更新日: 2018年11月15日

平成21年9月市川市議会総務委員会

開会・現地視察について

午前10時02分開議
○松永鉄兵委員長 ただいまから総務委員会を開会する。
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○松永鉄兵委員長 まず、現地視察についてである。
 正副委員長としては、議案第13号市川市アイ・リンクタウン展望施設の設置及び管理に関する条例の制定について及び議案第14号市川市使用料条例の一部改正についてが本委員会に付託されているので、アイ・リンクタウン展望施設を現地視察したいと考えているが、皆様のご意見を伺いたい。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 暫時休憩する。
午前10時03分休憩
午前10時04分開議
○松永鉄兵委員長 再開する。
 現地視察を行うべきとのご意見があるが、これにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 ご異議なしと認める。よってこれより現地視察を行うので、10時10分までに市民課前にお集まりいただきたい。
 暫時休憩する。
午前10時05分休憩

議案第12号市川市議会の議員その他の非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について

午後1時01分開議
○松永鉄兵委員長 再開する。
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○松永鉄兵委員長 議案第12号市川市議会の議員その他の非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○職員課長 本会議以上の説明はない。審査のほどよろしくお願い申し上げる。
○松永鉄兵委員長 質疑はないか。
○谷藤利子委員 船員保険法による補償ではなく、地方公務員災害補償法の規定に基づく条例による補償を受けることになって、非常勤職員についての公務災害補償が変わるということであるが、ちょっとわからないので簡単に地方公務員の災害補償の適用関係の中身についてお聞かせいただきたい。
 本市には条例改正に伴う対象がいないとの説明があったかと思うが、そういうことなのか。何らかの影響、該当するものがあるか。
○職員課長 2点お答えする。
 まず、職員に対する災害補償の適用関係であるが、我々常勤の一般職員については地方公務員災害補償法で補償される。条例適用の場合、例えば議員や附属機関の委員、市で雇用している非常勤職員等については、本市の条例をもとに補償を行う。民間については労働者災害補償制度で適用になるという整理の仕方である。
 改正に伴う対象者は、公務員で、かつ船員であり、しかも非常勤の職員ということであり、本市ではこの条例を昭和42年に制定してから、それ以来対象となる職員の採用実績はないし、今後の採用予定もない。
○松永鉄兵委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 討論はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 ご異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

議案第13号市川市アイ・リンクタウン展望施設の設置及び管理に関する条例の制定について及び議案第14号市川市使用料条例の一部改正について

○松永鉄兵委員長 議案第13号市川市アイ・リンクタウン展望施設の設置及び管理に関する条例の制定について及び議案第14号市川市使用料条例の一部改正についてを一括議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○観光交流担当マネージャー 午前中、現地の視察を行っていただき感謝する。本会議以上の説明はない。審査のほどよろしくお願いする。
○松永鉄兵委員長 質疑はないか。
○プリティ長嶋委員 きょう見させていただいて、すばらしい眺望であったが、何点か不安な点があるのでお聞きする。
 まず1つは、3階から45階に上がるエレベーターである。地震が起きた場合、どのくらいの震度でセンサーが働いてとまるのか。また、とまった場合はどうなるのか。
 仮に45階や展望デッキで疾病者が出た場合の対応、係員がいるのか、マニュアルがあるのか、対処の仕方をお聞かせいただきたい。
○観光交流担当マネージャー まずエレベーターは、通常のエレベーターと同じ安全基準の耐震システムが採用されている。個人的に調べてはいないが、震度6弱程度で自動停止するように防災管理上なっていると聞いている。本会議の際、他議員からの質疑に答弁したが、防災管理マニュアルがあり、また、建物全体を防災管理センターが統括している。防災管理上、緊急自動停止が起こった段階で、稼働する場合は最寄り階、あそこの場合は3階か上層階のいずれか近いほうに動かして、おりていただくシステムになっていると聞いている。
 2点目の45階で疾病者が出た場合については、これも当然安全管理という部分で、既に居住されている4階以上44階までと、1階から3階までの商店と公益公共施設の関係で、もう既に安全管理マニュアルが完備されていると実際にこの建物を所管している市川駅南口再開発事務所から聞いている。当然45階については、市の臨時職員を配置するし、また、建物の総合管理業務委託を受けている管理責任者は常駐であるので、質問のような疾病があった場合の対応はすぐできるような状況になっていると解釈している。
○プリティ長嶋委員 エレベーターの件であるが、居住者が使うエレベーターは各階層で、地震があった場合察知して、一番近いところに安全にとまる。ところが、今回乗ってみると、3階から45階まで40秒ぐらいかかる。途中でとまった場合、一番近いところというと、かなり時間がかかるのではないか。高層ビルの中で地震が起こった場合に一番怖いのは、閉じ込めである。各階層のすぐ近くであれば、そこにとまって、例えばドアが閉まりっぱなしでも外からあけることができるが、あそこの場合は3階から45階までずっと壁である。途中でとまった場合は想定しているのか。
 また、真ん中あたりで偶然とまった場合、そのまま自動的に20秒たつと45階か3階に行けるようになっているのか。途中で市民が閉じ込められるという恐ろしいことが起こった場合、きょうはベニヤ板で囲ってあったが、窓がすきガラスになっていて外がきれいに見えるため、相当怖いと思う。その辺の安全対策はどうなっているのか。
 急病人が出た場合、当然にマニュアルどおり臨時職員でも警備の人でもどなたがやってもトリアージが間違いなくできるようになっていると思う。もし仮にエレベーターがとまった場合、この人をおろさなきゃいけない場合、あるいはヘリポートからホバリングしたヘリコプターに宙づりにして運ぶということもあると思うが、その辺もきちんと考えているのか。
○観光交流担当マネージャー 市川市内では非常に長いエレベーターであるが、東京都内では超高層の建物がある。そういった場合、同じように途中階を20階、30階通過して高層階に行ってしまうエレベーターがある。それと同じように、これについても同じ安全基準のエレベーターなので、緊急停止した場合には、まず稼働できるかできないかの状況を防災管理センターでチェックし、防災管理センターのほうで動かして、上層階か3階のどちらか近いほうにいくという手はずになると思う。
 また、市民が閉じ込められたら非常に不安だということはあるが、これも防災管理センターと直結しているインターホンが当然エレベーターにはついているので、そこで適切な指示をして不安を取り除くことになると思う。
 45階等での疾病者は、こういう施設であるので、当然緊急対応用の機器類は完備し、そのための講習会は当然やらなければならない。臨時職員なり業務委託を請け負っているガードマン、または管理責任者というところで対応が図られると考えている。
○プリティ長嶋委員 エレベーターの停止のことで閉じ込めのことを聞いたが、少し不安になった。言葉の中に、「だろう」とか「なろうかと思う」というと、しっかりとしたものが管理するほうと話し合われていないと思う。こういうところで市民に万が一があったら大変なので、その辺はしっかりと提案者は調べて、こういう場合はこうなると、間違いなくそれはないというふうに否定してくれないと、本当にあれをオープンして、1つのエレベーターに40人近く乗れるのであり、パニックになりかねないと思わないか。そういう心配を払拭するような答弁をぜひいただきたい。
