更新日: 2018年11月15日

平成20年9月市川市議会環境文教委員会

開会について

午前11時20分開議
○委員長 ただいまから環境文教委員会を開く。
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○委員長 初めに、今定例会の常任委員会から、録音によりほぼ全文記録に近い概要記録を作成することになっているので、ご了承願いたい。
 なお、理事者におかれては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は、職名を名乗った上、委員長の許可を得て発言をしていただきたい。

議案第19号平成20年度市川市一般会計補正予算(第2号)のうち本委員会に付託された事項

○委員長 議案第19号平成20年度市川市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
 提案理由の説明を求める。
〔環境保全担当マネージャー、環境政策担当マネージャー、義務教育課長、指導課長、教育施設課長、地域教育課長、中央図書館長、生涯学習振興課長、青少年育成課長 説明〕
○委員長 質疑はあるか。
○桜井雅人委員 まず21ページ、住宅用太陽光発電システム設置費補助金であるが、議場の答弁では、今回の補正で19件分を見込んでいるとのことだったが、ことしの4月から6月で申請が33件、3カ月なので月平均で11件である。8月末までに45件なので、8月についても11件の申請があった。今、問い合わせが10件程度という議場での答弁もあったが、これだけを見ると月平均で11件のペースでいけば、単純に数えると12カ月で132件になるが、今回19件のプラスで合計64件ということである。議場の答弁では、これまでの月別の申請状況を考慮しプラス19件と算出して計上したとのことだが、どう算出して合計64件となったのかお聞きする。
 もう1点。これも議場で、19件以上の申請が来たらという質疑があったが、答弁では12月議会あるいは2月議会で補正は難しいとのことだった。この難しいというのは、もう不可能だということなのか、それとも無理をすれば何とかなるけど、そこまではやれないとそういうことなのか、その点についてお聞きする。
 次に27ページ、報償費。今、説明の中で学校評価モデルの確立という言葉が出たが、学校評価モデルとは、具体的にどういうことなのか。また、この事業というのが市川の教育の中で、どういった効果があるのかお聞きする。
 次に29ページ、改修工事費、校舎等改修工費であるが、改修箇所はどこなのかということと、工事内容についてお聞きする。
○委員長 答弁を求める。
○環境政策担当マネージャー 補正の積算内容についてご説明する。太陽光発電の補正については、財政当局には今回の9月補正にかけるに当たって、7月の初期段階で予算の見積書を提出している。その時点で、平成20年度、今年度の申請実績としては、第1・四半期の結果が出ており4月から6月までで33件という数字になっている。これに対して今年度の伸びを計算して、今回19件の補正を出させていただいたが、第2・四半期については、18年度19年度の実績を踏まえて18件、それから10月から12月の第3・四半期については12件、第4・四半期については1件、合計64件を今年度の見込みとして、今回の補正では45件を引いた19件分について予算を計上させていただいた。
 それから、19件以上の申請に対しての考え方であるが、当事業における補助金の交付に当たっては、交付規則により申請書提出時には設置工事費が原則になる。そして設置工事後の報告書の提出は、会計年度終了前に行うことになる。申請書提出日から報告書提出日までの期間について、今までの実績を見ると、申請から1から2カ月程度、また、中には3カ月程度かかっているものもある。また、申請の再開に当たっては、周知の期間も必要となる。さらに、今まで四半期ごとの申請の実績の平均では、1月から3月の第4・四半期では申請件数が極端に少なくなっている。こうしたことから、申請手続の円滑化や補正予算に対する執行を考慮すると、9月議会までに補正予算の計上を行う必要があると考えている。平成19年度、20年度とも年度途中で申請総額が予算に達したが、その時期が異なるために、平成20年度は今議会で補正予算を計上させていただいた。
 以上である。
○義務教育課長 まず、学校評価のモデルということであるが、学校教育法それから学校教育法の施行規則の改正に伴い、学校評価の中身として学校の自己評価、学校関係者による評価、第三者による外部評価、このようなものを行い結果を公表するようなことが義務付けられ、あるいは努力項目として示されている。
