更新日: 2021年8月19日

2021年6月28日

一般質問 廣田德子議員

午前10時開議
○金子 正議長 ただいまから本日の会議を開きます。


○金子 正議長 この際、去る6月23日の中村よしお議員の議事進行に関する発言に対し、議長において調査いたしましたので、その結果を御報告申し上げます。
 この際、長友正徳議員から発言の申出がありますので、これを許可いたします。
 長友正徳議員。
○長友正徳議員 貴重な時間をお借りしまして申し訳ございません。発言の取消しをお願いいたします。
 去る6月11日の発議第1号に対する私の討論の発言中、「■■■■■■■■■■■■■■■■」と発言した部分、また、「■■■■■■■■■■■■■■■」から「■■■■■■■■■■■■■■■■■」と発言した部分につきましては、不快感を与えるような発言でありますので、取り消したいと思います。
 御迷惑をおかけしましたことをおわびいたしますとともに、議長におかれましては、お取り計らいのほど、よろしくお願いいたします。
○金子 正議長 お諮りいたします。ただいまの長友正徳議員の申出のとおり、発言の取消しを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よってただいまの長友正徳議員の申出のとおり、発言の取消しを許可することに決定いたしました。
 この際、長友正徳議員に申し上げます。議場における発言に当たっては、慎重を期し、正確さを欠くことのないよう御注意願います。
 次に移ります。


○金子 正議長 日程第1一般質問を行います。
 順次発言を許可いたします。
 廣田德子(ひろたのりこ)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 日本共産党の廣田德子(ひろたのりこ)でございます。今年度の重点推進プログラムにあります循環型社会形成の推進や地域コミュニティゾーン、保育園整備計画事業などを取り上げ、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 初めに、清掃行政についてです。
 ごみの分別について伺います。昨年9月の定例会でごみの分別、プラスチックごみに特化して質問をさせていただきました。今回は、今年4月から燃やすごみの回収が週3回になりました。先日、清掃業者の方々と懇談を持ち、実態を聞くことができました。週3回ということで、もっと1回の回収量が減ると思っていたが、減っていないということです。その上、燃えるごみの中に何でもかんでも入っていることが多い。また、ごみ袋に空気が入っていると、パッカー車に入れるときに破裂し、中のごみを浴びてしまうということもあるそうです。水分も多く含まれていますので大変重たく、腰痛の人が何人もいるとのことです。使用済みのマスクなど、無造作に入っていると破裂後に道路に散乱し掃除することも多く、そんなときは感染をするのではないかなど心配だと話していました。
 ごみ収集作業員の労働環境、安全を守るために、市では市民に対し、どのようにごみの出し方に関する周知啓発を行っているのか。現状とその課題、また作業員の安全を守るためにということをもっと市民に周知してほしいと、作業員の方から切に依頼されました。広報で繰り返し知らせることをしていただけないか伺います。また、コロナ禍における今後の啓発事業の予定を伺います。
○金子 正議長 根本環境部長。
○根本泰雄環境部長 お答えします。
 本市では、平成14年10月よりごみの12分別を行っています。また近年、リチウムイオン電池や小型家電などのリサイクルを推進するために、さらに商品ごとに分別し、拠点回収を行っています。新型コロナウイルスによる感染症や注射針などの危険なごみから収集作業員の安全を守るためには、ごみの分別や出し方のルールを市民の方に遵守していただくことが重要と考えます。そのため、市公式ウェブサイトや分別アプリなどの電子媒体のほか、広報やガイドブック、収集日カレンダーなどにより、市民に向けた啓発を行っております。特に令和2年度は「広報いちかわ」にごみ分別に関する記事を4回掲載し、周知啓発に努めてまいりました。また、ごみ分別アプリは、令和2年度は1万8,288件ダウンロードされ、令和元年度に比べ約1,000件の増となっています。令和3年3月には、ごみ収集体制の変更に伴い、ごみ収集日カレンダーを全戸配布いたしました。カレンダーの裏面には資源物とごみの分け方、出し方についてイラストで表示し、また、英語や中国語をはじめとする9か国語に対応した外国人にも分かりやすい周知を行っています。今後も引き続き適宜啓発を行うことで安全な収集作業となるよう努めてまいります。
 次に課題ですが、コロナ禍において、テレワークなど生活様式が変化し、家にいる時間が長くなったことでごみの排出量が増えている一方、対面でのごみ分別の啓発機会が減少しています。小学校や自治会に対する出前授業は、令和元年度の29回に対し令和2年度は5回の実施のみとなっています。また、環境フェアなど大規模なイベントでの周知啓発も実施することが難しくなっており、当面の間は従来のやり方はできないものと考え、新たな周知啓発の検討が課題となっています。
 そこで、特に市民から分かりにくいとの声のありました紙ごみや容器包装プラスチックの分別について、今年度動画を作成し、市公式ユーチューブチャンネルに掲載をいたしました。また、小学校で行う出前授業も、以前は1学年単位で行っていたものを今年度はクラス単位で実施するなど感染防止対策を行い、再開をいたしました。コロナ禍の状況を注視し、自治会や市民活動団体に対する出前授業も再開をする予定でございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 私もアプリでごみの出し方を見ることがあります。様々な方法で市民に分別の周知はしているようですが、分別することで、資源化すると同時に作業員の安全対策にもなるということを前面に出してほしいと思います。
 そこで再質します。市で拠点回収している小型家電のリサイクルについて、リサイクルの概要を伺います。
○金子 正議長 根本環境部長。
○根本泰雄環境部長 お答えします。
 以前は燃やさないごみなどとして処分されておりました携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電の中には、貴金属やレアメタルなど貴重な資源が含まれています。市ではリサイクルの取組として、市の施設22か所に拠点回収用のボックスを置き、リサイクルの協力をお願いしています。令和2年度は約7tの小型家電を回収し、市川市清掃業協同組合を通じ障がい者就労支援施設など、施設に引き渡しています。障がい者就労支援施設では小型家電を分解、選別し、基板や金属類を再資源化業者へ売却することを通じ障がい者の就労支援を目指しているものです。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 障がい者の就労支援になっていることも貴重な資源になることも、もっと周知すべきだと思います。
 次に、(2)のスマートi-BOXの今後について伺います。
 現在、クリーンセンターの執務室がある建物の横に、昨年度不具合があったものと改良されたものが並んで置いてあります。このスマートi-BOXの今後の取組として、どのようなことについて試験運用していくのかを伺います。
○金子 正議長 根本環境部長。
○根本泰雄環境部長 お答えします。
 昨年度、不具合が確認されましたスマートi-BOXは改良され、5月末に納品をされました。現在、職員が動作などの確認をしているところでございます。今後、市民向けの試験運用をするに当たり、投入扉の開閉動作の安定性、生ごみの蓄積センサーの作動、生ごみ由来の臭いの影響や市民の使い勝手など、維持管理していく上での課題を確認する予定でございます。また、ごみの量、質について調査分析していきたいと考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 24時間365日、いつでもQRコードで投入口が開き、生ごみを投入することができるということですが、24時間回収車がスタンバイ状態にあるわけではないと思います。スマートi-BOXの試験運用において、i-BOXが満載になり、ごみを投入できなくなることや、i-BOXの中のごみがいっぱいにならず、いつまでも放置されることがないか、その対策について伺います。
○金子 正議長 根本環境部長。
○根本泰雄環境部長 スマートi-BOXは90リットルの生ごみの投入が可能であり、投入された量はセンサーで常時把握できるようになっております。また、生ごみの量が7割に達しますと、このセンサーを通じ専用ウェブサイトの画面に通知され、収集を行う計画です。
 なお、ごみが7割に達しない状況でも週に1回は収集を行ってまいりますので、ごみを投入できなくなることや放置されることはないと考えております。
 以上でございます
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 実際に試験運用の実施はいつ頃から始められるのか伺います。
○金子 正議長 根本環境部長。
○根本泰雄環境部長 お答えします。
 今後、試験運用に御協力いただける市民を募集し、気候など、様々な条件の下で動作確認をしていきたいと考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 昨年は真夏の高温で不具合が生じたと伺っています。秋以降に行われるのかと思いますが、試験運用の実施期間について伺います。
○金子 正議長 根本環境部長。
○根本泰雄環境部長 現在、明確なところまでは定めておりませんけれども、やはり高温下での使用に課題が出たということがありますので、秋口ぐらいから一定程度の期間を計画するものです。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 期間については、はっきりしたことはまだ分からないということですが、暑さや寒さ、気候などを一通り試行するのであれば、やはり1年ぐらいはかかるかなと想像します。しかし、試行運転していただき、本市において費用対効果が将来にわたってあるのか、市内の道路事情にマッチするのか、負の資産とならない結論を出してほしいと思います。
 次の大きな項目に移ります。地域コミュニティゾーンについてです。
 進捗状況について伺います。昨年の12月定例会において、地域コミュニティゾーンの計画される施設についてはお尋ねしました。先週の土曜日も朝から工事が行われていました。擁壁がつくられたり、盛土がされたり、工事が本格的に進み始めたなと見受けられますが、現在の進捗状況と今後のスケジュールについて伺います。
○金子 正議長 菊田行徳支所長。
○菊田滋也行徳支所長 地域コミュニティゾーン整備事業は、地域の特性を踏まえ、未来を担う子どもたちの健やかな成長、そして国際性豊かで多世代が交流できる地域コミュニティー拠点の形成を図るため、公園、少年野球場、池、保育園、児童発達支援センター及び子ども施設を整備するものです。本事業は、令和元年度に施設の配置や造成計画等の基本設計を行っており、その後、順次実施に向けた詳細な設計を行いまして、昨年度から工事を行っており、本年4月にはゾーン内の水路整備工事が完成したところです。また、保育園、児童発達支援センターにつきましては、既に運営事業者が決定しており、来年4月の開園に向け、今月から建築工事に取りかかっています。
 今年度、今後の整備予定といたしましては、子ども施設の設計などの業務委託のほか、保育園、児童発達支援センターの外構工事、ゾーンに面する市道8133号の拡幅工事、少年野球場、また景観に配慮した調整池、ゾーン内通路などの公園施設の整備工事などに着手する予定です。また、令和4年度は、引き続きこの公園施設の工事を継続しまして、合わせて子ども施設や駐車場、駐輪場の工事を開始し、令和5年度中に全ての施設が完成するというスケジュールに沿って事業を進めているところでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 近くに住んでいる方はウオーキングコースとして、また、江戸川放水路の土手と合わせてかなり広い敷地で様々な目的に応じて過ごすことができ、大変便利で活用される方は多いと思います。しかし、この場所は妙典駅から離れています。親子連れで歩くと、優に20分以上はかかると思います。路線バスも新設されましたが、本数は少なくて、やはり利用者は自転車か自動車で来られる市民も多いと思います。
 そこで、駐車場、駐輪場は何台ぐらい計画されているのか伺います。
○金子 正議長 菊田行徳支所長。
○菊田滋也行徳支所長 駐車場はゾーン内2か所に分けて配置しておりまして、約90台を設置する予定です。他の公園との比較では、広尾防災公園の駐車場が約40台に対しまして、その2倍以上となります。また、駐輪場につきましては、少年野球場や駐車場の近くなどに約150台分を設置する予定です。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 現場を見に行きますと盛土がされており、かなり高い土地をつくられているようです。最近のような大雨など、災害が心配されます。その上に建築物が建設されるようですが、敷地からの雨などが周りの低い土地、近隣の住宅にあふれる心配がないのかを伺います。
○金子 正議長 菊田行徳支所長。
○菊田滋也行徳支所長 少年野球場や施設の広場の地下などに雨水貯留槽を3基設置いたします。そのほか、景観に配慮した形で調整池を設置することで、ゾーン内に降った雨水がゾーンの外に一気に流れ出ないような対策をいたします。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 ありがとうございます。昨年12月の代表質問で、この地域コミュニティゾーンの中の公園に誰でも使用できるようなインクルーシブ遊具設置を要望したところ、設置できるように検討するという御答弁をいただいています。大変楽しみにしております。市民が憩える公園となることを期待しています。
 次に、子ども施設の構想について伺います。
 地域コミュニティゾーンの全体が見えてきました。そこで、一角に計画されている子ども施設について伺います。
 行徳・妙典地域は区画整備されるときに公園も整備され、小さな公園はあります。しかし、こども館がなく、誰でも、いつでも、雨の日でも行って遊べるというところがありませんでした。また、小学生だけではなく、中学生以上の子どもたちの居場所も少なく、私たちが毎年行っている市民アンケートにも要望として書かれていることが多いです。
 そこで、今現在の構想とどのような機能を備えた施設を考えているのか伺います。
○金子 正議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 初めに、子ども施設の整備方針についてであります。地域コミュニティゾーンには子ども施設のほか、公園や少年野球場、保育園及び児童発達支援センターなどを設置する計画となっております。このうち子ども施設は、地域コミュニティゾーンの中心的な施設として、子どもの健やかな成長を支えるため、地域における新たな子どもの居場所として整備してまいります。具体的には、子どもが自由に集い、遊び、学び、子どもを中心に市民が交流できる施設を目指してまいりたいと考えております。
 次に、どのような機能を備えるかについてです。子ども施設には、子どもたちが家庭や学校ではふだん体験できないようなことを体験できるよう、例えば仲間同士で一緒に楽器の演奏を楽しむ、のこぎりを使って工作、ろくろを回して陶芸など物づくりを楽しむ、大きな鏡を見ながら本格的なダンスレッスンを受ける、キッチンで仲間と外国料理に挑戦する、静かな環境でリラックスしながら読書を楽しむといった、それぞれのペースで過ごすことができる多様な機能を持たせることを考えております。施設の具体的な仕様につきましては、これから進めてまいります基本設計において、庁内関係部署や地域で活動している子育て支援団体などからも意見を伺いまして決定してまいりたいと考えております。
 以上であります。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 御答弁を伺いますと、子どもたちがやりたいこと、興味のあるものがそろっていて、自由に選んで時間を過ごすことができる夢のような空間だと思います。しかし、この地域は公民館もなく、サークル活動などがなかなかできませんでした。この子ども施設は、公民館のように子どもだけではなく、大人も多目的に使用できるのかを伺います。
○金子 正議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 施設の利用につきましては、子どもたちの利用に限らず施設を有効に活用していくためにも、地域で活動する様々な団体の皆様が御利用いただけるよう検討してまいります。
 以上であります。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 次に、保育行政について伺います。
 1つ目の児童発達支援相談窓口についてです。
 現在、発達に課題のある子どもの相談窓口は、大洲のこども発達相談室1か所しかありません。市民からは、悩んでいたが、相談しようと電話をかけたところ、こども発達相談室は2か月待ちだと言われたと言います。親御さんは何とかしたいと決心をして電話していると思いますよ。それが2か月後だと言われたらどう思いますか。なぜそのような状況にあるのか。
 また、来年、地域コミュニティゾーンに児童発達支援センターが開設しますが、その施設では、地域に対してどのようなことを行う施設になるのか伺います。
○金子 正議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 大洲のこども発達センターにあるこども発達相談室は、主に発達に課題のある未就学児とその保護者を対象に相談や検査、療育等の支援を行っております。この相談室の現状につきましては、平成31年度に検査、療育を行う臨床心理士や言語聴覚士などの専門職員のほか、相談を受けるケースワーカーを増員したことにより、新規受付から初回相談までの待ち時間がそれまで約2か月かかっていたものが2週間程度まで短縮されました。しかし、令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策として、検査や療育が終了するごとに検査機器や訓練機器を含めて各部屋の消毒と換気を実施しており、この消毒等に1件当たり30分程度必要となるため1日に利用できる人数が減ってしまい、現在では2か月近くお待ちいただく状況になっております。
 次に、地域コミュニティゾーンに新たに開設される児童発達支援センターについてです。児童発達支援センターとは、発達に課題のある未就学児を支援するとともに、地域で不安を抱える子どもや家族に対し相談支援を行うほか、地域の児童発達支援事業所を取りまとめる中核的な療育支援施設であります。地域コミュニティゾーンの児童発達支援センターは、民間事業者が自ら建設し、運営する民設民営の方式により、保育園と合築した施設として令和4年4月のオープンを目指して整備が進められております。
 また、このセンターは、行徳地区では初めての児童発達支援センターとなり、定員は40名を予定し、民間の創意工夫による特色ある運営を目指し、オープンを予定しているところでございます。その特色の一つに、事業者からの提案として、幅広い市民を対象とした発達検査の実施が挙げられております。具体的には、この施設を利用する園児以外にも、地域の中で子どもの発達に悩みを抱える保護者の相談への対応として、発達検査を希望する方に臨床心理士などの専門職員が検査を実施することを予定しております。本市といたしましても、発達検査を行うことができる機関が増えることにより、こども発達相談室で検査希望のため待機している保護者のニーズに対応できるとともに、子どもの発達状況を早期に把握することで必要な療育や支援につなげることができると考えております。今後も検査実施の実現に向けて施設を運営する事業者と協議してまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 地域の中でも保護者の相談を受けていただけるように協議をしてくださるということです。大いに期待したいと思います。
 しかし、50万都市で公設の相談窓口が1か所しかないというのは少な過ぎます。早い年齢で適切な対応をしてあげることが必要です。市民の利便性のため、発達相談の中心となるこども発達相談室を市内に増設することはできないか伺います。
○金子 正議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 新型コロナウイルス感染症対策により、こども発達相談室の待ち時間が長くなってしまったことは、不安を抱えながらお待ちになられている保護者、お子様に御心配や御迷惑をおかけしていると認識をしております。しかし、現在のところ、こども発達相談室の増設については、職員を増員して間もないこともあり、指導者や専門職員の育成等に時間を要するため、職員配置の体制が整わない状況にあると考えております。今後は感染症対策を図りつつ、消毒作業や相談室等の利用方法など対応策を検討しながら、少しでも待ち時間が短縮できるよう努力してまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 せめて相談したいと思い、電話をかけてくる親御さんに対して早く対応してあげられるようにしていただきたいと思います。また、増設についても、ぜひ前向きな検討をよろしくお願いします。
 次に、保育園整備についてです。
 保育園は入るのが大変だと、私が子育てしている時代から言われてきました。国はあまりにも多い待機児童数を、国基準を設け、少なく発表するようになってから何年もたちますが、過去にはそれでも、市川市は県内1位、全国4位の待機児童がいました。2016年5月、前大久保市長が待機児童対策緊急対応プランを発表し、急速な保育園整備が始まりました。しかし、開園するまでには、土地やテナントを探し事業者を決め、地域住民への説明会、保育園の建設と同時に保育士の確保という経過を経て開園します。地域住民への説明など、大変なときもあります。土地探しから開園まで数年かかることもあります。今年、待機児童が国基準でゼロになったのは、これまでの積み重ねであったということには間違いありません。前市長が退任されるとき、待機児童は解消されなかったとおっしゃいましたが、しっかりと置き土産になり、保育園の整備が進みました。
 四、五年前に植えたコルトンの前のバラが、当時は風で飛ばされそうで葉も少なく、お世辞にもきれいだとは思いませんでしたが、今年の満開時にはしっかりと根が張り、見事に花を咲かせ、圧巻でした。バラの花の話はともかくとして、今年は特にコロナ禍ということもあると思いますが、ここ5年間の1月から5月の出生数を比較しますと、昨年も若干少なかったものの、前の3年と比べると300人近く減っています。しかし、保育園への申請者数は毎年増えています。
 そこで、今後の保育園整備はどのように計画しているのか伺います。
○金子 正議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 保育園の整備計画は、4月1日現在における待機児童の状況分析を中心として、過去5年間程度の入園申込率、未就学児童の人口推計、女性就業率などを基に地域や年齢ごとの分析を加え、翌年度に整備する保育園の計画を決定いたします。例えば令和3年度の整備計画につきましては、令和2年4月1日現在の待機児童の分析などにより、特にJR市川駅及び市川大野駅周辺において、主に1歳児、2歳児の定員の不足が見込まれることから、市川駅や市川大野駅周辺などを整備対象地域に指定し、保育園整備を進める計画としております。また、本年4月1日現在で待機児童はゼロとなりましたが、他の年齢に比べ1歳児の入園申込者が多数を占めていることから、保育需要を的確に満たせるよう、ゼロ歳から2歳児を対象とした小規模保育事業所中心の整備計画となっております。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 地域を問わず1歳児の申込みは多く、今後も小規模保育事業所を中心に整備していくとのことですが、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。
 そこで、小規模保育事業所の保育環境と保育内容について伺います。
○金子 正議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 小規模保育事業所は、ゼロ歳から2歳児までを対象とした定員が6名から19名以下の認可施設でございます。認可基準につきましては、保育室等の児童1人当たりの面積や保育士の配置数については認可保育園と同じ基準であり、保育内容についても、保育園と同様に保育所保育指針に基づき保育を実施することになっております。この保育指針では、1歳児以上3歳未満児の保育内容について、歩行を開始した幼児期は体の様々な動きやバランスを取る遊びを繰り返し楽しむ中で体や運動の機能が高まるとされております。また、一般的にゼロ歳児から2歳の児童は、生まれた月による身体的な発達の差が3歳以上児と比べると大きく見られると言われております。このようなことから、小規模保育事業所においても保育所保育指針に基づき、一人一人の子どもの発達過程を十分に理解した上で年齢ごとに保育指導計画を作成し、これを実施することにより、年齢に応じた体の発達を促しております。本市では、公立、私立を問わず、保育に関する様々な研修会を開催しております。今後も市川市の保育に携わる者が保育の質や専門性を高められるよう、しっかりと取り組んでまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 小規模保育事業所は19名定員のところが多く、仮にゼロ歳6人、1歳6人、2歳7人とします。保育室は約75㎡、テナントやマンションの1部屋を保育園にしているところも多くあります。部屋として分かれていないところもあります。ゼロ歳児は午前中も睡眠を取りますが、明るい部屋では寝ないこともあるそうです。園庭のない保育園は近くの公園まで行かなければならず、その間ずっと部屋の中です。年齢に合った保育環境が必要なのは言うまでもありませんが、十分配慮しながら整備していただきたいと思います。
 そこで、現状の保育園の園児の数であれば保育士は足りているが、本来の定員まで預かるには保育士が不足していると聞きました。そのためにある保育園では、本来、同じ年齢のクラスが2クラスあるところを1クラスにしていると聞いています。園児の受入れを縮小しているのかを伺います。
○金子 正議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 公立保育園のクラス編成につきましては、入園児数に応じて行っております。また、保育士の配置につきましては、国等の基準にのっとり適正に行っているところです。このことから、クラス編成を変更する場合は必要となる保育士を配置し、適切に対応してまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 伺いました。市内にこれだけ保育園が増えると、どの保育園でどんな保育をしているのか、本当に職員が足りているのか、把握するだけでも大変だと思います。どこの保育園に通っても保育の質は担保できるよう、引き続き適切な職員の配置と保育園整備をしていただきたいと思います。
 また、船橋市では、7月10日より全ての保育園職員と保育園に出入りする業者も含めて、関係する全ての人にワクチン接種が行われるようです。鎌ケ谷市や茂原市、銚子市などでも、キャンセルが出たら保育園関係者の職員に接種するように希望を取っているようです。本市も早急に対応していただくように要望して、この質問を終わります。
 次に、行徳支所管轄の業務についてです。
 1つ目に、行徳のパスポートセンターについて伺います。
 バスや電車を乗り継ぐこともなく、徒歩圏内に行徳パスポートセンターができたら便利になる、海外が近くなるような気にもさせてくれます。しかし、残念ながら、コロナ禍で自由に出かけることはできません。そんな中、今年の4月9日に市川市行徳パスポートセンターが開設しました。
 そこで、職員の配置人数及び窓口の運営、開設後の利用状況について伺います。
○金子 正議長 菊田行徳支所長。
○菊田滋也行徳支所長 行徳パスポートセンターは、今年の4月9日、妙典駅前のイオン市川妙典店内に市内2か所目のパスポートセンターとして開設をいたしました。これまで行徳地域にお住まいの方がパスポートを申請する際には、市川駅南口の市川市パスポートセンターまたは浦安市役所などに行っていただく必要がありました。また、市川市パスポートセンターは利用者が年々増加傾向にありまして、慢性的な混雑が課題となっておりました。こうしたことから、議会での議論を経まして、行徳地域のサービス拡充、また市川市パスポートセンターの課題解決を図ることを目的に、行徳地域に新たなパスポートセンターを設置するに至ったものであります。
 運営体制といたしましては、平日は正規職員と会計年度任用職員を合わせ、10名程度により申請書の受付とパスポートの交付を行っており、日曜日は県の窓口と同様に交付のみとし、職員は3名で対応しております。また利用状況ですが、開設前の利用見込みとしましては、市川市パスポートセンターの年間利用実績約2万4,000件を参考に、そのおおむね半数、1万2,000件程度と想定しておりましたが、今般のコロナ禍における海外渡航自粛要請等の影響によりまして、開設日から5月末まで約2か月間の申請件数は130件、1日当たりの平均は約4件となっています。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 新型コロナウイルス感染が続く中、市内にはパスポートセンターも既にあるわけですし、行徳パスポートセンターの開設を急ぐことはなかったかと思います。開設時期の延期は考慮しなかったのか伺います。
○金子 正議長 菊田行徳支所長。
○菊田滋也行徳支所長 開設に向けた協議としまして、県内のパスポート事務を所管します千葉県旅券事務所や設置場所となるイオン市川妙典店との間で既に調整が済んでいたこと、また、コロナワクチン予防接種の進捗状況等によっては、感染の沈静化や海外渡航自粛要請緩和の可能性も想定されたことから、当初の予定どおり開設することといたしました。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 海外への渡航自粛要請が発出され、パスポートの申請件数が当初の見込みよりかなり少なかったと思いますが、適正な職員配置が行われているのか伺います。
○金子 正議長 菊田行徳支所長。
○菊田滋也行徳支所長 パスポートセンターの職員については、繁忙時における支所市民課や南行徳市民センターでの執務やコロナワクチン予防接種の関連業務に配置するなど、横断的な対応を行っています。また、海外への渡航自粛要請が緩和された場合には急激な申請増加が想定されますことから、こうしたことに備えまして日々実務的な研修を行っています。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 ぜひそのようにコロナの終息も願いたいものです。
 御存じかと思いますが、イオンの市川妙典は、3つの建物が2階のサークルブリッジでつながれており、行き来できます。外から見ると、イオンの中に行政サービスがあることすら分かりません。外に看板がついているわけではなく、サークルブリッジから入ったところに小さい表示があるだけです。4月30日に立ち寄ってみましたが、3階に行っても案内表示があるわけではなく、大変分かりにくかったです。店内を1周すれば分かりますが、入り口に市川市行徳パスポートセンターと書いてあるだけで大変殺風景でした。白一色で清潔感はありますが、利用者には分かりにくいと感じました。訪ねた人に分かりやすくなるような対策は今後考えているのか伺います。
○金子 正議長 菊田行徳支所長。
○菊田滋也行徳支所長 現在、広報室と協議をしているところでございますが、壁面を利用しまして分かりやすく業務の案内をする、また世界地図をモチーフにしたイラストをあしらうなど、総合的なデザイン構成を考えて協議しているところでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 次に進みます。市長、副市長の執務実態について。
 2018年の7月4日は、村越市長が行徳支所へ初登庁された日です。事務の効率化及び支所の機能強化のために、支所にも市長の机を置き、市長が定期的に赴くことで行徳地域の現状を把握していくということでした。初登庁された日は支所内を回り、各課の実情を確認されたそうです。また、2018年の5月27日、第1回のタウンミーティングで、冒頭、村越市長は、市の政策が行徳支所管内は遅れているんじゃないかと思っている人が行徳にはたくさんいると聞いている。私は、実は行徳を起点に新しいことを始められると確信していると、行徳を重視している姿勢を示し、7月以降は週1回から2回、行徳支所で仕事をする考えを明らかにされました。
 しかし、実態はどうでしょう。仮に週1回水曜日としますと週1日あるわけで、7月4日以降、2018年度は約30回ありましたが、支所に来られたのは9回、28%、2019年は6回、12%、昨年度に至っては1年に3回、6%です。副市長におかれましても、昨年度は笠原副市長が9回、大津副市長が4回です。
 そこで市長に伺います。行徳支所には立派な市長用のデスクがあります。週1回か2回来所されるとおっしゃっていましたが、結果、このような回数になったのはどんな理由からですか。
○金子 正議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 市長就任後、最初に行徳でタウンミーティングを行いまして、たくさんの方から貴重な御意見をいただきました。行徳地区には寺社や旧家、また、みこしや祭りなどの地域の歴史や文化など、魅力的な資産がたくさんございます。こうした魅力を市の内外に発信し、行徳地区に住む人にも訪れる人にも魅力的な町にしたいと考え、行徳地区の現状を把握するために、行徳支所に席を設けることといたしたところでございます。市長が行徳支所で執務することで地元の方々の声が聞きやすくなり、また、地域の現状を一番把握している自治会長などをお招きし、直接お話をお伺いすることで、地域の実情や特色を生かした施策を進めたいと考えていたところでございます。
 しかしながら、昨年より新型コロナウイルスの蔓延により緊急事態宣言が発出されるなど、外出の自粛を要請している状況が続き、自治会活動なども自粛、縮小しており、直接お会いする機会を設けることができませんでした。このため、市長や副市長も執務場所の移動をすることを控え、蔓延防止に努めていたことから、行徳支所での執務回数が少なくなっております。このような状況でございますので、昨年来、行徳所長などより定期的に報告を受けることにより、行徳地区の現状把握に努めてまいりました。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 コロナ禍を理由にされていますが、2018年、2019年はコロナ以前ですよね。また、支所に来られるのは自治会長と会う目的だけではなかったと思います。
 そこで、行徳支所に来られたとき、市長並びに副市長はどのようなお仕事をされているのか伺います。
○金子 正議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 昨年度の行徳支所での執務内容についてでございますが、市長は行徳地区の視察、また、その視察に関連する事前のレクチャーや視察後の協議、意見交換及び同地区に関連する事業の報告などが主なものでございます。また、市長が伺えないときには、どちらかの副市長が執務する場合がございますが、執務内容につきましては、基本的には市長と同様でございます。具体的な内容を申し上げますと、漁港整備や行徳の臨海部の再整備、コミュニティゾーンの整備、こんなことの行徳地区で進行しております事業の視察や説明、報告などが主なものでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 今の御答弁ですと、市民と直接話をしているということはあまりないようですね。それでも歴代の市長が行徳支所で仕事をすることはなかったと思います。ですから、村越市長が来られることで行徳にお住まいの皆さんも大変期待もしていましたし、やっぱり市民の声を聞いてくれる市長が誕生したと喜んでいました。しかし、支所に行っても見かけたことがないという声を初年度から多く聞いています。市民はぬか喜びをしたと怒り心頭です。そのことに対して、市長の今の気持ちをお聞かせください。
○金子 正議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 当初と気持ちは変わっておりません。先ほど御答弁させていただいた中にもございましたが、行徳に住む人にも訪れる人にも魅力的な町だと思われることがとても大事だと考えておりますので、行徳に限ったことではございませんが、より多くの皆様のお話を伺い、そうした貴重な御意見などを今後の施策に反映していきたいと考えております。そのためにも、新型コロナウイルスのワクチン接種をなるべく多くの方にしていただき、感染予防対策を徹底し、この状況を一刻も早く抜け出すことが必要でございます。今後、この感染状況等を見ながら行徳での執務やタウンミーティングを再開し、市民の皆様との対話の場を増やしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 広報室長から今の市長の気持ちまで御答弁いただけるとは思いませんでした。今の御答弁は村越市長の今の気持ちと理解してよろしいのでしょうか、市長に伺います。
○金子 正議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 今の市長の気持ちと同感ということでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 透明に心の中まで見えるのかと思います。
 支所は数年前、市民サービス向上のために個別の相談ブースをつくり、職員のスペースが狭くなり窮屈な思いをしています。誰も窮屈だとは言っていませんが、コロナ禍で密を避けようにも避けられません。そんな中でも工夫され、大変だと思います。
 しかし、2階には市長用と副市長用の大きな机が2台並べてあります。年に3回のために必要だとは思えません。市長と副市長が一緒に並んでお仕事をされることがありますか。笠原副市長と大津副市長に伺います。
○金子 正議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 基本的には、状況にもよりますけれども、市長、副市長が並んで執務することはございません。どちらかが行けないときにはどちらかが行徳で執務するということでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 そうであれば、なおのこと、机は2台必要ないのではないでしょうか。職員の方が時々打合せをされています。ほかに打合せができるような場所がないのです。年に数回のためにあのスペースを確保する必要があるのか、市長に伺います。
○金子 正議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 執務場所として使ってないときは、行徳支所内の部署において、会議スペースやミーティングスペースとして有効に活用しております。また、4月以降もコロナ禍が続きそうでありましたので、5月に多少のレイアウト変更を行いまして、支所内を使いやすいように利用していただいているというところでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 伺っていることに対しお返事が全くない、こんな失礼なことはないと思います。椅子とお尻がくっついているのかと思います。もうこれ以上お伺いしても答えていただけないので、次に進みます。
 ワクチン接種の現状についてです。
 ワクチン接種については、市内のことを先順位者が皆さんお聞きになっておりますので、私は行徳支所管内に特化してお伺いしたいと思います。接種の状況について伺います。
○金子 正議長 増田保健部長。
○増田浩子保健部長 行徳地区の接種状況についてお答えいたします。
 初めに、行徳地区の65歳以上の方の接種状況についてです。6月24日現在、1万6,505人、約56.7%の方が1回目の接種を終了しております。行徳地区では約40の医療機関で個別接種を、また、行徳支所と塩浜市民体育館の2か所の会場で集団接種を行っております。このうち行徳支所の接種会場については、開設当初は行徳支所1階の福祉課の前のフロアで、閉庁時であります土曜日と日曜日のみ接種を実施しておりましたが、接種体制が整いましたことから、6月24日より接種会場を4階に移動し、現在は平日も接種を行っております。また、会場の移動に合わせ、1日の接種数をおおむね100人から200人へ増やしたところでございます。今後も体制の強化に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 市民の方から、集団接種会場で待っている方が立って並んでいたということをお聞きしました。腰の曲がった人に初めて受付の人が椅子を出しましょうかと問いかけ、椅子を用意したということです。問診や接種、中には時間のかかる人もいるようで、高齢者を立ってお待たせするのはいかがなものでしょうかと思います。行徳支所では、限られたスペースの中で1日当たり約200人もの人が接種できるようにしたということですが、接種後の休憩場所や、体調が優れない方が横になれるスペースは確保できたのでしょうか、伺います。
○金子 正議長 増田保健部長。
○増田浩子保健部長 移動後の接種会場でございますが、受付事務や会場への誘導員などの従事者のほか、医師を3名、看護師8名配置し、運営に当たっております。会場の配置についてですが、会場内には受付のほか、看護師がワクチンを注射器に充塡する充塡室、医師からの問診を受ける予診室、接種室、接種後の経過を観察するスペース、救護室などを設け、接種がスムーズに進むよう、接種される方の動線を重視し配置を行っております。特に医師からの問診を受ける前の予診室の待合や経過観察のためのスペースについては時間を要しますことから、密にならないよう十分なスペースを確保しているところでございます。体調が悪くなった場合の対応についてですが、急変に備え救護室を配置し、医師や看護師が対応できるよう体制を整えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 6月24日、接種人数が200人まで可能になる朝、支所に立ち寄ってきました。予約前の時間でしたので、スタッフと書かれたベストを着ている若い方が約30名、全てその方たちは2回のワクチン接種済みということでした。流れの確認や持ち場の点検などをされていました。その日は約80名の予約があるということです。もう少し市民に知らせて、もっと多く受け入れることが可能だという話もしていました。行徳地域は東西線で大手町の大規模接種センターなど、通勤や通学で通い慣れている人も多く、市外での接種も増えることと思います。今後、64歳以下の接種も始まりますが、これまでのPCR検査やワクチン接種予約のスタート時のような混乱がないようにお願いしたいと思います。
 国からの指示や指標は参考になりますが、50万人都市のやり方があると、市長もどなたかの質問に答弁されていました。本市ならではの方法でスムーズにワクチン接種を進めていただくようお願いしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。


