更新日: 2023年9月7日

放射線 よくある質問

目次


放射能対策全般に関する事項

質問1 市の放射線測定内容は?
回答1

市全体の大気中の放射線量の傾向を把握するため、平成23年6月から空間放射線量の定点測定を開始し、状況に応じて測定頻度を見直してきました。令和3年4月からは毎年1回、原則6月の第1水曜日に定点6地点、第3水曜日に小学校の定点4地点について地表面付近、0.5メートル、1.0メートルの高さで空中放射線量の測定を行っております。
定点測定の結果についてはこちらをご覧ください。
 
小中学校、幼稚園、保育園の校庭や園庭、砂場また、公園、その他の市の施設についても、測定をしております。
測定結果については、こちらをご覧ください。


質問2 今後の測定方針は?
回答2
平成23年7月に千葉県が統一した測定方法を示したことから、県と同機種の測定器とその方法に沿って継続して測定してまいります。
なお、学校等の測定については、国より示された校庭などの広い場所をサイコロの5の目のように5地点を測定し、その平均を出す測定法により調査しております。


質問3 放射線量測定器の貸し出しは行っているのか?
回答3
貸し出し用の簡易型放射線量測定器を購入し、市民の皆様に個別に貸し出しをしております。
貸し出しについてはこちらをご覧ください。


質問4 国や県への働きかけは行っているのか?
回答4
千葉県に対して、平成23年5月20日に7市(千葉市、市川市、船橋市、習志野市、市原市、八千代市、浦安市)連名で、県内の放射線量に関する評価および統一した測定方法による放射線量の測定と公表、学校等の土壌調査などについて要望書を提出しました。詳しくは福島第一原子力発電所事故による放射能汚染対策に対する要望書【PDF】をご覧ください。
なお、千葉県では、平成23年6月1日より県内各地の放射線量の測定とその結果の公表をしています。
また、平成23年11月10日には、6市(千葉市、市川市、船橋市、習志野市、市原市、八千代市)で、東京電力株式会社に対し、補償基準の早期策定と適切な補償、各市が行う業務への支援などについて要望いたしました。
さらに、平成24年5月31日に東京電力株式会社へ、市川市が今回の放射能対策に係る費用の請求書を提出しました。詳しくは東京電力株式会社への放射能対策に要した費用(第1次分)の請求と回答についてをご覧ください。


質問5 市の放射線への対応方針は?
回答5
市では、平成23年9月2日に策定(11月4日改定)した「市川市放射線量低減の取り組みに係る基本方針」で、「1年後を目途に追加被ばく線量を1ミリシーベルト/年以下にする」ことを目標とし、これを実現するため、目安値を0.23マイクロシーベルト/時と定め、低減対策を実施してきました。その結果、当初の目標を達成したことから、平成24年10月31日に同基本方針を一部改定しました。
改定後の基本方針の目標である「追加被ばく線量1ミリシーベルト/年以下を維持する」ため、平成24年11月30日に「市川市放射線量低減実施計画」を改定し、今後も計画的に低減対策を実施していきます。


質問6 市川市の大気中の放射線量は高いのではないか?
回答6
市の施設の空間放射線量の測定結果では、市が低減対策の目安値としている0.23マイクロシーベルト/時を下回っております。また、小中学校や幼稚園、保育園ではさらに厳しい目標の0.19マイクロシーベルト/時をすべての学校等で下回っています。

 
質問7 側溝など局地的に高いと思われる箇所の測定予定は?
回答7
滞在時間を考慮すると、施設内の平均的な箇所の数字で考えるのが適切ですので、現時点では測定する予定はありません。


質問8 NHKテレビや新聞紙上で報じている千葉県(市原市)の放射線量が、市の公表している数値と大きく違うのはどうしてなのか?
回答8
NHKテレビ等で報じている放射線量の数値は、千葉県が県環境センター(市原市岩崎西1-8-8)で平成2年10日から実施している地上7メートルの高さで大気環境中の空間放射線量の測定結果を報道しています。
一方、市のホームページ等で公表している小中学校や公園等の数値は、今回の福島原子力発電所の事故によって地面に降下した放射性物質から発している放射線量を、地上0.5メートル及び1メートルという生活環境において測定した空間放射線量です。測定値の違いは、測定する場所(高さ)の違いによるものが大きいと思われます。