 その中で例えば、学校の自己評価については各学校が従来より行ってきたものだが、評価項目が決まったものではない。ある学校では、例えばであるが20項目程度の評価項目がある、また、別の学校では、それがもっと多い50項目とか60項目ある、というような状況が1つある。そのような中で、1つは評価項目について、市川市として共通の項目にできないかというところを考えている。また、そういう評価の結果をどのような形で公表するか、保護者、地域の方に公表するか、そういうようなことについても幾つかの方法があるかとは思うが、より効率的なものは市川市としてできるだけここまではやりましょうというようなことで、モデルがつくれないかと、さらには学校の設置者への報告をするように今年度からなったが、設置者への報告は学校評価の結果を、教育行政としてどう反映させていくかということにつなげていきたい。その中で教育行政が、学校の施設設備や学習内容を含めた指導内容を、どの学校も共通にある一定の基準で評価するような方法がないかというようなことを、市川モデルとして検討していきたいというふうに考えている。
 それから、期待される事業効果であるが、これは学校評価の目的が学校運営の改善、具体的には例えば、学校行事を昨年よりもどのように改善していったらよいか、それから指導方法も含めた学習指導のあり方をどう改善していったらよいか、そのようなことに学校評価をつなげないといけないわけだが、このような学校評価について徹底していく中で、そのような学校運営の改善が図られるのではないかと。そのためにもう1つの目的である、開かれた学校ということで、学校関係者評価や外部評価をする方が、地域の方、PTAの方、また、学校に関係のない第三者の学識者の方というような方が客観的に評価する中で、地域との連携、学校運営の改善が事業効果として考えられている。
 以上である。
○教育施設課長 校舎等改修工事費の内容であるが、まず工事箇所は、新浜小学校と行徳小学校の体育館の屋根の改修工事である。工事概要であるが、既存の屋根の上に新たに鋼板を包み込むようなカバー工法という形をとり、工事により出る廃棄物の抑制と、またカバー工法をやることにより、体育館内の温度を夏場においては和らげることも考えられることから、今回この2校の体育館についてカバー工法という形で改修を行う予定である。
 以上である。
○プリティ長嶋委員 29ページ、14節借上料の普通教室等冷暖房設備借上料、あともう1つ借上料、エアコンのことがあるが、ここで再三このエアコンの問題は出てきた話の延長だと思うが、今までの流れ、いきさつを説明していただき、どうしてこの値段になったのか話していただけないか。その1点だけである。
○教育施設課長 当初は一般の私どもが発注する工事費、それと機器については、民間の取引事例等を考慮して予算を計上していた。これが31億5,000万の補正をお願いしてこちらで審査していただいたと思うが、その後、あとは入札になるので、業者の方で機器等についてどのくらいのダンピングをしてくるのかというのは、ちょっと私どもではつかめないので、それとプライムレートの利率等も業者によって設定が変わってくる。その関係から、これだけの差が開いたと考えている。
 以上である。
○プリティ長嶋委員 途中で台数がふえて、設置する箇所もふえたはずだが、この話をずっとしていたときに、何か随分1台当たりで割ると当初すごい高いんじゃないかというお話をさせていただいたと思うが、結局また安くなった、お得になった。それはいいことだが、今までの流れから言うと、私、指摘させていただいたが、最初から何か1台当たり単価が高いんじゃないかという、入札するともっと安くなるんじゃないかなという予想通りにまた安くなった。その辺が最初の予算計上が甘かったのかと思うが、そういうことはないのか。
○教育施設課長 先ほど話したが、一般的に市が購入する場合の機器の代金より、私ども民間の市場取引の価格を独自に調査して、その価格をもとに当時予算を計上させていただいているので、決して高い金額で見積もったわけではない。であるので役所の一般的な工事で購入するときの方が高いはずである。
 以上である。
○宮田かつみ委員 2点お尋ねしたいと思う。
 まず、環境費の公害対策費の中のアスベストであるが、先ほど説明していただいたように、108施設250カ所で建材が使われている可能性があるということだが、調査は全部1つ1つやっていって、多分昭和62年以前の建物だと思うが、ほとんどが3種類のうちのどれかとか、3種類のうちの3種類が含まれている建材を使っている可能性があるわけである。それの調査をした結果、入っているものについては今後どう対応していくのか、即対応ができるのか、それとも通常民間のように破砕しなければ、とりあえず人体にそんなに影響がないということも含めて、あるということだけを確認しておくのか、その辺をお尋ねする。
 それから、教育費で学校支援地域活動員報償金。これは要するに学校と地域の連携をということで、今、おっしゃっていたが、私が議員なってから1年に一、二回くらいはこのことで質問している。そしてほとんどの学校教育部長あるいは課長が、それはもう頑張ってやっている、できている、学校はみずから積極的に表に出ていっていると言っているわけである。ほとんどが。今回これをあえて説明のようにやろうということは、例えば国から予算が来たからこれを消化するための事業なのか、それとも教育委員会の方が、今まででは足りないからより一層やろうということで補助を申請されて補正に含まれているのか。今までもやっていると思うが、その辺をお尋ねする。