○金子 正議長 理事者が入れ替わりますので、少々休憩いたします。
 引き続き出席される方は、そのままお待ち願います。
午前10時55分休憩

一般質問 かつまた竜大議員

午前10時56分開議
○金子 正議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1一般質問を継続いたします。
 かつまた竜大議員。
○かつまた竜大議員 会派立憲民主・社民のかつまた竜大でございます。通告に従いまして、初回から一問一答で一般質問を行わせていただきたいと思います。
 まず、1番目です。大項目で道路交通行政についてお伺いをしたいと思います。
 国道298号、これは東京外郭環状道路の国道部分の交通量について、まずお伺いをしたいと思います。
 外環道路は2018年(平成30年)6月に開通をしまして3年が経過しました。この間、妙典橋をはじめ接続する道路の整備も進んでおりますが、外環道路の一般国道部である国道298号の交通量と、そして騒音、振動の状況について、まずお伺いをしたいと思います。
○金子 正議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えします。
 初めに、外環道路の交通量についてでございます。この一般部の国道298号は、国土交通省などの記者発表資料によりますと、1日当たりの計画交通量が3万1,700台から4万5,600台とされており、市川総合病院入口交差点、この部分における実際の交通量は約2万9,700台、また、北部の松戸インターチェンジ北交差点においては約2万6,200台となっております。
 次に、騒音と振動についてでございます。騒音について、菅野地区、こちらでは環境保全目標では昼間70デシベル、夜間65デシベルに対し、測定結果は昼間51.1デシベル、夜間47.0デシベルとなっており、環境保全目標を満足しております。また、振動につきましては、環境保全目標が昼間65デシベル、夜間60デシベルに対し、測定結果は昼間30.9デシベル、夜間26.9デシベルとなっており、昼間、夜間とも環境保全目標を満足しております。本市といたしましては、外環道路が開通したことにより市内幹線道路の利便性、安全性も向上するなど、市内の交通環境の改善に大きく寄与したものと認識しております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 道路交通部長、今、お伺いいたしました。
 まず私が、この質問をいたしましたのは、特にこの一般国道298号。3年前に開通した当初は大型車両、例えばトレーラーとか、10t車とか、当初はあまり通っていなかったんですが、ここ最近、私は非常に気になるのは、そういった大型車が非常に増えていると。そういう中で、現状、特に経済は厳しい状況ですから、専用道路、専用部を使わないで、やっぱり一般国道部分を使う車両も多いのではないかということで、そういう危惧がありましてお伺いをいたしました。現状において、実際の交通量は市川総合病院入口交差点における交通量が約2万9,700台と、約3万台ですね。ただ、この数字をお聞きしますと、専用部は数値を確認しますと大体約5万台と言われていますので、専用道路の部分、高速道路のところ、それと国道を合わせると実質約8万台という状況を確認いたしました。
 また、環境の問題に関しましてですけれども、騒音、そしてまた振動ということで、それぞれ環境保全目標を満足していますということでありました。それは一応確認しました。私自身も外環道路が開通したことによって、市川市内の市内幹線道路の利便性、安全性、部長がおっしゃるように、非常に向上したと、そこは私も思っております。当初、例えば鎌ケ谷方面ということで、国分小学校のところを右折して、その先の曽谷三差路のところが大渋滞になるという状況があったんですけどれも、あれも自然にだんだんと解消されてきているのかなと。そこはやはり運転手の皆さんも、ここは混むんだということで認識をすると別なルートを行くということで、市内の渋滞状況というものも、当初問題になっていたところもだんだんと改善されてきているのかと、そのような認識で私もおります。ありがとうございます。
 続きまして、(2)の質問に移りたいと思います。国道298号、外環道路国道部分の国道14号アンダーパス――アンダーパスというのは、いわゆる下をくぐって通るというところです。正確に言いますと、ここは国道14号だけではありません。JRの総武線、そして京成電鉄、そこも通るという大変大きなアンダーパスでございますが、ここの渋滞状況及び防災対策についてということでお伺いをします。
 特にここの場所は、私の認識といたしましては、松戸方向ですね。北側に向かっていく、北西方向に向かうと言ったらよろしいでしょうが、あちらが夕方、大体午後6時から7時ぐらいにかけて大変渋滞をすると。それ以外でもたまに土曜、日曜、渋滞するときがございますけれども、あそこの渋滞は非常に気になっております。こういった渋滞状況の認識、さらには3月13日に大雨があったわけでありますが、このような渋滞時に道路冠水が発生した場合、国道利用者の防災対策はどうなっているのか。それに関してお伺いいたしたいと思います。
○金子 正議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えします。
 初めに国道14号、アンダーパス付近の渋滞状況についてでございます。国道298号の国道14号のアンダーパス部は、南側は市川中央インターチェンジ北交差点からJRの高架と国道14号及び京成菅野駅を下越しし、北側の菅野通りと交差する市川総合病院入口交差点までの区間でございます。この区間、通称菅野トンネルにおいては、内回りの松戸方向が市川総合病院入口交差点において、特に夕方の帰宅時間帯等で交通渋滞が見られていることは認識しております。これは、同交差点で交差する市道の菅野通りにも渋滞が見られるとともに、国道からの右折に時間を要することなどが影響し、国道本線にも渋滞を招いていると考えられます。
 次に、大雨時の道路冠水についてでございます。本年3月13日の豪雨により、国道298号では、この菅野トンネル及び小塚山トンネルの2か所において、菅野トンネルが内回り、外回りの両方向、小塚山トンネルが外回りにおいて道路冠水が発生し、通行止めの交通規制が取られました。国土交通省では、大雨時の対策として、菅野トンネルと小塚山トンネルには進入口の手前に電光掲示板を設置しており、大雨時の注意喚起及び冠水時の交通規制情報を知らせる対策を実施しております。また、県内のトンネル部や鉄道を下越しする道路等、道路冠水する可能性がある箇所をホームページで道路冠水注意箇所マップとして掲載し、その中に菅野トンネルと小塚山トンネルも位置づけ、広く周知を図っております。国道298号は本市の南北を通行する幹線道路であり、千葉県の緊急輸送路にも指定された重要な路線となっておりますので、本市としましても、国道管理者である国土交通省に対し、冠水原因の究明と冠水が起こらない対策の実施を要望しております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 道路交通部長、お伺いしました。この質問に関しましては、私どもの会派でも今回代表質問いたしましたつちや正順議員が質問しまして、すみません、ちょっとくどくて。ただ、やはりこれは重要な問題かということで、改めて私のほうからも質問させていただきました。渋滞の状況、どういうような状況になっているか。さらには、この道路冠水の問題です。3月13日に発生した道路冠水、私は小塚山トンネルのほうで道路冠水があったということは知らなかったんですけれども、菅野トンネル、これは内回り、外回りの両方向、そして小塚山トンネルに関しては外回りで道路冠水が発生したということを確認いたしました。いずれにせよ、この冠水の原因究明というもの、これは国道管理者である国土交通省が行っていますので、ぜひしっかりと連絡を取ってやってもらいたいと思います。
 これはすみません、素人考えかもしれませんけれども、この菅野トンネルに関しましては蓋かけということで、私も東京外郭環状道路に関連する特別委員会の委員をやっていまして、蓋かけの状況を調べるということで、第二京阪道路のフタかけ公園は過去2回ほどお邪魔しております。あの蓋かけの状況を見ていて、ああいった上に公園が整備されるというのは非常によろしいと思っていましたけれども、市川のあの外環道路、菅野の蓋かけの部分に関しましては、オープンになっている、空いているところはいわゆる空中ですよね。あそこがあるということで、この間の3月13日のような1時間当たり50㎜近くの雨が降ると、その影響も大きいのではないかと、すみません、素人考えかもしれませんが、そんなように危惧をしております。
 再質問でございますけれども、渋滞の状況をお伺いしました。今、部長からは国道298号の市川総合病院入口交差点、ちょうどあそこの交差点は松戸方面に向かって、左に行くとユニディとか国府台女子学院さんがあり、右に行きますと市川病院、その手前にはマルエツ市川菅野店がございますけれども、国道298号の市川総合病院入口交差点及び菅野通りとアーデル通りの交差する交差点、特に菅野通りとアーデル通りの交差する交差点に関しては非常に距離が近いんですよね。100m程度ではないかなと思いますけれども、この交差点の渋滞解消についてお伺いをしたいと思います。
○金子 正議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えします。
 国道298号、市川総合病院入口交差点の渋滞については、右折レーンの混雑について、交通管理者である市川警察署でも認識しており、右折信号の制御について改善を図る予定であります。また、菅野通りとアーデル通りの交差する交差点の渋滞解消につきましては、本市としましては、当路線は都市計画道路として整備が完了していることから、交差点改良等のハード的な整備は現時点では難しいと考えております。まずは当該交差点の信号現示の調整により渋滞解消が図られないか、同署と協議を進めてまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 部長、お伺いしました。国道298号、市川総合病院入口交差点の渋滞については、右折レーンの混雑を市川警察署でも認識をしていると。そして、その先の菅野通りとアーデル通りの交差する交差点に関しては既に整備が完了していて、現時点ではハード的な整備は難しいということはお伺いいたしました。
 これ以上は再質問いたしませんが、道路交通部長も当然、御存じのことかと思いますけれども、道路構造令の解説と運用によりますと、私は平成16年2月の改訂版しか持っていませんけれども、平面交差のことに関して、ここにこうやって記されております。441ページでございますけれども、「平面交差の計画は、道路網における交差点の役割ならびに関連する他の平面交差および単路部の諸条件とのバランスを考慮して行わなければならない」と。そして、その下に、少し読みますが、「個々の道路は、交差点によって結ばれて、はじめて面的な交通需要にこたえるネットワークとして機能するため、道路網の形式と道路交通において、交差点の果たす役割は極めて大きい。一方、平面交差は道路網全体の中における交通容量上及び安全上の隘路となっており、道路交通の安全と円滑にとって、平面交差の適切な計画、設計及び運用はきわめて重要である」ということが書いてございます。
 やはり設計段階において私が思うのは、市川病院の298号の交差点に関しましては、菅野トンネルをくぐった車、特に大型車が走る場合などは、トンネルを出て上がっていって、すぐに交差点があると、そういう構造となっております。さらに右折車線もございますが、まず1つは、いわゆる右折車線に滞留する車がかなり並ぶ時間帯もある。夕方が特にそうと。右折車線がいっぱいになると、右側の通行する車線にも車が入ってくる、そうなると車が進まない。さらに、あそこに信号があることによって、これは大きな幹線道路でございますから、当然、大型車、大型トレーラーも通る。ああいった車は1回交差点で止まってしまいますと、そこで交差点が青になって動き出すときにすごい時間がかかりますよね。これはこれだけで渋滞の原因にもなるわけですけれども、やはりそういった複雑にいろんなものが重なって、あそこは渋滞となっているのかなと。まさにここには隘路と書いてありますけれども、やはりボトルネックになっているのかなと。市川のあの場所が国道298号の中でボトルネックになってるという状況は間違いなくございますので、この問題に関しましては、国交省ともいろんな形で連絡を取って、国交省も真剣に考えているとは思いますけれども、ぜひ改善をしていってもらいたいと要望いたします。
 国道298号に関しては以上とさせていただきます。
 続きまして、同じ道路交通行政に関しまして、行徳地域におけるコミュニティバスの新しい路線についてということでお伺いをいたします。この質問に関しましては先順位の方も質問しておりましたので、私のほうからは端的に聞いていきたいと思います。
 まずは、この行徳地域を運行するコミュニティバスの新しい路線としてあいねすと循環ルートの実証実験運行を開始する予定とのことですが、新たな野鳥観察舎あいねすともできて、その交通手段としてはどのような状況なのか。
 また、この福栄地域の方々以外への利用の需要見込みはあるのか。そこをお伺いしたいと思います。
○金子 正議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えします。
 あいねすと循環ルートにつきましては、現在、本年10月頃を目標とした実証実験運行に向け準備を進めております。本ルートでは、あいねすとへ訪れる方の利用も見込まれるため、昨年12月1日から本年1月15日までの間で来館された方々にアンケートを実施いたしました。その結果といたしましては、46名の方から回答いただき、年齢層は、50代以上が7割、お住まいの地域は近隣の方だけではなく、市外から来られた方が2割、さらにコミュニティバスが運行されたら利用したいという方が9割いたことなどから、あいねすとを利用する方にも需要の見込みがあることが分かりました。このようなことから、運行の開始後は交通不便地の解消のためだけでなく、あいねすとへの交通手段として利用できるようになることで来館者も増えるなど、多くの方に利用されることを期待しております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 今、御答弁いただきました。私も、このアンケートの結果を見させていただきました。皆さん、非常に積極的な御意見が書いてあるのかなと。あとルートに関することは、南行徳駅にも行ってくれたらもっとよいと思うとか、南行徳駅のルートもお願いしますみたいないろんな意見がございましたが、やはりそういう要望を市民の方、またはあいねすとにお越しになられた市外の方も持っているということで、そういった生活者の方がお使いになるだけでなく、市外から来られたお客様も利用していただく可能性があるということで非常に期待できるのではないかと思いました。
 そして、私は1つ気になるのは、やはり公共交通というものはしっかりと守っていかなければならないと考えております。そういった中で、このコミュニティバスに関しましては、既存のバス会社等の経営を圧迫してはならないということがあると思うんですけれども、今回、コミュニティバスのあいねすと循環ルート、これは要は京成トランジットバス株式会社の路線とあいねすと循環ルートの路線がかぶっているところがあるんですけれども、民間事業の圧迫にはならないのか。そこが気になりますので、お伺いしたいと思います。
○金子 正議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えします。
 計画しているあいねすと循環ルートには、既存のバス路線やコミュニティバス南部ルートの路線などが一部重複する箇所がございますが、運行ルートの選定については、要望団体と既存路線を運行するバス事業者と協議し、路線の調整を行い、決定いたしました。調整経過としましては、本年4月に京成トランジットバス株式会社も委員となっている南部ルートの実行委員会において、本ルートの運行について合意が得られ、その後、運行ルート、バス停、時刻表などについても関係者間で決定し、本年5月の市川市公共交通協議会において協議を調えたところでございます。本ルートは1日8便、1時間に約1本であり、既存の路線バスやコミュニティバス南部ルートを補完することで公共交通としての充実が図られ、福栄地域の方々や沿線の皆様の利便性が向上するものであり、民間事業の圧迫にはならないと考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 部長、お伺いしました。了解しました。京成トランジットバスさんが今回運行されるわけでありますけれども、京成トランジットバスさんもその委員になっていらっしゃるということで、いろんな意見をしっかり聞いていると。あと実際、このルート、本八幡駅から出て新浦安まで行く京成トランジットバスのルート上にかぶるかなということですが、日中の昼間の時間帯は1時間に2本という状況でございますので、あまりかぶらないし、なおかつコミュニティバスを選択することもできるということになれば、利用者の皆さんにとって利便性も増すかなということではよろしいのではないかと理解いたしました。
 以上、大きな質問、道路交通行政についてはこれで終わりたいと思います。道路交通部長、ありがとうございました。
 続きまして、大きな2番目の質問に移りたいと思います。街づくり部の建設工事に対する考え方について、ライフサイクルコストの視点から第1庁舎工事についてお伺いしたいと思います。
 今いる場所、第1庁舎が供用開始されました。長期にわたり、健全な状態で維持管理を行っていかなければならないと思います。まさにライフサイクルコストの視点が必要かと思いますけれども、今後の修繕をどのように考え、行っていくのかをまず最初にお伺いをしたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 建設工事の考え方についてお答えいたします。
 公共施設の建設には子ども、高齢者及び障がい者など、様々な人の利用を念頭に置いたユニバーサルデザインに配慮する必要がございます。また、大雨や地震などの災害発生時には一時避難施設などとして利用されることも考え、堅牢で安全な建築物でなければならないと考えております。一方で建築物の維持管理については、修繕費用がかさむことがなく、効率がよく機能的で、光熱水費といったランニングコストの低減についても考えなくてはなりません。
 次に、第1庁舎につきましては、庁舎整備基本構想で6点の基本方針に基づき庁舎整備を進めてまいりました。利用しやすい庁舎、人にやさしい庁舎、親しまれる庁舎、機能的・効率的な庁舎、安全・安心な庁舎、そして最後に環境にやさしい庁舎でございます。この基本コンセプトに基づきユニバーサルデザインを採用し、防災拠点としての免震構造を採用いたしました。また、建物北側に緑化ルーバー、南面には日射を室内奥まで届けるルーバーを配置するなど、自然の光と風、水を有効に活用できるシステムを取り入れるほか、太陽光パネルを設け、持続可能な再生可能エネルギーの導入など、環境負荷の低減に配慮いたしました。そのほか、庁舎の長寿命化を図るため、品質の安定した汎用品を積極的に採用し、容易に取得できる材料を採用することで改修時のコスト削減を図るものでございます。今後、長期にわたって必要な庁舎機能を維持していくためには適切な維持管理保守の整備計画とともに、それらを支える予算や体制等を一体的に整備することが必要と考えております。また、今後、数十年先に必要とされる大規模改修への取組方としましては、建物内部については、劣化部位、設備等を集約化した改修と老朽化対策などの機能改善に対応してまいります。建物外部の保全としては、必要とされる防水や外壁の改修工事は耐用年数、劣化状況等を見定め、的確な時期に更新などを行うことで中長期的なトータルコストの縮減を図ってまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 街づくり部長、お伺いしました。今回の質問、これも我が会派、つちや正順議員が代表質問で少しお伺いしましたけれども、今、部長が御答弁いただいた第1庁舎において、2月13日の地震が原因だと思いますが、南面の今おっしゃっていましたライトシェルフのコンクリートの剝離という問題が今発生しております。これに関しましては、既に答弁いただいている部分もございますけれども、まだ設計会社、そして特に建築を請け負った会社のほうが調査しているということで結論が出ていないような状況でございますが、こんなにも新しい庁舎において、そういった問題が起きてしまったのは残念でございます。
 そういった意味で再質問させていただきたいと思いますが、第1庁舎の大規模改修を行う際に、今、部長からも様々な答弁いただきましたが、建物周囲に足場を設置するのか。また、今、御指摘をいたしましたコンクリート製ルーバー、ライトシェルフのひび割れの改修工事を行う際に足場を設置するのか。その際の周囲への配慮についてお伺いをいたします。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 お答えいたします。
 大規模改修に際して外部の改修、特に外壁の改修工事を行う上で、一般的に建物の外周に足場が設置されるものと考えます。また、コンクリート製ルーバーのひび割れについては、第三者機関における最終的な結論が示されてはおりませんが、改修工事が行われる際には足場等の設置が想定されております。足場等を設置する場合には、通行人に支障がないように安全に留意し、改修工事を進めるようにいたします。また、その際には当該足場が近隣住民に圧迫感を与えることが極力少なくなるよう努めてまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 街づくり部長、御答弁お伺いをいたしました。いずれにせよ、大規模改修の際、また、今回のコンクリート製ルーバーのひび割れに対応した改修工事においては足場等の設置が想定されるということで御答弁いただきました。
 今回、この第1庁舎、私もこういった問題がなければ質問もすることなかったかと思うんですが、実は設計段階において、今、すぐそちらが国道14号に面しておりますけれども、あの国道14号の南側のほうに住む住民の方から、設計プランというのは当然事前に示されたわけでございますので、過去の、前の庁舎の場合は国道14号と庁舎の間に駐車場があって、さらにそこに植栽などもされていて圧迫感がなかったんだけれども、今回のこういった形での建て方ですと非常に圧迫感を感じるという、そんなような御意見もいただいておりました。ただ、私も大手設計会社、またスーパーゼネコンが工事をするということで、任せていればいいなということでいたわけでございますけれども、今回こういった問題が発生しますと、改めて建築工事に関しましては、やはりきちんとした考え方を持って取り組まなければいけないのではないかなと、そのように思っております。
 ちなみにライフサイクルコストですが、これはウィキペディアで調べたんですけれども、導入後にライフサイクルコストが変化する例というのがあるそうです。「建築物など長期間にわたり使用するものは、外的要因や有害物質の定義づけ、環境意識の変化により、導入当初には想定外の費用が掛かることもある。使用期間が長いほどライフサイクルコストの計算には誤差が生じる可能性は高くなる」ということで、例えば外的要因の例、設計指示書の記載ミスによるメンテテナンス費用の増大、さらには大量使用後に有害とされた物質の例、これにはアスベストなどがありますが、今回の議案も出ていましたけれども、文化会館の大改装工事などはアスベストが原因となって値段が高くなったと。そういった、導入後にライフサイクルコストが変化する例の一つとして文化会館もあるかなと思いますが、こちらの第1庁舎に関しましても、場合によっては、この設計によってメンテナンス費用の増大という問題も考えられます。
 いずれにせよ、限られた条件もあったわけですから、そこも全く悪いとは言いません。特に北側に関しましては、京成線の向こう側の風致地区を守るため、いわゆる北側斜線を守るということで削った、こういった形になったということは、まさに住民の日照を守ろうという意識もあったわけですから、そこはしっかり評価をしております。やはりこういった大きな建物、今後もいろいろな建築工事が想定されていると思いますけれども、そういったライフサイクルコストをしっかりと意識した上でやっていってもらいたいなと思いますし、今回のコンクリート製ルーバーの問題に関しましても、しっかりと対応してもらいたいと要望いたしまして、大きな2番目の質問はこれで終わりといたします。部長、どうもありがとうございました。
 続きまして、コロナ禍における市内経済及び労働者の状況について質問をいたします。
 まず(1)、この問題に関しましても、もう既に今定例会、多くの方から会派、また一般質問において、いろいろな御質問がございました。かなりかぶっているところもございますが、私からも質問させていただきたいと思います。
 コロナ禍における、こういった状況の中で、市内事業者や労働者からどのような声を聞いていますか。
 また、本市独自の雇用対策等は検討しないのか、お伺いいたします。
○金子 正議長 小塚経済部長。
○小塚眞康経済部長 お答えいたします。
 市内事業者や労働者からの声につきましては、ハローワーク市川を通して把握しております。事業者からは、飲食業を営んでいるが、酒類の提供がないと売上げが9割減となっている。リフォーム業者を営んでいるが、コロナの感染を恐れてか、注文が減少している。労働者からは、勤めていた飲食店が閉店し、別の飲食店に再就職できたが、その飲食店も閉店となった。コロナ感染が怖くて介護の仕事を辞めた。収入が大幅に減る仕事しかなく、気持ちの切替えができないなどの声が寄せられております。
 本市の雇用対策につきましては、就労を希望する方と雇用する事業者の両面で実施しております。就労を希望する主に若年者層には、キャリアコンサルタントの資格を持つ就労専門相談員による個別相談や、就職への不安を取り除くための職場体験事業を実施しております。シニアや女性の方には千葉県や近隣市、企業との共催によるシニア向けの仕事説明会の開催、オンラインによる女性のための再就職支援セミナーなどを開催しております。事業者につきましては、独り親や障がい者等で就職が困難な方を雇用した場合、あるいは障がい者の職場実習を受け入れた場合に奨励金を支給し、雇用の促進を図っております。さらに、労働者や事業者が抱えている労働問題について、社会保険労務士による労働なんでも相談を定期的に実施しております。昨年度、本市では、コロナ禍により解雇や離職を余儀なくされた方、企業から内定を取り消された方などを対象に、緊急の雇用対策として20名の方を会計年度任用職員として採用いたしました。今後も市内事業者、労働者の声を踏まえ、国や県の動向を注視しつつ、ハローワーク市川、県、近隣市と連携を図りながら、より効果的な対策について研究してまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 状況をお伺いいたしました。市内では、飲食店の皆さんもやはりお酒の提供ができないということで売上げが9割減と、本当に大変な状況だと思います。まだまん延防止という状況が続いておりますので、営業できる時間は8時までと。開業、オープンする時間を繰り下げて5時とか4時とか開けても、働いているサラリーマンの方がいらっしゃるとなると、それは会社が終わってからじゃないと来れないわけですから、結局お店に来てくれるのは6時とか、そうなっちゃうと時間もない、売上げも上がらない、本当に大変な状況であると思います。
 そういった意味では、この後にも質問いたしますけれども、飲食店に対する千葉県の感染拡大防止対策協力金に関しましては非常にありがたい制度だなと思っております。多くの皆さんが思っていると思います。ただし、これも規模の大きな業者さんに関しましてはスズメの涙ということもあって、これは本当に様々な意見がございますよね。先日、NHKのテレビ番組で、感染拡大防止対策協力金に関してお酒の卸の社長さんが、これがあったから飲食店さんからのいわゆる売り掛けがきちんと回収できて、いろんな考え方があるけれども、我々としては大変助かっていると、こういう話もお聞きしました。商売というのは、酒屋さんが売上げが上がらないと。そういった酒屋さんに対してはお金、補助がないという部分ではいろいろあったんですけれども、売掛金に関してはかなりきちんと回収できているのかなと。そういった部分では、この後の質問になっちゃいますけれども、この協力金に関しては非常に評価できるのではないかなと思います。
 さて、今お伺いした質問で部長からの答弁いただきましたけれども、市川市としましても、様々な対策をしていただいているということが分かりました。これ、もう少し細かく聞いていきたいと思います。そういった各奨励金の支給実績、労働相談の相談内容、また雇用のミスマッチという問題もあると思います。雇用に関しましては、中には業者さんによっては、非常に人手が足りないという業者さんもあります。先ほどのあいねすとの話じゃないですけれども、戻っちゃいますけれども、バス会社などでは常に人材を募集している。これは人材募集の張り紙が常に出されていることから御存じかと思いますし、清掃事業者さんなどもパッカー車を運転する人がいないとか、いろんな雇用のミスマッチというのもあると思います。
 一方で、それこそ介護のお仕事の方であったりとか、あと学生さんのアルバイトの問題であったりとか、既に今定例会でいろんな議論されておりますけれども、お仕事がなくなってしまった、消えてしまった、本当に生きていくのが大変だと。そういった中で女性の生理の貧困みたいな、こういった問題も発生しているのかなと思いますけれども、今、御答弁いただいたそれぞれ、まず(1)としては、事業者に支給している各奨励金の支給実績を伺います。
 また(2)といたしまして、労働なんでも相談で受けた相談内容についてお伺いいたします。
 (3)として、雇用のミスマッチを解消する取組についてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
○金子 正議長 小塚経済部長。
○小塚眞康経済部長 お答えいたします。
 独り親や障がい者等で就職が困難な方を雇用した事業者に対して支給する雇用促進奨励金の過去3年間の実績は、平成30年度35件、令和元年度34件、令和2年度28件であります。また、障がい者の職場実習を受け入れた事業者に対する障害者職場実習奨励金につきましては、平成30年度は延べ86人を受け入れた53事業所、令和元年度は延べ94人を受け入れた58事業所、令和2年度は延べ36人を受け入れた20事業所であります。令和2年度は、いずれの奨励金も新型コロナウイルス感染症の影響により件数が少なくなっております。
 次に、労働なんでも相談の相談内容でございます。相談内容は、賃金に関することとして、残業代などの賃金未払い、ハラスメントに関することとして、上司からのパワーハラスメントやマタニティーハラスメントなどが比較的多く寄せられております。そのほかにも予告なしの解雇、失業手当、労災保険の申請手続など、多種多様な相談を受けております。雇用のミスマッチを解消する取組といたしましては、昨年度はコロナ禍であることから中止となりましたが、例年、ハローワーク市川と連携して、中小企業と新規学卒者等のマッチング機会として若者就職面接会の開催、また、特に人手不足が深刻な介護職、看護職などの福祉分野の求人に特化した福祉のしごと就職面接会を実施しております。今後も引き続き人手不足の分野の事業者と求職者のマッチングの機会を提供していきたいと考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 経済部長、答弁をお伺いしました。私も、今、部長から答弁いただいた資料を頂きました。雇用促進奨励金、また障害者職場実習奨励金ですが、例えば障害者職場実習奨励金なども、令和2年度に関しましては自主事業所の数が減ってしまっていると。当然、実習者数も平成30年度、令和元年度と比較しますと減っていると。こういう経済の影響はそれなりに――それなりにというか、かなり出ているのかなと。また、雇用促進奨励金に関しましても、これが予算が確保されているんだけれども、執行率が100%いってないという状況を見ます。分かりました。市としてはいろいろ準備していても、企業側のほうはなかなか厳しいという状況の中では、こういった用意をしておいても、なかなか使ってもらえないという問題もあるのかなと思いました。
 あと、労働相談のほうに関しましても今お伺いしましたが、私も労働組合の労働相談のお手伝いをいたしております。そこで感じるのは、正規雇用の方からの労働相談というのは今やはり少ないですよね。非正規雇用の方の労働相談が非常に増えていると。あとは御高齢の方です。そういう状況をすごい感じております。そういった状況でございますので、市としては、いろいろやっていただいているところに関しましては、ぜひぜひこれからもよろしくお願いしたいと思います。
 次に行きたいと思います。これももう既に御答弁いただいているんですけれども、再度確認をさせていただきたいと思います。(2)でございますが、飲食店に対する千葉県感染拡大防止対策協力金に関して、支給が非常に遅いという声を聞くが、本市としての認識及び対応をお伺いしたいと思います。
○金子 正議長 小塚経済部長。
○小塚眞康経済部長 お答えいたします。
 協力金の申請や支給状況などについて千葉県に確認したところ、申請につきましては、オンラインによる申請と郵送による申請の2つの方法で受付をしており、申請の割合は、オンライン申請がおおむね7割、郵送による申請が3割とのことであります。支給までの期間につきましては、申請から早いもので2週間、平均ではおおむね1か月程度で支給が完了している。しかし、申請書類に不備がある場合には申請者に確認等の作業を行うため、支給までに1か月以上の期間を要する場合があるとのことでございます。現在、受付が開始されております第7弾以降の協力金は、前年または前々年の売上高の規模や減少額を基に算定する売上高方式、売上高減少方式となっております。このため申請書類が多くなり、一律の支給であった第6弾までより審査に時間を要する可能性があると伺っております。本市としましては、協力金の支給の遅延は、賃借料等の固定費の支払いに苦慮する飲食店の経営に支障を来す場合があると考えておりますことから、可能な限り速やかに協力金の支給を実施するように県へ要望したところでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 部長、お伺いしました。県へも要望していただいたということで、どうもありがとうございます。この問題に関しましては、まさに先順位者の方もかなり詳しくお聞きになっていらっしゃいました。御答弁もかぶっているところもございましたけれども、今、かなりよい方向にいっているのかなと感じてはおります。最近、あまりお問合せも私のところもないものですので助かっております。
 ただ、今また、第8弾というものが出ておりますが、実は私、支給に関わるお仕事をされている非正規の方にお話を聞くことができました。これも飲食店さんなど、様々な規模のお店があると思います。本当にお一人で経営されているようなところもあると思いますけれども、大体ネットで送る人はまず問題がないそうです。要するにインターネットで申し込む人は、不足分があるとそれ以上進まないんですけれども、ペーパーで送る方に関しましては、結局、書類が不足している人などがたくさんいると。それを理解して電話をかけても、お店の電話番号しか書いてないから、お店を休んでいるから連絡がつかないと、そういったような問題も発生しているようであります。その辺は県のほうもいろいろ努力して、頑張って連絡を取ってもらってよい方向にいっているようでございますけれども、また何か問題がありましたら、ぜひ市のほうとしてもしっかりとチェックしていただいて要望等をやっていただければありがたいと思います。
 大きな3番目の質問でございますけれども、最後少しまとめたいと思いますけれども、コロナ禍における市内経済及び労働者の状況についてということで、市川市の状況をいろいろとお伺いさせていただきました。今回、私がこの質問をした大きな理由の一つとしては、このコロナの状況で昨年からいろいろお困りの方からお問合せのLINEであったりとか、電話であったりとかをいただきました。市の様々な施策もあって、解決できた方がいても、あまりにも長期間なために、国の施策もありましたけれども、もうお金が足りないということで大変御苦労されている方がいたわけであります。こういう問題をどう解決していったらいいのかなということで非常に悩むといいますか、疑問があった中で、まずは市川市の市内経済、そして働く人たちの状況をお伺いしようということで聞いたんですが、実はこういった講演会を聞いてまいりました。
 それこそ、おとといあったんですけれども、「地域共生社会をどう実現するか~ポスト・パンデミックの社会像~」ということで、中央大学法学部の宮本太郎教授が講演をされました。この方は福祉政策に関して非常に精通されている方でありますけれども、先生がおっしゃっていたのは、ポスト・パンデミック、コロナ後、アフターコロナの社会に求められるものとして3つ挙げていたんですけれども、最初に挙げた1つとして、日本社会で制度の支援が届かない層、コロナ禍で最も大きな打撃を受ける新しい生活困難層をいかに支えるかという、そういう新しい生活困難層ということをおっしゃっていました。この新しい生活困難層の方にはどのような方がいらっしゃるかといいますと、低所得、不安定雇用層、独り親世帯、ひきこもり、軽度の知的障がい、そういった方々が新しい生活困難層と、その宮本太郎教授は捉えていました。そういった新しい生活困難層の方が、自治体、公共としては様々な社会保険のサービスであったりとか、福祉、公的扶助を用意しているんですけれども、制度のはざまにはまり込んでしまって、そのサービスを受けることができないという、そういうことをおっしゃっておりました。
 今後、課題といたしましては、今回の質問をするに当たっていろんな問題があったんですけれども、それこそ福祉部に質問したらいいのか、経済部に質問したらいいのかという、すみませんが、行政の縦割りの問題等もあって、なかなか思い悩むところがあったんですけれども、例えばひきこもりの方のお話なども今受けております。その話も今定例会で出ておりましたけれども、今ある公共が用意しているサービスではカバーできない方が、このコロナ禍においてたくさん発生してしまっているというか、いらっしゃるということ。それをぜひ認識していただきまして、市川市としましても、そういった方々に対しての施策といいますか、政策というものをぜひ打ち出していってもらえればありがたいなと思います。特に、例えば女性であったりとか、若者もそうでありますし、大学生とか、さらには御高齢の方、年金ではなかなか生活できない。けれども、生活保護を受給する考えはないとか、まだまだしっかり働いていきたいけれども、働く場所がないとか、いろんな方々がいらっしゃいますので、市川市でもいろいろ考えて御検討いただきまして、そういった市民の皆さんの要望に合った施策をぜひ打ち出していただければありがたいと思います。
 以上をもちまして私の一般質問を終了いたします。どうもありがとうございました。


