっていき、教職員の体制もそのように組まれていく必要がある。そういう意味では、小学校費、中学校費とは違った費目として義務教育学校費を、これから義務教育学校を進めていく方針を国がとるのであれば、国自体がそういう方針をとらないといけないと思うが、中学校費に計上しているのは国からそういう指導が入ったのか。
○学校安全安心対策担当室長 義務教育学校の数は、今年度の学校基本調査の中では80校半ばで国立、公立が設置している。
 費目については、文部科学省で現在義務教育学校費の創設は、当時法律を改正するときには考えていないと伺っている。それを受けて、当時校長会と教育委員会とで協議し、市川市においては中学校費で計上していくことを決めたものである。
○荒木詩郎委員 全国で義務教育学校が八十数校ある。答弁になかったが、現在市川市で進めている小中一貫も義務教育学校に移行する方針なのか。
 答弁にあった国の方針では義務教育学校費は考えていないので、市川市の場合は中学校費に計上したが、これは全国で足並みがそろっていないのか。
○学校安全安心対策担当室長 現在進めている高谷中学校ブロックと東国分中学校ブロックでは、現在義務教育学校へ移行するかも含めて、現在地域や保護者が参加する検討委員会で検討している。小中一貫教育を推進することについては、方針として理解いただいているが、義務教育学校にするかはこれからの検討の行方によるかと思う。
 2つ目の中学校費については、全国的には中学校費で計上しているところがほとんどと伺っている。中学校の数が少なく、校長会の数が少ないのでそうなっているとは伺っているが、小学校費で計上している学校があるかについては調査していないためわからない。
○荒木詩郎委員 今の答弁で大体理解したが、義務教育学校であるがゆえに必要な需要は出てくるので、それにしっかり応えるように、中学校費で計上するならするで構わないが、その配慮をぜひお願いしたい。
○長友正徳委員 一問一答で1問行う。
 概要の78ページ、廣田委員の質疑でもカバーされたが、屋内運動場冷暖房設備設置事業の答弁で、停電対応型GHP空調機を順次設置するとあるが、これはどのようなものか。停電でも動くものはわかるが、GHP空調機とはどのようなものか伺いたい。
○教育施設課長 停電対応型GHP空調機は、ガスを燃料としてコンプレッサーを回す空調機であるが、実際停電時に室外機に小さなバッテリーを積んでおり、通常はキュービクルから充電して動いているが、停電時にはバッテリーを使い起動させる。起動を行った段階で発電機能があるので自分で発電をして、自分のエアコンを動かすだけの電気プラス一部余力として非常用コンセントなど、1台だけでは体育館全部の照明は使えないが、一部余力電力がある停電時対応型のガスヒーポン空調機を設置する予定である。
○長友正徳委員 わかった。来年度は北方、大和田等ここに書いてあるだけであるが、3年度はさらに順次ふやしていき、避難所となる学校には全部設置する計画なのか。
 私は代表質問か一般質問で何年か前に取り上げたことがあるが、避難所にもなるし、子どもたちの体操も、体育館に空調を入れるべきと質問した。そのときの答弁で、体育館の建てかえに合わせて空調を入れると伺った。そうすると、何年かかるかわからないが、その方針を変えて、順次入れていくとの理解でよいか。
○教育施設課長 委員の言われるように、建てかえのときに順次空調機を入れる方針でいた。昨年、涼風機を入れて対応したが、学校側としては、屋外で体育を行ってクールダウンで涼風機を利用しているのが実情である。近年は記録的な猛暑なので、子どもたちの教育環境を整えるためには冷暖房を早急に整備する必要があるだろうと、今後停電対応型の冷暖房機をつけていく方針に変えている。
○松永修巳委員 2点伺う。一問一答で行う。
 予算の概要の79ページ、13、大畑忞教育基金の一部の活用の関係であるが、基金の現状と今後の見通しをかいつまんで伺いたい。
○就学支援課長 大畑忞教育基金の現状を答弁する。基金の積立額は、平成30年3月31日付で現在高が2億7,851万3,856円である。活用について、従来大畑忞教育基金については寄附者である大畑一枝氏の御遺族と教育委員会で協議した上で、約2,000万円ずつ取り崩して、うち900万円は奨学資金に充当し、残りの1,100万円については市内の学校図書館の図書費や教材備品、ピアノ等の備品を購入してきた。