 もう1つ、私も経験があるが、45階等の高層ビルでだれかが倒れた場合、エレベーターがとまっていると、人をおろすのは大変である。意識がない人は重心がないため、体重が60キログラムの人が100キログラムぐらいに感じる。それを大の男が4人がかりで手足を持って運ぶとなると、階段をおりるのに大変な苦労をする。この辺をしっかりと設備なりマニュアルなりにしておかないと、万が一があったら、あそは200人とか300人の人たちがいる。その不安が払拭できない。しっかりとこのマニュアルづくりと訓練はしていただきたい。
 最後にエレベーターの件、絶対閉じ込めがないように、対応するように、綿密に管理者側と打ち合わせしてやっていただきたい。もし閉じ込められた場合は、あそこははしご車が届かず大変なことになると思うので、しっかりとやっていただきたい。
○谷藤利子委員 初めて見させていただいて、感想として、エレベーターをおりたときに正面が全部壁になっている。左右に回るにしても、壁伝いに細い通路を通って交流ラウンジとか展望ロビーとか、その上の展望デッキに行く。せっかく一番高い展望施設に行くと期待して行ったときに、非常に暗いというか閉鎖的な印象があった。交流ラウンジのほうにぐるっと回ってやっと外が見える、周りが見えるんだ、すごいなということでまた上に行くということで、感動するということはあると思うが、せっかく期待をして上ったときに、本当に市民がいい施設ができたんだ、また来てみようと思えるような努力、いろいろな工夫が必要ではないかと思った。
 今、プリティ長嶋委員が言われた安全面も聞こうと思ったが、それも同じように思ったし、上がったときに、おりたらいきなり前が壁だということでは、それも驚いたので、どのようにそこで皆さんが憩える、本当にいい場所だなと思えるような工夫が必要なのかなということをいろいろ考えてみた。やはりこのラウンジにしても、屋上部分にしても、もう少しそこで憩えるいすやテーブル、緑の植栽、飲み物を買える自動販売機など、少しそこでくつろいで、みんなで喫茶店風に眺望を楽しめるような市民サービスがいろいろと必要になってくるのではないか。せっかくの展望ロビーにしては閉鎖的なので、何か工夫をこれからするのか、しようとしているのか。なければ、ぜひしていただきたいと思うが、どうか。
 それから、10億円かけて、費用対効果を考えたときに、当初計画していたような飲食ができるようなところは無理だということで、NHK学園、B区画はまだ決まっていないということであった。常に占有して利用するところはしっかりと料金を払うのだろうけれども、来るか来ないかわからない、使用料金を払うかどうかわからないところについては、費用対効果ということで比較を考えても、それは無理があるかと思う。その辺、どうであるか。使用料は余り多く望めないのか、行ってみて、そういう利用の仕方は難しいと思った。だから、あえてその費用対効果ということをここに求めると非常に無理があるのかと逆に思ったが、その辺は費用対効果で見込んで使用料を設定したのか。来ないにしても、それはそれで大いに市民の皆さんに無料で利用してもらえばそれでいいという考え方なのか、その辺聞かせていただきたい。
○松永鉄兵委員長 谷藤委員に申し上げる。展望施設の設置管理条例に関する審査なので、そちらに限定して質疑していただきたい。普通財産に関する費用対効果の質疑は、今回の設置管理条例に関することとは違う。(谷藤利子委員「わかった」と呼ぶ)1点のみでよろしいか。
〔谷藤利子委員「はい」と呼ぶ〕
○観光交流担当マネージャー エレベーターをおりたときに近くに壁があるという印象で、私も1回のぼったときにそういう印象があった。平面図を見た中で、内側に45階から1階までおりる避難階段がある。これはオートロック方式で、危険を察知したときに自動でロックが解除されて、そこから階段を使っておりていくようになっている。建物の構造上は北側部分にエレベーター、昇降機や避難階段を設置するのが通常のようである。こちらの場合は、エレベーターホールが両側に分かれて通路になっていかなければならない。その内側にどうしても避難階段を設置しなければならないという、特定建築者が建てたという部分もあるが、下から上までずっと同じ構造になっているので、出たときにすぐ壁というところで、もう少し開放的なというご印象を受けられて、私も同じように受けたので、そこの部分を解消できるような方策を開館前の準備から進めていきたいと考えている。今、具体的にその壁をどうしようかというのは考えつかないが、例えば観葉植物を置いて、また誘導案内をきれいにできるような内容の整備をしていきたいと考えている。
○谷藤利子委員 それはそれで結構であるが、当初予定していた飲食の関係が全くないということになれば、今は座るところもなければテーブルもない。くつろぎの場所としてしばらくそこで時間が過ごせるような、そういう工夫も必要ではないかと思う。1回目の質疑でその辺の答弁がなかったので、お願いしたい。
○観光交流担当マネージャー まず飲食については、現地視察の折にも説明したが、飲食禁止ではない。現状では見込めないことからすると、できればB棟にレストランが入っているので、そこからテイクアウトして飲食を楽しんでいただくというのも1つの手かもしれないし、A棟1階の店舗などでご購入いただき、上に持ち込んでいただいて、そこでお茶を飲んでいただくのもよろしいのではないかと思っている。
 また、いすであるが、図面を見られて結構広いと思われたかもしれないが、展望ロビーは眺望が見やすいようにガラスのところまでせり上がっているので、フラットな部分がほぼ交流ラウンジしかない。そういったところに、例えば長いすを置いてホームレス等の方が長居されるのを回避しなければならないという考えもある。
 ただ、今は全く置いていないが、現地で委員からご質問いただいたが、展望デッキの屋上階には風で飛ばないような壁くくりつけの長いすを設置させていただくので、そちらで休憩をしていただければと思っている。
○笹浪 保委員 まず確認であるが、きょう見させていただいたところは交流ラウンジと展望ロビーとあるが、あれはもう2つ別々のものと認識していいのか。極端に言えば仕切ってしまうという考え方なのかお聞きしたい。
 第6条第2項で、市長の許可を受けたときは興行することができるだとか、業として写真、映画、ビデオの撮影等をすることができるようになる。私はこの辺の理解がよくできないが、この写真だとか映画、ビデオの撮影というのは、どういうところまでを想定されているのか。
 9条、10条では「使用の停止等」や「入所の停止等」とあり、使用停止することができるだとか、入場を制限することができる、退所を命ずることができるとあるが、これはだれが、いつ、どういうときにこういう判断をするのか教えていただきたい。例えば、そこにそういったことを判断する方が常駐していて、使用の目的に反するからということで取り消しをするとか、退所を命じるのか、その辺をお聞きしたい。
○観光交流担当マネージャー まず1点目の交流ラウンジと展望ロビーを仕切ってしまうのかという質疑である。これは現地視察でもご説明したが、やはり広い視野にわたって眺望を楽しんでいただくということで、基本的にはクローズの状態にはしない。仮に仕切りのパーテーションを何枚か使っても、6条の第1項で設置の目的に適合していて、眺望を楽しむ方の出入りを妨げない範囲での許可という中で、展示会とか展覧会のボード、壁として使っていただくことを原則にしていきたいと考えている。極力今の南面している、きょうごらんいただいた展望ロビーと交流ラウンジの南側のガラス面はオープンな状態にしておきたいと考えての使い方である。
 2点目の第6条第2項であるが、これはあくまでも禁止事項である。本当に特例的に市長が許可をした場合に限ってこういうことが可能だというところを明記している。当初の目的としては、眺望を楽しんでいただき、上から鳥が地上を見ているような目線で景色が見える、それを楽しんでいただくのがこの施設の大原則になっている。であるから、このような行為をするのは本当に特例的なものであり、興行や物販とあるが、例えば市内のJAや漁連等で特産品の展示即売の場所として使わせてくれないか等の申し出があったときに、特例的にお貸しできるかなという部分である。
