更新日: 2024年2月6日
いちかわ市議会だより令和5年11月11日号(9月定例会号)
目次
1面
9月定例会
市長提出議案17件を可決
令和4年度決算を認定
市議会は、令和5年9月定例会を9月1日から9月27日まで開催しました。
9月定例会では、市長から、「市川市こども発達センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について」、「市川市国民健康保険税条例の一部改正について」、「市川市自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について」、「令和5年度市川市一般会計補正予算(第3号)」、「令和4年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算の認定について」などの議案17件と諮問1件、報告7件が提出され、これらを一括議題として8会派が代表質問を行いました。
議員からは、「消費者被害を防止、救済するため、特定商取引法の抜本的な法改正を求める意見書の提出について」、「「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の趣旨に鑑み、千葉県に対し、医療的ケア児の通学支援の実施を求める意見書の提出について」などの発議9件が提出されました。その他、23人の議員による一般質問を行いました。
本会議での採決の結果、市長提出議案の17件をいずれも原案通り可決あるいは認定し、諮問1件について異議ない旨答申しました。また、議員提出議案については、提出された9件のうち、意見書案4件を可決、5件を否決しました。その他、請願1件を採択、1件を不採択としました。
(代表質問は2~4面、一般質問は5~7面、審議結果一覧は8面に掲載)
主な議案
市川市国民健康保険税条例の一部改正について
国民健康保険事業の安定的な運営を目的とする保険税水準の統一に向けた千葉県の取り組みを踏まえ、低所得世帯に配慮した上で国民健康保険税を見直すものです。
【主な質疑】
「今回、国民健康保険税の税率を9年ぶりに引き上げるとのことだが、なぜ今のタイミングで引き上げるのか」との質疑に対し、「引き上げの理由については2点ある。1点目は令和12年度に県内の保険税水準の統一が見込まれており、段階的に保険税水準を引き上げることで保険税の急激な負担増を回避するためであり、2点目は国民健康保険事業費納付金の軽減措置が令和5年度に終了することから、6年度からの国民健康保険の財政赤字を抑制するためである」との答弁がなされました。
市川市自転車等駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について
市民サービスの更なる向上を図るため、大野第5駐輪場の運営を民間事業者に引き継ぐこととすることから、公の施設としての供用を廃止するものです。
【主な質疑】
「大野第5駐輪場が民営化された場合、現在、当該駐輪場で働いている人の雇用は守られるのか」との質疑に対し、「現在、大野第1、第2及び第5駐輪場をシルバー人材センターの会員7人ほどがローテーションで管理している状況である。大野第5駐輪場の民営化後については、そのローテーションの組み合わせを変更するなど、雇用が減らないような対策をお願いしている」との答弁がなされました。
令和5年度市川市一般会計補正予算(第3号)
一般会計補正予算案は、歳出において、行徳公会堂天井等改修工事監理委託料本年度支出額、老人福祉施設整備費補助金、ゴールドシニア事業(バス・タクシーチケット)交付金、校舎等改修工事費など、歳入において、障害者自立支援事業費等補助金、奨学資金事業指定寄附金など、それぞれ10億1849万円を追加し、歳入歳出の総額を1711億7683万1千円とするものです。
認定
令和4年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算の認定について
令和4年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算について、監査委員の意見を付けて議会の認定を求めるものです。
決算案について、市議会は決算審査特別委員会を設置して審査を行いました。
委員の構成は上記の通りです。(審査の内容は7面に掲載)
報告
9月定例会では、健全化判断比率、資金不足比率、継続費の継続年度終了による精算についての他、専決処分の報告4件の、合わせて7件の報告がなされました。
決算審査特別委員会
- 委員長
- 竹内清海
- 副委員長
- 国松ひろき
- 委員
- 門田直人、太田丈之、つちや正順、つかこしたかのり、加藤圭一、久保川隆志、西村敦、清水みな子、小泉文人
2~4面 代表質問
本会議を傍聴するには
会議当日に市役所第1庁舎7階の受付へ直接お越しください。住所・氏名を記入するだけで入場できます。(傍聴席は94席あります)
- ※傍聴時は、受付の際にお渡しする注意事項をお守りください。
5~7面 一般質問
7・8面
令和4年度決算 ―特別委員会の審査から
市議会は、令和5年9月11日及び12 日に決算審査特別委員会を開き、令和4年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算について審査しました。
特別委員会では、本決算に対する監査委員の意見について、監査委員の出席を求めて質疑を行った他、決算書の審査に当たっては、議決した予算に基づく執行状況や行政効果等を中心に質疑を行いました。
審査終了後、本会議において特別委員会での審査に関する報告がなされ、採決の結果、市議会は本決算を賛成多数で認定しました。
【特別委員会での主な質疑応答】
問 一般会計歳出総務費のうち電子市役所基盤整備事業について、不用額が生じた理由はどのようなものか。また、令和4年度のオンライン申請件数は501件とのことだが、この実績についてどのように評価しているのか。
