更新日: 2017年12月28日

2017年9月28日 一般質問(佐藤義一議員)

一般質問(佐藤義一議員)

午後3時15分開議
○松井 努議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1一般質問を継続いたします。
 佐藤義一議員。
〔佐藤義一議員登壇〕
○佐藤義一議員 それでは、質問します。
 外環道路。外環が完成するあと6カ月後、来年3月末。実は5年前、平成24年10月2日、私はきょうと同じように外環について質問した。その年の7月、暑いさなか、我々議員はマイクロバス2台に分乗し、工事の主要箇所を見学した。そして、私はそのときの感想として、1、専用部地下工事のとてつもなく巨大なコンクリート群に圧倒されたこと。2、猛烈な暑さの中で懸命に働くヘルメット姿の作業員、汗を流しながらあちこちに立っているガードマンの姿に頭が下がったこと。3、これはまるで昭和39年、東京オリンピック前の突貫工事中の東京の姿を思い出したこと。さらに4、国が一旦やると決めると、とてつもない力で推し進める。国の意思力というものが一面頼もしく、また、ある面怖さを感じたこと。以上、5年前、この場で述べたわけです。5年前にいた人は――雅斗君は知らない。
 30年前の昭和62年暮れ、当時の知事から市川市に対し外環を受け入れるべしとの提案があったとき、市川市は市を挙げて反対していた。5年前もお見せしましたけれども、外環計画を白紙撤回、これ、外環連合の人たちがこのビラをしょっちゅうつくって配っていた。これはどういうことかって、市役所前に反対の看板。これは市役所前に落書き張られたんですよ。鈴木忠兵衛市長がこう言っている。委員長が、市長としてのはっきりした信念を述べろと言ったら、何十回でも国に外環計画の白紙撤回を訴える。政党や会派を離れて市民を代表し、前向きに勇を奮っていく。外環は絶対反対である。前市長が反対し、市議会も県議会も外環反対である、私もと言っていた。ですから、当時、市長も議会も市民の大多数が反対していたんです、30年前。
 その後、大論争を経て、条件をつけて受け入れを決定。そして工事が進むにつれ、今日では市民は早期の完成を渇望さえしている。外環提案時から立ち会った議員の1人として感慨無量のものがある。ことし平成29年夏、雨が非常に多い夏だった。工事現場は5年前と同じように、懸命に働く人々の姿があった。以下、質問します。
 1、5年前の平成24年9月定例会の一般質問での答弁で平成27年度完成と答弁された。5年前には平成27年度完成しますよと言っていた。ところが、29年度というぐあいになった。過去に2度、3度変更している。1回目は平成19年に完成すると言った。その次、平成27年度に完成すると言った。今回、平成29年度に完成すると今言われている。どうなのか。
 外環の総工事費は1兆円と言われている。1m1億円と言われています。5年前の市川市への経済効果について、私の質問に対して答弁では、国分地区の事業者において、市内事業者等の活用は、ダンプトラックの運転手が15%、ガードマンが20%、事務所の事務職員が15%が市川市内の事業者で雇われているよと、こういう答弁をいただいたわけですよ。いよいよ完成します。外環事業における総事業費と市内業者や従業員に活用した金額について、集計が出ていると私は思います。つまり市川市に1兆円以上の工事があって、市川市にどのくらい経済効果があったのかを僕はぜひ聞きたい。
 外環は平成5年の受け入れに当たって、要望事項ですけれども、当時9分類22項目が平成8年度には6分類28項目をもって外環事業の受け入れ条件だと私は勝手に思っている。その中で市が行うべき都市計画道路4路線の現状と今後の見通しは。また、県が行うべき都市計画道路及び橋梁についての――大洲橋ですよ。どのようになっているのか。
 環境について、外環道路が開通すると高速部、一般部約8万台の交通量が発生するそうです。当初、公害道路と言われ、市民は猛反対した。今の車と違って、当時は粉じんとか何かがすごかったんですよね。とはいえ、大気汚染については、私はまだ8万台が通過するわけですから心配である。外環が開通した際にはどのような環境調査を実施していくのか。
 今度は下水道事業について、松戸幹線がようやく整備されたということであるが、5年前の平成24年9月定例会に私はここで質問したとき、当時、土屋副市長が、下水道整備事業は今までのペースでやっていくと完成までに何十年かかると言ったんですよ。僕が粗計算をすると大体五、六十年です。5年前で五、六十年かかる。土屋副市長はそのとき、ですから、今後、毎年50ha程度進めていく。そうでないと、とてもじゃないというぐあいに答弁をしました。その後どうなっているのか。