○金子 正議長 この際、暫時休憩します。
午前11時52分休憩

一般質問 越川雅史議員

午後1時開議
○大場 諭副議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1一般質問を継続いたします。
 越川雅史議員。
○越川雅史議員 無所属の会の越川雅史でございます。通告に基づきまして一般質問を行います。
 4項目を取り下げております。最初の質問は、村越市長と一定の関係を有する人物が5月24日に逮捕され、村越市長の後援会事務所も家宅捜索を受けたと報道され、これに関連して、本市も両副市長をはじめ約半数の部長職など、少なくとも10数名を数える職員が千葉県警より事情聴取を受けているという事案についてです。
 皆さんに誤解が生じないように、私がなぜこの問題を一般質問で取り上げるのか、その理由を丁寧に御説明申し上げたいと思いますが、その前に大津副市長に確認をいたします。本件は、本市のコンプライアンスに関わる事案であると私は認識しております。私は、これまで幾度となく本市のコンプライアンスに関わる質問を繰り返してまいりましたが、コンプライアンスをめぐっては、大津副市長の有名な御答弁があったかと思われます。かいつまんで言えば、地方自治法には法令遵守の規定があり、市川市職員服務規程には、これを遵守するよう定めている。また、市川市職員服務規程や倫理規則には、法令、条例、規則その他の規定を遵守しなければならない旨、規定されている。したがって、本市職員が法律を遵守して法令遵守義務を守っているということは間違いないといった御答弁をこれまで繰り返されてきたかと思われますが、本日時点において、この御答弁に何ら変わる点はないと理解してよろしいでしょうか。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 御質問者、度々私に今の御質問の趣旨のことを問いかけられています。そもそも法令遵守というのは、憲法99条に議員の皆さんも含めて、「公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と。副市長の場合であれば、今度、憲法15条で「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」ということで、議員の皆様も含めて法令遵守は課されているというところを私は繰り返し副市長の立場になっても申し上げているところでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 あまりこのものを長くやる気はないんですけれども、今まで議場で本市職員が法令を遵守して、法令遵守義務を守っているということは間違いないと御発言されてきました。議事録に残っています。これについて、別に改める必要なければ改める必要ないでいいと思うんですが、この答弁から変わる点はないと理解してよろしいですよね。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 今の答弁は、改める必要はないという趣旨で御答弁申し上げた次第でございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 ありがとうございます。それで全然構いません。
 話を進めます。私がなぜこの問題を一般質問で取り上げるのか、その理由を少し、長くなるかもしれませんが、重要な論点ですので、誤解のないように丁寧に御説明申し上げたいと思います。
 誤解を恐れずに申し上げますと、現時点において、私はこの逮捕された人物は無罪であるものと推定しております。また、大津副市長と同様に、本市職員が法律を遵守して法令遵守義務を守っているものと推定もしております。さらに言えば、村越市長にやましいことがあるなどと決めつけているわけでもありません。また、私は一市議会議員であって、刑事でもなければ捜査関係者でもありません。任意の事情聴取に際して、どの職員が何を聞かれ、それにどう答えたのか、あるいは黙秘したのか、弁護人はどなたが務めているのか、捜査員はどのような人だったのか、取調べはどこで行われたのかなどと、捜査に直接関わるようなことを伺うつもりもありません。
 ただ、現に数多くの報道がなされており、真偽不明なものまで市内には数多くのうわさが出回り、村越市長の後援会事務所が家宅捜索を受けたであるとか、両副市長をはじめ多くの職員が任意での事情聴取を受けている。これに伴って、部長会がリスケされる。本来であれば在席しているはずの職員が離席を余儀なくされる場面もあったことから、本市の職員の間にも動揺が広がっているものと思われますし、市民の方々にも衝撃が広がっている側面は間違いなくあるかと思います。
 そして、この事案には通常の事案とは異なる特徴といいましょうか、特異な点があると言えるのだと思います。それは一私人、一民間人が法務局にうその書類を提出したという事案であるにもかかわらず、村越市長の後援会事務所が家宅捜索を受けたと報道され、これに関連して多くの職員が、任意とはいえ、事情聴取を受けているということです。もし仮にこの人物が村越市長と何ら関係がないのであれば、村越市長の後援会事務所が家宅捜索を受けることはないでしょうし、何の関係もないにもかかわらず、事務所が家宅捜索をされれば大問題でしょう。私だったら千葉県警に抗議するかもしれませんし、記者会見を開いて捜査の不当性を訴えるかもしれません。
 また、両副市長以下、多くの職員が千葉県警より事情聴取を受けており、本市の業務にも一定の影響が生じているわけですから、これも同様に、本市の職員が当該人物と会ったこともなければ話したこともない、一切関係がないにもかかわらず、これほどまでに大規模な事情聴取が行われ、現に業務に支障が生じていれば、本市としても千葉県警に抗議するのではないでしょうか。
 ただ、これまでのところ村越市長が抗議したとは伺っておりませんし、本市が抗議したなどとも伺ってはおりません。だとすると、一体、村越市長と当該人物とはどのような関係にあったのか。また、副市長以下、本市職員と当該人物とはどのような関係にあったのか。捜査の結果、本市の職員の中に逮捕される者や起訴される者がいなかったという、結果さえよければオーケーという話ではなくて、本市のコンプライアンスの実情について見直すべき点はないのかどうか。市民など外部の第三者から見た場合、誤解や疑念が生じる余地はないのか、検証する必要があると思います。また、村越市長御本人のコンプライアンスに対する理解水準や感覚、温度感といいましょうか、本市の内部統制の構成要素である統制環境に著しい影響を与えるトップの誠実性や倫理観などが問われる局面かと思います。
 加えて、村越市長の秘書や後援会関係者の管理、秘書であれば指導方法などに問題はなかったか。再発防止の観点からは、この点もぜひとも確認しておく必要があるかと思います。ということで、これはまさに本市のコンプライアンスに関わる事案であり、村越市長の行政トップとしての資質が問われる事案でありますので、一般質問で取り上げるべきことと判断いたしました。この質問通告は本市議会の会議規則に合致するものであり、村越市長に説明責任があると議長が御判断されているからこそ、私はこのように白昼堂々、質問に立つことができるということですので、この点をはっきりさせた上で質問に入りたいと思います。
 まずは、事実関係を2点ほど整理したいと思います。新聞報道によりますと、5月25日、村越市長の後援会事務所が家宅捜索を受けている。また、6月16日の御答弁では、副市長2人を含む数人に対して事情聴取が行われたとのことですが、実際に事情聴取を受けた職員の数は10数名を超える。広報室長で結構です。この理解で事実関係、間違いないでしょうか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 前回の御質問で答弁したとおりでございます。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 私の理解に間違いがあれば訂正してください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 貴会派から御質問いただいております内容について御答弁させていただいたことでございまして、私を含めて数名の方が事情聴取に応じたということでございます。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 10数名という点、訂正すべきであれば訂正しますし、訂正する必要がなければ、このまま進みます。求められなければ、このまま進みますね。
 では、次に、本市も村越市長御自身も捜査には全面的に協力するという姿勢なのでしょうか。それとも、捜査の不当性を訴えるであるとか、任意とはいえ、本市職員が事情聴取を受ける筋合いはないなどと千葉県警に抗議されたりするのでしょうか。麻生広報室長、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 抗議する、しないも含めまして、まだ捜査の経過の段階でございますので、警察より話をできない旨告げられておりますので、この場では差し控えさせていただきたいと思います。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 警察より差し控えるように言われているというお話でしたが、6月16日の読売新聞を見ますと、これも読売新聞の報道を真に受けるとするならば、村越市長は取材に対し、まずは捜査に全面的に協力しているところですとコメントされたそうです。なぜ捜査機関から話をできない旨告げられていることを読売新聞の記者にしゃべっているのでしょうか。村越市長、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 捜査に全面的に協力する気持ちから答えたものだと思います。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 分かりました。続けましょう。6月2日付朝日新聞によりますと、当該人物は村越氏の運転手や金庫番を務めていた。旧庁舎時代には市役所にも度々出入りしていた。これは旧仮本庁舎のことを指しているのかと思います。続けて読みますと、そのうち市役所の業務に口を出すようになり、時には遅い、何でやってないんだなどと職員をどなりつけることもあったという、そうした言動が容認されていたこともあり、ある元市幹部は、逆らうと何をされるか分からないので抵抗することもできなかったと振り返るとのことです。この記事を読んだ市民の多くは、これが真実であれば大問題じゃないかと感じているのではないかと思いますし、実際に多くの方が問題意識を持たれているのかと思われます。
 そこで真偽のほどを確認したいのですが、この方は旧仮本庁舎の際には市役所に出入りされていたのでしょうか。本市としても、この方が旧仮本庁舎に出入りしていた事実はお認めになる。麻生広報室長、いかがでしょうか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 この方に関しましては見かけたこともございますし、旧庁舎の中で見かけたことは事実でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 ありがとうございます。村越市長を乗せたテスラの運転をされていたと。旧仮本庁舎まで送迎されていたということについても数多くの目撃証言がございますが、麻生広報室長、これは事実としてお認めになりますか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 私が確認したわけではないんですが、また、テスラで送迎というのもちょっと私も確認はしておりませんが、こちらのほうに公務以外で迎えに来られたことというのは、車で来られたということはあると思います。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 さらに伺います。私は、この人物が執務室内に立ち入っている姿は見たことありませんし、ないんじゃないかなと思います。セキュリティーカードを特別に貸与されていたなどといった事実もなかったものと信じております。ただ、旧仮本庁舎の市長室は4階でした。4階のフロアを考えてみますと、キャビネット越しというのでしょうか、ロッカー越しというのでしょうか。4階で、仮にこの方が、市長室へ出入りされた際に本市職員と会話することは可能だったと理解しております。また、会話しているところを見たという証言も幾つか届いております。
 そこで確認しますが、本市としても、この人物が4階にて職員と接することがあった、この事実はお認めになりますか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 正確な事実関係は把握しておりませんが、そういう環境にあったということでございますので、あり得たということでございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 今、広報室長が事実関係を整理してくださって、真偽の確認をするのに大変役に立っています。村越市長に伺います。この事案が新聞等で報道され、市内では真偽不明なものまで含めて様々なうわさが飛び交っています。6月17日の代表質問に対する御答弁では、あらぬうわさを立てる方々にも責任ある行動をお願いしたいと御発言されるなど、村越市長は御自身が被害者であるとも受け取れる発言をされていました。確かに私も村越市長が被害者であるという可能性も排除しておりません。もしかしたら村越市長とこの人物との間には雇用関係など、ないのかもしれませんし、もしかしたら巷間言われているうわさに根拠のないものが混ざっているのかもしれません。
 そこで伺います。あらぬうわさを立てる方々にも責任ある行動をお願いしたいと言われましても、何が真実なのか、村越市長御自身が御説明してくださらなければ、何があらぬうわさなのか、私は分かりませんし、私も新聞を真に受けて、あらぬうわさを発信してしまうかもしれません。
 そこで、何があらぬうわさで何が真実なのか、村越市長御自身の言葉で御説明ください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 あらぬうわさとか、そういったことに関しましても、この通告の中で事件に関することということになります。あくまでも市政に関することではございませんので、この場で市長が説明することは控えさせていただきます。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 最大限尊重しながら質問を進めていきたいと思います。
 ただ、この方が全く市政に関係のない、村越市長に何の関係もない方だったと、はっきりおっしゃってくれて、何の関係もないですよということであれば、多分市民の方々も、ああ、そうなのかと。じゃ、安心して任せられるねと思いますし、一定程度の関係性があるとなると、どの程度の関係だったんだろうか。そうなると、市役所に、もしかしたら業務に影響を与えていたんじゃないかとか、そういうふうなもので見てしまいます。
 事件が、逮捕されたとか、起訴されて有罪になる、無罪になるとかと関係なく、市長というのはどういう倫理観、どういう誠実性を持った方なのか、コンプライアンスについてどのように考えているのか。それによって、この人は信頼できないとなれば議会から不信任が出てくるかもしれませんし、市民よりリコール運動を起こされるかもしれません。こういったことについて、まず市政トップの倫理観、誠実性というものは、先ほどから言うように、市川市の行政に多大なる影響を与えるわけですから、これについて御自身の口から説明する必要があるのだと思って質問を続けてまいります。
 そもそもこの人物と村越市長はどのような御関係にあるのでしょうか。6月16日の広報室長の御答弁では、後援会関係者ということでした。一方、6月2日付朝日新聞では、かぎ括弧つきで私設秘書との表記でありますし、他紙では私設秘書とされるという表現だったり、事務所関係者という表現もありますので、私も市民の方々もこれを読んだら困惑をしてしまいます。報道機関があらぬうわさを立てないように、村越市長御自身がこの人物とどういった関係であるのか、御説明ください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 私から御答弁させていただきます。
 この方は後援会関係者ということでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 後援会関係者ということでした。私のところにも見ず知らずの人から、後援会に入りたいですというお話が来ることがあります。その場合、はい、そうですねということで、見ず知らずの方が後援会になることもあり得ますので、後援会関係者というと、いや、後援会関係者かもしれないけれども、全然付き合いもないです、一面識もありませんということもあるかと思います。
 ここに広辞苑というもの。僕は不勉強ですので、あんまり引くことはないんですけれども、広辞苑で秘書というのを確認してみました。「要職にある人などに直属して、これを助け、また機密の文書や用務をつかさどる職」ということであります。後援会関係者とは大分違うようなイメージを抱いてしまいます。
 では、村越市長、村越市長の私設秘書や後援会関係者というのは一体何人ぐらいいらっしゃるんでしょうか。答弁を拒否されるのは、それも1つの在り方かもしれませんが、秘書や後援会関係者に対する村越市長の管理が甘いことがもしこうした問題を惹起しているのであれば、これはこれで正していただかなければなりません。あるいは、村越市長に何の落ち度もないにもかかわらず、本市職員が忖度をして、通常とは異なる特別扱いをしていれば、これはこれで本市のほうで改めていただかなければなりません。あるいは、そのいずれでもないのかもしれませんが、いずれにしましても、本件事案以外でも同様の問題が次々起きたら困るわけです。例えば私設秘書って、100人いますと。今、1人だけこういう問題になりましたけれども、残りの人たちも全く同じ行動していますよといったら、また本市職員は事情聴取を受けてしまうんでしょうか。そういうことではないと思います。どこに問題があるか、過去を振り返って検証する必要があると思います。本件と同様の問題が起きないか、再発防止のために原因究明する必要があるかと思います。なので私は質問をしているわけで、村越市長御本人の秘書の管理や後援会関係者との関係というものは、このあたり非常に重要になってくると思います。
 そこで村越市長、秘書や後援会関係者というのは一体何人ぐらいいらっしゃるんでしょうか、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 数も含めまして市政に関係ないことでございますので、この場で御答弁することは控えたいと思います。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 先ほども言いました。市長というのが、秘書の管理をしないで、その人がもし業務に口を出していて、こういうことが常態化している、これは問題ですよね。そうなると、議会は不信任案を出すかもしれない、市民はリコール運動を起こすかもしれない。市民というのは、税金、お金と、言うなれば、命までをも市長に預けている。この人に信頼していいのか、この人に託していいのか。そういうことはまさに市政に関わることであって、関係ないから答えなくていいと市長本人が言うならいいですよ。広報室長が言うことじゃないですよ。村越市長、広報室長困っちゃうので、部下のために御答弁ください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 繰り返しの答弁になって恐縮でございますが、市政に関係ないことでございますので、この場で答弁は控えさせていただきたいと思います。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 平行線ではありますが、これは関係あるんですよね、結局。じゃ、仮に私が暴力団関係者、反社会的勢力だとして、私が村越市長と極めて親密な関係にあった場合、これは市政に関係しますよね。どういう人物とどういうふうに付き合っているかというのは、この市長に対して市政を任せてよいのか、任せちゃいけないのか。繰り返しですけれども、それによって我々は、この市長は市政を託すことができないと思えば不信任案を出すかもしれない、市民の方々はリコール運動を起こすかもしれないわけですから、市政に関係ないと広報室長が答弁することじゃないんですよ。市長が言うなら百歩譲って分かります。
 もう1回だけ、市長御自身でお答えする気はありますか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 繰り返しになりますけれども、私が答弁させていただいたとおりのことでございまして、市政に関係のないことでございますので、この場での答弁は控えさせていただきたい、そういうことでございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 先ほどの後援会関係者と秘書というのは大分違います。後援会関係者、見ず知らずの人が後援会に入ってきて、後援会関係者を名乗って勝手に何かをすることはあるかもしれません。それは知らぬ存ぜぬ、私には関係ないことですと言えるのかもしれませんが、秘書となると違うと思います。これは多くの方が、国会議員がよく秘書が勝手にやったことでは済まされないというような発言をされる、こういうのは共通認識になっているかと思います。
 そこで村越市長に伺います。この人物との間に雇用関係ありますか。なければ、ないとおっしゃっていただいたほうがよいかと思いますが、いかがでしょうか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 この件に関しましては市政と関係ないことでございますので、答弁は控えさせていただきたいと思います。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 私設秘書であれば市政に大きな影響を及ぼし得る可能性があるわけですから、聞いています。見解が違うのかもしれませんが、ただ何でもかんでも、そういう姿勢で答弁拒否するとなると住民は何も分からないわけですよ。市政に対する評価ができなくなるわけです。住民自治の前提として知る権利というものがあって、市長というものはどういう方なのか、どういう倫理観、どういうコンプライアンスの理解に基づいて市政運営を行っているのか。法律をぎりぎりまで犯さなかったら、法律のぎりぎり限界までいけという方もいれば、法律を犯すかどうかは関係ないんだと。誰が見ても疑念が生じないように、法律、規則、そんなものよりも、より厳しく自らを、公務員たるもの律していかなければいけないという市長もいるでしょう。それによって投票行動も変わって、あなたがそこに座り続けられるかどうかは変わってくるわけです。1回当選したからといって、4年間黙って任期が保障されるわけではありません。市民はリコール運動を起こすこともできますし、議会は不信任案を可決することだってできるわけですから、その答弁拒否の態度は住民自治に対する挑戦であって、民主主義に対する挑戦であると抗議しながら、もう少し質問を続けます。
 この人物は村越市長の名刺を持ち歩いていたそうです。新聞にも掲載されていました。村越市長は、当然、この方の名刺に事務所名が記載されることを許可していたのだと思いますが、この事実関係、間違いないでしょうか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 その名刺については私もいただいたことがありますので、間違いはないと思います。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 ありがとうございます。事実関係だけでも答えていただけると少し前に進むのかなと。あらぬうわさを立てたくないので、御協力していただけると非常に助かります。
 この人物が村越市長の事務所の鍵を開け閉めされる姿を近隣住民の方は目撃されていますし、何人かの議員も、この方は事務所の鍵を持っていたんじゃないかというお話をされていますが、これは事実無根でしょうか。村越市長、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 現状把握しておりませんので、この件についても市政と関係ないことでございますので、この場では答弁できませんので、御了承ください。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 そうですね、答えられる質問……。村越市長に伺います。6月17日の代表質問に対する御答弁で、あらぬうわさが立たないように、我々は活動を厳に律していかないといけないと御答弁されました。まさしくそのとおりだと私も思います。こういう市長だったら、すばらしいなと思います。だとするならば、村越市長はこの人物に対しても、あらぬうわさが立たないように、我々は活動を厳に律していかないといけないと指導されていたのでしょうか。4階で本市職員と会話をするときには慎重に、間違っても業務に関わる話をしてはいけない、天の声が発せられているかのような印象を絶対に与えてはならないと指導して、この人物の行動を適切に管理していたのでしょうか、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 その現状についても把握しておりませんので、あくまで市政と関係ないことでございますので、答弁は控えさせていただきます。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 広報室長が把握してないのは当たり前なんです。村越市長が指導していたかどうか、広報室は把握していませんって、そんなもの消防局長だって教育長だって把握してないですよ。村越市長、広報室長が困っています。部下が困っているところで体を張って前面に立つ、それができない人がなぜ災害時、先頭に立って市民を守ることができるんですか。目の前の部下が困っているんです。立ち上がって体を張って、あなたの言葉で答えてください。お願いします。
○大場 諭副議長 村越市長。
○村越祐民市長 先ほど来、広報室長が答弁申し上げているとおりです。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 みっともないですね。一度立たないと決めたら立たないというのを貫き通せばいいじゃないですか。こんなに優柔不断だから、テスラだって、導入するのにしないとか、階段も、最初言ってなかったのに急につけるとか、開庁時期が遅れるだ、元に戻すだ、シャワーも勝手につけて、また使用方法も変える、それによって市政が混乱しているんです。これから立ち続けるんですか、答弁に。座り続けるんですか。覚悟を決めて臨んでください。
