更新日: 2021年8月19日
2021年6月11日
開会、会期の件
午前10時9分開会・開議
○松永修巳議長 ただいまから令和3年6月市川市議会定例会を開会いたします。
○松永修巳議長 直ちに本日の会議を開きます。
今期定例会で説明のため、執行機関に対し、あらかじめ出席を求めておきましたから御報告いたします。
○松永修巳議長 会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、佐直友樹議員及び松井努議員を指名いたします。
○松永修巳議長 日程第1会期の件を議題といたします。
お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から6月28日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よって会期は18日間と決定いたしました。
村越祐民市長の不信任を求める決議に関する動議
〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 無所属の会の越川雅史でございます。去る2月26日以来、村越市長が市民に説明することも議会に諮ることもなく、この新第1庁舎の内覧会実施後に秘密裏に市長室に設置したガラス張りシャワールームが全国的な騒動となっております。この事態を受け止めた本市議会は3月3日、市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議を可決いたしました。ただ、我々は、この法的拘束力がない厳しさに欠ける決議では、村越市長はシャワーの撤去には応じないだろうと判断し、いわゆる百条委員会の設置を求め、この決議には反対いたしましたが、いずれにしましても、採決に加わらなかった議長も含めて、事実上42名の全会一致をもって、この市長室のガラス張りシャワーは認められないとの意思表示がなされたものと理解しております。
そして、これは単に本市議会の意思を表明したにとどまらず、多くの市民の声を反映したものでもありましたので、村越市長もこれを受け、議決を重く受け止め真摯に対応してまいりますとのコメントを発しました。多くの市民の方々は、純粋な気持ちでこの村越市長の言葉を重く受け止め、これでシャワーは撤去されるだろう、この問題は解決だ、ようやく市川市が恥ずかしい騒ぎから解放されると、ほっと胸をなで下ろしていたものでした。
ところが、村越市長は我々が見抜いていたとおり、この間、シャワーの撤去に応じることはなく、去る6月1日に記者会見を開き、シャワーの撤去には応じない。災害時、私が使った後、女性職員に使ってもらうなどと、議会の議決を無視し、市民の声に耳を傾けない態度を鮮明にしました。こうした村越市長の姿勢は地方自治の根幹をなす住民自治をないがしろにするものであり、議会制民主主義をも否定する暴挙であると言っても過言ではありません。本来であれば、このコロナ禍において、市長は真っ先に市民の暮らしに思いを馳せなければならない、必要とする方々に新型コロナウイルスワクチンを速やかに行き届かせるとともに、市民の方々がこの困難を乗り越えられるよう、支援の在り方に知恵を絞らなければならないはずです。そんな本市が困難な状況に置かれているにもかかわらず、果たして村越市長はこの間何をやっていたのでしょうか。
2月定例会後に発生した客観的な事実を挙げれば、その答えは明らかです。新型コロナウイルスワクチンの接種予約では、年齢ごとに順次予約受付を開始することにより混乱を避け、スムーズな予約を実現すると豪語していたにもかかわらず、案内文の記載の不備により予約や問合せのための電話が殺到、コールセンターはパンク状態に陥りました。また、切り札のネット予約も、不手際により一斉予約開始状態となり混乱が生じた挙げ句、つい最近でも6時間も7時間もネットがつながらない、画面が分かりにくい、自分のPCが壊れているかと思って再起動を繰り返したなどと、市民の不満が続出していることは皆さん御承知のとおりです。
これでは、本市の喫緊の課題に取り組むに際して、村越市長は首長に求められるマネジメント能力をほぼ発揮できなかったと評価せざるを得ませんし、それどころか、本来やるべきこともやらずに、いかにして市長室にガラス張りシャワールームを残すか、どうすれば自腹を切らなくて済むか、私がシャワーを先に浴びるべきか、それとも女性職員に先に使ってもらうべきか、そんなことしか考えていなかったと批判されてしまうのも当然のことなのではないでしょうか。