 業としての映画、ビデオの撮影についてであるが、観光立県、フィルムコミッションということで、呼び込みを千葉県の観光課では推進している。ドラマ撮影や映画のワンシーンの撮影でそういうところを使うこともないことはないであろうというところで、禁止事項であるが、特例的にこういうことの許可をすることが可能だという部分での条項の設定になっている。
 冒頭申し上げたとおり、自由観覧、無料観覧で眺望を楽しむことがこの施設の大原則であり、積極的に貸し室、貸し館をする施設ではないことを本会議でもご答弁させていただいたように、それが妨げられるような使用許可の申請に関しては申請内容の変更を求めたり、場合によっては許可をしないという前提で進んでいきたいと考えている。
 第9条は、特例的に許可を与えた者に対して「何々するおそれがあるとき」となる。仮にその許可行為をした後に許可申請者に1号から7号まで、その他展望施設の管理運営上支障があると認めた場合に、使用前でも取り消しが可能だという条項である。
 第10条は、自由観覧でお越しになる市民等の方が、各号に掲げられているような公序良俗に反するような行為をするおそれがあるとき等々である。あと、その他展望施設の管理運営上支障を生ずるときというのは、本会議でもご答弁したように、風速や収容可能人員のキャパの問題で、3階で入場を待っていただくという部分での制限である。
 判断する人間は、基本的には先ほどお答えしたが、臨時職員を常駐させる。また、状況の把握に関しては、業務委託の有人警備で、制服の警備員が各階を巡回警備している。その者からの報告を受けて、基本的にはこのような停止ないしは退所という指示を臨時職員からする形になる。
○笹浪 保委員 では、6条については特例ということで、基本的には一般の市民が利用するためのもので、ほとんどそういったことはないと理解した。
 9条、10条については常駐の臨時職員がいて、警備員もいるので、その方が判断をして停止、退所の判断をすると理解した。
○荒木詩郎委員 私もきょう視察をしてちょっと心配になったのが、眺望を楽しむことができる市民の憩い、交流の場としてこの施設を開設するとのことであるが、本当に市民が眺望を楽しむことができる、市民の憩いの場、交流の場となるのか。気軽に公園を散歩できるように、あそこまで上がって、市民が憩いの場として利用できる場になるのか非常に心配であるが、交流の場として開設することに伴い、どういう工夫をされるのかお尋ねする。
○観光交流担当マネージャー きょう午前中ごらんいただいたのは、床と壁と天井だけしか整備されていない状況である。これからアクリル板等を使い、遠方の風景、例えばこの方向に富士山が見える等の掲示板を設置したり、先ほど質疑があったように、部分的にはベンチ等を置き、飲食を禁止していないことを広くアピールして、自由利用をしていただければと考えている。
○荒木詩郎委員 今の話を伺っても、余り積極的に市民が行きたいと思うような工夫を考えているようには見えない。最初、エスカレーターで2階に上がり、3階に上がって、それからエレベーターで45階まで行った。そこまでわざわざ市民が行くには、よっぽどの環境が必要である。確かに眺望はすばらしく、行ったらすごいと思う。本当に市民がしょっちゅう交流の場として使えるような場になれば一番いいし、そうなってもらわないと困る。きれいにガラスをふいたり等の管理の手間もかかると思うが、市民が来ないからそんなに掃除もしなくなってしまったみたいなことになり、せっかくつくった施設が利用されないということになると困る。その辺の工夫をこれからおそらくまだされることになると思うが、しっかりやっていただきたい。これは要望で終わる。
○松永鉄兵委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 討論はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 まず、議案第13号についてを採決する。本案を可決すべきものと決することにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 ご異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
 次に、議案第14号についてを採決する。本案を可決すべきものと決することにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 ご異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

議案第17号市川市市民等の健康と安全で清潔な生活環境の保持に関する条例の一部改正について

○松永鉄兵委員長 議案第17号市川市市民等の健康と安全で清潔な生活環境の保持に関する条例の一部改正についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○市民マナー条例担当室長 本会議以上の説明はない。
○松永鉄兵委員長 質疑はないか。
○プリティ長嶋委員 本会議の中でもたくさんの方たちが質疑をしており、興味がある話だと思う。私たちがきょう現地視察に行って帰ってきたら、庁舎の入り口で1人の方がたばこを吸っていた。また、9月1日の12時10分ごろの話であるが、私が庁舎に入ろうと思ったら、自転車置き場でたばこを吸っている人がいた。私がここはたばこを吸えないところなので消していただけないかと言ったところ消してくれたが、その後、その方が受付に行って不満を述べたということはご存じだと思う。その後、担当の方が行って、何でここで吸ってはいけないとか、どこで吸ったらいいのかを説明した。そうしたところ、その方が受付の人に言ったらしいが、何で私が外で吸いたいかというと、きれいな空気のところで吸いたいので、あんな煙がもくもくするようなところでおれは吸いたくないとのことである。ということは、吸わない人間にとっては、その人が吸う煙はすごく不愉快である。自分が吸っているのに、他人の煙は不愉快だからそこの喫煙所では嫌だ、だからおれは外で吸うという理論がいまだにあのときあった。そういうことが多々ある。
 ということは、何が足りないかというと、マナーというのは、本来は条例で取り締まるようなことではなく、吸う人の道徳観なり人生観なりが反映されるもので、それを取り締まらなければいけない、でもやらなければいけない、それはよくわかる。ただ、この面の啓発をきちんとやらないと、幾ら5カ所を8カ所ふやして13カ所にしても、面積をふやしても根絶はできないと思う。その辺で、どのようにこのことを考えているのかお聞かせ願いたい。
 きょう、マイクロバスで現地視察へ行く途中、たばこを吸いながら自転車に乗っている人を見かけたし、バスが再開発ビルにとまったとき、オオゼキというスーパーの階段に2本吸い殻が落ちていた。私は朝あそこを通ってくるが、あそこは掃除する係の人が朝早くきれいに掃除しているにもかかわらず、掃除した後にまた捨てていくということがある。であるから、今までどおりの啓発の方法では、先ほど言った理論を持っているような人がいる限り、幾らこのような条例をつくってもなくならないのではないか。その辺はどのように対応するのか。
 この条例改正を行った結果、どういう効果があると予想をしてつくっているのか。本会議の中ではデータが出た。17年に何本で、だんだん減ってきており効果があると。実際に見てみると、吸い殻は随分落ちている。特に、市川駅北口のダイエーの角のところに排水溝があるが、そこが灰皿のように捨てられている。新田から市川駅にくるときに決まって捨てるところがある。ここから吸ってはいけないというマークのあるところの排水溝にみんな捨てていって、そこから歩いていく。アウトとセーフの境目の排水溝に捨てていく。ひどい人は、本八幡駅北口のある商店の方が、朝早くごみや吸い殻を掃除して水をまくので、水がたまる。そこに火のついたたばこをぽいと捨てる。こういう条例があって、ちゃんとマークがあるのに、それが毎日のごとく行われている。それが現実なので、文章だけではなくて、根本的に対応できるのか、お聞かせ願いたい。
