でえだらぼう

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むかしむかしの大むかし、このあたりに大男が住んでいました。名前は、「でえだらぼう」とか「だいだらぼっち」といわれていたようです。

でえだらぼうのでっかいこと。腰から上は雲の上につき出していて、雨がドシャドシャふっても、すねがねれるくらいでした。

でえだらぼうは、富士山に腰かけて、霞ヶ浦で足を洗ったりしました。そして、海の大はまぐりや、山のけものをとって食べていました。

でえだらぼうが、いのししや、しかや、うさぎをつかまえる時は、高宕山から鹿野山までひとまたぎで追いかけたので、その足音は、グワラグワラ、ズンズンと、ものすごい地ひびきがしたそうです。

(中略)

「でだらぼうさま。おらの村の南の山を、ちょっくらうつしてもらえんだろうか。」

「何? 山を動かせだと。なぜだ。」

「はい。日がささないので、村の者がこまっておりますので・・・・。」

「そうか、そんなことか。わかった。わかった。おらにまかせておけ。ハッハッハッハッ。」

でえだらぼうは、ななつの山をズカズカ ひょいとまたいでやって来ると、南の山をちょこっと持ち上げて、北の方へうつしてしまいました。

「ひゃあ、まぶしい。」

(省略)

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