更新日: 2022年2月17日

2021年12月14日

開議

午前10時10分開議
○金子 正議長 ただいまから本日の会議を開きます。


〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 越川議員。
○越川雅史議員 貴重なお時間をお借りして恐縮ですが、議事進行発言をさせていただきます。
 昨日、私の一般質問に対する御答弁の中で、村越市長は、「過去にもですね、共産党のどこそこ支部の方々が賛成しているから、あなたたちも賛成しなさいみたいなことを発言されたことがありますが、そういうやり方はひきょうなんじゃないですかね、まさに」と御発言されました。これは私に対する発言でしたので、私が首を振って否定しましたら、「いや、しましたよ、記憶にあります私。後で議事録精査してください」などと御発言をされました。私は、村越市長ほど優れた記憶力を有していないことは自覚しておりますが、2019年6月27日の一般質問において、超高級外国製公用車テスラ導入を追及した際に1度だけ、日本共産党の蕨市議団の取組について御紹介したことを覚えておりますので、その際の私の発言について会議録を全て読み返してみました。当該部分を読み上げて御紹介いたしますと、「ちなみに我が国には日本共産党という、高級公用車問題に非常に厳しい姿勢を示す政党があるやに伺っております。そこの蕨市議団の皆さんは、購入価格400万円以上を高級車と定義しており、市長が695万円もの高級車を使用していることを、市長が率先して無駄遣いを実践していると糾弾し――私じゃないですよ。共産党の蕨市議団ですね――日本共産党は高級公用車の削減を求めています、引き続き高級公用車問題を追及していきますと、声高らかに党の方針をブログで紹介されています。これは蕨市議団の方針じゃなくて党の方針のように書かれております。非常に立派だと思います。ところで、本市が幾ら環境重視の姿勢を打ち出すにしても、環境大臣ですら、公用車はレクサスLS600hという国産車であるのに、企業経営者でもない、一自治体のトップである市川市長がプライベートではなく、公用車として外車に乗ることに違和感はないのでしょうか、お答えください」というものでした。
 確かに私は日本共産党の蕨市議団の方々が、高級公用車問題を厳しく追及されていることを御紹介し、非常に立派だと申し上げたことは事実ですが、この発言のどこにも、本市議会の会派、日本共産党の方々に対して、あなたたちも賛成しなさいなどと私が発言した部分は見当たりませんでした。
 つきましては、議長におかれましては、村越市長に対し、私がいつ、どこで共産党のどこそこ支部の方々が賛成しているからあなたたちも賛成しなさいと発言したのか議事録で示されるよう求めていただきたく、お取り計らいのほどよろしくお願いいたします。
 また、村越市長がそれをできないのであれば、そうした事実に基づかない妄想に基づき、ひきょうなやり方なんじゃないですかねと発言されては甚だ迷惑ですので、発言の取り消しを求めます。
○金子 正議長 越川議員の議事進行発言にお答えいたします。
 後刻調査の上、御報告いたします。
 この際申し上げます。お手元に配付のとおり、石原よしのり議員ほか10名より、議案第54号に対する修正案が提出されております。
 この修正案を熟読していただくために、暫時休憩をいたします。
 この際、暫時休憩いたします。
午前10時13分休憩


各委員長報告

午前10時34分開議
○金子 正議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、議案第54号令和3年度市川市一般会計補正予算(第11号)を議題といたします。
 本案に関し、委員長の報告を求めます。
 健康福祉委員長、石原みさ子委員長。
〔石原みさ子健康福祉委員長登壇〕
○石原みさ子健康福祉委員長 ただいま議題となりました議案第54号令和3年度市川市一般会計補正予算(第11号)のうち、健康福祉委員会に付託された事項について、委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 今回の補正は、第3款民生費において、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金、いちかわ生活よりそい臨時特別給付金及び子育て世帯への臨時特別給付金等を増額あるいは新たに計上したものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、まず、第3款民生費第1項社会福祉費第9目住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金等給付事業費、いちかわ生活よりそい臨時特別給付金について、「本給付金は、国の給付金の対象とならなかった一部の世帯に対し、本市独自の給付金を支給するためのものとのことであるが、国会での補正予算の審議は現在も継続中である。本市においてこのタイミングで補正予算を計上した理由は何か。また、今後国の給付金の支給対象が広がった場合、本市独自の給付金と合わせて二重の給付となる世帯が発生することが考えられるが、このことについてどのように考えているのか」との質疑に対し、「本給付金については、国の方針が決まり次第、速やかに支給することが重要であると考えたため、今回の増額補正を計上したものである。また、本給付金は国の給付金の支給対象から漏れた世帯を対象としているため、仮に国の給付金の支給対象が広がった場合は、その部分につき対象を見直すことを考えている」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、多数をもって採決の結果、可決すべきものと決しました。
 なお、本案におけるいちかわ生活よりそい臨時特別給付金に関しましては、質疑において、長友正徳委員より本会議で修正を行う旨の発言がありましたことを申し添えます。
 以上、御報告申し上げます。
○金子 正議長 総務委員長、久保川隆志委員長。
〔久保川隆志総務委員長登壇〕
○久保川隆志総務委員長 ただいま議題となっております議案第54号のうち、総務委員会に付託された事項について、委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 今回の補正の主なものを申し上げますと、歳出においては、第2款総務費第1項総務管理費第12目情報システム費において、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金等給付管理データ作成等委託料及び住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金等事務用機器賃借料を新たに計上し、歳入においては、市税、国庫支出金、繰入金及び繰越金を増額したものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、まず、歳出第2款総務費第1項総務管理費第12目情報システム費、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金等給付管理データ作成等委託料について、まず、「本業務委託の委託先は決まっているのか」との指摘に対し、「本業務の委託先については、対象者に給付金を早急に給付する必要があることから、現在保守管理を担当し、当該システムの内容を熟知している事業者と契約することを考えている」との答弁がなされました。
 また、「非課税世帯か否かは職員が簡単に抽出できると思うが、なぜ非課税世帯のデータ抽出のために約1,235万円もの予算を計上しているのか」との質疑に対し、「本委託料についてはホストコンピューターで管理するシステムからデータを抽出する専門的なノウハウが市にはないことから、当該委託料を計上することとなった」との答弁がなされました。
 次に、歳入第1款市税第4項市たばこ税、市たばこ税現年課税分について、「今回の補正予算で4億円の増額を計上しているが、金額の根拠はどのようなものか」との質疑に対し、「今回の補正予算計上額については、想定よりタバコの売渡し本数が増加をしている実績を踏まえ、積算し計上したものである」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、歳入歳出予算の総額については健康福祉委員会の審査の結果を確認の上、多数をもって可決すべきものと決しました。
 なお、本案に関しましては、越川雅史委員より本会議で修正を行う旨の発言がありましたことを申し添えます。
 以上、御報告申し上げます。

 

議案第54号に対する修正動議の提案理由の説明(石原よしのり議員)

○金子 正議長 この際、議案第54号に対しては、石原よしのり議員ほか10名から修正案が提出されております。これを本案と併せて議題とし、提出者から提案理由の説明を求めます。
 石原よしのり議員。
〔石原よしのり議員登壇〕
○石原よしのり議員 無所属の会の石原よしのりです。議案第54号令和3年度市川市一般会計補正予算(第11号)に対する修正動議の提案理由を説明させていただきます。
 本予算原案には、いちかわ生活よりそい臨時特別給付金の予算として40億円が計上されています。昨日の議案質疑及び健康福祉委員会審議を通じて、本市独自の給付金であるいちかわよりそい臨時給付金が十分な検討の上、市民に十分な理解が得られる制度設計となっていないことが明るみになってまいりました。生活困窮者に対して必要な支援を行うという考え方自体否定されるものではありませんが、その支給対象者や1人当たりの支給額、予算規模、また、所得の上限額などの制度が市民の分断にならないか、公平性と支援金額の妥当性、今後同様の事態が生じた場合の再現性などの観点から、より一層の慎重な議論が必要であると考えます。
 よって、現時点においては、当該予算40億円を削除する必要があると考えます。これが修正案を提出する理由であります。
 以上。
○金子 正議長 これより委員長報告及び修正案に対する質疑に入りますが、議長といたしましては、まず委員長報告に対する質疑を行い、その後、修正案に対する質疑を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって、まずは委員長報告に対する質疑を行い、その後修正案に対する質疑を行うことに決定いたしました。
 まず、先ほどの委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 質疑がありませんので、委員長の報告に対する質疑は終結いたします。
 次に、石原よしのり議員ほか10名から提出された修正案に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

討論(中村よしお議員、髙坂(こうさか) 進議員)

