更新日: 2018年10月10日

2018年6月25日 一般質問(西村敦議員)

一般質問(西村敦議員)

午後1時開議
○堀越 優副議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1一般質問を継続いたします。
 西村敦議員。
○西村 敦議員 こんにちは。公明党の西村敦です。本日は寝不足の方も多いと思いますが、午後おつき合い願えればというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 通告に従いまして、一問一答にて一般質問を行います。
 ちょうど1週間前になりますが、大阪が震度6弱という大変大きな地震に見舞われました。9歳の女の子が小学校のブロック塀の下敷きになって死亡するという大変痛ましい事態となりました。改めて市内小中学校及び全公共施設の安全総点検を再度徹底することと、防災意識向上のため、なお一層の啓発の推進を訴えさせていただきます。
 質問に移ります。最初に、市内公共交通の安全対策について伺ってまいります。
 本年5月、高齢者や障がい者が円滑に移動できる社会を目指すバリアフリー法が12年ぶりに改正されました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、東京のみならず、全国各地のバリアフリー化の加速が今求められています。
 そこでまず、市内鉄道各駅のホームドア設置状況に対する市の認識について伺います。近年、相次ぐホームからの転落事故を受けて、国はホームドア設置推進に全力を挙げています。特に東京では、オリンピックまでにホームドア設置に力を入れていて、今年度都営地下鉄新宿線の本市本八幡駅にホームドアが設置されました。早速私も見に行きましたが、順次都心に向かって篠崎駅、瑞江駅、一之江駅と工事が進み、順次運用が開始されています。また、東京メトロやJR東日本でもホームドアの設置計画を発表しております。私は、このホームドア推進の質問を一昨年も行っておりますが、まずはその後の進捗について伺います。
○堀越 優副議長 道路交通部長。
○横地眞美惠(まみえ)道路交通部長 お答えします。
 初めに、ホームドアの設置状況でございます。市内にある16の鉄道駅のうち、ホームドアが設置されている駅は本年4月に設置された都営新宿線本八幡駅のみでございます。ほかの鉄道駅における今後の計画といたしましては、JR東日本が本年3月に東京圏におけるホームドアの整備促進を発表し、2020年度までに山手線などの駅を62駅、2032年度までに東京圏、在来線の主要路線268駅を整備することとしておりますが、具体的な駅名は示されておりません。また、国は鉄道事業者と実施した駅ホームにおける安全性向上の検討会において、利用者10万人以上の駅を優先して整備を進めていく考えを取りまとめており、本市ではJRの市川駅と本八幡駅が該当しますことから、ホームドアが設置されることを期待しております。一方、東京メトロは平成29年6月に全線全駅のホームドア設置計画を発表しております。このほかの鉄道事業者からは、現在のところホームドア設置計画の予定は伺っておりません。
 本市としましては、都営新宿線本八幡駅に続き、JR東日本や東京メトロでもホームドアの設置計画が進められておりますことから、今後、鉄道駅の安全対策がさらに強化されていくものと認識しております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 わかりました。答弁にもありましたが、JR総武線の市川駅と本八幡駅は、1日の利用客が10万人を超えております。早期設置への働きかけを引き続きお願いいたします。
 また、地下鉄東京メトロは、全線全駅のホームドア設置計画を発表しております。たしか昨年の千葉県議会で県が今後の予定の整備計画を答弁されているかと思います。そのときに、東京メトロ東西線の浦安駅から西船橋駅の千葉県区間も明示されたと思います。再度内容を伺いたいのと、計画どおり実施されるのかについてお聞きいたします。
○堀越 優副議長 道路交通部長。
○横地眞美惠(まみえ)道路交通部長 お答えいたします。
