更新日: 2023年12月27日

2018年6月25日 一般質問(金子貞作議員)

一般質問(金子貞作議員)

午前10時開議
○竹内清海議長 ただいまから本日の会議を開きます。


○竹内清海議長 日程第1一般質問を行います。
 順次発言を許可します。
 金子貞作議員。
○金子貞作議員 日本共産党の金子貞作です。村越市長、当選おめでとうございます。我々もサポートしますので、ぜひ公約実現のほう、よろしくお願いいたします。昨日タウンミーティングの2回目が開かれまして、私も参加いたしましたが、市民の声を聞く市長の姿勢は大変評価できるというふうに感じました。今後ともよろしくお願いいたします。
 それでは、通告に沿って順次質問をいたします。
 まず最初は、斎場の改修についてです。
 社会情勢の変化とともに、お葬式も時代とともに変わりました。少子・高齢化、格差社会を反映し、お葬式は小規模、御家族中心の時代になり、中には生前葬なども行われています。市の斎場は御遺族などが御遺体と最後のお別れの場となります。御遺族から、市の斎場はもっと時代に合わせた改修が必要ではないかという要望が寄せられました。
 そこで、以下質問いたします。
 (1)家族葬に対する市の認識及び対応について。ある葬儀社の調査によると、家族葬を希望する方が7割近くいると言われています。本市の小規模葬儀、家族葬の傾向と、希望する御遺族への対応について伺います。
○竹内清海議長 保健部長。
○大津政雄保健部長 社会環境の変化に伴い、葬儀の形態も大きく変化し、近年では、遺族や親しい友人など少数で故人を送る家族葬と呼ばれる小規模な葬儀形態がふえてきております。市川市斎場の式場の利用状況から見てまいりますと、1葬儀当たりの会葬者が平成19年度の平均118人に対しまして、平成29年度は平均44人とこの10年間で半数以下に減っており、葬儀が小規模化している現象は会葬者の数字としてはっきりあらわれているところであります。そこで、これら小規模化への対応でありますが、小規模な葬儀であっても通夜などの内容や進行に変わりはございません。現状では葬儀の規模によって式場を割り当て、小規模な葬儀については小さな式場を貸し出すといったことにより、その対応に当たっているものであります。葬儀の大小にかかわらず、厳粛な葬儀が滞りなく行われるよう、御遺族の気持ちを第1に考え、今後とも業務に取り組んでまいります。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 小規模な葬儀がふえて、それに合わせて市も対応されているということで、これは理解をいたしました。
 次に、(2)の火葬炉、式場の使用状況及び改修の考えについてです。斎場の使用料が引き上げられましたけれども、前後3年間の火葬炉、式場の使用状況について及び引き上げによる影響があるのかどうか伺います。
 2点目として、第3式場を利用した御遺族から、和室も洋室化してほしい、シャワー室を設置できないか、また、斎場の塀がぼろぼろでタイルが?がれている、塀の改修も必要ではないか、こういった要望が寄せられました。改修状況はどうなっているのか伺います。
 次に3点目、本市の火葬炉は10基ですが、将来の人口動態、人口は減り死亡者数はふえていきます。今後の火葬事業の増加への対応について、火葬炉設備の耐用年数等を考慮して整備の今後の方向性について伺います。
○竹内清海議長 保健部長。
○大津政雄保健部長 初めに、使用料引き上げ前後3年間の火葬炉と式場の使用状況についてお答えいたします。10炉あります火葬炉についてです。平成26年度は3,283件、27年度は3,453件、28年度は3,459件となっております。また、式場の利用につきましては、平成26年度は370件、27年度は372件、28年度は363件と同様に推移しております。使用状況からは、平成27年10月からの使用料引き上げの前と後での件数の変化は見られないところであります。
 次に、改修状況についてであります。これまでは主にバリアフリー化中心の改修を行ってまいりました。平成19年度に2基のエレベーター設置を、また平成22年度から23年度にトイレの洋式化を、そして平成28年度から5室ある待合室の洋間化を順次進めており、現在までに2室を終え、平成32年度までに残り3室について洋間化を完了させていく予定であります。今後も必要な改修を適宜行ってまいります。
