更新日: 2022年12月9日

教育長室からのお知らせNo.5

ごあいさつ

教育長写真

 市川市では「人をつなぐ 未来へつなぐ 市川の教育」を基本理念として、教育の振興を図っていますが、平成22年度からは「教育の接続化」をキーワードとして、具体的な取り組みを進めています。
 市川市は、これまで「教育の共有化」をキーワードに、家庭・学校・地域・行政の連携・協力を図り、多くの人がともに手を携え、多くの手で教育を支え合う環境づくりに努めてきました。
 今後は、これまでの「人をつなぐ」教育の基盤に立って、子どもたちの夢を「未来へつなぐ」教育を進めることが、市川教育の方向であると考えています。その実現を図る鍵となるのが「教育の接続化」です。
 近年学校では、小学校に入学した子どもが、集団活動に馴染めない、学校のルールが理解できないなどから、授業中に歩き回ったり、騒いだりする小一プロブレムという状況や、中学生になったとたんに、学習や生活の変化に順応できずに不登校となったり、いじめが急増するといった中一ギャップという状況が指摘されています。
 本来、子どもの学びや育ちは連続しているものですから、幼稚園や小学校、中学校といった学校種間における連携や接続を強め、それぞれの場での育ちを、それ以降の学習や生活へスムーズにつなぐことが、こういった状況を解消し、一人ひとりの子どもの成長を確かなものにすると考えています。
 市川市では、幼稚園・保育園と小学校の交流や、中学校区内の小学校、中学校が連携した教育活動の展開、一貫性のある特別支援教育など、学校種間の接続を強める取り組みを進めています。また、キャリア教育や外国語活動のように、新たに目が向けられている教育課題についても、指導内容の体系化を図り、連続性や系統性のある指導を推進しています。
 接続の強化は、学校種間やカリキュラムといった、見える面からの(=外面的)つながりばかりではありません。体験活動を通して学習意欲が育まれたり、基礎的・基本的な学習の充実が活用する力を高めたりというように、子どもの内にあって見えない面(=内面的)のつながりについても、より円滑な接続を働きかけていかなければなりません。その具体化に向けて、指導方法の工夫改善を進めるとともに、実践的な指導力を備えた教職員の育成に努めています。

教育長  田中 庸惠

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