 今後については、実のところ御遺族の意向を踏まえて基金の活用計画を実施していたが、御遺族から昨年、ことしの11月が寄附者である大畑一枝氏の没後35年の節目の年であることから、今後は意向として教育委員会に基金の活用については一任したいと伺った。したがって、今後どのようなことに活用していくかの具体的な数字はまだ策定していないが、寄附された大畑一枝氏の遺志や、今までの遺族の方の意向を踏まえた上で、用途あるいは取り崩しについては財政状況を踏まえた上で、財政当局と協議しながら考えていきたいと考えている。
○松永修巳委員 今の答弁では、私たちが伺っていたことと若干ずれがある。大畑さんの遺族は、早くこのお金を使用しゼロにしてくれと何回も教育委員会、教育長と交渉した。ところが、2,000万円ずつでは減らない。もう遺族はあきれて引っ越してしまい、市川にいない。そういうことを考えて、こういうわずかな基金であるから、早く使うよう努力していただきたい。今回も約2,000万円であるが、そのようなことではいつになってもけりがつかない。寄附者の意向を十分酌んでいただきたい。
 そのほかに明るいニュースはないか。
○就学支援課長 大畑忞教育基金に関連する明るいニュースは、先ほど事務局費の審査の際に、予算書の373ページ、事務局費の委託料、顕彰碑設置委託料で150万円を計上している。この顕彰碑は、大畑忞教育基金の原資の寄附者である大畑一枝氏が来年度11月に没後35年を迎えることを記念し、後世に大畑一枝氏の偉業を伝えていく意味合いも含め、顕彰碑を設置することを考えている。
○松永修巳委員 考えていると伺ったが、予算措置がもう出ているのではないか。建てたいとはっきり言ってもらわないと、地元は何も知らない。誰と相談してこれを決めたのか。我々はいろいろなことで、校長を含めて一緒に協力しているが、こういうことをやはり早く正しい情報を出していただきたい。教育委員会の対応が、この辺はやわらか過ぎて地元に通じない。これは誰の顕彰碑か。
○就学支援課長 顕彰碑は、大畑基金の原資を寄附された大畑忞氏のお孫さんの大畑一枝氏の顕彰碑である。
○松永修巳委員 その辺、私の地元の意見と食い違っている。私は大畑先生かと思った。建てるとすれば校内か。
○就学支援課長 設置場所は、委員言われるとおり大畑忞先生、あるいは大畑一枝氏に非常に縁の深い信篤小学校の校内に設置する。
○松永修巳委員 そういう経過であるので、ぜひ遺族の意向も酌んで対応していただきたい。もとはと言えば、この基金は信篤小学校で使いなさいと寄附された。それが使い切れないから全校で使用し、図書をどんどん買うが、それでも余ってしまう。ぜひ検討材料の中で検討していただきたい。
 2点目、先ほども出ていた学校給食の関係を端的に伺う。千葉産米と福島産米を比較したら、幾ら福島のほうが高いのか。
○保健体育課長 学校給食交流事業の2,200万円の費用は、これまで使用していた米との差額1年分を積算したものである。令和元年度産のふさこがねは1kg当たり351円、会津産コシヒカリは1kg当たり384円である。
○松永修巳委員 1kg当たり単価は出たが、総額でどれだけ違うのか答弁してもらわないと、急に言われてもわからない。何kgの購入計画なのか。
○保健体育課長 30年度の実績は約267tである。
○松永修巳委員 答弁は相手にわかるように答弁するのが質疑である。こんがらがらせて相手を紛らわすようなことは、テクニックとしてはよいかもしれないが。いずれにしても、この契約、総量変更ができないような答弁であったが、なぜできないのか。急遽変えたり、地産地消でもとへ戻せばよい。さっき廣田委員が質疑したとおり、半分ずつでもよい。なぜ福島ばかりか。今、千葉県も多古米などはおいしい。我々大人も福島産の米など高くて買えない。子どもに余り今の時代からぜいたくさせてしまうとよくない。我々は一般家庭でなかなかそんなに高い福島や新潟のコシヒカリなど食べられない。そういう点も考えて、千葉県のために、また市民のためにもより有効な予算措置を考えていただきたい。契約が11月末であるので、この辺は農家との交渉で難しいが、もみから種まきから全て計画どおりつくらなければならない。勝手に口では言っているが、突然協定が結ばれてこのようなことになったことは非常に残念であることを指摘して終わる。
