更新日: 2023年12月27日

2018年6月25日 一般質問(湯浅止子議員)

一般質問(湯浅止子議員)

午後3時10分開議
○竹内清海議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1一般質問を継続いたします。
 湯浅止子議員。
○湯浅止子議員 通告に従いまして、初回から一問一答で質問させていただきます。無所属の会の湯浅止子でございます。
 村越市長におかれましては、御当選おめでとうございます。これから質問します全日警ホール、八幡の市民会館で昨日もタウンミーティングがあって、お近くにお座りの方が、思わずへえ、若いのに真面目だよなというような言葉をつぶやかれておりました。それを聞いて私もうれしくなりました。市長が褒められるということは、そういう意味では市民としてはうれしいというふうに思います。今後の御活躍もお祈りいたします。
 では、最初の質問をいたします。市川市八幡市民会館について質問をいたします。4点について質問させていただきます。
 最初のネーミングライツについて。1番。昨年の2月の定例会で質問いたしました。重なる部分もあるかと思いますが、企業名のホール、全日警ホールのネーミングが市民の間ではまだしっくりときていません。文化文教都市を標榜する市川としては、文化の拠点、文化の発信の地とセレモニーでも言われていたこの八幡の市民会館が、文化の薫りもしない無機質な企業名だけのネーミングを愛称と言われてもなじめないのが市民の考えのようです。契約をした以上は、それをすぐに変更するということはもちろんできないと認識をしております。しかし、まず契約内容をもう一度伺って、何か新しい方策がないかというようなことで、今回は質問させていただきます。
 そしてもう1点、玄関前の看板に大きく全日警ホールというふうに書かれてあります。これもやはり市民の方は全日警の会社がお金を出してこのホールをつくったのかな、市川市はそんなに財政が逼迫しているので、企業の力をかりてこのホールができたのかなというようなことがささやかれておりました。大変に大間違いの認識をしていらっしゃる方が多いということです。その意味で、この玄関前の看板についても少し変更ができないか、可能ではないかということを伺いたいと思います。例えば、他市の市民会館等で八王子市、昨年も言いましたが、八王子の市民会館は年間2,500万円、10年契約。そして、名前がオリンパスホール八王子と、八王子の地名が入っております。それから、八王子のこども科学館、もともとサイエンスドームと言われていたこども科学館は、コニカミノルタサイエンスドームというふうに元々の名前がやはりそこにうたわれております。このこども科学館は3年契約で、ここは年間250万円ということです。100万円の市川市の市民会館の契約と同じようなのを探してみると、せんだって、昨年も言いましたが、重複はいたしませんで調べましたところ、いすみ鉄道、銚子電鉄等の駅名ですね。この駅名は100万円のネーミングライツで行われていました。もともとの名前がしっかりと入っている駅名ももちろんそうです。なので、全日警ホールという言葉の前段に八幡あるいは後ろのほうでも間でも、そういう地名が入ることができないのか。または、例えば八幡の杜全日警ホールとか、冠の言葉等はつけられないないのかということをお伺いいたします。
○竹内清海議長 文化スポーツ部長。
○谷内弘美文化スポーツ部長 八幡市民会館のネーミングライツ契約の内容についてでございます。
 本市と契約の相手方である株式会社全日警とが互いに協力し、会館の維持管理に要する費用の確保を図るとともに、企業の広報活動及び地域貢献に資するという目的を初め、通称名である全日警ホールの使用や名称表示サイン、看板の設置など、権利の具体的な内容、契約期間、契約金額について定めております。なお、契約期間は平成29年3月1日から平成39年3月31日までの10年間としており、契約金額は年100万円を支払うこととなっております。
 次に、契約解除の条件については、契約の締結及び履行に際し不正な行為を行ったとき、またはやむを得ない理由により契約の履行が困難になったときには、協議を行った上で契約を解除できるとしております。また、正当な理由なく契約に定める義務が履行されないとき、国税、地方税の滞納、差し押さえを受けたときなどは、催告なしに契約の解除ができることとしております。その他契約金の返還についても定めております。
 続いて八幡市民会館の玄関前に設置された全日警ホールの看板の表記についてです。この看板は契約に基づき、開館時に看板の大きさや取りつけ位置などを本市と協議し、企業側が設置したものでございます。このことから、看板の表記を変更する場合につきましては、改めて企業側との協議が必要であると考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 伺いました。契約がある以上は、それを変更ということを言うのもなかなか厳しいというふうにわかっておりますが、ネーミングライツを募集したときの募集要項の中に、通称名の付与の範囲の中の文言に、市民に親しまれ、利用者に理解しやすい名称、また選定基準の通称名に市の施設としてわかりやすいイメージにふさわしい、市民に親しみやすいものというふうに募集要項の中にあります。建てる前からあのところの青写真が出たころから、神社の地にふさわしい、市川らしい風情のある建物にするというようなことを文化振興課の方々がおっしゃっておりました。文化振興を担っている方々が携わってつくってくださっていたわけですけれども、今のような募集要項もあるのにもかかわらず、無機質な企業名だけで名前が決まってしまったというのは、選定委員会があったというふうに前段、昨年の御答弁の中にありましたけれども、大変に不思議な結果だというふうに思っています。