 分断。外環を反対したとき、こういう60mの道路が市川市を真っ二つ、南北に走ると、10㎞にわたって分断をすると。それはやっぱり外環反対の大きな理由の1つです。したがって、分断対策についてはどうなのか。高速部、一般部、60mの幅員ですよ。60mというと、かなり遠いよね。ゴルフで60ヤードといったら、かなりあれですからね。そこまで分断されると、今の高齢化、年寄りが横断するのは大変じゃないかと私は心配します。そういう利用者にどのように配慮されているのかを問います。
 次は、市川市の緑地の保全について。
 本市は市の将来像として、基本構想の中で基本目標4として「人と自然が共生するまち」を掲げている。さかのぼって、我々も市川市は都心に近く、かつ自然環境の豊かな町として自負してきた。僕なんかは、それがすごく誇りであった。そして、それを守るためにさまざまな施策を実施してきた。この議場でも、そのための提言、質問など、数多くの議員から質疑されてきました。きのうも西牟田さんが農地のことを言っていましたね。農地を守れと。だけど、50戸連檐で家が330建っちゃうとか。あるいは石原さん、斜面緑地を守れと言っていましたね。そのとおり。しかしながら、今日、シンボルのクロマツを初めとして、市内の緑は年々減少してきました。これは、やっぱり我々は都心近郊の都市として宿命的な、そういうことがあるのかもわかりません。あえてそれを承知で、またきょう取り上げさせていただきます。
 市内の広い意味での緑、農地、山林、その他緑地の面積はどのように推移をしているのか。そして、市は緑地の保全にどのように取り組んできたのかを問います。ア、農地の推移、イ、山林の推移。市川にも山林というのがあるんですね。ウ、市有緑地の推移、エ、緑地の保全について。
 実は竹内清海先生から、3・4・18号の、こっちから行くと左側の角の冨貴島小がありますね。その手前が市の所有地の、本当に狭いところに、こんな太い松の木が相当数あるんだけれども、そのうちの2本が松くい虫に冒されて、まさに枯れかかっている。これは100年以上ですね、竹内先生。それがまた、2本。実は私も議員になって30年で、本庁の裏の八幡5丁目がどんどん松が伐採されている、宅地化される。この50年間で何度クロマツが伐採されてきたかということを私は見ています。
 以上、質問しました。答弁をお願いします。
○松井 努議長 街づくり部長。
〔江原孝好街づくり部長登壇〕
○江原孝好街づくり部長 私からは外環道路についてお答えをいたします。
 初めに、ア、供用開始の時期についてであります。外環道路千葉県区間につきましては、国土交通省及びNEXCO東日本が平成29年度内の開通に向けて事業を進めているところであり、現在、側道や植栽などを含め工程等を精査しているところであります。市としましても、開通日時等について具体的に示されてはおりませんが、予定どおり開通できるものと認識をしております。
 次に、イ、市内業者等の活用であります。外環道路事業におけるこれまでの総事業費は、国道298号の千葉県区間の総事業費は約5,635億円、三郷南インターチェンジから高谷ジャンクションまでの高速道路部の総事業費が約8,970億円となっております。これらの事業費の内訳は、工事費が約68%、用地や補償費が約26%、測量、設計費等で約6%となっております。市内業者の受注状況については、市内に本支店などを有する企業へ元請発注した工事は約30件でありましたが、下請等の状況は、工事件数が多く、把握することは困難とのことであります。工事に使用する生コンやアスファルトの材料については、市内業者を中心に活用してきたとのことであり、工事費に対する直接的な経済効果はあったものと認識をしております。さらに、工事関係の作業員は1日当たり3,000人が従事していることから、食費等による間接的な経済効果もあったものと認識をしております。
 続いてウ、受け入れ要望の1点目であります都市計画道路江戸川架橋についてお答えをいたします。本市では、外環道路や国道14号とともに、市の骨格を担う都市軸となる都市計画道路3・4・18号が昨年全面開通いたしました。市が整備すべき都市計画道路4路線のうち2路線については、27年度に事業化、33年度の一部区間完成に向けて事業を進めております。これらの進捗を見定めながら、残る路線の整備区間等を決定していきたいというふうに考えております。また、県が整備すべき都市計画道路等につきましては、未整備区間の早期事業化を県に働きかけてまいります。なお、橋梁については、現在、仮称妙典橋、行徳橋がそれぞれ完成に向けて事業を進めているところであります。