 東京メトロからは、市内の鉄道駅につきましては2022年度から工事に着手し、南行徳駅は2024年度、行徳駅、妙典駅は2025年度までにホームドアを設置する予定と伺っております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 確認いたしました。念のため、多くの市民が東西線を利用しておりますので、改めて確認します。2024年度、南行徳駅ということでしたけれども、浦安駅、南行徳駅、西船橋駅の3駅。2025年度までに行徳駅、妙典駅、原木中山駅ということだったと思いますので、確認をさせていただきます。そのうち市内の各駅を整備する際は、市川市の負担も発生いたします。3駅ですね、南行徳駅、行徳駅、妙典駅を整備の際、その整備費と本市からも確実に財政支援がなされていくのか、その点について確認のためお伺いいたします。
○堀越 優副議長 道路交通部長。
○横地眞美惠(まみえ)道路交通部長 お答えします。
 整備に要します費用につきましては、高齢者、障がい者等の移動円滑化の促進に関する法律に基づき、国が定める基本方針において、転落防止に効果の高いホームドアの整備を地域の支援のもと、可能な限り設置を促進することとしており、国の支援制度では、国、市、鉄道事業者それぞれが負担を行うことを基本としております。南行徳駅、行徳駅、妙典駅の3駅に係る整備費用につきましては、鉄道事業者からおおむね20億円から30億円程度と伺っており、本市はこの3分の1程度の負担となる見込みでございます。今後の予算確保につきましては、鉄道事業者や庁内関係部署と協議してまいります。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 わかりました。確認できました。ありがとうございます。予定がわかれば市民も大変安心いたします。先日、京成電鉄でも成田空港にホームドアを設置するとの記事が出ておりました。そういった意味で環境が整いつつあります。引き続き、他の路線についても推進のアプローチをよろしくお願いいたします。
 次に、視覚障がい者の方に最も必要である内方線つき点状ブロックについてであります。安全対策としてはやはりホームドア設置ということですが、大変に費用がかかることが大きな課題となっています。国の指針では、その前に、まず利用者1万人以上の駅で内方線つき点状ブロック等の整備を可能な限り速やかに実施することとなっております。一昨年の質問の際は、市内16駅のうち整備済みが9駅、未整備が7駅でした。その後の整備状況の市の認識について伺います。
○堀越 優副議長 道路交通部長。
○横地眞美惠(まみえ)道路交通部長 本市には、利用者が1万人以上の駅が10駅ございまして、このうち9駅で整備が完了しており、未整備のJR市川塩浜駅は今年度の整備を予定しております。また、利用者が1万人以下の駅につきましても、京成電鉄の菅野駅、北総鉄道の北国分駅と大町駅で整備が完了しておりまして、今年度中に市内16駅のうち13駅で整備が完了する予定でございます。
 本市といたしましては、内方線つき点状ブロックの整備が順次進んでおり、鉄道駅の安全対策強化が図られてきているものと認識しております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 御答弁いただきました。今年度市川塩浜駅で整備され、13駅で整備完了ということです。残りが3駅、JR京葉線の二俣新町駅、そして京成線市川真間駅、鬼越駅となります。あともう少しという感じですけれども、この残りの3駅について、市として内方線つき点状ブロックの整備を早急に進めるよう強く要望するべきと考えますが、市の認識を伺います。
○堀越 優副議長 道路交通部長。
○横地眞美惠(まみえ)道路交通部長 本市としましては、市内全駅で安全対策が図られるよう、未整備の二俣新町駅、市川真間駅、鬼越駅につきましても、鉄道事業者に整備を要望してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 わかりました。部長の強い意志を受けとめましたので、ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、冒頭で紹介いたしました改正バリアフリー法についての質問ですが、今回の主な改正点として、エレベーターの設置や職員を対象にした介助研修などの計画策定と、進捗状況の公表を公共交通事業者に義務づける。また、高齢者や障がい者も参画しバリアフリーの取り組みを評価する協議会を市町村に設置する。また、今回特に注目されているのが、バリアフリー化に向けたマスタープランの策定を市町村に求めていると、こういった点であります。
 そこで伺いますが、改正バリアフリー法を受けての本市の対応について伺います。
○堀越 優副議長 道路交通部長。
○横地眞美惠(まみえ)道路交通部長 お答えします。