 最後に、火葬需要への対応であります。高齢化の進展に伴い、火葬需要はふえ続け、2035年がピークと予測されております。現在の体制での稼働能力が1日15件と限られており、近い将来、火葬需要に対応し切れない状況が見込まれ、何らかの対策を講じる必要が生じてきております。この火葬需要の増加に加えて、昭和55年の開場からことしで38年が経過し、適宜改修を行っているものの、施設の老朽化が進んできております。葬儀形態の変化も考慮して、中長期的な視点に立ち、建てかえも視野に整備について検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 使用料の状況については変化はないということであります。それで、第1式場と第2式場は入り口が1つになっているために、どちらかが葬儀が行われると片方が使えないと。こういう今状況になっております。特に、第1式場は1,000人が収容できる、こういう大規模な式場であります。この利用が年々少なくなっていると思いますけれども、第1式場の過去5年間の使用状況について伺います。
 それから、今、火葬炉については2035年がピークで、いずれ建てかえを視野に総合的に検討していく、こういうことで理解をいたしました。それでは、第1式場の使用状況について伺います。
○竹内清海議長 保健部長。
○大津政雄保健部長 第1式場でございますが、200席が設定されていますけれども、この過去5年間の使用状況についてであります。平成25年度が10件、26年度、27年度が8件、28年度は11件、29年度11件で、毎年10件前後の使用状況となっております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 わかりました。この式場はドーム式になっていて、なかなかパーテーションで仕切るというのが難しいようなことも伺っております。そういう面では、1カ月1回ぐらいの利用状況ですので、この式場をもっと分割して、今後小規模葬儀に対応できるように、また御遺族が待つことが少なくなるように、この点は総合的な検討を進めていただきたいということを申し上げて、次の質問に移ります。
 公民館の改修についてであります。
 公民館は、地域住民にとって最も身近な学習拠点というだけでなく、交流の場として重要な役割を果たしています。さらに文科省は、今後は社会の要請に的確に対応した取り組みや、子どもや若者、働き盛りの世代も含めて、地域住民全体が気軽に集える人間力の向上などを中心としたコミュニティーのためのサービスを総合的に提供する拠点となることを期待しています。そこで、今回は公民館の改修について2点質問をいたします。
 1つ目。トイレ洋式化の現状及び今後の取り組みについてです。トイレの洋式化は当たり前になっています。高齢者は、公民館の和式トイレではつらいということで、洋式トイレを望んでいます。市も洋式化を計画的に進めていると思いますが、そこで、まず男性、女性別の洋式化の現状を伺います。
○竹内清海議長 生涯学習部長。
○佐野滋人生涯学習部長 洋式トイレは、生活の洋式化が進んだことや、椅子に座る感覚で利用でき体の負担が少なく、血圧の急激な変動を避けられることなどから、ほとんどの家庭に普及しております。そうした住環境の変化によって、和式トイレにふなれな人がふえたことなどから、駅やデパートなどの外出先トイレはほとんどが洋式化されている状況です。そこで、公民館ですが、近年、平成23年に開館した菅野公民館では全て洋式トイレとなっております。築年数の古い公民館では和式と洋式のトイレが混在しており、利用者から洋式トイレに改修してほしいとの要望を受けておりました。そこで、公民館を利用する人にとってトイレという最も基本的なサービスが利用しやすくなるように、平成25年度から順次トイレの洋式化を進めているところでございます。その進捗状況ですが、トイレの洋式化率は、支所や出張所などに併設された複合化を除いた13の公民館で男女ともに昨年度末約60%となっております。今年度は4基を洋式化する予定です。公民館のイベントなどで合間の短い休憩時間にトイレを利用するようなときには、和式があいているのに洋式トイレ側に行列ができるケースもあると聞いております。また一方で、少数ながら和式トイレの使用を希望する利用者がいることも事実です。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 今、トイレの洋式化率は60%と、ことし4基入れて63%ぐらいになるということなんですが、今部長の答弁でも、和式トイレを望むっていう人がいるという話なんですが、私はほとんどいないと思います。
