更新日: 2021年9月17日

【終了しました】第1回 市川手児奈文学賞

 市川手児奈文学賞は平成12年度に、市民や全国の方々から文芸作品を募集し、身近な文芸作品の発表の場を得ることで、市川の文芸風土に対する関心を深め、さらに市川を芸術文化の香り高い、魅力あるまちとして再発見してもらえるようにと企画されました。
 第1回は、“2000年市川を詠む”をテーマに、短歌・俳句・川柳を全国から募集しました。
応募期間 平成12年7月3日(月)から9月20日(水)に募集しました。
応募総数 1263作品(短歌371首・俳句608句・川柳284句  内 市外493作品)
選考委員 短歌  日高 堯子(かりん同人)
俳句  渕上 千津(沖同人)
川柳  岡本 公夫(川柳新潮社同人)
監修  神作 光一 (東洋大学文学部教授・歌人)
編集  吉井 道郎 (作家)
作品展 市川市生涯学習センター 2001年 3月13日から25日まで
里見公園紫烟草舎 2001年 4月1日から4月8日まで

入選作品

短歌 選考 日高 堯子(かりん同人)
 
大賞

そよ風が帯のようだと言う妻は手児奈の歌を口ずさみおり
石川県金沢市 神馬せつを

秀逸

天国のどこかで花火揚がるかな下駄音はるか裸の大将
市川市北方  増田駿一

乙女という言葉は死語かガングロのヒール闊歩す真間の継橋
東京都文京区 高山 茂

佳作

子を抱きその子の子を抱き対いたりわが歳月の千本公孫樹
市川市八幡  藤樫土樹

幾千もの恋のつばさを抱きしめて手児奈の里に白雪の降る
千葉県佐倉市 森 みどり

魂に制服着せぬ少女たち爪きらきらと八幡を歩く
千葉県佐倉市 伊藤愛子


俳句

選考 渕上 千津(沖 同人)

 
大賞

弘法寺の一山響む青嵐        北海道札幌市 吉田 明

秀逸

山門に光悦の額天高し          市川市中山   毛塚静枝
古き世の木の香鉄の香農具市
     市川市東菅野  望月晴美

佳作

色変へぬ松や魁夷のリトグラフ    千葉県松戸市   石渡芳枝
江戸川の水練そだち生御魂 
     千葉県船橋市   林 玲子
街薄暑松百幹の憩ひけり  
      奈良県橿原市   大浦郁子


川柳 選考 岡本公夫(川柳新潮社同人)
 
大賞

弘法寺の鐘がことほぐ今日の無事   市川市中国分    筑間武男

秀逸

管理費の要らぬ史跡は薮不知     東京都足立区    山本桂馬
継橋へ四、五人立つと邪魔にされ   千葉県柏市      木内紫幽

佳作

篭下げて荷風菅野の顔となり     市川市東菅野    天池 清
緑陰にそよぐ風あり晴夫の碑     市川市北方      増田駿一
粛々と燦々真間のミレニアム      千葉県千葉市    江口信子

・著作権は市川市と原著者に帰属します。無断転載を禁止します。

市川市図書館開館50周年・「手児奈文学賞」創刊記念シンポジウム

 2000年という千年紀を契機に、市川を文芸の香り高いまちとして再発見してもらうことを目的に設けた「市川手児奈文学賞」
 2000年はまた、市立図書館が昭和25年9月に市川小学校内に開館してから50周年を迎えた年でもある。今、ここに市川の文芸振興を目ざして、新たな風が沸き起こる。

会場:生涯学習センター(メディアパーク市川)
京成鬼越駅から徒歩13分本八幡または下総中山駅から徒歩15分
2階グリーンスタジオ
日時:平成13年3月22日(木) 午後1時30分から午後4時

パネリスト:神作光一

東洋大学文学部教授・市川手児奈文学賞選考委員長
「市川の文学」
       渕上千津 俳句作家・市川手児奈文学賞選考委員・元市川市読書会連絡協議会会長
       小川俊彦 立教大学講師・「図書館の学校」常務理事・元市川市生涯学習センター長
コーディネーター:吉井道郎 作家・市川手児奈文学賞選考委員
市川ゆかりの文学図書展示・句碑歌碑展
3月1日(木)から29日(木) 1階市川市中央図書館展示コーナー

市川手児奈文学賞入賞作品展
3月13日(火)から25日(日) 2階メディアパレス

市川の文学ビデオ上映会市川の万葉歌・手児奈を訪ねて・文学の散歩道
3月13日(火)から25日(日) 2階ベルホール 11時から16時

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情報の問い合わせ

市川市文学ミュージアム
(市川市 文化国際部 文化施設課)

〒272-0015
千葉県市川市鬼高1丁目1番4号 生涯学習センター(メディアパーク市川)2階

電話
047-320-3334
FAX
047-320-3356