 2点目の排ガスなどの健康についてであります。道路供用に伴い周辺環境の状況を把握し、環境の保全に努めるため、事業者が外環道路千葉県区間供用後、環境監視計画を策定いたしました。同計画では、大気質調査のため、平田、田尻の測定局を設置し常時監視を行うほか、小塚山と菅野ふたかけ部には年4回、季節ごとに測定器を設置し、連続7日間測定することとしております。また、外環道路と京葉道路が交差する京葉ジャンクション付近に市が独自に自動車排出ガス測定局を設置し、監視を行ってまいります。
 3点目の北部方面の下水道整備についてであります。平成24年度の状況では、県が整備する流域下水道の松戸幹線と市川幹線が供用されていないため、市北西部の公共下水道の整備が進められず、年間当たりの整備面積は12ha程度でありました。27年11月に市川幹線が、28年9月に松戸幹線が供用されたことから、28年度の整備面積は24haに増加し、今後はこのペースを上げ、将来的には年間50ha以上の整備を行っていきたいというふうに考えております。
 最後に、分断対策であります。分断対策といたしましては、平面で横断できるよう、22カ所の交差点に横断歩道を計画し、そこには中央分離帯にベンチとしても機能する防護柵を設置する計画であります。また、歩道橋につきましては、地域の利便性や学童の安全性を考え、全線で26基設置し、うち須和田、菅野駅、平田にはそれぞれエレベーターも設置をいたします。これにより、地域連携には十分配慮された計画になっているというふうに考えております。
 私からは以上であります。
○松井 努議長 水と緑の部長。
〔中野政夫水と緑の部長登壇〕
○中野政夫水と緑の部長 市川市の緑地の保全についてお答えいたします。
 まず、本市の農地面積の推移につきましては、千葉県統計年鑑の平成27年のデータによりますと、約30年前の昭和60年は約686haで、直近となります平成27年は約405haと、この約30年間で約281haの農地が減っている状況となっております。次に、市と山林所有者で協定を締結しております協定山林の面積の推移につきましては、平成29年のデータによりますと、30年前の昭和62年は約80haで平成29年は約38haと、この30年間で約42haの協定山林が減っている状況となっております。次に、本市の借地を含めた都市緑地面積の推移につきましては、平成29年のデータによりますと、30年前の昭和62年は約37haで平成29年は約7haと、この約30年間で約34haの都市緑地面積を拡大しております。このうち、市が買収した緑地の面積は平成13年度以降約10haで、買収事業費は約32億円となっております。
 次に、緑地の保全についてでございます。市内の緑地につきましては、明治以降現在まで、全体に分断化や縮小化の傾向が見られ、その要因といたしましては、大町周辺では多くの樹林地が果樹園となったことや、中山地区周辺では墓地の造成、下貝塚地区周辺や国分・北国分地区周辺では宅地開発によるものなどが考えられます。このような状況の中、市といたしましては、都市に安らぎや潤いの効果をもたらす緑地面積の拡大に努めてきたところでございます。これまでに借地を含み49カ所、約71haの都市緑地を開設するとともに、都市緑地法に基づき、子の神、平田、宮久保の3カ所、約2haを特別緑地保全地区として千葉県が指定しております。このほかにも山林所有者と市が協定を締結し、協定山林として緑地の保全に努めております。これらの緑地につきましては、伐採や剪定、草刈りなどの維持管理によりまして良好な状態を保持しております。また、樹木所有者と市が保存樹木に関する協定書を締結し、175本の樹木を保存しております。なお、平成29年度において、国府台緑地に隣接する約320㎡の用地の取得に向けて準備を進めているところでございます。
 今後の取り組みについてでございますが、引き続き都市緑地の拡大に努めるとともに、今年度の都市緑地法等の改正により創設されました、民間による市民緑地の整備を促す制度なども視野に入れて緑地の保全に取り組んでいきたいと考えております。
 以上でございます。
○松井 努議長 佐藤義一議員。
○佐藤義一議員 それでは、再質問させていただきます。