質問9 なぜ国の重点対策地域指定を受けなかったのか。
回答9
市は、平成23年11月、国の「汚染状況重点調査地域の指定」に関する意向調査に対して、第一次指定を「保留」とする旨の回答を行いました。
これは、[1]指定する地域や調査対象などの詳細な内容が判明していなかったこと、[2]本市の放射線量は、国の第1次航空機モニタリング調査で局所的に0.23マイクロシーベルト/時を上回る地点はあるものの地域特定は困難な状況にあること、[3]市は「市民の健康を守る」ことを最優先と考え、指定に関係なく既に独自で国の方針に準じた低減対策を積極的に進めており、その費用を東京電力株式会社に請求する予定であること、などの状況から、「指定」のメリットは少なく、市民全体にとってより良い方策を総合的に判断していく必要があると考えてのものです。
なお、現在では市内の空間放射線量は、指定要件となる0.23マイクロシーベルト/時未満であることから、追加指定は難しい状況になっています。


質問10 内部被ばくに対する影響をどう考えているのか。
回答10
内部被ばくの健康への影響については、国や県の動向に注視してまいります。なお、平成24年3月12日に東京大学らの研究チームが「飲食物由来の放射性ヨウ素およびセシウムによる東京都民への曝露量と発がんリスクの推定」とする研究結果を公表していることから、今後の対応において考慮してまいりたいと考えております。


質問11 市民が作る家庭菜園等の作物は、市で放射性物質を測定してくれないのか。
回答11
市では、市内産の農産物の検査を独自に実施するとともに、千葉県が実施している水質や農林産物、水産物等の検査結果を公表しておりますが、現状では市内産の農産物で国の基準値である1キログラム当たり100ベクレルを超えた農産物は検出されておりません。
このような市内の状況から市といたしましては、市民が栽培している農作物も市や千葉県で検査している農作物と同じ地域で栽培されたものであることや市内の地下水も千葉県が測定を定期的に行って放射性物質が検出されていないことから、市や千葉県の測定結果を参考としていただくこととしています。現状では市民が持ち込む水や食材、土などの検査を市が実施する予定はございません。


質問12 江戸川の「ハゼ」の測定はしないのか。
回答12
江戸川がハゼ釣りの名所であることから、市でハゼの放射性物質の検査を平成24年6月と8月に行いました。
検査結果については、ハゼの放射性物質は「検出せず」となっております。なお今後も必要に応じて検査を行っていきます。
詳細な検査結果についてはこちらをご覧ください。

低減策に関する事項

質問1 市として放射線量を低減させるための対策は?
回答1
平成24年11月30日に改定した「市川市放射線量低減実施計画」に基づき、放射線量の低減を進めております。学校等敷地内で、局所的に線量が高い場所では、草刈や落ち葉の除去、側溝の清掃などを行い、校庭等では土砂の天地返しや覆土を行っています。


質問2 市民が測定して0.23マイクロシーベルト/時を大きく超えている場合には市で対応してもらえるのか?
回答2
一概には言えませんが、状況に応じて対応いたします。側溝などの局所的に高いと思われる箇所については、1マイクロシーベルト/時(地表面から50センチメートルまたは1メートルの高さ)を大きく超えるような場合であれば、市でその場所を再度測定の上、必要な対応策(国に報告し国から対策の指導を受けて処理する)をとってまいります。


質問3 0.19マイクロシーベルト/時を下回っている場合には対応しないのか?
回答3
日常管理の中で低減を進めてまいりますが、学校等で局所的に0.19マイクロシーベルト/時(地表面から50センチメートルまたは1メートルの高さ)を超える数値が確認された場合であれば、必要な低減策を学校等で順次行います。