○金子 正議長 質疑がありませんので、修正案に対する質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許可いたします。
 中村よしお議員。
〔中村よしお議員登壇〕
○中村よしお議員 公明党の中村よしおでございます。ただいま議題となっております議案第54号令和3年度市川市一般会計補正予算(第11号)について、公明党を代表して賛成の立場から討論を行います。
 当該追加議案は、11月19日閣議決定されたコロナ克服・新時代開拓のための経済対策に盛り込まれた住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金及び子育て世帯への臨時特別給付金を本市で給付するための補正予算と、その住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金を補完することで、年間所得200万以下の課税世帯をより幅広く支援するためのいちかわ生活よりそい臨時特別給付金を計上した補正予算であります。
 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金及び子育て世帯への臨時特別給付金については、国の給付金であります。本年11月19日閣議決定されたコロナ克服・新時代開拓のための経済対策において、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付については、1つ目の柱である新型コロナウイルス感染症の拡大防止における感染症の影響により厳しい状況にある方々の事業や生活、暮らしへの支援の一施策であります。子育て世帯への臨時特別給付金については、3つ目の柱である未来を切り拓く新しい資本主義の起動における分配戦略、安心と成長を呼ぶ人への投資の強化の一施策であり、新型コロナウイルス感染症が長期化し、その影響が様々な人々に及ぶ中、子育て世帯については、我が国の子どもたちを力強く支援し、その未来を拓く観点から給付を行うものであります。
 コロナ禍は、子どもたちをめぐる環境にも様々な影響を及ぼし、小学1年生から高校3年生のうち、何らかのストレス反応のあった子どもたちが7割に上っています。昨年は児童虐待の相談対応件数や不登校、いわゆるネットいじめ、子どもの自殺者数がいずれも過去最高を更新し、極めて憂慮すべき事態であります。保護者も精神的な負担、食事、水道光熱費などの出費が増加したとの指摘もあります。コロナ禍を克服し、我が国の再生を成し遂げる主役は未来を担う子どもたちです。次世代の人材を育てることは、持続的な経済成長や安定的な社会保障制度構築など、日本社会の活力と発展にもつながると公明党は考えています。
 今回の給付金はコロナ禍での特例的な支援策ですが、今後さらに子育て、教育を国家戦略に据えて、教育費の負担軽減といった恒久的な支援策強化へつなげていくことが重要だと考えています。
 なお、報道によれば、昨日の衆院予算委員会で岸田総理が地域の実情に応じて年内からでも先行の5万円給付と合わせて10万円の現金を一括給付に加えたいと述べたとのことでありますので、国、県との連携をさらに緊密に取っていただき、10万円分の現金一括給付を強く要望いたします。
 次に、いちかわ生活よりそい臨時特別給付金は、国の臨時特別給付金を補完した市川市独自の給付金であります。住民税非課税世帯と同じ所得階層の課税世帯についても、新型コロナによる影響が長期化する中、生活が厳しいということは言うまでもないと考えます。しかしながら、国の制度ではそこまでは手が届かない、その世帯の方々を何とか支援したいと知恵を絞り、つくられたのがこの市川市独自の給付金であると認識をしています。
 さて、世界的にワーキングプアという言葉が認知されていて、働く貧困者という意味で、フルタイムとして働いているものの、十分な所得を得られず貧困状態にある就業者を指しているということであります。我が国においても長く社会的問題になっていると私は認識をしていますが、実は、その定義は我が国では明確ではないものの、年収200万円程度が一つの目安として考えられています。一般的には生活保護で得られる生活と同じようなレベルとされていることが多いようです。それが国の住民税非課税世帯等に対する臨時給付金の対象者世帯である非課税世帯に重なってくると思います。したがって、この国の給付金の対象の設定については妥当であり、それを補完するような意味合いのいちかわ生活よりそい臨時特別給付金の対象設定も妥当であります。
 反対意見として、例えば所得金額を300万円以下とか350万円以下とか、生活困窮者の設定を慎重に議論しなければいけないなどがあると思います。しかし、一体どのように慎重に議論するのでしょうか。市民の分断とならない公平性と支援金額の妥当性について、どのような対象に設定すれば妥当なのか。これから議論するといたずらに先延ばしするのではなく、対案を示すのが責任ある政治家の姿勢ではないでしょうか。繰り返しますが、当該給付金は特に生活が厳しい所得階層の約4万世帯の方々に、国と同額の10万円の給付金を、国の給付金と同じタイミングで速やかに届けるものであり、大変に効果の高い施策であると評価をしています。また、財政に与える影響から見ても、約40億円の財政支出をしても持続可能性は維持されることが確認されました。本市の堅実な財政運営と財政力があるからこそ、生活困窮者の生活を守る給付金が実現できる。私はこのような市川市を誇らしく思うのであります。
 本追加議案を一刻も早く可決し、速やかに長く続くコロナ禍で苦しい生活を余儀なくされている方々に給付金を届けていかなければなりません。本議案への皆様の賛同を期待し、公明党の賛成討論といたします。ありがとうございました。
○金子 正議長 以上で通告による討論を終わります。
 次に、修正案に対する討論のある方は挙手を願います。お1人ですか。
 それでは、髙坂(こうさか)進議員。
〔髙坂(こうさか) 進議員登壇〕
○髙坂(こうさか) 進議員 日本共産党を代表して、議案第54号令和3年度市川市一般会計補正予算(第11号)に対する修正動議への賛成の立場からの討論をいたします。
 まず、子育て世帯等臨時特別支援事業費補助金、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金事業について述べます。この2つの事業は国の施策によるものであり、地方自治体としては予算措置しなければならない義務的なものであるというふうに思います。予算化することは仕方がないのですが、しかし、例えば、子育て世帯等臨時特別支援事業補助金については、各自治体の市長からも一括で10万円支払うことが合理的だという声が挙げられております。昨日の政府答弁では、10万円の一括給付を認めるということが発表され、一括10万円給付に条件はつけないということになったという報道がされています。これで今年中に10万円現金給付ということが可能だということが明らかになったわけです。それが最も合理的であり、給付に関わる経費も少なくて済むということは明らかです。今からでもそれができるなら、国民が最も望むことであり、最少経費で最大の効果となるものと思います。
 また、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金については国の施策であり、予算化するほかないことも理解できます。しかし、両方とも最も合理的で、子育て世帯等臨時特別支援事業補助金は、一括で年内に支給する方策があるなら、この議会での議決ではなくて、議会の了承も得るということで専決処分ということも考えられるというふうに思います。市として最大限努力して、子育て世帯等臨時特別支援事業補助金の一括での10万円の支給が年内にできるなら、その努力をすべきです。
 子育て世帯等臨時特別支援事業費補助金、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業費補助金は国の事業であり、最終的には予算化されなければならないものですから、最も合理的で時間的にも要件を満たすという条件で行わなければならないものとして、さらに努力をするということをすべきであります。
 しかし、いちかわ生活よりそい臨時特別給付金については、この前の2つの補助金とは全く性格が異なるものです。一緒に論ずることはできません。いちかわ生活よりそい臨時特別給付金は市独自の給付金であり、前の2つと一緒に行わなければならない理由はありません。いちかわ生活よりそい臨時特別給付金については、それがなぜこの時期に追加分なのかということです。住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業補助金は一応決定したということですが、例えば、大学生への給付を考えるべきとか、給付条件を考えるべき、全国民に給付すべきなど、さらに充実すべきという意見もテレビ討論会などで野党から出されています。まだまだ議論が続くかもしれません。もし、2022年度通常国会などでさらに充実されるなどということがあれば、仕組みが重複することも考えられます。そういう点から見ても、いちかわ生活よりそい臨時特別給付金については、2月定例会または2022年度予算で改めて状況を見ながら考えていくことが必要ではないかと考えます。
 また、この事業は制度設計という点でも様々な問題を抱えていると言わなければなりません。昨日の質疑でも明らかにしましたけれども、給与所得、年金所得、そして事業所得では、収入金額で見ると大きな差が出てきます。年金所得では、例えば夫が240万円、妻190万円でも、所得に直すと夫婦2人で所得は200万円未満ということになります。給与収入の人では、夫200万円、妻140万円とすると、夫が122万、妻が75万ということで合計197万、かろうじて給付対象になります。100万円近い差が出ることになります。また、事業所得では売上から仕入れ経費を引いて200万円となれば受給資格がなくなります。給与所得控除というのは、所得控除、給与所得者の経費というだけではなくて、所得税を差し引かれる時期が早いためにつくられた経費も含まれているという学説もあり、単純に経費とは言えません。
 このように考えると、住民税非課税世帯というだけでも様々な問題を抱えていますが、所得200万円以下ということになれば、さらに矛盾が大きくなります。さらに、これから来年度になると通常国会が開かれ、様々な議論が行われるでしょう。その結果として、10万円の支給条件がさらに拡大されることも考えられます。野党の方々からは、そのための様々な提案も出されていると聞いています。
 そのようなことを考えると、いちかわ生活よりそい臨時特別給付金については、この定例会で無理をして決めるのではなく、来年の通常国会の状況なども見据えた上で決めてもいいのではないかと考えます。それでなくても来年の市川市の予算は、市長選挙を控えての骨格予算という性格のものです。ここで非常に政策的な予算である40億円といういちかわ生活よりそい臨時特別給付金は、この補正予算から削除するべきものだと考えます。無理をしてこの定例会で予算化をして、政府が決定する施策との不整合が出てきた場合に大変な不平等を引き起こすことも考えられます。その矛盾を解決できないようなことが起きた場合どうするのかという問題が出てきます。このようなことを考えると、今回の補正予算でいちかわ生活よりそい臨時特別給付金に相当する40億円は削除した修正案にすべきと考えます。
 以上述べてきたように、修正動議に賛成すべきとの討論を行いました。これで討論を終わります。

議案第54号 採決

○金子 正議長 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第54号令和3年度市川市一般会計補正予算(第1号)を採決いたします。
 まず、本案に対する石原よしのり議員ほか10名から提出されました修正案を採決いたします。
 本修正案に賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって修正案は否決されました。
 次に、議案について採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。


提案理由の説明

○金子 正議長 日程第2再議第1号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議についてを議題といたします。
 去る12月9日、市長から、12月7日に議決した議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)について、地方自治法第176条第1項の規定により、再議書が提出されました。
 この際、市長から再議に付する理由の説明を求めます。
 村越市長。
〔村越祐民市長登壇〕
○村越祐民市長 再議第1号につきまして提案理由を御説明申し上げます。
 令和3年12月7日に修正の上可決された議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)のうち、歳出において第2款総務費第1項総務管理費78万円を減額し、その財源として見込んでいた歳入第19款繰越金第1項繰越金78万円を減額する部分について、これから申し上げる理由により異議があるので、地方自治法第176条第1項の規定に基づき再議に付すものであります。
 越川雅史市川市議会議員の職員に対するパワーハラスメント事案につきましては、個人の尊厳と人格を不当に侵害し、業務の円滑な遂行に悪影響を及ぼすとともに、議事機関たる議会と執行機関という地方自治における二元代表制の適正な関係を著しくゆがめ、害するものであり、到底看過できないものであります。地方自治における二元代表制の下では、議員と職員との間に雇用関係や任用関係がありません。それゆえ、本事案の解決については、議会の自立的な自浄作用に委ねることが妥当と判断いたしました。
 そこで、令和3年8月30日付で、金子正市川市議会議長に対し、越川市議会議員によるパワーハラスメントについて、申入れにより、厳格な調査の上、厳正な対処を求めるとともに、同年9月2日開催の各派代表者会議では、越川雅史市川市議会議員によるパワーハラスメントの具体的な事例をまとめた一覧を提出、説明し、重ねて議会における真相究明と厳正な対処を求めました。
 これらの求めに対し、令和3年9月市川市議会定例会では、発議第27号として村越祐民市長に「越川雅史議員からパワハラを受けたという職員に対し、第三者機関へ申し出ること」を進言することを求める決議についてが、また、発議第28号として越川雅史議員による職員に対するパワーハラスメントに関する特別委員会の設置に係る決議についてが提出されました。二元代表制における議会の自立的な自浄作用を発揮する観点からすれば、特別委員会の設置を求めた発議第28号は当然可決されるものと考えておりました。
 しかしながら、採決の結果、議会が自ら特別委員会を設置し真相究明をしようという発議第28号は否決され、職員自らの対応を求める発議第27号が可決されました。議会による発議であることから、これを真摯に受け止め、速やかにパワーハラスメント事案を取り扱う第三者機関に相談を開始いたしました。ただし、当該決議に基づき直ちに職員に対して第三者機関に相談することを進言することはせず、職員がパワーハラスメント事案を相談できる機関を調査の上、6つの機関に対し議員の職員に対するパワーハラスメント事案を相談し、仲裁あっせん等をしてもらえるか否かについて事前に相談や照会を行いました。しかし、いずれの機関からも、議員と職員との間に雇用関係や任用関係がない以上、相談等に応ずることはできないとの回答でした。
 また、本事案は職員による業務の遂行過程で行われたものであることから、市川市が当事者となって民事訴訟等を提起できないか弁護士に相談し意見を伺ったところ、パワーハラスメント事案の民事訴訟等は、時間と労力と費用がかかり負担が大きい、事案の究明のため、市が第三者機関を設置することは十分意義のあることであるとの助言をいただきました。
 以上の経緯等につきまして、令和3年9月市川市議会定例会及び今定例会における代表質問における答弁等を通じて詳細は明らかにしたところであります。
 そして、このような経緯等から、もはや本事案の真相を究明し、議会と執行機関の適正な関係性を模索するために残された唯一の手段は、弁護士及び学識経験者による第三者委員会を組織し、公正かつ中立的な立場からヒアリング等を実施の上、本事案を客観的に評価し報告をしてもらうパワーハラスメント調査委員会を設置する以外に方法はないとの結論に至り、議案第43号にパワーハラスメント調査委員会報償金78万円を計上したものであります。しかるに、当該補正予算案に対し、令和3年12月7日、議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)に対する修正動議が提出され、可決されたことにより、当該報酬金予算は削除されるに至りました。しかし、先ほど申し上げたとおり、パワーハラスメント調査委員会報償金は、発議第27号を真摯に受け止めて行動した結果に基づき、職員個人が民事訴訟等を提起せずに、本事案の真相を究明するために残された唯一の方法でした。補正予算修正動議はこれを真っ向から否定するものであり、到底承服できるものではないため、再議に付したものです。
 なお、補正予算修正動議の前提となる総務委員会の審査において、理事者は、調査委員会が諮問機関であるとする重大な答弁の誤りを犯し、これを前提に質疑が行われた上、討論、採決が行われ、可決すべきものとなりました。このことにつき、後日発言の取消しを求めるも認められませんでしたが、この重大な答弁誤りが総務委員会及びその後の補正予算修正動議の採決に影響を及ぼした可能性が否定できないことを申し添えます。
 以上、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

質疑(長友正徳議員、岩井清郎議員)

