更新日: 2017年12月28日

2017年9月11日 代表質問(創生市川第2)

代表質問(創生市川第2)

○松井 努議長 松永修巳議員。
〔松永修巳議員登壇〕
○松永修巳議員 創生市川第2の松永修巳であります。通告に基づきまして代表質問をさせていただきます。
 このたびの大久保市長の3選不出馬、今期をもって市長職を辞するとの引退表明は余りにも唐突で、多くの市民からなぜやめてしまうのかと驚きの声が、辞職を惜しむ声が広がっております。残念でなりません。しかし、まだ12月24日まで任期を残しておりますので、残された約3カ月半の間、市長として今抱えている課題、例えば待機児童解消策等に全力で取り組んでいただき、市民の幸せのため、市川市政の未来への発展の布石につなげていただきたく、有終の美を飾っていただきたいと思います。
 参考までに、大久保市長が就任された8年前の平成22年度の一般会計予算額は1,268億円で、その後、堅調推移して2期目の26年度は1,311億円で、最終章となった平成29年度、今年度の当初予算は1,448億円と堅実な実績を残されました。歳入で特筆すべきは、市税収入が26年度で初めて800億円を超えて以来着実にふえ、28年度では815億円近くの収入となっており、実質収支額を見ましても、一時国からの普通交付税を受けた時期、平成24年度から26年度の3カ年がありましたが、8年前の33億7,000万円強、そして平成28年度決算では38億700万円強の黒字額を示しており、大久保市長の手腕によるところであり、財政力指数でも単年度数値で安定して1を超えることからも、大久保市長の功績大なるものがあると評価をしているところであります。
 大久保市長にとりましては、今定例会が2期8年を務めた最後の定例会となると思われますので、ここで財政運営、予算額等について雑駁に申し上げましたけれども、この8年を振り返って、大久保市長が進めてきた特色ある各事業を新年度予算にもしっかり反映し、継続していくべきだと私は思うのですが、今思うことを腹蔵なく心境をお聞かせ願えればと思いますので、答弁のほうをよろしくお願い申し上げます。
 また、新年度当初予算編成は、本来であれば詰めの段階を年末に迎えるわけでありますが、ことしは年の暮れに新市長を迎え、例年とは違った日程に変更せざるを得ないわけでありますので、予算編成において市長交代への対応を伺いたいのであります。そして、政策についての取り扱いと留意点、新市長の意向をどう組み入れていく考えか、あわせて伺います。
 次に、一般会計の歳入見込みと歳出における主要事業、必要予算額の見通しはいかがでしょうか。そして、予算総額の概算見込みについても、時期的には若干早いわけですが、今ここで伺っておきたいと思います。
 次の項目、信篤・二俣地域のまちづくり構想について伺ってまいります。
 本年度当初予算、都市整備費における委託料720万円によるところの原木・高谷地区まちづくり基本構想策定事業の目指すところの目標、内容、日程等についてであります。信篤・二俣地域は、以前より恵まれた立地条件、すなわち道路網、鉄道網、都心に近いことから、マンション建設を背景に都市化が急速に進み、最近においても活発な土地利用の結果は後ほど若干触れますが、地域への経済活性化の原動力として、また、将来に向けた健全な都市計画の策定は、地域特性を軸に据え、行政、地域、住民の協働で取り組まなければならない喫緊の課題であると思います。そこで、以前から計画はたびたび提起されては実現に至っていない。このたびの基本構想をいま一度検証し、具現化に向け、道路交通ネットワークの構築にも策を講じる必要を痛感しております。
 そこで伺います。このたびの信篤地域の中でも、地下鉄東西線原木中山駅を核として、また、県の都市計画道路3・4・13号の早期着工、早期完成を喚起する意味からも、この原木・高谷地区まちづくり基本構想の目指すところの目標、スケジュール等を総括して具現化に向けた市の考え方をお示しください。
 そして、先ほど申し上げた信篤・二俣地域には、民間資本により来春オープン予定の大型ビジネスホテルの進出、防衛省官舎跡地に建設される超大型の物流施設は、今月7日に着工されまして、4階建て倉庫、建築面積は何と延べ床面積22万5,007㎡、坪で言いますと6万8,064坪となります。完成は平成31年1月末の予定と聞いております。さらには、福祉施設として特別養護老人ホームや老健施設の新設、その上、次なる特老施設の事前協議の申請があるなど、地域内にはさまざまな形で都市化への変貌が見られるところであります。現在、地域全体で市街化区域が278.1ha、市街化調整区域184.4haで、その比率は約60対40であります。従来からこの状態が続いております。