 通称名の付与の範囲として、募集要項の(4)に名称、看板や、あるいは市作成の印刷物等において、原則として通称名を表示しますが、必要に応じ会館名と併記したり、会館名のみを使用する等の対応をすることがありますというふうな1項もあります。明記されています。そういう意味で、入り口の全日警ホールという看板に、市川市あるいは八幡市民会館と併記してほしいというふうに要望したいと思います。市民の方々は全日警のホール、何なの、八幡の市民会館はどこかへ行っちゃったのというふうに、どこにも八幡市民会館という表記を見ることができませんので、その併記をしてほしいと、要望ということにしておきます。それ以上お答えができないと思いますので、要望にとどめておきます。
 では、2番目の質問をいたします。玄関前のスペースの利用についてですが、玄関前というのは入り口の左手のほうです。左手のほうに、ピロティーというのは屋根があるそうですが、ピロティーではなく広い空間があります。イベントをするというようなことも聞いておりますけれども、市民の方々が八幡の市民会館を使ったときに食事をする、いろいろなお稽古をしたり練習をしたりしたときに、食事をする場所がない。1階のフロアのトイレの前にテーブルが2カ所、その2カ所しかないので、四、五十人の方で、例えば市川交響楽団とかの練習をなさったときに、数人の方しかあそこでは座って食べられないので、あとの方は外で立って食べると。外に小さなベンチが1つありますので、そういうふうなことで何とかならないのかというような御要望も寄せられております。そういう意味で、あそこの広場というか、広い空間のところ、いつもいつも、毎日毎日イベントをやっているわけではないので、そのところに利便性のよい椅子やベンチを設置することはできないのか伺います。
○竹内清海議長 文化スポーツ部長。
○谷内弘美文化スポーツ部長 会館入り口横の広場となっているスペースにつきましては、本来は広場に面したドアを開放し、ホールと広場を一体として利用するように設計されたもので、昨年度行いました文化イヤーイベントでは市川市茶道会による野だてや、ガーデナ市との姉妹都市締結55周年記念イベントにおいては植樹などの際に利用したところでございます。また、大きなイベントを実施する際には臨時駐輪場としても利用できるよう想定しております。しかしながら、イベント時のみの利用で常時の利用ではないことから、今後この広場のスペースの有効利用につきまして、施設の利用者や地権者である葛飾八幡宮からも意見を伺いながら、活用方法を検討してまいります。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 前向きに捉えさせていただいて、あの場所が使えるようになれば、外から例えば町案内人の方などが八幡宮に案内してきたとき等に使えるようなベンチと椅子等があると本当にいいと思いますので、前向きにやっていただきたいと思います。今、八幡様からも御意見を伺うというのがありましたけれども、ネーミングライツをやったときには八幡様の御意見は聞いたのでしょうか。その辺も少し危惧されるところですけれども、市民の方々がこのネーミングライツに関してもまた、市民会館は多くの方々が利用するところですので、利便性のよいものにいろいろと御配慮いただきたいということで、2番目もそれで終わりにいたします。
 3つ目の質問をいたします。会館内のホールですね。昨日も市長のタウンミーティングがございましたあのホールですけれども、あそこに多くの方がいる場合には、つくりつけの椅子以外にまた椅子が出されてきますが、みんな袖がついています。やはり市川交響楽団の方々の中でこんなのもありました。バイオリンとか弦楽器をなさる場合に、袖があると大変に演奏がしにくいというので、パイプ椅子はないのかというようなことの御要望等もありました。音楽関係の方にとっては、やはり練習をするのに大変に不便だというふうな声も聞こえております。また、場内の階段式のところのあの椅子も、映画鑑賞などもあそこでやられますので、長時間、やはり高齢の方、高齢といっても私も高齢なんですけれども、座っているとお尻が痛くなるんですね。少しかた目な椅子というふうに理解しているのですが、その辺のことも届いているので、どのように認識しているのかお伺いいたします。
○竹内清海議長 文化スポーツ部長。
○谷内弘美文化スポーツ部長 八幡市民会館の1階ホールの椅子については、可動式床に固定されている椅子と、フロアに利用に応じて設置することができる袖つきの椅子がございます。袖つきの椅子については、袖があることにより楽器の演奏などに不向きであるとの御意見があったことから、その後、袖がない椅子についても御用意をしております。そのほか、椅子については先ほど来ありましたけれども、長時間座っていると腰が痛くなるなどの利用者からの意見も伺っております。会館内の利便性につきましては、今後も引き続き利用者のニーズを把握しながら対応を考えてまいります。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 ありがとうございます。使ってみると、でき上がってみるといろいろな不備があるのは当然のことだと思いますので、やはりその不備が見つかった段階では訂正をしていく、よりよいものにしていくという姿勢で向かっていただければというふうに思います。椅子のほう、パイプ椅子が用意されたということでよかったと思います。高齢者もいますし、いろんな方が利用しますので、柔軟な対応を願いたいと思っています。