○金子 正議長 これより質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、順次発言を許可いたします。
 無所属の会、長友正徳議員。
○長友正徳議員 無所属の会の長友正徳でございます。通告に従いまして、再議第1号について質疑を行います。
 まず(1)ですが、今回のパワハラ事案は到底看過できないとのことですが、市川市はパワハラがあったと認定されているのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 さきの9月定例会でも御答弁をいたしましたとおり、本年4月に行いましたパワーハラスメントに特化したアンケート調査は、いつ、どこで、誰から、どのようなことをされたかを回答するものとなっており、被害を訴えた回答の内容は、いずれも具体的かつ詳細であり、労働施策総合推進法に定めるパワーハラスメントの要件に該当していると認められたことから、越川市議によるパワーハラスメントがあったものと認定をしたものであります。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 再質問しますが、アンケートは最初に7件出されて、その後2件が追加されて、合計9件になったと承知していますが、パワハラの認定に当たっては1件1件審査されたのでしょうか。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 審査ということではございませんで、アンケート調査について、1件ごとに確認をしたということでございます。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 認定のやり方についてですが、審査といいますか、認定の作業に従事されたメンバーはどなたで、その会合のリーダーというかヘッドはどなたか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 確認は私が行っております。特にその審査会というようなグループでは行っておりませんので、リーダーというものはございません。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 次ですが、何人かいらっしゃるわけですが、審査といいますか、レビューされた方々ですね。認定の方法は全会一致でやられたのか、それとも多数決だったのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 ただいま申し上げましたとおり、審査会というような方法を取っておりませんので、これは総務部内で慎重に検討した結果であるということでございます。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 何か事務的にやられたという感じがしますけれども、次です。審査資料についてですが、総務部等でレビューされたわけですが、そのとき使用された資料、審査資料ですけれども、9件のアンケートのほかに、それらを集約したもの、まとめたものというのはあったのでしょうか。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 9件のアンケート調査につきまして、これを一覧表に、一覧にまとめたというような資料がございます。今後調査委員会が設置されました場合に、審査の便宜に資するような、そういった形に今後は考えていきたいということでございます。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 その審査資料ですが、我々は各派代表者会議に9月2日に提示された一覧表があるんですけれども、それは総務部等で審査されたときにもう既にできていて、それも審査の参考にされたんでしょうか。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 まず、各派代表者会議に提出をしました一覧表、A3でございますが、その前提としてアンケート調査がございます。そのアンケート調査を集約したものが各派代表者会議でお配りをしたものとなってございます。それ以外にも、私どもアンケート調査を含めていろいろとまとめた一覧の資料その他ございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 我々は、その各派代表者会議に提示された一覧表しか知る由がないわけでありますが、その資料に、高血圧の薬を服用している職員がいるというふうに記載されています。なぜパワハラの影響で生活習慣病を患うのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 その件につきましては、本人がそのように申しておりますので、そのとおりだと思います。いずれにいたしましても、調査委員会が設置されました場合は臨時専門委員として医師を委嘱することも可能となってございますので、仮に調査委員会が設置されましたら、調査委員会のほうで適切に判断をされるものと考えております。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 そのようにして、なかなかここのところは関連性が理解できないので質問しました。
 次、(2)に移ります。弁護士に相談した上で第三者機関を設置することにされたとのことですが、その弁護士は市川市とどのような関係の方なのでしょうか、伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 相談をいたしました弁護士は本市の顧問弁護士で、身分は本市の非常勤特別職となっておりますが、その方と、それから第1庁舎南側のPCルーバーの破損等につきまして相談をさせていただいております弁護士法人に所属する2名の弁護士の、合わせて3名の弁護士であります。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 分かりました。
 その3人の弁護士ですけれども、パワハラに詳しい方々なんでしょうか、伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 相談をいたしました、まず市の顧問弁護士でありますけれども、弁護士事務所での勤務を経ました後に、他の地方公共団体、他の自治体で任期付の職員として10年勤務をされた方で、当該自治体では法律相談を始めまして訴訟事務も対応されていたというふうに聞いております。したがいまして、自治体におけるパワーハラスメント事案につきましても詳しい方というふうに認識をしております。
 また、他のお2人でありますけれども、先ほど申し上げました弁護士法人ということで、弁護士約50名を擁している非常に大きな弁護士事務所で、あらゆる法律問題に対応できるというような弁護士法人でございます。そこの代表弁護士と所属の弁護士のお二人に相談をしておりまして、いずれも企業コンプライアンス等に精通した方ということでございまして、今回の相談にも丁寧に対応していただいたというところでございます。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 分かりました。
 次の再質問ですが、それらの3人の弁護士についてですが、市川市の職員間のパワハラもあるんだろうと想像しますけれども、そういったときに、この3人の弁護士に相談されたりしたことはあるんでしょうか、伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 職員間のパワーハラスメントにつきましては、基本的には総務部で対応しております。これまでのところ、市の顧問弁護士を含めまして弁護士に相談をしたというような事例はございませんが、行為の対応によっては弁護士に相談をするというような事例もあり得るというふうに考えているところであります。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 次に、それらの3人の弁護士についてですが、今回設置されようとしているそのパワハラ調査委員会、そのメンバーになられる可能性はあるんでしょうか。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 現在のところ考えてございません。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 次、(3)に行きます。公正かつ中立的な立場からヒアリング等を実施するとのことですが、公正かつ中立的な立場をどうやって担保されるのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 予算の議決をいただきました後には、直ちに要綱を制定いたします。その中で、調査委員会の任務といたしまして、公正かつ中立的な立場から専門的な知見により調査等を行う旨を規定をしてまいります。その上で、制定をいたしました要綱につきましては、条例や規則の制定等を行った場合に、これらを公布するのと同様に、市の公式ウェブサイトに公表をする予定であります。また、委嘱状には委員の任務を明記し、これを同様に公表する予定であります。併せて議会にも報告をさせていただきたいと考えております。なお、要綱につきましては、素案は作成済みであります。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 再質問ですが、要綱や委嘱状に公正かつ中立的な立場から調査を行う旨を記載したところで、委員がそのように振る舞うとは限らないのではないでしょうか、伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 弁護士や学識経験者の職業倫理から考えまして、付与された任務をしっかりと果たしていただけるものと考えております。御質問者の御指摘の御心配は当たらないと考えております。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 いや、ちょっと心配なんですけれども、次に行きます。市長が委嘱されるわけですから、市長の意向を忖度した調査をやられるのではないかと心配するんですけれども、その懸念、御心配はないですか、伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 市の中には、外部の有識者を招いて市長が委員として委嘱をしている諮問機関あるいは審査会が多数ございます。それらは全て公正かつ客観的に審議や審査をしていただいて、結論を出していただいているものと認識をしております。決して市長の意向を忖度していることはないというふうに理解をしております。今回の調査委員会も、それらと同様だとお考えをいただければと思います。
 以上でございます。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 そのように認識されているということですけれども、次に行きます。日本弁護士連合会、日弁連と言われていますが、日弁連が定めた弁護士職務基本規程というのがあります。そこには、弁護士は、良心に従い、依頼者の権利及び正当な利益を実現するように努めると規定されていることは御存じでしょうか、伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 承知をしておりません。
 以上です。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 ネットで調べればすぐ分かりますので、ぜひ検索して調べてみていただきたいと思いますけれども、そのように書いて、職務規定ですから、弁護士はそれに尊重してというか、そのように振る舞いをされるんだろうと思います。この規定によれば、委員は、弁護士等ですね。依頼者である市長の権利及び正当な利益を実現するように努めることが任務であることから、そもそも公正かつ中立的な立場からの調査は困難なのではないかと考えますが、どのように考えておられるか伺います。
○金子 正議長 村越市長。
○村越祐民市長 御質問者はちょっと重大な勘違いをされておられるかと思います。御指摘をさせていただきたいと思います。
 この場合の守られる利益というのは、パワハラの被害に遭った職員の皆さん、あくまでそこに尽きるというふうに思います。私が依頼者として、私の何か利益を守っていただきたいという筋合いのものでは全くありませんので、そこはぜひ御理解をいただきたいと思います。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 市長の答弁をいただくとは。質問していませんが、理解しました。そこのところは理解しました。
 とはいっても、弁護士を含めた委員の振る舞いについてなかなかコントロールはできないわけですから、一応そういうふうに職務規定があるということで、やはり依頼者の利益を代表するということを考えれば、なかなか公正中立な立場で調査をするということは難しいのではないか。そこのところをきちんとやっていただきたいなと思いますけれども。
 次、(4)に行きます。調査委員会ですが、本事案を客観的に評価してもらうとのことですが、これはパワハラがあったことを認定してもらうということなのでしょうか、伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 これまで御答弁をさせていただいておりますとおり、調査委員会は公正かつ中立的な立場から本事案を客観的に調査検証、それから評価を行っていただく予定でございます。最終的な評価といたしましては、パワーハラスメントがあったか否かにつきましても一定の結論を出していただくことを想定しております。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 再質問です。客観的に調査検証及び評価を行っていただくとのことですが、どうやって客観性を担保されるのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 あくまでも市の組織に属さない外部の有識者である弁護士や学識経験者をお願いして評価をしていただくということですから、その結果は客観的なものになるというふうに考えております。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 そう信じておられるということだと思いますが、客観的とは、特定の立場に捉われず物事を見たり考えたりするさまのことですが、委員は市長に委嘱されていることから、その立場に捉われて物事を見たり考えたりすることになるのではないかと若干の心配があるんですが、どのようにそこのところはお考えか伺います。
○金子 正議長 村越市長。
○村越祐民市長 そのような心配には全く及ばないのじゃないかというふうに思います。例えば、先刻御承知のとおり、今資格審査委員会というものが立ち上がっております。先定例会で300万円の弁護士に対する報酬、費用が認められて様々な調査がなされているというふうに承知をしていますけれども、この事案は、資格審査委員会の委員長が弁護士を指名して様々な調査をしているんだと承知しています。この弁護士は、では、委員長の利益を守るために調査しているんでしょうか。どなたの意向に基づいて調査しているんでしょうか。つまりは、資格審査の対象になっている議員の客観的な正しい情報を調べるために、まさに公費でこのような調査が行われているわけであります。
 ついでに申し上げますと、つかこし議員は我が宮久保の出身の宮久保で育った方でありまして、あえて申し上げますが、私はつかこしさんの家の前を6年間通って小学校へ通っていました。地元の方であります。こういう地元に思いを持って活動している議員に対してですよ、資格審査委員会なるものが立ち上がって、しかも公費で弁護士を雇って客観的に調査がなされているはずだと私は承知しています。なぜ職員に対する悪質なパワハラ事案があったということを、あくまで客観的に、まさに同じように外部の方に調査しようということが否定されるんでしょうか。全く私からは、この予算を否定される動機、根拠というのが理解できません。
 先ほど生活習慣病云々とおっしゃっていましたけれども、そういうこともあり得るんじゃないでしょうかね。例えば、怖い議員から高圧的な態度に出られた後、血圧が上がると、あるいは神経がおかしくなって腰が痛くなると。昨日、私ずっと腰が痛かったです、緊張して。そういうことがあるわけですよ、強圧的なことをされれば。そういう申出があったわけですから、それを私は長として真摯に受け止めて、あくまで客観的に外部の方に依頼をして調べていただくということであります。ぜひ御理解をいただきたいと思います。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 時間がちょっと気になってきたので。私は質疑をしていますので、見解を述べているわけではないです。
 (5)に行きます。調査委員会が諮問機関であるとする重大な答弁の誤りを犯したとされていますが、それでは、正しくは調査委員会はどんな機関なのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 諮問機関は、例えば市長からの諮問に応じて調査、審議し、答申を行うものであり、合議体として結論を1つに集約するものでございます。そのため、場合によっては多数決をもって決することも想定されており、設置に当たりましては地方自治法第138条の4の第3項の規定により、法律または条例に基づくことが求められております。一方、今回設置を考えております調査委員会は、あくまでも本事案に全く関係のない外部の有識者を招いて、公正で中立的な立場から事案を調査の上、客観的な評価等を行い、市長に報告をしてもらうことから、まさに第三者機関であります。もちろん結論を1つに集約できればよろしいのですけれども、事柄の性質上、多数決をもって決することにはなじまないと考えられることから、事案に対する評価が分かれる場合には、複数意見の併記もあり得るものであります。
 したがいまして、今回設置を考えております調査委員会は諮問機関ではなく、本事案とは関係のない外部の専門家を招いて公正中立な調査等を行う第三者機関であります。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 再質問ですが、総務委員会のことですが、諮問機関であるとの答弁に対し、委員会室におられた上司も、上司もおられたと思うんですが、その場でその答弁を否定されなかったわけです。その委員会室におられた全ての職員が同じような認識、つまり諮問機関であるという認識でおられたのではないかと考えますけれども、御見解を伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 その場にいた上司等につきましては、疑問に思いつつもそれを正さなかったということでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 そういうことですか。次に行きます。
 諮問機関ではなくて第三者機関というふうに答弁されました。例えば、都市計画審議会といった狭義の諮問機関でないことは分かりますけれども、市長の諮問に対し市長に答弁するわけですから、広義の意味ではやっぱり諮問機関ではないかと思いますが、御見解を伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 市長は、調査委員会に諮問をいたしません。調査委員会は答申もいたしません。答申という用語でありますけれども、先ほどもお答えいたしましたとおり、合議体として意見を1つに集約をする場合に使うものでありまして、行政用語の用例といたしましては統一された考え方であると理解をしております。したがいまして、調査委員会は広義、狭義を問わず、諮問機関ではございません。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 ちょっと私の言葉がよくなかったように思いますけれども、諮問ではなくて委嘱されるわけですね。そして報告を受けると、こういう関係です。諮問、答申に似たような関係があるということを言いたかったわけであります。
 次に行きます。終始第三者という言葉を使われますが、第三者をどういう意味で使われているのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 第三者といいますと、特定の事案に関わらない者、関わりのない者、あるいは当事者以外というふうに理解をしております。
 以上でございます。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 第三者とは、これは辞書的ですけれども、当事者以外の人ということであります。つまり、原告と被告以外の人ということであります。委員が原告側の人であるということを考慮すれば、調査委員会には第三者はいないということになります。よって、同委員会を第三者委員会と呼称するのは適当ではないのではないかと考えますが、御見解を伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 外部の有識者で組織をいたしますからこそ、第三者委員会でございます。民間でも行政でも、不祥事やパワーハラスメントあるいはいじめの問題などがございますと、会社や役所以外の外部の有識者で、いわゆる第三者委員会というものを組織することはごく普通にあることであると考えております。委員が市長の側の立場にあると見ること自体があまり適切ではないのではないかというふうに考えます。調査委員会は、市長の個人的な代理人ではございません。
 以上でございます。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 次に行きます。(6)ですが、2人の弁護人と1人の学識経験者による調査委員会を組織されるとのことですが、これらの人々の選定プロセスはどのようなものか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 弁護士につきましては、弁護士会に依頼をし、主に企業コンプライアンスの分野などに精通をした方を推薦していただくことを考えております。また、学識経験者につきましては、ハラスメントに関する著書や研修経験のある方の推薦を外部の研修機関に依頼するか、あるいはこの分野を研究対象としている大学教授に直接依頼することを考えております。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 再質問ですが、弁護士の選定についてですが、弁護士会に依頼して推薦してもらうとのことですが、どこの弁護士会に依頼をされるのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 具体的にどこというふうには決めてございませんが、考えられますのは、東京の3つの弁護士会か、あるいは地元の千葉県弁護士会が考えられるところであります。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 次に、弁護士の選定について、主に企業コンプライアンスに関する分野などに精通した方を推薦してもらうとお考えのようですが、なぜパワハラに精通した方を推薦してもらわないのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 コンプライアンスは、ハラスメントの防止を含む広い概念だと考えておりまして、コンプライアンスに精通した弁護士はパワハラにも精通をしているというふうに考えております。それゆえ、パワーハラスメントに精通した方との御答弁はしなかったものでございます。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 はい、分かりました。広い意味でコンプライアンスという言葉を使っておられること、分かりました。
 次ですが、弁護士会や研修機関から推薦があったら、特に審査もしないで直ちに委嘱されるのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 経歴や専門分野などを拝見させていただくことはあると考えております。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 弁護士や学識経験者の候補者は既に、ひょっとしてリストアップされているということはないのか伺います。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 先ほども御答弁いたしましたとおり、弁護士につきましては弁護士会の推薦を前提としております。また、学識経験者につきましては、この方がよいのではないかという方はおりますけれども、現状ではそのレベルにとどまっている状況です。
 以上であります。
○金子 正議長 長友議員。
○長友正徳議員 分かりました。以上で質疑を終わります。ありがとうございました。
○金子 正議長 次に、創生市川、岩井清郎議員。
○岩井清郎議員 それでは、引き続きまして質疑、再議第1号の提案理由、特に私は9番についてお伺いをいたします。
 と申しますのも、先順位者への答弁にもございましたが、理事者側の答弁に大きな誤りがあったということでございます。この誤りの答弁は、総務委員会においての私への答弁であったことから、改めて質疑をいたします。なお、総務委員会におきまして再議が求められたわけでございますが、再議じゃない、再審、ちょっと表現、ちょっとすみません。再度総務委員会を開いてということがあったんでございます。私は、重大な過ちがあるということでございましたので、その場でぜひその誤りをまず聞こうという意思表示はいたしましたが、結果的にはその再審はしないということになったということを申し添えておきます。
 それでは質疑をいたしますけれども、理事者は、調査委員会が諮問機関であるとする重大な答弁の誤りを犯しとあるが、その誤りの内容はどのようなものなのかを改めて詳しくお伺いをいたします。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 去る12月2日に開催をされました総務委員会におきまして、議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)のうち、パワーハラスメント調査委員会報償金に関する質疑の中で、御質問者であります岩井委員より、市長が設置する第三者機関というものは市長の諮問機関と位置づけざるを得ないと思うがいかがかという御質疑がございました。この質疑に対しまして、総務部職員課健康経営担当室長より、そのように捉えていただいてよろしいかと思われますとの答弁がなされまして、その後、市長の諮問機関であることを前提として質疑応答がなされました。しかしながら、先順位者にも御答弁をいたしましたとおり、今回設置を考えております調査委員会は市長の諮問機関、すなわち市長が諮問をいたしまして、それに対して合議体として意見を1つにまとめて答申をするという機関ではございません。先ほども御答弁いたしましたとおり、事柄の性質上、場合によっては委員の間で事案に対する評価が分かれることがあり得るというふうに考えられることから、必ずしも諮問機関のように意見の一致を求めるものではなく、複数の意見の併記もあり得るものでございます。
 したがいまして、市長が諮問し、それに対して合議体として意見を1つにまとめて答申をするという機関ではないことから、総務委員会における諮問機関である旨の答弁は誤りであったものでございます。改めておわびを申し上げます。申しわけございませんでした。
○金子 正議長 岩井議員。
○岩井清郎議員 ただいま総務部長から誤りのあったことに対しての陳謝もございましたし、そして、その説明の内容は理解をいたしました。ただ、やはり先ほどの質疑にもございましたとおり、この市長が委嘱して設置した調査機関であれば、その委員会はもはや当事者であるという答弁があったんですが、もう一度、本当に公正かつ中正な第三者機関と本当に言えるのかということについて、もう一度だけ御答弁をお願いします。
○金子 正議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 先順位者にも御答弁をいたしましたとおり、本市には外部の有識者を招いて市長が委嘱をしております諮問機関や審査機関というものは数多くございます。それらは全て公正かつ客観的に審議や審査をしていただいているものと認識をしております。また、委嘱をされました後におきましては、市長から一旦独立をしまして自立的に審議や審査をしていただいております。今回設置を予定しております調査委員会も、これらと同様に外部の有識者を招き、市長が委嘱した後は、市長から一旦独立をしまして、付与された任務を遂行するものでございます。
 したがいまして、市長が委嘱をした調査委員会だからと申しましても、決して当事者の立場ではなく、あくまでも第三者であると考えております。
 以上であります。
○金子 正議長 岩井議員。
○岩井清郎議員 これ以上このことについてはもう質疑はいたしません。市の考え方はこのとおりだということですが、もう1点見ますと、やはり市の、市長のいわゆる、何て言ったらいいか分かりませんが、市のサイドの中にできる委員会であるということは、これは間違いないわけでございます。それが第三者機関なのかどうかというこの議論は、ここはいろいろなお考えがあることは申し述べたいと思います。
 以上で私の質疑は終わりますが、今の質疑の中で理事者の誤りについて説明がございましたので、今後の採決には、この提案理由の9の項目は判断の対象にはならないと私は思うことを申し上げて、質疑を終わります。
 以上です。
○金子 正議長 以上で通告による質疑を終わります。
 これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。再議第1号については、会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

