更新日: 2018年2月8日

2017年12月12日 代表質問(創生市川第3)

代表質問(創生市川第3)

午後1時開議
○堀越 優副議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第5議案第40号から日程第24報告第32号までの議事を継続いたします。
 松永鉄兵議員。
〔松永鉄兵議員登壇〕
○松永鉄兵議員 創生市川第3、松永鉄兵でございます。通告に従いまして、6点について代表質問をさせていただきます。
 まず、1点目、市長選挙及び市議会議員補欠選挙の開票事務についてであります。
 先般行われた市長選挙及び市議会議員補欠選挙に関して、結果は皆さん既に御承知のとおりだというふうに思いますが、その後、この選挙の執行に対して異議申し出がなされたところであります。実は当日、私もあの開票の作業を行っている開票場で田中幸太郎議員、越川雅史議員とともに開票作業を見守っておったところであります。その内容を見ておりますと、極めて適正に、そしてスピーディーに開票事務が行われたんではないかなというふうに見ておりました。ですが、その後、2件の異議申し出がなされたということであります。私の気がつかなったところで適正でない部分があったのかどうなのか、確認の意味を含めて、改めて開票事務の適正性について、市の認識をお伺いしたいというふうに思います。
 続いて2点目、新年度予算の編成についてであります。
 大久保市長が勇退を表明された後の今回の市長選挙では、各候補者が法定得票数を得られず、結果的に新市長が決まらず、再選挙という異常事態と言える状態にあります。この中で、市民生活に直結する予算を編成していく上で、幾つか質問をさせていただきたいと思います。
 まず1点目として、市長選挙は4年に1度、繰り返し執行されるものですが、この繰り返される選挙において、新たに大久保市長が就任された8年前、また、2期目となる4年前、そして今回の場合と、それぞれ予算編成の過程において何か違いがあるのか。特にそれぞれの選挙において市長の意向をどのように反映していたのか、4年前、8年前との予算編成の考え方の違いについてお伺いをします。
 次に、市長が決まらない現在、時期尚早とも言えますが、今後のスケジュールとして、仮に新市長が決定した場合の公約等の予算の反映はどのようになるのか。当選される新市長は多くの市民の負託を得て就任するわけですから、選挙の際に約束した公約をできる限り速やかに実現すべきものと考えます。新市長が決定したときの予算への反映の時期を含めた今後のスケジュールについてお伺いをします。
 続いて3点目、市川市地方卸売市場の運営主体の移管についてであります。
 今定例会において地方卸売市場の運営主体の移管についての議案が出されておりますが、この市場の民営化のポイントは、市場という公益性を求められる場所において、その公益性をどう担保していくかということだというふうに思います。そこで、市は、今後民営化される市場の公益性をどのように担保していくつもりであるのか、先順位者の御答弁の中である程度は把握しましたが、改めてポイントを絞って公益性の担保する方法についてお伺いをしたいというふうに思います。
 続いて4点目、国民健康保険事業の広域化についてであります。
 平成30年4月からの国民健康保険事業の県移管、いわゆる広域化が計画され、今、準備を行っているところだというふうに認識をしております。そんな中で、去る11月30日に県が国民健康保険者の1人当たりの負担がどのような負担になるのかという試算を出されました。これらの試算を踏まえて、市ではどのようにこの広域化に対して対応しているのか、その検討状況及び結果についてお伺いをしたいというふうに思います。
 続いて5点目、宇宙交信イベントについてであります。
 今回の補正予算で宇宙交信イベント関連の補正が上がってきておりますが、このイベント、恐らく子供たちに夢を持っていただくとか、宇宙に関心を持っていただく、そんな目的で実施されるのだというふうに思いますが、しかし、そのイベントを行う、ただ単にイベントを行うだけでは、その目的とする効果が得られないのではないかというふうに思いますし、あえて補正までして事業をするわけですから、それなりの効果を追求していく必要があるんではないかなと思います。そこで、その事業内容及びその期待する効果について、改めてお伺いをしたいというふうに思います。
 最後に、国府台スポーツセンター及びその周辺の整備についてお伺いをいたします。
 今定例会において里見公園分園テニスコート整備費の減額、そして国府台公園再整備基本設計委託料の計上がなされたところであります。この国府台スポーツセンターの再整備に当たっては、国府台公園スポーツセンター自体の計画も大事でありますが、いかに周辺地域と整合性をとりながら整備を行っていくのか、周辺課題を解決しながら、いかにスポーツセンターの再整備を行っていくのかということが大事であるというふうに思います。そのような観点に基づき、4点について質問をさせていただきます。
 まず、里見公園分園のテニスコート整備計画を断念した理由及び今後についてお伺いをさせていただきます。
 続いて、国府台公園、そして国府台病院の北側に市道0233号というものがあります。この道路の拡幅計画が、先日、市より発表されたというふうに住民説明をされたとお伺いをしています。この市道0233号の整備の方向性及び、この市道0233号の整備に当たっては、病院用地の一部を取得し、そして拡幅を行っていくというふうに聞いておりますが、拡幅に当たっての病院用地の取得についてお伺いをしたいと思います。
 また、病院用地取得に当たっては、既に病院保有の市川市の土地である旧伝染病隔離病舎跡地の交換というのも、これまでより懸案になっている事項であります。ということで、市道0233号の整備と旧伝染病隔離病舎跡地の交換を含めた病院用地の取得についてお伺いをしたいと思います。
 続いて、旧血清研究所跡地の取得についてであります。この血清研究所跡地についても、国府台スポーツセンター周辺の整備においては欠かせない要素の1つであるというふうに思います。これまで市は何度も県と交渉をしておりますが、市が取得に至っていないという現状があります。恐らく市が取得するのであれば、この用地をスポーツセンターの分園として使うとか、さまざまな使い方が考えられるのだというふうに思います。まさにスポーツセンターと一体的に整備をしていくということが望ましいのではないかなというふうに思いますが、この旧血清研究所跡地の取得状況についてお伺いをしたいと思います。
