中央図書館特集展示2019年

中央図書館の特集展示コーナーでは、毎回さまざまなテーマを取りあげて、広く本の紹介を行っています。

それぞれの資料リストは、Webサービスメニューの「特集展示資料一覧」で見ることができます。

絵画ラック・ガラスケースでの展示(2019年)

伝承 民間(民俗)・無形文化など(12~1月)

特集ポスター 伝承

伝承とは、古くからあった「しきたり」(制度・信仰・習俗・口碑・伝説など)を受け伝えてゆくことであり、その受け伝えられる事柄を、庶民の生活そのもののうちに伝承されてきたものを民間伝承といい、フランス語でトラディシオン・ポピュレール(tradition populaire)といわれているものを、そのまま翻訳したものとされます。
また、民俗伝承というのもほぼ同じものをさすようです。

今回の展示では、そのなかで、無形の所産に関する資料を中心に集めてみました。
年末から新年へと時間が過ぎてゆくこの時期、伝えられる「伝承」資料のほんの一部ですが、お手に取られてみませんか。

ガラスケース 歴史博物館出張展示

ガラスケースでは「歴史博物館出張展示」を行っています。
市川市の伝承行事「辻切り」の大蛇(ミニチュア)や、行事に関連した写真パネル等を展示しています。
ぜひご覧ください。

和と幻想を基調とした耽美主義的世界(11~12月)

特集ポスター 耽美主義的世界

耽美主義は、美を最高の理想とし、美の享受に最高の価値を置く立場で、19世紀後半、フランス・イギリスを中心に起こった文藝思潮です。
その流れは、日本の知識人や文化人、芸術家にも影響を与えました。
市川市にゆかりのある永井荷風と谷崎潤一郎は、近代日本の耽美主義文学を代表する作家です。

メディアパーク2階にある文学ミュージアムでは、2019年11月2日(土曜)から2020年1月19日(日曜)まで、企画展『永井荷風と谷崎潤一郎展』が開催されます。
今回の展示は、この展覧会にあわせて、和の耽美をテーマに、芸術や小説などさまざまな分野から広く本を集めてみました。
幻想的で妖しく艶やかな世界をご堪能ください。

文学ミュージアムの企画展『永井荷風と谷崎潤一郎展』のページ

ガラスケース 永井荷風と谷崎純一郎

ガラスケースでは、中央図書館のコレクションから、永井荷風と谷崎潤一郎の交流がわかる資料を中心に展示しました。
谷崎潤一郎が愛用し、つねに机上に置いて原稿用紙をおさえていた文鎮(ペーパーナイフをも兼ねたもの)の復刻なども展示しています。

 また、絵画ラックでは『名物裂』(守田公男/著 淡交新社 1966)から、名物裂の図版を展示していますので、どうぞご覧ください。

オーストリア 文化・芸術にふれて(10~11月)

特集ポスター オーストリア

2019年は、日本とオーストリアで国交が結ばれて150周年を迎え、さまざまなイベントが実施されています。
芸術を愛し、オーストリアの音楽・美術・建築の発展を支えたハプスブルク家。
今回は、ウィーンを中心に中欧を統治し続けたこの一族とオーストリア文化や芸術、歴史に関連する本を集め、ご紹介しています。

オーストリアの歴史や芸術の魅力を味わってください。

ガラスケース 世紀末ウィーンで活躍した芸術家たち

また、ガラスケースでは、世紀末ウィーンで活躍した芸術家たちの画集や写真集などを展示しています。ぜひご覧ください。

森からのおくりもの きのこと木の実(9~10月)

特集ポスター きのこと木の実

日ごとに涼しくなり、豊かな実りの季節がやってきました。

森の中、日陰の草むらで時折見かけるきのこは、森の添え物、自然界の脇役のように思われがちですが、実は豊かな森はきのこの存在なしでは成立しないと言われています。きのこは黙々と落ち葉や倒木を分解し、様々な生き物と共生し、生命の多様性を支えているのです。
また、雑木林や街路樹を歩けば、コナラやクヌギ、ハナミズキなど愛らしい形や鮮やかな色の木の実を目にすることでしょう。これらは新しい生命を繋ぐ種であり、生き物の命を育む貴重な栄養源でもあります。

共生や持続可能性という現代の私たちに突き付けられた課題を、太古の昔から当たり前に乗り越えてきたきのこや木の実達。そんな彼らの生き方から、私たちは多くを参考にし、学ぶことができるのではないでしょうか。

きのこ狩りを楽しむ時、店頭で様々なきのこを見かける時、美味しく調理された木の実を食べている時、地球と自然の営みについて思いを巡らせてみませんか?

調べ方案内「キノコについて調べてみよう」(PDF)

絵画ラックでは、千葉県立中央博物館連携パネル展示「きのこワンダーランド」を開催しています。

北斎 没後170年(8~9月)

特集ポスター 北斎 没後170年

今年は北斎の没後170年にあたります。

葛飾北斎(1760~1849)は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、化政文化を代表する一人です。
代表作に「富嶽三十六景」や「北斎漫画」などがあり、版画にとどまらず肉筆浮世絵など生涯にわたり多彩な作品を生み出しました。
化政文化とは、江戸後期の文化文政時代(1804~1830)を最盛期として江戸を中心に発展した町人文化のことを指します。
浮世絵や滑稽本、歌舞伎、川柳など、町人文化の全盛期にあたり享楽的色彩が強いとされています。
北斎を始め浮世絵は日本にとどまらず、ゴッホなど印象派の画家や工芸、音楽の分野など海外の芸術界に多大な影響を与えたといわれています。

ガラスケース 北斎 没後170年

今回の展示では北斎の画だけでなく、江戸の文化、暮らし、北斎に影響を受けた芸術家の作品など多様な本を集めてみました。
また、ガラスケースでも、当時の技法で刷り上げ復刻した「富嶽三十六景」の一部を展示しています。
この夏、北斎が眺めた江戸の風景を味わってみませんか。

地域資料レファレンス「市川に関する浮世絵 浮世絵について調べるには」(PDF)

オリンピック・パラリンピック(7~8月)

特集ポスター オリンピック パラリンピック

東京オリンピック・パラリンピックまであと1年!