 でも、1回立ったので、都合の悪いことは聞かないなんて、そんな人じゃないと思いますよ。なので、村越長に伺います。村越市長のインターネットのドメインは「hirotami.jp」であるかと思います。村越市長、この方に、アットマークより前がこの方の名字が入った「hirotami.jp」のメールアドレスを付与していたかと思うのですが、これは事実無根ですか。麻生広報室長が困っているので、部下のために体を張って手を挙げて御答弁ください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 そのドメインのことも含めましてなんですが、議員のいろいろと御質問されているのは、事情聴取じゃないですけれども、そういうふうに聞こえてしまいます。基本的には、この通告があった時点で私から警察のほうにも確認させていただきまして、どこまで答弁できるのかと、そういうこともお伺いしている中で、貴会派からいただいた質問に答えたこと以外は一切お話をしないでいただきたい、そういうことを告げられているわけでございますので、警察の捜査上の関係もございますので、お答えできないということで御理解いただきたいと思います。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 それは理解しています。そのことは広報室長も何度もおっしゃっているんですから、市長がおっしゃればいいんじゃないですかと言っているだけであって、そのことを否定していませんし、私は警察に、これを聞いていいですか、これを聞いちゃいけないですかと確認してないので、その都度、事実で答えられるところは答えていただければいいですし、答えられないということに対して、何で答えられないんだというふうに市長以外には言っておりませんので、広報室長が答えられないんだったら、お答えできませんで結構ですので、私はそこを論点にしているわけではありませんので、何が捜査に影響が及ぶか、私は分かってないで質問していますので、影響があるんだったら影響あるで、答えを控えていただいて結構です。
 本当だったら1個1個聞きながらやりたいんですが、あなたの質問は市政に関係ないでしょうと言われると。私は関係あると思っている。なぜ私が関係あると思っているかというと、この人物が何の関係もなければ市政に影響を――村越市長と何ら関係もない、見ず知らずの後援会関係者だとすれば、確かに市政に関係ない話というのは私は理解します。ただ、もしこの方が秘書であって、要職にある人などを直属して助け、また機密の文書や用務につかさどる職をしているのであれば秘書であるわけで、雇用関係があったりとか、お金を払って日当を払っているとか、何かあれば、これは私設秘書と世間的にはみなされてもしようがないわけで、だとすると職員も、窓口に知らない人が来ましたと。いや、俺は村越市長の後援会関係者だ、市長室へ通せと言ったって、いやいや、ちょっと待ってくださいよと。後援会関係者だからって、市長室へいきなりは通せませんよというのと、私設秘書の者ですと名刺を出して、市長に取り入って用件がありますと来た場合の対応って、違いますよねと。これは本市の来訪者対応なり、大げさに言えば危機管理という言い方もできるかもしれない。また、そのルールが定められて、それに適切に対応しているのかいないのかはコンプライアンスに関わる事案であるから聞いています。
 ちょっとシナリオが狂っちゃいましたので、6月16日の読売新聞ですね。私が様々な書面、情報、世の中に出回っているものを見ていきますと、この方の連絡先として、村越市長の後援会事務所の電話番号が使われています。末尾4桁5178となっています。村越市長は、この方にあなたの連絡先として、うちの事務所の電話番号を使っていいよと認めていたかと思うのですが、事実無根でしょうか、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 後援会事務所の関係者の方なので使っていたのではないかと思いますが、このことに関しましても含めまして、市政とは関係ないことだと考えております。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 ここに、2019年11月19日19時に配信された千葉日報社のウェブニュースの写しがあります。これは高級公用車テスラのリース契約が解除されたことを報じていますが、部分的に読み上げますと、市長は法人を設立して同法人がテスラ車を購入、市長の政務活動などで使用するとのことであり、市長は取材にテスラ車を管理する法人を設立したことを明らかにした。市が当初契約していた8年分のリース料金よりも高い値段で同法人が買い取り、今後は市長自身の政務活動などでテスラ車を利用する方針としたということであります。これを読んだ当時、貧乏な私が同じことをすれば、お金の出どころを疑われてしまうなと。さすがは資金力を誇る村越市長だなと感心したことを思い出します。
 また、本年6月2日付朝日新聞を読みますと、この人物は、2019年10月23日に設立された自動車レンタル業などを営むワルデンクリフ社の代表取締役ということですが、私の記憶が確かならば、村越市長が政務活動で利用しているテスラはわナンバーであることが有名でした。自動車レンタル業の所有車であるから、わナンバーなのかなと思っています。
 そこで、あらぬうわさなのかどうか分からないので村越市長に真実を教えていただきたいのですが、これら情報から、テスラを管理するために村越市長が設立した法人が株式会社ワルデンクリフであり、村越市長は、この人物を同社の代表取締役に据えられたものと考えるのですが、この認識に誤りがあれば正してください、村越市長。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 新聞の記事については私は把握しておりませんのでお答えしようがないんですけれども、そのことも含めまして市政と関係ないことでございますので、御答弁は控えさせていただきたいと思います。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 一般的に考えれば、自分が設立した法人の代表取締役に信頼してない人を据えることはないと思います。信頼しているのであれば親しい間柄なんだなと分かると思いますし、これは事実とは違うのであれば訂正していただければよかったんですが、どういう人とどのくらい親しい付き合いをしているのか。私が仮に反社会的勢力だったとして、村越市長と親密にゴルフに行ったり、よくパーティーで一緒だったりすると、市民の方は、あんな越川みたいな男と付き合うなんてけしからんと思うと思います。なので、市政に関すること、そうであれば不信任が出てくるかもしれない、市民はリコールを起こすかもしれない、リコール運動を展開するかもしれない。市政に重要に関わることだと思って質問を続けていきます。
 村越市長は、この人物に政治資金などお金の管理を任せていたかと思うのですが、これも事実無根でしょうか、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 あくまでも市政に関することではないので、この場での説明は控えさせていただきます。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 お金のかからない政治を村越市長は標榜されていたと認識しております。市長選の際には、確かに超高級外国製車両のテスラではなく、軽自動車を使用されていたというのは私が証言します。やはりお金のかからない政治を実現するという思いなのでしょうか。村越市長は、エクスポネンシャル市川と称される1回2万円会費のセミナーを、私が知る限り、少なくとも令和2年2月までに14回開催されているようですが、当該人物にこのセミナーの実行委員会の事務局を任せていたかというふうに私は認識しております。そういったことの紙が世に出回っていると思うんですが、これは事実無根でしょうか、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 あくまでも市政に関することではないので、この場での説明は控えさせていただきます。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 このエクスポネンシャル市川と称される1回2万円会費のセミナーですが、私に届いた情報によりますと、この人物がパーティー券を販売するために市内の事業者等を訪問されていたとのことであります。
 村越市長に確認しますが、当該人物がパーティー券販売のために市内の事業者を訪問していたのは事実無根でしょうか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 そのようなことは把握しておりませんので、あくまでも市政に関することではございませんので、この場での説明は控えさせていただきます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 ここに、令和2年2月吉日付のエクスポネンシャル市川と称される1回2万円会費のセミナーの案内文がございます。差出人は村越セミナー実行委員会事務局との肩書きが付された当該人物であって、お問合せ先として先ほどの電話番号、下4桁5178と、アットマークより前がこの方の名字から成る「hirotami.jp」のメールアドレスが記載されておりますが、村越市長は当然この文書を御存じですよね。それとも、この文書は偽造されたものでしょうか、事実無根でしょうか、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えします。
 あくまでも市政に関することではないので、この場での説明を控えさせていただきます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 これは本当にお金を預かるような重要な仕事ですので、一後援会関係者というよりは、要職にある人などに直属して、これを助け、また機密の文書や用務をつかさどる人だと一般世間は認識するのだと思います。
 6月16日付の読売新聞によりますと、読み上げます。この人物は2019年3月15日、別の人物を代表とする会社を設立する際、この人物が開設した銀行口座に500万円の資本金の入金があったように偽造した銀行の取引履歴などを東京都港区の法務局に提出し、うその登記をさせたとされるとのことであります。読売新聞は村越市長を取材されたそうで、取材に対し村越市長は、当人の私的な法人に関することなので詳細を把握できていません。まずは、捜査に全面的に協力しているところですとお答えになられたそうです。
 また、村越市長は6月17日の代表質問に対する御答弁で、あらぬうわさが立たないように、我々は活動を厳に律していかないといけない、内部のチェックをしっかり機能させて、市民の信頼に足り得る行政運営を行うと御発言されました。麻生広報室長、市政に関係ないと言うけれども、市民の信頼に足り得る行政運営を行うと言っているから、行えているんですかと聞いているのは市政に関する質問ですよね。
 続けます。本市についても、村越市長の個人事務所についても、内部のチェックをしっかり機能させて、その結果を市民の方々にも御報告することで市民の信頼に足り得る説明責任を果たすものと、一般的には受け止めるんじゃないでしょうか。市議会議員としての師匠と言ったら大げさですが、私はお二人の方の政治姿勢を見習って仕事しております。御承知のとおり、佐藤義一先生と湯浅止子先生です。そのお二人が共通して私に言ったことは、相手の立場になって考えてみなさいということを繰り返し言われたと思います。
 ですので、私は村越市長の立場に立って考えてみました。ちょっとはっきりしていませんが、雇用関係があろうがなかろうが、事務所の鍵、預けたか預けてないかはっきりしないんですが、テスラの鍵も預かっているのか分からないですけれども、名刺は持たせていた。初当選以来、複数年にわたって仮本庁舎まで送迎を頼まれていて市長室にも出入りしている。エクスポネンシャル市川と称される1回2万円会費のセミナーの案内文に、差出人として村越セミナー実行委員会事務局との肩書きが付された当該人物の名前が記載されている。お問合せ先は村越事務所の電話番号である下4桁5178と、アットマークより前がこの方の名字から成る「hirotami.jp」のメールアドレスが記載されている。そして、その案内文を持って市内事業者にパーティー券を売り歩いていた。これは事実かどうか分かりません。違うなら否定してくださいね。手を挙げていただいて結構ですから。それも一般的な車ではなく、村越市長の代名詞であるテスラに乗っていたということですから、村越市長が幾らそんなつもりはなかった、この方が勝手にやったと抗弁したところで、民法的な概念に照らせば、十分に秘書としての表見代理が成立するのではないでしょうか。
 そして、この事案は村越市長の市長就任以降起こっている事案です。私であれば、当人の私的な法人に関することなので詳細を把握できていませんなどと、詳細も把握しないまま無責任な言い逃れをするのではなく、私の事務所の名刺やメールアドレス、電話番号などが意図しない形で使用されていないか、この人物との付き合い方や事務所に出入りする人物の管理について自ら反省すべき点はないか。それこそ、あらぬうわさが立たないように、我々は活動を厳に律していたのかどうか検証した上で、改めて機会を設けて市民の方々にも議会にも御説明申し上げます。本市として、また村越事務所として、内部のチェックをしっかり機能させて、市民の信頼に足り得る行政運営を行うと申し上げるんじゃないかなと想像いたしました。
 そこで村越市長に伺いますが、当人の私的な法人に関することなので詳細を把握できていませんというコメントは適切なのでしょうか、市民の理解が得られるのでしょうか、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 御質問の件は捜査に関することでございますので、お答えすることは警察から控えるように求められております。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 広報室長、ここだけはちょっと反論させてください。最後のところですね。私は村越市長にコメントだけ聞いています。
 村越市長に伺いますが、当人の私的な法人に関することなので詳細を把握できていませんというコメントは、市川市行政トップとして適切なのでしょうか。適切だと思えば適切だと言えばいいし、訂正するなら訂正すればいいと思います。村越市長、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 繰り返しになりますが、あくまで市政に関することではないので、この場で市長が説明することは控えさせていただきます。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 一般的に考えて、1回2万円もするセミナーの事務局を任せるとなると相当信頼している方だと思います。あいつだったら何かやりかねないと思ったみたいな人物にそのような仕事を任せることはないんじゃないかなと思います。捜査に全面的に協力されるということなんですが、この方には無罪推定の原則が働くものと私は思います。村越市長もこの方の無罪を信じているということ、あるいは無実なのかもしれませんが、この方の潔白性を信頼しているということで理解してよろしいでしょうか。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 繰り返しになりますけれども、市政に関係ないことでございますので、この場での説明は控えさせていただきます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 明日また、この市役所に私設秘書を名乗る人物がやってくるかもしれません。愉快犯みたいな人が来ないとも限らないでしょう。そのときに間違った対応をしてはいけないわけです。捜査の行方を見守りますと言いながらも、捜査は1年も2年もかかるかもしれません。あるいは、捜査が終わったことすら知らされないかもしれません。その一方で、市役所の業務については日々続いていきます。私設秘書を名乗る方が来た、後援会関係者を名乗る方が来た。私も、もしかしたら村越市長の高校時代の関係者ですと言って秘書課に行くかもしれません。そのときに市役所として間違った対応をしてはいけない。
 どういうことかというと、やあやあと腫れ物に触るように拒否するのもよくないでしょう。うちじゃないですよ、よそへ行ってください、たらい回しにするのもよくないと思います。その一方で忖度するのもよくないです。親しい方なんですねと特別な対応もすることは間違っていると思います。毅然として、明日から、今日から、今から、動揺することなく、全ての職員が同じ対応ができなければならない。そういう体制を敷く必要が村越市長にはあると思います。この点の御見解だけお答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 あくまでも市政に関することではないので、この場での市長の説明は控えさせていただきます。
 以上です。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 じゃ、消防局長に伺いましょう。消防局長は、この人物と面識がないんじゃないかなと私は思っています。この人物と面識はございますか、お答えください。
○大場 諭副議長 本住消防局長。
○本住 敏消防局長 お答えします。
 面識はございません。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 笠原副市長に伺います。笠原副市長は、この人物と面識はございますか。
○大場 諭副議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 面識はございます。挨拶程度をしたことはございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 この人物をあなたはどういう方であると認識されましたか。
○大場 諭副議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 先ほど来、広報室長が答弁しているとおり、後援会の関係の方であるというふうに認識しております。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 全然、そういう答弁で結構です。
 では、なぜ後援会関係者だと認識されたのでしょうか、その経緯をお聞かせください。
○大場 諭副議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 市長就任の際にお会いしましてお話を交わしまして、その際、お名刺をいただきました。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 市長同席の場だったのかどうか分かりませんが、普通に考えると、僕が、例えば佐直議員の秘書ですという方が来て名刺もらってお話ししたら、まず佐直議員に、この人、秘書なのと確認するなり、秘書の人と会ったよと報告するんじゃないかなと思います。その方と会ったことについては、村越市長に対して、後援会関係者のこの方、こういう方いらっしゃいますよねと、お会いしましたと御報告はされたのでしょうか。
○大場 諭副議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 最初にお会いしたときは、市長と同席で3人ということではありません。御挨拶いただいて、その後、記憶ははっきりしていませんけれども、市長に報告はしていると思います。記憶はちょっとはっきりしてないです。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 普通、そういう行動を取ると思います。
 当時、4階にいらっしゃる方に話を聞きたかったんですけれども、4階にいらっしゃらない方も念のため聞いてみます。情報政策部長に伺います。あなたはこの人物と面識はありますか。
○大場 諭副議長 稲葉情報政策部長。
○稲葉清孝情報政策部長 お答えいたします。
 面識はございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 ある場合、この人物をどこのどなたであると認識されましたか。
○大場 諭副議長 稲葉情報政策部長。
○稲葉清孝情報政策部長 お会いしたのが、私の記憶ですと、情報政策部ができて間もなかったというふうに記憶してございます。そのときに当時情報プラザにいらして、私を訪ねられたわけではないんですが、紹介していただくときに市川市長村越祐民事務所という名刺をいただいていますので、事務所の方というふうに認識しております。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 そうなると、普通は副市長なり秘書課などに、こういう方が訪ねてこられましたと報告をされると思うのですが、いかがでしょうか。
○大場 諭副議長 稲葉情報政策部長。
○稲葉清孝情報政策部長 この部分も明確な記憶ではないんですが、その当時、情報政策部ができたということで、いろんな方が私のところに御挨拶、あるいは意見交換ということで見えられました。その中のお一人にこの方はいらっしゃったという認識をしておりますので、その後に直ちに報告をしたという記憶はございません。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 それはあんまりよくないんじゃないですかね。いろんな人が来て全部報告する必要はないですよ。ただ、市長の関係者ですと言うのであれば、市長に聞かないと、本当にそう思って接していいのか、いけないのか。部長はちゃんとされているから大丈夫だと思います。ただ、若い職員もいます。勝手に何か公文書公開請求に基づかないと出してはいけない書類を、市長の秘書ということを信じ込んでうっかり渡してしまう。相談する上司が離席していて相談できなかったから、うっかり渡してしまう。そういう間違った対応のリスクがありますよね。なので、一般的には先ほど言われたと思うんですが、こういう方が来られたら、部長のリスク感覚として、これは秘書課に報告しないといけない事案だとか、市長に確認をしないととか、副市長に報告しようと。この件の記憶はいいですよ。ただ、仮に明日、市長と親しい人物だという人が来たときには、本当にこの人知っていますかって確認しますよね。
○大場 諭副議長 稲葉情報政策部長。
○稲葉清孝情報政策部長 改めてお答えいたしますけれども、その方がどういう方なのかということをしっかりと私自身が確認といいますか、受け止めさせていただいた中で、上司である副市長、あるいは市長のほうに報告をさせていただくことになるかと思います。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 時間がなくなってしまいました。常識的な発想――私は常識的な発想、できるのかどうか分かりませんが、私の考え得る限り、地方自治体というものは市民の信頼に足り得る行政運営を行わなければならないわけですから、このような新聞報道がなされれば、あらぬうわさが立たないように、活動を厳に律していかないといけない。内部のチェックをしっかり機能させて、市民の信頼に足る行政運営を行わなければならない。
 そういうことで、1人の人がたまたまこの人物と接触したのかというと、そうではなさそうです。多くの部署にこの方は足を運んでいた可能性があることが分かりました。これについて、村越市長がそれを容認していたのか。それとも、ちょっと待ってと。それは誤解が生じる、俺の立場を考えてくれと指導したっていいわけです。村越市長、この方について、この現状、報告を受けているわけですから、あなたの耳には入っていると思います。この方の行動を指導、管理していたのでしょうか、お答えください。
○大場 諭副議長 麻生広報室長。
○麻生文喜広報室長 お答えいたします。
 御質問の件は捜査に関することでございますので、お答えすることは警察から控えるよう求められております。
 また、元来言っていますように、あくまでも市政に関することではないので、この場での説明は控えさせていただきます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 越川議員。
○越川雅史議員 組織として、私が大津副市長であれば、捜査にかかわらず、組織としての検証を先に行う。それは別に公表できるかどうか分かりませんが、一体、本市全体で何人の職員がこの人物と接点があったのか。当該人物は市役所の用務に口を出していたのかどうか。業務に関わる書類の授受があったのかどうか。その際、公文書公開条例の取扱い、運用等に間違いはなかったのか。時には遅い、何でやってないんだなどと職員をどなりつけることが本当にあったのかどうか。当該人物と携帯電話番号を交換した人物はいたのかどうか。食事やゴルフなど、個人的な交友関係にあった職員はいたのかどうか。その際に接待を受けた職員はいたのかどうか。村越市長は、そうした言動を承知していたのかどうか。そうした言動を容認していたのかどうか。こうした調査結果をまとめ、本市職員の服務規程や倫理規則、その他コンプライアンスの観点から問題ないと言い切れるのかどうか。直接的な問題と言えないまでも、ガバナンスなり、内部統制の機能なり、組織としてのコンプライアンス、リスクマネジメントの観点から改めるべき点はないのか、こうした検証を普通は行うのだと思います。秘書や後援会関係者は村越市長に一体何人いるのか、よく分かりませんが、恐らく数人、仮に数人とした場合、自分の事務所の数人ですら適切に管理、マネジメントできない方が50万人の安心、安全を守ると言って、誰が信じるというのでしょうか。
 実際に、目下喫緊の課題である新型コロナウイルスワクチン接種についてもコールセンターがパンクし、ネット予約の混乱が著しかった本市は惨たんたる状況です。例によって、村越市長は都合のよいことしか情報発信しておりませんが、本市には65歳以上の接種対象の方が約10万5,000人いらっしゃいますが、6月9日までに2回目の接種を終えた方は、たった783人で0.75%です。松戸市は同日で比較して1万人を超えていて8.14%、浦安市でも4,000人を超えていて13.09%です。正直な船橋市の松戸市長が、他市に比べ遅れを取っていると実情を打ち明けましたが、残念ながら、本市のほうがさらに遅れているのは皆さん御承知のとおりです。
 時間がなくなりましたので、一般質問を終わります。