 4点目として、国府台公園再整備計画についてであります。先ほども申しましたように、この国府台スポーツセンターの再整備に当たっては、国府台スポーツセンター単体ではなくて、より広い範囲、地域全体を考えて整備をしていく必要があるということ、それから、あの老朽化した国府台スポーツセンターを再整備するというわけでありますから、今後、30年、40年、50年、スポーツの拠点としてあの地域が、そしてあの公園が活用されていかなければならないわけであります。そういう意味で、より広い面で、そして長い視点でこの再整備計画を考えていく必要があるんではないかなというふうに思います。
 そこで、今回の策定における市の基本方針及びその手法をどのように考えられているのか。
 そして、今回断念することとなった里見公園分園でのテニスコート、国府台スポーツセンターのテニスコートもJ:COMスポーツパークの開設によって閉鎖をされています。1、2、3面は残っていますが、それを残してテニスコートの数が減少しているということ。じゃ、国府台スポーツセンターにおけるテニスコートの整備についてどのように考えているのか、改めてお伺いをしたいというふうに思います。
 以上、1回目の質問とさせていただきまして、御答弁により再質問をさせていただきます。
○堀越 優副議長 選挙管理委員会事務局長。
○秋本悦生選挙管理委員会事務局長 市長及び市議会議員補欠選挙の開票事務に関する御質問にお答えいたします。
 まず初めに、私どもが開票事務を行う際は、その理念でもあります正確性、迅速性を念頭に置き、作業を行うこととしております。今回の選挙は、市長選挙と市議会議員補欠選挙が執行されましたことから、2つの開票作業を同時に実施いたしましたが、その進め方は同じでありますので、その進め方について御説明させていただきます。
 開票作業は、初めに全ての地域の投票箱を開披台にあけ、よく混同した後、候補者ごとに分類し、その後、点検係で他の候補者の投票が混入していないか点検します。次に、点検を終了した投票を計数係に搬送し、計数係で候補者ごとに200票束に数を数え、再度、その数に誤りがないかを確認した後、括束係に搬送します。括束係は、この200票を1,000票の束にまとめ、再度1,000票の束に誤りがないかを確認した後、候補者名と票数を記載しました有効投票決定補助票を添付し、得票計算係に搬送します。得票計算係では、有効投票決定補助票に記載された候補者名と票数に誤りがないかを確認した後、パソコンに入力し、再度、入力誤りがないかを確認した後、候補者ごとの票数を集計するとともに、選挙立会人の前に設置しております投票積載台に並べております。なお、投票積載台に並べられた有効、無効と判断された全ての投票は、選挙立会人の方にいつでも自由に点検していただいております。その後、選挙立会人の皆様には、有効投票決定補助票及び無効投票決定補助票に承認の印鑑をいただくとともに、開票結果をまとめました選挙録に立会人の皆さんの署名をいただき、確定するという流れになっております。
 開票事務につきましては、このように担当係ごとに確認作業を行うとともに、選挙立会人の皆様には御確認をしていただいており、御承認をいただいておりますので、正確、適正に実施したものと考えております。
 なお、各候補者の得票数につきましては、午後10時から定期的に得票計算係の作業が終了した候補者ごとの得票数を会場内で発表するとともに、市川市のホームページに掲載しているものであります。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 財政部長。
○松本雅貴財政部長 新年度の予算編成についてお答えを申し上げます。
 本市において、市長選挙は11月下旬に執行される例が多く、選挙が執行される年の予算編成作業においては、時期的に政策的経費の予算化について、判断が難しい面がございます。そのような条件下におきましても、8年前、4年前ともに市長選挙の結果を受けて、当初予算案の確定までの12月から1月にかけて、公約等の意向を踏まえた調整を行ってきております。今回のように市長が不在となり、再選挙の日程も未定となっていることは、市長公約等、新市長の意向を反映できないことから、前回、前々回とは全く異なる状況にあると考えております。具体的に申し上げますと、事業が完了するまでに多額の経費が見込まれる大規模事業を新たに実施するかどうかの意思決定や事業費の大幅な増加が見込まれる制度の拡大に対する判断など、本来、市長のリーダーシップのもとで推し進めていくべき政策的な判断を要する事業については、ある程度の抑制を図る必要があることから、事業進捗の面からは大きな影響があると考えております。
 次に、今後の新市長の公約等の予算への反映ですが、新市長就任後、速やかに調整を進め、できる限り直近の議会に補正予算として提案できるようにしたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 経営改革室長。
○大津政雄経営改革室長 地方卸売市場の公益性の担保についてお答えいたします。
 民営化によりまして市場事業者の経営の自由度が向上する一方で、市場の運営は今後も基本的に法令に基づいて行われるものであります。市場の新たな開設者となる株式会社市川市場は、千葉県卸売市場条例第5条の規定により、県知事の認可を受けることで開設者の地位を承継することになります。このことは、民営化後の新たな地方卸売市場も、これまでどおり公正かつ効率的な売買取引を行うとともに、卸売の数量や価格といった取引の内容を公表していくこと、そして、県による資料の提出要請や立入検査を受けるなど、業務全般にわたって行政による規制や監督が入ることを意味します。そして、開設者は、競り売りや入札などの売買取引とそれに係る受託手数料の額や徴収方法、物品の品質管理の方法など、卸売業務に関することや施設の使用料などを業務規程に定め、運営することとなりますが、この内容についても千葉県の承認が必要となってまいります。また、卸売市場法の規定においては、開設者は業務の運営に関して、出荷者、買い受け人等の特定の者に対して優遇的に扱う、不当に差別的な取り扱いをしてはならないという制限などもございます。以上のような定めがあることで、法と実務の両面から市場の公平性、透明性を維持し、公益性を確保できるものと考えております。
 加えて、市としても地方卸売市場の経営資源である土地及び建物を減額貸し付け、あるいは無償譲渡するに当たって、開設者に対し生鮮食料品の取引の適正化、流通の円滑化という市場運営の目的に限って土地及び建物を使用できるなどといった条件をつけることで公益性を確保していくものであります。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 保健部長。
○田中信介保健部長 国民健康保険事業の広域化についてお答えします。