事、ここに至りました。もうこれ以上、村越市長に市長職を託すことはできないとの結論に至りました。私たちは、仮にここで政治的空白をつくることになったとしても、村越市長には市長の職を辞していただき、新しい市長の下、オール市川で市民が一致結束して、このコロナ禍を乗り越えることが最善と判断いたしました。村越祐民市長、あなたには今すぐ辞任していただきたい。そうした思いで、本日、ここに村越祐民市長の不信任を求める決議案を提出いたします。
○松永修巳議長 賛成者はおりますか。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 ただいま越川雅史議員から村越祐民市長の不信任の動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
この際、越川議員に申し上げますが、ただいまの動議につきましては、疑義を生じさせないためにも、後ほど文書にて御提出いただきたいと思います。お願いいたします。
以上でこの件を終わります。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時15分休憩
発議第1号:討論(長友正徳議員、髙坂 進議員)、採決
午後3時19分開議
○松永修巳議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○松永修巳議長 お手元に配付のとおり、ただいま越川雅史議員から発議第1号村越祐民市長の不信任を求める決議についてが提出されました。
お諮りいたします。本決議案を日程に追加し、議題とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よって本決議案を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。
お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○松永修巳議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 長友議員、賛成、反対。
〔長友正徳議員「賛成です」と呼ぶ〕
○松永修巳議長 髙坂議員。
〔髙坂 進議員「賛成です」と呼ぶ〕
○松永修巳議長 賛成の方2名の討論であります。
先に長友議員。
〔長友正徳議員登壇〕
○長友正徳議員 無所属の会の長友正徳でございます。ただいま議題となっています発議第1号村越祐民市長の不信任を求める決議について、賛成すべきとの立場からの討論を行います。
振り返ってみれば、村越市長が2018年4月22日に市川市長選挙で当選されて以来、不祥事が続いています。
まずは、テスラについてです。2019年3月4日に開催された総務委員会において、私は公用車等賃借料について、この中に電気自動車はあるのかとの質疑をしました。これに対する答弁は、電気のみで走行する電気自動車については計画に含まれてないとのことでした。ところが、朝日新聞は同年6月8日、市川市、公用車EVに市長、副市長用、環境重視で打ち出す、高額な外車懸念もと報じました。この報に接した瞬間、これはまずいと思いました。環境を重視して電気自動車EVを導入するのはよいが、高額な外車ではなくて安い国産車にするべきだと思いました。市民から、税金の無駄遣いだという声が多数寄せられました。税金で買うなら日産リーフしかないと思いました。税金を使って物品を購入する場合は域内経済の活性化に配慮しなければなりません。つまり金が域内を循環するように配慮しなければなりません。公用車としてEVを導入する場合も同様の配慮をしなければなりません。調達先の順番としては、市内、県内、国内、そして海外なのではないでしょうか。市内や県内にはEVの製造工場はありませんので、EVの調達先の順番としては国内、そして海外ということになります。日産リーフは、神奈川県横須賀市に存する追浜工場で製造されています。人気ナンバーワンの日産リーフは、テスラモデルXに比べて機能、性能的には遜色はありませんし、値段は約3分の1です。それに加えて国産であることから、同車を導入すれば金が国内を循環します。維持費も安く済みます。これらのことから、税金でEVを導入する場合、軍配がどちらに上がるかは一目瞭然なのではないでしょうか。
