更新日: 2022年2月12日
いちかわ市議会だより令和4年2月12日号(12月定例会号)
目次
1面
12月定例会
こどもたちの未来支援基金の設置条例を制定
令和3年度一般会計補正予算(第10号)を再議
市議会は、令和3年12月定例会を11月29日から12月14日まで開催しました。
12月定例会では、市長から、「市川市こどもたちの未来支援基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について」、「指定管理者の指定について」などの議案17件と報告7件が提出され、これらを一括議題として8会派が代表質問を行いました。また、追加議案として「令和3年度市川市一般会計補正予算(第11号)」の議案1件も提出されました。
議員からは、「高潮災害防止にかかる補助金の増額を求める意見書の提出について」などの発議11件及び、「議案第43号令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)に対する修正案」が提出されました。その他、請願の審議や、22人の議員による一般質問を行いました。
本会議での採決の結果、市議会は、追加議案を含む市長提出議案18件のうち、17件を原案通り可決あるいは同意した他、令和3年9月定例会において、新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえ、会期の短縮を図るため継続審査となっていた、「令和2年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算の認定について」を認定しました。
なお、議案第43号「令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)」について、市議会は「パワーハラスメント調査委員会報償金」を削除する修正を行った上でこれを可決しましたが、市長はその議決に異議があるとしてこれを再議に付しました。これを受け市議会は再審議を行い、最終的に議案第43号の原案を否決しましたが、原案には扶助費などの「義務に属する経費」が含まれていたことから、市長は再度その経費について再議に付し、市議会はこれを可決しました。(再議の詳細については7面に掲載)
議員提出議案については、提出された11件のうち、意見書案1件を可決、意見書案等10件を否決しました。また、請願1件を採択、1件を不採択としました。
(代表質問は2~4面、一般質問は5~7面、審議結果一覧は8面に掲載)
主な議案
市川市こどもたちの未来支援基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について
市民からの寄附金等を活用し、次代を担うこどもたちの健やかな成長とその夢や希望の実現に資するため、こどもたちの未来支援基金を設けるものです。
令和3年度市川市一般会計補正予算(第11号)
一般会計補正予算案は、歳出において、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金等給付管理データ作成等委託料、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金、いちかわ生活よりそい臨時特別給付金、子育て世帯への臨時特別給付金など、歳入において、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業費補助金、子育て世帯等臨時特別支援事業費補助金など、それぞれ121億207万5千円を追加し、歳入歳出の総額を1811億2796万3千円とするものです。
報告
12月定例会では、専決処分の承認を求める報告2件がなされ、議会はこれを承認しました。また、公の施設を利用する権利に関する処分についての審査請求の却下裁決の報告、専決処分の報告4件の、合わせて5件の報告がなされました。
金子正議長が逝去
市議会議長の金子正(かねこ・ただし)氏は、令和4年1月2日、78歳で逝去されました。
金子氏は、平成3年に市議会議員に初当選され、第60代議長、東京外郭環状道路特別委員長、監査委員、環境文教委員長などを歴任し、8期目となる今期は、第73代議長に就任するなど、市政の発展に尽力されました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
一般、特別、公営企業会計令和2年度決算を認定
市議会は、令和3年10月20日から22日まで決算審査特別委員会を開き、令和2年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算について審査しました。
特別委員会では、本決算に対する監査委員の意見について、監査委員の出席を求めて質疑を行った他、決算書の審査に当たっては、議決した予算に基づく執行状況や行政効果等を中心に質疑を行いました。
審査終了後、12月定例会の本会議において委員会での審査に関する報告がなされ、採決の結果、本決算を賛成多数で認定しました。
【委員会での主な質疑】
問 コロナ禍のため厳しい決算となるのではないかという予想と異なり、良好な決算となった要因は何か。
答 大変厳しい決算になると予想されたが、新型コロナウイルス感染症関連の歳入及び歳出に関し、新型コロナウイルス感染症対策事業費などの歳出533億7千万円に対し、地方創生臨時交付金などの歳入が531億5千万円だったため、一般財源の負担額が2億2千万円にとどまったこと、また、市税収入が14億1千万円、地方消費税交付金が18億5千万円の増額となったことが良好な決算となった要因と考えている。
問 個人・法人市民税、固定資産税が増加しているとのことだが、新型コロナウイルス感染症の影響はあったと考えているのか。また、あったとするならば、どの程度影響があったのか。
答 現年分については収納率が昨年と同様の92・2%だったため、大きな影響はなかったと考えている。しかし、滞納繰越分については、昨年度に比べ収納率がマイナス5・6ポイントとなったことが新型コロナウイルス感染症の影響によるものと考えている。