 今度、いよいよ来年29年度末に開通するものと認識しているということであります。石原さんも代表質問で道の駅とか、あるいはイベントでハーフマラソンとか、今、市民はややお祭り騒ぎというか、本当に早く来い、外環開通よという、そういう希望を持って待ち望んでいます。30年前、さっきも連合のニュースで見せましたように、ほとんど、九十何%が反対をしていたんです。米山鉄工所の亡くなった米山会長以外はほとんど反対していたという記憶が私はあります。それが30年後に、こういうぐあいに市民の皆さんが待ち望んでいる。私、日本人というのは複雑な民族だなと。ある面、感慨無量であります。今度こそ、来年の3月には完成するということですので、私も複雑な日本民族の1人として今待ち望んでいます。なぜかというと、産業道路がすいてくれる可能性があるから。ウイークデーは、あそこの産業道路、渡れないんだもの。土日だと、あそこはすいすい、防災公園の信号じゃないところも渡れるんですよ。今後、信号じゃないところも渡れるように外環ができればということで、私も待ち望んでおります。
 今度、総事業費。これは国道298が5,635億、それから高速道路が8,970億、双方足すと1.46兆、つまり1兆4,600億。当時1兆円が、つまり40%もアップしちゃったんだね。
 ところで、さっきの受注金額を把握するのは困難。つまり市川市にどのぐらいお金がおりたかというのは困難だと言っているでしょう、答弁。これはどう見てもおかしいよ。今回、外環のあれは大企業でしょう。固有名詞は言いませんが、大企業が高速道路部分をほとんど受け持っているわけですよ。実はアベノミクスがトリクルダウン効果を狙ったんだけれども、ちっとも下へおりてこない。大企業がもうかれば、それは中小零細までおりてくるだろうというので期待したんだけれども、大企業のみが戦後最大の利益を得ちゃって、それを内部留保に400兆以上使っている。そういうのが問題になっている。
 実はこの外環もそうじゃないですか。まさに象徴じゃないですか。さっきの答弁だと、元請発注工事は約30社。市川市内ですよ。1兆4,000万の工事規模からして、10㎞にわたって市川で工事をやられている。あれだけ3,000人も作業人がいて、市川市にどのくらい経済効果があったかといったときに国が答えてこないということは、やっぱりやましいことがあるんじゃないかと私は勘ぐっちゃいます。やっぱりアベノミクスのトリクルダウン効果が外環に関しては全くおりてない。ですから、多くのゼネコンだけがもうかって、市川には外環の30年間のうち、15年間が工事でしたか。外環好況に沸いたという記憶はないね。これはこれでパス。
 今度は再質問。都市計画道路、条件として我々はいろいろつけたわけですけれども、市川市が関係する4路線で、例えば私が住んでいるところに直接関係するというと3・6・32号というのがあるんです。新田から市川南へ行って、例の産業道路へぶつかる細っこい道、それが外環から西側が全然手つかずです。それでさっきの答弁だと、3・6・32号、東側が完成するというのが32年とか何とかと言っていましたけれども、西側は全く手つかず。そういう箇所が相当あるんだよね。私はばかの一つ覚えみたいに言っていたのは、3・4・14号、大洲橋につながる道路なんか、全然手がつけられてないよ。
 ですから、再質問として、妙典橋と行徳橋について工事が進められているというのは了解しました。大洲橋、押切橋については、外環道路と密接に関連し、道路網を形成する上では重要な橋だと思うんですが、この2つの事業化に向けたスケジュールはどうなっているのかお伺いします。
○松井 努議長 道路交通部長。
○田村恭通道路交通部長 お答えいたします。
 未着手の大洲橋及び押切橋につきましては、千葉県において、都市計画区域の整備、開発及び保全の方針に、おおむね10年以内に整備する予定の施設として昨年新たに位置づけられ、周辺道路等についての検討を行っていると聞いております。また、本市につきましても、必要な資料や情報提供を行っており、今後も早期着手に向け、千葉県に協力してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○松井 努議長 佐藤義一議員。
○佐藤義一議員 押切橋、特に大洲。防災公園のところに橋がかかるという構想が、十数年前に江戸川区側から提案があった。市川市も、そのときはそれに乗っていった。ところが、結局、それは全て白紙撤回になって、本格的な橋をつくろうとなった。これ、おかげさまで、今答弁があったように、県も今まで計画すらなかったんだってね。それがおおむね10年以内に着工しようよという、整備を予定する施設として県の計画に位置づけられたんですよ。これは市長の努力も多大にあったと私は感謝します。私は毎年のように江戸川区へ行って、江戸川区さん、ぜひ計画を東京都の計画にのせてください。やっぱり江戸川区も、あの橋をつくってほしいものだから。なぜかというと、江戸川区のほうは海抜ゼロメートル地帯なものだから、何か水害とか大地震があったとき、市川に避難してきたいらしいんです。市川市のほうは高台があるものだから、そこへ江戸川区の気持ちとして避難地を確保したいというのが、向こう側のほうが強いんですよ。
