更新日: 2017年12月28日

2017年9月12日 代表質問(民進・連合・社民)

代表質問(民進・連合・社民)

○松井 努議長 かつまた竜大議員。
〔かつまた竜大議員登壇〕
○かつまた竜大議員 皆様、おはようございます。会派民進・連合・社民のかつまた竜大です。会派を代表して代表質問を行います。
 2月定例会以外では初めての代表質問となります。今回は、現在の市川市及び将来の市川市を考える質問をしたいと思います。特に1番目の質問は、本市の将来人口にかかわること、そして町の魅力について聞きたいと思います。
 大久保博市長は、2期8年での勇退を、先日、表明されました。突然のことで、私も大変驚いたわけでございますが、任期は、まだあとございますけれども、本当にお疲れさまでしたということで、まずこの場で言わせていただきたいと思います。その記者会見の際に、公約で解消を掲げていた待機児童が増加の一途をたどっていることについては負の遺産として引き継ぐことは一番申しわけないと述べられたように報道されています。この待機児童問題は、捉え方によっては、市川市における人口増の予測を誤ったからとも言えます。本市ホームページによると、人口総数は8月31日現在で48万4,262人です。前月より189人増加したそうです。東日本大震災の後に1度は減りましたが、都心回帰、東京一極集中という流れの中でふえ続けています。
 それでは、質問に移りたいと思います。
 まず、1番目の質問です。市川市総合計画及び市川市まち・ひと・しごと創生総合戦略について。
 将来人口推計、本市は人口の将来展望について、国が出生率の回復や東京一極集中の是正を望んでいる中で、今後予想される人口推計全体のシナリオを3つ用意している。また、地域・地区別に地域の特性を考慮した推計も用意している。現時点で、本市としてはそれぞれのシナリオについて、どのように考えているのか伺います。
 2としまして、市川市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、この総合戦略では3つの基本目標を設定していますが、3番目の基本目標である「選ばれる魅力あるまち・いちかわ」として、本市は現状をどのように評価しているのかを伺います。
 続きまして、3番目、文教都市市川として、本市は今後の町の魅力をどのように高めていくのかを伺いたいと思います。特にこの質問に関しましては、教育や文化の面でどのような特色ある取り組みを実施しているのでしょうか、お伺いしたいと思います。
 続きまして、大きな2番目の質問に移ります。
 市川市には、現在約700棟、4万1,000戸の分譲マンションがあります。実は私も分譲マンションに住んでいまして、マンションにかかわることは個人的にも関心の高い問題です。今後、この分譲マンションにかかわるさまざまな問題は、市政においても大きな課題になっていくと捉えています。
 そこで質問いたします。マンション支援事業についてということで、ここで(1)、まずはマンション管理士派遣事業というものがございますが、その内容及び成果について。
 そして、(2)としましては、平成27年度分譲マンション実態調査の内容及び成果について、定期的にというか、行われておりますこのマンション実態調査、平成27年度はどのようなことを調べたのか、お聞きしたいと思います。
 そして、(3)番としましては、今後のマンション支援事業の展開についてをお伺いしたいと思います。
 最後に、大きな3番目の質問になります。
 この問題に関しましては、余り世間に知られていない、見えない隠れた問題だと思いますが、それだけにとても深刻な問題であります。今、市民からの陳情にも、このひきこもりにかかわる問題が多くあると私は感じています。そこで質問させていただきたいと思います。不登校、高校中退、ニート、ひきこもりの方たちの再出発についてということで質問いたします。
 まず(1)としまして、平成29年度の事業内容及び過去の実績について、この再出発ということは、仕事について働くということと私は捉えておりますけれども、こういったニート、ひきこもりの方たちの就労支援についてお伺いをしたいと思います。3点ございます。まずは地域若者ステーションにおける就労支援の内容、そして、本市における就労支援の内容、また、本市の就労支援事業の実績についてお伺いをしたいと思います。
 (2)としましては、現在、ひきこもり状態の方たちに対する認識及び取り組みについてということで、これがまたとても難しい問題かと思います。行政としてなかなか手が出しにくいというか、就労以前の現在引きこもっている状況の方々に対しての認識、そしてそのような方々に対してどのような行政サービスを提供できるのか、こういったことをお伺いしたいと思います。