 バリアフリー法の一部を改正する法律案の改正案では基本理念の規定を設けており、全ての国民が年齢、障がいの有無その他の事情によって分け隔てなく共生する社会の実現や、社会的障壁の除去に留意すべき旨を明確にしております。また、公共交通の安全対策としましては、交通事業者には、ハード対策に加え駅員による旅客の介助や職員研修などソフト対策のメニューを提示し、これらの対策に関する計画の作成、取り組み状況の報告等を義務化しております。
 本市といたしましては、この法改正を受け、交通事業者に今までのハード対策にあわせ、ソフト対策についての取り組みも積極的に行っていただくよう働きかけてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 わかりました。特に交通事業者との折衝ですね、これは担当は道路交通部かと思います。引き続き公共交通の安全対策についての働きかけですね、これをぜひ道路交通部のほうでよろしくお願いいたします。
 そこで、今回の改正で先ほど言いましたけれども、特に注目されているのが市町村にマスタープランを求めているということなんですが、バリアフリーのまちづくりを進める上で課題となっているのが、施設単位での取り組みが先行し、移動の連続性が確保されていないケースが少なくないということです。例えば、駅や公共施設はバリアフリー化されても、両者をつなぐ歩道が点字ブロックがない、幅が狭く、車椅子と人がすれ違うことができないというような、こんな状態では連続の移動の確保という点では違った形になるということです。このため、まず市町村が重点地域を設定し、一体的にバリアフリー化を実施する方針を示していくと、これがマスタープランであるとされております。駅まで来てもその先がつながらない、バス停まで来ても目的地までの連続性がないということです。
 本市としても、バリアフリーについては早くから総合計画等の上位計画に乗せ積極的に施策を展開しているところは理解しております。ただ、道路、また交通、まちづくり、福祉、それぞれの公共施設等々とまちまちにやっているということですので、この移動の連続性がしっかり確保されているとは言いがたいというふうに思います。
 部署を横断した取り組みがやはり必要ではないでしょうか。こうなってくると、やはり企画部かとは思います。この法律に基づいたマスタープランの策定に向けて、調整部門である企画部としてどのように考えているのかをお聞きいたします。
○堀越 優副議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 今の企画部において市政運営を総合的、計画的に進めるための根幹となる総合計画、これの進行管理を行っております。マスタープラン等の策定を検討するに当たっては、この総合計画との整合が十分図れるよう、関係部署との調整を行ってまいります。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 総合計画との整合性を十分図れるよう関係部署との調整を行っていくということでしたので、ぜひよろしくお願いいたします。何度も言いますけれども、ポイントとしては移動の連続性ということで、それとともに市町村が重点地域を設定すると、一体的にバリアフリー化を実施するということですので、そこで浮かぶのが現在建設中の新庁舎ですね。それとか、国府台スポーツセンターの改修計画ということになってくると思いますが、最寄り駅またはバス停から新庁舎であるとか国府台のスポーツセンターであるとか、そういった地域に限っては、ぜひ今から予定をしていただいて計画的に取り組むべきと考えますので、この点は要望とさせていただきます。
 続きまして、電動車椅子についての質問です。
 先日、市民の方から相談がありました。夜間、自動車を運転していて、物陰から電動車椅子に乗った人が急に出てきて、これを直前まで気がつかず大変危ない思いをしたという内容でした。私はこの話を聞いて、電動車椅子にも自動車のライトの光を反射する反射板であるとか、できれば昨今よく見かけるようになった自転車のテールランプですね、このようなものがついていれば夜間の安全性がより向上するというふうに思いました。また、自転車の事故も多発しております。いつか大きな事故につながらないとも限りません。
 そこで質問いたしますが、まず、現状、市で補助している車椅子に対してそうした安全対策を行っているのかについて伺います。
○堀越 優副議長 福祉部長。