○市民マナー条例担当室長 まず、1点目は今後の啓発をどのようにするかであるが、私どもの市民マナー条例は、前回条例を制定したときもさまざまな啓発を行ってきた。しかしながら、なかなか啓発が十分行き届かないというご指摘である。そこで、私ども今回条例を改正して、やはり地域の方々と一緒になって啓発をしていこうということで、地域の方々からそういう啓発を一緒にやっていただく方をもっともっと募っていこうということが1つある。地域と協働して啓発を進めていくということである。
 2つ目は、注意指導をもう少し充実していく。これまで路上禁煙地区内での指導は割と行き届いていたが、それ以外の地区での指導がなかなかできない現状があった。したがって、今回はそれ以外の路上禁煙地区以外の地区も注意、指導及び啓発を行いながら、この条例をもっと多くの市民に啓発していきたいと考えている。
 次に、結果の予測であるが、確かに今回5地区から13地区に大きく広げる。それに伴い、路上美化推進地区が広がるが、実際これで本当に市民のマナーの向上ができるのかという問題がある。したがって、私ども本会議でも述べたが、路上禁煙・美化推進地区の今後の検証を実施前、実施後も続けて行っていきたいと考えている。しかし、罰則を科すだけではなくて、やはりマナーの向上というものは啓発が非常に大切である。したがって、市民と協働してこのマナー条例をもっともっと啓発して広めていきたいと考えている。
○プリティ長嶋委員 当初もそういう考えで進めたはずである。今回も同じ。結局今見ると、私が先ほど挙げたことが実際に行われている。一例を挙げると、宇都宮市でも同じようなマナー条例がつくられた。当初は巡回がある等で減ったが、そのうちなれてくると、巡回している人たちを見るとわかるから消して、あるいは隅に逃げる等が行われて、結局もとの数字に戻ってきたという実例もある。
 そこで、8名だけでは足りないから、市民の皆さんに協力していただきたいと。ところが、昼間はいいが、夕方から夜にかけて巡回員がいなくなると、お酒の勢いでついついそういうところで吸ってしまう。私も1度、夕方にダイエーのわきで、ここではたばこを吸ってはいけないと注意したところ、絡まれたことがある。酒に酔っていると、けんかを売られてしまう。すると、やはり怖い。そういう面では、市民に協力を求めても無理な面もある。
 もう1つ、国道14号を歩いていると、車からのポイ捨てが結構ある。特にどこが多いかというと、各信号のところに行くと、たばこの吸い殻やごみが多い。なぜかというと、信号でとまっているときに窓を開けてポイ捨てする人が多い。これは、ただスルーする、14号を市川から船橋などにスルーする人たちであるが、それは湾岸地区の道路も同じだと思うが、こういう人たちにこそ、何らかの形で市民だけではなくて、市川市というのはそういうところであるということを啓発しなければ、せっかく市川市民がマナーを守ってごみを捨てないのに、車で通る人たち、湾岸のほうも14号のほうも、弁当の食べかすなども結構見る。そういうことがなくならないと、本当のマナー条例にならないのではないかと思うが、その辺の対策はどのように考えるか。
○市民マナー条例担当室長 まず、市民の方ではなかなか注意、指導が難しいのではないかというご指摘である。私どももそのように考えており、実際たばこを吸うのをやめるようにといった指導は、私どものほうの推進指導員、警察官OBを現在8名雇っているが、その方たちにお願いしている。ただ、その方も、地区を拡大するのでできれば増員をしていきたいと考えている。また、路上美化推進地区以外のところは、今まではなかなか注意、指導ができなかった。したがって、今回注意指導員ということで新たに雇用し、注意、指導をしていただきたいと思っている。あくまでも市民の方々には駅前での啓発など、今までやっている啓発活動としてマナー条例の啓発をお願いして、注意、指導まではお願いしないというふうに考えている。
 2つ目の車からのポイ捨てである。市外の方々への周知であるが、私ども今考えているのは、市外から入ってくるそれぞれの主要道路に、例えば歩道橋に懸垂幕を大きくつけて、市川市は路上禁煙の町です等の形で、車に乗る方にも啓発をしていきたいと考えている。また、市外の方にも、例えばインターネットのホームページを通じて周知をしたいと考えている。特に、近隣市と私たちはマナー条例関係でリンクを結んでおり、お互いの情報交換をやっているので、それらも通じて市外の方にも、近隣の方にも、この新しい市民マナー条例が周知できるように啓発していきたい。
○プリティ長嶋委員 ぜひ頑張ってそのようにやっていただいて、市川は本当にきれいな町だなという印象を与えられれば、私もうれしい。そこで提案であるが、8名の推進指導員では足りないとのことである。よく見かけるのが、駅周辺の駐輪場でのたばこのポイ捨てやごみ捨てが結構多い。そこで、駐輪場の整理員にも協力をいただき、たばこを吸っている人たちに、たばこはこの辺は禁煙なのでやめてくださいよというような、言い方はマニュアルづくりをしなければならないと思う。9月1日に私が「お願いします」と言って消してくれたにもかかわらず、受付では「おれは怒られちゃったよ、どういうことなんだ」とすごいけんまくでその人が言ったというのはご存じだろう。こちらは頭を下げてお願いしたが、そうなってしまった。そういうことをクリアにして、ぜひ駐輪場の整理員の方たちにも、目の前をたばこを吸っている人が通過した場合は、何らかの方法でマナー条例を守っていただけるような、トラブルにならないような注意、指導の一言を添えていただくことは、案としてはできないものか。
○市民マナー条例担当室長 ただいま委員から提案があった。市にはいろいろな指導員がいらっしゃる。例えば、青色防犯パトロールに乗っている指導員とか、今ご指摘の駐輪場の整理員など、いろいろいる。したがって、この条例を周知するに当たり、そういった指導員を持っている課と話し合いを持ち、お互いに連携をとって、それぞれの指導員がいろいろなことを注意できるような、また周知できるような体制を検討していきたい。
○プリティ長嶋委員 ぜひその方法でやっていただきたい。本八幡駅の北口ロータリー付近の自転車整理員の方たちはまじめな方が多く、朝早く行くと、ロータリー一周と、パティオの裏の細い道まで全部たばこを拾ったり、ごみを拾ったりして一生懸命やってくれている。ところが、その人たちがいる目先でたばこを捨てていく。しかし、自転車の整理員は、それに対して一言も言えない。であるから、市役所のほうから率先して、そういう場合はこういう言葉使いでお願いするように勧めてくださいと言えば、きっとやっていただけると思う。朝の掃除の時間も、自分たちの役目以外に掃除をしてくれているわけなので、何かきれいなまちづくりの一手になるのかと思うので、それを提案させていただいて終わる。
○谷藤利子委員 趣旨は同じであるが、行徳に私は住んでいるので、行徳駅北口のマイセンという喫茶店の前の細い道の向かい側にたばこの販売機があって、そのふもとで、電車に乗る前に四、五人連なってたばこを吸って、そして周りでおばさんが一生懸命吸い殻の掃除をしている。それから、妙典駅の南側も一方通行の道を挟んだ向かい側にたばこ販売機があって、そこでみんな吸っていくという状況で、どこの駅も同じような風景なのかなと思いながらお聞きしていた。ここからここは禁止地区だとかと、いろんなことをそれなりに考えているにしても、やはり何のためにそれをやっているのか、やらなければいけないのか、そもそもの認識、自覚がなかなか徹底しない。だから、それをいかにわかりやすく、過料や罰則、パトロールを厳しくして何とかしようではなくて、いかにそれぞれが自覚的に認識できるようになるか、その努力が、先ほど来キャンペーンだとかいろいろおっしゃっているからそういうことだとは思うが、なかなか入ってこないのだと思う。
 特に、ぎりぎりまでたばこを吸っている方々は若い人たちが多いので、いろんなところで自然に目にして、自然に入ってくると、自分にとって余り都合のよくないものはなるべく認識しないように、自然にそういうふうに人間の脳はなっていると思うので、嫌でも入ってくるような、そういう周知というか教育というか、そういう何らかの新しい工夫がされないと、いたちごっこになる。
