更新日: 2021年11月25日

2003年3月17日 会議録

会議
午前10時4分開議
○寒川一郎議長 これより本日の会議を開きます。


○寒川一郎議長 日程第1議案第35号市川市行政組織条例の一部改正についてから日程第19議案第67号平成15年度市川市病院事業会計予算までを一括議題とし、3月14日の議事を継続いたします。
 討論を継続いたします。
 篠田邦子議員。
〔篠田邦子議員登壇〕
○篠田邦子議員 おはようございます。よろしくお願いいたします。
 日本共産党市議団を代表して、議案第59号平成15年度市川市一般会計予算、議案第60号市川市国民健康保険特別会計、議案第61号市川市下水道事業特別会計予算、議案第62号市川市地方卸売市場事業特別会計予算、議案第65号市川市介護保険特別会計予算と予算関連議案第44号介護保険条例の一部改正について、議案第46号市川市健康増進センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について、反対の立場で討論をいたします。
 今、世界でも日本でも大きな問題はイラク戦争がどうなるのか、何が何でもイラク攻撃を行おうとするアメリカに対し、世界的に批判の声が大きく上がってきています。アメリカの考えに賛意を示す日本政府の態度に、国民は不信と批判を示しています。イラクへの戦争反対、国連査察を進めていく、その平和的ルールを守れと、日比谷公園の集会では、みずからの要求、考えをプラカードに書き参加した高校生、そして若者たち、若者からお年寄りまで、この公園で初めてという4万人を超える大集会が行われました。全国的に戦争反対、平和ルールを守れの声は大きなうねりになっています。イラク問題では、佐倉市の市長が平和的解決の要請を首相に提出したことが新聞報道されています。市長もぜひこうした行動を起こしていただきたいと思います。
 もう1点の問題は、生活の大変さです。本八幡のハローワークでは、職を求める人、失業による雇用保険の申請や給付を受ける人など、路上にあふれています。医療費、介護保険の引き上げ、年金の引き下げなど、ますます生活は大変になってきています。こうした状況だからこそ、自治体が市民の福祉、暮らし、教育の充実に力を入れるべきです。
 こうした立場で、各常任委員会での論議の主なものについて、反対の考えを述べさせていただきます。
 まず、総務委員会です。
 歳入については、長引く不況で所得が伸び悩み、滞納せざるを得ない人、税を払いたくとも払えない人の状況が見えています。また、法人の落ち込みも2億4,000万を超えており、特に中規模以下法人への影響は大きいものがあります。しかし、市税を初め税5課で収納を徹底し、税徴収の強化を全庁挙げて行うと、市民に対して厳しさが増すばかりです。しかし、一方では、小泉内閣の経済政策の果て、契機回復への無力ぶりが明らかになってきています。国民への負担が社会保障の改悪や庶民増税で4兆円を超えることになります。国民が今でも大変な状況にある中で、ますます生活が大変な状況に追い込まれていきます。そして、国、県は財源を地方自治体への負担に押しつけてきています。
 市川市の固定資産税の外環の影響額は9,500万円、国の超過負担は23億4,000万円、一般財源化による影響額は9億1,700万円、県の新年度の補助がカットされるのは21件、3,100万円、市有地の無償貸与の影響額はおよそ1億8,000万円。こうした国や県の問題、市の問題が明らかになってきております。また、政府債では利率7.5%、最高5%以上は39件、この借りかえ、繰り上げ償還は認めないという地方ということが言われております。地方分権を言いながら、財源の移譲もなく、地方自治体への財源支出を求め、市民負担増の徹底を図るということは、市民の納得は得られないと思います。国、県に対して財源を強く要求していくべきです。
 次に、歳出に当たって申し上げます。
 給与費、人件費の削減が第2次行財政改革計画でも毎年66人ずつ5年間削減を考え、退職の奨励が進められています。一方では、保育士や学校給食、小中学校事務員、社会教育における徹底した人減らしが行われ、委託化や臨時職員の増になってきています。城は人と言われます。特に、自治体職員の役割は、市民とともに住みよい自治体をつくり上げていくことです。もうけ主義を追求する企業の社員とは違うはずです。昇級試験の導入など能力主義の徹底は、職員の心の病、不祥事にもつながっていくものです。総務費については、住基ネットについて、個人情報を国が一元化、管理するネットワークをつくり、今後264事務にまで拡大できることに、個人情報漏えいに対する国民の不安は大きなものがあります。市川市でも、7月、8月スタート時に940名から意見が寄せられ、そのうち54%が反対するという声があり、もっと市民との意見交換の場をつくり、選択性の導入なども考えていくべきです。
 次に、平和事業です。
 アメリカ、イギリスのイラク攻撃決議に対して、戦争反対、平和の願いは世界的にも大きくなっています。国では、有事法制の制定を進めようとしています。地方自治権をも侵しかねないこの有事法制、また、個人情報保護も意味のないものになってしまいます。非核平和都市宣言を行い、20年を迎えようとしている市川市で、予算書の中には平和事業としての内容はすぐには目にとまりません。諸費の項として扱われ、聞かなければわからない状況です。窓口についても同様です。今だからこそ、市川市のあの戦争の被害を歴史的に検証していくことが重要です。また、子供たちの平和教育への取り組みをもっと強めていくべきです。そのための予算をふやしていただきたいと思います。
 次に、民生経済委員会です。
 予算関係議案第44号市川市介護保険条例の一部改正について申し上げます。
 介護保険料の基準額を2,840円から3,140円にするもので、300円の大幅負担を求める改正です。近隣市で一番高い保険料になります。しかも、市の介護保険財政は黒字です。余剰金が8億9,000万も積み立てられてあるのに、それを5億3,000万円も残していることです。これは、保険料の引き下げに使うのか、引き続き積み立てるのかは自治体の判断ができることです。3年間の余剰金は8億9,000万円、65歳以上の方々に還元するのが当然です。市は、3年後の急激な負担増の緩和に役立てるとか、サービス量がふえた場合のためにとっておくとか答弁をしておりますが、なぜさまざまな負担を第1号被保険者に転嫁するのか、値上げなど15年度介護保険料は、予算では3億4,400万の増収となります。滞納分も3,970万円あり、今後、さらに滞納者がふえていくことは明らかです。保険料の引き下げ、据え置くための努力はもっとすべきです。
 次に、議案第46号市川市健康増進センターの設置及び管理に関する条例の一部改正についてです。
 これは、健康診断を廃止し、研修室を新たに設ける改正です。この直接的な理由は、お医者さんの定年によって7,000万円の経費削減が先にありきという感じです。市民からも喜ばれている健康診断が、簡単に重複しているから必要ないと言えるのでしょうか。民間にないよさを残して、民間と同じであれば、これは民間と競合するのではないでしょうか。しかも、予算では使用料収入893万円の中に経費は約10倍の8,700万もかけています。この最大の問題が、高い賃借料に5,437万円を支払っていることです。この家賃を大幅に引き下げるとか、もっと収支バランスを考える必要があります。
 次に、民生費です。
 民生費は、暮らし、福祉充実のかなめとなるものです。今の状況を反映し、生活保護の扶助費、乳幼児医療費の拡充など、若干の前進面はありますが、障害者福祉タクシー事業報償金が840万円減額となっています。これは、福祉タクシーを利用した場合、福祉タクシー会社に1回300円の報償金を、15年度から100円に下げるものです。利用者は3,500件あったようですが、これでタクシー会社のサービス向上につながるのでしょうか。障害者の方がますます利用しにくくなってしまうのではないでしょうか、懸念されます。せめて現行を維持すべきです。
 家族介護慰労金については、福祉手当を受けていた321人、慰労金になって対象は19人に減り、市の負担も、2,200万円から補助金を除くと47万円に減額されています。福祉手当は家族の生活の一部となってきたささやかな手当です。それも廃止されます。現状の厳しい社会情勢の中で、余りにもひどいものです。
 次に、衛生費です。
 がん検診委託料、1回500円の自己負担が導入され、その負担額は4,777万円を見込んでいます。市民に無料で実施してきた制度が有料化され、受診者の低下につながらないものか。隣の船橋市では、昨年度有料化して受診率が3.5%後退しております。予防医学にはもっと力を入れてやるべきです。病気の早期発見、治療につながり、その結果、重症患者を軽減させ、医療費の削減につながっているということから見れば、受診率が下がる負担増はすべきではありません。
 労働費、前年度と比べ10.5%の減額です。高校生の就職浪人をなくす臨時職員雇上料が900万円ふえていますが、青年の雇用対策など、失業対策についてもっと力を入れていくべきです。そのためには、相談活動や企業に協力を求めていく体制が強化される必要があります。
 次に商工費、前年度と比べて236%の増額になっていますが、その内容は、市場会計の繰出金により、商工業振興費は4,800万円、2%の減です。不況の中頑張っている地元業者を応援し、地域経済を活性化させようという姿勢が感じられません。これでは法人市民税が減収していくばかりです。もっと予算を増額し、思い切った対策を講じるべきです。
 次に、議案第60号市川市国民健康保険特別会計についてです。
 3年保険税の引き上げを行わなかったことは評価いたしますが、高い保険税が払えない人は、現状の中でふえてくるでしょう。短期保険証や資格証明書などを渡されていますが、正規の保険証を渡すのが原則ではないでしょうか。病気の重症化が進み、命にかかわってくる問題です。
 議案第62号市川市地方卸売市場事業特別会計について、前年度より6億1,000万円、4.9倍の増になっています。その理由は、外環の移転に伴う市場の新設工事に6億3,000万円をつぎ込むものです。外環は平成19年度に供用開始ができるはずはありません。それに合わせて市場を今すぐ移転する必要があるのでしょうか。しかも、事業収入は4.8%も減額を見込むなど、市場のあり方も含め、再検討が必要ではないでしょうか。外環に伴う移転工事は、先に延ばすべきです。
 次に、建設費です。
 土木費は、前年度比10.2%の減となっています。人件費の削減が1つの要因ですが、市民要望の多い道路補修工事費、昨年比1億1,400万円減、道路側溝工事費、昨年比1,150万円減、私道整備工事費500万円減、また、人にやさしい道づくり工事費は5,800万円の減など、軒並み減額となっています。市民要望にどれだけこたえることができるのでしょうか、問題です。また、排水対策としての低地域浸水対策工事費についても、予算は昨年比2億2,700万円減と大幅に減額になっています。低地域浸水対策については、早急に要望箇所の改善を図っていくべきです。
 次に、都市計画費では、国土交通省用地管理業務委託料は、外環用地の草刈り、花を植えるなどの管理を委託しているということですが、外環用地を利用しての狭い道路の歩道拡幅など、もっと市民に利用しやすいように考えていくべきです。そして、こうした管理も含めて考えていくべきです。また、成田新高速鉄道建設費補助金400万円、建設会社出資金500万円は、実質市川市内の駅への停車はなく、どれだけメリットがあるのか明確になっていません。今後の負担もふえてくると思います。外環関係の都市計画道路3・6・32号沿道整備計画調査委託料、3・4・12号整備事業委託料、また3・4・14号概略設計委託料など、合計1,720万円が予算化されています。外環道路の方向性も明確にならないので、先取りとしてやっていくべきではないと思います。
 住宅費については、議案第51号にても反対しましたが、住宅融資貸付金の銀行への供託金を廃止し、利子補給を3%から1%に引き下げるものです。持ち家政策を重視するということですが、銀行が本当に貸し渋りをしないという保証は、契約上では明らかになりません。ますます大変な状況になります。市は住宅政策を福祉の立場に立って位置づけ、公営住宅の建設を行っていくべきです。
 次に、議案第61号平成15年度市川市下水道事業特別会計についてです。
 歳入については、公共下水道事業費国庫補助金、補助率2分の1、昨年比15%減額になっています。県の支出金は、1円も出されておりません。補助事業対象は減ったのですが、補助金も少なくなるということです。それにかわって繰入金が増となっています。また、県の支出金が全くなくなることは納得いきません。下水道使用料、現年度は1.9の増を見込んでいます。使用料は、資本費、建設費が50%も算入されるという、そうした計算の中身です。こうした資本費の歳入には納得いきません。ことし10月からの使用料の値上げも考えられています。滞納の件数は増加すると思います。
 次に、環境文教委員会についてです。
 清掃費については、平成14年度は1億7,000万円、2.46%減額、平成15年度は1億2,000万円、1.7%減額です。事業内容をあちらこちら回したというが、このままでいくと縮小傾向になってしまうおそれがあります。ごみの12分別を手がけ、さらにごみの減量のための力を発揮していかなければならない部署であると思いますが、減少ではなく、予算をもっとつけていくべきです。そして、充実をさせていくべきです。
 また、人件費削減は、平成14年度は27人マイナス、15年度は11人マイナスで、これだけ減らして清掃行政に支障がないということはありません。現場のことをもっと考えるべきです。
 次に、害虫駆除の廃止はわずかな金額ですが、市民サービスの後退であり、市川の緑を守っていく上でも必要な費用です。廃止すべきではありません。
 次に環境費ですが、総額7億3,000万円しかないところ、15年度は2,300万円も削減です。大変地味な仕事ですが、大事な仕事であることが確認でき、委員会の中でも予算をふやすべきだという声が上がっておりました。ことし、市長の施政方針では、健康都市づくりを目指すとありますが、環境費を削減することは、これとも相反することになります。環境を守り、環境行政を充実していくためにも増額すべきです。
 次に、教育費についてです。
 昨年26億円、ことしは12億円削減と、保護者や子供たちにはさほど迷惑をかけないということですが、人件費3億円マイナスと退職者不補充、臨時職員の配置で、人間が人間を育てる教育という現場でのこうした職員減らしは、子供たちにとっても影響が出ないはずはありません。特に、幼稚園での4クラス増を臨時職員で対応しているのは大変問題です。事務職員も1日5時間のパートで、受け付け窓口の不在の状況も起きています。学校の安全上からも問題があります。また、耐震補強の工事もふやす必要があります。創意と活力ある学校づくりでは、校長の裁量によって予算配分を学校によっては5倍もの差をつけているという、こういうやり方で、これでよりよい成果が得られるのでしょうか。学校規模を含めて、学校への格差につながらないか。つながらないように考えていくべきです。
 妙典小の借地料は3,594万円、3年ごとに見直しを行っていますが、県水道局貯留池が地下にあり、市からも多額の負担金を出しています。この賃借料については無料にすべきです。
 また、学校給食調理等業務委託料は、全国的には11.5%しか進められていません。直営学校を残す方向で考えていくべきです。
 コミュニティクラブについては、陳情を出され、大変長い時間論議がされましたが、政策決定に当たって当事者の意見が十分生かされなかった、いい例ではないでしょうか。
 菅野の公民館については、当初の目的をきっちり果たすべきです。菅野地域は、唯一公民館がない地域です。
 図書館費については、38市町村で21番目、市民1人当たりの図書費が181円と、余りの低さに驚いております。文化都市として問題です。予算をしっかりつけていくことが必要だと思います。
 以上、地方自治体として福祉、暮らし、教育の充実に力を入れるべく要望し、反対の討論といたします。
○寒川一郎議長 次に、芝田康雄議員。
〔芝田康雄議員登壇〕
○芝田康雄議員 自由民主党市川市議団市民党の芝田です。それでは、議案第59号平成15年度市川市一般会計予算について、市民党を代表して賛成の討論をさせていただきます。
 千葉市長は、施政方針の中で、我が国の経済情勢は昨年1年間の完全失業率が5.4%と過去最悪を更新し、土地、株価の低落を初めとし、起こる不良債権、そして企業倒産の件数を見ても悪化の一途をたどっており、国、地方も苦難にあえいでいる状況。しかも、経済だけでなく、社会情勢においても数々の不安な要素がある。イラクの問題、北朝鮮による拉致、無差別のテロ、国内では企業倫理の欠如がもたらした犯罪、簡単に人を殺す、社会生活に必要な基本的なマナーを忘れた大人たちの振る舞いが子供たちにも及んできている。このような社会全体に閉塞感が漂い、国が活力を失いかけているこのようなときこそ、地方が踏ん張らなくてはと、その責任の重大さを痛感すると同時に、地方主権、地方が主役の時代に相応し、市政運営に向けた決意を新たに、全精力を傾け市民の信託にこたえるとのことですが、国、地方とも大幅な財政赤字のため、財政的に国、県に必ずしも頼れなくなってきている。
 現下の地方財政は、長引く景気の低迷に加え、減税政策の実施による地方税収入が大幅に落ち込む一方で、累次にわたる景気対策のための地方債の増発等により、借入金残高が累増しており、地方財政全体としての借入金残高は平成15年度末で199兆円に達すると推計されており、各地方公共団体とも厳しい財政運営を強いられております。また、経済情勢や社会環境も急速なテンポで進み、直接住民自治に携わっている地方自治体の責務は、地方分権の進展に伴い、今後も非常に重く重要な立場に立たされていると感じております。
 本市に目を向けてみますと、待機児童解消と子育ての支援のため、少子化対策、高齢化社会に対応した福祉施策の充実、環境への負荷の少ない地球温暖化防止対策、循環型社会形成を推進する廃棄物処理対策や、雨水の浸水被害解消対策、道路、下水道などの都市基盤整備、ITに対応した情報通信技術の推進などの行政諸課題が山積しております。
 このような行政問題に対応するためには、市民の視点に立ち、行政のあり方を根底から再度見直し、市民の理解と協力のもと、さらなる行政改革を進め、財政基盤を確立し、簡素で効率的な行政システムが求められております。
 そこで、このたび提案されました平成15年度当初予算について申し上げますと、一般会計の当初予算案の総額といたしましては1,069億円となっており、平成14年度予算の1,064億円に比べ5億円、0.5%のプラスであり、3年連続の増額予算となったところであります。新年度予算案は、現在の経済状況を反映して、歳入全般で収入が減となる中、昨年策定された第2次財政健全化計画の計画目標値を着実に推進し、全事務事業の費用対効果を検証し、簡素合理化による経費の節減に努めつつ、3年目を迎える総合5カ年計画事業への重点的、効果的な財源配分に努める結果と判断しております。実行力のある予算と認識するところであります。
 初めに、歳入から見てまいりますと、景気の長期低迷に伴いまして、歳入の根源である市税が前年に対しまして1.6%のマイナスとなっており、特に景気動向を反映します法人市民税、業績の悪化により7.4%のマイナスとなっているほか、固定資産税で評価がえの年に当たることから、土地、家屋の減少により3.7%と大きく減少しております。また、利子割交付金や地方消費税交付金などの消費関連の歳入につきましても、低金利、消費の落ち込みといった景気動向を反映して、いずれもマイナスとなっております。さらに、国、県支出金は、補助対象事業の終了に伴い減少しておりますし、その他歳入の重立った科目につきましてもマイナスになっております。
 一方、市債につきましては、大洲防災公園の整備や急病診療所、消防出張所等建設事業といった市民の安全、安心のための施策に充てるため、また、排水施設、公園、街路などの都市基盤整備を進めるため、前年に対しまして82.2%と大きくプラスした予算となっております。特に、市債の中で新たに臨時財政対策債を29億円発行しておりますが、これは市川駅南口市街地再開発事業の進捗を図るため、また、市民生活に密着した道路や公園の整備などの建設事業に充てる財源として発行するものであり、現在の財政状況のもと、市民生活のサービス低下をもたらさないため、また、総合5カ年計画事業などをさらに強力に進めていかなければならないためと判断しております。
 しかし、地方債や債務負担行為など長期債務は、まちづくりを進める上で市債等の活用は貴重な財源として有効でありますが、事業の緊急性、重要性などを十分見極めた上での活用をなお一層図っていただくよう要望いたします。
 次に、新年度予算案に盛り込まれました主要施策につきまして、施政方針に基づき重点施策及び総合計画の5つの基本目標に沿って申し上げます。
 初めに、環境問題への取り組みについてであります。
 地球温暖化防止対策など、環境問題は現在では世界的な規模で取り組みがなされており、本市でも昨年、市も一事業所の観点から、国際環境基準であるISO14001の認証を取得するとともに、循環型社会への対応として、家庭ごみの12分別収集を行うなど、積極的に環境問題に取り組んでおりますが、当市のクリーンセンター設置時には、環境問題を配慮した燃焼炉で、生ごみとプラスチック類を一緒に燃やすことで発電能力を高める設備であることを忘れていることは、危惧しているところであります。また、長年の懸案となっておりました余熱を利用する施設事業が進められていることに、大いに期待しております。
 次に、都市基盤整備では、まず、大洲防災公園の整備や隣接する消防出張所や急病診療所等の建設事業、慢性的な渋滞の解消が期待されております都市計画道路3・4・18号整備事業は、現在90%以上買収しているにもかかわらず、着工しないのは物足りない感じがします。また、本格的に進めなければならない市川駅南口地区市街地再開発事業などの事業は計上され、行徳臨海部の再生では、三番瀬の再生と行徳臨海部のまちづくりの実現に向けて、行徳臨海部まちづくり懇談会を引き続き開催するとともに、千葉県が建設を表明いたしましたモトギョウトク石垣場、東浜地区に江戸川第一終末処理場の調査のための負担金などが計上されておりますが、終末処理場は市川市では迷惑施設であるため、予算執行には慎重に対処してほしいと要望いたします。
 次に、人にやさしいまちづくりでは、本八幡、行徳駅を重点地区と定め、歩道の段差解消を行うとともに、夜間の交通事故の防止、歩行者の安全を確保するための街路灯の整備や安心して利用できる歩行空間確保と、道路景観の向上を目的に、行徳駅周辺の電線共同溝を整備し、無電柱化を推進する事業が、また、行徳駅、南行徳駅では、駅施設バリアフリーの一環として、エレベーターやエスカレーターの整備に補助するなどの施策が、さらに放置自転車対策では、本八幡駅周辺に一時利用の駐輪場を設置するとともに、南行徳駅では、駅前広場に駐輪場を整備するなどの充実を図られているところであります。
 次に、子育て支援では、現在2カ所で活動が行われておりますファミリーサポートセンター事業につきましては、新たに妙典地区に支部を設けるなどの充実が図られており、また、保育園の待機児童解消のため、原木、八幡の2地区に計画されております私立保育園の建設費補助を定員増に図られており、また、乳幼児医療対策では、これまでの償還払い方式など、保護者の利便性を考慮した現物給付方式に変更になるなどの施策が、さらに保育クラブの有料化に伴いまして、指導員の複数制や保育時間の延長などが盛り込まれております。
 次に、ITの活用では、平成15年に施行予定されております住民基本台帳カードの発行や、住民票の広域交付などのシステム構築のための環境整備を行うとともに、テレビ電話相談や電子申請等のシステム開発、また、昨年に引き続きIT講習会を実施するなどの予算が計上されておりますが、なお一層の充実をお願いいたします。
 文化のまちづくりでは、本市の芸術作品を市民に紹介する市川の文化人展や、街回遊展を引き続き実施するための経費や、真間5丁目の芳澤邸の庭園を生かしたガーデンギャラリーの整備、東山記念館建設の実施設計、また文化的資産の活用として、史跡曽谷貝塚、史跡国分寺跡、史跡国分尼寺跡地の公有化、さらに自然博物館企画展の開催など、多彩に盛り込まれた予算となっております。
 次に、総合計画の5つの主要施策についてでありますが、基本目標の第1点目といたしまして、「真の豊かさを感じるまち」を実現するための取り組みについてであります。
 まず、保健医療では、小児科医の不足が社会問題になっておりますが、休日急病診療所で日曜日や祝日の診療時間に内科と小児科を独立させたこと、また、東京歯科大学市川総合病院の2.5次救急医療では、水曜日の受け入れ科目に小児科、循環器疾患、脳血管疾患、耳鼻科を追加するなどの充実を図られております。地域福祉の分野では、現在4支部で活動しております地域ケアシステムに新たに2支部を立ち上げ、また、ホームレス問題に対応するため、新年度ではホームレス自立のための施策が取り入れられたこと、さらに、障害者の自立を図るため、地域作業所の運営費の補助を3施設拡大するなどの充実が図られております。
 高齢者の施策では、南行徳老人いこいの家は老朽化したために建てかえを行い、老人デイサービスセンターを併設する南行徳福祉センターの建設や、介護保険の居宅サービスを利用した場合の利用者負担の軽減を図る施策や、介護給付を受けていない在宅の要介護高齢者に支給する家族介護慰労金などが新たに計上されております。
 続きまして、教育の分野であります。
 私は、次世代の市川市を担う子供たちのため、みずから考え、判断し、行動できる資質や能力、人と協調し思いやる心をはぐくむためには、学校、家庭、地域社会が一体となった取り組みが必要と考えております。思いやり、優しさのある心豊かな実践力を持った子供たちをはぐくんでいくため、市内全小・中・養護学校、幼稚園で行われている創意と活力のある学校づくり事業を初め、少人数学習等担当補助教員事業、外国語指導助手派遣事業、新たにスタートする学習支援推進事業、さらに、いじめ、暴力行為、少年非行等に適切に対応するためのサポートチーム等地域支援システムづくり推進事業や、環境学習の一環として行われる学校版環境ISO認定事業など、さまざまな施策を盛り込まれております。
 学校施設の整備では、八幡小学校、第四中学校の耐震補強工事が国の補正予算で14年度に前倒しとなっておりますが、第三中学校耐震補強工事、またPFI事業で実施する第七中学校校舎建設事業などの経費が計上されておりますが、各学校とも建物の老朽化が見られるため、安全の確保や機能維持を図っていくことが求められておりますので、今後とも緊急性、衛生面などを念頭に置いて、計画的な修繕を進めるよう要望いたします。
 次に、雇用面ですが、総務省が先月28日に発表した労働力調査によりますと、1月の完全失業率は5.5%となっており、雇用問題はさらに深刻となっておりますが、新たに新卒就職未定者を市の臨時職員として採用する試みにつきましては、人数が余りにも少ないと考えられますが、一定の評価はしたいと思います。また、県の緊急地域雇用創出特別基金を活用して、駅前環境美化のパトロールや英会話の指導員といった緊急雇用対策を引き続き実施するとしております。
 次に、「安全で快適な魅力あるまち」を実現するための取り組みについてであります。
 防災対策といたしましては、災害に強く、防火性にすぐれた防災まちづくりの実現のため、昨年に引き続き防災まちづくり計画を策定する経費を初め、防災資機材の整備や、東京湾に隣接する各市との連携を深めるため合同で訓練を行うなど、災害に備える広域的体制が整備されてきたものと認識しておりますが、小中学校の子供たちも、同時参加できるよう要望いたします。また、消防については、消防ポンプ自動車、照明電源車、高規格救急自動車などの活動車両の整備や耐震貯水槽の設置などの予算が計上されております。治水対策では、大柏の浸水被害の解消を図るため、引き続き護岸の改修を行うとともに、雨水幹線排水路の整備を行い、また、市川南低地域の浸水被害の解消のためにポンプゲートを設置するなど、水害のないまちづくりのため、雨水排除対策の経費が計上されており、評価したいと思います。今後とも市民生活に安全対策を高める施策の積極的な推進を図っていただくことを要望したいと思います。
 また、道路につきましては、既存道路の隅切り用地やボトルネック部分の用地を確保し、交通の円滑化を図るため、道路拡幅整備事業が計上されていますが、市民要望の強い道路の改良、補修、側溝整備については十分な予算とは言えませんが、緊急性や安全面を第1に考えて整備していただくことを要望するものであります。
 次に、産業の分野でありますが、ナシ剪定枝の焼却処理に加えて、資源循環の図れる炭化に対する補助制度の導入や、原木2丁目に開設される市民農園の整備、また、外環道路に抵触する付属商店街の移転に伴う建物の新築工事などの予算が計上されておりますが、市場の社会環境の変化にも十分な配慮をしていただくとともに、建物工事代金は坪約100万と余りにも高いので、もう1度精査することを要望いたします。
 「人と自然が共生するまち」を目指す施策では、都市の貴重な緑を永続的に保全するため、引き続き緑の基本計画の策定を行うとともに、緑地保全対策としまして、県が計画しております葛南広域公園内の山林を取得し、また、外環道路に抵触する小塚山公園に隣接する道免き谷津の用地を取得する拡充事業、市民参加の公園づくりの一環として、既存の公園を市民ニーズに合わせた公園に再整備する事業、さらに、江戸川の有効活用事業として、サイクリングロードの附帯設備を行う江戸川活用総合計画など、予算案が盛り込まれております。
 次に、「市民と行政がともに築くまち」の取り組みであります。
 まず、協働によるまちづくりの分野では、健康都市実現に向けた施策や政策評価システム策定のために研究を行っていく都市経営問題共同研究事業、市民の希望、アイデアを反映したまちづくり提言、まちづくりガイドラインを大学と共同で行っていくパートナーシップによるまちづくり検討事業などが計上されております。また、新規事業として、子供記者がテーマを決め、取材、編集、構成まで行うこども広報発行事業や、市川テレビで市民に市の活動状況や重点施策などを知らせる映像広報制作放映事業なども充実しております。さらに、行政運営につきましては、昨年設置された財政改革審議会から、人事給与関係等の答申をいただくと聞いておりますが、さらに行政改革が進むものと大いに期待しているところであります。