 以上、大きく3つの質問がございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○松井 努議長 答弁を求めます。
 企画部長。
○菊田滋也企画部長 市川市まち・ひと・しごと創生総合戦略等の御質問3点にお答えします。
 初めに、(1)です。平成28年3月に策定した市川市まち・ひと・しごと創生総合戦略は、2060年までの45年間の将来人口推計などを示した人口ビジョン編と、これを受け、今後5年間の基本目標や、その実施に向けた事業などをまとめた総合戦略編により構成しております。そのうち人口ビジョン編では、まず本市の人口の現状分析を行った上で3つのシナリオでの人口推計を行っております。シナリオ1の市民希望達成モデルでは、市の施策効果などが発揮され、出生や定住に関して、市民アンケートの結果に基づく市民の希望がかなえられた場合を想定したシナリオとなっております。シナリオ2の国目標達成モデルは、国の長期ビジョンなどに準じ、国民が希望する出生率の達成と、東京の一極集中が是正され、地方から東京圏への人の流れがある程度停滞した場合を想定したシナリオとなっております。シナリオ3の基準値維持モデルは、現在の出生率などの動向がそのまま将来にわたって継続するものと想定したシナリオとなっておりまして、これが通常の人口推計方法と言えるものです。それぞれのシナリオ別の人口推計結果としましては、シナリオ1の市民希望達成モデルでは、2060年時点の本市人口は約39万人まで減少、シナリオ2の国目標達成モデルでは約35万人まで減少、シナリオ3の基準値維持モデルでは約33万人までに減少すると予想しております。3つのシナリオは、いずれも2060年までの長期的なシナリオのため、現時点の短期的な評価は行っておりませんが、今後も持続可能な社会を築いていくために必要となる生産年齢人口を確保していくため、住宅都市の強みを生かしながら、市民の希望をかなえる施策を展開してまいりたいと考えております。
 次に、(2)です。総合戦略編では、基本目標3「選ばれる魅力あるまち・いちかわ」の数値目標として2つの項目を設定しております。1つは「ひとに紹介したくなるまちと思う市民の割合」で、これは平成27年度の市民意向調査では40.9%であったものを、平成31年度には50%以上にしようとするものです。今年度が総合戦略編の中間年度に当たることから、市民意向調査を予定しております。2つ目は「年間転入者数」でございまして、平成26年の実績では約3万2,000人だったものを、平成30年にはこれを大きく下回らないようにしようとするものです。こちらは、平成27年、28年の実績ともに約3万3,000人とふえている状況にありますので、この点から見れば、選ばれている町と言えるものと考えております。しかしながら、本市には若い世代の転入超過がある一方で、子育て世代が近隣市や都内へ転出していると、こういう課題もございます。今後も都市の魅力を高めて、それを発信していくことで若い世代の転入超過を維持して、その後の子育て世代の定住化につながる取り組みをさらに進めてまいります。
 次に、(3)です。特色のある取り組みということですけれども、現在、本市の公立小中学校では、放課後や長期休業中等の基礎的な学習機会を提供する校内塾・まなびくらぶ事業や、トップアスリートの講義、実技により夢の大切さを伝える「夢の教室」事業など特色のある事業を実施しております。また、本市は大学、短期大学など私立の学校が多いことも特徴でありまして、そのうち千葉商科大学、和洋女子大学とは包括協定を締結しております。この包括協定は、大学と行政の双方が持つ資産を相互に活用しまして、地域社会の発展や人材育成に貢献することを目的としておりまして、この協定に基づき文化国際、生涯学習、まちづくり、産業振興などそれぞれの分野で大学の特色を生かしたさまざまな連携を進めております。また、文化の面では、行徳地区の歴史的な町並みや行徳神輿などの伝統的、文化的な資産を生かした一体的なまちづくりを進めます行徳地区の歴史と文化を生かしたまちづくり事業や、世界各国の食文化に精通した方々を市内小学校へ派遣しまして、それぞれの国や地域の文化、生活習慣等を学習する場を提供する多文化共生推進事業――シェフ先生と言っていますけれども――なども特色ある事業と考えております。これらは市川市総合計画第三次実施計画や市川市まち・ひと・しごと創生総合戦略上の事業としても位置づけているところでございまして、このような本市ならではの取り組みは、文教都市としての魅力向上につながるものと考えております。今後も町の魅力向上につながるさまざまな取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○松井 努議長 街づくり部長。