 ホールの後ろのほうに控え室がありますけれども、そこのところからホールに来る間の通路ですね。通路のところ、廊下のところは残念ながらエアコンが入っていません。例えば、クラシックバレエの方がチュチュを着て、肩を全部出して、その控え室からホールへ来るときに、寒くなって入ってこなくちゃいけないというようなこともあって、2階もそうですけれども、全館冷暖房ではなく部分的冷暖房みたいになっている。あれだけの建物でそういうのは本当におかしいなというふうに思って、これも後づけですけれども、何回か申し上げて2階のところには扇風機が置かれたりしましたけれども、使ってみると大変に不備なところがあるということですので、市民の声を真摯に受けとめて、直せるところは直していっていただきたいというふうに要望して、これも要望にしておきます。
 では4つ目、中山メモリアルギャラリーの入場料の妥当性について伺います。
 このメモリアルギャラリーには市の収蔵品、うちの会派の越川議員が何年か前に晴海の倉庫に眠っている、何億円もする市川市の収蔵品を市民の方に展示したらどうかというような御質問をなさって、それが実を結んだというふうに考えておりますが、その収蔵品をこの中山メモリアルギャラリーで見せていただくのに200円払わなければいけない。市の税金で買った品物を見るのにお金を払う、これは不合理ではないかというふうに、不合理、不条理、わかりませんが、そのような言葉が市民のほうから届いております。そういう意味で、この妥当性というか200円取っているということに関してのことをお伺いします。
 前の定例会で市川のアイ・リンクの展望台、あそこは多いときには1,000人からの人が展望室を見に来るというところ、それだけの人が来るならあそこを有料にして、チャリンとお金をとったらどうかというようなことが議場でも提案されたことがありました。しかし、市でつくったものだからお金は取らないということで大盤振る舞いをしているわけですね。にもかかわらず、メモリアルホールのギャラリーのところは200円取るわけです。この妥当性について伺いたいと思います。
○竹内清海議長 文化スポーツ部長。
○谷内弘美文化スポーツ部長 本市が収蔵する作品は、これまで定期的に芳澤ガーデンギャラリーにおいて作品展を開催しておりました。しかし、開催できる期間が限られていることから、多くの皆様に観覧していただくことができない状況でございました。そこで、八幡市民会館の開館に伴い、新たに中山メモリアルギャラリーにおいて収蔵作品を展示することといたしました。より多くの方に美術作品に触れていただく機会を提供することは、文化振興の視点として重要であると認識していることから、今後は入場料や開催周期も含めて検討を行ってまいります。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 開催周期を考えて、料金も考えるということは、他市の、あるいは他館の高い作品等をお借りして展示している場合にはもちろん有料であって当然だと思います。大変なお金をかけて作品を保持しているわけですからそれはわかりますが、収蔵品に関しましては、やはり無料でいくのが筋じゃないかなというふうに思います。先ほど申し上げましたアイ・リンクのあれも、上がっていって眺望を見て、見た方が、ええ、これ無料でいいのということを思わず言っている方が何人か聞いたことがございます。大変きれいな夕焼けに富士山とスカイツリーが見えて、江戸川の流れがとうとうとしているところを見たときのさわやかさをお金に換算することはできませんけれども、見た方はうれしくなって、帰りに何かこう置いておけば、チャリンと、よかったよといって、500円玉を入れるか100円玉を入れるか、入れるかもしれません。行くときに取らない。なぜならば、雨の日もある、風の日もある、曇りもあるので、せっかく上がっていったけれども何も見えなかったと、そこにお金を払うのはとても嫌だけれども、とてもいい景色を見てとても気持ちよかったから、ちょっと気持ち入れようかということで100円払っていく、そんなようなシステムもあり得るし、同じように、今言いました中山メモリアルギャラリーも、入ってみたらとってもいい絵だったと。また、市川市のすばらしい収蔵品を見せてもらってとてもよかった、ここに何か入れるところがあるから、100円なり200円なり入れていただく、そういう料金の取り方なんていうのも市川らしくていいんではないかというふうに思います。一アイディアとして申し上げておりますが、やはり市の税金で買ったものは無料で見せていただきたいということをぜひお願いをして、これも希望します。
 と同時に再質問ですけれども、利用者の声ですね。今言いましたように、私のところに幾つかこのように届いているわけですけれども、1年たちました。利用者や市民の声をこれからどのように把握していくのか、また、その把握したものをやはり市民に還元してやっていっていただきたいという思いもありますので、どのようなこれから市民の声を受けとめてやっていくのか、もうこのままにしてしまうのか、もう苦情を言ってくるところだけ処理をしていくという形にするのか、利用者や市民の声はどのようにこれから把握をして対処していただけるのかということを伺います。
○竹内清海議長 文化スポーツ部長。
○谷内弘美文化スポーツ部長 当施設は平成29年3月に開館し、1年が経過したことから、今後利用者へのアンケートやe-モニターなどを活用し、広く市民の方々の意見の把握に努めてまいります。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 広く意見を把握していただいた後のことも大事だというふうに思います。把握した後、それをどのように実行していくか、その辺のものによってはいろいろな部署の方々がかかわっていただいて、八幡の市民会館が市民にとって大変利便性のよい、また文化の薫りのする場所になってくれると本当にいいなというふうに思っています。この市民会館ができるときから私もいろいろ意見を言わせていただいていたんですが、神社の地にあるということで、梅の木、特にロウバイのような大変馥郁たる香りのする木々の生け垣などがあるといいなということも申し上げてきたし、また、梅の木ではなくても、川上翁の記念碑があります。川上善六翁のですね。ですから、梨の木の1本もあって、白い花を咲かせる木を、消毒が大変ですけれども、バラ科ですから消毒が大変ですけれども、梨の木がやはり市川市の象徴ですから、梨の木の1本もあの市民会館の中にあってもしかるべきかなと思います。言葉は悪いですけれども、ネズミモチだとか、あるいはキンモクセイだとかありきたりの木ではなく、市川らしい文化の薫りがするような植樹も本当はしていただきたかったなというふうに思っています。