一般会計・特別会計決算額
- 歳入
- 2954億6366万円 後期高齢者医療特別会計 57億2286万円
- 歳出
- 2894億413万円 後期高齢者医療特別会計 57億936万円
介護保険特別会計 295億4358万円
国民健康保険特別会計 384億4397万円
一般会計 2217億5326万円
介護保険特別会計 291億7385万円
国民健康保険特別会計 383億4886万円
一般会計 2161億7207万円
公営企業(下水道事業)会計決算額
- 収入 収益的収入 90億454万円
- 支出 収益的支出 83億2485万円
資本的収入 67億4072万円
資本的支出 84億5863万円
2~4面 代表質問
5~7面 一般質問
7・8面
再議第1・2号について
再議とは
再議とは、議会の議決を受けた市長が、これに異議があるとして議会に対し再審議を求める制度です。再議には、一般再議(議決に異議がある時の再議)、越権・違法の議決や選挙に関する再議・再選挙、義務費の支出に関する再議など、複数の類型があります。今定例会において市長より提出された再議のうち、再議第1号は一般再議、再議第2号は義務費の支出に関する再議にそれぞれ分類されます。なお、否決された条例や予算については一般再議の対象とはならないとされていますが、否決された予算に義務費が含まれる場合は、義務費の支出に関する再議の対象となります。
今定例会における再議について
市長より提出された議案第43号「令和3年度市川市一般会計補正予算(第10号)」(以下、原案)について、一部の議員より「パワーハラスメント調査委員会報償金」を削除した修正案が提出され、採決の結果、修正案及び修正した部分を除く原案が賛成者多数で可決されました。これを受けた市長はこの議決に異議があるとして、再議第1号を提出し、市議会は、「先の議決のとおり決することに賛成か」を採決することとなりました。
再議により、修正案及び修正した部分を除く原案を可決とするためには、出席議員の3分の2以上の賛成者が必要(特別多数議決のため議長も採決に参加)となりますが、採決の結果、賛成25人、反対17人で所定の賛成者数に達しなかったため否決されました。
再議第1号が否決されたことから、改めて原案について採決を行いましたが、賛成17人、反対24人となり賛成者少数で否決されました。
否決された原案には、義務費が含まれていたことから、市長は再議第2号を提出し、採決の結果、全会一致で可決されました。
※再議第2号の審議では、原案のうち義務費のみが対象となるため、原案における義務費以外の予算(政策的経費)は審議の対象に含まれません。
再議第1・2号の流れ
市長が予算案(原案)を提出→議会が原案を修正可決
→市長が再議第1号を提出
→再議第1号を否決
→原案を否決
→市長が再議第2号を提出
→再議第2号を可決
特別多数議決とは
採決では通常、過半数の賛成者により可決となりますが、法に規定された一定の場合では可決するための要件が厳しく設定されている場合があります。これを特別多数議決といいます。スマホ パソコン で ライブ 録画
ライブ中継は「市川市議会ホームページ」から
市川市議会では本会議の様子をインターネットでライブ中継しています。
録画配信は「YouTube」から
YouTube「市川市議会公式チャンネル」では、過去おおむね1年間の本会議の様子をご覧いただけます。
懲罰特別委員会の設置
12月定例会において、10名の議員から松井努議員に対する懲罰動議が提出され、懲罰特別委員会が設置されました。- 委員長
- 細田伸一
- 副委員長
- 石原よしのり
- 委員
- 長友正徳、小山田直人、鈴木雅斗、国松ひろき、石原たかゆき、清水みな子、中町けい、浅野さち、高坂進、西村敦、松永鉄兵、荒木詩郎、岩井清郎
人事議案
12月定例会には、市長から、副市長の選任についての議案が提出され、議会はこれに同意しました。
副市長 笠原智(敬称略)
(審議結果はこちらのPDFファイルをご覧ください)
請願
12月定例会には、新たに請願2件が提出され、所管の委員会で審査しました。
議会はこのうち1件を採択、1件を不採択としました。
(審議結果はこちらのPDFファイルをご覧ください)
意見書・決議
12月定例会には、意見書案及び決議案11件が提出され、議会はこのうち1件を可決し、10件を否決しました。
可決した意見書は、12月22日に関係行政庁等へ送付しました。
(審議結果はこちらのPDFファイルをご覧ください)
高潮災害防止にかかる補助金の増額を求める意見書
日本列島は近年、台風やゲリラ豪雨の影響で、各地に甚大な被害をもたらし、内水・浸水・土石流の被害が多発し、残念なことに多くの死傷者が発生している。
本市でも道路冠水による通行不能などの被害が市内各所で発生し、住宅、事務所、車両への浸水によって、市民(個人・法人)にも多大な影響をもたらしている。
本市塩浜地区は、市の産業基盤を成す工業地域であり、市の安定した税収と全国的な物流の中心地として、市内外に重要な役割を果たしているが、台風やゲリラ豪雨など、集中的な大雨による浸水被害が多く確認されている。
このような状況を踏まえ、浸水被害地域や今後の浸水被害が懸念される地域の再点検を行い、被害を減らすための整備を進める必要がある。
よって、本市議会は政府及び千葉県に対し、高潮災害防止にかかる補助金の増額を行うよう強く求める。
令和4年定例会開会予定日
2月定例会 2月8日(火曜)
6月定例会 6月10日(金曜)
9月定例会 9月2日(金曜)
12月定例会 12月2日(金曜)
※上記は予定であり、事情により変更される場合があります。
12月定例会 議案等の審議結果一覧
会派別議員名簿
議員からの寄附やあいさつ状(答礼のための自筆によるものを除く)は公職選挙法で禁止されています
このページに掲載されている
情報の問い合わせ
市川市 議会事務局 議事課
〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号
- 議事グループ
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