 そこで、将来に向けて調整区域から市街化区域への都市計画の変更を図る時期に来ていると判断をいたしますが、健全で秩序あるまちづくりのために、これの具現化をどう理解され、その段取りというか道筋をどうつけていくのか、現状を精査した上で市側の展望を伺います。
 次に、消防行政について伺います。
 この定例会に上程されています東消防署高谷出張所の新築工事は、築50年を経過した消防局所管の建物の中で最も古く、老朽化が進み、耐震化もない状態ですので、時宜を得た工事であると認識をしております。最近の新しいところでは、平成22年の広尾出張所、平成23年の北消防署が新しい場所に移転、建てかえされたことで古い建物が逐次更新されており、心強い限りであります。そこで、これら建てかえを経験して、消防の従事職員の職場環境も数段と改善され、より一層業務の遂行に意欲を増し、士気が高まるものと外部の我々は評価をしているところであります。
 そこで伺います。このたびの建物新築に際して、特に配慮、留意された点をお示し願います。
 そして、ここ高谷出張所は、市内で唯一消防艇を有しております。東京湾に面していることから、地味ながら日々海の安全と沿岸の工場災害に備えて少人数で奮闘しているところと見受けております。私ども身近にいても、なかなかその活動に触れることが少ないわけですので、この際、消防艇について見識を高めたく、以下伺います。
 まず、その活動範囲、活動の実績及び業務に携わる職員の配置状況はどうなっておりますか。そして、消防艇運用におけます問題点があれば、その内容を、そして今後の課題についても説明願います。できればその解消策もお示しください。消防艇関連の予算についても御答弁ください。
 昨今の災害の複雑化、複合化、特に工場で発生するさまざまな事故の予防策はどのように備え、職員の研さんとか資格はどのようなものが必要なのかお答えください。
 最後に、4項目めの2018年世界女子ソフトボール選手権大会キャンプ誘致について、その後の動向と現状見通し、あわせて施設設備の改修の進捗状況と予算対応について伺います。また、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けたキャンプ誘致についての市の方針と予算対応の考え方を伺います。
 私は、さきの定例会で来年の8月3日から12日までの日程で、千葉のZOZOマリン球場をメーン会場として開催されます世界女子ソフトボール選手権大会のキャンプ地として本市が名乗りを上げ、誘致されることを求めて質問いたしました。大会まであと11カ月を切っております。
 そこで、確認の意味を含めて現状における動向、見通し等について伺います。あわせて、誘致に欠かせない利用施設、例えば福栄のスポーツセンターを使う場合では、球場内のベンチの増設、トイレの改修等の工事についてどう考えておられるのか、予算措置を含めて御答弁ください。
 また、先の話ではありますが、2020年東京オリンピック・パラリンピックについてであります。開催までもう3年を切り、準備をする場合は早急に方針を明らかにされ、必要な対応を図らねばならない時期を迎えていると思います。
 そこで、本市の本番におけるキャンプ地誘致の考え方を国内外に発信し、実現する、しないは別として、現状における見込み、見通しを予算を含めて御答弁いただきたいと思います。
 以上で1問目といたします。答弁をそれぞれよろしくお願いいたします。
○松井 努議長 答弁を求めます。
 市長。
〔大久保 博市長登壇〕
○大久保 博市長 8年間を振り返って思うところを好きなように述べよということでございますので、御質問者の意図と違う答弁になるかもしれませんが、好きなように述べさせていただきたいと思います。