 そして、何度も言いますけれども、その中山ギャラリーの外側のところの扇形の空間のところ、そこはできれば外の作品などが並べられるようなエリアにしてほしいということでしたが、残念ながら木がもう3本も植えられてしまって、つくられた造形の方々の飾る場所はなくなってしまったというふうに思います。やはり文化あるいは芸術に関して、市川はやはり細かいところまで気が回っている、とても品格のある市だなというふうに思われるためにも、八幡の市民会館はまだまだ1年しかたっていませんので、手を入れる余地はあるかというふうに思いますので、ぜひそこへの取り組みを期待したいと思います。文化振興課の奮励努力をお願いしたいと思います。では、この項につきましては、何回もやりましたけれども、ネーミングライツについて、少し変わることを願いながら、この項を終わらせていただきます。
 では次、2番目の学校教育について質問いたします。
 現安倍政権は、教育を重要施策と位置づけています。2018年度から移行措置期間となっている次期学習指導要領には、指導方法や評価まで規定しています。子どもが主体となる学びは、各学校の実態に応じて創意工夫されるものであり、画一的に規定すべきものではないと考えます。また小学校の外国語活動、外国語科やプログラミング教育等、新たな教育に対応する教職員の配置は十分ではありません。学校現場のさらなる負担が危惧されています。昨年度の千葉県の教育委員会が実施した教員等の出退勤時刻実態調査では、教員等の平日1日当たりの在校時間が小学校で11時間12分、中学校で11時間36分という結果が公表されました。1週間あるいは1カ月にすると、残業時間の換算で過労死ラインに達した教員の割合は小学校では35%、中学校では65.9%となっています。国の働き方改革が今国会でも取り上げられておりますが、どのようにこの教員の仕事が改善されるのでしょうか。精神性疾患や休職に追い込まれたり、早期退職の方も大変ふえていると聞いています。教育の現場の少しでも改善を願って質問をさせていただきます。
 最初に、4点の中の1番目、校内塾・まなびくらぶの現状及び指導員の確保について伺います。私のところに届いている声としては、できる子はどんどんできるようになる、伸びていく。できない子はそのままというような声が届きました。やはり勉強の嫌いな子は、学校で残ってまでやることにそれほどの元気がありません。でも、勉強が好きとは言わないけれども取り組むことができる子は、取り組んでどんどんとできるようになっていく。要するに、学校での学力格差ができてしまうんではないかということを危惧するような声も届いています。そういうことで、今の現状と成果を伺いたいと思います。
 また、指導員の方が足りないというような声も私のところに届いています。どのように確保しているのか伺います。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 初めに、現状と成果についてでございます。本事業は、平成26年度に開始し、本年度5年目となる事業でございます。平日の放課後及び長期休業中に児童生徒が基礎的、基本的な学習内容を学ぶ場を設け、学力の定着を図ることを主な目的として実施しております。小学校では算数と国語、中学では数学と英語を中心に、まなびサポーターと呼ばれる指導員により学習指導が行われております。成果といたしましては、昨年度の参加児童生徒の延べ人数が年間6万人を超え、年々まなびくらぶに参加する児童生徒数がふえていることが挙げられます。また、年度末に実施した児童生徒のアンケート結果からは、まなびくらぶでの充実感の質問に、参加した8割近くの児童生徒が肯定的に評価しており、意欲的に学習に向かう姿が見られることも成果として捉えております。
 次に、指導員についてです。昨年度の指導員の登録者は延べ287名となっており、開始年度の人数と比べますと、ちょうど100名ふえていることとなります。指導員は地域の方々だけでなく、退職教員や教員を志願する学生、さらには学校にかかわる非常勤職員を兼務する方なども多く、学校長が推薦した者を教育委員会が承認し、採用しております。指導員の確保につきましては、学校へのアンケート調査においても、学校側が希望するにふさわしい指導員の確保が難しいと回答する学校が近年複数ございました。
 このような回答結果を踏まえ、教育委員会は3点の対応策を講じてまいりました。1つ目は、質の高い指導員を確保するために、教員免許を有し10年以上の教職経験を持つ者については時給の引き上げを行いました。2つ目として、昨年度に外国語指導の充実も図るため、時給引き上げの対象としていたしまして外国語指導助手及び外国語活動指導員も加えました。実績といたしましては昨年度は1名でしたが、本年度は既に3名が登録しております。3つ目として、学校のニーズに合った指導員の紹介ができるよう、昨年度より各学校からの紹介や教育委員会における他職の登録者をもととした人材バンクをつくりました。これらの取り組みは今後も継続させ、人材確保に困っている学校支援を行っていく予定でございます。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 いろいろ説明ありがとうございました。いろいろ努力をなさっていること、人材バンクをつくって対処するというようなことをお聞きしました。