○江原孝好街づくり部長 私からはマンション支援事業についての3点についてお答えいたします。
 初めに、マンション管理士派遣についてであります。分譲マンションは多くの人が区分して所有しているため、権利や利用関係が複雑であることや、建築法令や経理等の専門的知識を必要とすることなど、建物を維持管理していく上で多くの課題を抱えております。本市では、平成23年4月よりマンションの管理の適正化の推進に関する法律に基づき、管理組合が適正に管理運営できるよう適切なアドバイス等を行うマンション管理士派遣事業を行っております。本事業は、市が千葉県マンション管理士会と覚書を交わし、登録されている管理士を1組合当たり年間5回まで無料で派遣をするものであります。これまでの管理士の派遣回数は、26年度は11組合24回、27年度は13組合22回、28年度は17組合24回でありました。その相談内容といたしましては、管理規約の見直し、管理組合の運営全般、中長期修繕計画の進め方などが多く、専門的な助言をいただいております。管理組合からは、無料で管理士より的確なアドバイスが受けられるなどの意見や感想をいただいており、今後も継続してもらいたいとの声が寄せられております。
 次に、27年度の実態調査についてであります。本市では、マンション施策を検討するため、おおむね5年ごとに分譲マンションの実態調査を行っております。分譲マンションの建てかえはほとんど行われておらず、建物の老朽化や居住者の高齢化が進んでいることから、今後、これらを起因とする問題が顕在化する可能性が高いと認識をしております。このため、27年度に行った実態調査は、高経年のマンションを対象とし、主に維持管理に関する事項に特化した調査を実施しております。調査期間は27年9月からの3カ月間で、昭和56年以前に建設された3階建て以上のマンションを対象とし、調査項目を居住状況、トラブルの発生状況、管理組合の運営、維持管理の状況などとしております。対象となった249棟178の管理組合へ調査票を郵送したところ、183棟116管理組合より回答がありました。調査結果では、居住者の高齢化、役員のなり手がいないなど運営上の不安を抱えているところが約93%でありました。管理組合がない、規約を定めていないマンションもあり、長期修繕計画がないマンションは約20%、耐震診断を実施していないマンションは約70%となっております。27年度の調査結果から対象のマンションの多くは昭和47年ごろから建ち始めたもので、すぐに建てかえが必要といったものは少ないというふうに考えられますので、マンションの維持管理を適正に行うことが当面の課題と認識をしております。
 最後に、今後のマンション支援であります。現在のマンションの支援事業は、マンション管理士派遣事業のほかに市川市マンション管理組合協議会と共催するマンション管理セミナー及び相談会や耐震診断、改修工事に対する助成制度、あんしん住宅助成制度を行っております。また、32年度にはマンション居住者が安全で安心して暮らせるための住宅施策の基礎資料となるよう実態調査を行っていきたいというふうに考えております。このような事業をこれからも継続するとともに、国のマンション施策の動向を注視しながら、適正な維持管理が行えるよう支援してまいります
 私からは以上であります。
○松井 努議長 経済部長。
○関 武彦経済部長 ニート、ひきこもりについての(1)についてお答えをいたします。
 ニートの方たちへの就労支援として、厚生労働省では、ニート、ひきこもりなど若者の職業的自立を目指し、包括的な支援を行うため、全国に地域若者サポートステーションを設置しております。この地域若者サポートステーションでは、働きたいけどどうしたらよいかわからない、自信が持てず一歩を踏み出せないなど、働くことに悩みを抱えている15歳から39歳までの就労支援を行っており、市川市内ではいちかわ・うらやす若者サポートステーション――以下、いちかわサポステと申し上げます――が地域の就労支援を行っております。このいちかわサポステの具体的な就労支援は、個別プランを作成する就労相談や、企業見学などの就職セミナーの開催、いちかわサポステにおける喫茶、パン屋、介護の職場体験などの支援を行い、就労に結びつけております。さらに、本市ではいちかわサポステの支援に加えて、JR市川駅南口に相談所を開設しているほか、ニートの方に新たな職場体験先を提供し、就労支援の拡充を図っております。
