自然観察週報

自然観察週報は、自然博物館学芸員の観察記録を週単位でまとめたものです。
内容は、観察年月日、観察場所、観察テーマ(生物名など)、観察内容、観察者です。
分野や内容には一貫性はなく、備忘録的な要素を持っています。
あわせて、週ごとの気象の状況も記録しています。
こちらは、あくまで生活実感としての気象の覚え書きです。
気象庁による正式なものとは区別してお考えください。

最新の自然観察週報

6月22日から6月28日の自然観察週報

6月22日6月28日観察日誌週報
少しだけ梅雨空が戻り、大雨の日がありました。
週末は再び暑くなり、夏空でした。
日付場所生物名できごと 観察者
25年06月22日(日曜) 動物園 ゴマダラチョウ 博物館の窓から見えるコナラの樹液に、たくさんのサトキマダラヒカゲに混じって、ゴマダラチョウがきていました。 稲村
25年06月22日(日曜) 動物園 ノシメトンボ アジサイの枝にノシメトンボがとまっていました。今シーズン初めての観察です。 稲村
25年06月22日(日曜) 動物園 カナブン コナラの樹液にカナブンが来ていました。今シーズン初めての観察です。 稲村
25年06月24日(火曜) 動物園 チュウゴクアミガサハゴロモ 動物園のクスノキの枝にチュウゴクアミガサハゴロモがいました。白い綿毛をまとったような幼虫がたくさんと、成虫が3匹いました。分布拡大中の外来種で、動物園、長田谷津を含めた大町公園では2024年9月に初めて確認されました。2024年は成虫を2匹見つけただけでしたが、今年は個体数が増加しそうです。今後の動向に注目したいと思います。 稲村
25年06月24日(火曜) 動物園 マイマイガ 建物の壁にマイマイガの成虫がいました。写真を撮ろうと近づくと、ひらひらと舞って飛んでいきました。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 ニイニイゼミ 斜面林からニイニイゼミの鳴き声が聞こえてきました。今シーズン初めての観察です。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 ノシメトンボ 斜面林の下の暗い場所で、ノシメトンボを見かけました。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 ヒメギス 湿地からヒメギスの鳴き声が聞こえてきました。ヒメギスが鳴き始めると、うだるような暑さになる印象です。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 ミヤマカミキリ 園路の擬木の上にミヤマカミキリがいるのを常連のお客様に教えていただきました。今シーズン初めての観察です。立派なオスで触覚が見事でした。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 オオスカシバ 満開のネムノキの花にオオスカシバが来て、蜜を吸っていました。今年はネムノキの枝が伸びて低く垂れ下がったので、目の前で花と、花に来る昆虫を観察することができます。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 コガネグモ 園路のロープに大きなコガネグモの成体が巣を張っていました。よく見かける年とそうでない年があるような気がします。今年はあまり見かけません。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 ヒダリマキマイマイ 湿地に生えるエノキの葉の上で、ヒダリマキマイマイを見つけました。長田谷津では大型のカタツムリといえばミスジマイマイの印象がありますが、意識して探せばヒダリマキマイマイも意外といるのかもしれません。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 タシロラン 大町門から入ってすぐの場所で、タシロランが3株ほど咲いていました。 稲村
25年06月24日(火曜) 長田谷津 ナナフシ(ナナフシモドキ) ナナフシモドキがよくいるエノキを見ると、ほとんど幼虫でしたが、一匹だけ成虫を見かけました。 稲村
25年06月26日(木曜) 長田谷津 オニヤンマ グリーンスクール活動中にエコアップ池の上をオニヤンマが飛びました。園路の脇の擬木では抜け殻もありました。 稲村
25年06月26日(木曜) 長田谷津 カラスアゲハ グリーンスクール活動中に子どもたちから黒いアゲハチョウを指さされて、あれはなに?と聞かれました。遠かったのですが、シルエットで判断して、クロアゲハだよと答えました。その後もずっと目で追っていた子どもたちから、翅が青いと言われました。まさかと思って確認するとカラスアゲハでした。子どもたちの目の良さに関心させられました。その後、同じと思われる個体が、湿地に降りて吸水しているのを間近に観察できました。 稲村
25年06月27日(金曜) 長田谷津 オオヤマトンボ 大池(噴水池)の上を大きなトンボが飛んでいました。オニヤンマだと思いましたが、少しずんぐりした体型に見えたので、双眼鏡で確認するとオオヤマトンボでした。 稲村
25年06月27日(金曜) 長田谷津 サラサヤンマ 園路の上に覆いかぶさるように伸びるモミジに、サラサヤンマが飛んできてとまりました。特に暑い昼過ぎだったので、休みにきたのでしょう。長田谷津では毎年、一回ほどの頻度で観察できます。 稲村
25年06月27日(金曜) 長田谷津 カラスアゲハ エコアップ池の近くに生えているサンショウにカラスアゲハの幼虫がついていました。 稲村
25年06月27日(金曜) 長田谷津 ヒメギス 今年は長田谷津でヒメギスの翅が長い個体が目立ちます。 稲村
25年06月27日(金曜) 動物園 チュウゴクアミガサハゴロモ 動物園内にあるイチジクの枝にチュウゴクアミガサハゴロモがいました。去年まではたくさんのアオバハゴロモがいた場所ですが、確認できませんでした。チュウゴクアミガサハゴロモの影響なのか判断はつきませんが、生態系への影響を懸念してしまいます。 稲村
25年06月27日(金曜) 長田谷津 ニイニイゼミ 夏空で暑くなり、ニイニイゼミがよく鳴いていました。 金子
25年06月28日(土曜) 長田谷津 オニヤンマ まるで梅雨明けのような夏空になりました。谷津の空をオニヤンマが何匹も飛んでいました。 金子
25年06月28日(土曜) 長田谷津 タマムシ 夏本番のような日、タマムシがあちこちで飛んでいました。長田谷津にはエノキが多いので、タマムシがどんどん増えるといいですね。 金子
25年06月28日(土曜) 長田谷津 ナツアカネ 斜面裾の草にナツアカネが止まっていました。ノシメトンボもいました。 金子
25年06月28日(土曜) 動物園 ルリタテハ 博物館内から見えるコナラの樹液にルリタテハが来ていました。翅を広げると青色が目立ちますが、閉じると樹皮と同化していて、いてもわかなくなります。 稲村

2025年の自然観察週報(エクセルデータ)

2025年の、ここまでの自然観察週報エクセルデータです。
まだ暫定的なものなので、今後、誤字などの修正を加えることがあります。
また、日付データは数式のままです。
週報シートへは関数を使って、気象データを表示させています。
操作時はご注意ください。

2011年から2024年までの自然観察週報(エクセルデータ)

2001年から2010年までの自然観察週報(エクセルデータ)

1998年3月から2000年までの自然観察週報(エクセルデータ)

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