 行政ですから、満遍なく幅広い事業には取り組んでまいりましたけれども、私の力を入れてきたことと言いますと、大別して2つであります。地味な仕事と嫌われる仕事、これに力を入れてきました。市役所の建てかえとか、J:COM北市川スポーツパークなど派手なものもありましたけれども、これは別に力を入れたわけではなくて、必要に迫られて取り組んでいることでありまして、地味な仕事というのは何かといいますと、就任当初は学校を初めとした耐震補強工事を多数やってまいりました。それから、クリーンセンターの延命化、こんなことで1期目はほぼ終わってしまいましたけれども、2期目に入りまして治水対策、これだけは何とかしたいということで行ってまいりまして、御質問者の地元の原木第2排水機場のポンプの増強あるいは大和田ポンプ場、こうしたものも進めてまいりました。何で地味かといいますと、ポンプ場というのは働いても誰も気がつかないんですよね。大雨が降って道路冠水とか床下浸水がないと大した雨量じゃなかったのかなと、そんな程度で終わってしまうんですね。ですから、非常に大きな予算を投入しても喜んでいただける人はいないんですね、怒られないというだけで。これが本当に地味な仕事だと私は言っているところであります。1つだけ目立つ事業としては、3・4・18号の開通というのがありました。これは前にも言いました、就任当初、これだけは自分の任期中に開通させなければならないと思ってきたところであります。
 嫌われる仕事というのは、もう御存じのとおり使用料の改定と、それから職員の給与制度改革、これに取り組んできたところでございます。もう1つ、これもまた地味なことなんですけれども、市債残高を減らして金利負担を軽減するということは非常に大きな財政効果があるんですね。私、就任当初に非常におかしなことを職員が言っているなと感じたのは、御質問者も行政出身ですからよくおわかりかと思いますけれども、予算要求するときに財源が3つあるんですよ。1つは一般財源ですね。2つ目が国、県の補助金、3つ目が起債なんですね。この起債が取れるからといって喜んでいる職員がほとんどでした。私はおかしいなと思った。借金をして一般財源に手をつけないからといって喜んでいる。これは君たちおかしいよと随分言ってきました。当然、金利負担が後に回ってきますので、そんなことで、起債についてはかなり注意深く取り組んでまいりました。急にきょう言われたものですから、答弁書がばらばらで申しわけないです。
 平成21年度の市債残高は1,147億円もあったんですね。これを現在は16%、182億円減らしてきて、今965億円という残高になっております。これは現在の低金利で換算しても大体数億円ぐらいの効果が上がるはずでございます。今借りればもっと低い金額ですけれども、年度ごとに借りますから平均するとそのぐらいになろうかと思います。そして、金曜日に長友議員の御質問で、財政調整基金の残高、妥当な金額という質問のときに、1つ言いはぐりました。それは、基金の残高だけ見ても意味ないですね。借金がどのぐらいあるか、このバランスが必要なわけでありまして、私はまだ1,000億ほどある借金の中で、基金が140億、150億では不足であるという意味で、240億が妥当であろう、こう申し上げたわけであります。企業も借金はしますけれども、必ずその金利負担あるいは元金の返済を上回る利潤が上がると、そういう予測のもとに設備投資をしているわけですけれども、行政はそういうものがないわけです。足りないから借りているんですから、これはもう民間から見ますとちょっと不純な考えの借金なんですね。ですから、私は基本は行政は無借金経営だと、このように考えております。
 ここまではこういうことに取り組んできましたけれども、前にも申し上げましたとおり、待機児童問題とかやりかけの事業の未達成、この辺は私の力量不足でございまして、新しい市長にこの辺をしっかりと取り組んでいただけるものと期待をしているところでございます。特に待機児童問題は解決していただければ、私も本当にありがたいなと思っております。
 以上でございます。
○松井 努議長 財政部長。
○松本雅貴財政部長 新年度予算編成についてお答えをいたします。
 30年度当初予算の編成スケジュールにつきましては、定例会の開催日程など諸条件により調整することとなります。例年の予算編成作業日程とはある程度の差異が生じることは想定しているところですが、現時点では例年どおり、10月に各所管部から予算要求に係る見積もり書の提出を受けスタートいたしまして、当初予算案を議決いただくのは2月定例会となりますので、新市長の施策についてはそれまでの間に十分に調整を行ってまいります。
 また、予算編成作業における政策的な事業の取り扱いにつきましても、これまでと同様に現在市として進めている事業につきましては全てが重要であると捉えており、適切な予算配分に努めてまいりたいと思います。
 次に、30年度当初予算における主要事業といたしましては、これまで着手してまいりました庁舎整備事業や市川漁港整備事業などの大型建設事業を含め、第3次実施計画に位置づけられた各種事業を着実に継続してまいります。