○大久保たかし委員 先ほどの義務教育学校を検討している2地域の件で、方針として出すのはいつごろ結論を出すのか。それと、検討中と伺っていたが、検討しているのは誰が検討しているのか。庁内で検討しているのか。
○学校安全安心対策担当室長 誰がについては、各学校それぞれのブロック3校ずつが対象だが、各学校の学校運営協議会の代表各6名ずつに出席をいただき検討委員会を組織し、また学識経験者に委員長となっていただき協議を進めている。それぞれの学校運営協議会の代表には、必ず学校運営協議会の会長と保護者代表と、それから学校長、それから地域関係者に出席していただくようにしている。その中で、2月に第2回の検討委員会を開催したが、来年度にかけて丁寧に話し合い、具体的な小中一貫教育をどのように進めていこうかと計画を皆さんと一緒につくっていく形になっているので、その話し合いの進み方により方針を出す時期は変わってくると思うが、おおむね来年度1年かけてじっくり話し合っていく共通理解をした。
○就学支援課長 先ほどの松永委員の質疑に対しての1点目、基金の現状についての答えに不足があったのでつけ加える。毎年遺族との話し合いに基づき約2,000万円ずつ繰り入れをしていると述べたが、令和2年度については、遺族の厚意、要望により、市内の40年以上経過し老朽化したピアノを一斉に買いかえの申し出をいただき、その分の増加でプラス約2,000万円、令和2年度の基金からの取り崩し額は合計4,542万1,000円である。その点追加する。
○松永修巳委員 このピアノはグランドピアノではなく、学校のスタンダードなピアノか。何校に何台か。
○就学支援課長 実は、従来2,000万円支出していた中でも老朽化したピアノについてはグランドピアノを購入している。従来小学校3台、中学校1台ずつ入れかえをしてきたが、令和2年度については小学校8台、中学校2台のプラス10台の入れかえをする。40年以上経過した古いピアノが市内からなくなるので、理解いただきたい。
○松永修巳委員 理解した。どんどん使って早くゼロにしていただきたい。
○久保川隆志委員長 質疑を終結する。
 次に移る。
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○久保川隆志委員長 暫時休憩する。
午後2時47分休憩
午後2時58分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
 第11款教育費第6項社会教育費について説明を求めるが、説明に当たっては、特に新規事業のもの、前年度と比べて大幅に変わった点について説明願いたい。
〔学校地域連携推進課長、考古博物館長、社会教育課長、中央図書館長、教育センター所長、青少年育成課長 説明〕
○久保川隆志委員長 これより質疑に入るが、質疑に当たってはページ数、項目を明示してから質疑されるよう願いたい。
 質疑はないか。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 初回総括2回目以降一問一答で2点伺いたい。
 概要の82ページ、24、子どもの居場所事業は拡大されるとあるが、新たにどこに設置されるのか伺いたい。
 84ページ、新たな学びと交流の場づくり事業は新規であるが、もう少し具体的にどんなものを考えているのか伺いたい。
○学校地域連携推進課長 予算の概要82ページ、24、子どもの居場所づくり事業について、どこにつくるかについて、来年度予定しているのは、市内を北部、中央部、南部に分け、既存の放課後子ども教室設置場所を考慮した上で新たに6校開設する予定である。
○社会教育課長 新たな提供でどういったものかであるが、こちらはこれから基本構想をつくってもらうよう委託するものである。ただ、具体的なことは言えないが、教育委員会で考えているのは、情報資源を活用した図書館あるいは地域で主体的な学習やサークル活動を行う公民館の中間的な施設との漠然とした考えを今持っている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 最初に放課後子ども教室であるが、6校は具体的にはまだ発表できないのか。