 そこで、なぜこういう質問をするかといいますと、公民館の催し物が行われる場合に、休憩時間というのが決められます。そうすると、短時間でたくさんの方がトイレを使い、そして会場にまた戻るわけです。洋式トイレが少ない現状では、多少膝の痛みに耐えて、我慢して和式トイレを使わざるを得ない、こういう高齢者がいることも現実です。洋式トイレ普及率をもっと高めることが早急に求められております。それで、私は、男性の方はそれほど困らないというふうに思っております。ぜひ女性トイレの洋式化を急いで100%にしていただきたいなと考えておりますが、女性用トイレの和式はあと残り幾つあって、そして100%にした場合費用はどのぐらいかかるのか伺います。
○竹内清海議長 生涯学習部長。
○佐野滋人生涯学習部長 和式トイレを洋式化する改修費用は、これまでの実績で考えますと、便器交換のほか、配管の改修などを含め、1基当たり平均50万円です。公民館の女性用トイレを全て洋式に改修する場合、和式の便器があと11館で33基ございますので、費用は約1,600万円と見込まれます。公民館の女性用トイレを全て洋式化することについては、利用しやすい公民館とするため、利用者の声を聞きながら順次進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 1基50万、あと1,600万あれば女性用トイレは100%にできるということであります。これは競争入札でやればもっと安くなるというふうに思います。市内業者の方にこれを請け負っていただいて、洋式化すればさらに光熱費も下がると思いますので、ぜひ検討をしていただきたいと思います。
 次に、(2)の和室の利用状況及び洋室化に向けた考えについて伺います。和室のよさを、私は否定をするものでありませんが、今はやはり椅子で生活をするということが、非常に時代の流れとともに多くなってきております。高齢者には、靴を脱ぐことや、立ったり座ったりすることが苦痛に感じ、洋室を望む声が非常に多いと思います。例えば、中央公民館は和室が5部屋あります。会議室が3、茶室が1です。新しい菅野公民館は、和室が1部屋、その他4部屋となっています。これも時代に合わせて改修すべきではないかと思います。例えば、茶道とか華道とか、それから着つけとか、和室でなければ困るというサークルもあることは承知しております。そこで、和室を洋室化すれば利用率も上がると思います。
 そこで、まず和室の利用状況、稼働率はどうなっているのか伺います。
○竹内清海議長 生涯学習部長。
○佐野滋人生涯学習部長 昨年度の全館和洋別の稼働率を申し上げますと、和室が27%、会議室等の洋室が33%となっております。公民館によっては和室と洋室の稼働率が同程度となるところもあり、大きくは違わない状況です。和室は畳の部屋であり、その独特の居室環境をよいと感じる方がまだいると思われますし、百人一首など畳が敷いてあることが前提とされる活動もあると思います。実際の利用状況は、日本の伝統文化である茶道や華道、着つけなどのサークル活動や主催講座で主に利用されております。このほか、健康体操であるとかヨガの活動でも利用されておりますので、和室でなければ難しい活動や、洋室でもできる活動などが混在しているような状況でございます。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 先ほど中央公民館の例を出しましたけれども、市のホームページを見ますと109のサークルが登録されております。そのうち、いろいろ和室でなければ困るというサークルは、私が見た感じでは1部屋あればいいのかなという感じがしましたので。今、和室は利用率が27%と、他の会議室と比べて利用が少ないと、公民館の使用料が2倍以上引き上げられて、代表質問でも利用率が33%下がったと、1万時間削減されたという答弁がありましたけれども、この利用率27%も私は非常に低いと思います。
 そこで、必要な和室を残して洋室化すれば、もっと利用率も上がります。業者の見積もりで、6畳の部屋でフローリングの費用は15万円でできるとネットで出ていました。今、利用者の意見も聞いて、これも入札で洋式化すれば、市内業者にも仕事が回り、利用者も喜ぶと思います。この点について、洋式化に向けた市の考えを伺います。
○竹内清海議長 生涯学習部長。
○佐野滋人生涯学習部長 お答えいたします。
 和室を利用する際の高齢者は、靴を脱いだり、畳から立ち上がるときに体の負担が大きいというような話は聞いております。今後、和室でないと活動できないサークルなどの利用状況を確認するとともに、各公民館利用者の皆さんの声を反映しながら、和室の洋室への改修を検討してまいります。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 検討するということで、今回公民館の改修について2点伺いました。公民館は、地域活動の拠点の場です。そういう点では、本当にトイレの洋式化や和室の洋室化に早急に取り組むことで、市民にとってもっと使いやすい、そういう公民館になると思いますが、この2点について市長の所見を伺います。