 次に、本市の就労支援事業に関する実績でございますが、就労相談事業については、平成27年度、相談人数が143名、28年度130名となっております。続いて、職場体験事業についてです。平成27年度は体験人数が76名、28年度は103名となっております。
 以上であります。
○松井 努議長 福祉部長。
○永田 治福祉部長 私からはひきこもり状態の方たちに対する支援サービスの御質問にお答えをいたします。
 ひきこもり状態の方々のうち障害のある方や何らかの障害が疑われる方につきましては、障害者支援課の窓口にて相談を受けております。そこでお話を伺い、御本人の状況を踏まえた上で、必要と思われる支援につないでおります。具体的な支援方法といたしましては、基幹相談支援センターえくる等による自宅訪問を中心とした支援や、医療機関への受診などを行っております。また、家の外に出る第1段階として、福祉サービスの利用についても提案しており、日中、緩やかに過ごせる憩いの場や、就労に向けたステップアップを意識した訓練の場などのサービスを提案しております。なお、外出が難しい方については、事業所の職員が御自宅に出向き、掃除や洗濯などの生活訓練を行うなど、本人のペースを尊重しながら、社会参加に向けた支援を行っております。また、相談窓口につきましては、「広報いちかわ」掲載を初め、市川市公式ウエブサイト等におきまして周知を図っているところでございます。
 以上でございます。
○松井 努議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 それぞれ御答弁ありがとうございました。それでは、ここから一問一答でお伺いをしたいと思います。
 まずは企画部長、答弁どうもありがとうございました。いろいろとお伺いをさせていただきましたが、まずは人口推計の3つのシナリオについてということでお伺いをしましたけれども、いずれにせよ、とても長期のものでございますので、やはり将来の予測というのは非常に難しいのかなと私は思っております。大変なことですよね。そういった中、やはりとても大事なこととしましては、部長も答弁されておりましたけれども、可能な限り市民の希望をかなえる施策を展開していくということが、市民要望、市民のニーズをしっかりと捉えて、それを実現するということで行政がやってくだされば、市民というものも、この町に住みたいと、また、この町に住むことをお勧めするという形になっていくと思いますので、そこは、また今後ともしっかりやっていただきたいという思いであります。
 また、(2)としましてお伺いしました市川市まち・ひと・しごと創生総合戦略のほうでございますけれども、これは過去にも同じ質問をされている方がいらっしゃいましたけれども、やはり市川市の大きな課題としましては、ある面、魅力ある町ということで転入される方が、特に若い方が非常に多いと。しかしながら、一方で、いざ、例えば自宅を購入されたりとか、マンションを購入されたりとかというようなときに、年齢的にはある程度30代、40代、そういう方々が、結局転出、出て行ってしまうという、ここが今までも言われておりましたけれども、大きな課題であるということですね。ここに関しましては、本当になかなか地価の問題であったりとか、物件の値段の問題であったりとか、いろんな難しい部分もたくさんあるかと思いますけれども、やはり市民の皆さんがどのようにお考えになっているか。今後また市民意向調査をされるということをお聞きしましたので、ぜひその調査のほうを、どんな内容で、どんな結果であるか、そこを私もよく結果を見させていただいて、いろんな形で検討させてもらいたいと思いますが、ぜひ魅力ある町になってもらいたいなという思いであります。
 そして、あと(3)のほうですね。こちらのほうもお伺いをしました。私はこの町の魅力という部分で、まず、やはり文教都市市川ということですので、この教育という部分はとても大事であると思います。先ほど部長も答弁されておりましたけれども、千葉商科大学、和洋女子大学との包括協定、これは非常に評価できるものではないかなと思います。いろんな形で千葉大学の学生だけでなく、先生方もいろんな形で、和洋もそうでございますけれども、市川市のほうに、本市のさまざまなことに御協力いただいている。つい先日も防災訓練のときに和洋女子大学の学生さんが市川の梨をむいて提供してくださいまして、和洋さん、こんなところでもやってくださっているんだなと非常にありがたい思いであったわけでございますけれども、こういった大学との協定、これはすごく大事かなと。特にそれぞれの千葉商科大学も和洋女子大学も国府台の場所にありまして、非常に象徴的な、市川を象徴するような場所にあって、千葉商科大学さんなども非常に緑に恵まれたキャンパスであると。私も何回かあの場所はお邪魔させていただいたことがあるんですけど、非常にいい場所であると感じております。(3)のほうもお伺いしました。