米国電気自動車大手テスラの公用車導入をめぐり、市川市の2019年6月定例会は最終日の6月27日、見直しを求める決議案を21対20の1票差で可決しました。法的拘束力はなく、村越市長は議場で、計画どおり粛々と進めていくと宣言されました。この宣言は議会軽視です。テスラの導入は重要事項であるにもかかわらず、執行機関においては、会議体における意思決定は行われず、当然、当該予算は議会に上程されず、民主的ではなく独裁的、専制的に市民の福祉の増進に寄与しないテスラの導入を行ったことは■■■■■■■■■■■■■■■■であり、到底市民の理解が得られるものではありません。その後、2台目のセダンについては導入を保留するとか、既に導入したSUV、スポーツ用途の多目的車については、リース料の値上がり分8万5,000円を自分の給料から支払うとか、ごたつきがありました。2019年11月19日に千葉日報は、市川市の村越市長が自身と副市長の公用車として導入した米国電気自動車大手メーカーテスラの高級車について、村越市長は同年11月19日の定例記者会見で、リース契約を同年11月18日付で解除したと表明されたと報じました。
次に、階段についてです。2019年8月23日に開催された各派代表者会議において、村越市長から新第1庁舎の1階と2階の間に階段を新設する旨の説明を受けて驚きました。当初の予定では、2020年7月末完成で同年8月入居ということでした。なぜこの期に及んで、供用開始時期を2020年8月から2021年1月へと5か月遅らせて、1億5,000万円をかけて階段を新設することになったのか、理解に苦しみました。階段の新設にはメリットは僅かしかなく、デメリットは山ほどあります。メリットは、ワンストップサービスにおける僅か約40秒の時間の短縮でしかありません。デメリットは、5か月の遅れや1億5,000万円の追加経費や、はみ出した約90人分の執務スペースの50年間にわたる賃借料をはじめとして、数限りなくあります。市民から、テスラのときと同様に税金の無駄遣いだという声が多数寄せられました。
市川市議会は2019年12月定例会最終日の12月11日、建設中の市役所新庁舎をめぐり、当初の計画どおり、2020年8月に開庁するよう求める決議案を24対8の賛成多数で可決しました。しかし、法的拘束力がないことから、テスラのときと同様に、村越市長は独裁的、専制的に階段の建設を推進されました。またもや議会軽視です。昨年の8月に新庁舎に入居して以来、私は、来庁したときはなるべく階段の利用状況をチェックするようにしています。登庁するたびに階段の利用状況を観察していますが、事前の予測どおり、市民の動線から離れたところに位置しているため、市民による利用は皆無です。従前から申し上げてきたとおり、階段はやはり無用の長物でしかなかったことが証明されました。
ここで、改めて第1庁舎における市民の動線をちょっと見てみましょう。第1庁舎の正面玄関は南側の西側に配置されています。これで館内の動線はほぼ決まりです。第1庁舎の西側には、階段やエスカレーターやエレベーターといった、市民のための縦の動線が形成されています。また、各フロアには、この市民のための縦の動線から東方向に延びた市民のための横の動線が形成されています。こういったつくりを踏まえれば、西側には市民のためのゾーンを、東側には職員のためのゾーンを、そして、これらが接する中央の部分には、市民に対してサービスを行うためのゾーンを配置することが合理的です。
以上見てきたとおり、新設した階段の縦の動線は、西側の市民のための縦の動線にも、そこから東方向に延びた市民のための横の動線にも接していません。このように新設した階段は孤独に単基で存在しているため、無用の長物でしかありません。村越市長におかれては、テスラのときと同様に、全く合理性のない階段の建設を強引に推進されたことにより、多大なる税金の無駄遣いをされました。このように、市民の福祉の増進に寄与しない階段の建設を、議会を軽視しつつ、民主的ではなくて独裁的、専制的に行われたことは到底市民の理解が得られるものではありません。
次に、秘密のシャワー室についてです。2月26日に行われた一般質問形式の質問において、第1庁舎の市長室にガラス張りの秘密のシャワー室が設置されていたことが分かりました。無所属の会の越川雅史議員が明らかにしました。第1庁舎は、昨年8月の一部利用開始を前に4階の市長室も含め、内部を市会議員等に公開されていました。その際には秘密のシャワー室はなく、設置したのは同年10月だったそうです。市長室からしか入れないつくりになっており、越川議員は市長専用ではないかと指摘したところ、村越市長は想像の飛躍と否定されました。執行機関によると、秘密シャワー室の費用約360万円は新庁舎建設に伴う余剰金、執行差金または契約差金を充当していたとのことでした。秘密のシャワー室は、新庁舎建設のための図面にはもともと記載されていませんでした。したがって、余剰金、執行差金または契約差金が発生したとしても、執行機関が勝手に使うことはできません。改めて設置計画を策定して、それを添えて当該予算を議会に上程して議会の承認を得てからでないと執行はできません。どうしてこんなコンプライアンス違反が平然と行われるのでしょうか。