○大場 諭副議長 理事者、議員が入れ替わりますので、少々休憩いたします。
 引き続き出席される方は、そのままお待ち願います。
午後2時休憩

一般質問 大久保たかし議員

午後2時1分開議
○大場 諭副議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1一般質問を継続いたします。
 大久保たかし議員。
○大久保たかし議員 創生市川の大久保たかしです。一般質問を行います。
 まずは、都市計画道路3・4・18号八方橋交差点の安全確保における市の認識について。
 都市計画道路3・4・18号の八方橋交差点は歩車分離信号に変更されたが、歩行者用信号の青時間が短くて渡り切れないという声があります。歩行者用信号の青時間の延長はできないのかお伺いをいたします。
○大場 諭副議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えします。
 この交差点は歩車分離式信号機が設置されており、歩行者横断時の車両による巻き込み事故に対する安全が確保されております。しかしながら、歩行者からは、歩行者用信号の青時間を延長できないかとの御意見が寄せられておりましたので、交通管理者である市川警察署に相談したところ、既に本年5月31日から、これまで17秒であった歩行者用信号の青時間を平日の朝7時45分から8時30分の通勤・通学時間帯に限り7秒間延長し、24秒として運用しており、改善が図られております。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 5月の末から17秒だった青信号が朝の時間帯だけ24秒に延びたということで理解いたしました。この件については我が会派の石原たかゆき議員が取り組んでおられますので、それをお伝えすることと、車のドライバーからは青時間が短いという御指摘もあるようですけれども、交通弱者である歩行者の中でも特に通学路でありますので、小学生が守られるように対応をお願いしたいと思います。
 次に、歩行者と自転車のすみ分けについてですが、この交差点は歩車分離信号に変更されたことにより、歩行者用信号は全方向同時に青になります。歩行者、自転車の動線が錯綜しております。歩行者と自転車のすみ分けについて、市の認識をお伺いいたします。
○大場 諭副議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えします。
 この交差点の朝の通勤・通学時間帯の現状を調査したところ、児童を含む歩行者と自転車に乗ったまま横断歩道を渡る方が錯綜している状況が見受けられました。国の示す交通の方法に関する教則では、横断中の歩行者がいるときは自転車に乗ったまま横断歩道を通行してはならないとされておりますことから、自転車を降りて渡りましょう等の自転車利用者に注意喚起を促す看板を設置するなど、安全対策を図ってまいります。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 つまり横断歩道を自転車を乗ったまま通行できないということで、横断歩道の脇に自転車横断帯を設置はできないという理解でよろしいですか。
○大場 諭副議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えいたします。
 自転車横断帯について、所管である市川警察署に相談しましたが、交差点内で車と自転車が錯綜して危険であるため、現在は設置していないということでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、看板の設置について、単純に自転車は降りて渡りましょうというような文句だけではなく、しっかりとどういう理由で自転車を降りて渡るのかということを工夫していただきたいということと、あと朝の時間帯だけでも都度都度、市川警察署と一緒に啓発活動していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○大場 諭副議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えします。
 注意喚起を促す看板につきましては、自転車、歩行者に分かりやすくなるよう文言等を工夫してまいります。
 また、警察との啓発活動につきましては、本年3月にも真間銀座通りで自転車利用マナーキャンペーンを実施した実績もございますので、今後、本交差点においても、市川警察署と啓発活動の実施に向け協議してまいります。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、安全確保に努めていただきたいと思います。
 次に移ります。次のハラスメントについてですが、まずは過去3年間の市川市職員からのハラスメントの相談内容及びその対応についてお伺いをしますが、ちょっと私、内容を読みますので、おおむねその内容でよければ、端的に御答弁をお願いします。
 まず相談件数については、平成30年度は23件、令和元年度は15件、令和2年度は16件。対処方法については、相談者の秘密厳守、同僚からの聞き取り、現場確認、当事者の注意喚起、ハラスメントと認定された場合には市川市職員の懲戒処分の指針に基づき人事管理上の措置を行う。おおむねそのような対応でよろしいでしょうか。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 そのとおりでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、令和3年3月に財政部に対して実施したハラスメントに関する聞き取りの調査の結果及び処分の有無についてお答えをお願いします。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 ハラスメントに関する相談は、相談者が安心して窓口に相談できることが重要であり、そのためには相談者が決して不利益を受けないことや、相談についての秘密がしっかり保持されることなど、相談体制に対する職員の信頼が何より不可欠であります。御質問のこの聞き取り調査に関する事項は個別の事案となるため、これにお答えすることは制度に対する職員からの信頼が損なわれるおそれがございます。また、個別の事案に関する調査結果は職員の個人情報に当たるとともに人事管理上の情報でもあることから一般に開示できない情報でもございます。これらのことから、大変に恐縮ではございますが、お答えは控えさせていただきます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、調査結果について報告を受けているのか、大津副市長にお伺いをいたします。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 概要については報告を受けております。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、続けて総務部長にお伺いします。市川市ハラスメントの防止に関する要綱の第14条、苦情処理委員会が開催されたのかお伺いします。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 先ほどお答えいたしましたとおり、個別の事案ということになりますと、制度に対する信頼、個人情報、それから人事管理上の問題という点もございますので、お答えは控えさせていただきます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、個別の事案ではなく、令和3年3月から現在まで苦情処理委員会が開催されたことがあるのかお伺いいたします。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 期間が非常に短い限定された期間での御質問でございます。こういった短い期間の中で事案の有無ということについて御質問いただきますと、これに答えることが、その事案があるかどうかということをお答えすること自体で事案を特定してしまうというようなおそれもございますので、お答えは申し訳ございませんが、控えさせていただきます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 答えられないということで分かりました。
 では、続けて伺います。同期間の間、同じく市川市ハラスメントの防止に関する要綱の第18条、総務部長が人事管理上の措置を取るべき必要があると認めた場合、市長に報告するとあります。18条が適用されたということはあるんでしょうか。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 ただいまお答えいたしましたとおり、一定の限られた期間内での御質問ということであれば事案の特定につながりますので、お答えは控えさせていただきます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 はい、分かりました。
 では、このハラスメントと関連して、財政部の過去3年間の時間外勤務の状況についてお伺いいたします。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 財政部の過去3年間における時間外勤務において、まず、月の45時間を超える時間外勤務を行った職員ということでお答えさせていただきますと、延べ人数となりますが、平成30年度が133人、令和元年度が232人、令和2年度が356人でございました。また、最も多く時間外勤務を行った職員の年間の時間数は、平成30年度が950時間、令和元年度が1,018時間、令和2年度が1,154時間であります。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 最も時間外で勤務をしている方が年間で1,154時間の勤務と。令和2年度です。何でこれほどの時間外勤務が増えているのかお伺いします。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 令和2年度と元年度の比較ということになりますけれども、財政部内の各課について、少し長くなりますけれども、お答えさせていただきます。財政部、全部で7課ございますが、令和元年度と2年度の比較で大きく時間外が増えております課が6課ございます。1課1課説明させていただきますと、まず財政課につきましては、やはり新型コロナウイルス感染症への対応のために、平常時であれば1年度で4回程度である補正予算が専決処分を含めて11回必要となって、それに伴って業務量が増加したということ。管財課につきましては、新庁舎の移転に伴いまして事務量が増加したということ。それから、契約課につきましては、同じく新庁舎の移転に伴う契約関係が非常に増えたということと、あとコロナ関連での備品の購入が増えたということです。それから、納税・債権管理課につきましては、コロナ禍で法人市民税の還付の業務が大幅に増加したということ。それから、市民税課につきましては、減収対策緊急支援給付金の事業、こちらのほうが業務量の増ということであります。あと固定資産税課につきましても、同様に減収対策緊急支援用務の増ということで、それぞれ7課中6課が業務の増で時間外が増えたということが要因となってございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 分かりました。
 では、その中で過労死ラインに抵触する職員は何名いるんでしょうか、お伺いします。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 一般的に過労死ラインと申しますと、月100時間超え、それから2か月から6か月の平均で80時間を超えているような職員、こちらが過労死ラインと言われております。財政部の職員において、まず月100時間または2か月から6か月の平均で月80時間を超える時間外勤務を行った職員の数を実人数でお答えいたしますと、平成30年度が5人、令和元年度が13人、令和2年度が20人となっております。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 一応確認なんですけれども、時間外が増えたから、この過労死ラインに抵触する職員が増えている。平成30年度から4倍になっているわけですけれども、そういう理解でよろしいですか。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 先ほど申し上げた要因によりまして時間外が増えているということでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 分かりました。
 では、今日はハラスメントの質問ですけれども、この時間外については、今言われた理由ですと、ハラスメントに直接関係するとは言えないような内容でした。私自身、この半年間、財政部のパワーハラスメントも調査をしてきて、確信を持って今日は質問しております。今日、財政部長が出席されていないということは非常に残念です。日付、時間、場所、発言、行為等について、本人にぶつけて確認をするつもりでございました。昨年度から一度、総務部長と財政部長と話をさせていただいて、6月の定例会で質問するということをお伝えをしていたにもかかわらず、最上位の会議体を欠席されることは誠に遺憾です。とはいえ、体調不良ということですから、一日も早い御回復をお祈りした上で、9月定例会でもしそこにいらっしゃれば質問をさせていただきたいというふうに思っております。
 では、令和2年度で見ますけれども、月に45時間超えの時間外勤務が356人、最長の時間外の方は1,154時間の勤務、過労死ラインは20人。さらに、財政部の次長が1週間の休職、契約課長が診断書を取って休職、歴代3人の管財課長が診断書を取って休職、うち1名が退職、管財課の車両担当の職員が退職、現在も財政部において契約課長と管財課長が休職中。3月の総務部による財政部の聞き取り結果、これらを踏まえた上でですけれども、市川市ハラスメントの防止に関する要綱第2条、定義の6、ハラスメントに起因する問題。ハラスメントのため、職員の意欲低下等による職場環境の悪化、職場全体の生産性の低下、職員の健康状態の悪化、休職、退職等につながり得ること及びこれらに伴う行政運営上の損失等をいうという記載があります。
 では、パワーハラスメントが財政部においてあったのかどうか、大津副市長の御見解をお伺いします。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 まず、ハラスメントは個人の人格や尊厳を傷つける社会的に許されない行為であるということから、個人としても組織としても決してよいことではなくて、むしろマイナス面になるということで、服務規程でも、パワーハラスメントをはじめ様々なハラスメントをしてはならないということで定めているところでございます。ただ、個別の事案については、先ほど総務部長が申し上げたとおり、お答えできないということで、この場では回答させていただきます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 なぜ私がここで質問しているのかということをお考えいただきたいと思います。3月に総務部で聞き取りをしたかどうかすら言えないというふうにおっしゃいましたけれども、実際にはしたという確信を私は持っております。その上で、しっかりとした対応がなされない、適切な対応がなされないから、私がここで質問をせざるを得ないという状況になっているんだというふうに認識をしております。
 私は、退職された元管財課長とこの件に関してお話をさせていただいております。その上で大津副市長にお伺いしますが、この元管財課長が退職をされる前から現在まで、財政部においてパワーハラスメントはないというふうに言い切れるんでしょうか、お伺いします。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 繰り返しの答弁になります。もちろんハラスメントにあっては許されない行為で、絶対あってはならないということでございます。その前提がありますが、個別の事案についてはお答えできないということで、答弁は差し控えさせていただきます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 答弁できないということで、あったのか、なかったのか、相談自体、あったのか、なかったのか、そういったことが言えないということで分かりました。
 民法の715条に使用者責任というのがあります。ちょっと読みます。「ある事業のために他人を使用する者は、被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、使用者が被用者の選任及びその事業の監督について相当の注意をしたとき、又は相当の注意をしても損害が生ずべきであったときは、この限りでない」というふうに記載があります。つまり、この財政部においてパワーハラスメントがあったと私は確信を持っておりますけれども、使用者、つまり市川市として、被用者、財政部長の選任及びその事業の監督について相当の注意をしているという理解でよろしいんでしょうか。副市長。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 まず民法の715条については、そもそも公務員というのは任命権者との間に労働契約がないということから、労働契約については法が適用されないという前提がありますけれども、地方公務員法では職務専念義務、あるいは法令及び上司の命令に従う義務というのを職員は負っておりますので、公務遂行のために上司の指示の下に遂行する公務管理に当たっては、地方公共団体は安全配慮義務を負っているということで、財政部長も負っているということでございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 つまり労働契約法第5条の「労働者の安全への配慮」という項目がありますけれども、この労働者への安全配慮はされているという理解でよろしいですか。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 繰り返しになりますけれども、労働契約法は公務員は適用されない前提で、信義則に従って、その規定を準用しているということでございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 分かりました。
 私、職員同士のメールを見せていただきました。携帯電話同士のメールです。職場が大変疲弊していて、自殺者が出ないことを祈りますというようなメールの内容でした。そんなこと考えたくもありませんけれども。
 では、ここで私が質問させていただいたわけですけれども、調査があったかどうかすら言えないということです。ただ、私は調査があったと思っています。
 では、再調査をするんでしょうか。そちらから見れば再調査ではなく調査となるんでしょうけれども、調査を再びするのか、このままなのか、それとも第三者委員会を設置したりするのか。どのような対応をされるんでしょうか、お伺いします。
○大場 諭副議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 まず、個別の事案についてはお答えできないということは先ほどお答えしたとおりでございます。その上で、私ども、このハラスメントの対応の体制につきましては、まずは相談者があって、相談をいただいてから動き出すということでありますので、この要綱にのっとって、しかるべく対応したいと考えております。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 分かりました。相談者から相談がないと動けないということですね。今休まれている職員の皆さんというのは、誰がではなく、市川市が多額の税金をかけて長年かけて育成をしてきて、次長、課長、主幹といった、そういった管理職になられているわけですけれども、そういった市川の財産とも言える予算を預かる財政部の皆さんが次々と病休になっているということで、私は異常事態であるというふうに思っております。
 2月の定例会で中核市の質問の際に、人を採用するということはその人の人生を変えることだというふうにお伝えをしましたけれども、辞められてしまった元管財課長、今日質問で使ってくださいということで診断書まで預かってきました。抑鬱症状ということで、この元管財課長というのは、ここで人生が変わってしまったわけです。その責任というものを感じられたことがあるんでしょうか。辞められる際に挨拶に来て引き止めたというふうに言われている大津副市長、御答弁お願いします。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 辞められた職員について、私、引き止めは確かにしました。実は高校も後輩だったものですから、優秀な人材だったので、辞めずに引き続き職務に専念してもらいたいということで、私、引き止めはいたしました。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 分かりました。
 では、9月の定例会で財政部長がもしいらっしゃれば質問したいと思います。何も進展がなければ、次の一手を打たせていただくことを約束をいたしたいと思います。
 では、次の質問に移りたいと思います。村越市長の政治姿勢について、予算執行の在り方及び庁舎建設に伴う什器購入における契約に至るまでのプロセスについて、まずはお伺いします。
○大場 諭副議長 田中財政部次長。
○田中雅之財政部次長 お答えいたします。
 初めに、予算執行の在り方についてです。地方財政法第4条では、「地方公共団体の経費は、その目的を達成するための必要且つ最少の限度をこえて、これを支出してはならない。」、また、「地方公共団体の収入は、適実且つ厳正に、これを確保しなければならない。」と規定されております。本市におきましても、この規定を予算執行における原則として捉え、常に念頭に置きながら適切な予算の執行管理に努めているところでございます。
 具体的な取組について少し申し上げますと、財務に関する必要事項や事務手続について定めた財務規則に基づく運用を求めるとともに、年度当初には、予算執行に当たっての留意すべき点などを示した通知を行っているほか、例年、予算全般に関わる事項について財務研修会を実施することにより、職員間での情報共有を図ることとしております。こうした通知等により周知を図っているものでありますが、最少の経費で最大の効果が得られるよう計画的な執行に努めることや、法令や条例、規則等を遵守した事務処理を徹底することが予算執行の在り方として重要であると認識しているところでございます。
 次に、第1庁舎建設に伴う什器購入における契約に至るまでのプロセスについてです。
 初めに、第1庁舎の什器の選定につきましては、予算執行の担当課であります当時の新庁舎建設課におきまして、平成31年1月17日に市川市新第1庁舎オフィスレイアウト作成等業務委託を実施し、第1庁舎において調達すべき什器の選定を行い、令和2年度の当初予算におきまして、什器購入に関わる予算措置を行ったところでございます。
 次に、当該什器購入における一般競争入札を適正かつ合理的に行うため、昨年の3月17日及び同月の26日の2回にわたり、市川市物品購入に関する審査会を開催し、入札参加の資格要件を決定いたしました。また、請負業者の決定に関わる入札事務につきましては、同年の4月24日に入札を実施し、請負業者が決定したことから5月1日に仮契約を行い、令和2年5月、市川市議会臨時会に契約議案をお諮りして5月15日に議決をいただき、本契約に至ったところでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、村越市長に伺います。まずは什器と予算執行の在り方の中で、第1庁舎の8億円の什器の中で特に市長室の家具について伺います。村越市長が使用している市長室の家具は桜製作所の特注品、1人掛けのデスクと椅子のセットで198万2,200円、プラザのソファー、複数のパーツを合わせて318万8,460円、オカムラの会議室セット、デスクと椅子8脚含め452万3,662円。いずれもこれは消費税込みですが、約1,000万円の市長室の家具の金額について、市民の皆さんは理解していただけるとお考えでしょうか、お伺いします。
○大場 諭副議長 田中財政部次長。
○田中雅之財政部次長 お答えいたします。
 ただいま私のほうで金額につきましては押さえておりませんが、全て国内産のメーカーのものを調達しており、市民の方にも御理解いただけるものと理解しております。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 はい、分かりました。
 これについては公文書公開請求で個別の金額が分かりました。これは、初めから市長室の家具で1,000万円なんていうもので賛否を諮っていたら通らないと個人的には思いますけれどもね。この8億円の新第1庁舎の什器の中に含まれていたもので、我々は個別の家具の金額までは分からなかったわけですが、調べが甘いと市民の皆さんから御指摘を受ければ、そのとおりだというふうに思っております。まずは、この市長室に1,000万の家具が入っているということを市民の皆さんにお伝えをした上で本丸の什器プロセスの件を少しだけお伺いしたいと思います。
 新第1庁舎の什器購入に係る物品購入に関する審査会というのは2回開かれております。先ほど御答弁いただいたとおり、3月17日と3月26日です。3月17日の審査会については資格要件が4点、3月26日の審査会においては資格要件が5点と増えております。この1番目から3番目までは要件が一緒です。
 そこはちょっと割愛をしまして、4番目の要件については、過去15年間において、本市、国、特殊法人等または地方公共団体と契約金額1億5,000万円以上の物品売買契約を履行した実績を有する者であるということになっています。最終的に決まった1億5,000万円という金額ですけれども、これが3月17日の時点では1億円となっています。加えて5番目の要件ですけれども、過去15年以内のいずれかの複数年において、年間売上げ実績が8億円以上の者であるというものが追加をされております。1回目の審査会時と2回目の審査会時では資格要件が変わっておりますけれども、これはなぜ変わったのかお伺いします。
○大場 諭副議長 田中財政部次長。
○田中雅之財政部次長 お答えいたします。
 第1庁舎の什器の調達に当たりましては、本市におきましても、過去に例がないほど大規模な量の調達だったこと、また、8月の一部開庁に支障を来さないよう什器を調達する必要があったため、確実に契約を履行することができる事業者を選定する必要があったことから検討を重ねた結果、資格要件の変更に至ったものでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 わずか9日間で1億円の資格要件が1億5,000万円に上がり、8億円という資格要件が増えたということで、では、この資格要件を変えたのは誰の指示で変えたのか、お伺いします。
○大場 諭副議長 田中財政部次長。
○田中雅之財政部次長 お答えいたします。
 この資格要件の変更に当たりましては、より確実に什器を調達することができるように、私ども財政部におきまして慎重に検討を行い、資格要件の変更を行ったところでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 財政部はしゃべらないと思いますので、財政部の誰の指示で変えたのか、お伺いします。
○大場 諭副議長 田中財政部次長。
○田中雅之財政部次長 お答えいたします。
 財政部内におきまして、職員みんなで協議をして資格要件の変更を行ったところでございます。
 なお、私ども財政部内で検討したその資格要件につきましては、最終的には市長に報告し了承いただき、変更に至ったところでございます。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、大津副市長にお伺いします。この資格要件の変更については関わっているのか。それと、大津副市長は指示を出したのかどうかお伺いします。
○大場 諭副議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 物品の審査会につきましては、財政部長が座長で取りまとめております。したがいまして、実際の契約発注の段階では、私、執行伺の承認をしますので、そこでは確認しますが、審査会の段階では私は承知しておりません。資格についても、今、財政部の次長が申し上げたとおり、部内で調整して決定したというふうに認識しております。
 以上でございます。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 審査会の会長が財政部長であるということは私も理解をしています。今日はお休みで聞けなくて非常に残念ですけれども。
 では、村越市長にお伺いしますが、この資格要件について、なぜ変わっているのか。そして、市長は指示を出したのかどうかお伺いします。
○大場 諭副議長 村越市長。
○村越祐民市長 先ほど財政部の次長がプロセスに関して詳しくお話をしたと思いますけれども、そのような過程で、この新庁舎の開設に当たっては様々なことがありました。開庁時期が2段階になりましたし、先ほど御答弁にありましたとおり、50年に一度の大きな事業であります。間違いのない調達を行わなければいけないということで、そのような議論の過程の中で、そういう判断を市としてしたと。もちろん、最終的にそれを決裁するのは市長の責任だと理解しております。
 以上です。
○大場 諭副議長 大久保議員。
○大久保たかし議員 では、市長は指示をしていないということで理解をいたしました。
 この第1庁舎の建設の什器購入に当たっては非常に不可思議な資格要件の変更があったということで、もうちょっといろいろ情報もありますし、聞きたいところなんですけれども、執行機関の邪魔をするというわけにはまいりませんので、これについては9月定例会までの間に様々な動きがあると思いますので、これで終わりにしたいと思います。
 最後に、先日来、千葉県警が市川市職員の任意の事情聴取を行っているということですが、私は警察が市役所に入ってくるかなり前の段階で、千葉県警に間接的に人を介して情報提供したいということを申し出ましたけれども、丁重にお断わりをされました。推測ですけれども、これは私が議員であるということと、その時点では、もう情報提供という段階ではなかったのではないかと。いわゆる証拠固めというような段階になっていたのではないかというふうに感じております。これがいつであったのかということは、私は一切申し上げるつもりはありません。警察の捜査に協力して、一日も早く市役所の正常化を図っていただきたいというふうに思います。
 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。


○大場 諭副議長 この際、暫時休憩いたします。
 再開後は全議員の出席となりますので、よろしくお願いいたします。
午後2時41分休憩

一般質問 かいづ勉議員

午後3時10分開議
○金子 正議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。


○金子 正議長 この際、廣田德子(ひろたのりこ)議員から発言の申出がありますので、これを許可いたします。
 廣田(ひろた)議員。
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 貴重なお時間をお借りしまして申し訳ございません。発言の取消しをお願いいたします。
 午前中の私の一般質問における保育園整備に関する発言中、「■■■■■■■」から「■■■■■■■■■■■■」と発言した部分につきましては、取り消したいと思います。
 御迷惑をおかけして申し訳ございません。議長におかれましては、お取り計らいのほどよろしくお願いいたします。
○金子 正議長 お諮りいたします。ただいまの廣田德子(ひろたのりこ)議員の申出のとおり、発言の取消しを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よってただいまの廣田德子(ひろたのりこ)議員の申出のとおり、発言の取消しを許可することに決定いたしました。
 次に、石原よしのり議員から発言の申出がありますので、これを許可いたします。
 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 貴重な時間をお借りしまして申し訳ありません。発言の取消しをお願いいたします。
 去る6月25日の私の一般質問における市長室のシャワー室に関する発言中、「■■■■」から「■■■■■■■■■■■■■■■■」と発言した部分につきましては、市長の私生活に関する発言でありますので、この部分を取り消したいと思います。
 御迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。議長におかれましては、よろしくお取り計らいのほどお願いいたします。
○金子 正議長 お諮りいたします。ただいまの石原よしのり議員の申出のとおり、発言の取消しを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よってただいまの石原よしのり議員の申出のとおり、発言の取消しを許可することに決定いたしました。
 この際、石原よしのり議員に申し上げます。地方自治法第132条には、議員の品位の保持に関し、議員は他人の私生活にわたる言論をしてはならないと規定されております。議場における発言に当たっては、慎重の上にも慎重を期し、二度とこのような発言をすることのないよう厳重に御注意願います。
 次に移ります。


