更新日: 2020年11月20日

2020年9月30日

一般質問 かいづ勉議員

午前10時開議
○松永修巳議長 ただいまから本日の会議を開きます。


○松永修巳議長 日程第1一般質問を行います。
 順次発言を許可いたします。
 最初の質問者、かいづ勉議員。
○かいづ 勉議員 おはようございます。会派自由民主党、かいづ勉でございます。ただいまより一般質問をさせていただきます。
 最初に、昨年の9月定例会の御答弁で、市川市真間2丁目19番地先の道路境界については確定されたとの御答弁でありましたが、その後の進捗状況についてお伺いします。
 この質問は、水路の上に8軒ばかりの店舗が建っていまして、そのうちの3店舗が閉鎖されて、水路の幅は約5m、そして、長さ、これは真間小学校のほうに向かっての長さなんですが、約55m。水路でございますので、深さが約85cmです。水路の上を店舗が占拠しているので、歩道として使用不可能で、そこの距離だけ幅が狭くなっちゃって、真間小学校へ通っている子どもたち、それから近隣の住民も不便を感じておりまして、早く歩道ができることを望んでいますということですが、その後の進捗状況についてお伺いいたします。
○松永修巳議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えいたします。
 真間2丁目の越境して使用されている官地、この分、現在はその水路の上がもう埋まってしまって建物が建っている状況ですけれども、そこの官地には、駐車場2か所と建物4棟が存在し使用されておりました。境界が確定した後からこれまでの進捗状況としましては、駐車場として使用されていた2か所については、既に市に明け渡されており、官地と民有地を明確にするため、官地部分には白線をゼブラ状に引いております。また、そのうちの南側駐車場の官地部分にはバリケード3基も設置して、車が止められないような対策をしております。なお、この建物4棟につきましては、賃借物件として8件ありますが、そのうち3件が既に立ち退き済みで、残る5件について、現在も使用が継続されていると建物所有者から伺っております。
 建物所有者との協議において、当該箇所における歩道整備の必要性については十分な理解が示されております。賃借人との間で立ち退きや移転先などについて協議を進めていただいているところでございます。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございます。現場を見ると、3店舗が空いているんですが、その中に車が止まっていたと。それで、先ほど申しましたように、水路の上は暗渠になっていて、あれは市所有の、いわゆる官地なわけです。そこに車を止めておくというのはいかがなものかなと。それで、私が申しましたところ、鎖で入らないようにしてあるんですが、持ち主、それを貸している人は、店舗の賃貸契約が切れたら市に戻すということを道路交通部と話したそうですが、じゃあ、その賃貸の契約期間はいつまでなんだと。あと5店舗ありますから、それが明らかにならなきゃ交渉のしようがない。店舗を貸している人は、契約の期間が切れたら市に返すと、そういうふうにおっしゃっているそうですが、行政側が実際、契約期間がいつなんだということを1店舗ずつ把握してなきゃ進みようがないと思うんですが、そこら辺のところはどういうふうな御所見をお持ちなのかお伺いします。
○松永修巳議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えいたします。
 契約の内容につきましては確認できておりませんが、建物所有者からは、賃貸借契約の満期を迎えた物件については更新をしていないと伺っております。なお、建物所有者へは、先般、建物の早期撤去に関する文書を通知したところでございます。建物所有者も十分理解を示しており、効果はあったものと認識しております。市としては、引き続き建物所有者へは、文書の通知も含め建物の早期撤去を強く求めてまいります。
 なお、改善が図られない場合には、市川市法定外公共物の管理に関する条例に基づき適切な措置を検討してまいります。市としましては、議会で取り上げられていることを重く受け止め、引き続き建物所有者と協議し、早期の歩道整備を目指してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 これは打合せのときに、道路交通部は一生懸命交渉して、貸主さんと話をしているということをお伺いしましたが、私はこれは道路交通部じゃなくて、もう法的な問題になっているので、法務課が中に入ってやったほうが進むのではないかと申し上げました。道路交通部としては一生懸命努力していることでございますので、5店舗の契約期間、それをきちっと把握して、持ち主さんが契約解除、契約期間が切れたら市に戻すと言っているんですが、それは確実に覚書か何かもらっているのかな。御答弁を求めます。
○松永修巳議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えいたします。
 今後は建物所有者への契約期間を改めてきちっと確認するとともに、条例に基づく手続を検討して、早期解決に向け折衝に努めてまいりたいと思います。御質問の覚書等に関しましては、建物所有者と、それから賃借人の間の契約について市が介入するということが民民の間で難しいと考えておりますので、市としましては、繰り返しになりますが、条例に基づく手続を検討し、折衝に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 じゃあ、この5店舗の契約期間というのは確認するんですね。そこだけもう一度答弁を求めます。
○松永修巳議長 藤田道路交通部長。
○藤田泰博道路交通部長 お答えいたします。
 建物所有者と今後の協議において、そこのところを改めて確認していきたいと考えております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 分かりました。これでまた進むと思うんで、ぜひ早急に努力していただきたいと思います。
 次に移ります。次は、市川駅南口の行政サービスセンター内に平成28年7月にパスポートセンターを開設してから2か所目のパスポートセンターを東西線妙典駅に近接するイオン市川妙典店内に令和3年4月に開設予定と伺っていますが、その詳細についてお伺いします。特に施設の規模や受付時間、何名の職員で運営するのかお伺いしたいと思います。
○松永修巳議長 森田行徳支所長。
○森田敏裕行徳支所長 行徳地域のパスポートセンター開設についてお答えいたします。
 仮称市川市行徳パスポートセンターは、行徳管内におけるサービスの向上等を図るため、イオン市川妙典店の3階の一部を賃借し、施設面積約100㎡の規模で令和3年4月の開設を予定しております。
 次に、窓口の受付時間につきましては、市川市パスポートセンターや千葉県中央パスポートセンターと同様に、申請は月曜日から金曜日の午前9時から午後4時30分までを予定しております。受け取りは、月水金及び日曜日は午前9時から午後4時30分まで、火曜日と木曜日は午後6時30分までを予定しております。
 また、職員の配置につきましては、正規職員4名、会計年度任用職員7名の合計11名で業務を行う予定であります。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございます。市内に2か所目のパスポートセンターができるという予定ですが、行徳地域の人たちは、市川駅の南口行政サービスセンターまで手続を取るのは大変な努力が要ります。前に市長さんが答弁した中で、市民サービスの平等という観点から、やるべきだということをおっしゃっていらっしゃいました。もちろん交通の利便性が、東西線妙典駅は利用者も多いはずです。そして、市川市の現在のパスポートセンター、行政サービスセンターにあるパスポートセンターですが、年間どのぐらいの手続をできているのか。そして、今回新しく行徳パスポートセンターにできる利用件数についてお伺いしたいと思います。
○松永修巳議長 森田行徳支所長。
○森田敏裕行徳支所長 お答えいたします。
 初めに、市川市パスポートセンターにおける開設からの利用件数は、平成28年度は約1万6,000件、29年度は約2万1,000件、30年度は約2万3,000件、そして令和元年度は約2万4,000件となっております。
 次に、仮称市川市行徳パスポートセンターの令和3年度の利用見込件数は1万2,000件程度と考えております。内訳としましては、現在、市川市パスポートセンターを利用している行徳地域の方と、浦安市パスポートセンターを利用している市内の方を合わせて約7,000件、東西線等を利用している市外の方が約5,000件を見込んでおります。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございました。御答弁によると、市川駅南口の行政サービスセンターの利用件数が、平成28年度は1万6,000件で、令和元年になったら2万4,000件になったと。8,000件も利用者が増えたわけです。そういう意味でも、行徳方面にもう1か所、パスポートセンターを設けなくちゃいけないという判断ができると思います。そういうために、市長さんの努力はもとより、多くの市民に行徳妙典に設置されますよと、パスポートセンターが開設されますよと周知する広報活動が事前に必要ではないかと思いますが、いかがなもんですか、御答弁を求めます。
○松永修巳議長 森田行徳支所長。
○森田敏裕行徳支所長 お答えいたします。
 市民への周知方法につきましては、「広報いちかわ」及び市公式ウェブサイト等により広く周知を図ってまいります。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございます。広報活動、市民への周知が必要と考えている。妙典に開設された頃合いを見て、実際に利用されている方の声を聞くべきかと思いますが、そういうためのアンケート調査を考えていらっしゃいますか。
○松永修巳議長 森田行徳支所長。
○森田敏裕行徳支所長 お答えいたします。
 利用者の声を聞くことにつきましては、今回は民間の商業施設に設置するため、利便やサービス向上の観点からも、開設後に何らかの方法で利用者の方々の声を伺っていきたいと考えております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 この妙典にパスポートセンターを設置するということですが、市川市が最初に2か所設けるというのは、県内では初めてだと聞いておりますが、それは事実なんですか。
○松永修巳議長 森田行徳支所長。
○森田敏裕行徳支所長 お答えいたします。
 県内のパスポートセンター設置状況としましては、現在30市町で設置されておりますが、1つの自治体で2か所設置するのは市川市だけになります。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 この県内で2か所設置するというのは市川市だけだそうなんですが、これはやはり市長さんの大変な御努力が実を結んだことだと思います。そして、私の聞いたところによりますと、現市長さんは、1週間に1回、よっぽどの急用がない限り行徳支所へ行って、デスクを設けているということをお伺いしています。どちらかというと、行徳橋を挟んで北のほうが公共施設は多かったわけです。私ごとで申し訳ないのですが、私は行徳橋の南側の河原というところに小学校6年まで住んでいました。ですから、行徳にも結構知り合いが多いんですが、浦安市と行徳と人口がほとんど同じじゃないか、何で本八幡とか市川とか、あっちのほうばっかり公共施設が行っているんじゃないか、同じ税金を取られてどうも面白くないということをよく聞きました。そういう意味からも言って、これから行徳地域の方々に行政サービス、もちろん市民サービスもそうですが、市長さん自ら行徳支所へ足をお運びになって、職員だって、市長がいれば、やる気がまた一段と違ってくると思います。今までの市長さんは、行徳支所へそういう自分のデスクを設けて行徳に行ったということは聞いていませんでした。どうぞこれからも行徳方面に力を入れていただいて、できれば行徳の市民の人たちが一番欲しがっているのは何かなということのアンケート調査でもお取りになって、やっぱり今の市長さんは行徳をよく考えてくれているんだなというように、これからも市長さん、よろしくお願いしたいと思います。