コンプライアンス違反といえば、ほかにもあります。笠原副市長は越川議員の質問に対して、秘密のシャワー室のことは工事が始まってから知ったと答弁されました。同日、秘密のシャワー室のことを報じたニュースサイトには、途端に4,000件をはるかに超えるネガティブなコメントが寄せられました。このように、秘密のシャワー室は一旦市民が知るところとなったら途端に炎上するような案件です。つまり重要事項なのです。市川市の例規集によれば、重要事項について意思決定を行うために庁議等の会議体を設置すると規定されています。にもかかわらず、どうして笠原副市長は意思決定プロセスに参画されていなかったのでしょうか。これも重大なコンプライアンス違反です。口を開けば、いつもコンプライアンスを重視していると答弁される大津副市長の見解を聞いてみたいものです。
いずれにしても、重要事項について意思決定を行うべき会議体が全く機能していません。市川市は壊れています。無所属の会と日本共産党は3月3日、村越市長による秘密のシャワー室の設置に係る諸問題の調査審議を行うための調査特別委員会、百条委員会を設置する旨の決議案を発議しました。その際、大阪府池田市で昨年11月から、冨田市長が家庭用サウナを市役所に持ち込むなどした問題を調べてきた池田市議会調査特別委員会、百条委員会を参考にしました。村越市長が税金を使って秘密のシャワー室を設置されたことは、冨田市長が家庭用サウナを市役所に持ち込んだことより悪質であることから、調査特別委員会、百条委員会を設置することが適当であると考えられました。この決議案については、採決の結果、賛成者少数で否決されました。
引き続いて、市川市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議案の審議が行われました。この決議案は、村越市長が秘密のシャワー室を市議会や市民に説明なく設置したことや、費用に新庁舎の余剰金を充てたことを批判した上で、既存のシャワー室で十分対応可能と指摘しています。また、市長室の秘密のシャワー室を撤去するとともに、設置と撤去費用を市長報酬から減額する条例を提出するよう求めています。また、村越市長に猛省を促しています。この決議案は採決の結果、賛成多数で可決されました。
その後、村越市長の対応を注視してまいりましたが、何と今月1日の定例記者会見で、秘密のシャワー室は撤去せず、災害時に自身と女性職員が利用することを明らかにされました。議会軽視も甚だしいし、市民の理解は到底得られません。村越市長は必要な施設と考えているので活用すると強調されたようですが、5階に3台のシャワー室があるのに、どうして秘密のシャワー室が必要なのでしょうか。そのような意思決定は、市川市の会議体において、いつ、どのように行われたのでしょうか。村越市長が独断と偏見でそうおっしゃっているだけではないのでしょうか。
村越市長はまた同日、災害時に市長室を女性職員の休憩室として開放し、秘密のシャワー室は村越市長と女性職員が利用すると発表されたそうです。どうして男性職員は利用できないのでしょうか。市長室は災害時を含め、一般的には司令塔だとみなされているのではないでしょうか。災害時には市長室が女性職員の休憩室として利用され、村越市長と女性職員が秘密のシャワー室を利用することなど、誰も想像しないのではないでしょうか。とても市民の理解が得られるとは考えられません。この危機管理の常道を逸した災害時における市長室の利用の仕方について、市川市の会議体における意思決定はいつ、どのように行われたのでしょうか。村越市長が独断と偏見でそうおっしゃっているだけなのではないでしょうか。
村越市長はまた同日、秘密のシャワー室について、私物ではなく、庁舎の機能の一部として設置したものであることから報酬の減額には応じない考えで会派の代表者には説明したと話されたそうです。私物ではなく、庁舎の機能の一部とのことですが、このことについて、市川市の会議体における意思決定はいつ、どのように行われたのでしょうか。村越市長が独断と偏見でそうおっしゃっているだけなのではないでしょうか。会派の代表者には説明したとのことですが、少なくとも無所属の会と日本共産党は説明を受けていません。どうして村越市長は、いつものことですが、議会を分断させるようなことをされるのでしょうか。報酬の減額に応じないことについても、到底市民の理解は得られません。
