更新日: 2020年6月29日
市川市の農業
市川市の農業
市川市の農業は、江戸時代から栽培が行われてきた梨が基幹農産物になっています。
都市化が進み、人口が48万人ほどまでなった市川市では、北東部の大野町、大町周辺の台地を中心に梨作りが行われています。
平成17年産の梨の産出額は約28億7千万円で、これは千葉県第1位の実績で、全国的にも有数の梨産地を形成しています。
野菜栽培では、施設園芸のトマトや露地のネギ、ダイコン、キャベツ、ホウレンソウ等の栽培が盛んで、市川市内および東京の市場に出荷されています。
花きの生産では、ユリ、シクラメン、ポット苗などが施設で栽培され、主に市場出荷されていますが、最近では、道路沿いにお洒落な直売所も建つなど、地場産の花々が市民に直接提供できるようになりました。
また、「地産地消」の取り組みとして、JAいちかわ直売組合では直売所を開設し、定期市等を行っている他、市民の方に市川の農産物を知っていただくために、トマト・梨の品評会やそれと併せた即売会も毎年開催しています。
意外に知られていないのですが、イチゴ狩りやブルーベリー狩り、サツマイモ掘りやタケノコ堀りが楽しめる観光農園もあります。
市川市の基幹農作物である『梨』のもぎ取りができる農園もあります。
しかし、市川市の農業は、住宅の近くに農地があることから様々な課題を抱えています。
農薬散布や土ほこり、そして堆肥の匂いなど多くの問題は都市農業の宿命ともいえるものですが、市民の皆様に農業を理解していただき、問題解決に向けて市が援助することで、そういった課題を解消してまいりたいと考えております。
都市農業存続のために、市民の皆様のエールを頂戴し、市川市の農業を残していきたいと思います。