討論(つかこしたかのり議員、長友正徳議員、宮本 均議員)

○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入りますが、討論はありませんか。
 反対から行きます。
 つかこしたかのり議員。
〔つかこしたかのり議員登壇〕
○つかこしたかのり議員 市川市を良くする会のつかこしたかのりです。ただいま議題となっております再議第1号について、反対の立場から討論させていただきます。
 私が反対の理由は2つあります。1つ目の理由につきましては、3つの事例を挙げて反対の意見を簡潔に述べさせていただきます。
 最初の事例として、私が市川市に住んでいないとされる疑義につきましては、本年3月11日に全会一致で資格審査特別委員会の設置が可決され、同日、特別委員会にて積極的に調査したほうがよいとの御意見も一部あり、初日から百条調査権が付与され、本年度の調査費として100万円もの予算が市議会で可決されました。その後、本年9月13日の定例会にて調査費が追加で200万円、当初予算と合わせて300万円になること、居住実態の調査を特別委員会が選出した弁護士に委任することが、これも全会一致で可決されました。他方、越川議員がパワーハラスメントを行ったとされる疑義につきましては、私と同じように特別委員会を設置する発議は否決され、第三者委員会へ申し出ることの発議が可決されました。さらに、この第三者機関を設置するための予算78万円を削る修正動議が可決されました。私につきましては、市議会にて特別委員会が設置され、百条調査権も付与され、300万円の予算が可決されているにもかかわらず、越川議員におかれては、特別委員会も設置されず、第三者機関を設置するための予算78万円も認めないというのは、議員の疑義に対する市議会の対応として公平性を欠くものではないでしょうか。
 次の事例として、疑義に関して提出されている資料についてです。本年9月8日の髙坂(こうさか)進議員の代表質問にて、越川議員のパワーハラスメントについて書類、たった1枚の書類を出して、その根拠になる何らの証拠も一切出さない、音の証拠もないと証拠不十分との見解を示し、特別委員会を設置することを否定されておりました。他方、私の資料は差出人が分からない告発文と不動産の登記簿のみで、この資料は私が市川市に居住していないと示されるような証拠ではありません。
 私への告発については、一般傍聴が認められ公開されていた6月16日の資格審査特別委員会における委員長の御発言を引用して御紹介します。告発者を特別委員会に呼んで証言いただけないかとの質問に対し、委員長は、そういった各会派の代表とか、いろんな方に文書を流していますよね、その方の確認もちょっと取ったんですけれども、その方の確認だと、私も誰かに頼まれたという言い方をしているんです。私はそうだと思ったから出しましたと。ということは、ここに呼ぶだけに値する人ではないということで、そこはちょっと申し訳ないけれども辞退させていただきます。私が追及された資料、告発とパワーハラスメントを受けたとして市川市の総務部より提出された資料、告発を比較したとき、どちらのほうが信憑性の高い資料、告発でしょうか。私は、市川市より提出されている資料のほうが信憑性が高いと考えます。私につきましては、前述した資料でも特別委員会が設置されたことを踏まえれば、本件についても第三者機関を設置するための予算78万円が計上されていることは適切だと考えます。
 次の事例として、先日の総務委員会での審議において、越川議員のパワーハラスメントを調査する機関が市長の諮問機関とする答弁の誤りがあり、これの訂正を認めず採決が行われたと報道などで確認しました。市長が依頼する弁護士及び学識経験者による調査を諮問機関とするならば、これを否定されるのであれば、資格審査特別委員会では委員長が弁護士を選出され、この弁護士が私の居住について調査することを市議会は可決しています。このことの整合性はどのように説明するのでしょうか。私の調査を委任されている弁護士より調査報告書が資格審査特別委員会へ提出されていることは、12月8日に議会事務局より確認しました。調査内容は知らされておりませんが、私は中立の立場で調査されたと考えています。そして、この調査結果に基づき、私の居住実態について、住んでいるのか、住んでいないのか、資格審査特別委員会にて御判断されることと考えます。
 このとき仮に、あくまでも仮の話ですが、調査内容が私にとって納得ができないものだった場合、資格審査特別委員会委員長の諮問機関による調査だから、私に不利益がある部分は認めないと申し上げたとして、議員各位におかれては、それをお認めになるのでしょうか。私の資格審査特別委員会にて、弁護士による調査を全会一致でお認めになることと照らし合わせれば、市長が弁護士及び学識経験者に調査を依頼することは容認されるべきだと考えます。
 2つ目の理由は、12月9日午後3時ごろ、会派控室で行われた越川議員とのやり取りです。当日、会派控室に来られた越川議員は、同室の他会派議員の方々と雑談した後、控室を出られる際、不意に私に対し強い口調で抗議されました。抗議の内容は、12月7日に行った私の議事進行発言に対することで、その内容は次のようなものでした。この前の議事進行にて、特別委員会が設置されないように奔走したと言っていたが、事実と異なることは言うな、俺は何も依頼していない、この控室には雑談に来ただけだ、このようなことを強い口調で言われていました。また、証拠はあるのか、事実と異なることを言うのは勝手だけど、これからは自己責任で言えよ、俺は忠告したからな、このような御発言もあり、私も、自分は見た事実を言っただけです、うそは言ってませんと、このように伝えたことを記憶しています。その後、越川議員は会派控室の時計を見て忠告をした時刻を確認されたので、つられて私も時刻を確認しました。そのときの時刻は午後3時10分でした。時計の時刻を確認されると、越川議員は会派控室を興奮した様子で出て行かれました。
 念のため申し上げますが、私は見た事実を正直に申し上げているだけで、表現を誇張しているつもりもありませんし、もちろん事実と異なることを言ってもおりません。その上で申し上げたいことは、強い口調の越川議員と対面した際、人によってはその状況をパワーハラスメントと感じるかもしれないということです。私が越川議員に言い返せたのも、新人とはいえ、仮にも市民の皆様に負託を得ている対等の立場である市議会議員だからでして、これが本市職員という立場でしたら、私は本当のことを申し上げているにもかかわらず、事実と異なることを言ったと押し切られるような、そんな強い圧力を感じました。
 今回の件からも、私は越川議員よりパワーハラスメントを受け、傷ついている職員の方がいるかもしれない、少なくてもその調査は必要だと考えています。会派控室にて同席されていた議員の方々もおられますので、この方々は私と越川議員のやり取りを聞かれております。仮に、詳細までは把握されていなくても、興奮した口調で私に抗議していることは認識されていると考えます。
 ここで、原案が、この78万円の調査費が認められないことは、実質的に第三者機関を設置することができません。これは市議会として告発者の方々を見捨てることになりませんか。政治というのは、もっと優しいものではないでしょうか。
○金子 正議長 時間です。
 次に、長友議員。
〔長友正徳議員登壇〕
○長友正徳議員 無所属の会の長友正徳でございます。ただいま議題となっています再議第1号議案第43号2021年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議についてのうち、パワーハラスメント調査委員会報償金78万円を削除することについて、つまり、議案第43号修正案について賛成すべきとの立場からの討論を行います。
 再議第1号は、去る12月7日にパワーハラスメント調査委員会報償金78万円を削除した上で可決された議案第43号2021年度市川市一般会計補正予算(第10号)について異議を申し立てているものであります。本件事案については、9月定例会にて発議第27号としてパワハラを受けたとする職員が第三者機関に調査を求めるべきだとする決議案が可決されました。これを受け、市は厚生労働省千葉労働局など6機関に照会したところ、いずれも二元代表制の下における市議と職員間のパワハラは管轄外などと回答したとのことでした。そこで、市川市は真相を解明するため、独自にパワハラ調査委員会の設置が必要と判断したとのことでした。同委員会は、弁護士2人、学識経験者1人で構成するとのことでした。市議会で関連議案が通れば12月中に委嘱し、来年の1月から3月にかけて、関係職員やパワハラ疑惑議員ら15人程度にヒアリングを行うとのことでした。報告書は、市長、議会に提出して公表するとのことでした。これらの弁護士や学識経験者は、最終的には村越市長が委嘱されるでしょうから、パワハラ調査委員会は村越市長の諮問機関と呼んでも過言ではないのではないでしょうか。
 振り返ってみますと、2月定例会における一般質問形式の質問において、パワハラ疑惑議員は2月26日、市長室にガラス張りのシャワー室が秘密裏に設置されていたことを明らかにしました。また、同定例会において秘密のシャワー室等の調査に関する特別委員会の設置に関わる議案が発議され、否決されました。さらに、同定例会において、秘密のシャワー室を撤去し原状回復を求める決議に関わる議案が発議され、可決されました。6月定例会においては、市長の不信任を求める決議に関わる議案が発議され、否決されました。また、同定例会においては、市長の給与の特例に関する条例の制定に関わる議案が発議され、否決されました。さらに、同定例会においては、秘密のシャワー室に関する報道に対する説明を求めるとともに、撤去を求める決議に関わる議案が発議され、可決されました。
 マスメディアの報道によれば、これらの秘密のシャワー室や市長不信任に関わる議案の発議のタイミングと、8月30日付で発出された越川パワハラ疑惑に関わる申出のタイミングが符合していることについて、何らかの意図を感じるとの声も上がっているとのことでした。
 8月30日付で、村越市長から金子正議長に対し、越川市川市議会議員によるパワーハラスメントについてと題した申入れ書が発出されました。村越市長は9月2日、各派代表者会議において申入れに至った経緯などを説明されました。その説明によれば、ハラスメントに関するアンケートを3月と4月に行ったとのことでした。3月のものは2年に1回の定例のもので、ハラスメント全般に関して調査したものとのことでした。4月のものは、3月のアンケートでパワハラに関するものが増えていたことからパワハラに特化して調査したものとのことでした。アンケートの結果ですが、2019年のアンケートでは、越川議員パワハラ疑惑はゼロ件だったそうです。今年の3月もゼロ件だったそうです。その1か月後の4月には7件に急増し、その後2件が追加されて合計9件になったそうです。越川議員パワハラ疑惑の9件には、2年以上前のものも含まれているそうです。にもかかわらず、2019年もゼロ件で、今年の3月もゼロ件で、4月には7件に急増し、その後2件が追加されて合計9件になったことは不自然と言わざるを得ません。
 9月定例会における討論及び今定例会における代表質問において、私は、パワハラに詳しい弁護士が次のように言っていることを紹介しました。ただ、パワハラについては立証が難しい現実があります、セクハラの場合はそもそも職場に性的なものが持ち込まれることが異常事態なのですが、パワハラは業務にかこつけて行われる場合があるため、より立証が難しいのです。ですので、被害に遭っている場合は録音するなど記録を残し、第三者にも理解してもらえるようにしていくことが大事です。今回のパワハラ疑惑については、音声データも映像データもありません。ということは、パワハラ調査委員会を設置して調査をされたとしても、パワハラがあったと認定するのは困難なのではないでしょうか。
 先ほどの質疑の結果、特にパワハラ調査委員会の正当性を見いだすことはできませんでした。公正かつ中立的な立場からヒアリング等を実施するとのことですが、とても公正かつ中立的な立場を担保することが困難なのではないでしょうか。そもそも弁護士とは、日本弁護士連合会、日弁連が定めた弁護士職務基本規程によれば、良心に従い、依頼者の権利及び正当な利益を実現するように努める人なのですから、依頼者であるところの市長の意向を忖度した報告をされるのではないでしょうか。また、学識経験者についても市長が委嘱されるのですから、やはり市長の意向を忖度した報告されるのではないでしょうか。調査委員会において本事案を客観的に調査、検証及び評価を行っていただくとのことですが、とても客観性を担保することは困難なのではないでしょうか。客観的とは、特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさまのことですが、委員は市長に委嘱されているのですから、その立場にとらわれて物事を見たり考えたりすることになるのではないでしょうか。