 次に移ります。公益社団法人シルバー人材センターと本市の行政との関わり合いについてでありますが、シルバー人材センターの経営状況は、市はどのようにチェックしているのか。前回の昨年の9月定例会では、質問の際、シルバー人材センターは公益社団法人でありまして、大きな黒字を出さないという経営方針として聞きました。また、市から補助金、29年度が930万、30年度が600万、昨年は600万、2,130万の補助金が出ているわけです。シルバー人材センターの経営状況について、市はどのようにチェックしているのかお伺いします。
○松永修巳議長 小泉福祉部長。
○小泉貞之福祉部長 お答えします。
 シルバー人材センターの経営に関するチェックについてですが、運営経費に関しましては、千葉県総務部による確認が、また、国の補助金等に関しましては、千葉県労働局による確認がそれぞれ行われております。また、本市から支出する補助金につきましては、支出の際に事業実績報告書の内容確認を徹底して行いまして、チェックをいたしております。さらに、昨年度は平成28年度からの3か年を対象に、監査委員事務局による財政援助団体等監査が実施されましたが、おおむね適正な執行であるとの結果であったとの報告を受けております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 先ほどもちょっと話をしましたけど、公益社団法人はあまり大きな黒字を出していけないということが原則だそうですが、利益が出て黒字になったときには、どのようにして考えているのか。先ほど私が3年間で2,130万という黒字が出ているということを言いましたけど、その黒字になったとき、どのようにして考えているのか、御所見をお伺いします。
○松永修巳議長 小泉福祉部長。
○小泉貞之福祉部長 公益社団法人は、公益目的事業に係る収入が、その実施に要する適正な費用を償う額を超えないことが、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第14条に定められております。これは、公益目的事業に係る収入は単年度で黒字を出してはならないということではなく、中長期的に見て、全て公益目的事業に使うものと示されております。そこで、利益が出て黒字となった場合の対応ですが、シルバー人材センターでは、黒字分を計画的に積み立てて活用できるよう、公益認定委員会の承認を得た上で、老朽化が進む事務所、建物の将来の建て替え費用に充てるため、平成30年度より積立てを開始していると聞いております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 黒字になった分は、今の部長さんの御答弁によりますと、積立てして老朽化が進んでいる事務所の建物を建て替えるために費用に充てるという御答弁だったんですが、私は何かそこら辺が違うような気がするんです。部長さんが直接立ち会っているわけじゃないんですが、市の外郭団体ですが、それよりも、年会費を市川市は1年間で3,000円取る。それで1年間過ぎちゃうと、仕事がもらえなくても、次のまた登録をしなくちゃいけないので、また登録手数料3,000円を取られる。そういうお年寄りに対して、やはり1つの仕事を持つということは生きがいになるわけでありますから、そういうこともこれからは考えないといけないと思いますが、それでは、船橋市、松戸市は、この登録手数料に類似するようなものは幾ら取っているんですか。
○松永修巳議長 小泉福祉部長。
○小泉貞之福祉部長 近隣のシルバー人材センターの年会費でございますが、船橋市の生きがい福祉事業団の年会費は2,400円、松戸市シルバー人材センターも同じく2,400円と伺っております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 そこら辺が私は納得いかないことでありまして、松戸市や船橋市が2,400円でできて、市川は3,000円取る。何で松戸市や船橋市がそれで運営できて、市川市は3,000円取らなくちゃいけないのかな。やはり高齢者に対する考え方がちょっと違うんじゃないかな。先ほども申しましたように、シルバー人材センターは黒字を出しちゃいけない。そしてまた、会費が松戸や船橋よりも600円高いということは考えるべきではないかと思いますが、いかがですか。
○松永修巳議長 小泉福祉部長。
○小泉貞之福祉部長 お答えします。
 会費の払戻しに関しましては、公益社団法人が自主的、自立的な運営を図るために会費を徴収するということでございまして、これは法人の運営基盤、経営基盤に関わる事項であるからこそ定款に定められているものと理解しております。御質問の払戻しにつきましては、あくまでもシルバー人材センターが主体的に決定をすべき事項だと考えますが、会員はこの会費の納入という義務を果たすことで、公益社団法人の構成員としてひとしく参加する権利を取得しまして、表決権、共益権が発生するという権利義務関係を鑑みますと、難しいのではないかと感じております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 答弁ありがとうございます。このシルバー人材センターは、先ほども申し上げましたように、高齢者の生きがいづくりということが目的なわけでございまして、そういうことを十分承知した上で、この議会で松戸や船橋より登録手数料、入会金が市川は高いということを外郭団体のシルバー人材センターに報告していただきたいと思います。そして、最近、新型コロナの影響で仕事がなくなったという人もいるかと思いますが、今年度の状況はどうですか。
○松永修巳議長 小泉福祉部長。
○小泉貞之福祉部長 本年度のコロナ禍の影響ですが、緊急事態宣言が出されていた時期には、自宅に来てほしくないという理由から、シルバー人材センターへの仕事の依頼が減少し、また、会員の中には、御家族の心配などから退会される方もいらっしゃったとお聞きしております。現在では、仕事の依頼、求人共に徐々に回復しつつあるとお聞きしておりますが、この先の仕事の受注については予断を許さない状況であります。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございました。それでは、福祉部長さん、先ほども申し上げましたように、外郭団体のシルバー人材センターにこういう問題があったということをお伝えしていただいて、少しでもお年寄りの生きがいになるようなシステムづくりをしていただきたいと思います。御答弁は結構です。
 次に移ります。市内公園の管理、これは委託業者に任せてあるということですが、行政側のチェックはこの委託業者に対してどのように行っているのか、お伺いします。
○松永修巳議長 髙久(たかく)水と緑の部長。
○髙久(たかく)利明水と緑の部長 公園管理業務における本市のチェック体制ですが、本市は、受託者に対しまして留意すべき事項などをまとめた仕様書及び受託者より業務着手に先立ち提出されます業務計画書に基づき管理を行っております。作業内容につきましても、進捗状況を確認し、仕様書及び業務計画書どおりに行われているかなど、その都度、履行確認し、必要に応じて現場確認も行っております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございました。私がこの質問をしようと思ったのは、去年の2月頃、委託業者が須和田公園にある桜の木を五、六本伐採したわけです。2月の終わり頃だと思うんですが、これから桜が3月になれば咲くんですが、そういうのを楽しみにしていたお年寄りの方から、お怒りの電話をいただきました。そこで私は、当時の水と緑の部の職員さんと、伐採の経緯、どのような状態で桜を伐採したのかとお伺いしたところ、ちゃんとした十分な説明がありませんでした。そのことと併せて、伐採は地元に対し十分な周知もされずに作業が行われたこと、伐採後はどのようになるかも知らされない。私からは、直ちに代わりとなる桜の木を植えることだと、そして、住民にも周知すべきだと意見を述べさせていただきました。そうしたところ、つい今年の3月に、須和田公園内の花、こういう足元ぐらいの小さな花が丸く植えられていたんですが、ノースポールとか、パンジーとかという花でした。それが突然引き抜かれて、お年寄りの方たちは、盗まれたんじゃないかという話をしていました。せっかく多くの市民の観賞、楽しみにしていた、そういうところが突然なくなって、10日以上もそのままの状態でありました。普通の民間の公園なら、遊園地なら、もう抜くと同時にそういう花をその場で植えていくと思うんです。それじゃないと遊園に遊びに来て料金を取る民間は、こんな1週間も10日も花を抜いてそのままにするはずがないわけで、そういうことも花の植え替えについて、間があってしまった。そういう委託業者に対する市のチェック体制はどういうふうにやっているのかお伺いします。
○松永修巳議長 髙久(たかく)水と緑の部長。
○髙久(たかく)利明水と緑の部長 須和田公園内での草花の植え替えでございますが、市内の花壇やプランターと同様に業務を委託し、年3回の植え替えを行っております。本年3月に行った草花の植え替えの経緯でございますが、現地に植える草花の用意が整わない前に撤去の作業を先行して開始してしまい、古い草花の撤去後、速やかに新しい草花を植えなかったことにより、10日間もの間、花壇に花がない状態となってしまったもので、草花の観賞を楽しみにしている公園利用者の方々に残念な思いをさせてしまったものと反省しております。したがいまして、今後このようなことが起こらないよう、業務の受託者と施工方法について協議して、改善を求めたものでございます。先ほど申しましたように、チェック体制といたしましては、仕様書及び業務着手前に出される業務計画書に基づいて確認しているのと併せて、現地の確認なども行っております。しかしながら、今回のようなことが生じてしまったことを真摯に受け止め、公園利用者に対して十分な配慮がなされた業務計画書となっているかなど、職員間で再度チェックを行ったところでございます。また、仕様書にも、草花を撤去後直ちに植付けをすることなどを追記して、再発防止のための改定を行ったところであります。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございました。この管理している業者というのは、何者ぐらい市川市にいらっしゃるんですか。それで、その管理費というのは、年間の予算はどのぐらいお支払いになっているんですか、お伺いします。
○松永修巳議長 髙久(たかく)水と緑の部長。
○髙久(たかく)利明水と緑の部長 市内には368か所の都市公園と68か所の児童遊園がございます。その管理につきましては、草花の植え替え以外にも、樹木の剪定や除草など、年間を通じて業務委託をしております。令和元年度は、これらの業務を17件の委託に分けて発注し、支出総額は約3億2,000万円で、10者が受託いたしました。これら全ての管理業務委託に対して、公園利用者に十分な配慮がなされた業務計画となっているか再度チェックを行って、今後も公園が皆様の憩いの場となるよう適切な管理に努めていきたいと考えております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 かいづ議員。
○かいづ 勉議員 御答弁ありがとうございました。公園管理費の支出総額は10者で3億2,000万、かなりの金額ですよね。その割にしては、植え替え、伐採、そういうことに対してもっと神経を使うべきじゃないかと思います。桜の木、そして花壇、バラ園などがいろんな公園で配置されていますが、いわゆる市民に親しまれなくちゃいけないんですし、草花にしても、毎日ベンチに座って観賞を楽しんでいる人も多くいらっしゃると思います。そういう人たちは、園内での変化をよく知っているわけです。先ほど申し上げましたように、多額の予算で管理しているわけですが、市も受託業者である業者としっかり連携をして、先ほど言いましたように木を五、六本も伐採しちゃうときは、公園緑地課に、こういう状態ですから伐採してもよろしいですかぐらいの連絡があって、そして公園緑地課と委託業者と話し合って、現場で業者との立会いで許可をする。そういうことをしないと、同じことを繰り返してしまうおそれがありますので、公園管理に対して、これからはもう少し慎重にやっていただきたいと。答弁は結構です。
 以上です。終わります。
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○松永修巳議長 質問席の消毒をいたしますので、少々お待ちください。
〔質問席清掃〕