 そこで、再質問ということでお願いをしたいんですけれども、先ほども言いましたけれども、本市には国府台地区の国府台斜面緑地などの自然豊かな景観や、行徳地区の寺町や旧街道の古い町並みなどの歴史的な景観があり、文教都市市川として景観も町の魅力を向上させるために必要と考えています。また、市民の皆さんは、この文教都市市川としての町の魅力についてはさまざまな意見を持っていると思います。こういった市民の声に対する本市の対応について、どのように考えているのかお伺いをしたいと思います。
○松井 努議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 国府台斜面緑地や行徳の歴史ある町並みは、いちかわ景観100選にも選ばれておりまして、本市ならではの貴重な資源であると考えております。引き続き市民の声をたくさん聞きながら、本市ならではの特色ある取り組みなども含めて、市内外に、またこれを広く発信することで、町の魅力を高めてまいります。
 以上でございます。
○松井 努議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 お伺いしました。ぜひいろんな形で町の魅力を高めていっていただきたいと思います。
 最後、こちらの大きな1番目の問題に関してはまとめさせていただきたいと思いますけれども、最近見たテレビ番組で、東京都墨田区の京島という町の魅力を紹介していました。京島という地域は東京大空襲の被害を免れた場所で、いまだに昭和初期の長屋や狭い路地がたくさんある。一見不便なようですが、逆にその不便さや町の景観が魅力に感じられるようです。若者や外国人がこういった長屋を改装してギャラリーや喫茶店を開いたりして、おしゃれな町、魅力ある町になっています。同じような視点で見ていきますと、今、寺町や旧街道の古い町並み、行徳地区でございますが、この行徳地区の歴史と文化を生かしたまちづくり事業は、本市の町の魅力を高める上でもとても大事だと思います。こういった文化の街かど回遊マップ、こういったものも市のほうで用意されていて、非常に詳しく書いてありますし、これがあると、町をめぐるというのも非常に便利というか、町歩きも楽しめる。また、この地域に住んでいる皆さんが、この地域の文化というもの、また歴史というものをしっかり認識できるということで、市川市にはこれだけではなくていろんな地域のものが用意されている。非常にすばらしいと思いますが、今、例えばこの行徳地区ということで、本当にいろんな魅力があると思います。今後、例えば旧行徳橋がかけかえられますと、歩行者の歩行も非常にしやすくなる。江戸川の行き来も、歩く方なんかもしやすい。そうしますと、今ウオーキングであったりとか町歩きというのは、そういったものがはやっているというか、魅力を感じる方もたくさんいる。そういう中で、寺町通りや浅子神輿店さんの跡は、本八幡駅からであればバスで行くだけでなく歩いても行けるようになるんではないかなと、そんなような思いでありますし、例えば、みこしの町ということであれば、そういった形で行徳の寺町を散策して、その後、東西線に妙典駅あたりから乗っていただければ、そして、門前仲町のほうでおりていただければ、富岡八幡宮には浅子周慶さん、第16代の大みこしが飾られているということで、そんなことも楽しめる。いろいろこの市川の魅力というものをさまざまな形で発信していただきまして、魅力あるまちづくりを今後ともさまざまな分野においてしっかりやっていっていただければありがたいと思います。
 ということで、大きな1番のほう、そういう形で次に進みたいと思います。
 続きまして、2番目のほうですね。マンション支援事業に関することでございます。支援事業の答弁をお伺いしました。今回、この質問をさせていただいたのは、実は私自身がこのマンション管理士派遣事業をマンション管理組合の者として利用させていただいた。さらにはセミナー等も何回か出席をさせていただいた。そういった中で、マンションの住民、また管理組合の者としては非常に役に立つ便利な事業というか、行政サービスとしていいものを提供してくださっているな、そういう思いから質問したわけでございます。再質問としましては、現状こういったマンション支援事業を展開されておりますけれども、このマンション管理士派遣事業及びマンション管理セミナー及び相談会について、さらなる支援というのを望めるのでしょうか、そこをお伺いしたいと思います。実際、私はどんな形で利用したかというと、先ほど部長も答弁されていた部分とかなり重なるんですけれども、マンション管理士さんの専門的な知識を広く利用することによって、例えば長期修繕計画の作成であったりとか規約の改正等につながる形で利用させていただきました。ほかにも耐震診断であったりとか、こういったことはマンション住民にさらなる維持管理への意識向上が図られると思います。今後のマンション住民等への周知等についてもお伺いしたいと思います。