 また、最終的な評価としては、パワハラがあったか否かについても一定の結論を出していただくことを想定しておられるとのことですが、委嘱者である市長の意向を忖度してパワハラがあったと結論づけられるのではないかと危惧しています。
 総務委員会において、調査委員会が諮問機関であるとする重大な答弁の誤りを犯したとのことですが、委員会室におられた上司等はその場でその答弁を否定されなかったわけですから、重大な答弁の誤りではなくて、皆さんが同じ認識でおられたということではないのでしょうか。市川市は諮問機関ではなくて第三者機関だと主張されているようですが、都市計画審議会のような狭義の諮問機関ではないかもしれませんが、市長の諮問に対し、市長に答申するのですから、やはり広義の諮問機関なのではないでしょうか。市川市は、一貫して第三者という言葉を使われています。第三者とは当事者以外の人ということですが、つまり、原告と被告以外の人ということですが、委員が原告側の人であることを考慮すれば、調査委員会には第三者はいないことになりますので、同委員会を第三者委員会と呼称するのは適当ではないのではないでしょうか。
 以上論じたとおり、パワハラ調査委員会において公正かつ中立的な立場からヒアリング等を実施することは困難であるとともに、同委員会において、本事案を客観的に評価してもらうことは困難であると思料されます。また、同委員会は第三者はいませんので、同委員会を第三者委員会と呼称することは不適当であり、やはり諮問機関と言わざるを得ないのではないでしょうか。やはり9月定例会にて可決された発議第27号の趣旨に沿って、本件事案を処置されることが適当ではないかと考えます。
 6機関に照会したが引き受けてもらえなかったとのことですが、最終的には警察や裁判所ということになるかもしれませんが、もっと幅広く照会されるとよいのではないでしょうか。
 実は、越川パワハラ疑惑については、もう既に一定の解決が図られています。9月8日の本会議開催前のことです。火のないところに煙は立たぬと言われますが、越川議員は金子正議長に対し、質疑応答の過程で関係職員に対し不快感を与えたことがあったかもしれないことについて謝罪をされ、そういったことの再発防止に努める旨の誓いをされました。これを受けて金子正議長は越川議員に対し、今後職員に対し不快感を与えることなきよう厳重注意をされました。越川議員は、もう二度と職員に対し不快感を与えるようなことはしないと誓っているのですから、執行機関にとって一定の実利のある解決策となっているのではないでしょうか。アウトプットが不明なパワハラ調査委員会にやたら時間とエネルギーをかけるのは得策ではないのではないでしょうか。
 今は、国の失策により惹起された失われた30年からの脱却を図るときです。国はいまだに変わろうとしていません。地方から変えていかなければなりません。食料やエネルギーの地産地消を推進するとともに、民から官や非営利団体へ、小さな政府から大きな政府へ、非正規から正規へ、コンクリートから人へといったパラダイムシフトを地方から起こすべきときです。徒労に終わるかもしれないパワハラ調査委員会に費やそうとしている時間やエネルギーは、むしろパラダイムシフトに振り向けるべきです。
 このように、失われた30年からの脱却に注力しなければならないときに、意図的で不自然な越川パワハラ疑惑を村越市長の諮問機関であるところのパワハラ調査委員会で調査することなど、到底認められるはずがありません。そこで、再議第1号のうち、パワーハラスメント調査委員会報償金78万円を削除することについて、つまり、議案第43号修正案について賛成するものであります。
 先日の松井努議員の討論の中で、私を名指しして、パワハラ疑惑議員をかばっている旨の発言がありました。これに対し弁明を行います。
○金子 正議長 これはだめ、討論じゃないから。発言を停止します。終了してください。
○長友正徳議員 じゃ、分かりました。ということでございますので、以上をもちまして再議第1号議案第43号2021年度市川市一般会計予算(第10号)の再議についてのうち、パワーハラスメント調査委員会報償金78万円を削除することについて、つまり、議案第43号修正案について賛成する立場からの討論を終わります。ありがとうございました。
○金子 正議長 全く議題と関係ないから。
 宮本議員、先ほど挙手が確認されなかったんですが。賛成、反対の意思表示も分からなかったんですが。
〔宮本 均議員「申し訳ございませんでした、再議に反対です」と呼ぶ〕
○金子 正議長 討論の意思表示を。どのぐらい時間はかかりますか。
○宮本 均議員 10分あればと思いますけれども。
○金子 正議長 それでは、宮本議員。
〔宮本 均議員登壇〕
○宮本 均議員 公明党、宮本均です。
 そもそも、市議会の存在意義とは何でしょうか。地方自治法にその答えがあります。同法第1条の2第1項に、「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。」と規定しております。市川市の有権者は、立法を担う議会と行政を担う首長をそれぞれ別の選挙で直接選び、首長と議会が互いにチェックをし、それによってよりよいバランスと結果を達成する、いわゆるチェック・アンド・バランスの関係にあると言えます。
 さきに行われました議員資格審査特別委員会では300万の予算を認めております。議会では認めて行政では認めない、これでは行政と議会のチェック・アンド・バランスの良好な関係にあるとは言えません。パワハラ調査委員会が設置されると議会に支障を来すのでしょうか。また、本日行われました追加議案では賛成多数で可決をされましたが、このときは議員の皆様、普通に判断をした結果、いわゆる普通に判断ができる方々が、ひとたびパワハラ問題になった途端に、どうしてこうも違う対応をしてしまうのか。いろいろ考えたわけですが、私には、このパワハラ調査委員会の設置、反対する、また疑義が生じるというところがあったにしても、何ら困ることはないんじゃないんでしょうかね。
 今回のこのパワハラ問題も含めて、この要因は、1人の議員が起因になっております。例えば、パワハラ問題に関しても、本人はパワハラを行っていないと言っているわけです。そうであれば、早く御自身の身の潔白を晴らしてあげようとなぜ思わないんでしょうか。同じ同僚議員が疑いをかけられている状況を、ずっと続けるおつもりなんでしょうか。パワハラ調査委員会を設けて、早く身の潔白を証明させてあげたほうがいいんじゃないんでしょうか。なぜそういうふうにならないのか。予算には反対、パワハラは皆さん絶対認めないと言いつつも、その調査を行わないということは、パワハラを放置したのに等しい行為ではないかと思います。
 なぜこういうことが起きてしまうのか。人間ですから、常に理性と感情がせめぎ合って判断をするわけです。今回に限り、私は理性よりも感情が優先した結果、そしてそこには、私ども議員であれば常日頃言っている市民のため、皆さん選挙のときに市民のために、人のために頑張ります、そう言って選挙を経て今この場にバッジをつけていらっしゃる方々です。感情が優先してしまえば、これは市民不在の判断、もうそう言わざるを得ません。
 予算編成権というのは私ども議会にはございません。これは国会と大きく違うところです。この辺を一部勘違いしている方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった中で、間もなく結果が出るわけですが、私は、市川市議会の今後を憂える、憂慮する一人として、議員の皆様にはいま一度議員の本分に立ち返り、原案、予算案の原案賛成、修正案反対、そういった思いで本日討論をさせていただきました。大変にありがとうございました。

再議第1号 採決

○金子 正議長 これをもって討論を終結いたします。
 これより再議第1号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議についてを採決いたします。
 本件をさきの議決のとおり決することにつきましては、地方自治法第176条第3項の規定により、出席議員の3分の2以上の者の同意が必要となります。
 ただいまの出席議員は42人であり、また、出席議員の3分の2は28人であります。
 本件をさきの議決のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 少々お待ちください。私も投票します。
 集計いたします。ただいまの賛成者は25人であり、所定数に達しません。よって再議第1号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議については、さきの議決のとおり決することは否決されました。
 再議第1号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議については、さきの議案のとおり決することが否決されましたので、改めて市長提出の原案である議案第43号を議題とし、審議することにいたします。
 これより議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することにつきましては、通常の議案と同様、過半数の者の賛成が必要となります。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 お手元の追加議案第54号は、12月7日の会議において議決された議案第43号の修正案における歳入歳出総額等の係数に基づいて作成されております。ただいま議案第43号修正案に係る再議が否決されたことにより、遡って議案第54号の係数に変動が生ずることになります。しかし、予算の審議において議決の対象となるのは款項の数字のみであり、当該係数の変動は議案第54号の議決の結果に影響を及ぼすものではないことから、議案第54号につきましては、係数その他の整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって議長において議案第54号の係数を整理し、適切な係数が表示されているものとして取り扱うことといたしたいと思いますので、御了承願います。
 この際、暫時休憩いたします。
午後0時20分休憩


午後1時30分開議

○大場 諭副議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、昨日の廣田德子(ひろたのりこ)議員の議事進行に関する発言に対し、議長において調査した結果を御報告いたします。
 この際、石原みさ子議員から発言の申出がありますので、これを許可いたします。
 石原みさ子議員。
○石原みさ子議員 貴重なお時間をお借りしまして申し訳ございません。発言の取り消しをお願いいたします。
 去る12月10日の私の一般質問の発言中、「■■■■■■■■■■」から「■■■■■■■」と発言した部分につきましては、幼少期における教育の質のみによって人の将来が左右されるとの誤解を招きかねない不穏当な発言でありますので、取り消したいと思います。
 御迷惑をおかけしましたことをおわびいたしますとともに、議長におかれましては、お取り計らいのほどよろしくお願いいたします。
○大場 諭副議長 お諮りいたします。ただいまの石原みさ子議員の申出のとおり発言の取消しを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大場 諭副議長 御異議なしと認めます。よってただいまの石原みさ子議員の申出のとおり、発言の取り消しを許可することに決定いたしました。
 この際、石原みさ子議員に申し上げます。議場における発言は慎重を期し発言することは言うまでもないところであります。今後の発言に当たっては、慎重にされるようお願いいたします。
 以上のとおりでありますので、廣田議員におかれましては御了承願います。
 議長と席を交代しますので、少々お待ちください。
〔副議長退席・議長着席〕


発議第31~38号(採決)

