
市川は〈真間の手児奈〉が万葉のむかしから語り継がれてきたように、文学的土壌の豊かなところです。江戸期には、市川を足繁く訪れた文人墨客が、俳句を吟じ和歌を詠み、紀行文を多く著してきました。現代作家も、小説に、俳句に、短歌に、さらには川柳にと、市川を舞台とした作品を多く残しています。こうした文芸風土を大切な文化遺産ととらえ、多くの人に市川への関心をさらに深めていただこうと、〈市川〉をテーマにした文芸作品(短歌・俳句・川柳)を全国から募集しました。
第13回は、短歌2524点、俳句3469点、川柳1066点、計7059点の作品が全国から寄せられました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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贈賞式
日時
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会場
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平成25年2月3日(日) 午後1時~ | 生涯学習センター2階 グリーンスタジオ |
入場作品展
日程
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会場
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平成25年2月2日(土)~2月27日 |
生涯学習センター2階 グリーンギャラリー(グリーンスタジオ横) |
入賞作品
短歌 選者:清水麻利子(花實同人) 応募数2,524点
大賞 | |||
行徳の小さき酒房のジャズ・ライブ冬の月光玻璃戸ゆとどく | 市川市大洲 | 長谷川 祐次 | |
秀逸 | |||
白秋の聴雪の耳とがりいて「紫烟草舎(しえんそうしゃ)」に雪ふりつもる | 市川市大和田 | 中田 文 | |
復員の父と二人で潮干狩原木の海に平和戻りて | 市川市堀之内 | 原 正 | |
佳作 | |||
雨の日の文学散歩「菅野湯」の太き煙突傘かしげ見る | 市川市福栄 | 木下 洋子 | |
はらはらと手児奈の井戸へこぼれ落つ愛しい想い水面を揺らす | 千葉県松戸市 | 橋本 慧美 | |
手児奈堂ふくらむお腹うれしくて祈る人みな母の顔する | 千葉県佐倉市 | 生魚 怜奈 |
俳句 選者:能村研三(沖主宰) 応募数3,469点
大賞 | |||
沫若(まつじゃく)邸の忍び襖や拮据(きっきょ)部屋 | 市川市八幡 | 渡辺 輝子 | |
秀逸 | |||
学園都市きりりと後(のち)の更衣(ころもがえ) | 千葉県船橋市 | 久染 康子 | |
月と日を挙げ江戸川の蜆舟(しじみぶね) | 千葉県習志野市 | 中村 世都 | |
佳作 | |||
展望台ナスカ絵のごと梨咲けり | 市川市国府台 | 三木 千代 | |
幽霊を睨み返せり十夜寺(じゅうやでら) | 市川市大野町 | 薮下 謙二 | |
梨熟るる遠祖(とおおや)の名を家号(やごう)とし | 市川市原木 | 野田 まゆみ |
川柳 選者:岡本公夫(川柳新潮社同人) 応募数1,066点
大賞 | |||
美女故の不運を悼(いた)む手児奈堂 | 千葉県千葉市 | 江口 信子 | |
秀逸 | |||
転生(てんせい)か津軽じゃ蝶を指すてこな | 市川市東菅野 | 南澤 孝男 | |
旧道を見守る地蔵鼻が欠け | 千葉県柏市 | 木内 紫幽 | |
佳作 | |||
涙石寄進の謎を残すまま | 市川市柏井町 | 仁茂田 宇一 | |
我が胸にみつけて迷うやぶしらず | 千葉県船橋市 | 祥 まゆ美 | |
知名度は議員羨むチーバくん | 市川市真間 | 真田 英夫 |
第13回市川手児奈文学賞 募集要項
募集期間 | 平成24年7月1日(日)~9月30日(日) 消印有効
※たくさんのご応募ありがとうございました。
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募集作品 | 短歌・俳句・川柳の3部門 1部門につき1人5点まで。複数部門への応募は可。 一般の部・子どもの部(中学生以下) |
募集テーマ | 「2012年市川を詠む」 市川の自然、文化、祭、史跡や建物、市川ゆかりの人物などを題材とする。 |
応募規定 |
ハガキまたはハガキ大の用紙に作品1点と、応募部門、氏名、住所、電話番号、年齢(学生の場合は、学校名・学年も明記)を楷書で記し、作品、氏名にはフリガナをふる。 |
投稿先 |
〒272-0015 千葉県市川市鬼高1-1-4 市川市生涯学習センター3階 |
賞 | 【一般の部】 大賞 : 各部門1点 賞状、賞金5万円、作品集 秀逸 : 各部門2点 賞状、賞金1万円、作品集 佳作 : 各部門3点 賞状、賞金5千円、作品集 【子どもの部】 入選者には作品集を贈呈 |
発表 | 平成24年12月(予定) 入賞・入選者に文書にて通知する。 |
作品展 | 平成25年2月(予定) |
選考委員 | 短歌 清水 麻利子 (花實同人) 俳句 能村 研三 (沖 主宰) 川柳 岡本 公夫 (川柳新潮社同人) 顧問 神作 光一 (東洋大学名誉教授) 委員長 吉井 道郎 (作家) |
作品集 | 入賞・入選作品を部門ごとに100点選定し、作品集にまとめ発表する。 入選者には作品集を贈呈する。 |
その他 |
※著作権は本人に帰属するものとします。ただし市川市が作品を使用する場合、その使用を承諾したものとします。 |
主催 | 市川手児奈文学賞実行委員会・市川市 |
関連イベント
市川手児奈文学賞 秀作展
日時:2012年8月18日(土)~31日(金) 月曜休館
場所:生涯学習センター 1階 水の広場前(市川市鬼高1-1-4)
水木洋子邸で作品を詠む
市川手児奈文学賞の選考委員がアドバイスします。
場所:水木洋子邸 (千葉県市川市八幡5-17-3 JR本八幡駅北口から徒歩15分 京成八幡駅から徒歩10分)
市川市文学ミュージアム
(市川市 文化スポーツ部 文化施設課)
〒272-0015
千葉県市川市鬼高1丁目1番4号 生涯学習センター(メディアパーク市川)2階
電話:047-320-3334 FAX:047-320-3356