 平成30年4月から都道府県が市町村とともに国民健康保険の保険者となる制度改革が実施されます。そのため、県は県内全体の保険給付費等を推計し、その財源として各市町村の負担能力に応じた納付金額を算定し、これを市町村は県に納付することになります。そして、県は実際に市町村が支出する保険給付費の財源を各市町村に交付することになります。県による最新の試算は11月30日に公表され、各市町村の加入者1人当たりの標準保険料が示されました。これによりますと、本市では平成28年度に比べ平成30年度は7,733円の増加となりますが、これに国からの調整交付金や保険者努力支援制度交付金などの公費拡充分として千葉県に配分される約74億円、それと、千葉県の調整交付金を財源とする標準保険料の激変緩和措置が講じられる場合は3,177円の増加になると試算が示されました。あわせて、県からは平成30年度の予算編成の参考とするための納付金の見込み額が提示されましたので、現在これを参考に、平成30年度の当初予算編成作業を行っております。なお、確定納付金額については、年末の診療報酬改定等を踏まえて、来年1月に提示される予定であります。
 本市では、今回の制度改革に伴い保険税率の見直しを検討いたしましたが、納付金額の確定が1月であることから、税率改正後の収納見込み額を当初予算に計上することは困難であると判断し、平成30年度は税率を据え置き、一般会計からの繰入金で収支の均衡を図ってまいります。この一般会計からの繰入金でありますが、平成30年度の当初予算では納付金見込み額での算出となりますが、この額は平成28年度の決算額程度と考えております。一般会計からの繰入金は、これまで主に保険給付費の動向に左右されてまいりましたが、広域化後は市町村が支出する保険給付費の財源は県から交付されますので、納付金の財源として確保できる保険税収納額に応じて繰入金額を計上していくことになります。今後も一般会計からの繰入金は縮減の方向で、保険税収納率の向上や医療費適正化などの財政健全化に向けた対策に取り組んでまいります。そして、平成31年度以降につきましては、平成30年度の確定納付金額、県による保険料の激変緩和措置、国の財政支援拡充の影響額、これらを勘案した上で、必要があれば保険税率の見直しも検討してまいりたいと考えております。
 以上であります。
○堀越 優副議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 私からは3点の御質問にお答えします。
 初めに、宇宙交信イベントです。市では、金井宇宙飛行士を応援するためさまざまなイベントを実施計画しております。その中でも、習志野市の東邦大学付属東邦中学校・高等学校において実施するリアルタイム交信イベントは、国際宇宙ステーションに滞在中の金井氏と稲荷木小学校の児童が直接会話をするもので、子供たちにとって特別な体験となるものと考えております。また、この交信イベントを稲荷木小学校の体育館において同時にインターネット中継する宇宙交信公開観覧イベントには、多くの児童、保護者、また地域の皆さんにも御参加いただくことを予定しておりまして、価値ある思い出になるものと考えております。こうしたイベントに参加することにより、金井さんのような宇宙飛行士になりたい、人に夢を与える仕事をしたいなど、子供たちが将来の夢を見つけるきっかけとなることを期待しております。
 また、市川市にゆかりのある金井氏がこのような重要な任務につかれることは、市民の皆さんに自信や喜びを与え、市川市民であることに誇りを感じていただけるよいきっかけになるとも考えております。また、金井氏の挑戦は、市川市を全国にアピールできるまたとない機会であり、さまざまなイベントを開催し、広くPRすることで市川市の認知度向上や本市への愛着や誇りの醸成、また、市の魅力向上につながるものと考えております。
 このようにさまざまな事業の実施により、母校である稲荷木小学校や、その周辺地域、また、市川市全体の機運が醸成し、金井氏の大きな力となるよう取り組んでまいります。
 次に、旧伝染病隔離病舎跡地と病院用地との交換についてです。国府台公園は都市公園法施行令に定められた運動施設率の上限50%を超えていることから、これまではこれを改善するため、スポーツ施設の縮減や公園用地の拡充を計画してまいりました。このうち公園用地を拡充することについては、国府台公園の隣接地を所有する国府台病院及び千葉商科大学と土地交換に向けた協議を進めてきたところでございます。御質問の旧伝染病隔離病舎跡地と病院用地との交換は、平成20年度に協議を始め、平成21年6月に合意をしまして、その後、交換位置や交換時期について協議を進めてまいりましたが、病院が進める施設整備計画において、国府台公園と隣接する病院用地南側の整備内容が定まらないなどの理由から、交換位置及び交換時期が決定しない状況でございました。このような中、並行して協議を進めてきた千葉商科大学との話がまとまりまして、来年度中に土地交換を行うこととなりましたので、この土地と一体で利用できる病院用地を交換できるよう、現在、病院と協議を行っているところでございます。
 次に、旧血清研究所跡地の取得についてです。まず、跡地の取得に係るこれまでの経緯を申し上げます。以前、市から県に示したことは、赤レンガ建物の保存のため、市が跡地を取得する考えがあること、また、保存後の残地は民間に売却する考えがあることでした。これに対して県から示された処分方針は、市に売却する場合、現状のままで引き渡し、建物の解体費用等の経費は土地の価格から差し引くが、無償譲渡は考えていないこと、また、市が優先取得するためには、跡地全体を公共活用する必要があることというものでした。跡地の土壌汚染や埋蔵文化財の状況も明らかになっていない中、この県の処分方針に沿って市が跡地を取得した場合には、市が費用負担などの大きなリスクを負うことが想定されましたので、結果として、跡地の取得を断念すると、こういう判断に至った経緯がございます。
 このように、跡地の取得は断念したものの、引き続き県に対し跡地利用の検討及び赤レンガの保存について、書面や面談により繰り返し要望を行っております。現在、県では処分に向けた準備として、有害物質の除去作業を進めることとしております。これは跡地利用の検討が進むと、こういう点では市の要望につながるものと考えておりますが、赤レンガ建物の価値や保存について明確な判断をしないままこうした準備が進められているということは大変残念に思います。