 地域を広げれば広げるほど、罰則を厳しくしたり、パトロールをふやしたりという悪循環になっていくのかなという気がする。だから、補正予算に計上しているが、その辺のキャンペーンをどのように考えているのか。やはり特定のところで特定の方々にしか目に触れないようなキャンペーンをやっていても、それは自然に入っていくような形にならないと思うので、相当に対象を広げて、罰則も強化してとなれば、そんなの知らなかったということでトラブルにならないように、相当周知、教育の徹底が具体的な形でやられなければいけないと思う。もう少し周知、教育をどんなふうにするのか具体的にご説明いただきたい。
○市民マナー条例担当室長 具体的に今後どのような啓発を進めていくかということであるが、私どもこの条例の施行を4月と考えている。したがって、もし条例を施行すると、公布から6カ月間周知期間がある。まず、前半の3カ月間は、やはりマナー条例の内容をよく周知するような形で啓発を考えているし、1月には新しい路上禁煙・美化推進地区を設定するので、この地区はこういう地区だよということも表示する、そういうことを中心に啓発を6カ月間やっていきたい。
 しかしながら、委員が今おっしゃったように、実際どのような啓発をすれば一番わかりやすいかということが確かに問題である。例えば、路面シートも今までのようなものよりもう少し工夫をして、皆さんにわかりやすいものにしたり、また、これまでどうしてもチラシやポスターをつくっていたが、一定の方しか見ていただけないということがあったので、もちろんこれまでのとおり自治会やPTAを通じて啓発もするが、それ以外のいろいろなところにもチラシやポスター等を掲示して、わかりやすく、多くの人に見ていただくように啓発を進めていきたい。
 それから、具体的なキャンペーンはどのような形でやられるのかであるが、これはただいま指摘のあったとおり、9月補正予算でキャンペーン料として組んでいる。この内容は、イベント業者に委託をして、そのイベント業者が市内の各駅で啓発キャンペーンを行う。それから、大きな店舗で2カ所ほど、行徳と市川を考えているが、そちらでの大きなイベント。さらには事業所や、ファミリー層をねらって、歩くイベントであるとか、今まで余りできてこなかった部分にも3カ月間キャンペーン等を行い、なるべく多くの方にこの条例の内容をわかっていただけるように周知啓発を進めていきたいと考えている。
○谷藤利子委員 このキャンペーンも3カ月間、周知期間も6カ月ということであるが、あっという間に過ぎてしまうと思う。そんなのやっていたのかということになる。結果的には、知らなかったという方が圧倒的に多いと思う。であるから、日常的に知らなかったからだということにならないように、自然に認識せざるを得ないような状況を日常的につくるような、いろいろな公共施設なり町の空間の中に自然と目に入るような、いろいろな日常的な啓発の努力をしないと、一定の期間があったではないか、お知らせしたではないかということで逃げてしまってはいけないと思うので、そういうことをぜひお願いしたい。
○荒木詩郎委員 1点お尋ねする。私も南行徳の駅等で、禁煙地区から喫煙地区の境目あたりはいっぱいたばこの吸い殻が落ちているのを見かける。市民マナー条例ができてこういう状況になって、本当に市民はマナーがよくなったのか、余りよくなっていないのではないかなという気さえしてしまう。私の周りにもたばこを吸う人はおり、そういう方の話を聞くと、1時間も2時間もサラリーマンで通勤をして、駅におりるとたばこが吸いたくなるという。そうすると、我慢できなくて、ついつい境目のところで吸ってしまうとのことである。そのようなことであるならば、喫煙できる場所を駅の近くに設けて、そういう方のために提供するというのも1つの方法ではないかと思う。本会議では、柏市のそういう例が不評だったため6カ所が2カ所になったという話であったが、本当にそれで片づけていいのか。場所によると思う、人がいっぱい通って、目の前でたばこを吸うようなところではなくて、少し離れたところで提供できる場所はあるのではないかということ。不評なのは当たり前である。吸っている人にも、何で自分はこんなところで吸わなければならないのかと評判はよくないと思う。
 そういうことを考えると、喫煙できる場所を一定の地域で設けることは考えていないとおっしゃったが、これから検討すべきではないかと思う。場合によっては一、二カ所どこかにモデル地区をつくって、乗降客の少ない地域でもいいので、喫煙できる場所をモデル地区にして、それで市民の考えを聞いていくことも必要だと思うが、こういうことの考えはないか。
○市民マナー条例担当室長 今後モデル地区等をつくって喫煙する場所を提供することは考えられないかということであるが、現在のところは喫煙する場所を提供することは市としては考えていない。ただ、製造するJTやたばこ商組合、そういった方と連携をとって、その方たちの私的な場所で喫煙できるように、私たちも連携協力して、そういった場所でいい環境で吸えるように、例えば、たばこの吸い殻入れをもう少し奥のほうにしていただいて、そちらでなるべく吸えるように、そういったことを考えていきたい。
 それから、モデル地区という話があった。それはきょうお話をいただいたので、今後JTやたばこ商組合に働きかけて検討していきたい。
○荒木詩郎委員 先ほどの話ではないが、駅でおりてどうしても吸いたくなる人の立場からすると、どこで吸えるのかを知りたいと思う。であるから、そういうPRをまずしていただくのが大事なのかなという感想を述べて終わる。
○笹浪 保委員 2点お尋ねする。
 本会議で部長から過料についての答弁があった。平成16年が3,403件、平成17年が5,366件、だんだん減って平成20年は2,884件で、平成17年に比べれば半分近くに減っているが、この過料の内容については、ほとんどがたばこのポイ捨てが対象になっているのではないかと思う。ただ、この中にはチューイングガムだとか、かみくずだとか、印刷物だとか、飲料や食料等、缶、瓶、その他の容器なども入っているが、この内訳はどのようになっているのか。また、過料の件数は、お金を支払った人の数なのか。中には、過料を科せられても後からということで払わない方もいらっしゃるという話を聞いたことがあるが、その辺の状況も教えていただきたい。
 次に、犬のふんがこの条例には出ているが、犬のふんだけに限定した理由は何かあるのか。これは一般質問で出ているが、ペット条例のようなものをつくって、ペット全体を対象にするべきではないか。猫も問題があるし、ハトを飼っていてハトのふんが問題になることもある。いろいろペットに対するトラブルがいっぱいあるが、今回犬のふんだけに限定したのはちょっと納得できない部分もあるが、その辺についてもお聞かせいただきたい。
○市民マナー条例担当室長 3点の質疑にお答えする。
 過料の件数は、お金を払った件数ではなく、過料処分をした件数である。この市民マナー条例、これまでは路上禁煙地区ということで、地区内の喫煙にのみ過料を科していた。したがって、今度の新しい路上禁煙・美化推進地区では、たばこと、犬のふんと、ごみのポイ捨てに科すことになるので、現在までの件数は、すべてたばこである。
 3点目の犬のふんになぜ限定したのかである。これはマナー条例を制定した当初からそういったご質問があったが、やはり犬のふんというのは一番のふん害ということで問題になっていることから、象徴的なことであるということでマナー条例の禁止行為の中の1つに加えさせていただいた。今回は、犬のふん害のみ過料もしくは禁止行為と考えている。ほかのそういったものに対してはやらないのかは、もちろんそういう意見もあるが、このマナー条例では犬のふんだけを対象にさせていただきたいと考えている。
○笹浪 保委員 今までの過料の件数はたばこのポイ捨てということで、ただ、これは全員が支払いをしているのか。後から払うということで、交通違反等もそうであるが、罰金を科せられても払わずに処分されたという問題もある。その状況も教えてほしい。
 2点目に、犬だけに限定したのは、私も大分前に猫のふんについて一般質問したことがあるが、猫のふんも大きな問題である。犬のふんは路上にするため目に見えるからいいが、猫の場合は公園や学校、幼稚園、保育園の砂場に穴を掘ってふんをして、また砂をかぶせて、翌日子供たちがそこへ来て遊ぶということで、大変これは大きな問題だということで一般質問をしたことがある。やはり大きくそういったものもとらえて対応すべきだと思うが、その辺についてお聞かせいただきたい。