○学校地域連携推進課長 現在予定しているのは、北部では国府台小学校、中国分小学校、中央部では大和田小学校、南部で行徳小学校、新井小学校、南新浜小学校である。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 了解した。今後もこれは学区に1つぐらいずつふやしていく予定なのか。
○学校地域連携推進課長 子ども教室を増設し、それを検証しながら増設していく予定である。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 新たな学びと交流の場について、図書館と公民館の間ぐらいのもので、親子で楽しめるものなのか。
○社会教育課長 主な対象と考えているのは当然全市民であるが、ふだん図書館や公民館を使う機会の少ないビジネスパーソンに使っていただきたいと考えている。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 ますますよくわからなくなってきた。場所等は決まっているのか。
○社会教育課長 これから基本構想の中で具体的にどのような場所かを策定する予定だが、今言ったとおりビジネスパーソンを主な対象としていることから、できるだけ駅に近いところでと考えている。
○長友正徳委員 幾つかあるが、初回総括2回目以降一問一答で質疑する。
 概要84ページ、廣田委員の質疑でもあったが、28の新たな学びについてである。委託先がもう決まっているのかと、これまでの答弁を伺っていると、委託先に丸投げのような感じである。委託は市としてこういうことを行いたいから、それの構想を固めるために専門の業者に委託する、市がどういうことを行いたいかはっきりしていなければ委託も成果が出ない。これまでの答弁を聞いていると丸投げの感じがするが、もう1度具体的にどのように取り組んでいくのか伺いたい。
 30の史跡公有地化事業であるが、これは外環工事の関係で発掘された遺跡ではないかと思う。用地を買うことであるが、用地は今どういう状況になっているのか。誰の用地なのか。ちょっと高い感じもするので、伺いたい。
 31の史跡維持管理事業で、VRでアピールするためのものをつくりたいとのことである。その必要性について、在住外国人が多いのは承知しているが、訪日外国人を対象にしているのは、訪日外国人が一体どれだけいるのか市から伺ったことがないが、たくさんいるのか。必要性がどこまであるのか伺いたい。
 86ページの35、SNSを活用したいじめ問題について、SNSをどのように活用して、SNSでこういうことがあったと訴えると、それを見た相談員が指導するのか。「SNSを活用した」だけではわからないので、どういうふうにいじめに対応するのか伺いたい。
○社会教育課長 新たな学習の場であるが、概要としては図書館と公民館の中間のような施設を考えているので、生涯学習における学びは、当然個人個人の学びになる。そこで、1つの本を介して人々が交流することによって、個々の学びが活動につながっていく。その活動につなげていきたい。図書館でも公民館でもないとは、本を1つの媒介として、そこで交流が始まり、いろいろな活動につなげていただきたい。そのような考えで今回構想を委託するものである。
○考古博物館長 1点目の30、史跡公有化事業について質疑が2点あった。1点目、外環の工事で出た場所ではないかとの指摘であるが、今回公有化する2,281㎡の1筆の土地は、外環工事にかかった場所ではなく、国分寺の北部で現在畑になっている場所である。もともと史跡の指定地にはなっていたが、相続の関係で購入していただきたいとの要望があり、今回買うものである。
 高いのではないかとの指摘であるが、現状、1㎡当たり単価10万2,000円で計上している。最終的には今後不動産鑑定をとり、その中で正式な金額を固めていく。
