更新日: 2022年8月13日

いちかわ市議会だより令和4年8月13日号(6月定例会号)

目次

1面

6月定例会
市長所信表明に対し各会派が質問
「市長の給料及び退職手当の特例に関する条例」を可決

 市議会は、令和4年6月定例会を6月10日から7月1日まで開催しました。
 6月定例会では、初日に、3月の市長選挙で当選した田中甲市長が所信表明演説を行いました。続いて、市長が提出した、「市長の給料及び退職手当の特例に関する条例の制定について」、「市川市クリーンセンター余熱利用施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について」、「市川市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について」、「令和4年度市川市一般会計補正予算(第2号)」などの議案10件及び報告19件を一括議題とし、これに所信表明を含めて、6会派が代表質問を行いました。また、議員からは、「国民の祝日「海の日」の7月20日への固定化を求める意見書の提出について」などの発議2件が提出されました。その他、請願の審議や、17人の議員による一般質問を行いました。
 本会議での採決の結果、市長提出議案10件をいずれも原案通り可決した他、専決処分につき承認を求める報告6件をいずれも承認しました。また、議員提出議案については、決議案1件、意見書案1件の計2件をいずれも可決しました。その他、請願1件を不採択としました。
 他にも、議員の資格決定の件について採決を行い、議員資格を有すると決定しました。(詳細は7面に掲載)
 また、3月27日の市議会議員補欠選挙に当選したさとうゆきの議員が建設経済委員に選任されました。
 (代表質問は2~4面、一般質問は5~6面、審議結果一覧は8面に掲載)

市長所信表明

 健康寿命日本一、デジタル地域通貨、学校給食費の無償化などを柱とした、市長の所信表明が行われた。

(要旨)

 最も重視するテーマとして掲げるのは健康寿命日本一である。誰もが健康上の問題で日常生活が制限されることなく、ハツラツと元気に暮らし、心の健康と体の健康のバランスがとれた、活力あふれる生涯を送れることを願っている。そのためにも生活習慣といった個人の健康管理のみならず、都市基盤が整備され環境にも配慮した「まちの健康」も一体的に捉える必要がある。
 選挙公約を実現する前に、まず優先するべき喫緊の課題は、新型コロナウイルス対策である。新型コロナウイルス対策に取り組むことで市民の生活と暮らしを守り、不安な日々を過ごす市民一人ひとりに寄り添いながら、実りある未来を手にするために、これから述べる7つの基本政策を総合的かつ多面的に取り組み、格差のないまち、健康寿命日本一のまちを目指す。この市川市が誰一人取り残さない、持続可能なまちになるよう全力でまい進していく。