○竹内清海議長 市長。
○村越祐民市長 金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 常に市民の皆様の声に耳を傾けて、利用しやすい公民館のあり方というのを模索していかなければいけないというふうに思っておりますので、生涯学習部長の答弁のとおり、しっかり研究をして、市民の皆さんに喜んでいただけるように取り組んでまいりたいなというふうに思います。個人的な意見をちょっと申し上げると、私は文化的な国粋主義者でありますので、和室、それから和式便所の効用、効能というのには非常に理解をしている1人であります。和式便所に関して申し上げると、生涯学習部長から血圧の急上昇云々というお話がありましたけれども、トイレの衛生管理というものを考えた場合に、和式便所の利点というものがあるというふうに思いますし、また、英語でまさにスクワットという言い方をします。かつて日本人はスクワットをして用を足したわけでありまして、足腰が鍛えられる、あるいはその姿勢のほうが用を足す上で生理的に非常にいいというようなお話もあります。一定の和式便所の利点というものもあるんじゃないかなというふうに思っていますし、一部和式便所を望む方がおられるということでありますので、もとより少数者に配慮する必要があろうかなと。御党もそうした立場でいらっしゃるというふうに思いますので、少数者のことも考えて運用しなければいけないというふうに思います。
 また和室に関しても、ふすまを取り払って細かく仕切って公民館の部屋を活用するということも考えられますので、畳敷きのよさというものもあろうかというふうに思いますので、全部なくしてしまうのは私としてはちょっと寂しいかなというふうにも思っています。ただ、冒頭申し上げたように、利用者の声というものが一番大事でありますので、特に女性が和式便所を避けるという傾向は重大に受けとめなければいけないというふうに思いますので、しっかり研究して、お金もさほど大きな額がかからないということがわかりましたので、しっかり進めてまいりたいなというふうに思います。
 以上です。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 菅野公民館は全部和式じゃなくて洋式になっていますよね。和室も、私はだからこれを否定しておりません。ただ、和室の場合ですと、畳がえが大体6年に1回ぐらい行われるという点では、維持費としても和室は非常にお金がかかるんではないかなという点で、サークルの利用者の方々の意見も聞いて、障がいを持っている高齢者に配慮した、そういうトイレの改修、洋室化をぜひ進めていただきたいということを申し上げて、次に移ります。
 自治会館建設補助金について。
 (1)申請の手続及びチェック体制について。自治会が集会施設を新築する場合、理事会の積立金に加えて、この補助金で建設費用を補っていると思います。また、通常では自治会が建築費用を請負業者に支払い、引き渡しを受け、問題なく利用されていることと思います。しかし最近、自治会館建設工事が終わっても、自治会が契約した請負業者から下請業者に対して未払いなどのトラブルがあるということを耳にしました。このようなことがあると、自治会にも迷惑がかかり、下請業者も大変困ると思います。
 そこでまず、手続の流れ及びチェック体制について伺います。
○竹内清海議長 市民部長。
○伊藤 博市民部長 御質問にお答えいたします。
 自治会が集会施設を新築または購入しようとする場合、建物に対して補助率は経費の4分の3、限度額は1,500万円、土地に対しては補助率4分の3、限度額は1,000万円の補助をしております。初めに、申請手続の主な流れについてです。初年度は、自治会から自治会館建設の相談を受け、事前協議を実施し、翌年度当初予算案を計上いたします。新年度予算確定後、事業を開始する前に自治会から交付申請を出していただき、市は十分な審査を行い、交付決定をいたします。その後、自治会は建築請負業者と正式契約を結び、建築完了後、完了報告を出していただきます。市では、建築が適正に施工されたことや、請負業者へ支払いが完了していることを確認して補助金を交付するという流れになっております。