 31の史跡維持管理事業の文化財の多言語解説についての質疑を2点いただいた。外国人がたくさんいるのかについては、現状はどれぐらいの訪日外国人が市川に訪れてきているか正確な統計はない。必要性に関しては、今回文化財について、本会議でも述べたが、市川が誇る歴史文化が国の指定文化財と認識している。そういうものを広く外国の方にも知っていただきたい、まして今日本はこういう状況になっているが、訪日外国人がふえている。国の施策でも受け入れる方向で来ているので、そういう中で観光部もできるので、今回私どもではこういう形で文化財を外国の方にも知っていただきたい思いでいる。
○教育センター所長 SNSを活用した相談窓口事業について答弁する。まず、対象は中学生を中心とし、特別支援学校については高等部の生徒も対象にしている。生徒たちに現在一番普及しているLINEを使っての相談となる。事業は専門の業者に委託して行い、実際の相談は専門の相談員が対応している。具体的には、QRコードつきのチラシを我々のほうで対象者に配布した。そのQRコードをスマホで読み取ると相談することができる。文字で困っていること等を打ち込むと、心理士等の資格を持っている専門の相談員が文字でのやりとりで相談に乗ることになっている。
○社会教育課長 答弁漏れがあった。委託先についてはまだ決まっていない。
○長友正徳委員 84ページの28、新たな学びについて、説明がここに書いてあるが、「市民等が集い新たな価値を創出できるように」とある。本を介することが特徴であるが、こういった言い方が最近いろいろなところである。例えば、新第1庁舎の1階、国道14号に沿ったところに市民交流スペースができるが、いろいろな人が集まって新たな価値を創出するなど、そこも同じような説明をしていて、今市川市のはやりなのかなと思う。何かするのはいいかもしれないが、具体的にアウトプットが出るようなものに投資していただきたい。何となくの感じがして、集まれば何かあるかもしれないが、何も生まれないかもしれないし、もう少し具体性が欲しいと思う。これ以上は平行線であるから、気持ちだけを伝える。
 30の史跡公有化について、私が勘違いしていたがわかった。値段も鑑定士を通してであった。
 31のバーチャルリアリティーについて、こういうことは否定しないが、実際どういうことがあるか、訪日外国人がどれくらい来ているかと質疑したが、これはビジュアルなものなのでどこかで映写されると思うが、どのように今考えているか。
○考古博物館長 映像が見られる場所は、現地の看板にQRコードを設置して、そこからスマホ等で読み取っていただく。
○松永修巳委員 一問一答で、予算書411ページの委託料に関連して、文化財の公園等に接する駐車場の問題について伺いたい。
 姥山貝塚公園の駐車場あるいは駐輪場の整備がされていない状況から、周辺住民とそこへ車を違反でとめる方が以前は大分あったが、市は約10年前に相続により公園に接した300坪の収用を前提に、土地賃貸借で契約した結果、問題を解決してきたようである。本年3月末日付でこの300坪を相続によって返還することが発生したので、その件について何点か質疑する。
 これから同様の交通トラブルが発生するのは確実と思われる。そこで、411ページの12節委託料の内訳の中で1,149万1,000円の予算が計上されているが、この中に関連予算を含んでいるのか。
○考古博物館長 12節委託料、1,149万1,000円の内訳は、4つの事業に分かれている。1つは曽谷貝塚等ほか2カ所の草刈り業務986万円、2つ目が曽谷貝塚の仮設トイレの清掃業務委託が14万7,000円、3つ目は新たに市の指定文化財になった文化財の説明看板を設置する業務で68万4,000円、4つ目が今指摘のあった姥山貝塚公園隣接地の測量業務委託80万円、合わせて1,149万1,000円となる。
○松永修巳委員 この駐車場測量で予算を計上されているようであるが、確認するが、この駐車場は10年ほど前にどのような地域からの要望、希望があって借り上げてきたのか、もしわかれば伺いたい。
○考古博物館長 地元からの声であるが、平成20年9月定例会においても、姥山貝塚公園での駐車場、駐輪場の整備の考え方について指摘、質問をいただいている。そういうことがあったが、当該地においては文化財保護の観点から、史跡でもある姥山貝塚公園の管理及び発掘調査の用に供する必要性があったことから、平成21年5月1日から土地賃貸借契約を取り交わし、借用に至ったとの経緯である。