    【公約として取り組む施策(7つの基本政策)】

  • ①行財政運営 タウンミーティングを開催し、「聞く市長」として市民の声と想いを様々な施策に反映させる。また、情報公開を徹底し、信頼を取り戻したい。そして、老朽化が進む公共施設の再整備が必要であることから、優先順位を正しく判断し、必要なところに必要なお金を正しく使う「選択と集中」をモットーに、メリハリのある財政運営を実施する。
  • ②防災・防犯 災害の発生直後に地域住民の命を守るため、防災リーダーを育成し、地域防災力の向上を図る。また、民間の住宅や建物の耐震化、沿道の危険ブロック塀対策を実施し、市民の命を守る強靭(きょうじん)なまちづくりを進める。さらに、事故や犯罪が起こりにくいまちにするために、まちに防犯灯や防犯カメラを増設し、市民の安全と安心を確保していく。
  • ③まちづくり 無電柱化を進め、災害時に電柱が倒れたり電線が垂れ下がる危険性をなくし、安全な避難を確保する。地域経済を活性化させる新たな試みとして、デジタル地域通貨の仕組みや運用などについて「政策参与」を設置して研究を進めていく。利便性の向上や災害時の様々な情報の入手のため、全ての市の公共施設などにWi―Fiスポットを順次整備する。
  • ④環境 ごみの問題について一人ひとりが当事者意識を持って向かい合える取り組みを進めるとともに、クリーンセンターの建て替えについては費用と機能を見極めた計画とする。ペットの飼い方やしつけ、不妊手術などの飼い主のマナーと責任について啓発を進め、また、ペットを手放すことになった場合でも、里親募集などにより殺処分ゼロを目指していく。
  • ⑤文化・スポーツ コロナ禍で縮小していたイベントを充実させることで、地 域に賑(にぎ)わいと活力を創出する。また、本市には貝塚などの史跡や駒形大神社の御奉謝や国府台の辻切りなどの伝統行事も時代を超えて受け継がれている。これらの地域資源を活用して、市川という地域に親しみや愛着を持ってもらえるよう、積極的な情報発信を行っていく。
  • ⑥子ども・教育 「幼保・小・中」と切れ目のない支援体制、クロスフェード化を進め、新しい学校生活に上手く溶け込める環境づくりに努める。学校給食費の無償化に向けた関係機関との協議を進め、引き続き地産地消に取り組むほか、食の安全性を維持し、全ての子どもたちの食の環境を守り、全力で子育て施策、教育施策に取り組んでいく。
  • ⑦保健・福祉 コロナ禍から脱却し、健康のために活動できる日々を取り戻すため、福祉タクシーやシルバーパスなど外出支援を充実し、高齢者や障がい者を含め誰もが分け隔てなく、ともに暮らせるまちを目指す。また、市民の命を守るため、正しい情報に基づいて予防接種を希望する家庭の子どもが確実に受けられるように支援を図る。

議員の表彰

全国市議会議長会

在職15年表彰

清水みな子
秋本のり子
かつまた竜大

7月臨時会を開催

松丸多一氏を副市長に選任

 市議会は、令和4年7月臨時会を7月12日の1日間、開催しました。
 7月臨時会では、副市長の選任についての議案1件と、専決処分につき承認を求める報告1件が提出され、これらに対し議員2人が質疑を行いました。
 本会議での採決の結果、市議会は、議案の1件を同意し、報告1件を承認しました。また、議員より、決議案1件が発議され、市議会はこれを可決しました。
(審議結果一覧は8面に掲載)

2~4面 代表質問

5~6面 一般質問

7・8面

つかこしたかのり議員の資格決定の件

資格審査特別委員会設置の経緯

 令和3年3月8日、つかこしたかのり議員が議長に対し、自身の本市における居住実態の有無について疑義が生じているとして、議員資格の有無の決定を求める資格決定要求書を提出したことから、資格審査特別委員会が設置されました。また、同月11日の本会議において、地方自治法第100条第1項の調査権が同委員会に付与されました。

  • ※市議会議員は、被選挙権を有することが必要とされています。市内に居住する実態がない場合には、被選挙権がないこととなり、議員の資格を失います。

資格審査特別委員会での審査結果

 同委員会では15人の委員により1年以上にわたり全15回の審査が行われ、令和4年4月11日に開かれた委員会において、採決の結果、多数をもって、つかこし議員は被選挙権を有しない、すなわち、本市において居住実態がない時期があったものと決定されました。

本会議で無記名投票、議員資格を有すると決定

 6月10日の本会議において、委員長より委員会審査の結果が報告され、無記名投票による採決を行いました。
 委員長報告のとおり、つかこし議員が被選挙権を有しないと決定するには、議長を含む出席議員の3分の2以上(採決時は26人以上)の賛成を必要とします。
 出席議員38人による採決の結果、被選挙権を有しないと決定することについて賛成24票、反対13票、無効1票となり、つかこし議員は議員資格を有するものと決定しました。

委員長
加藤武央
副委員長
堀越優
委員
清水みな子、廣田徳子、久保川隆志、細田伸一、青山ひろかず、大久保たかし、石原よしのり、秋本のり子、かつまた竜大、西村敦、松永鉄兵、荒木詩郎、稲葉健二

