更新日: 2024年5月31日

いちかわ市議会だより令和6年5月11日号(2月定例会号)

目次

1面

2月定例会
一般会計予算1768 億円などを可決
市長の施政方針などに各会派から代表質問

 市議会は、令和6年2月定例会を2月14日から3月12日まで開催しました。
 2月定例会では、初日に田中甲市長が施政方針演説を、次いで田中庸惠教育長が教育行政運営方針演説を行いました。続いて、令和6年度当初予算案を含む市長提出議案等32 件を一括議題とし、これに施政方針、教育行政運営方針を含めて、8会派が代表質問を行いました。 また、議員からは、「地方創生に貢献するサーキュラーエコノミー(循環経済)の一層の推進を求める意見書の提出について」、「若者のオーバードーズ(薬物の過剰摂取)防止対策の強化を求める意見書の提出について」などの発議案5件が提出されました。その他、23人の議員による一般質問を行いました。
 本会議での採決の結果、市議会は、市長提出議案等の32件をいずれも原案通り可決・同意した他、諮問3件を異議ない旨答申しました。
 また、市長からは、「教育長の任命について」の追加議案1件も提出され、市議会はこれに同意しました。
 議員提出議案については、提出された5件のうち、意見書案2件を可決、3件を否決しました。
 また、専決処分の承認を求める報告1件を承認した他、2件の報告がなされました。
 (代表質問は2~5面、一般質問は6~8面、審議結果一覧は9~10面に掲載)

施政方針(要旨)

 昭和9年11月3日に市川市が誕生し、本年で市制施行90周年を迎える。過去への感謝を深め未来に一歩を踏み出すターニングポイントとなるよう、市民と一緒に盛り上げるとともに、100周年に向けた更なる発展を目指し、本市の持つポテンシャルを最大限発揮していく。
 そのためにも、今、本市が抱えている大きな課題の一つである「格差」に真正面から向き合い、誰一人取り残すことのない持続可能な社会を目指す。これからも市議会とともに市民が真に望んでいる市政を実行するため、3つのまちの姿に沿って令和6年度の重点施策を示し、誰もがいつまでも住み続けたいと思えるまちを目指していく。


【重点施策】
  • (1) 誰一人取り残さないまち
     チャレンジ75「学ぶ・使う・得をする」の実施、第1庁舎2階にこども家庭センターを設置、コンビニエンスストアにAED設置、障がい者施設に通所する際の交通費助成率の引上げなど
  • (2)持続可能で安心・快適なまち
     地域新電力会社の設立、クリーンセンターの建て替え、里山・里海を次の時代に残す、空家の活用促進、時代の変化に即した都市計画など
  • (3)魅力あふれる元気なまち
     行徳の神輿文化を市の無形民俗文化財に指定、美術館構想の具体化、スポーツの力による元気なまちづくり、(仮称)塩浜マリンパークの検討、市制施行90周年記念事業の実施など

教育行政運営方針(要旨)

 令和5年度は、この5年間進めてきた第3期市川市教育振興基本計画の最終年度であり、計画期間中は地域学校協働本部の全校配置や、小中一貫教育を進め、授業でデジタル技術を生かした多様な教育実践に取り組んできた。

(教育行政運営の基本方針)
 令和6年度は、新たに策定した第4期市川市教育振興基本計画のもと、施策や取り組みを進めていく。本計画では「市川の教育の目指す姿」として、「互いに認め合い、自分の思いを実現できる子ども」、「誰もが幸せを感じ、ともに学び支え合う、家庭・学校・地域」の2つを掲げ、これに向かって教育の振興を図っていく。

    (「人をつなぐ 未来へつなぐ 市川の教育」の実現に向けて―重要な施策)
  • (1)子どもたち一人ひとりの可能性を引き出す教育の推進
     全ての子どもたちの確かな学力の育成への注力、心身の健康の増進や体力の向上、食の環境の充実及び食育の推進など
  • (2)学びの質の向上と学びの保障の実現
     情報活用能力の向上、学校に関わる誰もが居心地の良い学校づくりの推進、不登校児童生徒支援のための校内教育支援センターの開設、多様な教育ニーズへの対応など
  • (3)ともに支え合う学びの環境整備
     学校運営協議会や地域学校協働本部の充実と活用の推進、生涯学習施設の環境整備、市内文化財の保護と活用、史跡の公有化及び保存活用など

当初予算

 当初予算は、一般会計が対前年度比6.0%増の1768億円、特別会計は、3会計を合わせて797億9500万円で同1.0%の増、公営企業会計の下水道事業会計は229億1900万円で同1.7%の増、総額では2795億1400万円、同4.2%の増となっています。

2~5面 代表質問

6~8面 一般質問

被災者の皆様にお見舞い申し上げます

 このたびの令和6年能登半島地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますと共に、被災された多くの方々に謹んでお見舞い申し上げます。
 また、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
 市川市議会議員団は、令和6年2月13日に被災地域である輪島市と珠洲市に対し、義援金30万円をそれぞれ贈りました。

スマホ・パソコンでライブ・録画

ライブ中継は「市川市議会ホームページ」から

 市川市議会では本会議の様子をインターネットでライブ中継しています。

録画配信は「YouTube」から

 YouTube「市川市議会チャンネル【公式】」では、過去おおむね1年間の本会議の様子をご覧いただけます。

議会運営委員会の視察

日程

令和6年1月23日~24日

視察地

和歌山市、堺市

視察地及び視察項目

  • 和歌山市 議会広報の取り組み
  • 堺市 議会報告会の取り組み

視察内容

 和歌山市では、委員11人で構成される広報委員会と議会事務局秘書広報課秘書広報班で議会広報に取り組んでおり、議会広報紙である「わかやま市議会だより」は中核市議会議会報コンクールにおいて、審査員特別賞や優秀賞を受賞している。その他、市議会公式フェイスブックやインスタグラムなどのSNSについても積極的な活用を実施しているほか、現在、議会広報として、公式YouTube「和歌山市議会チャンネル」、市議会PR動画の制作、ラジオ・テレビ放送、CM放送など多岐にわたる取り組みを行っている。