このように、テスラ、階段、秘密のシャワー室と不祥事が続きました。なお、これらは氷山の一角なのかもしれません。「仏の顔も三度まで」ということわざがあります。温厚な無所属の会や日本共産党でも、不祥事が3回も続けば怒ります。これまで製造者責任において、税金の無駄遣いをいさめてきました。しかし、一向に反省の兆しが見えません。不祥事が3回も続くと、もう製造者として看過できません。製造者責任を果たすために欠陥製品を回収するがごとく、村越市長にお辞めいただくことが最良の策であるとの考えに至り、このたび不信任決議案を発議することとされました。
実はテスラ、階段、秘密のシャワー室以外に、現在顕在化しつつある巨大な無駄遣いがあります。それは中核市への移行です。村越市長は昨年の9月定例会で突如、中核市への移行を表明されました。その理由は、コロナ陽性者数や重症度などを市がすぐに把握できないという課題を解決するためだそうです。その後の検討で、中核市に移行すると県から2,640項目の事務が移譲され、その事務を遂行するための財政負担増がただならないことが分かってきました。ランニングコストだけでも約24.6億円の財政負担増になるそうです。このほかに、イニシャルコストとして相当の財政負担増になるそうです。
一方、市川市は、中核市に移行しても地方交付税交付金の不交付団体のままであることから、国からは1円も交付されません。どうやってこれらの財政負担増を捻出するのでしょうか。さすがに経常的経費は削れないでしょうから、政策的経費を削られるのではないかと危惧しています。インフラストラクチャーの整備をスローダウンさせることになるのではないでしょうか。これは、市民にとっては既存の行政サービスの低下です。県から移譲される事務については、市民にとっては、従来どおり県がやろうと、新たに市がやろうと、そう変わるものではありません。
それに、現在県が行っている約24.6億円分の行政サービスの財源は、市民が納めた県民税なのではないでしょうか。中核市に移行した後も市民は県民税を納め続けます。納税してもリターンがないなんて不合理です。市民が納めた県民税をどぶに捨て、既存の行政サービスを低下させるような道をなぜ選択されるのでしょうか。中核市への移行といった巨大な税金の無駄遣いの検討は即刻やめるべきです。村越市長が中核市への移行を提案された理由は、新型コロナウイルス感染症に関する情報がすぐに把握できないからというものでした。村越市長や笠原副市長や大津副市長や関係幹部職員は、市川保健所や県庁に足しげく通って、必要な情報を入手する努力はされたのでしょうか。やるべきことをちゃんとやらないで、駄々っ子みたいにないものねだりをするだけでは駄目なのではないでしょうか。
「魚は頭から腐る」というロシアのことわざがあります。日本では、「鯛は頭から腐る」とも言われています。組織は上層部から駄目になっていくという意味だそうです。市川市もそうなっているような気がします。市長選挙の合間に私は村越市長に対し、「鯛は頭から腐る」と言われるので、市長になられたら気をつけてくださいねと申し上げました。これに対して村越市長は、肝に銘じておきますと返されました。こんなやり取りがあったことはすっかりお忘れになられたのかもしれません。
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市長の名前で辞令が交付されるので、市長に雇われているのではないかと勘違いされているのではないでしょうか。それは違います。市長は、市民の代理でそれを行っているだけなのです。特別職公務員を含めて、全ての公務員は市民に雇われているのです。上から下まで全員が市民の福祉の増進のために働かなければなりません。市長の言っていることがおかしければ、異を唱えなければなりません。市川市の組織規程には、重要事項について意思決定するために庁議等の会議体を設置すると規定されています。しかし、現実には、これらの会議体は全く機能していません。例えば秘密のシャワー室の設置費用は約360万円だったそうですが、額の上からは重要事項ではないかもしれません。しかし、一旦市民が知るところとなったら、途端に4,000件以上のネガティブなコメントがニュースサイトに寄せられて炎上しました。つまり秘密のシャワー室は重要事項なのです。にもかかわらず、笠原副市長は工事が始まってから初めて知ったと答弁されました。重要事項については、会議体で意思決定するという条項が全く機能していません。口を開けばコンプライアンスを重視していると答弁される大津副市長の見解を聞いてみたいものです。特別職公務員を含む全ての公務員は市民に雇われているという原点に立ち返って、市民の福祉の増進のために懸命に働かなければならないという使命を再確認してもらいたいものです。