 最後に、デフレ経済はなお続くものと考えられており、本市の財政状況はさらに悪化するものと私は判断しているところでございます。そこで、平成15年度当初予算案での経常収支比率は86.8%になり、前年度と比較して0.67ポイントの減と説明がありましたが、扶助費において少子・高齢化や今の経済状況を反映いたしまして、対前年12.4%増、約16億円の伸びがあり、財政健全化への道のりはまだまだ激しく厳しいものであると思っているところであります。総合5カ年計画事業を確実に進捗させるために財政基盤の確立が必要であり、そのためにはさらなる行財政改革が必要と考えておりますが、市民の方々にも本市の財政状況を知っていただいて、協力をいただくところは協力していただくことも必要ではないかと考えております。
 施政方針の中で市長も述べられておりますように、我が国は、社会全体に閉塞感が漂い、活力を失いかけておりますが、このような時代こそ強い意思と行動力が必要であり、何事も先送りすることなく、あえて前進することにより道は開けてくるものと考えております。
 最後になりましたが、市川市はまだまだ都市整備がおくれており、これからも人に優しい、夢と活力にあふれる、魅力あるあすの市川を築くことを要望いたしまして、賛成討論とさせていただきます。
 以上。
 訂正したいと思います。モトギョウトクと申しましたが、本行徳の間違いで、訂正させていただきます。
○寒川一郎議長 訂正を許可いたします。
 以上で通告による討論を終わります。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第35号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第37号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第39号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第40号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第41号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第42号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第44号を採決いたします。
 まず、本案に対する金子貞作議員ほか5人から提出された修正案について、起立により採決いたします。
 本修正案に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者少数であります。よって修正案は否決されました。
 次に、原案について起立により採決いたします。
 原案に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって議案第44号は原案のとおり可決されました。
 これより議案第45号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第46号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第48号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
〔「議長、議事の進行について」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 山口龍雄議員。
○山口龍雄議員 過ぐる14日、先週の金曜日ですね。私が議事進行発言で申し上げて、百歩退いてもこれこれしかじかだと、議長の回答について所見を申し上げて、私はその場をおさめました。次に、小岩井清議員から、同じことについて違った角度から議事進行がなされて、それに対して議長は、検討する、あるいは後ほど対応する、こういう回答をされておるはずです。僕はペーパーを持っていませんが。これから議案第59号、一般会計予算、まさにその討論が行われたものの採決に入るわけですね。その前に見解を示されるのが当然だと思いますが、いかがですか。
○寒川一郎議長 お答えいたします。
 その件に関しましては、先般山口龍雄議員にお答えしたとおりでありますので、ご了承願います。
 山口龍雄議員。
○山口龍雄議員 私に、議長は、議員として議員が討論をされたんだと認識をするとおっしゃったから、それは19件の議案と修正案1件とを共同で上程しておることに、当初予算に関連をした討論としてはいかがなものでしょうか、私は百歩譲っても、違法でないかもしれないが、好ましくないと思います、今後これを前例としないでもらいたいと申し上げました。それは、確かに議長は議員としてと、僕に答えました。小岩井議員が違う角度から、自分はいろいろな場所で、そういう経験もないし、いわゆる議事のルールに反しているのではないかという指摘に対しては、議事録を見てください。後ほど善処いたしますというふうな回答をされていますよ。調べてみてください。もしくは、それが違えば、私がこの場で切腹するなり、責任をとります。そう言われています。そう言われていて、それはここで回答すべきではないのかと僕は申し上げている。
○寒川一郎議長 善処いたしますということは申し上げてはおりませんが、議長会にも問い合わせをいたしました。決して私の発言したことは間違っていないということも確認をいたしましたし、この議会の規則の中におきましても、発言の中の第54条にちゃんとそういうことを明記されておりますので、ご了承ください。
 山口龍雄議員。
○山口龍雄議員 私は、広い意味では議長の議事整理権の1つだろうと、私も後で、土日省みまして、そこまで議事整理権があるのかと思って、また私は自宅で悶々としましたが、僕はそれでおさめたんですよ。ただ、その後の小岩井議事進行については、後ほどということで先送りされていると思うんです。僕ははっきり記憶しております。14日、一昨昨日の話ですから。だから、それはここで少なくとも一たん、14日の小岩井清議員の議事進行については、これこれしかじかという所見を示されてから採決をされるのが当然じゃありませんかということをくどくど申し上げています。そうは思われませんか。
○寒川一郎議長 改めて発言いたしますが、そういうふうに私がとられておりましたら大変申しわけないと思いますので、今また改めて、先ほどの見解のとおりでございますので、小岩井清議員に申し上げますが、よろしくお願いしたいと思います。
 小岩井清議員。
○小岩井 清議員 違法ではないけれども、好ましくないというふうに私は思いますね。例えば、1つ例を挙げますと、議案ではなくて、懲罰委員会が設置された。懲罰委員会で決定をされて、懲罰委員会の委員長が、懲罰委員会の経過と結果を報告した。その後、懲罰委員会が懲罰に賛成もしくは反対という討論に立つということもできることになるんですよ。ですから、これは好ましくないことは明らかなんですよ。ですから、この点についてこれ以上やりませんけれども、十分ご検討いただきたいと思います。
○寒川一郎議長 ご意見として承っておきます。
 これより議案第59号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第60号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第61号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第62号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第63号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第64号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第65号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第66号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第67号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第20議案第36号……
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 村岡民子議員。
○村岡民子議員今、議案第66号、ご異議ありませんかで通り過ぎたと思うんですけれども、石崎議員がこの議案に反対討論していたような気がするんですけれども、違いましたっけ。ということを議長にお伺いしたいと思います。
〔石崎たかよ議員「しました」と呼ぶ〕
○村岡民子議員 それをお答えください。
○寒川一郎議長 もう採決いたしましたので。済みません。
 日程第20議案第36号市川市交通災害共済基金の設置、管理及び処分に関する条例の廃止についてを議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 総務副委員長、宮田克己議員。
〔宮田克己総務副委員長登壇〕
○宮田克己総務副委員長 ただいま議題となりました議案第36号市川市交通災害共済基金の設置、管理及び処分に関する条例の廃止について、総務委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
本案は、平成12年4月1日に廃止された市川市交通災害共済条例に基づく共済見舞金の支払い事務が終了することに伴い、交通災害共済基金を廃止するためのものであります。
本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第36号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第21議案第38号市川市女性センターの設置及び管理に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 総務副委員長、宮田克己議員。
〔宮田克己総務副委員長登壇〕
○宮田克己総務副委員長 ただいま議題となりました議案第36号市川市女性センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について、総務委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
本案は、男女共同参画社会基本法及び市川市男女平等基本条例の制定等を踏まえ、女性センターを男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を実施する施設とするため、その名称を変更するほか、所要の改正を行うためのものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、「男女平等は目標であり、男女共同参画はその過程であるとのことだが、なぜこの時期に名称変更をする必要があるのか」との質疑に対し、「昨年の9月に新たな計画として市川市男女共同参画基本計画を策定したが、全計画を改定した平成7年に、それまで女性問題とされてきたものは男性の問題でもあるとのことで、計画の名称に男女共同参画を入れることになった。しかし、当時は国や県の動きもはっきりしていなかったことから、名称変更も含め、2001年以降の新たな計画を策定する中で検討していくということであった。このたび、男女共同参画社会基本法に基づく新たな計画を策定し、それを推進していく拠点施設ということから、市川市男女共同参画センターと名称変更するものである」との答弁がなされました。
 次に、「本会議において、運営の中身は変わらないとの答弁であったが、名称の変更により施策の充実を期待するがどうか」との質疑に対し、「基本的には、センターが行う事業の変更はない。年間約5,000人の男性の利用があるが、女性センターという名称では男性が使いづらいという意見も聞いている。条例や計画に基づき、施策を充実させ、男性の利用も増やしていきたい」との答弁がなされました。
本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
以上、ご報告申し上げます。
 失礼しました。最初の議題となりました議案第38号のところを36号と申し上げましたが、訂正させていただきます。
○寒川一郎議長 訂正を許可いたします。
 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第38号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第22議案第43号市川市ホームヘルパー派遣手数料徴収条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 民生経済副委員長、松井努議員。
〔松井 努民生経済副委員長登壇〕
○松井 努民生経済副委員長 ただいま議題となりました議案第43号市川市ホームヘルパー派遣手数料徴収条例の一部改正について、民生経済委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本案は、身体障害者福祉法等の改正により、身体障害者等の申請に基づき支援費を支給する制度が創設されることに伴い、手数料の徴収対象者から支援費制度の適用を受ける者を除くほか、所要の改正を行うためのものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第43号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第23議案第47号市川市国民健康保険高額療養費資金及び出産費資金貸付条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 民生経済副委員長、松井努議員。
〔松井 努民生経済副委員長登壇〕
○松井 努民生経済副委員長 ただいま議題となりました議案第47号市川市国民健康保険高額療養費資金及び出産費資金貸付条例の一部改正について、民生経済委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本案は、健康保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令において、国民健康保険法施行令が改正されたことに伴い、条文の整備を行うためのものであります。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第47号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第24議案第49号市川市墓地等の経営の許可等に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 民生経済副委員長、松井努議員。
〔松井 努民生経済副委員長登壇〕
○松井 努民生経済副委員長 ただいま議題となりました議案第49号市川市墓地等の経営の許可等に関する条例の一部改正について、民生経済委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本案は、墓地等とその周辺の生活環境との調和を図るため、墓地等の経営の許可等の基準を見直すためのものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされました主なものを申し上げますと、「条例の施行期日を平成15年6月1日とした理由は何か。また、許可基準が厳しくなることで駆け込み申請が危惧されるが、現状はどうか」との質疑に対し、「今回の改正は許可基準を厳しくするためのものであり、周知期間を設ける必要があると判断した。2カ月あれば十分と考え、6月1日施行としたものである。また、現在、事前相談が7件ある。これは通常の件数だが、施行期日までに駆け込み的な申請が出てくる可能性はある」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第49号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第25議案第50号市川都市計画塩浜地区地区計画の区域内における建築物等の制限に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 建設副委員長、竹内清海議員。
〔竹内清海建設副委員長登壇〕
○竹内清海建設副委員長 ただいま議題となりました議案第50号市川都市計画塩浜地区地区計画の区域内における建築物等の制限に関する条例の一部改正について、建設委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 議案第50号は、建築基準法の改正を踏まえ、既存建築物の制限緩和の基準に関する条文を整備する必要があるため、提案されたものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、まず、「今回の条例改正は制限緩和を行うためとのことだが、今回の条例改正で現実的に現状からどのように変わるのか」との質疑に対し、「地区計画条例が施行される以前に建設されていた建物について、法律不遡及の原則に基づき、建てかえする時まで現条例を適用させないというものです。今回の改正については、建築基準法が改正されたことにより、条例で定めている引用条文を基準法の条項に合わせて改正したものである」との答弁がなされました。
 また、「条例の制定以前のものはそのまま認めるとのことだが、対象となる建物はどのようなものか」との質疑に対し、「対象となる建物は、地区内にあるホテル及び自動車会社修理工場である。しかし、これについては現在は認めていくが、新しく建てかえとなった場合は新条例の範囲内での建てかえとなり、同じ用途としての建物は建築できない」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第50号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第26議案第51号市川市住宅融資資金貸付及び利子補給条例の全部改正についてを議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 建設委員長、大川正博議員。
〔大川正博建設委員長登壇〕
○大川正博建設委員長 ただいま議題となりました議案第51号市川市住宅融資資金貸付及び利子補給条例の全部改正について、建設委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 議案第51号は、みずから居住する住宅の建築または購入をする者に対する金融機関の融資の状況等を踏まえ、当該建築等をするための資金の貸し付け及び預託を廃止するとともに、所要の改正を行う必要があるため、提案されたものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、まず、「これまで預託金によって市の後ろ盾があったが、なくなることで融資が受けにくくなるなど、個人的に不利益にならないか」との質疑に対し、「現行の制度においては、市が金融機関に預託した資金は、あくまでも貸し付け原資でしかなく、資金の貸し借りの当事者は、金融機関と借り入れ者である。したがって、万一借り入れ者が返済不能に陥った場合は、金融機関によって処理がなされることになる。市の預託した貸し付け原資が債務保証として充当されることはない。また、近年では、金融機関が市の預託した貸し付け原資に頼らずに、自己資金を中心として住宅ローンの積極的な貸し付けを行っており、その額は、条例で定める預託原資の3倍の額を大きく上回る40倍の額にまで達している。したがって、預託金が貸し付けの後ろ盾であるとの意味は希薄となっている。今後は、協定によって制度を適切に運用していく、これが後ろ盾となる。以上のことから、市民に不利益はないと考えている」との答弁がなされました。
 また、「第8条第2号について、5年以内に住宅を取り壊したときに利子補給を打ち切るとのことだが、5年以内にやむを得ず取り壊す場合もある。その場合も打ち切るのか。それでは厳し過ぎないか」との質疑に対し、「利子補給制度は、あくまでみずから居住する住宅を購入等するために金融機関から融資を受けた場合に、その融資に係る利子の一部を補給する制度であるから、みずから住宅を取り壊して、みずから居住することがなくなった場合には、融資の返済が残っていても利子補給をしないことは当然である。なお、仮に取り壊した後、再度みずから居住する住宅を新築するため金融機関から融資を受けた場合は、当該融資について再度利子補給を受けることができる」との答弁がなされました。
 これに関連して、「第8条の利子補給の打ち切りになった者は今までいるのか。スムーズにいかなかった例はあるのか」との質疑に対し、「第8条関係で利子補給の打ち切りに該当したのは、13年度に4件、14年度に1件となっている。いずれの場合も、理由は本人の引っ越しのためである」との答弁がなされました。
 次に、「銀行との協定書の内容はどのようなものか」との質疑に対し、「協定書は現在取りまとめ中のため提出できないが、金融機関との協定書の骨子は、1番として、市川市と金融機関とは相互に協力しながら、信義に従い、誠実に利子補給制度を運用すること。2番として、金融機関は、利子補給制度の趣旨、目的を十分理解して制度の運用に当たること。3番として、金融機関は、利子補給制度を伴う住宅ローン商品の販売を行うに当たっては、あわせて利子補給制度の趣旨の周知を図るように努めること。4番として、金融機関は、市民の持ち家対策に寄与するよう、住宅ローン融資を積極的に行うように努めること。5 番として、利子補給の対象とする融資の期間は、35年以内を原則とすること。ただし、金融機関と借り入れ者との協議により、これを短縮し、または延長することができること。利率は、利子補給制度に基づく利子補給期間内においては固定利率とすること。償還方法は、割賦弁済を原則とすること。ただし、金融機関と借り入れ者との協議により、その他の弁済方法とすることができること。対象年齢は、20歳以上60歳未満を原則とすること。ただし、金融機関と借り入れ者との協議により、下限年齢を引き下げ、または上限年齢を引き上げることができること。6 番目として、金融機関は融資利率を設定し、または変更したときは、その都度市川市に報告しなければならないこと。7番目として、金融機関は、市川市の指示があったときは、指示された事項の調査を実施し、市川市に報告すること。8番目として、金融機関は毎月1回現に行っている利子補給の対象となっている融資の状況その他市長が必要と認める事項について市長に報告すること。9番目として、その他利子補給制度の実施に関し必要な事項について、相互に話し合い、必要な補正、調整を行うこと。以上9つの骨子となっている」との答弁がなされました。
 これに関連して、「協定のための協定を締結するのではなく、持ち家対策の推進となるような実効的な協定を締結できないか。また、持ち家対策推進を具体的に説明してもらいたい」との質疑に対し、「金融機関に利子補給制度の趣旨を十分に説明し、指導していく。また、利子補給制度の対象者は14年度1月末で27件となっている。15年度より全部改正を行った場合、融資期間を現行30年以内としているが、協定により35年以内となり、年齢条件も65歳へ上限を引き上げることにより枠の広がりができ、利子補給制度の利用者件数もふえるものと考えている」との答弁がなされました。
 次に、「融資のための預託金及び利子補給の件数、金額はどうなっているのか」との質疑に対し、「預託金は、平成元年3億3,600万円あったのに対し、13年度では1億2,910万円と減ってきている。また、利子補給については、新規件数で12年度34件、13年度41件、14年度1月末で27件となっている。金額は継続を含め、12年度約9,860万円、13年度約7,350万円、14年度1月末で約3,030万円となっている」との答弁がなされました。
 次に、「第3条に『毎年度、金融機関と協定を締結する』とあるが、変動利率は適用されないのか。固定利率だけなのか。また、第4条ただし書に『第4号に掲げる要件を備えることを要しない』とあるが、どのような者を想定しているのか。第7条の利子補給対象融資額1,200万円とした根拠は」との質疑に対し、
「第3条の協定の中で、利率は、変動利率は適用しないこととしている。第8条については、市営住宅に居住している者で、政令月収20万円を超える収入超過者が市営住宅を退居し持ち家を購入した場合に、年収780万円を超えた場合でも対象となるよう想定したものである。融資額限度1,200万円としたのは、戸建て住宅の工事費予定額を調査したところ、平均で約2,300万円となっている。そこから、住宅金融公庫からの融資額を差し引いた残りの8割が1,150万円となっており、上限1,200万円とした」との答弁がなされました。
 次に、「住宅資金の貸し付け及び預託金の廃止は、市川市と金融機関のどちらが持ち出した話なのか」との質疑に対し、「毎年銀行と会合を開いており、その席上で話が出た。どちらがということはない」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、多数をもって可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第51号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第27議案第52号市川市使用料条例の一部改正について及び日程第28議案第53号市川市手数料条例の一部改正についてを一括議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 総務副委員長、宮田克己議員。
〔宮田克己総務副委員長登壇〕
○宮田克己総務副委員長 ただいま議題となりました議案第52号市川市使用料条例の一部改正について及び議案第53号市川市手数料条例の一部改正について、総務委員会における審査の経過並びに結果を一括してご報告申し上げます。
議案第52号は、新たに合葬式墓地を設置することに伴い当該墓地の使用料等を定めるほか、女性センターの名称を改めることに伴う条文の整備を行うためのものであります。
議案第53号は、新たに合葬式墓地を設置することに伴い使用許可証の再交付等に係る手数料の額を定めるほか、鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律等の改正に伴い条文の整備を行うものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、「合葬式墓地の使用料を7万1,000円とするとのことだが、他市の状況はどうか」との質疑に対し、「県内では本市が初めてであり、近隣では、東京都の小平霊園が10万8,000円、横浜市が6万5,000円となっている。まだ全国的には少ないことから、近隣で把握できるのはその2カ所である」との答弁がなされました。
また、「合葬式墓地使用料の額はわかったが、積算根拠は何か。他市との地価――土地の値段ですね――の違いからなのか。また、霊堂使用料において、市外居住者の使用料は新たに入ったものなのか」との質疑に対し、「使用料の積算方法は、東京都、横浜市とほぼ同じである。ただし、小平霊園は、合葬式墓地に供する面積はかなり広いので、使用料は高くなっている。霊堂の市外居住者の使用料については、使用許可を受けた後に市外に転出した場合、従前は規定がなかったため市内居住者の料金を継続したが、条例の一本化とあわせ、他の使用料との整合性、近隣市の状況を参考に、市内居住者の1.5倍と規定した」との答弁がなされました。
 さらに、「これまでは霊堂使用料は市内と市外の差はなかったが、1.5倍の格差をつけたのは、税を納めている市民を優遇するということなのか」との質疑に対し、「他のさまざまな使用料や霊園管理料でも、そのような格差を設けている。また近隣市でも同様であり、今回の改正にあわせて格差を設けた」との答弁がなされました。
本委員会といたしましては、採決の結果、両案とも可決すべきと決しました。
以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第52号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第53号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 日程第29議案第68号市道路線の認定について及び日程第30議案第69号区域外市道路線の認定に係る承諾についてを一括議題といたします。
 本案に関し委員長の報告を求めます。
 建設副委員長、竹内清海議員。
〔竹内清海建設副委員長登壇〕
○竹内清海建設副委員長 ただいま議題となりました議案第68号市道路線の認定及び議案第69号区域外市道路線の認定に係る承諾について、建設委員会における審査の経過並びに結果を一括してご報告申し上げます。
 議案第68号は、公共事業の用地買収に伴う代替地造成区域内道路として市道認定するため、また、千葉県が管理する旧江戸川の河川管理用道路を市民の生活道路として市道認定するためのものであります。
 議案第69号は、松戸市が行う松戸市道仮称8地区420号の認定に当たり、同道路内に市川市の一部が含まれているため、市川市の承諾を求められたものであります。
 委員会の審査の過程で質疑応答のなされた主なものを申し上げますと、議案第68号市道路線の認定について、「整理番号1の道路は、都市基盤整備公団が代替地造成地区内に設置した道路とのことだが、そのような道路を認定する必要性があるのか」との質疑に対し、「公団は、将来はこの道路を市に移管すると確約しているため認定するものである」との答弁がなされました。
 次に、「整理番号2から4の道路は、旧江戸川の堤防沿いの道路だが、幅員が一定ではなく、非常に狭い部分もある。また、路面も荒れているなど改良すべき点がある。さらに、違法駐車も目立つ。県から移管するに当たって県に改良の要望をすべきだと思うがどうか」との質疑に対し、「認定に当たっては、舗装復旧や違法駐車への対応を県に要望し、一定の改善はなされている。移管後も注意していきたい」との答弁がなされました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、両案とも可決すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第68号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 これより議案第69号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本案は委員長の報告のとおり可決されました。