○環境保全担当マネージャー 今回の補正で調査をして、アスベストがあった場合にはどうするのかという質疑だったと思うが、市ではアスベスト対策本部というのを設けており、これまでもずっとそこで検討させていただいている。であるので、まず、出たらアスベスト対策本部を開きそこでどのように対応するのかを検討させていただく。これまでのアスベストがあった68施設については、主に囲い込み等の対応をとっているので、囲い込みという対策が中心になるのではないかと考えている。
 以上である。
○地域教育課長 宮田委員の質疑であるが、学校支援地域本部事業というのは本年度から始まった、国の3年間の時限立法の事業である。そこで先ほど申したように、確かに学校と地域との連携ということを申し上げると、コミュニティサポート委員会ができて5年という変遷があり、その中で評価していただいていることは大変うれしく思う。
 そこで学校支援地域本部事業を始めるに当たり、市川のコミュニティサポートという地域と学校の連携という素地があることから、今回の事業の中で組織を生かして活動することができるのではないかということで、実際に予算があるからということではなくて、こういう中でこういう事業に各学校区で手を挙げて、さらに充実が図れるという視点で推進できる学校を募ったところである。そこでこの組織を使ってさらに地域と学校の連携を結ぶという中で、事業を行うというような方向で考えている。
 以上である。
○宮田かつみ委員 今のアスベストの話であるが、例えば今回の8園の保育園。あれはやはりこの辺を危惧されて、解体のときに目張り等々されたと私は思っていたが、当該保育園の建物、またそれに使われている建材等を考えると、当然きちっと外部へ漏れないような解体工事において、工事中も含めてきちっと目張りをするような工法になっている。ただそれだけでは体に着いたものが表に運ばれてしまうということで、保護者が心配をされたりしているのかと思うが、そういうことと今回のことがどういうふうにラップしているのか、もう一度だけお尋ねをしたいと思う。
 それから、教育費の今回の学校支援地域活動本部事業の話であるが、多分昭和62年に当時の山口教育長が、国からふるさと創生資金なんかが来て、当時55校だったと思うが、学校に100万円ずつ配った。そして使われているがほとんど効果がないというか、もらった方もなんでこの時期にこんなものが来たのかと、選挙でもあるのかと、くだらない話をしていた記憶がある。そんなになってしまうような形で配られたものでは、やはりあまり身にならないし、内容的にもいかがかというふうに思う。先ほども申し上げたように、ある程度地域との連携が完成されているということで、過去の部長の答弁からしても、国から補助金が来たからそれは使わなければ損という形でやるのであれば、教育費でもっと使わなければいけないところがたくさんあるはずである。そういうところへの配慮はどうなのかお尋ねしたい。
○環境保全担当マネージャー まず、今回保育園で工事をするところについては、8園が木造園で3園が鉄骨づくりということであり、吹きつけ剤があったところについては5月に既に調査を終えているが、吹きつけ剤についてはないということを確認している。アスベストについては、レベルが3つに分かれており、レベル1というのが吹きつけ剤である。それからレベル2、レベル3というのがあり、レベル3というのが成型版といい、例えばこういうところの天井などに入っている成型版にアスベストが入っているということであり、今回問題になったと言われているアスベストについては、成型版の中のことで、それをどのように対応するのかということである。(「それを聞いている」と呼ぶ者あり)申し訳ない。それで、成型版については、建築物の解体等の作業における石綿対策ということで石綿の予防規則の中で、詳しくやり方が書かれているので、それにのっとった形での対応をするので十分に大丈夫かと思う。
○地域教育課長 先ほどの件であるが、コミュニティスクールの時代は各学校に予算を均等に配当したということであるが、今回の国の学校支援地域本部事業に望むに当たっては、予算ありきというスタンスではなくて、逆に、これだけの事業をしたいので予算がほしいという学校からの要望を受けて、55校中37校がそれぞれの目的に従って申請した。あくまでも、教育委員会としては予算ありきというスタンスではなくて、予算が必要だからというニーズにのって、今回の事業を学校区ともども推進していくというスタンスで進めているところである。
○宮田かつみ委員 そうなると、今までの学校教育部長の答弁はどうだったのかというふうになる。だって、地域との連携はすべてできていると。自分の方からも地域へ出て行って、地域のいろんな自治会長、商店会長、老人会長だとか、また、逆に体育祭や運動会ではお招きして、形としては何となく参加している形ができているではないか。そういうふうに言っているのである。答弁でも。議事録を見ていただいてもわかると思う。それで今の課長の答弁は、どうもそれに加えてという意味であろうとは思うが、でもやはり国から来た、国から取れる予算で、それを消化するということにとれてしまう。なのでその辺は、具体的にどういうことをやるといってもいろんなことをやると思う。相手が同じなのだから。だが、その辺はきちっとやっていただきたい。