 次に、申請手続の主な段階におけるチェック体制についてです。初年度の事前協議におきましては、自治会の総会で建築の承認が得られたことがわかる議事録、建築工事見積書のコピーなどの提出を求め、資金面や計画の実効性を確認しております。また、実際に法令にのっとって建てられるかを建築関係の所管課を交えチェックしております。次年度の交付申請の際には、請負業者3社分の見積書のコピー、業者選定の過程がわかる議事録などの提出を求め、会館建築の計画が一部の役員だけで決定されていないかなどのチェックを行い、交付決定をしております。建築完了後、完了報告の際には、実際に現場を確認するとともに、法令に適合した建物であることを証明する建築基準法の検査済証のコピー、建築請負業者から建物の引き渡しを受けたことが確認できる書類のコピー、請負金額の支払いが完了していることを証明する領収書のコピーなどの提出を求め、建築請負契約が正しく行われたかどうかのチェックをしております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 今の答弁で流れについてはわかりましたし、チェックもやられているというふうには思いますが、(2)のほうに入って伺います。自治会館の建設費補助に対するチェック体制及び改善する考えについてであります。自治会から請負業者までは支払いが、これがチェックされているということはわかりました。しかし、下請業者が未払いなどのトラブルに巻き込まれないよう、補助金制度を改善する点もあるのではないかというふうに思いますが、そこで、市のチェック体制を改善する考えについて再度伺います。
○竹内清海議長 市民部長。
○伊藤 博市民部長 お答えいたします。
 今回の御指摘を受け、自治会に対してより適正に新築事業が履行されるよう、自治会が請負業者を選定する際には、市内の入札参加業者適格者名簿を参考に、千葉県の建築業許可を受けた市内の業者から選定をお願いし、地域経済が活性化することもあわせて改善してまいります。また、自治会と請負業者に対して補助金を利用した新築事業であることを十分に認識していただき、計画地における近隣住民への配慮や、下請業者と書面による詳細な契約を締結するなど、慎重かつ確実な事業の履行をお願いしてまいります。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 千葉県の建設業許可を受けているかどうか、これが市の要綱には載っていないんです。それから、市内業者優先、こういうこともうたっておりません。毎年のように自治会館の建設が行われてきました。市の1,500万の補助金、これが本当に市内業者で、そしてしっかりとした仕事をしてもらうというような方向で、今後改善を進めていただきたいというふうに思います。
 この点は以上で終わります。
 次に、若者が活躍できる施策について。
 (1)若者議会、女性議会の開催を検討し、施策の提案をさせることができないか。私は、5月に岡山市で開催された市町村議員研修会に2日間参加し、まちづくりのあり方や地域経済の活性化等について学んできました。その中で、愛知県新城市では、若者が活躍できるまちづくりとして、市長の諮問機関ですけれども若者議会を行っています。この取り組みは全国初ということで、視察も多いということです。市川市でも、若者がみずから政策をつくり市長に諮問する、そうした若者議会を検討できないでしょうか。また、女性議会についてですが、日本はジェンダー平等の評価はゼロと、こういう不名誉な状況にあります。女性の視点から、市の施策に反映させることも必要と思いますが、女性議会の開催もあわせて検討できないか伺います。
○竹内清海議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 今御質問者がおっしゃった新城市の例ですけれども、問い合わせをさせていただきまして、この新城市では、平成26年から若者政策ワーキングを立ち上げて、若者の議論を踏まえてから、若者条例及び若者議会条例を制定したとのことでした。また、この若者議会は市長の諮問機関という位置づけで、若者が活躍できる町を目標に、若者が若者自身を取り巻くさまざまな問題を考え、話し合い、その力を生かすまちづくり政策が検討されているとのことでした。また、その設置に当たっては地方創生関係交付金を活用し、市の財政負担を可能な限り抑えたともおっしゃっていました。新城市のホームページでは、高校生、大学生など20名の若者議員が平日の夜を中心に活動していることなどが紹介されています。こうした例のように、地域の若者がさまざまな問題を考え、話し合うなど、市政に関心を持っていただくことは本市としても大変望ましいことと考えております。また、女性議会についても、目的や手法というのはさまざまですけれども、女性の視点からの御意見や御要望というのは市政にとって大変貴重なものであると考えております。