 最後に、一般会計の当初予算の規模につきましては、毎年度策定いたします予算編成方針の中で中期財政計画を発表しておりますけれども、現在、その更新作業を進めているところでありまして、現時点では適切な見込み数をお答えすることはちょっと困難でございますけれども、大体本年度の当初予算額と同程度規模となるのではないかと考えております。
 以上でございます。
○松井 努議長 街づくり部長。
○江原孝好街づくり部長 私からは、信篤・二俣地域のまちづくり構想についてお答えいたします。
 本市のまちづくりの将来像は、市川市都市計画マスタープランに示しております。その中で、信篤・二俣地域の既存市街地は快適な住環境を創出する居住ゾーンとして、既存工業地は工業・流通業務ゾーンとして、また、市街化調整区域においても新たな市街地形成ゾーンと、それぞれ地域特性を生かしたまちづくりを示しております。このたびの基本構想についても、この上位計画を踏まえ検討、策定するものであります。原木・高谷地区は、外環道路や京葉道路、都市計画道路3・4・13号など広域的な道路交通網に囲まれた地区であることから、交通利便性の高い地域であります。今後、この都市計画道路の未整備区間が事業化されれば、交通ネットワークが充実することで開発等の需要が高まり、沿道の土地利用、まちづくりの方向性が問われてくるものと認識しております。このため、この基本構想では上位計画を基本としつつ、都市計画道路の整備効果の検証も含め、将来のまちづくりを進める上での基本的な考え方をまとめるものであります。加えて、都市計画道路の事業化を促進するためにも、事業主体である千葉県との協議にも活用していく考えであります。
 検討内容は、関連するさまざまな計画を整備するとともに、ゾーンごとに土地利用等の現況調査や交通環境等の調査を行い、地区内外の開発事業や経済産業の動向等を十分把握しながら、地区内の土地利用方針等の検討を行うものであります。さらに、都市計画道路に接続する道路など必要な公共施設のあり方、都市基盤整備、まちづくりの方向性に合わせ、整備方法等の検討も行うものであります。この基本構想については、これから委託業務を一般競争入札にて発注する予定で、今月20日に開札を予定しております。
 次に、都市計画の変更についてであります。都市計画の変更は、千葉県が社会情勢の変化、おおむね5年ごとに実施します基礎調査の結果等を踏まえ、定期的に県全域で都市計画の見直しを行っております。この定期的な見直しに加え、区画整理など個別の事業に伴う都市計画変更に際しては、随時協議により対応しているところであります。なお、この個別事業等による編入につきましては、千葉県との協議が必要であり、原則計画的な開発事業により、道路、下水道といった基盤整備が確実に行われること等が条件となっております。これらのことから、地区に応じた基盤整備の状況、開発等の事業熟度等を適切に見きわめながら協議を行っていくこととなります。
 以上であります。
○松井 努議長 消防局長。
○髙橋文夫消防局長 私からは、消防行政についての御質問にお答えいたします。
 初めに、高谷出張所新築工事において留意した点についてお答えいたします。当初、高谷出張所の新築に伴い、消防庁舎ということもございますので、約40m地下の支持層に届くくいを打つなど耐震性を備えた庁舎となる予定でございます。なお、浸水対策といたしましては、非常用の自家用発電機、受水槽などを屋上に配置しまして、有事の際、機能を失うことのないよう対応を図っております。また、女性が当直できるよう専用の仮眠室とシャワー室などを設置しております。
 次に、消防艇についてでございますが、消防艇は市川市の沿岸はもとより、消防相互応援協定を締結しております東京都、川崎市、横浜市及び千葉市の沿岸なども活動範囲に含まれております。新消防艇が配備されました平成27年3月からの活動実績といたしましては、救助出動が5件、浮遊した油の処理及び火災に対する警戒活動としまして4件などがございます。また、配置人員でありますが、24名の職員が配置されております。
 次に、消防艇運用上の問題点と課題についてでございますが、消防艇の機能は以前よりも向上しているため、現在のところ特に問題点はございません。今後の課題でございますが、消防艇の機能が向上しまして活動範囲が広がったため、隊員の操船技術の向上を図るとともに、航行可能水域のさらなる把握に努めるなど、引き続き実践的訓練を積み重ねてまいります。