○委員長 それでは休憩する。
午後0時02分休憩
午後1時02分開議
○委員長 再開する。
 質疑はあるか。
○寒川一郎委員 29ページ、校舎等改修工事費。私は以前、荒川区の第七峡田小学校のところで、こういう体育館でエコ改修をやって夏場涼しくなったとか、そういう質問をしたことがあり、それに準じたあれだと思うが、新浜小学校と行徳小学校を選んだ経緯をお願いしたいと思う。
○教育施設課長 今回の新浜小学校と行徳小学校の体育館の改修については、私ども、毎年夏場に翌年の工事の要望を各学校からとり、現場を確認した後当初予算を組んでいるが、その当時ではまだ新浜小学校、行徳小学校の雨漏り等については学校からの要望もなかったので、私どもとしてもさほど修繕までとは考えていなかった。ただ今年度に入り、新浜小学校と行徳小学校の体育館の雨漏りがひどくなってきたということと、この2校については今回、体育館の耐震改修工事がある。この耐震改修工事では足場を組むので、足場を利用することによって、工事費の軽減にもつながるということから、今回補正で工事費をお願いしたものである。
 また、さきほどのエコ改修であるが、私どもも教育施設の改修等については、エコ改修を視野に入れた改修を今後も進めていきたいと考えており、来年もできれば緑のカーテンをつけたりし、学校の環境教育を進めていきたいと考えている。
 以上である。
○寒川一郎委員 よくわかった。ぜひ、今後もこの2校をモデルに何校か進めていただきたいと思うので、しっかり頑張っていただきたいと思う。
○宮本 均委員 私からは2点。31ページ、報償費のいわゆる学校支援事業の分であるが、今回37校ということで聞いている。前回一般質問もさせていただいたが、残りの学校の方をやはり心配してしまう。この時点で格差がついてしまったのかと、むしろ積極的な取り組みをしているところ、していないところというふうに、私自身分けてしまうという気持ちが出てきてしまう。今回の新規事業以外の現在進めていることも、もうすでに、もしかしたら差がついているのかなという気がするが、今回、手を挙げなかった残りの学校を全部教えていただきたい。
 それと、今回参加しなかった理由について、どういったことを聞いているのか、その辺を教えていただきたい。
 もう1点は同じページの需用費、これは平田小の保育クラブ増設ということである。同じ敷地内だと思うが、増設の内容を教えていただきたいと思う。
○地域教育課長 まず1点目の、ことし37校の手が挙がったわけだが、残りの学校はということである。確かにコミュニティサポートの組織を使ったということで、それぞれの学校の思いというのはあると思うが、やはりその中で、1つは現状のコミュニティサポート委員会でいいと、あるいはうちの方の学校としてはもう1年様子を見ようとか、いろいろなスタイルがあると思う。それでことしはせっかく37校挙げたので、教育委員会としては、例えば取り組みの情報発信をすることによって、うちの学校ではこんなことができるのかというようなことを感じて、3年間あるので、平成21年、22年と取り組んで、1つでも2つでも地域性を生かした学校の取り組みがふえて推進していけばと、まずはことし37校の取り組みについて、積極的に情報発信をしていきたい、あるいは働きかけをしていきたいと、かように思っているところである。
 2点目の55校のうちの37校ということで、手が挙がってない学校はとのことだが、ちょっと今調べているので、これについてはもしよければ、後ほど資料をお届けするということでお願いしたい。
 以上である。
○青少年育成課長 平田小学校放課後保育クラブの増設の件について説明する。
 8月1日現在、平田小学校では2つの保育室があり、1つが44名の入所、もう1つが43名の入所となっており、ぎりぎり待機児童が出ていない状況である。そして21年度であるが、児童の推計と新生率の推計からいくと約18名の待機児童が生まれると推計している。そこで平田小学校と協議を進めたところ、現在の保育クラブ2教室は東側の1階に隣り合ってある。そして南側の校舎の端に備蓄倉庫があり、この備蓄倉庫の中にあるものを整理すれば、保育室として使ってよいとの協議が成り立ったので、その備蓄倉庫を改修し3番目の保育室として使わせていただくものである。
 以上である。
○戸村節子委員 それぞれの質疑で大分わかってきたので、私は21ページのアスベストについて伺いたいと思う。