 本市では、市長が直接市民の御意見を聞く機会として、先ほどもお話が出ましたけれどもタウンミーティングを開催したところですので、次の展開として、こうした新城市のような例を含めて今後研究してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 この新城市では若者議会を毎年やっていまして、現在4期目を募集していると。若者がみずから事業を立案して、そして市長に諮問して議会の承認を受けて実施されると。この検証についても、若者自身がこの事業の効果について検証し、次に引き続いていくと、こういったようなことが、私も議事録を読んで理解いたしました。そして、今度は女性議会も開催を決定するということで、非常に大変喜ばれているということであります。
 なぜこういうことをやったかというと、出発点は、若者が新城市を知ること、これが原点とのことでありました。市川市でも、若者に地域の政を知っていただくことや、いろいろ地域の成り立ち、歴史、文化、伝統などを知っていただき、そして、若者議会を通じて全世代につながるような、そういう政策、市川市のこれからのあり方を、将来影響を与えるようなこういう政策を練り上げていただくことも私は必要ではないかというふうに思います。市長のタウンミーティング、これはこれで進めていきながら、一方で、こういう若者や議会、それから、女性議会を開催していただいて、こういう若い人、女性の視点でやはり市川の将来をしっかりと議論していただく、こういうことも私は有効ではないかなと思います。
 そこで、若い市長にぜひこの所見を伺いたいと思います。
○竹内清海議長 市長。
○村越祐民市長 お答え申し上げます。
 大変結構な御提案だと思います。若者議員あるいは若者市長、子ども市長というのがいてもいいんじゃないかなというふうに思います。若い方々が、我が市川で今後我々より長く生活をしていく、地域をしょって立っていっていただくわけでありますから、彼らの意見を政治に組み込んでいくというのはとても重要なことだというふうに思います。いろいろな補助金もあるということですので、議会の皆様と御相談の上、より多様な視点を政策に反映できるように、さまざまな取り組みを進めていきたいというふうに思っています。ありがとうございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 ありがとうございます。私ごとですけれども、私もやはり二十のころに政治に関心を持って、日本の将来を背負うのはやっぱり若い人だと、若者が歴史をつくっていくんだという、こういう気持ちで大いに議論したことを思い出します。若者がどこにいるか、コンサートに行けば会えるんでしょうが、本当は若い人との接点がなかなか我々自身も持てないのが現状です。そして今、自治会の役員のなり手、それから子ども会の役員のなり手、PTAの役員のなり手、本当に今、若い人がやはり支えてほしいということは、誰もが共通した思いだと思います。そういう点で、本当に若い人が市川をしょって立つと、ここがふるさとなわけですね。両親は違うかもしれませんけれども、若者はここがふるさとなんです。ですから、市川の歴史、文化、伝統を知っていただき、そして市川市の将来を担うような、そういう大きなスケールで議論ができるように、ぜひ市長、よろしくお願いいたします。
 それから、いろいろ今ブラック企業とかブラックバイトとか、こういった若者がトラブルに巻き込まれる、こういう例もあります。そういう点では金融面ですとか法律制度を知ること、こういうこともぜひやっていただきたいなというふうに思います。
 それでは、(2)の高齢者及び若者と交流し合える事業を検討できないか。これも新城市では、地域での触れ合い活動の強化を目的に、高齢者におしゃべりチケットを配布して、高齢者と若者がお茶をしながら語り合う、こういう交流事業を行っています。高齢者の孤立を防ぐ、そして、高齢者の若いときの思い出話とかこういう経験談をぜひ聞いてほしいと、こういうことも高齢者からは好評であります。それから、静岡県でも起業、伝統工芸の継承と地域おこしのために若者交流会を実施し、働くリアルな声をお届けしますとしています。市川市の事業も、高齢者だけを集めた事業や年齢で制限する事業、こういったことはぜひ見直すべきところは見直して、いろんな世代が事業に参加してもらえる、そして高齢者が元気になるような、世代間の若者交流事業を検討できないか、市の見解を伺います。