しかし、私の持論としてですけれども、本来学校は授業が第1、授業で子どもたちを育み、そして授業で充実感を味わい、授業でいじめや、あるいは不登校などをなくしていく、これが本来の学校の教育の姿だというふうに考えています。ほかの方の力をかりて補習をしなければいけないというような今の現状、これは多忙化によるものというふうに考えておりますけれども、大変残念な状況だというふうに考えます。本来の姿は、先生が授業の中で子どもたちを育み、そしてできない子どもに手を差し伸べていく、これが本来の姿だというふうに思っています。それができないから、このような状態が出てきているんだということで残念に思うわけですけれども、その意味で再質問させていただきますけれども、5年間やってみて、本事業の検証及び見直しについてはどのようにお考えなのか伺います。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 まず、本事業の検証方法といたしましては、参加児童生徒及びその保護者に対するアンケート実施や、学校からの実施報告書の提出を行っております。その結果では、児童生徒、保護者、学校それぞれおおむね肯定的であり、今後も運営方法等については検証を続け、改善を図ってまいります。
 次に、見直しについてです。より充実した事業となることを目指し、学習内容や運営方法等を工夫している学校の取り組みを各学校に広めてまいります。例えば、3、4年生を対象にまなびくらぶを実施していたある学校では、5年生になっても続けたいという要望児童がいたため、参加を認めました。その結果、この児童は自分の学習だけでなく、進んで3、4年生の学習活動にも参加し、学び合いの拡張が見られたとのことでした。今後、教育委員会では各校のよい運営形態だけでなく、このような効果などもまとめ、参考資料として各学校に紹介して参りたいと思います。
 一方、課題といたしましては、学習の支援が本当に必要な児童生徒に対する参加促進です。このような児童生徒も校内塾・まなびくらぶへ積極的に参加できるよう、各学校が運営方法に工夫を加えるとともに、対象となる児童生徒へ上手に個別の声かけをしたり、個人面談などの機会に保護者へ参加を促したりするなどの対応ができるよう努めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 検証、見直しをこれからもやっていくということ、またお互いに情報を交換するということがやはり一番大事だというふうに思います。今、パソコンというツールがありますので、学校に広げていくことはできると思いますので、ぜひそれを多く、いいものを広げていっていただければというふうにも思います。
 最後におっしゃっていましたけれども、やはり声かけが必要な子どもに声をかけても、僕勉強したくないよと言って帰ってしまうかもしれません。やはり声かけが必要な子どもというのは、やはり身近にいる担任の先生あるいは小学校の学級担任の先生のお声が一番うれしいのではないかというふうに思います。30分も残すのではなくて、5分間だけで算数の問題を2題解いて花丸をあげたら、その子は喜んで帰っていくのではないかと思うんです。そういうことができるような時間が先生方にあれば、そういう子どもも伸びていくのではないかというふうに思います。ぜひその辺の工夫も配慮もお願いをしたいというふうに思います。
 学ぶ喜びというか、それを味わうことで子どもたちは充実する、よい言葉を聞いたら心が温かくなる、うれしい言葉を、褒めてもらえれば、とても充実して次へのステップが踏めるというようなことがあります。先日読みました新聞記事にTDL、お隣の浦安のディズニーランドのキャスト教育というのが大変見直されているようです。あそこで笑顔でぱぱぱっとお掃除をする人が好きで見に行くなんていうことがあったりということで、キャスト教育の中での言葉で言うと、子どもの笑顔を一緒につくりませんかといって指導員の方を募集したらいいんじゃないですかというようなことが書いてありました。募集をするときに、子どもの笑顔を一緒につくりませんかというような、言葉というのは大変に生きているものですので、そんなふうに子どもたちに寄り添うようにしてやっていただければというふうに思います。
 では、2番です。教員免許更新制についてです。なぜかお医者さんにはないんだけれども、医師にはないけれども教師には免許の更新制があります。10年ごとに講座を受けて更新しなければいけないということが決められています。現在、いろいろと新免許、旧免許というようなことでいろいろありますけれども、3点質問させていただきます。
 まず1点目として、教員免許更新のための講座受講が市川市近郊でできる学校がたくさんあるのか、情報はあるのかということを伺います。
 2番目として、教員免許を失効してしまった、講座を受け切れなくてやらなかった、そういう方のための未然防止の取り組みについて伺います。
 3番目として、教員免許を失効してしまった、でも学校の勤務を希望したという場合の対応についてはどのようになっているのか伺います。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 初めに、講座受講の現状についてです。教員免許状には、旧免許状と新免許状がありますが、現在、千葉県内で勤務している教員のうち、本年度3月末に免許の更新時期を迎える教員は新旧合わせて約3,500名となっております。しかし、旧免許状と新免許状の更新該当者の増加に伴い、翌平成32年3月末には、この教員数が2倍以上の7,500名になることが見込まれております。こうした免許更新対象者の急増に伴い、大学などの更新講習を開設している各教育機関も定員をふやすなどの対応をしておりますが、受講予約がしにくい状況となっております。そこで、本市では受講対象の希望に応じた講習が受けられるよう、市川近郊を初め、県内、都内の大学及び受講しやすい通信、インターネット、放送大学を含めた更新講習を開設している各教育機関の情報提供を随時行い、早目の受講申し込みを呼びかけております。