 このような県の動きに対し、先月、市長が県に伺いまして、保存に向けた検討を行っていただくことを改めて要望したところでございます。市といたしましては、跡地利用の検討を進めていただきたいこと、また、歴史的・文化的価値が高い赤レンガ建物を保存していただきたいと、こういう考えに変わりはありませんので、これらの早期実現が図れるよう、今後も粘り強く県に要望を行ってまいります。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 文化スポーツ部長。
○金子 明文化スポーツ部長 私からは国府台スポーツセンターの御質問のうち(1)と(4)についてお答えいたします。
 初めに、里見公園分園におけるテニスコート整備計画を断念した理由でございます。国府台公園は、かねてより運動施設率の超過等に伴い施設の老朽化や施設機能の改善などに係る大規模改修ができないという課題を抱えており、これまで敷地の拡大を図るため、千葉商科大学や国府台病院と土地の交換による協議を進めてまいりました。その中で、今年度、北東部スポーツタウン基本構想に基づきJ:COM北市川スポーツパークを開園し、国府台公園のテニス機能を移転させたところであり、これに伴い総合型地域スポーツクラブであるISG国府台の活動場所を確保するため、里見公園分園のテニスコート整備を計画したものでございます。その実施については、地元との合意形成が困難な状況となり、当面、保留とさせていただきました。その間の対応として、近隣の学校との協議を重ねた結果、東京医科歯科大学及び和洋女子大学の協力をいただくことができましたので、現在では両校のテニスコートを借用することで、ISG国府台の活動は継続できるようになっております。さらに、難航しておりました千葉商科大学のアーチェリー場と市所有の育英会館跡地との土地交換による敷地拡張のめどもついてまいりました。このようなことから、将来的には国府台公園内に地域活動用のテニスコート整備も計画できる見通しとなりましたので、里見公園分園におけるテニスコートの整備は行わないことと決定したものでございます。
 次に、国府台公園再整備計画の本市の目指す具体的な内容についてでございます。基本的な考え方といたしましては、地域の特性を踏まえ、将来を見据えた公園づくりとし、その方向性といたしましては、スポーツ施設機能の向上、公園機能の充実、さらには多機能化の推進としております。具体的に申し上げますと、スポーツ施設機能では、老朽化した施設を改修することにとどまらず、市民サービスの向上や機能性アップを目的として取り組みたいと考えております。例えば、野球場ではプロ野球イースタンリーグの試合の誘致や、高校野球の公式戦が行いやすい環境等の整備を考えております。公園機能といたしましては、十分なオープンスペースを確保するとともに、緑地や遊具の整備を図り、子供から高齢者まで世代を問わず気軽に親しむことができる居場所を確保しまして、地域住民の憩いの場、コミュニティーを広げる場として、また行きたいと思える集いの場の整備を考えております。また、多機能化では、国府台公園付近は飲食店が少ないなどの立地環境を考慮しまして、自然空間とマッチした飲食ができる機能の充実など、快適性に視点を置いた整備も必要ではないかと考えているところでございます。さらに、公園の内外に点在しておりました駐車場を1つにまとめることにより、歩行者と車を分ける歩車分離を行い、安全性及び利便性の向上を図るとともに、車が満車にならない平日には、多目的スペースとして有効利用することなども検討していきたいと考えております。
 このように、今回の国府台公園再整備基本設計におきましては、あらゆる観点から専門家や利用者の意見を伺いながら、景観や地域の特性を踏まえつつ、まちづくりの観点からも取り組んでまいりたいと考えております。
 また、基本設計に係る手法でございますが、国におきましても今回の都市公園法の改正内容を見てみますと、これまでの都市公園をどう整備していくかという公園の質や量の確保という視点から、都市公園をどう効率的、かつ効果的に活用していくかという再生と活性化に視点を変えたものとなっており、民間の資金やノウハウを活用するといった観点からの改正となっております。本市に目を向けますと、今回の整備は国府台公園における基本設計を踏まえて行っていくものでございますので、民間活力の導入といった視点などは大切なことであると認識をしております。私どもも基本設計の段階で市民が国府台公園で何を求めているのかなどの調査、分析を行うこととしており、また、今後、国府台公園ではどういうことができるのか、関係部署とも協議してまいりたいと考えております。
 続きまして、テニスコートの整備についてでございます。国府台公園における課題の対応については、これまで千葉商科大学との土地の交換に係る合意や、J:COM北市川スポーツパークの新設によるテニス機能の移転などさまざまな課題の改善に向け、少しずつではありますが進めてまいりました。しかしながら、施設の老朽化を初め、駐車場不足や緑地、オープンスペースの不足など、まだ解決していかなければならない課題が多く残されております。
 このような中、国におきまして運動施設率に係る上限基準の緩和がなされたことにより、再整備計画が大きく前進したものとなっております。お尋ねの今後のテニスコートの整備につきましては、今定例会の補正予算で計上させていただいております国府台公園再整備基本設計委託の中で、先ほど来申し上げておりますスポーツ施設の機能や公園機能の充実などとあわせ、テニスコートの配置場所や面数など、専門家などの意見を聞きながら決めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 道路交通部長。
○田村恭通道路交通部長 私からは国府台スポーツセンター及びその周辺整備についての(2)の市道0233号の整備についてお答えいたします。
 初めに、市道0233号の拡幅整備の概要についてでございますが、国府台病院の北側、主要地方道市川松戸線との交差点からじゅん菜池緑地手前までの延長約300mについて、周辺道路を含めた歩行者等の安全確保や交通渋滞の解消を目的に実施するものでございます。この道路は、中国分・国分・堀之内地域と市川松戸線を結ぶアクセス道路となっており、また、路線バスの経路としても市民生活に欠かすことのできない重要な路線となっております。国府台病院の北側の区間は一方通行となっており、現在の幅員約8mから病院側に約4m拡幅し、全体幅員12mの相互通行の道路に拡幅整備する計画となっております。
 次に、病院用地取得の進捗状況につきましては、今年度に国府台病院の家屋等物件調査及び不動産鑑定などの業務委託を進め、これらの成果に基づき、現在、病院側と用地取得に向けて交渉を行っているところでございます。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 それぞれ御答弁ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきたいと思います。