 僕は自分が大洲に住んでいるものだから、篠崎公園というのが夕方家から丸見えなんです。ナイターの電気がよく見えて、そして、もしあの橋ができれば、僕は夕方、涼みがてらに孫を連れて大洲橋を渡って篠崎公園に行って散歩したいという夢があった。やっぱり市長、政治家は夢は持たなくちゃいけない。私はここで市長に随分やってくれ、やってくれと言いました。特に30年以内に70%の確率で直下型地震が起こる。何も江戸川区が震災に遭って、市川が無事なんていうことはありませんよ。むしろ、その逆も起こり得る。我々が江戸川区へ避難するということだって考えられます。特に最近、50年、100年に1回の大雨が降ります。江戸川の決壊というのが国交省のシミュレーションに載っかっているわけですから、これはいつ江戸川が決壊しても不思議ではありません。部長さん、私はことしに限っては、まだ江戸川区へ行ってない。そのうち行ってこようかと思う。僕が行くと、有名になっちゃって、部長が先生、頑張りましょうなんて言ってエールを送ってくれるんですよ。ですから、私がやめたら誰か後継いでね。ということで、ぜひ大洲橋を渡りたい。
 排ガスですけれども、菅野上部、小塚山を四季ごとに測定。市川市は京葉ジャンクションにね。これは長友さんがこの間の代表質問で環境問題をやって、そこで答弁されたことがきょうと同じだから、又聞きになっちゃって長友さんには申しわけないんだけれども、特に30年前に外環に反対した大きな理由が、さっき言った公害道路なんですよ。当時は真っ黒で煙を出して走っている車がたくさんいる時代でしたから。それで結局、公害道路といって反対したんです。当時、そういう公害道路を反対したんですが、その後、車のディーゼル規制等々が進んだ結果、粉じんに関しては大分改良しています。しかし、それでも8万台があそこを通過する。
 そうすると、私、過去にも一般質問したんですけれども、市川は千葉県内で小児ぜんそくが多い市なんですよ、子供のぜんそくが。それで8万台の車が通過するでしょう。そうすると、確かに排ガスは改良していくかもわからないけれども、アスファルトとタイヤが摩擦して、それが粉じんになって飛び散る。それは発がん性物質が入っていて、それが8万台の車によってまき散らされるという新たな現象が起こる事実は否定できないんです。これについて、特に重要なことであります。この大気質の調査はどのような項目が行われるのか、答弁をお願いします。
○松井 努議長 環境部長。
○水野雅雄環境部長 事業者が策定しました環境監視計画によりますと、大気質につきましては、環境影響評価時に測定しました呼吸器疾患の原因とされております窒素酸化物及び浮遊粒子状物質の2項目を、風光、風速などの気象条件と合わせまして測定するとしております。また一方で、市で京葉ジャンクション付近に設置します自動車排ガス測定局につきましては、窒素酸化物と浮遊粒子状物質に加えまして、高濃度下では血液の酸素運搬機能を阻害するとされております一酸化炭素、さらに肺の奥や血管中に入り込み、呼吸器や循環器への影響が懸念されております微小粒子状物質、PM2.5でありますけれども、それらを測定してまいります。
 以上であります。
○松井 努議長 佐藤義一議員。
○佐藤義一議員 今の答弁からすると、結局1年間やる、あるいは3年間で終わってしまうんですよね。そしてもう1つは、今の答弁のように、実はPM2.5というのが問題なんだね。あれは細かい粒子ですから、それがいろんな体内に付着するというか、悪さをするというのが問題です。市の測定にはPM2.5。ところが、国の測定にはPM2.5と答弁にはないんだよね。だから、私、本当はそれも国に要望してほしいんです。1年後、3年後に観察した結果によっては、引き続き測定が必要になるということは大いにあると私は思いますので、ぜひ担当部長さん、外環が来年の3月で終わったら、それで1年、3年後に環境問題は終わりということにはならないように、やっぱり市川市は国にそういうことを持っていったほうがいいと思います。国は早く逃げたかっているんですから。もう一丁上がりで、完成すれば、さっさと引き揚げたいんですから。じゃ、わかりました。