○金子 正議長 日程第1一般質問を継続いたします。
 かいづ勉議員。
○かいづ 勉議員 ただいまより一般質問をさせていただきます。私は会派自由民主党、かいづ勉でございます。
 最初に、市内公園の維持管理業者と業務の入札方法の分け方の基準についてでありますが、本年5月の中旬に、須和田公園の樹木が枯れている、ヒマラヤスギなど大きな木が13本も一斉に切られるということで、公園緑地課の職員さんと現場を見に行きました。実際に完全に枯れているので、このままにしておけば事故の原因になるのは明らかでございました。しかし、枯れたからすぐ伐採するのではあまりにも無責任だなと思いました。13本も同じ狭い公園の敷地内で一斉に切られるというその原因はどこにあるのか。また、切った後、その修復はどうするのか。私は対策を考えるべきだと思いましたし、現在、世界が自然を守ろうとか、CO2を減らそうとか、貴重な緑をもっと大切にすべきと考えます。公園の維持管理業者と本市の公園緑地課との交流はどのように行っているのか。
 また、13本の多くの樹木が同じ公園内で一遍に枯れた。その維持管理として処置するのではなく、私は公園内の工事として発注して、そして、その費用を払うべきだという考えであります。本当のいい管理をしているのか、私は大変疑わしいので今回質問をしたわけであります。答弁を求めたいと思います。
○金子 正議長 髙久(たかく)水と緑の部長。
○髙久(たかく)利明水と緑の部長 須和田公園では13本の樹木が枯れていることが判明し、伐採することになりました。枯れていることは目視により確認できますが、原因については確定するのはなかなか難しく、例えば樹木が密集していることにより強風で木々がぶつかり、傷がつき、細菌や虫などが入ることで枯れることもあり、このような場合には、伐採後に木の内部を調査することにより原因が分かる場合もあります。今回の伐採におきましては、伐採後、枯れた原因の調査を行い、周囲の植生等を考慮し、再び苗木を植えていきたいと考えております。
 次に、業務委託と工事の使い分け方でございますが、草刈りや清掃などの日常の管理行為は業務委託としております。また、日常の管理行為では行えないような大規模な施設改修や施設の長寿命化など、計画的に行うものは工事発注としております。
 次に、市内の公園の維持管理業務の内容ですが、委託業務は、市内を5つの箇所に分けて総合維持管理業務委託として行っております。北側から申しますと、里見公園やじゅん菜池公園、小塚山公園のある国分地区、姥山貝塚公園や美濃輪台公園のある大柏地区、須和田公園や大洲防災公園のある市川地区、妙典公園や行徳中央公園のある行徳地区、広尾防災公園や南行徳公園のある南行徳地区に分けて行っております。総合管理業務委託の内容としましては、樹木の剪定、草刈り、清掃、かん水、伐採、植栽などで、公園内の植物に関わる年間を通じての維持管理や応急的な対応等を総合的に行うことで、適切で丁寧な対応に加え、急な出来事に対しての早急な対応が可能になると考えております。このようなことから、公園における総合維持管理業務委託制度は平成15年度から導入し、業務の効率化を図ると同時に、委託者による年間を通じた責任ある管理体制の構築が図られております。ただし、里見公園につきましては、公園内の巡回、駐車場の開閉、園内清掃、トイレ清掃、管理事務所への問合せ対応などの軽微な管理業務を別委託で行っております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございました。今、最後、答弁の中で、里見公園はシルバー人材センターって言った……。最近、耳が遠くなって聞こえなかった。
 最初に、国分地区公園、大柏地区公園、それから市川北地区公園、市川南地区公園の入札なんですが、この5区画――5地域というのかな。調べると、同じ業者が大体入札しているんだね。これまで公園緑地課としては、いろんな人に入札厳しくやっているんだと思うけれども、最後に、里見公園、随意契約で仕事してもらっているということなんですが、シルバー人材センターというのはどういう仕事をしているのか。初めて聞いたので、仕事の内容と、幾らぐらいシルバー人材センターに払っているのか、お伺いしたいと思います。
○金子 正議長 髙久(たかく)水と緑の部長。
○髙久(たかく)利明水と緑の部長 シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律を踏まえて、高年齢者の働く機会を提供すべく組織されている組織でありまして、本委託は、里見公園で軽微な管理業務委託としてシルバー人材センターに随意契約で業務をお願いしているものであります。契約金額は約500万円となりまして、その金額の設定の仕方ですが、人件費に関しましては、千葉県の最低賃金である時給925円を基準に設定して委託を発注しております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 ありがとうございました。5者に対して年間1億3,640万ということなんですが、これはやむを得ないとしても、シルバー人材センターに、内容から言って年間500万というのは、ちょっと私は考えるべきじゃないかと思いますが、しかし、高齢者対策としては、シルバー人材センターを使って仕事をしていただくということは私はいいことだと思います。行政側としても、これからもそういう考えを持ってやってもらいたいと思いますが、造園業界も今大変高齢化してるんですよね。そういう中で、またシルバー人材センターにお願いするということなんですが、造園屋の方々にも、そういう経営方針の中で若い人を育てていくべきだと。私は将来を見越してやるべきだと思いますが、そういう面での造園業界に対して、行政側として何か忠告すべきことはあるのか。また、そういうことをやろうと思っているのかお伺いしたいと思います。
○金子 正議長 髙久(たかく)水と緑の部長。
○髙久(たかく)利明水と緑の部長 造園業者につきましては、高齢化している面もございますが、中には世代交代が行われている業者もございます。市としましては、若い人たちが少しでも造園や公園に興味を持っていただけるような魅力ある公園づくりや公園管理に努めてまいりたいと考えております。このようなことにより、造園業者に興味を持つ若者が増えることを望んでおります。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 今、御答弁にございましたように、造園業界にも、できるだけそういう若返りができるように、経営的にも指導するようにぜひお願いします。御答弁は結構です。
 次に移ります。市川市立第三中学校の南側崖地対策、その後の進捗状況についてでありますが、この問題を取り上げて今回7回目の質問になろうかと思います。最初が平成27年6月定例会での一般質問でありました。7回目の質問の中で、平成30年の9月定例会において、村越市長さんがこういう御答弁をなされました。私の郷里である宮久保と曽谷の一帯というか、なじみの深い場所の問題だというふうに思っています。私も性格的に懸案事項が長年にわたって棚ざらしになっているということはよくないことだと思っていますので、なるべく早く適切な対策を施して、崖地の危険性が取り除かれるように一層力を入れて取り組んでいきたいとの御御答弁でございました。私は、崖の整備を進めるのに理解が得られない方、また、そういう意向が確認できない方、特に崖地の5人の所有者の納得が得られない、それが崖地対策の一番の問題だと思います。解決しようと、中には働きかけている人が1人いらっしゃいます。私は、その積極的な土地の持ち主と行政側は一緒に解決策を考えていくべきだと考えます。
 また、令和2年2月23日の日曜日、今から約1年4か月ぐらい前になりますが、千葉県が土砂災害防止法という名目で、優先する区域と指定していく事前説明を曽谷公民館で行いました。そういう働きかけが以前より進んでいるように思いましたので、その後、市川の行政側は、崖の土地を持っている人にどういうふうに働きかけたのか、御所見をお伺いしたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 お答えいたします。
 市川市立第三中学校の南側崖地については、地元住民の一部の方から崖地の安全対策について要望を受け、平成27年より取り組んでまいりました。崖地周辺の土地所有者、関係者に対して意向確認や意見の交換の場を設け、話合いを進めてきております。いろいろな意見や要望または提案を受け、整理しながら話合いを継続的に行い、地元の町会長とも調整をしてまいりました。崖地の安全対策の方法として、一般的には土地所有者に代わり、県や市町村が行う急傾斜地崩壊対策事業がございます。この急傾斜地崩壊対策事業につきましては、関係土地所有者の全員から同意が得られなければ実施ができないことから、数回にわたり、自治会館等において地元説明会や勉強会を行ってまいりました。その後の意向調査の結果、この急傾斜地崩壊対策事業を希望されない方もおり、この方たちには、これまでの個別の対応を含め丁寧に説明し、同意が得られるように進めてまいりましたが、いまだに一部の方の同意が得られず、安全対策が進んでない状況でございます。また、令和2年2月23日に県及び市合同による土砂災害防止法の区域指定を行うための地元住民説明会を行い、この第三中学校の崖地においても指定に向けた説明会を行いました。
 この土砂災害防止法による区域指定の目的といたしましては、危険な崖地の安全対策のソフト対策として、想定外の土砂災害から国民の生命、身体を守るため、大雨等による土砂災害の危険性が高まった際に、近隣住民を優先的に避難誘導する区域として指定を行うものでございます。この第三中学校の崖地は、令和2年6月に千葉県により土砂災害防止法の区域に指定されました。これにより、土地取引における重要事項説明では、土砂災害防止法の区域に指定されている危険のおそれがある場所として認識されますので、安全対策としては一歩進んだのではないかというふうに考えております。このような状況の中で、崖地を含めた周辺の土地一帯を事業用地として宅地造成する案も提案されておりますので、そちらの対策案についても注視してまいります。これらの状況を踏まえ、今後も地元住民及び崖地の所有者と話合いの場を持ち、安全対策に向けて進むように、また協力が得られるように努めてまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 県が土砂災害防止法ということで、曽谷公民館で説明会を開きましたね。その後、理事者側において、私が最初にお話をしましたように、県の土砂災害防止法の説明会が終わってから、その5人の崖地の地主さんに働きかけたのかどうか。せっかくそうやって県が少しでも皆様方に理解してもらおうと思って説明会をやったのに、その後、行政側が崖地を持っている地主さんに何ら働きかけてないんじゃないかなと。先ほど私が言いましたように、1人の方は積極的に働きかけてくれていますが、あとの5人の方がなかなか動きが悪い。でも、こちらから積極的に働きかけなければ、やはり災害という、なかなか自分にはぴんとこないことが、そういう地主さんが積極的に行政に働きかけるということは大変難しいと思うんです。そういう機会――そういう機会というのは、千葉県が土砂災害防止の説明会をしたときに、その後、市は積極的に働きかけてお互いの交流をすべきだと思うんですが、そういう点、今、私が言ったことは間違っているのかどうか、御所見をお伺いしたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 お答えします。
 土砂法の指定された後、説明会後も地元の地権者等の方とかにもコンタクトを取って説明に行っております。今年度に入りましても連絡を取って説明しておりますが、特に崖の斜面地の大半を所有する土地所有者には接触を試みているんですが、なかなかお話をするまではできておりません。一方で、昨今、市外に店舗を営業されているという情報もございまして、そちらのほうにも職員が直接出向き、必要に応じて何度でも伺って、誠意を持って話合いをして長年の課題解決に向けて努めてまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 私にいろいろと情報が入ってくる中では、県が土砂災害防止法という説明会を開いた後、街づくり部は、そういう参加した人たち、特に崖地を持っている人のところへ訪問したというのは聞いてないんですが、今、御答弁だと訪問していると。しかし、なかなかうまくいってないということなんですが、先ほど私が言いましたように、1人の地主さんの方は積極的に行政と打合せはしているんじゃないかと思いますが、そういう積極的な地主さんと相談して今後の対策を考えていこうなんていう前向きの考えはないのかどうか、再度御答弁を求めたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 御質問者の言うとおりでありまして、土地の所有者と積極的に話合いの場を持って、協力が得られるように何度でも出向いて努めてまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございました。崖地の整備そのものは市民の財産を守る、それだけじゃなくて、何度も言うようですが、市民の命を守る、そういうことでは非常に大切な事業であると。今後も崖地の土地所有者を積極的に訪問して、早く安全になるよう進めていただきたいと思います。御答弁は結構です。
 次に移ります。最後に、市川市役所第1庁舎、ここですね――の欠陥について、本日、かつまた議員さんからも、この新庁舎の建築問題では質問を多少していましたけれども、私と内容が違うので改めてお伺いしますが、第1庁舎は令和2年7月に完成しました。使用を開始してからまだ1年もたっていないのに、国道14号線に面した南側のひさし、コンクリート製ルーバー。ルーバーというのは、日本語で日よけというらしいです。複数のルーバーにひびや破損が発見された。発見の経緯としては、本年の3月1日に国道14号線に面した南側のひさし、コンクリート製ルーバーに生じた複数のひび、破損を発見した市民が市川市へ連絡したのが始まりだそうです。
 市川市は工事監理者の山下設計と施工業者の竹中工務店に指示を行い、全コンクリート製ルーバーの調査を行わせ、ひび割れ箇所を取り除いたり、破片の落下を防止するための補強テープを巻いたり、ネットを張るなどの応急措置を取りました。また、下を通行する方々の安全を確保するため、破損箇所などルーバーの状況を毎週点検しているとのことですが、うわさによりますと、今回、このコンクリート製のルーバー、ひさしは、この2業者、山下設計と竹中工務店が前例がない、初めてやったと。そういう方法を実施したといううわさを聞きました。そういうことを、果たして公共施設においてやっていいものか。こういう欠陥を発見してから、調査をこの2業者が行うということに対して大変疑問を感じましたし、私はこれをつくった2業者、竹中工務店と山下設計を外して、ほかの大手の業者に――私はそんなに難しい問題じゃないかなと素人的に考えるんですが、調査をお願いしたらどうかなと思いますが、行政側の考え方をお伺いしたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 お答えいたします。
 本件は、3月1日に市民からの連絡より始まり、3月上旬までに山下設計、竹中工務店で現場調査応急措置を終え、原因の解析を行っているところであります。また、御指摘のコンクリート製ルーバーのひさしは、今回の設計会社では、御指摘のとおり、採用した実績はございません。現在では原因の特定がされておりませんが、解析方法が正しいのか、適切な是正方法も含め、市は第三者の目による中立的な立場により評価をいただくことが必要であると判断いたしました。そのため第三者機関といたしまして、国、自治体や民間企業より委託を受けて調査研究、技術指導などを行っている一般社団法人建築研究振興協会へ依頼をいたしました。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございました。竹中工務店とか山下設計じゃなくて一般社団法人建築研究振興協会に依頼したということなんですが、私は職業柄、そういうことがよく分からないので、この建築研究振興協会とは、どんな組織なのか。市はどのようにして申入れしたのか。そういうものに対してどういう評価をしてお願いしたのか、お伺いしたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 お答えいたします。
 この建築研究振興協会は、昭和46年に旧建設省建築研究所内に任意団体として建築研究振興協会を設立し、昭和52年に社団法人として建設大臣より許可を受け、平成24年には現在の一般社団法人建築研究振興協会として、今日まで約50年にわたり、70数名の技術顧問をはじめとした様々な分野を専門とする学識経験者や実務者により、調査研究、建物診断、耐震評定、材料試験など、建築に関する様々な工学的な問題に対し、中立的な立場で解決に当たってきております。市は、コンクリート製ルーバーのひびや破損の原因究明及び今後50年以上にわたり十分な安全性の維持ができるかどうか、また、そのための恒久対策保護も含めた評価をお願いしております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 どういう人たちがこの建築研究振興協会に参加しているんですか。御答弁を求めます。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 一般の大手の建設会社も含まれますが、大学教授のほか、構造系、材料系、設備系とか、様々な分野の大学教授、それから研究所が含まれております。会員数にしますと、個人、名誉会員を含めて200数十名が会員として登録されております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 今、名誉会員の中に200数十人が所属しているという御答弁ありましたね。200数十人の中に、理事として竹中工務店というのが入っているんですよ。この庁舎は竹中工務店がやったんじゃないんですか。一般社団法人建築研究振興協会の中にこれをやった人が入っていて、そこへ市が相談に行って、自分の会社の損益を考えた場合、正直にそういうことを話すかどうか。そういうことはどういうふうに考えますか。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 建築研究振興協会の中でゼネコン側と市も大学教授と一緒に3回開催された協議会に参加しております。その開催された協議会の中では、市の技術の職員も含め、私も全ての回数に参加して協議に加わっております。決して事業者側の優位に事が進まないようにしておりますし、また協会側にも庁舎の重要性と、新築間もないこういった事象の窮状についても訴えておりますので、大学教授のほうにも十分理解はしていただけていると思っております。ですので、あくまで中立的な第三者機関と協議していただいているというふうに考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 私、さっきも言いましたように、そういう建築研究振興協会の中に竹中工務店も入っているということは、やはり常識的には、自分の会社のマイナス点なんか、そこで言わないと思うんですね。これ以上言っても推測の域を脱しないので、そういうこともぜひ考えていただきたいと。
 それから、今、応急措置と言っていますね。そういうことをやっていると。応急措置というのは、今こうなって危険だから取りあえずやろうということで、新築でそういう事故があって応急措置をやっているということですが、この応急措置というのはいつまで続くのか。そこら辺も具体的に示していただきたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 お答えいたします。
 第1庁舎は多くの市民が利用する施設であり、通常の建物以上に高い安全性が求められております。また、今後50年以上の長期にわたり使用していく必要があることから、拙速な判断ではなく、正確に評価、判断するために相応の調査や検討が今されております。市としては、慎重な対応を行い、安全性を第一に考えながら、一刻も早く健全で安心な庁舎に戻すよう早急な解決に努めてまいります。その後、正確な評価の是正方法が判明次第、修復方法の計画書を出させて早急な解決を図りたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 なかなか苦しい答弁で、応急措置というのは一刻も早くと、それはみんなが望んでいるところだと思うんですが、やはりこれをつくった設計と施工者に対して、行政側は具体的に厳しく、いつまでこういう状態にしておくのか問いかけるべきだと私は思います。
 そして、市役所の中にも法務課ってありますね。法的にはどうなのかなと。こういう建築業者と設計者に対して契約をしているはずです。法的にこの契約はどうなっているのか。法的にこれを進めることはできないものか。これは総務部長かな、御所見をお伺いしたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 お答えします。
 公共工事の契約の中では、公共工事標準請負契約約款の中に瑕疵担保責任がございます。こういった瑕疵があった場合には業者側が責任を持って直すような、そういう条文がございますので、その条文に沿って対応してまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 もっと具体的にね。こういうことになっちゃって、今、法的にはこうやって進めていますというものがないと。1つは技術的なものです。もう1つは法的にどうなのかと。賠償請求はできるのかどうか。そういうことを両方でやっていくべきだと思いますが、私は総務部長に答弁を求めたんですが、こういう場合、どうするの。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 本件に関しましては、街づくり部のほかに私ども法務課を持っておりますので、両部で対応しておりまして、実際に法律の専門家、弁護士のほうにも具体的な御相談をさせていただいておりまして、御助言をいただきながら、この後、事に進んでいるというところでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 突然の指名で答弁も苦しいかと思いますが、これは二度と同じ過ちを繰り返さないことと、そして、こういうことになってしまった。早く正常な建物に戻すということが私は大切なことだと思います。
 それから最後に、こういうことがあって、この庁舎を視察先に何市も市川市へ来ているんです。これからも来るんじゃないかと。一見、この庁舎は、遠くから見るとおしゃれな建物ですよ。だから、視察の市も多いかと思うんですが、そういう視察者に対して、市はこういうことまで説明するのかどうか。視察するときの対応の課はどこなんだろう。答弁を求めたいと思います。
○金子 正議長 川島街づくり部長。
○川島俊介街づくり部長 令和3年1月に全面開庁してから、複数の自治体から視察がございます。視察の際にこういった破損の状況については、聞かれた場合には正直にお答えすると思っています。
○金子 正議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 聞かれた場合と言ったって、外から見ないと分からないんだ、これ。我々もいろんなところへ視察へ行くけれども、庁舎を外から見るというときは、そこの市役所さんに来たという写真をその前で撮ることはあります。ほとんど中で説明を聞きます。そういう意味で、もう少しそういうことに対して研究して。お願いしたいと思います。これで終わります。
○金子 正議長 これをもって一般質問を終結いたします。

議案第18、19号 採決

○金子 正議長 日程第2議案第18号監査委員の選任についてを議題といたします。
 地方自治法第117条の規定により、荒木詩郎議員の退席を求めます。
〔荒木詩郎議員退席〕
○金子 正議長 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第18号監査委員の選任についてを採決いたします。
 本案を同意することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は同意されました。
 荒木詩郎議員の入場を求めます。
〔荒木詩郎議員入場〕


○金子 正議長 日程第3議案第19号監査委員の選任についてを議題といたします。
 地方自治法第117条の規定により、岩井清郎議員の退席を求めます。
〔岩井清郎議員退席〕
○金子 正議長 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第19号監査委員の選任についてを採決いたします。
 本案を同意することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。―ボタンの押し忘れはありませんか。―ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は同意されました。
 岩井清郎議員の入場を求めます。
〔岩井清郎議員入場〕
○金子 正議長 ただいま監査委員に同意されました荒木詩郎議員及び岩井清郎議員を御紹介いたします。
 荒木詩郎議員。
〔荒木詩郎議員登壇〕
○荒木詩郎議員 ただいま監査委員に御選任をいただきました荒木詩郎でございます。市民からお預かりした税金が市川市の予算を執行する過程で厳正、適切に運用されるよう、しっかりと調査をし、議会選出監査委員としての責任を果たしていきたいと思います。どうもありがとうございました。
○金子 正議長 演壇の消毒を行います。
〔演壇消毒〕
○金子 正議長 岩井清郎議員。
〔岩井清郎議員登壇〕
○岩井清郎議員 ただいま監査委員に選任をいただきました岩井清郎でございます。議会選出の委員として、しっかりとその任を務めてまいります。どうぞよろしくお願いをいたします。

