本文
市川自然博物館は、平成元年に開館した小さな博物館です。
市川市動植物園内にあり、市川市域の自然について展示しています。
展示は小学校高学年以上を想定していますが、
飼育展示や体験コーナーなどは、小さなお子様、子育て中のご家族でも楽しんでいただけます。
また、東京湾岸地域であれば、市川市域を扱った展示内容はおおむね、それぞれの地域にもあてはまります。
ご自身がお住いの地域に置き変えて、身近な自然という視点でご覧いただければと思います。
市川自然博物館は、市川市動植物園の中にありますので、開館日時、交通は動植物園と同じです。
詳しくは、動植物園のウェブサイトをご覧ください。
(ナビの検索やタクシーご乗車の際も、市川市動植物園でお願いします)
毎年2月ごろに、館内メンテナンスのための臨時休館があります。
臨時休館中は、博物館フロアーの利用ができなくなります。
利用料金は、自然博物館だけの利用は無料ですので、動物園券売所にお申し出ください。
動物園施設(動物舎、ミニてつ広場、売店・食堂、無料休憩所、ザリガニ釣り場など)をご利用の場合は動物園の入園料をお支払いください。


(1)展示室入り口
フロアに学芸員がいますのでお気軽にお声がけください。生き物に関する質問も大歓迎(不在時は事務室へ)。

(2)常設展示室
標本、剥製、パネルなどを用いた展示室です。市川市域の自然を全体的に紹介しています。

(3)特別展示室
現在は生き物の飼育展示を行っています。本来は企画展や特別展のための部屋です。
市川市域の動植物や地形などについて紹介しています。市川市外にお住まいの方にも身近な内容です。

市川の大地の成り立ちと都市化による自然の変化を紹介しています。
都市化が進む中でかろうじて残された自然を紹介しています。
都市の中で人々の生活と関わり合いながら暮らす生き物について紹介しています。
博物館に隣接する長田谷津について紹介しています。
展示室のお客様の様子から、人気の展示を紹介します。

釣りゲームは、30年以上にわたって人気のロングラン展示です。
いつも、小さな子どもたちの歓声が聞こえてきます。
釣りゲームで遊んだ子どもたちが、ママやパパになって再訪してくれています。

やっぱり、昆虫標本の展示は自然系博物館の華です。
国産、外国産、いろいろな標本を展示していますが、外国産が人気のようです。
恐ろしいスズメバチも、標本なら間近で見れます。

マテバシイのどんぐりで作ったコマです(職員の手作り)。
とてもよく回るので、親子やグループでバトルしています。
館内のあちこちに飾ってあるどんぐり細工も人気です。

市川市域の立体模型です。廃棄予定だったものをもらってきました。
JRがまだ国鉄だった時代の市川市域を、ていねいに模型で表現してあります。
学芸員こだわりの展示を選んでみました。

干潟の様子を再現したジオラマです。
実際に現地から取ってきた砂を洗ってボードに播き、そこにカニの乾燥標本や、粘土で作ったトビハゼを置きました。
製作を担ったのは画家志望の若者です。
砂団子は、仁丹に砂をまぶしたものです。

市川市内にあるニッケ・コルトンプラザは、前身は日本毛織の工場でした。
当時は原料の羊毛は、現地で刈りっぱなしで輸入され、そこに混じっていた珍しい植物のタネが工場内で発芽して花を咲かせていました。
混じってきたのはタネばかりでなく、写真のような落とし物?もたくさん入っていたそうです。
工場で保存していたものを寄贈していただき、展示しています。

ハンガーや針金をたっぷり使ったカラスの巣です。
カラスがいろいろな材料を使うことはよく知られていて、博物館でもいくつか所蔵しています。
そのなかから、特に見た目の印象が強いものを展示しています。

市川市の中部地域には、京成線や千葉街道(国道14号)に沿って、2階建ての屋根よりも高いクロマツが生えています。
その景観は独特で、市川の特徴になっています。
クロマツが住宅地の中にそびえる様子を大型のパネルで展示しています。

市川市域で見つかった縄文時代のクジラの骨です。
その時代、現在の市川市域には浅く海が入り込んでいました。
縄文時代の貝塚が多いのも、そういう環境だったからです。
クジラの背骨は太くて存在感があります。
特別展示室やロビーを使って、いろいろな生き物の飼育展示を行っています。家庭でいろいろな生き物を飼うことがむずかしい時代ですので、代わりに博物館で飼育することにしました。
カエルの卵がおたまじゃくしになる成長過程や、イモムシが蝶になる成長過程など、実際に飼育することでしか学べないことがたくさんあります。
また一方で、ご家庭での飼育のヒントになるよう、一般的な飼育ケースや餌などホームセンターで揃う道具で飼育することにもこだわりました。
ありふれた道具での飼育スキルも、お伝えしたいと考えています。
生き物なので、飼育している種類や状態は、日々変化します。
どうしてもこれが見たい! という場合は、ご来館の間近にお問い合わせください。

博物館に隣接する長田谷津(自然観察園)に生息するニホンアカガエルは
毎年2月ごろに産卵します。
そのたまご(卵塊)を展示室に持ち帰って、おたまじゃくし、
カエルへと飼育していきます。
子ガエルになってからも、一部は手元に残し、
翌年、翌々年くらいまで飼育しています。

展示室で飼われている生き物は、日々成長します。
そして、時には開館時間中に羽化したり、脱皮します。
オニヤンマが展示室で羽化してトンボになることも、たびたびあります。
運よく出会えたお客さんは、決定的瞬間をご覧になることができます。
予測は難しいので、出会いは運ですね。

博物館では、別室で飼育しているカブトムシの幼虫が蛹になるころ、掘り出して
人工蛹室で展示しています。人工蛹室を使うと、前蛹が脱皮して蛹になり、
蛹が羽化して成虫になる過程を自分で見ることができます。
羽化直後の翅が白い成虫は、人工蛹室だからこそ見ることができます。
完全変態の昆虫のもっともスペクタクルな蛹の段階こそ、見てほしい場面です。

博物館の周辺は緑が多く、チョウ・ガの幼虫がたくさんいます。
それらを飼育して、蛹から羽化まで展示しています。
おなじみのアゲハやクロアゲハだけでなく、
セスジスズメなどのスズメガやオオミズアオの幼虫もよく展示します。
定期的に通っていただくことで、成長を実感することができます。。

人気のウーパールーパーは、常時、展示しています。
毎年、繁殖しているので、卵や、産まれたばかりのメダカのような幼生も展示します。
触れるくらいの近さで展示しているので、小さなお子さんでも
喜んでいただけると思います。
当館は平成元年に開館した古い博物館です。展示室はマイナーチェンジしか行っていないので、いまなお「昭和の技術」が現役で稼働しています。デジタル時代にあっては手作り感満載とも言えます。展示室に来てくれる子どもたちは手作りの展示を楽しんでくれています。市川市域の自然について知るという館のテーマにかかわらず、個々の展示のこだわりを楽しんでいただければ幸いです。