 議会の答弁の中でも、東京で見つかったというような実態があるという話があったかと思う。そのことについて、どんな形で見つかったのかということを伺いたい。それから先ほどの答弁でも少しあったが、囲い込みという話があった。封じ込めてそれでよしとするような工法もあるというふうに以前伺ったような気がするが、クリソタイルほかで今までに見つかっているものの手法ではいけないのか。そのことを伺う。それから議場の答弁では、トレモライトほかというものについては、不純物としての認識であったというふうに言われていたが、それが結構まとまってあったものなのか、その性質などについてもう少し聞かせてもらえればと思う。
○環境政策担当マネージャー どんな形で見つかったのかというと、東京都の17年度の調査の詳しいデータはない。見つかったものについては、ほとんどが3種類のうちのトレモライトという種類で、例えば中央区の保育園で1カ所とか、墨田区で4施設6カ所とか、そういうふうな程度しかこちらでは把握していない。
 これまでアスベストがあった施設の対応であるが、これまでの対策は囲い込みという形で対応してまいったので、出た場合には恐らく今後も囲い込みが中心になってくると思う。それから、トレモライトが不純物だった、またそれ以上のものがあるのかということだが、この辺については、正確なデータを全く資料として入手していないので、わからないというのが現状である。
 以上である。
○戸村節子委員 今まで日本で使われていたというクリソタイルほか2種類というようなものがあって、さらにトレモライトほか2種類があるというふうに言われたが、特別人体に害が大きいものであるのかどうか、その辺のことがもう少し知りたいと思った。
○環境政策担当マネージャー トレモライトについては、毒性が高いというふうな形で言われている。これまで国とかそういったところから、実際に日本では使われていないというふうなことが言われてきたので、どういう経路でどういうふうに入ってきたか、また、どういうふうに使われたのかということについては、全く私どもの方でも把握ができないのが現状である。
○戸村節子委員 毒性は高いが把握は十分できていないと。ことし250カ所について補正で調査されるということなので、工事がそうすると明年度というようなことで考えていいのか。今後についても少し聞かせていただきたい。
○環境政策担当マネージャー 調査の方は補正予算が議決された後に、できるだけ速やかに入札をかけて委託業者を決めて実施していきたいと思う。また、250検体についてどのくらいの期間がかかるかというと、12月から2月のそのあたりまでには出したいと思っている。結果が出てから、先ほど申したとおり対策本部に諮り今後の対応を考えるという形になるので、結果が出て対策本部が2月になってしまうと、当初予算という形にはなってしまうと思う。
 以上である。
○戸村節子委員 2月くらいに結論が出たものが、当初の予算に載るかというと非常に何か不安な気もするが、子供たちのいるような場所が多いようなので、早急な対応をお願いしたいと思うがいかがか。
○環境政策担当マネージャー できるだけ速やかに対応をしたいと思う。
○鈴木啓一委員 このエアコンの問題である。確か7月1日から全校で稼働したと思う。確認なのだが一番札が辞退した、それで二番札の人が確か1,500万の差があったと思うが、一番札の請負金額で二番札の人がやったのか、この点確認しておく。
 それから31ページの図書館費なのだが、中央図書館はよくやっている。全国から行政視察が来てるし、大変市川のすばらしさを他市の人たちが感嘆し感激して帰っているわけだが、この指定寄附は何をどうしてということはあったのか、その点お聞かせ願いたい。
 それからその下の改修工事費、これはいちかわ村の給水管改修工事費。私も何点か絡んで質問したと思うが、なにしろ市民の人たちから中が見えない、何をやっているのかわからない。昔はパーっと炊事場もきれいに見えて市民からも好評であった。そういうことも含めて改善したのか。改善するということで一般質問でも答弁があったと聞いたが、その点、給水管改修工事も含めてどうなのか。
○教育施設課長 エアコンの入札の状況であるが、一番札を入れた業者が辞退されたので、二番札の業者に一番札が応札した金額で工事を行っていただいた。
 以上である。
○中央図書館長 今の話だが、一応寄附申出書というものを取り交わしている。その中で寄附の理由として、市政に役立てていただきたい、それと寄附の内容、金額が100万円、寄附の条件として、図書館の蔵書の購入費ということで申し出を受けているので、このような形にさせていただいた。
 以上である。
○生涯学習振興課長 31ページ、林間施設費の工事請負費の給水管の改修工事ということだが、実際にこれについてはことしの5月に水漏れが確認され、給水管自体が昭和51年に敷設した鉄管であるので、いつまた再び漏水が起こるかという危険な状態であったので、今回急遽補正により235mの敷設がえをするというものである。
 もう1点、食堂棟いわゆる調理場との境が見えないんじゃないかということだが、ご指摘を受けているが今まで実際には改善していない状態である。私も来月現地に行き、再度確認して対応させていただきたいというふうに考えている。
 以上である。
○鈴木啓一委員 エアコンは了解した。