発議第2号 質疑(中村よしお議員、髙坂 進議員)、討論(中村よしお議員、石原よしのり議員)、採決

○金子 正議長 日程第4発議第2号市長の給与の特例に関する条例の制定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 それでは、中村よしお議員から。
○中村よしお議員 公明党の中村よしおでございます。それでは、質疑を行ってまいります。
 まずは、提案理由の問題点から同意と合意の意味について。提案理由を読みます。「この決議は村越市長に対し、『シャワー室を撤去して原状回復を求めるとともに、設置・撤去に関わる費用分を市長給与から減額する条例を提出する』よう求めるものであります。そして、これを受け村越市長は、『議決を重く受け止め真摯に対応してまいります』とのコメントを発し、『シャワー室を撤去して原状回復をした上で、設置・撤去に関わる費用分を市長報酬から減額する条例を提出すること』に一切反論することなく同意する姿勢を明らかにしました」とありますが、「同意する姿勢を明らかにしました」との箇所について、ここで言う同意の意味とは何か。そして、いつ、どこで、何をもって同意がなされたのか、端的かつ明確にお答えください。
○金子 正議長 越川雅史議員。
○越川雅史議員 無所属の会の越川雅史でございます。提出者として答弁をさせていただきます。
 まず、この同意ということですが、これは3月3日の議決の後に村越市長がコメントを発しました。その際に、議決を重く受け止め真摯に対応してまいりますということで、議決を尊重して、これに同意する姿勢を明らかにしたと、書いてあるとおりなんですが、そのように理解したところです。
○金子 正議長 中村よしお議員。
○中村よしお議員 今の答弁でありましたけれども、文章のとおりであるということでありますけれども、その同意がないという解釈は飛躍し過ぎていると思います。同意するという受け止め方は乱暴であると言わざるを得ません。提案者の主観に基づいた意見であります。
 さらに、提案理由について疑義をただしてまいります。「市議会との合意を一方的に覆し」と、今度は「合意」という言葉が出てきますが、ここで言う合意の意味は何か。いつ、どこで、何をもって合意がなされたのか、明確にお答えください。
○金子 正議長 越川雅史議員。
○越川雅史議員 合意の意味ということであります。この決議が可決をされました。それに対して、議決を重く受け止めて真摯に対応してまいりますというコメントを発せられたというのは繰り返しになります。村越市長の場合、テスラの決議が可決された場合には、すぐに粛々と進めると反発する姿勢を示されました。このときの議決については重く受け止め真摯に対応するということで、みんな、市長がこれに納得したんだなと受け止めて、そこで市長と議会との間で合意が形成されたと理解しております。
○金子 正議長 中村よしお議員。
○中村よしお議員 今の答弁からも、市議会と市長との合意というのは論理の飛躍であると言わざるを得ません。「同意する姿勢を明らかにしました」とか、「市議会との合意を一方的に覆し」については条例案提案者の一方的な捉え方であるとの印象がとても強いです。私の認識では、同意とは、市議会決議という市議会の意思表示に対して賛成するという意味であります。また、合意とは、市議会と市長の意思が一致ないし合致するという意味であり、双方が納得、了解している状態のことだと理解します。したがって、「市議会との合意を一方的に覆し」とありますが、これも提案者の主観に基づいた意見にすぎないと思います。この条例案の提案理由の根拠がないのではないかという印象が強くなってまいりました。
 続きまして、市長給与削減を目的とする本条例案と決議の目的の相違の観点から疑義をただしてまいります。提案理由には「シャワーの撤去に関わらず、市議会と村越市長が合意した市長給与の減額につき、議員発議で条例改正案を提出することにより、村越市長による履行を促すことが現実的かつ効果的なアプローチになるものと考えます。これにより、村越市長がシャワーの撤去に応じようが応じまいが、市長給与削減に関する議論は、解決へ向けて一歩も二歩も前進するのではないでしょうか」とありますが、「シャワーの撤去に関わらず」とありますが、私たちが提出した市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議については、発議者、また賛成者は、シャワー室の撤去が第一の目的であると認識しております。当該決議における市長給与の減額条例というのは、シャワー室が撤去されることで発生する関連費用の負担として市長に求めたものであります。
 そこで伺いますが、シャワー室の撤去を二の次にしたこの条例案は当該決議の目的と異なったものになっていると考えますが、見解を伺います。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 そういう意図ではないんですが、そのように取られてしまうような書き方になっているなと、今お話を伺いながら感じました。「撤去に関わらず」とか、「撤去に応じようが応じまいが」ということは、ここで言いたかったのは順序の問題です。撤去されない限り進まないということであれば、これがどんどん遅延してしまうと。これは3月3日の時点から心配していたことであって、現にもう7月になろう、4か月たって、懸念がそのとおりになっています。やはり物事を進めていかないと、いつまでシャワーをやっているんだと。シャワー、シャワー騒いでいるんじゃないというお叱りを議会が市民から受けてしまうことを懸念しています。順序の問題、あるかと思いますが、シャワーの撤去をしなくていいなどと言っているわけではありません。
 以上です。
○金子 正議長 中村よしお議員。
○中村よしお議員 書いてあることと今の御答弁、内容が違うなという印象がとても強いというふうに感じております。
 まとめますが、提案理由に「市長給与削減に関する議論は、解決へ向けて」云々とありますが、私ども当該決議の発議者、賛成者はシャワーの撤去が第一義であり、市長給与の減額云々は撤去に附属してくるものであると考えます。先ほど申し上げたとおりです。
 一方、この条例案は、「よって、本市議会は、本市議会と村越市長との合意事項である市長給与削減の履行を促すことを目的として」としており、当該決議の目的とは別のものとなり、当該決議とは関係のない条例案であると言わざるを得ない。指摘をしておきます。
 続いて、当該条例案によって減額される金額の算出方法について伺います。この条例案によって減額される金額の算出方法に問題はないのでしょうか。設置にかかる費用は過去の答弁で確認しておりますが、費用明細まで確認を取ったのでしょうか。また、請求内訳は確認したのでしょうか。加えて撤去費用についてはどのように算出したのか、お答えください。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 2月26日だったかと思いますが、私は一般質問で360万円になることを確認しました。それに先立って、2月12日以降、公文書公開請求等を通じて見積書――設計書という名称でしたかね。資料を取り寄せました。それで360万円ということを確認してこの議場で質問し、その答弁をいただきました。ですので、360万円については根拠をもって算出し、また、それを市側にも質問を通じて答弁で確認しているという手続を取っております。
 以上です。
○金子 正議長 中村よしお議員。
○中村よしお議員 360万円については理解をいたしました。撤去費用については、今回の減額される金額の算出方法ということで、この撤去費用についての算出はあったのかどうか。すみません、これ、もう一度お願いします。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 撤去費用については算出しておりません。
○金子 正議長 中村よしお議員。
○中村よしお議員 撤去費用についても、本来であれば精査をした上で、しっかりと見積りを出した上で算出をしていくということが、これは基本であるということを指摘しておきます。見積りもなくて精査もない上で算出された減額金額であれば、条例にふさわしいとは言えません。このことを指摘をしておきます。
 続きまして、地方自治法の法令違反からということで、地方自治法第176条第6項関連について伺ってまいります。
 次に、条例を審議するに当たり、地方自治法と法令違反がないかを確認していかなければなりません。この条例案と同様の甲良町長の給料を一定期間減ずる条例案が可決されたことに対し、滋賀県知事が当該条例案の決議を取り消す裁定をしましたが、このことについて認識をしていたのか伺います。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 認識しております。
○金子 正議長 中村議員。
○中村よしお議員 分かりました。認識をしていただいた上でこの条例案を提出されたということで、その上で、この質疑を進めるに当たって、知らない方もいらっしゃると思いますので、とても重要なことでありますことから、当該県知事裁定について、その内容を確認してまいります。少々長くなりますが、とても重要なことでありますので、申し述べ、読ませていただきます。
 まず、令和2年11月30日に甲良町議会において、甲良町長の給料を6か月の間、60%を減ずることを内容とする甲良町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例が可決された。令和2年12月2日に甲良町長が地方自治法第176条第4項の規定に基づき、議会の議決がその権限を超え、または法令に反するとして再議に付したところ、再議決がなされた。令和2年12月25日、甲良町長は自治法第176条第5項の規定に基づき、滋賀県知事に対し、本件議決の取消しを求める審査の申立てを行った。このため、滋賀県知事は自治法第255条の5の規定に基づき自治紛争処理委員を任命し、その意見を踏まえ、令和3年3月23日付で本件議決を取り消す旨の裁定をしたというものです。
 議案審議に当たり、とても大切なことですので、続けて滋賀県知事が取消しの裁定をした理由を確認してまいります。理由、本件議決は議会の権限を超え、または法令に違反するものと認められる。理由が5点あります。本件条例案の提案に至った理由として、首長の責任を追及する目的で行ったものであると判断される。そこで長への責任追及の手段として、その給料を減額する条例を議決することは、議会の権限を超え、または法令もしくは会議規則に違反するか検討する。本来、普通地方公共団体の長と議会は、いずれも住民の直接選挙で選ばれた住民の代表であり、対等の立場に立って、相互の抑制、均衡の下にそれぞれの役割を果たすべきものである。このことから、自治法は、この両者の間に対立抗争が生じ、その均衡が保たれなくなった場合においては、第178条第1項で議会から長への不信任議決を規定しているが、これに対しては長に対抗手段としての議会の解散権を認めている。本件議決は、議会が長の責任追及の手段として減給という手段を一方的に取るものであり、これを可能とすると、議会が自らの主張を通すために、条例制定に係る議会の議決権をもって長を威迫することにもなる。そうすると、長と議会の均衡が崩れ、議会が著しく優位に立つことにもなるのであるから、このような手段は現行の地方自治制度において許容されないと解すべきであり、議会の権限を超え、または法令に違反するものである。
 また、本件議決は審査申立人、首長の責任を追及する手段として、議員提案による条例により審査申立人、首長の給料を減額したものであるから、実質的には議会による懲戒に当たると考えることもできる。一般的に懲戒とは、特定の者の間における勤務関係において、その規律を維持することを目的として行われるものであるが、長と議会は、先ほど述べたように、いずれも住民の直接選挙で選ばれた住民の代表であり、対等の立場に立って、相互の抑制、均衡の下にそれぞれの役割を果たすべきものであることから、特定の者の間における勤務関係に立つものではない。議会による長の懲戒について、自治法に何ら規定されていないのは、このことを当然の前提としているものと解される。したがって、実質的に懲戒を行うことを目的として議会が長の給料の減額を行うことは、自治法によって認められていないと解すべきである。
 なお、審査申立人が今回行ったように、長の責任問題に関して、長が給料の減額条例を提案することがあるが、これは長が自ら責任を明らかにするために行われるものであり、懲戒とは性格を異にするものである。よって、本件議決は自治法第176条第6項にいう議会の権限を超え、または法令に違反する議決であると言わざるを得ない。
 少々長くなりましたが、当該県知事裁定の理由からも分かるように、ただいま市川市議会で審議しているこの条例案についても、自治法第176条第6項にいう議会の権限を超え、または法令に違反するものと認められる可能性が高いのではないでしょうか。法令に反すると考える。見解を伺います。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 今の甲良町の審査の申立てに係る裁定については当然承知しておりますし、何度も読んでおりますし、会派内でも何度も議論いたしました。
 まず、今の裁定というものが、この条例発議に必ずその裁定が待っている、当然に用意されているものではないということで、これらは個別具体的に評価されるものであって、違う条例案であれば違う裁定になることは十分あり得ることだと思います。少なくとも我々が提出しているのは、そういうものではありません。
 なぜならば、甲良町の件、そこの1個だけ切り取った発言をされていますが、甲良町長に対する減給処分というのは、3年間で6度議会が可決された、その6度目についての今おっしゃられた裁定があったそうです。そして、そこには、職員の不祥事があったら町長の給与を見直すとか、不適切な下水道会計処理の監督責任を問うとかで半年間60%減ずるですとか、70%を12か月削るですとか、生活圏を脅かす、生活に支障が出るレベルまで繰り返し議会が減額を繰り返したことについて、それを踏まえて、知事はそう裁定したわけであって、それ以前の5回については何ら裁定には及んでおりません。
 また、町長――今回の場合では市長ですが、何も対立云々という結論がありきではありません。議決を重く受け止め真摯に対応すると村越市長が発言されることは十分あり得ますし、仮に不服があれば再議に諮ればよいのかと思います。先ほどの甲良町の件でも、そういう裁定を知事はしましたが、そこにもし不服があれば裁判所に出訴することもできるということで、何もこの議論をすること自体、条例案を発議するだけで違法だというのは間違った解釈であると思います。
 あと、先ほど何か見積りを取ってないというお話がありましたが、シャワーについては現物を確認する必要があると。撤去費用の判断もできないので、再三にわたり現物確認申入れしていますが、拒否されております。その状態では見積りなど取れようがないということで、見積りを取っていないことを申し添えます。
 以上です。
○金子 正議長 中村議員。
○中村よしお議員 御意見承りました。様々おっしゃっておりましたけれども、先ほどの県知事の裁定については、甲良町長が裁定を県知事に求めていなかったから裁定はされなかっただけであります。内容的にあまりにもあまりだったということで、町長が6回にわたって給与の削減条例を可決されたことで県知事に裁定を求めたということでありますので、申請をされなければ、裁定を求められなければ県知事は裁定をしないという、ただそれだけのことでありますので、今の話は違うかなというふうに思いました。いずれにしましても、今いろいろと御意見を述べておられました。条例自体を発議することがいけないのかどうかということも、私としては、そんなことは当然申し上げているつもりはないのであります。
 そのことも申した上でちょっとまとめてまいりますけれども、この条例案につきましては、そもそも議会と市長との間で同意や合意が成立していない状態であるにもかかわらず、市長給与削減の履行を促すことを目的としていることで条例案は成立しないと考えます。加えて市長給与の削減の履行を促すことを目的としていることで、この条例案は実質的に懲戒を行うことを目的として、議会が長の給料の減額を行うことと捉えられる可能性は極めて高いと考えます。また、二元代表制の機能を阻害するおそれがあることからも問題があると考えます。このような条例は他に見たことがない。1件だけ、この甲良町長のがありますけれども、極めてまれな条例案であるということを指摘いたします。
 以上のことから、地方自治法違反の可能性が極めて高いこの条例案について多くの問題点があるということを指摘して、質疑を終わります。
○金子 正議長 髙坂(こうさか)議員。
○髙坂(こうさか) 進議員 まず最初に、提案理由を簡潔に述べてください。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 本市議会は3月3日、市川市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議を可決いたしました。この決議は村越市長に対し、シャワー室を撤去して原状回復を求めるとともに、設置、撤去に関わる費用分を市長給与から減額する条例を提出するよう求めるものであります。村越市長は議決を重く受け止め真摯に対応してまいりますとのコメントを発し、シャワー室を撤去して原状回復した上で設置、撤去に関わる費用分を市長報酬から減額する条例を提出することに一切反論することなく、同意する姿勢を明らかにしました。ところが、今日に至るまで、この合意を履行していないことから、市議会として村越市長に対して、この合意を履行してもらう必要があると思い、提出に至りました。
 以上です。
○金子 正議長 髙坂(こうさか)議員。
○髙坂(こうさか) 進議員 市長の給与を2021年の7月から12月まで4割削減ということになっています。この根拠を教えてください。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 確かに半年間にわたって4割を削減するというと厳しい話に聞こえるかもしれません。実際に厳しい側面もあるかと思います。今回の削減案は約394万円となります。シャワーの設置に要した費用は360万円であることから、これは例えば5万円、10万円削減ということであれば、恐らく納得する市民はいないんじゃないか。360万円以上でなければ市民の理解は得られないのではないか。この3月3日の決議も設置費用を負担するようにということで、最低360万円以上になることを求めていたのではないかなと思います。
 その一方で、甲良町議会について、何か我々が決めつけるわけではないんですが、例えば市長の生活を脅かすような、あるいは何かと理由をつけて60%も70%も、時には12か月にわたって削減するというのは、これは議会としてやり過ぎ、権限を逸脱しているのではないか、違法性を帯びてくるのではないかということで、360万円以上、どこかの範囲で妥当な範囲内に収める必要があると思います。
 そして、撤去費用は一定程度かかると思われます。こうした中で4割、6か月という算出をしましたところ、394万円と出てきまして、360万円から10%以内の額であります。撤去費用が幾らかかるのかは分かりませんが、大きくかけ離れていない中で分かりやすい数字ということでこれを算出し、実際、設置費用そのものは360万円ですけれども、いろんな諸費用等がかかっていることに鑑みますと、10%以内であれば許容できるだろうと考えて、これを根拠といたしました。
 以上です。
○金子 正議長 髙坂(こうさか)議員。
○髙坂(こうさか) 進議員 これを読むと、撤去をするということがないのかなと。撤去は求めないのかどうなのか。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 その撤去についてもいろいろあるかと思いますが、村越市長は、税金を使って撤去して、撤去だけすればいいよと言えば撤去に応じる可能性はあるのかもしれませんし、自ら費用を負担する形でシャワーの撤去をしてくださいということには応じないのではないか。3月3日の時点で、私はもう予言というか、そういう懸念を示しまして、約4か月、その状況が続いております。このまま市長が自ら費用を負担する形で撤去しろ、いや、嫌だといったやり取りを続けていても、先ほども申し上げましたが、我々市議会も市民から、一体何をやっているんだと批判にさらされることは明らかかと思います。
 村越市長は議決を重く受け止め真摯に対応してまいりますと3月3日にコメントを発せられていますので、この中には、シャワー室を撤去して原状回復した上で設置、撤去に関わる費用分を市長報酬から減額する条例を提出することに一切反論することなく、同意したと解すことができますので、シャワーの撤去についても、こうした有言実行が求められるべきであることは言うまでもありません。
○金子 正議長 髙坂(こうさか)議員。
○髙坂(こうさか) 進議員 先ほど中村議員のほうから出ていましたけれども、確かに2つ問題があると私も思っております。
 1つは、政策を誤ったからといって、市長の給与をどんどん削っていくということになった。例えば9割を削るという、こういうことというのはやっぱりどうなのかというのは1つあります。市長のなり手がそのうちなくなっちゃうということがあるんだというふうに思います。
 それからもう1つは、二元代表制から言うと、市長を一方的に処分するなり懲戒処分をするということは、そういう点では二元代表制からちょっと外れるのかもしれないというところがあると思います。そういう点で、今度の給与の削減というのは市長への処分なのか、また懲戒なのか、懲罰なのかという、そういう性格を持つものなのかどうなのか。そのことをお答えください。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 まず最初に、そういう性格を持つものではありません。懲戒をするですとか、何か制裁を加えるということではありません。政策判断の誤りによって市長給与を削減するということを、これまでも私たちは考えたことありませんし、提案したことはありません。問題点を指摘したことは何回も何回もありますが、政策判断の誤りに基づいて市長給与削減だというふうに考えたことはありませんし、今後もやらないと思います。なので、今回の特例に関する条例の制定についても、政策判断の誤りについて市長に費用負担を求めるものではありません。
 また、二元代表制というものですね。対等の立場で相対すべき議会と市長、首長との関係というものは当然理解していて、過度な牽制になってもいけない。繰り返しになりますが、だからといって、市長給与を、9割を1年間とか、根拠もなく懲罰的なものを求めているものではないということです。
 以上です。
○金子 正議長 髙坂(こうさか)議員。
○髙坂(こうさか) 進議員 この条例が通ると実質的に市長の不利益が生まれます。そういう点でいうと、当事者である市長に反論をする機会、これをちゃんと保障していくということが僕は必要だと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 まず、この条例が可決されたとしても、それについて、そこで決定ということではなくて、ここにもし違法性があると認める場合ですとか、議会の権限を超越していると認める場合には、そういう状況が認められるのであれば、村越市長はこれを再議に諮ることもできますし、知事に裁定を求めることができるというのは、これまでのとおりであります。ですが、この条例が可決されたに際して、村越市長が議決を重く受け止め真摯に対応してまいりますというコメントを発する可能性もあるかと思います。やはりこれは厳しいかもしれないですけれども、この厳しい現実を突きつけられたときに、これをすんなり受け入れるということもあるかと思います。また、当然反論する手だてもあります。制度的にもいろんなことができるようになっています。もしこの議決を受けて、例えば全員協議会でも開いて議会と率直な意見交換したいということであれば、それを否定するものではありません。
 以上です。
○金子 正議長 髙坂(こうさか)議員。
○髙坂(こうさか) 進議員 次に行きます。これで市長給与が減額された場合に、村越市長は対価を払ったんだから、もういいでしょうと。金を払ったんだから、シャワーを認めたということでいいんでしょうということにはならないのかどうなのか。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 結論から申し上げますと、なりません。確かに市長給与を減額するというための給与の特例に関する条例の制定を求めているものではありますが、その額も、また、その金額もシャワーの設置費用に相当する金額でもありますが、村越市長は議決を重く受け止めて真摯に対応してまいりますとコメントを発して、シャワー室を撤去して原状回復した上で、設置、撤去に関わる費用分を市長報酬から減額する条例を提出することに一切反論することなく同意されておりますので、シャワーの撤去についても、これは有言実行が求められるべき、撤去が履行されるべきであることは当然のことだと認識しております。
○金子 正議長 髙坂(こうさか)議員。
○髙坂(こうさか) 進議員 先ほども出ていましたけれども、原状回復した場合の回復費用、これをどのように取り扱うのかということをもう一度。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 今回の削減額は394万円となります。設置費用が360万円で、原状回復費用が例えば34万円であれば、これはぴったりですし、その誤差が無視し得る程度と言えれば、さらなる対応は不要と考えますが、例えば原状回復費用というものが設置費用より相当かさむなどといったことがあれば、その時点で追加措置の必要性を検討することになると思います。
 以上です。
○金子 正議長 髙坂(こうさか)議員。
○髙坂(こうさか) 進議員 最後に、この条例が可決されたとしたら、このシャワー問題は全て解決ということになるんでしょうか。
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 結論から申し上げますと、この特例条例が制定されたからいって、シャワー問題、一切終結したということにはなり得ません。本市議会が3月3日に可決しました市川市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議は依然として有効に存続しております。また、村越市長は、議決を重く受け止め真摯に対応してまいりますとコメントを発し、一切反論することなく、3月3日の時点で同意したわけですから、6月にいろいろ記者会見であったかもしれませんが、これを一方的に覆すということは認められないかと思います。シャワーの撤去は履行していただかなければなりませんし、議決が有効である以上は、原状回復された上、市長給与の削減が実現するまでは、残念ではありますが、この問題は継続するものと考えております。
〔髙坂(こうさか) 進議員「終わります」と呼ぶ〕
○金子 正議長 これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 この際、お諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合により延長いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって本日の会議時間は延長することに決定いたしました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 それぞれ、中村よしお議員、賛成、反対の……。
〔中村よしお議員「反対です」と呼ぶ〕
○金子 正議長 石原よしのり議員、賛成、反対。
〔石原よしのり議員「賛成です」と呼ぶ〕
○金子 正議長 では、反対討論から行います。
 中村よしお議員。
〔中村よしお議員登壇〕
○中村よしお議員 反対の立場から討論を行います。シャワー室の撤去にかかわらず、市長給与減額を行う時点で懲戒目的となることをまず指摘をしておきます。
 さきの当該条例案に対する質疑から、以下の疑義が明らかになりました。
 1点目が提案理由の問題であります。当該条例案の提案理由について、市議会の決議について、村越市長が「同意する姿勢を明らかにしました」とし、市議会との合意を一方的に覆したことを理由に、「シャワーの撤去に関わらず、市議会と村越市長が合意した市長給与の減額につき、議員発議で条例改正案を提出することにより、村越市長による履行を促すことが現実的かつ効果的なアプローチになるものと考えます。これにより、村越市長がシャワーの撤去に応じようが応じまいが、市長給与削減に関する議論は、解決へ向けて一歩も二歩も前進するのではないでしょうか」としていますが、同意とは、市議会決議という市議会の意思表示に対して賛成するという意味であります。また、合意とは、市議会と市長の意思が一致するという意味であり、双方が納得、了解している状態のことだと理解をいたします。したがって、同意も合意もなされていない。加えて言えば、市議会決議とは市議会の意思であり、そもそも決議について同意も合意もする性質のものではないのではないでしょうか。同意も合意も条例案提案者の主観に基づいた一方的な意見であると言わざるを得ません。
 以上のことから、当該条例案の提案理由の根拠がそもそもないという判断をいたしました。
 2点目、市長給与削減を目的とする本条例案と決議の目的の相違であります。「シャワーの撤去に関わらず、市議会と村越市長が合意した市長給与の減額につき、議員発議で条例改正案を提出することにより、村越市長による履行を促すことが現実的かつ効果的なアプローチになるものと考えます。これにより、村越市長がシャワーの撤去に応じようが応じまいが、市長給与削減に関する議論は、解決へ向けて一歩も二歩も前進するのではないでしょうか」と、繰り返しになりますけれども、この「シャワーの撤去に関わらず」ということでありますけれども、私たち当該決議案発議者、また賛成者は、シャワー室の撤去が第一の目的であります。いわゆる市長給与の減額条例は、シャワー室が撤去されることで発生する関連費用の負担として市長に求めたものであります。したがって、発議者はシャワー室の撤去を二の次に考えたこの条例案につきましては、当該決議の趣旨を無視したものになっていると言わざるを得ず、この観点からも当該条例が成立しないと判断いたしました。また、当該条例案によって減額される金額の算出方法についても疑義が残りました。
 3点目、地方自治法等法令に違反していないかとの観点から法令違反の疑義が生じています。令和2年11月30日に甲良町議会において、甲良町長の給料6か月の間、60%を減ずることを内容とする甲良町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案が可決されたことを受け、甲良町長は自治法第176条第5項の規定に基づき滋賀県知事に対し、本件議決の取消しを求める審査の申立てを行いました。そのため、滋賀県知事は自治法第255条の5の規定に基づき自治紛争処理委員を任命し、その意見を踏まえ、令和3年3月23日付で本件議決を取り消す旨の裁定をしたというものであります。
 滋賀県知事が取消しの裁定をした理由の概要を申し上げますと、本件議決は、議会が長の責任追及の手段として減給という手段を一方的に取るものであり、これを可能とすると、議会が自らの主張を通すために条例制定に係る議会の議決権をもって長を威迫することにもなる。そうすると、長と議会の均衡が崩れ、議会が著しく優位に立つことにもなるのであるから、このような手段は現行の地方自治制度において許容されないと解すべきであり、議会の権限を超え、または法令に違反するものである。
 また、本件議決は審査申立人の責任を追及する手段として、議員提案による条例により審査申立人の給料を減額したものであるから、実質的には議会による懲戒に当たると考えることもできる。一般的に懲戒とは、特定の者の間における勤務関係において、その規律を維持することを目的として行われるものであるが、長と議会は、さきに述べたように、いずれも住民の直接選挙で選ばれた住民の代表であり、対等な立場に立って、相互の抑制、均衡の下にそれぞれの役割を果たすべきものであることから、特定の者の間における勤務関係に立つものではない。議会による長の懲戒について、自治法に何ら規定されていないのは、このことを当然の前提としているものと解される。したがって、実質的に懲戒を行うことを目的として議会が長の給料の減額を行うことは、自治法によって認められていないと解すべきものである。よって、本件議決は自治法第176条第6項による議会の権限を超え、または法令に違反する議決であると言わざるを得ない。
 このような当該県知事裁定の理由からも分かるように、ただいま市川市議会で審議している条例案についても、地方自治法第176条第6項による議会の権限を超え、または法令に違反するものと認められる可能性が極めて高いと判断いたしました。したがって、本条例案はそもそも議会と市長との間で同意や合意が成立していない状態であるにもかかわらず、市長給与削減の履行を促すことを目的としていることで条例案は成立しないと考えます。加えて市長給与の削減の履行を促すことを目的としていることで当該決議の目的とは異なっており、当該条例案は成立しないと加えて言わざるを得ない。その上、この条例案は実質的に懲戒を行うことを目的として、議会が長の給料の減額を行うことと捉えられる可能性は極めて高いと考えます。また、二元代表制の機能を阻害するおそれがあることからも問題があると考えます。私の知る限り、このような条例は1件しか知りません。それは、二元代表制において、このような条例は禁じ手であり、市川市議会の品位をおとしめるものにつながるということなのではないでしょうか。
 以上のことから、地方自治法違反の可能性が極めて高いこの条例案には多くの問題点があると申し上げ、反対討論といたします。
○金子 正議長 演壇の消毒をいたします。
〔演壇消毒〕
○金子 正議長 次に、石原よしのり議員。
〔石原よしのり議員登壇〕
○石原よしのり議員 無所属の会の石原よしのりです。ただいま議題となっております発議第2号について、賛成の立場から討論いたします。
 今、多くの市民が高い関心を持っている市長室に設置されたシャワー室については、次のような問題点が指摘されています。1、昨年7月の議員向け新庁舎見学会の際には存在しなかったシャワー室の設置工事が、市長室にシャワー室をつけたいと思った市長の指示で10月にひそかに行われたこと。2、その設置については議会や市民に全く知らせず、副市長をはじめ市職員のほとんどの方々も知らないうちに秘密裏に工事が行われたこと。3、それが今年2月に関係者からの情報提供で、初めてシャワー室の存在が明るみになったこと。4、その費用360万円は、追加の予算を計上し審議されることなく、新庁舎建設予算のうち工事発注に伴う契約金額の差額の中から、通常では行わない新たな項目への流用という形で処理されたこと。5番、設置目的は災害対応時に職員にも使ってもらうためだと説明しましたが、市長室の構造上、職員が使うには無理があること。6、新庁舎には災害対応時などに使うシャワー室は既に5階に3室あることから、市長室への追加のシャワー室設置の必要性が薄いこと。以上のようなことから市議会2月定例会で取り上げられ、議論となり、マスコミの報道でそれを知った市民をはじめ広く全国の人々から大きな批判を今も浴びています。
 市議会では、議員全員が市長のシャワー室設置の行為を容認しませんでした。そこで、百条特別調査委員会の設置を求める決議案と市長にシャワー室の撤去と設置及び撤去費用分の市長報酬削減を求める決議案の2つの決議案が出されました。3月3日の採決の結果、百条特別調査委員会の設置は可決に至りませんでしたが、シャワー室の撤去と設置及び撤去費用分の市長報酬削減を求める決議は可決しました。可決後、市長は、議会の議決を重く受け止め真摯に対応してまいりますとコメントを出しました。この市長の表明を聞いた多くの市民は、シャワー室は速やかに撤去され、市長が費用を負担するんだろうと受け止めています。
 ところが、6月1日の記者会見で市長は、シャワー室は撤去しないで、災害対応時に自分と女性職員が使う、設置費用分の報酬削減には応じないと表明いたしました。何ということでしょうか。3月3日に可決した決議の完全否定です。前述のとおり、市議会議員全員が、市長が市長室のシャワー室を議会や市民が納得できない手法で設置したことに反対をしています。市長は3月3日の決議が可決した後、議決を重く受け止め真摯に対応してまいりますと、意に沿わなかったにせよ、一旦は議決を受け入れたわけですから、きちんと守ってもらわなくてはなりません。
 今回提出された条例案は、3月3日に可決した決議案で求めている事項の一部について速やかに実現させるための方策です。市長がシャワー室を撤去し、その設置及び撤去費用を自らの報酬から削減する条例案を出す可能性はほぼないであろうことが分かった今、私たち議会ができることは、市長に不適切な手法により合意の得られないシャワー室を設置したその責任を取ってもらうことしかありません。市長本人が進んで撤去、報酬削減を実行しようとしないのであれば、議会が実現できることを実行するのは議会の市民に対する務めではないでしょうか。シャワー室の撤去は議会にはできません。また、強制できません。しかし、給与削減条例を可決し、市長にシャワー室設置費用相当の費用負担をしてもらうことは可能です。議会の側から市長の給与削減案の提案をすることには十分理にかなっています。
 なお、先ほど来、質疑などで紹介されている首長の給与削減を議会が可決することの是非については専門家の間で議論があること及び滋賀県で極端な町長給与削減条例を可決したことが議会の権力の濫用で無効である旨の裁定が出た事例があったことは十分承知しております。しかし、権力の濫用を指摘するケースとは、議会が一方的に市長に極端な制裁を加えることについてであって、3月に議会の議決を重く受け止め真摯に対応することを約束した村越市長に対しては、決議に沿った削減条例の可決を目指す本提案には当てはまりません。また、条例可決の無効が裁定された滋賀県甲良町の場合は、過去に町長に何度も――6度ですかね、条例案を可決して給与を削減し、その問題となった6回目の給与削減の条例案が通った当時の町長給与は40%削減をされていた状況の下で、さらに給与の半年間、6割減という極端な削減条例を可決されたことに、町長が重過ぎるとして県に裁定を申し入れたケースです。
 滋賀県知事の裁定は、懲戒目的の一方的で極端な町長給与削減条例の可決を戒めたものであり、本件のシャワー設置費用額に相当する、それも、市長が重く受け止め真摯に対応すると一旦は受け入れた決議の一部を実現させるための本条例案とは全く性質を異にするものであると考えます。もしこの条例案が通らなければ、市民の税金を使って市民の納得の得られないシャワー室をつくり、仮に将来、このシャワー室を撤去することになっても、さらに市民の税金を使って撤去するという、あまりにも市民をばかにした税金の無駄遣いを許してしまうことにもなりかねません。議員各位におかれましては、議会の決議の重さをしっかりと思い起こし、市民の期待と負託に応えるために市長に責任を果たすことを求める本条例案に賛成していただきますよう、心より訴えたいと思います。
 以上、賛成の立場からの討論といたします。
○金子 正議長 これをもって討論を終結いたします。
 これより発議第2号市長の給与の特例に関する条例の制定についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。

発議第3号(採決)

○金子 正議長 日程第5発議第3号市川市議会会議規則の一部改正についてを議題といたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。これをもって討論を終結いたします。
 これより発議第3号市川市議会会議規則の一部改正についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。

発議第4~12号(採決)

○金子 正議長 日程第6発議第4号国における2022年度教育予算拡充に関する意見書の提出についてから日程第14発議第12号東京電力福島第一原子力発電所で発生している放射能汚染水を海洋放出する方針の撤回を求める意見書の提出についてまでを一括議題といたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。これをもって討論を終結いたします。
 これより発議第4号国における2022年度教育予算拡充に関する意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第5号義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第6号学校教育におけるデジタルトランスフォーメーションを適切に進めるための意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第7号村越祐民市長に対し、テスラ社製高級電気自動車の公用車導入を巡り、市政を著しく混乱させ、市政に対する市民の信頼を失墜させた責任を問う決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第8号村越祐民市長に対し、人が過密になる市民交流スペースを廃止するなど、感染症対策に万全を期す観点からフロアレイアウトを見直すよう求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第9号人々の命と暮らしを守るために、東京五輪の開催中止を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第10号デジタル改革関連6法の廃止を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第11号75歳以上の医療費2割負担の導入を中止するよう求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第12号東京電力福島第一原子力発電所で発生している放射能汚染水を海洋放出する方針の撤回を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 お諮りいたします。ただいま意見書案等が議決されましたが、その条項、字句、数字その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって条項、字句、数字その他の整理は議長に委任することに決定いたしました。

