更新日: 2024年9月25日
自然環境政策専門員の観察日記(2024年度)
自然環境課の鈴木専門員が、市内の自然で見つけた生きものたちを皆さまへご紹介するコーナーです。
野鳥や昆虫、植物など、たくさんの生きものをピックアップしていきます。
皆さまの身近にも、様々な自然が広がっているかもしれません。
ぜひお楽しみください。
過去のリンク
2024年8月
とても珍しいクラゲ
「江戸川放水路で珍しいクラゲを発見したよ!」と江戸川区子ども未来館の知り合いのスタッフから連絡がありました。場所は行徳可動堰下という所で、調査に同行させてもらうと、簡単に数十匹を採取できました。
クラゲの正体はワタゲクラゲ。2013年に新種として発表された体長1~2センチ程の小さなクラゲで、200本以上の触手があるのが特徴です。
今回の発見は、長崎県佐世保市の2例に続き3例目、本州では初めてとのことです。
2024年7月
キジの幼鳥
江戸川河川敷で、柵の上に止まるキジの幼鳥に出会いました。私に気づき、直ぐに草の中に逃げ込んでしまいましたが、6~7羽いたようです。近くにはメス親も潜んでいました。
6月末に、付近で巣が確認されていたので、そこから巣立った幼鳥達だと思われます。既に鳩ぐらいの大きさになり、無事育っていることに安心しました。
「国鳥」でもあるキジは、近年の遺伝子に関する研究で、日本固有種であることがわかっています。
2024年6月
アオダイショウ
大野町の水田近くで、側溝から出てくるアオダイショウに遭遇しました。側溝から出て、道路を渡っていると、何処からかカラスが飛んできて、ちょっかいを出し始めました。アオダイショウは丸まって警戒態勢、カラスは用心深く近づいてはつつく行動を繰り返していました。車が通ったためカラスが飛び去り、アオダイショウは無事、水田に移動できました。
アオダイショウは県レッドリスト(2019年版)ではカテゴリーD(一般保護生物)なので、個体数を減らさないように見守りましょう。
2024年5月
タヌキの赤ちゃん
「道路の側溝に、ネコのような声で鳴くイヌのような動物の赤ちゃんがいます。」との通報があり、確認に行きました。正体はタヌキで、4匹の赤ちゃんタヌキが寄り添っていました。市街地の側溝は、タヌキがけもの道として利用しています。近くに親がいないようでも、親ダヌキは戻ってきます。このような場面に出会ったら、そっとその場を離れてあげましょう。
2024年4月
春の妖精「ツマキチョウ」
大町自然観察園で、春だけに現れるため「春の妖精」とも呼ばれるツマキチョウに出会いました。
モンシロチョウより一回り小さく、オスのはねの先が黄色い可憐なチョウです。飛び方が直線的で速く、滅多にとまらないので、撮影が難しいチョウです。市内のあちこちで見かけますが、大町自然観察園は最も見つけやすいスポットです。
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