文化財(市指定)随神門

葛飾八幡宮 随神門(ずいしんもん)

随神門を鳥居側より望む

木造で、正面柱間3間、奥行柱間2間の八脚門です。屋根は単層茅葺の構造を持った切妻型でしたが、昭和54年の改修により銅板葺になりました。丹塗で桁行10.36メートル、梁行4.45メートルあります。かつては天台宗上野寛永寺の末寺・八幡山法漸寺が別当寺として八幡宮を管理していたため、仁王像の置かれた仁王門でしたが、明治維新の際の神仏分離によってこの仁王像は行徳の徳願寺に移され、現在は左大臣・右大臣を配した葛飾八幡宮の随神門となっています。

この門の特色は、柱や梁、軒を支える組物に太い部材が使われていることです。かえる股も巨大であり、その内部には雲に龍、竹に虎などの彫刻がはめ込まれています。門全体の様式は幕末の特徴を示しており、門前にある狛犬の安政2年(1855年)再建の銘からもそれがうかがえます。

なお、経年により塗装が劣化したことから、平成28年4月から8月にかけて、境内地内整備工事の一環として門の塗替え工事が行われました。ベンガラ色に塗り直され、美しくなった随神門が参拝者を迎えています。

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