 以上です。
○松井 努議長 街づくり部長。
○江原孝好街づくり部長 この事業に関しては周知が非常に重要であるというふうに我々も考えております。したがいまして、管理士派遣事業並びに相談会などの開催については、もっともっと周知を図っていきたいというふうに考えております。
 それとあと、長期修繕計画や耐震診断が行われていないマンションがあるというのは、できればなくしていきたいというふうなことでありますので、管理士の派遣依頼があった場合においては、特に管理士の皆さんにその必要性を十分に説明していただくなど、それで維持管理の向上を図っていきたいというふうに考えております。
 以上であります。
○松井 努議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 お伺いしました。今、部長からの答弁をいただきましたけれども、今後もやはり周知がとても大事なのかなと思います。なかなか発言しにくい部分ですが、当初、私はマンション管理士さんのことを、余り信用しないほうがみたいなことを管理会社に言われていたので、ちょっと疑った目で見ていたんですけれども、いざ私も市川市マンション管理組合協議会のマンション管理セミナーに参加をさせていただいて、そこでたまたまマンション管理士の方と親しくなり、そこでいろいろ話をしていく中で、やっぱり人間関係ができますと、当然、信頼関係も生まれる。そういう中でいろいろ質問等もさせていただいたりして、そういった中で管理士の派遣事業を採用してみようということで利用させていただいたわけでございますけれども、さまざまな知識を持っていらっしゃる。特にマンション管理に関する問題に関しましては、本当に毎年のように法令等が変わっていく。今特に問題なのは、大きな課題としましては、やはり規約の改正というものがまだまだできていないマンション管理組合が多々あるのかなと思います。幸い私が住んでいるマンションでは規約の改正を、このマンション管理士さんのお力をかりて行わせていただいたわけでございますけれども、今後いろんな問題がございます。民泊の問題等もございますので、そういったものに対処していくためにも、市川市マンション管理組合協議会さんが主催となっておりますが、このマンション管理セミナーをもっともっと周知してもらいたい。さらには、この管理士派遣事業も周知してもらえればありがたいと思います。予算のある程度限られたものもあるかと思いますが、セミナーに関しましては、それなりに広い会場をとっていますので、多くの方が来ていただければと、そういう思いであります。
 続きまして、再々質問になりますけれども、分譲マンションの場合、これは私の考えなんですけれども、管理のしっかりした分譲マンションというのは、管理組合が正常に機能していて、そして地域の自治会とのかかわりもしっかりとできているところではないかと思います。そこで、もう1点、再質問させていただきたいんですけれども、マンションにおける自治会の加入という問題、加入促進についてということで、本市におけるマンションにお住まいになっている住民の自治会加入に対する取り組みというものをお伺いしたいと思います。
○松井 努議長 市民部長。
○莇 俊郎市民部長 お答えします。
 市でもマンションにお住まいの方が地元の自治会に参加することは、地域の活性化に有効であると考えております。このため、マンションの開発事業者や住民から自治会の設立について問い合わせがあった場合は、丁寧に設立の手順、地元自治会の紹介、連携のあり方などを説明しております。また、自治会には自治会加入促進マニュアルを配布して、開発中のマンションの加入促進のアプローチ方法を紹介して実践していただいているところであります。
 以上であります。
○松井 努議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 市民部長、ありがとうございました。ぜひ今御答弁いただいたことをしっかりやっていただければありがたいと思います。