○寒川一郎議長 この際、お諮りいたします。発議第43号については、お手元に配付の文書のとおり訂正を承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって発議第43号については、お手元に配付の文書のとおり訂正を承認することに決定いたしました。
 また、お手元に配付の文書のとおり、発議第44号及び請願第14-14号について、それぞれ提出者及び紹介議員を取り消したいとの申し出があります。この申し出のとおり承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって申し出のとおり承認することに決定いたしました。
 この際、お諮りいたします。陳情の取り下げ等について、所管の委員会において承認されておりますので、お手元に配付の文書のとおり承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よってお手元に配付の文書のとおり承認することに決定いたしました。


○寒川一郎議長 日程第31請願第14-12号政府に「平和の意見書」の提出を求める請願を議題といたします。
 本請願に関し委員長の報告を求めます。
 総務副委員長、宮田克己議員。
〔宮田克己総務副委員長〕
○宮田克己総務副委員長 ただいま議題となりました請願第14-12号政府に「平和の意見書」の提出を求める請願について、総務委員会における審査の経過並びに結果のご報告を申し上げます。
 本請願は、国連決議に基づかない、すべての軍事行動に反対することはもちろん、唯一の被爆国である日本が中立国として平和的解決に貢献するということを基本姿勢とする平和の意見書を政府に対し提出してほしいという趣旨であります。
委員会において述べられた意見を要約して申し上げますと、賛成の立場から、「請願書にもあるように、戦争において傷つくのは兵士だけではなく、子供や女性、老人など一般の人々も深い傷を受ける。今は、もはや戦争で国際問題を解決する時代ではないと思う。ここで日本の位置づけを世界にしっかりと示すべきだと思うので、採択したい」、「国連の加盟国は、圧倒的にアメリカのイラク攻撃に反対する姿勢を示している。アメリカのやり方に理解を示す日本の姿勢に対して、危惧する声が世界じゅうから寄せられている。日本は、国連決議を重視すべきだと思う。日本の自立を示し、アメリカに従属するわけではないという意味で、採択すべきだ」との意見が述べられました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、多数をもって採択すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより請願第14-12号を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は採択であります。本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本請願は委員長の報告のとおり採択することに決しました。
 この際、暫時休憩いたします。
午前11時59分休憩


午後1時3分開議
○寒川一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第32陳情第14-19号風致地区小塚山市民の森の保護保全についての陳情を議題といたします。
 本陳情に関し委員長の報告を求めます。
 建設委員長、大川正博議員。
〔大川正博建設委員長登壇〕
○大川正博建設委員長 ただいま議題となりました陳情第14-19号風致地区小塚山市民の森の保護保全についての陳情について、建設委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 陳情第14-19号は、中国分5丁目、小塚山付近の森の雑木林が近隣住民へ何の説明もないまま伐採され、広く市民に親しまれている小塚山一帯を風致地区の名にふさわしく保護、保全されることを強く望むとの趣旨であります。
 委員会において述べられた意見を要約して申し上げますと、賛成の立場から、「何の説明もなく伐採されたと書かれている。説明すべきだったと思う。切ってしまったものをどう復元するかの問題はあるが、採択としたい」との意見が述べられました。
 次に、反対の立場から、「この場所は外環道路に抵触しているところだ。外さくもあり問題はないと思う。小塚山は外環道路の完成後にふたかけ、土盛りを行い、公園として復元、供用される。この陳情は今復元してくれと読み取れるので、不採択としたい」との意見が、また、「外環道路の抵触で、事業者である国が設計・用地説明会において説明を行っているので、陳情書の内容は違っている。不採択とすべきだ」との意見が述べられました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、賛成者少数により不採択とすべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより陳情第14-19号を採決いたします。
 本陳情に対する委員長の報告は不採択であります。本陳情を採択することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者少数であります。よって本陳情は不採択とすることに決定いたしました。


○寒川一郎議長 日程第33請願第11-3号ゆきとどいた教育を進めるための少人数学級実現等に関する請願を議題といたします。
 本請願に関し委員長の報告を求めます。
 環境文教委員長、村岡民子議員。
〔村岡民子環境文教委員長登壇〕
○村岡民子環境文教委員長 ただいま議題となりました請願第11-3号ゆきとどいた教育を進めるための少人数学級実現等に関する請願について、環境文教委員会おける審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本請願は、少人数学級実現に向け、市川市独自で計画を立て実施し、教職員を雇用する。また、千葉県、政府及び文部科学省に対して、少人数学級実現に向けた計画をしてほしい旨の意見書を送付してほしいとの趣旨であります。
 本委員会におきまして述べられた意見を要約して申し上げますと、賛成の立場から、「少人数学級は、全国的な流れになってきている。千葉県でも一歩踏み出している。ぜひ採択したい」、「予算の関係もあるが、意見書の送付はしてほしい」との意見が述べられました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、賛成者少数により不採択とすべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより請願第11-3号を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は不採択であります。本請願を採択することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者少数であります。よって本請願は不採択とすることに決定いたしました。


○寒川一郎議長 日程第34請願第11-8号18歳選挙権の早期実現を求める請願を議題といたします。
 本請願に関し委員長の報告を求めます。
 総務委員長、鈴木啓一議員。
〔鈴木啓一総務委員長登壇〕
○鈴木啓一総務委員長 ただいま議題となりました請願第11-8号18歳選挙権の早期実現を求める請願について、総務委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本請願は、青年の社会的地位を向上させ、政治参加を進めるために、公職選挙法第9条を改正し、選挙権年齢を満20歳から満18歳に引き下げるよう国に働きかけてほしいとの趣旨であります。
 委員会において述べられた意見を要約して申し上げますと、賛成の立場から、「既に住民投票については18歳以上で行っている自治体もある。政治への参画を進めるという観点から、年齢を引き下げるのはよいことだと思う」との意見が述べられました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、多数をもって採択すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより請願第11-8号を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は採択であります。本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本請願は委員長の報告のとおり採択することに決しました。


○寒川一郎議長 日程第35請願第14-9号「遺伝子組み換えイネ」の承認をしないことに関して国へ意見書提出を求める請願を議題といたします。
 本請願に関し委員長の報告を求めます。
 民生経済副委員長、松井努議員。
〔松井 努民生経済副委員長登壇〕
○松井 努民生経済副委員長 ただいま議題となりました請願第14-9号「遺伝子組み換えイネ」の承認をしないことに関して国へ意見書提出を求める請願について、民生経済委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本請願は、アレルギーを起こす危険性や生態系の破壊等が指摘されている遺伝子組みかえイネを、食の安全、農業、環境、そして文化を守るため承認しないよう関係行政庁に対し意見書を提出してほしいとの趣旨であります。
 委員会において述べられた意見を要約して申し上げますと、「国は、危険性が証明されなければ承認してしまう。この問題に関しては、各地の市町村議会でも採択をしているところもあり、本市でも採択すべきだ」との意見が述べられました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、採択すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより請願第14-9号を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は採択であります。本請願を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本請願は委員長の報告のとおり採択することに決定いたしました。


○寒川一郎議長 日程第36請願第14-11号「学校給食検討委員会」の一層の充実と市民の声を反映させるための請願を議題といたします。
 本請願に関し委員長の報告を求めます。
 環境文教副委員長、五関貞議員。
〔五関 貞環境文教副委員長登壇〕
○五関 貞環境文教副委員長 ただいま議題となりました請願第14-11号「学校給食検討委員会」の一層の充実と市民の声を反映させるための請願について、環境文教委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本請願は、教育の一環である学校給食をさらに充実させるためにも、学校給食検討委員会の位置づけ、組織改善及び市民への公表等をしてほしいとの趣旨であります。
 本委員会といたしましては、内容の一部訂正を認めた上、採決の結果、採択すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 お諮りいたします。ただいまの委員長報告のとおり訂正を承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって訂正を承認することに決定いたしました。
 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより請願第14-11号を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は採択であります。本請願を委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって本請願は委員長の報告のとおり採択することに決定いたしました。