2020年に向けて、1964年の東京大会を振り返ったり、新たに採択される競技について知識を深めたりして、オリンピックを楽しみましょう。
オリンピックに関する小説・エッセイや、金メダリストの著作も集めています。

ガラスケース オリンピック パラリンピック

また、ガラスケースでは、1964年に開催された東京オリンピックの公式報告書や写真集などを展示しています。ぜひご覧ください。

音の物語(6~7月)

特集ポスター 音の物語

楽しいフレーズ、陽気なリズム、静かな調べ、荘厳な響き…。様々な音や曲が聞こえてくる、音楽の物語を集めました。
音楽が出てくる文学を読むと、実際に音楽に触れたように音色が想像されるかもしれません。音を文章で綴る、作家の表現力にも注目してみてください。歌い、奏でられた物語の「読み聴き」をどうぞお楽しみください。

ガラスケース 白秋の童謡

ガラスケースでは「北原白秋の童謡」と題し、白秋が童謡の選評を15年間行っていた雑誌「赤い鳥」創刊号の復刻版を始め、白秋の童謡集等の復刻版を展示しています。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 没後500年(5~6月)

特集ポスター レオナルド・ダ・ヴィンチ 没後500年

2019年はレオナルド・ダ・ヴィンチが没して500年となります。
「最後の晩餐」や「モナリザ」などはあまりにも有名な彼の絵画ですが、彼は芸術のみならず、建築、解剖学、物理学など様々な分野でその才能を発揮、約5000ページにも及ぶ手稿が貴重な資料として残されています。
彼が『万能の天才』と呼ばれる所以はこれら多くの資料の存在にあると言えるでしょう。

今回の特集展示は、この万能の天才ダ・ヴィンチに関する資料を集めました。
これらの資料から芸術家としてのダ・ヴィンチだけではなく、色々なジャンルの専門家・研究者としてのダ・ヴィンチを発見してみませんか。

絵手紙を描いてみよう(4~5月)

特集ポスター 絵手紙を描いてみよう

4月になりました。入学や入社、人事異動など環境が変わる方も多いでしょう。
ちょっとした近況報告、折々の挨拶、心に残るあれこれなど、絵手紙で表現してみてはいかがでしょう?

山の伝承に遊ぶ【ひとり画っ展】(山旅通信)1000号記念展ポスター

⇒「山の伝承に遊ぶ【ひとり画っ展】(山旅通信)1000号記念展は6月27日(木曜)で終了しました。

「平成」という時代(3~4月)

特集ポスター 「平成」という時代

数ヶ月前から「平成最後の~」というフレーズをよく耳にするようになりました。
この平成の30年間に起こった出来事で皆さんの印象に残った事は様々あることと思います。

次の時代は目の前に訪れようとしていますが、ここで今一度平成という時代を、あなたの気になるキーワードから振り返ってみるのはいかがでしょうか。

こちらの棚にはそのきっかけとなれば、と思う本を集めてみました。
これと思う本を手に取られたあなた…
次なる本を探す旅に棚へ向かってみませんか。。。

千葉を走る電車(2~3月)

特集ポスター 千葉を走る電車

27。これは、千葉県にある鉄道路線の数です。県内には路線が張り巡らされており、千葉県を一周することができます。
通勤、通学に利用している電車が辿ってきた歴史や、房総を走る鉄道から眺める景色など、千葉県を走る鉄道について、いろいろと見て回りませんか?
ガラスケースには、京成電鉄の古い沿線案内図を展示しています。
今はなき懐かしい駅名や路線を探してみてください。

3月1日(金曜)~3月14日(木曜)の期間は、千葉県立中央博物館および京成電鉄株式会社と連携し、「写真でつづる千葉県と鉄道展」を開催します。
写真パネルや京成電鉄の記念切符等を展示いたしますので、どうぞ併せてご覧ください。

「写真でつづる千葉県と鉄道展」のページ

装う(1~2月)

特集ポスター 装う

人々は、なぜじぶんを飾り、装うのでしょう。
単なるみだしなみや儀式的・社会的な意味合いだけでしょうか?
日本には、遊び心といった精神や、粋・伊達といった美意識、さらにわびさびの世界など、独特の美的感性があります。
衣服や装飾品と、身に着ける人との心の調和が生み出す美の世界。
装いは、その人の生き方そのものが反映されると言えるかもしれません。
この特集展示では、<装う>をテーマに、装飾品や衣服に関連して、味わいや風情たっぷりのNIPPONの伝統美をはじめ、世界の民族衣装や現代ファッションなど様々な本を集めてみました。
華やかさと艶やかさに彩られた美の世界をお楽しみ下さい。

このページに掲載されている情報の問い合わせ

市川市教育委員会 生涯学習部 中央図書館

〒272-0015
千葉県市川市鬼高1丁目1番4号 生涯学習センター内

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047-320-3346(直通)