一般質問 越川雅史議員

○松永修巳議長 次の質問者、越川雅史議員。
○越川雅史議員 無所属の会の越川雅史でございます。通告に基づきまして一般質問を行います。なお、キャッシュレス決済普及促進事業に係る質問と、村越市長の御発言に関する質問は取り下げていることを申し添えます。
 最初の質問は、本市が2013年から臨床心理士として採用していた元非常勤職員が、去る8月4日に逮捕された事案についてです。
 報道によりますと、同元非常勤職員は、臨床心理士として障がいのある未就学児に対する個別指導を担当しており、支援計画を検討していたほか、親子に接することもあったとのことであります。本件につき私が調査した結果、村越市長は今から約1年前の昨年11月22日には、この元非常勤職員が6年間にわたり臨床心理士と身分を偽って業務に当たっていたことの報告を受けていたことが分かっております。
 そこで伺いますが、村越市長は本件事案につきどのような認識を有し、どのように対応されたのか御説明を求めます。
○松永修巳議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 まずは当該事件に関する経緯についてでございますが、元非常勤職員は、平成25年度に発達支援課に採用となり、平成31年3月末に自己都合で退職するまでの6年間にわたり臨床心理士と身分を偽って業務に当たっておりました。その後、元非常勤職員が退職し、連絡も取れなくなったことから、日本臨床心理士資格認定協会に登録照会を行ったところ、令和元年8月27日に登録がない旨の文書回答があり、無資格であることを確認した次第でございます。令和元年11月22日に市長へ経過報告をいたしました。その際、市長からは、大変大きな問題である、元職員が子どもの支援に当たっていたことで何か問題が起きていないのか心配である、法律上の手続を踏んだ上で保護者に謝罪を行い、今後の再発防止に努めてほしいという指示がございました。
 また、詐欺罪での逮捕時には、市長より、今回の事案を厳粛に受け止め、引き続き法令遵守に向けた取組を徹底し、再発防止や市民の信頼回復に向けて全力で取り組んでほしいとの指示を受けております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 御答弁を確認させていただきました。若干補足させていただきますと、当該元非常勤職員は、本年7月16日に有印私文書偽造、同行使罪で、8月4日には詐欺罪でそれぞれ逮捕されたとのことで、この時点で警察が公表に至ったようですが、いずれにしましても、村越市長は昨年11月22日には最初の報告を受け、本件事案が大きな問題であることを認識し、保護者に謝罪を行うよう指示していたことを確認させていただきました。
 ところで、そもそも論として、なぜ資格を持たない人物を臨床心理士として雇ってしまったのでしょうか。資格にもよるかとは思いますが、一般的には、合格証書や資格者証の原本提示を求めれば、そう簡単には偽れないかと思いますし、それに加えて、例えば弁護士の場合であれば、所属弁護士会等に照会することも可能であるかと思います。当時において、本市ではどのように資格保有者であることを確認していたのか伺います。
○松永修巳議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 元非常勤職員は、採用時に偽造した臨床心理士の資格証のコピーを提出いたしましたが、このときに資格証の原本確認を怠ったことが原因でございます。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 原本を確認する、あるいは認定機関等に照会することもなく、コピーのみの確認で済ませたため、偽造を見破れなかったとのことですが、そもそもこのような確認方法は有効なのでしょうか。私もこれまでの人生の中で、就職も転職も海外駐在も含めて様々な経験をしておりますが、そのたびに大学に卒業証明書や成績証明書を取りに行ったり、サーティフィケイトの原本提示を求められたりしたものです。資格保有者であることを確認する際に、資格者証の原本を確認することなく、あるいは認定機関等に照会することもなく、写しのみを確認する方法は極めてユニークであると私は思うのですが、なぜこのような方法を採用したのでしょうか。この確認方法が、原本確認や認定機関等への照会よりも優れていると判断した理由につき、この元非常勤職員を採用した当時、総務部長であり、その後も副市長として長きにわたり総務事務全般の責任者を務めてこられた笠原副市長、御説明ください。
○松永修巳議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 十分な事務処理ができなかったというふうに反省をしております。今後しっかり対応するように努めてまいります。
 以上であります。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 いや、そのようなことを聞いているのではなく、コピーのみの確認をしていたから偽造されたと思うんですよね。原本を確認していれば、その確率はかなり低く抑えることができた。それを長年続けてきた。その間、あなたは総務部長であり、また、副市長であって、総務事務全般の責任者であった。なぜ長年これを改めなかったのかを伺います。
○松永修巳議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 今後、改めるように努力してまいります。
 以上であります。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 本件事案が生じた責任の一定程度は、笠原副市長、あなたにもあるものと私は考えますが、御自身は自らの責任についてどうお考えでしょうか。
○松永修巳議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 今後しっかりと対応してまいります。
 以上であります。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 村越市長は、昨年11月の段階で、何か問題が起きていないか心配であるとおっしゃったとのことです。もし仮に私が副市長、もしくは総務部長の職にあれば、当該元非常勤職員が個別支援を行ったお子さんたちに対する療育について、間違いがなかったかどうか、速やかにこども政策部に検証を促し、報告を求めたかと思いますし、もうほぼ1年が経過しているわけですから、この間、十分な検証時間があったのかと思います。
 そこで、大津副市長に伺いますが、あなたは副市長就任後において、当該元非常勤職員がお子さんたちに行った療育について問題が起きていないか、こども政策部が検証しているか御確認されたのかどうか。この1点のみ、事実関係を端的にお答えください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 現在、検証作業を進めているというふうに聞いております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 それでは、こども政策部長にお尋ねいたします。私が8月28日に発達支援課を訪問し、当該元非常勤職員が個別支援を行ったお子さんたちの療育について問題が生じていなかったか、検証作業を実施したのかと尋ねた際には、未着手であったという回答がありました。私は検証作業の必要性を訴え、促したと記憶をしているのですが、こども政策部は検証作業にいつから着手したのでしょうか、御答弁を求めます。
○松永修巳議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 現在、元非常勤職員が個別支援を行ったお子さんについて、ほかの心理士が支援を行ったお子さんの発達検査と比較するなど、検証作業を進めているところでございます。しかし、検証作業を始めたのが令和2年9月3日からであったため、保護者への検証結果の報告が遅れてしまうこととなり、多くの保護者に御不安を抱かせてしまったことについて、深くおわびを申し上げたいと思っております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 こども政策部長からは、9月に入ってから検証作業に着手したところだという御答弁がありました。すなわち、私が促すまで検証作業への着手はなかったということが確認できました。現場を抱えるこども政策部が、忙しさのあまり対応できなかった。このことはやむを得ないことかと思いますが、大津副市長の御就任から半年が経過しております。大津副市長は、なぜこども政策部に対して検証作業を促し、報告を求めなかったのでしょうか。この点を指摘して、次に進みます。
 村越市長は、昨年11月の段階で保護者に謝罪する必要性を認識しており、既にほぼ1年が経過しております。昨年の8月27日には、当該元非常勤職員が無資格者であることは判明していたわけですから、遅くとも同年中には、事案の詳細は伏せたとしても、無資格者による療育が行われていた点については謝罪すべきだったのではないでしょうか。
 そこで、こども政策部長に伺いますが、保護者の方々への謝罪はお済みなのでしょうか。
○松永修巳議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 お答えいたします。
 今後全ての検証作業が終了した時点で、元非常勤職員が個別支援を行ったお子さんの保護者に対し、検証結果とともにおわびの文書を郵送させていただく予定としております。また、今回の事件を踏まえまして、今後は再発防止の取組を徹底し、市民の信頼回復に向けて取り組んでまいります。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 村越市長は、昨年11月の段階で保護者に謝罪する必要性を認識しておきながら、今日に至るまで約1年間、保護者の方々に対する謝罪はなされておりません。もう事ここに至ったら、検証結果を待つというよりも、まず謝罪が先なのではないでしょうか。この場をお借りしてでも、被害に遭われた方々、保護者の方々に対し、村越市長が誠心誠意謝罪されるべきだと私は考えますが、村越市長、いかがでしょうか。
○松永修巳議長 大平こども政策部長。
○大平敏之こども政策部長 今後、検証結果を踏まえまして、保護者の皆様、お子様の発達に課題があるという中で、御迷惑をおかけしたこと、御心配をおかけしたことにつきまして、しっかりと謝罪してまいります。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 1年前から謝罪する必要性があると言っておきながら、1年間謝罪していない。自分は謝罪するのかというと、謝罪を指示したということだそうです。村越市長は、昨年9月定例会における我が会派の代表質問に対する答弁において、「私は、部下の発言を何も責任をとらないなんていうことは申し上げておりません。全ての責任は私にあるというふうに思っております」と御発言されております。この御発言に照らせば、障がいを持ったお子さんたちに対する療育という、行政として最も重要な業務の一つに無資格者を充てていた。それが刑事事件に発展していることの責任は誰が取るのでしょうか。村越市長が、全ての責任は私にあるとおっしゃっているわけだから、村越市長が責任を取るべきなのか、責任を取って謝罪すべきなのか、あるいは、当該元非常勤職員を採用した際の市長は大久保前市長であるから、大久保前市長の責任であると考えているのか、あるいは、採用当時、総務部長職にあった笠原副市長が責任を取るべきなのか、一体誰の責任になるのか。大津副市長、お答えください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 先ほどこども政策部長が申し上げたとおり、何より検証作業を進めて、信頼回復に努めていくということが、私は一番重要であるというふうに考えております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 今後のことを聞いているんではなくて、ここに至った原因、誰かが責任を取らなければいけない。あるいは、誰も責任がないなら誰も責任がないで結構なんですが、もう一度御答弁ください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 責任がないとか、あるとかということを申し上げているんじゃなくて、今は何よりも、やっぱり検証作業、どういうところに問題があって、どういうことからこのような事案が生じたのかということを明らかにして、皆様が不安を抱かないように信頼回復に努めることが何より重要であるということを私は申し上げております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 検証作業が何よりも重要である。それはそのとおりです。だったら、なぜ1年前に着手しなかったのでしょうか。なぜ副市長になってからこども政策部に検証作業を実施したのか。これが何よりも重要だ、これが終わらないと謝罪ができない、だから早く進める、報告を求める、なぜそのようなことになさらなかったのか不思議でなりませんが、もうこれ以上は平行線ですので、次に進みます。
 そもそも論として伺います。本件事案は、本市が告発状を提出し、刑事事件に発展し、当該元非常勤職員は逮捕されております。村越市長は、これを大変大きな問題であると認識し、保護者に謝罪を行うよう指示していたことも、本日の御答弁で明らかになっております。しかしながら、皆さん、本件事案は御承知でしょうか。本件事案はマスコミ報道を通じてしか知り得ないものであり、本市は記者発表はしておりませんし、「広報いちかわ」においても周知しておらず、我々議員に対しても一切の報告がありません。
 そこで伺いますが、本件事案は我々議員に対して報告する必要のない程度の軽い事案なのでしょうか。また、市民の方々に対しても情報提供する必要のない程度の軽い事案だと御認識なのでしょうか。大津副市長、お答えください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 そういう事案が今回発生しましたところ、私どものほうから被害届を出して告訴をしたことは事実でございます。この事案について、今捜査中、これから裁判になっていくということになろうかと思いますので、確定前でありましたので、今回、皆様方に、新聞報道で知るというような機会になってしまったということでございます。これは改めたいというふうに考えています。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 大津副市長、あなたの不作為の結果、本市が本件事案を隠蔽したのではないかと、療育を受けたお子さんたちの保護者の方々の間で不安の声が広がっております。そうした不安に駆られた方、お1人から情報提供を受けて、初めて私も本件について知りました。