 次に、免許失効の未然防止についてです。本年度市内で新旧合わせて免許の有効期間終了を迎える教員114名のうち、約4割の42名がまだ手続を済ませておりません。旧免許状保有者については、年齢で機械的に更新時期を確認できますが、新免許状保有者の更新時期に関しましては、免許状を取得した年度によって一人一人異なるため、本人の免許状での確認となります。そのため、教育委員会ではこれまで以上に確認作業を綿密に行っているところでございます。具体的な対応といたしまして、県では、全教員を対象とした教員免許更新状況調査を年3回行っております。また、市では調査結果を受け、更新申請が完了していない教員の追跡調査を行い、当該者がいる学校には連絡をとり、管理職を通して早目の受講及び更新申請を呼びかけております。さらに、校長会、教頭会などでの情報提供にも努めるところでございます。
 最後に、教員免許を失効された方への対応ですが、失効者本人が学校勤務を希望された場合、教員免許がなくても勤務できるスクール・サポート・スタッフ、まなびサポーター、ゆとろぎ相談員などの職を紹介しております。本年度2名が教員免許状執行後、免許を再取得せずに勤務しております。教員免許の有無により勤務可能な職種は限定されるものの、豊かな教員経験を学校現場でぜひ生かしていただきたいと思いますので、教育委員会でも積極的に働きかけているところでございます。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 ありがとうございました。私が在職中にはこういう制度がなかったものですから。現場にいる先生方はどんなにか大変かなというふうにも思います。また、失効してしまった人が今2名いたというようなこともありましたけれども、教員免許に関して困った、なかなか講座がとれない、あるいは失効してしまったというようなことの相談の窓口は、あるいはおやめになってしまった方、学校にいる方は学校の中で教頭先生、校長先生に御相談できますが、おやめになってしまったそういう方々は、相談窓口はどこにあるのかお伺いします。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 学校に勤務していない方からは、教員免許更新制度の仕組みや更新講座受講の手続、免許が失効した場合の再取得の方法など、多様な問い合わせがございます。このような場合、教育委員会が免許更新制の要項やリーフレットをもとに、具体的な説明と対応を行っております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 ありがとうございました。朝4時に起きてパソコンを立ち上げて講座をとらないと、なかなかとれないというふうにも聞いております。失効しないうちにサポートあるいは情報等の供給を教員にぜひしてほしいと要望いたします。教員免許制度に関しては、ない方がいいというようなことで多く教員のほうから声は届いております。
 では次に3番目、道徳の教科化についての影響について伺います。いよいよ道徳が教科になり、評価が必要になったということですけれども、授業のこま数の中で道徳が入ってきて、どのように教科として組まれていくのか。教科化に伴って時間割の中で道徳の位置づけはどのようになったのか、その現状を伺います。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 道徳の教科化に伴います時間割の中での位置づけにつきましては、これまで同様、年間35時間の授業時数、週当たり1授業の実施となっております。これらは従前と同様であり、授業時間数の変更もないことから、教科化に伴う時間割への影響はないというふうに考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 カリキュラムの中でのこまは余り影響はないということですけれども、評価について再質問させていただきます。道徳の評価は記述式であるというふうに聞いていますが、大変に先生方の負担が大きいように思うのですが、どのように捉えているのか伺います。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 これまで通知表や指導要録の中で記述記載による評価項目は、総合的な学習の時間、外国語活動、総合所見欄の3カ所でした。新しく始まった道徳科も数値による評価は適さないため、記述式で評価を行います。評価に当たりましては、授業中の発言や会話、感想文、レポート、ノートなどから子どもたちのよさを丁寧に見取り、蓄積し、子どもたちに伝わる言葉で記述していくことが、今後子どもたちの学習意欲の向上にもつながるというふうに考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 学校では、先生方はノート点検ということがたくさんあります。子どもたちが書いてある日記を点検したり、班ノートを見たり、また、やった小さな小テストの採点をしたり、そしてきめ細やかに子どもと対話をしたりということで、大変多忙です、その意味では。でも、それが仕事ですから頑張ってやってくださっているわけですが、ここで道徳の評価はまた記述式でふえるということは、さっきおっしゃっていた総合の時間、あるいは英語も評価を記述式でということ本当に大変だと思うのですが、教員の負担増になるのではないかと本当に危惧するのですが、どのように捉えていらっしゃいますか、伺います。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 通知表や指導要録に記述式の欄がふえますと、その分作成に時間がかかり、教員の負担増になることは認識しております。