更新日: 2022年2月21日

ライフカウンセラー設置事業~すべての子どもたちの心の居場所~

1.市川市の市立小・中学校にはどの学校にもライフカウンセラーがいます

・ライフカウンセラーは何でも話を聞いてくれます。
・ライフカウンセラーは遊び上手で、一緒に楽しく遊んでくれます。
・ライフカウンセラーのいる部屋は、のんびりとくつろぐことができます。
・ライフカウンセラーのいる部屋では、新しい友だちを見つけることができます。  
・ライフカウンセラーはだれでも相談できます。

2.平成7年4月、全国の公立小・中学校では初めての導入でした

 初年度は小学校6校、中学校4校でスタートしました。平成11年度からはすべての小・中学校にライフカウンセラーを配置しています。

3.ライフカウンセラーは1週間に3日ほど、子どもたちと過ごします

 小学校は1日6時間、中学校では1日7時間45分子どもたちと生活していますので、一緒に遊ぶ時間が長く、急な相談への対応についても一層効果的な制度になっています。

4.ライフカウンセラーは教えないことが仕事です

1 ゆとろぎ活動

「ゆとろぎ」という言葉は「ゆとり」と「くつろぎ」を合わせ、「り・くつ」(理屈)を抜いた造語です。
 
 休み時間や放課後等に子供たちが自由に相談室を訪れ、遊んだり、話をしたりのんびりとくつろいだりするものです。ライフカウンセラーは一緒に遊んだり、話を聞いたり、活動を見守ったりしながら、子どもどうしのコミュニケーションを促したり、調整したり、簡単な相談にのったりします。

2 広報活動

  ライフカウンセラーについて知ってもらうための活動です。同時に幅広く子どもと接点をつくる活動を兼ねる場合があります。学校新聞で紹介してもらったり、カウンセラー便り(ライフカウンセラーの紹介等)を発行したりしています。朝会で話をしたり、一緒に給食を食べたり、家庭教育学級で話をしたり、生徒の活動の場に出かけたりもします。

3 相談活動及びその他の活動

 必要に応じて、個別にまたはグループに対して悩みや問題の相談に応じる活動です。直接本人から申し込んだり、ゆとろぎ活動でのおしゃべりから相談が始まることがあります。相談活動については特に中学校での比重が大きくなります。
 また、学校の実態に合わせ、ライフカウンセラーはそのほかにもさまざまな活動を行うことがあります。
 
・保護者からの相談への対応(主に中学校)
・教職員の相談への対応(主に中学校)
・ライフカウンセラー室登校(不登校児童生徒)への対応

 ライフカウンセラーの中心となる活動は「ゆとろぎ活動」です。「相談活動」は、 必要があるときに行います。また、子どもたちの悩みや問題の答えを積極的に教えたりもしません。子どもたちが自分で解決するためのお手伝いをするだけです。

5.ライフカウンセラーは子どもを大切にします。だから秘密を守ります。

 小学校のライフカウンセラーは「ゆとろぎ相談員」といって、子どもが大好きで温かな気持ちをもった大人たちが配置されています。中学校のライフカウンセラーは「心理療法士」として、臨床心理士などの資格を持った心理の専門家が配置されています。子ども一人一人を大切に考えているので、相談の内容やカウンセラー室での様子を断りなく話すことはありません。(緊急性のある場合を除く)

6.年間のべ30万人以上の子どもたちが利用しています

 カウンセラー室を訪れた子どもたちの人数は年間のべ30万人を超えています。そのうち、相談は のべ5千件余りです。 子どもたちがライフカウンセラーやライフカウンセラー室のような人や場所を必要としていることがのべ約30万という数から推測することができます。

7.ゆとりある人間関係が子どもの元気につながっています

 小学校では、相談室で折紙を教わったり、本を読んでもらったり、他の児童とゲームをしたり、伝承遊びをしたり、思い思いに過ごしています。児童は話をじっくり聞いてくれる人がいる(ゆとろぎさん)という安心感をもち、また、異学年との交流が盛んに行われています。
 中学校では、休み時間にグループで来室するケースも多くなっています。ライフカウンセラーや仲間とおしゃべりをしたり、ノートに思いを書き込んだり、壁にはってある模造紙に雑記したりして、自由に自己表現をしています。相談内容は、友人関係、部活動、恋愛問題、進路関係が多くなっています。「自分を認めてくれる人がいる」という心強さから、安心して相談室に来る生徒が徐々に増えてきています。
 全体的には、不登校の児童生徒が登校できるようになったり、いじめの早期発見が可能となった事例もあります。新たな友人関係の育ちの場にもなっています。
 

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