 堺市では、堺市議会基本条例第22条に基づき、市民に対する説明責任を果たすとともに、市民との意見交換を通して多様な課題の解決に取り組むため、議会報告会を毎年度1回以上開催している。同報告会は、2部制となっており、第1部においては議案の審議結果などの報告を行い、第2部においては議会や市政に関することについて参加者と議員との意見交換を行っている。また、同報告会の中で、次代を担う高校生や中学生との意見交換を行うため、「高校生みらい議会」や「中学生みらい議会」を開催し、議会制度の紹介や議員との質疑応答などを実施して、議会活動に生かしていけるように取り組んでいる。

9・10面

意見書

 2月定例会には、意見書案5件が提出され、議会はこのうち2件を可決し、3件を否決しました。
 可決した意見書は、3月13日に関係行政庁へ送付しました。

若者のオーバードーズ(薬物の過剰摂取)防止対策の強化を求める意見書(要旨)

 近年、処方箋がなくても薬局やドラッグストアで購入できる市販薬の乱用・依存や急性中毒が、重大な社会問題となりつつある。
全国の精神科医療施設で薬物依存症の治療を受けた10代の患者の主な薬物において、市販薬が全体の56.4%を占めているとのことである。
 よって、本市議会は政府に対し、このような薬物依存による健康被害から1人でも多くの若者を守るために、下記の事項について特段の取組を求める。

1 .現在、乱用等の恐れがある医薬品の6成分を含む市販薬を販売する際、購入者が子ども(高校生・中学生等)である場合は、その氏名や年齢、使用状況等を確認することになっているが、その際、副作用などの説明を必須とすること
2 .若者への薬剤の販売において、その含有成分に応じて販売する容量を適切に制限すると同時に、対面かオンライン通話での販売を義務付け、副作用などの説明と合わせて、必要に応じて適切な相談窓口等を紹介できる体制を整えること
3 .乱用の恐れがある薬の指定を的確に進めると同時に、身分証による本人確認のほか、繰り返しの購入による過剰摂取を防止するために、販売記録等が確認できる環境の整備を検討すること
4 .若者のオーバードーズには、社会的孤立や生きづらさが背景にあるため、オーバードーズを孤独・孤立の問題として位置付け、若者の居場所づくり等の施策を推進すること

傍聴のご案内

 本会議と委員会は、原則として公開されており、自由に傍聴できます。

  • 本会議の傍聴(94席)
    会議当日に市役所第1庁舎7階の受付へ直接お越しください。住所・氏名を記入するだけで入場できます。
  • 委員会の傍聴(各7席)
    第1庁舎6階の議会事務局で受け付けした後、委員会室へご案内します。
  • ※傍聴時は、受付の際にお渡しする注意事項をお守りください。

2月定例会 議員発議案の審議結果一覧

請願・陳情の出し方

請願・陳情とは

  • 請願とは、国や自治体に意見や要望を述べることです。請願権は憲法で保障される国民の権利です。請願は、市議会議員の紹介により、書面で行います。
     受理された請願は、まず、その内容を所管する委員会で内容を審査します。委員会での審査の結果は本会議に報告された後、採決で採択・不採択の結果が確定します。審議結果は市議会ホームページに掲載するほか、請願提出者(複数人で提出する場合はその代表者)に文書で通知します。
  • 陳情とは、一定の事項に利害関係を持つ人が実情を訴え、適切な対応を求めて国や自治体に要望を述べることです。議員の紹介を要しません。提出された陳情は各会派へ参考配付します。
  • 提出方法と時期

  • 請願・陳情は、議長宛ての書面に、(1)要望の趣旨、(2)提出年月日、(3)提出者の住所・電話番号、(4)提出者の署名または記名押印、(5)紹介議員(1名以上)の署名または記名押印(請願の場合)、(6)必要に応じ参考となる図面等を記載して、議会事務局に提出します。提出は直接持参するほか、郵送でも可能です。
     なお、指定の用紙はありません。記載例は、市議会ホームページでご確認ください。
  • 提出者が複数人の場合、提出者全員の住所及び署名または記名押印が必要です。
  • 請願・陳情は、いつでも提出できます。なお、請願については、定例会招集告示日(2月定例会では開会日)の翌々日の午後5時までに受理したものを当該会期中に委員会に付託して審査し、それ以降に受理した請願は、次の定例会で審査します。

    ※告示日については議会事務局へお問い合わせ下さい。
  • 人事議案

     2月定例会には、市長から、教育委員会委員の任命及び教育長の任命についての議案2件が提出され、議会はこれら2件をいずれも同意しました。

    教育委員会委員 駒久美子

    教育長 勝山浩司

    (敬称略)

    令和6年定例会開会予定日

    6月定例会 6月7日(金曜)
    9月定例会 9月6日(金曜)
    12月定例会 11月29日(金曜)

    • ※上記は予定であり、事情により変更される場合があります。

    2月定例会 市長提出議案等の審議結果一覧

    会派別議員名簿


    議員からの寄附やあいさつ状(答礼のための自筆によるものを除く)は公職選挙法で禁止されています

    このページに掲載されている
    情報の問い合わせ

    市川市 議会事務局 議事課

    〒272-8501
    千葉県市川市八幡1丁目1番1号

    議事グループ
    電話 047-334-3759 FAX 047-712-8794
    調査グループ
    電話 047-712-8673 FAX 047-712-8794