第6回 市川・荷風忌

日本を代表する文豪・永井荷風(ながいかふう)は、欧米から帰朝後、近代化で失われゆく、日本の江戸文化に目を向け、路地を愛し『江戸芸術論』や玉の井(現墨田区)を舞台にした小説『ぼく東綺譚』などを書き上げました。1946年(昭和21)1月から市川市菅野に暮らし、日記文学の最高峰と称される「断腸亭日乗」をしたためるなどし、1959年(昭和34)4月30日未明、市川市八幡で、79歳の生涯を閉じました。

荷風をしのび市民が発起人となって開催される「市川・荷風忌」を、今年も開催します。

今年は、「プレ市川・荷風忌」として、荷風の小説『ぼく東綺譚』の舞台となった玉の井の戦前の様子をお話しいただきます。

「プレ荷風忌」講演会チラシ(PDF)
「第6回市川荷風忌」チラシ(PDF)

「プレ荷風忌」講演会 
 
第6回市川・荷風忌
 

プレ市川・荷風忌

講演: 「玉の井の街を地図と証言で考証」日比恆明氏

日比恆明氏プロフィール
戦前(昭和18年頃)の玉の井名酒屋街の住宅地図を綿密な調査・取材を行い作成し、『ぼく東綺譚』の世界を地図で再現。
著書:『玉の井 色街の社会と暮らし』自由国民社 2010年

フロアセッションとして、戦前から玉の井にお住まいだった店主の方たちから、当時の商店街の賑わいや住民の生活の様子などを聞く。

日時
2014年(平成26)4月27日(日曜)
13時~15時30分(開場12時30分)
定員
70名 入場無料・往復はがきに氏名、住所、電話番号を記入の上、文学ミュージアム 4月講演会担当宛、4月13日(当日消印有効)迄お送りください。
会場
市川市生涯学習センター3階 第2研修室

第6回市川・荷風忌

朗読:市民による永井荷風の短歌朗読
文学ミュージアム企画展「神作光一のひもとく和歌の世界」に関連し荷風の詠んだ短歌作品を紹介します。

トーク:「荷風のいる風景」山本高樹氏(ジオラマ作家)

【山本高樹(やまもとたかき)氏プロフィール】
1964年市川生まれ。映像美術、商品原型、展示模型などの造型をてがける。
90年代初頭より各地の古い町並や建築を訪ね、失われた昭和の風景をジオラマとして再現する作品を制作し続けている。雑誌「荷風!」や朝のテレビドラマ「梅ちゃん先生」に荷風を登場させた。

トーク:「荷風と源氏物語」 寺島玄氏(葛飾荷風研究会)

【寺島玄氏プロフィール】
自営業のかたわら「場末の美学」など、東京東部地区の地域文化をクロスオーバーなフィールドワークで調査研究し発信。

講演「永井荷風作『放水路』について」で2009年あらかわ学会奨励賞受賞。葛飾荷風研究会を2013年発足。

日時
2014年(平成26)5月3日(土曜・祝日)
14時30分~16時30分(開場14時)
定員
先着220名 (入場無料・申し込み不要)
会場
市川市生涯学習センター2階 グリーンスタジオ

 【お問い合わせ】
市川市文学ミュージアム
TEL 047-320-3334 (月曜休館)

主催:市川市文学ミュージアム
市川市 「市川・荷風忌」実行委員会

「市川・荷風忌」実行委員会 メンバー

秋山忠彌(江戸史研究家)
岡本文子(和洋女子大学教授)
梶山俊夫(画家)
神作光一(歌人)
神田重幸(東洋大学名誉教授)
木谷喜美枝(和洋女子大学教授)
吉清英夫(月刊「いちかわ」編集発行人)
能村研三(俳人)
葉山修平(作家)
増山孝子(大黒家女将)
山崎敬生(風の会)
吉井道郎(作家)
吉原 廣(劇作・演出家)

このページに掲載されている情報の問い合わせ

市川市文学ミュージアム
(市川市 文化国際部 文化施設課)

〒272-0015
千葉県市川市鬼高1丁目1番4号 生涯学習センター(メディアパーク市川)2階

電話
047-320-3334
FAX
047-320-3356