 そこで確認させていただきますが、あなたの不作為の結果、本市の信頼が大きく損なわれたわけですが、その責任はどのようにお取りになるのでしょうか。あるいは何ら責任を痛感していないなら、それでも結構ですので、御認識をお聞かせください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 これは先ほど申し上げたことの繰り返しになってしまいますけれども、この事案について、何が問題であったのかというのを、まず検証して、その問題を踏まえて取り組むべき事案を整理して、今後の信頼回復に努めていくことが、まず市民の皆様にとって最も優先すべき事項であるというふうに考えております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 今回の事案では、元非常勤職員が逮捕されたことが8月4日に報道されたことで、世間の知るところとなりましたが、私がこの報に接し発達支援課を訪問した8月28日の時点では、保護者の方々に対しての情報開示は一切されておらず、当該元非常勤職員が支援に当たった事例の検証にも着手しておらず、一番重要だと言われていた昨年11月22日からすぐ着手できた検証が着手されていなかった。もちろん、保護者の方々に対する謝罪もなされていませんでした。もし仮に私に情報提供がなかったら、このまま何ら検証作業も行われず、大津副市長が最も重要だとおっしゃった検証作業すら行われず、保護者の方々への謝罪もされていない状況が続いていたのかもしれないと考えると、都合の悪い情報は驚くぐらい発信しない村越市政に対し、恐ろしさのあまり身の毛のよだつ思いもいたします。
 確かに本件事案が広く知られることは、村越市政にとって都合の悪いことなのでしょう。とはいえ、事実は事実として認め、徹底的にうみを出した上で、再発防止策を講じて信頼回復に努めていくしか道はありません。幸いにして本市には、市民のために寄り添う気持ちを持った心ある職員の存在があります。信頼を回復するには困難が伴うこともあるでしょうが、そうした職員たちの地道な努力は、やがて実を結ぶでしょう。私は、そんな職員の方々の行政人としての良心、良識を心から信じております。
 しかしながら、残念ながら、村越市長、笠原副市長、大津副市長、あなたたちはそうしなかった。すぐに情報開示することもなければ、検証作業も実施していなかった。それどころか、いまだに謝罪を拒んでいる。当時の総務部長の責任を回避するためなのか、あるいは両副市長が自らの責任を逃れるためなのか、市長の指示にすら従わなかった。この事実を指摘して、次に進みます。
 続いての質問は、理事者による議会答弁についてです。
 理事者による議会答弁をめぐっては、令和元年6月定例会において当時の総務部長が、議会というものは最上位の会議であり、そこである答弁は極めて最上位の重要さを持つものと答弁した事実が認められます。ただし、この際、当時総務部長の職にあった大津副市長は、議会答弁にはうそや偽り、明確な根拠に基づかない発言や意図的な説明不足等はあってはならないという考え方について、残念ながら明確な答弁をいたしませんでした。これでは市川市議会において、理事者がうそや偽り、明確な根拠に基づかない発言が許されているのではないかと市民の方々は誤解してしまうかもしれません。
 そこで、植草総務部長に確認いたしますが、理事者にとって議会とは一体どのようなものと認識しているのでしょうか。また、理事者が議会において答弁する際には、明確な根拠に基づく正確な発言でなければならないのか、それとも、うそや偽り、明確な根拠に基づかない発言も許されているのか、御見解を伺います。
○松永修巳議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 二元代表制における議事機関、議決機関としての議会につきましては、定例会などにおいて市長が提案、提出する条例議案や予算議案などの審議を通じて、議会の大きな権能でもあります、いわゆる団体意思の決定を行うとともに、代表質問や一般質問を通じて執行機関に対するチェックや監視、政策提言などを行うなど権能を行使されております。このような議会という会議の場における執行機関、すなわち理事者側の答弁につきましては、過去の総務部長の御答弁のとおり、議会というものは最上位の会議であり、そこでの答弁は極めて最上位の重要さを持つものであるというふうに認識をしております。また、議会における答弁でありますけれども、法的な裏づけや誤りのない数値など、確かな根拠に基づいて正確に、また適切に答弁をすべきものであると認識をしております。
 以上であります。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 市議会は最上位の会議体であり、そこにおける答弁は最上位の重みを持つものであると確認させていただきました。ただ、最上位の重みを持つものであるがゆえに、どこかの議会では答弁を拒否したりしてしまうケースもあるやに伺っております。
 そこで確認させていただきますが、本市の理事者には、積極的に議会と議論しましょう、逃げずに正々堂々と議論しましょうとおっしゃる村越市長の下、そんな人は1人もいないと信じておりますが、本市の理事者たちは、議会において都合の悪いことを質問された際、答弁を拒否する権利を有しているものなのでしょうか。それとも、議会は団体意思の決定機関であり、執行機関に対するチェックや監視等の機能を担っていることから、質問された事項に対しては答弁を求められた者が議会の意思決定に資するよう正確に、適切に答弁することが求められているのか、教えてください。
○松永修巳議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 お答えいたします。
 御質問に関する事務を所管する理事者が答弁をすべきものであると認識をしております。
 以上であります。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 市議会は最上位の会議体であり、そこにおける答弁は最上位の重みを持つものであるから、その意思決定に資するよう正確に、適切に答弁することが求められていることを再度確認した上で、とはいえ、理事者も人間ですから、正確に、適切に答弁することが求められているとはいえ、たまには間違ってしまうこともあるかと思います。数字を言い間違えたり、元号を言い間違えたりすることはよくあるでしょうし、かく言う私も言い間違いはよくあります。この間も、ついテスラモデルXとモデル3を言い間違えてしまいました。
 そこで、誤った答弁をしてしまった場合の対応について伺います。例えば、答弁において何か言い間違いや誤解等に基づいて不正確な発言をしてしまった場合は、速やかに訂正する必要があると私は考えますし、実際に多くの理事者の方々は、そのような対応を実践されているものと認識しておりますが、本市において理事者は答弁を間違ってしまった場合、どのように対応することが求められているのでしょうか。それとも、誤った答弁については特段対応する必要はなく、指摘されない限りはやり過ごしてしまってよいのでしょうか。
○松永修巳議長 植草総務部長。
○植草耕一総務部長 誤りに気づいた段階で、速やかに発言を訂正すべきものであると、このように考えております。
 以上であります。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 本市の理事者は、議会において正確に、適切に答弁することが求められていることを確認させていただきましたが、これまでの大津副市長の御答弁を鑑みますと、次のような理論が成り立つように思われます。市川市には職員服務規程がある。そしてこの服務規程には、法令、条例、規則その他の規程を遵守しなければならない旨規定されている。本市の理事者は、議会において正確に、適切に答弁することが求められている。本市の理事者は服務規程を遵守していることから、本市の理事者は議会において正確に、適切に答弁していることは間違いないという論理構成になるものと理解をしております。
 そこで、大津副市長に確認させていただきます。本市の理事者は服務規程を遵守していることから、本市の理事者は議会において正確に、適切に答弁していることは間違いないのでしょうか。もし正確に、適切に答弁していない事例を御承知であるならば教えてください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 今御指摘のとおり、職員服務規程において定められている法令にのっとって執務に当たらなければならないという義務を課されている。その上で、この最上の会議において、私どもの議会の答弁は、適切に、正確に答弁しているところでございます。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 つまり、正確に、適切に答弁していない事例は御存じでないということで間違いないですね。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 承知していません。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 あんまり記憶力のよくない私の記憶が確かならば、平成31年2月定例会における総務委員会の中で、長友正徳議員から、自動車管理費のうち使用料及び賃借料には電気自動車は含まれているのかという質問に対し、財政部は、電気自動車は含まれていないという答弁をしたわけですが、これが勘違いに基づく誤った答弁であったことは、令和元年の9月定例会における無所属の会の代表質問において金子財政部長が認めております。平成31年2月定例会における誤った答弁につき、金子財政部長は就任後、それが訂正されていないことを認識していたにもかかわらず、令和元年9月定例会、それ以前においても、以後においても、この正確でない答弁、適切でない答弁につき、市議会に対して何ら対応をとっておりません。会議において公式に訂正を求めることもなければ、各派代表者会議において弁明の機会を求めることもしなかった。各派の控室を回り訂正文を配ることもしなかった。金子財政部長、間違いないですね。
○松永修巳議長 金子財政部長。
○金子 明財政部長 お答えいたします。
 今、越川議員のおっしゃった対応はしておりません。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 正確でない答弁、適切でない答弁につき、そのままやり過ごして何ら対応しなかった。この金子財政部長の不作為は適切な行動と言えるのでしょうか。大津副市長、お答えください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 事実関係としては、今説明したとおりでございますが、この間、議会の議論の中で、電気自動車の導入について政策議論を越川議員も含めて様々な方々と行ってきたというふうに理解しております。その上で、今回の対応というのは特に説明を求めなかった。つまり、議会での議論の中で整理をしてきたというふうに私どもは理解しております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 なので、今あなたも御答弁されているように、1年前、総務部長として9級職としてあの議場にいらっしゃったわけです。そして、あなたは何もしませんでした。これが明るみになったのが、金子財政部長の自発的な言動によるものでもなければ、村越市長による自発的な言動によるものでもない。当時の笠原副市長の自発的な言動によるものでもなければ、当時の総務部長であった大津副市長の自発的な言動によるものでもない。先ほどの逮捕事案の事例と同じで、私が問うて初めてその事実を認めたという経緯があります。聞かれるまで何もしないでやり過ごしたことに当たると私は思うのですが、大津副市長、それでもなお、あなたの不作為は適切な行動と言えるのでしょうか、教えてください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 私は不作為ではないというふうに考えております。先ほど申し上げましたように、議会の議論の中で、その点は明らかにされていったというふうに理解しております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 村越市長は、その9月定例会において、「私がその場で何か致命的な答弁をしたわけではありませんので、それは御理解をいただけるんじゃないでしょうか」などと御発言されています。今の大津副市長の答弁と重なると思うのですが、この村越市長の御発言も正しいものだとお考えなのかどうか、これが村越市政の一致した考え方なのかどうか、笠原副市長、御答弁ください。
○松永修巳議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 今まで大津副市長が答弁したとおりの内容であると思います。
 以上であります。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 いつもこうやってかわされてしまうので、質問に迫力がないと言われてしまいます。本当にお上手です。
 最後に、もう一方伺います。平成31年2月の総務委員会において、正確でない答弁、適切でない答弁があったことは、あなたもこの議場にいて1年前から承知していたはずです。あなたも何もしませんでした。答弁には正確を期すよう理事者に求めたわけでもなければ、誤った答弁につき予算が承認された過程について、それを承知していながら言及すらしなかった。つまり、誤った答弁に基づき予算が承認された過程があったことを十分に承知した上で、令和元年度市川市決算審査意見書において、監査委員として、予算が適正に、合理的かつ効率的に執行されているものと評価した事実が認められるわけです。
 そこで、菅原代表監査委員に伺いますが、予算審査の過程において理事者が議会において誤った答弁をし、それが訂正されることなく予算が承認され、当該予算が執行された場合であっても、その予算執行は適正であるということで間違いないですね。