○永田 治福祉部長 夜間の車椅子の安全確保対策についてお答えします。日本工業規格によれば、車椅子は手動車椅子と電動車椅子に分類され、さらに電動車椅子は主に体に障がいを持つ方が使用するジョイスティックにより操縦する標準型と、主に高齢者が使用するハンドル型、俗にシルバーカーと呼ばれるタイプの2つに分類されます。このうちシルバーカーにつきましては公道走行を前提として、製品によっては前照灯、尾灯を備えたものも見受けられます。しかしながら、標準型につきましてはそうした装備を備えたものはほぼ見受けられませんことから、御質問者御指摘のとおり、夜間の安全性について一定の配慮をする必要性があると考えているところでございます。本市は、自立支援給付として、手動車椅子、電動車椅子の購入と修理に対して助成を行っております。なお、修理におきましては反射材の取りつけを含めておりますが、購入に関しましては希望があった場合にのみ対応しております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 伺いました。夜間の安全対策を行う必要があるとのことですが、現状は希望した場合についてのみ認めているといったことでした。安全という点からは、新規に電動車椅子を購入する場合は、オプションではなく標準装備であると認めて助成するべきと考えます。今後またそうした考えがあるかどうかについて伺いたいのと、また、新規でも修理でもなく、普通に今までどおり使用している方が多くいると思います。その方に対しての対応についてもあわせて伺います。
○堀越 優副議長 福祉部長。
○永田 治福祉部長 夜間の安全確保のための反射材等を標準装備として加えることは可能と考えております。なお、取りつけ位置や、どういうものが効果的かということについては工夫を要するというふうに考えております。このほか、電動車椅子だけではなく手動の車椅子についても、夜間の外出の際、反射材を身につけることなどを各障がい者団体等に対し周知啓発をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 御答弁いただきました。対応していただけるということでしたので安心いたしました。今回、この電動車椅子の夜間走行について取り上げたわけですけれども、私の通告を見た方から、よく夜間に荷物を、買い物をした帰りに手押し車でやっぱりそういった高齢者の方が押していると。それも周りから見て非常に危険だということで、何かしらの反射板とか、そういうのをぜひそちらの方も検討してくださいというような御意見をいただきましたので、あわせてここで検討の要望をさせていただきたいというふうに思います。各種障がい者団体について、そういったことも含めて啓発の指導をよろしくお願いいたします。
 次に、市川漁港の整備についての質問に移ります。
 現在整備が進められている塩浜1丁目の行徳漁港ですが、平成28年度から工事が進められていまして、現在5カ年計画の3年目ということだと思います。今定例会でも、今年度分の契約議案が承認されたところです。まずは、現在進められている漁港整備の全体内容と進捗状況及び今年度の工事内容についてお伺いをいたします。
○堀越 優副議長 行徳支所長。
○金子 明行徳支所長 初めに、整備全体の内容についてお答えをいたします。
 市川漁港は、昭和46年に将来の市川二期埋立事業を前提に暫定的なものとして整備し、現在に至っているものであります。このため、漁港内は狭隘化が進み、現在登録されている約280隻の漁船数に対して、半数以上は漁港外に係留している状況が続き、漁業活動にも支障が見られているところでございます。また、防波堤などの構造物は完成から50年近くが経過しているとともに、老朽化も著しくなっており、安全性が懸念されるなどの問題が生じております。そこで、これらの問題への対応とともに、漁業活動の拠点としての効率化を図り、もって水産業の振興を図ることを目的とし、現在の漁港の西側に平成28年度から32年度までの5カ年計画で整備工事を進めております。新たな漁港の漁船の収容数は約90隻を予定しており、これは現在江戸川に係留している漁船の占用許可期限が国の指導により32年度までとなっていることから、これらの漁船の収容を優先した計画となっているものでございます。
 主な整備施設でございますが、漁港の外側からの波と、海の干満による潮の流れの影響を防ぎ、漁港内を穏やかに保つための外郭施設として、護岸に対して、平行に整備する約210mの防波堤と、護岸から垂直方向に整備する約150mの突堤となっております。また、漁港内には漁船の係留施設として浮き桟橋、船から荷揚げを行う物揚げ場、さらにはとった魚介類を輸送するための駐車場を整備する計画となっております。