○市民マナー条例担当室長 まず、過料の件についてご説明する。こちらの過料件数は、全体が、例えば20年度では2,884件過料があったが、そのうち、現金納入の方が2,511名、納付書での納付が373名で、未納者は240名であった。したがって、20年度に関しては納入率が91.6%となっている。19年度も同じような数値であるが、19年度の全体の納付率が89.3%、18年度が85.7%ということで、年々納付率も頑張って上げている。
 犬だけでなく猫のふんもという質疑である。例えば猫のふんであるが、犬と違って猫は散歩というよりも自分で勝手に歩き回ってしてしまうので、取り締まることが難しく、今回は犬に限定した。もちろん、ご指摘のあったとおり、そういったペットに対するマナーを根本的に改善していかないと、なかなか禁止行為だけではだめだと考えている。したがって、私どももそういうペットのしつけ等々を所管している課と連携をとって、例えばしつけ教室等を一緒に連携してやっていきたい。また、県等と連携するところがあるので、そういったところと連携して事業を進めていきたい。
○笹浪 保委員 過料の未納者がまだ10%近くいるということで、これに対する対応もとっていかないと、道路交通法で交通違反をすると、それこそ悪質な人は警察が逮捕したりしている。であるから、ある程度の対応をしていかないと、これをやっても払わなければ払わないで済むというような悪質な方がふえてしまうと、やはりそういった問題もまた出てくるかと思う。未納者に対する対応はどのようにしてきたのか、お聞かせいただきたい。
○市民マナー条例担当室長 未納者に対する対応であるが、まず、現金の場合は100%いただいているので、納付書の扱いになった方は、まず督促状を出す。督促状を出してもまだ払っていただけない場合は、催告状を出すのが一連の流れである。そこで、私どものほうも何とか全体の納付率を上げるために、例えば、今やっているのが催告状を2回出す。さらに、2回出しただけではなく、自宅訪問をさせていただき、払っていただくようにお願いする、こういったことを今現在やっている。こういった取り組みをこれからも続けていき、全体の納付率を上げるように考えている。
○岩井清郎委員 1点伺う。
 中山の駅は、JR、京成どちらも船橋市なのでなかなか難しいという話があったが、ただ、このエリアの駅はしようがないが、それに近いところ、市川市部分だけでもやはり駅周辺に準ずる形で路上美化推進地区としてやったほうが、その他の市内駅周辺地区とのバランスを図るうえでいいのではないかと思うが、いかがか。
○市民マナー条例担当室長 ただいまご指摘のあった中山駅周辺の問題である。こちらは、パブリックコメントやそのほか市民の方のアンケート調査等でも、中山駅でやってはどうかというご意見をいただいている。したがって、私どもは現在船橋市と協議させていただいており、今後そういったところをどうするのか協議をしている。船橋市のほうは、現在いわゆる路上禁煙地区というのが船橋駅と西船橋駅の2カ所である。この次は津田沼駅を考えているという話であったが、やはり中山駅もどうかという話を持っていかせていただいている。
 いずれにしても今後は市内全駅で行うので、これからの検討課題ということで、中山駅も実施できるよう今後検討していきたい。
○五関 貞委員 これは制定してから5年たつが、指導員1人当たりどのぐらいの賃金を払っているのか。
○市民マナー条例担当室長 指導員の方の賃金は、年間約1,986万円を8名の方にお支払いしている。1人当たり大体年間250万円程度である。
○五関 貞委員 人件費だけでこれだけの費用がかかっており、そのほかに啓発のポスター等いろいろなことをやっている。先ほど荒木委員が言っていたが、指導員を置くのはいいが、過料を取るのはどんなものなのか。私は以前の委員会でも言ったことがある。これを最初に実施したのは千代田区であったが、有楽町駅をおりるとたばこを吸うところがある。それから、文房具の鳩居堂前の歩道にもちゃんと灰皿がある。あと、銀座三越の近くにも、歩道上に四角い灰皿があって、遠くから来た人などはそういうところでちょっとたばこを吸ってからまた動く。このように、喫煙者のことを思って千代田区はやっている。ただ、市川市の場合は全部禁煙である。千葉県も観光立県などいろんなこともやっているし、市川でもどんどんお客さん来てくださいということも見受けられるので、やはりそういう喫煙場所も、本当に悪という感じで全部禁煙というのはどうなのかなという感じが私はしている。
 こういう条例をつくっていくことは、町がきれいになるからいいのであろうが、やはりこれだけのお金をかけてそこまでやるのか。逆に言えば、市川市民は非常にマナーがないのかなということを世間に知らせているとも私は個人的に思える。罰金まで取らないとたばこをやめないんだと。条例であるから一生懸命やっていくのだろうけれども、市内に喫煙場所も考えていただければと思っている。
○松永鉄兵委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 討論はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 ご異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

議案第19号平成21年度市川市一般会計補正予算(第1号)のうち、本委員会に付託された事項

○松永鉄兵委員長 議案第19号平成21年度市川市一般会計補正予算(第1号)のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
 提案理由の説明を求める。
〔ISO9001担当室長、地域整備課長、危機管理担当マネージャー、レガシーシステム改革担当マネージャー、観光交流担当マネージャー、市民マナー条例担当室長、債権管理課長、市民課長、選挙管理委員会事務局長、雇用推進担当室長、商工振興課長、消防総務課長、管財課長、財政課長 説明〕
○松永鉄兵委員長 暫時休憩する。
午後2時54分休憩
午後3時32分開議
○松永鉄兵委員長 再開する。
 質疑はないか。
○秋本のり子委員 9ページの住民票等コンビニ交付事業補助金のことについてもう少し詳しくお聞きしたい。対象となるコンビニの軒数と、具体的な数値を教えてほしい。
 次に、同じく9ページで2目民生費国庫補助金のセーフティネット支援対策等事業費補助金のところで、生活保護、福祉事務所の窓口との関係はなかったか。確認したいので、内容を説明してほしい。
 次に、11ページの7目衛生費国庫補助金の女性特有のがん検診推進事業補助金で、内容、何種類の……。
○松永鉄兵委員長 歳入は内容ではなく、積算根拠のみ質疑願いたい。
○秋本のり子委員 病気の種類や対象、そういう積算の根拠を教えていただきたい。
○松永鉄兵委員長 その内容に関しては歳出で聞くべきもので、民生委員会の審査事項である。
○秋本のり子委員 では、そこは結構である。
 同じく11ページ、2目の衛生費県補助金の地域自殺対策緊急強化基金事業補助金のところで、もう1度内容の説明をお願いしたい。
○松永鉄兵委員長 歳入であてているが、事業の内容については環境文教委員会の所管である。
○秋本のり子委員 では、そこも結構である。
 15ページの15節工事請負費であるが、行徳支所改修工事費はエレベーターの改修のことだと思うが、これは昭和53年からずっと使っている古いものだと聞いた。今までトラブルなく来て、改修ということで、その内容をご説明いただきたい。
 次の公園施設改修工事費で、8カ所の公園の場所を教えていただきたい。
 17ページの13節委託料の市民マナー条例啓発キャンペーン事業等委託料であるが、キャンペーンの中に、例えば犬猫病院やたばこの販売機を置いているところなど、そういうところに何か啓発するようなことを予定しているのか。
 先ほど、路上禁煙・美化推進地区以外の公共の場所に1,087万円と説明があったが、公共の場所とはどういう場所になるのか、もう少し詳しく説明してほしい。
 29ページの13節委託料の商店街環境美化委託料は、どこを設定しているのか。
○松永鉄兵委員長 あらかじめ申し上げるが、歳入に関する質疑については積算根拠に関することのみ答弁願いたい。