○寒川一郎議長 日程第37陳情第13-3号下水道市川幹線と都市計画道路3・4・18号の整備促進を求める陳情を議題といたします。
 本陳情に関し委員長の報告を求めます。
 建設副委員長、竹内清海議員。
〔竹内清海建設副委員長登壇〕
○竹内清海建設副委員長 ただいま議題となりました陳情第13-3号下水道市川幹線と都市計画道路3・4・18号の整備促進を求める陳情について、建設委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 陳情第13-3号は、流域下水道市川幹線処理区は都市計画道路3・4・18号の地下に下水道を収容する計画で、また、都市計画道路3・4・18号も途中までしか完成していないため、当該都市計画道路の未整備区間の事業進捗状況により下水道の供用時期が左右される。このような状況を改善し、快適で安全な暮らしやすい町を一日も早く実現してほしいとの趣旨であります。
 委員会において述べられた意見を要約して申し上げますと、賛成の立場から、「下水道市川幹線の事業認可が2月に取得され、都市計画道路3・4・18号の用地買収も進んでいる。整備促進してほしいとの趣旨なので、採択でいいのではないか」との意見が述べられました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、多数をもって採択すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより陳情第13-3号を採決いたします。
 本陳情に対する委員長の報告は採択であります。本陳情を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者多数であります。よって本陳情は委員長の報告のとおり採択することに決しました。


○寒川一郎議長 日程第38陳情第13-10号「WTO(世界貿易機関)農業交渉」に向けた陳情を議題といたします。
 本陳情に関し委員長の報告を求めます。
 民生経済委員長、小林妙子議員。
〔小林妙子民生経済委員長登壇〕
○小林妙子民生経済委員長 ただいま議題となりました陳情第13-10号「WTO(世界貿易機関)農業交渉」に向けた陳情について、民生経済委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本陳情は、人類の生存に不可欠な食糧の安全供給の確保と、さまざまな国や地域で多様な農業が共存できるよう、関係行政庁に対し意見書を提出してほしいとの趣旨であります。
 委員会において述べられた意見を要約して申し上げますと、賛成の立場から、「現在、国内農業の食糧自給率は40%と大変厳しい状況である。また、自然環境の保全からも農業を守っていくことは重要である。採択すべきだ」との意見が、また、「日本の農業を守ることには賛成である。しかし、農業は規制が多く、だれでも農業をすることができる規制緩和が必要であり、この規制緩和なくしては賛成できない」との意見が述べられました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、多数をもって採択すべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより陳情第13-10号を採決いたします。
 本陳情に対する委員長の報告は採択であります。本陳情を委員長の報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者全員であります。よって本陳情は委員長の報告のとおり採択することに決定いたしました。


○寒川一郎議長 日程第39陳情第13-15号「テロ根絶」のための戦争行為、自衛隊の戦争参加の即時中止を求める意見書に関する陳情を議題といたします。
 本陳情に関し委員長の報告を求めます。
 総務委員長、鈴木啓一議員。
〔鈴木啓一総務委員長登壇〕
○鈴木啓一総務委員長 ただいま議題となりました陳情第13-15号「テロ根絶」のための戦争行為、自衛隊の戦争参加の即時中止を求める意見書に関する陳情について、総務委員会における審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。
 本陳情は、日本政府が米国に対して、テロ根絶のための戦争行為は真の問題解決には至らず、一般民衆の被害も甚大との見解を示すとともに、一切の戦闘行為の即時中止と破壊された国土の回復を要請し、自衛隊による米、英両国に対する戦争協力、後方支援を即時中止し、人道的活動に専念することを決議し、意見書を政府に対し提出してほしいとの趣旨であります。
 委員会において述べられた意見を要約して申し上げますと、まず、賛成の立場からは、「日本の有事法案もそうだが、自衛隊の戦争参加を認めるのはおかしい。陳情の趣旨は、テロの問題、イラク情勢などを含めて考えても生きてくる内容だと思うので、採択したい」との意見が、次に、反対の立場から、「既にアフガニスタン復興支援策において、NGOの活動に日本からも参加しており、国際貢献はできていると思う。内容的に古い印象があり、判断しづらい面もあるが、不採択としたい」、「日本が国際貢献活動をしている中で、それが戦争行為につながるという認識を持っていない。アフガニスタンの復興支援は、日本の政府もかなり行っている。陳情者とはスタンスが違うので不採択としたい」との意見が述べられました。
 本委員会といたしましては、採決の結果、賛成者少数により不採択とすべきものと決しました。
 以上、ご報告申し上げます。
○寒川一郎議長 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。――質疑がありませんので、質疑を終結いたします。
 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより陳情第13-15号を採決いたします。
 本陳情に対する委員長の報告は不採択であります。本陳情を採択することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○寒川一郎議長 起立者少数であります。よって本陳情は不採択とすることに決定いたしました。


○寒川一郎議長 この際、増田三郎議員から議員の辞職願が提出されております。
 お諮りいたします。この際、増田三郎議員の議員辞職の件を日程に追加し、議題とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、この際、増田三郎議員の議員辞職の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。
 まず、その辞職願を朗読させます。
〔書記朗読〕


平成15年3月17日
市議会議長 寒川一郎様
市議会議員 増田三郎
辞 職 願
 今般、都合により議員を辞職したいので、許可されるよう願い出ます。


○寒川一郎議長 お諮りいたします。増田三郎議員の議員の辞職を許可することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○寒川一郎議長 ご異議なしと認めます。よって増田三郎議員の議員の辞職を許可することに決定いたしました。
 この際、暫時休憩いたします。
午後1時27分休憩