 次に、整備の進捗状況でございます。整備着手の初年度である28年度は、防波堤及び突堤の基礎工事に当たる下部工を整備し、29年度は防波堤及び突堤に係る上部工の一部などを整備いたしました。また、このほか28年度及び29年度ともに必要なしゅんせつ工事をあわせて実施しております。これらによる平成29年度末現在の整備率は42%となっております。なお、工事の実施に当たっては、漁場や、海域環境に十分配慮するため毎年環境モニタリング調査を実施し、海域環境などの状況把握に努めており、環境などに特段影響のないことを確認しております。また、現在漁業を行っている周辺区域での工事となりますことから、工事により濁った水が漁場に流出し漁業に影響を与えないよう、工事箇所を汚濁防止膜で囲う水質汚濁防止対策もあわせて実施しているところでございます。
 最後に、今年度の主な工事内容といたしましては、引き続き外郭施設である突堤に係る上部工などの整備としゅんせつ工事及び漁港内を有効活用するため、既存突堤の撤去工事を実施する予定でございます。これらの整備によりまして、今年度末の整備率は約60%と予定しております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 詳しく御説明いただきましたのでわかりました。順調に工事が進められているという状況かと思います。
 それでは引き続き、今後の整備予定についても伺ってまいります。よろしくお願いします。
○堀越 優副議長 行徳支所長。
○金子 明行徳支所長 今後の整備予定でございますが、今年度で外郭施設がおおむね完了し、漁港内におきまして波の影響などを余り受けずに工事を進めることが可能となりますことから、31年度以降は老朽化の著しい既存護岸の改修工事を初め、係留施設や物揚げ場、駐車場の整備並びに工事にあわせたしゅんせつ工事を2カ年で進めてまいります。このほか32年度には工事作業船の航路を確保するため、最終年度での整備を予定しておりました漁港の出入り口部分における突堤の一部を整備する予定でございます。以上によりまして、第1期において計画している工事は全て完了することとなります。今後とも33年度の供用開始に向け、安全かつ確実に工事を進めてまいります。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 支所長、御答弁ありがとうございました。細かく説明していただきましたので、漁港の全体像がわかってまいりました。平成33年度の供用開始ということで非常に楽しみにしているところです。すばらしい漁港が完成することを希望しておりますので、よろしくお願いいたします。
 今回漁港が整備されることで漁業の環境も整備が進むと考えていますが、この塩浜1丁目の海岸沿いの道路ですね。ここは以前から問題になっていたのですが、ごみがかなり多く放置されているとか、そういったことで美観を損なっておりました。
 再質問として、この漁港が整備されるタイミングで、あわせて周辺の美化対策、こういった対応も必要かと考えます。この点について市の見解を伺います。
○堀越 優副議長 行徳支所長。
○金子 明行徳支所長 現在、漁港沿いの護岸管理用通路には、漁業者が利用する漁具やコンテナ等が置かれております。本市といたしましては、漁港周辺を含めた塩浜1丁目の護岸管理用通路の美化対策として、職員が現場を適宜巡視の上、年2回、清掃業務委託によりましてごみ等を除去しているほか、護岸敷地の占用者である漁業協同組合に対して、使用しなくなった漁具等の整理をお願いし、維持管理に努めているところでございます。今後、漁港の完成にあわせまして、漁具等の配置について漁業協同組合と協議し、漁港区域全体の環境美化に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 わかりました。年2回の清掃ですね、それと漁協にも呼びかけということで御答弁があったと思います。この場所は企業がたくさん集まっていまして、企業関係者も定期的に清掃活動等に取り組んでいるといったことも伺っております。市として企業とも連携をして美化活動に取り組んでいく必要があると思いますので、その点もよろしくお願いしたいというふうに思います。
 また、塩浜1丁目の漁港の先ですね。2カ所の展望台というんですか、デッキがありまして、そういった見晴らしができるところなんですけれども、こういった景観に配慮した整備が引き続きいろいろ進んでいくのかなというふうに思っていたんですが、その点はちょっと手つかずかなというふうに思います。本市は海を有しておりますので、この利点を生かしてしっかりまちづくりを進めていくということを引き続きお願いしたいと思います。