鈴木雅斗議員に対する議員辞職勧告決議を2度にわたり可決

6月定例会・7月臨時会

 令和4年4月10日、鈴木雅斗議員(当時は会派「緑風会第1」所属)が、会派自由民主党所属の議員であるかのように守衛を欺き、同会派控室の鍵を不正に入手し、警備員にその控室の鍵を開けさせ、室内を無許可で撮影したことが6月定例会初日の6月10日に行われた緊急質問で明らかになったなどとして、同日、「鈴木雅斗議員に対し、自ら市議会議員の職を辞するよう勧告する決議」が4人の議員から提出されました。採決の結果、議会は多数をもってこれを可決しました。
 また、同決議案の可決後も鈴木議員は辞職せず、反省した様子もみられないとして、7月12日に開かれた臨時会において、「守衛を欺き不正に鍵を入手し、他会派の控室を無断で撮影した鈴木雅斗議員に対し、自ら市議会議員の職を辞するよう勧告する決議」が5人の議員から提出されました。採決の結果、議会は全会一致でこれを可決しました。

つかこしたかのり議員に対する処分要求の件を可決

 令和4年6月29日の本会議において、つかこしたかのり議員から侮辱を受けたとして、同日、越川雅史議員から議長に対し、つかこし議員の処分を求める処分要求書が提出されました。
 処分要求書の提出によって設置された懲罰特別委員会において、15人の委員による審査が行われ、つかこし議員に4日間の出席停止の懲罰を科すべきとする旨が決定されました。
 7月1日の本会議において、委員長より委員会審査の結果が報告され、採決の結果、議会は多数をもって、つかこし議員に対し4日間の出席停止の懲罰を科すことを可決しました。

委員長
細田伸一
副委員長
石原たかゆき
委員
長友正徳、小山田直人、国松ひろき、浅野さち、中村よしお、高坂進、金子貞作、秋本のり子、中山幸紀、松永鉄兵、松井努、竹内清海、岩井清郎

インターネット議会中継
パソコンでも、スマホでも。

ライブ中継は「市川市議会ホームページ」から。

 市川市議会では本会議の様子をインターネットでライブ中継しています。
 市川市議会ホームページでは、市議会の日程や審議結果、会議録等の情報を掲載しています。

録画配信は「YouTube」から。

 YouTube「市川市議会公式チャンネル」では、代表質問や一般質問等、本会議の様子をご覧いただけます。

請願

 6月定例会には、新たに請願2件が提出され、所管の各委員会で審査しました。
 議会は、このうち1件を不採択、1件を継続審査としました。
 (審議結果はこちらのPDFファイルをご覧ください

意見書・決議

 6月定例会には、意見書案1件及び決議案1件が提出され、議会はいずれも可決しました。
 可決した意見書は、7月4日に関係行政庁へ送付しました。
 (審議結果はこちらのPDFファイルをご覧ください

国民の祝日「海の日」の7月20日への固定化を求める意見書

 国民の祝日「海の日」は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨として平成7年に制定され、平成8年7月20日から施行されているが、平成15年以降いわゆるハッピーマンデー化により7月の第3月曜日となっている。
 しかし、我が国と海との歴史的、文化的及び経済・社会的な関わり並びに海の日制定の歴史的経緯等を踏まえ、国民が海の大切さを理解し、その恩恵に感謝し、海の安全及び環境保全について思いをはせる機会とするためにも、「海の日」は、当初の7月20日に固定化するべきである。
 よって、本市議会は政府に対し、国民の祝日「海の日」を当初の7月20日に固定化することを要望する。

請願・陳情について

  • 請願とは、国や自治体などに意見、希望、要望を述べることです。憲法上、何人に対しても権利として認められています。
  • 陳情とは、一定の事項に利害関係を持つ人が実情を訴え、適切な対応を求めて国や自治体に要望を述べることです。

令和4年定例会開会予定日

9月定例会 9月2日(金曜)
12月定例会 12月2日(金曜)

  • ※上記は予定であり、事情により変更される場合があります。

6月定例会 議案等の審議結果一覧

7月臨時会 議案等の審議結果一覧

会派別議員名簿


議員からの寄附やあいさつ状(答礼のための自筆によるものを除く)は公職選挙法で禁止されています

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