○松永修巳委員 駐車場を解約した場合は、これからここを訪れる例えば幼稚園や保育園、障がい者団体等のマイクロバスで来る方は駐車場が全くないため、また10年前のようなトラブルが発生することが心配されるが、その辺、所管ではどのように考えるのか。考え方を伺いたい。
○考古博物館長 ここの土地についても目的があり、10年間借りていたが、所期の目的は達成した認識である。それで、本年3月末日をもって地権者に土地を返すことになったが、実は、1月末からこの駐車場の閉鎖を知らせる簡易看板、それには担当課である考古博物館の電話番号、連絡先を明記しているが、そちらの簡易看板を当該借りている土地を含め、姥山貝塚公園内9カ所に設置し周知を図っている。今後については、公園を管理している公園緑地課等と協議を図りながら、御指摘の違法駐車等のトラブルにならないよう周知を図っていきたいと思っている。
○松永修巳委員 トラブルが発生しないように打ち合わせをしていくとの答弁であるが、いずれにしても駐車場がなくなるのは、名の通った貝塚、文化財が、先日の部長の本会議での答弁でも外国人を含めて多くの人に訪れて知っていただきたいと答弁をしている一方で、今度は駐車場が300坪なくなるのは致命的な減少である。あの辺はもう土地がない。ということは、この土地を一応解約するが、新たに市が購入する計画、考え方は出てこないのか伺いたい。
○考古博物館長 2点指摘を受けた。定例会でも部長が答弁しているように、貴重な貝塚で駐車場がなくなってどうなんだとの指摘である。姥山貝塚公園は、全国で初めて完全な姿での竪穴住居が発見された場所であり、また140体の縄文人の遺骨が発掘されたことにより、当時の縄文人の平均寿命や平均身長がわかった、大きく貢献したので、今御指摘のとおり姥山貝塚公園は考古博物学上においても非常に貴重な場所であるとの認識を持っている。そうした貴重な姥山貝塚公園には、やはり多くの方に訪れていただきたい当然考えているので、近隣の公共施設を含め、駐車場の確保については検討していきたい。
 2点目の購入する考え方である。この賃貸借契約は本年3月31日で解消することになるが、今後の土地購入については、史跡姥山貝塚公園は公園機能も有しているので、関係部署と協議検討していきたいと考えている。
○松永修巳委員 概要については理解するので、ぜひ確保の目標に向かって関係部署と協議していただきたい。そこを訪れる人が車をとめられないような状態では行きたくても行けない。ほかにも適地はないので、言われたとおり別の場所を探すのも結構であるが、この土地を譲ってもらえるものであれば、そのまま購入すれば事足りる話であるので、市川市の考古の関係、史跡の関係を大事にする行政の一環として、ぜひひとつこの課題を克服して利用者の足、駐車場を確保していただけないかと思う。いずれにしても、このままでは近隣の方が車をとめればすぐまた警察に通報されると、またそこでトラブルが発生する。これをぜひとも避けていただきたいと求め、ぜひ尽力いただくよう願う。
○大場 諭委員 初回総括2回目以降一問一答で行う。
 1つ目が、概要の84ページ、28、新たな学びと交流の場について、いろいろな方が挙げるとおり、予算として計上するには問題である。この2,200万円を委託費として見積もりの根拠、どのように見積もって2,200万円として積み上げたのか。要するに、予算であるからPDCAのPが曖昧であると政策として成り立たない。その辺、バックヤードやバックボーン、見積もりなりを収集しての2,200万円はどうなっているのか。
 86ページの37、放課後保育クラブ運営事業は、来年度も見込みが5,568人であるが、学年によっては待機児童がかなりいると認識している。予算の背景は何か伺いたい。
 最後に、87ページの38、放課後児童健全育成事業補助金事業は増額で3倍になっている。これは放課後児童健全育成で待機児童の解消を図るとのことであるが、何の待機児童なのか。増額する見込み、事業者の当てがあるのか。
○社会教育課長 こちらの内訳は何項目かあるが、まず、市民からのニーズ調査をしなければならず、その分析なども入る。それから、大事なこの施設のコンセプトもあると思うし、ブランドのデザインや策定、周知方法や、学習から交流に結びつける仕掛け、そのようなものを専門の知見を持った方、あるいはマーケティングの専門家に集計、分析を委託するため2,200万円となった。