 まず、市長選挙及び市議会議員補欠選挙の開票事務の適正性について、るる選挙の開票方法について御説明をいただきました。私が開票所で見たもの、そのものでありますし、適正に行われたんだなということを感じさせていただきました。とはいえ、異議申し出が出されているという事実もあるのも一方であります。異議申し出のなされた方、お1人の方は、本人のブログ等で公表されていますから、どの方かというのは私も認識があるわけですが、私の記憶では、その方というのは、実際に国府台スポーツセンターのあの開票の立ち会い事務に立会人を出されていなかったというふうに記憶をされています。それなのに異議申し立てをして、いかにも不正があるんじゃないかというようなことを言われているように思います。要するに、その方が出された異議申し立てというのは、じゃ何を見て、その見た内容を誰から聞いて、それを申し立てしているのかなということがいささか疑問に思うところであります。市としては、適正に実施をしたのであれば、厳格にこの異議申し立てに対して対処をしていくべきだというふうに思います。勝手に漏れ伝え聞いたことを、あたかも不正があったように取り扱い、そして、市長不在という事態を長期化させて市政の停滞を図る、この行為は断じて許されるべきことではないというふうに思いますし、厳格に対処しなければいけないことだと思います。
 そこでお伺いをいたしますが、異議申し出が提出されていますが、市選挙管理委員会としては、どのように対応していくつもりであるのかお伺いをしたいと思います。
○堀越 優副議長 選挙管理委員会事務局長。
○秋本悦生選挙管理委員会事務局長 再質問にお答えいたします。
 開票作業につきましては、立会人の皆様より御承認をいただいており、適正に執行されたものと認識しておりますけれども、市長不在の期間を少しでも短縮するために、投票の再開披をできるだけ早期に実施してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 ありがとうございました。再開披をするということでありますが、ぜひ速やかに実施していただいて、市川市選挙管理委員会の開票作業の適正性を公明正大に言えるような状況をつくっていただきたいというふうに思いますし、異議申し出に対しては厳格に対応していただきたいと思います。
 それでなくても、我々は選挙を通して受かってきている身であります。その市川市選挙管理委員会がやっている開票がおかしいということであれば、我々の存在意義すら脅かされるものであるというふうに思います。市川市選挙管理委員会のやっていること、開票事務が正しいんだということを、できるだけ早く証明をしていただいて、この市長不在という期間をできる限り短縮をしていただきたい。市政の停滞をいかに招かないかということを考えていただきたいというふうに思います。
 続いて、新年度予算編成について再質問をさせていただきます。4年前、8年前との違いはおおよそ理解をしました。先順位者への質問、答弁を踏まえて考えますと、いわゆる新年度予算に関しては、新規事業とか拡大事業とか、新市長の政策を反映しない骨格予算と言われるものになるというふうに認識をしています。
 そこでお伺いしたいと思いますが、改めて本市が考える今回の骨格予算の意味、要は、どの程度、どんな経費を盛り込んだものを想定されているのか、より具体的にお伺いをしたいというふうに思います。
○堀越 優副議長 財政部長。
○松本雅貴財政部長 御質問にお答えいたします。
 骨格予算についての明確な定義はございませんが、一般的には市長選挙を控えた自治体において、新市長の政策を新年度予算に反映させるために、政策的な経費を除いた人件費や公債費などの義務的経費を中心に編成するものとされております。どの程度の経費を政策的なものとして位置づけるかにつきましては、それぞれの状況に応じてさまざまであります。本市におきましては、市長選挙の期日が未定であることもあり、市民生活への影響を最小限に抑えるため、継続的に実施している事業につきましては、当初予算案に計上する方向で調整を進めておりますので、今回の予算は、高度に政策的な判断を要する新規事業等の予算化を抑制した形での予算編成となるものと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 何かわかったような、わかんないような説明をいただきました。高度な政策的な判断を要する新規事業を抑制していくということ、何を意味しているのか。新規事業は抑制をしていきますなのか、政策的経費については抑えていきますか、何かわかったような、わかんないような話だというふうに思います。恐らく明確な方針が決まっていないんだというふうに思います。予算編成をスムーズに進めていく上でも、やはり何を落として何は落とさないのか、何は盛り込むべきなのかという基準を明確にした上で予算編成をしていくということが重要だというふうに思いますし、それらの予算について、議会に説明ができるようにしていくということが重要だと思います。そういう意味で、今後で結構ですので、何は落として何は落とさないのかということを、ぜひ明確にしていただきたいというふうに思います。例えば、総合計画の実施計画に上がっているもの、これは5年、10年かけて目標を達成していくものであるから、それらの事業については盛り込みますよとか、そんなような、例えば何とか計画に盛り込まれているものは盛り込みますとか、いろんな判断ができるというふうに思います。そんな判断基準を明確にしていただいて、スムーズな予算編成をこれから進めていっていただきたいと思いますし、そのことをすることが改めて予算案として新年度に出てきた段階で議論できるポイントになるんではないかなというふうに思いますので、ぜひともそのような予算編成を要望させていただきまして、今回の新年度予算についての質問は以上とさせていただきたいと思います。
 続いて、市川市地方卸売市場の運営主体の移管についてであります。この点に関しては、先順位者の方も質問をされておりますし、新たに説明をしていただいて、いわゆる千葉県の承認とかいろんな縛りがありますよということは理解いたしました。いずれにしろ、どんな協定を結んでも、どんな許認可の縛りがあったとしても、実態を見ないことには、公益性をいかに担保しているかということはわからないというふうに思いますし、それをコントロールできる状態にしていくということが重要だと思います。