一方、新たに記述式の欄が加わることは、子どもたちのよさを具体的に伝える機会がふえ、子どもたちや保護者にとってはメリットであるというふうに捉えております。具体的には、評価の観点や方法について単なる伝達的な内容に終始せず、中学校ブロックごとの教員同士での意見交換会を行うなどの研修会を実施して対応しているところでございます。また、学校訪問時には、各学校で行っている評価の実践事例を蓄積し、共有できるよう指導、助言に努めております。さらに、既に通知表や指導要録の作成で使用している校務支援システムを道徳科においても有効活用し、教員の業務負担の改善につなげております。今後も引き続き子どもにとって有益な評価になることを第一としながら、教育負担の軽減に努めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 できることをやっていただけるというふうに理解をいたしました。なかなか子どもも手元に先生の生の声で書かれた言葉というのは、短文であっても大変心に残るものだと思います。私たちも、皆様もそうだったと思いますが、ことしの最初のころの、目黒の5歳の女の子の大学ノートの言葉は本当に多くの大人の心にしみました。言葉の持つ力というのは大変強いものがある。また、すばらしいものでもあるわけです。その意味で、評価の中で記述式というのはすばらしいものであるがゆえに、そこにかかわるエネルギーというのが大変なものだということも理解をしたいというふうに、了解をしたい、応援をしていただきたいというふうに思います。
 では、4番目の質問をいたします。いよいよプールの時期ということで、もうプール授業が始まっているかと思いますが、小中学校のプールの清掃及び放射線量の測定についてお伺いをしていきたいと思います。
 プールの清掃については、最初のころです。というのは、大震災の後ですね。若い先生には、あるいは妊婦の先生にはやらせないようにというような配慮があったというふうに思いますけれども、現在7年たちましたけれども、学校のプールの清掃はどんなふうになっているのか。また、放射線量の測定について、忘れ去られないように、プールの清掃で出る土砂もそうですけれども、学校の中の放射線量の測定についても伺いたいと思います。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 水泳授業を行う前の最初のプールの清掃時におきましては、プール内に汚泥等がたまっていることから、東日本大震災以降、プール本体の清掃は教職員及び保護者の協力において実施するよう通知しております。このことは、児童生徒が汚泥等に触れることがないよう配慮するものでございます。また、清掃時には高圧洗浄機を使用する、あるいは終了後についてはプール洗浄促進剤等の使用を推奨しているところでございます。
 以上でございます。
○竹内清海議長 環境部長。
○大野英也環境部長 私からは、小中学校の空間放射線の測定についてお答えいたします。
 本市では、平成23年9月に策定した市川市放射線量低減の取り組みに係る基本方針に基づき、空間放射線量の測定を実施するとともに、その結果等について情報の提供を行っております。現在、公立小学校39校、公立中学校17校の全てを対象に年1回、児童生徒の活動の場である校庭において空間放射線量を測定しております。また、定点測定として、北西部の中国分小学校、北東部の大野小学校、中央部の鬼高小学校、南部の新浜小学校の4校においては、毎月1回校庭の空間放射線量を測定し、公式ウエブサイトを初め、メール、情報配信サービスなどにより測定結果を配信しております。平成29年度の測定結果は、基本方針において、学校等の空間放射線量の低減の目安とした毎時0.19マイクロシーベルトを大幅に下回り、地上1mでは毎時0.04マイクロシーベルトから0.1マイクロシーベルトの範囲となっております。
 次に、校庭以外の地点についてですが、雨水が集まる場所や、風雨等により泥などがたまりやすい場所、落ち葉などが堆積している場所などは、放射線物質が堆積し、周囲より高い放射線量が測定される場合がございます。このため、基本方針では側溝の清掃、排水ますの清掃、雑草の除去、落ち葉の除去、さらに雨どい下等の土壌の除去など、日常の管理において対応していただくこととしております。なお、学校等を含む各施設の施設管理者に対しては、基本方針に基づき日常の雨水ますや側溝の清掃を行い、放射性物質の堆積を防止していただき、管理を徹底していただくよう、毎年定期的に通知をしております。本年は6月1日に、公共施設における放射能低減対策の徹底についてを庁内に改めて周知したところでございます。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 定点測定をしてくださっているということ、子どもにとっての安心、安全ということを守っていただいているというふうに考えます。
 再質問させていただきますが、小中学校のプールの清掃、もう終わってプール指導が入っているかと思いますけれども、学校が放射線量を測定したい、雨水ますのところとか、落ち葉があるところとか、草があるところをはかりたいというとき、測定器の貸し出しはしているのか。
 また、先ほど環境部のほうの6月1日に、放射能低減対策について周知したとありますけれども、対策の実施後の確認は、通知は出したけれども、学校でどのようにやっているのかというようなことの確認あるいは清掃時に発生した土砂はどのように取り扱っているのかお伺いします。
○竹内清海議長 学校教育部長。
○井上 栄学校教育部長 放射線量を測定したいという学校の要望に対しましては、保健体育課のほうで空間線量の測定器の貸し出しを行っております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 環境部長。