○大場 諭委員 2,200万円の根拠はない。市民館の分析をするところは幾らか。それから、施設とは何か、どういう規模、どういうプランなのか。向こうもそういう概要がないと出ないであろう。それからブランドとは何のブランドか。周知方法はコマーシャルにするのか。いずれにしても、1カ所に委託するのであればこのぐらいかかると見積もりを取るのが本来は普通である。財政当局がこの予算を計上するのは、何をもって2,200万円を計上したのかがわからない。
○社会教育課長 見積もりであるが、手元に資料がないので、具体的にこの項目に幾らと言えない。
○大場 諭委員 見積もりがあるなら出していただきたい。もしくは、後日にでも各委員に配れるか。
○社会教育課長 資料が出た。まず、リサーチ費用として100万円、専門家とのアイデア創出費用として500万円、地元プレーヤー、ビジネスパーソンであると思うが、そのニーズの抽出と連携についての費用が100万円、ブランドデザイン及びステートメント開発で200万円、各テーマ別実施計画の策定で500万円、図面開発で400万円、その他雑費、一般管理費がこの10%で、合計2,200万円と考えている。
○大場 諭委員 これの妥当性については、見積もりは1カ所か。
○社会教育課長 そのとおりである。1カ所である。
○大場 諭委員 1カ所でこの見積もりを積み上げたのか。ここまでにするが、こういう積み上げや、議会に対する予算の不明確なものは、本来私たちは賛成できないと考える。臆測はいろいろできるが、引き続き注視する。
 放課後保育クラブについてはいかがか。
○青少年育成課長 37、38に関して2点答弁する。
 まず37の放課後保育クラブ運営事業について、2月14日現在、来年度の保育クラブの申請者が5,610人いる。予算の背景は、増設については待機児童が出ている学校とよく調整し、運営が指定管理者である社会福祉協議会が実施しているので、社会福祉協議会とも協議し、待機児童をなくすべく増設に努めていきたいと考えている。
 38の放課後児童健全育成事業補助金事業について、予算が3倍の話があったが、今年度については制度がもともとなかったので、年度途中で予算566万6,000円を計上した。令和元年10月に補助金の交付要綱を策定し、今現在今年度の予算については3月に1つ、八幡小学校区でNPO法人による放課後児童健全育成事業が立ち上がる予定をしている。来年度3倍になることであるが、年間を通して考えると、約1事業者が1,080万円ほど想定して2事業者、そして来年度に向けてさらに開設準備で160万円ほどプラスして予算計上し、合計2,452万1,000円で計上している。
 見込みの当てはあるかであるが、来年度のところについてはまだ事業者の見込みはないが、市川駅周辺の学校で待機児童が多いので、なるべくその辺で実施していただける事業者がいないかなど、今後どのように募集をするかについて検討していきたいと考えている。
○大場 諭委員 保育クラブについては、今後社会福祉協議会と相談していくとのことであるが、かなり待機児童はふえているので、ぜひここは拡充していくべきであったと思う。
 38の事業について、これもプランとして非常に甘いと思う。不用額が出るなどとならないようにぜひお願いする。
 先ほど学びクラブについて、社会教育課長には厳しい質疑をして少し申しわけないような気持ちであるが、今回私は一般質問でも行うが、職員が出した政策は、基本的に議員、私は信用している。しかし、そこをチェックしていかないと、特に委託については向こうは民間になるので、民間委託した場合は民間の法律に基づいてさまざまな処理をする。こちらの思いを享受するのは市民であるが、市民側に十分にその効果が出なかったケースが多々ある。そのような最初のプランをきちんと立てて、それでPDCAを回してチェックしてもらわないと、大事な税金、公金を使った事業であるので、ぜひ効果を出せるものにし、かつ明確な政策を出して進めていただきたい。意見を述べて終わる。
○大久保たかし委員 新たな学びと交流の場づくり事業の発案者は誰か。