 この指定寄附は前にもあった。石井秋藏基金のときも、きちっと丁寧に使わないで一括してむだ遣いみたいに使ってしまう。だから指定寄附した人は、やっぱり計画を立てて、100万といえども25万だったら4年もあれして、きちっと市民の要望とかそういうのを踏まえて、せっかく寄附した意思を生かしていただきたいと私は思うわけである。だからこれはやっぱりきちっと計画を立てて使っていただきたいと思う。その点お聞きする。
 それからよく花園か何か出る。よく寄附した人の名前を出さないで、社協や何かでもぽんと出してしまう。それじゃあ不明朗だということで、各市とも墨田区でも寄附した人の名前を金額も添えて出すべきだと、今は広報いちかわでも出している。だからすごく不明朗さがなくなった。この指定寄附をした人の名前を伺いたいと思う。
 それから、いちかわ村は1万坪という大変な中で、施設改善も含めて、また大部屋も小部屋にしたりしているわけなので、やっぱり市民に喜ばれる施設としてぜひ対応を図っていただきたい。その点、今後行くということなので、対応を図るのかもう1度お願いしたい。
○中央図書館長 ただいまの件であるが、100万円の購入について計画的にという話を伺った。一応私どもの方で、来年4月オープン予定の南口の図書館の方が、これからの蔵書計画予定なので、その中に繰り入れて計画的に購入していきたいと思っている。それと名前であるが、富士物産株式会社代表取締役、田中秀樹様である。
○生涯学習振興課長 菅平高原のいちかわ村であるが、今委員が言われたように、市民に愛される施設というふうにして対応してまいりたいと考えている。
 以上である。
○鈴木啓一委員 いちかわ村のその点は、課題としてあったわけなので、よろしくお願いしたいと思う。それからA街区の図書館であるが、全部つぎ込むのではなく蔵書は市がやることなので、やはり特色のある方の意思を生かしていただきたいと思う。その点お願いしたい。
○委員長 これは要望でよいのか。
○鈴木啓一委員 答弁を求める。
○中央図書館長 ただいま委員がおっしゃられたように、南口ということで新しい蔵書だが、その辺はこれから選書等をしていくので、その中で、寄附していただいた方のご意思をもし必要であればもう1度確認し、この申出書の時点では図書館の蔵書ということの希望だったので、私どもの方で選書する際に参考意見等をお聞きするような形で意思を確認したいと思う。
○副委員長 では1点質疑させていただく。27ページの学校評価研究推進員報償金と学校評価研修会等講師謝礼金である。この学校評価のことについて、先ほど先順位者の質疑があり中身については説明いただいたが、学校を評価するということ、国の事業ということだが、需用費の消耗品費が280万円ある。これは学校評価の事業の中の消耗品なのか。
 また、昨年度市川の教育ということで、市川の教育を網羅した冊子が出ているが、こういうところに学校評価をした事業の成果というか、いろいろな運営の改善とか学習指導の改善を図っていくと書いてある以上、ここのところにもことしの20年度のところ、あるいは21年度の市川の教育のところには載ってくるのか。それから自己評価ということで、各学校の項目の統一をなさるというような答弁があったが、ここはちょっといかがなものかと思ったのは、各学校地域差あるいは子供の人数、保護者のいろいろな状況というのがあるので、何か自己評価をするために一斉に項目を統一するということは、中身になるか不思議に思ったので・・・。
 まずは消耗品費のことと、この事業の成果をどのように生かしていくのかということと、項目の統一ということにもう少し詳しく説明をいただきたい。
○義務教育課長 まず、消耗品費がこの事業に含まれるのかということである。これは含まれる。小学校6校、中学校4校の実践協力校が、研究実践に必要とするプリンターのインク代や用紙代、連絡用の封筒、事例集などの図書購入など、そういった形で10校分の消耗品がこれに当たる。
 2番目は、どのように事業成果を公表していくかということでよろしいか。市川の教育も含めて、学校評価の結果の公表については、各学校がホームページとか学校だより、保護者会、それからコミュニティサポートの席上等で、それぞれの学校が公表するような方向で市川は進んでいるが、それを最も広く効果的にするにはどういう方法がいいのかというようなことを検討する中で、市川の教育の中に載せていただくような形も考えられると思う。