 次に、消防艇に関連する予算についてでございますが、消防艇の製造費用は約1億6,000万円となっております。また、点検整備に関する費用が約400万円、そのほか運用に必要な燃料費や整備修繕、船舶保険などの経費に約150万円、合計約550万円を予算として計上させていただいているところであります。
 また、工場で発生する事故に対する予防策についてでございますが、東京湾に面した沿岸地域は工場地帯を形成しまして、御質問のとおり、災害が発生した際は通常の災害よりも困難な対応になることが想定されます。このような施設からの災害を防ぐため、消防職員によります立入検査を実施しまして、施設の状況などを確認し、火災予防対策をしているところでございます。また、石油コンビナート等防災訓練を実施するなどの対応も講じているところであります。
 最後に、消防艇運用のための資格及び職員の研さんについてでございますが、消防艇を運用するためには船舶免許が必要ですが、消防局には99名の有資格者がおります。また、職員の能力向上のためには訓練計画に基づきまして消防艇の運用訓練を実施するほか、船舶及び気象などを初めとした知識を高めるため、研修の時間を設けているところでございます。
 以上でございます。
○松井 努議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 世界女子ソフトボール選手権、オリンピック・パラリンピック関連の御質問にお答えします。
 来年8月に千葉県で開催される世界女子ソフトボール選手権大会に向けた事前キャンプ誘致は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みの一環でございます。昨年度からターゲットを幾つかの出場国に絞りまして、書面で本市の条件や意向を伝えるなどの活動を行ってきたところ、この5月にオーストラリアソフトボール連盟から御連絡をいただき、先月連盟の代表者が本市に視察に見えました。視察時は、練習予定地として福栄スポーツ広場、塩浜市民体育館、スポーツセンター及び宿泊予定地を御案内し、おおむねその内容には好評をいただいております。今後、連盟内の協議等を経て、本市におけるキャンプ実施の可能性についてお返事をいただける予定でありまして、よいお返事をいただけた際には条件等詳細に係る協議の後、正式に受け入れが決定することとなります。
 次に、この誘致に係る施設整備といたしましては、まず、本定例会において塩浜市民体育館の洋式トイレへの改修工事等を補正予算案として提案させていただいております。その他予定しております福栄スポーツ広場の同じく洋式トイレへの改修工事やグラウンドの整地、ベンチの増設などにつきましては、事前キャンプ受け入れが正式に決定次第、補正予算案を提案させていただきたいと考えております。
 次に、東京2020オリンピック・パラリンピック大会についてです。本市では、平成27年度に市長を本部長とする東京2020オリンピック・パラリンピックプロジェクト市川市推進本部を立ち上げまして、大会に向けた取り組みの目標と方針を定めました。今年度からは事業計画を定め、関連事業の効果的な実施を推進しております。キャンプ誘致に係る取り組みは、この関連事業を活性化させるものと捉えておりまして、今年度から実施してまいります。まず、11月にはフェンシング競技のフランス、イギリス、日本各チームの合同キャンプを実施する予定で、現在関係者と詳細について協議を行っております。また、3月にはゴールボール競技、これは視覚に障害のある方が音の鳴るボールを転がしましてゴールを競う、こういう競技ですけれども、こちらの日本女子チームの強化合宿を受け入れる予定です。来年度以降も、先ほど申し上げましたソフトボールチームのキャンプなど積極的に誘致に取り組んでまいります。
 予算対応につきましては、キャンプの事業の実施に向けて、今月末をめどに関係団体、大学、市等で構成する実行委員会を立ち上げる予定でございますが、こちらに対する負担金として本定例会に600万円の補正予算案を提案させていただいております。来年度以降についても、市民の機運醸成に向けキャンプ誘致等に取り組みまして、必要な予算は確保してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○松井 努議長 松永修巳議員。
○松永修巳議員 それぞれ答弁ありがとうございました。