○松永修巳議長 菅原代表監査委員。
○菅原卓雄代表監査委員 予算は議会で審議されて承認されておりますので、問題ないと承知しております。
 以上であります。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 もう1回別の角度から菅原代表監査委員に確認します。今の御答弁、言い換えますと、予算の執行過程に問題がなければ、たとえ誤った答弁に基づき予算が承認された経緯があったとしても、監査意見には影響を与えない、不問に付すという判断ということになりますけど、これは正しくて間違っていないということでよろしいですね。
○松永修巳議長 菅原代表監査委員。
○菅原卓雄代表監査委員 まず、予算が承認されておりますし、その予算の審議過程、執行過程において問題が生じたということについて、先ほどから議論もありますけれども、明確な証拠が監査委員のほうに提出されておりませんので、それについては了解のない事実だということで認識しております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 ちょっと途中までよかったんですけど、途中ちょっと聞きにくかったんですけど、なので、執行過程がしっかりしていれば承認過程については特段問わないということで間違いないですね。
○松永修巳議長 菅原代表監査委員。
○菅原卓雄代表監査委員 議会で予算が承認されました。そして、その執行の段階では、執行されておりまして、その執行した結果についての誤っているという明確な根拠が提出されておりませんので、それについては、監査委員としては承知するところではないということでございます。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 なので、執行過程を監査しているわけであって、予算の承認過程のことは特段気にしていないということでよろしいですよね。代表監査委員、御答弁ください。
○松永修巳議長 菅原代表監査委員。
○菅原卓雄代表監査委員 予算が審議されて承認されるところまでについては、監査委員としては承知していないというところでございます。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 何回も御質問させていただきましたが、御答弁、丁寧にしていただいて、ありがとうございました。
 最後の質問は、いちかわ未来創造会議についてです。
 まずは、いちかわ未来創造会議とか、ICHIKAWA COMPANYとか、社会実証実験とか、会員企業、これは協力会員というそうですので、会員企業という言葉は協力会員に置き換えていただきたいんですが、また、その方々がどんな協力をしているのか、なかなか分かりにくいところもあると思いますので、一度整理をさせていただきたいと思います。
 いちかわ未来創造会議とは、「便利で暮らしやすいまちの実現を図ること」を目的に設立された産学官によるコンソーシアムである。この会議の目的及び事業に賛同する協力会員は27団体から構成される。この会議の目的を達成するための事業の一つとして、令和元年度は健康なまちづくりをテーマとして、研究者やスタートアップが抱える実証フィールド不足を解消するための社会実証実験の公募を行い、13者を認定した。協力会員には、この13者が行う社会実証実験に対し、実証フィールドを提供する等の協力をお願いしてきた。その結果、協力に至ったものがある一方、実験の内容などから協力に至らないものもあった。ざっと、こんな理解で間違いないでしょうか、企画部長に確認します。
○松永修巳議長 小沢企画部次長。
○小沢俊也企画部次長 お答えいたします。
 御質問の内容のとおりでございます。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 ここに令和元年度決算審査に係る主要な施策の成果に関する報告書というものがございまして、この5ページにはいちかわ未来創造事業に関する記述が次のとおり認められます。いちかわ未来創造会議では、「本市の社会課題を解決するために、『健康なまちづくり』をテーマに、ベンチャー企業や研究者からアイデアを募集し、社会実証実験を実施した。このうち、優秀な提案を行った3者については、市からそれぞれ賞賜金50万円を授与した」と記載されております。つまり、監査委員監査では、社会実証実験に関する支出について特段の検出事項はなかったということかと思います。先ほど代表監査委員の御答弁で、監査においては、予算執行の過程におけるエビデンスを確認して監査を実施して監査意見を形成しているという御答弁があったかと思います。予算が適正に、合理的かつ効率的に執行されていると監査委員は評価したという話になると思うんですが、当たり前のことを確認しますが、菅原代表監査委員、この理解で間違いないでしょうか。
○松永修巳議長 菅原代表監査委員。
○菅原卓雄代表監査委員 間違いございません。
 以上です。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 いちかわ未来創造会議の社会実証実験に係る利用規約という資料がございます。ここでは「賞賜金の取り扱い」について、「本支援費は、本研究の技術実証に係る直接経費に対して自由に使用することができます」と規定されております。監査の結果、予算が適正に、合理的かつ効率的に執行されているものと代表監査委員が結論づけているわけですから、これも当たり前のことを確認させていただきますが、この賞賜金150万円については、確かに令和元年度の社会実証実験の直接経費に使用されていたという理解で間違いないですね。
○松永修巳議長 菅原代表監査委員。
○菅原卓雄代表監査委員 決算の審査の過程におきましては、その契約が適正か、あるいはその予算執行が適正かということですね。数字に誤りがないか、そういったものを中心に監査させていただいておりますが、その金額150万円が執行されたということについての決算については、問題がなかったものというふうに承知しております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 賞賜金150万円、これは本研究の技術実証に係る直接経費に対して自由に使用することができるということを再度確認した上で、企画部長に伺います。
 先日の討論で、私ちょっと生意気なことを言ってしまいました。コオロギパウダーの実証実験についてですが、このプロジェクトについては賞賜金50万円が支給された上で、会員企業である東京医科歯科大学が協力をしてくださったと伺っているのですが、この社会実証実験は実施されていない疑いがあると申し上げてしまいました。ちょっと結論から確認させていただきますが、令和元年度において、このコオロギパウダーの社会実証実験は行われたのでしょうか。いちかわ未来創造会議が認定した実施計画に基づき食品臨床実験が実施されたのかどうか、今日に至るまでの間、市川市民の体内にコオロギのパウダーは1mgでも入ったのでしょうか、お答えください。
○松永修巳議長 小沢企画部次長。
○小沢俊也企画部次長 お答えいたします。
 倫理審査委員会の開催に向けた調整を行いましたが、いちかわ未来創造会議が認定した実施計画に基づく食品の経口摂取までには至っておりません。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 つまり、市川市民の体内にコオロギのパウダーは1mgも入っていないということで間違いないですね。
○松永修巳議長 小沢企画部次長。
○小沢俊也企画部次長 そのとおりでございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 ほかの実験はどうだったのでしょうか。私の調査によりますと、このほかにも実施されていない実験が複数あったと認識をしております。そこで確認いたしますが、残る12プロジェクトのうち、少なくとも2つは社会実証実験が実施されていなかったという私の調査結果は間違っていますでしょうか。企画部長、お答えください。
○松永修巳議長 小沢企画部次長。
○小沢俊也企画部次長 お答えいたします。
 その他2者につきましても、実験の準備や調整を行いましたが、それぞれの事情により当初に計画していた被験者に対する実験を実施するまでには至っておりません。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 認定した13のうち複数の社会実証実験が実施に至らなかったということは、どこかに情報開示されているのでしょうか。企画部長、お答えください。
○松永修巳議長 小沢企画部次長。
○小沢俊也企画部次長 お答えいたします。
 本年3月27日に予定されておりましたいちかわ未来創造会議社会実証実験成果報告会では、それまでの実験のプロセスや成果について報告させていただく予定でしたが、現下の新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見送っております。しかしながら、広く市民の皆様に社会実証実験の内容について知っていただく必要があることから、SNSのnoteを活用いたしまして、実験者の実証実験を思い立った経緯などを含め、ストーリー立てをした記事を作成して投稿しております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 村越市長に伺います。私の勝手な想像ですが、本日のやり取りの中では初めてお知りになったこともあったんじゃないかなと御心配を申し上げますが、あるいは全て御承知だったのでしょうか。御自身が特に優秀な提案、実現可能性、市川市で実施する意義、工程・スケジュールの妥当性の観点から特に優秀な提案だと認定し、賞賜金50万円を支給したにもかかわらず、コオロギパウダーは一切市川市民には経口摂取されなかったことを御存じだったのかどうか。この1点だけ御答弁ください。
○松永修巳議長 村越市長。
○村越祐民市長 御指摘のように勝手な想像だと思います。コオロギパウダークッキーが成就した暁には、ぜひ議員にも味わっていただきたいと思います。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 勝手な想像じゃなくて、このコオロギパウダーは、令和元年度において実現可能性とかを審査して、令和2年2月28日までに社会実証実験は終わるということが、できていなかった。市川市民の口に1ミリたりともコオロギのパウダーは入っていない。企画部長、ちょっともう1回、それを認めていただいてよろしいでしょうか。
○松永修巳議長 小沢企画部次長。
○小沢俊也企画部次長 お答えいたします。
 優秀な3者、賞賜金を交付した3者につきましては、しっかりと審査をした上で、将来の市川市のイノベーションを創出する前提に独創的な取組の実施をしているということを認めまして、3者を選んだものでございます。その公表につきましては、基本的には実験の内容について、データ等に関しては実験者に帰属するものと考えております。そうしますと、やっぱり実験者には、この実験に関して研究会での発表とかを促しているところですから、そのデータについての詳しい公表は今のところ考えておりません。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 そんなことを聞いているんじゃなくて、この社会実証実験が当初計画どおり実施されて、食品臨床試験として市川市民を対象に、市川市が実証フィールドを提供して、コオロギ粉末入りの食品が市川市民の口には1ミリたりとも入っていないという事実で間違いないですね。
○松永修巳議長 小沢企画部次長。
○小沢俊也企画部次長 先ほども御答弁申し上げましたように、食品経口摂取には至っておりません。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 ありがとうございました。今後、実験が実施されるんだったら、僕も協力します。コオロギのパウダーが入ったクッキーを食べてみたいと思います。
 大津副市長、今定例会に市川市決算審査意見書が提出されて、そこにはいちかわ未来創造事業の成果報告があり、議会が決算を認定したプロセス、この一連のプロセスに瑕疵を御認識でしょうか、お答えください。
○松永修巳議長 大津副市長。
○大津政雄副市長 議会で認定について御承認をいただいておりますので、瑕疵はないというふうに理解しております。
 以上でございます。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 笠原副市長にも同じことを伺います。今定例会に市川市決算審査意見書が提出され、そこにはいちかわ未来創造事業の成果報告があり、議会が決算を認定したわけですが、この一連のプロセスに瑕疵はありましたでしょうか、御答弁を求めます。
○松永修巳議長 笠原副市長。
○笠原 智副市長 瑕疵はないものと認識しております。
 以上です。
○松永修巳議長 越川議員。
○越川雅史議員 村越市長は、コロナ禍において自前の保健所を持つべく、中核市への移行を表明いたしましたが、私は保健所さえ持てば、必ず保健所が有効に機能するという考え方には立ちません。保健所を運営できるだけのマネジメント能力があって初めて保健所を持つ意味が生じるものと考えます。この点、村越市長に保健所をマネジメントできる能力はあるのでしょうか。
 参考になるのは広報室とテスラです。本市は4月に広報室を発足させました。市民や市議会に対する広報、情報提供が活発になるのかと思ったら、元非常勤職員が刑事事件で逮捕されたという衝撃的な事案も一切公表されておりません。私たち市議会議員にも情報提供はありませんでした。また、市長が特に優秀な提案だと評価して鳴り物入りで始まったいちかわ未来創造会議の社会実証実験、賞賜金50万円を支給した実験がいまだに実施されていなかったという重要情報も、全く市議会にも市民にも提供されておりません。つまり、広報室をつくったところで、広報活動、情報発信を適切にマネジメントできていないさまがここに表れております。テスラも同様です。あれだけの魅力的な車を一旦導入にこぎつけたのにもかかわらず、その後、市民と市議会を納得させるだけの有効な活用方法を思いつけなかった。だから断念せざるを得なくなった。そこに尽きるのではないでしょうか。この点を指摘して、私の一般質問を終わります。
○松永修巳議長 以上をもって一般質問を終結いたします。