○金子 正議長 日程第3発議第31号高潮災害防止にかかる補助金の増額を求める意見書の提出についてから日程第10発議第38号自身の私設秘書とされる人物が逮捕され、懲役2年、執行猶予4年の判決が言い渡されたほか、自身の後援会事務所が家宅捜索を受け、これに関連して副市長2名を含む多くの本市職員が千葉県警から事情聴取を受けたことにつき説明責任を果たさない村越祐民市長に対し、説明責任を果たすよう求める決議についてまでを一括議題といたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。
 これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより発議第31号高潮災害防止にかかる補助金の増額を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第32号村越祐民市長に対し、テスラ社製高級電気自動車の公用車導入を巡り、市政を著しく混乱させ、市政に対する市民の信頼を失墜させた責任を問う決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第33号村越祐民市長に対し、日本国憲法及び諸法律を正しく理解するとともに、国民を差別する発言を慎むよう求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第34号村越祐民市長に対し、市長室に設置したガラス張りシャワー室の設置・移設・原状回復費用相当額を市長給与から減額する条例を提出するよう求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第35号ジェンダー平等の視点から必要な法整備を行うよう求める意見書を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第36号村越市長に対し、2019年12月10日市議会一般質問での「義務教育を受けていれば――」という発言の取り消し、及び、その後の議会での議員の質問にまともに答えないことに対し、市民に謝罪することを求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第37号村越祐民市長に対し、情報通信技術を活用し生ごみだけをスマートごみ箱に収集し発電する事業を中止することを求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第38号自身の私設秘書とされる人物が逮捕され、懲役2年、執行猶予4年の判決が言い渡されたほか、自身の後援会事務所の家宅捜索を受け、これに関連して副市長2名を含む多くの本市職員が千葉県警から事情聴取を受けたことにつき説明責任果たさない村越市長に対し、説明責任を果たすよう求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。


発議第39・40号(採決)

○金子 正議長 日程第11発議第39号市議会議員の親族の生活保護受給の調査に関する決議についてを議題といたします。
 地方自治法第117条の規定により、越川雅史議員の退席を求めます。
〔越川雅史議員退席〕
○金子 正議長 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 賛成者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 討論がありませんので、討論を終結いたします。
 これより発議第39号市議会議員の親族の生活保護受給の調査に関する決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 越川雅史議員の除斥を解除いたします。
〔越川雅史議員入場〕


○金子 正議長 日程第12発議第40号村越祐民市長に対し、市川市議会の秩序と品格を保持するよう求める決議についてを議題といたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方は起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入りますが、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより発議第40号村越祐民市長に対し、市川市議会の秩序と品格を保持するよう求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 お諮りいたします。本日、意見書案等が議決されましたが、その条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって条項、字句、数字、その他の整理は議長に委任することに決定いたしました。
 この際、暫時休憩いたします。
午後1時43分休憩


午後4時10分開議
○金子 正議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、午前中の越川雅史議員の議事進行に関する発言に対し、議長において調査いたしましたので、その結果を御報告いたします。
 会議録を調査いたしましたところ、令和元年6月定例会、6月27日の一般質問において、越川議員が御指摘のとおりの発言をされていることを確認いたしました。昨日の越川議員の一般質問に対する市長の答弁は、越川議員のこの発言を引用する趣旨であったものと思われますが、正確に引用したとは言い難いものと判断いたします。
 議長といたしましては、議場での発言は正確であることが望ましく、特に、他人の発言を引用してひきょうなどといった強い表現を使われる場合には、より正確な引用に基づく慎重な発言が求められます。
 この際、市長に申し上げます。議場における発言は正確な根拠に基づき、より慎重に発言されるようお願いいたします。
 以上のとおりでありますので、越川雅史議員におかれましては御了承願います。


提案理由の説明

○金子 正議長 この際、再議第2号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議についてを日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よってこの際再議第2号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。


○金子 正議長 再議第2号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議についてを議題といたします。
 先ほど市長から本日議決した議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)について、地方自治法第177条第1項の規定により、再議書が提出されました。
 この際、議長から再議に付する理由の説明を求めます。
 村越市長。
〔村越祐民市長登壇〕
○村越祐民市長 再議第2号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議について、提案理由を御説明申し上げます。
 本日否決されました議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)につきましては、義務に属する経費が含まれているため、その経費及びこれに伴う収入について、地方自治法第177条第1項の規定に基づき再議に付するものでございます。
 以上、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

質疑(宮本 均議員)

○金子 正議長 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
 宮本議員。
○宮本 均議員 公明党、宮本均です。それでは幾つか質疑を行いますが、今日はいわゆる当初予算案、これが廃案となってしまったがために、もろもろの事業の遅延、歳入の減収または千葉県と足並みがそろわない、そういった不具合、何より市民生活へ直接関わる予算も廃案となっておりますので悪影響が出る、そういった懸念がございますが、その点について幾つかお伺いをいたします。
 まず、この再議書18ページ、19ページですが、その中で、まず民生費、1番目、工事請負費、地域コミュニティゾーンこども施設整備事業(用地造成)本年度支出分とありますが、こちらの開館予定は確か令和6年1月と聞いております。用地造成工事の着工というのはこれで遅れることになると思いますが、その影響についてお伺いをいたします。
 次に、その下の負担金補助及び交付金、その中のこども送迎ステーション整備費補助金、こちらも地域コミュニティゾーン内の保育園における送迎ステーション改修工事、このステーションですが、来年の4月に開設かと思いましたが、これももうちょっと間に合わなくなるのではないかと思います。その点の影響についてお伺いいたします。
 次に、その下の扶助費、ひとり親世帯に対する進路支援給付費、こちらですが、これは予定どおりだとたしか2月下旬ですか、支給がされていたと思いますが、今回廃案になることによって、この2月の支給が果たして間に合うか。今はもう予算がない状態ですから支給すべきものもないわけですが、いわゆる就学、就職前に支給をすべく今回補正予算で出されて、これが廃案になったということですから、2月下旬の支給ができなくなる。これによってかなりひとり親世帯に負担をかけると思いますが、こういったスケジュール的なもの、今後どうなるのか、この点についてお伺いをいたします。
 次に、歳入の減収に関わる部分ですが、こちらは衛生費、22ページ衛生費、詳細23ページの委託料、クリーンセンター機能維持管理事業の部分ですね。長く書いてあるものです。クリーンセンター余熱利用施設次期運営事業……。ここじゃないな、ここでいいのかな。クリーンセンターのタービンの交換がたしかあったかと思います。このタービンの交換、前は、今、発電能力が研磨の結果落ちているという説明を受けております。それを復活させるためのものだった予算もなくなりましたので、引き続きこれは発電能力が落ちたままやらなきゃいけない、その歳入の損失が続く状況についてお伺いをいたします。
 その次、こちらは土木費、土木費の道路橋りょう費の3番目、道路新設改良費。こちらですが、これはたしか派川大柏川改修工事の用地購入の費用と聞いております。また、これに関してはどうなんでしょう、県と足並みがそろわない不具合というのは、これはもう発生するということになるかと思いますが、その影響についてお伺いをいたします。
 次に、市民生活の直接的な影響があると思われるもの、その点についてお伺いしますが、これも同じく衛生費ですかね。
 すみません、先に教育費を聞きます。小学校と中学校の施設修繕料、こちらですが、これはそれぞれ小学校、中学校、修繕費を補正で予算計上しているんですけれども、これは今まで持っていた分が足りなくて追加の予算なのか、または緊急に対応しなければいけない危険な箇所の対応なのかも含めて、これがなくなったことによって安全面でかなり厳しい状況が出てくる場所があるのかも含めてお伺いをいたします。
 あと、すみません。排水路等清掃管理維持事業の排水路等緊急修繕事業がございますが、この部分に関しては、いわゆる市民要望で、例えば排水路の除草とか清掃とか水路の修繕、これも予算がないためにしばらく待ってくださいということになるかと思います。その影響についてお伺いをいたします。
 最後ですが、この教育費の生涯学習センターの費用の分でございます。29ページ、生涯学習センター空気調和設備改修工事費、こちらのほう、私もかなり気にはしていたところなんですが、今、補正予算を組んで予算が確保された後に執行となるんですが、これ、修理の終わる見込みというのは来年以降だったかと思います。
 それで、ここはちょっと詳細に聞きたいんですけれども、これ、夏を迎えますと、この設備が壊れたままだと、いわゆる書庫に保管している貴重な資料というものがございます。そちらの影響というのは全くない状況になるんでしょうか。それとも、湿度がどんどん高くなっていく中で、紙ベースの資料もそうなんですけれども、こちら、カビが生えてしまうということも当然想像できるかと思うんですが、この空調が直らないがためにこの生涯学習センター、特に図書館関係の保管資料というのは大丈夫なんでしょうか。その点についてお伺いをいたします。
 最後ですが、これは私、議員が尋ねていいことかどうかちょっと私も迷うんですけれども、今回廃案になった予算の部分がございますが、これを行政、市長は復活させるお気持ちはあるのか。これは予算編成に関しては私ども議員には一切ありませんから、市長がやる、やらないを判断してこれはお決めになることです。そしてその方法、例えば臨時議会とか、これも市長に与えられた権限の1つですが、専決処分、ただ専決処分というふうに今述べました7か所ですか、これは5億2,000万円ちょっとぐらいになるかなと思うんですが、専決処分にするにはちょっと金額もかなり大きいかなという気がするんですけれども、もし今お考えがあればその点について聞かせていただければと思います。
 以上です。
○金子 正議長 宮本議員に申し上げますが、これは一問一答で答弁をすればいいですか。
○宮本 均議員 総括で結構です。
○金子 正議長 理事者、分かりますか。では、順序よくお願いいたします。
 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 私からは17ページの3点の御質問にお答えいたします。
 まず、地域コミュニティゾーン内、地域コミュニティゾーンこども施設整備事業についてです。地域コミュニティゾーン内に新築する子ども施設は、地域における新たな子どもの居場所として、令和5年度中の開設を目指しております。12月補正予算として計上しておりました新設工事費は、敷地の用地造成費用となっております。12月に予算措置できない影響としましては、工期が遅れることが想定されますが、今後事業者とも調整してまいります。
 続きまして、こども送迎ステーションについてお答えいたします。こども送迎ステーションの整備は、行徳地域の待機児童対策や障がい児保育の推進に当たり、重要な事業と考えております。12月補正予算ができないことによる影響といたしましては、こども送迎ステーション設置運営事業者において、予算の裏づけがないまま自主的に整備を行うことになり、整備運営事業者が整備を中止もしくは断念することになり、開園できなくなるおそれもあります。行徳地域の保育ニーズに対応するためにも、地域コミュニティゾーン内の保育所及び児童発達支援センターとこども送迎ステーションが来年4月1日に同時開園することが望ましいことから、影響は大きいと考えております。
 続きまして、進路支援給付金についてです。ひとり親世帯に対する進路支援給付金は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、特に経済的な負担を受けやすい低所得のひとり親世帯に対して、高校、大学の入学試験料や進学、就職準備に必要な費用等の経済的負担を軽減することを目的として給付金を支給するものでございます。そのため、今回予算措置がされない場合は、まず寄附者の意向に沿ったひとり親家庭への支援が実現できないこと、そして本給付金の支給が望めないことにより、低所得のひとり親世帯における高校、大学への進学・就職準備に要する経済的負担が生じることが想定されます。
 以上でございます。
○金子 正議長 根本環境部長。
○根本泰雄環境部長 私からは22ページ、第5目クリーンセンター費第10節需用費、施設修繕料3億30万円の部分かと思いますので、その点についてお答えをさせていただきます。
 クリーンセンターでごみの熱を利用して発電をしておりますタービンにつきまして、本年10月に点検の結果、その羽根に異常、損傷が見つかっております。そのため、現在タービンの中の羽根の部分を切削して今後使えるようにする状況にしておりますけれども、その切削の影響によって約4割程度出力が低下するものという形で、他市の清掃工場などの修繕の結果などを見て推測をしております。その結果から推測しますと、おおよそ毎月2,000万円程度の売電の歳入が減ってしまうものだろうという形で推測をしておりますので、そういった損失があるものと見込むものでございます。
 以上でございます。
○金子 正議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 私からは24ページ、25ページの道路橋りょう費の道路新設改良費に関してお答えいたします。
 本件に関しては、派川大柏川の両岸の道路の県の河川改修事業と、市の道路整備事業を共同して進めるためのものでありまして、市の道路整備事業に必要な用地の取得に関わるものでございます。これまで県と共同で進めてきておりますので、用地取得に向けて、県の事業の時期と整合、合わせるよう、これから早急に改めて県と協議調整をさせていただいて進めてまいります。
 以上でございます。
○金子 正議長 永田生涯学習部長。
○永田 治生涯学習部長 私からは28ページ、29ページの教育費についての御質問にお答えをいたします。
 まず、小学校費、中学校費の施設修繕料でございます。これらはともにそれぞれ2,000万円の増額を今回お願いをしておりましたが、これは各学校の老朽化が進んでいることなどから小破修繕の増、また、当初見込んでいなかった突発的な大規模修繕が発生いたしましたことからお願いをしたものでございます。今後予定される改修につきましては、関係部署とも協議し、安全面なども踏まえて優先度をより精査して対応していく必要があるものと考えております。
 次に、生涯学習センターの空気調和設備改修工事費についてでございます。こちらは事務室内のエアコンの改修でございますので、直ちに蔵書等に影響はないものとは考えております。しかしながら、この工事自体は機械製作の期間等を一定程度要しますことから、夏の稼働が困難となるおそれがあると存じます。
 以上でございます。
○金子 正議長 髙久(たかく)水と緑の部長。
○髙久(たかく)利明水と緑の部長 私からは27ページの河川費、排水施設管理費の施設修繕料のうち、排水路緊急修繕事業の1,000万についてお答えいたします。
 これは、上部を歩道として利用しております柵渠についての補修費でありまして、柵渠におきましては年度の前半で当初予想していたものよりも多めに破損箇所が発生しまして、今後の後半のことを予想しますと修繕費が足りなくなるおそれがあることから補正をさせてもらったものであります。今後の破損次第では予算がなくなることも考えられますことから、今後の状況を見ていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○金子 正議長 金子財政部長。
○金子 明財政部長 お答えいたします。
 御質問の事業費を復活させるのかという御質問でございます。御案内のとおり、12月補正予算として今回計上させていただきました。補正予算ということで、私ども緊急性のある経費として計上させていただいたところでございます。そういった中で、今様々答弁をしてもらいましたように、事業の遅延であるとか、市民への影響であるとか、歳入の減少であるとか、そういったことが大きく影響しているところでございます。その中で、今後の対応といたしましては、1つ考えられるのは、次の定例会に御提案をさせていただきたいというふうには思っておりますが、ただ、時期が例えば2月になりますと今の予算のままではいきませんので、その辺は精査が必要であろうかと思います。そういった内容を精査した上で、また次の定例会に提案をさせていただきたいなというふうに思っております。
 以上でございます。
○金子 正議長 宮本議員。
○宮本 均議員 それぞれ答弁ありがとうございました。一通り聞きまして、やはりかなり市民生活の影響が大きいものが幾つもあるということを確認させていただきました。特に、コミュニティゾーンもそうなんですけれども、この民生費、こども送迎ステーションも、いわゆる事業者との関係で、もし4月にできなければこれは事業者のほうもかなりまずい状況になるということが分かりました。これはもう決まったことですから、復活ももうすぐにはできないというところなんですが。
 衛生費のクリーンセンターなんですけれども、これは4割近くも今減じて、月額およそ2,000万、これが失われているというのは、議会でも歳入の確保をしっかりやってくれ、決算委員会でも通常の質問でも折々に言っていることだったんですけれども、これも廃案になってしまいました。
 特に、一番私が心配するのは水と緑の部の柵渠の補修が、もう既に予算の不足というのは見えている中で、またさらに要望が出てきたときに、これはもう予算がないので申し訳ありませんというふうにしかできなくなってくるんじゃないかなと思うんです。そんな中でどうやっていくのか。やっていくといっても先立つものがなければやりようがないですからね。これはちょっと、かなり市民に対して不満が大きく出る部分ではないかと思います。
 また、生涯学習センターのほうは、今詳細を聞きましたので、職員の方には暑い中御苦労かけますが、資料のほうには今のところ影響がないだろうということでしたので安心をいたしました。
 最後に、今回なくなってしまった予算は2月定例会にしかならないんですかね。もう今さら急いでやったところでもう全然絶望的な予算もありますから、2月に復活してもそのまんま遅れを取り戻すとか、そういうのがもう不可能であるというのが幾つか確認をされましたので、それはそれでしっかりとお聞きしましたので結構でございます。
 以上です。ありがとうございました。
○金子 正議長 これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。再議第2号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