 それから3番目、下水道。これは先ほど言いましたように、1年当たり50ha以上整備しないと五、六十年かかっちゃうということは土屋副市長も答弁をしておりまして、当時、5年前だと1年間に12haだった。今度はその倍、24haというぐあいになっていますから進歩はしています。50ha目指すと言っていますから、どのような計画なのか、答弁お願いします。
○松井 努議長 水と緑の部長。
○中野政夫水と緑の部長 再質問の答弁の前に、市有緑地の推移の答弁におきまして、都市緑地の面積について、平成29年は約71haと発言すべきところ約7haと発言してしまいました。71haに訂正をお願いしたいと思います。
○松井 努議長 許可いたします。
○中野政夫水と緑の部長 お答えします。
 本市では、公共下水道整備を効率的かつ適正に進めていくことを基本方針として、平成28年度に市川市汚水適正処理構想を策定いたしました。この構想は、臨海部の工業系用途地域などを除く市街化区域について、平成41年度までに公共下水道整備の完了を目標としております。しかしながら、計画どおりに整備を進めていくためには、流域8市の公共下水道の整備スケジュールにおくれることなく、千葉県が進めている江戸川第一終末処理場の整備が進捗することが必須となっております。このようなことから、本市は今年度も千葉県に対し、江戸川第一終末処理場の早期完成についての要望書を提出したところであります。また、今後の進め方といたしましては、公共下水道の早期整備を図るとともに、整備済みの下水道管渠の老朽化対策もあわせて進める必要がありますことから、長寿命化計画を考慮した中長期的な収支計画を策定し、下水道サービスを安定的に供給できるよう努めてまいりたいと考えております。
 以上であります。
○松井 努議長 佐藤義一議員。
○佐藤義一議員 第一終末処理場で市長が3市とともに森田知事に要望書を提出したというのは、これは市川よみうりに写真入りで出ています。だけど、この森田知事は市川、北西部に関しては何もやってくれないね。僕は、この森田知事は嫌だね。市川は千葉県と見てくれてないような雰囲気を感じます。知事は、千葉県というのは房総だとか、銚子だとか、茂原だとか、あっちを相手にして、市川市の東京圏はどうも相手にしてない。ということで市長は努力していますが、これは9系列なのに、1系列だけはめどがついたけれども、あと8系列はほとんど手つかず、51%の土地買収。これも考えると真っ暗になりますが、ぜひ整備面積、年間50haに向かって努力してください。
 それから、分断対策。これは、やっぱり60mというと非常に幅広いですから、南北10㎞にわたって分断対策がきちんとやられないと、お年寄りが60m渡り切れないうちにどうとかという問題が起きてくると思うんですよ。ですから、完成した暁には、そこの住民の人たちの意見を聞いて、エレベーターは3カ所とか言っていますけれども、今後高齢化が進むと、そういう要望がもっと出る可能性もありますので、小学校の子供たちの通路だとか、そういう問題を完成後もちゃんと監視しながら住民の人たちの要望事項を聞いていただきたいと思います。
 外環は以上で終わりにしますけれども、僕、ちょっと意見を言いたい。実は街づくり部長が、外環が本市のまちづくりの基本となるということで、都市軸として、これが今度は渋滞の解消、災害時における避難路や延焼遮断帯だとか、沿道の緑化等による良好な景観だとか、公共下水道の普及だとか、あるいは流通業務の振興など、石原さんの代表質問で、外環ができると相当よくなるみたいに答弁していますが、いいところづくめのような答弁に僕は聞こえましたけれども、そんなものじゃないと思うんですよ。それだけはちょっと言っておきます。外環を終わります。
 緑、ありがとうございます。答弁によると、農地の推移、これは今、30年前の6割。4割がカットされている。減ってきた。これは大洲防災公園の広さの100倍の農地が減っている。それから、協定山林が30年前を100とすると今48%。だから、協定山林、半分以下になっちゃった。これは我々議員も、あるいは行政当局も一生懸命努力しているんです。だけど、やっぱり減ってきてしまう。たまたまきのう石原さんが言っていました国府台の森。ところが、これは大昔なんですよ。昭和47年、破壊される国府台の森。市長、こういう当時の新聞が残っている。これは斜面緑地だと思うんですけれども、やっぱり当時から開発の計画があったんです。だけど、当時は新聞に出るように、みんなで反対して結局今の国府台の斜面緑地が守られたという実績がありますので、やっぱり私も、きのう石原さんが言ったように、斜面緑地は市川のシンボルですから、これは何としても守っていきたいと思います。