議案第39~41号 提案理由の説明、委員会付託

○松永修巳議長 続いて、日程第2議案第39号市川市文化会館大規模改修工事請負契約についてから日程第4議案第41号市川市文化会館大規模改修電気設備工事請負契約についてまでを一括議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を求めます。
 村越市長。
〔村越祐民市長登壇〕
○村越祐民市長 議案第39号から議案第41号までにつきまして提案理由を御説明申し上げます。
 議案第39号市川市文化会館大規模改修工事請負契約については、一般競争入札の結果、前田建設工業株式会社千葉営業所との間に工事請負仮契約を締結したので提案するものです。
 議案第40号市川市文化会館大規模改修機械設備工事請負契約については、一般競争入札の結果、福井・早見特定建設工事共同企業体との間に工事請負仮契約を締結したので提案するものです。
 議案第41号市川市文化会館大規模改修電気設備工事請負契約については、一般競争入札の結果、工藤・北総特定建設工事共同企業体との間に工事請負仮契約を締結したので提案するものです。
 以上、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○松永修巳議長 これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。
 これをもって質疑を終結いたします。
 この際、議案第39号市川市文化会館大規模改修工事請負契約についてから議案第41号市川市文化会館大規模改修電気設備工事請負契約についてまでは、環境文教委員会に付託いたします。
 この際、環境文教委員会開催のため、暫時休憩いたします。
午前11時40分休憩