地方自治は民主主義の学校と言われています。市川市は全くそうではありません。どちらかといえば独裁主義、専制主義の学校に成り下がっています。議決機関は軽視されるし、執行機関においては、重要事項について意思決定するための会議体は全く機能していません。こんな独裁的で専制的なやり方が市民に理解されるわけがありません。特別職公務員を含む全ての公務員は、雇用主である市民のほうを向いていません。今だけ、金だけ、自分だけといった三だけ主義に陥っているのではないでしょうか。市川市は、今、村越市長に忖度するだけの組織に成り下がっています。繰り返しますが、こんなことで特別職公務員を含む全ての公務員の皆さんの雇用主である市民の理解が得られるはずがありません。
大阪府池田市の冨田市長が家庭用サウナを市役所に持ち込むなどした問題を昨年11月から調べてきた池田市議会調査特別委員会、百条委員会は4月12日、不信任決議が相当とした調査報告書案を取りまとめました。池田市における調査特別委員会、百条委員会の設置を参考にして、村越市長が税金を使って秘密のシャワー室を設置したことは――池田市において、市長が不信任決議相当と報告書をまとめたわけでありますから、本市においても、村越市長は不信任が相当だろうと思います。市川市民からは、もういいかげんにしろと言われています。
以上で、時間がたちましたので……。
○松永修巳議長 時間となりましたので、持ち時間なしです。まとめてください。
○長友正徳議員 発議第1号の賛成討論とさせていただきます。
○松永修巳議長 演壇の消毒を行いますので、しばらくお待ちください。
〔演壇消毒〕
○松永修巳議長 次に、髙坂議員。
〔髙坂 進議員登壇〕
○髙坂 進議員 日本共産党の髙坂進です。共産党を代表いたしまして、村越祐民市長の不信任を求める決議への賛成討論を行います。
3月3日、シャワー室撤去を求める決議が採択されました。私たちは、これは法的拘束力のある厳しい措置が必要であるというふうに思っておりました。採択された決議に対して市長は、議会の決議を重く受け止めると言っておりました。しかし、6月1日の記者会見では、シャワー室の撤去は行わないということを発表しました。その理由として、災害時に市長室を女子職員の休憩所にする、また、市長がシャワーを使った後に女子職員もシャワーを使えるようにするというものでした。
市長は以前、5階に3つもシャワー室があるのに、なぜ市長室にシャワー室が必要かということに対して、5階のシャワー室を私が使うとなると、職員が気兼ねして使えなくなるからという答弁をしたはずです。いつ市長がシャワー室を使うか分からない非常事態のときに、女子職員が安心して気兼ねなくシャワー室や休憩室を使用できると思っているのでしょうか。思っているとしたら大変大きな間違いです。もし1日1回だけで時間を決めて使うから女子職員は気を使わないで済むということなら、もともと5階にある3つのシャワー室を時間を決めて使えば、市長が以前述べたように、職員が気を使わなくて済みますし、市長室にシャワーをつくる必要は全くなかったということになります。
いずれにしろ、シャワー室撤去を拒否する理由にはなっていないと言わざるを得ません。さらに、市長が使った後で女子職員がシャワーを使い、休憩所にすることに関して、それで使う気になるかという問いに対して、ほとんどの女性はとんでもない、冗談でしょうと答えています。議会の決議を重く受け止めるということであれば、このような理由にもならない理由を言うのではなく、即刻撤去すべきであるということは当然です。
私たちは今、市政アンケートというのを行っておりまして市民の声を聞いています。このアンケートにも大変多くの方々から、市長室のシャワーは必要ない、とんでもないことという声が寄せられています。このような市民の声が市長には全然聞こえてこないのではないでしょうか。
また、市長室のシャワー問題は、これだけではもちろんありません。