○大野英也環境部長 この6月1日に行いました周知につきましては、文書にて施設管理者に通知するとともに、私から所管部に対し、管理の徹底について直接依頼をいたしました。清掃等の実施後の報告は特に求めてはおりませんが、必要に応じて各施設管理者と環境部が連携して対応しております。
 次に、清掃時に発生した土砂等の取り扱いですが、定期的な清掃により発生した土砂等は、量、質ともに特別な管理を必要とするものとは考えておりません。このため、その処理については、各施設管理者の判断に委ねており、これまでは児童生徒が通常立ち入らない場所等への埋設により対応するケースが多くございます。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 それぞれありがとうございました。子どもの安心、安全を守ること、また東日本大震災のまだまだ傷跡は大きく残っています。私も5月に友人の恩師がいる福島県の浪江に行ってまいりました。使えない田んぼに、まるで海のように太陽光のパネルが一面に広がっておりました。それが海のようでした。そのすぐそばに、天皇陛下の植樹祭の準備の場所がしつらえられておりました。そこに天皇陛下がいらっしゃるということの準備がもう5月のときに準備がなされていました。そういう意味で、福島を忘れてはいけない、その思いで毎年伺うようにしています。放射能につきましては以上にします。
 では、学校教育のほう、いろいろな面で子どもたちが育まれ、そして先生方が気持ちよく仕事ができますように、いろいろなインフラの部分、また、サポートの部分をよろしくお願いをして、次の質問に参ります。
 旧優生保護法下での強制不妊手術に関する調査についてお伺いをします。
 2点、国や県からの実態調査の依頼内容及びそれに対する市の取り組みについて。また2点目、市として独自の取り組みの必要性についてどのようにお考えなのか伺います。
 1948年、昭和23年に制定された旧優生保護法のもとで、知的障がい、精神障がい、身体障がい、遺伝性疾患あるいは素行不良等を理由に約2万5,000名の不妊手術が行われました。そのうち、少なくとも1万6,500名については本人の同意がない強制不妊手術が行われたとされています。千葉県では、厚生労働省の資料によると174件、本年度第1回の定例県議会においては、千葉県当局の答弁では220名の不妊手術が行われたとされています。障がいなどを理由とした国策による不妊手術や強制不妊手術は、当時は合法だったと許されてよいことでは決してないと思います。旧優生保護法自体が基本的人権、幸福追求の権利などをうたった憲法に違反していることはもちろん、多くの不妊手術が優生保護法を逸脱して実施されていたことが明らかにされています。1998年には国連の自由権規約人権委員会が、2016年には女性差別撤廃委員会が国連で優生法手術の被害者に対する補償を求めています。
 国の通知ということですけれども、市川市ではどのような取り組みをしたか、また、独自の取り組みはあるか、2点について伺います。
○竹内清海議長 保健部長。
○大津政雄保健部長 初めに、国の実態調査の内容とそれに対する市の取り組みについてであります。旧優生保護法のもとで行われた不妊手術のうち、本人の同意を得ずに強制的に不妊手術を受けた方が、その謝罪と補償を求め、ことしの1月の宮城県の60歳代の女性を初め、国を提訴しております。このような訴訟の動きがある中で、国は都道府県に対して、ことし4月に旧優生保護法に関連した資料の保管状況と件数について調査し、6月に報告するよう求めております。県からも市町村に対して、本件の資料がある場合保全するよう協力依頼の通知がなされ、これに基づきまして、関連資料の調査を行っているところでありますが、今のところ確認されていない状況であります。
 市の独自の取り組みということであります。現在、県として実態を調査中であり、本市に対象者がいるのかいないのか、その全体像が明らかになっていない状況でございます。現状では、文書保全の依頼に従いまして対応を進めてまいりますものの、具体的には今後、市としてどのように対応すべきか、国、県の対応を見きわめている状況であります。当面は被害を受けた方の把握に努めるとともに、把握した場合には的確な情報提供に努めてまいります。
 以上でございます。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 資料があった場合にはという御答弁がありましたけれども、あった場合にはどの所管、どの部署が所管するのか、どの部署が窓口となるのかお答えください。
○竹内清海議長 市長。
○村越祐民市長 戦後50年にわたって、こうしたもう蛮行、愚挙とも言える法律があったことは、私は国として恥だというふうに思っています。こうした強制不妊手術を受けさせられた方々が万が一本市におられた場合、これは御本人あるいは御家族を含めて誠実に対応していく必要があるというふうに思っていますので、まずは今、保健部長から答弁がありましたとおり、保健部を中心にしっかり対応していきたいなというふうに思っています。
 以上です。
○竹内清海議長 湯浅議員。
○湯浅止子議員 ありがとうございました。力強いお言葉をいただきました。
 多岐にわたっての質問でしたけれども、市長の御英断が必要なところはぜひ御英断をいただいて、いろいろなことが進捗するように要望して終わりにいたします。ありがとうございました。
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○竹内清海議長 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
午後4時10分散会

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