 市長におかれては、長いようで短かった8年間で大きな事業を実施され、特に行財政改革では私はその実を上げられたと考えております。特に3・4・18号の完成とか、あるいは市長が冒頭言われた嫌な、嫌われる仕事としての手数料、使用料。要するに、受益者負担の徹底を図られたことは、先人市長が手をつけられなかった難題であったというふうに考えていますし、ましてや自転車の駐輪場を無料から有料化にしたということも1つの足跡として評価いたしております。さらには、ごみ収集の変更、これらもまさしく市長の言う嫌な仕事、嫌われる仕事の中の大きな課題であったと理解をし、その成果、果実に賞賛を与えたいと思いますし、なお残された任期、最後にお願いなんですけれども、3・4・13号を再度だめ押しをしていただいて、暫定供用のその先のわずかな距離でありますので、ぜひひとつこれは私ども地元の要望として市長に最後のお願いをいたしておきたいと思います。
 起債の問題とか給与の問題、治水、排水の問題も市長には発生した時点ですぐに現場を見ていただいて対応してくれたことに対しては、心から感謝と御礼を申し上げまして、今後のさらなる活躍を御期待申し上げます。この1点だけよろしく県のほうへ再度申し入れをしていただきたいと思います。これは答弁結構です。ぜひお願いしたいと思います。ありがとうございます。財政部長の答弁においては了といたしまして、抜かりのないスケジュールで対応していただきたい、このように考えます。
 2点目の高谷、原木の基本構想の関係でありますけれども、本事業の究極の目的は、今申し上げた県の都計道3・4・13号の未整備区間の早期着工、完成にあると私は思います。ぜひ結果を出してほしいと思います。地域にとって欠かせない道路です。これはまちづくりというよりも道路部のほうに大きな比重がかかるんですけれども、外環道も来年3月には開通ということで大きな希望を持っておりますけれども、この道路ができないことには高谷・原木地区に思わぬ交通渋滞箇所が発生するのではと地域では心配をしておりますので、ぜひこの点をお願いしたいと思いますし、都市計画の変更についてもぜひひとつ部長が答弁されたとおり、5年ごとと言わず、地域の必要性に応じて対応していただきたいと思いますので、努力していただきたいと思います。どうぞひとつこの3・4・13号、具体的には答弁の中にありませんでしたけれども、ぜひ県知事のゴーサインを求めるように、ひとつ所見をいただきたいと思うんですけれども、これは道路部か街づくり部かはっきりしませんけれども、一言お願いしたいと思います。
○松井 努議長 街づくり部長。
○江原孝好街づくり部長 この都市計画道路は、外環道路受け入れの際に市が要望した路線の1つでありますので、この未整備地区の事業化は地域まちづくりに非常に重要なものと認識しています。したがいまして、今回の委託の成果を活用するなど必要な資料等を千葉県に提出して、早期に実現できるよう積極的に働きかけてまいりたいというふうに考えております。
 以上であります。
○松井 努議長 松永修巳議員。
○松永修巳議員 そういうことで、大変な事業でありますけれども、長年の懸案ですので、ぜひ地域の声を酌み取っていただいて、万全の体制で地域に取り組んでいただきたい、このように考えてこの問題を終わります。
 次に移ります。消防行政についてでありますけれども、今、消防艇の持つ意義はよくわかりました。そういう中で、再質問でありますけれども、近隣で消防艇を所有している市は幾つかあるのでしょうか、この辺の確認をさせていただきたい。それと、消防艇と救命艇という使い分けをされているようですけれども、この辺の違いを簡単でいいですので、消防局長、御答弁いただきます。
○松井 努議長 消防局長。
○髙橋文夫消防局長 再質問にお答えいたします。
 消防艇と救命艇の違いについてでありますが、消防艇は全長約15m、乗船人員14名で放水機能を備えておりまして、火災対応はもちろん、沿岸から離れた地域での災害活動にも有効であります。一方、救命艇は全長6m、乗船人員7名のエンジンつきモーターボートで、消防艇に比べ小型で機動力がありまして、消防艇が航行不能なさらなる浅瀬における油の流出警戒や水難事故への出動へも有効であります。これらの特徴を生かしまして、災害状況に応じて運用しているところであります。
 次に、近隣の消防艇を保有しているかということでございますが、千葉県内では千葉市と市川市が消防艇を保有しているほか、東京湾に隣接します地域では、東京都、川崎市、横浜市において消防艇を保有しております。
 以上でございます。
○松井 努議長 松永修巳議員。
○松永修巳議員 わかりました。
 続いて、今度この新築に際して女性の仮眠室と、女性が入れる分野が建設されるそうですけれども、今までは女性はいませんよね、ゼロです。これによって幅広く女性の活躍の場もできるものとして期待しておりますけれども、確認をさせてください。