○財政課長 まず8ページの国庫補助金、住民票等コンビニ交付事業補助金の内容は、コンビニのキオスク端末を利用した住民票等を交付するサービスにかかわるシステムの初期経費を補助するもので、備品購入費として552万7,000円を、委託料として2,771万3,000円を計上するものである。
 続いてセーフティネット支援対策等事業費補助金は、当初生活保護のシステム改修を予定していたが、国で同じように改修する予定があったので、ことし行うことを取りやめ、翌年度の22年度に予算を計上する。そのときに、国庫補助金をつけて一緒に改修してしまおうという事業である。
 続いて、女性特有のがん検診推進事業補助金は、21年の国の補正予算で計上されたものであるが、子宮頸がんの検診は平成20年4月2日から21年4月1日までに20歳、25歳、30歳、35歳、40歳という5歳刻みの年齢になった女性、本市の対象者として約1万9,000人、それから乳がん検診の対象としては平成20年4月2日から21年4月1日までに40歳、45歳、50歳、55歳、60歳に到達した女性の方、本市の対象者の見込みとして約1万6,000人を予定している。
 積算内容は、賃金で非常勤職員等雇上料で214万3,000円、需用費は消耗品費、印刷製本費で102万2,000円、役務費、これは郵便料が769万8,000円、委託料はがん検診の手帳、封筒等の印刷、封入等の関係及び検診料であるが、子宮頸がんの検診料、乳がん検診料として943万6,100円、合わせて1億522万2,000円である。
 続いて10ページの県補助金、地域自殺対策緊急強化基金事業補助金は、市川市における自殺者の実態調査であるが、この委託料等として337万7,000円を計上するものである。
○行徳支所総務課長 14ページ、15ページの支所及び出張所費15節工事請負費の行徳支所改修工事費について説明する。
 まず、このエレベーターは近年ふぐあいが多々出ていることをご報告する。このふぐあいは何か、そういうものがなかったのかということで、昭和53年に設置し、毎月点検をしているが、ふぐあいは昨年度2回段差が発生している。これはロープの巻き上げ式で、おりるときに、全体的に加重以上のものがかかると若干段差ができるというふぐあいが2件起きている。
 今回の改修の内容は、準リニューアルである。全体的に、このエレベーターの部品は大まかに分けると全部で28パーツあるが、そのうちの2カ所だけは残して、残りの22カ所をすべてリニューアルする。これに伴って、ほぼ新しいものとなる。その残す2カ所は、現状建物の中にあるので、一番上の巻き上げるコンクリートの台座と、各エレベーターのドア枠だけであり、あとはすべて改修する。
○地域整備課長 15ページ、同じく15節の工事請負費の中の公園施設改修工事費である。8カ所の公園名は、末広1の4の東沖公園、新井3の18の北浜公園、南行徳3の11の中江川公園、南行徳1の7の御手浜公園、入船9の東浜公園、本塩28の三丁畑公園、広尾1の11の広尾公園、塩焼2の12の浜道公園の8公園である。
○市民マナー条例担当室長 市民マナー条例啓発キャンペーン事業等委託料について、2点の質疑にお答えする。
 まず、1番目のキャンペーン委託料について、どういった場所でやるのかであるが、まず、市内の各駅において通勤者への駅前啓発等を行う。また、ファミリー層への啓発ということで、週末に大型店舗等でのイベントなどを行う。それから、各事業所への周知であるが、特に犬のふんがこのたび加わるので、例えば獣医さんのところとか、ドッグカフェといったところにも啓発物品の配布等を行いたいと考えている。
 2番目の推進指導事業はどこでやるのかであるが、路上禁煙・美化推進地区内は過料を科するので、そちらは既に警察官OBによる推進指導員が啓発及び指導を行っている。したがって、路上禁煙・美化推進地区以外の公共の場所、つまり道路や公園といった公共の場所で、そういった方々への注意、指導を行う。
○商工振興課長 商店街環境美化委託料について、場所の設定のお尋ねであるが、本八幡駅、市川駅の駅前につながる駅前商店街は対象外として、各1カ所、合計2カ所をモデル地区に指定して事業を展開する予定である。
○荒木詩郎委員 全体的な話で、1問だけお尋ねする。今回の補正予算は、国の補正予算第1号に係わり編成されたものが大部分と承知しているが、当初予算が編成されてすぐ、景気対策をしなければいけないということで十四、五兆円の補正予算を組んだ。それが無駄だという議論も一方である。民主党が政権をとり、無駄な補正予算は凍結するという話になっている。それを受けて、自治体としてどう動くべきなのか、動いているのか。私はこれを拝見して、こういうお金でなければできなかったような事業がいっぱい入っているので、早いところやってしまえというのか、それとも国や県の様子を見てやっていくのか。市川市としては、どういう方針でやっていこうとされているのか、それだけお聞かせいただきたい。
○財政部長 今回の補正予算は、先日の本会議の議案質疑でもお答えしたが、地域活性化・経済危機対策臨時交付金を初め、国が経済危機対策として、補正予算第1号としていろいろ計上されたもので、地方として活用できるものは今回の補正予算の中で積極的に活用したところである。であるから、地方への配慮として、市川市に配分予定である経済危機対策臨時交付金については、全額補正予算の中に歳入として、財源として入れている。
 しかし、政権がかわって、今後国の補正予算第1号が具体的にどう変わっていくのかは、これからの国会審議等を見ていかなければならないと思うが、やはり私どもとしては、ただ財源的な活用ということではなく、本市がいずれは実施しなければならないと考えられる事業に係わる経費を前倒しして補正予算の中に計上したという意思はある。ただ、歳入に見合った歳出という原則が予算の中にはあるので、仮の話であるが、国からの財源が凍結あるいは減額になった場合は一般財源で賄うしかなく、賄い切れなければ歳出予算も再考せざるを得なくなることも考えられる。例えば、凍結になって財源が見込まれないということであれば、原則は歳出も休止なりをせざるを得ないと考えている。
 そのようにならないようにとは願っているが、今後の国の動向を注視していく。
○荒木詩郎委員 難しい質疑で恐縮であるが、この補正予算が議会を通ると、執行しなければいけない。国や県の様子を見て執行を抑えるのか、歳入が入らなかったら困るから執行できないということで、もう1回補正予算を組んで削るという話にならざるを得ないのかもしれないが、そうなったら執行できないから執行を抑えるのか、それとも淡々と執行するのか。私は、議会でこれが通った以上、それは執行を淡々と、粛々とやるべきであると思う。それが凍結されて、歳入が賄えない状況になったら、そのときはそのときのこと、今は今で、通ったら粛々と事業を遂行していく、そういう姿勢が必要だということだけ申し上げて、終わる。
○谷藤利子委員 2点お聞きする。
 15ページの危機管理対策費の消耗品費、新型インフルエンザ防護用品と言われたが、連日小学校だけではないだろうけれども、かなり市内全域に拡大しているようである。これが危機管理対策の一部分なのであろうが、全体がどういうことをされていて、その中で、これが必要になったということか。状況も含めて、全体が見えるようなご説明をいただきたい。
 もう1つは、17ページの戸籍住民基本台帳費の関係で、これは清水議員が質疑したが、訪問推進、出前であるが、個別訪問ではなく自治会や成人式などのイベントの中で、非常勤職員の皆さんにキャンペーン的にいろいろやっていただくという説明はあった。清水議員が自動交付機は29台と言ったが、もう少し正確に全体でどのぐらいなのか、簡潔に状況をお聞かせいただきたい。
○危機管理担当マネージャー まず、新型インフルエンザの対策としては、当初予算では鳥インフルエンザH5N1の対応ということで計上し、当初予算説明の中で、平成21年度と22年度の2年度に分けて対策をしたいとご説明させていただいた。今年度の予算の中で考えていたものは、新型インフルエンザに対応する職員、特に医療関係や消防関係等の方のための感染防護服やゴーグルや手袋、マスクも今一般に出ているサージカルマスクという簡単なものではなく、N950という医療用のマスクも含めて、H5という致死率が60%になってしまうものを想定した計画を立てて、国も指導されて、私たちもそれに向かって対応を考えて、その予算を2年間に分けて購入するということで考えて、今年度分を買わせていただいた。