 3番目は私の説明が不十分であったと思う。各学校の項目を統一するということではなく、各学校の項目数が本当にばらばらである。先ほど申したが50、60、80ぐらいある学校、それからシンプルに二十数項目で終わっているような学校が現実としてある。学校評価における項目数は、文科省の方も重点化するようにということなので、あまりに大きい学校はどの程度スリム化、重点化できるのかというような観点、それから学校の設置者の方に報告義務があるので、それを生かすための質問項目というのは幾つか共通で入れられるのではないかというような意味合い・・・。そういったことで質問項目の中身について、少し考える必要があるのではないかと・・・。質問項目についても、学校運営にかかわる項目であるとか、学習指導にかかわる項目であるとか、学校行事にかかわる項目であるとか、大項目が幾つかあるわけであるが、それの比重も学校によってさまざまであるので、その辺をどういうふうに考えたらいいのかとか、学校関係者評価の中で、学校関係者の方が評価するにふさわしい項目はどのようなものがあるか、例えば学習指導の細かいところでは、日常的に授業を見ているわけではないのでできないよとおっしゃる評価員の方もおられるので、その辺のふさわしい評価項目、内容はどのようなものがいいのかとか、そういう意味合いで整合性を持っていこうということで、全く同じ歩調で統一してということではない。
 以上である。
○副委員長 よくわかったが、今小学校6校、中学校4校という答弁があったが、学校名がわかれば教えていただきたい。
○義務教育課長 小学校の6校は、中山小学校、国府台小学校、新井小学校、大野小学校、塩焼小学校、大和田小学校である。中学校の4校は、第五中学校、東国分中学校、福栄中学校、妙典中学校に協力依頼している。
 以上である。
○副委員長 これは単年度か。
○義務教育課長 この事業そのものは単年度である。
○副委員長 一言、学校評価というのは情報として外に出たときに、大変大きな影響があると思うので、情報の出し方、あるいは今言ったアンケートの取り方等も十分に配慮していただきたいと思う。
○委員長 以上で質疑は終わったと思う。委員長から先ほど宮本委員から資料の不足で言われた、学校支援事業の部分であるが、ただ18校の名前を挙げるだけではなく、各学校の事情なり、例えば今計画中であるとか、ただやらないというふうに判断されるのではなく、今現在こういう状況で考えているとか備考欄がつけられれば、その事情説明も加えた資料を全員に配付されるようにお願いしたい。単純にやった学校とやらない学校というふうな差別の提出でなくお願いしたい。
 以上で質疑を終結する。
 討論の発言はあるか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長 それでは採決をする。
 本案を可決すべきものと決することに、ご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長 ご異議なしと認める。よって、本案は可決すべきものと決した。

陳情第20-9号2009年度「全国学力・学習状況調査」中止を求める意見書提出に関する陳情

○委員長 陳情第20-9号2009年度「全国学力・学習状況調査」中止を求める意見書提出に関する陳情を議題とする。
 書記に朗読をさせる。
〔書記朗読〕
○委員長 ご意見を求める。
○桜井雅人委員 この全国学力学習状況調査―― 学力テストと略すが―― この学力テストについては、私も今回一般質問の通告を出したのだが、過度の競争や序列化を生む危険性の問題がある。今学力テストの調査結果についての情報公開請求を求める動きが、本市も含め全国で起きている。文部科学省は、配慮事項として開示しないよう通知を出しているが、埼玉県では公開請求に対する非開示決定に対し不服申し立てがあり、情報公開審議会で審議されているところである。鳥取県では不服申し立てに対し、審議会が開示の答申を出し、その後1カ月の間各市町村、各学校からの反対の声を受けてようやく改めて非開示の決定が出された。大阪府枚方市では、非開示とした教育委員会の決定の取り消しを市民が求め、行政裁判にまで発展している。情報公開について、市民の知る権利を尊重することも考えれば、もはや学力テストを行うこと自体が幾ら国が開示しないように言っても結果が公開される。過度の競争や序列化を生む危険性を免れることはできないと私は思う。
 また、学力テストについては昨年の調査だけでも、2年がかりで総額90億円もの税金が使われていることや、結果についても全員が受けなくても、1万人規模のサンプル調査だけで十分に同じ結果が得られることから、もはや不要だという意見、さらに教育現場からも何のための調査なのか、これをどう役立たせようというのかわからないという疑問の声も私は聞いているので、よって、もはやこれ以上、学力テストを続ける必要はないと、本陳情は採択すべきと考える。
 以上である。
○鈴木啓一委員 これは非常に難しい問題だと思う。市川市内でも千葉商科大の附属高校に入ったり市川学園に入ったりとか、そういう中で学力の差というのはどこにでもある。当時―― 10年くらい前になるが―― 南行徳中と下貝塚中とで、偏差値が同じでも下貝塚中の方が10高いという。それで私は教育委員会に確かめた。するとそのとおりであるとのこと。それで高等学校でもそのように、下貝塚中は市内で一番高いと、だから取るときでもそちらを取るということで、私は北千住の足立学園高なのだが、学級でもザーと一番から張り出した。それで頑張ろうと、もう少し上がろうと努力する。そういうこともあって、私から考えると厳しくやった、それではガチガチでだめだとゆとりになった。今度また学習指導要領で厳しくやると。学力が回復とか落ちてきたと。