討論(鈴木雅斗議員)

○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
 鈴木雅斗議員。
〔鈴木雅斗議員登壇〕
○鈴木雅斗議員 本件市川定例会議、定例会の再議に付された再議2号に関して、やむを得なく賛成の立場で申し上げます。
 私も、今宮本議員が申し上げたとおり、この予算に関して非常に絶望している状況であります。先ほど申し上げたとおり、タービンもそうですが、柵渠もそうですが、中でも僕はこれを見た瞬間やらなきゃいけないなと思ったのが、猫の不妊治療の費用が100万円削られていること。そして、狂犬病の費用が予防接種が560万削減させられていること、こういったことを質疑で聞こうと思ったのですが、ちょっと議長に僕の声が届かなかったのか、質疑ではなくて、この場で懸念を申し上げることしかできずに申し訳ないです、本当に。
 本当であるならば市長に伺いたかったですよ。市長って、修正案を出して、市長のいわゆる政策的予算が認められなかった。であるならば、この議会、1回解散させたほうがいいんじゃないのかなって。それで、市長の政策的な予算に賛成できるのか、反対できるのか、そういったことも含めて確固としたそういった考え方を持ってやられてもよかったのではないかなというふうに思うところであります。今、一部がやがやしておりましたが、私はもし何かがあって解散させていただいたとしても、しっかりと政策を持って闘い抜く覚悟であります。なんか選挙表明になってしまいましたが、決して違います。ただ、もうその覚悟はできているということです。
 猫、犬だけではなくてタービンや柵渠、そういった市民生活に関わる予算が削除されていて、それで人の発言を、何、けたけた笑っている。もう少し市政に責任を持ってほしいです、責任感を持っていただきたいものです。泣きたくなりますよ。で、これを削除した、これをまた否決したらどうなるのか分からない、今度、骨格予算の生活保護まで含まれているものが、だからやむを得ず賛成せざるを得ない。何でこうなってしまったのか。何で骨格予算だけになってしまったのか。もっと考えられてみたらいかがですか。髙坂(こうさか)さん、静かにしていただけますか。あなた方たちにも言っているので。もちろん皆様方にですよ、日本共産党さんだけではないですから。なので、市長の施策や我々の施策に関しては、権謀術数や、あるいは会派の流れだけではなくて、この予算の法的根拠や流れが一体どういうふうになってというものをしっかりと吟味して、慎重になった上でやられるべきではないですか。
 以上、やむを得なく賛成討論とさせていただきますが、無念です。
 以上です。

再議第2号 採決

○金子 正議長 これをもって討論を終結いたします。
 これより再議第2号議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)の再議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することにつきましては、通常の議案と同様、過半数の賛成が必要となります。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は議案のとおり可決されました。
〔「議長、動議」と呼ぶ者あり〕

村越祐民市長の不信任を求める決議に関する動議

○金子 正議長 石原よしのり議員。
○石原よしのり議員 貴重な議会のお時間を取らせていただき申しわけありません。村越祐民市長の不信任を求める決議案を動議いたします。
 本年8月、市長は定例記者会見において市議会議員のパワハラ問題を発表し、当該市議を名指しで公表しました。当該議員への聞き取りなど必要な事実確認の前に実名を公表したことは人権軽視であります。また、議員の不祥事は議会が調査、処分するもので、市長にはその権限がないにもかかわらず、議員に対する100条調査委員会を設置するよう議会に求めたことは議会軽視であります。
 このパワハラ問題をめぐって、市川市議会12月定例会は異例な展開となりました。市長が設置を提案するパワハラ調査委員会関連予算を含む補正予算案審議が紛糾し、修正動議が可決されました。にもかかわらず、市長がそれを不服として再議を求めたことから、さらに議会審議が混乱し、結局予算案が廃案となり、義務的経費だけの予算が成立するという異常事態に陥り、市民サービスの提供に大きな支障を来させました。いたずらに市政を混乱させた市長の責任は免れないものと思われます。今まさに宮本議員や鈴木議員も言っていたように、大変市民に迷惑をかけたことになります。
 次に、適切な予算措置を経ず、360万円をかけて秘密裏に市長室に設置されたシャワー室について、市議会が本年2月定例会及び6月定例会と2度にわたり撤去を求める決議が可決されたにもかかわらず、一貫して危機管理上の必要性を主張して市長室からの撤去を拒否し続けてきた市長は、9月に突然シャワー室を少年自然の家に開設された新型コロナ感染症入院待機ステーションの附属設備として、当該シャワー室を少年自然の家の風呂場に移設しました。その移設費用125万円も市民の税金で賄われました。なお、移設後、シャワー室が使われた実績は一度もありません。
 市議会9月定例会の代表質問において、市長は、当該シャワー室は、秋の台風シーズンに向け防災上必要で、市長室に置いて活用すると答弁をされました。9月7日です。私の代表質問に対する答弁でした。にもかかわらず、その議会中に突然方針を変え移設を決めました。翌日の9月8日です。その上、その方針の変更について、議会への説明など公表することもなく移設を実行したことは、あまりにも信義にもとる所業であり、このような議会軽視は全く容認できません。
 また、本年6月には、市長のいわゆる私設秘書が逮捕されました。それに関連して、長期間にわたり多数の市役所の幹部職員が警察の事情聴取を受け、市政運営に多大な支障を来しました。その人物は、複数の会社設立をめぐり不正に登記をした罪で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けました。市議会は、市長に対して本件についての、また、その人物と市長の関係や市政への関わりなどについてのきちんとした説明を繰り返し求めていましたが、市長は、市政とは関係のない私人の問題であるとして、納得のいく説明を拒んでいます。周囲に対するコンプライアンスに係る説明責任を果たしていないと言わざるを得ません。
 以上、述べてきたように、市政を混乱させ、議会軽視を重ねる市長がその職にとどまり続けると、市政運営にさらに多大な影響を及ぼし、市民に膨大な損害を与え、本市の将来を危うくさせると考えます。よって、ここに村越祐民市長の不信任決議案を提出いたします。
〔「賛成」「議事進行」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 ただいま石原よしのり議員から、市長不信任案との動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
 この際、石原よしのり議員に申し上げますが、ただいまの動議につきましては、後ほど文書にて御提出いただきたいと思います。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 この際、お諮りいたします。本日の会議は議事の都合により延長いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって本日の会議時間は延長することに決定いたしました。
 鈴木雅斗議員。
○鈴木雅斗議員 大きな声で大変失礼しました。つい興奮してしまいました。石原議員、本当に口に慎んでください。修正予算の78万パワハラ予算を削ったがゆえに再議になって、それで地方自治法が根拠になってこういう予算を出し直してしまいましたというふうなことを今述べたではないですか。何、人が、市長が、不信任案に賛成するかのような言い方を、宮本均議員となめて、人のことを侮辱していますよ。あなた、東大出ているんですよね。ちょっと勘弁してくださいよ。今の宮本議員と……
○金子 正議長 どこが問題ですか。簡単に言いなさい。
○鈴木雅斗議員 さっき石原議員が、すみません、おっしゃっていた宮本議員と私の名前が不信任案の中に含まれておりましたが、決して、私と宮本議員は不信任の思いを持っているというふうにまだ断定できないにもかかわらず、不信任というふうに、不信任案の中にあえて名前を投げてきた。これは侮辱行為であるので、取り消しの上、謝罪を求めます。
 場合によっては、10人全員に処分要求を出します。
○金子 正議長 ただいまの議事進行発言に……。(鈴木雅斗議員「議事進行発言ですので検討します。以上。」と呼ぶ)議事進行発言にお答えいたします。ただいまの石原よしのり議員からの発言については、そのような発言とは理解しておりませんので、御理解いただきたいと思います。(発言する者あり)はい、どうぞ。
○鈴木雅斗議員 確実に私と宮本議員の名前が入っていて、不信任案、不信任案には賛成するような意図で名前を入れたというのは完全に侮辱であると主張させていただきます。
 以上。
○金子 正議長 そのようには理解しておりません。
 では、この際、暫時休憩いたします。
午後4時49分休憩


午後6時開議
○金子 正議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。


○金子 正議長 お手元に配付のとおり、ただいま石原よしのり議員から発議第41号村越祐民市長の不信任を求める決議についてが提出されました。
 お諮りいたします。本決議案を日程に追加し、議題とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって本決議案を日程に追加し議題とすることに決定いたしました。


○金子 正議長 発議第41号村越祐民市長の不信任を求める決議についてを議題といたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○金子 正議長 起立者多数であります。よって、提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することといたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