 大きな2番目の問題をまとめさせていただきたいと思いますけれども、このマンションの問題、築年数がそれなりに経過してまいりますと、20年、30年とたってくると、そこにお住まいになっている方々もお仕事をリタイアされたりして、やはり地域とのかかわりを必要と考えるという中で、自治会に加入をみずからしていく。そういったところも多々あるように感ずるんですが、やはり一番大きな問題は、私も自治会にかかわっておりますので、新築のマンションというか、そういったところがなかなか自治会のほうに入ってくださらないという、そういう問題があります。やはり今、本市においては、ほかの自治体においてもそうでしょうけれども、自治会の役割というものは非常に大きなものになっておりまして、例えば福祉サービス等に関しましても自治会を通してとか、例えば民生委員の方がさまざまな情報提供等してくださっているとか、そんなことがあるかと思います。確かに若い方々――新築マンションは、当然それなりに若い世代の方が入っていらっしゃるので、自治会に入る必要は余りないのかなとも思うんですけれども、先ほど防災訓練のお話もいたしましたけれども、今後、そういった防災の問題等に関しましても、自治会から提供されるさまざまな情報というものは非常に重要なものでございますので、ぜひ自治会加入ということをいろんな形で進めてもらいたい。さらには、つなぎ役ということで、行政のほうでいろんな形でお手伝いをしていただければありがたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、大きな3番目の質問のほうですね。再質問でございます。今、経済部長のほうから就労支援に関しましてお聞きいたしました。私も実は以前から少しかかわっておりまして、ひきこもりの問題というのは本当に難しい問題かなと思います。今、部長が御答弁していただいたこと、これはやはり非常に今、市川市が、例えば市川市の委託事業ということで、先ほど御答弁をいただきましたけれども、若年者の職場体験事業など、こういったチラシもできているんですけれども、私はすごくありがたいなと思うのは、市川市の委託事業ということをちゃんと書いてあるということ。過去に私もちょっとお願いをされて、お知り合いのところに働くことができませんかということで頼んだことがあるんですけれども、ひきこもりの方であったりとか、人間関係がなかなか難しいというか、その職場の中で人間関係をつくること自体が非常に大変。本人も非常に苦しい思いをしてその職場にいるということがあると思うんですけれども、やはりそういったひきこもり状態ということを周りで働いている方々がなかなか御理解をしてくださらないという中で、例えば経営者の方などは、逆にそういう状況の中で職場の雰囲気が悪くなってしまうので、ちょっともう勘弁してくださいよみたいな話があったりということがございました。そういった中で市川市の委託事業ということで、やはり市川市が委託をしているということでやってくださるということは、お受けする企業の方なども、市川市に協力をしていると、そういうお気持ちでやってくださるという部分では非常にありがたいことでございます。ぜひこれからも引き続きこの就労支援の事業というものは必要と考えておりますが、やはり今、私がお話をしましたように、行政が音頭をとっていただくということがとても大事であるかと思います。そういった点がこの就労支援に関しまして引き続き必要と考えていますが、市の認識をお伺いしたいと思います。
○松井 努議長 経済部長。
○関 武彦経済部長 ニートやひきこもりの方々が1人でも多く就労するためには、就労専門相談員の個別相談や職場体験を行い、働くことへの抵抗感をなくし、就労の意欲や自分への自信をつけることが必要です。今後もニートやひきこもりの方たちが、より多く就労できるよう、引き続き国と連携して就労支援を行ってまいりたいと考えております。
 以上であります。
○松井 努議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 経済部長、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。期待をしております。