 そこで、一旦公益性が失われれば、その市場の信用というのも、取引というのも信頼されなくなってくるだろうというふうに思います。そういう意味で、引き続き地方卸売市場を健全に運営していくためには、まずはこの公益性をいかに実態をもって担保していくかということが重要だというふうに思いますので、市でできることは市でしっかりと監督、監視をしていただきたいと思いますし、おかしいなと思う点があれば、積極的に指導をしていただきたいと思います。この点に関しては結構でございます。
 続いて、国民健康保険の広域化についてであります。この国民健康保険の広域化については、とりあえず平成30年度の予算編成においては、28年度決算ベースで計上していくということでありました。この広域化の肝は、いかにこれ以上一般会計からの繰入金を増大させない。いわゆる、今後高齢化が進んでいく中で、扶助費の伸びというのがどんどんどんどん伸びてくる。そういう中で一般会計からどんどんどんどん繰り入れていくということは、市の財政を圧迫することになるわけです。そういう意味で、いかにそこを抑制していくかということがポイントだと思いますし、そのために広域化を行っていくんだというふうに思います。ぜひとも市ではこの一般会計からの繰り入れを押さえていくか、そして、保険の公平性、公正性をどう保っていくのかということを考えていただきたいというふうに思いますし、31年度の保険料の検討の際には、ぜひこの広域化が市川市にとって恩恵のあるいい方向に行くことを願っております。ぜひとも積極的な31年度に向かっての議論を期待しております。
 続いて、宇宙交信イベントについてであります。宇宙交信イベント、先順位者の答弁も含めて、さまざまなこれに関連したイベントを市が中心となってやるということはわかりました。重要なことは、たまたま金井宇宙飛行士が宇宙に行くから、それに関連したイベントをやりましょうよとか、JAXAないしは習志野市はこういうイベントがあるから、こういうことに便乗して、市川市もまずいからやっておこうよ的な位置づけではなくて、いかにその目的としたことの効果を達成するかだというふうに思います。であるならば、私が言いたいのは、例えば給食に星の形をした食材を出したら、子供たちが夢を見ますか、宇宙に憧れますか。そうじゃないと思うんです。唯一、子供たちが夢を持って、そして宇宙に憧れるきっかけというのは、宇宙との交信を通した、あのリアルタイムの、あの一瞬の時間の中で、自分たちが宇宙とつながっているんだとか、こんな大きな世界があるんだということをいかに感じられるかということだというふうに思います。その一瞬を大事にできなければ、恐らくこのイベントとかの期待した効果というのは得られないんだというふうに思います。もっと市民の方が宇宙に興味とか関心を持てるように、限定的な対象だけではなく、大きく市を通じて参加者を募っていくとか、多くの市民にその感動を覚えてもらえる瞬間を提供するとかという努力を、ぜひともしていただきたいというふうに思いますし、その交信の一瞬で、この効果が終わってしまうんではなくて、それを一過性のものとならないために、市は努力をしていく必要があるんじゃないかなと思います。そういう意味で、今後、市が行っていく取り組みが一過性のものでなく、本当の意味で効果を発揮するものとなるために、交信イベント後にもできることというのがあるんじゃないかなというふうに思います。どんな取り組みを行っていくつもりであるのかということをお伺いしたいというふうに思います。
○堀越 優副議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 例えば金井宇宙飛行士の帰還後に、金井氏からこうした経験談等を直接伺える機会を設けることができれば、市民の皆さんの興味、関心はさらに高まるものと考えております。現時点では帰還後のスケジュールというのは未定というふうに伺っておりますので、こうした調整は帰還後に行うこととなりますが、今後はJAXAなど関係機関と調整しながら、実施に向けて検討してまいります。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 とにかく一過性のものとならない、そして、とりあえずやりましたではなくて、本当に市川の子供たちにとって大きな効果が出せるような事業というのに取り組んでいただきたいと思います。それが、たかが何百万という予算であったとしても、最大の効果を市は目指すべきだというふうに思いますし、もっと言うならば、今後、未来永劫、歴史に残っていくわけですから、それをいかに活用していくか、そして、市川のブランドをつくっていくかというところにつなげることができるんだと思います。積極的な市の関与、そして企画を期待いたしたいと思いますし、継続的な取り組みを期待いたしまして、この質問は以上とさせていただきたいというふうに思います。
 最後に、国府台スポーツセンター及びその周辺の整備についてであります。まず、里見公園分園のテニスコートの計画を断念した理由と、今後についてであります。今後、国府台スポーツセンター内にテニスコートが準備ができる見込みになったということはわかりました。1つそれは安心しました。とは言っても、まず1つ、整備を行わなくなった里見公園分園がどうなるのかというのが心配であります。実は、市民団体の調査によって、あそこの木は30年、40年もつんだから、木を伐採するなんてあり得ないじゃないかというようなことが要望書、請願、どちらか忘れましたけれども、書かれていたというふうに思います。ふたをあけてみれば、先日、あそこの桜の木が根元から軒並み倒れたというのは、何本かですけれども、大きな木が倒れたというふうに聞いております。地元としては、実はあそこの分園にテニスコートを整備することは、あの分園を未来永劫発展させていく、そして桜の名所として市民が楽しめるようにしていくための1つの整備のきっかけになるんじゃないかなと大きく期待していたところであります。しかしながら、木は折れちゃいました。テニスコートもつくらなくなりましたということになると、手つかずになってしまうというふうに思うんですね。であると、市民が期待していたような桜の名所として今後も楽しめる場所というのが失われてしまう、荒れていってしまうということも考えられるんじゃないかなというふうに思います。市として、この里見公園分園の現状がどうなっているのか、そして、今後どうしていこうとしているのかということについてお伺いをしたいと思います。
○堀越 優副議長 水と緑の部長。
○中野政夫水と緑の部長 里見公園分園の桜に関する再質問にお答えいたします。