午後1時31分開議
○寒川一郎議長 再開いたします。
 日程第40一般質問を行います。
 質問の通告がありますので、順次発言を許します。
 竹内清海議員。
〔竹内清海議員登壇〕
○竹内清海議員 会派緑風会の竹内清海でございます。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 まず初めに、国指定史跡曽谷貝塚について何点かお伺いいたします。
 実は、この質問につきましては、平成11年9月議会におきまして、曽谷貝塚の史跡の現状、また活用等々について質問させていただきました。あれから3年半が過ぎまして、そのときと違った形での活用状況があるのか、まずその辺をお伺いしたいと思います。
 思えば、あの時点ではたしか秋の曽谷縄文まつりには本当に多くの市民が参加いたしまして、貝塚を使用させていただいております。その後、たしか夏の盆踊り、逆になりますけれども、実は私の質問した後に地元の子ども会が中心となります盆踊り大会、そしてまたお年寄りの方々がグラウンドゴルフを通して利用させていただいているのかなというふうに思っております。それ以上何かございましたらぜひお聞かせいただきたい。また、そのほかにも国の指定されている場所ですから、なかなか難しいとは思いますけれども、何か活用方法を考えているのか、お聞かせをいただきたいと思います。
 次に、曽谷貝塚の課題及び今後の方策について3点ほどお伺いいたします。
 曽谷貝塚の指定された範囲ですね。広さ約4万2,000㎡と聞いております。4万2,000㎡と申し上げますと、恐らくサッカーグラウンドが4面か5面とれるぐらいの広い土地かと思います。そんな中で、今買収率はたしか57.5%だったかと思います。本当に広い土地がもう買収されております。ただ、その広い土地の中に、実は東西南北に道路が通っております。皆さん、行った方は狭い道路だなというふうに感じていただけると思いますけれども、幅員が恐らく3.5m前後の東西南北の道路でございます。ちょうど中央部分に十字路がありまして、特に南北道路につきましては、北側が松戸市で、南側が市川市ということで市境に位置しておりますけれども、朝夕は通勤あるいは通学、買い物等でかなりの車が通ります。そんなことで、3.5mという非常に狭い道路なので、交差するのにいつもトラブルが発生しているのを私も見ているんですけれども、現状かと思います。
 そんなことで、一般車であれば多少は許せるのかなというふうに思いますけれども、救急車、あるいは緊急を要する車が、もし出会い頭になかなかかわせないことになりますと非常に心配かなということで、そこで、私、その敷地内の道路の拡幅、道路全部を拡幅してとまでは言いませんけれども、何カ所か交差できる部分でも国に要望いたしましてお借りできるのかどうか、その辺、もしおわかりでしたらお答えいただきたいと思います。これは教育委員会になろうか、または道路交通部になろうかわかりませんけれども、ぜひお聞かせいただきたいと思います。
 続きまして、指定された貝塚区域内に土地を持っている地主さんの問題でございます。
 この問題につきましても、平成11年の9月議会におきまして、私はできるだけ早く買収していただきたい、そんな要望をさせていただきました。実は、また今回も同じような相談がございまして、遺産相続が発生したときに、やはり指定されている貝塚なので、当然不動産会社等には絶対買っていただけない土地だということで、できるだけ速やかに市の方で買っていただきたい、そんなことをぜひもう1度強く要望していただきたいということで、いま1度お聞かせいただきたいと思います。
 それと、実は史跡が指定された昭和53年当時の緊急買い上げをいたしますというふうな要約ですか、史跡指定についての要約の文書もいただいたんですけれども、そんなところにも載っておりますので、本当に緊急買い上げができるのか、また、その要約された冊子なんですけれども、効力があるのかどうか、お伺いしたいと思います。
 次に、犬の飼い主のモラルの問題、犬のふんの問題なんですけれども、実はこの問題につきましては、もう市内全体、公園、あるいは広場等々で問題になっておりますけれども、私がお聞きするのは曽谷貝塚の中の問題でございます。確かに、今なかなか犬を放して遊ばせる場所がないということで、曽谷貝塚に本当に多くの犬の飼い主さんが集まってまいります。そんな中で放し飼いをしますと、当然犬のふんの問題が起きるわけでございます。実は、私もご相談を受けたんですけれども、小さい子供たちが本当に広い史跡の中で、曽谷貝塚の中で遊びたいんだけれども、どうしても犬のふんがあって非常に困っているんだということをお聞きしました。そういうことを考えますと、あの広い敷地ですから、犬の散歩はこの区域の中で、あるいは子供たちは別のあいた場所の中でというふうな分け方ができるのかどうか。ぜひ、できるのであればそのような形で使用させていただきたいと思いますので、その辺のお答えをちょうだいしたいと思います。
 続きまして、治水、環境対策について何点か質問させていただきます。
 まず初めに、大柏川調節池の機能、効果及び国分川調節池整備事業のその後についてお伺いいたします。
 大柏川調節池は、全体面積が16ha、真間川流域総合治水対策の一環として、時間雨量50㎜対応での事業が進められていると思います。そして、昨年には流域堤を整備し、川の水の流入ができるようになったと聞いておりますが、今現在の機能、効果をお聞かせいただきたいと思います。
 それと、本来の予定でいけば、私の記憶ですともう少し事業が進んでいたのではないのかなというふうに思っています。もしおくれたとしていれば、何が原因だったのか、教えていただきたいと思います。
 次に、国分川調節池の買収等進捗状況と、国分川調節池検討委員会と国分川調節池を考える会の会議の中での問題でございます。
 まず、買収の進捗状況をお聞きいたします。それと、調節池検討委員会と、調節池を考える会の中でもう数回会議が開かれているというふうに聞いております。そんな中で、主にどのような意見があったのか、もしおわかりになればお聞かせいただきたいと思います。いずれにいたしましても、真間川水系の大柏川、国分川、春木川――春木川は今現在改修工事が行われておりますけれども、本当に国分川、大柏川の拡幅整備の効果が非常に大きいということで、最近は本当に水害被害が少なくなっていることと思います。それと、あと何といっても国分川分水路の完成、これは場所は松戸市になるわけですけれども、平成6年に完成いたしまして、それ以後は私も曽谷の春木川の付近もよく知っておりますので、その分水路の完成以後は、本当に被害が少なくなってきたのかなというふうに思っております。最近では、平成8年に少し被害があったぐらいで、何となく私、言わせてもらいますと、大柏川調節池、国分川調節池もそんなに機能、効果を発揮しなくても済むのではないかなと思っております。使わないでいただければ結構なんですけれども、災害はいつ来るかわかりませんので何とも言えないのも事実でありますが、本当にここ数年被害が少なくなっております。
 そこで、ちょっとお伺いしますけれども、今お話ししましたように、大柏川、国分川の両調節池としての水をため、洪水を防ぐ本来の役割ですね。本来の役割をどの程度見ているのか。例えば、何年に1回ぐらい水が入って、機能、効果を発揮するんだよというふうに見ているのか、お聞かせいただきたいと思います。
 次に、春木川の水質汚染状況及び周辺の整備事業について何点かお聞かせいただきたいと思います。
 皆さんご存じのとおり、全国水質調査で、実は春木川、63年に続きまして2度目のワーストワンになってしまいました。春木川は、稲越地先の国分川から分かれて、それから真間川に合流する約2.2㎞の川でございます。昔は農業用水として利用したり、その昔は船で東京まで荷物を運んだりした水路として利用されていたと聞いております。本当にそれは古い昔の話なんですけれども、いずれにしても、私も記憶している春木川は、昭和三十四、五年ごろまでは本当にたくさん魚がおりましたし、シジミもとれた覚えがあります。本当にそのようなきれいな川だったんですけれども、40年代に入りまして当然都市化が進み、人口がふえまして、生活排水がほとんどの川になってしまいました。
 そのような川なんですけれども、今、地元の自治会等が中心となりまして、水質浄化に向けましていろいろな事業を通しまして、今、春木川をきれいにしようという活動をしております。いずれにいたしましても、今の状況から本当にきれいにするには大変かと思いますけれども、市としていま1度春木川の水質汚染の原因と、水質浄化に関するこれまでの取り組みをお聞かせいただきたいと思います。
 また、千葉県が春木川上流に設置しております水質浄化施設の規模と能力もあわせてお聞かせいただきたいと思います。
 次に、春木川左岸道路整備計画についてでございます。
 この事業は、県が施行する春木川改修工事に合わせまして、春木川の左岸に4mの市道を整備するものと聞いております。私、この質問も平成13年9月議会で質問させていただきました。買収は約798㎡、約68%まで進捗しているというふうにお答えをいただいておりますけれども、その後の進捗状況が変わっておりましたらお聞かせいただきたいと思います。
 また、県立西高校付近に新しい橋が完成いたしました。護岸工事、道路工事も順調に進むものと思いますが、今後の工事予定がわかりましたらお聞かせいただきたいと思います。また、平成13年9月議会で質問したときにお聞きしました春木川と交差する都市計画道路3・5・28号、これは千葉県の葛南都市計画事務所が所管で進めているということでございましたけれども、その後、進捗状況について変わっておりましたらお聞かせいただきたいと思います。
 最後になりましたけれども、春木川に放流する曽谷第4、第5、第6排水区の整備状況についてお伺いいたします。
 先ほどもお話ししましたが、浸水被害の件ですが、治水対策と河川の改修で本当に川沿いの被害が少なくなってきております。むしろ内陸の低いところの方が道路冠水や床下浸水とか、そういうのが残っているのかなというふうに思います。そういうことで、内陸排水の整備も順調に進められてきているとは思いますが、曽谷地区の春木川に放流いたします曽谷第4、第5、第6排水区の整備状況をいま1度詳しくお聞かせいただきたいと思います。
 以上、1回目の質問を終わります。答弁によりまして再質問をさせていただきます。
○寒川一郎議長 生涯学習部長。
〔奥田 旭生涯学習部長登壇〕
○奥田 旭生涯学習部長 国指定史跡曽谷貝塚につきまして、4点のご質問にお答えをさせていただきます。
 まず、活用についてでございますが、曽谷貝塚につきましては、昭和54年12月22日に縄文時代の大規模な集落跡であり、我が国の歴史の正しい理解のために欠くことのできない、さらに学術上大きな価値のある貝塚として、国史跡に指定されております。公有化事業につきましては、指定を受けた昭和54年度から、指定面積から道路敷などの公共用地1,459.66㎡を除いた4万681.98㎡を公有化対象面積として継続的に実施してきたところでございます。平成14年度末までの見込みといたしましては、公有化済み面積2万2,256.81㎡、公有化率といたしましては54.7%となっております。
 今後の公有化の予定といたしましては、面積1万8,425.17㎡、所有者27名でございます。このうち住宅が8棟ございます。公有化した土地につきましては、暫定的ではございますが、これまでに管理さく、標識、説明板、ベンチなどの休憩施設、水道などを設置いたしまして、地域の皆さんの交流の場として利用していただいております。また、時期的には先ほどご質問者からお話がありましたように、地域の祭りの会場や、年々盛大になっております、平成14年度で9回目が開催されました曽谷縄文まつりの会場としても利用していただいているところでございます。また、そのほかグラウンドゴルフ、また、最近では狂犬病の予防接種の会場ともなっているようでございます。
 次に、市道の関係についてお答えをさせていただきます。
 曽谷貝塚の史跡指定地内には、東西約250mの市道、南北約230mの市道と、このほかに市道が約150m、そのほかに約180mの4路線が所在しております。東西道路市道及び南北道路市道の道路幅は、通称2間道路で3m64㎝となっております。これらの市道は、現在も地域の方々の生活道路として利用されております。このうち、南北道路市道は、特に交通量が多く、対向車両同士や自転車、歩行者とのトラブルが日常的に生じているとのことで、この点につきましては、市長からもその対策を講じるよう強く指示を受けているところでございます。
 平成15年1月に市長からの指示もございまして、文化庁、県、教育長の3者で現地の視察、対策についての協議を行ったところであります。その際、文化庁の主任文化財調査官から、道路を拡幅する場合については、次の指導を受けております。道路の整備工事は、地下の文化財に影響を与えない工法とすること、道路の整備によって、将来の史跡の整備、活用に支障のないようにすることであります。私どもといたしましても、史跡の保存、活用と地域の方々の安全性の確保との調整を図りながら、関係部課と十分協議し、その実現に努めてまいりたいと考えております。
 次に、土地の売り渡し要望への対応でございますが、史跡の公有化事業は国、県補助事業として実施しております。この国の補助制度には2種類ございます。1つは、直接買い上げ方式でございまして、目安といたしまして、事業費2億円未満については当該年度で80%の国庫補助金が交付されるものです。曽谷貝塚の公有化事業につきましては、昭和54年度から61年度、平成13年度、14年度がこの方式によりまして実施しております。もう1つにつきましては、先行取得債方式でございます。事業費2億円以上の多額の費用を要する場合に、当該年度につきましては文化庁の確認を受けまして、地方債により充当いたしまして、翌年度以降、10年間の元利償還費に対しまして80%の国庫補助金が交付されるものです。昭和15年度はこの方式を予定いたしております。
 土地所有者から売り渡しの要望があった場合には、県教育長と公有化の必要性、緊急性などを協議し、文化庁の予算ヒアリングを受け、史跡公有化助成予算の確保に努力してまいります。
 市予算は、県との協議を踏まえまして計上いたしますが、文化庁予算の獲得という性格上、当該年度にならないと事業費が確定しないところでもございます。
 次に、犬の対策でございますが、現在までの公有化済地約2万2,000㎡は、地域の皆さんが自由に利用していただけるよう開放しております。定期的に草刈りを行っております。犬の対策につきましては、飼い主に対して看板で注意を促すなどの措置を図っておりますが、効果が上がらないのが現状でございます。飼い犬などに関する法律や条例といたしましては、動物の愛護及び管理に関する法律、千葉県犬取締条例などがございますが、実際には守られていないのが実情でございます。
 今後は、区域の問題でご提案がありましたが、関係所への対応要請、さらには目立つような注意看板を設置するとともに、地域の皆さんにご協力いただきながら、子供たちが安心して遊べるような貝塚広場としてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、飼い主のマナーの向上によるところが大ですので、飼い主の皆さんのマナーの向上に今後とも期待したいと思います。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 水と緑の部長。
〔中山千代和水と緑の部長登壇〕
○中山千代和水と緑の部長 治水、環境対策についてのうち、初めに、(1)の大柏川調節池の機能、効果及び国分川調節池整備事業のその後についてお答えいたします。
 大柏川調節池は、ご質問者ご案内のように、真間川流域の総合治水対策の一環として、時間雨量50㎜対応で全体計画面積16ha、計画貯留量25万4,000tの洪水調節機能を有する河川施設として、千葉県が昭和54年度より事業を進めております。この調節池の本来の役割、治水能力としましては、7.5年に1回の確率で発生する洪水に対応するものでございます。現在、用地取得率は約94%で、本体の調節池整備工事は平成7年度より着手しております。そして、平成13年度には排水機場、また平成14年度には越流堤を整備したことで、川の水も効果的に流入できるようになりました。また、現在の貯留機能も20万tを超える規模となっております。
 そこで、全体の完成見込みでございますが、事業主体である県は、平成16年度を予定ということでしております。ご質問の完成のおくれにつきましては、地下水の出水による止水工事の発生や、掘削土砂の受け入れ先との調整や整備予算の確保等によるものが起因して、おくれたと聞いております。また、上部利用としての面整備につきましては、平成8年度には水辺の魅力を生かすことを目的に、国土交通省が創設した水辺プラザ整備事業として、千葉県と市川市連名で登録しまして、平成9年度に事業指定を受けました。この指定によりまして、千葉県が大柏川調節池の治水目的である調節池施設の整備を行う、市川市が自然環境創造型の水辺の拠点としての面整備をすることとしております。なお、この面整備計画につきましては、平成12年度から市民参画によりまして基本計画と実施計画の検討を行ってまいりました。さらには、平成13年度末より運営管理委員会を発足しまして、市民と行政の協働による事業を展開する計画としております。
 次に、国分川調節池整備事業の進捗についてでございますが、国分川調節池は、大柏川調節池と同様に、真間川流域の総合治水対策事業の一環として、国分川と春木川の洪水を調節することを目的に、計画面積約24ha、調節容量としましては30万3,000tの河川施設として、千葉県が平成6年度より事業を進めております。進捗状況は、平成15年2月現在の用地取得率が約79%で、用地取得のまとまった箇所から順次掘削を進めております。この池の治水能力も大柏川調節池と同じでございまして、7.5年に1回の確率でございます。
 また、面整備につきましては、約24haの河川空間を有効活用するため、平成13年度に国分川調節池整備検討委員会及び国分川調節池を考える会を発足しまして、平成13年度より全8回の会議を重ねまして、整備基本方針、ゾーニングについて検討を行いまして、基本計画の取りまとめを行っているところです。
 また、この会における主な意見としましては、自然を復元し、人と自然との触れ合いを重視する整備を行う、運動施設については、専用のグラウンドはつくらない、近隣の住民が多目的に利用できる広場をつくる、完成後の維持管理がしやすい施設並びに管理体制を設ける等の意見がありました。
 次に、(2)の春木川の周辺の整備事業についてのうち、ウの春木川に放流する曽谷第4、第5、第6排水区の整備状況についてでございますが、1級河川春木川は、千葉県より改修事業が行われております。工事の内容としましては、下流部の春木川排水機場から上流部は曽谷橋までの区間の橋梁のかけかえと護岸の整備を行う計画でございます。ご案内の春木川流域であります曽谷第4、第5、第6の排水区の内水排除整備につきましては、昭和60年に策定しました市川市雨水排水基本計画に基づき、時間雨量50㎜の降雨に対応の雨水幹線排水路の整備を進めておりまして、今後も春木川改修事業の進捗に合わせ順次整備をしていく計画でございます。
 そこで、ご質問の各曽谷第4、第5、第6の排水区の整備状況でございますが、この排水区は春木川左岸側の曽谷5丁目、7丁目、8丁目など、県道鎌ケ谷市川停車場線から春雨橋、国分高校バス通りの上流部を含む排水区でございます。下流に位置する曽谷第4排水区は、曽谷小、百合台公園から県道までの排水面積22.5haで、幹線排水路となる春木川から曽谷緑地までの区間632mについてボックスカルバートの整備を昭和60年度より着手しまして、平成2年度には435mが完成しております。さらに、平成11年度、春木川排水機場が完成したことによりまして、平成13年度から排水整備事業を再開しまして、これまでに全体延長541mを整備しまして、15年度も引き続き整備を進める予定でございます。
 次に、中流部に位置します曽谷第5排水区につきましては、曽谷保育園を中心とする排水面積12.8haで、平成2年度から平成4年度までの3カ年で幹線排水路となるボックスカルバートを約250m整備しましたが、春木川への放流口は、河川管理者である千葉県の河川への放流協議に基づく放流許可が得られず、いまだ400㎜の既設管での放流となっております。このことが多量の降雨時に周辺の一部が浸水被害をこうむっている原因となっております。今後、正規の断面での放流が可能となるよう、千葉県に対し早期の整備完成を要望してまいります。
 さらに、曽谷第6排水区は、春雨橋から県立北高校へ至るバイパス通りの北側、排水面積4.1haの排水区で、下流部の曽谷第5排水区がこのような状況でございますので、この整備状況と河川流量の調節機能を持つ国分川調節池の整備進捗状況と合わせまして、長期的に整備の検討を図ってまいります。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 環境清掃部長。
〔鈴木孝男環境清掃部長登壇〕
○鈴木孝男環境清掃部長 春木川の水質汚濁状況とその対策についてお答えいたします。
 春木川は、上流部で国分川と分かれ、下流部で再び国分川に合流する1級河川でございます。本市の河川は、江戸川を除くと遊水などの良質な水源を持たないため、都市化の進展や生活様式の高度化などに伴い、生活排水が流入するようになり、水質が悪化してきました。春木川の水質も次第に汚濁され、特に今日、生活排水による汚濁がその主要な原因となっております。市では、毎月1回、春木川下流の国分川合流手前で水質調査を行っておりますが、汚れの代表的な指標でありますBOD値で見ますと、十数年前の昭和63年のときのワーストワンでは、BOD44㎎/リットルでありましたが、現在では18㎎/リットルと大分改善され、小魚も確認されるようになっております。しかし、生活排水以外に良質な水源をほとんど持たない春木川では、水質の改善がなかなか思うように図れないのが現状となっております。
 そこで、これまでに行ってきた取り組みと今後の浄化対策についてでありますが、春木川を含む真間川水系の水質汚濁の原因は先ほど申し上げましたが、特に生活排水によるところが大きいことから、平成5年3月、下水道の未整備地域を対象に、市川市生活排水対策推進計画を策定し、「みんなの力でふるさとの川・真間川に清流を取り戻す」を将来ビジョンに掲げ、当面は生活排水の汚れを半分に減らすことを目標として浄化対策に取り組んでいき、この目標をほぼ達成したところでございます。
 主な事業といたしましては、生活排水対策の推進には市民の果たす役割が大きいことから、ソフト面では、1つとして平成6年に生活排水対策推進員制度を設け、啓発活動のリーダー役となっていただくみずアドバイザーを公募し、家庭でできる浄化対策として、例えば、台所でのろ紙袋やアクリルたわし、ゴムべらなどの啓発活動を地域住民と一体となって推進しております。中でも、春木川流域では、地域住民の環境意識が非常に高く、そのため、自治会が中心となり、家庭でできる浄化対策に積極的に取り組んでいただいているところでございます。また、ハード面では、1点としてし尿のほか、台所や風呂の排水も一緒に処理できる合併処理浄化槽の普及促進を図るため、住宅の新築時や単独浄化槽から合併浄化槽への切りかえ時に、設置費の一部の補助を行ってきております。また、生活排水が多い排水路の水を直接浄化する施設として、曽谷8丁目の市道地下に、また、曽谷公民館の駐車場地下に、また、百合台小学校裏の市道地下にそれぞれ水質浄化施設を設置し、春木川の水質改善に向けた施策を行っております。また、雨水の涵養による遊水確保施策として、雨水浸透升を設置する際に設置費の一部補助などの対策も実施しております。
 なお、現在平成5年3月に策定しました市川市生活排水対策推進計画は、先ほど申しましたように既に10年が経過し、ほぼ目標を達成したことから、今後10年先を見据えた第2次計画を現在策定中でありますので、平成15年度からは新しい推進計画のもとに、さらなる生活排水対策に取り組んでまいります。
 次に、千葉県の水質浄化施設の規模と能力でございますが、平成12年度に春木川の上流に浄化施設を設置し、能力は現在規模は1日3,000逢の水を国分川から、水質は約22㎎/リットルのものを浄化しまして、10㎎/リットル以下に浄化した水を春木川へ放流し、水質改善を図っております。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 道路交通部長。
〔木村 博道路交通部長登壇〕
○木村 博道路交通部長 (2)春木川の周辺の整備事業のその後についてお答え申し上げます。
 イの春木川左岸道路整備事業のその後の経過でございますけれども、この事業は曽谷、東国分地区の浸水対策として千葉県が進めている春木川改修事業に合わせて、春木川の左岸に4mの市道を整備しようとするものでございます。具体的には、河川事業者である千葉県が3mの河川管理用道路を整備しますもので、市が1mの追加買収を行い、河川事業にあわせて道路整備を行うものでございます。
 そこで、進捗状況でございますけれども、用地確保の現状につきましては、平成14年3月末の実績といたしましては、面積が約780㎡で買収率は64%ございますが、平成15年1月末現在では、面積約830㎡となり、買収率は約70%となっております。なお、工事につきましては、河川工事として県立西高校付近で千葉県真間川改修事務所でございますが、平成13年度、14年度の工事といたしまして、百合台橋のかけかえ工事を実施し、既に完成しております。引き続き百合台橋の上流約50m区間の護岸工事を行うとともに、百合台橋の下流約150m区間の護岸工事を行う予定であると伺っているところでございます。
 道路工事につきましては、河川の工事とあわせて千葉県に整備工事を行っていただくことになりますので、今後、細部につきまして協議し、整備を進めてまいります。
 続きまして、都市計画道路3・5・28号の経過についてご説明申し上げます。
 都市計画道路3・5・28号の整備についてでございますが、この道路は外環道路から国分小学校前を通り、春木川を曽谷橋で交差し、県道市川柏線につながる幅員が7m前後の県道でございます。この道路につきましては、平成13年度に、千葉県葛南都市計画事務所でございますが、そこにおきまして予備設計を実施し、計画幅員を見直すとともに、道路線形や主要交差部、主要道路との取りつけ部の概略設計が完了しているところでございますが、これらについての詳細協議は、今後事業を進めていくには必要なことから、千葉県警察本部や河川管理者と協議を行っておりますが、現在、この協議を調えるのにさらに時間が必要とのことから、事業開始までにはこれら必要な手続を経て着手すると伺っておりますので、いましばらく時間がかかると考えられると思います。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 生涯学習部長。
○奥田 旭生涯学習部長 先ほどは大変失礼いたしました。今年度、平成15年度の方式のところで、私、昭和15年と言ったということなので、大変申しわけない、訂正させていただきます。
○寒川一郎議長 訂正を許可いたします。
 答弁終わりました。
 竹内清海議員。
○竹内清海議員 それぞれご答弁ありがとうございました。大分時間も押しておりますので、整理と、何点か改めて再質問させていただきたいと思います。
 では、初めの曽谷貝塚についてですが、曽谷貝塚の活用方法については大方理解ができました。次のその中を通る道路の拡幅の件なんですけれども、今、はっきりと具体的には出ないんですけれども、何となく広げていただけるのかなというふうに確信をしたところなんですけれども、今、国の指定された土地ということで本当に難しいのはわかるんですけれども、たしか外環の買収用地ですか、何か道路が狭いところと隣接している部分は、セットバックして貸しているなんていうことも事実聞きました。私もちょっと確かめたんですけれども、実際10カ所ぐらいあるということで、同じ国から借りるという形の中では共通した部分かと思います。そんなことで、ぜひ史跡の中の道路を拡幅していただきたいなというふうに思います。これは要望で、ぜひ拡幅されますことをお願いして、要望として終わります。
 次に、実は史跡の指定された中に土地をお持ちの方の相続の問題なんですけれども、本当に今いろいろご答弁いただいたんですけれども、先行取得だとか国庫補助だとか、いろいろ規制があることはよくわかりました。非常に今すぐ私自身もなかなかうまく理解できなかったんですけれども、実は先ほど1回目のご質問の中でちょっとお話した、これはその地主さんからちょっと借りてきたんですけれども、曽谷貝塚史跡指定についての要約という七、八ページになろうかと思います。そんな中に、こういう1項が載っております。相続税の支払いのため、売却しなければならない所有者等については、緊急買い上げの方法が講じられていますということで、この文言がどの程度効力があって、本当に緊急に取得していただけるのかちょっと確認をしていただきたいということなので、もう1度これが生きるのかどうか、表現が正しいかどうかわかりませんけれども、もう1度お答えいただきたいと思います。
 それと、犬の問題は、いずれにしても飼い主のマナー、モラル、マナーの問題かと思います。そういうことで、子供たちが貝塚広場で本当に楽しく遊べるよう、何とか犬の飼い主さんに案内看板等を通して、もう少し徹底した形での告知をしていただきますよう要望させていただきたいと思います。