 3月から新型インフルエンザが起こったが、最初はよくわからなかった部分があったので、2年分を前倒しで、22年度分も必要な分を前倒しで先に買ってしまうということで、基本的には保健スポーツ部関係や保健関係のどうしても必要な職員1,000名分の防護服関係を予算で買っている。医療関係の薬関係は、当然保健スポーツ部でタミフル等は買っているので、私たち危機管理で今回計上しているものは、防護の関係の用品である。
 ただ、実際にH1N1という今流行しているものの中身がだんだんわかってきて、弱毒性で、致死率も0.5%で、タミフルやリレンザが効くが、感染力が思ったより強いということなので、それに対応するような消毒薬など、当然庁舎に来る方はおられるので、本来なら清潔に手を洗う等で済むのであるが、玄関にそういうものがないので用意する。
 今回の補正予算としては、マスクと消毒液等を計上させていただいている。マスクは、市役所職員用として12万枚備蓄している。また、プッシュ式の消毒液は1,000?分を買う予定である。
○市民課長 戸籍住民基本台帳費についてお答えする。
 自動交付機は、今市内に30台設置されている。この訪問推進事業であるが、住基カードの取得は任意であり、当然強制できるものではない。また、同じく各家庭を個別訪問することはない。住基カードは、目的や機能の説明とか、多目的サービスの暗証番号入力等あるため、利用者の対応に相当時間がかかる。また、現在は申請と交付ということで、2回市民課の窓口に出向いて手続をしていただかなければならない。手続の煩雑さや、そのときに写真が必要ということで、住基カードは取得したいが面倒だといって敬遠している市民も多数おられると思う。これからこの訪問推進事業を実施することにより、近くで気軽に簡単に申請できる機会の提供につながればいいなということで、この事業に積極的に取り組んでいきたいと思っている。
○谷藤利子委員 この危機管理対策費は、本来は今拡大しているインフルエンザ対応ではなく、鳥インフルエンザ用に当初予算を組んだものであるが、今の新たなインフルエンザ対応も含めて、一般財源を独自に設けて補正予算を組んだということである。今の説明では、マスクと消毒液ということであった。全体の拡大の状況が、ふえていることはわかるが、公共施設や学校以外はどういう状況なのかつかみ切れない。どこまで感染が拡大している状況なのか、どういうところにこの予算が、マスクと消毒液はどんな形で、公共施設全部にという形なのか、どういうふうにこれが使われるのか、もう少しわかるようにご説明いただきたい。
○危機管理担当マネージャー 今回の備蓄品については、職員がかからないための関係のものを用意する。各学校で必要な消毒液等については教育委員会が予算を計上している。職員のために必要なものを、私たちとしては今備蓄している状況である。払い出し等についてはまだやっていない。必要に応じて、マスク等は皆さんに配る予定である。
○プリティ長嶋委員 何点かお聞きする。
 15ページのISO9001認証取得の件で、田中幸太郎議員、高橋亮平議員が質疑の中で結構いろいろなことを聞いて、答えはわかったが、その中で1点、地方自治体の中で市川市よりも早くこれを採用してやっているところがある。ところが、そこは時間と労力と職員の仕事ばかりがふえて成果が上がらないから、中止にしたと聞いた。そこで高橋亮平議員から、市長が施政方針の中でこれを導入すると言ったというのがたしかあったはずである。きょうは青天のへきれきというのか、寝耳に水というのか、市長が突然会派控室に来て、長い間ありがとうございました、私は今回でやめるというあいさつに来たときびっくりした。ということは、ここで整合性があるのかと思った。市長が施政方針でやると言ってこの予算を組んだというふうに、高橋亮平議員とのやりとりの中で私は理解した。今回市長がやめると新しい市長が、ほかの自治体がやめたように、このISO9001ではなく、従来ある作業で十分だとした場合、この予算が無駄になるのではないかということが出てきた。
 そこでお聞きするが、これはどのように処理されるのか、お答えいただきたい。
 17ページ、委託料の市民マナー条例啓発キャンペーンであるが、9月2日、宇都宮の地方紙に、過料効果息切れ、宇都宮のごみポイ捨て増加と出た。施行して、最初のころは確かに減った。宇都宮市が条例制定後調査したところ、月ごとに効果が薄れて、もとのように戻ってしまったというのが9月2日の地方紙に載った。それを受けて市民の方がこのように言っている。行政で何かをするためには、少なからず税金(職員の人件費含め)が投入されるのである。その費用対効果をしっかりと見きわめて制度をつくらないと、宇都宮のように多額の税金を投入したのに効果は短期間だった、市民に対する啓発も、市のイメージアップにもつながらない。この条例の費用に幾らかかったのだろうか。そして、市民の理解と協力がない一方的な制度で考えるものだと。宇都宮のポイ捨て条例は、いまだに条例の存在すら知らない市民がたくさんいるからとなっている。まさしくこれが啓発キャンペーンの本来の目的だと思う。こういう人にこそもっと知ってもらわないと、税金の無駄になる。
 そこで、今までにないような効果的なアイデアが、決め手になるのではないかというのが1つあったら、このキャンペーンの中の1つとしてあれば、挙げていただきたい。そうでないと、効果的で実効的なものがないと、宇都宮のような状態になりかねないと思う。考えることがあれば教えてほしい。
○ISO9001担当室長 現段階においては業務改善ツールということで検討しており、今の作業を粛々と推進してまいりたいと考えている。
○市民マナー条例担当室長 キャンペーンにおける効果的なアイデアはないかという質疑にお答えする。
 私どもは、このキャンペーン委託料以外に、市としては、地道ではあるが市民と協働して啓発をこの6カ月間以降も続けていきたいと考えている。このキャンペーン委託料は、いわゆるイベントの委託業者と共同して行うものである。したがって、そのイベントの業者と最終的によく打ち合わせをして、市民にインパクトのあるイベントを開催していきたいと考えている。
○プリティ長嶋委員 市長がかわり、新市長のもとでもこのISO9001は続けるということでいいか。
 できれば、マナー条例は宇都宮の二の舞にならないように、ぜひひとつアイデアをぽんと出していただきたかったが、実態を見ると、朝夕随分マナーを守らない人がいる。このまま予算をかけても予算の無駄遣いになりかねない。何か1つ決め手になるものを考えてやっていただきたい。
○総務部次長 補正予算の審査の中で、担当室長から市長がかわったからこの事業を続ける、続けないということはお答えしにくいかと思うので、私からかわって申し上げる。
 今事業、施策を進めようとしているところである。当然その事業精査、事業の効果等は常に図っていかなければならないところであるが、委員ご指摘のように、これが無駄にならないように、今研究している事業については進めさせていただきたいと考えている。
○松永鉄兵委員長 ほかに質疑はあるか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 予算の総額については、他の常任委員会の審査の結果を確認の上、修正等がなければ承認することでご了承願いたい。
 討論はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 ご異議なしと認め、本案は可決すべきものと決した。

所管事務調査

○松永鉄兵委員長 所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することにご異議はないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永鉄兵委員長 ご異議なしと認め、所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については正副委員長に一任されたいと思うので、ご了承願いたい。
――――――――――――――――――――――――
○松永鉄兵委員長 以上で総務委員会を散会する。
午後4時09分散会

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