 そして、重要施設の関係は全部2階に設置するということで、あそこは海のそばですから津波が来ないとも限りません。来た場合にはやはり非常に危険な場所ですので、ぜひひとつその辺の対応も図っていただきたい。この2点、再質問で御答弁をいただきます。
○松井 努議長 消防局長。
○髙橋文夫消防局長 再質問にお答えいたします。
 津波、また浸水対策としましては、先ほども御答弁の中で触れさせてはいただきましたが、発電機など重要な施設、これにつきましては2階に配置しまして、有事の際には影響がないような設計で建築する予定でございます。また、現時点では女性が当直できる施設が高谷出張所にはございませんが、新しい高谷出張所はシャワー、そしてトイレ、仮眠室など整備いたしまして、女性が勤務できる環境を整えていきたいと考えているところでございます。
 以上でございます。
○松井 努議長 松永修巳議員。
○松永修巳議員 よくわかりました。ぜひひとつ女性の活躍の場もつくっていただいて、今後この地域の安全、安心な消防行政の推進に寄与していただきたい、このように考えます。よろしくお願いいたします。
 最後の設問でありますけれども、企画部長からいろいろ御説明いただきましたが、1カ所聞き漏らしたんですけれども、オリンピックのフェンシング多国籍キャンプの関係で、フランスと日本ともう1国どこでしたか、それをちょっと確認の意味で追加して再質問させてください。
○松井 努議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 イギリスの3カ国でございます。
 以上でございます。
○松井 努議長 松永修巳議員。
○松永修巳議員 女子ソフトボール大会の関係でありますけれども、大分オリンピックとあわせて積極的にいい方向に前進していると理解をしております。いずれにしても、市川市は若干スポーツ対策が弱いということを言われておりますけれども、今回も福栄のスポーツセンター、あるいは塩浜の体育館、これは雨天用に考えての予算措置かと思います。その辺の確認をさせていただくとともに、宿泊場所はどこを候補として取り扱っているのか、御答弁ください。
 そして、オーストラリア、受け入れるほうの市としてはどこを推薦していくのか、予定地ですね、キャンプ地、福栄がいいのか、国府台のスポーツセンターがいいのか、この辺の部長の考え方、現状における方針をお答えいただきたいと思います。
○松井 努議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 塩浜市民体育館は、おっしゃるとおり雨天またはトレーニング用に活用していただくことを予定しております。そして、宿泊施設については、かねてより事業協力の意向を示してくださっています山崎製パン総合クリエイションセンター、こちらを予定しております。また、練習する施設はまだ決定しておりませんが、チームの御意向によりまして福栄、また国府台のどちらか、または両方使う、こういうこともあるかと思っております。
 以上でございます。
○松井 努議長 松永修巳議員。
○松永修巳議員 宿泊地に近い場所といえばスポーツセンターになるんですけれども、その辺は相手のあることですからこちらで決めるわけにいきませんので、ぜひひとつその対応をしっかりと、予断のないようにお願いしたいと思いますし、もう既に中学校とか高校の一部のソフトボールチームから、球拾いでもいいから参加させてくれなんていう要望がうちの協会のほうにも来ているようでありますので、早目にできれば決めていただきたいなと、このように考えます。そういうことによって、市川市の体育振興充実に大きな力となることを期待しております。
 時間は早いんですけれども、諸般の事情で早目にきょうは切り上げさせていただきますので、いろいろありがとうございました。終わります。


○松井 努議長 お諮りいたします。本日はこれをもって延会することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松井 努議長 御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会することに決定いたしました。
 本日はこれをもって延会いたします。
午後4時43分延会
 
 

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