 そして、もう1点、(2)のほうですね。現在、ひきこもり状態の方たちに対する認識及び取り組みについてということで、福祉部長から御答弁いただきました。市としてもいろんな形でやってくださっているということ、よくわかりました。ただ、この問題に関しましては、行政サービスはそうなんですけれども、困っている方が直接問い合わせをしないと、御本人はなかなか難しいでしょうから、その御家族の方がお願いをするというか、お電話をかける、窓口に行くということをしないと、なかなかスタートしない、始まらないということがなかなか難しい問題なのかなと捉えておりますけれども、今、部長からいろいろとお伺いをしましたけれども、より具体的な支援方法について聞きたいと思うんですね。やっぱりひきこもりの状態のままでは、最後に大変な思いをするのは、まさに当人。大体ある程度高齢の父親であったり母親が、子供さんがひきこもり状態という中で、家で一緒に暮らしていらっしゃる。まず間違いなく年齢的に言えば父親なり母親が先に亡くなってしまう。そこで残された本人が、より大変な思いをする。こんなような状況があると思うんですね。そういった中で、より具体的な支援方法に関しましてお伺いしたいと思います。
○松井 努議長 福祉部長。
○永田 治福祉部長 ひきこもりの方への支援につきまして、実際の事案を例に申し上げます。御家族からの相談をきっかけに、御自宅に定期的に職員が訪問をして面談を実施し、次第に相談の場にも外出ができるようになった方がいらっしゃいます。しかしながら、この間、3年を要しております。その後、社会参加へのきっかけとして、市の障害者就労支援センターアクセスに登録を促し、支援を受けながら、1年後には、アルバイトではありますが就労に至りました。現在もアクセスの継続支援のもと、就労を続けておられる、こういった事案がございます。残念ながら、このように就労ができる方は多くはございませんが、継続的な支援を行うことで社会参加につながるよう、今後も取り組んでまいります。
 以上でございます。
○松井 努議長 かつまた議員。
○かつまた竜大議員 福祉部長、お伺いしました。ぜひ今後とも行政としてできる限りのことをやっていただければありがたいと思いますので、よろしくお願いします。また、場合によってはいろいろと御相談もさせていただきたいと思いますので、お願いをしたいと思います。
 1番から3番まで大きな質問は終わりましたけれども、最後に、先ほど大久保市長に後ろからちょっとお話をしたので……。人口の問題を今回質問させていただきましたけれども、今思い返しますと、2011年3月11日の東日本大震災、ちょうど2月定例会の最中で、あのときは私が2番目の議席で、隣で1番の金子貞作議員が質問されていた最中に起きたんですけれども、本当にああいった大震災、大災害が起きますと、やはり行政というものはいかに町を守るかということで大変な御苦労をされるのかなと。そういった意味では、特に浦安などは大きな被害を受けて惨状であったと。そこで、非常に市のお金が足りないなんていう、そんなことがあったという中で、大久保市長の今までのこの8年間のやられてきたこと、財政再建ということでおっしゃっていましたけれども、2年目だったと思いますけれども、そういった方向へ進まれたということは、ある意味、仕方がないことなのかなということにも思いますし、いずれにせよ、まだしばらく任期がございますけれども、本当にどうもお疲れさまでした。
 以上をもちまして会派の代表質問を終了させていただきます。どうもありがとうございました。
○松井 努議長 これをもって代表質問を終結いたします。
 以上で報告第21号から第28号を終わります。


○松井 努議長 この際、議案第26号市川市税条例の一部改正についてから議案第38号千葉県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更及び千葉県市町村総合事務組合規約の一部を改正する規約の制定に関する協議についてまでは、お手元に配付いたしてあります議案付託表のとおり、それぞれの所管の委員会に付託いたします。


○松井 努議長 お諮りいたします。認定第1号平成28年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算の認定については決算審査特別委員会に付託いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松井 努議長 御異議なしと認めます。よって認定第1号については決算審査特別委員会に付託することに決定いたしました。


○松井 努議長 お諮りいたします。常任委員会審査のため、明9月13日から9月14日まで2日間休会することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松井 努議長 御異議なしと認めます。よって明9月13日から9月14日まで2日間休会することに決定いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
午前11時49分散会
 

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