 ただ、私は、議員の皆さんも農地が減るのはけしからんと言ってきたんですけれども、農家の言い分があると思います。どういう言い分かというと、都市部に住む市民が減少していく農地、山林に対して、自然環境保全のため、あるいはヒートアイランドのため農地を守ってくれ。農家の人はちょっと待ってくれ。それは何もわかってない町なかに住む人々の勝手な言い分だよ。我々だって、もめたんだよ。あなた方から言われたくないよという、そういう心境じゃないかと僕は勝手に想像するんです。守れない理由がある。農業従事者の高齢化。今、70歳以上。農業後継者の不足。今、長男とか、息子がみんな東京へ勤めに行っちゃう。あるいは、営農環境の悪化。きのうも出ていましたね。50戸連檐で、家が建つと、薬まくと農家に苦情が来る。これは都市近郊の農業の宿命だと思うんです。ですから、これは我々が相当努力しても、日本農業全体が持つ構造的な課題が相当色濃く出ていますので、やっぱり減っていくと思います。
 ところで、さっきの答弁で、行政側が懸命に取り組んできた1つとして、市有緑地が30年間で34haふえた。これは16年間で32億のお金をつぎ込んで、そして今や市川市有緑地が71haあるというのは、やっぱり市川市も相当頑張ってきてくれているんだなと、私、敬意を表します。16年間、平成13年度以降10haふやしている。お金を32億円突っ込んでいる。これは市川市も国府台緑地4haに19億円とか、やっぱりつぎ込むところにはつぎ込んでいると思うんです。ですから、これは私、ぜひこのまま、こういう精神というか、気持ちは続けてほしいんです。担当部長さん、議員がここでヒステリックに幾らわめこうが、やっぱり担当部署がその気になって、さっき言ったような国府台緑地を守るとか、もっとふやそうとか、その情熱でもって市長を動かしたり何かするわけですから、ぼやっとここで聞いていただけではだめだよ。やっぱり水と緑の部長なんだから。緑の部長だよ。そういうわけだから、ぜひ名にふさわしい部長の仕事を任期中やってください。
 そこで再質問。実は私がこの質問をやっているときに、日本経済新聞、都市農地維持へ、生産緑地大量に宅地化。生産緑地が1992年に導入されて30年たったので、2020年、一斉にこれが宅地になる可能性があるということがでかく日経新聞、9月6日。これ、さっきも質問しましたけれども、これはすごい量の、市川市内に83ha。要は市街化の農地が、もしかすると、これは相当数が宅地化されちゃうんです。国も今、大騒ぎしている。不動産業者は市場に出回る好機と色めき立つ。ところが、農林水産省だとか、あるいは国交省は大変なことになる。地価下落になる可能性がある。だから、国は緑地保全や防災を重視、都市農地を宅地化すべきものからあるべきものへと位置づけたと方向転換している。ですから、83haが今度、2025年、あと5年たって、どうしようかと。農家の人が30年間、農家はもうやめたいと。年とっているから。じゃ、これは宅地化するといって、それが多量に放出される。ということは、これはチャンスですよ。ぜひ市川市は生産緑地を保全するか、あるいは買い取って、例えば保育園用地にするとか、あるいは特養の用地にするという考えがないか、再質問。
○松井 努議長 水と緑の部長。
○中野政夫水と緑の部長 本市での生産緑地の今後につきましては、2020年に30年の期限を迎える生産緑地は292カ所、約83haでございます。市としましては、緑地を保全していくという基本的な考え方のもと、期限を迎える生産緑地については、市に対して買い取りの申し出ができるようになっておりますが、対象地は最低でも500㎡の区画となっていることから、所有者の意向や財政的な事情にも十分配慮しながら、買い取りの是非については慎重に判断していく必要があるものと考えております。そこで生産緑地制度では、期限を迎えた後も引き続き生産緑地とすることも可能でありますので、所有者等へ制度の周知を図り、農地としての保全に協力していただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○松井 努議長 佐藤義一議員。