 次に、治水対策の方なんですけれども、まず大柏川の調節池、ほぼ完成したのかな、若干おくれているということなんですけれども、完成したのかなというふうに理解をさせていただきました。また、国分川の調節池の方なんですけれども、こちらも79%買収済みということで、まとまったところから発掘が始まっているというのも今お聞きしました。国分川調節池の買収、79%なんですけれども、私も本当に広い土地を見せていただきまして、多分、恐らく買収済み、かなりされている方は上流部の方かなと思います。上流部の方がどちらかというと国分川のあふれた水、洪水、その水を流す部分で、下流部の方が春木川の方になろうかと思います。そんなことで、下流部の方が買収がなかなか進まないということは、多分春木川の水量を調整する部分にちょっと問題が起きるのかなというふうに思いますけれども、その辺がどうなのか、お聞かせいただきたいと思います。買収の率はわかりましたけれども、場所ですね。それと、もしおくれれば春木川の浸水被害に影響があるのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。
 次に、水質調査で2度目のワーストワンになってしまいました春木川なんですけれども、確かに今地元の自治会、あるいは川の流域の付近の皆様方の浄化に対する意識が本当に高いのは私も知っております。自治会のアンケートを見させていただいたり、春木川をきれいにする連絡協議会だったかと思います。稚魚を放流するのも私も参加をさせていただきました。あの川は、本当に今は生活排水がほとんどだということで、大変浄化に当たりましては難しい面もあろうかと思いますけれども、市の方でも協力できるような部分がありましたら、ぜひ協力していただきたいと思います。
 また、上流部にあります浄化施設もよくわかりました。確かに春木川独自の水はございません。国分川から水を、どちらかというともらっているような感覚かと思います。そんなことで、浄化施設の機械もわかりましたので、これは結構でございます。
 次に、春木川左岸道路整備計画でございますけれども、もう私もかなり買収が進んでいるのはよくわかっております。私がちょっと聞きたいのは、外環道路と関係する都市計画道路3・5・28号の曽谷橋交差点、いずれにしても左岸工事ですからあの道路も交差して整備されるわけなんですけれども、3・5・28号曽谷橋交差点、春木川を横断するところなんですけれども、非常に交差点幅が狭いですね。そんな部分が左岸整備工事と一緒に拡幅整備されるのかどうか、それをちょっとお聞きしたかったんですけれども、それもちょっとお答えいただきたいと思います。お聞かせいただきたいと思います。
 最後に第4、第5、第6排水区の問題でございます。
 これは私、先ほど申し上げましたとおり、内陸部の浸水被害に対する、排水に対する本当に重要な排水整備かと思います。実は、先ほど部長の答弁で、第4排水区はまだ若干残っております。そして、実は第5排水区につきましては、平成2年から4年で、私の聞き間違いがなければ工事が終わっているのかなというふうに思います。もう既に10年以上経過いたしまして、ボックスカルバートが1,500㎜ですか、1,500ですからかなり広いボックスカルバートなんですけれども、その春木川に放流する出口が400㎜になっているということを今聞いたんですけれども、実は私も内々に何かそういうふうなうわさは聞いていたんですけれども、なぜ10年間もその400㎜のままであったのかなというのが不思議でなりません。せっかく広い口径での排水が川まで近づいているにもかかわらず、出口が400㎜というのは、私自身も、これを市民の方が聞いたら、多分ちょっと納得しないのかなというふうに思いますけれども、その辺、何の理由でそうなっているのか、また、これから強く県に交渉できるのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。
 以上、幾つか質問させていただきましたけれども、ご答弁の方よろしくお願いいたします。
○寒川一郎議長 生涯学習部長。時間がありませんので、簡潔にご答弁をお願いします。
○奥田 旭生涯学習部長 要望の件でお答えをさせていただきます。
 確かに、国指定を受けた当初につきましては、買い上げの費用がかなり高くなりまして、一時売り渡しを待っていただいた時期もあったということは聞いております。現在につきましては、ほぼ申し込みに対応できるような状況だということなんです。相続の発生した場合につきましては、土地所有者の方々と十分話し合いながら今後対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 水と緑の部長。
○中山千代和水と緑の部長 まず、1点目の国分川調節池内の下流部の件でございますが、この国分川調節池の下流部は下池と言われている部分でございますが、これは春木川の洪水を調整する目的で設置されておりますが、現在は下池の買収率は約50%で、買収箇所が点在しているために、掘削等の工事に入れない状況でございます。事業主体の千葉県の真間川改修事務所によりますと、この計画の基本となる越流堤についても、設置場所や構造等がバス通りの道路計画協議に時間を要しているということで、ほぼ決定しておりますが、まだ決まっていないというようなことを聞いております。今後、早期に完成するように強く要望してまいります。
 2点目の曽谷第5排水区、放流口が400になっている理由ということでございますが、先ほどもお答えしましたが、現在の河川の流下能力では、幹線排水路から排水するすべての水量を受け入れることはできないということによるものでございます。基本的には、春木川の改修整備が必要でありまして、今後はご質問者からの地域住民の早期の浸水解消という思いがあることを受けとめまして、私ども現況の雨水出水エリアの調査等を早急に進めまして、河川管理者との協議を進めまして、今後の暫定対策を立てまして、早期の浸水解消に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 道路交通部長。
○木村 博道路交通部長 曽谷橋のかけかえのことでございますけれども、先ほど都市計画道路3・5・28号のところの経過でご説明申し上げましたとおり、都市計画道路3・5・28号につきましては、計画幅員の見直しを図っています。おおむねでございますけれども、現状計画幅員が12mのところ、約20mという案で計画を進めているところでございます。その中で、河川改修につきましては先ほどお話ししましたように、用地買収が順調に進んでいることから、計画道路と計画河川とどう整合しながら橋をかけかえたらよいかということでの調整が重要だと思っていますので、早急にその調整を図るように関係者にお願いしてまいりたいと思っています。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 竹内清海議員。
○竹内清海議員 初めの相続の問題なんですけれども、今は余りそういう買いつけというか、買っていただきたいという要望がないということかと思います。それはそれで結構なんですけれども、本当にあの中でもかなり広く敷地を持っている方もおりますし、大変失礼な言い方になろうかもしれませんけれども、かなり年配の方もおります。そんなことで、もしそういう相続が発生した場合には極力速やかに、買いつけの要望等がございましたら、ぜひ協力していただきたいというふうにお願いをさせていただきます。
 次に、春木川の関係の部分なんですけれども、国分川調節池の確かに下流部の方が、やっぱり買収率が悪いのかなというふうに今お聞きしました。いずれにしても、そうしますとなかなか越流堤まで早く計画決定ができないのかなということで、そうしますと、あの辺のまた浸水被害等にも影響するかと思いますので、ぜひ、なるべく早く越流堤まで決めていただきますよう要望しておきます。
 次に第5排水区、これは、今部長の答弁ですと、春木川の整備が進まないとなかなか放流ができないんだというふうなお答えだったかと思います。そうしますと、まだまだあの春木川が何年かかるかわかりませんけれども、それまでやっぱり出口の方は400㎜そのままになってしまうのかなということで、今も確かにあの地域での浸水被害が出ております。むしろ、川沿いではもう本当に浸水被害が少ないんですけれども、内陸というか、少し奥に入ったところが水が出るという苦情もよく聞いております。そんな意味で、できれば早くボックスカルバートの太さと同じ部分を春木川に抜いていただきますよう、これは私からの要望として聞いていただきたいと思います。
 それと、最後の曽谷橋の件なんですけれども、やはり外環との都市計画道路ということで、道幅12mから20mというかなり広い計画を今聞いたんですけれども、現実的にできれば春木川と交差するという意味の中で、河川改修の方でぜひ南北道路ですか、曽谷の交番というんですかね、あの部分だけでもぜひ広げていただきますよう要望させていただきます。
 以上をもって終わります。ありがとうございました。
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○寒川一郎議長 次に、三宮美道議員。
〔三宮美道議員登壇〕
○三宮美道議員 通告に従いまして、4点の一般質問をさせていただきます。
 まず、質問に入ります前に、まさに経済も非常に厳しく、市川市の財政も非常に逼迫しているというふうに市長からの今回の施政方針演説にもありましたとおりに、非常に厳しい環境の中で市民の皆様方が生活をしていることだと思います。今回は、やはり市長のいつもおっしゃられる市民との協働であったり、あるいはパートナーシップであったり、また、行政は最大のサービス機関であるというようなことでもありますし、市川市としては市民要望が非常に多様化している中で、ある意味ではマネジメント能力が非常に重要になってくるというふうに思います。そのあたりで、どちらかといいますと4点の質問の中の2つぐらいは、ふだん余りスポットの当たらない、どちらかというと若者であったり、あるいは元気な高齢者であったり、比較的スポットの当たっていないところというものも質問項目に入れさせていただきました。
 順を追いまして、まずは若者対策ということから質問に入らせていただきます。
 質問の要旨は、文化、芸術、スポーツに親しめる若者広場について。
 これは、さきの12月議会で一般質問をさせていただきました。これは、現在、後ほどのコミュニティクラブのご質問も1つですけれども、小学校、中学校、これは公立、しかも市川市立の小学校、中学校として積極的に推進される政策も当然あることと思います。ただ、高校に行ったとき、あるいは大学に行ったとき、これはなかなか地域に余り存在しないとか、あるいは市が直轄ではないというようなところから、なかなか金額的な支出が政策としてされにくい場所というか、世代だというふうに思います。その中で、12月のご質問の中で、今後若者広場に関しましても検討を、検討ということはすぐできるということじゃないと思いますが、検討してみたいというご答弁もいただきまして、その後少しは検討の課題が挙がっているかどうかをまた生涯学習部長の方にお伺いをしたいというふうに思います。
 2番目は、コミュニティクラブの創設の状況について。
 これに関しましては、さきの環境文教委員会でも非常に長きにわたって、実は予算的にはナーチャリングコミュニティ事業(コミュニティクラブ委託事業)というふうに修正がされました。この中で、私は南部に住んでおりますので、市川の南部、南部というか市川駅の南部ではなくて、市川南部の行徳地区には5つのナーチャリングブロックがございます。そのうちの1つの私も委員でもございます。この中で、6年前に施政方針演説で初めてこの言葉を聞いて、ナーチャリングなのかネーチャリングなのかわからなかったという段階からのスタートだったというふうに思います。私は、実は初年度から参加をせずに、2年度目からあるブロックの委員として現在に至っているんですけれども、非常に何をやってもうまくいかない、あるいは毎週のごとくやったり、毎月のごとくやることがなかなか難しい。そして、ボランティアもなかなか集まらない。まして、他の団体との交渉ごともなかなか難しい。というのは、子ども会であったり、野球やサッカーや、あるいは青少年相談員さんやら、長きにわたって歴史を持っているところと、発足間近の団体とのこういった違和感というものを感じた部分でございます。
 質問の要旨ですけれども、今回、丸6年たってコミュニティクラブに名称を変え、また、各学校にコミュニティサポート委員会を設置する。この経緯に至るナーチャリングコミュニティの6年間の総括、そしてそこに問題点がどういうふうにあって名称まで変えていかれるということなのかということをもう少し詳しくご説明をいただきたいというふうに思います。
 3つ目に、健康な高齢者に対する政策についてでございます。
 介護保険制度が始まって、要介護認定を受けた高齢者の方々への政策は、進んでいるんだと思います。ただ、余りに多くの待機者を出していることも、これも事実です。本来は、待機がないために介護保険がつくられたのではないか。その中で、これだけ待機をさせられるということが、本来は介護保険制度そのものの発想の時点からの問題点も若干あるんだというふうに思います。発足されて3年でコストの見直しが行われるという、当然条件つきのものでございました。ですから、今回改正されるということは、これに対して異論はないです。ただ、元気な高齢者もいることも事実であって、市では今までいきいき健康教室、あるいはミニデイセントーですとか、そういったものが施策としてされているんですが、一体元気な高齢者には、今年間幾ら使われているかということが質問の1点でございます。予算としてでございます。
 2番目に、現状の施策は私が先ほどお話しした程度なのか、それとももっとありましたら教えてください。それとともに、今後の政策に対する何か考え方があれば、お教えをいただきたいというふうに思います。
 4番目に、高まる保育需要への対応についてでございます。
 これに関しましては、市川の南の行徳地区には常に一番多い待機児童を抱えているんだと思います。しかし、今回も妙典保育園が開設されますし、また来年には第七中学校の中に保育園が開設をされていく。昨年は湊新田もつくっていただきました。十分に行政側の対応はしてくださっているというふうに思います。ただ、男女共同参画社会というふうに移行がされながら、男女平等条例も市でも制定されながら、そういった形の中で働く女性の意欲、あるいは厳しい経済環境から働かざるを得ない女性の皆様方、あるいは本来は働きたいけれども、保育がいつもいっぱいなので申し込んでもむだであろうという潜在的な待機の方々を合わせると、恐らく今の数倍いらっしゃるんだというふうに思います。
 そういった皆様方すべてに満足な政策がすぐ打てるとは私も思ってはおりません。しかし、平成14年度に生まれた、まだ3月は数日ございますけれども、ゼロ歳児は何人なのか、1歳児は何人なのか、そういったことでの需要予測というものが当然できるんだというふうに思います。その需要予測と、女性の社会進出の速度によって、年々実はその年代の子供たちの働く女性の率というのは高まっているんだというふうに思います。
 そこで、市の方としましては、保育需要にどのようにこたえてこれから対応していこうとしているか、こども部長の方のご見解を賜りたいと思います。
 1回目の質問は、まず総括的にお聞きをさせていただきます。ご答弁を賜りまして、再質問をさせていただきます。
○寒川一郎議長 生涯学習部長。
〔奥田 旭生涯学習部長登壇〕
○奥田 旭生涯学習部長 まず、私どもに2点のご質問にお答えさせていただきます。
 まず、文化、芸術、スポーツに親しめる若者広場についてお答えをさせていただきます。
 昨年12月議会でもご説明をさせていただきましたが、スポーツに親しめる若者広場につきましては、青少年を中心に普及してきておりますスケートボード、ストリートバスケット、フットサル等のストリートスポーツが考えられます。これらの施設につきましては、市川市では原木東浜公園に設置されておりますストリートバスケットの施設のみでございます。簡単にでき、バスケットコートの半分程度の広さでもできるということから、体育館でも楽しまれております。また、フットサルにつきましても市の専用施設はございませんが、体育館などで親しまれております。
 次に、文化、芸術に親しめる若者広場につきましては、軽音楽など比較的静かな音楽活動については、防音設備のある一部の公民館が利用されております。また、ロック音楽などの活動につきましては、比較的大きな音量で演奏されることが多いことから、市川市では住宅密集地が多いことなどの事情から難しい面もございます。しかしながら、専用の設備を持ったメディアパーク内にありますグリーンスタジオ、音楽スタジオ等が利用可能なことから、現在多くの若者に利用されております。
 以上、現状把握に現在は努めているところでございますが、文化、芸術、スポーツに親しめる若者広場につきましては、市川市の若者のためにも大変望ましいことと考えます。種々の課題をクリアできるか、どのような条件づくりが必要なのかなどについて、引き続き関係部局とも連携を図りながら、さらに研究してまいりたいと考えております。
 次に、お尋ねのコミュニティクラブ創設についての考え方でございます。
 ご承知のように、コミュニティクラブ事業は、平成15年度から始まりますコミュニティサポートシステムの中のかなめとなる事業でございます。まず、コミュニティサポートシステムでございますが、これは子供を中心に置きまして、学校、家庭、地域の連携を一層推進し、みんなで力を合わせて活動する制度でございます。従来から子供の健全育成等の活動につきましては、コミュニティスクール事業、ナーチャリングコミュニティ事業、子ども会、少年野球、女子フットベースボール、PTA、青少年相談員などの活動として実施されております。
 このような活動は、多くのボランティアや指導者の方々に支えられながら、子供たちの健全育成に大きく貢献してまいりましたが、その活動が活発化していくに従いまして、活動場所や活動内容が重複してきたこと、活動の情報が一元化されていないなどから、各活動の連携を一層強化し、地域活動をさらに円滑に進める環境づくりを今以上に推進してほしいという声が、関係団体の代表者が集まった会議で上がったということでございます。このため、教育委員会ではこのような声を反映するために、平成14年7月から市役所内部に設けたプロジェクトで検討し、その内容を子供の健全育成などを担う各団体の長で組織いたしますコミュニティサポート連絡会等で協議を重ねていただき、新たな制度としてコミュニティサポートシステムを発足することとなったものでございます。
 このシステムにつきましては、先ほど申し上げましたが、子供を中心に置いて、学校、家庭、地域の連携を一層推進し、みんなで力を合わせ活動するものでございまして、子供たちの健全育成、地域のコミュニティーづくり、生涯学習社会の創造を目的としております。この制度を実施するに当たりまして、地域を各学校区に分け、それぞれに地域の団体の連絡調整を行う組織を設立するとともに、各団体の活動に対しまして、子供たちや地域住民の参加をより一層促すことを目指した組織を設立するものでございます。
 このシステムの主な仕組みとしましては、地域の各団体間で連絡調整を行い、将来的には地域活動プログラム、いわゆる予定表でございますが、これを作成、発信するコミュニティサポート委員会と、ナーチャリングコミュニティ事業の理念と活動を継承、発展させていくコミュニティクラブ事業がございます。
 この状況でございますが、まずコミュニティクラブの創設の状況でございますが、今まで単独で行っておりましたナーチャリングコミュニティ事業が大きなコミュニティサポートシステムに組み込まれることになります。この6年間で組織化されましたナーチャリングコミュニティ事業をさらに発展させ、この新制度のスタートを期に、今までご参加いただけなかった方々にも進んでご参加いただけるよう、名称も新たにして事業を展開しようとするものでございます。しかしながら、名称の変更によりまして活動に参加する子供たちが混乱するのではないかとのご意見もありますことから、配慮が必要なブロックにつきましては、平成15年度に限り今までの名称を愛称として使い、平成16年度からコミュニティクラブの名称を使うようお願いしているところでございます。
 コミュニティクラブを拡大するという教育委員会の現状認識をお答えいたしますと、まず、コミュニティクラブ事業の内容でございますが、この事業が平成14年度文部科学省の主要施策であります新子どもプランの内容を、既に平成9年度の開始当初より実施しております。ナーチャリングコミュニティ事業の理念や活動をさらに継承、発展させるものでありまして、子供を中心に置いて、地域の諸団体がそれぞれの枠組みを超えて、多くの方々の参加により、子供たちの健全育成、コミュニティづくり、生涯学習社会の創造を目的とするものでございます。
 総括的には以上でございます。
○寒川一郎議長 福祉部長。
〔伊藤常矩福祉部長登壇〕
○伊藤常矩福祉部長 市政一般についてのうち、(3)の健康な高齢者に対する施策につきましてお答えいたします。
 初めに、健康な高齢者に対します施策を実施しております予算額でございますが、平成14年度の一般会計当初予算ベースで年間約2億3,600万円でございます。高齢者福祉施設の施設整備費や維持管理費などを含めた高齢者施策全体の予算額約37億5,000万円に対しまして、6.3%となっております。
 次に、現状の施策でありますが、現在本市には60歳以上の高齢者が約8万4,000人いらっしゃいますが、そのほとんどの方々は健康で元気に過ごされております。このような中で、本市では現在健康な高齢者を対象とした各種の健康づくりや生きがいづくりに関する施策を実施しております。その主なものといたしましては、まず、高齢者クラブ活動に関する助成事業がございます。市内には、高齢者相互の生きがいづくりや友達づくりを目的とした任意団体である高齢者クラブが約180団体ございます。これらの高齢者クラブには、市内に住んでいるおおむね60歳以上の健康な高齢者約9,300人が加入をいたしております。さまざまな活動を行っておりますが、このような高齢者クラブの活動を支援するための助成事業を行っているところでございます。
 次に、健康な高齢者の中には、まだまだ体を動かすことは自信があるという方々が大勢いらっしゃいます。このような高齢者の皆さんの短期的な就労の機会を確保するとともに、生きがいづくりを支援することを目的とした公益法人として、市川市シルバー人材センターがございます。シルバー人材センターには、現在約1,500人の方々が会員として登録をしており、毎日のように自転車整理業務や公園などの清掃業務に従事いたしております。
 本市では、このシルバー人材センターに対して短期的就労、生きがい事業に対する運営費の補助を行っているところでございます。
 健康な高齢者の皆さんが熱心に取り組んでいる活動といたしましては、趣味、教養活動がございます。市内13カ所にある老人いこいの家では、約6,700人、年間延べ18万人の元気な高齢者が市主催の教養講座を受講したり、自主的にサークルや同好会をつくってさまざまな趣味、教養活動を行っております。市では、このような活動の場として、いこいの家を提供するなどの支援事業も行っております。
 また、毎年長寿ふれあいフェスティバルや明青展のような行事を開催し、高齢者の皆さんの趣味、教養活動を広く市民の皆さんに紹介をさせていただいております。さらに、健康な高齢者の中にはスポーツ活動を活発に行っている皆さんが多くいらっしゃいます。そこで、本市では高齢者の皆さんのスポーツ活動を支援するため、グラウンドゴルフ大会やゲートボール大会を開催し、健康づくりを支援いたしております。両大会とも、毎年約300人が参加をしております。なお、本市のスポーツ大会で優秀な成績をおさめた個人や団体の中には、毎年厚生労働省などの主催で行われております全国健康福祉祭、いわゆるねんりんピックに参加し、活躍をされている方もいらっしゃいます。
 このほか、高齢者の皆さんにありがちな家の中での引きこもりを防ぎ、なるべく戸外に出て健康づくりをしていただくため、ご質問者からご紹介がありましたように、いきいき健康教室や高齢者ミニデイセントー事業を実施しております。いきいき健康教室には、年間延べ約3万人、高齢者ミニデイセントー事業には延べ約1,800人の方々に参加をしていただいております。
 次に、高齢者施策についての今後の考え方でございますが、日本の高齢者数は国立社会保障人口問題研究所によりますと、40年には3人に1人が65歳以上になると推計をされております。本市におきましても、高齢化が着実に進んでいる中で、将来必ずや市民の3人に1人が高齢者であるという時代がやってまいります。このような認識の上に立って、今後の高齢者施策のあり方を考えてみますと、まず取り組んでいかなければならないことは、活力ある地域社会を実現するために、高齢者の健康づくりに力を入れていくということであります。高齢者の多くが健康で生きがいを持つことができれば社会参加が実現でき、知識や経験をまちづくりに役立てていただけるという結果につながりますことから、今後の高齢者施策のあり方といたしましては、高齢者の大部分を占める健康な高齢者に対する施策の充実を大きな柱の1つといたしまして、健康づくりの普及と推進、疾病予防や介護予防、さらには社会参加の推進に関する施策を展開してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 こども部長。
〔髙久 悟こども部長登壇〕
○髙久 悟こども部長 4番目、高まる保育需要への対応につきまして、保育需要のとらえ方、また今後の対応について、2点のご質問にお答えいたします。
 最初に、保育需要をどうとらえるかについてでございますが、本年2月の保育の状況で申し上げますと、市内公市立保育園40園の入所児は4,534人、また、保育園の申し込み児童、いわゆる待機児童は656人、この合わせまして5,190人が公的な保育需要というふうに考えております。この人数は、いわゆるゼロ歳から6歳、就学前児童数約6万2,000人の16.2%に当たりますが、ここ数年は15%から16%の間で推移してございます。また、待機児童に限って見た場合、2月1日現在におきます前年同月比では、13年度待機児童697人に対して、ことし656名と、約41人、約6%の減と若干の減少傾向が見られます。また、待機児童の内訳では、要保育児童は約20%、129人で、残りの80%は保育園に入れれば働きたいという、就労予定等が主でございます。
 保育におきます待機児童の解消は、少子化対策の主要な課題であり、市としましてもこの3年間で保育園の新増設により149人分の定員増を図ってきたところであり、新年度、4月には70名定員の妙典保育園がオープンいたします。また、15年度以降の施設整備では、6月以降に大野地区に市立保育園60名の新設、JR本八幡に40名の保育園を、そして平成16年度には第七中学校PFI事業による60名定員の保育園、また、原木地区に60名の市立保育園が新設されるなど、15年度以降、320名程度の施設整備を予定しているところであります。
 ご指摘にもありますように、現在すべての待機児童解消には至りませんが、育児休業明け、母子家庭、生活保護世帯など、早急な対応が必要ないわゆる要保育児童の解消はもとより、毎年4月1日現在、いわゆる年度当初における待機児童数が200から300名程度おりますが、この解消への取り組みが大きく前進するものと考えております。
 また、少子化対策としての国の取り組み方針について、昨年大きな政策転換が示されております。国は、昨年の人口推計におきまして、少子化の要因として従来の晩婚化による影響のみならず、統計をとり始めて初めて夫婦の出生力そのものが低下しているという現象が確認されたこと、これを踏まえて、政府は少子化対策の強化を図るべく、少子化対策プラスワンを昨年9月に発表したところであります。この主眼は、現在の就業環境が子育てしにくい環境となっている点をとらえ、男性の育児休業取得促進に取り組むなど、働き方自体の見直しとあわせ、子育て支援を行政、地域のみならず、企業も含めた社会全体で支援する体制を整え、より一層の国民の関心を高めることが大きな目標になっております。
 また、市川市におきます総合的な子育て支援に関しましては、エンゼルプランに基づいて仕事と育児の両立支援としての保育事業の拡充にとどまらず、子育てを地域で支えるという視点から、ファミリーサポートセンター事業や子育て支援センター、さらには各保育園における地域交流事業など、幅広い取り組みを実施しているところであります。また、地域で支援を必要とする家庭に対するきめ細かな支援策としまして、新年度は保育士、看護師などから構成されます子育て応援隊を編成し、相談のみならず、必要に応じて各家庭を訪問し、例えば妊娠中から産後の母親と乳幼児の健康、食事、その他子育て全般に係る総合的な支援を講じてまいります。
 このように、施設整備のみならず、家庭で子育て中の母親に対しても、自分の手で子供を育てる歓びを知っていただき、安心して子育てができるよう幅広く支援することで、少子化傾向の改善に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 三宮美道議員に申し上げますが、再質問は休憩後にお願いいたします。
 この際、暫時休憩いたします。
午後2時58分休憩