 塩浜2丁目の整備が当然控えているわけですので大変かなというふうには思いますけれども、こういった全体を含めた景観に配慮した、市民目線の海に親しめるまちづくり、環境づくりをぜひ支所長、よろしくお願いしたいと思います。そういったことで最終的に美化対策も大きく進むと考えますので、よろしくお願いしたいと思います。
 次に移ります。最後に行徳支所の機能についての質問に移ります。
 先ほどから出ております市長のタウンミーティング、これは第1回を行徳で行っていただいたということで、市長が行徳地域に対して大変力を入れているという趣旨ですね。私も各方面から伺っております。大変頼もしくも思いますし、期待をしています。やっと行徳の時代が来たなと感じているところです。まずは、行徳支所として行徳地域の特徴をどう捉えているか、そして現在の支所業務内容、その認識をまず支所長に伺いたいと思います。
○堀越 優副議長 行徳支所長。
○金子 明行徳支所長 初めに、行徳地域の人口の動向、年齢構成などを踏まえました地域の特徴についてお答えをいたします。行徳地域の人口は、平成30年3月末現在約16万5,000人で、市全体の約34%を占め、隣接する浦安市とほぼ同等の人口となっており、近年は年間1,000人から2,000人程度の増加傾向にございます。また、高齢化率は市全体の約21%と比較いたしますと、行徳地域は約16%となっており、比較的若い世代が多く住まわれている地域でございます。都市基盤整備の視点からは、下水道普及率は市全体では73.1%となっておりまして、行徳地域では99.5%であり、臨海部の工業専用地域などを除きほぼ整備済みの地域となっております。
 続きまして、行徳支所が所管している業務の内容についてお答えいたします。現在、行徳支所には総務課、地域整備課、市民課、福祉課の4課があり、所管している主なものといたしまして、総務課では、行徳地域の自治会、防犯、防災等に関することや市税に関することなどを行っております。地域整備課では、行徳臨海部のまちづくりに関し、塩浜護岸整備に関することのほか、漁港の整備や水産業の振興に関することなどを行っております。また、市民課におきましては本庁と同様の業務を行っており、福祉課におきましては国民健康保険や国民年金の業務に関することや、障がい福祉や子ども福祉に関する申請、生活保護の相談などの受け付け業務を行っております。また、行徳支所内には本庁などからの出先機関として多くの保健福祉等に関する相談窓口を設置しております。主なものを申し上げますと、保育園や幼稚園の入園受け付けに関する相談窓口として子育てナビ、介護に関する福祉サービスの相談や介護保険に関する申請ができる介護福祉相談窓口、母子保健に関する窓口としてアイティなどがございます。このように広く市民生活に密接にかかわる介護や子育て支援などの保健福祉に関する相談など、さまざまな業務を行っており、行徳地域の利便性の向上と福祉の増進を図っております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 詳しく御答弁していただきました、ありがとうございます。人口が本市の3分の1行徳に住んでいるということで、浦安と同等と。さらに増加傾向にあるということです。高齢化率では16%ということで、市全体にしても5%低くなっていると。若い世代が多く居住しているということだというふうに思います。何といっても下水道普及率が99.5%と非常に高い水準にあるということですので、非常に都市化が進んでいるというふうに言えると思います。こういった点を捉えても、行徳地区特有の背景があり、市全体の課題をそっくり行徳に当てはめるといったことも若干ずれているのかなという感じを受け取ってしまいます。
 支所の業務内容ですけれども、御答弁いただいたように私も当然認識はしております。行徳市民にとっての市役所というのは、やはり行徳支所なんですよね、本庁じゃないんですよね。それで、行徳の市民については行徳支所の中で全て完結してほしいというのがやっぱり本音であります。市民課窓口は当然のこと、子育てや福祉に関することも、ここ近年、徐々に充実はしてきているというふうに私も感じています。また、昨年ですか、いろんな案内のサインなんかも新しくして、非常に市民にはわかりやすくなったということで好評であるということも感じております。しかし、まだそういった業務が全部ではないということも事実だと思います。