質問4 自宅の放射線量が心配です。低減するためにはどうすればいいのか?
回答4
放射線量を低減させるために個人でできる対策は、水のたまりやすい場所や木の根元などの土の天地返しや覆土、庭木の剪定、落ち葉や雑草の除去、雨水桝の清掃等が有効であるといわれております。
詳しい方法はこちらをご覧ください。

学校・幼稚園・保育園に関する事項

質問1 学校、幼稚園、保育園での日常の生活指導は?
回答1
基本的には、次の事柄を励行するような指導を行っております。
  • 手や足など肌についた土などはよく洗い落とす。
  • こまめに手洗い、うがいを行う。
  • 土や砂を口に入れたりしない。
  • 雨が降っている場合は無理に活動しない。
  • 室内に入るときは、土、ほこり等を衣服から払う。


質問2 給食の食材は安全か?
回答2
本市の学校・保育園の給食で使われている食材の発注につきましては、国や県のモニタリング結果や市独自の放射性物質検査結果を踏まえ、安全性を最優先した食材の納入依頼と確保に努めております。また、市内農産物については市購入の簡易型放射性物質分析機器により食材の検査を行っております。
さらに、給食1週間分(5日間)の放射性物質検査を学校・保育園で定期的に行っております。検査結果については、これまで全て放射性物質は「検出せず」となっております。


質問3 給食の食材の産地を明らかにしてほしい。
回答3
食材産地の状況提供については、学校・各園におきまして、主な食材の産地を掲示板、ホームページ、献立表等を利用して公表を行っております。

公園に関する事項

質問1 公園での測定状況は?
回答1
測定については、比較的空間放射線量の高い北部から開始し、市内の全公園について調査を行い、放射線量が高かった公園では天地返しや草刈りなどの低減対策を実施した結果、すべての公園において市の目安値である0.23μSv/時未満になっています。今後も、数値の高かった公園でのモニタリングや定点測定等を継続してまいります。


質問2 局所的に0.23マイクロシーベルト/時を超えている公園があるが、今後の低減策は?
回答2
「市川市放射線量低減実施計画」に基づき、芝生、草地の深刈りや土砂の天地返し等の低減策を実施してまいります。


質問3 過去に0.23マイクロシーベルト/時を超えている公園等は定期的に測定していくのか?
回答3
定期的に測定を行う予定です。測定間隔については、他の測定箇所と調整してまいります。


質問4 公園の中で測定地点の選定根拠は?空間放射線量が低そうなところを選んで測定しているのではないか?また、複数個所を測定するべきではないか?
回答4
人が多く集まる場所など、公園の中の代表的と考えられる場所を測定しており、放射線量を想定して場所を選んでいることはありません。測定箇所数については、公園の面積や利用状況を勘案して決めております。今後も状況に応じて増やすことも含めて検討してまいります。

下水道に関する事項

質問1 下水道施設から放射性物質は検出されているのか?
回答1
市川市が管理する市川市終末処理場においては、流入水、放流水及び発生する下水汚泥中の放射性物質の測定と、処理場敷地内の空間放射線量の測定を実施しております。詳細はホームページに公表しております。


質問2 なぜ下水汚泥から高濃度の放射性物質が検出されるのか?
回答2
下水処理場に流入した下水(雨水と汚水)は、下水処理の過程で固形分を下水汚泥として分離します。流入下水中に含まれる放射性物質の多くは固形分に吸着されるため、下水汚泥中に濃縮された形で検出されるものと考えられます。
 

質問3 下水汚泥をどう処分しているのか?
回答3
従来は下水汚泥をセメント化して再利用しておりましたが、震災後、放射性物質の測定値が高いときにはセメント化せず、国の基準に従って管理型処分場に埋め立て処分をしておりました。現在は放射性物質の測定値が十分下がっていることから、放射性物質をモニタリングしつつ、受け入れ先の状況を見てセメント化等により適切に処理を行っております。


質問4 高濃度の汚泥によって住民が被ばくするおそれはないのか?
回答4
下水汚泥の処理の過程で直接住民が触れることはないため、影響を与えることはないと考えております。

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