 本年10月1日に里見公園分園におきまして桜の倒木が発生いたしました。倒木の状況でございますが、外観では大きな問題は確認できなかったものの、倒木の幹の内部は腐食が進行しておりました。同公園の桜は、ほぼ同時期に植栽されたものでありますことから、他の桜につきましても幹の腐食や空洞化などが進行していることが予想できたことから、さらなる倒木による事故を防ぐため、安全が確保されるまでの期間、公園を閉鎖することとし、現在、樹木医による外観診断及び精密診断を行っているところでございます。今後の予定といたしましては、樹木診断によりますが、腐食の進行などにより樹勢の回復が見込めず、倒木の危険性が高いと判断された樹木に関しましては伐採することとしております。なお、伐採した後は、周囲の桜の状況や将来的な成長を見込んだ上で補植してまいりたいと考えております。また、現在閉鎖している里見公園分園につきましては、安全を確保した上で開放する予定としており、引き続き経過観察するとともに、桜の景観維持に努めていきたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 答弁ありがとうございました。あの分園、ぜひ経過観察も含めてしていただいて、テニスコートができれば、何とかあそこの公園というのは整地をされてきれいになって、20年、30年、市民の方が桜を楽しめる状態になるんだろうなというふうに思っていましたが、その計画がなくなっちゃいました。今回、調査をしていただいて、倒れそうな木がどのくらいあるのか、それから、今後あそこら辺の木がもつのかどうなのかということを検証していただいた上で、しかるべき形で安全を確保して開放するだけじゃなくて、ぜひ市民に使っていただけるような形で公園として整備をしていただきたいなというふうに思いますし、しっかりとした形で残していかなければ、あそこは非常に物騒ですし、市民に活用していただくということがなかなかできなくなってしまうんじゃないかなと思います。そんな当初の計画と大きく異なる方向性に行かないように、ぜひとも市民の活用いただける分園整備に御尽力をいただきたいというふうに思いますし、そうしていただけることを期待いたしまして、この質問は結構であります。
 一方で、里見公園分園のテニスコートを断念した経緯というのは理解をいたしました。しかしながら、じゃどこかの場所があいたので、やっぱりやめますというのは、なかなか理由にならないんじゃないかなというふうに思います。少なくてもそういったことを検討した上で議案を出されたのだというふうに思いますし、議決案件であります。一部の反対でこの計画を断念するということは許されないことだと思いますが、その点に関して、市はどのように考えているのか、改めてお伺いをしたいと思います。
○堀越 優副議長 文化スポーツ部長。
○金子 明文化スポーツ部長 里見公園分園のテニスコート整備計画につきましては、里見公園分園の桜の伐採に話題が集中し、地元住民の間で不安が生じていることなどを踏まえ、近隣の関係自治会の代表者と市長の会合の場を設け、市長みずから事の経緯をお話しするとともに、地元の皆様の御意見を直接伺い、会合で伺った御意見や、これまでのさまざまな状況を踏まえた中で計画を当面保留としたものでございます。当面保留とした対応といたしましては、条件つきの面はあるものの、東京医科歯科大学及び和洋女子大学との協議を重ね、テニスコート借用に御協力をいただき、ISG国府台の活動が継続できるようになったこと、さらには、千葉商科大学アーチェリー場と市所有の育英会館跡地との土地交換による敷地拡張のめどが立ち、国府台公園内でのテニスコート整備の見通しが立ったことから、里見公園分園におけるテニスコートの整備は行わないことと決定したものでございます。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 断念した経緯はわかりましたよ。それは断念した理由になっていないですよね。なぜ断念する必要があるんですか。さきの議会の答弁を聞いていますと、保留です、決して断念したわけではありませんというような答弁がありました。それでも、やっぱり断念しなければならなかった理由があるんだというふうに思います。そこを明確にしておかなければ、また同じような状況というのがほかの場所でも起こってくるでしょう。市民に反対されたからやめます、ほかの用地が見つかったのでやめます、議決ということは、そういうものじゃないですよ。ここで予算をとって議決をされるということの重みを考えていただきたいというふうに思いますし、そういうことを踏まえて提案をするというのが皆さんの役割ではないかなと思いますが、改めて断念した理由をお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○堀越 優副議長 文化スポーツ部長。
○金子 明文化スポーツ部長 お答えいたします。
 保留という状況が継続をいたしますと、いつかまた計画が再開されるのではないかといった地域の不安が払拭できない環境が続くというふうに思っております。したがいまして、私どもといたしましては、市民の多数の御意見、あるいは感情への配慮を最優先といたしまして、強引に整備を進めることは行政運営上好ましくないというふうに判断をいたしまして、計画を中止させていただいたものでございます。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 断念した理由については理解をいたしました。ですが、この経験を次に生かしていくということが重要かなというふうに思います。議決の重み、そして我々もそれらのことを踏まえて、じゃ、あの地域を将来的に発展させていくためにどうしたらいいのかという中で、当然、市民の意見、反対意見はわかっていますが、テニスコートを整備する中で、桜も含めて残していくということをジャッジしたわけであります。ぜひ今後、どこかほかの場所ができたからとか、一部の市民の反対があったからとかではなくて、明確にそういったことも踏まえながら議案を出していただきたいというふうに思いますし、それこそが議決の重みだということを考えながら、提案をしていっていただきたいと思います。
 いずれにしろ、この里見公園分園に関しては、たまたま都市公園法の改正があって、そして用地の交換が1年以内に行われたから、こういう着地ができたんだということを改めて認識をいただきたいと思いますし、同じような問題をほかの地域で起こさないことを期待して、この質問は以上にしたいというふうに思います。