午後3時44分開議
○寒川一郎議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第40一般質問を継続いたします。
 三宮美道議員の発言の継続を許します。
 三宮美道議員。
○三宮美道議員 休憩を挟みましたが、それぞれご答弁ありがとうございました。
 まず、若者の広場に関しては、先ほど原木東浜公園のストリートバスケット、並びにバンドであればグリーンスタジオ、フットサルであれば体育館でもできるということを伺いました。今なぜ若者広場の話を昨年からさせていただいたかというと、これはあるきっかけがありまして、一昨年の秋口ですか、文教都市市川とはいうものの、若者、大学生から、市川は若者にとっては魅力のない町ですという発言をもらいました。といいますのは、幕張の方に行けば――メッセの方ですね――ストリートバスケットもできれば、インローラーやスケボーもできる。柏に行けば、フットサルコートもある。市川は、若者が集うような場所というのはゲームセンターかどこかしかなくなってしまう。そういったことで、結局は皆さん都心に流れていっちゃう。だから、若者が確かに休みのときも含めて、あるいは学校に行っても市川の学校ではなく、千葉商科大学もたしか市川の子供が少ないはずなんですね。ですから、実は市川の子が市川にいないという存在になっていくんだろう。むしろ、休みぐらい市川でバイタリティーを発散させるような場というのをつくってほしいなというのが私の希望で、実は12月の議会で言わせていただきました。
 具体的に、これは街づくり部長の方ですか、できる、できないではなくてお伺いをします。先ほどのバンドはうるさい。あるいは、都市化されたところでは、以前たしか笹浪先生ですよね、行徳の一角にバスケットのコートを、ストリートバスケットができるような場所というご質問もあったんですが、当然近隣からうるさいと言われてしまう。そういったものが回避できる場所といったら、二期埋立がされないまでも、あの用地は実は夜は、はっきり言いまして、市川塩浜駅周辺は、女性のひとり歩きも怖いというゴーストタウン、夜です。日曜日も、運送会社等はありますけれども、釣り人が行く程度かな。我々、こんな格好で行っちゃうと、帰りはほこりだらけになっちゃうという場所であるのも事実です。
 市は、実はヤード用地を持たれている。そういったところで、多目的広場を今展開されておられます。1つは、消防の訓練所として。多目的広場も、実は半分は多分使えないんだと思います。私は、子供の野球をやっていますので、1度多目的広場を借りさせてもらったんですが、キャッチボールの練習はできても、ゴロの練習をやるとイレギュラーでけがをさせちゃうというような部分がありますので、なかなかそれは難しいというふうに思いました。ただ、あの場所であれば車もとめられる、若者ということは当然二十歳前後ということになりますから、車がとめられ、騒いだところで怒る人もいない。まして、行徳警察署も非常に近い場所ということから、例えば暴走族が集まって、そこで何かが行われるという防御の仕方はあるんではないかということを考えたときに、親しまれる海辺が県の方で進められたときはまたともかくとしまして、暫定的でもそういったものを設置することができないでしょうかという、これは要望も含めてお伺いをさせていただきたいというふうに思います。
 次に、コミュニティクラブの方です。
 奥田部長には大変申しわけないんですが、コミュニティサポートシステムは先ほどの説明でわかりました。ただ、このシステムは、私も同じ環境文教委員ですから、実は説明を受けても余りよくわかっていなかった。先ほどの説明どおりだと確かに思います。先ほどのご質問の中では、ナーチャリングコミュニティの総括、そしてそこに何か問題があったから変えていくんだろう、それがお聞きをしたい点です。問題がないものを変える必要性はないと思います。問題があるから前提になっちゃうと。問題がなくて、発展させるという話があったんですが、子ども会の方も私も存じ上げておりますし、各団体は行事を持っちゃっている。持っていますね。各会合もやっている。委嘱先もそれぞれあるというところだと思います。だから、コミュニティサポート委員会で調整をしたり、人材交流をしたり、協力をしたり、物の貸し借りをするのは大賛成なんです。私は、昨年の9月議会で子供たちの調整能力を発揮できるのが大人の知恵であろうということで、年間カレンダーがお願いできないんでしょうかというご質問もさせてもらいました。そういった意味では、コミュニティサポート委員会そのものを批判するものではないんです。委員会そのものもそうなんですが、実はナーチャリングコミュニティ委員の解析ができているかなんです。16ブロックあったら、同じ16ブロックが一律に判断させられるような活動状況、構成メンバーにはどのブロックもなっていないですね。要は、それぞれに特色があるという。その中には、コミュニティサポート委員会に今回所属をされる団体、全部が入っている委員会もあるんです。ナーチャリングコミュニティ事業のサークルもある。そうでないサークルもあります。
 だから、どう総括をされたかというのは、例えば、自然がある北部もあれば緑のない南もあって、人口も密集している南であったり、さまざなま要因の中で学校、中学校区を中心にブロックが展開されたわけですから。一方では、この12日に私は実はコミュニティスクールの方に出たんですけれども、ちょっと1つだけお伺いしたいんですけれども、これは学習支援事業に変わるんですか、変わらないんですか。その説明が余りコミュニティスクールの委員会でなかったです。6月をめどにサポート委員会を招集するつもりですというぐらいのレベルの話がありました。関係者というか、ナーチャリング委員とかPTAの方はわかるんでしょうけれども、施設開放委員等もいるわけですね。その人たちはちんぷんかんぷんと、何を言っているかわからないけれども、後で読んでくださいという程度のものでした。
 だから、底辺で、実は現場サイドは底辺なんですけれども、みんなまじめにボランティアをやっているということは事実だと思うんです。一生懸命ボランティアで地域の中での子供たちが生き生きとはぐくんでもらおうという努力を、私もそうですけれども、みんなしているんだと思うんです。その中のボランティア意識というのは、実は情熱であったり、向上心であったり、ある意味では仲間づくりであったりということもあると思うんですけれども、その部分の意欲をやっぱりそがないようにしてほしい。ボランティアをあなたたちがつくるのは大変だと思います。ボランティアは、相乗効果で盛り上がっていって、ボランティア同士がまた連帯感を組んで、1つの子ども会事業でもナーチャリング委員が参加したり、相談員さんが協力をしたり、いろんな形ですべてが盛り上がっていって、地域の環境づくりだというふうに思います。
 だから、ナーチャリング事業のときにも、前教育長の方にも私はお話ししたことがありますけれども、市川市内じゅうが全部ナーチャリングなんだと。すべての団体がナーチャリングじゃないんでしょうか、その1くくりの方がわかりやすいという話を、私はこの議会の場で言わせてもらったことがあるんですけれども、まずはどういう構成メンバーがブロック別にあるとか、マトリックスを組まれて判別をされるとか、あるいはどのブロックには何の問題点があるのか。先ほど推進委員ですか、多分団体のトップだけだと思うんですけれども、団体のトップで現場をやっている人もいれば、現場をやっていない人もいると思います。現場の声というのがどれだけ吸い上げられているかということが1つだというふうに思います。
 先ほど団体の中には、サポート委員会には多分関係ないんです、私も少年野球団体というのは自分もやっていますからよくわかるんです。野球の団体とかスポーツ団体は、実はスポーツに専念しているんですね。自分たちも野球をやる、サッカーをやる。ここで盛り上がっちゃう。これが1つの単位になっちゃっている。その団体というのは、多分施設の問題ぐらいなんだろうと。あとは、行事をぶつからないようにしようという調整能力を果たせる段階だけなので、少なくともその範囲。しかも、土日、祝日、みんなやっていれば、今のナーチャリングコミュニティはもうそういう人たちは当然手伝えないですね。要するに、ボランティアというのは、根本的には私は幾つもできないと思っています。金太郎あめじゃないんで、真剣にやろうと思ったら、1つのボランティアをやったらそう簡単に2つも3つもできるものではありません。それは、手を抜きながら、1カ月に、毎週やっていても月1回出ますよというような程度のボランティアはできるかもわからないんですけれども。ただ、私の所属しているナーチャリングコミュニティも、成熟をしていけば毎週のごとく遊びの広場が開かれているとか、それと、過去に行ったように、年間5つ6つの事業が行われているとかということになるわけです。だから、本当に総括というのを1回されたのかどうかを今伺っているのであって、コミュニティサポートシステムの説明はもう十分ですので、その趣旨をどうのこうの言っているわけではないんです。調整機能も必要でしょうし、これから先、どういうふうにボランティア構成がなるかによって、また変化もするかもわかりませんから、そのあたり、もう1回総括。たかだか6年しかやっていないわけですよ。まだ緒についたと言ってもおかしくない段階ですから、これに関する総括をもう1度コミュニティクラブに移行するということの中でお教えいただきたいと思います。というのは、私はてっきりコミュニティサポート委員会で調整会議をされるのは、そのままになるだろうと。ただ、個別にみんな事業がありますから、ナーチャリングコミュニティはそのまま残るんだろうと思っていたんです。調整の場だけがコミュニティサポート委員会なんだろうというぐらいの理解度しかなかったんです。ですから、そこが自分自身も見識の甘さだったなと思うんですけれども、そのあたり、もう1度総括的なものをお話をいただきたいと思います。
 それから次に、健康な高齢者、これは部長の方から、よくわかりました。これ、新聞は見せていいんでしたっけ。いいんですか。これは千葉市の高齢者に対するマージャンという話ですね。実は、福祉部長と秋口に、昨年の秋から冗談まじりにそんな話をさせてもらいましたね。マージャンは、実は指先を使ったり、頭を使ったり、あるいは1人でできませんから4人でやったり、仲間づくりも含めて高齢者にとっては、当然かけマージャンではなくて、ゲームとして遊ぶ分には非常にある意味で効果がある。あるいはパチンコの機械、できれば昔のばね式がいいと思うんですけれども、そういったものも手先というものとか、目で玉を追うとか、そういった意味での効果はあるんだと思います。あるいは今も夜店に行ったらスマートボールとかありますよね。あるいは横でゲーム機、ありますよね。
 ああいったものの話を冗談まじりにさせてもらいましたが、それはなぜかというと、今の入所施設が隔離施設だからなんです。隔離された施設の中に、高齢者の要介護の方々がいらっしゃって、元気な方々はその施設にも寄ることがなくてというのではなくて、できれば送迎バス等も施設はお持ちですから、これは若干費用がかかっちゃうんでしょうが、そういうスペースをつくれば、そういった機器に対して若干補助金を出してあげるとかしなければいけないと思うんですけれども、元気な人も施設に行って、施設の人とも交流をできたり、あるいは食事も一緒に食べられたり、そういうふうな形で、今度は要介護の人たちも隔離をしてほしくないというのが考え方としては1つです。
 もう1つは、そういった遊びの場、実は町中にある、今はパチンコ屋さんて言わないんですか、ああいったところは、我々もまず音がうるさくてしようがないですね。自動ドアがあいた瞬間、すごい音が流れてくる。あんなところに高齢者は寄らないと思います。ゲームセンターもすさまじい音だと思います。今、特に音楽ではねたりするようなゲームがありますから、うるさくて行けないんだと思います。都心では、高齢者の会員制のゲームセンターがあると思いますけれども、そういった部分で、そんな大それたものではなくても、そういった施設に併設ができないでしょうか。恐らくこれこそ全国ではやっていない話だと思うんですけれども、そういったものも含めて、やっぱり高齢者の交流というものも1つで、あるいはお友達が施設に入ったらお見舞いに行くかというと、なかなか行かないんだと思うんですね、同年代同士は。それも含めて検討してくださいという範囲の話です。
 それと、できますれば、他世代が交流できるように、空き店舗を利用して、お年寄りも入ったり、乳幼児を抱えたお母さん方も入ったり、それで子育てのことをお年寄りなんかと気軽に話せたり、そこにはある意味でボランティアがいないといけないと思うんですけれども、大学生がお話ボランティアをしてくれるとか、いろんな形で、お茶ぐらいサービスで出せるとか、そういった形の交流の場というんですか。いこいの家というのは、かなり特定の目的を持って今集まっているんだと思うんですけれども、もっと気さくに買い物帰りだとか、病院に行くついでの時間であるとか、何か立ち寄って皆さんが交流できるような場所があれば理想的かなと思うだけなんです。これはすぐできるかどうか、そんなことは私にもわかりませんけれども、そういった形で隔離政策も要介護の方にもやめていただきたいですし、健康な方は、そんなに広い範囲の距離を行けるわけでもないと思います。
 元気なおばあちゃんを知っているんですけれども、その方はもう息子さんも娘さんももちろん結婚して、孫もいる。でも、働きに出かけられているんですね。そうすると、炊事と洗濯と、あとは買い物をして夜の料理と。それで、午後の2時から3時とか、1時から3時ぐらいだったですかね、お友達とお茶を飲んでいるというような部分ですけれども、結構縛られている人たちもいるんですね。そういった意味では、何か息抜きの場というのをつくってあげられるような、優しい政策を打ってあげられませんかというようなことです。何か所見があったらお答えください。
 保育需要のことに関しては、これはこども部長の方からお話しいただけましたけれども、しっかりやってくれていると思います。ただ、1つだけ、本当はご要望にかえますと事前に言っていたんですけれども、先ほど需要度合いを伺いました。6万2,000人いて、5,190人が公的保育で16.2%だというお話があったんですけれども、これは民間の比率ってわかりますか。民間の無認可にどれだけの人が行っているか、あるいは私立にどれだけ――私立はわかると思うんですけれども、今、多分無認可というのは、ここ5年、10年の単位をさかのぼっても、市川市内に随分できているんだと思うんです。無認可が実はかなりの補完をしているんだというふうに思いますし、浦安であれば、当然駅前保育に助成金を出しているという状況になっております。そういった部分で、これは民児協さんとの話もいろいろあるんでしょうけれども、そういった民間への助成は、今後、これは要望として十分検討してください。恐らく公的、あるいは私立に加えて簡易保育という無認可とされたところが、かなりの補完をしているはずです。月に7万も8万も払って行っている方は、私も十分存じていますけれども、なぜかというと、公立は保育園に入れないからです。それでも働かなければいけない人は、もう書類でずっと待つぐらいであれば、あるいは就職をご希望すれば、当然期日が決められていますから、そういった部分でもうやむを得ないから簡易保育でいいやと。預けてしまえば、もうそんな処理をしているよりも、もうやむを得ないというふうにあきらめなんですね、実は。だから、そういった部分での考え方というのはどうなんでしょうかという、民間の補完というのはどれだけされているというふうに思われているのかという、ご意見だけちょうだいしたいと思います。
 以上、ご質問とさせてもらいます。
○寒川一郎議長 街づくり部長。
○富川 寛街づくり部長 1点目の若者広場に関係します旧塩浜ヤード用地につきましてお答えさせていただきます。
 ご承知のとおり、昨年末、市川市土地開発公社を受託者といたしまして、共有持ち分を取得したところでございます。このような状況の中で、私ども塩浜地区の再整備に向けての事業用地ということで、私ども今後総合的な管理をしていくということになります。
 こうした状況の中で、ご質問者がおっしゃいましたけれども、現在消防の訓練所と多目的スポーツ広場ということでお使いいただいております。これにつきましては、当然ながらその使用目的に応じました所管の窓口を通じまして、使用中の管理責任等もご利用者に持っていただくという条件の中で現在お使いいただいておるところでございます。また、このほかに暫定利用といたしまして、今後いわゆる不法係留船、いわゆるプレジャーボートでございますけれども、そうしたものの一時仮置き場、あるいは解体所、そしてまた三番瀬の案内所、そういったものを予定してございます。したがいまして、庁内各部門での各それぞれのセクションの行政目的、そのためにはそれぞれの目的に沿った一定の要件、条件等もございますけれども、私ども基本的にはこういった中での一時的な暫定利用につきましては、若干の制約等もございますけれども、決して妨げるものではございません。
 以上、お答えさせていただきました。
○寒川一郎議長 生涯学習部長。
○奥田 旭生涯学習部長 ナーチャリングの総括についてというお尋ねにお答えをさせていただきます。
 ナーチャリングにつきましては、ブロック連絡会、あるいは実行委員長会議、そういうものに私ども出席いたしまして、現状については十分把握いたしております。また、その中で、例えばボランティアの方をもっとふやさなくちゃいけないなとか、あるいは他のいい事例を参考に話し合ったりという、そういう話し合いの中で、今回そういうことを踏まえまして、コミュニティクラブというものを創設したわけでございまして、これにつきましてはさらにこれの中で協力、あるいは連携がさらに深まるものという体制づくりで今回創設させていただいているということです。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 福祉部長。
○伊藤常矩福祉部長 元気な高齢者の施策につきましてお答えさせていただきます。
 先ほどもお答えさせていただきましたが、高齢者、60歳以上は8万4,000人いらっしゃいますが、ほとんどの方が健康で元気に過ごしております。そういうお年寄りの方々が、サービスを受けるだけではなくて、支える側として地域の中で知識や能力を発揮していただくのも必要なことではないかというふうに考えております。
 ご質問者からいろいろご提言がございました。健康なお年寄りが今何を求めているのかなどの意向の調査をさせていただきますとともに、現在の市の財政状況を念頭に、今後の健康な高齢者の健康づくり、生きがいづくりの施策に取り組んでまいりたい、そのように考えております。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 こども部長。
○髙久 悟こども部長 簡易保育園に対するお尋ねでございます。
 今、手元に3年分しかございませんが、11年度とこの14年度の比較で見てみますと、施設の数でいきますと、現在16施設ございますけれども、3年前は5施設、約3倍になってございます。また、入所児童数も現在4,632人ということが、3年前ですと2,187ということで、おおむね倍近くになってございます。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 三宮美道議員。
○三宮美道議員 若者広場の件からは、よく理解をいたしました。それと、健康な高齢者に対する施策に関しましては、財政状況もありますから、今後十分検討してください。
 4番目の高まる保育需要もよくわかりました。ただ、やっぱり今のお話どおりに随分ふえていますよね。結局は、相対人数としたら、間もなく公的保育の数と変わらなくなっちゃうぐらいになってきているという部分だと思います。ですから、そういった意味では、これはまだ財政的な問題がありますから何とも言えないですけれども、これは単なる要望で、1つの基準をつくって満たせるような、端的に言ったら簡易というよりも、正式に言ったら無認可保育ですね。無認可保育にも何とか助成金を少しずつでも出してあげないと、結局は公的なところに入れる人と、入れない者、要するに無認可に行かざるを得ない人、これはそれこそ受益者負担の原則から言ったらかなり不公平な話になりかねないということなんだというふうに思います。
 なおかつ、例えば非営利で、これから非営利団体等もそういった専門のところがあると思いますので、そういったところがやってもらえるものであれば、またそれも1つなんだろうというふうに思います。
 最後に、やっぱりコミュニティクラブ、部長、なかなかお答えづらそうなんですけれども、よくわからないんですよ、本音は。私も。聞いても聞いてもまだわからないんです。でも、これは展開をされているビーイングもあれば、これが学習支援事業が先ほどのお話でなかったので、コミュニティスクールが残るのか残らないのか。今度は、サポート委員会も出てきて、ナーチャリングがコミュニティクラブへ行ったら、サポート委員会がまたボランティアは入るんですか。よくわからないんですけれども。でも、さっき私がお話ししたとおりに、ボランティアって幾つもできないと思いますよ、真剣にやろうと思えば。そんな器用な人はいるわけなくて、私もできません。自分自身でいろんな活動をやると、ほかのものは疎外せざるを得ない部分ができてきています。熱の入っていないボランティアだと幾つもかけ持ちできるんですけれども、熱が入ったものというのはそうはいかないということが、自分自身でも私はそういうふうに理解しているんですけれども。
 だから、コミュニティスクール、これが学習支援事業に行ってもいいんですけれども、多分、学習支援事業にするのであれば、施設開放委員なんていうのはコミュニティスクール委員じゃなくなると思うんですね。そういった部分を含めて、どれをとっても同じにならないですかという心配がちょっとあって、それであれば、極端な話はコミュニティスクールもナーチャリングも全部1回やめちゃって、立ち上げるかという方がもっとわかりやすいと思います。でも、子ども会は長きの歴史を持っていて、相談員さんも長きの歴史を持っていて、今スクラップ・アンド・ビルドできないわけですよね。だから、非常にわかりづらくなってきていませんかということです。