○社会教育課長 社会教育の一環として、図書館は市内に整備されている。公民館も16館整備されているところで、対象者のビジネスパーソンについてはなかなか時間的に利用できる機会が少ないのではないか、ビジネスパーソンの方に学びをしながら交流、いろいろな提案等に結びつけていけたらとのことで、生涯学習部からの提案である。
○大久保たかし委員 では、部長の提案、発案でよいか。
○社会教育課長 部長ではなく、生涯学習全般について網羅していく観点から、部としての意見である。
○久保川隆志委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 以上で質疑を終結する。
 暫時休憩する。
午後3時50分休憩
午後3時52分開議
○久保川隆志委員長 再開する。
 討論に入る。討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 討論を終結する。
 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
○廣田德子(ひろたのりこ)委員 今回の新型コロナウイルス感染症について、議案等には載っていないので話し合う場がどこにもないが、休校になっているので、市内のお子さんたちの状況、例えば給食はキャンセルできたのかなど、さまざまな問題がある。委員会の所管に含まれているような内容を皆さんと共有できたらと考えている。横浜などでは急に休校するため、親の都合がつかなかった子どもは学校に預かるとし、1年生から3年生の約1割の子どもが登校した。市川市では今どういう状況になっているのか、どういう状況なのかが全くわからないので、委員会の閉会中においても、もし何かあれば情報の共有をさせていただきたいと思う。
○久保川隆志委員長 ただいまの申し出の件について、また皆さんとともに情報共有をさせていただきながら、しっかり情報収集にも努めさせていただき、発信させていただきたい。
○長友正徳委員 今の廣田委員の発言に関連するが、休校になって、特に共働き世帯の子ども、特に小さな子どもの預け先がなくて困っている状況がある。千葉県内について言えば、市川市と千葉市を除いては学校で何らかの形で預かっているらしい。市川市はどうなのかと教育関係者、学校教育部に二、三度聞いたが、今検討中とのことであった。ほかの預かっている市町村は学童保育として預かっている。学童保育は大体放課後、夕方であるが、それを朝から開いてそこで預かっている。ところが、市川市の場合は学童保育の生徒が多くて、4分の1が学童保育に行っているらしくて、そこに朝から来るとかえって込み合い感染してしまう。だから、学童保育で預かるのがよいのか、どういった形で預かるか検討中らしい。であるから、何か新たな方向が見つかれば我々にも情報開示等があると思っている。
 情報提供で発言した。
○久保川隆志委員長 千葉市は低学年の放課後の預かりは行っているのか。船橋は希望制で、既に学童を申し込んでいる人以外にも新たに申し込みを受けているようである。市によって取り組みが違うので、その辺の情報共有を含めてである。
 委員のみならず、42人の全議員も当然必要な情報である。

所管事務調査

○久保川隆志委員長 所管事務の調査については、お手元の配付の文書のとおり行いたい。これに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって所管事務の調査については、お手元に配付の文書のとおり行うことに決した。
 続いてお諮りする。所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久保川隆志委員長 御異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については、正副委員長に一任されたいと思うので、了承願いたい。
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○久保川隆志委員長 以上で環境文教委員会を散会する。
午後3時59分散会

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