議案第39~41号 委員長報告、採決

午後2時29分開議
○松永修巳議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。


○松永修巳議長 この際、議案第39号市川市文化会館大規模改修工事請負契約についてから議案第41号市川市文化会館大規模改修電気設備工事請負契約についてまでを日程に追加し、一括議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よってこの際、議案第39号から議案第41号までを日程に追加し、一括議題とすることに決定いたしました。
 議案第39号から議案第41号までを一括議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 環境文教委員長、久保川隆志議員。
〔久保川隆志環境文教委員長登壇〕
○久保川隆志環境文教委員長 ただいま議題となりました議案第39号市川市文化会館大規模改修工事請負契約について、議案第40号市川市文化会館大規模改修機械設備工事請負契約について及び議案第41号市川市文化会館大規模改修電気設備工事請負契約について、委員会における審査の経過並びに結果を一括して御報告申し上げます。
 まず、議案第39号は、既定予算に基づく市川市文化会館大規模改修工事について、一般競争入札の結果、前田建設工業株式会社千葉営業所と、また、議案第40号は、既定予算に基づく市川市文化会館大規模改修機械設備工事について、一般競争入札の結果、福井・早見特定建設工事共同企業体と、また、議案第41号は、既定予算に基づく市川市文化会館大規模改修電気設備工事について、一般競争入札の結果、工藤・北総特定建設工事共同企業体とそれぞれ工事請負契約を締結するためのものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、議案第39号、40号、41号について、「本契約において市内業者の応札がなかった理由は何か」との質疑に対し、「工事の難易度が高く、入札要件のレベルを上げたため、市内業者の応札がなかった」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、3案とも可決すべきものと決しました。
 以上、御報告申し上げます。
○松永修巳議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第39号市川市文化会館大規模改修工事請負契約についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第40号市川市文化会館大規模改修機械設備工事請負契約についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第41号市川市文化会館大規模改修電気設備工事請負契約についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。

発議第10~20号 討論(長友正徳議員)

○松永修巳議長 日程第5発議第10号新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出についてから日程第15発議第20号村越祐民市長に対し、テスラ社製高級電気自動車の公用車導入を巡り、市政を著しく混乱させ、市政に対する市民の信頼を失墜させた責任を問う決議についてまでを一括議題といたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○松永修巳議長 起立者多数であります。よって提案理由の説明を省略することは可決されました。
 これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。
 これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よって委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許可いたします。
 長友正徳議員。
〔長友正徳議員登壇〕
○長友正徳議員 無所属の会の長友正徳でございます。ただいま議題となっています発議第19号村越祐民市長に対し、新第1庁舎への不要な中央階段設置追加工事を直ちに中止するよう求めるとともに、人が過密になる市民交流スペースを廃止するなど、感染症対策に万全を期す観点からフロアレイアウトを見直すよう求める決議について、賛成すべきとの立場からの討論を行います。
 今年の7月31日に開催された新第1庁舎内覧会に参加することにより、新第1庁舎のつくりを実地に見る機会を得ました。また、今年の8月中旬に引っ越ししてきて以来、新第1庁舎のつくりがどうなっているのかを目の当たりにする機会が増えました。これらにより、中央階段は無用の長物であるという見解に確信を持つに至りました。
 以下、市民や職員の動線はどのようなものか、それに最適なゾーニングはどのようなものかといった観点から、特に西側のつくりにフォーカスして論じてまいります。
 振り返ってみますと、中央階段については、これまでゾーニングという言葉も交えながら議論してまいりました。ゾーニングとは、都市計画や建築プランなどで空間を用途別に分けて配置することを意味します。エリア開発、敷地配置、住戸内配置など規模の違いはあっても、空間デザインを考える上で基本になるものです。新第1庁舎におけるゾーニングは、大別して、市民のためのゾーン、職員のためのゾーン及び市民に対してサービスをするためのゾーンの3種類になります。
 昨年の12月定例会において、私は発議第37号に係る討論を行いました。その中で、昨年の11月20日に開催された新第1庁舎の内覧会への参加について感想を述べました。フロアの中央付近から西のほうを見ても、そこには階段がありましたし、東のほうを見ても、そこには階段がありました。ワンストップサービスの迅速化のための中央階段の必要性は全く感じませんでした。また、同討論においてゾーニングについて言及しました。市川市は当時、市民のためのスペースを1階にも2階にも確保して、それらを中央階段でつなぐことの必要性を強調されていました。どうしてもつなぎたいのであれば、1階も2階も市民のためのゾーンを西側に寄せて、既存の西側の階段やエスカレーターやエレベーターを利用して上り下りするようにすればよいのではないかと提案しました。そうすれば、動線が3つになり、足の不自由な人も上り下りができるようになることから、中央階段1つだけの動線より優れているのではないかと論述しました。
 さらに、これをゾーニングという観点から見ると、西側には市民のためのゾーンを、東側には職員のためのゾーンを、そしてそれらが接する中央部分にはワンストップサービスを含む市民に対してサービスをするためのゾーンを配置するという分かりやすいゾーニングになるのではないかと論述しました。今年の2月定例会において、私は代表質問として、新第1庁舎の8月開庁に向けた取組についての1階と2階の間の中央階段の必要性についてと題した質問をしました。この中で私は、昨年の12月定例会における発議第37号に関わる討論において提案したゾーニング案に対する市川市の見解をただしました。これに対する答弁は、なぜか中央階段の意義に言及されるだけで、私が提案したゾーニング案に対する見解には一切言及されず、まさにずらし答弁に終始されました。
 大体ゾーニングは正面出入口をどこにするかで決まります。その決め方ですが、まずワークスペースを広く取るためにユーティリティーを東西端に配置されたようです。この考え方は、私が昨年の9月定例会における討論で紹介したJAXAの筑波宇宙センターの場合と同じです。JAXAの筑波宇宙センターに正面から入ると、ちょっと右手奥に10階建ての建物がそびえ立っているのが目に入ります。行かれた方は多分記憶に残っているのではないかと思います。あれがセンターのシンボルであるヘッドクォーターズビルディングです。私が所長をやっている頃に設計が行われましたので、その経緯はよく知っています。その平面図は、寸法が若干控え目であることを除けば、新第1庁舎の平面図とよく似ています。長手方向の両端にはユーティリティーが、中央には事務室が配置されています。連続した事務室を確保するために、このようなフロアプランが採用されました。このようなフロアプランは標準的なものと言えるのではないでしょうか。
 新第1庁舎のユーティリティーを東西端に配置することを決めた後、JR本八幡駅からの距離を考慮して、正面出入口を西側の南側に配置されたようです。これでゾーニングは決まりです。つまり、市民の動線を考慮して西側に市民のためのゾーンを、東側に職員のためのゾーンを、そして、それらが接する中央部分に市民に対してサービスをするためのゾーンを配置することになります。この時点で中央階段はあり得なくなりました。
 ここで、市民目線で新第1庁舎内ツアーをやってみたいと思います。まず正面出入口を入ります。正面には階段とエスカレーターが、左手にはエレベーターが見えます。右手には受付があり、その奥には証明書発行、ワンストップ、相談といった分野の市民に対してサービスをするためのゾーンが広がっています。ここで正面の階段を上がってみたいと思います。2階に上がると、そこにはまさに市民のためのゾーンです。市民のための喫茶コーナーもあります。見上げると、北側斜線に沿った吹き抜けに度肝を抜かれます。圧巻です。北側斜線という、どちらかといえば不利な条件を逆手に取った秀逸なデザインなのではないでしょうか。市民に開放感を味わってもらうための仕掛けのようです。東側には文化・経済、市民活動、税、子育て、福祉・保健といった分野の市民に対してサービスをするためのゾーンが広がっています。ここで西側の階段を上がって3階に行ってみたいと思います。3階に上がると、そこにもちょっと小ぶりですが、市民のためのゾーンがあります。そこはまた、こども政策部、市民部、総務部、選挙管理委員会事務局、財政部、保健部、福祉部といった分野の市民に対してサービスをするためのゾーンでもあるようです。ここで西側の階段を上がって4階に行ってみたいと思います。4階に上がると、そこにも、さらに小ぶりですが、市民のためのゾーンがあります。そこはまた、危機管理室、総務部、企画部、財政部、広報室、情報政策部といった分野の市民に対してサービスをするためのゾーンでもあるようです。
 1階から4階までの市民のためのゾーンを見てまいりました。これらのうち、中心は何といっても2階でしょう。広いし、喫茶コーナーがあるし、吹き抜けの開放感が最もよく味わえるからです。イベントをやるなら、1階の市民のためのゾーンでしょう。これで市民目線の新第1庁舎内ツアーは終わります。
 今見てきたとおり、新第1庁舎の西側には階段やエスカレーターやエレベーターといった市民のための縦の動線が形成されています。そして、この縦の動線から東方向に延びた市民のための横の動線が形成されています。こういったつくりを踏まえれば、西側には市民のためのゾーンを、東側には職員のためのゾーンを、そしてこれらが接する中央の部分には市民に対してサービスをするためのゾーンを配置することが合理的です。こういったゾーニングを基にフロアプラン、つまり間取り図の作成やレイアウト、つまり什器の配置を行うべきです。ここでも中央階段は視野に入ってきません。
 新第1庁舎の1階と2階のフロアプランは、昨年の6月27日に策定されたものを基本とするべきです。なぜならば、そのフロアプランは、1階と2階の間の階段やエスカレーターやエレベーターといった市民の縦の動線と調和したゾーニングを基に作成されているからです。なお、同フロアプランでは、市民に対するサービスはカウンターで行うこととされていました。ついでながら、昨年の6月27日に、ワンストップサービスはカウンターでできる旨の答弁をもらっています。
 中央階段には、少なくとも次の5つの矛盾があります。1つ目の矛盾は、市川市はワンストップサービスの迅速化のために必要だとされていますが、その効果は僅かに約40秒の短縮でしかないということです。これは職員の移動距離が約50m短縮されるとの答弁を受けて、それを時間に換算したものです。
 ここで、中央階段がない場合、どういうことになるのか想像してみましょう。市民は1階の西側からフロアのほぼ中央にあるワンストップサービスカウンターにアプローチします。要すれば、2階の東側の職員のためのゾーンに位置している職員が東側の階段を下りて、1階の東側の職員のためのゾーンを通ってワンストップサービスカウンターにアプローチします。それに要する時間はせいぜい1分ぐらいなのではないでしょうか。頭を切り替えるのにちょうどいい時間です。よって、中央階段はワンストップサービスのためには無用です。
 2つ目の矛盾は、市川市は1階と2階の市民のためのゾーンの間を行き来するのに必要だとされていますが、市民のためのゾーンは西側にあるのですから、西側の縦の動線を利用することのほうが、より合理的だということです。よって、中央階段は1階と2階の市民のためのゾーンの間を行き来するためには無用です。
 3つ目の矛盾は、せっかくユーティリティーを東西端に持っていって中央部のワークスペースを広く取ったのに、中央階段のせいで90人がはみ出すことになってしまったということです。この中には生活支援課が含まれています。新第1庁舎建設の目的の一つは、市内に分散している部署を1か所に集めて業務の効率化を図ることだったのではないでしょうか。このように、中央階段は業務の効率化を阻害するという側面を有しています。
 4つ目の矛盾は、50年先を見据えると中央階段が必要だとの論を耳にしたことがありますが、まず50年先を見据えることは甚だ困難だということです。50年前を振り返ってみると、それが分かります。50年前といえば、私が宇宙の仕事を始めた頃です。その頃は、例えばICTはほぼゼロでした。50年後に今のように、みんながPCやタブレットやスマートフォンを持つ時代が来るとは誰も想像できませんでした。これからの50年は、より一層早く進化します。50年先を見据えることは甚だ困難であることから、50年先を見据えると中央階段が必要だという論は成立しません。
 5つ目の矛盾は、50年先を見据えると中央階段が必要だという論は全く逆で、50年先を見据えると中央階段はないほうがよいということです。将来、市民のニーズの変化や市役所シーズの変化に合わせてフロアプランを変更する必要が生じる可能性が大いにあります。その際、二次構造物である中央階段がそこに鎮座していると、自在なフロアプランの変更ができなくなってしまいます。中央階段は邪魔者でしかありません。中央階段はないほうが新第1庁舎の付加価値は高まります。将来のことは将来世代に任せるべきです。安易に中央階段を造ってしまうと、将来世代がフロアプランを変更しようとするとき、それが制約条件になってしまいます。将来世代に負の遺産を渡してはいけません。遠い将来を予測することは困難であることから、将来世代にはオープンスペースを渡すことが最良の策であります。
 以上のとおり、中央階段は少なくとも5つの観点から無用の長物であります。つまり、1つには、ワンストップサービスのためには無用であるといった観点から、2つには、1階と2階の市民のためのゾーンの間を行き来するためには無用であるといった観点から、3つには、ワークスペースが狭くなることから業務の効率化が阻害されるといった観点から、4つには、50年先を見据えることは甚だ困難であるといった観点から、及び5つには、将来世代にはオープンスペースを渡すことが最良の策であるといった観点から、中央階段は無用の長物でしかありません。
 中央階段の取付工事は、聞くところによると、既に?体の取付工事は終わっていて、外装工事を行っているところだそうです。しかしながら、以上のとおり、中央階段は無用の長物であることから、その取付工事は直ちに中止すべきです。そして、原状を回復するべきであると言いたいところですが、そうするとかえって金と時間がかかるそうなので、ここではそうは言いません。
 いずれにしても、市川市は中央階段の建設により1億5,000万円という貴重な税金と5か月という貴重な時間を失いました。ある人は、無駄を象徴するモニュメントとして未完の中央階段をそのままの姿で残したらよいのではないかと言っていました。
 今年の2月13日に策定された新第1庁舎の1階と2階のフロアプランを見てみますと、とんでもないことになっています。まるでショッピングモールのフードコートのような様相を呈しています。このままでは新型コロナウイルス感染予防対策が講じにくいことから、クラスターが発生するのではないかと心配しています。新第1庁舎の特に1階と2階のレイアウトは、新型コロナウイルス感染症対策が講じやすいものに変更するべきです。特に市民に対してサービスをするゾーンは、防疫対策が講じやすいレイアウトにするべきです。その中でも特にワンストップサービスはエッセンシャルなので、しかるべき対策を講じるべきです。仮本庁舎の2階や3階のレイアウトがワンストップサービスに適しているのではないでしょうか。これらのフロアのレイアウトはカウンター方式で、かつブース方式です。カウンター方式なので、カウンターに透明のアクリル板を設置することにより、素早く比較的容易に飛沫感染防止対策を講じることができました。また、ブース方式なのでプライバシーの確保が可能となります。このようにカウンター方式で、かつブース方式のほうが新型コロナウイルス感染症対策が講じやすく、より機能的です。
 まとめます。新第1庁舎の西側には階段やエスカレーターやエレベーターといった市民のための縦の動線が形成されています。また、この縦の動線から東方向に延びた市民のための横の動線が形成されています。こういったつくりを踏まえれば、西側には市民のためのゾーンを、東側には職員のためのゾーンを、そしてこれらが接する中央の部分には市民に対してサービスをするためのゾーンを配置することが合理的です。西側の市民のための縦の動線から東方向に延びた市民のための横の動線と中央階段の縦の動線との接点はどこにもありません。孤独に単基で存在している中央階段は無用の長物でしかありません。よって、その取付工事は即刻中止するべきです。
 新第1庁舎の1階と2階のフロアプランは、まるでショッピングモールのフードコートのような様相を呈しています。このままでは新型コロナウイルス感染予防対策が講じにくいことから、クラスターが発生するのではないかと心配になります。中でもワンストップサービスはエッセンシャルなので、しかるべき対策を講じるべきです。仮本庁舎の2階や3階のようにカウンター方式で、かつブース方式にするべきです。このほうが新型コロナウイルス感染予防対策が講じやすく、より機能的です。
 以上をもちまして、発議第19号村越祐民市長に対し、新第1庁舎への不要な中央階段設置追加工事を直ちに中止するよう求めるとともに、人が過密になる市民交流スペースを廃止するなど、感染症対策に万全を期す観点からフロアレイアウトを見直すよう求める決議について、賛成すべきとの立場からの討論を終わります。ありがとうございました。