 続いて、市道0233号の整備及び旧伝染病隔離病舎跡地の交換を含めた病院用地の取得についてであります。なぜここでこの質問をしたのかというと、要は、市にとっては市道用の土地、それからスポーツセンター用の土地ということで、別々の用途の土地かもしれません。しかしながら、病院から見たら、市が土地を取得することにほかならないわけでありますし、伝染病隔離病舎跡地の土地交換がなかなかできない現状を考えて、もう何年もやっているんですよ。それこそ、もう10年以上、この交渉を続けていて、病院側の受け入れ準備ができません、病院が独法化したのでできません、いろんな答弁をいただいています。なかなからちの明かない交渉に終止符を打つためにはどうしたらいいか。同じ病院なんだから、道路用地なら譲ってくれると言うんだったら、そこで処理をしようねという考え方もできたんじゃないかなというふうに思います。市として縦割りで対応していくのではなくて、カウンターパートは1つ、病院であります。ぜひ市に有利なように交渉をしていくということが重要だというふうに思いますし、それがこの問題を解決する1つの糸口になるのかなと思っていますが、道路用地を伝染病隔離病舎跡地と交換することの考えがないか、市にお伺いをしたいと思います。
○堀越 優副議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 旧伝染病隔離病舎跡地との交換により取得する病院用地は、国府台公園の運動施設率の超過状態を解消するという、もともとこういう目的を持って基本合意書を締結しまして、これまで協議を進めてまいりました。課題となっていた運動施設率は、市川市都市公園条例でその上限を60%と定めることで解消できるものの、都市公園としては広場や休憩施設などの公園機能を一定割合有していることが望ましいため、将来的には50%に近づけたいと考えております。こうしたことから、病院との交渉状況や事案の優先度等を考慮した上で、公園用地はこの交換により、また、道路拡幅用地は買収により取得することとしております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 わかりました。この問題を解決するのはなかなか難しいんじゃないかなというふうに思います。今回は、道路は道路用地、血清研究所は国府台スポーツセンター、公園用の用地ということで、引き続き交渉をしていくという理解でよろしいですか。(「伝染病用地ね」と呼ぶ者あり)伝染病ね。済みません。いうことだというふうに思いますので、10年間たってもめどがつかない、そして、これからスポーツセンター、国府台公園も再整備計画を立てていこうと。伝染病隔離病舎跡地の土地も国府台公園に帰属することを考えているのであれば、その再整備計画にも影響するというふうに思います。ぜひとも早期に解決を図っていくように努力をしていただきたいと思いますし、今まで以上のスペシャルXが何か必要かなというふうに思いますので、そこを市で考えていただきたいなと思います。この問題に関しては以上で結構であります。
 次、旧血清研究所跡地についてであります。血清研究所跡地も、長年市が懸案としている事項と同様であります。粘り強く今後も交渉をしていきたいという話だというふうに思いますが、最悪のシナリオは何かということは、県との交渉がうまくいかず、県が、じゃ市川市さん、買う気がないんだったらいいよということで民間に売却し、そして、あそこで民間で開発行為が行われるということが、最悪のシナリオであります。頑張って交渉します、粘り強く交渉します、それはいいですよ。だけども、最悪のシナリオを迎えるというのが、あの地域、あの町にとって一番よくないことなんじゃないかなというふうに思います。考えなければいけないのは、県の方針がどう変わったら、県の方針がどうなれば、その土地を取得できるのかということを突き詰めて考えていくことだというふうに思います。どうすれば血清研究所の跡地を市が取得することができるのか、その可能性についてお伺いをしたいというふうに思います。
○堀越 優副議長 企画部長。
○菊田滋也企画部長 土壌汚染とか埋蔵文化財などの土地の状況が明確になれば、費用面を含めた対応策について県と協議を進められるものと考えております。その上で、以前、県から示された処分方針が変更されるなど、市が想定していたリスクが解消されることとなった場合には、改めて県と跡地の取得に向けた協議を行いたいと考えております。
 以上でございます。
○堀越 優副議長 松永鉄兵議員。
○松永鉄兵議員 今の答弁を聞いていると、なかなか協議に行き着かないんじゃないかなというふうに思います。大久保市長も千葉県にじかに要望されているということでありますから、市の考えは明確に示されているんではないかなというふうに思います。ですが、この後、大久保市長もおやめになられて市長空白の期間がありますし、その中で土壌汚染とか埋蔵文化財の状況というのがだんだん明確になってきた段階で、それがわかったからといって県が軟化するとはとても思えないというのが現状であります。何か策を考えていかなければ、最悪のシナリオに陥ってしまう可能性というのがあるというふうに思います。要望に行ったということは、大久保市長はそれなりの何か考えがあって要望に行ったということでありますので、ぜひしっかりと引き継いでいただいて、その政策を淡々と進めていただきたいというふうに思います。これは最後、要望をして終わりたいというふうに思います。
 最後、国府台公園の再整備計画に関してであります。再整備の計画、基本方針及び手法については十分に理解をいたしました。ここで重要なことは何かというと、今存在するスポーツセンターの機能をいかにリニューアルするかという考えに立って再整備をするのではなくて、地域の求めていること、市民の求めているスポーツセンターをいかに実現していくか。それも短期的にではなくて、30年、40年同じクオリティーで提供できるような状況をいかにつくり出していくかということを考えながら再整備計画を立てていくということが重要だというふうに思います。例えば、今、市川市はあのスポーツセンターを直営で、いわゆる直接運営をしています。ですが、類団も含めて他市を見てみると、スポーツセンター自体を直営でやっている自治体というのは、もうほとんどありません。いかに日々の修繕費、それとか改修費を民間の資金を用いてやっていくか、民間の活力を用いて市の捻出なしにそのクオリティーを保持していくかということの観点でほとんどの市町村が外注をしている、業務委託をしている、指定管理をしているというのが現状であります。そういった民間に移行することを含めて、前提にして再整備計画を立てるのか、立てないのかでは、全くその計画の内容というのが変わってくるというふうに思います。先ほど御答弁をいただきましたが、いかに民間の資金、民間の活力を利用していくか。市があの施設にネーミングライツをしてとか広告収入として得られる収入というのは限られているんですよ。そもそも運営自体を民間に移行していただくようにお願いを申し上げて、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

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