更新日: 2020年3月30日

自然環境政策専門員の観察日記(2019年度)

 生活環境整備課の鈴木専門員が、市内の自然で見つけた生きものたちを皆さまへご紹介するコーナーです。
 野鳥や昆虫、植物など、たくさんの生きものをピックアップしていく予定です。
 皆さまの身近にも、様々な自然が広がっているかもしれません。
 ぜひお楽しみください。

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2020年3月

27日 坂川旧河口のノウルシ(トウダイグサ科)

 坂川旧河口に自生するノウルシの様子を見に行きました。ノウルシは、茎葉を傷つけると漆(うるし)に似た白い液体が出ることから、その名がつきました。遠くから見ると黄色い花を咲かせているように見えますが、これは総包(そうほう)と呼ばれる葉が変化したもので、地味な花に代わって昆虫を呼び寄せる役割を担います。国のレッドリストで準絶滅危惧、千葉県レッドデータブックで要保護生物に指定されています。
 
ノウルシの群生
中心に地味な花が見える

2020年3月

14日 桜開花宣言

 3月14日土曜日、気象庁は東京の靖国神社にある標本木の桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表しました。統計開始以来、最も早い開花日とのことです。
 同日に市内の桜の様子を確認したところ、真間川沿い、里見公園付近、大洲防災公園など数か所で開花を確認しました。開花から1週間から10日程度で満開になります。
 
真間川沿いの桜(真間小付近)
数十輪が開花

2020年1月

27日 カケスとドングリと森

 大町自然観察園の斜面林からジャー、ジャーとしわがれたカケスの声が聞こえてきました。ハトぐらいの大きさの鳥で、市内では秋から冬に緑の豊かな場所で見ることができます。カケスは貯食(ちょしょく)という行動を行い、秋には冬に備えてドングリを地面の浅いところに埋めて蓄えます。冬の間に掘り出して食べるのですが、中には食べられず発芽するものもあります。カケスは森づくりに一役買っているのです。
 
カケス
ドングリをくわえる

2019年6月

27日 チョウのようなトンボ

 大柏川第一調節池緑地で、ヒラヒラと優雅に飛ぶチョウトンボに出会いました。
 発生最盛期なのか、全部で30匹ほどのチョウトンボが見られました。これほどの数のチョウトンボを市内で見たのは初めてでした。チョウトンボの幼虫(ヤゴ)は、水生植物が豊かな池などでなくては生息できません。本緑地の環境ならではのチョウトンボ群舞といったところです。チョウトンボは千葉県のレッドデータブックでは、一般保護生物(ランクD)に指定されています。
 
枝にとまるチョウトンボ
紫藍色に輝く黒い翅

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