発議第41号:討論(清水みな子議員、秋本のり子議員)、採決

○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入ります。討論はありませんか。
 清水みな子議員。
〔清水みな子議員登壇〕
○清水みな子議員 日本共産党の清水みな子です。ただいま議題となっております発議41号村越祐民市長の不信任を求める決議案に対して、日本共産党を代表して賛成の立場で討論いたします。
 前回、前々回定例会でも不信任決議案に賛成しましたが、残念ながら賛成者少数で否決されました。今回の提案理由にもありますが、パワハラ問題、シャワー室問題、私設秘書逮捕問題、シャワー室問題では360万かけて秘密裏に設置されたシャワー室が、撤去拒否をし続けたにもかかわらず、新型コロナ感染症入院待機ステーションを開設した少年自然の家に突然移設しました。しかも、移設費用に125万円もかかったということが明らかになりました。移設後も、シャワー室が使われた実績は一度もないということです。
 今年の日本共産党市議団市民アンケートでは、村越市政について項目を設けました。1,100人から回答をいただきました。結果、満足、やや満足は73人で6%、どちらとも言えない、273人で25%、やや不満、不満、667人で60%でした。市民アンケートより意見を御紹介します。市長の独走とも言える政策に不満を感じる、もっと広く市民の声を聞いてほしい、スケルトンのシャワー室、市長専用の高級外車等々血税の無駄遣いにほかならない、公用車やシャワー設備などで取り上げられるのが実に不愉快です、市政を私物化しないでほしい、私的な施設整備、電通のアドバイザー連携など意味のない活動が目立ちます、報道もされ市民として恥ずかしい、1人で安心して暮らせるようお年寄りを大事にしてほしい、市民のために施策をしている印象が見受けられません、テスラやシャワールーム等に大金を使うよりも子育て世帯への補償支援を充実させてほしい、子どもの医療費自己負担ゼロ円にしてほしい、目立つことだけをアピールしているような気がする、市民とともにが欠如している、市川市を全国に有名にさせたよいことならばオーケーだが、市の公用車やシャワールームなど考えられない、あきれるばかり、大いに期待していたのに度々の言動にがっかりするやら怒り爆発です、早くやめてほしい、市川市のイメージが悪くなるおそれがあります、市民の目線に立っているとは思えない、コロナ禍で気づいたであろう不要不急の支出、無駄を省くよりも効率的な市政を詰めていただきたい、市政に対する誠実さが感じられない、仕事を謙虚にやってほしいなどなど、A4で51ページもの回答が寄せられています。
 適切な予算措置を経ず、市民や議会に知らせずに物事を進めているという点では、シャワー室問題だけでなく、テスラ車問題でも階段問題でも同じことが繰り返されてきました。市長の市民に対する政治姿勢が象徴的に表れています。市民や議会には全く知らせるといっても、一部会派の代表には説明しているとされていますが、自分の思いだけで決めているということ、そしてマスコミ報道で私たちは知るということです。
 また、予算に対する認識が民主主義の考え方から大きく逸脱しているとしか思えません。国でも地方自治体でも、行政の長が勝手に予算を使うことは許されていません。予算を決めること、決算を認定すること、法律をつくること、これは立法府の仕事であり、議員が行うこととされています。それだけに、予算は厳密なものでなくてはなりません。予算の目的、金額、予算を使う時期、期限を限定されて決められて執行しなければなりません。それを審議し決定するのは私たち議員が託された権利であり義務でもあります。秘密裏に予算を使うなどは言語道断です。また、今市議会において補正予算にパワハラ調査委員会の報償費を計上してきました。これについては削減する修正案が可決されたにもかかわらず、再議提出してきました。これは3分の2の賛成がないと可決されないことは分かっているのに提出し、定例会を長引かせています。
 さらに、国の子育て世帯等臨時特別支援事業費補助金、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金給付事業費補助金と抱き合わせで、いちかわ生活よりそい給付金40億円を市単独で出してきました。市長の指示の下で議論をしてよりそい給付金になったと昨日の部長答弁でもお聞きしました。他市にはないものです。市長の指示がなければなかったものであります。これについては追加分、修正案の賛成討論も行いました。
 市政を混乱させ、議会軽視を重ねる市長が市政運営に多大な悪影響を及ぼし、市民に損害を与え、市民の声は即刻やめていただきたいというものです。よって、市長の不信任決議案に賛成をいたします。
 以上です。
○金子 正議長 次に、秋本のり子議員。
〔秋本のり子議員登壇〕
○秋本のり子議員 無所属の会の秋本のり子でございます。ただいま議題となっています発議第41号村越祐民市長の不信任を求める決議について、賛成すべきとの立場から討論を行います。
 村越市長が2018年4月22日に市川市長選挙で当選されて以来、不祥事が続いています。米国電気自動車大手テスラの公用車導入をめぐり、市川市の2019年6月定例会は、最終日の6月27日、見直しを求める決議案を可決いたしました。法的拘束力はなく、村越市長は議場で計画どおり粛々と進めていくと宣言されました。この宣言は、議会軽視以外のものではありません。環境を重視して電気自動車、EVを導入するならば、高額な外車ではなく安い国産車にすべきだと思いました。市民から税金の無駄遣いだという声が多数寄せられました。そして、市民の理解も得られず、11月にはリース契約を解除されました。
 次に、村越市長から新第1庁舎の1階と2階の間の階段を新設する旨の説明を受けて驚きました。なぜ1億5,000万円をかけて中央階段の追加工事が職員の移動時間の短縮と引換えに行われることになったのか理解できません。5か月の工期遅れや1億5,000万円の追加経費や、はみ出した約90人の執務スペースの50年間にわたる賃借料は大きな財政負担です。加えて、生活に困窮する市民が相談や申請に訪れる福祉部の一部を第2庁舎に残したことは市民の利便性に欠ける対応で、到底納得できるものではありませんでした。現在、この階段の利用状況の調査は行われておらず、造りっぱなしで真に必要なものか検証していただきたいものです。
 市川市議会は、2020年8月に開庁するよう求める決議案を賛成多数で可決いたしました。しかし、法的拘束力がないことからか、テスラのときと同様に村越市長は独裁的、専制的に階段の建設を推進されました。またもや議会軽視ではないでしょうか。
 次に、無所属の会の越川雅史議員が明らかにした市長室内のシャワー室についてです。本年2月26日に行われた一般質問形式の質問において、第1庁舎の市長室にガラス張りのシャワー室が設置されていることが分かりました。設置したのは2020年10月だったそうです。市長室からしか入れない造りになっており、越川議員は市長専用ではないかと指摘したところ、村越市長は想像の飛躍と否定されました。執行機関によると、シャワー室の費用約360万は、新庁舎に係る工事請負費の余剰金、執行差金または契約差金を充当していたとのことでした。秘密のシャワー室のことを報じたニュースサイトには、途端に4,000件をはるかに超えるネガティブなコメントが寄せられました。
 そこで、無所属の会と日本共産党は3月3日、村越市長によるシャワー室の設置をはじめとする執行差金及び契約差金など諸問題の調査審議を行うための調査特別委員会、いわゆる100条委員会を設置する旨の決議案を発議しました。村越市長が税金を使ってシャワー室を設置されたことは、調査特別委員会、100条委員会を設置することが適当であると考えられました。この決議案について採決の結果、賛成者少数で否決されましたが、否決された方々からは、市川市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を求める決議が出され、結果的に42人の議員全員が問題ありと認識したことが明らかになりました。なお、この決議案では、村越市長がシャワー室を市議会や市民に説明なく設置したことや、費用に新庁舎の余剰金を充てたことを批判した上で、既存のシャワー室で十分対応可能と指摘しています。市長室の秘密のシャワー室を撤去するとともに、設置と撤去費用を市長報酬から減額する条例を提出するよう求めていました。しかし、6月定例会では条例案が上程されませんでした。またもや議会軽視と言わざるを得ません。その後、シャワー室は撤去せず、災害時に自身と女性職員が利用することを明らかにされました。なぜここで女性職員が出てくるのでしょうか。災害時に汚れてしまって着替えたいならば、既に庁舎5階に3台あるシャワー室を譲り合って使えばよいことではないでしょうか。それは女性職員に限ったことではないのです。女性職員から要望を受けていたのでしょうか。女性と言えば批判をかわせると思ったのでしょうか。女性への配慮を装っているようで、女性としては不快に感じました。
 次に、新型コロナウイルスワクチンの接種予約について、年齢ごとに順次予約受付を開始することにより、混乱を避け、スムーズな予約を実現すると豪語していたにもかかわらず、案内文の記載の不備により、予約や問合わせのための電話が殺到、コールセンターはパンク状態に陥りました。また、切り札のネット予約も不手際により一斉予約開始状態になり、混乱が生じた挙げ句、6時間も7時間もネットがつながらない、画面が分かりにくい、自分のPCが壊れているかと思って再起動を繰り返したなどと市民の不満が続出していたことは、まだ記憶に残っているのではないでしょうか。これでは、本市の喫緊の課題に取り組むに際して、村越市長は、首長に求められるマネジメント能力をほぼ発揮できなかったと評価せざるを得ません。
 このほかにも、現在中核市への移行が進められています。村越市長は昨年の9月定例会で突如中核市へ移行を表明されました。その理由は、コロナ陽性者数や重症度などを市がすぐに把握できないという課題を解決するためと言われました。しかし、その解決のために、市長は何回県知事とお話をされたのでしょうか。知事は就任直後から、新聞報道などによると、いろいろな市を訪れているのは知っています。市川市だけ孤立しているように感じます。その上で中核市に移行すると、県から2,640項目の事務が移譲され、その事務を遂行するための財政負担増、約24億円となることが分かってきました。この負担を市民に説明しなければなりません。地方交付税の交付団体は、費用負担は国が負担するということで財政的なメリットがありますが、市川市のように不交付団体では財源を自分たちで捻出しなければなりません。このことを市民が正確に理解できるようにしているようには見えません。直ちにやめるべきです。
 直近では、本年8月24日の記者会見で、村越市長は越川議員から職員に対する看過できないパワーハラスメントがあったなどと実名で公表されました。9月定例会では、大津副市長までも総務部長時代に実際に経験した、同じ部屋にいた議員の方々もしっかり聞いているなどと発言し、これに同調しました。もし仮にこの大津副市長の御発言が真実を表しているのであれば、それは無所属の会のほかの議員もパワハラを黙認していたという話になってしまいます。ところで、それがいつの出来事なのか、日時も定かではありませんし、同席していた議員が誰のことを指しているのかも分かりません。パワハラ議員として越川議員の実名を明かした際には、氏名を公表しないと誰がパワハラを起こしたのか疑義が生じ、ほかの議員に迷惑がかかるとの御説明でしたが、無所属の会のどの議員がパワハラを黙認していたのか分からない現状において、私は市民の方々に説明することもできず、非常に困惑しているところです。少なくとも、私は越川議員が職員に対して執拗にパワハラを繰り返した場面を見たことがありません。ましてや黙認したことなどもございません。大津副市長、無所属の会でパワハラを黙認していた議員とは一体誰のことを指しているのでしょうか。無所属の会としては、氏名を公表しないと迷惑がかかりますので、ぜひとも公表していただきたいと思います。
 いずれにいたしましても、総務部長は職員をパワハラから守る責任者であるわけですから、なぜその場でパワハラの防止に努めなかったのでしょうか。なぜパワハラを撲滅する施策を直ちに講じるとともに、黙認した議員をとがめなかったのでしょうか。御自身の総務部長としての落ち度を省みることもなく、信憑性の乏しい何年も前の話を恥ずかしげもなく得意げに答弁する姿に、強烈な違和感を覚えました。この副市長の言動が容認されていることも、村越市長の問題点の1つです。
 ところで、9月定例会最終日の9月13日、議員から村越祐民市長に「越川雅史議員からパワハラを受けたという職員に対し、第三者機関へ申し出ること」を進言することを求める決議についてが提出され、賛成多数で可決しました。被害を受けた人は警察に告訴する、あるいは民事なり刑事で裁判を提訴すればよいことです。こうした行動をすることなく、またもや議会軽視をしてこの12月定例会で調査委員会の予算を提出することは理解できませんでした。加えて、9月定例会の越川議員の一般質問では、本年3月に市がハラスメントに関するアンケート調査を隔年で行われると聞いたが、前回、平成31年の調査では、私からパワハラを受けたという被害の申告は何件あったのかの質問に対し、そのような申告はなかったものと認識していると総務部長は答弁しています。その後の2年間に越川議員が職員に退職や休職、発病に追い込むようなパワハラをしていたというストーリーには到底無理があります。
 最後に、直近の事案では、9月定例会中で秘密裏に行われた市長室内シャワー室の入院待機ステーションへの移設です。これまで市民や議会に丁寧に説明していくと言いながら、なぜ議会に報告しなかったのでしょうか。撤去費用、原状回復費用、移設にかかる費用など、新たに約125万円の無駄遣いが生じました。シャワー室は12月9日現在、まだ使われていないようです。これまで数度、議会軽視と指摘しました。法的拘束力がないから守らなくていいということでしょうか。加えて、今定例会では再議を提出したことにより、人件費、扶助費などの市民生活に必要不可欠な予算の成立を結果的に遅延させました。
 以上述べたことから、私は村越祐民市長を信任することはできません。これは私の思いであるのみならず、多くの市民の思いを代弁していると確信しています。村越祐民市長、即刻おやめいただきたい。
 これで発議41号への賛成討論を終わります。
○金子 正議長 これをもって討論を終結いたします。
 これより発議第41号村越祐民市長の不信任を求める決議についてを採決いたします。
 市長不信任案の表決については、地方自治法第178条第3項の規定により、議員数の3分の2以上の者が出席し、その4分の3以上の者の同意を必要といたします。
 ただいまの出席議員は42名であり、議員数の3分の2以上であります。また、出席議員の4分の3は32人であります。
 本決議案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタン押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 少々お待ちください。
 集計いたします。
 ただいまの賛成者は15人であり、所定数に達しません。よって発議第41号は否決されました。


委員会の閉会中継続審査の件、委員会の閉会中継続調査の件、閉会

○金子 正議長 日程第13委員会の閉会中継続審査の件を議題といたします。
 各委員会において審査中の事件につき、委員長から、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続審査の申出があります。
 お諮りいたします。委員長からの申出のとおり閉会中の継続審査に資することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員長からの申出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。


○金子 正議長 日程第14委員会の閉会中継続調査の件を議題といたします。
 各委員会において調査中の事件につき、委員長から、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続調査の申出があります。
 お諮りいたします。委員長からの申出のとおり閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○金子 正議長 御異議なしと認めます。よって委員長からの申出のとおり閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。


○金子 正議長 以上をもって本日の会議を閉じます。
 これをもって令和3年12月市川市議会定例会を閉会いたします。
午後6時25分閉議・閉会

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