○竹内清海議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 本市では、千葉商科大学や和洋女子大学との包括協定に基づき、学生参加のボランティア活動を促進し、学生による社会貢献等を推進する取り組みを行っております。例えば、真間山弘法寺で開催されます真間あんどん祭りや、国府台駅周辺で開催される地域行事であるねもとフェスティバルでは、学生が商店会や住民と連携し多世代交流を進め、地元への愛着を深める一方、地元の高齢の方々にとっても、若者と触れ合い元気が得られるなど、お互いにとって大変よい効果をもたらしているものと考えております。また、こうした世代間交流の事業は、これまでさまざまな分野で積み重ねてきた知識や技術を次世代に継承させる機会を提供することにもつながります。核家族化により、家族間においても祖父母、孫との交流が希薄化していると言われています。今後は、これまで以上にこうした視点に着目し、研究してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 高齢者も若者も、お互いにとってよい効果があると今部長の答弁がありました。京都とか長野県では、100年続いた老舗を表彰する、こういう取り組みも行っております。市川でも梨はブランドです。しかし、市民にどれだけこのブランドがすごいかということが理解されているかどうか大変疑問です。私もある梨農家から話を聞きましたけれども、300件のリピーターがあるそうです。そして、梨ができる時期になるとはがきを郵送して、そして注文を受け付ける。そして一番おいしい時期に梨を発送するということで、このリピーターだけで全部その梨は完売するそうです。そのぐらいすごい技術を毎年のように継承してきているわけです。私が小さいころ梨を食ったときはがりがりで固くて、こんなまずいものが食えるかという感じであったんですが、今はみずみずしくて本当にすごいなというふうに思いますが、今梨農家も、大体市場に余り出さないで、ほとんど完売されてしまう。だから、市川のお店に余り並んでいないのではないかと思います。こういう梨農家の伝統もぜひ若い人に聞いていただいて、あるいは染物とかいろんなお店をずっとやってきた方々も市川にはいっぱいいらっしゃいます。そういう企業をやはり表彰することなども、私は例えば3代続いたお店や企業を表彰する、それを公表していただくと、そういうことだけでも非常に農家やお店、企業の方々は励まされると思うんです。援助も当然必要ですけれども、そういうやはりみんなが後押ししてくれるようなそういうことがあれば、非常にまた元気に続けようという気持ちになると思いますので、その点もぜひ今後検討していただきたいと思います。
 次に移ります。使用料について。
 市民プール使用料の見直しの考えについて伺います。市川市の場合、1日当たり使用料は大人750円、高校生500円、中学生以下が240円となっています。市民プールの使用料が高いという声があり、料金を見直す立場から質問いたします。
 まず、来場者数の推移と収支のバランスはどうなっているのか。
 2点目、利用者数及び他の自治体の料金体系の現状について伺います。
 3点目、市政戦略会議では使用料は据え置きという結論が出ましたが、据え置きだけではなく、使用料の見直しにおける意見が出されていると思います。例えば、もっと時間単位で検討するとか、こういったような意見も出されていたかと思います。これを受けた検討は行ってきたのかどうか伺います。
 4点目、現在、市民プールの使用料は1日料金しかありませんが、例えば午前、午後こういう半日単位で分けることや、利用者のニーズに合った料金体系や利便性を考慮した運営ができないか。
 以上4点伺います。
○竹内清海議長 文化スポーツ部長。
○谷内弘美文化スポーツ部長 市民プールに関する御質問にお答えいたします。
 初めに、来場者数の推移については、開設当初は10万人以上の来場者が続いておりましたが、平成26年度から28年度の3年間は年間約8万人で推移しており、1日当たりの平均は約1,600人となっております。なお、平成29年度の来場者数は年間約6万5,000人にとどまっており、これは天候不順が続き来場者が伸びなかったことによるものです。また、平日と休日の来場者数でございますが、平日の平均は約800人に対し、休日の平均は約2,200人となっております。
 次に、収支バランスについては、施設運営に係る経費として、光熱水費、修繕費、設備の保守点検、監視員への賃金などがございます。平成26年度から28年度の過去3年間の決算額では、歳出が平均で約6,700万円に対し、歳入は平均で約3,000万円となっております。
 次に、他の自治体における料金体系ですが、全国的に屋外プールは1日単位の利用料金が多く、室内プールにつきましては時間制限を設けているところが多くなっております。近隣市においても同様となっており、昨年リニューアルオープンをしました船橋市や浦安市においては時間制限を設けております。このように各自治体によって料金体系の設定はさまざまとなっております。