まず第1に、市長の市民に対する政治姿勢が象徴的に表れているという点です。勝つのは市民だと言って当選したにもかかわらず、市民には全く知らせずに自分だけの思いで決めていくということは、テスラ車の問題でも階段問題でも言われてきたことです。市民や議会が全く知らないところで決められ、マスコミ報道で市民が知らされるということが繰り返されてきました。私たちのアンケートでも、市長は税金を自分のものと勘違いしているのではないかという意見が寄せられています。当然の声だと思います。
また、予算に対する認識が現在民主主義の考え方から大きく逸脱しているとしか思えないことです。国でも地方自治体でも、行政の長が勝手に予算を使うということは許されていません。予算を決めること、決算を認定すること、法律をつくること、これは立法府の仕事であり、議員の行うこととされています。それだけに、予算は厳密なものでなければなりません。予算の目的、金額、予算を使う時期、期間ということが限定されて決められ、執行されなければなりません。それを審議し、決定するのは私たち議員に負託された権利であり、義務でもあります。
今回のシャワー室取付けについて見れば、市川市第1庁舎新築工事に伴う総合案内カウンター等設置工事という契約がありましたけれども、この契約変更の一部として行われています。市長室のシャワー室設置は、当初の工事目的とは全く関係がありません。もし市の会計原則から言えば、当然新たな予算として議会に提案され、審議、決定されるべきものです。総合案内カウンター設置は第1庁舎新築工事に伴うものであるから新築工事業者でなければできないということで、同じ業者に随意契約として契約されていますけれども、シャワー室は第1庁舎新築工事に伴うものではなくて新築工事が終了した後で行われたもので、全く別の事業です。別の予算を当然組むべきものです。余剰金があるから、それを使うので問題はないということを言っているようですけれども、とんでもないことです。市の会計原則を何とも思ってないと言わざるを得ません。
しかも、今回のシャワー室の問題だけではなく、テスラ車の問題、エストニアへの視察の問題、階段問題でも同じようなことが繰り返されて行われてきました。私たち議会がこのようなことを見逃すとしたら、市民から負託された自らの権能を放棄するということになります。議員全員の総意であるシャワー室の撤去を無視することは到底できないものです。しかし、市長は無視し続けてきました。この決議が採択されたとしても、それを全く無視し、逆に議会解散ということになるのではないかという心配もされているところです。以前、階段問題のときも、もし議会が反対となったら私にも考えがあるという旨の発言をして議会解散を匂わせたことがありますけれども、そのとき私は、それは議会解散ということかと聞きました。市長は、義務教育を受けていれば、そんな理解はしないと言いました。私は田舎とはいえ義務教育を受けていたわけで、そういう点では、市長はこの場面でも間違っている。そんな市長ですから、自分に向けられた批判に対して議会解散ということを行うかもしれないというのは、田舎の義務教育しか受けてない私の勝手な思い込みだということになるのでしょうか。しかし、もし市長が議会解散をしたとしても、市民は市長のことを決して認めることはないと私たちは確信しています。こういう観点から、日本共産党を代表しての発議第1号への賛成討論を終わります。
以上です。
○松永修巳議長 これをもって討論を終結いたします。
これより発議第1号村越祐民市長の不信任を求める決議についてを採決いたします。
市長不信任の表決につきましては、地方自治法第178条第3項の規定により、議員数の3分の2以上の者が出席し、その4分の3以上の者の同意を必要といたします。
ただいまの出席議員数は38人であり、議員数の3分の2以上であります。また、出席議員の4分の3は29人であります。
本決議案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
集計いたします。
ただいまの賛成者数は13人であり、所定の数に達しません。よって発議第1号村越祐民市長の不信任を求める決議については否決されました。
○松永修巳議長 お諮りいたします。本日はこれをもって延会することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会することに決定いたしました。
本日はこれをもって延会いたします。
午後4時4分延会
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