発議第13~15号:質疑(石原よしのり議員)、討論(廣田德子議員、長友正徳議員)、採決

○金子 正議長 日程第15発議第13号市長室に設置されたシャワー室に関する報道に対する説明を求めるとともに、撤去を求める決議についてから日程第17発議第15号自身の「私設秘書」が逮捕されたほか、自身の後援会事務所が家宅捜索を受けたと報道され、副市長2名を含む少なくとも10数名を超える本市職員が千葉県警から事情聴取を受けたことにつき説明責任を果たさない村越祐民市長に対し、説明責任を果たすよう求める決議についてまでを一括議題といたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 無所属の会の石原よしのりです。それでは、質疑をさせていただきます。
 市長室に設置されたシャワー室に関する報道に対する説明を求めるとともに、撤去を求める決議。まず、この決議案ですが、本決議案で求めている議会への説明と異なる内容が報道されていることについて説明せよと書いてありますが、どういったことについての説明なのでしょうか。提出された決議案の説明文の中に、3月の決議に賛成した会派代表が事前説明を受けた。シャワー室は撤去せず、災害対応時に女性用のシャワーとして運用したいという内容に加えて、新たに自らもシャワーを利用すると記者に発表したことが事前説明と明らかに異なるとしていますが、その点についての説明を求めているのでしょうか、お答えいただけますでしょうか。
○金子 正議長 松井努議員。
○松井 努議員 お答えをいたします。
 5月26日に我々3月の発議29号に賛成をした会派の代表に対して、市長から説明をしたいという旨のお話がございました。内容につきましては、2月定例会において可決されました市川市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議を受け、これまで真摯に対応を検討してきました。市長室のシャワーについては、災害対応時における衛生管理の観点から必須の設備であると考えており、5階のユニットシャワーと併せて活用していきたいと考えております。本年3月の豪雨の際には、シャワー室を使用するには至らない状況でしたが、市長室を女性職員の休憩室として開放しており、市長のみが利用可能ではとの御指摘には当たりません。今後、庁舎の防災機能をさらに高め、利便性のある防災拠点とすることを目指し、当該シャワーは災害時の女性用シャワーとして運用したいと考えております。決議の内容にありますように、説明が不十分なところはございましたが、決議を重く受け止め、今後、予算執行に際しては、市議会で疑義を生じさせないように委悉してまいりますという文章と、あと図面をつけて、市長のほうから我々のほうに説明がございました。
 そのときに、当然、私たちも、もっとこの文面以外に突っ込んだ話をする中で、じゃ、専用に女性職員の待避所に使うのかと聞いたところ、そのとおりであるというような説明でありましたし、そのときには、市長がこのシャワー室を使う、使用するということは一切ございませんでした。でありますので、私たちはこの文面を受け止めて、会派に帰って説明をするということでお別れをいたしました。
 つきまして、その後、6月1日に記者会見で市長がお話をする中で、議会での説明の中では、切り取られて、私が積極的に使用すると言ったわけではないんだけれども、それが新聞やテレビ等において、そのように喧伝をされてしまったというようなことは議会で答弁されておりました。しかしながら、我々発議をした会派の人間からしますと、会派において、そのような説明はしておりません。一切使わない、女性専用であるというような話もございましたので、せっかくつくったものではありますので、そのようにきちんと使っていただけるものであるならば検討する余地はあるのかなというふうに思っておりました。
 しかしながら、その後、また新聞、テレビ等であのように何回も放送されれば、市民から見た場合には、やはりそれはまずいでしょうというのは市民感覚でありますので、そこで私たちは、シャワー室を壊せとか壊さないとかというところまで議論はその日は達しませんでしたので、どうしようかというふうに思っていたところだったんですけれども、そういう状況の中で、ここまでまた大ごとになってしまった以上は、一旦シャワー室はやはり撤去してもらいたいと各代表の話合いの中で決まりましたので、こういう形の中での発議というふうに至った次第であります。
 以上でございます。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 ちょっと再質問になるかもしれませんが、今の御説明は、結局、女性が災害対応時に使うということについては十分説明を書面と図面で受けました。しかし、そのときには、自分が使うというのは全く想定してないというふうな説明だったはずなのに、記者会見では自分が使うと言った。そこが食い違っているので、ここで改めて説明を求めているというのは、何で自分が使うんだと。自分が使うことの理由、正当性をちゃんと説明して納得させなさいと、こういう意味でございましょうか。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 そうではありませんね。恐らくその後も市長のほうには、個人的にですけれども、申入れしまして、何でそんな言い方をしたんですか、何でマスコミにはそうやって伝わっているんですかということを言いましたので、市長は、自分としては、自分が積極的に使うというような趣旨で言ったわけではないんだけれども、そのように受け止められるような言い方をしたのかもしれないということでございました。しかし、やはりこれは議会を通して、市民にもマスコミにもテレビにも映っているわけでございますから、どうしてそのように取られたのか、その辺の説明をきちんとしていただきたい。なおかつシャワー室、市長は実際問題、今後どういうふうに考えているのかも含めて説明責任を果たしてもらいたいという趣旨でございます。
 以上です。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 それでは、何でこうなったかをもう1回丁寧に説明してくれみたいなように聞こえています。ちょっとそこがよく分かりませんでした。
 続いて、5月26日に一部会派代表が市長から示されたという方針が、3月3日に可決したシャワー室の撤去と、設置撤去費用相当の市長報酬の削減をする条例を出してくれという決議の決議内容とは全く異なっています。その際、市長に対して、どういう返答をされたのかというのが非常に問題です。市長は記者会見で、会派代表たちが理解をしたというふうに書かれていたわけですよね。ここが後から問題になりました。説明された部分については理解されたということでよろしいんでしょうか。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 それにつきましては、会派といいましても、代表者で話をしていたわけでございますから、会派全員の総数でいけば30人に達するかも分かりません。その中に、やはり壊して報酬を削減しろという案もあったように聞いております。
 しかしながら、よく考えてみますと、1億8,000万円までの――議会答弁ですよ。いろんな話の中で聞いている限りにおいては、1億8,000万円までは部長決裁で出してもいいんだと。いろいろな流れの中で、第1庁舎をつくるための予算の中で、剰余金から使っていいのかどうかというところも含めて、私もよく精査しておりませんが、その辺のところを考えていきますと、必ずしも市民感覚からいきますと、あれだけテレビで報道されますと何か錯覚に陥ってしまって、絶対に市長室のトイレ――簡単に言えばユニットバスですね。トイレ、プラス、シャワー室がついているユニットバスをつけることが100%悪であるというふうな捉え方でテレビ等については出ていたと思います。
 しかし、よく考えてみれば、もしこれが、最初から市長室にシャワー室がついていた。あるいは、途中で、執行する前に議会に説明があった。あるいは、皆さん、どうしましょうかということであるならば、誰が市長になっても、そういうこともあるかもしれないし、災害用に女性が使うというようなことが前もって分かっていれば、それが必ずしも100%ノーであるとは言い切れないんじゃないかなということも含めて、当初、3月に決議文を出したときにも、あのときにはすごい勢いで、四、五日テレビに出ていましたからね、朝から晩まで。あれを見れば市民からもどんどん来るし、我々もパニックになっていましたから、かなり厳しい判断をせざるを得ないという状況であったというふうに記憶しております。
 でありますので、説明はどうか分かりませんけれども、やはり我々のほうも再考していろんな案が出てきたということが今回の今日の決議になったというふうに思っております。
 以上です。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 市長説明を理解したのかという話については、ちょっと明確なお答えではなかったですけれども、それはいいです。次に行かせてください。
 市長はシャワー室撤去も報酬削減も、今回、全面否定したわけですね。今回の決議案では、シャワー室の撤去は求めていますが、市長の報酬削減については全く求めておりません。これは、報酬削減については求められないんでしょうか。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 先ほど市長報酬削減の発議が出ましたけれども、よく考えてみますと、そこまで私たちが発議を出したのは、あくまでも自発的に市長のペナルティーですね。あるいは、行政の担当の職員も含めて、誰かが気がつかなかったのかなと。ちょっと考えれば、途中でこんなことするかというような思いもありましたので、かなり厳しいペナルティー的な要素も含めて市長に投げかけたということでありまして、今日出たように、何が何でも給料から削減しろという権限が私たちにあるのかどうか。
 先ほども出ましたけれども、こういうことがもし通れば、次から、気に食わない市長がもし違った政策の中で出したことについて議会がノーと言えば、じゃ、市長は責任取って給料下げろと、こういう乱暴な形の中の前例をつくってしまうかもしれないなということもありますので、もしそういったことを思って考えていただけるのであるならば、市長は自発的に、自分でこのお金の問題についてはやはり考えていただきたいということでありますので、今回は触れておりません。
 以上でございます。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 松井議員のお答えを聞いていると、今回のシャワー室設置については、全面的に市長の責任だけではなくて、それを止められなかった周りの職員も問題であり、いろんな方に責任があるんだから、市長にひとえに負担を求めるのはどうかと思うという話と、さらに言うと、また議会の側から削減を突きつけるというのは幾らか法律上の疑義も生じるというようなこともあるから控えたというふうに聞こえました。
 さらに言うと、シャワー室設置についても、先ほどからの御答弁の中には、しっかりつくったものだから、活用方法についてもいろいろあるんじゃないかと思ったというお答えがありましたし、また手法というか、きちんとした説明できちんとした事前の予算審議とかがあってやったらシャワー室設置もあり得たんじゃないかというお答えもありました。
 という中でなんですけれども、今回、シャワー室の撤去をそれでも求めているわけですよね。そこら辺がちょっと、どうしてそんなにシャワー室撤去をここで明確に求めていらっしゃるんでしょうか。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 これはやっぱり温度差がありまして、会派によっては、あくまでも撤去プラス撤去費用も出せという会派もあったわけですし、我々のほうもさっきから言っているとおり、市長がもう少し言葉に気をつけていただければ、ああいうふうにテレビに――特にテレビは絶大な形の中でみんな見ていますから、また凝りないで、市長が使った後に女性に使えと言っているのかと。これはやはりどうかなと、そういうふうに取られてしまったという言動があったと思うんですね。
 そういうことも含めて、矛盾しているかも分かりませんけれども、反省を求める、猛省を求めるという意味においては、やはり撤去はやむを得ないだろうというのが最低条件だということで、各派代表者の中での話合いでそのように決定したというふうに思っております。
 以上です。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 撤去を求めたことは分かりました。そうすると、本決議案が可決されたら、シャワー室撤去の費用というものは、市長に報酬削減を求めていませんので、公費、つまり市民の税金で負担して、撤去をさらにその費用をかけてやるということになるんですけれども、そういう理解をしてよろしいんでしょうか。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 でありますから、先ほどからいろいろ話が出ておりますけれども、ここは結局、最初の3月の決議も今日の決議も、下りた決議があるとするならば、それは市長、あるいは市長部局の行政の皆さんがどう考えるかじゃないですか。やはりこの議決を本当に重く受け止めるんだったら、どうしようというふうに考えることであって、先ほども言っているとおり、私たちが壊しなさい、費用を出しなさいという権限までは私はないと思っております。議会に、私個人にもですね。やはりこのように市川市議会で全てのことをあからさまにして議論を闘わせてきたことは全国で知っているわけですから、これは逃げられる問題ではありません。ですから、市長におかれましても、行政の皆さんにおかれましても、我々議会にしましても、この問題を知らないというようなことは一切言えませんので、これはやはり最終的には市長のほうに判断をしていただいて善処してもらいたいというふうに思っています。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 今、この決議案では求めてないけれども、本来は撤去をして、その費用を市長がどういう形でか、御自分のほうから負担するというのが望んでいることだというふうに聞こえました。しかしながら、前回の決議案のとおりに望んでいると松井議員がおっしゃっていますが、6月1日の記者会見で市長は、シャワー設置は庁舎機能の一部であって、この設置費用、あるいは撤去費用について、個人での費用負担はなじまないと、自らの報酬削減を拒否を表明しております。市長が改めて設置撤去費用を負担する、報酬削減を出すというようなことが期待できるとお思いでしょうか。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 それは分かりませんね。分かりませんし、御自分で考えてもらうしかないのかなと。また、これ以上――私たちの結論からしますと、もう何年も、村越市長はテスラ以来、ずっとこうやってやってきたんですよ、3年間。それは追及している人たちは小気味がいいし、気持ちいいかもしれないけれども、議員の立場からしますと、地元に帰って何言われるって、皆さん分かるでしょう。市議会、何やっているんだと言われているんですよ。ですから、私たちは早く終息したいなと。今、本当、コロナのワクチンの問題と、早く何とか蔓延を防止しようというところをやるわけですから、今、石原議員が言われたように突き詰めて言われましても、結論を出すのは、こちらのほうはボール投げましたから、あとは市長のほうで考えていただくということしかないのかなと。でありますから、あまりその辺のことについてまでは今回は追及しておりません。
 以上です。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 こんなことを言うのも何ですが、先ほど否決された市長給与の削減条例案というのは、少なくとも設置した費用についてはここで結論を出そうということだったんですが、こういうものがない場合、将来的に市長給与削減を自発的に出すなり何なりの負担について、こういった負担を将来やってもらおうということを担保するために何か有効な手段というのはどのようにお考えでしょうか。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 何回も同じことになりますけれども、石原議員、要はこういうふうに考えたらどうでしょうか。4年に1回、市長選挙も議員選挙もあるわけです。市民はみんな見ているわけです。今回の騒動もずっと見ているわけです。来年、市長は任期を迎えるわけですから、当然、市民がどう考えるか。誰にも分かりませんけれども、そうやって考えていくと、今回の最終的な結論は市長に出してもらうしかないんじゃないかなと。それがやっぱり大人としての責任であり、自分たちがやってきたことに対する責任じゃないかと思いますので、これ以上、私はお金の問題とか何かの問題じゃなくて、やはりこれからどうするんだというふうに考えていただくために、恐らく皆さんだって、問題提起したいがためにやっているわけでしょう。お金をどうしてもこうしても出させたいとかって、それは何回も言っているように、前例をつくって、逆に何かあったら、市長、あんたにもたせるよということは私は反対です。ですから、お金のことについては言いませんので、御理解いただきたいと思います。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 私が理解というよりは、僕の賛成討論のときも言っていたように、市民がどう受け止めるかというのが重要だと思うんですね。結局、もし撤去を求めたとして、市長は撤去をするとして、負担がないということは、設置した問題のシャワー室、また市民の税金を使って撤去するということになってしまいます。これを本決議案を提出した皆様、あるいは賛成した皆さんは市民にどう説明するんでしょうか。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 まとめます。結局、要は市長が自分でまいた種のことばっかりなわけですよ。だから、来年の選挙で、市民は見ているわけですから審判を受けるんです。でありますから、私は今回の騒動で、決めるのは何回も市長と言ったのは、市長はどうするかですよ。壊すのは認めたけれども、金は出さないよというものなのか。でも、さっきから言っているように、女性のために部屋として開放して、それをどうしてもこれからも、BJ☆プロジェクトですか。女性隊員の防災機関もあるようですから、そういうことに有効に役立てていきたいとか、市長がぼーんと自分で言うことを遠慮しないではっきり言えばいいと思います。議会に対して、あるいは市民に対して。それによって市民がどう思うかは市民の自由だし、また議員の自由でしょう。それだから、逆に、みんなでどうしても統一見解を図らなきゃいけないというより、議員それぞれがそう思うことでいいんじゃないでしょうかね。と思います。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 松井議員は、結局、市長には自発的にいろいろやってもらって、その結果は自分で来年3月の市長選挙で市民に見てもらえと言っているように聞こえました。それは、私もそのとおりだと思いますから、いいです。
 改めて聞きますが、さらに市民の税金を使って、また撤去を求めることになるわけですけれども、先ほど来、松井議員も、このシャワー室については、それなりに使い道もあるだろうと納得もされています。そうすると、私、この決議で撤去を求めていますが、そこまでして、さらに市民の税金を使うようなことになって撤去を求める必要はないんじゃないかと思うんですけれども、撤去を求めなければならないと思う理由を教えてください。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 それは先ほどから言っているように、我々は3月に発議をして、中には、やはり同じように、言いませんが、違う意見を持って発議を出された会派もあるわけですし、皆さんのいろんな意見を考えた場合に、最低でも壊すのはやってもらわなきゃというぐらいは、これはやっぱり1つのペナルティーでしょう。でありますから、矛盾するかも分かりませんけれども、御理解ください。
○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 ペナルティーと言いますけれども、結局払うのは市民の税金だったら、僕はペナルティーにならないと思うんですね。それなら撤去はせずに、やっぱりそれなりの価値のあるものをわざわざ撤去するのに金かけてというのはもったいないと私も思います。それなら撤去せずに、次の市長の判断や活用案を待つべきではないでしょうか。その点についてはいかがでしょう。最後の質問です。
○金子 正議長 松井議員。
○松井 努議員 それは分かりませんね。次、どなたが市長になるか分かりませんし。だから、結局、もし村越市長がこの議会の議決を重く受け止めて壊すと決めて、この議論を聞いていて、やっぱり壊すだけでは、これではちょっとまずいかなと。じゃ、撤去費用ぐらいは自分で出そうかなと思うのか。あるいは、先ほどから言われているように、ここは潔く、お金ないけれども、減額条例でも出して自分で削減するというものか。それは村越市長しか知らないので、私は聞いていませんから分かりませんけれども、議会とすると、この問題についても、嫌な話を何か月もずっとやってきたことはみんな一緒でしょう。だから、早く終息して前向きにいきたいなということでございます。御理解ください。
○金子 正議長 石原議員。
○石原よしのり議員 よく分かりましたので、これ以上質問はしませんが、私は、ここで撤去を即求める、それも税金で撤去してと求めることに対して、ちょっとどうしても納得が今の御答弁ではできなかったなと思っています。その点が分かればいいんですが、もしお答えがなければ、それで結構でございます。ありがとうございました。
○金子 正議長 これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 長友議員は賛成、反対。
〔長友正徳議員「発議第15号について賛成」と呼ぶ〕
○金子 正議長 廣田(ひろた)議員。
〔廣田德子(ひろたのりこ)議員「13号について反対です」と呼ぶ〕
○金子 正議長 では、13号から行きます。
 廣田(ひろた)議員。
〔廣田德子(ひろたのりこ)議員登壇〕
○廣田德子(ひろたのりこ)議員 日本共産党の廣田德子(ひろたのりこ)でございます。去る6月24日、創生市川をはじめとする5会派から提出された発議第13号市長室に設置されたシャワー室に関する報道に対する説明を求めるとともに、撤去を求める決議について、反対の立場で討論いたします。
 2月定例会において、創生市川をはじめ5会派の提出した発議29号市川市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議が可決され、市長は決議を重く受け止め真摯に対応してまいりますとコメントを発しましたが、6月1日の定例記者会見では、可決された発議29号市川市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議を一方的に覆して、シャワー室は撤去せず、災害時に自身と女性職員が利用する、市長室を女性職員の休憩室とすると方向性を示されました。市民は納得すると思いますか。そして、NHKの同日夕刻以降の報道では、村越市長はその際、当該方針、シャワー室撤去などを求める決議案を出した市議会の会派代表に既に伝え、理解を得たと発言しています。翌6月2日付の千葉日報も同様な内容を報じています。また、会派代表に伝え、理解を得たという会派代表の皆さんは、この報道内容は事前の説明内容とは明らかに異なるものであり、このような報道がなされていることは誠に遺憾であると抗議をしているそうです。市長は記者会見において、真実と異なる発言をされたのではないでしょうか。
 6月定例会で日本共産党や無所属の会が代表質問、一般質問で市長室のシャワー設置問題を問いましたが、全く市長自ら答弁に立たず、広報室長に答弁を任せています。あげく市長は、シャワー室の質問がお好きなようでなどと、侮辱した発言をしています。市民の方が聞いたら、どう感じるでしょうか。市長の猛省を促しても、議会への説明を求めても、無視するか、あるいは真摯に対応しますのコメントしか出さないのではないでしょうか。
 また、早急にシャワー室の撤去を求めていますが、費用については触れていません。これ以上税金を使うべきではなく、市長自ら拠出するべきだと考えます。市民が望んでいるのは、シャワー室の撤去というより市長の辞任だと考えます。
 以上のことから、市長室に設置されたシャワー室に関する報道に対する説明を求めるとともに、撤去を求める決議に反対の立場の討論を終わります。
○金子 正議長 演壇の消毒を行います。
〔演壇消毒〕
○金子 正議長 長友正徳議員。
〔長友正徳議員登壇〕
○長友正徳議員 無所属の会の長友正徳でございます。ただいま議題となっています発議第15号自身の「私設秘書」が逮捕されたほか、自身の後援会事務所が家宅捜索を受けたと報道され、副市長2名を含む少なくとも10数名を超える本市職員が千葉県警から事情聴取を受けたことにつき説明責任を果たさない村越祐民市長に対し、説明責任を果たすよう求める決議について、賛成すべきとの立場からの討論を行います。
 去る6月16日の無所属の会の代表質問において、私は村越祐民市長私設秘書の逮捕が市政に与える影響についての千葉県警による市職員に対する任意の事情聴取の状況についてと題した質問をしました。その趣旨は次のとおりでした。マスメディアの報道によると、去る5月24日に村越市長の私設秘書が虚偽の情報を法務局に提出し、会社を登記させたとして千葉県警に逮捕されたとのことである。加えて、県警により、市長の後援会事務所の家宅捜索及び関与が疑われる本市幹部職員が任意での事情聴取を受けたことなどにより、市職員や市民に衝撃が広がっている。そこで、県警による任意の事情聴取の状況及びその市政への影響について問う。また、このような困難な状況下では、行政サービスを遅滞させないためにも、市役所で何が起きているのかをトップリーダーである市長が説明責任を果たし、市職員や市民に知らせる必要があると考えるが、市長によるメッセージは何かないか。
 この質問に対し、麻生広報室長が次のとおり答弁されました。去る5月24日に県警が第1庁舎に来庁し、市長の私設秘書が逮捕された旨を初めて市に伝えられたほか、副市長2名をはじめ数名の職員が事情聴取を受けたところである。その影響で直近の部長会議が延期された。私設秘書の逮捕については、あくまでも私人の活動に関することであり、市としてコメントやメッセージを発する予定はない。また、市政とも関係がないため、市長が議場においてコメントやメッセージを発することはない。なお、村越市長から答弁は一切ありませんでした。
 代表質問の翌日の6月17日、朝日新聞は、市川市長答弁せずという2段抜きの見出しで、村越市長は答弁をせず、だんまりを通した旨を報じました。また、毎日新聞は、村越市川市長答弁せずという3段抜きの見出しで同様の趣旨を報じました。いずれも村越市長が、御自身の私設秘書の逮捕等について説明責任を果たされなかったことを伝えています。
 去る6月2日から3日にかけて、複数のマスメディアが村越市長の私設秘書の逮捕等について報じています。麻生広報室長は、さきの代表質問に対する答弁において、市長が議場においてコメントやメッセージを発することはない理由として、私人の活動に関することだとか、市政とも関係がないためといったことを挙げておられました。しかし、マスメディアによる報道によれば、村越市長の私設秘書は市政と関係したのではないかといった疑念を抱かざるを得ないのではないでしょうか。このことについて、いかに報道されているのかを以下に紹介します。
 逮捕の押切容疑者、市役所に出入り。県警は、ほかにも関与が疑われる人物を任意で事情聴取している。旧庁舎時代には、市役所にも度々出入りしていたという。そのうち市役所の業務に口を出すようになり、時には遅い、何でやってないんだなどと職員をどなりつけることもあったという。そうした言動が容認されていたこともあり、ある元市幹部は、逆らうと何をされるか分からないので抵抗することもできなかったと振り返る。虚偽登録疑いで秘書逮捕、公務口出し、市職員も威圧。関係者によると、男は市長の私設秘書を名乗って市役所に出入りし、市の契約業務に口出しすることもあった。そのうち公務にも口を出すようになり、あるときは強い口調で、この業者に仕事を取らせろと職員に迫ることもあったという。別件逮捕か、大きな事件の入り口ではないかとの憶測が飛んでいる。この逮捕は今後、何か別の事件に発展するのではないかと市役所内では見られている。
 というのも、県警は村越市長の後援会事務所を家宅捜索しただけでなく、市の複数職員への任意の事情聴取に乗り出しているからだ。こういった報道に接した市職員や市民の間で衝撃が広がっています。村越市長の私設秘書は市政と関係していたのではないかといった疑念を抱かざるを得ない状況であるにもかかわらず、村越市長は何らメッセージを発せられないわけですから、時間が経過すればするほど不安感は大きくなるばかりなのではないでしょうか。
 ここでLINEとユニクロにおける有事の際のトップマネジメントのありようについて紹介します。LINEは、去る3月17日、ユーザーの個人情報が開発業務を委託していた中国企業からアクセスできる状態だったと発表しました。その中でLINEは、外部からの不正アクセスや情報漏えいは発生していないとしつつ、説明が十分でなかったとして謝罪しました。行政機関等が相次いでLINE利用を停止する中、6日後の3月23日、同社の出澤剛代表取締役CEOが個人情報管理などの方針を説明する記者会見を行いました。この会見のポイントは3つあったと分析評価されています。
 1つ目のポイントはスピードで、次のとおり分析評価されています。多くの場合、不祥事で大事なことはスピードである。人は感情で動く。時間が経過すればするほど不安感は大きくなる。加えて今回の危機は一過性ではない。企業としての早急な対応が求められる案件だ。問題を放置するとSNSなどで炎上が拡大し、ダメージがさらに深くなる。
 2つ目のポイントは誠実さで、次のとおり分析評価されています。誠実さを忘れ、その場しのぎでごまかしたり器用に逃げ切ろうとすれば、それは意識的にせよ、無意識にせよ、聞き手に伝わる。リーダーのメッセージへの信頼感は大きく落ち、最終的には企業の業績にもつながる。今回の会見では厳しい質問が相次いだが、出澤社長は落ち着いて誠実に説明する姿勢を終始貫いた。
 3つ目のポイントは資料の分かりやすさで、次のとおり分析評価されています。本会見の資料は、LINEのコーポレートカラーであるグリーンを基調にシンプルにスマートフォンでも見やすくなっていた。この会見チャートをそのまま使用する速報記事も多く見られた。さらに、プレゼンの区切りでサマリーチャートを入れていた。
 以上のとおり、LINEの出澤剛さんの危機のさなかにおける経営トップとしての発信力はスピード、誠実さ及び資料の分かりやすさの3つに集約されます。
 次に、ユニクロにおける有事の際のトップマネジメントのありようについて紹介します。カジュアル衣料の製造販売、ユニクロを中心とした企業グループ持ち株会社であるファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正さんは、危機に際して次のように考え、行動すると昔から決めているそうです。
 まずは、経営者として先頭に立つ。何かが起こったら率先して情報を収集し、できるだけ早く対応策を決断し、具体的な行動に落とし込む。そして、その決断に沿って、各現場のリーダーが権限を持って刻々と変化する現実に対応していく体制を整える。この一連の動きを実行できるのは、組織においてはトップしかない。また、従業員や社会に向かってはすぐに第一声を準備する。準備ができ次第、なるべく早く発信する。可能な限り早く第一声を出すことが大切なのは企業経営者でも政治家でも同じだろう。その際に大事なのが現実を直視することだ。自分たちにとって不都合で過酷な現実であっても、それを直視し受け止める。何をやるかを考えて実行に移す。何よりも大切なのは情報公開だろう。発表するのにためらうような厳しい現実であっても、トップ自ら現実を説明すべきだ。ただし、その場合、今は厳しい状況だが、いずれはこうしていくとつけ加える。そうして情報をきちんと公開していけば、従業員や世間一般との間に信頼関係ができる。危機に際して、世の中と信頼関係を築くのもトップの役割だ。危機のときほど、トップの真の資質が問われる。会社が順調なときは、誰が経営者でもそこそこ何とかやっていける。しかし、危機に際しては、リーダーが素早く適切な判断を下さないと致命傷になりかねない。
 以上のとおり、ユニクロの柳井正さんの有事におけるリーダーシップは、従業員または国民や市民との信頼関係の構築、情報公開を大切にする及び自ら先頭に立ち、自ら説明するの3つに集約されます。
 これまでにLINEとユニクロにおける有事の際のトップマネジメントのありようを見てきました。LINEの危機のさなかにおける経営トップとしての発信力は、スピード、誠実さ及び資料の分かりやすさの3つに集約されていました。また、ユニクロの有事におけるリーダーシップは従業員または国民や市民との信頼関係の構築、情報公開を大切にする及び自ら先頭に立ち、自ら説明をするの3つに集約されていました。
 いずれにしましても、LINEやユニクロのトップマネジメントは、それぞれ有事における立ち居振る舞い、作法の要諦を心得ておられるようです。村越市長におかれましても、これらを参考にされまして、御自身の私設秘書の逮捕等の有事について人心を安定させるとともに、行政サービスへの影響を最小化させるために、市川市のトップリーダーとして、今、市川市で何が起きているのかについて、市職員や市民に対して何らかのメッセージを発せられることによって、しかるべき説明責任を果たされるとよろしいのではないでしょうか。
 以上をもちまして、発議第15号自身の「私設秘書」が逮捕されたほか、自身の後援会事務所が家宅捜索を受けたと報道され、副市長2名を含む少なくとも10数名を超える本市職員が千葉県警から事情聴取を受けたことにつき説明責任を果たされない村越祐民市長に対し、説明責任を果たすよう求める決議について、賛成すべきとの立場からの討論を終わります。ありがとうございました。
○金子 正議長 これをもって討論を終結いたします。
 これより発議第13号市長室に設置されたシャワー室に関する報道に対する説明を求めるとともに、撤去を求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第14号令和3年6月1日の定例記者会見において真実と異なる発言をし、市民に誤解を与え市政に無用な混乱をもたらした村越祐民市長に対し、発言の撤回と謝罪を求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第15号自身の「私設秘書」が逮捕されたほか、自身の後援会事務所が家宅捜索を受けたと報道され、副市長2名を含む少なくとも10数名を超える本市職員が千葉県警から事情聴取を受けたことにつき説明責任を果たさない村越祐民市長に対し、説明責任を果たすよう求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 お諮りいたします。ただいま決議案が議決されましたが、その条項、字句、数字その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって条項、字句、数字その他の整理は議長に委任することに決定いたしました。

委員会の閉会中継続審査の件、委員会の閉会中継続調査の件、閉会

○金子 正議長 日程第18委員会の閉会中継続審査の件を議題といたします。
 各委員会において審査中の事件につき、委員長から、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続審査の申出があります。
 お諮りいたします。委員長から申出のとおり閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員長から申出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。


○金子 正議長 日程第19委員会の閉会中継続調査の件を議題といたします。
 各委員会において調査中の事件につき、委員長から、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続調査の申出があります。
 お諮りいたします。委員長から申出のとおり閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員長から申出のとおり閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。


○金子 正議長 以上をもって本日の会議を閉じます。
 これをもって令和3年6月市川市議会定例会を閉会いたします。
午後5時54分閉議・閉会

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