 続いて、市政戦略会議における使用料、手数料の見直しにおける意見を受けての検討についてでございます。各委員からは、現行の使用料が低過ぎるので引き上げるのが妥当である、本市のプールは1日の料金設定しかなく、短時間で使用したい者にとって割高に感じる、他市のように時間制にするなど料金体系を変えるべきであるなど、さまざまな御意見がございました。これらの意見を踏まえ、使用料の見直しの検討を行いましたが、市民プールはレジャー施設であることから、家族単位の利用を想定した場合、1家族当たりの負担額が大きく利用率の低下につながりかねないことから、改定を見送ることといたしました。また、料金体系については、半日料金や時間単位の設定を検討いたしましたが、多い日には1日5,000人前後の来場者があり、入れかえを行う場合には入場者ごとの時間を把握する設備の導入など運用方法の課題が多くあったことから据え置いたものでございます。しかしながら、利用者から短時間の利用を望む声があることから、今後は広く意見の把握に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 今の部長の答弁で、市民プールは最高時は10万人だったのが、今は8万人で推移していると。休日はいっぱいでも平日の利用は半分以下と、3分の1ぐらいですかね。私は、利用者から3つぐらいに、午前と午後と夕方と、時間帯でやれば割高感をなくせるんじゃないかというような声を聞きました。そして、収支のバランスもよくなると思います。土日は家族で1日遊びたいという御家族もいらっしゃると思います。ただ、平日は利用率が異常に低いわけですから、ここを例えば時間割にして入れかえをするというようなことができれば、平日、もっと倍以上の利用が望めるんじゃないかと。特に50mプールで縦でしっかり泳ぎたいと、こういう方々もいらっしゃいます。夕方、ほとんど人が少なくなれば、本当に泳ぎたい方々はそういう夕方の時間帯に安く利用できれば助かるのではないかなと。それから、ここの地域は近くにコミュニティバスが通っております。高齢者がコミュニティバスを利用して市民プールで泳ぐということも、水泳は全身運動ですから、非常に高齢者にとっても、水泳は膝の痛みを治すとかいろいろ効用もたくさんあるのではないかなというふうに思います。そういう点でぜひ、料金設定ですね、特に平日の料金設定を検討していただきたいと思います。
 ちょっと時間があるので、市長さんも水泳がお得意だということを伺っておりますが、市民プールについて何か御所見があれば伺います。
○竹内清海議長 市長。
○村越祐民市長 お答え申し上げます。
 大変建設的な御提案だと思います。私が一番耳にする御意見は、かなり市民プールは市外の方々からも非常に御愛用いただいておりまして、たくさん市外からもお客さんがお見えになるそうでして、したがって、市民の方々が若干よそからお見えになる方々に押されてしまって、十分に楽しむことができないと。ぜひその市民の方々の優先時間みたいなものを設けてもらえないかというような御意見をたくさんいただいております。したがって、市民の方々に利用していただきやすいような料金であったり時間帯であったりというのをつくっていくというのは、非常に市民の皆さんに喜んでいただけるというふうに思いますので、今後ぜひ検討していきたいというふうに思います。
 また、そもそも施設が大変老朽化しているという側面もあります。市内のスポーツ施設全般を見直していかなければいけない時期に来ておりますので、これも鋭意市民の皆様の御意見を伺いながら、建てかえを含めて考えていかなければいけないというふうに思っています。高齢者の皆さんにぜひプールに入っていただいて、水の中を歩いていただくことを私としては推奨したいというふうに思っています。先生御指摘のとおり、水の中を歩いていただくことで、膝とか腰に対する負担も少ないですし、もっと高齢者の皆さんに健康になっていただいて、医療費の削減も望めるというふうに思いますので、プールをもっと利用していただけるように、施設の運営方法、管理方法、鋭意改善をしてまいりたいというふうに思います。
 御質問ありがとうございます。
○竹内清海議長 金子貞作議員。
○金子貞作議員 市長さんから答弁いただきました。今後検討していただくということで、ぜひよろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。

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