発議第10~20号 採決

○松永修巳議長 以上で通告による討論を終わります。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより発議第10号新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第11号国における2021年度教育予算拡充に関する意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第12号義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第13号ドクターヘリの安定・持続的運用への支援強化を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――集計いたします。
 賛成者全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第14号防災・減災・国土強靱化対策の継続・拡充を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――よろしいですか。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第15号地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第16号コンビニ交付サービスを活用した罹災証明書の交付を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
 これより発議第17号新型コロナウイルスのエピセンターを明確にし、感染拡大防止のためのPCR検査等の充実を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第18号少人数編制を可能とする教員の確保を求める意見書の提出についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第19号村越祐民市長に対し、新第1庁舎への不要な中央階段設置追加工事を直ちに中止するよう求めるとともに、人が過密になる市民交流スペースを廃止するなど、感染症対策に万全を期す観点からフロアレイアウトを見直すよう求める決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 これより発議第20号村越祐民市長に対し、テスラ社製高級電気自動車の公用車導入を巡り、市政を著しく混乱させ、市政に対する市民の信頼を失墜させた責任を問う決議についてを採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の方は賛成のボタンを押してください。――ボタンの押し忘れはありませんか。――ないものと認めます。
 集計いたします。
 賛成者少数であります。よって本案は否決されました。
 お諮りいたします。ただいま意見書案等が議決されましたが、その条項、字句、数字その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よって条項、字句、数字その他の整理は議長に委任することに決定いたしました。

委員会の閉会中継続審査の件、委員会の閉会中継続調査の件、閉会

○松永修巳議長 日程第16委員会の閉会中継続審査の件を議題といたします。
 各委員会において審査中の事件につき、委員長から、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続審査の申出があります。
 お諮りいたします。委員長から申出のとおり閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よって委員長から申出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。


○松永修巳議長 日程第17委員会の閉会中継続調査の件を議題といたします。
 各委員会において調査中の事件につき、委員長から、会議規則第110条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり閉会中の継続調査の申出があります。
 お諮りいたします。委員長から申出のとおり閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松永修巳議長 御異議なしと認めます。よって委員長から申出のとおり閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。


○松永修巳議長 以上をもって本日の会議を閉じます。
 これをもって令和2年9月市川市議会定例会を閉会いたします。
午後3時5分閉議・閉会

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