 それがみんな混乱の種じゃないのかなと私は思っているんですけれども、私自体も実はわからないんです。今のサポート委員会のシステム的なお話はわかるんですけれども、具体論になったら、今度はナーチャリングコミュニティが15年度につくられて、コミュニティクラブになったときに、今までのナーチャリングの事業はどうなっちゃうんですかというようなこととか、もう1回1からコミュニティサポート委員会にかからなければできないのか。今回、コミュニティサポート委員会がやられても、予算がないわけですよね。お茶も出さない、何も出さないけれども来てくださいというぐらいのレベルなのか。そのあたりなんだと思うんですよ。むしろ、委員会をつくるのだったら、年間何万円でもいいから予算ぐらいつけてあげたらどうでしたでしょうか。
 だから、恐らく今お話になった団体の人たちというのは、みんな忙しいと思いますよ、本音のところ。例えば、ナーチャリング委員であっても、月1回平日の夜7時から会議があるわけですから、私なんかも出られないときもあります、確かに。今度は土日になると、私は子供の野球も教えていますから、野球のボランティアに出ちゃう。そうすると、だれがそんなにできるんだろうという部分にあって、土日に重なるナーチャリング事業だったら、ごめんなさい、私はちょっと大会があるからできませんとかということになってしまったり。だから、常時できる人の確保をするのが大変になっちゃうんじゃないのかなというふうに思います。だから、サポート委員会はシンクタンクなんですよね。これは正しいと思います。ただ、コミュニティクラブは、シンクタンクの人たちもまじるんでしょうけれども、それぞれ現場単位がありますよね。でも、子ども会の方だって大変子ども会、役職になるのが嫌だからってなかなか子供も入ってこないような状況に今なっているのに、そんな人にそんな余力があるんだろうかというようなところとか。
 ボランティアの絶対数はそんなにふえていないと思うんです。どこをとっても二また、三またの人たちが多いですから。だから、絶対数が変わらないのに、複雑化すると余計混乱をしないでしょうかということだけなんです。だから、私はてっきりナーチャリング事業はずっと残るんだと。コミュニティサポート委員会が調整機能を果たしてくれれば、子供を奪い合うこともなければ、施設の総合調整もできるので、それは大賛成なんですよ。要するに、年間カレンダーをつくってあげてほしいということを私は念願させてもらいましたから。だけれども、今、そのあたりの総括があったようでないんですね、さっきのご答弁でも。6年間、別に悪くはないけれども、発展させるためにはその手法しかないと。要するに、今までのボランティアが今のままではふえないし、ナーチャリング事業はこれ以上の発展がないということのご判断なのか、進化をさせる目的って何なのかということが、やっぱり普通何かというと、趣旨があって、お題目の趣旨じゃなくて――お題目だったら青少年の健全育成をはぐくむとか、それだけで済むんですけれども、お題目じゃなくて、もっと目的があると思うんですね。目的があったら教えていただきたいというふうに思います。
○寒川一郎議長 教育次長。
○柴山慶太教育次長 まず、ナーチャリングの総括ということで先ほど部長からもお答えいたしましたけれども、ボランティアの固定化とか、減少とかいうものがブロックによってかなり状況が違いますけれども、そういうものがまず大きな問題点として浮かび上がってきているということは否めません。それと、活動場所、例えば中学校ブロックですと、どうしても広くて子供の顔が見えないというようなことも出てきております。例えば、六中ブロックですと、鬼高小と稲荷木小というような2つの小学校がありますけれども、稲荷木小から鬼高小に子供をやるのはなかなか大変だというような声も上がっているわけでございます。昨年の6月10日に、いつもお答えしておりますように、各団体のトップの方と教育委員会、それとこども部ということで協議をさせていただきまして、いろんな団体、子ども会からも、ナーチャリングからも、いろんな声を聞きました。そうすると、やはり同じような悩みを持っているなということで、じゃ、みんなで子供を中心に大同団結するようなシステムをつくっていきましょうよということで、教育委員会、こども部でプロジェクトをつくって検討して、それをまた各会長さんたちに投げかけて、キャッチボールの結果、こういう形になってきたということでございます。
 あとは、コミュニティスクールですが、これはナーチャリングを立ち上げたときに、コミュニティスクールを、ナーチャリングは学校の外で遊びを中心にと、それから、コミュニティスクールは今までのイベント的なものをやめて、学校を中心に学習支援という形に変えていきました。実態がそういう学習支援ですので、今回は実態に合わせて、コミュニティスクールというのは本来の言葉とはまた全然違ってきた意味になってきておりますので、実態に合わせた学習支援という形になってきたもので、その実態となるものは、学習支援という名前は変りますけれども、これは継続して事業は進めていきます。
 それからナーチャリングですが、これはコミュニティサポートという大きなシステムづくりの中で、その中核を担っていただけるのが今のナーチャリングなんですね。ですから、ナーチャリングを解体するとか、なくすとかということではありません。ナーチャリングはコミュニティサポートの中核を担っていただくわけですから、その実態に合わせた名前を、包括するような名前に変えていただきたいというふうなことで、今お願いしているわけです。ただし、地域によってかなり事情が異なりますので、これは地域の実情に合わせてやっていきたいというふうに思っております。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 三宮美道議員。
○三宮美道議員 もう時間がありませんので、最後に一言だけお願いしておきます。
 学校を核としたコミュニティクラブにするということなのかもわかりません。でも、もう少し時間もかけてくださるというのはいろいろと代表質疑も出ていますからいいんですけれども、末端の声をもうちょっと聞いてほしいですね。委員長とか、それだけの話ばっかりでいくと、末端はどう思っているかはまだ掌握はされていないんだと思いますから、やっぱり下で動く人がいないと何もできないです。そう思います。
 以上です。
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○寒川一郎議長 次に、山口龍雄議員。傍聴席、静かにお願いします。
〔山口龍雄議員登壇〕
○山口龍雄議員 ご通告のとおり一般質問をいたします。
 手元に工事発注状況一覧というのが配付をされましたね。これは、省みると、1989年、平成元年ぐらいから実施をしていただいてきた制度です。地方自治法96条第1項の5号でしたか、例の地方公共団体の発注工事で、議会の議決に付すべきことを定めている。そして、施行令の別表3で金額を都度改正して定めている。本市には、それらを受けて市川市の契約云々云々という長い条例があったと思いますが、そういう議会に付すべき契約等々を定める条例というのがありまして、それでまた市川市で法律の委任を受けて定めている、こういう構造になっていますね。
 そして、昔は施行令は恐らく1,000万なんていう時代があったんだと思いますが、私が議席を持たせていただいた1975年、昭和50年当時はもう3,000万円になっていました。そして、市の条例も当時3,000万円でした。すなわち、3,000万円以上は議会の議決を経るから、契約としては仮契約である。議会で可決したときに、当然にこの仮契約書は契約書になる、そういう文言が入っていました。その後、先ほど申し上げた年に、平成元年だと思いますが、法律施行令が改正になりまして、9,000万円になった。その時点で市条例をどうするかという話が前々から出ていて、市のご当局もできれば速やかに発注をし、工事に着工してもらうために、できれば議決に付すべき案件というのが少し金額が上がればありがたいということもあったでしょうし、また、そういう土木や建設、建築等々の業界からも、そういう要望もあったと記憶をします。私なども、かつて昭和六十二、三年ごろの記録を見てもらうと、一般質問等でそういうことにも触れていますけれども、最終的に市川市では条例を改正して、法律は9,000万円だったのを1億8,000万円にしたわけですよ。今は施行令の別表3は1億5,000万円になっていますから、1億8,000万円とは幅が縮まっていますけれども、一言一句は正確でないかもしれませんけれども、あらかた経過はそういう経過。
 今回、発注状況一覧というのを手元にいたしましたら、5月ぐらいに着工の工事から、1月に着工の工事まで、約1年近いものが一挙に平成14年度発注工事一覧ということで、これは1,000万円以上を出しているんでしょうか、あるいはもうちょっと、2,900万というのがあった記憶がありますから、3,000万以上じゃないのかもしれませんが、どういう範疇で出してこられたか。
 今、くどくどといきさつを申し上げましたのは、そういう9,000万円に別表3が変ったときに、市川は1億8,000万円にした、これは議会で恐らく全会一致か圧倒的多数でしていると思いますが、しかし、それをそのまま放置しておいたら、議会のチェック機能とか監視機能とか議決機能とかいうものをみずから放棄することになりかねない。よって、執行部は議会へ3カ月ごとに、事後であっても一定のものを報告をして、その別表とか過去3カ月の契約案件について、一般質問で議員が個々取り上げることができる、それがいわゆる工事発注状況を議会に配付してもらう、平成元年のきっかけだったわけですね。これは、当時の記録も調べてください。事前に申し上げているから調べていらっしゃるかもしれません。
 そうであると思い込んでいましたし、これまでもそう見ておりましたが、そのことについて担当にちらほら聞いてみると、通告をする前でしたけれども、やれ9月と2月定例会、9月定例会と2月定例会に出していますとお答えになったり、あるいは僕が、いやいや、そんなことはおかしいじゃないか、3カ月ごとに出すんじゃないか、そうじゃなけりゃ、6カ月も前に出したら終わっちゃった工事、それは議会で工事の発注の撤回を求めることは機能的にできませんよ、その場合は。できないけれども、それを議題にしたり、いろいろすることは可及的速やかにやらなければ意味がないでしょうと申し上げたら、今度は3カ月ごとに出しているという話もあったが、今度出てきているものは1年ですね。1年というか、1年近い10カ月分ぐらいのものが出ております。
 担当者、あるいは財政部ですが、どういう認識をしておられるのかということを、私は先順位の質問者じゃないけれども、聞けば聞くほど僕は混乱をしてまいりまして、わけがわからないようになったので、それならばもう本会議で黒白をつけようということが私の一般質問の趣旨であります。
 ご答弁をいただきました上で、さらにご通告の後段の部分を再質問いたします。
○寒川一郎議長 財政部長。
〔池田幸雄財政部長登壇〕
○池田幸雄財政部長 ご質問の市川市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例などの改正結果、また発注状況で配付されます一定範囲の発注状況の調査につきまして、担当者としての認識、またその配付します状況の経過等についてお答え申し上げます。
 市川市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例につきましては、昭和38年の地方自治法の改正により、地方自治法施行令の別表に現行の規定のように金額の基準が定められたことを受けまして、昭和39年の4月1日の地方自治法施行令の施行日と同じ日に条例が施行されております。その後、ご質問者も申されましたとおり、自治法施行令が昭和52年に改正されまして、別表に掲げる工事または製造の請負金額が3,000万円から9,000万円に改正されたことから、条例改正を行いまして、3,000万円以上の工事または製造の請負としたものを、9,000万円以上の工事または製造の請負と改正しております。さらに、平成元年に工事の大型化、また工事費等の高騰からこの金額を引き上げ、現行の1億8,000万以上の工事または製造の請負が議会の議決対象となっているものであります。
 こうした改正によりまして、従前は議決案件として審議対象となっておりました工事請負契約について、条例改正により議会の審議対象額が大幅に引き上げられたことから、設計金額3,000万円以上、1億8,000万未満の建設工事等につきましては、市議会に工事発注状況一覧という形で提出させていただくこととなったものと認識しております。
 また、市川市議会先例・事例集によりますと、昭和52年12月定例会及び平成元年3月定例会における議会の議決に付すべき工事または製造の請負金額の引き上げに際し、理事者から議会の審議権の縮小にならないよう、請負契約議案の提出と同時に、3,000万円以上、1億8,000万円未満の契約事項を資料として送付すると確約した。以後、その資料が議案提出の都度送付されていると記載されております。
 平成元年の条例改正から、工事等請負契約の事案の提出の際に工事発注状況一覧を提出させていただいておりますが、平成5年以降、大規模工事の案件も少なくなりまして、ここ数年は議決案件となるものが年に1件あるいは全くない年度もあるところでございます。しかし、市川市議会先例・事例集からも、議会の審議権の縮小にならないよう、議決議案の提出のない議会においても報告すべきものとして、毎年9月の議会及び2月の議会に報告しているところでございます。このような経緯につきましては、議会にどのような相談をいたしましたかは残念ですが明らかではないところでございます。
 今年度の工事発注状況の一覧につきましては、さきの議会において平成14年度4月1日から7月31日までに契約した建設工事29件を提出させていただいており、この2月の議会では、その後1月31日までに契約した建設工事20件を追加して、49件の本年度建設工事の請負契約について報告させていただいているところでございます。
 また、ご質問者が申されたように、毎議会にこれを報告するというふうなお話もございましたが、先ほど申し上げましたように、先例・事例集の冒頭の文言は、その下に記載されております、先ほど引用させていただきましたものを総括的に表現したものと私ども解釈しておりまして、具体的には申し上げましたように、請負契約議案の提出と同時に、設計金額3,000万以上、また1億8,000万未満の契約事項を資料として提出させていただいているところでございます。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 答弁終わりました。
 山口龍雄議員。
○山口龍雄議員 今、財政部長からおおむね私が尋ねたことに対してはちゃんと答弁をしてもらったと思います。
 壇上では、昭和52年のことを僕は失念をしたというか、触れませんでしたけれども、平成元年はそのとおりですね。そして今、市条例は1億8,000万円、法の地方自治法施行令別表3は1億5,000万円、3,000万円上乗せしてあるわけですよ。一議員がこれを市長あるいは理事者にここで要求するというのはいかがかと思うけれども、議長も今聞いておられますからね、正式な要請でなくてもいいけれども、市長もむろんお聞きになっているわけだから、やっぱり壇上でくどくどと経過を申し上げたことに照らして考えれば、私どもも1億5,000万と1億8,000万の幅というのは、どうぞ、事後で結構でございますと言ってきて、今もその条例を是として我々は審議に参加しているわけですから、ひとつ新たに構成される議会においては、そういう趣旨も体して、できるだけ速やかに、少なくとも私は、かつては3カ月ごとに出していましたよ。そういったものは、古いものは僕も議案や何かはファイルしてありますけれども、置き場所もないので、こういうペーパーは、5年前、10年前のものを出せといったって僕は手元にはありませんけれども、配付しておったはずです。半年まとめて出されても、先ほどのように部長が引用された審議権の縮小にならないように、じゃ、そういう先例が議会であったとすれば、それを補完する役割が十二分に果たせない、6カ月に1回とか、よしんば1年に1回ならばですよ。ただペーパーでもらうだけになっちゃうと私は存じます。
 これは次の構成される議会の皆さんの審議にもゆだねたいと思うけれども、ひとつ記憶をしておいてください。
 再質問で、整理番号30から49までの幾つかの内容を尋ねるから、その概要をお手元に用意されたいと通告をしてあります。
 その後の質問とりというか、ヒアリングによれば、私はこれは入札の種類をそれぞれについて聞きたかったのですが、指名競争入札じゃないんだと。全部制限つきですか、公募ですか、の一般競争入札だというが、それが何なのか。それから、例の保健医療福祉センターあたりの建設のときに、いろいろと当時、いろんな談合疑惑というものもマスコミに報道されたりして、いわゆる予定価格というものをある程度公表してはどうかというようなことを私もこの議場で申し上げたことがありますが、その後、予定価格の公表が割と全国的に広がっていて、本市でもやっているようですが、この30から49番までについては、それはどうしているんですか。公表しているんですか。そうすると、予定価格より当然下で、ずっと参加者が全員入札すると思うんですが、そうなっているんですか。
 それから、最低制限価格というのがかつてありましたよね。これは、極秘にしていたんでしょうが、さっき申し上げる予定価格は市川市では非常に早くから、後では公表していましたが、今申し上げる公表という意味は、事前公表ですよ。それから、最低制限価格は、かつて恐らくこれは最後まで極秘にはしていたが、設定していたと思うんですね。75%とか76%とかぐらいで、聞くところによればですよ。これは今設定していないんですか。そうすると今度は、昔、あれは東宮御所だったか何だったか、宮中の関係の工事で、どこかの業者が1万円か何かで落札したことがございましたね。新聞を大いににぎわせました。これは、どの程度の予定価格から落差になった場合に、今何かそういう審査会だか調査会だかあって、極端な低価格で果たしてきちんと仕事ができるのかということを審査する機関があるとちょっと仄聞をしましたが、これは極端なというと、予定価格の何十%が極端なんですか、あるいは何%が極端なんですか。その審査の対象になるんですか。以上のことをひとつ明らかにしていただきたいと思います。
○寒川一郎議長 財政部長。
○池田幸雄財政部長 まず1点目の、今後の、次期の議会までに私どももお話しを申し上げたいというふうに今考えておりますので、述べさせていただきます。
 先ほどお答えいたしましたけれども、現在報告事項として挙げております内容につきましても、最近の入札制度の変遷から、契約制度の適正を図るためにインターネット等でも情報を公開してございます。そのようなことから、ご報告させていただきます内容を精査しまして、例えば工事でございますとか、入札の種類でありますとか、落札率なども含めまして、そのような内容を変更しまして、改めてまた議会にお諮り申し上げまして、報告の内容を考えてまいりたいと、このように今考えております。
 それから、30から49番までの入札の種類でございますが、この中ですべて公募型の入札をさせていただいております。1件だけが指名競争入札になっております。
 それから、予定額の公表につきましては、事前公表をさせていただいております。全事業につきまして予定価格の公表をしております。
 それから、最低制限価格は設けておりませんが、調査基準価格というものを設けておりまして、一例を申し上げますと、30番の北方小学校の便所の改修工事につきましては、基準価格を84.8%、2,893万1,000円という数字を設けてございまして、これよりも低入札になった場合には入札委員会で審議をして、契約をするかしないかの確定をしております。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 山口龍雄議員。
○山口龍雄議員 1件指名競争入札だとおっしゃいましたが、それは何番のどの工事ですか。それから、今の調査基準価格というのは84.8%が今の30番だと、こうおっしゃるが、その他いろいろ、よくここで1件でも開示してくれたと思って、秘密にせにゃいかぬこともありますから、全部いちいちただすことは、そんなやぼなことはしませんが、従来の最低制限価格よりも相当高いですね。僕は50%とか40%かなと思ったら、80数%。非常に高い、逆に積算が、今のご時世からして、昔の積算よりももっとシビアになっているからかもしれません、官庁発注工事がですね。そんな印象を受けます。今の指名競争入札は、どの工事名ですか。
○寒川一郎議長 財政部長。
○池田幸雄財政部長 ナンバー49でございます。49番の緊急船着き場周辺整備工事を指名競争入札で執行いたしました。
 以上でございます。
○寒川一郎議長 山口龍雄議員。
○山口龍雄議員 さっき再質問に対する部長の答弁は、私がそこまで答弁を求めなかった、私が総論的に申し上げたこの法改正、施行令改正ですね。それから市条例の改正、その経緯に絡む議会へのいわゆる補完的な役割としてのこういった事後報告というものについて、さらにタイムリーに前向きに検討していきたいという理事者の意思表示だと思って敬意を表します。
 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
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○寒川一郎議長 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
午後4時40分散会

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