だからこの問題について、格差については、情報社会だから確かにそうかもしれないけど余り・・・。それでは翻って私のそろばん塾、例えば3人入ってくるとすると、親は3人一緒に上がれると思っている。だって個人差で学力も違う、それでかばんを持って公園で遊んでいる子もいる、そして1人はまじめ。上がるのは決まっているではないか。こういう意味からするとやはり格差社会に準じて、学力がだんだん落ちてくる。そろばん塾は検定の合格率で評価される。だから計算の強い人が入ってくるのではなく、弱い人が入ってくる。算数が弱いから行けと。先生には怒られるが、やはり我々のときは放課後残されて先生がやってくれた。だけど今の先生は忙しいからそうはいかないと思うが、格差社会だから私はもう少し見守りたいと思うので、継続でお願いしたい。
○寒川一郎委員 確かにテストも必要だと思うが、今いろいろと問題点も出てきているので、やはり継続でお願いしたい。
○副委員長 昨年の12月定例会でも、もういいだろうと。1回2回やればデータは十分ではないかということで、3回目はやる必要はなかろうということを今回の一般質問でもするが、実際に現場はどうかというと、このテストは国語と数学、算数の2教科だけである。これだけで子供を、それこそ100あるうちの20を見ただけでその子を判断する、あるいは学校を判断するというふうになるので、ともかくこの学力テストは、本当に不必要だというふうに考えている。ちょっと余談だが、先ほど下貝塚中がよくて南行徳中がとの意見があったが、その下貝塚中にも私は創設から7年間8年間いたが、このときは市内でペケツー、とても学力の低い地域だった。そのときには三中が高かったのである。その後下貝塚中が上がってきたら、五中が1位のときもあった。子供たちの学力は先生によって動くわけでなく、やはり地域性もあるし、そのときの子供たちのいろいろなものが加味されていて、それだから公立だと思うわけである。一定ではなく、いいときもあるし、悪いときもあるというのが、当たり前の人間の姿であるのかなと思っている。なので、もう2回もやったということ、また昨年12月の私の質問のときに、プロジェクトチームをつくり分析・評価をしてそれを生かしていくという答弁が理事者側からあった。その生かしたものはどうなったのかというそちらの検証をする方が大事で、それが学校訪問や公開研究会というふうに現場を混乱する方にもっていかれては困るが、もう2回分のデータで十分と思う。先日現場の教頭先生に話を伺いに行ったら、その方は学力テストを2回やったそのデータで、教育委員会から言われなくても、自分達で分析・評価しながら十分にいろいろな学校方針を立てることができる、子供への手立てを考えることができるというふうに言っていた。なので、この陳情を採択することを希望する。
○戸村節子委員 非常に悩ましい問題である。会派の中でも学力テストに賛成という意見は多分にあるが、私自身が悩んでおり、継続にしてもう少し慎重に審査をしたいと思う。
○高安紘一委員 いろいろな意見があるが、最終的に全国の学力、それから学習状況、「子どもや学校教育を全国的学力競争の渦にまきこみ」云々と書いてあり、学校に対する「教育力(ぬくもり)を阻害をしていく」と書いてある。もちろんこういうご意見の方もおられる、しかしながら先ほど鈴木委員がおっしゃったように、小さい頃の思い入れというのは、はっきり言って意識もそう強くはないし、周りの雰囲気また家庭の雰囲気、そういうものに対して敏感に反応しながら生きていくわけである。そこに私どもの幼児教育の重要性というのはあるわけだが、今は1つの方向にどうしても持っていくという勢力と、そうでない勢力の2つの勢力がある。そういう中で、先ほど戸村委員が悩ましいとおっしゃっていたが、やはりこういう問題を解決するためには、国も緩めたり強めたり、強めたり緩めたりしながら方向性を見ていると思う。なので、ここで何としても結論を出すというときではないと思う。でも考え方としては、2論の考え方があるとわかるので、委員長としては継続から諮るのが筋だと思う。
○委員長 ほかに―― それでは採決する。
 本陳情を閉会中継続審査事件とすることに、賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○委員長 挙手多数。よって、本陳情は閉会中継続審査事件とすることに決した。

所管事務調査

○委員長 所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長 ご異議なしと認める。よって、所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については、正副委員長に一任されたいと思うので、ご了承願いたい。
―――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 以上で、環境文教委員会を散会する。
午後1時55分散会

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