答 本事業においては、市公式ウェブサイトの自動応答システム(チャットボット)を他のシステムと統合することができ、システムの使用料が見込みより少なくなったことなどにより、不用額が発生したものである。また、オンライン申請については、広報いちかわに記載された2次元コードからスマートフォンで申請が可能であることなど、利便性の向上を図った結果、市民に広く浸透してきていると認識している。
問 一般会計歳出民生費のうち私立保育園保育委託料について、不用額が生じた理由はどのようなものか。
答 本委託料においては、主に市単独加算のうち、公定価格で定められた基準を超えて職員の配置を行う際に必要となる職員配置基準向上加算において、配置される職員の数が見込みを下回ったことにより、不用額が生じたものである。
問 一般会計歳出衛生費のうち産後ケア事業について、令和3年度と比較した本事業の利用件数は何件か。また、どのような効果があったのか。
答 宿泊型の利用については、令和3年度の102件から122件に、デイサービス型の利用については、3年度の21件から36件にそれぞれ増えており、訪問型の利用は4年度から開始となったため3年度との比較は無く、11件である。また、本事業の利用者からは、高い満足度の評価を受けており、利用者の不安解消につながっているものと考えている。
問 一般会計歳出教育費のうち子どもの居場所づくり事業について、放課後こども教室は、令和4年度において新規に8カ所開室し、31校で実施しているとのことだが、1校当たりの参加児童数はどの程度か。また、保護者からはどのような評価を受けているのか。
答 放課後こども教室の1校当たりの参加児童数は、学校や地域によって多少の差があり、多いところで30人から40人程度、少ないところで10人程度となっている。保護者からは、事前に登録をすれば、いつでも誰でも利用できるという点で、好評を得ている。
一般会計・特別会計決算額
- 歳入
- 2580億6689万円 後期高齢者医療特別会計 60億6643万円
- 歳出
- 2524億9934万円 後期高齢者医療特別会計 60億4681万円
介護保険特別会計 316億1154万円
国民健康保険特別会計 400億8528万円
一般会計 1803億364万円
介護保険特別会計 312億247万円
国民健康保険特別会計 400億9万円
一般会計 1752億4997万円
公営企業(下水道事業)会計決算額
- 収入 収益的収入 90億3421万円
- 支出 収益的支出 86億8024万円
資本的収入 77億5981万円
資本的支出 101億7527万円
議会改革特別委員会の設置
市議会は、9月定例会で議会改革の推進その他議員活動に必要な事項に関する調査・検討をするため、「議会改革特別委員会」を設置し、委員及び委員長・副委員長を選任しました。
特別委員会は11人で構成され、委員構成は右記のとおりです。
議会改革特別委員会(定数11)
- 委員長
- 岩井清郎
- 副委員長
- 松永鉄兵
- 委員
- 冨家薫、中町けい、つかこしたかのり、浅野さち、中村よしお、大久保たかし、廣田德子、細田伸一、宮本均
(この名簿は令和5年10月27日現在のものです。)
請願
9月定例会には、新たに請願2件が提出され、所管の各委員会で審査しました。
市議会は、このうち1件を採択、1件を不採択としました。
意見書
9月定例会には、意見書案9件が提出され、議会はこのうち4件を可決し、5件を否決しました。
可決した意見書は、9月27日に関係行政庁等へ送付しました。
「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の趣旨に鑑み、千葉県に対し、医療的ケア児の通学支援の実施を求める意見書の提出について(要旨)
現在、本市在住の医療的ケア児が千葉県立特別支援学校に通学する際、吸引や人工呼吸器の管理等、常時看護師等による見守り及び処置が必要な児童生徒がスクールバスに乗車することを千葉県は認めていない。このため、こうした医療的ケア児が県立特別支援学校に通学するためには、家族らがマイカー等を利用して送迎せざるを得ないケースが散見されている。このような場合には、経済的負担もさることながら、悪天候や猛暑の中、心理的負担も大きくのしかかることは想像に難くない。
よって、本市議会は千葉県に対し、医療的ケア児の通学に関し、保護者等の負担軽減と医療的ケア児本人の社会自立に向けた支援の観点から、通学時の看護師等による医療的ケアの実施を前提とした、スクールバス利用の実現を強く求めるものである。あわせて、医療的ケア児個々の心身の状況等に応じたスクールバス利用に代わる通学手段の確保とその制度化についても要請するものである。
訂正とおわび
「いちかわ市議会だより」令和5年8月12日号3面、代表質問「市民クラブ」の「柏井町1丁目社宅団地跡地」の記事中「両公民館」とあるのは「柏井公民館及び西部公民館」の誤りでした。
訂正しておわびします。
令和5年定例会開会予定日
12月定例会 12月1日(金曜)
- ※上記は予定であり、事情により変更される場合があります。
9月定例会 議案等の審議結果一覧
会派別議員名簿
議員からの寄附やあいさつ状(答礼のための自筆によるものを除く)は公職選挙法で禁止されています
このページに掲載されている
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市川市 議会事務局 議事課
〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号
- 議事グループ
- 電話 047-334-3759 FAX 047-712-8794
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