 先順位者の質問と答弁で、障害者手帳の交付について、再交付であれば支所でオーケーですよと、それ以外はやはり難しいということで、重度の方の場合のみ予約制で出張させていただくことを検討すると、こういった内容の答弁もありました。また、道路補修の依頼はたらい回しせずに、必ず一旦受けてから支所が最初の窓口となって対応するなどの善処をしたいというような答弁もありました。実は、過去に何度もそういったたらい回しというんですか、そういったことが発生して問題になっていたということも事実です。また、道路だけでなく、公園や河川についても同様、いろいろな市民からの問い合わせがあると思いますので、しっかりとした対応をお願いしたいというふうに思います。
 次の質問ですが、(2)と(3)ですね。これをまとめて伺います。要望とともに、行徳地域からもさまざまな市民の声が上がっております。市として、また市長としてどのように認識しているのか。
 また、行徳支所のさらなる機能拡充が必要であると考えますが、その取り組みについての市長の見解をぜひお聞きしたいと思います。
○堀越 優副議長 市長。
○村越祐民市長 西村議員の御質問にお答え申し上げます。
 行徳地域の市民の皆様の声をどのように受けとめているかということでありますけれども、やはり行徳地域を歩いていまして御意見を伺うのは、この本庁管内と比べて施策がおくれがちなんじゃないか、市の職員の皆さんはどうしてもやっぱり本庁管内を見て仕事をしているんじゃないかと言うお声でありましたり、あるいはゲリラ豪雨等で大雨が降ったときに水があふれて非常に困っているというお声だったり、あるいはふたかけ歩道を早く直してもらいたいというお声だったり、やはりどうしても御要望に市の施策がお応えし切れていないのじゃないかというふうに私は受けとめております。そこで思うことは、やはり行徳にお住まいの皆様に疎外感というか、市役所がある種怠慢をしているのじゃないかと思われないように、やはり市川市として十分な仕事をしなければいけないというふうに決意を新たにしております。したがいまして、7月4日から、水曜日、毎週行徳支所に机を運び込んで、行徳支所で執務を行って、より行徳の皆様のお近くで耳を傾けて迅速に仕事ができるようにしてまいりたいなというふうに思っています。
 行徳支所の機能拡充、これからのあり方でありますけれども、まさに先生御指摘のとおり、これからは行徳の時代なんだろうというふうに私は思っています。行徳の発展がなければ市川市の発展はないだろうというふうに私は思っています。塩浜1丁目、2丁目の漁港の整備であったり開発というのは、全国に向けていろんな発信を行えるようなビッグプロジェクトにするべきだというふうに思っておりますし、この間、諸先生方から御指摘いただいたように野鳥観察舎、緑地の保全とやはり他市にない魅力のある地域でありますので、こうしたこの町の財産をどうやって生かして、また発展していくかということが私に課せられた使命だというふうに思っています。その際、やはり行徳支所の機能拡充というのは私は不可欠だというふうに思っています。かつては道路の補修等々を行徳支所を中心に行われていたということですので、一旦行徳の皆様からの御意見を行徳支所で受けとめて、そしてそれをこちらの担当部署に振るのじゃなしに、行徳支所長を中心にさまざまな事業を進めていくべきだろうというふうに私は考えておりますし、また、市民の皆様からすれば、全ての御用件が行徳支所で済むように今後配慮してまいりたいなというふうに思っています。ぜひとも行徳地区選出の議員諸先生方の一層の御支援と御協力を賜りたいなというふうに思います。
 以上御答弁申し上げます。
○堀越 優副議長 西村議員。
○西村 敦議員 非常に力強いというか、行徳の議員にとっては本当にありがたい御答弁をいただいたと感じております。市川市がまず基本ですので、行徳だけではありませんので、その点はしっかりやっていきたいなというふうに思いますけれども、市長の市民の声を聞いてしっかりそれを市政につなげていくという姿勢もわかりましたし、行徳を起点として何か新しいことをどんどん始めてくれそうな期待感もあります。そして何より行徳支所で週に1度執務を行うという画期的な話の内容もありました。机も運び込まれているというような情報もありますので、ありがとうございます。さらに行徳支所の機能拡充を進めていくということでしたので、しっかり今後応援させていただきますので、見届けさせていただきたいというふうに思います。市長、ありがとうございました。