○佐藤義一議員 確かに額が何億となっちゃいますものね。だから、財政的な事情も十分配慮というのはそのとおりだと思いますよ。だけど、これは、もし放置しておくと、みんな不動産屋へ行って宅地化になっちゃう。市街化の中の農地がね。ですから、ほかの市なんかも随分動いています。練馬区であるとか大阪でも、みんな特養用地だとか保育園の土地がないものだから、それを買うとか、あるいは、これまた、この間の新聞に障害者農園で生き生きって、これは、各企業で従業員の2%は障害者の雇用を認めています。その絡みで、柏市のわーくはぴねす農園柏ファームがそういうものを使って、障害者が生き生きと活動するという手もある。ですから、これも1つの参考になるかもわかりませんので、このチャンスをぜひ使ってください。
 市川市の自然、歴史、クロマツの群生する旧市街地の景観、それに文教都市、これ自体が本市のブランドです。これを継承し、後世の世代に引き継いでいくことが我々の使命です。かつて10年間で32億円もつぎ込んだ実績もありますので、ぜひ今後、これから緑を守るべく、担当部長さん、全力でお願いします。
○松井 努議長 水と緑の部長。
○中野政夫水と緑の部長 済みません、発言の訂正をお願いいたします。生産緑地の答弁におきまして、期限の2022年と発言すべきところを2020年と発言してしまいました。2022年に訂正をよろしくお願いいたします。
○松井 努議長 ただいまの申し出のとおり、発言の訂正を許可いたします。
 佐藤義一議員。
○佐藤義一議員 市長、一般質問は僕ので最後でお別れですね。寂しい限りです。この間、竹内清海議員が自己評価はどうですかと聞いたときに、3・4・18号、非常に苦労したこと、あるいは行財政改革で借金を減らし預金をふやした、315億貢献したというお話を聞きました。
 ところで、8年前、ことしと同じような市長選があったんです。そのとき、私ども20人近い有志が千葉光行市長の後、誰に市長になってもらうかって非常に苦労したんです。議長さんも、その候補だったんですよね。適当な方に断られて、結局、白羽の矢が立ったのが今の市長さんなんです。ですから、今の市長さんは恐らく寝耳に水だった心境だったと思うんですよ。つまり我々有志に請われて、要は市長選に挑戦したんです。市長さんが2回の選挙で、選挙は死ぬほど嫌だということを言って、誰だって選挙が好きな人はいませんけれども、特に市長は選挙を嫌いだったですね。これは今となると思い出です。
 私の見方ですが、失礼ですけれども、いいですか。年上だと思ってお許しください。市長は政治家になり切れなかった。やっぱり企業の社長出身ですから、企業社長として市川市をリードした。要は経営者の視点。僕はやっぱり一生懸命315億円も貢献したとかいうのは、この大きな理由だと思うんですよね。ただ、僕の経験からすると、経営者、社長というのは気が短い人が多いです。市長は自分で見かけによらず気短だと言ったけれども、市長を気が長いと思っている人は誰もいませんよ。僕の考えは、政治家、清濁あわせのむということ。市長は濁はのめなかったね。僕が幾ら濁をのませようとしても絶対のまなかった。政治家というのは、きょうの敵はあすの友ということが、今、テレビを見ていると民進党、よくわかる。そういう世界なんです。市長、これも全くだめだったね。
 それからもう1つは、二元代表制というのがあって、市長と我々議員は対等なんですよ。我々は執行機関に対して監視するという役目がありますから、時と場合によっては、市長に対して失礼なことを言う議員も出てきたとしても、そういう二元代表制であるから、市長、ぜひこれだけはわかってください。同時に理事者と我々も対等なんですよ。理事者は我々の子分であることはない。対等なんです。と思います。
 今、日本は1,000兆以上の借金がある。この巨額の返済を次世代の人々に負わせようとしているのが今の日本の姿ですよ、我々の子供だとか孫に。この間、日経にこういうことが書いてありました。政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の世代を考える。僕は、市長が行財政改革で人に嫌がられながらも、将来に備えて315億円も次の世代に考えてくれたことを考えますと、市長さんは政治屋じゃなくて政治家でした。私は、そういうことで友情の言葉を贈って、ありがとう、御苦労さまでした。
 以上、終わります。
○松井 努議長 これをもって一般質問を終結いたします。


○松井 努議長 この際、申し上げます。明9月29日は休会の日でありますが、三浦一成議員に対する懲罰の件を審議するため、特に午後1時に繰り下げて会議を開くことといたします。


○松井 努議長 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
午後4時13分散会
 

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