 ここからなんですが、何点か要望をまとめさせていただきましたので、順次ちょっと言いたいなというふうに思います。まず、教育委員会の窓口がないのかなということで、そこを懸念しております。昨今、いじめや体罰など学校を起点とするさまざまな社会問題が起こっております。市の教育委員会に相談しようにも、支所には窓口がありません。また青少年育成課が担当となる放課後保育クラブの窓口も今のところありません。シーズンになれば臨時の受け付けを出すということなんですが、それを過ぎればまた南八幡の仮庁舎のほうに行かなければならないという、こういった現状があります。また、福祉課では生活困窮の相談をしていただけますが、いざ生活保護の支給が決定した場合、困窮者が高い運賃をかけてまた仮設庁舎まで行くということで、そういった意味では生活支援課のケースワーカーの職員の皆さんも同じなんですが、仮設庁舎から毎日行徳まで通っていると、こういった現状があります。生活支援課でいろいろチームに分かれていると思いますが、せめてその1班だけでも行徳支所に常駐するというのはいかがかなというふうにも思います。
 次に、防災についてです。最近関東地方でも多く地震が発生をしております。地域防災計画では、行徳地域の孤立化等の問題に対応、対策、立案していくということで、5対応本部の中の1つに行徳本部ということになっていると思いますが、行徳は川と海で囲まれている特有の地域です。中部、北部とは違う独自の防災の取り組みがありますので、そういったところをさらに進めるべきと考えますが、地元自治会の防災意識も非常に上がっておりますので、現在は支所長以下、総務課での対応ということになると思いますが、ぜひ防災担当を1名置いていただいて、行徳の防災機能の課題に取り組む専任を設けていただきたいなというふうにも思っております。
 また、先ほど道路補修の件で話をさせていただきましたけれども、公園、河川等の。道路、公園、河川の諸問題に対して、やはり一括して、市長もおっしゃっていただいたように、最初の窓口となる人の配置、プロの配置を考えていただけないでしょうか。プロがいれば、そこから本庁の各部署に的確な指示が送れると思います。名称をつけるならば、行徳土木コンシェルジュということになるんでしょうか。余り受けなかった、済みません。その他考えられる機能拡充策もぜひ検討していただければと思います。
 また、今回行徳支所の機能について質問させていただきましたが、このほかにも施設の充実という意味で、私のところにも多数要望が来ております。幾つか申し上げますと、まず、行徳地域には以前ヤード用地にサッカー場がありました。ヤード用地廃止となって行徳地域にはサッカー場が1つもないという今の状況です。このことから、ぜひ行徳地域にサッカー場を1つ整備してほしいということであります。
 2点目は、妙典のコミュニティゾーンです。ここに少年野球場がありますが、週末になりますと練習試合や大会などが行われていて、そこには多数の関係者、保護者が見学に行きます。応援に行きます。年間にしたら相当な人数になるかと思いますが、現在はネットに寄りかかるなどして立ち見状態なんです。非常に気の毒になりますが、要望としては、立派なものじゃなくてもいいんですけれども、そういったちょっと腰かける程度の観客席的なそういった椅子席ですか、そういったことも整備をお願いしたいという要望です。また、ダグアウト、ベンチなども、もうちょっときちんとした形でつくってほしいといった声も聞かれます。
 最後に、塩浜体育館の奥にある行徳地域唯一の硬式野球、今はシニアとかが使っていると思いますが、硬式野球ができる野球場がありますが、定期的に芝刈りなどは市で対応していただいているようですが、外野の芝がはげていますので、また、トイレ、ベンチが非常に古くて衛生的ではないといった指摘もあります。こういった状況ですので、ぜひこちらも考えていただきたいというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、こういった利用者の方々の声は市の方になかなか行き届かないのかなというふうにも思いますので、多くの方たちの声ですので、ここでちょっと訴えさせていただきました。前向きに検討をよろしくお願いいたします。
 非常に行徳地域、また行徳の議員にとっては心強い答弁をいただきましたので、しっかりこれから頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上で一般質問を終わります。

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